JP5564329B2 - テンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御方法及び装置 - Google Patents

テンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5564329B2
JP5564329B2 JP2010117678A JP2010117678A JP5564329B2 JP 5564329 B2 JP5564329 B2 JP 5564329B2 JP 2010117678 A JP2010117678 A JP 2010117678A JP 2010117678 A JP2010117678 A JP 2010117678A JP 5564329 B2 JP5564329 B2 JP 5564329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temple
correction
weaving
warp
loom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010117678A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011246821A (ja
Inventor
直幸 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority to JP2010117678A priority Critical patent/JP5564329B2/ja
Priority to EP11003250.5A priority patent/EP2392706B1/en
Priority to CN201110119617.1A priority patent/CN102251340B/zh
Publication of JP2011246821A publication Critical patent/JP2011246821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5564329B2 publication Critical patent/JP5564329B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/22Temples
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D49/00Details or constructional features not specially adapted for looms of a particular type
    • D03D49/04Control of the tension in warp or cloth
    • D03D49/06Warp let-off mechanisms
    • D03D49/10Driving the warp beam to let the warp off

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)

Description

本発明は、テンプルの位置を自動的に切り換える機構を有するテンプル装置を備えた織機において、経糸の送出具合を制御する方法及び装置に関する。より詳しく言えば、密度の異なる2以上の製織部分を含む織布(例えば製織部分がスダレ織り部分とタビー織り部分とからなるタイヤコード織布)を製織する織機を対象とする。この織機は、織機の回転数等に基づいて求められた基本速度に応じて送出モータの駆動を制御することにより経糸の送り出し量(送り出し速度)を制御する送出装置と、テンプル(例えばリングテンプル)及びアクチュエータを駆動源としてテンプルを作用位置及び待機位置の2位置間で移動変位させる機構(例えば自動昇降機構)を有するテンプル装置とを備えるものとする。そして、テンプル装置は、製織される織布の密度に応じてテンプルの位置を前記2位置の何れかに自動的に切り換えるものである。このような織機において、本発明は、製織部分の切り換わり(タイヤコード織布であればスダレ部分⇔タビー部分)に伴ってテンプルを移動変位させる際の前記送出装置における送出制御に関する。
なお、前記で言う「待機位置」とは、装置構成によりテンプルが最終的に到達する位置を表す。一方、後述の「不作用位置」とは、テンプルが織布から離間した位置を表す。但し、「待機位置」=「不作用位置」の関係も考えられる。
