以下、本発明による画像データ表示出力装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による画像データ表示出力装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による画像データ表示出力装置は、画像データの表示状態を蓄積することができ、その蓄積された表示状態に応じて画像データを表示出力することができるものである。
図1は、本実施の形態による画像データ表示出力装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による画像データ表示出力装置1は、画像データ記憶部11と、状態受付部12と、受付部13と、蓄積部14と、状態情報記憶部15と、選択受付部16と、表示出力部17とを備える。
画像データ記憶部11では、画像データが1以上記憶される。この画像データは、何の画像データであってもよい。例えば、地図(例えば、地形図や道路地図、住宅地図、航空写真、公図等)の画像データでもよく、木簡の画像データであってもよく、古文書や書籍の画像データであってもよく、店のチラシなどの広告の画像データであってもよく、その他の画像データであってもよい。また、この画像データのデータ形式は問わない。例えば、画像データは、ラスタデータであってもよく、ベクタデータであってもよい。なお、画像データがベクタデータであったとしても、表示の際には、ラスタライズされて表示されることになる。また、この画像データは、例えば、JPEGであってもよく、TIFFであってもよく、PNGであってもよく、GIFであってもよく、その他のデータ形式であってもよい。また、画像データ記憶部11では、画像データと用語とが対応付けられて記憶されていてもよい。その用語は、例えば、画像データのファイル名であってもよく、画像データの記憶されているフォルダやディレクトリの名称であってもよく、画像データのディレクトリパスであってもよく、画像データのジャンルであってもよく、その他の画像データに対応する用語であってもよい。また、画像データ自体が、用語を含んでいてもよい。その用語は、例えば、地図の画像データに含まれる地名や地域名、名所・旧跡の名称等であってもよく、広告の画像データに含まれる商品名やサービス名、店名等であってもよく、その他の画像データに含まれる用語であってもよい。これらの用語は、通常、テキストの情報である。
画像データ記憶部11に1以上の画像データが記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して1以上の画像データが画像データ記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された1以上の画像データが画像データ記憶部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された1以上の画像データが画像データ記憶部11で記憶されるようになってもよい。画像データ記憶部11での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。例えば、画像データ記憶部11での画像データの記憶は、インターネット等の通信回線を介して受信した画像データの一時的な記憶であってもよい。その場合には、所望の画像データの送信を要求する図示しない要求部や、その要求部による要求に応じて送信された画像データを受信して画像データ記憶部11に蓄積する図示しない画像データ受信部等を画像データ表示出力装置1が備えていてもよい。画像データ記憶部11は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
状態受付部12は、1以上の画像データの表示状態を受け付ける。なお、画像データの表示状態とは、例えば、画像データの表示位置でもよく、画像データの表示角度でもよく、画像データの表示縮尺でもよく、画像データの表示対象領域でもよく、画像データの透明度でもよく、画像データの表示順序でもよく、あるいは、それらの任意の2以上の組み合わせであってもよい。画像データの表示位置は、表示画面において画像データを表示する位置を示す情報であり、例えば、画像データの表示画面における、表示対象の画像データにおける所定の位置(例えば、画像データの左上の位置や中心位置等)の座標の値であってもよい。その座標の値は、例えば、画像データを表示するウィンドウに設定されたクライアント座標の値であってもよい。また、画像データの表示角度は、表示画面における画像データを表示する角度を示す情報であり、例えば、画像データの表示画面における所定の方向と、表示対象の画像データにおける所定の向きとのなす角度であってもよい。例えば、画像データの表示角度が90度であれば、画像データが右に90度回転した状態となり、画像データの表示角度が180度であれば、画像データが右に180度度回転した状態となり、画像データの表示角度が270度であれば、画像データが左に90度回転した状態となり、画像データの表示角度が0度であれば、画像データが回転していない状態であってもよい。また、画像データの表示縮尺は、表示画面において画像データを表示する大きさを示す情報であり、例えば、画像データの表示画面において、表示対象の画像データをどの大きさで表示するかを示す指標であってもよい。例えば、画像データを等倍で表示する場合には、100%であり、半分の長さで表示する場合には、50%であってもよい。また、画像データの表示対象領域は、表示画面に表示する画像データの領域を示す情報である。例えば、日本地図の画像データのうち、東京近辺の領域のみを表示する場合には、その東京近辺の領域を指定する情報が、表示対象領域となる。この表示対象領域を示す情報は、例えば、表示対象領域が矩形である場合には、その矩形の4頂点の座標の値(画像データにおける座標の値。例えば、画像データにおけるピクセルを指定する情報であってもよい)を示す情報であってもよく、その矩形の左上と右下との頂点の座標の値を示す情報であってもよく、その矩形の4辺に対応する4個の直線を示す情報であってもよく、その他の情報であってもよい。その表示対象領域は、通常、矩形であるが、それ以外の三角形や、五角形、丸等の形状であってもよい。なお、画像データの全部を表示する場合には、この表示対象領域が設定されていなくてもよい。すなわち、その場合には、表示対象領域がブランクであってもよい。また、画像データの透明度は、表示する画像データの透明度、すなわち、その画像データの背面側の画像がどれぐらい透けて見えるのかを示す情報である。なお、透明度は、結果として透明度が分かる情報であれば、例えば、不透明度によって示されてもよい。例えば、画像データの透明度が0%の場合には、その画像データの背面側の画像は何も見えないことになる。また、例えば、画像データの透明度が100%の場合には、その画像データの背面側の画像がすべて見えることになると共に、その画像データが見えないことになる。また、例えば、画像データの透明度が50%の場合には、その画像データの背面側の画像が半分見えることになると共に、その画像データも半分見えることになる。この画像データの透明度は、2以上の画像データが重ねて表示される場合に使用される情報である。画像データが重ならない場合には、通常、画像データの透明度は0%となる。また、画像データの表示順序は、複数の画像が重ねて表示される場合に、ある画像データが、別の画像データの前面側になるのか、あるいは、背面側になるのかを示す情報である。その表示順序は、例えば、画像データの前面側からの順序を示すものであってもよく(この場合には、例えば、最前面の画像データの表示順序が「1」となり、最背面の画像データの表示順序が、最も大きい数字となる)、あるいは、背面側からの順序を示すものであってもよい(この場合には、例えば、最背面の画像データの表示順序が「1」となり、最前面の画像データの表示順序が、最も大きい数字となる)。この画像データの表示順序は、2以上の画像データが重ねて表示される場合に使用される情報である。なお、2以上の画像データが表示される場合には、それらが重なっていなかったとしても、この表示順序が設定されていてもよい。受け付けられた状態に応じて、事後的に重なることもありうるからである。また、これら以外の表示状態が状態受付部12で受け付けられてもよいことは言うまでもない。なお、状態受付部12は、後述する蓄積部14が蓄積する状態情報そのものを受け付けてもよく、あるいは、最終的な状態情報に至るまでの差分を受け付けてもよい。後者の場合には、例えば、画像データの移動を示す情報(表示位置の差分)や、画像データの回転を示す情報(表示角度の差分)、画像データの拡大・縮小を示す情報(表示縮尺の差分)、表示対象領域の移動を示す情報(表示対象領域の差分)、透明度の増減を示す情報(透明度の差分)、表示順序の変更を示す情報(表示順序の差分)を状態受付部12が受け付けてもよい。このような場合であったとしても、結果として、表示状態が決定されることになるため、状態受付部12は、表示状態を受け付けたことになると考えられる。
なお、状態受付部12が表示状態を受け付ける方法は問わない。例えば、プルダウンメニュー等のメニューや、キーボード、スライダ等によって入力された表示状態を受け付けてもよく、あるいは、表示出力される画像データに対して、マウス等のポインティングデバイス等を用いて直接なされたGUI(Graphical User Interface)の操作(例えば、ドラッグ等)によって受け付けてもよい。例えば、状態受付部12は、ポインティングデバイスによるドラッグの操作によって、画像データの表示位置を受け付けてもよく、プルダウンメニューでの選択によって、表示縮尺の入力を受け付けてもよい。
状態受付部12は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された情報を受け付けてもよい。なお、状態受付部12は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、状態受付部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
受付部13は、入力を受け付ける。この入力は、例えば、後述する蓄積部14による状態情報の蓄積を指示する入力であってもよく、その他の入力であってもよい。受付部13は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、受付部13は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、受付部13は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
