JP5569283B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、コネクタ単体で取り扱った場合に接続バーが不用意に変形することを防止するところにある。
(1)前記接続バー集合体の前記支持体の周縁からは保持片が嵌合方向の前方に向けて突設され、同保持片には仮保持突部と本保持突部とが前後方向に間隔を開けて設けられているとともに、前記装着室の内面には、前記仮保持突部と前記本保持突部との間に嵌り、続いて前記本保持突部の後面に係止することが可能な保持部が設けられることで前記保持装置が構成されている。
接続バー集合体を支持した支持体が装着室に嵌合されると、支持体に突設された保持片の仮保持突部と本保持突部との間に装着室の内面の保持部が嵌ることで仮保持位置に保持され、仮保持位置から押し込まれると、保持片の本保持突部が装着室の保持部に係止することで本保持位置に保持される。
接続バー集合体が仮保持位置に保持されたときには、各接続バーの先端が対応する個別の貫通孔に臨んでおり、接続バー集合体が本保持位置に向けて押し込まれる際、各接続バーは貫通孔で案内されつつ正規の真直姿勢を維持して受入室内に突出する。
本発明の一実施形態を図1ないし図7に基づいて説明する。
この実施形態では積層型のジョイントコネクタを例示しており、図1に示すように、挿入側コネクタ10(本発明の相手コネクタに相当)と、受入側コネクタ20(本発明のコネクタに相当)とから構成されている。なお以下には、各コネクタ10,20において、嵌合面側を前面として説明する。
ホルダ21は、図4及び図7にも示すように、やや縦長の方形断面をなす短寸の角筒形に形成されている。ホルダ21内の後端寄りの位置には仕切壁22が一体的に形成され、この仕切壁22の前面側が、上記した挿入側コネクタ10が嵌合される受入室25とされ、後面側が、接続バー集合体40の装着室30となっている。
また、仕切壁22には、接続バー集合体40の各接続バー42を貫通可能な合計100個の貫通孔23が、接続バー42並びに挿入側コネクタ10に収容された雌端子の配列と整合した配列で形成されている。
したがって、接続バー集合体40は、基板41が凹部51内に嵌められて係止された形態で、カバー50に対して一体的に組み付け可能となっている。
そのため、カバー50における左右の側壁には、上下2箇所ずつの都合4箇所において、保持片55が形成されている。保持片55は、前方を向いた片持ち状に形成されており、外面の先端部には仮保持突部56が、同基端部には本保持突部58が、前後方向に所定間隔を開けて形成されている。
図4に示すように、仮保持突部56は、略山形をなして前後両面がテーパ面57となっている。一方、本保持突部58は、前面がテーパ面59で、後面が垂直な係止面60となっている。
保持部35は、図4に示すように、カバー50側の保持片55の仮保持突部56と本保持突部58との間に嵌る長さを有しており、保持部35の後面(突出した側の面)がテーパ面36で、前面が垂直な係止面37となっている。
接続バー集合体40が仮係止位置から押し込まれ、カバー50の後面が装着室30の後縁と面一となるところまで押し込まれて、図5に示すように、保持片55の基端側の本保持突部58が装着室30側の保持部35に係止されたところが本保持位置であって、このとき接続バー集合体40の各接続バー42は、仕切壁22を貫通して受入室25内に所定長さ突出するようになっている。
挿入側コネクタ10は、サブハウジング11と蓋板14とが一体的に組み付けられる。
受入側コネクタ20では、まず接続バー集合体40がカバー50に組み付けられる。図2に示す状態から、接続バー集合体40の基板41が、上下の取付片53を弾性撓みさせつつカバー50の凹部51内に嵌合され、凹部51の底面に当たるまで押し込まれたところで、両取付片53が復元変位してそれぞれの先端の鈎部54が基板41の上下両縁に係止することにより、図3に示すように、接続バー集合体40がカバー50に一体的に組み付けられる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)接続バー集合体における接続バーの本数や配列は、上記実施形態に例示したものに限らず任意に設定できる。
(2)接続バー集合体を一体的に組み付けた支持体は、上記実施形態に例示したカバー状のものに限らず、接続バー集合体を一体的に組み付けてなおかつホルダの装着室に装着可能であれば、形状等は任意に設定できる。
(5)接続バー集合体が仮保持された場合に、各接続バーの先端は必ずしも仕切壁の貫通孔に嵌入している必要はなく、仕切壁の手前に留まっているものでもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(7)受入室内に相手の挿入側コネクタを嵌合してロックする手段としては、上記実施形態に例示したものに限らず、挿入側コネクタの形状等の条件に応じて、ロック片の数を増加したり、配置に変えたり、さらにはロック形状自体を変更してもよい。
20…受入側コネクタ(コネクタ)
21…ホルダ
22…仕切壁(奥壁)
23…貫通孔
25…受入室
30…装着室
34…突片
35…保持部
40…接続バー集合体
41…基板
42…接続バー
50…カバー(支持体)
55…保持片
56…仮保持突部
58…本保持突部
Claims (3)
- 相手コネクタが嵌合される前面開口の受入室を備えたホルダと、前記相手コネクタに整列して収容された複数の相手端子とそれぞれ接続される接続バーを基板上に突設してなる接続バー集合体とを備え、当該接続バー集合体が、前記各接続バーを前記受入室の奥壁を貫通して前記受入室内に突出させた形態で前記ホルダの背面側に装着可能とされたコネクタにおいて、
前記接続バー集合体は、前記基板が嵌められて取付片で係止されることにより支持体に一体的に組み付けられているとともに、
前記ホルダは前後両面に開口した筒形をなし、同ホルダ内の後端寄りの位置に仕切壁が形成されることで同仕切壁の前面側に前記受入室が形成される一方、前記仕切壁の後面側には、前記接続バー集合体が組み付けられた前記支持体が嵌合可能な前記接続バー集合体の装着室が形成されており、
前記支持体と前記装着室との間には、前記接続バー集合体を前記ホルダに対し、前記各接続バーの先端が前記受入室に突出する手前に留まる仮保持位置と、同仮保持位置から押し込まれたのち前記各接続バーの先端が前記受入室内に所定寸法突出した本保持位置とでそれぞれ保持する保持装置が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記接続バー集合体の前記支持体の周縁からは保持片が嵌合方向の前方に向けて突設され、同保持片には仮保持突部と本保持突部とが前後方向に間隔を開けて設けられているとともに、前記装着室の内面には、前記仮保持突部と前記本保持突部との間に嵌り、続いて前記本保持突部の後面に係止することが可能な保持部が設けられることで前記保持装置が構成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記仕切壁には、前記接続バー集合体における前記各接続バーを個別に貫通可能な貫通孔が形成され、前記接続バー集合体が前記仮保持位置に保持される場合には、前記各接続バーの先端が対応する前記貫通孔に臨んでいることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
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