一般的な織機の場合、製織された織布の織前付近での織縮みを防止するため、テンプル装置が織布の織幅方向の両端部にそれぞれ設置される。そして、テンプル装置に用いるテンプルとしては、外周面に多数の針を有するテンプルリングを織幅方向に複数個並列させる状態で備えたリングテンプルがよく知られている。
そして、このようなテンプル装置は、一般的な織布を製織する場合に限らず、タイヤコード用織布のようなゴム補強用織布を製織する場合にも用いられる。タイヤコード用織布の製織では、緯糸密度の非常に粗い本体部分(所謂「スダレ織り部分」)の製織と、緯糸密度の密なタブ部分(所謂「タビー織り部分」)の製織とが交互に行われる。そして、タビー織り部分では織布にテンプルを作用させ、スダレ織り部分では織布からテンプルを離間して、製織が行われる。
タイヤコード用織布の織機に用いられる従来のテンプル装置には、テンプルの位置を自動的に切り換える機構(テンプル位置自動切換機構)を有するものが存在する(特許文献1)。このテンプル位置自動切換機構は、空気圧シリンダをテンプルに取り付けてある。そして、空気圧シリンダが、テンプルを第1の位置(待機位置)と第2の位置(作用位置)との間で移動させる。
特許文献1に開示されているように、2以上の緯糸密度が異なる製織部分を含む織布であって、スダレ織り部分のような緯糸密度の非常に粗い第1の製織部分とタビー織り部分のような緯糸密度が密な第2の製織部分とを含む織布(タイヤコード用織布)を製織する場合においては、第1の製織部分の製織に際し、テンプルを織布から離間(退避)した状態となる第1の位置(待機位置)へ移動させることが行われる。その理由を以下に詳しく述べる。
前記の一般的な織布と同様に、緯糸密度が密な第2の製織部分の製織では、製織された織布は織り縮みを生じる傾向が強い。そのため、テンプルは、織り縮み防止効果が織布に作用する第2の位置(作用位置、つまり織布がテンプルに係合して押接された状態となる位置)に配置される必要がある。
これに対し、スダレ織り部分のような緯糸密度が非常に粗い第1の製織部分では、製織された織布に織り縮みが殆ど生じないため、テンプルで織り縮みを防止する必要性が無い。しかも、緯糸密度が非常に粗い第1の製織部分は、緯糸に対する経糸の拘束力が弱く、互いに位置のズレを生じ易いため、テンプルで押接された状態にしておくと、緯糸や経糸の整列状態に乱れが生じ、織布の品質を低下させる虞がある。従って、第1の製織部分の製織においては、むしろテンプルを織布から離間した第1の位置(待機位置)に退避させるのが好ましい。
このような理由から、特許文献1に開示された織機においては、緯糸密度の異なる第1、第2の各製織部分の製織に合わせ、テンプルを作用位置から待機位置に、あるいは待機位置から作用位置に自動的に移動(変位)させるように空気圧シリンダの作動を制御することが行われている。
特開平4−281041号公報
しかしながら、第1の製織部分(密度:粗)の製織と第2の製織部分(密度:密)の製織との切り換えに伴い、テンプルの位置を作用位置と待機位置との2位置間で切り換えると、それによって経糸の張力が変化し、織布の品質低下や緯入れ不良の発生といった問題が生じる。その問題を以下に詳しく述べる。
テンプルが作用位置にある状態では、織布は、テンプルの前後に位置するガイド(テンプルベース、テンプルガイド)及びテンプルの周面で案内され、テンプルの周面に沿った経路で進行する。一方、テンプルが織布から離間した不作用位置にある状態では、織布は、前後のガイド間において直線的に進行する。即ち、テンプルの位置が作用位置か不作用位置かによって、織布の進行する経路長は異なり、作用位置の場合の方が長くなっている。
テンプルを作用位置から不作用位置に退避させると、織布の経路長が短くなる方向へ急激に変化する。そして、それに伴い、織布及び経糸の張力が短期間において急激に低下する。その結果、経糸の張力低下に伴って経糸の開口不良が生じ、緯入れ不良の発生を招く虞がある。
反対にテンプルを不作用位置から作用位置に変位させると、逆に織布の経路長が長くなる方向へ急激に変化する。そして、それに伴い、織布及び経糸の張力が短期間において急激に上昇する。その結果として、急激な経糸張力の上昇が織布の品質低下を招いてしまう。
また、急激に経糸の張力が変動するために送り出し量の制御が過大となり、それに伴って制御が安定しない状態(ハンチングを起こした状態)となり、織段が発生する場合がある。
