JP6706977B2 - 情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置 - Google Patents

情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置 Download PDF

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Description

本発明は、情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置に関する。
従来、スマートフォンやタブレット型PC(Personal Computer)等のスマートデバイス、デスクトップ型のPC等、任意の情報表示装置に複数の情報を表示させる技術が知られている。このような技術の一例として、画面上に所定のコンテンツを表示し、利用者からの操作に応じて、コンテンツの表示態様を変更することで、コンテンツに対する興味を生じさせる技術が知られている。例えば、広告に係るコンテンツをウェブページに設定された広告領域に配置し、利用者のスクロール操作に従って、コンテンツとウェブページとをスクロールさせる技術が知られている。
特開2014−049095号公報
しかしながら、上記の従来技術では、コンテンツに係る情報の訴求効果が必ずしも高いとは言えなかった。例えば、従来技術では、利用者がコンテンツを注視せずにスクロール操作を続けた場合は、コンテンツがスクロール操作に従って画面外へと移動するので、コンテンツに係る情報の訴求効果を発揮させることができない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツにかかる情報の訴求効果を向上させる情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置を提供することを目的とする。
本願にかかる情報表示プログラムは、動画像から所定の形状を有する領域を抽出した第1コンテンツを生成する生成手順と、前記第1コンテンツを第2コンテンツに重ねて表示する表示手順とをコンピュータに実行させる。
実施形態の一態様によれば、コンテンツにかかる情報の訴求効果を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る端末装置の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る端末装置が動画像から所定の形状を有する領域を抽出する処理の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る広告配信サーバの構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図8は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理のバリエーションを示す図である。 図9は、実施形態に係る端末装置がスクロール操作に応じて抽出領域を徐々に変更する処理の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願にかかる情情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.端末装置の一例〕
まず、図1を用いて、情報表示装置の一例である端末装置100が実行する処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る端末装置の一例を示す図である。図1では、端末装置100によって、ウェブページC10とともに、コンテンツC20、C30を表示する表示処理の一例を第1状態から第6状態に分けて記載した。
図1に示した端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面を有する。
ここで、端末装置100が有する画面は、長方形の画面を有しているものとする。より具体的には、端末装置100が有する画面は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有するものとする。また、以下の説明では、端末装置100は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではなく、画面が横長となる状態で使用されてもよい。また、端末装置100には、タッチパネルが採用されているものとする。すなわち、端末装置100の利用者は、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
ウェブページC10は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページであり、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で記述された、いわゆるポータルサイトのウェブページである。
例えば、ウェブページC10は、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが独立したタイル状に配置されたコンテンツであり、タイル状に配置されたコンテンツごとに操作や更新等を行うことができるコンテンツである。また、ウェブページC10には、広告に関連するコンテンツが配置されたタイルが随時挿入される。なお、ウェブページC10に配置される各タイルの大きさ、配置位置、配置されるタイルの数は、タイルごとに自動で変更されてもよく、利用者の操作に応じて変更されてもよい。また、ウェブページC10には、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が含まれていてもよい。
また、ウェブページC10は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであり、横方向の表示サイズが、端末装置100が有する画面の横方向の表示サイズと同じウェブページであるものとする。また、ウェブページC10は、縦方向の表示サイズが、端末装置100が有する出力部130(例えば、図7)の縦方向の表示サイズよりも長い(以下、縦長と記載する。)ウェブページであり、端末装置100の利用者の属性、利用者が選択したタイルに配置されたコンテンツの内容、入力した検索キーワード等により、タイルに配置されるコンテンツの内容や順序が変更されるものとする。
ここで、ウェブページC10には、ウェブページC10とは別のサーバから取得されるコンテンツであって、広告に関連するコンテンツが表示される領域(以下、「広告領域」と記載する。)が配置されているものとする。このようなウェブページC10の配信を受付けた場合、端末装置100は、広告領域に配置して表示するコンテンツを所定のサーバ装置から取得し、ウェブページC10の広告領域内に配置して、ウェブページC10と共に表示することとなる。
コンテンツC20、C30は、所定のサーバ装置から配信されるコンテンツである。具体的には、端末装置100は、コンテンツC20、C30の配信を受付けると、後述する表示処理により、ウェブページC10とともに表示されるコンテンツであって、広告に係るコンテンツC40(詳細は、後述する。)をコンテンツC20、C30を用いて生成する。
例えば、図1に示す例では、コンテンツC20は、所定の形状を有する領域に対し、所定の色彩や透過度が設定された画像であり、GIF(Graphics Interchange Format)やJPEG(Joint Photographic Experts Group)等といった任意のフォーマットが適用可能である。また、コンテンツC30は、端末装置100が有する画面よりも表示サイズが小さい動画像であり、GIF動画や、MPEG(Moving Picture Experts Group)等といった任意のフォーマットが適用可能である。なお、コンテンツC30は、動画像の他にも他の情報を含むコンテンツであってもよい。
より具体的には、コンテンツC20は、グラスの形状を象る領域に対して所定の色彩や透過度が設定された画像である。また、コンテンツC30は、液体をグラスに注いだ際の液体の動きを撮像した動画像である。すなわち、コンテンツC20は、コンテンツC30の内容と関連する物体(すなわち、液体を注ぐグラス)の形状を有する領域を示すコンテンツである。
ここで、後述する説明で明らかとなるように、端末装置100は、コンテンツC20、C30から広告に関連するコンテンツ(以下、広告コンテンツと記載する。)としてコンテンツC40を生成する。すなわち、コンテンツC40は、所定の商品、役務、若しくは他のコンテンツ等に関する情報を利用者に伝えるためのコンテンツである。
ここで、広告コンテンツとは、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ウェブページC10にかかる情報の一部、その他任意のコンテンツであるものとする。すなわち、コンテンツC40は、いわゆる広告関連の情報を含むコンテンツのみならず、利用者に興味を抱かせ、コンテンツC40に含まれる情報、または、コンテンツC40と関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意のコンテンツを適用可能である。すなわち、利用者に対してウェブページC10よりも興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツをコンテンツC40として適用可能である。
なお、コンテンツC20、C30は、コンテンツC40とは独立した広告コンテンツとして配信されてもよい。また、コンテンツC20、C30は、それぞれ独立した広告コンテンツであってもよく、同一の広告対象を広告する広告コンテンツ、すなわち、関連する広告コンテンツであってもよい。
〔2.端末装置100が実行する処理〕
ここで、従来技術では、ウェブページC10と共に広告コンテンツを表示する。しかしながら、このような表示を行った場合には、コンテンツを通常の表示態様で表示しているに過ぎず、コンテンツに関する情報の訴求効果を向上させることができない場合がある。
〔2−1.表示処理〕
そこで、端末装置100は、以下の表示処理を実行する。まず、端末装置100は、動画像を含むコンテンツであるコンテンツC30から所定の形状を有する領域を抽出したコンテンツC40を生成する。そして、端末装置100は、コンテンツC40をウェブページC10に重ねて表示する。すなわち、端末装置100は、コンテンツC40を所定のレイヤに配置し、ウェブページC10をコンテンツC40が配置されたレイヤよりも背面のレイヤに配置して、コンテンツC40とウェブページC10とを表示する。
〔2−1−1.生成処理について〕
