JP5135381B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、島設備の上横材と下横材との間に形成された横長な設置開口部内に設置されるパチンコ機などの遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、前記した島設備に固定するための機枠(外枠)を有し、この機枠に前面枠を開閉可能に取り付け、該前面枠に遊技領域を形成した遊技盤を装着し、前面枠の前面にガラス枠を開閉可能に設け、このガラス枠のガラスを通して遊技領域が見える構成を採用している。そして、前記した機枠は、中央部が前後方向に開口する縦長な矩形枠体となるように、上框、下框、左框、右框をそれぞれ端部で接合されている。この機枠を島設備に取り付ける場合には、前面枠を取り外した状態で島設備の設置開口部内に位置させ、上框と下框に予め穿設された貫通孔内に釘やビス等の固定具を機枠の内側から挿入して固定具の先端部分を島設備の上横材、下横材に打ち込んだりねじ込んだりして固定する。その後、島設備に固定された機枠に前方から前面枠を取り付けるという手順を経て遊技機を島設備に設置している(特許文献1)。
特開平9−731号公報
ところで、近年の遊技機は、前記した特許文献1に記載されているように、島設備の設置開口部に固定する際に、機枠に穿設された貫通孔に対して機枠の内側から固定具を挿入して島設備の上横材、下横材に打ち付けるという作業工程で設置されるようになっている。
この設置作業工程には、遊技盤に植設される釘と遊技球との衝接具合を変化させて、入賞口等の入賞装置への遊技球の入賞率を変化させる等の目的で、遊技機の上端が下端よりも後方に位置する度合い(即ち、寝かせ角度)の調整をする工程が含まれている。
上記した寝かせ角度の調整は、設置開口部内に遊技機が固定されてしまうと実行することができないため、固定具を打ち付ける以前の段階で行わざるを得ず、一旦固定具を打ち付けてしまうと固定具を引き抜かない限り、寝かせ角度の調整ができないという問題がある。このため、調整には慎重を期すこととなり、作業効率を高める上でネックになっていた。
そこで、本発明は、上記した問題点に鑑みて提案されたもので、その目的は、島設備に遊技機を固定した後であっても遊技機の寝かせ角度の調整を行うことを可能とした遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記した目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、上下の横框と左右の縦框とを縦長矩形枠状に接合して島設備の上横固定材と下横固定材との間に固定される機枠と、該機枠の前面に開閉可能に取り付けられ、遊技盤が装着される前面枠と、を備えた遊技機において、
前記機枠の前記横框のうち上下の少なくとも一方は、
前記機枠を島設備に固定する固定具を挿通するための貫通孔が上下方向に貫通した状態で形成される貫通孔形成部材と、
左右の端部が前記縦框と接合され、前記貫通孔を露出させた状態で前記貫通孔形成部材を前後方向に移動可能に装着する装着部が設けられる横框本体と、
前記装着部に装着された前記貫通孔形成部材を前記横框本体に対して前後方向に移動させることが可能な前後位置調整機構と、を備え、
前記前後位置調整機構の前後位置調整によって、前記島設備に固定状態となった当該遊技機の寝かせ角度を調整可能としたことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記前後位置調整機構が、
前記貫通孔形成部材を前記横框本体に対して前後方向に移動させるための移動機構部と、
前記移動機構部による前記貫通孔形成部材の移動量を調整するための調整操作を行う調整操作部と、を備え、
前記調整操作部は、前記横框本体の前端部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記前面枠が、
前記調整操作部に対応する位置に形成され、前記機枠に対して閉止された状態において前記調整操作部を被覆する被覆部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記移動機構部が、
前後方向に延在し、前記横框本体側に回転可能に設けた雄ネジ軸と、
前記雄ネジ軸に螺合し、前記貫通孔形成部材に前後方向の移動を阻止した状態で設けた雌ネジ部材と、を備え、
前記雄ネジ軸を回転して雌ネジ部材との螺合位置を調整することにより前記貫通孔形成部材の移動量を無段階に調整可能としたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
請求項5に記載のものは、前記調整操作部は、前記雄ネジ軸の前端部に一体的に設けることで雄ネジ軸を回転させるネジ頭により構成し、
前記被覆部は、前記前面枠の裏面側を前方へ向けて窪ませた凹部により構成し、
前記前面枠の閉止状態において前記ネジ頭が前記凹部内に臨むことで当該ネジ頭が被覆され、
当該被覆状態において前記被覆部と前記ネジ頭との間に当該ネジ頭の回転を規制する回転規制機構を備え、
前記回転規制機構は、
前記被覆部又は前記ネジ頭の一方に形成される係合部と、
該係合部に係合可能な前記被覆部又は前記ネジ頭の他方に形成される係合受部と、から構成されることを特徴とする請求項4に記載の遊技機である。
