JP5603567B2 - パチンコ遊技機用遊技盤の製造方法 - Google Patents
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Description
XY平面に沿いX方向及びY方向に移動可能なテーブル(223)を備えて、当該テーブルの上面から18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定高さの平面を遊技釘の打ち込み開始面とする仕様の釘打ち機(200)の前記テーブルの上面上に18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さの遊技板をその前面を上側に向けて着脱可能に固定して、釘打ち機により、所定の打ち込み位置パターンに応じて、多数の遊技釘(111)を遊技板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程と、
この釘打ち工程の後、遊技板の前面にその外周部に沿いガイドレール(120)を組み付けるガイドレール組み付け工程と、
このガイドレール組み付け工程の後、遊技板にその前面側から環状センター構造物(140)その他の盤面前構造物群を少なくとも含む盤面前部品群(100d)を組み付ける盤面前部品組み付け工程と、
遊技板にその裏面側から裏ケーシング(180b)その他の盤面裏部品群(100e)を組み付ける盤面裏部品組み付け工程とを備える。
裏ケーシングを、遊技板の外周部に対応するようにその裏面側からリング状に組み付けられるリング部材(181、182)と、当該リング部材の内面に沿い設けられて装飾効果を発揮する装飾帯(181a)とを有するように構成して準備し、遊技板の少なくとも一両対向側縁部からその裏側へ延出可能な第1板体(102、104、107)と、この第1板体から裏ケーシングの少なくとも一両対向側縁部を介し遊技板と並行となるように延出可能な第2板体(103、105、106)とを備える裏板部材(100b、100c、100f)を準備して、上記第2板体がリング部材の上記少なくとも一両対向側縁部を介し遊技板に並行に位置するように、遊技板の上記少なくとも一両対向側縁部に対し当該少なくとも一両対向側縁部からその裏面側に向けリング部材の外側に沿い延出するように裏板部材を上記第1板体にて組み付ける裏板部材組み付け工程(S9)を備えており、
上記釘打ち工程は、上記所定厚さよりも薄くかつ盤面裏部品群の少なくとも一部(182a)を目視により良好に透視可能で遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であって遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透明板(10)を遊技板として準備し、かつ、上記所定厚さから透明板の厚さを減じた厚さを有する板状底上げ治具(10a)を準備して、透明板を、底上げ治具を介して、上記テーブルの上面に着脱可能に固定した状態で、釘打ち機により、上記所定の打ち込み位置パターンに応じて、多数の遊技釘を透明板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程(S5)であり、
上記ガイドレール組み付け工程は、透明板の前面にその外周部に沿いガイドレールを組み付けるガイドレール組み付け工程(S6)であり、
上記盤面前部品組み付け工程は、透明板にその前面側から盤面前部品群を組み付ける盤面前部品組み付け工程(S7)であり、
上記盤面裏部品組み付け工程は、透明板にその裏面側から盤面裏部品群を組み付ける盤面裏部品組み付け工程(S8)であり、
上記裏板部材組み付け工程による裏板部材の組み付けは、上記盤面裏部品組み付け工程による盤面裏部品群の組み付け後に行われることを特徴とする。
ここで、裏ケーシングのリング部材は、遊技板の外周部に対応するようにその裏面側からリング状に組み付けられるものであり、当該リング部材には、その内面に沿い設けられて装飾効果を発揮する装飾帯が設けられている。従って、上述のように製造された遊技盤は、遊技板の裏面側に位置する裏ケーシングの装飾帯の装飾効果を遊技板を通して良好に視認し得る遊技盤として提供され得る。
上記裏板部材組み付け工程において、第1板体に対応する側板部(102、104)と、第2板体に対応するように上記側板部からからその内側へ断面L字状に屈曲して延出する屈曲板部(103、105)とをそれぞれ有する左右両側裏板(100b、100c)を、裏板部材として準備して、上記各屈曲板部がリング部材の左右両側縁部を介し遊技板に並行に位置するように、遊技板の左右両側縁部に対し当該左右両側縁部からその裏面側に向けリング部材の外側に沿い延出するように左右両側裏板を上記各側板部にて組み付けるようにしたことを特徴とする。