本発明は、前記実情を考慮して創作されたもので、その課題は、テンプルを作用位置と待機位置との2位置間で自動的に変位させる位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機において、テンプルが作用位置と待機位置との間で位置を変化させることに伴う製織への影響を可及的に小さくすることである。
本発明における方法の発明は、密度の異なる2以上の製織部分を含む織布を製織する織機であって、基本速度に対し経糸の目標張力と検出張力との偏差に基づく張力補正を加えた速度に従って送出モータを駆動する送出制御によって経糸の送り出し量を制御する送出装置と、テンプルを作用位置と待機位置との2位置間で変位可能として製織される製織部分の緯糸密度に応じてテンプルの位置を前記2位置間のいずれかに自動的に切り換えるテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置とを備えた織機を前提とする。
そして、本発明の前記織機における送出装置の経糸の送出制御方法は、テンプルの移動変位が行われる期間を含む制御期間における送出モータの駆動の制御を、前記制御期間以降の定常運転時の前記送出制御とは異なる制御態様であって経糸の送り出し量がテンプルの移動変位に伴う経糸張力の変化を解消する方向に調整される制御態様で行うことを特徴とする。
前記の「テンプルの移動変位が行われる期間を含む制御期間(以下、単に「制御期間」ともいう。)」とは、制御期間中の少なくとも一部(全部も含む)においてテンプルの移動変位が行われているということを意味し、必ずしもテンプルの作用位置と不作用位置との間での移動変位が行われる期間(以下、「変位期間」ともいう。)の全てを含み且つその変位期間以上である、ということでない。従って、前記の「制御期間」とは、前記の変位期間の全てよりも短い場合も含まれる。例えば、前記の変位期間が織機4サイクルである場合において、制御期間を織機3サイクルと設定し、テンプルは移動しているが前記の調整が行われない期間が存在していても良い。
好ましい例は、制御期間を前記変位期間と同じに設定し、その制御期間でテンプルの移動変位に伴う経糸の張力変化を補償するように送り出し量が調整されるものである。但し、これに限らず、他の例としては、織機1サイクル当りの調整量を小さくして制御期間を前記変位期間よりも長く設定するものでも良いし、織機1サイクル当りの調整量を大きくして制御期間を前記変位期間よりも短くしても良い。
また、制御期間は、前述したように織機サイクルやテンプルの移動期間等のように、期間という用語が持つ純粋な意味での、一定の時期から他の一定の時期までの間というような特定の期間に限らず、例えば開始時期については定めるが、終了時期については一定の条件が成立した時とするような条件付きの不特定の期間であっても良い。
また、前記の「異なる制御態様」としては、以下の1)〜3)の態様がある。
1)の態様は、基本速度及び張力偏差に基づく送出制御において得られる速度指令値に対し、設定された補正量に相当する補正速度を加える制御態様である。詳しくは、タビー織り部分→スダレ織り部分に製織部分が切り換わる場合においては、そのままでは経糸張力が低下することから、速度指令値にマイナス側の補正を加える制御態様が行われる。また、逆の場合として、スダレ織り部分→タビー織り部分に製織部分が切り換わる場合においては、そのままでは経糸張力が上昇することから、速度指令値にプラス側の補正を加える制御態様が行われる。
2)の態様は、基本速度及び張力偏差に基づく送出制御において得られる速度指令値に対し、予め設定された係数を乗算する制御態様である。詳しくは、タビー織り部分→スダレ織り部分に製織部分が切り換わる場合においては、経糸張力が低下する傾向を補うため、前記速度指令値に1より小さい係数を乗算して、その乗算結果の値を速度指令値とする制御態様が行われる。また、逆の場合として、スダレ織り部分→タビー織り部分に製織部分が切り換わる場合においては、経糸張力が上昇する傾向を補うため、前記速度指令値に1より大きい係数を乗算して、その乗算結果の値を速度指令値とする制御態様が行われる。
3)の態様は、前記の送出制御に代え、予め設定された所定の速度(設定速度)で経糸を送り出す制御態様である。この場合、設定速度は、基本速度を基準とし、それにテンプルの移動変位に伴う経糸張力の変化を考慮した補正速度を加減算した値とする。詳しくは、タビー織り部分→スダレ織り部分に製織部分が切り換わる場合においては、設定速度>基本速度となる制御態様が行われる。また、逆の場合として、スダレ織り部分→タビー織り部分に製織部分が切り換わる場合においては、設定速度<基本速度となる制御態様が行われる。
