JP5565015B2 - 液晶表示パネル形成用構成体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示パネルを形成するための液晶表示パネル形成用構成体及びその製造方法に関する。
一般に、液晶表示パネルは1対の透明基板(通常はガラス基板)間に液晶を封入することで作製される。1対の透明基板を例えば1mm未満の薄板とする場合、1対の液晶表示パネル作製用透明基板(マザーガラス等と呼ばれる)を重ね合わせ、その後、機械研磨や化学研磨をそれぞれ単独で或いは機械研磨と化学研磨とを組み合わせて用いて薄板化することが一般的となっている。これらのような研磨を用いて液晶表示パネル形成用の透明基板の加工を行う場合、マザーガラス内に複数個配置される液晶表示パネル部を、研磨スラリーやエッチング薬液及び洗浄液から保護する必要がある。このために、従来は、1対のマザーガラスをシール材(外周シール材)を介して貼り合わせた後、該貼り合わせ端面にUV硬化材(外周封止材)を塗布するようにして液晶表示パネル形成用構成体を製造していた。
特許文献1において提案されている液晶セルの製造方法では、マザーガラスの最外周領域からシール材までの距離を短くするために次のような処理を行っている。この特許文献1においては、1対の基板(マザーガラス)の一方の外周領域に一部に穴を有する外周シール材を形成している。そして、外周シール材を形成した基板ともう一方の基板とを外周シール材を介して貼り合わせ、外周シール材の穴を封止材によって塞ぎ、薄板化を行う前に、外周シール材の形成位置を切断位置として1対の基板の外縁部を切断するようにしている。
特開2001−174791号公報
特許文献1の手法においては、1つの穴を有する外周シール材を基板上に形成するようにしている。この穴は空気抜きのための穴であり、1対の基板を貼り合わせる時には、この穴から空気を抜くことになる。ここで、空気抜きの穴を外周シール材の一部に1つのみ設けた場合には、1対の透明基板間の空間のうち穴からの距離に応じて空気の抜け方に偏りが生じてしまうおそれがある。この場合、最終的に作製される液晶表示パネル形成用構成体の品質を均一とすることも困難となる。またその液晶表示パネル形成用構成体を元に製造された液晶表示パネルの品質を均一とすることも困難となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、安定した品質の液晶表示パネル形成用構成体と、その液晶表示パネル形成用構成体を製造することが可能な液晶表示パネル形成用構成体の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の液晶表示パネル形成用構成体の製造方法は、少なくとも1つの液晶表示パネルを形成するために必要な面積をそれぞれが有する矩形状の1対の透明基板の何れか一方に前記少なくとも1つの液晶表示パネルの形成領域を囲むようにして少なくとも1つの素子シール材を形成する素子シール材形成工程と、前記1対の透明基板の何れか一方又は他方である外周シール材形成用透明基板の外周の1辺乃至3辺の何れかである外周シール材形成辺に沿ってその全長に亘って延在させて外周シール材を形成する外周シール材形成工程と、前記1対の透明基板の間に前記少なくとも1つの素子シール材と前記外周シール材とが介在するように該1対の透明基板を貼り合わせる基板貼り合わせ工程と、前記貼り合わせ後の1対の透明基板によって形成された構成体の外周面のうちの前記外周シール材形成辺を除く残りの辺に沿った外周面に該残りの辺の全長に亘って、該外周シール材と繋げて前記外周シール材とは異なる材料からなる外周封止材を形成することで、前記外周シール材及び前記外周封止材によって囲まれた領域に前記少なくとも1つの素子シール材が含まれるようにする外周封止工程と、少なくとも前記外周シール材と重なる位置を切断位置として前記貼り合わせ後の1対の透明基板を切断する第1基板切断工程と、を含むことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第の態様の液晶表示パネル形成用構成体は、少なくとも1つの液晶表示パネルを形成するために必要な面積をそれぞれが有する矩形状の1対の透明基板が、前記少なくとも1つの液晶表示パネルの形成領域を囲むようにして形成された少なくとも1つの素子シール材を介して貼り合わされた液晶表示パネル形成用構成体であって、前記1対の透明基板の外周のうち少なくとも2辺の全体に沿って延在し、その延在方向の全長に亘って前記1対の透明基板の両方に当接し、該延在方向に沿った端面全体が前記1対の透明基板の外周辺と重なっている外周シール材と、前記1対の透明基板の外周のうち前記外周シール材が形成されていない辺の全体に沿って延在し、その延在方向の全長に亘って前記1対の透明基板の両方に当接し、前記外周シール材とは異なる材料からなる外周封止材と、を備え、前記外周封止材は、前記外周シール材と繋がって形成されることで、前記外周シール材及び前記外周封止材によって囲まれた領域に前記少なくとも1つの素子シール材が含まれるように設けられていると、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、安定した品質の液晶表示パネル形成用構成体と、その液晶表示パネル形成用構成体を製造することが可能な液晶表示パネル形成用構成体の製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法によって製造される液晶表示パネル形成用構成体の正面図である。 