JP5568202B2 - 制御弁用弁ハウジングおよび制御弁用弁ハウジングの製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1(特開平11−13920号公報)に記載されているように、複数の電磁弁の流体制御部を、ハウジングに設けた複数の取付け穴に取付け、それぞれの電磁弁の開閉により、流路を切り換えるようにした電磁弁が提案されている。
また、鋳造、ダイキャストで弁ハウジングを作製するため、弁ハウジングの重量も重くなってしまうことになる。
すなわち、図19は、特許文献2の弁本体を備えた電磁弁を示した概略断面図である。この電磁弁200では、電磁弁本体202を備えており、この電磁弁本体202は、弁座部材204と、配管接続部材206を備えている。
図20(A)、(B)に示したように、配管接続部材206において、継手部品220を追加すれば連結は可能であるが、継手部品220が必要になるため、部品点数が増加してしまう。さらに、このような複雑な構造の配管接続部材206のプレスの金型は、量産では不可能である。
本発明は、このような現状に鑑み、従来のアルミダイキャスト製の制御弁用弁本体のように、弁座部分などを切削加工により二次加工を行う必要がなく、簡単な工程で、複雑な流路を構成することができ、しかも、気密性に優れ、経年変化による劣化がなく、信頼性にも優れ、加工性、組立性に優れ、量産が可能で、コストも低減できる制御弁用弁ハウジング、ならびに、制御弁用弁ハウジングの製造方法を提供することを目的とする。
複数の流路形成部材と、
弁座を構成する弁座部材と、
前記弁座部材を前記複数の流路形成部材で挟持することによって構成した弁ケーシングユニットとを備え、
前記複数の流路形成部材が、弁体の移動方向に対して垂直な方向から弁座部材を挟持するように構成され、
前記複数の流路形成部材が、それぞれ接合用フランジ部を備えており、
前記複数の流路形成部材が、前記接合用フランジ部によって相互に接合されており、
前記弁ケーシングユニットを構成する流路形成部材が、金属プレス成形によって作製されていることを特徴とする。
複数の流路形成部材と、
弁座を構成する弁座部材とを、
前記弁座部材を前記複数の流路形成部材で挟持することによって、弁ケーシングユニット構成するとともに、
前記複数の流路形成部材を、弁体の移動方向に対して垂直な方向から弁座部材を挟持することによって、弁ケーシングユニット構成し、
前記複数の流路形成部材が、それぞれ接合用フランジ部を備えており、
前記複数の流路形成部材を、前記接合用フランジ部によって相互に接合し、
前記弁ケーシングユニットを構成する流路形成部材が、金属プレス成形によって作製されていることを特徴とする。
このように弁座部材を複数の流路形成部材で挟持することによって、弁ケーシングユニットを構成することができるので、従来のアルミダイキャスト製の制御弁用弁本体のように、複雑な構成の流路、シール溝部、継手部、弁室、弁座などを切削加工により二次加工を行う必要がなく、簡単な工程で、複雑な流路を構成することができる。
このように弁座部材が、弁室を形成する略カップ形状の弁座部材本体部を備えるので、弁室と弁座を構成することができ、しかも、弁座部材本体部を複数の流路形成部材で挟持し易く、組立性に優れ、量産が可能で、コストも低減できる。
また、本発明の制御弁用弁ハウジングの製造方法は、弁座部材を複数の流路形成部材で挟持することによって弁ケーシングユニットを形成することを特徴とする。
なお、この実施例1では、制御弁用弁ハウジング10を用いて、いわゆるシングルのタイプの制御弁に適用した実施例を示している。
すなわち、図1(A)に示したように、この流路形成部材30は、図1で左右方向、すなわち、弁体44の移動方向に対して垂直な方向に、複数に分割された(この実施例では左右に2つに分割された)半割の第1の流路形成部材32と、第2の流路形成部材34から構成されている。
この第1の流路形成部材32は、入口側流路26を形成する半割の入口側流路形成部32aと、出口側流路28を形成する半割の出口側流路形成部32bとを備え、これらの入口側流路形成部32aと出口側流路形成部32bとの間に、弁座部材14の弁座部材本体部20に対応するように膨出した流路形成部材本体部32cが形成されている。
同様に、第2の流路形成部材34は、入口側流路26を形成する半割の入口側流路形成部34aと、出口側流路28を形成する半割の出口側流路形成部34bとを備え、これらの入口側流路形成部34aと出口側流路形成部34bとの間に、弁座部材14の弁座部材本体部20に対応するように膨出した流路形成部材本体部34cが形成されている。
そして、図1(A)に示したように、このように作製した弁座部材14と、半割の第1の流路形成部材32と、第2の流路形成部材34とを接合する。
この場合、使用される環境によっては、これらの金属の材質を適宜選択することによって、例えば、耐熱性、耐腐食性が求められる使用環境において、弁座部材14と、第1の流路形成部材32と第2の流路形成部材34からなる弁ケーシングユニット36を構成する金属を、耐腐食性に優れた、例えば、ステンレス鋼などから作製することによって、高い流体圧力でも使用可能で、また経年変化による劣化がなく、信頼性にも優れた制御弁用弁ハウジング10を提供することができる。
そして、電磁コイル50は、巻線が巻かれたボビン52とボビン52の周囲を囲むようにモールド樹脂64でモールドされている。さらに、図3に示したように、電磁コイル50は、磁気フレーム54の内部に装着され、磁気フレーム54を介して駆動部に固定されている。
なお、駆動部48は、プランジャーケース74を備え、このプランジャーケース74内に上下に移動可能に、弁体44を固定したプランジャー76を備えている。そして、吸引子70とプランジャー76との間に、プランジャー76を下方に、すなわち、弁座24の方向に弁体44を付勢する付勢バネ80が介装されている。