上記裏板部材組み付け工程において、第1板体に対応する第1板状枠体(107)と、第2板体に対応するように第1板状枠体の後縁部からその内側へ断面L字状に屈曲して延出する第2板状枠体(106)とを有する裏板(100f)を、裏板部材として準備して、第2板状枠体がリング部材の外周部を介し遊技板に並行に位置するように、遊技板の上記外周部に対し当該外周部からその裏面側に向けリング部材の外側に沿い延出するように裏板を第1板状枠体にて組み付けるようにしたことを特徴とする。
遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって、上記所定厚さ未満の厚さであって遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有するように透明板を形成する透明板形成工程(S1)と、
透明板に位置決め用基準孔部を形成する位置決め用基準孔形成工程(S2)と、
盤面前構造物群を構成する各盤面前構造物に対応するように各くりぬき穴部を、上記位置決め用基準孔部を基準として、透明板に形成するくりぬき穴形成工程(S3)と、
上記位置決め用基準孔部を基準として所定の下孔位置パターンに応じて多数の遊技釘の打ち込み用の多数の下孔部を透明板に形成する下孔形成工程(S4)とを具備して、
上記くりぬき穴形成工程及び上記下孔形成工程の後に、上記釘打ち工程において、透明板を底上げ治具と共に上記置決め用基準孔部を基準としてテーブルの上面に位置決め固定して、多数の遊技釘を透明板に上記多数の下孔部を通して順次打ち込むようにしたことを特徴とする。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用してなるパチンコ遊技機の第1実施形態を示している。当該パチンコ遊技機は、機枠(図示しない)と、この機枠に支持される遊技機本体B及び前扉FDとを備えている。なお、前扉FDは、遊技機本体Bの左側縁部を介し、上記機枠の左側縁部に前後方向に開閉可能に支持されている。
(第2実施形態)
図26は、本発明の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた遊技盤100において、左右両側裏板100b、100cに代えて、裏板100fを採用した構成となっている。
(1)本発明の実施にあたり、遊技板100aの厚さは、上記実施形態にて述べた10(mm)に限ることなく、例えば、9(mm)或いは11(mm)等に変更してもよい。一般的には、遊技板100aは、その前面側から盤面裏部品群100eを目視により良好に透視可能で遊技釘111の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さであればよい。
(2)本発明の実施にあたり、上記透明板は、アクリル樹脂とゴムとの混合材料に限ることなく、ポリカーボネート(PC)とゴムとの混合材料でもって形成するようにしてもよい。
(3)本発明の実施にあたり、透明板10は、遊技釘111を打ち込むことができる程度の柔らかさを有する樹脂、例えば、ポリメタクリル酸メチルであれば、ゴムを混合しなくてもよい。
(4)本発明の実施にあたり、上記実施形態にて述べた左右両側裏板100b、100cは、断面L字状であればどのような形状であってもよく、例えば、遊技板100aの少なくとも一両対向側縁部からその裏面側に向け裏ケーシング180bの外側に沿い延出するように遊技板100aの少なくとも一両対向側縁部に組み付けられる第1板体と、この第1板体の延出端部から裏ケーシング180bの少なくとも一両対向側縁部を覆うように当該裏ケーシングの中央側へ延出する第2板体とを有する裏板部材が、左右両側裏板100b、100cに代えて採用されてもよい。