図2(a)は図1に示す液晶表示パネル形成用構成体のIIA−IIA線断面図であり、図2(b)は図1に示す液晶表示パネル形成用構成体のIIB−IIB線断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における外周封止工程の処理の概要を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態における第1基板切断工程の処理の概要を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態における液晶注入準備工程の処理の概要を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態における液晶注入準備工程及び第2基板切断工程の処理の概要を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示パネルの製造方法によって製造される液晶表示パネルの正面図である。 第1の実施形態の第1の変形例における外周封止工程及び第1基板切断工程の処理の概要を説明するための図である。 第1の実施形態の第2の変形例における外周封止工程及び第1基板切断工程の処理の概要を説明するための図である。 第1の実施形態の第3の変形例における外周封止工程及び第1基板切断工程の処理の概要を説明するための図である。 第1の実施形態の第4の変形例における外周封止工程及び第1基板切断工程の処理の概要を説明するための図である。 第1の実施形態の第5の変形例における外周封止工程及び第1基板切断工程の処理の概要を説明するための図である。 第1の実施形態の第6の変形例における外周シール材形成工程の処理の概要を説明するための図である。 (a)〜(d)は、第1の実施形態の第7乃至第10の各変形例に係る液晶表示パネルの製造方法によって製造される他の液晶表示パネルの正面図である。 (a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態の第11乃至第15の各変形例に係る液晶表示パネル形成用構成体の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法によって製造される液晶表示パネル形成用構成体の正面図である。 図18(a)は本発明の第2の実施形態における外周シール材形成工程の処理の概要を説明するための図であり、図18(b)は本発明の第2の実施形態における外周封止工程の処理の概要を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態における第1基板切断工程の処理の概要を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法によって製造される液晶表示パネル形成用構成体の正面図である。 図21(a)は図20に示す液晶表示パネル形成用構成体のXIXA−XIXA線断面図であり、図21(b)は図20に示す液晶表示パネル形成用構成体のXIXB−XIXB線断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における液晶滴下工程の処理の概要を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態における基板貼り合わせ工程の処理の概要を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態における第1基板切断工程の処理の概要を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法によって製造される液晶表示パネル形成用構成体100の正面図である。図2(a)は、図1に示す液晶表示パネル形成用構成体100のIIA−IIA線断面図である。図2(b)は、図1に示す液晶表示パネル形成用構成体100のIIB−IIB線断面図である。
図1に示す液晶表示パネル形成用構成体100は、図2(a)に示すように、例えばガラスからなる透明基板(マザーガラス)1、2が素子シール材3、外周シール材5を介して貼り合わされて構成されている。
素子シール材3は、図1に示すようにほぼ矩形状をしており、透明基板1、2のうちの何れか一方(例えば透明基板1)に、素子シール材3の各辺が液晶表示パネル形成用構成体100の透明基板1、2の外周辺と平行となるように、少なくとも1つ(製造する液晶表示パネルの数だけ)形成される。さらに、図1に示すように、素子シール材3には、液晶を注入するための液晶注入口4が形成される。素子シール材3は、液晶表示パネル形成用構成体100の透明基板1、2の外周辺と平行な所定の直線を対称軸とする形状となっている。詳細については説明を省略するが、図1に示す液晶表示パネル形成用構成体100の完成後には、液晶注入口4から液晶を注入する。
以下の説明において、1対の透明基板を貼り合わせてなる液晶表示パネル形成用構成体100の正面を図1の紙面正面方向とし、この正面に対して垂直な4つの面(上側面、下側面、右側面、左側面)を液晶表示パネル形成用構成体100の外周面と記す。さらに、2つの透明基板1、2を正面から見たときの各々の外周に沿った辺を、各々の透明基板の外周辺と記す。
