JP5565686B2 - 溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理方法及び凝集沈澱処理システム - Google Patents
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このような土壌洗浄法を採用した技術として、土砂表面に強固に付着している汚染物質を剥離・分離し、洗浄処理土の品質を向上した洗浄方法及び洗浄装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記一次沈降分離を行った後の上澄み液中に、前記溶存態重金属を固定化する固定化剤を添加し、前記溶存態重金属をフロック化して微細フロックを生成する工程と、
前記微細フロックを生成した後の前記上澄み液中に、該スラリーのpHをアルカリ側に維持しつつ、無機凝集剤と高分子凝集剤とを添加して前記微細フロックを凝集し、第2凝集フロックを形成して該第2凝集フロックを前記上澄み液中に沈降させ、二次沈降分離を行う工程と、を備えることを特徴としている。
前記第1凝集フロックを浮遊させた後の前記重金属含有スラリー中に、前記溶存態重金属を固定化する固定化剤を添加し、前記溶存態重金属をフロック化して微細フロックを生成する工程と、
前記微細フロックを生成した後の前記スラリー中に、該スラリーのpHをアルカリ側に維持しつつ、無機凝集剤と高分子凝集剤とを添加して前記第1凝集フロック及び前記微細フロックをこれらフロックより大きなフロックに凝集し、第2凝集フロックを形成して該第2凝集フロックを前記スラリー中に沈降させ、沈降分離を行う工程と、を備えることを特徴としている。
前記第1反応槽から移送された前記重金属含有スラリーを貯留するとともに、該重金属含有スラリーにおける前記第1凝集フロックの沈降分離処理を行う第1沈澱槽と、
前記第1沈澱槽から移送された前記沈降分離後の上澄み液を貯留するとともに、該上澄み液中に前記溶存態重金属を固定化する固定化剤を添加することにより、前記溶存態重金属を微細フロック化して微細フロックを生成する第2反応槽と、
前記第2沈澱槽から移送された前記微細フロックを含有する前記上澄み液を貯留するとともに、該上澄み液中に、そのpHをアルカリ側に維持するアルカリ剤と無機凝集剤及び高分子凝集剤とを添加することにより、前記微細フロックを凝集し、第2凝集フロックを形成して該第2凝集フロックを前記上澄み液中に沈降させる第3反応槽と、
前記第3反応槽から移送された前記上澄み液を貯留するとともに、該上澄み液における前記第2凝集フロックの沈降分離処理を行う第2沈澱槽と、を備えることを特徴としている。
前記第1反応槽から移送された前記重金属含有スラリーを貯留するとともに、該重金属含有スラリー中に前記溶存態重金属を固定化する固定化剤を添加することにより、前記溶存態重金属を微細フロック化して微細フロックを生成する第2反応槽と、
前記第2反応槽から移送された前記スラリーを貯留するとともに、該スラリー中に、そのpHをアルカリ側に維持するアルカリ剤と、無機凝集剤及び高分子凝集剤とを添加することにより、前記第1凝集フロック及び前記微細フロックをこれらフロックより大きなフロックに凝集し、第2凝集フロックを形成して該第2凝集フロックを前記スラリー中に沈降させる第3反応槽と、
前記第3反応槽から移送された前記スラリーを貯留するとともに、該スラリーにおける前記第2凝集フロックの沈降分離処理を行う沈澱槽と、を備えることを特徴としている。
図1は、本発明の溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理システムの第1実施形態を示す図であり、図1中符号1は溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理システム(以下、処理システムと記す)である。この処理システム1は、鉛や水銀などの重金属で汚染された土壌を洗浄処理する際の、ハイドロサイクロンによる分級プロセスによって発生したスラリー(オーバーフロー)を処理するためのもので、特に浄化の対象となる現地に設置された、オンサイト型土壌プラントシステムに適用されるものである。
すなわち、この処理システム1は、懸濁態の重金属と溶存態の重金属とが共に含まれ、さらに微細な土壌粒子を主体とする懸濁粒子も含まれているスラリー(オーバーフロー)を処理するためのもので、第1反応槽2と、第1沈澱槽3と、第2反応槽4と、第3反応槽5と、第2沈澱槽6とを備えて構成されている。
さらに、無機凝集剤の添加後、第2供給手段22からスラリーS1中に高分子凝集剤を所定量添加・供給する。すると、凝集フロックはその径が増大し、大きな凝集フロックに成長して第1凝集フロックとなる。これにより、第1凝集フロックはスラリーS1中を沈降するようになる。したがって、この第1凝集フロックを含有するスラリーS1を、ポンプ等の移送手段によって第1沈澱槽3に移送する。そして、ここで所定時間沈降分離を行うことにより、第1沈澱槽3の底部に第1凝集フロックを沈降させる。すなわち、第1凝集フロックを第1沈澱槽3の底部に沈降させることにより、その上澄み液S2から懸濁態重金属及び他の懸濁粒子を分離除去する。
第2反応槽4には、撹拌機32が設けられ、さらにキレート剤やその他の薬剤を供給するための配管等からなる第1供給手段41と、金属塩やアルカリ剤(例えばNaOH)を供給するための配管等からなる第2供給手段42とが設けられている。
第3反応槽5には、撹拌機33が設けられ、さらに無機凝集剤としてのPACを供給するための配管等からなる第1供給手段51と、高分子凝集剤を供給するための配管等からなる第2供給手段52とが設けられている。なお、第1供給手段51は、NaOH(水酸化ナトリウム)等のアルカリ剤も供給できるようになっている。