なお、「送り出し量」とは、単位時間当りの経糸の送り出し長さ(=送り出し速度)をいう。
また、本発明は、一例として、テンプルの移動変位に伴う経糸張力の変化量に応じた経糸の送り出し量の補正量と、前記テンプルの移動変位が行われる期間を含む制御期間としての補正期間とを予め設定しておき、前記制御態様は、前記補正期間における送出装置による経糸の送り出し量の制御に対し前記補正量に応じた補正を加える場合を含む。
「経糸張力の変化量」は、テンプルの移動変位に伴う織布の経路長の変化に対応(比例)する。そして、「補正量」は、このような経糸張力の変化量(織布の経路長の変化)を補うような送り出し量として設定される。
さらに、本発明は、一例として、前記補正期間が複数の織機サイクルを含み、前記補正量に基づく経糸の送り出し量の補正が、前記補正期間中の織機サイクル毎に平均的に行われ、前期補正期間全体で前記補正量に相当する経糸の送り出し量の補正が行われるように送出装置の駆動を制御する場合を含む。
前記「織機サイクル」とは、1サイクル=緯入れされた緯糸が織布に織り込まれる一連の動作(緯入れ、筬打ち、等)が行われる1製織サイクルであって、織機の主軸の回転角における0°〜360°をいう。
また、本発明は、一例として、前記補正期間を製織条件に応じて設定する場合を含む。補正期間中において平均的に補正を加える場合において、補正期間を調整することで各製織サイクル毎の補正量が調整される。
また、本発明における装置の発明は、密度の異なる2以上の製織部分を含む織布を各製織部分に対し予め設定された設定製織長に従って各製織部分の製織長を監視しつつ順次製織していく織機であって、経糸送出部材を回転駆動する送出モータを、基本速度に対し経糸の目標張力と検出張力との偏差に基づく張力補正を加えて得られる速度指令値に従って制御する送出制御装置を備えた送出装置と、テンプルを作用位置と待機位置との2位置間で変位可能とし、製織される製織部分の緯糸密度に応じてテンプルの位置を前記2位置の何れかに自動的に切り換えるテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置とを備えた織機を前提とする。
そして、本発明の前記織機の送出装置における送出制御装置であって、テンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御装置は、テンプルの移動変位に伴う経糸張力の変化量に応じた補正量、及び該補正量による補正制御が行われる補正期間を設定する設定手段と、テンプルの位置の切り換えに伴い、設定手段に設定された補正期間において、送出モータの速度指令値に対し前記補正量に応じた速度補正値を加える補正制御手段とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、一例として、前記補正期間が複数の織機サイクルを含み、前記補正制御手段は、補正量と補正期間とから補正期間中の織機サイクル毎の平均補正量を求め、その平均補正量に基づいて速度補正値を算出する場合を含む。
本発明は、製織部分の切り換わり時において送出装置による送り出し量に補正を加えるので、テンプルを作用位置と待機位置との間で移動変位させることに起因する経糸の張力変化を送り出し量の補正で補い、張力変化によって緯入れ不良や織布の品質低下が生じることを防止する。
本発明が適用されるタイヤコード製織用織機の概略を示す説明図である。 図1における織布製織装置の制御の概要を示す説明図である。 タビー部分を製織している状態のテンプル装置を示す側面図である。 スダレ部分を製織している状態のテンプル装置を示す説明図である。 テンプル装置を示す平面図である。 テンプル装置のシリンダを駆動させる構成のブロック図である。 送出モータの駆動を制御する構成を示すブロック図である。
図1は、本発明が適用されるタイヤコード製織用織機を示している。一般的なタイヤコード製織用織機には、多数本の経糸1a、1a…を横一列の経糸列1b(以下「経糸シート」ともいう。)として給糸する給糸部分1と、経糸シート1bに緯糸(図示せず)を通して織布2aとする織布製織装置2と、織布2aを巻き取る巻取装置3の3つが、独立して設けられている。以下、織布2aとなるタイヤコード織布、及びタイヤコード製織用織機の各部分について詳述する。
タイヤコード織布とは、ゴムタイヤの骨格となるカーカス層の製造に用いられるゴム補強用織布の一種である。図示しないが、タイヤコード織布には、緯糸密度が非常に粗いスダレ織り部分と、スダレ織り部分に対し緯糸密度が密なタビー織り部分という、緯糸密度が大きく異なる2つの製織部分が含まれている。カーカス層は、タイヤコード織布のスダレ織り部分にゴム材をコーティングすることにより製造される。