以下、端末装置100が実行する表示処理の具体例について説明する。例えば、端末装置100は、利用者の操作に応じて、コンテンツ配信サーバ30(例えば、図3)からウェブページC10の配信を受付ける。ここで、ウェブページC10には、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得する旨を指示する取得指示が含まれている。このような場合、端末装置100は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツの配信を要求し、広告配信サーバ20から、広告コンテンツとして、コンテンツC20とコンテンツC30の配信を受付ける。
このような場合、端末装置100は、コンテンツC30のうちコンテンツC20が示す領域を抽出したコンテンツC40を生成する生成処理を実行する。より具体的には、端末装置100は、動画像のうち、コンテンツC20とコンテンツC30とを重ねた際にコンテンツC20のうち所定の色彩が付与された領域と重なる領域を抽出する。例えば、図1に示す例では、コンテンツC20は、グラスの形状を象る領域に所定の色彩が付与された画像である。このような場合、端末装置100は、コンテンツC30のうち、コンテンツC20のグラスの形状を象る領域と同じ形状の領域を抽出する。そして、端末装置100は、コンテンツC30から抽出した領域をコンテンツC40として表示する。
〔2−1−2.抽出する形状について〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC20を受信しなかった場合等には、コンテンツC30のうち、予め定められた所定の形状を有する領域を抽出してもよい。例えば、端末装置100は、車両の形状を有する領域をコンテンツC30から抽出してもよく、円形、四角形、ハート型、星形等、任意の形状を有する領域をコンテンツC30から抽出してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC30のうち任意の位置から任意の形状を有する領域を抽出してよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC30の中心部分から円形の領域を抽出してもよく、コンテンツC30の上端または下端部分から、車両の形状の領域を抽出してもよい。また、例えば、端末装置100は、コンテンツC30が車両の広告に関する動画像である場合には、車両の形状の領域を抽出するなど、コンテンツC30の内容に関連する物体や役務を直接的または間接的に示唆する形状を抽出してよい。なお、以下の説明では、コンテンツC20が示す形状の領域や所定の形状の領域等、コンテンツC30から抽出する領域を抽出領域と記載する場合がある。
〔2−1−3.コンテンツC20の透過度について〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC20のうち、所定の色彩が付された領域ではなく、所定の透過度が設定された領域を抽出領域としてもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC20として、コンテンツC30から抽出する領域の透過度が0%となり、他の領域の透過度が100%である画像を取得する。このような場合、端末装置100は、コンテンツC20とコンテンツC30とを重ね、コンテンツC30のうち、コンテンツC20に含まれる領域のうち透過度が0%となる領域と重ねる領域を抽出領域として抽出したコンテンツC40を生成してもよい。
また、端末装置100は、コンテンツC20のうち抽出領域と重なる領域に対して設定された透過度に応じて、コンテンツC30から抽出した領域の透過度を設定したコンテンツC40を生成してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC20に含まれるグラス型の領域に、透過度「10%」が設定されている場合には、コンテンツC30から抽出されたグラス型の領域を、透過度「10%」で表示するようにコンテンツC40を生成してもよい。
なお、コンテンツC20のうち、所定の色彩が付された領域と、所定の透過度が付された領域とは、同じ形状を有する領域でなくともよい。このような場合、例えば、端末装置100は、コンテンツC30の各領域(すなわち、ピクセル)の透過度を、コンテンツC20の各領域に付された透過度に応じて変更する。そして、端末装置100は、コンテンツC20のうち所定の色彩が付された領域と同じ形状の領域をコンテンツC30から抽出したコンテンツC40を生成してもよい。
例えば、端末装置100は、グラス型の領域に所定の色彩が付され、かつ、グラス型の領域のうち所定のロゴの形状を有する領域に、所定の透過度が設定されたコンテンツC20を取得する。このような場合、端末装置100は、グラス型の形状に切り取られた動画像であって、ロゴの形を有する領域が透過性を有するといった動画像をコンテンツC40として表示することとなる。なお、端末装置100は、ロゴの形状以外にも、例えば、所定の模様の形状を有する領域に所定の透過度が設定されたコンテンツC20を取得してもよい。
すなわち、端末装置100は、コンテンツC20を、コンテンツC30のうち画面上に表示する領域や、コンテンツC30の透過度を示すマスクとして、コンテンツC20とコンテンツC30とを合成する。この結果、端末装置100は、コンテンツC20が示す所定の形状を有する領域をコンテンツC30から抽出したコンテンツ、すなわち、動画像を含むコンテンツC40を生成する。
〔2−1−4.コンテンツC40の処理タイミングについて〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC20とコンテンツC30との配信を受付けた際に、コンテンツC30に含まれる動画像の全体について、上述した生成処理を実行してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC30として表示される動画像の各画像について、上述した生成処理をその都度実行し、実行結果をコンテンツC40として画面上に表示してもよい。すなわち、端末装置100は、配信された動画像のうち所定の形状を有する領域をウェブページC10と重ねて表示するのであれば、任意の処理タイミングや処理態様で、動画像のうち所定の形状を有する領域を抽出したコンテンツC40を生成してよい。
〔2−1−5.抽出領域の変更について〕
また、端末装置100は、コンテンツC30から抽出する領域を徐々に変更してもよい。以下、コンテンツC30から抽出する領域を徐々に変更する処理の例について説明する。
例えば、端末装置100は、抽出領域の大きさを徐々に拡大してもよい。具体的な例を挙げると、端末装置100は、コンテンツC30から円形の形状を有する領域を抽出するとともに、コンテンツC30の再生に伴い、抽出領域の大きさを徐々に拡大するといった態様で、コンテンツC40を生成してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC30として表示される各画像から、徐々に拡大する円形の領域を抽出することで、コンテンツC40を生成する。このような場合、端末装置100は、コンテンツC30のうち円形の領域が徐々に拡大するといった態様で、コンテンツC40を画面上に表示することとなる。
また、例えば、端末装置100は、抽出領域の形状を徐々に変更してもよい。例えば、端末装置100は、抽出領域の形状を、コンテンツC30の再生に沿って、円形からハート型や星型の形状へと徐々に変更してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC30の再生に沿って、抽出領域の形状を、グラス型の形状から徐々にボトル型の形状に変更してもよい。
また、例えば、端末装置100は、抽出領域の形状を徐々に回転させてもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC30からボトル型の形状を有する領域を抽出するとともに、コンテンツC30の再生に沿って、コンテンツC30から抽出するボトル型の領域を徐々に回転させる。このような処理を実行することで、端末装置100は、ボトルが徐々に傾いていくというシルエット上に、コンテンツC30が重畳されているといった態様のコンテンツC40を表示することとなる。
なお、上述した処理を実現する場合、端末装置100は、予め定められた態様で抽出領域の大きさや形状を変更してもよく、コンテンツC20が示す態様で抽出領域の大きさや形状を変更してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC20として、所定の色彩が付されたグラス型の領域が、徐々に傾いていくといった内容の動画像を取得する。このような場合、端末装置100は、コンテンツC20として取得した動画像に含まれる各静止画と、コンテンツC30に含まれる各静止画とを再生順に対応させ、コンテンツC30に含まれる静止画から、対応するコンテンツC20の静止画が示す領域を抽出することで、コンテンツC30から、徐々に傾くグラス型の領域を抽出したコンテンツC40を生成する。すなわち、端末装置100は、コンテンツC20として動画像を取得し、コンテンツC20として取得した動画像に従って、コンテンツC30のマスキングを行ってもよい。
また、例えば、端末装置100は、表示形態を徐々に変更したコンテンツC30から所定の形状を有する領域を抽出したコンテンツをコンテンツC40として生成してもよい。すなわち、端末装置100は、抽出領域の形状や大きさのみならず、コンテンツC30に含まれる動画像自体の表示態様についても変更を行ってもよい。
例えば、端末装置100は、コンテンツC30の表示サイズを任意の大きさに拡大または縮小した状態で、コンテンツC20が示す形状または任意の形状の領域を抽出してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC30の再生に伴い、コンテンツC30の表示サイズを徐々に拡大または縮小した状態で、コンテンツC20が示す形状または任意の形状の領域を抽出してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC30の再生に伴い、コンテンツC30を徐々に回転させながら、コンテンツC20が示す形状または任意の形状の領域を抽出してもよい。
また、例えば、端末装置100は、ウェブページC10のうち表示されている領域に応じて、抽出領域の形状や大きさ等を変更してもよい。例えば、端末装置100は、ウェブページC10のうち、第1の広告のパネルが配置された領域が表示されている場合には、第1の広告と関連する物体の形状を有する領域をコンテンツC30から抽出し、ウェブページC10のうち、第2の広告のパネルが配置された領域が表示されている場合には、第2の広告と関連する物体の形状を有する領域をコンテンツC30から抽出してもよい。すなわち、端末装置100は、ウェブページC10のうちどの領域が表示されているか、ウェブページC10にどのような情報が含まれているか、ウェブページC10に対してどのような操作が行われているか等といった情報に基づいて、抽出領域の形状、大きさ、傾き等といった表示形態を変更してもよい。