その後、第2凝集フロックを沈降させた上澄み液S3を、第2凝集フロックとともにポンプ等の移送手段によって第2沈澱槽6に移送する。そして、ここで所定時間沈降分離を行うことにより、第2沈澱槽6の底部に第2凝集フロックを沈降させる。
したがって、本実施形態の溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理システム1、及びこれを用いた凝集沈澱処理方法によれば、2段階の沈降分離を行うことで懸濁粒子(懸濁態重金属を含む)及び溶存態重金属を処理水から容易に除去することができ、これにより、オンサイト型洗浄プラントへの適用が容易になる。
図3は、溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理システムの第2実施形態を示す図であり、図1中符号20は溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理システム(以下、処理システムと記す)である。この処理システム20は、第1実施形態の処理システム1と同様に、鉛や水銀などの重金属で汚染された土壌を洗浄処理する際の、ハイドロサイクロンによる分級プロセスによって発生したスラリーを処理するためのもので、特に浄化の対象となる現地に設置された、オンサイト型土壌プラントシステムである。
第2反応槽8には、撹拌機34が設けられ、さらにキレート剤やその他の薬剤を供給するための配管等からなる第1供給手段81と、金属塩やアルカリ剤(例えばNaOH)を供給するための配管等からなる第2供給手段82とが設けられている。
第3反応槽9には、撹拌機36が設けられ、さらに無機凝集剤としてのPACを供給するための配管等からなる第1供給手段91と、高分子凝集剤を供給するための配管等からなる第2供給手段92とが設けられている。なお、第1供給手段91は、NaOH(水酸化ナトリウム)等のアルカリ剤も供給できるようになっている。
その後、第2凝集フロックを沈降させたスラリーS6を、第2凝集フロックとともにポンプ等の移送手段によって沈澱槽10に移送する。そして、ここで所定時間沈降分離を行うことにより、沈澱槽10の底部に第2凝集フロックを沈降させる。
なお、前記の処理システム20による凝集沈澱処理方法については、その有効性について研究所で実験的に確認した後、現場でも適用した。約半年間の現場運転を行ったところ、研究所での実験とほぼ同等の水処理性能が得られ、その有効性が確認された。
また、特に沈降分離を行うために必要な沈澱槽10を1槽にしたので、2槽必要である第1実施形態に比べてオンサイト型洗浄プラントの省面積化を可能にし、敷地面積が狭い場合や制約が大きい現場においても、オンサイト型洗浄プラントを適用し易くすることができる。
Claims (4)
- 懸濁粒子と溶存態重金属とを含有する重金属含有スラリー中に、該重金属含有スラリーのpHをアルカリ側に維持しつつ、無機凝集剤と高分子凝集剤とを添加して前記懸濁粒子をフロックに凝集し、第1凝集フロックを形成して該第1凝集フロックを前記重金属含有スラリー中に浮遊させる工程と、
前記第1凝集フロックを浮遊させた後の前記重金属含有スラリー中に、前記溶存態重金属を固定化する固定化剤を添加し、前記溶存態重金属をフロック化して微細フロックを生成する工程と、
前記微細フロックを生成した後の前記スラリー中に、該スラリーのpHをアルカリ側に維持しつつ、無機凝集剤と高分子凝集剤とを添加して前記第1凝集フロック及び前記微細フロックをこれらフロックより大きなフロックに凝集し、第2凝集フロックを形成して該第2凝集フロックを前記スラリー中に沈降させ、沈降分離を行う工程と、を備えることを特徴とする溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理方法。 - 前記懸濁粒子は、懸濁態重金属を含むことを特徴とする請求項1記載の溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理方法。
- 懸濁粒子と溶存態重金属とを含有する重金属含有スラリーを貯留するとともに、該重金属含有スラリー中に、そのpHをアルカリ側に維持するアルカリ剤と、無機凝集剤及び高分子凝集剤とを添加することにより、前記懸濁粒子をフロックに凝集し、第1凝集フロックを形成して該第1凝集フロックを前記重金属含有スラリー中に浮遊させる第1反応槽と、
前記第1反応槽から移送された前記重金属含有スラリーを貯留するとともに、該重金属含有スラリー中に前記溶存態重金属を固定化する固定化剤を添加することにより、前記溶存態重金属を微細フロック化して微細フロックを生成する第2反応槽と、
前記第2反応槽から移送された前記スラリーを貯留するとともに、該スラリー中に、そのpHをアルカリ側に維持するアルカリ剤と、無機凝集剤及び高分子凝集剤とを添加することにより、前記第1凝集フロック及び前記微細フロックをこれらフロックより大きなフロックに凝集し、第2凝集フロックを形成して該第2凝集フロックを前記スラリー中に沈降させる第3反応槽と、
前記第3反応槽から移送された前記スラリーを貯留するとともに、該スラリーにおける前記第2凝集フロックの沈降分離処理を行う沈澱槽と、を備えることを特徴とする溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理システム。 - 前記懸濁粒子は、懸濁態重金属を含むことを特徴とする請求項3記載の溶存態重金属含有スラリーの凝集沈澱処理システム。
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