蓄積部14は、状態受付部12が受け付けた1以上の画像データの表示状態を示す状態情報を状態情報記憶部15に蓄積する。この状態情報は、状態受付部12が受け付けた情報そのものであってもよく、あるいは、状態受付部12が受け付けた、画像データの表示状態の差分に応じて最終的に決定された表示状態の状態情報であってもよい。後者の場合であっても、状態受付部12がその最終的な表示状態を受け付けたことになると考えられるため、蓄積部14は、状態受付部12が受け付けた表示状態を示す状態情報を蓄積することになる。なお、蓄積部14は、状態情報と、状態情報に応じた用語とを対応付けて状態情報記憶部15に蓄積してもよい。その用語は、状態情報で表示状態が示される1以上の画像データに対応付けられている用語であってもよく、状態情報で表示状態が示される1以上の画像データが有する用語であってもよい。
状態情報記憶部15では、2以上の状態情報が記憶される。状態情報は、1以上の画像データの表示状態を示す情報である。この状態情報は、前述の蓄積部14によって蓄積されるものである。この状態情報には、その状態情報が表示状態を示す画像データを識別する情報が含まれていてもよく、あるいは、含まれていなくてもよい。後者の場合には、その状態情報に対応付けて、画像データを識別する情報が別途、状態情報記憶部15で記憶されていることが好適である。状態情報によって、どの画像データの表示状態が示されるのかを分かるようにするためである。また、状態情報記憶部15では、状態情報と、状態情報に対応する付箋図形とが対応付けられて記憶されるものとする。状態情報と付箋図形とが対応付けられるとは、例えば、状態情報と、付箋図形を識別する情報とが対応付けられることであってもよい。また、蓄積部14が前述のように、状態情報と用語とを対応付けて蓄積する場合には、状態情報記憶部15では、状態情報と、用語とが対応付けられて記憶されることになる。この場合には、状態情報記憶部15において、状態情報に対して、付箋図形と、用語とが対応付けられることになる。したがって、付箋図形と用語とが、状態情報を介して間接的に対応付けられることになる。
状態情報記憶部15での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。状態情報記憶部15は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
選択受付部16は、状態情報記憶部15で記憶されている状態情報の選択を受け付ける。本実施の形態では、選択受付部16は、状態情報の選択として、表示出力された付箋図形の選択を受け付けるものとする。付箋図形の選択とは、例えば、表示された付箋図形をマウス等のポインティングデバイスでクリックやダブルクリックすることであってもよく、タッチパネルでタップすることであってもよく、付箋に応じた数字をキーボード等で入力することであってもよい。
選択受付部16は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、選択受付部16は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、選択受付部16は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
表示出力部17は、状態受付部12が受け付けた表示状態となるように、画像データ記憶部11から1以上の画像データを読み出して表示出力する。指定された表示位置や表示角度等で画像データを表示出力する方法は公知であり、その詳細な説明を省略する。また、表示出力部17は、付箋図形を表示出力する。この表示出力される付箋図形は、画像データの表示の有無にかかわらず、常に表示されることが好適であり、また、いつも同じ場所に表示されることが好適である。また、状態情報記憶部15において、用語も記憶されている場合には、表示出力部17は、状態情報記憶部15で記憶されている用語を、その用語に対応する状態情報に対応付けられている付箋図形に対応付けて表示出力してもよい。付箋図形に対応付けて用語を表示出力するとは、付箋図形の上に用語が表示されるようにすることであってもよく、付箋図形と用語との対応関係が分かるようにした上で(例えば、両者を線で結んでもよく、両者に対して同じ識別情報(例えば、数字やアルファベット等)を付与することであってもよい)、両者が別の位置に表示されるようにすることであってもよい。その付箋図形は、いわゆる紙の付箋を想起させる図形であってもよく、あるいは、ボタンなどの付箋とは関係ない図形であってもよい。この付箋図形の「付箋」の語は、付箋と同様の働きをなすもの、として付けられたものであって、その形状を示すものではないからである。
また、表示出力部17は、選択受付部16が選択を受け付けた状態情報に応じて、1以上の画像データを表示出力する。すなわち、表示出力部17は、選択受付部16が選択を受け付けた付箋図形に状態情報記憶部15において対応付けられている状態情報に応じて1以上の画像データを表示出力する。状態情報に応じて画像データを表示出力するとは、その状態情報の表示状態となるように、画像データを表示出力することである。
ここで、表示出力とは、最終的に表示がなされる出力のことを意味する。したがって、表示出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、送信や蓄積、他の構成要素への引き渡しの場合であったとしても、最終的には、表示出力の対象となる情報が表示デバイスに表示されるものとする。本実施の形態では、表示出力が表示デバイスへの表示である場合について説明する。また、表示出力部17は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、表示出力部17は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
また、表示出力部17は、付箋図形や、ボタン等の画像、その他の画像データを表示するために必要な枠などの画像の情報を、図示しない記録媒体から読み出して、それを適宜、解釈実行することによって、表示出力してもよい。このような処理は、従来のビュアー等において公知であり、その詳細な説明を省略する。
なお、画像データ記憶部11と、状態情報記憶部15とは、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、画像データを記憶している領域が画像データ記憶部11となり、状態情報を記憶している領域が状態情報記憶部15となる。
また、上記説明では、状態情報が、1以上の画像データの表示状態を示す情報である場合について説明したが、状態情報は、2以上の画像データの表示状態を示す情報であってもよい。その場合には、画像データ記憶部11では、2以上の画像データが記憶されることになる。また、蓄積部14は、2以上の画像データの表示状態を示す状態情報を蓄積することになる。また、表示出力部17は、選択された状態情報に応じて、2以上の画像データを表示出力することになる。また、画像データと用語とが対応付けられている場合であって、状態情報に応じた用語も蓄積される場合には、その状態情報に応じた用語は、例えば、状態情報で表示状態が示される2以上の画像データの少なくともいずれかに対応付けられている用語であってもよい。また、画像データに用語が含まれる場合であって、状態情報に応じた用語も蓄積される場合には、その状態情報に応じた用語は、例えば、状態情報で表示状態が示される2以上の画像データの少なくともいずれかに含まれる用語であってもよい。
次に、本実施の形態による画像データ表示出力装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)表示出力部17は、付箋図形を表示出力する。また、状態情報記憶部15において、付箋図形に用語が対応付けられている場合には、表示出力部17は、その付箋図形と用語とを対応付けて表示出力する。なお、状態情報記憶部15において、付箋図形に用語が対応付けられていない場合には、表示出力部17は、付箋図形のみを表示出力する。
(ステップS102)選択受付部16は、付箋図形の選択を受け付けたかどうか判断する。そして、付箋図形の選択を受け付けた場合には、ステップS103に進み、そうでない場合には、ステップS105に進む。
(ステップS103)表示出力部17は、選択受付部16が選択を受け付けた付箋図形に対応する状態情報を状態情報記憶部15から読み出す。
(ステップS104)表示出力部17は、ステップS103で読み出した状態情報によって表示状態が示される画像データを、画像データ記憶部11から読み出す。そして、表示出力部17は、その画像データを、ステップS103で読み出した状態情報に応じて表示出力する。そして、ステップS102に戻る。
(ステップS105)状態受付部12は、表示状態を受け付けたかどうか判断する。そして、表示状態を受け付けた場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS107に進む。なお、ここでの表示状態の受け付けには、画像データの表示出力の指示や、画像データの表示出力を終了する指示も含まれるものとする。
(ステップS106)表示出力部17は、ステップS105で受け付けられた表示状態で画像データを表示出力する。なお、ステップS105において、画像データの表示出力の指示や、表示出力を終了する指示が受け付けられた場合には、表示出力部17は、その指示に応じて、新たな画像データを読み出して表示出力したり、それまで表示出力していた画像データの表示出力を終了したりする。なお、新たな画像データを読み出して表示出力する場合には、あらかじめ決められている初期設定の表示状態で表示出力してもよい。そして、ステップS102に戻る。
(ステップS107)蓄積部14は、状態情報を蓄積するかどうか判断する。そして、状態情報を蓄積する場合には、ステップS108に進み、そうでない場合には、ステップS102に戻る。なお、蓄積部14は、状態情報を蓄積する指示を受付部13が受け付けた場合に、状態情報を蓄積すると判断してもよく、その他のタイミングで状態情報を蓄積すると判断してもよい。また、例えば、状態情報を蓄積する指示を受付部13が受け付ける場合に、その指示には、その状態情報を対応付ける対象となる付箋図形を特定する情報が含まれていてもよい。
(ステップS108)蓄積部14は、蓄積する対象である状態情報に対応する用語を取得する。例えば、蓄積部14は、その状態情報で表示状態が示される画像データに対応付けられている用語や、その画像データに含まれる用語を取得してもよい。
