JP2005148214A - 液晶表示装置の製造方法、液晶表示装置の製造方法で製造した液晶表示装置、および液晶表示装置を搭載した電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】大判基板(多面取り基板)で液晶滴下真空貼り合わせ方式を使用して複数の液晶パネルを製造する場合に、各液晶パネルのセル・ギャップを均一化させることが可能な液晶表示装置の製造方法、液晶表示装置、および電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】第1基板と第2基板のうち少なくとも一方に液晶を滴下した後に、真空雰囲気内において前記第1基板と前記第2基板とをシール材を介して互いを貼り合わせて複数の液晶パネルを含む大判パネル母材を形成し、大気開放した後に個々の前記液晶パネルに分断する液晶表示装置の製造方法において、大判パネル母材1の真空領域の分布を略均一化するために、当該大判パネル母材1の外周部に、枠状のシール材11と、当該シール材11の内側に滴下された液晶13とを有するダミーパネル3を複数形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液晶表示装置の製造方法、液晶表示装置の製造方法で製造した液晶表示装置、および液晶表示装置を搭載した電子機器に関し、詳細には、第1基板と第2基板とを液晶滴下後に、真空中においてシール材で互いを貼り合わせて複数の液晶パネルを含む大判パネル母材を形成し、当該大判パネル母材を切断して複数の液晶パネルを製造する液晶表示装置の製造方法、液晶表示装置の製造方法で製造した液晶表示装置、および液晶表示装置を搭載した電子機器に関する。
一般に、液晶表示パネルは、一対の透明基板(ガラス基板)を枠状のシールおよび前記シールの内側に配されるスペーサを介して重ね合わせ、この両基板を前記シールにより接着し、前記シールで囲まれる両基板間の間隙内に液晶を封入して構成される。アクティブマトリクス液晶表示パネル(Active Matrix Liquid Crystal Display)の場合は、TFTやTFD等のスイッチング素子が作り込まれたアレイ基板と、これに対向するカラーフィルター層が作り込まれたカラーフィルター基板とを備え、対向する両基板間に液晶を封入した構造を有する。
液晶表示パネルを製造する方法には、液晶注入方式と液晶滴下真空貼り合わせ方式(ODF)とがある。液晶注入方式は比較的古い技術で長い間実施されているものである。一方、液晶滴下真空貼り合わせ方式は、液晶注入方式に対して、液晶封入時間を大幅に短縮することができる技術として、比較的最近提案され、近時その実施が広まりつつある(例えば、特許文献1参照)。他方、近年、大判ガラスを互いに貼り合わせて複数の液晶パネルを含む大判パネル母材を形成し、当該大判パネル母材を切断して複数の液晶パネルを製造する方式が使用されている。
大判ガラスで液晶滴下真空貼り合わせ方式を使用して複数の液晶パネルを製造する場合には、各液晶パネルのセル・ギャップを均一にしなければならない。セル・ギャップが均一でない液晶パネルは、表示異常等が発生して不良品となってしまう。
特開平10−123538号公報
しかしながら、液晶滴下真空貼り合わせ方式は、基板の真空領域に対して大気圧がかかることで通常の圧着法に比較して、基板面内を均一に加圧してセル・ギャップを均一化しやすいが、真空領域の大きさや分布によって、液晶パネルのセル・ギャップが基板面内で部分的に不均一なる場合があるという問題がある。かかる現象を図11を参照して説明する。図11は、大判基板を貼り合わせて形成した大判パネル母材の断面構造の一例を示す図である。図11において、101は上基板、102は下基板、103はシール材、104は液晶、105は真空領域を示している。同図に示すように、外周部の真空領域の広い部分では、上基板101が撓んで上下基板が接近してしまうため、中央部と外周部でセル・ギャップに差ができてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、大判基板(多面取り基板)で液晶滴下真空貼り合わせ方式を使用して複数の液晶パネルを製造する場合に、各液晶パネルのセル・ギャップを均一化させることが可能な液晶表示装置の製造方法、液晶表示装置の製造方法で製造した液晶表示装置、および液晶表示装置を搭載した電子機器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1基板と第2基板のうち少なくとも一方に液晶を滴下した後に、真空雰囲気内において前記第1基板と前記第2基板とをシール材を介して互いを貼り合わせて複数の液晶パネルを含む大判パネル母材を形成し、大気開放した後に個々の前記液晶パネルに分断する液晶表示装置の製造方法において、前記大判パネル母材の外周部に、枠状のシール材と、当該シール材の内側に滴下された液晶とを有するダミーパネルを複数形成することを特徴とする。