また、例えば、端末装置100は、ジャイロセンサや加速度センサ等、端末装置100の物理的な状態を検知する各種の物理センサ140(例えば、図7)が測定した端末装置100の物理的な状態に基づいて、抽出領域の表示形態を変更してもよい。例えば、端末装置100は、利用者が端末装置100を傾けた場合には、抽出領域を傾きに対応する角度だけ回転させてもよい。
また、端末装置100は、コンテンツC30の色彩や再生速度を任意の態様で変更してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC20のうち抽出領域を示す領域に付された色彩等に基づいて、コンテンツC30の色彩を変更してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC30から抽出された動画像を半透明な状態で表示してもよく、コンテンツC30から抽出された動画像の色彩を、コンテンツC20に付された色彩に応じた色彩に応じて変更してもよい。すなわち、端末装置100は、所定の形状を有する抽出領域を示すコンテンツC20を用いて、コンテンツC30のマスキングやトリミング等を行い、コンテンツC30から抽出領域を抽出する処理を実行するのであれば、任意の動画合成技術を組み合わせてよい。
〔2−1−6.再生態様の変更について〕
また、例えば、端末装置100は、ウェブページC10に対する操作に応じて、コンテンツC40として表示されるコンテンツC30の再生態様を制御してもよい。すなわち、端末装置100は、コンテンツC30の再生態様を制御しながら、コンテンツC20が示す抽出領域を抽出して、抽出した領域をコンテンツC40として表示してもよい。より具体的には、利用者がウェブページC10を画面上方向へとスクロールさせる上スクロール操作を行った場合には、コンテンツC40として表示される動画像(すなわち、コンテンツC30から抽出した動画像)を再生させ、利用者がウェブページC10を画面下方向へとスクロールさせる下スクロール操作を行った場合には、コンテンツC40として表示される動画像を逆再生させてもよい。また、端末装置100は、スクロール操作が行われた量に応じて、再生または逆再生させる量を制御してもよい。
また、端末装置100は、スクロール操作に応じて、抽出領域の拡大や縮小、回転を行ってもよく、抽出領域の形状を変更してもよい。例えば、端末装置100は、上スクロール操作に従って、抽出領域を徐々に拡大させる、または、抽出領域を時計回りに回転させてもよい。また、端末装置100は、下スクロール操作に従って、抽出領域を徐々に縮小させる、または、抽出領域を反時計回りに回転させてもよい。また、端末装置100は、上スクロール操作に従って、抽出領域の形状をグラス型からボトル型へと徐々に変更し、下スクロール操作に従って、抽出領域の形状をボトル型からグラス型へと徐々に変更してもよい。
〔2−1−7.変更態様の組み合わせについて〕
なお、端末装置100は、上述した処理を任意の態様で組み合わせて実行して良い。例えば、端末装置100は、スクロール操作に従って、動画像が再生されるとともに、抽出領域が時計回りに回転しつつ、その形状がグラス型からボトル型へと変化するといった態様のコンテンツC40を表示してよい。
〔2−1−8.コンテンツC40に対する操作について〕
ここで、コンテンツC40に対して何かしらの操作が行われた場合は、利用者がコンテンツC30から抽出した動画像に対して興味を有したと考えられる。そこで、端末装置100は、コンテンツC40が表示された領域をタップする等、コンテンツC40に対する操作が行われた場合には、コンテンツC30を画面全体に表示する。より具体的には、端末装置100は、コンテンツC40が選択される操作が行われた場合は、コンテンツC30の表示サイズを画面と同じ表示サイズまで拡大した状態で、画面上に表示し、再生を開始する。
なお、端末装置100は、コンテンツC30を画面全体に表示して再生する場合には、コンテンツC40として表示した動画像と再生位置を合わせてもよい。より具体的には、端末装置100は、利用者がコンテンツC40をタップした場合には、タップされた際にコンテンツC40として表示されていた画像の抽出元となる画像が含まれる再生位置をコンテンツC30から特定する。そして、端末装置100は、コンテンツC30を画面全体に表示するとともに、特定した再生位置から再生を開始する。この結果、端末装置100は、コンテンツC30をシームレスに表示することができる。
なお、端末装置100は、コンテンツC30として、表示サイズが画面よりも小さいコンテンツを取得する。このようなコンテンツC30を画面全体に拡大して表示した場合、解像度が粗くなってしまう。そこで、端末装置100は、例えば、コンテンツC40を利用者が選択した場合に、コンテンツC30と同じ内容の動画像であって、表示サイズがコンテンツC30よりも大きい動画像(例えば、表示サイズや解像度が画面と同程度の動画像)を取得し、取得した動画像を画面上に表示してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC30を画面全体に拡大した状態で、コンテンツC30の再生を開始するとともに、表示サイズがコンテンツC30よりも大きい動画像のダウンロードを開始する。そして、端末装置100は、表示サイズがコンテンツC30よりも大きい動画像のストリーミング再生を開始することが可能となった場合には、コンテンツC30の再生に代えて、表示サイズがコンテンツC30よりも大きい動画像のストリーミング再生を開始してもよい。
また、例えば、端末装置100は、スワイプ操作等、コンテンツC40に対する所定の操作が行われた場合は、コンテンツC40の表示を取りやめてもよい。また、例えば、端末装置100は、コンテンツC40の近傍やコンテンツC40と重畳した位置に、コンテンツC40の表示を取りやめる操作を受付けるアイコンを表示し、利用者がアイコンを選択した場合には、コンテンツC40の表示を取りやめてもよい。
〔2−2.その他〕
なお、コンテンツC20、C30の表示サイズやアスペクト比は、任意の表示サイズやアスペクト比が採用可能である。また、コンテンツC20、C30、C40の表示サイズやアスペクト比は、同一でなくともよい。すなわち、端末装置100は、上述した生成処理以外にも、任意の画像合成技術や動画像再生技術を用いてよい。
また、上述した処理は、任意の処理態様により実現されてよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC20、C30の配信と共に、JavaScript(登録商標)等といった各種のスクリプトやプログラム等の制御情報を取得し、取得した制御情報に従って、上述した表示処理(生成処理を含む)を実行する。
より具体的な例を挙げると、端末装置100は、CPU(Central Processing Unit)とは個別に、または、CPU内にGPU(Graphics Processing Unit)と呼ばれる画像処理用の演算装置を有し、WebGLの実行環境を有する端末装置である。そして、端末装置100は、制御情報に埋め込まれたGLSL (OpenGL Shading Language)に従って、上述した表示処理を実行する。より具体的には、端末装置100は、コンテンツC20をマスクとしてGPUに渡し、コンテンツC30として表示される動画像の各静止画をマスク対象としてGPUに渡す。そして、端末装置100は、上述した各種の合成や表示を行うように、GPUに対して命令する。
このように、端末装置100は、CPU等といった汎用の演算装置を用いずに、GPU等といった描画用の演算装置を用いて、上述した合成や表示を行う。この結果、端末装置100は、上述した表示処理に要する処理負荷を軽減し、FPS(Frames Per Second)を落とさずとも、動画像の再生を実現するとともに、操作性等といったユーザーエクスペリメントを向上させることができる。また、端末装置100は、コンテンツC40を合成した状態で取得せずに、コンテンツC20、C30を端末装置100側で合成するので、例えば、端末装置100を使用する利用者の操作に応じて動的に変化するコンテンツC40を表示することが出来るとともに、コンテンツC40の生成に要する広告配信サーバ20側の処理負荷を軽減することができる。
〔2−3.表示処理の一例〕
続いて、図1を用いて、端末装置100が実行する表示処理の一例について説明する。まず、端末装置100は、ウェブページC10の配信を受付ける。このような場合、端末装置100は、広告コンテンツの配信要求を広告配信サーバ20に送信し、コンテンツC20、C30の配信を受付ける。
このような場合、端末装置100は、コンテンツC30からコンテンツC20が示す抽出領域を抽出したコンテンツC40を生成して表示する。例えば、図2は、実施形態に係る端末装置が動画像から所定の形状を有する領域を抽出する処理の一例を示す図である。例えば、端末装置100は、コンテンツC30として、複数の静止画C31〜C35を含む動画像を取得する。また、端末装置100は、グラス型の領域に所定の色彩が付されるとともに、所定の透過度が設定された静止画であるコンテンツC20を取得する。
このような場合、端末装置100は、コンテンツC20をマスクとし、コンテンツC20、C30のマスキング合成を行い、静止画C31〜C35から、コンテンツC20が示すグラス型の抽出領域を抽出した静止画C41〜C45を生成する。例えば、端末装置100は、静止画C31にコンテンツC20を重ねた際に、コンテンツC20のうち所定の色彩が付された領域と重なる領域を静止画C31から抽出するとともに、コンテンツC20に設定された透過度に基づいて、静止画C31から抽出した領域の透過度を設定した静止画C41を生成する。なお、端末装置100は、コンテンツC20が示す抽出領域の形状(すなわち、シルエット)を視認しやすくするため、抽出した領域に透過性を有する所定の色彩やコンテンツC20に付された色彩を、静止画C31から抽出した領域に合成した静止画C41を生成してもよい。
そして、端末装置100は、生成したコンテンツC40をウェブページC10に重ねて表示し、コンテンツC40の再生を行う。図1に戻り、コンテンツC40を表示する処理の一例について説明する。例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、ウェブページC10を画面内に表示するとともに、コンテンツC40のうち静止画C41を画面左下の領域に配置して表示する。また、端末装置100は、第2状態に示すように静止画C41に代えて静止画C42を表示し、第3状態に示すように静止画C42に代えて静止画C43を表示する。また、端末装置100は、第4状態に示すように静止画C43に代えて静止画C44を表示し、第5状態に示すように静止画C44に代えて静止画C45を表示する。このように、端末装置100は、液体が注がれる動画像のうちグラス型に抽出した領域を、ウェブページC10を閲覧させながら再生することができる。