外周シール材5は、透明基板1、2のうちの何れか一方(例えば図では透明基板1)の外周辺のうちで対向する2つの外周辺(これらの外周辺を外周シール材形成辺という。図では上辺と下辺の組み合わせである。)の全体に沿って延在させて、その延在方向の全長に亘って透明基板1、2の両方に当接した状態で形成されている。この外周シール材5は、図2(a)に示すように、素子シール材3とともに透明基板1、2の間に介在されている。この場合、外周シール材5の延在方向に沿った端面全体が透明基板1、2の2つの外周辺とそれぞれ重なっている。なお、図では上辺と下辺に外周シール材5を形成しているが、右辺と左辺の組に外周シール材5を形成するようにしても良い。また透明基板1、2のうち外周シール材5が形成される透明基板を外周シール材形成用透明基板という。
また、図2(b)に示すように、透明基板1、2を貼り合わせることによって形成される外周面のうちで、外周シール材5が塗布されていない残りの2つの外周辺に沿った外周面(図では右側面、左側面)に残りの2辺の全長に亘ってそれぞれ外周封止材6が形成されている。
このような構成において、液晶表示パネル形成用構成体100の4つの外周面のうちの1組の対向する2面(図では上側面、下側面)が、外周シール材5によって封止されている。また、4つの外周面のうちの残りの2面(図では右側面、左側面)が外周封止材6によって封止されている。
この場合、外周封止材6はその延在方向の全長に亘って透明基板1、2の両方に当接した状態で形成されている。また外周封止材6は外周シール材5によって囲まれた領域に素子シール材3が全て含まれるように、外周シール材5と繋がって形成されている。また、図5に示すように、外周封止材6は、その延在方向における両端のうち両端が外周シール材形成用透明基板の外周辺に重なる端部重畳外周封止材を含むように形成されている。これと同時に外周シール材5は、その延在方向における両端が外周シール材形成用透明基板の外周辺からそれぞれ離間した端部非重畳外周シール材を含むように形成されている。
次に、図1及び図2に示した液晶表示パネル形成用構成体の製造方法について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法を示すフローチャートである。
まず、液晶表示パネルを少なくとも1つ形成することが可能な面積を有する1対の透明基板1、2を用意する。図1は、液晶表示パネルを、4×4=16個、形成することが可能な面積を透明基板1、2が有している例である。このような面積を有する1対の透明基板1、2を用意した後、これら1対の透明基板のうちの何れか(例えば透明基板1)に素子シール材3を形成する(ステップS1:素子シール材形成工程)。素子シール材形成工程においては、予め、製造したい液晶表示パネルの数に応じて、液晶表示パネルの形成領域を透明基板1上に設定しておく。そして、設定した形成領域をほぼ囲むようにして、エポキシ系樹脂等からなるほぼ矩形状の素子シール材3を例えばスクリーン印刷法により形成する。素子シール材3をスクリーン印刷法によって形成する際において、素子シール材3の一部に開口が形成されるようにしておく。この開口が液晶注入口4となる。
素子シール材形成工程と同時に、1対の透明基板のうちの何れか(例えば透明基板2)の対向する2つの外周辺に沿って外周シール材5を形成する(ステップS2:外周シール材形成工程)。外周シール材形成工程においても、予め、外周シール材5の形成領域を透明基板2上(図1の例では透明基板2の上辺及び下辺)に設定しておく。そして、設定した形成領域に、エポキシ系樹脂等からなる外周シール材5をスクリーン印刷法により形成する。このように外周シール材5を形成することにより、後述の基板貼り合わせ工程時においては、透明基板2の右辺に沿った部分、左辺に沿った部分が空気逃げ口として機能する。
ここで、上述の例では素子シール材3と外周シール材5とを異なる透明基板上に形成している。これに対し、素子シール材3と外周シール材5とを同一の透明基板上に形成するようにしても良い。また、上述の例では、透明基板1に素子シール材3を形成し、透明基板2に外周シール材5を形成しているが、これらは逆に形成しても良い。さらには、スクリーン印刷法の他にもディスペンサー法によって素子シール材3と外周シール材5とを形成しても良い。
次に、1対の透明基板1、2の間に素子シール材3と外周シール材5を介在させた状態で両者を貼り合わせる(ステップS3:基板貼り合わせ工程)。この基板貼り合わせ工程においては、透明基板1の素子シール材3が形成された面と透明基板2の外周シール材5が形成された面との間に素子シール材3と外周シール材5が介在するように、透明基板1、2を配置する。そして、素子シール材3と外周シール材5を加熱する。これにより、素子シール材3と外周シール材5が硬化して透明基板1と透明基板2とが貼り合わされると同時に、外周シール材5に含まれる例えばビーズ状のギャップ形成材により、透明基板1、2間のギャップが形成される。
基板貼り合わせ工程時の加熱の際には、透明基板1、2間の空気が熱膨張する。この熱膨張した空気は、基板貼り合わせ工程時において、透明基板1、2を貼り合わせることによって作製される構成体の右側面、左側面に形成されている空気逃げ口から放出される。このような空気抜きを行うことによって外周シール材5の破損が防止される。また、本実施形態では、透明基板2の外周辺の全てに外周シール材5を形成しないようにすることにより、外周シール材5が形成されていない辺の全長に亘る部分を空気逃げ口として利用可能である。このため、空気逃げ口の面積を十分に確保することが可能である。これによって、透明基板1、2間の空気を安定して抜くことが可能となる。