これにより、大判パネル母材の真空領域の分布を略均一化することができ、大判パネル母材全体に大気圧を均一に加圧することが可能となり、各液晶パネルのセル・ギャップを均一化することができる。この結果、各液晶パネルのセル・ギャップを均一化することが可能な液晶表示装置の製造方法を提供することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記ダミーパネルは、前記液晶パネルと略同一の大きさであることが望ましい。これにより、大判パネル母材全体で液晶滴下領域を均一に分散させることができ、各液晶パネルのセル・ギャップをより均一化することが可能となる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記記ダミーパネルは、前記液晶パネルと異なる大きさであることが望ましい。サイズによりパネル同サイズのダミー形成ができない場合は簡略化して真空領域をほぼ同等にすることで前述のパネルと同サイズのダミーを形成したときと同等の効果が得られる。これにより、中・大サイズの液晶パネルを複数製造する場合においても、簡単な方法で、大判パネル母材の真空領域の分布を略均一化することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1基板または第2基板の少なくとも一方に、前記液晶パネルの形成領域および前記ダミーパネルの形成領域の周縁部に第1シール材を枠状に形成し、前記第1基板および第2基板の少なくとも一方に、前記第1シール材を内包するよう第2シール材を枠状に形成し、前記第1シール材の内側となる前記第1または第2基板上に液晶を滴下し、これに他方の基板を真空雰囲気内で貼り合わせた後、前記第2シール材を硬化させ、その後に、前記第1シール材を硬化させることが望ましい。
これにより、液晶滴下・貼り合わせ工程後、大気圧に解放されて開始されるセル・ギャップ均一化工程の大部分を、表示部(液晶)周囲に位置する第1シール材が未硬化のうちに施すことができ、第1シール材が両基板の変形・変動に十分に追従して変形し、基板が第1シール材の高さの制約を受けることなく、液晶表示パネルの第1シール材近傍の表示部周縁部においてもセル・ギャップが均一化される。この結果、液晶パネルの表示部周辺部を含め表示部全面において均一なセル・ギャップを得て、表示品質を高水準に維持向上させることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1シール材は、熱硬化性樹脂であり、前記第2シール材は、紫外線硬化性接樹脂であることが望ましい。これにより、第1シール材11の硬化タイミングと第2シール材12の硬化タイミングとを容易に分離することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、液晶表示装置は、本発明の液晶表示装置の製造方法で製造されることが望ましい。これにより、液晶パネルのセル・ギャップを均一化した液晶表示装置を提供することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、電子機器に、本発明の液晶表示装置を搭載することが望ましい。これにより、液晶パネルのセル・ギャップを均一化した液晶表示装置を搭載した電子機器を提供することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
以下に、本発明の実施例に係る液晶表示装置の製造方法を図を参照して詳細に説明する。本実施例では、液晶滴下真空貼り合わせ方式を使用して、多面取りを行う大判のガラス基板に、複数の液晶パネルを一度に製造する例を説明する。図1は、本発明の実施例に係る大判パネル母材1を模式的に示す平面図、図2は、大判パネル母材1の第1基板側(下基板)1aを模式的に示す平面図である。図1および図2に示すように、大判パネル母材1には、等間隔に複数個(2×3枚)の液晶パネル2が形成されている。大判パネル母材1の真空領域14の分布を略均一化するために、複数個の液晶パネル2を囲むように、大判パネル母材1の外周部に、液晶パネル2とは異なる大きさの複数個(6枚)のダミーパネル3が形成されている。また、図2に示すように、各液晶パネル2には、その周縁部に枠状のシール材11が形成され、そのシール材11の内側に液晶13が封止されている。同様に、各ダミーパネル3には、その周縁部に枠状のシール材11が形成され、そのシール材11の内側に液晶13が封止されている。さらに、液晶パネル2およびダミーパネル3(第1シール材11)を内包するように、外周部に枠状の第2シール材12が形成されている。