(ステップS109)蓄積部14は、状態情報と、用語とを対応付けて状態情報記憶部15に蓄積する。その蓄積の際に、特定の付箋図形が指定されている場合には、蓄積部14は、その指定された付箋図形に対応付けて状態情報等を蓄積するものとする。一方、そのような指定がない場合には、蓄積部14は、まだ状態情報が対応付けられていない付箋図形に対応付けて状態情報等を蓄積してもよい。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態による画像データ表示出力装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、画像データ記憶部11では、次の画像データが記憶されているものとする。それらの画像データは、図3(a)〜図3(d)で示されるものであるとする。
木簡(カラー).jpg
木簡(赤外線).jpg
日本地図.jpg
岡山県地図.jpg
まず、ユーザが、マウスやキーボードを操作することによって、画像データ表示出力装置1を起動したとする。すると、表示出力部17は、状態情報記憶部15を参照し、付箋図形に対応付けられた用語が存在するかどうか判断する。この場合には、付箋図形に対応する用語が存在しなかったとする。そして、表示出力部17は、用語の対応付けられていないブランクの5個の付箋図形を表示したとする(ステップS101)。
その後、ユーザは、マウスを操作することによって、画像を追加する処理を選択し、画像データ「木簡(カラー).jpg」を選択したとする。すると、それらが状態受付部12で受け付けられ、表示出力部17に渡される(ステップS105)。そして、表示出力部17は、画像データ「木簡(カラー).jpg」をディスプレイに表示する(ステップS106)。また、同様にして、ユーザが画像データ「木簡(赤外線).jpg」を表示する指示を入力すると、それに応じてその画像データが表示される(ステップS105,S106)。なお、それらの画像データは、あらかじめ決められている初期設定の表示状態で表示されるものとする。次に、ユーザが、それらの画像データをマウスでドラッグすることによって、表示位置を変更したとする。すると、その表示位置の変更に応じた表示状態が状態受付部12で受け付けられ(ステップS105)、それに応じて、画像データの表示位置が変更される(ステップS106)。
その後、ユーザがマウスを操作することによって、付箋登録の処理を選択したとする。すると、そのことが受付部13で受け付けられ、蓄積部14に渡される。すると、蓄積部14は、状態情報を蓄積するタイミングであると判断し(ステップS107)、表示出力部17が表示中の画像データの拡張子を除いたファイル名である用語を取得する(ステップS108)。この具体例では、最もはじめに表示された画像データのファイル名が用語として取得されるように決まっていたとする。すると、蓄積部14は、用語「木簡(カラー)」を取得する。また、蓄積部14は、その時点での表示中の画像データのファイル名「木簡(カラー).jpg」「木簡(赤外線).jpg」と、それぞれの画像の表示位置「(X1,Y1)」「(X2,Y2)」と、それぞれの表示角度「0°」「0°」と、それぞれの表示縮尺「20%」「20%」と、それぞれの表示対象領域「−」「−」と、それぞれの透明度「0%」「0%」と、それぞれの表示順序「1」「2」とを取得したとする。なお、表示位置(X1,Y1)等は、クライアント座標の値を示すものである。また、表示順序は、値の小さい方が前面側に表示されていることを示すものであるとする。蓄積部14は、その取得した状態情報と、用語「木簡(カラー)」とを、状態情報記憶部15における付箋ID「1」に対応付けて蓄積する(ステップS109)。そのようにして蓄積された状態情報や用語は、図4の付箋ID「1」のレコードで示されるものである。図4のテーブルにおいて、付箋図形を識別する付箋IDと、用語と、状態情報とが対応付けられている。状態情報には、画像データのファイル名である画像データIDと、表示位置と、表示角度と、表示縮尺と、表示対象領域と、透明度と、表示順序とが含まれている。その後、付箋図形が再度表示され、ディスプレイに図5で示される表示がなされる(ステップS101)。図5において、付箋図形51は、左から順番に、付箋ID「1」「2」「3」「4」「5」で識別されるものであるとする。また、一番左側の付箋図形51上に、付箋ID「1」に対応する用語「木簡(カラー)」が表示されている。その木簡(カラー)の付箋に対応する画像データの表示状態は、図5で示される画像データの表示状態である。図5の左上には、画像データや表示縮尺等の情報が表示されている。図5では、画像データ「木簡(カラー).jpg」がハイライト表示(図5では、枠囲み表示)されているため、その画像データが選択されていることを示している。したがって、「画像削除」ボタンや、「トリミング」ボタン、「トリミング解除」ボタンが選択された場合には、その画像データに対して、それらのボタンに対応した処理、すなわち、画像の削除(この削除は、画像データを表示しないようにするだけであって、画像データそのものを削除することではない)や、トリミング、トリミングの解除等が行われることになる。なお、選択対象の画像データを変更する場合には、選択したい画像データのファイル名をクリックすればよいものとする。
その後、ユーザがマウスを操作することによって、図5で表示されている両画像を重ねて、前面側の画像データ「木簡(カラー).jpg」の透明度を50%にしたとする(ステップS105,S106)。そして、「付箋登録」ボタンをクリックすると、前述の処理と同様にして、用語「木簡(カラー)」が取得され、両画像データの状態情報が取得されて、それらが状態情報記憶部15に蓄積される(ステップS107〜S109)。図4の付箋ID「2」に対応する用語と状態情報は、そのようにして蓄積されたものである。また、その状態情報等の蓄積の結果、図6の表示がなされることになる(ステップS101)。
その後、ユーザがマウスを操作して、それまでに表示されていた画像データを削除し、新たに画像データ「岡山県地図.jpg」「日本地図.jpg」を表示させたとする(ステップS105,S106)。また、ユーザは、画面の左上に表示されている画像データ「日本地図.jpg」のファイル名をクリックし、その後、「トリミング」ボタンをクリックして、岡山県を含む地域をマウスで選択することによって、トリミングを行ったとする。すると、そのトリミングされた表示対象領域が表示されることになる(ステップS105,S106)。その後、ユーザが「付箋登録」ボタンをクリックすると、前述の処理と同様にして、用語「岡山県地図」が取得され、両画像データの状態情報が取得されて、それらが状態情報記憶部15に蓄積される(ステップS107〜S109)。図4の付箋ID「3」に対応する用語と状態情報は、そのようにして蓄積されたものである。その状態情報において、画像データ「日本地図.jpg」に対応する表示対象領域としては、トリミングの左上と右下との座標の値(X10,Y10)(X11,Y11)が記憶されている。その座標の値は、画像データ「日本地図.jpg」における座標の値である。また、その状態情報等の蓄積の結果、図7の表示がなされることになる(ステップS101)。
次に、ユーザが、図7の表示において、一番左側の付箋図形をクリックしたとする。すると、その付箋図形の選択が選択受付部16で受け付けられ、付箋ID「1」の付箋図形が選択された旨が表示出力部17に渡される(ステップS102)。そして、表示出力部17は、状態情報記憶部15で記憶されている図4の情報にアクセスし、付箋ID「1」に対応する状態情報を読み出す(ステップS103)。また、表示出力部17は、その読み出した状態情報に応じて、画像データ記憶部11から、画像データ「木簡(カラー).jpg」「木簡(赤外線).jpg」を読み出し、それらを対応する表示状態で表示する(ステップS104)。その結果、図5で示される表示が行われることになる。なお、図5において、選択された付箋図形51を他の付箋図形51と区別可能にするために、選択された付箋図形51を、強調表示(例えば、色を変更する、色の濃さを変更する等)するようにしてもよい。また、ユーザが、左から2番目の付箋図形をクリックすると、それに応じて、図6の表示がなされることになる(ステップS102〜S104)。
以上のように、本実施の形態による画像データ表示出力装置1によれば、画像データの表示状態を示す状態情報を蓄積することができ、その蓄積した状態情報に応じた表示出力を行うことができる。したがって、画像データの表示状態について種々の操作を行った場合であっても、同様の操作を再度繰り返して行うことなく、その操作後の表示状態を瞬時に再現することができる。また、本実施の形態による画像データ表示出力装置1では、画像ビュアーのように、画像データを表示出力するだけであり、表示状態に応じた新たな画像データを蓄積するものではないため、容量の大きい画像データに対する多くの状態情報が蓄積されたとしても、状態情報の容量自体はそれほど大きくならない。
なお、本実施の形態では、状態情報に用語を対応付けて蓄積する場合について説明したが、そうでなくてもよい。すなわち、状態情報記憶部15で記憶されている状態情報は、用語に対応付けられていなくてもよい。
また、本実施の形態では、状態情報記憶部15において、状態情報が付箋図形に対応付けられて記憶され、その付箋図形を用いて状態情報が選択される場合について説明したが、そうでなくてもよい。付箋図形以外を用いて、状態情報が選択されてもよい。例えば、状態情報が用語に対応付けられている場合には、状態情報の選択時に用語の一覧を表示し、その一覧において選択された用語に対応する状態情報を表示するようにしてもよい。また、状態情報が用語に対応付けられていない場合には、表示画面において、例えば、右ボタンと左ボタン、あるいは、次ボタンと前ボタンなどが表示され、例えば、右ボタンや次ボタンが選択されるごとに、表示出力中の画像データに応じた状態情報の次の状態情報に応じた画像データの表示出力を行い、左ボタンや前ボタンが選択されるごとに、表示出力中の画像データに応じた状態情報の前の状態情報に応じた画像データの表示出力を行うようにしてもよい。次の状態情報や、前の状態情報とは、状態情報記憶部15で記憶されている複数の状態情報の並びにおいて、第1の向きの隣の状態情報や、第1の向きの反対の向きである第2の向きの隣の状態情報のことである。例えば、図4において、付箋ID「2」に対応する状態情報の次の状態情報は、付箋ID「3」に対応する状態情報であってもよく、付箋ID「2」に対応する状態情報の前の状態情報は、付箋ID「1」に対応する状態情報であってもよい。