ここで、端末装置100は、第1状態から第5状態において、ウェブページC10に対するスクロール操作が行われたとしても、コンテンツC40の再生をそのまま継続させてもよい。また、端末装置100は、コンテンツC40の全体をあらかじめ生成してもよく、例えば、静止画C41〜C45を随時生成しながら表示してもよい。すなわち、端末装置100は、静止画C41を生成した場合は、静止画C41を表示し、その後、静止画C42を生成したタイミングで、静止画C41を静止画C42に変更してもよい。
また、端末装置100は、第5状態に示すように、コンテンツC40が表示されている領域を利用者の指F10がタップした場合には、第6状態に示すように、動画像であるコンテンツC30の表示サイズを画面全体に拡大した状態で表示する。この結果、端末装置100は、コンテンツC40に対して興味を持った利用者に対し、コンテンツC40として一部の領域が表示されたコンテンツC30の全体を表示することができる。
このように、端末装置100は、動画像から所定の形状を有する領域を抽出したコンテンツC40を生成する。そして、端末装置100は、コンテンツC40をウェブページC10に重ねて表示するとともに、コンテンツC40の再生を行う。このため、端末装置100は、ウェブページC10を閲覧する利用者に対して、コンテンツC20〜C40に対する気づきを与える結果、コンテンツC20〜C40に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
より具体的には、端末装置100は、広告コンテンツであるコンテンツC30の内容と関連する物体のシルエットを、ウェブページC10に重ねて表示することとなる。この結果、端末装置100は、コンテンツC40として画面上に表示される動画像が、何に関する動画像であるかを利用者に示唆し、興味を引くことができる。また、端末装置100は、動画像の一部の領域のみを画面上に表示することとなるので、撮像対象が何であるかといった興味を生じさせる結果、コンテンツC40として画面上に表示される動画像を最後まで再生させるといった動機づけを与えることができる。また、端末装置100は、ウェブページC10の一部の領域に、ウェブページC10よりも表示サイズが小さいコンテンツC40を表示するので、ウェブページC10の視認性の悪化を防ぎ、コンテンツC40の再生率を向上させることが出来る。
〔2−4.実行主体について〕
なお、上記では説明を省略したが、端末装置100は、上述した表示処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置100は、上述した表示処理を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを起動することで、上述した表示処理を実現してもよい。例えば、アプリケーションは、起動されると、ウェブページC10とコンテンツC20、C30の配信を受け付け、図1に示した表示処理を実現してもよい。
また、端末装置100は、ウェブページC10またはコンテンツC20、C30の配信と同時に、ウェブブラウザ等、汎用のプログラムに上述した表示処理を実行させる制御情報の配信を受付ける。そして、端末装置100は、制御情報に従って上記した表示処理を行ってもよい。
また、端末装置100は、上述した制御情報に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションや、上述した表示処理を実現するアプリケーションそのものを制御情報として取得してもよい。例えば、端末装置100は、利用者の操作に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションをダウンロードし、かかるアプリケーションを自装置にインストールする。かかるアプリケーションは、起動されると、利用者からの操作に応じてウェブページC10とコンテンツC20、C30とを取得し、上述した表示処理を実現するよう端末装置100を制御する。ここで、アプリケーションは、上述した表示処理を実現するため、制御情報の配信を受付けてもよく、予めアプリケーションプログラム内に含んでいてもよい。
〔3.配信システムの構成〕
以下、上記した表示処理を実現する端末装置100等について説明する。まず、図3を用いて、実施形態に係る配信システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。図3に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを含む。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図3に示す配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の広告主端末10や、複数台の広告配信サーバ20や、複数台のコンテンツ配信サーバ30が含まれてもよい。
端末装置100は、利用者による操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を取得し、ウェブページC10にコンテンツC20、C30の取得を要求する取得命令が含まれる場合には、コンテンツC20、C30を広告配信サーバ20から取得する。また、端末装置100は、上述した表示処理を実現する制御情報の配信を広告配信サーバ20から受付けた場合は、かかる制御情報に従って動作し、表示処理を実現する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。広告主端末10は、広告主による操作にしたがって、コンテンツC20等の広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツとして、コンテンツC20、C30を広告配信サーバ20に入稿する。
また、広告主端末10は、コンテンツC20、C30として、静止画像や、動画像や、テキストデータや、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主は、広告主端末10を介して、コンテンツC20、C30の登録を行う。
また、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末10だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所や利用者の属性等から利用者と広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果、配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツであるコンテンツC20、C30とともに端末装置100に配信する。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により記述される。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にウェブページC10を配信するウェブサーバ等である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページC10を端末装置100に配信する。なお、コンテンツ配信サーバ30は、各種情報が配置されたポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。
ここで、コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページC10には、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、ウェブページC10を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。この場合、端末装置100は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告配信サーバ20からコンテンツC20、C30を広告コンテンツとして取得する。なお、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データは、実際にはウェブページC10を形成するHTMLファイルや画像、ウェブページC10とともに表示される動画像等である。
〔4.広告配信サーバの構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成について説明する。図4は、実施形態に係る広告配信サーバの構成例を示す図である。図4に示すように、広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告主端末10やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部22は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである広告データベース24を記憶する。
ここで、図5は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を示す図である。図5に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有する。なお、広告データベース24は、コンテンツと利用者とのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツC20、C30、動画像等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図5では「広告コンテンツ」に「C20、C30」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、共通する情報を利用者に伝えようとする個別の画像、動画像、音声と画像、テキストデータ、ゲームのデータ、ゲーム形式の広告等、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
広告データベース24には、広告コンテンツとして、コンテンツC20、C30、表示処理の実行を指示する表示指示が登録される。かかる表示指示には、例えば、コンテンツC20、C30から生成したコンテンツC40を画面のどの位置に配置して表示するか、コンテンツC40をどのタイミングで表示するか、コンテンツC20、C30をどのような態様で合成するか、ウェブページC10に対する操作に応じてコンテンツC20、C30をどのように合成するか等を示す情報が含まれる。なお、上述した表示指示は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって任意の設定が行われるものとする。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。より具体的には、「インプレッション数」は、コンテンツC20、C30から生成されたコンテンツC40が表示された回数、コンテンツC40を再生した回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図5では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、コンテンツC20、C30を広告コンテンツとして入稿した例を示している。また、図5では、コンテンツC20、C30のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツC20、C30、動画像が表示された際の課金額が「aaa」である例を示している。