図3〜図6を参照して、本発明の実施例に係る液晶表示装置の製造方法を詳細に説明する。図3は、本発明の実施例に係る液晶表示装置の製造工程のフローチャート、図4は、本発明の実施例に係る液晶表示装置の製造工程におけるシールが形成された片側基板の平面図、図5は、セル・ギャップ均一化の後の基板に垂直な断面におけるパネル断面図、図6は、切断後の基板に垂直な断面におけるパネル断面図を示している。なお、第1基板(下基板)1aおよび第2基板(上基板)1bで、液晶パネル2が形成される領域を液晶パネル形成領域、ダミーパネル3が形成される領域をダミーパネル形成領域と称する。
本発明の実施例に係る液晶表示装置の製造工程は、図3に示すように、ラビング工程(S1)、シール形成工程(S2)、液晶滴下・貼り合わせ工程(S3)、第2シール材硬化工程(仮接着工程:S4)、セル・ギャップ均一化工程(S5)、第1シール材硬化工程(本接着工程:S6)、液晶パネル切断工程(S7)とを備えている。
[ラビング工程(S1)]
液晶表示方式に応じて必要となる絶縁膜や透明電極膜、TFTやTFD等のスイッチング素子、カラーフィルター層などが、第1基板1a、第2基板1bに作り込まれるパターンニング工程の後、液晶分子が配列できるように、配向膜(ポリイミド膜など)を形成した後、配向するための溝をつくるラビング工程(S1)が実施される。第1基板1a、第2基板1bのダミーパネル形成領域では、液晶パネル2の配向膜と略面一にするために、コート層を積層することにしてもよい。
〔シール形成工程(S2)〕
ラビング工程(S1)の後、シール形成工程(S2)を実施し、図4に示すように、第1基板1a上に第1シール材11および第2シール材12を描画または印刷する。なお、第2基板1b上に第1シール材11および第2シール材12を描画または印刷することにしてもよい。また、第1シール材11を第1基板1aに描画または印刷し、第2シール材12を第2基板1b上に描画または印刷しても良い。シール材を描画して形成する場合は、ディスペンサやインクジェット装置を使用することができる。シール材を印刷して形成する場合は、スクリーン印刷で印刷することができる。
図4に示すように、第1シール材11および第2シール材12は枠状に印刷される。第1シール材11は、液晶パネル形成領域およびダミーパネル形成領域の周縁部に沿って枠状に描画または印刷される。第2シール材12は、複数の第1シール材11を内包するように、第1基板1aの外周部に枠状に描画または印刷される。第1シール材11には、例えば、エポキシ系の熱硬化性樹脂を用いることができ、第2シール材12には、例えば、アクリル系の紫外線硬化性樹脂を用いることができる。
〔液晶滴下・貼り合わせ工程(S3)〕
シール形成工程(S2)の後、液晶滴下・貼り合わせ工程(S3)が実施される。液晶滴下方式の製造方法では、両基板を貼り合わせる前に下基板に液晶を滴下する液晶滴下・貼り合わせ工程を採用する。以下にその一例につき説明する。
液晶滴下貼り合わせ工程で使用される組立装置(不図示)は、上下動可能な上定盤と水平移動可能な下定盤とを備える加圧機構と、上定盤と下定盤との間に挟まれる大判パネル母材1を取り囲む雰囲気を真空に排気することができる真空排気機構とを組み合わせて構成される。下定盤は上定盤より面積が大きく、上定盤と重ねた場合に下定盤の周縁部が上定盤からはみ出す態様となっている。真空排気機構には、上面と周壁とを有する上蓋部が設けられている。かかる上蓋部はその内部に上定盤を内装し、上下動可能であって、降下することによりその周壁の端面を下定盤の周縁部に押圧、密着させ、大判パネル母材1を密閉することができる。また、上蓋部の周壁には真空排気するための管路が設けられている。上定盤は上蓋部とともに上下動することも可能であるが、独立に上下動可能であって、大判パネル母材1への加圧量を微調整することができる。
液晶滴下・貼り合わせ工程では、まず、上基板となる第2基板1bをこの組立装置の上定盤に吸着する。次に、図4に示す下基板となる第1基板1aを組立装置の下定盤に吸着する。そして、下定盤に固定された第1基板1a上の第1シール材11に囲まれる領域(内側)に液晶13を滴下する。液晶滴下終了後、下定盤を上定盤の下までスライドさせ位置合わせし、上定盤を降下させて第1基板1aと第2基板1bを重合させるとともに、上蓋部を降下させ、上蓋部の周壁の端面を下定盤の周縁部に押圧、密着させて、大判パネル母材1を形成する。次に、上定盤と下定盤との間に挟まれる大判パネル母材1を取り囲む雰囲気を真空に排気する。その後、上定盤の押圧力を高め、大判パネル母材1を圧縮し、第1基板1aと第2基板1bとの間の間隙を所望の値に微調整する。以上により、第1基板1aと第2基板1bとが貼り合わされる。その後、加圧機構による加圧を解除し、下定盤をスライドさせ、除電後、大判パネル母材1を取り出し、シール硬化工程へ送り出す。