請求項1に記載の発明は、上下の横框と左右の縦框とを縦長矩形枠状に接合して島設備の上横固定材と下横固定材との間に固定される機枠と、該機枠の前面に開閉可能に取り付けられ、遊技盤が装着される前面枠と、を備えた遊技機において、機枠の横框のうち上下の少なくとも一方は、機枠を島設備に固定する固定具を挿通するための貫通孔が上下方向に貫通した状態で形成される貫通孔形成部材と、左右の端部が縦框と接合され、貫通孔を露出させた状態で貫通孔形成部材を前後方向に移動可能に装着する装着部が設けられる横框本体と、装着部に装着された貫通孔形成部材を横框本体に対して前後方向に移動させることが可能な前後位置調整機構と、を備え、前後位置調整機構の前後位置調整によって、島設備に固定状態となった当該遊技機の寝かせ角度を調整可能としたので、固定具によって貫通孔形成部材を島設備に固定した後に前後位置調整機構の調整を行うことで、貫通孔形成部材に対して横框本体を前後方向に移動させることができ、機枠を島設備に固定した後であっても遊技機の寝かせ角度の調整を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、前後位置調整機構は、貫通孔形成部材を横框本体に対して前後方向に移動させるための移動機構部と、移動機構部による貫通孔形成部材の移動量を調整するための調整操作を行う調整操作部と、を備え、調整操作部は、横框本体の前端部に配置されることとしたので、前方から調整操作部の操作を行うことができ、容易に位置調整を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、前面枠は、調整操作部に対応する位置に形成され、機枠に対して閉止された状態において調整操作部を被覆する被覆部を備えたので、不正に調整操作部が操作されることを防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、移動機構部は、前後方向に延在し、横框本体側に回転可能に設けた雄ネジ軸と、雄ネジ軸に螺合し、貫通孔形成部材側に前後方向の移動を阻止した状態で設けた雌ネジ部材と、を備え、雄ネジ軸を回転して雌ネジ部材との螺合位置を調整することにより貫通孔形成部材の移動量を無段階に調整可能としたので、移動機構部を簡単な構成で実現することができ、かつ寝かせ角度の細かな調整を容易に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、調整操作部は、雄ネジ軸の前端部に一体的に設けることで雄ネジ軸を回転させるネジ頭により構成し、被覆部は、前面枠の裏面側を前方へ向けて窪ませた凹部により構成し、前面枠の閉止状態においてネジ頭が凹部内に臨むことで当該ネジ頭が被覆され、当該被覆状態において被覆部とネジ頭との間に当該ネジ頭の回転を規制する回転規制機構を備え、回転規制機構は、被覆部又はネジ頭の一方に形成される係合部と、該係合部に係合可能な被覆部又はネジ頭の他方に形成される係合受部と、から構成されることとしたので、遊技機に振動等の外力が伝わることにより生じる勝手なネジ頭の回転を抑制でき、不本意な寝かせ角度の変化を抑制することができる。
島設備の正面図である。 島設備の断面図である。 パチンコ遊技機の斜視図である。 パチンコ遊技機の一部欠截平面図である。 外枠の分解斜視図である。 (a)は上框の斜視図、(b)は上框の貫通孔形成部材とスライドベース部材とに分解した状態の斜視図である。 (a)はスライドベース部材の一部欠截斜視図、(b)はスライドベース部材の係合突部における幅方向の断面図、(c)はスライドベース部材の左右長手方向の断面図である。 (a)は貫通孔形成部材の分解斜視図、(b)は係合凹部の拡大斜視図、(c)は係合凹部の断面図である。 (a)はスライドベース部材の断面図、(b)は左側の係合凹部の断面図、(c)は右側の係合凹部の断面図である。 係合突部と係合凹部の係合状態における斜視図である。 島設備に固定した状態における横固定部材と外枠の断面図である。 (a)は前後位置調整機構を備えた上框の斜視図、(b)は貫通孔形成部材とスライドベース部材との分解した状態の斜視図である。 (a)は貫通孔形成部材の分解斜視図、(b)は収納部の斜視図である。 (a)は前後位置調整機構を組み込んだ上框の左端部の斜視図、(b)は(a)に示す部分の一部欠截斜視図、(c)は(b)に示す部分の断面図である。 前後位置調整機構を組み込んだ上框の側面図である。 前後位置調整機構を組み込んだ上框の断面図である。 前後位置調整機構を組み込んだ上框の側面図である。 前後位置調整機構を組み込んだ上框の断面図である。 (a)は上側の機枠の斜視図、(b)は全面枠の裏面の拡大斜視図 (a)は遊技機を前に移動した状態における断面図、(b)は遊技機を後に移動した状態の断面図である。 (a)は係合受部を形成した被覆部の拡大斜視図、(b)は係合部を形成した雄ネジ部材の斜視図である。 回転規制機構及び前後位置調整機構を組み込んだ上框の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、島設備1は、下部には厚板材からなる下横固定材2を水平方向に配置すると共に、該下横固定材2の上方に間隔を空けて厚板材からなる上横固定材3を平行に配置して、両横固定材2,3の両端部に縦材4を設けると共に間に途中にも縦材4を設けることにより、上横固定材3と下横固定材2との間に遊技機5を設置するための遊技機設置空間6を形成し、設置した遊技機5の隣に台間球貸機7等の付属設備を設置可能とし、また、長手方向ほぼ中央に球磨き揚送装置8を設置し、内部の下方部分には各遊技機5から排出された球や島端部に設置された球計数装置9から排出された球を回収する球回収樋10を前記球磨き揚送装置8の下部に開口した球入口に向けて下り傾斜した状態で設け、島設備1の上部には前記球磨き揚送装置8の揚送球出口から各遊技機5等に球を供給する球補給樋11を島設備1の端部に向けて下り傾斜した状態で設け、該球補給樋11の途中から分岐した分岐樋を介して各遊技機5の球貯留タンク12に球を補給できるように構成されている。