次に、貼り合わせ工程において、構成体の4つの外周面のうちで、外周シール材5が形成されていない2つの外周面(図1の例では右側面、左側面)に外周封止材6を形成する(ステップS4:外周封止工程)。外周封止工程の処理の概要を図4に示す。ここで、説明を分かり易くするために、図4においては、透明基板2のみを図示している。
外周封止工程においては、図4に示すように、まず、構成体の一側面に、紫外線硬化型のエポキシ変性アクリル系樹脂等からなる外周封止材6を、塗布ノズル10を用いて形成する。その後、構成体を反転させ、外周封止材6を塗布した側面と対向する側面に、外周封止材6を、塗布ノズル10を用いて形成する。このような処理を経て、外周シール材5と外周封止材6とによって囲まれた領域に素子シール材3の全てを含むように外周シール材5と外周封止材6とが互いに繋がった状態で形成される。これによって素子シール材3が封止される。
次に、外周シール材5と重なる位置を切断位置として構成体を切断する(ステップS5:第1基板切断工程)。第1基板切断工程の処理の概要を図5に示す。第1基板切断工程においては、外周シール材5の全体と重なる位置に切断位置Cを設定し、ガラスカッター等を用いて、構成体を切断位置Cに沿って切断する。このような第1基板切断工程の処理により、構成体の側面の位置を外周シール材5の位置と一致させることが可能となる。即ち、外周シール材5の延在方向に沿った端面全体を透明基板1、2の2つの外周辺とそれぞれ重ねることができる。したがって、外周シール材5が構成体の側面よりも内方に配置されることがなく、また外周シール材5の外方において透明基板1、2との間に隙間が生じることもない。第1基板切断工程後に行われる化学研磨の処理において反応生成物が外周シール材5の外方であって且つ透明基板1、2との間に堆積することもない。この場合、時間経過に伴ってこの反応性生物から酸が発生したり、これが原因で透明基板のワレやカケ、研磨ムラ等が生じるおそれがあるが、それらの問題が解消される。
以上、図3を参照して説明した各工程により、液晶表示パネル形成用構成体100が製造される。次に、図示しないが、透明基板1、2のエッチング液としてフッ酸、水、その他(エッチングの反応を促進する触媒)からなるフッ酸系水溶液(以下、エッチング液という)が内部に収容されたエッチング槽を備えるエッチング装置を用意する。エッチング槽内のエッチング液中に液晶表示パネル形成用構成体100を浸漬すると、液晶表示パネル形成用構成体100の透明基板1、2がエッチングされ、その厚さが徐々に薄くなる(ステップS6:エッチング工程)。液晶表示パネル形成用構成体100の透明基板1、2がそれぞれ所望の厚みとなったら、液晶表示パネル形成用構成体100をエッチング槽から取り出す。
次に、エッチング槽から取り出した液晶表示パネル形成用構成体100を、研磨装置(図示せず)を用いて機械研磨又は機械化学研磨してその表面の平坦性を高める(ステップS7:研磨工程)。
次に、図6において一点鎖線で示すように、液晶表示パネル形成用構成体100の外周面のうち外周封止材6が形成された各側面に沿った切断位置C1において、透明基板1、2をガラスカッター等の切断手段を用いて切断し、外周封止材6が設けられた左辺部および右辺部を取り除くとともに、素子シール材3の液晶注入口4の先端部に沿った切断位置C1および素子シール材3の液晶注入口4とは反対側の下辺部の外側近傍に沿った切断位置C1において、透明基板1、2をガラスカッター等の切断手段を用いて切断する(ステップS8:液晶注入準備工程)。これにより、図7に示すように、並列に配置された4つの素子シール材3を介して貼り合わされた透明基板1、2からなり、完成された液晶表示装置を4個形成することが可能な短冊形状の液晶表示パネル構成体101が得られる。
次に、図8に示す短冊形状の液晶表示パネル構成体101の4つの素子シール材3の内側における透明基板1、2間に液晶(図示せず)を素子シール材3の液晶注入口4を介して注入し、その後、短冊形状の液晶表示パネル構成体101の4つの素子シール材3の各液晶注入口4を注入口封止材9(図8参照)で封止する(ステップS9:液晶封入工程)。
次に、図7において一点鎖線で示すように、素子シール材3の左辺部の外側近傍に沿う切断位置C2に沿って、透明基板1、2をガラスカッター等の切断手段を用いて切断し、且つ、同図7において二点鎖線で示すように、素子シール材3の右辺部の外側近傍に沿う切断位置C3に沿って、上側の透明基板2のみをガラスカッター等の切断手段を用いて切断すると、図8に示す液晶表示装置102が得られる(ステップS10:第2基板切断工程)。
以上説明したように、本実施形態においては、透明基板2の4つの外周辺のうちの1組の対向する2辺に外周シール材5を形成するようにしている。このため、透明基板2における外周シール材5が形成されていない辺の全体を空気逃げ口として利用することが可能である。これにより、透明基板1と透明基板2とを貼り合わせる時に、透明基板1、2間の空気を安定して抜くことが可能である。このため、液晶表示パネル形成用構成体の品質を安定化させることが可能である。
