JP5568960B2 - ナノインプリントによるパターン形成方法 - Google Patents
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Description
第1の実施の形態に係るナノインプリント装置100の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は、ナノインプリント装置100の概略構成を示す図である。図1において、ナノインプリント装置100は、チャンバ101と、酸素供給装置102と、排気ポンプ103と、光源104と、基材チャック105と、基材ステージ106と、モールドチャック107と、モールドステージ108と、を備える。
次に、ナノインプリントの構造体200を製造する工程について、図1及び図2を参照して説明する。図2(A)〜(E)は、基材201上にパターン202Aを形成する工程を順に示す図である。なお、図2(A)〜(E)では、説明を簡略化するため、基材201上に形成されるパターン202Aの形状を簡略化して示している。
まず、図2(A)において、基材201上に、例えば、スピンコート法、インクジェット法等により光硬化樹脂を塗布して樹脂層202を形成する。そし、樹脂層202を形成した基材201をチャンバ101内の基材チャック105に設置する。また、樹脂層202をインクジェット方式で基材201上に形成する場合は、基材201を基材チャック105に設置した後、図示しない塗布ヘッドから樹脂を吐出して樹脂層202を形成する。次いで、チャンバ101内にモールド203を設置する。次いで、チャンバ101内を排気ポンプ103により排気してチャンバ101内の圧力を調整する。この排気により、モールド203の表面を脱泡することができ、凹凸パターン203A中に欠陥が発生することを防止できる。
次に、図2(B)において、モールド203を下方に移動させ、モールド203を樹脂層202に接触させる。この時、モールド203の押圧条件を調整して、凹凸パターン203A内に漏れなく光硬化樹脂を充填する。この場合、図2(B)に示すように、モールド203の外縁部からはみ出した樹脂層202がチャンバ101内の雰囲気に曝される。このとき、チャンバ101内の酸素濃度は上げられておらず、図2(A)におけるチャンバ101内の圧力と同様である。ここで、酸素濃度とは、体積濃度(vol%)を指す。
次に、図2(C)において、モールド203を樹脂層202に接触させた状態で光源104により紫外線を基材201上に照射して、樹脂層202を硬化させる。このとき、本実施の形態では、酸素供給装置102からチャンバ101内に酸素を供給して、チャンバ101内の酸素濃度を上昇させる。この酸素濃度の上昇により、チャンバ101内の酸素と接する樹脂層202は硬化が阻害される。チャンバ101内における酸素濃度は、モールド203と樹脂層202の接触時よりも高い濃度が設定される。なお、先の図2(B)において、酸素濃度が低い場合には、凹凸パターン203Aの凹部に酸素を抱き込まないのでパターン部分の硬化不良を防ぐことができるので、より望ましい。
次に、図2(D)において、所定量の紫外線を照射した後、チャンバ101内の圧力を大気圧に戻す。次いで、モールド203を樹脂層202から離型し、基材201をチャンバ101から外部へ取り出す。この圧力開放によりチャンバ101内における酸素濃度は低下する。
次に、図2(E)において、硬化が阻害された未硬化部202Bをアセトン等の薬品により除去する。使用する薬品は樹脂材料によって異なるが、硬化した樹脂をおかすことがなく、未硬化部202Bのみを除去可能なものを用いることが望ましい。また、本実施の形態では、離型後に未硬化部202Bの除去を行っているが、離型前に行ってもよい。未硬化部202Bの除去は離型の前後いずれでもよい。
本実施例では、チャンバ101内の酸素濃度(vol%)を変化させた場合に、光硬化樹脂の硬化の度合いがどの程度変化するかについて実験した内容を、図3及び図4を参照して説明する。図3は、酸素濃度(vol%)と、溶剤による洗浄を実施した後の光硬化樹脂膜厚(μm)と、の関係を示すグラフである。図4は図3に示すグラフ内の各プロットのデータを示す図である。本実施例では、ラジカル重合型の光硬化樹脂が気体に接触している場合、その気体に含有される酸素濃度によって硬化の度合いが異なる測定結果を例示する。本実施例では、測定対象の光硬化樹脂としてPAK−01(東洋合成工業株式会社製)とNIF−A−1(旭硝子株式会社製)を用い、基材としてシリコン基材を用い、図1に示したナノインプリント装置100を用いる。