なお、下横固定材2は、図2に示すように、島設備1の内部側が遊技機5の載置部として機能し、外部側が遊技者側に突出して球箱等を載せる棚部として機能する。また、棚部よりも下方には、下幕板13を設け、上横固定材3よりも上方には、上幕板14を設けることにより島設備1の内部が遊技者側から見えないようにしてある。
遊技機5は、図3に示すように、前後方向に貫通した縦長矩形状枠体の機枠(外枠)15と、該機枠15の前面に開閉可能に取り付けられた前面枠(内枠)16とを備え、該前面枠16には、その表側に遊技盤装着部(図示せず)を設け、該遊技盤装着部に、表面に遊技領域を形成した遊技盤17を着脱可能に装着し、また、前面枠16の前面には板ガラス等の透明部材を嵌めたガラス枠(透明部材枠)18を開閉可能に取り付け、該ガラス枠18の板ガラスを通して前記遊技領域を前方から見られるように構成してある。そして、前面枠16の表側下方に球発射装置(図示せず)を設け、遊技者が前面枠16の表側であってガラス枠18の下方に固定される固定パネルに設けられている発射操作部19を操作すると、前記球発射装置が作動して、前面枠16の表側に設けられている球貯留皿20から導入した遊技球を前記遊技領域内に向けて発射し、遊技領域内を釘等に当たって流下方向を変換しながら流下した球が入賞口に入賞すると、前面枠16の裏側に設けられている球払出装置(図示せず)が作動して、前面枠16の裏面側上部に配設されている球貯留タンク12内から導いた球を賞として所定数、例えば13個前記した球貯留皿20内に排出する。なお、前記した球貯留タンク12は、有底箱体状であり、上面が開口している。
前記した機枠15は、上横框21aと下横框21bと左右の縦框22a,22bとを縦長矩形枠状に接合し、前面側の下部に横長な幕板23を前方から接合すると共に該幕板23の前面に幕板飾り部材24を固定し、上横框21aと左右の縦框22a,22bとの内側接合隅角部と、下横框21bと左右の縦框22a,22bとの内側接合隅角部とに金属製の補強金具25を固定して補強した前後開口枠体であり、左縦框22aの上部に金属製の補強兼ヒンジ金具26を、左縦框22aの下部(具体的には幕板上縁の位置)に金属製のヒンジ金具27を固定し、両ヒンジ金具26,27により前記した前面枠16を開閉可能に取り付けられるように構成されている。そして、前記した上框21aには島設備1に対する固定機構が組み込まれて一体化されている。
前記した固定機構は、機枠15を島設備1に固定する際に釘等の固定具30を挿通するための貫通孔31が上下方向に貫通した状態で形成された貫通孔形成部材32と、前記上横框21aに対して固定状態を維持して貫通孔形成部材32を前記上横框21aの長手方向に沿ってスライド可能な状態で装着するスライドベース部材(横框本体)33とから概略構成されており、前記スライドベース部材33には、装着された貫通孔形成部材32の前記貫通孔31を露出させて前記上横框21aに臨ませるための露出部34を切欠解放部状に形成し、前記貫通孔形成部材32とスライドベース部材33との間には、前記貫通孔形成部材32のスライドを規制するスライド規制機構を設けてある。
前記したスライドベース部材33は、上框本体を兼ねて断面四角形の中空板材状のアルミニューム型材により構成されており、前後幅方向のほぼ中央には左右方向に貫通した溝状のスライド開口部35を有し、このスライド開口部35の下方の底面を含んだ後方部分(球貯留タンク12側に位置する部分)を左右端部を残して上下方向に切り欠いて前記露出部34を形成し、該露出部34の左右端部に臨む位置にスライド開口部35の上部(上面)を塞ぐようにしてスライド規制ベース36を固定することで、スライドベース部材33の内部に貫通孔形成部材32を移動可能に装着(収納)する中空部39を形成し、該スライド規制ベース36に、中空部39の内部に向かって下傾する状態でスライド規制片を係合突部37として設け、左端前部には左縦框22aに接合する接合切欠部38を形成してある。なお、スライド規制片37は、先端爪がそれぞれ反対側に向いた状態で形成する。すなわち、図面の実施形態では、左側のスライド規制片37は、左側端部に向けて上から左斜め下方に向けて延出し、右側のスライド規制片37は、右側端部に向けて上から右斜め下方に向けて延出している。