また、本実施の形態において、状態情報記憶部15で記憶される状態情報を記憶しておく期限は問わない。例えば、本実施の形態による画像データ表示出力装置1がアプリケーション・ソフトウェアで実現される場合に、そのアプリケーション・ソフトウェアの終了時に、状態情報記憶部15で記憶されている状態情報をクリア(消去)するようにしてもよく、あるいは、そのまま保持しておき、次回にアプリケーション・ソフトウェアを起動した際に、その状態情報を用いることができるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、状態情報は、表示状態を示すだけでなく、画像データの操作状態をも示す情報であってもよい。すなわち、状態情報によって、表示状態と、操作状態とが示されてもよい。ここで、画像データの操作状態とは、画像データの操作に関する状態であり、例えば、2以上の画像データを表示出力する際において、2以上の画像データを操作するモードが、2以上の画像データを連動して操作する連動モードであるのか、あるいは、画像データごとに操作する非連動モードであるのかを示す情報であってもよい。また、その画像データの操作状態は、例えば、連動モードにおいて2以上の画像データに対して連動した操作を行う際に、両画像データの表示状態の差分を保持したまま2以上の画像データに対して操作を行う差分保持モードであるのか、あるいは、その差分を保持しない差分非保持モードであるのかを示す情報をさらに含んでもよい。
なお、状態情報が操作状態をも示す場合には、画像データ記憶部11では、2以上の画像データが記憶されているものとする。また、状態受付部12は、画像データの操作状態をも受け付けるものであるとする。すなわち、状態受付部12は、画像データの操作状態が連動モードであるのか、あるいは、非連動モードであるのかを受け付けてもよい。その受け付けは、例えば、連動モードと非連動モードとを切り替える旨の指示であり、状態受付部12は、連動モードである場合に切り替えの指示を受け付けた場合には、操作状態のモードを非連動モードにする旨の指示を受け付けたと判断し、また、非連動モードである場合に切り替えの指示を受け付けた場合には、操作状態のモードを連動モードにする旨の指示を受け付けたと判断してもよい。また、状態受付部12は、操作状態が連動モードである場合に、差分保持モードであるのか、あるいは、差分非保持モードであるのかを受け付けてもよい。その受け付けも、前述の連動モード、非連動モードの場合と同様に、両モードを切り替える旨の指示であってもよい。また、蓄積部14は、状態受付部12が受け付けた操作状態をも示す状態情報を状態情報記憶部15に蓄積するものとする。すなわち、蓄積部14は、表示状態と、操作状態とを示す状態情報を蓄積することになる。ここで、蓄積される対象となる表示状態及び操作状態は、その蓄積時の表示状態及び操作状態である。したがって、操作状態が何度か状態受付部12で受け付けられた場合には、最新に受け付けられた操作状態が、蓄積部14によって蓄積されることになる。また、表示出力部17は、状態受付部12で受け付けた操作状態に応じて、画像データを表示出力するものとする。すなわち、表示出力部17は、操作状態が連動モードであることを示す場合には、表示出力中の2以上の画像データが、状態受付部12が受け付けた表示状態となるように2以上の画像データを表示出力する。また、表示出力部17は、操作状態が非連動モードであることを示す場合には、表示出力中の2以上の画像データのうち、特定の一の画像データ(表示状態の受け付けられた画像データ)が、状態受付部12が受け付けた表示状態となるように表示出力する。すなわち、連動モードの場合には、表示出力部17は、表示出力中のすべての画像データを、状態受付部12が受け付けた表示状態で表示出力する。一方、非連動モードの場合には、表示出力部17は、表示状態が受け付けられた画像データのみを、状態受付部12が受け付けた表示状態で表示出力する。なお、連動モードであって、差分保持モードである場合には、表示出力部17は、表示出力中のすべての画像データを、差分を保持したまま、状態受付部12が受け付けた表示状態で表示出力する。その場合には、例えば、状態受付部12が表示角度を30°増加させる指示(この指示は、一の画像データに対してなされたもの、すなわち、その画像データの150°の表示角度を180°にする指示であってもよい)を受け付けた際に、表示出力部17は、すべての表示角度を30°だけ増加させることになる。また、例えば、状態受付部12が表示縮尺を半分にする指示(この指示は、一の画像データに対してなされたもの、すなわち、縮尺を20%から10%にする指示であってもよい)を受け付けた際に、表示出力部17は、すべての表示縮尺を半分にすることになる。このように、差分保持モードでは、受け付けられた表示状態の差分を、すべての画像データに反映することになる。一方、連動モードであって、差分非保持モードである場合には、表示出力部17は、表示出力中のすべての画像データを、受け付けた同じ表示状態で表示出力する。その場合には、例えば、状態受付部12が表示角度を150°にする指示を受け付けた際に、表示出力部17は、表示出力中のすべての画像データの表示角度を150°にすることになる。また、例えば、状態受付部12が表示縮尺を40%にする指示を受け付けた際に、表示出力部17は、表示出力中のすべての画像データの表示縮尺を40%にすることになる。また、表示出力部17は、選択受付部16が選択を受け付けた状態情報に応じて、1以上の画像データを表示出力する。例えば、連動モードを示す操作状態を含む状態情報の選択を選択受付部16が受け付けた場合には、表示出力部17は、連動モードで画像データを表示出力する。すなわち、その表示出力の後に表示状態が受け付けられた場合には、表示出力部17は、その受け付けられた表示状態に応じて、すべての画像データを表示出力する。また、例えば、非連動モードを示す操作状態を含む状態情報の選択を選択受付部16が受け付けた場合には、表示出力部17は、非連動モードで画像データを表示出力する。すなわち、その表示出力の後に表示状態が受け付けられた場合には、表示出力部17は、その受け付けられた表示状態に応じた画像データを、その表示状態で表示出力する。
なお、連動モードや非連動モードにおいて、2以上の画像データを表示出力する場合には、各画像データは、一の表示領域に表示出力されてもよく(この場合には、例えば、図5で示されるように2以上の画像データが表示されてもよい)、あるいは、各画像データに対応した表示領域に表示出力されてもよい(この場合には、例えば、表示画面がフレームごとに分かれており、各画像データが、それぞれ対応するフレームごとに表示されてもよい)。前者の場合における表示位置については、基本的に差分保持モードが採用されることになる。すなわち、一の画像データの表示位置が変更された場合には、その画像データの表示位置の変更の差分だけ、他の画像データの表示位置も変更されることになる。一方、後者の場合における表示位置については、差分保持モード及び差分非保持モードのいずれをも採用可能となる。その場合の表示位置は、各画像データの表示領域ごとに設定されているものとする。例えば、2個の画像データが2個のフレームに表示される場合には、第1の画像データの表示位置を示す座標系が第1のフレームに設定されており、第2の画像データの表示位置を示す座標系が第2のフレームに設定されていてもよい。
次に、動作状態を含む状態情報が蓄積される場合の具体例について、簡単に説明する。この具体例では、画像データの表示の際に、比較表示と、そうでない表示とを選択できるものとする。比較表示では、2個の画像データが、それぞれの表示領域に表示されるものとする。また、比較表示でない表示では、一の表示領域に1以上の画像データが表示されるものとする。また、比較表示でのみ、連動モードと非連動モードを選択可能であるとする。例えば、図8で示されるように、比較表示において、2個の画像データがそれぞれの表示領域(フレーム)に表示されていたとする。また、連動モードが選択されていたとする。図8において、ユーザは、ラジオボタンによって、「比較」と「比較解除」とを選択可能である。そして、「比較」を選択した場合には、比較表示となり、「比較解除」を選択した場合には、比較表示でない表示となる。また、ユーザは、ラジオボタンによって、「連動」と「非連動」とを選択可能である。そして、「連動」を選択した場合には、連動モードとなり、「非連動」を選択した場合には、非連動モードとなる。なお、「比較解除」が選択されている場合には、「連動」「非連動」を選択できないものとする。その場合には、「連動」「非連動」の文字列やラジオボタンが、グレーアウトされることによって、選択できない旨を直感的に分かるようにしてもよい。図8では、「比較」「連動」が選択されているため、例えば、ユーザが左側の画像データ「木簡(赤外線).jpg」をマウスでドラッグすることによって、少しだけ下側に移動させると、その表示状態が状態受付部12で受け付けられる。そして、表示出力部17は、連動モードであるため、その表示状態に応じて、左側の画像データ「木簡(赤外線).jpg」の表示位置を下側に移動させると共に、右側の画像データ「木簡(カラー).jpg」の表示位置も同じだけ移動させる。また、ユーザがマウスを操作して、画像データ「木簡(カラー).jpg」のプルダウンメニューから表示縮尺「30%」を選択した場合には、その表示状態が状態受付部12で受け付けられる。そして、表示出力部17は、連動モードであるため、その表示状態に応じて、画像データ「木簡(カラー).jpg」の表示縮尺を30%にすると共に、画像データ「木簡(赤外線).jpg)」の表示縮尺も30%にする。なお、比較表示であるかどうかの情報や、連動モードであるか非連動モードであるかの情報は、表示出力部17や、他の構成要素に置いて、一時的に図示しない記録媒体において保持されていてもよいことは言うまでもない。
次に、ユーザが「付箋登録」ボタンをクリックすると、表示状態や、操作状態を示す状態情報が蓄積される。なお、そのようにして蓄積された状態情報は、図9で示される付箋ID「1」に対応したレコードである。ここで、表示位置や表示角度、用語等については、前述の具体例の説明と同様にして蓄積される。また、表示状態の一つである「比較」「比較解除」も状態情報に含まれることになる。すなわち、表示状態が「比較」であれば、図9において、「比較」のフィールドが「1」になり、表示状態が「比較解除」であれば、図9において、「比較」のフィールドが「0」になるように、蓄積部14が表示状態を蓄積するものとする。また、操作状態である「連動」「非連動」も状態情報に含まれることになる。すなわち、操作状態が連動モードであれば、図9において、「連動」のフィールドが「1」になり、操作状態が非連動モードであれば、図9において、「連動」のフィールドが「0」になるように、蓄積部14が操作状態を蓄積するものとする。なお、比較表示の場合には、表示順序は意味がないため、その順序が無くてもよい。また、上記説明のようにして状態情報等を蓄積した後に、付箋ID「1」に対応する付箋図形がクリックされた場合には、図8と同様に、画像データが表示されることになる。したがって、比較表示かどうかや、連動モードかどうかについても、付箋図形に対応する状態情報に応じた表示がなされることになる。なお、この具体例では、差分保持モードと差分非保持モードとが保存されない場合について説明したが、そのモードについても画面で指定が可能であり、状態情報に蓄積されてもよいことは前述の通りである。