この実施例2の制御弁用弁ハウジング10において、上記の実施例1の制御弁用弁ハウジング10と同じ構成部材については、同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図2〜図6に示したような制御弁用弁ハウジング10は、図7〜図8に示したように、弁ケーシングユニット36を複数連なるように一体成形して複合弁40を構成することができる。
また、弁ケーシングユニット36を複数連なるように一体成形して複合弁40を構成する場合にも、複合化が容易で、部品点数も少なく、例えば、金属プレス成形で弁ケーシングユニット36を形成できるので、流路の変更が容易でコストも低減できる。
前述の実施例1では、弁座部材14が、略カップ形状であったが、この実施例の制御弁用弁ハウジング10では、弁室12を形成する弁座部材本体部20を備えておらず、略平板形状の弁座部材14である点が相違する。
この実施例4の制御弁用弁ハウジング10において、上記の実施例3の制御弁用弁ハウジング10と同じ構成部材については、同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
このように、複数の流路形成部材32.34により、弁体44の移動方向から弁座部材14を挟持するだけで良いので、簡単な工程で、複雑な流路を構成することができ、弁ケーシングユニット36を複数連なるように一体成形して複合弁40を構成する場合にも、複合化が容易で、部品点数も少なく、例えば、金属プレス成形で制御弁用弁ハウジング10を形成できるので、流路の変更が容易でコストも低減できる。
この場合、使用される環境によっては、これらの樹脂の材質を適宜選択することによって、例えば、耐熱性、耐腐食性が求められる使用環境において、弁座部材14と、第1の流路形成部材32と第2の流路形成部材34からなる弁ケーシングユニット36を構成する樹脂を、耐熱性、耐腐食性に優れた、例えば、PTFE樹脂、PFA樹脂などのフッ素樹脂などから作製することによって、経年変化による劣化がなく、信頼性にも優れた制御弁用弁ハウジング10を提供することができる。
なお、この場合、弁座部材14と、第1の流路形成部材32と第2の流路形成部材34を、それぞれ同じ樹脂から構成することも、異なる樹脂から構成することも可能である。
12 弁室
14 弁座部材
16 フランジ部
20 弁座部材本体部
22 弁孔
24 弁座
26 入口側流路
28 出口側流路
30 流路形成部材
32 第1の流路形成部材
32a 入口側流路形成部
32b 出口側流路形成部
32c 流路形成部材本体部
32d 接合用フランジ部
32e 接合用フランジ部
34 第2の流路形成部材
34a 入口側流路形成部
34b 出口側流路形成部
34c 流路形成部材本体部
34d 接合用フランジ部
34e 接合用フランジ部
36 弁ケーシングユニット
40 複合弁
42 制御弁
44 弁体
46 制御部
48 駆動部
50 電磁コイル
52 ボビン
54 磁気フレーム
56 上板部
58 ボルト挿通孔
60 底板部
62 駆動部挿通孔
64 モールド樹脂
66 駆動部挿通孔
70 吸引子
72 締結ボルト
74 プランジャーケース
76 プランジャー
80 付勢バネ
82 シール部材
84 シール枠部材
86 蓋部材
88 締め付けボルト
90、92 継手部
94 金型
96 第1のブロック
98 第2のブロック
100 第3のブロック
102 第4のブロック
104 第5のブロック
106 第6のブロック
200 電磁弁
202 電磁弁本体
204 弁座部材
206 配管接続部材
208 弁室
210 弁座
212 基体部
214 接続部
216 シール部材
218 シール部材
220 継手部品
Claims (7)
- 複数の流路形成部材と、
弁座を構成する弁座部材と、
前記弁座部材を前記複数の流路形成部材で挟持することによって構成した弁ケーシングユニットとを備え、
前記複数の流路形成部材が、弁体の移動方向に対して垂直な方向から弁座部材を挟持するように構成され、
前記複数の流路形成部材が、それぞれ接合用フランジ部を備えており、
前記複数の流路形成部材が、前記接合用フランジ部によって相互に接合されており、
前記弁ケーシングユニットを構成する流路形成部材が、金属プレス成形によって作製されていることを特徴とする制御弁用弁ハウジング。 - 前記接合用フランジ部に、流路形成部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の制御弁用弁ハウジング。
- 前記弁ケーシングユニットを複数連なるように一体成形して流路の切り換えを行うように構成したことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の制御弁用弁ハウジング。
- 前記弁座部材が、弁室を形成する略カップ形状の弁座部材本体部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の制御弁用弁ハウジング。
- 前記弁座部材の略カップ形状の弁座部材本体部の外面と、前記弁座部材の弁座部材本体部に対応するように膨出した流路形成部材の流路形成部材本体部内面との間で、相互に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の制御弁用弁ハウジング。
- 請求項1から5のいずれかに記載の制御弁用弁ハウジングに、制御弁の弁体を備えた制御部を装着したことを特徴とする制御弁。
- 複数の流路形成部材と、
弁座を構成する弁座部材とを、
前記弁座部材を前記複数の流路形成部材で挟持することによって、弁ケーシングユニット構成するとともに、
前記複数の流路形成部材を、弁体の移動方向に対して垂直な方向から弁座部材を挟持することによって、弁ケーシングユニット構成し、
前記複数の流路形成部材が、それぞれ接合用フランジ部を備えており、
前記複数の流路形成部材を、前記接合用フランジ部によって相互に接合し、
前記弁ケーシングユニットを構成する流路形成部材が、金属プレス成形によって作製されていることを特徴とする制御弁用弁ハウジングの製造方法。
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