貫通孔形成部材32は、前記したスライドベース部材33の中空部(装着部)39内を移動可能に設けられた板状の部材である。具体的には、中空部39の前後寸法よりも僅かに小さな前後幅であって、前記露出部34の左右長さにスライドストローク長さを加算して余裕を持たせた左右長さに設定した平板状であり、実施形態では、図8(a)に示すように、プラスチック製(合成樹脂製)の上半部32aと下半部32bを重合固定して構成されており、後端縁には左右長手方向に亘って球貯留タンク12の上面開口を露出させるための切欠部40を形成し、上半部32aの上面の前後幅のほぼ中央に前記したスライド開口部35に嵌合可能な凸条部41を左右方向全長に形成し、該凸条部41の左右端部に係合凹部42を複数形成し、両係合凹部42の間には、上半部32a及び下半部32bを上下に貫通するように貫通孔31を左右方向に所定の間隔(P1)で複数(図面では8個)開設し、下半部32bの下面には付勢部材として機能するバネ部43を形成してある。前記した係合凹部42は、断面鋸歯状であって、対向する位置に設けられた係合突部(スライド規制片)37の先端爪が引っかかる向きに急峻な段差が向いた状態で形成され、複数(図面では3つの段差)形成される左右方向の間隔(P2)は、固定具30の直径よりも広い寸法であって、尚且つ貫通孔31の間隔(P1)とは異なる間隔に設定されている。
前記したバネ部43は、貫通孔形成部材32をスライドベース部材33の当接部側、すなわち本実施形態では、スライドベース部材33の中空部39の天井部側であるスライド規制ベース36の天井面に向けて付勢して、係合突部37と係合凹部42とを係合させる方向に押圧するものであり、図面の実施形態では樹脂製の貫通孔形成部材32と一体成型された片持ち片状に成型されており、貫通孔形成部材32の係合凹部42とは反対側の面から突出する状態で形成され、先端部分がスライドベース部材33の中空部39の底面に圧接して、その反力で貫通孔形成部材32をスライドベース部材33の当接部側、つまり、スライド規制ベース36の天井面に向けて付勢する構成を採る。
なお、前記したスライドベース部材33の当接部は、島設備1と貫通孔形成部材32との間に位置して、遊技機5を島設備1に固定した際に当該貫通孔形成部材32と当接可能な部分である。本実施形態では上横框21aと一体化されたスライドベース部材33であって貫通孔形成部材32に係合突部37を形成して、該係合突部37に係合する係合凹部42を係合突部37に対向する貫通孔形成部材32の上面に形成してあるから、スライドベース部材33の中空部39の天井部側であるスライド規制ベース36の天井面が当接部に相当する。そして、上框21aの固定機構において、係合突部37を貫通孔形成部材32の上面に設けた場合には、この上面に対向するスライドベース部材33の天井面が当接部となり、この当接部である天井面に係合凹部42を形成する。
一方、下框21bに設けた固定機構であれば、固定具30を上から下に向けて打ち込んで固定するので、当接部は、スライドベース部材33の中空部39の底面側になる。
したがって、前記スライドベース部材33は、島設備1と貫通孔形成部材32との間に位置して当該貫通孔形成部材32と当接可能な当接部を備え、係合突部37は、貫通孔形成部材32のうち前記当接部と対向する対向面または前記当接部のうち前記対向面と当接可能な当接面の一方に形成され、複数の係合凹部42は、前記対向面または前記当接面の他方に形成される。
前記した構成からなる貫通孔形成部材32をスライドベース部材33の中空部39内に組み込むと、図9に示すように、樹脂バネ部43の先端部分がスライドベース部材33の中空部39の底面に圧接して貫通孔形成部材32を上方に向けて付勢し、この付勢力により貫通孔形成部材32が中空部39内を上昇して上面がスライドベース部材33の中空部39の天井面に当接して係合突部37の先端爪部が係合凹部42に係合し、この係合により貫通孔形成部材32が左右方向へのスライドが規制された状態になる。したがって、貫通孔形成部材32に外力が加わらない常態では前記したスライド規制状態を維持する。そして、樹脂バネ部43の付勢力に抗して貫通孔形成部材32を手で下に押し下げると、貫通孔形成部材32の上面に形成された係合凹部42が下降して係合突部37から外れるので、この状態で貫通孔形成部材32を左右長手方向にスライドさせることができ、適宜な位置(係合突部37が元の係合凹部42とは異なる他の係合凹部42と一致する新たな位置)まで移動させて外力を解除すると、樹脂バネ部43の付勢力により貫通孔形成部材32が上昇し、係合突部37が新たな係合凹部42に係合し、この係合により貫通孔形成部材32を新たな位置で移動を規制する状態に変換する。
なお、貫通孔形成部材32を左右いずれの端部までスライドさせても、図10に示すように、補強金具25を止着するボルトやピンなどの止着具45を、貫通孔形成部材32のスライド方向の延長線上に配置し、貫通孔形成部材32を左右いずれの端部までスライドさせると当該貫通孔形成部材32の先端が止着具45に当たってそれ以上のスライドが阻止されるので、貫通孔形成部材32がスライドベース部材33から脱落する不都合を防止している。
また、後に詳述するように、貫通孔31内に釘等の固定具30を下方から挿入し、この固定具30を島設備1の上横固定材3に打ち込むと、固定具30が貫通孔形成部材32をその上方に位置する上横固定材3に押圧するので、この押圧力により係合突部37が確実に係合凹部42に係合することとなり、これにより貫通孔形成部材32のスライドベース部材33に対するスライドが強固に規制され、遊技機5の位置ずれを確実に防止することができる。
次に、遊技機5を島設備1に設置する手順を説明する。