その後、ユーザがマウスを操作することによって、「非連動」のラジオボタンをクリックして非連動モードにしたとする。すると、その旨が状態受付部12で受け付けられ、一時的に記憶される。また、その後に、ユーザがマウスを操作して左側の画像データをドラッグして移動させても、この場合には、非連動モードであるため、表示出力部17は、その左側の画像データの表示位置のみを変更して表示出力する。また、比較解除の表示において、図6と同様の表示を行って、「付箋登録」ボタンをクリックすると、図9の付箋ID「2」に対応したレコードが蓄積される。その場合には、比較解除であるため、比較のフィールドは「0」となり、また、連動のフィールドはヌルになる。同様にして、比較解除の表示において、図7と同様の表示を行って、「付箋登録」のボタンをクリックした場合にも、図9の付箋ID「3」に対応したレコードが蓄積されることになる。
このように、操作状態をも蓄積することができることによって、蓄積した表示状態及び操作状態で、画像データを表示出力することができる。したがって、蓄積したモードに応じた操作状態を瞬時に反映することができるようになる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による画像データ表示出力装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による第1の画像データ表示出力装置は、テキストデータの文字列に対して、表示状態を指定した画像をリンク付けることができるものであり、第2の画像データ表示出力装置は、テキストデータの文字列が指定された場合に、その文字列にリンク付けられている画像を、指定された表示状態で表示することができるものである。
図10は、本実施の形態による画像データ表示出力装置2及び画像データ表示出力装置3の構成を示すブロック図である。画像データ表示出力装置2は、テキストデータにおける文字列と、画像データの表示状態とを対応付けるジャンプ情報を生成するオーサリング装置である。また、画像データ表示出力装置3は、そのオーサリング装置で生成されたジャンプ情報を用いて、指定された文字列に対応する画像データを表示するビュアー装置(ブラウザ装置)である。
図10において、本実施の形態による画像データ表示出力装置2は、画像データ記憶部21と、テキストデータ記憶部22と、状態受付部23と、受付部24と、文字列選択受付部25と、蓄積部26と、ジャンプ情報記憶部27と、表示出力部28と、出力部29とを備える。
画像データ記憶部21では、画像データが記憶される。この画像データ記憶部11は、実施の形態1の画像データ記憶部11と同様のものであり、その詳細な説明を省略する。
テキストデータ記憶部22では、テキストデータが記憶される。後述するように、そのテキストデータに含まれる文字列に対して、画像データが直接リンク付けられるものである。したがって、画像データにリンク付ける文字列を有するテキストデータであれば、どのようなテキストデータであってもよい。テキストデータ記憶部22にテキストデータが記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してテキストデータがテキストデータ記憶部22で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたテキストデータがテキストデータ記憶部22で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたテキストデータがテキストデータ記憶部22で記憶されるようになってもよい。テキストデータ記憶部22での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。テキストデータ記憶部22は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
状態受付部23は、画像データの表示状態を受け付ける。この状態受付部23は、実施の形態1の状態受付部12と同様のものであり、その詳細な説明を省略する。なお、ジャンプ先の画像データが1個のみの場合には、状態情報に表示順序が存在しなくてもよい。また、画像データがジャンプ先の画像データが1個のみの場合には、状態情報に透明度が存在しなくてもよく、あるいは、存在してもよい。
受付部24は、入力を受け付ける。この入力は、例えば、後述する蓄積部26によるジャンプ情報の蓄積を指示する入力であってもよく、後述する出力部29によるジャンプ情報の出力を指示する入力であってもよく、その他の入力であってもよい。受付部24は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、受付部24は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、受付部24は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
文字列選択受付部25は、表示出力されたテキストデータに含まれる文字列の選択を受け付ける。その選択の方法は問わない。例えば、選択対象の文字列をマウス等のポインティングデバイスでドラッグすることによる選択であってもよく、選択対象の文字列の前または後にカーソルを置き、シフトキーを押下した状態で右または左の矢印キーを押下することによる選択であってもよく、その他の方法による選択であってもよい。文字列を選択する方法は、すでに公知であり、その詳細な説明を省略する。
文字列選択受付部25は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、文字列選択受付部25は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、文字列選択受付部25は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
蓄積部26は、ジャンプ情報を後述するジャンプ情報記憶部27に蓄積する。ジャンプ情報は、文字列選択受付部25が選択を受け付けた文字列と、状態受付部23が受け付けた表示状態を示す情報である状態情報とを対応付ける情報である。ジャンプ情報は、結果として、テキストデータに含まれる文字列と、ジャンプ先の画像データ及びその表示状態とを対応付けることができる情報であれば、その内容を問わない。例えば、ジャンプ情報は、テキストデータにおける文字列の位置を示す情報と、その情報に対応付けられた、画像データの状態情報とを有する情報であってもよい。文字列の位置を示す情報は、例えば、その文字列の先頭の文字の位置と、その文字列の後端の文字の位置とを示す情報であってもよい。文字の位置は、例えば、テキストデータの先頭からの文字数であってもよく(例えば、テキストデータの先頭から「1234文字目」等)、テキストデータの先頭からのビット数であってもよく(例えば、テキストデータの先頭から「1601ビット目」等)、その他の文字の位置を示す情報であってもよい。また、文字列の位置を示す情報は、その文字列がテキストデータにおいて何番目に出現するのかを示す情報(例えば、テキストデータにおいて5番目に出現する文字列「奈良県」等)であってもよい。また、文字列の位置を示す情報は、それら以外のものであってもよい。また、その文字列の位置を示す情報に対応付けられる状態情報は、画像データを識別する情報を含んでいると考えてもよく、そうでなくてもよい。後者の場合には、文字列の位置を示す情報に別途、画像データを識別する情報が対応付けられていてもよい。また、例えば、ジャンプ情報は、HTML等のリンク情報と同様に、テキストデータにおける文字列の位置に設定された状態情報であってもよい。例えば、テキストデータに含まれる文字列「奈良県」の位置に状態情報を設定する場合には、「…<a href="日本地図.jpg" state="(X20,Y20);0;80;(X30,Y30),(X31,Y31);0" target="right_frame">奈良県</a>…」となってもよい。ここで、「<a href="日本地図.jpg" state="(X20,Y20);0;80;(X30,Y30),(X31,Y31);0" target="right_frame">」「</a>」が、ジャンプ情報となる。この場合には、テキストデータと、ジャンプ情報とが一つの情報となる。したがって、この場合には、テキストデータ記憶部22と、ジャンプ情報記憶部27とが一体として構成されていると考えてもよい。そして、テキストデータの記憶されている領域がテキストデータ記憶部22となり、ジャンプ情報の記憶されている領域がジャンプ情報記憶部27となると考えてもよい。なお、「日本地図.jpg」は、ジャンプ先の画像データを識別する情報であり、「state="(X20,Y20);0;80;(X30,Y30),(X31,Y31);0"」は、その画像データの表示状態を示す情報である。また、「target="right_frame"」は、その画像データを、表示するフレームを示すものである。このようなジャンプ情報において、「state="(X20,Y20);0;80;(X30,Y30),(X31,Y31);0"」が状態情報であると考えてもよく、「日本地図.jpg」と「state="(X20,Y20);0;80;(X30,Y30),(X31,Y31);0"」が状態情報であると考えてもよく、さらに、「target="right_frame"」も含めて状態情報であると考えてもよい。このように、状態情報は、画像データを識別する情報を含んでいると考えてもよく、そうでなくてもよく、画像データを表示するフレームを識別する情報を含んでいると考えてもよく、そうでなくてもよい。なお、これらはジャンプ情報の単なる一例であって、これら以外のデータ構造によってジャンプ情報が記述されてもよいことは言うまでもない。
ジャンプ情報記憶部27では、テキストデータに含まれる文字列と、表示出力部28が表示出力した画像データの表示状態を示す情報である状態情報とを対応付ける情報であるジャンプ情報が記憶される。そのジャンプ情報は、蓄積部26によって蓄積されたものである。ジャンプ情報記憶部27での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。ジャンプ情報記憶部27は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