なお、広告コンテンツが選択される度に課金が行われるクリック課金形式で広告に係るコンテンツを配信する場合は広告データベース24には、コンテンツC40が選択された回数や、コンテンツC40が選択された際の課金額等が登録される。また、配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択し、選択した広告コンテンツを配信する場合は、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR等が登録される。
図4に戻って、説明を続ける。制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図4に示すように、制御部23は、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部23が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から、対価の指定とともに広告コンテンツであるコンテンツC20、C30の入稿や表示指示を受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、コンテンツC20、C30、表示指示、広告主ID、及び受付けた対価の値を対応付けて広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置や利用者の属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、利用者の属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。その後、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
〔5.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。図6は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。図6に示すように、コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告配信サーバ20との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
制御部33は、例えば、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
図6に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページを端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページをコンテンツ記憶部32から取得し、取得したウェブページを端末装置100に配信する。かかる場合、端末装置100は、ウェブページC10を受信すると、広告配信サーバ20に対して広告の配信要求を送信し、応答として受信した広告コンテンツを表示する。そして、端末装置100は、利用者の操作に応じて、広告コンテンツを変更する表示処理を実行する。
〔6.端末装置の構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。図7は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図7に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
物理センサ140は、端末装置100の物理的な状態を検知するセンサである。例えば、物理センサ140は、端末装置100の3軸方向の傾きを測定するジャイロセンサである。なお、物理センサ140は、ジャイロセンサに限定されるものではなく、例えば、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等、任意のセンサが適用可能である。
制御部150は、例えば、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムやその他のアプリケーションプログラムに該当する。
図7に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示制御部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、操作制御部152からウェブページC10のURLを受信した場合は、コンテンツ配信サーバ30に対して受信したURLが示すウェブページC10の取得要求を送信する。また、要求部151は、コンテンツ配信サーバ30から受信したウェブページC10に取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20に送信する。
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、利用者が入力部120に対してウェブページC10の表示操作を行った場合は、表示対象となるウェブページC10のURLを要求部151に出力する。また、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示制御部153に出力する。
表示制御部153は、受信したウェブページおよび広告コンテンツを出力部130に表示し、上述した表示処理を実行する。例えば、表示制御部153は、制御部150が、広告コンテンツとともに配信される制御情報を実行することで、図7に示すように、生成部154、表示部155として動作し、表示処理を実行する。生成部154、表示部155は、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
生成部154は、動画像から所定の形状を有する領域を抽出したコンテンツC40を生成する。より具体的には、生成部154は、動画像であるコンテンツC30と、動画像から抽出する抽出領域を示すコンテンツC20とを取得する。例えば、生成部154は、所定の形状を有する領域に所定の色彩が付され、所定の領域に所定の透過度が設定されたコンテンツC20を取得する。
より具体的には、生成部154は、コンテンツC30として取得した動画像の内容と関連する形状を示すコンテンツC20を取得する。例えば、生成部154は、コンテンツC30が車両の広告等、車両に関連する広告である場合には、車両の形状を示すコンテンツC20を取得する。また、生成部154は、表示サイズが画面よりも小さい動画像をコンテンツC30として取得する。
そして、生成部154は、コンテンツC30のうちコンテンツC20が示す領域を抽出したコンテンツC40を生成する。より具体的には、生成部154は、コンテンツC30のうち、コンテンツC20を重ねた際に所定の色彩が付された領域や、所定の透過度が付された領域と重なる領域を抽出したコンテンツC40を生成する。また、生成部154は、コンテンツC30から抽出した領域内の透過度を、コンテンツC20のうち重なる領域の透過度に応じて変更したコンテンツC40を生成する。
ここで、生成部154は、コンテンツC30から抽出する領域を徐々に変更してもよい。例えば、生成部154は、操作制御部152から取得したスクロール操作等の内容、すなわち、ウェブページC10に対する操作に応じて、動画像から抽出する抽出領域を徐々に変更してもよく、抽出領域の形状を徐々に回転させてもよい。より具体的には、生成部154は、抽出領域の広さを徐々に拡大または縮小してもよい。また、生成部154は、抽出領域が有する形状を徐々に変更してもよい。具体的な例を挙げると、生成部154は、抽出領域の形状を、ボトル型の形状からグラス型の形状へと徐々に変更してもよい。
なお、このような処理を実現するため、例えば、生成部154は、所定の色彩が付された領域が拡大または縮小したり、所定の色彩が付された領域が回転したり、所定の色彩が付された領域の形状が徐々に変化するといった内容の動画像をコンテンツC20として取得する。生成部154は、このようなコンテンツC20をマスクとしてコンテンツC30と合成することで、上述した各種の表示態様を有するコンテンツC40を生成することができる。
なお、生成部154は、ウェブページC10に対する操作に応じて、コンテンツC30から抽出する領域を徐々に変更してもよい。例えば、生成部154は、スクロール操作が行われた際に、コンテンツC30から抽出する抽出領域の形状を徐々に変更してもよく、コンテンツC30から抽出する抽出領域を徐々に回転させたり、拡大または縮小させてもよい。
このような処理を実現する場合、例えば、生成部154は、以下の処理を実行する。まず、生成部154は、所定の色彩が付された領域が徐々に変化するといった内容の動画像であるコンテンツC20を取得し、スクロール操作が行われていない場合は、コンテンツC20のうち、最初の静止画を用いて、コンテンツC30に含まれる各静止画から抽出領域を抽出する。そして、生成部154は、スクロール操作が行われた場合は、スクロール操作に応じてコンテンツC20のうち使用する静止画を変更することで、コンテンツC30に含まれる各静止画から抽出する抽出領域の形状を変化させる。すなわち、生成部154は、マスクとして用いる動画像であるコンテンツC20の再生態様を、スクロール操作等に応じて制御することで、コンテンツC30から抽出する抽出領域を変化させる。
また、生成部154は、コンテンツC30の表示態様を徐々に変更してもよい。例えば、生成部154は、スクロール操作に応じて、コンテンツC30を拡大または縮小してもよく、コンテンツC30を回転させてもよい。また、生成部154は、コンテンツC30の色彩を徐々に変更してもよい。
また、生成部154は、スクロール操作に応じて、コンテンツC30の再生態様を変更してもよい。例えば、生成部154は、上スクロール操作が行われた場合は、コンテンツC30を再生させた状態で抽出領域を抽出し、下スクロール操作が行われた場合は、コンテンツC30を逆再生させた状態で抽出領域を抽出してよい。