新たに入れ替える遊技機5を工場から遊技店に搬送したならば、前面枠16を機枠15から取り外す。そして、機枠15を島設備1の設置空間6内に押入れて位置調整、具体的には前後左右の位置の他に遊技機5の上端が下端よりも後方に位置する度合い(即ち、寝かせ角度)の調整(約4分乃至5分が一般的)を行い、これから固定具30を挿入する貫通孔31に対応する島設備1の横固定材2,3に、これまでに設置された遊技機5の固定に使用した固定具30の痕跡(孔)が重ならないかを確認する。なお、遊技機5を設置する場合には、通常2本の固定具30を使用するので、痕跡と重ならない貫通孔31が2つあるかを確認する。重なるようであれば、他の貫通孔31の使用を検討し、重ならない貫通孔31が見出せるまで検討を繰り返す。そして、すべての貫通孔31を検討しても、これまでに使用した固定具30の痕跡に重なるようであれば、遊技機5を一旦設置空間6から取り出して、或いは設置空間6内に位置させた状態で貫通孔形成部材32を左右方向にスライドさせることにより貫通孔31の位置を係合凹部42の1つ分(1ノッチ分)移動し、移動してもすべての貫通孔31が痕跡に重なるようであればさらに1ノッチ分だけ貫通孔形成部材32を移動する。この様にして貫通孔形成部材32をスライドさせると、同じメーカーの遊技機5であってもいずれかの貫通孔31が痕跡の孔から外れる。そして、痕跡に重ならない貫通孔31が確認できたならば、この貫通孔31内に固定具30を挿入し、固定具30の先端が横固定材2,3に突き刺さって固定具30の頭部が貫通孔形成部材32に当接するまで打ち込む。すると、貫通孔形成部材32がスライドベース部材33側に押圧されるので、係合突部37が係合凹部42に対して確実に係合し、これにより遊技機5に振動が与えられても貫通孔形成部材32とスライドベース部材33との相対位置がずれることがなく、位置ずれのおそれがない。
また、前記したように、貫通孔形成部材32を左右方向にスライドさせて痕跡のない位置を探しても、貫通孔形成部材32の後端縁に、球貯留タンク12の上方開口を露出させる切欠部40を長手方向に沿って形成してあるので、貫通孔形成部材32の左右方向への移動により球貯留タンク12の上方開口が塞がれることがなく、球補給用の流路を球貯留タンク12の上方からタンク内部に臨ませることができ、球こぼれや飛び出しなどの不都合をなくすことができる。
次に、横框の長手方向に沿って左右方向に移動して位置調整することに加えて、前後方向にも移動して、前記島設備に固定状態となった遊技機の寝かせ角度を調整可能とした第2の実施形態について説明する。本実施形態では、機枠15を島設備1に固定する固定具30を挿通するための貫通孔31が上下方向に貫通した状態で形成される貫通孔形成部材32と、左右の端部が縦框22a、22bと接合され、貫通孔31を露出させた状態で貫通孔形成部材32を前後方向に移動可能に装着(収納)する中空部(装着部)39が設けられるスライドベース部材(横框本体)33と、を備えた点は上記第1の実施形態と同じであるが、中空部39に装着された貫通孔形成部材32をスライドベース部材33に対して前後方向に移動させることが可能な前後位置調整機構を備えた点、及び前面枠16が後述する調整操作部を被覆するための被覆部59を備えた点で上記第1の実施形態と異なる。なお、寝かせ角度を調整する理由としては、遊技盤に植設されている釘と遊技球との衝接具合を変化させて、入賞口等の入賞装置への遊技球の入賞率を変化させること等が挙げられる。
前記前後位置調整機構は、貫通孔形成部材32をスライドベース部材33に対して前後方向に移動させるための移動機構部と、この移動機構部による貫通孔形成部材32の移動量を調整するための調整操作を行う調整操作部と、を備えている。移動機構部は、前後方向に延在し、スライドベース部材33に回転可能に設けた雄ネジ部材50の雄ネジ軸50aと、該雄ネジ軸50aに螺合し、且つ前後方向に移動できない状態で貫通孔形成部材32側に設けた雌ネジ部材51とから構成され、調整操作部は、雄ネジ軸50aの前端部に一体的に設けることで雄ネジ軸50aを回転させるネジ頭50bにより構成されている。なお、本実施形態では、前後位置調整機構は、図12に示すように、上横框21aの左右二か所に設けてある。
詳しくは、雄ネジ部材50は、雄ネジ軸50aがスライドベース部材33の前面に開設した遊嵌孔内に前方から後方に向けて挿入され、軸長方向の途中に形成した雄ネジ部に雌ネジ部材51の雌ネジ孔52を螺合し、該雌ネジ部材51から突出した先端部分がスライドベース部材33の後面に設けた遊嵌孔に挿入される。そして、スライドベース部材33の後面に設けた遊嵌孔から後方に突出した先端部分がフランジ状の外れ止め部材53に止着され、スライドベース部材33の前端部(前面)に露出した状態で配置されたネジ頭(調整操作部)50bをプラスドライバー等により回転すると、途中に設けた雌ネジ部材51の雄ネジ軸50aに対する螺合位置が前後に移動するように構成されている。
雌ネジ部材51は、雄ネジ軸50aのネジ山に螺合し、尚且つ雄ネジ軸50aと共回りしないように構成されており、図面の実施形態では四角形の金属厚板に雌ネジ孔52を開設して成る。そして、貫通孔形成部材32の下半部32bの底部に左右方向に延在する溝状の雌ネジ部材収納部54内に収納され、該雌ネジ部材収納部54を構成している前壁54aと後壁54bにより前後方向への移動が規制されている。このため、ネジ頭50bを回転すれば、雄ネジ軸50aが回転して雌ネジ部材51の雌ネジ孔52との螺合位置を調整することができ、これにより貫通孔形成部材32の移動量を無段階に調整可能となる。なお、前後位置調整機構により前後位置を調整すると、スライドベース部材33に対して、貫通孔形成部材32(貫通孔形成部材32に対して、スライドベース部材33)が前後方向に移動するので、スライド開口部35内を貫通孔形成部材32の突状部が支障なく移動できるように、スライド開口部35の前後寸法は凸条部41の前後寸法よりも余裕をもって大きい寸法に設定されている。