表示出力部28は、テキストデータ記憶部22から読み出したテキストデータと、画像データ記憶部21から読み出した画像データであって、状態受付部23が受け付けた表示状態の画像データとを表示出力する。
ここで、表示出力とは、最終的に表示がなされる出力のことを意味する。したがって、表示出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、送信や蓄積、他の構成要素への引き渡しの場合であったとしても、最終的には、表示出力の対象となる情報が表示デバイスに表示されるものとする。本実施の形態では、表示出力が表示デバイスへの表示である場合について説明する。また、表示出力部28は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、表示出力部28は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
また、表示出力部28は、ボタン等の画像、その他のテキストデータや画像データを表示するために必要な枠などの画像の情報を、図示しない記録媒体から読み出して、それを適宜、解釈実行することによって、表示出力してもよい。このような処理は、従来のオーサリング装置等において公知であり、その詳細な説明を省略する。
出力部29は、ジャンプ情報を出力する。なお、ジャンプ情報がテキストデータにおける文字列の位置に設定された状態情報である場合には、出力部29は、ジャンプ情報と共に、テキストデータをも出力してもよい。ここで、この出力は、後述する画像データ表示出力装置3にジャンプ情報等を渡すための出力である。したがって、出力部29による出力は、例えば、通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、送信や蓄積、引き渡しのなされた情報は、最終的には、後述する画像データ表示出力装置3に渡されるものとする。出力部29は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、出力部29は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、画像データ記憶部21と、テキストデータ記憶部22と、ジャンプ情報記憶部27との任意の2以上の記憶部は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、例えば、画像データを記憶している領域が画像データ記憶部21となり、テキストデータを記憶している領域がテキストデータ記憶部22となる。
また、図10において、本実施の形態による画像データ表示出力装置3は、画像データ記憶部31と、テキストデータ記憶部32と、ジャンプ情報受付部33と、ジャンプ情報記憶部34と、指示受付部35と、受付部36と、表示出力部37とを備える。
画像データ記憶部31では、画像データが記憶される。この画像データ記憶部11は、実施の形態1の画像データ記憶部と同様のものであり、その詳細な説明を省略する。なお、この画像データ記憶部31では、画像データ記憶部21で記憶されている画像データと同じ画像データが記憶されている必要がある。その画像データを表示出力するためである。
テキストデータ記憶部32では、テキストデータが記憶される。このテキストデータ記憶部32は、テキストデータ記憶部22と同様のものであり、その詳細な説明を省略する。なお、このテキストデータ記憶部32では、テキストデータ記憶部22で記憶されているテキストデータと同じテキストデータが記憶される必要がある。そのテキストデータを出力するためである。そのため、そのテキストデータは、後述するジャンプ情報受付部33によって受け付けられ、テキストデータ記憶部32に蓄積されたものであってもよく、そうでなくてもよい。
ジャンプ情報受付部33は、画像データ表示出力装置2の出力部29が出力したジャンプ情報を受け付け、そのジャンプ情報をジャンプ情報記憶部34に蓄積する。なお、この受け付けは、出力部29が送信したジャンプ情報の受信であってもよく、出力部29が記録媒体に蓄積したジャンプ情報の読み出しであってもよく、その他の受け付けであってもよい。また、ジャンプ情報受付部33は、ジャンプ情報と共にテキストデータをも受け付けてもよい。テキストデータをも受け付けた場合には、ジャンプ情報受付部33は、そのテキストデータをテキストデータ記憶部32に蓄積する。なお、前述のように、ジャンプ情報と、テキストデータとが一つの情報である場合には、画像データ表示出力装置2の場合と同様に、テキストデータ記憶部32と、ジャンプ情報記憶部34とは一体として構成されていると考えてもよい。なお、ジャンプ情報受付部33は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、ジャンプ情報受付部33は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
ジャンプ情報記憶部34では、テキストデータに含まれる文字列と、画像データの表示状態を示す情報である状態情報とを対応付ける情報であるジャンプ情報が記憶される。このジャンプ情報は、ジャンプ情報受付部33によって蓄積されたものである。ジャンプ情報記憶部34での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。ジャンプ情報記憶部34は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
指示受付部35は、テキストデータに含まれる文字列に対応した画像データの表示出力の指示を受け付ける。この指示は、例えば、HTMLのリンクにおけるジャンプの指示と同様のものである。したがって、指示受付部35は、ジャンプ情報において画像データの状態情報と対応付けられている文字列を特定する指示である、その文字列のポインティングデバイスを用いたクリックや、タッチパネルにおけるその文字列のタップ、キーボードから入力された、その文字列に対応した数値等(例えば、文字列を選択するために、その文字列に数値等が対応付けられている場合)を受け付けてもよい。
指示受付部35は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、指示受付部35は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、指示受付部35は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
受付部36は、入力を受け付ける。この入力は、例えば、後述する表示出力部37によるテキストデータの表示出力を指示する入力であってもよく、その他の入力であってもよい。受付部36は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、受付部36は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、受付部36は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
表示出力部37は、テキストデータ記憶部32から読み出したテキストデータを表示出力する。また、表示出力部37は、表示出力したテキストデータに含まれる文字列に対応した画像データの表示出力の指示を指示受付部35が受け付けた場合に、ジャンプ情報を用いて、文字列に対応する状態情報に応じた画像データを表示出力する。状態情報に応じた画像データの表示出力とは、その状態情報で示される表示状態となるように画像データを表示することである。
ここで、表示出力とは、最終的に表示がなされる出力のことを意味する。したがって、表示出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、送信や蓄積、他の構成要素への引き渡しの場合であったとしても、最終的には、表示出力の対象となる情報が表示デバイスに表示されるものとする。本実施の形態では、表示出力が表示デバイスへの表示である場合について説明する。また、表示出力部37は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、表示出力部37は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
また、表示出力部37は、ボタン等の画像、その他のテキストデータや画像データを表示するために必要な枠などの画像の情報を、図示しない記録媒体から読み出して、それを適宜、解釈実行することによって、表示出力してもよい。このような処理は、従来のビュアー装置等において公知であり、その詳細な説明を省略する。
なお、画像データ記憶部31と、テキストデータ記憶部32と、ジャンプ情報記憶部34との任意の2以上の記憶部は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、例えば、画像データを記憶している領域が画像データ記憶部31となり、テキストデータを記憶している領域がテキストデータ記憶部32となる。
次に、本実施の形態による画像データ表示出力装置2の動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)状態受付部23は、表示状態を受け付けたかどうか判断する。そして、表示状態を受け付けた場合には、ステップS202に進み、そうでない場合には、ステップS203に進む。なお、ここでの表示状態の受け付けには、画像データの表示出力の指示も含まれるものとする。
(ステップS202)表示出力部28は、ステップS201で受け付けられた表示状態で画像データを表示出力する。そして、ステップS201に戻る。なお、ステップS201において、画像データの表示出力の指示が受け付けられた場合には、表示出力部28は、その指示に応じて、新たな画像データを読み出して表示出力する。なお、新たな画像データを読み出して表示出力する場合には、あらかじめ決められている初期設定の表示状態で表示出力してもよい。また、新たな画像データを読み出して表示出力する場合には、それまでに表示出力していた画像データの表示出力を終了してもよく、あるいは、そうでなくてもよい。後者の場合には、例えば、リンク情報において、文字列に2以上の画像データの状態情報を対応付けることができてもよい。
(ステップS203)表示出力部28は、テキストデータを表示出力するかどうか判断する。そして、テキストデータを表示出力する場合には、ステップS204に進み、そうでない場合には、ステップS205に進む。なお、表示出力部28は、例えば、受付部24が、テキストデータの表示出力の指示を受け付けた場合に、テキストデータを表示出力すると判断してもよく、その他のタイミングで、テキストデータを表示出力すると判断してもよい。なお、受付部24がその指示を受け付ける場合には、テキストデータの表示出力の指示には、表示出力の対象となるテキストデータを特定する情報が含まれていてもよい。