なお、液晶滴下は、真空雰囲気中で行うことにしてもよい。
〔第2シール材硬化工程(仮接着工程:S4)〕
液晶滴下貼り合わせ工程(S3)の後、第2シール材硬化工程(S4)を実施する。第2シール材12に紫外線を照射することによりこれを硬化させる。第2シール材12の硬化は、上述の液晶滴下・貼り合わせ工程(S3)において大判パネル母材1を取り囲む雰囲気を大気圧に解放した直後に行う。第2シール材12の硬化までは、液晶滴下・貼り合わせ工程で使用される組立装置から大判パネル母材1を取り出し、これを紫外線照射装置へ搬送し、さらに紫外線を照射するという手順により実行する。なお、液晶滴下貼り合わせ工程で使用される組立装置に紫外線照射装置を組み込み、基板を貼り合わせた後、大気圧解放前に、真空雰囲気内で第2シール材12に紫外線を照射することにしてもよい。これにより、第2シール材12内側(真空領域14)の真空度をさらに高レベルに確保することができる。
〔セル・ギャップ均一化工程(S5)〕
貼り合わされた両基板間の間隙(セル・ギャップ)の均一化は、大判パネル母材1内部の圧力と大気圧との差圧に起因して、基板表面が大気に押圧されることにより進行する。すなわち、第1基板1aおよび第2基板1bが大気に押圧されて変形・変動するとともに、液晶パネル2内の液晶13や、スペーサが用いられている場合はスペーサが両基板に狭圧されて変形することによって、次第に、セル・ギャップが均一化されていく(図5参照)。ここで、本実施例では、大判パネル母材1の外周部に、枠状のシール材11と、当該シール材11の内側に滴下された液晶13とを有するダミーパネル3を形成して、大判パネル母材1の真空領域14の分布を略均一化しているので、大判パネル母材1全体に大気圧が均一に加圧されることになり、中央部と外周部とで大気圧の加圧状態を同一とすることができる。これにより、大判パネル母材1の中央部と外周部の液晶パネル2のセル・ギャップを均一化でき、各液晶パネル2のセル・ギャップを均一化することが可能となり、各液晶パネル間でのセル・ギャップのバラツキを防止することができる。
また、このセル・ギャップ均一化工程においては、第1シール材11が未硬化であるので、第1シール材11も両基板に狭圧されて両基板の変形・変動にしたがって、十分に変形し、第1シール材11近傍の領域においても、表示部中央とほぼ同程度に、セル・ギャップが均一化されていき、個々の液晶パネル2内のセル・ギャップを均一化することができる。なお、セル・ギャップが均一化されていく過程で、第1シール材11内の液晶層と大気との差圧が減少した後においても、第1シール材11と第2シール材12の間の真空領域14が、大気圧との差圧を維持するので、セル・ギャップ均一化を高レベルに進行させることができる。このセル・ギャップ均一化工程は、大判パネル母材1が大気圧下に放置された後、大気と大判パネル母材1との力が平衡するまで行われることとなる。
〔第1シール材硬化工程(本接着工程:S6)〕
第2シール材12の硬化後、大判パネル母材1を焼成し、第1シール材11を硬化させる。第1シール材11は、セル・ギャップ均一化工程中は未硬化のままで、セル・ギャップ均一化が図られた直後に硬化を完了するのが望ましい。
〔液晶パネル切断工程(S7)〕
第1シール材硬化工程(S6)の後、液晶パネル切断工程(S7)が実施される。第1シール材11の外周に所定間隔で沿うような切断ラインにより大判パネル母材1を切断し単一の液晶パネル2毎に分離する。これにより図6に示すような単一の液晶パネル2が切り出され、2×3枚の液晶パネル2が製造される。切断ラインは、第1シール材11の外側に付設される駆動回路等の必要なモジュールを内包するように設定される。
以上説明したように、本実施例によれば、大判パネル母材1の真空領域14の分布を略均一化するために、当該大判パネル母材1に形成される複数の液晶パネル2を囲むようにその外周部に、少なくとも、枠状のシール材11と、当該シール材11の内側に滴下された液晶13とを有するダミーパネル3を複数形成しているので、大判パネル母材1の真空領域14の分布を略均一化することができ、各液晶パネルに大気圧を均一に加圧することが可能となって各液晶パネルのセル・ギャップを均一化することができる。この結果、各液晶パネルのセル・ギャップを均一化することが可能な液晶表示装置の製造方法を提供することができる。