また、雌ネジ部材収納部54の左右の長さは、貫通孔形成部材32を左右方向に移動した場合であっても雌ネジ部材51を収納できる長さに設定されている。すなわち、係合凹部42の形成間隔よりも長い寸法に設定されている。さらに、貫通孔形成部材32を左右方向に移動して位置調整を行い雄ネジ部材50及び雌ネジ部材51と貫通孔形成部材32の相対的な位置が変化しても、雄ネジ部材50がスライドベース部材33の内部を前後方向に貫通して移動しないように、貫通孔形成部材32の上半部32aの天井面から下方に垂設した垂設壁部55に貫通孔形成部材32の長手方向に沿った調整ネジ挿通部56を形成し、また、該調整ネジ挿通部56の左右端部に雄ネジ軸50aを下降して嵌合させることにより位置を安定させる嵌合溝57を、前壁54aと後壁54bの上縁に半円状に形成してある。なお、本実施形態では、雌ネジ部材51を組み付ける際に作業の容易化を図るために、貫通孔形成部材32の上半部32a上面に細長い貫通差し込み孔58を開設し、該貫通差し込み孔58から雌ネジ部材51を雌ネジ部材収納部54内に差し込み、この雌ネジ部材51の雌ネジ孔に雄ネジ軸50aを螺合できるようにしてある。
次に、被覆部59について説明する。被覆部59は、前面枠16のネジ頭50bに対応する位置に形成され、機枠15に対して閉止された状態においてネジ頭50bを被覆可能とする。具体的には、被覆部59は、図19に示すように、前面枠16の裏面側に、遊技機5前面側(前方)へ向けて窪ませた、ネジ頭50bの直径より大きい径であり、且つネジ頭50bの厚さより深い円形の凹部により構成されており、前面枠16を閉止状態にすれば、ネジ頭50bが凹部内に臨むことでネジ頭50bを被覆し、前面枠16を開放状態にすれば、ネジ頭50bを露出するように構成されている。本実施形態では、前後位置調整機構を上横框21aの左右二か所に設けたので、これに対応して被覆部59も左右二か所に設けており、また、ネジ頭50bの大きさに対応して前面枠16の上端面から被覆部59の一部が上方に突出して形成されている。
なお、その他の構成については、上記第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
この様な構成からなる遊技機5を島設備1に設定する手順について説明する。
新たに入れ替える遊技機5を工場から遊技店に搬送したならば、前記した実施形態と同様に、前面枠16を機枠15から取り外す(開放状態)。そして、機枠15を島設備1の設置空間6内に押入れて位置調整、具体的には左右の位置の調整を行い、これから固定具30を挿入する貫通孔31に対応する島設備1の横固定材2,3に、これまでに設置された遊技機5の固定に使用した固定具30の痕跡(孔)が重ならないかを確認する。なお、遊技機5を設置する場合には、通常2本の固定具30を使用するので、痕跡と重ならない貫通孔31が2つあるかを確認する。重なるようであれば、他の貫通孔31の使用を検討し、重ならない貫通孔31が見出せるまで検討を繰り返す。そして、すべての貫通孔31を検討しても、これまでに使用した固定具30の痕跡に重なるようであれば、遊技機5を一旦設置空間6から取り出して、或いは設置空間6内に位置させた状態で貫通孔形成部材32を左右方向にスライドさせることにより貫通孔31の位置を係合凹部42の1つ分(1ノッチ分)移動する。この場合、貫通孔形成部材32を左右方向に移動するときには、貫通孔形成部材32を下降して係合突部37と係合凹部42との係合を外さなければスライドできないので、貫通孔形成部材32を下降する。すると雄ネジ軸50aが相対的に上昇して調整ネジ挿通部56に移動して、この状態になると雄ネジ軸50aが貫通孔形成部材32の左右方向の移動を阻止することはないので、手で押すだけで貫通孔形成部材32を移動することができる。この様にして貫通孔形成部材32をスライドさせると、同じメーカーの遊技機5であってもいずれかの貫通孔31が痕跡の孔から外れる。そして、痕跡に重ならない貫通孔31が確認できたならば、この貫通孔31内に固定具30を挿入し、確実に打ち込んで、貫通孔形成部材32を島設備1に強固に固定する。
この状態では、遊技機5の寝かせ角度が適正であるとは限らない。そこで、本実施形態では、スライドベース部材33の前端部に露出したネジ頭50bをプラスドライバー等の工具を使用して回転し、これにより遊技機5の上端の位置を前後方向に移動させて寝かせ角度を調整する。
本実施形態では、一般的な右ねじを雄ネジ部材50に使用しているので、ネジ頭50bを右回転すると、雄ネジ軸50aのネジ山に螺合している雌ネジ部材51とネジ頭50bとの距離が短くなり、雌ネジ部材51は、貫通孔形成部材32が島設備1の上固定横材に固定具30の打ち込みによって前後方向の移動が阻止されているので、図17、図18に示すように、ネジ頭50bがスライドベース部材33の前面を押圧して後方に移動し、この移動により遊技機5の上端が後方に移動して寝かせ角度が増大する。