また、液晶表示パネル用構成体を構成するための構成体中の外周シール材5の形成位置と重なる位置が切断位置となるように、構成体の切断を行うことにより、構成体の端面と外周シール材5との間に隙間が生じることがなく、この後の化学研磨の処理において反応生成物が堆積することもない。これによっても、液晶表示パネル形成用構成体の品質をより安定化させることが可能である。
また、外周シール材形成工程時に透明基板1、2に外周シール材5を形成したり、基板貼り合わせ工程時に透明基板1、2を貼り合わせる際には、透明基板1、2のうち素子シール材3が配置された領域よりも外側の外周縁部に、透明基板1、2を取り扱うための空き領域(取り扱い領域)が必要となるが、本実施形態においては、透明基板1、2の少なくとも1辺の全長に亘って外周シール材5を形成しない領域が存在するので、透明基板1、2に外周シール材5を形成したり、透明基板1、2を貼り合わせる際の、透明基板1、2の取り扱いが容易となる。
[第1の実施形態の変形例]
次に、第1の実施形態の第1の変形例について説明する。上述した例では、透明基板2の4つの外周辺のうちの1組の対向する2辺に外周シール材5を形成している。これに対し、図9又は図10にそれぞれ示すように、透明基板2の外周辺のうちの1辺又は3辺に外周シール材5を形成するようにしても良い。透明基板2の外周辺のうちの1辺に外周シール材5を形成した場合には、その1辺に沿った部分以外の3辺の部分が空気逃げ口として機能する。そして、外周封止工程の際には、残りの3辺の部分を外周封止材6によって封止することになる。一方、透明基板2の外周辺のうちの3辺に外周シール材5を形成した場合には、それらの3辺に沿った部分以外の1辺の部分が空気逃げ口として機能する。そして、外周封止工程の際には、残りの1辺の部分を外周封止材6によって封止することになる。
また、上述した外周封止工程においては、構成体の4つの外周面のうち外周シール材5が形成されていない辺に沿った2面の全体に外周封止材6を形成しており、外周シール材5を透明基板2の外周辺から離間して(外周辺よりも内側の領域に)形成している。このため、第1基板切断工程の際には、図5に示すように、外周シール材5と外周封止材6の両方を切断する必要が生じる。
これに対し、変形例の外周封止工程においては、図11に示すようにして、外周シール材5の形成位置を透明基板2の端面位置と重ならせるようにする。即ち、外周シール材5は、その延在方向における両端のうち両端が外周シール材形成用透明基板の外周辺に重なる端部重畳外周シール材を含むように形成されている。これにより、第1基板切断工程時においては、外周シール材5のみを切断することが可能となる。
外周シール材5と外周封止材6の材料が異なる場合、それらの粘度や硬度も互いに異なり、透明基板1、2と外周シール材5または外周封止材6との接合強度も異なっている場合が考えられる。透明基板1、2を切断する(第1基板切断工程S5)際に、これらの粘度や硬度、接着強度が異なる境界線を跨って切断すると、液晶表示パネル形成用構成体100の外形が切断位置に対して凹凸を有する形状となるおそれがあり、ひいては、引き続き実施される各製造工程において、その凹凸を起点として液晶表示パネル形成用構成体100の透明基板1、2が破損しやすくなる可能性がある。しかしながら、本変形例においては、透明基板1、2の切断位置の全長に亘って粘度や硬度、接着強度が同じなので、透明基板1、2が上述の理由により破損しやすくなる可能性を低減することができる。
また、第1の実施形態やその変形例では、外周シール材5を、その延在方向における両端のうち両端が外周シール材形成用透明基板の外周辺に重なる端部重畳外周シール材を含むように形成したが、図12に示すように、外周シール材5をその一端のみが外周シール材形成用透明基板の外周辺に重なる端部重畳外周シール材を含むように形成しても良い。また図13に示すように、外周シール材5と同様、外部封止材6についてもその一端のみが外周シール材形成用透明基板の外周辺に重なる端部重畳外周封止材を含むように形成して良い。
さらに、従来のシール形成技術では、外周辺に接するように外周シール材5を形成することは困難であったが、近年では、シール形成技術の向上により外周シール材5を透明基板2の外周辺に十分近接するように形成することが可能となってきている。このため、実際の外周シール材形成工程においては、図14(a)や図14(b)に示すようにして、外周シール材5をその延在方向に沿った端面が透明基板2の外周辺に接するように、又は外周辺により近接させて形成することが望ましい。
また、図8に示すような液晶表示装置102に限らず、本実施形態において素子シール材3の形状や切断位置を適宜変更することにより、図15(a)〜(d)に示すような、第1の実施形態の第7乃至第10の各変形例に係る液晶表示装置を得ることもできる。
さらに、素子シール材3の液晶注入口4の形成位置と、外周シール材5及び外周封止材6の形成位置との位置関係は、上述の実施形態において開示したものに限るものではなく、図16(a)〜(d)に示すような位置関係であっても良い。なお、図16の各図においては、透明基板2を図示していない。
上述の実施形態においては、透明基板の外周辺うち、略矩形状の素子シール材3のうち液晶注入口4が形成された辺と平行な2辺に沿って、外周シール材5を形成し、残りの2辺に沿って外周封止材6を形成しているが、図16(a)に示す第1の実施形態の第11の変形例のように、透明基板の外周辺うち、略矩形状の素子シール材3の液晶注入口4が形成された辺に隣接する一対の辺と平行な2辺に沿って、外周シール材5を形成し、残りの2辺に沿って外周封止材6を形成しても良い。