(ステップS204)表示出力部28は、テキストデータ記憶部22からテキストデータを読み出して表示出力する。なお、表示出力の対象となるテキストデータを特定する情報も受け付けられた場合には、表示出力部28は、その特定されたテキストデータを読み出して表示出力するものとする。そして、ステップS201に戻る。なお、あるテキストを表示している場合に、他のテキストデータの表示出力の指示を受け付けた場合には、それまでに表示出力しているテキストデータの表示出力を終了して、新たなテキストデータを表示出力してもよい。
(ステップS205)文字列選択受付部25は、文字列の選択を受け付けたかどうか判断する。そして、文字列の選択を受け付けた場合には、ステップS206に進み、そうでない場合には、ステップS207に進む。
(ステップS206)表示出力部28は、文字列選択受付部25が選択を受け付けた文字列の箇所が、他の箇所と区別できるようにテキストデータを表示出力する。この区別は、例えば、選択された文字列について、白黒を反転させることであってもよく、あるいは、他のハイライト表示(例えば、枠囲み表示や、下線を付与した表示、色を変更した表示、点滅表示灯)をすることであってもよい。そして、ステップS201に戻る。なお、ある文字列が選択されている場合に、他の文字列の選択を受け付けた場合には、それまでの文字列の選択を解除して、新たな文字列に対する選択を表示出力してもよい。
(ステップS207)蓄積部26は、ジャンプ情報を蓄積するかどうか判断する。そして、ジャンプ情報を蓄積する場合には、ステップS208に進み、そうでない場合には、ステップS209に進む。なお、蓄積部26は、例えば、受付部24がジャンプ情報の蓄積の指示を受け付けた場合に、ジャンプ情報を蓄積すると判断してもよく、あるいは、その他のタイミングで、ジャンプ情報を蓄積すると判断してもよい。
(ステップS208)蓄積部26は、選択された文字列と、表示出力されている画像データの状態情報とを対応付けるジャンプ情報をジャンプ情報記憶部27に蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS209)出力部28は、ジャンプ情報を出力するかどうか判断する。そして、ジャンプ情報を出力する場合には、ステップS210に進み、そうでない場合には、ステップS201に戻る。なお、出力部28は、例えば、受付部24がジャンプ情報の出力の指示を受け付けた場合に、ジャンプ情報を出力すると判断してもよく、あるいは、その他のタイミングで、ジャンプ情報を出力すると判断してもよい。
(ステップS210)出力部28は、ジャンプ情報を出力する。そして、ステップS201に戻る。なお、このジャンプ情報の出力では、前述のように、ジャンプ情報と共にテキストデータをも出力してもよい。
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態による画像データ表示出力装置3の動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)ジャンプ情報受付部33は、ジャンプ情報を受け付けたかどうか判断する。そして、ジャンプ情報を受け付けた場合には、ステップS302に進み、そうでない場合には、ステップS303に進む。なお、ジャンプ情報と共にテキストデータも出力された場合には、ジャンプ情報受付部33は、そのテキストデータをも受け付けてもよい。
(ステップS302)ジャンプ情報受付部33は、受け付けたジャンプ情報をジャンプ情報記憶部34に蓄積する。なお、ジャンプ情報と共にテキストデータも受け付けた場合には、ジャンプ情報受付部33は、そのテキストデータをテキストデータ記憶部32に蓄積する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS303)表示出力部37は、テキストデータを表示出力するかどうか判断する。そして、テキストデータを表示出力する場合には、ステップS304に進み、そうでない場合には、ステップS305に進む。なお、表示出力部37は、例えば、受付部36がテキストデータの表示出力の指示を受け付けた場合に、テキストデータを表示出力すると判断してもよく、その他のタイミングで、テキストデータを表示出力すると判断してもよい。なお、受付部36がその指示を受け付ける場合には、テキストデータの表示出力の指示には、表示出力の対象となるテキストデータを特定する情報が含まれていてもよい。
(ステップS304)表示出力部37は、テキストデータ記憶部32からテキストデータを読み出して表示出力する。なお、表示出力の対象となるテキストデータを特定する情報も受け付けられた場合には、表示出力部37は、その特定されたテキストデータを読み出して表示出力するものとする。そして、ステップS301に戻る。なお、あるテキストを表示出力している場合に、他のテキストデータの表示出力の指示を受け付けた場合には、それまでに表示出力しているテキストデータの表示出力を終了して、新たなテキストデータを表示出力してもよい。
(ステップS305)指示受付部35は、文字列に応じた画像データの表示出力の指示を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS306に進み、そうでない場合には、ステップS301に戻る。なお、指示受付部35は、ジャンプ情報において画像データの状態情報と対応付けられていない文字列がクリック等されたとしても、文字列に応じた画像データの表示出力の指示を受け付けたかどうか判断しなくてよい。
(ステップS306)表示出力部37は、ジャンプ情報受付部33で記憶されているジャンプ情報を用いて、指示受付部35が指示を受け付けた文字列に対応する状態情報を読み出す。
(ステップS307)表示出力部37は、その読み出した状態情報に応じて、画像データを表示出力する。そして、ステップS301に戻る。
なお、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態による画像データ表示出力装置2及び画像データ表示出力装置3の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、表示出力部28、及び表示出力部37は、テキストデータや画像データをディスプレイに表示するものとする。また、この具体例において、画像データ記憶部21、及び画像データ記憶部31では、それぞれ、画像データ「日本地図.jpg」が記憶されていたとする。また、その画像データ「日本地図.jpg」は、図3(c)で示されるものであるとする。
また、テキストデータ記憶部22では、日本の歴史に関するテキストデータ「奈良時代.txt」が記憶されていたとする。まず、画像データ表示出力装置2のユーザが、マウスやキーボードを操作することによって、画像データ表示出力装置2を起動し、表示するテキストデータ「奈良時代.txt」を選択したとする。すると、その選択の指示が受付部24で受け付けられ、表示出力部28に渡される(ステップS203)。そして、表示出力部28は、テキストデータ記憶部22からテキストデータ「奈良時代.txt」を読み出してディスプレイに表示する(ステップS204)。
また次に、そのユーザがマウスやキーボードを操作することによって、画像データ「日本地図.jpg」を選択したとする。すると、その選択が状態受付部23で受け付けられ、表示出力部28に渡される(ステップS201)。そして、表示出力部28は、画像データ記憶部21から画像データ「日本地図.jpg」を読み出してディスプレイに表示する(ステップS202)。また、そのユーザがマウスを操作することによって、表示位置の変更や、トリミング、表示縮尺の変更等を行ったとする。すると、それらの表示状態の変更の情報が状態受付部23で受け付けられ、それに応じて、ディスプレイに表示される画像データの表示状態が変更される(ステップS201,S202)。
その後、ユーザがマウスを操作することによって、テキストデータの文字列「奈良県」をドラッグして選択したとする。すると、その文字列の選択が文字列選択受付部25で受け付けられ、表示出力部28に渡される(ステップS205)。そして、表示出力部28は、その文字列「奈良県」が選択された旨を、図13で示されるように表示する(ステップS206)。この図13の表示において、ユーザが「ジャンプ情報の蓄積」ボタンをクリックしたとする。すると、受付部24は、ジャンプ情報の蓄積の指示を受け付け、蓄積部26に渡す(ステップS207)。そして、蓄積部26は、表示出力部28で表示されている画像データ「日本地図.jpg」の状態情報を取得する。ここでは、画像データID「日本地図.jpg」、表示位置「(X20,Y20)」、表示角度「0°」、表示縮尺「80%」、表示対象領域「(X30,Y30),(X31,Y31)」、透明度「0%」が取得されたとする。また、蓄積部26は、図示しない記録媒体で記憶されている、ジャンプ情報のひな型を読み出す。そのひな型は、次のようなものであったとする。
<a href="{画像データID}" state="{表示位置};{表示角度};{表示縮尺};{表示対象領域};{透明度}" target="right_frame">{選択された文字列}</a>
なお、上記ひな型において、{画像データID}等は、前述のようにして取得された画像データID等を挿入する位置や、選択された文字列の位置を示すものである。したがって、蓄積部26は、取得した画像データID等を、読み出したひな型の該当する位置に挿入し、その挿入後のタグである、<a href="日本地図.jpg" state="(X20,Y20);0;80;(X30,Y30),(X31,Y31);0" target="right_frame">と、</a>とが、テキストデータにおける選択された文字列「奈良県」を挟むように、テキストデータに挿入される(ステップS208)。その結果、テキストデータ記憶部22と、ジャンプ情報記憶部27とで記憶されている、テキストデータと、ジャンプ情報とを示す情報は、次のようになる。
……行われた。その平城京は現在の<a href="日本地図.jpg" state="(X20,Y20);0;80;(X30,Y30),(X31,Y31);0" target="right_frame">奈良県</a>奈良市に位置していた。……
その後、ユーザがマウスを操作することによって、図13で表示されている「ジャンプ情報の出力」ボタンをクリックしたとする。すると、受付部24は、ジャンプ情報の出力の指示を受け付け、出力部29に渡す(ステップS209)。そして、出力部29は、テキストデータと、そのテキストデータに挿入されたジャンプ情報とを、テキストデータ記憶部22、ジャンプ情報記憶部27から読み出して、画像データ表示出力装置3に出力する(ステップS210)。この具体例では、この出力は送信であるとする。