一方、ネジ頭50bを左方向に回転すると、図15、図16に示すように、雌ネジ部材51と雄ネジ軸50aの外れ止め部材53との距離が短くなり、これにより外れ止め部材53がスライドベース部材33の後面を前方に押圧して前方に移動し、この移動により遊技機5の上端が前方に移動して寝かせ角度が減少する。したがって、遊技機5の前面枠16に垂直ゲージなどの測定器を当てて遊技機5の角度を実測しながらネジ頭50bを右回転、あるいは左回転すると、遊技機5の上端を前方あるいは後方に移動させることができ、これにより当該遊技機5の寝かせ角度を丁度良い4分乃至5分に調整することができる。そして、この様にして遊技機5の寝かせ角度の調整が終了したならば、前面枠16を機枠15に取り付ける(閉止状態)。このとき、図20(b)に示すように、被覆部59の凹部の縁がスライドベース部材33の前端面に当接し、ネジ頭50bが被覆部59により収納(被覆)されるため、遊技機5で遊技を行う状態で不正にネジ頭50bが操作されることを防止できる。なお、図20(a)に示すように、遊技機5に寝かせ角度を付けずに、島設備1に設定することも当然可能である。
このように、本実施形態の遊技機5はスライドベース部材33に前後位置調整機構を備えたので、固定具30によって貫通孔形成部材32を島設備1に固定した後に前後位置調整機構の調整を行うことで、貫通孔形成部材32に対してスライドベース部材33が前後方向に移動することができ、機枠4を島設備1に固定した後であっても遊技機5の寝かせ角度の調整を行うことができる。また、開放状態においてネジ頭50bをスライドベース部材33の前端部に配置させたので、前方からネジ頭50bの操作を行うことができ、容易に位置調整を行うことができる。さらに、移動機構部は雄ネジ部材50(雄ネジ軸a)と、雄ネジ軸50aに螺合し、前記貫通孔形成部材に前後方向の移動を阻止した状態で設けた雌ネジ部材51と、を備えたので、移動機構部を簡単な構成で実現することができ、且つ寝かせ角度の細かな調整を容易に行うことができる。
次に、ネジ頭を被覆する被覆部に加えて、ネジ頭の回転を規制する回転規制機構を備えた第3の実施形態について説明する。この回転規制機構は、前面枠16を閉止状態に変換してネジ頭50b′を被覆部59′が被覆した状態(被覆状態)において、被覆部59′とネジ頭50b′との間に設けられており、互いに係合可能な形状に形成された係合部50c′と係合受部59a′から構成される。本実施形態では、雄ネジ部材50′(ネジ頭50b′)に係合部50c′を形成し、被覆部59′に係合受部59a′を形成している。
雄ネジ部材50′は、雌ネジ部材51が螺合する雄ネジ軸50a′と、プラスドライバー等により調整操作するためのネジ頭50b′を備えている。このネジ頭50b′は、図21(b)に示すように、円盤状に形成され、雄ネジ軸50a′と反対側で外円部50e′(外径)から外円部50e′より小径な内円部50d′に向けて膨出するように外円部50e′と内円部50d′の間に傾斜部を形成し、該傾斜部には内円部50d′から外円部50e′に向けて放射状に広がる三角錐状の複数の突起を周方向に沿って等間隔に刻設した係合部50c′を形成し、内円部50d′の内側面にはプラスドライバー等により回転操作するための溝等(本実施形態では、プラスドライバーが嵌合する十字の溝)を形成している。
一方、被覆部59′は、図21(a)に示すように、ネジ頭50b′に対応する位置に前面枠16の裏面側から遊技機5前面側(前方)へ向けて窪ませた、ネジ頭50b′の厚さより深い円形の凹部により構成し、前記内円部50d′より大きい径の凹部底面59b′から、前記外円部50e′より大きい径の凹部外径部59c′に向けてすりばち状の斜面を形成し、該斜面に前記ネジ頭50b′の突起(係合部50c′)の形状に対応した形状(ネジ頭50b′の突起と嵌合する相補形状)より大きい形状の溝を係合受部59a′として複数の突起に対応して同数且つ同じ間隔で放射状に刻設(形成)している。
そして、前面枠16を機枠15に取り付けた閉止状態に変換してネジ頭50b′を被覆部59′に収納(被覆)すると、図22に示すように、係合部50c′が係合受部59a′に係合して、ネジ頭の回転を規制する。具体的には、前面枠16を閉止状態に変換すると、被覆部59′の凹部の縁がスライドベース部材33の前端面に当接すると共に、係合部50c′の突起が係合受部59a′の溝に係合する。このとき、係合受部59a′の溝の形状を係合部50c′の突起の形状より大きく形成しているため、この溝の中心と対応する突起の先端がぴったり合わない状態(例えば、技機5の寝かせ角度の調整により適宜に回転したネジ頭50b′であって、係合部50c′の突起の位置が係合受部59a′の対応する溝から少しずれた状態)でも係合することができ、係合受部59a′及び係合部50c′に邪魔されることなく、スムーズに被覆状態にすることができる。ここで、係合受部59a′の溝の形状と係合部50c′の突起がぴったり嵌合しないので、ネジ頭50b′が微回転する余地はあるが、この微回転による遊技機5の寝かせ角度の変化は微々たるものであり無視できる。この係合により、閉止状態後において不正にネジ頭50b′が操作されることを防止するだけでなく、遊技機に振動等の外力が伝わることにより生じる不用意なネジ頭の回転を抑制でき、不本意な寝かせ角度の変化を抑制することができる。