また、図16(b)に示す第1の実施形態の第12の変形例のように、透明基板の外周辺のうち、略矩形状の素子シール材3の液晶注入口4と対向して配置された1辺(図16(b)の上辺)に沿って、外周シール材5を形成し、残りの3辺に沿って外周封止材6を形成しても良い。
また、図16(c)に示す第1の実施形態の第13の変形例のように、透明基板の外周辺うち、略矩形状の素子シール材3の液晶注入口4と対向して配置された辺に対向する1辺(図16(c)の下辺)に沿って、外周シール材5を形成し、残りの3辺に沿って外周封止材6を形成しても良い。
また、図16(d)に示す第1の実施形態の第14の変形例のように、透明基板の外周辺うち、略矩形状の素子シール材3の液晶注入口4と対向して配置された1辺とその1辺に隣接する2辺(図16(d)の上左右辺)に沿って、外周シール材5を形成し、残りの1辺に沿って外周封止材6を形成しても良い。
また、図16(e)に示す第1の実施形態の第15の変形例のように、透明基板の外周辺うち、略矩形状の素子シール材3の液晶注入口4と対向して配置された辺に対向する1辺とその1辺に隣接する2辺(図16(e)の下左右辺)に沿って、外周シール材5を形成し、残りの1辺に沿って外周封止材6を形成しても良い。
第1の実施形態とその第11乃至第15の各変形例は、外周シール材5の形成位置が、素子シール材3の外形の第1の対称軸となる直線と平行な直線を第2の対称軸として、線対称(図16の各図面では左右対称)となっているので、透明基板1、2に対して素子シール材3及び外周シール材5から印加される応力が線対称であるので、第2の対称軸に対して線対称に配置された素子シール材3同士の間でギャップ形成の条件をより均一にすることができる。また、第1の実施形態とその第11の変形例は、外周シール材5の形成位置が、上述の第2の対称軸に直交する所定の直線を第3の対称軸に対しても線対称となっているので、第3の対称軸に対して線対称に配置された素子シール材3同士の間でギャップ形成の条件をより均一にすることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図17は、本発明の第2の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法によって製造される液晶表示パネル形成用構成体100Aの正面図である。第1の実施形態においては、透明基板2が有する4つの外周辺のうちの2辺に外周シール材5を形成するようにして、外周シール材5を形成していない辺の部分を空気逃げ口として利用するようにしている。これに対し、第2の実施形態では、透明基板2が有する4つの外周辺のうちの1組の対向する2辺に複数の空気逃げ口(開口)を有する外周シール材5を形成し、透明基板1と透明基板2とを貼り合わせた後に、外周シール材5に形成された空気逃げ口を外周封止材6によって封止するものである。
即ち本実施形態に係る液晶表示パネル形成用100Aは、透明基板1、2の外周の4辺に沿って枠状となるように延在し、その延在方向の全長に亘って透明基板1、2の両方に当接し、該延在方向に沿った端面全体が透明基板1、2の外周辺と重なり、且つ透明基板1、2の外周のうち少なくとも2辺に沿った部分でそれぞれ少なくとも複数の箇所で分断されている外周シール材5と、外周シール材5が分断された各位置に、外周シール材5とによって囲まれた領域に素子シール材3が含まれるように外周シール材5と繋がって形成された外周封止材6と、を備えている。
次に、図17に示した液晶表示パネル形成用構成体の製造方法について説明する。なお、第2の実施形態における液晶表示パネル形成用構成体の製造方法の各工程は図3で示したフローチャートに準じたものである。第2の実施形態においては、ステップS2の外周シール材形成工程において図18(a)に示すようにして透明基板2が有する4つの外周辺のうちの対向する2辺に空気逃げ口を有する外周シール材5を形成する点と、透明基板1と透明基板2とを貼り合わせた後の外周封止工程において図18(b)に示すようにして外周シール材5に形成された空気逃げ口を外周封止材6によって封止する点とが異なる。ここで、第2の実施形態においても、図19に示すようにして外周シール材5の全体と重なる位置に切断位置Cを設定し、ガラスカッター等を用いて、液晶表示パネル形成用構成体100Aを構成するための構成体を切断位置Cに沿って切断する。これにより、第1基板切断工程後に行われる研磨処理において、構成体の端面と外周シール材5との間に隙間が生じることがなく、この後の化学研磨の処理において反応生成物が堆積することもない。さらには、透明基板のワレやカケ、研磨ムラ等の問題も解消される。なお第1基板切断工程より後に行われる諸工程は第1の実施形態と同様であるのでその説明は省略する。
上述の通り、本実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体100Aは、何れか一方の透明基板1、2のうち外周シール材形成用透明基板の外周の4辺に沿った略矩形枠状であり且つそれら4辺のうちの対向する2辺にそれぞれ複数の空気逃げ口を有する外周シール材5を形成するとともに、液晶表示パネル形成用構成体100Aの外周面のうちの上記の対向する2辺に沿った外周面における空気逃げ口と対向する部分に、外周シール材5によって囲まれた領域に素子シール材3が全て含まれるように外周シール材5と繋げて外周封止材を形成することにより製造される。