また、上記実施例によれば、大判パネル母材1において、ダミーパネル3と液晶パネル2の大きさを異ならせているので、中・大サイズの液晶パネルを複数製造する場合においても、簡単な方法で、大判パネル母材の真空領域の分布を略均一化することができる。
また、上記実施例によれば、第2シール材12の硬化後に、第1シール材11を硬化させているので、滴下・貼り合わせ工程後直ちに第2シール材12を硬化させることができ、これによりパネル内の真空度を長期間、高レベルに維持し、セル・ギャップ均一化工程において大気圧により両基板を十分に加圧することができる。付言すると、滴下・貼り合わせ工程後、大気圧に解放されて開始されるセル・ギャップ均一化工程の大部分を、表示部(液晶)周囲に位置する第1シール材11が未硬化のうちに施すことができ、第1シール材11が両基板の変形・変動に十分に追従して変形し、基板が第1シール材11の高さの制約を受けることなく第1シール材11近傍の表示部周縁部においてもセル・ギャップが均一化される。この結果、液晶パネルの表示部周辺部を含め表示部全面において均一なセル・ギャップを得て、表示品質を高水準に維持向上させることができる。
また、上記実施例によれば、第1シール材11として熱硬化性樹脂、第2シール材12として紫外線硬化性樹脂を使用しているので、第1シール材11の硬化タイミングと第2シール材12の硬化タイミングとを容易に分離することができる。すなわち、第2シール材12を硬化させるために大判パネル母材1に紫外線を照射する際には、第1シール材11は反応しないので、硬化しない一方、第1シール材11を硬化されるために大判パネル母材1を加熱しても、第2シール材12は反応せず、硬化しないので、第1シール材11の硬化タイミングと第2シール材12の硬化タイミングとを容易に分離することができる。
なお、上記実施例では、ダミーパネル3に液晶13を滴下することとしたが、液晶13と同程度の粘弾性を有する材料であれば、他の安価な材料を滴下することにしても良い。これにより、高価な液晶の消費量を低減することができる。
(変形例1)
上記実施例では、中型の液晶パネルを複数形成する場合について説明したが、変形例1では、小型の液晶パネルを複数形成する場合について説明する。図7は、本発明の変形例1に係る大判パネル母材1を模式的に示す平面図、図8は、大判パネル母材1の第1基板(下基板)1a側を模式的に示す平面図である。図7および図8に示すように、大判パネル母材1には、8×6個の液晶パネル2が等間隔に形成されている。大判パネル母材1の真空領域14の分布を略均一化するために、8×6個の液晶パネル2を囲むようにその外周部に複数個(6枚)のダミーパネル3が形成されている。ダミーパネル3は、液晶パネル2と略同一の大きさに形成されている。
かかる変形例1によれば、大判パネル母材1において、ダミーパネル3と液晶パネル2の大きさを略同一としているので、大判パネル母材において、液晶塗布領域を均一に分散させることができ、大判パネル母材に大気圧がより均等に加わることになり、各液晶パネルのセル・ギャップをより均一化することが可能となる。
(変形例2)
上記実施例および変形例1では、大判パネル母材1の外周部に一列および一行のダミーパネル3を形成することとしたが、変形例2では、大判パネル母材1の外周部に複数列および/または複数行のダミーパネル3を形成する。図9は、本発明の変形例2に係る大判パネル母材1を模式的に示す平面図である。図9に示す例では、大判パネル母材1には、その外周部に複数列のダミーパネル3が形成されている。
[電子機器への適用例]
次に、本発明に係る液晶表示装置を適用可能な電子機器の具体例について図10を参照して説明する。図10−1は、本発明に係る液晶表示装置を可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)30の表示部に適用した例を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ30は、キーボード31を備えた本体部32と、本発明に係る液晶表示装置を適用した表示部33とを備えている。図10−2は、本発明に係る液晶表示装置を携帯電話機40の表示部に適用した例を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機40は、複数の操作ボタン41のほか、受話口42、送話口43とともに、本発明に係る電気光学装置を適用した表示部44を備えている。