なお、その他の構成及び遊技機5を島設備1に設定する手順については、上記第2の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
例えば、前記した第1の実施形態では、上横框21aにのみ固定機構を設けたが、この固定機構は下横框21bに設けてもよいし、あるいは上横框21aと下横框21bとの両方に設けてもよい。また、第2の実施形態では、上横框21aにのみ前後位置調整機構を設けたが、同様に、下横框21bに、あるいは上下両方の横框21a、21bに設けてもよい。要は、固定機構又は前後位置調整機構は、機枠15の横框21a、21bのうち上下の少なくとも一方に、設ければよい。しかしながら、前後位置調整機構は、遊技機5の荷重がかかると雄ネジ軸50aを回転するために強い力が必要となるので、上框に設けることが操作性の観点から好ましい。さらに、第3の実施形態では、ネジ頭50b′に係合部50c′を形成し、被覆部59′に係合受部59a′を形成したが、ネジ頭に係合受部を形成し、被覆部に係合部を形成してもよい。要は、回転規制機構は、被覆部又はネジ頭の一方に形成される係合部と、係合部に係合可能な被覆部又はネジ頭の他方に形成される係合受部と、から構成すればよい。また、被覆部は、前面枠16に形成したが、これに限らず、ネジ頭を被覆できるようにスライドベース部材33より前方に位置する部材であれば、何れの部材に形成してもよく、例えば、ガラス枠18に形成してもよい。さらに、スライドベース部材33は、横框の框本体を兼ねた金属製のものを挙げて説明したが、框本体と別個に成形した後に一体化してもよい。
1 島設備
2 下横固定材
3 上横固定材
5 遊技機
6 遊技機設置空間
12 貯留タンク
15 機枠
16 前面枠
21a 上横框
21b 下横框
22a,22b 縦框
25 補強金具
30 固定具
31 貫通孔
32 貫通孔形成部材
33 スライドベース部材(横框本体)
34 露出部
35 スライド開口部
37 係合突部(スライド規制片)
39 中空部(装着部)
42 係合凹部
43 樹脂バネ部
45 止着具
50,50′ 雄ネジ部材
50a,50a′ 雄ネジ軸
50b,50b′ ネジ頭
50c′ 係合部
51 雌ネジ部材
52 雌ネジ孔
53 外れ止め部材
59,59′ 被覆部
59a′ 係合受部

Claims (5)

  1. 上下の横框と左右の縦框とを縦長矩形枠状に接合して島設備の上横固定材と下横固定材との間に固定される機枠と、該機枠の前面に開閉可能に取り付けられ、遊技盤が装着される前面枠と、を備えた遊技機において、
    前記機枠の前記横框のうち上下の少なくとも一方は、
    前記機枠を島設備に固定する固定具を挿通するための貫通孔が上下方向に貫通した状態で形成される貫通孔形成部材と、
    左右の端部が前記縦框と接合され、前記貫通孔を露出させた状態で前記貫通孔形成部材を前後方向に移動可能に装着する装着部が設けられる横框本体と、
    前記装着部に装着された前記貫通孔形成部材を前記横框本体に対して前後方向に移動させることが可能な前後位置調整機構と、を備え、
    前記前後位置調整機構の前後位置調整によって、前記島設備に固定状態となった当該遊技機の寝かせ角度を調整可能としたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記前後位置調整機構は、
    前記貫通孔形成部材を前記横框本体に対して前後方向に移動させるための移動機構部と、
    前記移動機構部による前記貫通孔形成部材の移動量を調整するための調整操作を行う調整操作部と、を備え、
    前記調整操作部は、前記横框本体の前端部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記前面枠は、
    前記調整操作部に対応する位置に形成され、前記機枠に対して閉止された状態において前記調整操作部を被覆する被覆部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記移動機構部は、
    前後方向に延在し、前記横框本体側に回転可能に設けた雄ネジ軸と、
    前記雄ネジ軸に螺合し、前記貫通孔形成部材に前後方向の移動を阻止した状態で設けた雌ネジ部材と、を備え、
    前記雄ネジ軸を回転して雌ネジ部材との螺合位置を調整することにより前記貫通孔形成部材の移動量を無段階に調整可能としたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記調整操作部は、前記雄ネジ軸の前端部に一体的に設けることで雄ネジ軸を回転させるネジ頭により構成し、
    前記被覆部は、前記前面枠の裏面側を前方へ向けて窪ませた凹部により構成し、
    前記前面枠の閉止状態において前記ネジ頭が前記凹部内に臨むことで当該ネジ頭が被覆され、
    当該被覆状態において前記被覆部と前記ネジ頭との間に当該ネジ頭の回転を規制する回転規制機構を備え、
    前記回転規制機構は、
    前記被覆部又は前記ネジ頭の一方に形成される係合部と、
    該係合部に係合可能な前記被覆部又は前記ネジ頭の他方に形成される係合受部と、から構成されることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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