以上説明したような本実施形態の手法でも第1の実施形態と同様の効果を奏することが可能である。なお、第2の実施形態においても、第1の実施形態の変形例で説明したのと同様に、外周シール材5をその延在方向に沿った端面が透明基板2の外周辺に接するように、又は外周辺により近接させて形成することが望ましい。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図20は、本発明の第3の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法によって製造される液晶表示パネル形成用構成体100Bの正面図である。また、図21(a)は、図20に示す液晶表示パネル形成用構成体100BのXIXA−XIXA線断面図である。図21(b)は、図20に示す液晶表示パネル形成用構成体100BのXIXB−XIXB線断面図である。
第1及び第2の実施形態においては、透明基板1と透明基板2とを貼り合わせることによって作製される構成体に空気逃げ口が形成されるように、外周シール材5を形成している。これに対し、第3の実施形態は空気逃げ口を形成しない例である。即ち、第3の実施形態は、ODF(One Drop Filling)法を利用して液晶表示パネル形成用構成体100Bを製造する。空気逃げ口を形成せずに液晶表示パネル形成用構成体100Bを製造するため、透明基板を貼り合わせた後に、外周封止材を用いて構成体の封止を行う必要がない。ただし、貼り合わせ時に空気が侵入しないように、透明基板の貼り合わせは真空中で行う必要がある。本実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体100Bは、透明基板1、2の外周の4辺に沿って全体が連続的に繋がった枠状となるように延在し、その延在方向の全長に亘って透明基板1、2の両方に当接し、該延在方向に沿った端面全体が透明基板1、2の各外周辺と重なっている外周シール材を備えている。
次に、図20及び図21に示した液晶表示パネル形成用構成体の製造方法について説明する。図22は、本発明の第3の実施形態に係る液晶表示パネル形成用構成体の製造方法を示すフローチャートである。
まず、液晶表示パネルを少なくとも1つ形成することが可能な面積を有する1対の透明基板1、2を用意する。このような面積を有する透明基板1、2を用意した後、これら1対の透明基板のうちの何れか(例えば透明基板1)に素子シール材3を形成する(ステップS11:素子シール材形成工程)。この素子シール材形成工程は図3を参照して説明した素子シール材形成工程とほぼ同様である。ただし、本実施形態においては、素子シール材3の形状を矩形状として液晶注入口4は形成しない。
素子シール材形成工程と同時に、1対の透明基板のうちの何れか(例えば透明基板1)の外周辺に沿って外周シール材5を形成する(ステップS12:外周シール材形成工程)。この外周シール材形成工程も図3を参照して説明した外周シール材とほぼ同様である。ただし、本実施形態においては、空気逃げ口を形成しないため、外周シール材5の形成領域を透明基板2の4つの外周辺に沿った矩形枠状とする。
ここで、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に素子シール材3と外周シール材5とを別の透明基板上に形成するようにしても良い。
次に、透明基板1の素子シール材3によって囲まれる領域内に、液晶を滴下する(ステップS13:液晶滴下工程)。この液晶滴下工程において、図23に示すように、図示しない液晶滴下装置上に透明基板1をセットする。その後、常圧下において、透明基板1上の素子シール材3によって囲まれた領域内に液晶7を滴下する。ここで、液晶滴下工程においては、液晶7とともに、透明な樹脂ビーズからなるスペーサ8を素子シール材3に囲まれた領域内に散布しておく。
次に、透明基板1、2の間に素子シール材3、外周シール材5を介在させた状態で両者を貼り合わせる(ステップS14:基板貼り合わせ工程)。第3の実施形態における基板貼り合わせ工程においては、図24に示すようにして、透明基板1、2を真空貼り合わせ装置200内に配置した後、この真空貼り合わせ装置200内部の気圧を真空圧とする。この状態で、透明基板1と透明基板2との間に素子シール材、外周シール材5が介在するように、透明基板1と透明基板2とを貼り合わせる。ここで、本願明細書において、真空圧とは例えば1Pa以下(7.5×10−3Torr 以下)の圧力のことを言う。貼り合わせの後、透明基板1、2の周囲を大気圧まで戻す。このとき、透明基板1、2間に介在する素子シール材3、外周シール材5の内側と外側との圧力差により、互いに平行な状態を維持したまま透明基板1、2が徐々に近接していく。最終的には、スペーサ8の位置まで透明基板1と透明基板2とが近接する。この後、透明基板1と透明基板2とを貼り合わせることによって作製される構成体に対して紫外線を照射して、素子シール材3と外周シール材5を硬化させる。