表示部155は、生成部154によって生成されたコンテンツC40を、ウェブページC10に重ねて表示する。例えば、表示部155は、画面上にウェブページC10を配置して表示するとともに、表示サイズが画面よりも小さいコンテンツC40を、画面左下の領域であって、ウェブページC10の前面側(画面側)に配置して表示する。そして、表示部155は、コンテンツC40を再生させる。
ここで、表示部155は、生成部154がコンテンツC40の全再生領域をあらかじめ生成している場合には、ウェブページC10に対する操作に応じて、コンテンツC40の再生態様を制御してもよい。一方、表示部155は、生成部154が、コンテンツC20とコンテンツC30とをその都度合成する場合(すなわち、各コンテンツC20、C30の静止画をその都度合成している場合)には、生成部154がコンテンツC40として生成した静止画をその都度表示することで、所定の形状を有する動画像がコンテンツC40として再生されるといった表示態様を実現する。
また、表示部155は、コンテンツC40を選択する操作が行われた場合は、ウェブページC10とコンテンツC40とに代えて、コンテンツC30の表示サイズを画面全体に拡大した状態で表示する。より具体的には、表示部155は、コンテンツC40を選択したタイミングと対応する再生位置から、コンテンツC30の再生を開始する。また、表示部155は、スワイプ処理等、コンテンツC40に対する所定の操作が行われた場合は、コンテンツC40の表示を取りやめ、ウェブページC10のみを表示する。
〔7.表示処理のバリエーション〕
上述した説明では、図1に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、生成部154および表示部155が発揮する処理により実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
〔7−1.動画像の再生位置について〕
例えば、端末装置100は、コンテンツC40に対して所定の操作を行った場合には、コンテンツC40の表示を取りやめてもよく、コンテンツC40を選択したタイミングに応じてコンテンツC30の再生位置を変更してもよい。例えば、図8は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理のバリエーションを示す図である。なお、図8には、図1と同様に、コンテンツC20、C30の配信を受けた際に端末装置100が実行する処理の一例を、第1状態から第6状態に分けて記載した。
例えば、端末装置100は、コンテンツC20とコンテンツC30との配信を受付けると、コンテンツC20をマスクとしてコンテンツC30と合成したコンテンツC40を生成する。そして、端末装置100は、第1状態に示すように、コンテンツC40のうち静止画C41をウェブページC10と重ねて表示する。
ここで、端末装置100は、第1状態に示すように、利用者の指F10が静止画C41に触れたまま、画面右方向(または、画面左方向)へとスライドさせるスワイプ操作を行った場合には、第2状態に示すように、コンテンツC40の表示を取りやめ、ウェブページC10のみを表示する。一方、端末装置100は、利用者がスワイプ操作を行わなかった場合は、第3状態に示すように、静止画C41に代えて静止画C42を表示する。すなわち、端末装置100は、コンテンツC40の再生を継続する。
ここで、第3状態に示すように、利用者の指F10がコンテンツC40を選択した場合には、第4状態に示すように、コンテンツC40の元となるコンテンツC30を画面全体に拡大して表示する。具体的には、端末装置100は、第3状態に示すように、コンテンツC40のうち静止画C42を利用者の指F10がタップした場合は、第4状態に示すように、コンテンツC30のうち、静止画C42の元となる静止画C32が含まれる再生位置から、コンテンツC30の再生を開始する。
また、端末装置100は、静止画C42を利用者の指F10が選択しなかった場合は、第5状態に示すように、静止画C42に代えて静止画C43を表示する。そして、端末装置100は、第5状態に示すように、コンテンツC40のうち静止画C43を利用者の指F10がタップした場合は、第6状態に示すように、コンテンツC30のうち、静止画C43の元となる静止画C33が含まれる再生位置から、コンテンツC30の再生を開始する。
このように、端末装置100は、利用者がコンテンツC40を選択した場合は、コンテンツC30を画面全体に拡大するとともに、コンテンツC40を選択したタイミングに対応する再生位置からコンテンツC30の再生を開始する。このため、端末装置100は、シームレスにコンテンツC30の再生を行うことができる。
〔7−2.スクロール操作に応じた表示態様について〕
また、例えば、端末装置100は、スクロール操作に応じて、抽出領域を徐々に変更してもよい。例えば、図9は、実施形態に係る端末装置がスクロール操作に応じて抽出領域を徐々に変更する処理の一例を示す図である。なお、図9に示す例では、端末装置100がスクロール操作に応じて抽出領域を徐々に変更する処理の流れを、第1状態から第4状態に分けて記載した。
例えば、端末装置100は、コンテンツC20に代えて、動画像であるコンテンツC50をコンテンツC30とともに取得する。より具体的には、端末装置100は、円形の領域に所定の色彩が付された静止画C51と、三角形の領域に所定の色彩が付された静止画C52と、四角形の領域に所定の色彩が付された静止画C53とからなるコンテンツC50を取得する。
このような場合、端末装置100は、例えば、コンテンツC30の静止画C31のうち、コンテンツC50の静止画C51を静止画C31に重ねた際に、所定の色彩が付された円形の領域を抽出した静止画C61を生成する。そして、端末装置100は、第1状態に示すように、コンテンツC61をウェブページC10と重ねて表示する。
ここで、端末装置100は、利用者がウェブページC10のスクロール操作を行わなかった場合には、静止画C32に静止画C51を重ねた際に、所定の色彩が付された円形の領域を静止画C32から抽出した静止画を静止画C61に続けて表示する。そして、端末装置100は、例えば、利用者がウェブページC10のスクロール操作を行った場合は、コンテンツC50のうち、静止画C52を用いて、コンテンツC30から領域の抽出を行う。
より具体的には、端末装置100は、第2状態に示すように、利用者がウェブページC10を画面上方向にスクロールした場合には、静止画C33と静止画C52を合成した静止画C62を生成し、生成した静止画C62を表示する。また、端末装置100は、第3状態に示すように、利用者がウェブページC10を画面上方向へとさらにスクロールさせた場合には、コンテンツC50のうち、使用する静止画を静止画C53に切替える。そして、端末装置100は、静止画C34と静止画C54を合成した静止画C63を生成し、生成した静止画C63を画面上に表示する。
また、端末装置100は、第3状態に示すように、利用者の指F10が静止画C63を選択した場合には、第4状態に示すように、コンテンツC30の表示サイズを画面全体に拡大して表示する。より具体的には、端末装置100は、静止画C63と対応する静止画C34の次にコンテンツC30として表示される静止画C35から、コンテンツC30の再生を開始する。
〔7−3.コンテンツの出し分けについて〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC30を画面全体に表示して再生している際に、利用者がコンテンツC30を選択した場合には、所定のランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、選択したタイミングに応じて異なるランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、利用者がコンテンツC40やコンテンツC30、C50を合成したコンテンツを選択した際に、所定のランディングページを表示してもよい。
〔7−4.表示処理のバリエーションについて〕
また、端末装置100は、コンテンツC40を半透明の状態で表示することで、ウェブページC10の視認性をさらに向上させてもよい。また、端末装置100は、例えば、動画像であるコンテンツC30のうち所定の色彩が付された画素の領域をコンテンツC40として表示してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC40を画面上の任意の位置に配置して表示してもよい。
〔7−5.その他〕
端末装置100は、上述した任意の処理を適宜組み合わせて、表示処理を実行してもよい。また、かかる組合せは、広告配信サーバ20に広告コンテンツを登録する際、表示指示として広告主が任意に設定することができる。そして、広告配信サーバ20は、広告主が設定した処理の組合せを端末装置100に実行させる制御情報を生成し、生成した制御情報を端末装置100に配信する。この結果、端末装置100は、上述した任意の処理を広告主の設定に応じて組合せ、実行することができる。
〔8.端末装置100の処理フロー〕
次に、図10を用いて、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図10に示す例では、処理の流れを明確にするため、コンテンツC20をマスクコンテンツと記載し、コンテンツC30を動画像と記載し、コンテンツC40を合成コンテンツと記載した。
図10に示す例では、端末装置100は、利用者の操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にウェブページC10の配信を要求し、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を受信する(ステップS101)。次に、端末装置100は、配信されたウェブページC10に取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対してマスクコンテンツと動画像との配信要求を送信する(ステップS102)。次に、端末装置100は、マスクコンテンツと動画像とを受信したか否かを判定する(ステップS103)。そして、端末装置100は、マスクコンテンツと動画像を受信していないと判定した場合は(ステップS103:No)、再度ステップS103を実行する。
また、端末装置100は、マスクコンテンツと動画像を受信した場合は(ステップS103:Yes)、マスクコンテンツと動画像とを合成することで、合成コンテンツを生成する(ステップS104)。具体的には、端末装置100は、動画像のうち、マスクコンテンツが示す抽出領域を抽出したコンテンツを合成コンテンツとして生成する。そして、端末装置100は、生成した合成コンテンツを画面上に表示し、再生を行う(ステップS105)。
ここで、端末装置100は、合成コンテンツが選択されたか否かを判定し(ステップS106)、合成コンテンツが選択された場合は(ステップS106:Yes)、動画像を全画面表示する(ステップS107)。一方、端末装置100は、合成コンテンツが選択されなかった場合は(ステップS106:No)、合成コンテンツがスワイプされたか否かを判定する(ステップS108)。