(2)光硬化樹脂を塗布したシリコン基材を図1のチャンバ101内の基材チャック105に設置する。
(3)チャンバ101内を排気、又は、チャンバ101内に酸素を供給する。このとき、チャンバ101内の酸素濃度を酸素濃度計(XO−326ALB:新コスモス電機株式会社製)を用いて計測し、目的の酸素濃度に達した時点でチャンバ101内を気密にし、チャンバ101内の雰囲気を一定にする。
(4)設定した照射量(300mJ/cm2)で光源104から紫外線をシリコン基材上の光硬化樹脂に照射する。
(5)紫外線照射後にシリコン基材をチャンバ101内から取り出し、シリコン基材を光硬化樹脂ごとアセトンに5分間浸漬させた後、アセトンを乾燥させ十分に除去した。このとき、完全に硬化した光硬化樹脂はアセトンにより溶解しない。すなわち、このとき未硬化の光硬化樹脂は除去されることになる。
(6)シリコン基材上に残った光硬化樹脂の膜厚をエリプソメトリを用いて計測する。
(1)石英ガラス上に光硬化樹脂を滴下し、アルミニウム製のコーンプレート301を光硬化樹脂に接触させる。このとき、石英ガラスとコーンプレート301の間のギャップは10μmである。
(2)周囲の酸素濃度を0(vol%)又は30(vol%)とし、コーンプレート301を回転させながら、石英ガラス側から紫外線を照射し、レオメータを用いて樹脂層202の粘度を測定した。
(1)シリコン基材上に光硬化樹脂1.0(μl)をモールド203の中心に滴下する(図8(A)参照)。
(2)ナノインプリント装置100において、モールド203を光硬化樹脂に1.0kNの力で押し付け、その状態で10分間保持させる。
(3)保持させた後、チャンバ101を閉じ、酸素濃度30(vol%)雰囲気又は真空雰囲気(酸素濃度0(vol%))として、光源104により300(mJ/cm2)照射し(図8(B)参照)、モールド203を引き剥がす(図8(C)参照)。このとき、紫外線はモールド203と接触している樹脂層202の部分だけでなく、モールド203からはみ出し樹脂層202の部分も含めて照射している。
(4)基材101をアセトンに5分間浸漬させた後、乾燥させる。
(5)モールド203からはみ出した樹脂層202の量を、モールド203の端(転写された目印から特定する)から、樹脂層202が最もはみ出している端までの長さ(図8(C)に示す計測箇所)を、顕微鏡に付帯のスケールバーを用いて計測する。
Claims (7)
- 基材上に光硬化樹脂により樹脂層を形成し、
前記樹脂層に凹凸パターンを有するモールドを接触させ、
前記光硬化樹脂の硬化を阻害する気体を含む雰囲気下で、遮光部材を用いることなく前記樹脂層の全面に光を照射して、少なくとも前記凹凸パターン下にある前記樹脂層を硬化させ、前記モールドの外縁よりはみ出した前記樹脂層を未硬化の状態で残存させ、
前記樹脂層から前記モールドを離型し、
硬化させた前記樹脂層の周囲に残存する未硬化の樹脂層を除去することを特徴とするナノインプリントによるパターン形成方法。 - 請求項1記載のパターン形成方法を繰り返し実行して、前記凹凸パターンを転写して硬化した前記樹脂層を前記基材上に繰り返し形成する、ことを特徴とする請求項1に記載のナノインプリントによるパターン形成方法。
- 前記モールドの外縁よりはみ出した前記樹脂層を除去することを特徴とする請求項1又は2記載のナノインプリントによるパターン形成方法。
- 前記樹脂層を硬化させる際の前記硬化を阻害する気体の濃度は、前記凹凸パターンが前記樹脂層に接触する際の前記硬化を阻害する気体の濃度よりも高いことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のナノインプリントによるパターン形成方法。
- 前記硬化を阻害する気体は、酸素であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のナノインプリントによるパターン形成方法。
- 前記樹脂層を硬化させる際の雰囲気は30(vol%)以上、90(vol%)以下の酸素濃度を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のナノインプリントによるパターン形成方法。
- 前記樹脂層は、光ラジカル硬化樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のナノインプリントによるパターン形成方法。
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