(5)本発明の実施にあたり、上記実施形態にて述べた釘打ち機200のように、遊技釘の打ち込み開始面が、テーブル223の上面である遊技釘の打ち込みのための基準面から19(mm)上方の高さの位置にある釘打ち機に限ることなく、テーブルの上面から18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定高さの平面を遊技釘の打ち込み開始面とする仕様の釘打ち機が、上記釘打ち機200であってもよい。これを前提に、透明板10は、18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さ未満の厚さ、例えば、10(mm)であってもよい。これに伴い、上記実施形態にて述べた底上げ治具10aの厚さは、上述の所定厚さ未満の厚さから透明板10の厚さを減じた厚さとすればよい。これによっても、上記実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
(6)本発明の実施にあたり、上記第2実施形態にて述べた裏板100fは、上記第2実施形態とは異なり、例えば、左右或いは上下に、2分割した両裏板部であってもよい。
(7)本発明の実施にあたり、透明板は、ガラス繊維入りポリプロピレン樹脂及びガラス繊維入りポリアミド樹脂のいずれかからなるガラス繊維入り合成樹脂を、その含有成分であるガラス繊維のスプリングバック現象により膨張させて、無数の気孔を内包するようにして形成してもよい。これによれば、透明板は遊技釘を容易に打ち込むことが可能でかつ打ち込んだ遊技釘をしっかりと保持し得る程度の弾性を有するようになる。従って、遊技釘を透明板に打ち込むにあたり、当該遊技釘を透明板に容易に打ち込むことができる。よって、遊技釘を透明板に打ち込むにあたり、前もって、透明板に遊技釘用下孔部を形成する必要がない。また、上述のように透明板は打ち込んだ遊技釘をしっかりと保持し得る程度の弾性を有するから、打ち込まれた遊技釘は透明板によりしっかりと支持され得る。
100c…右側裏板、100d…盤面前部品群、100e…盤面裏部品群、
裏板…100f、101〜101g、13a〜13c、14a〜14e…くりぬき穴部、
102、104…側板部、103、105…屈曲板部、106、107…板状枠体、
110…遊技釘群、111…遊技釘、120…ガイドレール、140…センター構造物、
160a…肩チャッカー、152、153、156…チャッカー、
155…普通電動構造物、160c…スタートチャッカー、170…下側アタッカー、
180a…円弧状装飾板、180b…裏ケーシング、182…連結部材、
183…裏付属部品、190…画像表示器、200…釘打ち機、
223…テーブル、S1…透明板成形工程、S2…位置決め用基準孔部形成工程、
S3…くりぬき穴形成工程、S4…下孔形成工程、S5…釘打ち工程、
S6…ガイドレール組み付け工程、S7…盤面前部品組み付け工程、
S8…盤面裏部品組み付け工程、S9…裏板組み付け工程。
Claims (4)
- XY平面に沿いX方向及びY方向に移動可能なテーブルを備えて、当該テーブルの上面から18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定高さの平面を遊技釘の打ち込み開始面とする仕様の釘打ち機の前記テーブルの上面上に18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さの遊技板をその前面を上側に向けて着脱可能に固定して、前記釘打ち機により、所定の打ち込み位置パターンに応じて、多数の遊技釘を前記遊技板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程と、
この釘打ち工程の後、前記遊技板の前面にその外周部に沿いガイドレールを組み付けるガイドレール組み付け工程と、
このガイドレール組み付け工程の後、前記遊技板にその前面側から環状センター構造物その他の盤面前構造物群を少なくとも含む盤面前部品群を組み付ける盤面前部品組み付け工程と、
前記遊技板にその裏面側から裏ケーシングその他の盤面裏部品群を組み付ける盤面裏部品組み付け工程とを備えるパチンコ遊技機用遊技盤の製造方法において、
前記裏ケーシングを、前記遊技板の外周部に対応するようにその裏面側からリング状に組み付けられるリング部材と、当該リング部材の内面に沿い設けられて装飾効果を発揮する装飾帯とを有するように構成して準備し、前記遊技板の少なくとも一両対向側縁部からその裏側へ延出可能な第1板体と、この第1板体から前記リング部材の少なくとも一両対向側縁部を介し前記遊技板と並行となるように延出可能な第2板体とを備える裏板部材を準備して、前記第2板体が前記リング部材の前記少なくとも一両対向側縁部を介し前記遊技板に並行に位置するように、前記遊技板の前記少なくとも一両対向側縁部に対し当該少なくとも一両対向側縁部からその裏面側に向け前記リング部材の外側に沿い延出するように前記裏板部材を前記第1板体にて組み付ける裏板部材組み付け工程を備えており、