すると、画像データ表示出力装置3のジャンプ情報受付部33は、それらのテキストデータとジャンプ情報とを受信し(ステップS301)、テキストデータをテキストデータ記憶部32に蓄積し、ジャンプ情報をジャンプ情報記憶部34に蓄積する(ステップS302)。なお、この具体例では、テキストデータとジャンプ情報とが一つの情報であるため、テキストデータ記憶部32と、ジャンプ情報記憶部34とは一体として構成されているものとする。
次に、画像データ表示出力装置3のユーザが、マウスやキーボードを操作することによって、表示するテキストデータ「奈良時代.txt」を選択したとする。すると、その選択の指示が受付部36で受け付けられ、表示出力部37に渡される(ステップS303)。そして、表示出力部37は、テキストデータ記憶部32からテキストデータ「奈良時代.txt」を読み出してディスプレイに表示する(ステップS304)。その表示されたテキストデータにおいて、ジャンプ情報の設定された文字列「奈良県」の箇所は、リンク先が存在する旨を示すように、下線が付与されて表示されているものとする。そして、ユーザが、その下線の付与されている文字列「奈良県」をマウスでクリックしたとする。すると、指示受付部35は、そのクリックされた文字列に対応するジャンプ情報が存在するかどうか判断し、存在するため、その文字列に対応する画像データの表示出力の指示を受け付ける(ステップS305)。そして、指示受付部35は、テキストデータにおける文字列「奈良県」に対応する画像データを表示出力する旨を表示出力部37に渡す。すると、表示出力部37は、その文字列「奈良県」の直前のタグ<a href="日本地図.jpg" state="(X20,Y20);0;80;(X30,Y30),(X31,Y31);0" target="right_frame">を参照し、画像データID「日本地図.jpg」、表示位置「(X20,Y20)」、表示角度「0°」、表示縮尺「80%」、表示対象領域「(X30,Y30),(X31,Y31)」、透明度「0%」を取得する(ステップS306)。そして、その取得した状態情報に応じて、画像データ記憶部21からジャンプ先の画像データ「日本地図.jpg」を読み出し、その画像データを取得した表示状態で表示する(ステップS307)。なお、表示先のフレームとして、フレーム名「right_frame」が指定されているため、表示出力部37は、そのフレーム名のフレームに画像データを表示する。図14は、そのようにして表示された画像データを示すものである。図14で示されるように、左側にテキストデータが表示されており、その右側のフレームに、文字列「奈良県」に対応した画像データが、指定された状態情報に応じて表示されている。したがって、ユーザは、奈良県の位置を、日本地図において容易に確認することができるようになる。
なお、この具体例では、文字列「奈良県」に対してジャンプ情報が設定されている場合について説明したが、その他の文字列に対してもジャンプ情報が設定されていてもよいことは言うまでもない。例えば、「東京」や「京都」に対しても、ジャンプ情報が設定されており、そのジャンプ情報において、日本地図における東京の領域の地図や、京都の領域の地図が表示されるように状態情報が設定されていてもよい。
また、この具体例では、文字列が指定された場合に、ジャンプ先の画像データが右側のフレームに表示される場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、文字列が指定された場合に、テキストデータの表示に代えて、ジャンプ先の画像データを表示するようにしてもよい。その場合には、例えば、前述のタグの具体例において、「target="right_frame"」が含まれていなくてもよい。また、その文字列の指定に応じて、別ウィンドウでジャンプ先の画像データを表示してもよい。その場合には、前述の具体例において、「target="right_frame"」に代えて、「target="_blank"」を用いてもよい。このように、ジャンプ先の画像データの表示方法は、上記の説明に限定されるものではない。
また、この具体例では、状態情報に透明度が含まれる場合について説明したが、この具体例の場合には、画像データが1個しか表示されないため、状態情報に透明度が含まれていなくてもよい。
以上のように、本実施の形態による画像データ表示出力装置2、画像データ表示出力装置3によれば、画像データの表示状態をも指定したジャンプ情報を蓄積することができる。したがって、複数の文字列に対応付けて、一つの画像の種々の表示状態をジャンプ先として設定することもできる。その場合には、例えば、保持したり、ダウンロードしたりする画像データの容量を少なくすることができうる。また、そのようにして蓄積されたジャンプ情報を用いて、文字列に対応した状態情報で画像データを表示することもできるようになる。
なお、本実施の形態では、オーサリング装置である画像データ表示出力装置2と、ビュアー装置である画像データ表示出力装置3とが別々である場合について説明したが、両者は一体の装置であってもよい。その場合には、例えば、その一体である画像データ表示出力装置は、画像データ記憶部と、テキストデータ記憶部と、ジャンプ情報記憶部と、状態受付部と、文字列選択受付部と、蓄積部と、表示出力部と、指示受付部とを備えたものであってもよい。その画像データ表示出力装置は、さらに、種々の入力を受け付ける受付部を備えてもよい。
また、上記各実施の形態では、画像データ表示出力装置1,2,3がスタンドアロンである場合について主に説明したが、画像データ表示出力装置1,2,3は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、表示出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、情報を表示出力したりしてもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いるしきい値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していない場合であっても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記各実施の形態において、画像データ表示出力装置1,2,3に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、あるいは、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態1における画像データ表示出力装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、画像データが1以上記憶される画像データ記憶部で記憶されている1以上の画像データの表示状態を受け付ける状態受付部、状態受付部が受け付けた1以上の画像データの表示状態を示す状態情報を、1以上の画像データの表示状態を示す情報である状態情報が2以上記憶される状態情報記憶部に蓄積する蓄積部、状態情報記憶部で記憶されている状態情報の選択を受け付ける選択受付部、状態受付部が受け付けた表示状態となるように、画像データ記憶部から1以上の画像データを読み出して表示出力し、選択受付部が選択を受け付けた状態情報に応じて、1以上の画像データを表示出力する表示出力部として機能させるためのプログラムでる。
また、上記実施の形態2における画像データ表示出力装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、画像データが記憶される画像データ記憶部で記憶されている画像データの表示状態を受け付ける状態受付部、テキストデータが記憶されるテキストデータ記憶部から読み出したテキストデータと、前記画像データ記憶部から読み出した画像データであって、前記状態受付部が受け付けた表示状態の画像データとを表示出力する表示出力部、前記表示出力されたテキストデータに含まれる文字列の選択を受け付ける文字列選択受付部、前記文字列選択受付部が選択を受け付けた文字列と、前記状態受付部が受け付けた表示状態を示す情報である状態情報とを対応付けるジャンプ情報を、前記テキストデータに含まれる文字列と、前記表示出力部が表示出力した画像データの表示状態を示す情報である状態情報とを対応付ける情報であるジャンプ情報が記憶されるジャンプ情報記憶部に蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
また、上記実施の形態2における画像データ表示出力装置3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、テキストデータが記憶されるテキストデータ記憶部で記憶されるテキストデータに含まれる文字列に対応した画像データの表示出力の指示を受け付ける指示受付部、前記テキストデータ記憶部から読み出したテキストデータを表示出力し、当該表示出力したテキストデータに含まれる文字列に対応した画像データの表示出力の指示を前記指示受付部が受け付けた場合に、テキストデータに含まれる文字列と、画像データが記憶される画像データ記憶部で記憶される画像データの表示状態を示す情報である状態情報とを対応付ける情報であるジャンプ情報が記憶されるジャンプ情報記憶部で記憶されるジャンプ情報を用いて、当該文字列に対応する状態情報に応じた画像データを表示出力する表示出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を受け付ける受付部や、情報を表示出力する表示出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図15は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による画像データ表示出力装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図15において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図16は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図16において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による画像データ表示出力装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による画像データ表示出力装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。