給糸部分1は、クリール装置(図示せず)とテンション装置4とを含む。クリール装置は、支柱等から突出するように設けられたペグを多数本有し、製織のための経糸1aの本数と同数のペグの各々に給糸体が支持されている。そして、その多数個の給糸体の各々からテンション装置4に向けて糸が引き出され、それによって経糸列が形成される。
テンション装置4では、クリール装置から引き出された多数本の糸が横一列に整列するように引き揃えられると共に、複数本のガイドローラ4aを経由して案内される経路中で、ダンサロール4bに導かれる。ダンサロール4bにおいては、それぞれ独立した給糸体から引き出された各糸の張力を略均一化するための張力が付与される。その後、多数本の糸は織布製織装置2によって経糸シート1bとなって、巻取装置3側に送り出される。
巻取装置3は、図示の例では、接触巻き式の所謂別巻取装置である。この巻取装置3は、回転駆動される駆動ローラ3aと、回転自在な従動ローラ3bとを備えている。これら駆動ローラ3a及び従動ローラ3bの上に織布2aの一端部を巻き付けた布巻ロール3cが載置されている。また、駆動ローラ3a及び従動ローラ3bとは別にガイドローラ3dが設けられている。そして、布巻ロール3cを駆動ローラ3aに接触させて回転させることにより、製織された織布2aがガイドローラ3d、従動ローラ3bを経て布巻ロール3cに巻き取られる。
図2には図1の織布製織装置2が拡大して示されている。織布製織装置2は、構成としては、通常の織機と基本的には同じである。但し、通常の織機では、搭載された送出ビームを回転駆動することによって送出ビームに巻かれた経糸シートを織布製織部へ供給するのに対し、図示のタイヤコード製織用織機では、前述のテンション装置4を経由した経糸シート1bを製織装置内の送出機構5によって所望の送り出し量で送り出して、織布製織部7への経糸シート1bの供給を行っている。
送出機構5は、ニップロール5a、送出ロール5b及び送出ロール5bを回転駆動するための送出モータ5cを含む。経糸シート1bは、ニップロール5a及び送出ロール5bに巻き掛けられると共に両者によって挟持され、送出ロール5bが回転駆動されることにより送り出される。この送出ロール5bが本発明で言う「経糸送出部材」であり、一般的な織機であれば経糸ビームに相当する。
送出機構5から送り出された経糸シート1bは、ガイドロール6aを経由してテンションロール6bに巻き掛けられて案内される。テンションロール6bには張力検出器6cが接続されており、この張力検出器6cにより、経糸の張力によってテンションロール6bに掛かる荷重が検出され、それによって経糸の張力が検出される。
織布製織部7において経糸シート1bに対して緯糸が織り込まれて織布2aが形成され、その後、織布2aは巻取機構8により前述の巻取装置3(別巻取装置)側へ送り出される。図中の符号7aは綜絖枠である。
巻取機構8は、一対のプレスロール8a、8a、これらプレスロール8a、8aに圧接された服巻ロール8b及び服巻ロール8bを回転駆動するための巻取モータ8cを含む。織布製織部7で製織された織布2aは、ガイドロール7bを経て巻取機構8側へ案内され、プレスロール8a、服巻ロール8b及びプレスロール8aに順に巻き掛けられると共にプレスロール8aと服巻ロール8bとの間で挟持され、服巻ロール8bが回転駆動されることにより、設定された緯糸密度に応じた送り量(速度)で巻取装置3側へ送り出される。
巻取機構8における巻取モータ8cは巻取制御装置20によってその駆動が制御される。一方、前述した送出機構5における送出モータ5cは送出制御装置10によってその駆動が制御され、送出機構5と送出制御装置10等によって本発明で言う「送出装置」が構成される。
送出制御装置10における基本的な機能は以下の通りである。送出制御装置10は、織機制御装置30に設定された織機の回転数と緯糸密度とから基本速度を算出し、設定された経糸の目標張力と張力検出器6cで検出された経糸張力との偏差から速度補正値を算出し、基本速度を速度補正値で補正した速度指令値を算出する。また、送出制御装置10は、送出モータ5cのモータ駆動軸の回転角度を検出するエンコーダ5dからの信号により送出モータ5cの実際の回転数を算出し、送出モータ5cの実際の回転数を前述の速度指令値に一致させるように、送出モータ5cの駆動を制御する送出制御が実行される。その結果、経糸の送り出し量が制御され、経糸の張力が調整される。なお、送出制御装置10における基本的な機能を実現する構成、並びにそれ以外の機能及びそれを実現する構成については、後で詳述する。