前記釘打ち工程は、前記所定の厚さよりも薄くかつ前記盤面裏部品群の少なくとも一部を目視により良好に透視可能で前記遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であって前記遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた前記遊技釘に対する遊技球の衝突によっても当該遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透明板を前記遊技板として準備し、かつ、前記所定厚さから前記透明板の厚さを減じた厚さを有する板状底上げ治具を準備して、前記透明板を、前記底上げ治具を介して、前記テーブルの上面に着脱可能に固定した状態で、前記釘打ち機により、前記所定の打ち込み位置パターンに応じて、前記多数の遊技釘を前記透明板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程であり、
前記ガイドレール組み付け工程は、前記透明板の前面にその外周部に沿い前記ガイドレールを組み付けるガイドレール組み付け工程であり、
前記盤面前部品組み付け工程は、前記透明板にその前面側から前記盤面前部品群を組み付ける盤面前部品組み付け工程であり、
前記盤面裏部品組み付け工程は、前記透明板にその裏面側から前記盤面裏部品群を組み付ける盤面裏部品組み付け工程であり、
前記裏板部材組み付け工程による前記裏板部材の組み付けは、前記盤面裏部品組み付け工程による前記盤面裏部品群の組み付け後に行われることを特徴とするパチンコ遊技機用遊技盤の製造方法。 - 前記裏板部材組み付け工程において、前記第1板体に対応する側板部と、前記第2板体に対応するように前記側板部からからその内側へ断面L字状に屈曲して延出する屈曲板部とをそれぞれ有する左右両側裏板を、前記裏板部材として準備して、前記各屈曲板部が前記リング部材の左右両側縁部を介し前記遊技板に並行に位置するように、前記遊技板の前記左右両側縁部に対し当該左右両側縁部からその裏面側に向け前記リング部材の外側に沿い延出するように前記左右両側裏板を前記各側板部にて組み付けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機用遊技盤の製造方法。
- 前記裏板部材組み付け工程において、前記第1板体に対応する第1板状枠体と、前記第2板体に対応するように前記第1板状枠体の後縁部からその内側へ断面L字状に屈曲して延出する第2板状枠体とを有する裏板を、前記裏板部材として準備して、前記第2板状枠体が前記リング部材の外周部を介し前記遊技板に並行に位置するように、前記遊技板の前記外周部に対し当該外周部からその裏面側に向け前記リング部材の外側に沿い延出するように前記裏板を前記第1板状枠体に組み付けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機用遊技盤の製造方法。
- 前記遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた前記遊技釘に対する遊技球の衝突によっても当該遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって、前記所定厚さ未満の厚さであって前記遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有するように前記透明板を形成する透明板形成工程と、
前記透明板に位置決め用基準孔部を形成する位置決め用基準孔形成工程と、
前記盤面前構造物群を構成する各盤面前構造物に対応するように各くりぬき穴部を、前記位置決め用基準孔部を基準として、前記透明板に形成するくりぬき穴形成工程と、
前記位置決め用基準孔部を基準として所定の下孔位置パターンに応じて前記多数の遊技釘の打ち込み用の多数の下孔部を前記透明板に形成する下孔形成工程とを具備して、
前記くりぬき穴形成工程及び前記下孔形成工程の後に、前記釘打ち工程において、前記透明板を前記底上げ治具と共に前記置決め用基準孔部を基準として前記テーブルの上面に位置決め固定して、前記多数の遊技釘を前記透明板に前記多数の下孔部を通して順次打ち込むようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のパチンコ遊技機用遊技盤の製造方法。
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