そして、端末装置100は、合成コンテンツがスワイプされた場合は(ステップS108:Yes)、合成コンテンツの表示を取りやめる(ステップS109)。一方、端末装置100は、合成コンテンツがスワイプされなかった場合は(ステップS108:No)、ステップS109の実行をスキップする。そして、端末装置100は、ステップS107、S108またはS109を実行した場合は、利用者がリンクをタップした等の処理によりウェブページを遷移させるか否かを判定する(ステップS110)。そして、端末装置100は、ウェブページを遷移させる場合は(ステップS110:Yes)、ウェブページを遷移させ(ステップS111)、処理を終了する。一方、端末装置100は、ウェブページを遷移させない場合は(ステップS110:No)、ステップS105を実行する。
〔9.変形例〕
上記では、図1、図8、図9に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、生成部154および表示部155が発揮する処理により実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
〔9−1.コンテンツの態様について〕
上述した端末装置100は、広告コンテンツであるコンテンツC40を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、広告に関する動画像以外の動画像からコンテンツC40を生成し、生成したコンテンツC40を表示してもよい。
すなわち、コンテンツC20〜C63は、広告に係るコンテンツに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、広告以外の文字列、模様、画像、動画像等を含む任意のコンテンツを表示してもよい。また、端末装置100は、広告にかかるコンテンツではなく、ゲーム等を含むコンテンツC20〜C63を表示してもよく、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツC20〜C63を表示してもよい。また、端末装置100は、音声を含むコンテンツC20〜C63を表示してもよい。なお、コンテンツC20〜C63に含まれる文字列、模様、画像、動画像、ゲーム、音声等は、広告に係るものに限定されるものではない。
また、端末装置100は、ウェブページC10に代えてゲームコンテンツを表示する際、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツをコンテンツC20〜C63として表示してもよい。また、端末装置100は、ゲームの実行時、フラッシュやCSS等の技術により作成されたインタラクティブ形式のウェブページの表示を行う際に上述した表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、その他任意のコンテンツとともに、コンテンツC20〜C63を表示し、上述した表示処理を実行してもよい。また、端末装置100は、ウェブページC10以外にも、ゲーム、地図、音楽再生画面、動画再生画面等、任意のコンテンツを表示してもよい。
〔9−2.制御情報について〕
上記した端末装置100は、広告配信サーバ20がコンテンツC20、C30とともに配信する制御情報を用いて、上記した表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上記した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からウェブページC10とともに受信し、広告配信サーバ20からコンテンツC20、C30とともに制御指示を受信する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した制御指示に従って表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、上述した表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
〔9−3.装置構成〕
また、上記実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図4に示した広告配信サーバ20は、例えば、図6に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100にコンテンツC20、C30が配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20からコンテンツC20、C30を取得し、取得したコンテンツC20、C30をウェブページC10と共に端末装置100へと送信してもよい。
〔9−4.ログについて〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC40が表示されたか否かを示すログや、利用者によって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、コンテンツC40が表示されたか否か、コンテンツC40を再生したか、コンテンツC30のうちどの静止画と対応する領域まで、コンテンツC40を再生したか等を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、コンテンツC40の表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、初期表示の後ですぐにコンテンツC40を表示したか、コンテンツC40が選択されたか否か、コンテンツC40に含まれる静止画C41〜C45のうちどの静止画が表示されている際に選択されたか、コンテンツC40がスワイプされて消されたか否か等といったログを取ってもよい。また、端末装置100は、スクロール操作に応じて抽出領域を変更する場合、どのように抽出領域を変更したか、コンテンツC30に含まれる各静止画C31〜C35からどのような形状の抽出領域を抽出したか等を示すログを取ってもよい。
このように端末装置100が取得したログは、コンテンツC20〜C40等のインプレッション数やCTRの更新、コンテンツC20〜C40等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、表示処理の結果、コンテンツC40が最後まで再生された場合や、表示時間が長い場合、何度も表示された場合には、利用者がコンテンツC40等に対する興味、すなわち、動画像であるコンテンツC30やコンテンツC20が示す抽出領域の形状(すなわち、シルエット)に対する興味を利用者がより強く有したものと予測される。
このため、コンテンツC40の表示回数や表示時間を示すログや各種操作の内容を示すログ等は、利用者がコンテンツC40等に対して興味を有したか否かの指標となりえる。また、一度のアクセスでコンテンツC40を再生した回数や、操作した回数等は、利用者の広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、コンテンツC40の表示回数、表示時間、再生回数、再生時間、再生位置等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、静止画C41を選択した際と、静止画C42を選択した際とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔9−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係るコンテンツC40とともに表示されたウェブページC10に対して、利用者がどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、コンテンツC40が表示された際において、利用者がウェブページC10に対して行ったスクロール操作の内容や回数、利用者の選択操作、利用者がコンテンツC40を選択した際におけるウェブページC10の表示位置等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、コンテンツC30の内容など、コンテンツC40等を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、利用者が端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともにコンテンツC20、C30を配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともにコンテンツC20、C30を配信した際にウェブページC10に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC40が表示されるウェブページC10においては、コンテンツC40が選択されることにより先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、利用者の操作によってコンテンツC40の表示態様が変更されることにより、またはコンテンツC40が表示されることにより、どのような操作をおこなったかという操作履歴自体が利用者のコンテンツC40への興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、コンテンツC40の再生回数や表示回数、ウェブページC10の滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC40を表示した際に、コンテンツC40が広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係るコンテンツC40が表示されるウェブページC10に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC40の表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔9−6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図7に示した要求部151および操作制御部152は統合されてもよい。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
〔9−7.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。また、コンピュータ1000が広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23や制御部33の機能を実現する。
〔10.効果〕