本発明に係る電子機器は、上述した携帯電話機やノートパソコン以外にも、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、デジタルビデオカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、およびPOS端末機などの電子機器に広く適用することができる。
本発明に係る液晶表示装置は、透過型、反射型、および半透過型、モノクロ、カラーの液晶表示装置に利用することができる。また、本発明に係る液晶表示装置は、パッシブマトリクス型の液晶表示装置やアクティブマトリクス型の液晶表示装置(例えば、TFT(薄膜トランジスタ)やTFD(薄膜ダイオード)をスイッチング素子として備えた液晶パネル)に利用することができる。また、本発明に係る液晶表示装置を搭載した電子機器は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、携帯型パーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、デジタルビデオカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、およびPOS端末機などの電子機器に広く利用することができる。
本発明の実施例に係る大判パネル母材を模式的に示す平面図。 本発明の実施例に係る大判パネル母材の第1基板(下基板)側を模式的に示す平面図。 本発明の実施例に係る液晶表示装置の製造工程のフローチャート。 本発明の実施例に係る液晶表示装置の製造工程におけるシールが形成された片側基板の平面図。 セル・ギャップ均一化の後の基板に垂直な断面におけるパネル断面図。 切断後の基板に垂直な断面におけるパネル断面図。 本発明の変形例1に係る大判パネル母材を模式的に示す平面図。 本発明の変形例1に係る大判パネル母材の第1基板側(下基板)を模式的に示す平面図。 本発明の変形例2に係る大判パネル母材を模式的に示す平面図。 実施例に係る電気光学装置を備えたパソコンの斜視図。 実施例に係る電気光学装置を備えた携帯電話機の斜視図。 複数の液晶パネルを有する大判パネル母材の断面構造の一例を示す図。
符号の説明
1 大判パネル母材、1a 第1基板、1b 第2基板、2 液晶パネル 3 ダミーパネル、11 第1シール材、12 第2シール材、13 液晶、14 真空領域、30 パーソナルコンピュータ、31 キーボード、32 本体部、33 表示部、40 携帯電話機、41 操作ボタン、42 受話口、43 送話口、44 表示部

Claims (7)

  1. 第1基板と第2基板のうち少なくとも一方に液晶を滴下した後に、真空雰囲気内において前記第1基板と前記第2基板とをシール材を介して互いを貼り合わせて複数の液晶パネルを含む大判パネル母材を形成し、大気開放した後に個々の前記液晶パネルに分断する液晶表示装置の製造方法において、
    前記大判パネル母材の外周部に、枠状のシール材と、当該シール材の内側に滴下された液晶とを有するダミーパネルを複数形成することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記ダミーパネルは、前記液晶パネルと異なる大きさであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記ダミーパネルは、前記液晶パネルと略同一の大きさであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記第1基板および第2基板の少なくとも一方に、前記液晶パネルの形成領域および前記ダミーパネルの形成領域の周縁部に第1シール材を枠状に形成し、
    前記第1基板および第2基板の少なくとも一方に、前記第1シール材を内包するように第2シール材を枠状に形成し、
    前記第1シール材の内側となる前記第1基板または第2基板上に液晶を滴下し、これに他方の基板を真空雰囲気内で貼り合わせた後、前記第2シール材を硬化させ、その後に、前記第1シール材を硬化させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の液晶表示装置の製造方法。
  5. 前記第1シール材は、熱硬化性樹脂であり、前記第2シール材は、紫外線硬化性接樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の液晶表示装置の製造方法で製造されたことを特徴とする液晶表示装置。
  7. 請求項6に記載の液晶表示装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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