次に、外周シール材5と重なる位置を切断位置として構成体を切断する(ステップS15:第1基板切断工程)。第1基板切断工程の処理の概要を図25に示す。第1基板切断工程においては、外周シール材5の全体と重なる位置に切断位置Cを設定し、ガラスカッター等を用いて、構成体を切断位置Cに沿って切断する。このような第1基板切断工程の処理により、構成体の端面位置を外周シール材5の位置と一致させることが可能となる。これにより、第1基板切断工程後に行われる研磨処理において、構成体の端面と外周シール材5との間に隙間が生じることがなく、この後の化学研磨の処理において反応生成物が堆積することもない。さらには、透明基板のワレやカケ、研磨ムラ等の問題も解消される。なお第1基板切断工程より後に行われる諸工程は第1の実施形態と同様であるのでその説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、液晶表示パネル形成用構成体の製造にODF法を利用することにより、透明基板1、2間の空気を抜くことなく、液晶表示パネル形成用構成体の品質を安定化させることが可能である。
また、構成体中の外周シール材5の形成位置と重なる位置が切断位置となるように、構成体の切断を行うことにより、構成体の端面と外周シール材5との間に隙間が生じることがなく、この後の化学研磨の処理において反応生成物が堆積することもない。これによっても、液晶表示パネル形成用構成体の品質をより安定化させることが可能である。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1,2…透明基板、3…素子シール材、4…液晶注入口、5…外周シール材、6…外周封止材、100…液晶表示パネル形成用構成体

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの液晶表示パネルを形成するために必要な面積をそれぞれが有する矩形状の1対の透明基板の何れか一方に前記少なくとも1つの液晶表示パネルの形成領域を囲むようにして少なくとも1つの素子シール材を形成する素子シール材形成工程と、
    前記1対の透明基板の何れか一方又は他方である外周シール材形成用透明基板の外周の1辺乃至3辺の何れかである外周シール材形成辺に沿ってその全長に亘って延在させて外周シール材を形成する外周シール材形成工程と、
    前記1対の透明基板の間に前記少なくとも1つの素子シール材と前記外周シール材とが介在するように該1対の透明基板を貼り合わせる基板貼り合わせ工程と、
    前記貼り合わせ後の1対の透明基板によって形成された構成体の外周面のうちの前記外周シール材形成辺を除く残りの辺に沿った外周面に該残りの辺の全長に亘って、該外周シール材と繋げて前記外周シール材とは異なる材料からなる外周封止材を形成することで、前記外周シール材及び前記外周封止材によって囲まれた領域に前記少なくとも1つの素子シール材が含まれるようにする外周封止工程と、
    少なくとも前記外周シール材と重なる位置を切断位置として前記貼り合わせ後の1対の透明基板を切断する第1基板切断工程と、
    を含むことを特徴とする液晶表示パネル形成用構成体の製造方法。
  2. 前記外周シール材形成工程において、前記外周シール材の延在方向における両端のうち少なくとも一端が前記外周シール材形成用透明基板の外周辺に重なる端部重畳外周シール材を含むように、該外周シール材を形成することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル形成用構成体の製造方法。
  3. 前記外周シール材形成工程において、前記端部重畳外周シール材を、前記外周シール材形成用透明基板の外周の対向する2辺に沿って形成することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示パネル形成用構成体の製造方法。
  4. 前記切断位置は、全体が前記外周シール材と重なっていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の液晶表示パネル形成用構成体の製造方法。
  5. 前記外周シール材は、全体が前記切断位置と重なっていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の液晶表示パネル形成用構成体の製造方法。
  6. 少なくとも1つの液晶表示パネルを形成するために必要な面積をそれぞれが有する矩形状の1対の透明基板が、前記少なくとも1つの液晶表示パネルの形成領域を囲むようにして形成された少なくとも1つの素子シール材を介して貼り合わされた液晶表示パネル形成用構成体であって、
    前記1対の透明基板の外周のうち少なくとも2辺の全体に沿って延在し、その延在方向の全長に亘って前記1対の透明基板の両方に当接し、該延在方向に沿った端面全体が前記1対の透明基板の外周辺と重なっている外周シール材と、
    前記1対の透明基板の外周のうち前記外周シール材が形成されていない辺の全体に沿って延在し、その延在方向の全長に亘って前記1対の透明基板の両方に当接し、前記外周シール材とは異なる材料からなる外周封止材と、を備え
    前記外周封止材は、前記外周シール材と繋がって形成されることで、前記外周シール材及び前記外周封止材によって囲まれた領域に前記少なくとも1つの素子シール材が含まれるように設けられていることを特徴とする液晶表示パネル形成用構成体。
  7. 前記外周封止材は前記1対の透明基板の外周のうち対向する2辺に沿って延在し、前記外周シール材は前記1対の透明基板の外周のうち対向する残りの2辺に沿って延在していることを特徴とする請求項に記載の液晶表示パネル形成用構成体。
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