上述したように、端末装置100は、コンテンツC30から所定の形状を有する領域を抽出したコンテンツC40を生成し、コンテンツC40をウェブページC10に重ねて表示する。この結果、端末装置100は、コンテンツC40に対する利用者の興味を生じさせる結果、コンテンツC40、ひいては、コンテンツC20、C30に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC30から抽出する抽出領域を示すコンテンツC20を取得し、コンテンツC30のうちコンテンツC20が示す抽出領域を抽出したコンテンツC40を生成する。例えば、端末装置100は、コンテンツC20として、所定の形状を有する領域を含む画像を取得し、コンテンツC30のうち、コンテンツC20を重ねた際に、所定の形状を有する領域と重なる領域を抽出したコンテンツC40を生成する。また、端末装置100は、コンテンツC20として、所定の透過度が設定された領域をさらに含む画像を取得し、コンテンツC30のうち、コンテンツC20を重ねた際に、所定の透過度が設定された領域と重なる範囲に対して、その領域に設定された透過度に応じて透過度を設定したコンテンツC40を生成する。このため、端末装置100は、例えば、コンテンツC20を登録した広告主が所望する形状の抽出領域を、コンテンツC30から抽出することが出来るので、表示領域の内容を設定する処理を容易にすることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC30からコンテンツC40として抽出する領域を徐々に変更する。例えば、端末装置100は、ウェブページC10に対する操作に応じて、コンテンツC30からコンテンツC40として抽出する領域を徐々に変更する。また、例えば、端末装置100は、コンテンツC30からコンテンツC40として抽出する領域を徐々に拡大または縮小する。また、例えば、端末装置100は、コンテンツC30からコンテンツC40として抽出する領域の形状を徐々に変更する。また、例えば、端末装置100は、コンテンツC30からコンテンツC40として抽出する領域の形状を徐々に回転させる。このため、端末装置100は、操作に応じて徐々に形状が変わるコンテンツC40を表示できるので、コンテンツC40に対する利用者の興味を生じさせる結果、関連する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、例えば、端末装置100は、コンテンツC40として、表示形態を徐々に変更したコンテンツC30から所定の形状を有する領域を抽出したコンテンツを生成する。例えば、端末装置100は、ウェブページC10に対する操作に応じて、コンテンツC40として表示されるコンテンツC30の再生態様を制御する。このため、端末装置100は、シルエットだけではなく、動画像部分の表示態様が徐々に変化するコンテンツC40を表示できるので、コンテンツC40に対する利用者の興味を生じさせる結果、関連する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC40を選択する操作が行われた場合は、コンテンツC30を画面全体に表示する。より具体的には、端末装置100は、表示サイズが画面よりも小さいコンテンツC30から所定の形状を有する領域を抽出したコンテンツC40を生成して表示し、コンテンツC40が選択される操作が行われた場合は、コンテンツC30の表示サイズを拡大して画面に表示する。そして、端末装置100は、コンテンツC40が選択されたタイミングと対応する再生位置から、コンテンツC30の再生を開始する。このため、端末装置100は、コンテンツC30に関連する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC40に対する所定の操作が行われた場合は、当該ウェブページC10の表示を取りやめる。このため、端末装置100は、コンテンツC40に対する利用者の印象の悪化を防ぐ結果、関連する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC40として、コンテンツC30の内容と関連する物体の形状を有する領域を当該コンテンツC30から抽出したコンテンツを生成する。このため、端末装置100は、動画像全体を表示せずとも、動画像が有するシルエットにより利用者の興味を生じさせ、コンテンツC40の動画像を閲覧するといった動機づけを与えることが出来るので、コンテンツC40に関連する情報の訴求効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。
1 配信システム
10 広告主端末
20 広告配信サーバ
21、31、110 通信部
22 記憶部
23、33、150 制御部
24 広告データベース
25 入稿受付部
26 要求受付部
27 広告選択部
28 配信部
30 コンテンツ配信サーバ
32 コンテンツ記憶部
34 受付部
35 配信部
100 端末装置
120 入力部
130 出力部
140 物理センサ
151 要求部
152 操作制御部
153 表示制御部
154 生成部
155 表示部

Claims (18)

  1. 広告対象に関する動画像から当該広告対象と関連する所定の形状を有する領域を抽出した第1コンテンツを前記広告対象に関するコンテンツとして生成する生成手順と、
    前記第1コンテンツをウェブコンテンツである第2コンテンツに重ねて表示する表示手順と
    をコンピュータに実行させるための情報表示プログラム。
  2. 前記動画像と、前記動画像から抽出する領域を示す第3コンテンツとを取得する取得手順
    を実行させ
    前記生成手順は、前記動画像のうち前記第3コンテンツが示す領域を抽出した第1コンテンツを生成する
    処理であることを特徴とする請求項1に記載の情報表示プログラム。
  3. 前記取得手順は、前記第3コンテンツとして、前記所定の形状を有する第1領域を含む画像を取得し、
    前記生成手順は、前記動画像のうち、前記第3コンテンツを重ねた際に前記第1領域と重なる領域を抽出した第1コンテンツを生成する
    処理であることを特徴とする請求項2に記載の情報表示プログラム。
  4. 前記取得手順は、前記第3コンテンツとして、所定の透過度が設定された第2領域をさらに含む画像を取得し、
    前記生成手順は、前記動画像のうち、前記第3コンテンツを重ねた際に前記第1領域と重なる領域を抽出し、前記第2領域と重なる領域の透過度を当該第2領域に設定された透過度に応じて設定した第1コンテンツを生成する
    処理であることを特徴とする請求項3に記載の情報表示プログラム。
  5. 前記生成手順は、前記動画像から前記第1コンテンツとして抽出する領域を徐々に変更する
    処理であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
  6. 前記生成手順は、前記第2コンテンツに対する操作に応じて、前記動画像から前記第1コンテンツとして抽出する領域を徐々に変更する
    処理であることを特徴とする請求項5に記載の情報表示プログラム。
  7. 前記生成手順は、前記動画像から前記第1コンテンツとして抽出する領域を徐々に拡大または縮小する
    処理であることを特徴とする請求項5または6に記載の情報表示プログラム。
  8. 前記生成手順は、前記動画像から前記第1コンテンツとして抽出する領域の形状を徐々に変更する
    処理であることを特徴とする請求項5〜7のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
  9. 前記生成手順は、前記動画像から前記第1コンテンツとして抽出する領域の形状を徐々に回転させる
    処理であることを特徴とする請求項5〜8のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
  10. 前記生成手順は、前記第1コンテンツとして、表示形態を徐々に変更した動画像から所定の形状を有する領域を抽出したコンテンツを生成する
    処理であることを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
  11. 前記表示手順は、前記第2コンテンツに対する操作に応じて、前記第1コンテンツとして表示される前記動画像の再生態様を制御する
    処理であることを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
  12. 前記表示手順は、前記第1コンテンツを選択する操作が行われた場合は、前記動画像を画面全体に表示する
    処理であることを特徴とする請求項1〜11のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
  13. 前記生成手順は、表示サイズが画面よりも小さい動画像から所定の形状を有する領域を抽出した第1コンテンツを生成し、
    前記表示手順は、前記第1コンテンツが選択される操作が行われた場合は、前記動画像の表示サイズを拡大して前記画面に表示する
    処理であることを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
  14. 前記表示手順は、前記第1コンテンツが選択されたタイミングと対応する再生位置から、前記動画像の再生を開始する
    処理であることを特徴とする請求項12または13に記載の情報表示プログラム。
  15. 前記表示手順は、前記第1コンテンツに対する所定の操作が行われた場合は、当該第2コンテンツの表示を取りやめる
    処理であることを特徴とする請求項1〜14のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
  16. 広告対象に関する動画像から当該広告対象と関連する所定の形状を有する領域を抽出した第1コンテンツを前記広告対象に関するコンテンツとして生成する生成部と、
    前記第1コンテンツをウェブコンテンツである第2コンテンツに重ねて表示する表示部と
    を有することを特徴とする情報表示装置。
  17. 情報表示装置が実行する情報表示方法であって、
    広告対象に関する動画像から当該広告対象と関連する所定の形状を有する領域を抽出した第1コンテンツを前記広告対象に関するコンテンツとして生成する生成工程と、
    前記第1コンテンツをウェブコンテンツである第2コンテンツに重ねて表示する表示工程と
    を含むことを特徴とする情報表示方法。
  18. 所定のコンテンツを表示する端末装置に制御情報を配信する配信部を備え、
    前記配信部は、前記端末装置に前記制御情報を配信することで、
    広告対象に関する動画像から当該広告対象と関連する所定の形状を有する領域を抽出した第1コンテンツを前記広告対象に関するコンテンツとして生成する処理と、
    前記第1コンテンツをウェブコンテンツである第2コンテンツに重ねて表示する処理と
    を実行するよう前記端末装置を制御する、
    ことを特徴とする配信装置。
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