巻取制御装置20は、織機の主軸9aの回転角度を検出するエンコーダ9bからの信号により主軸9aの回転数等を算出する。そして、巻取制御装置20は、織機制御装置30に設定された緯糸密度に応じた回転速度で、織機の主軸9aの回転に同期させて巻取モータ8cの駆動を制御する。すなわち、スダレ織り部分とタビー織り部分とでは緯糸密度及び織機の主軸9aの回転数が異なるため、それぞれに応じた回転速度となるように巻取モータ8cの駆動が制御される。その際に、巻取制御装置20は、送出制御装置10と同様に巻取モータ8cのモータ駆動軸のエンコーダ8dからの信号により巻取モータ8cの実際の回転数を算出し、巻取モータ8cの実際の回転速度を製織部分に対応した回転速度に一致させるように、巻取モータ8cの駆動を制御する。
前述したタイヤコード製織用織機には織前近傍の経糸進行方向下流側においてテンプル装置が織幅方向の両端部にそれぞれ設置される。これら一対のテンプル装置は、左右対称的な構造であるので、以後においては、図3〜図5に示すように、織幅方向の片側に設けられたテンプル装置40についてのみ説明する。
図3は、織幅方向の片側に設けられたテンプル装置40の側面図であって、織布(図示略)がリングテンプル41で押接された状態を示している。図4は、織布(図示略)からリングテンプル41が離間した状態を示している。図5は、テンプル装置40の平面図である。
テンプル装置40は、背景技術の欄で述べたように、織布2aに係合可能なリングテンプル41、及びリングテンプル41を自動的に昇降させるテンプル位置自動切換機構としてのテンプル自動昇降装置(以下、単に「昇降装置」という。)42を備える。
昇降装置42は、アクチュエータとしてのエアシリンダ50、リングテンプル41が取り付けられたテンプルホルダ60、及びエアシリンダ50とリングテンプル41とを連結するリンク機構70を含む。昇降装置42における各部材50、60、70は、織機のフレーム等(図示せず)に固定された一対の支持プレート43、43に対し揺動自在に支持されている。一対の支持プレート43、43は、織幅方向に間隔をあけて対向するように配設されており、その間に各部材50、60、70を支持する。以下、各部材50、60、70について詳述する。
一対の支持プレート43、43間に架設された第1の支持軸50Aに対し軸受50a(滑り軸受等)を介してブラケット51が回動自在に支持されている。このブラケット51にエアシリンダ50の一方(より詳しく言えばシリンダ本体52のヘッドカバー側)が固定されている。従って、ブラケット51を介してエアシリンダ50は一対の支持プレート43、43に回動自在に支持されている。なお、以後、第1の支持軸50A以外にも各種の軸を説明するが、これら軸はいずれも軸線を織幅方向に向けて設けられているものとする。
エアシリンダ50において、シリンダ本体52の一端部(ロッドカバー側から突出するピストンロッド53の先端部)には連結部材54が取り付けられている。連結部材54は、二叉状(平面視コ字状)であって、ロッドカバー側から遠ざかる方向に開口している。二叉状である一対の対向片54a、54aは、織幅方向に離間している。そして、これら対向片54a、54aの間に第1の連結軸54Bが架設されている。
テンプルホルダ60は、織幅方向に延びる基部61と、基部61の長手方向と直交する方向(図3では左右方向)に延びるアーム部62と、アーム部62の端部に形成されたブロック状の支持部63とを有し、これらが一体に形成された同一体(一体成形品)である。基部61にはリングテンプル41が取り付けられる。また、支持部63には基部61の長手方向と平行に貫通孔63bが形成されている。この貫通孔63bに軸受63a(滑り軸受等)を介して第2の支持軸63Aが挿通されており、この第2の支持軸63Aは一対の支持プレート43、43の間に架設されている。従って、テンプルホルダ60は、一対の支持プレート43、43に対し支持部63において回転自在に支持されている。
リンク機構70は、第1のリンクレバー71と第2のリンクレバー72とを備えている。第1のリンクレバー71は、その一端(図3では上端)において、一対の支持プレート43、43の間に架設された第3の支持軸71Aに対し軸受71a(滑り軸受等)を介して回動自在に支持されている。第1のリンクレバー71の他端(図3では下端)は、連結部材54における第1の連結軸54Bに対し軸受54b(滑り軸受等)を介して回動自在に連結されている。
第2のリンクレバー72は、その一端において(図3では上端)、連結部材54における第1の連結軸54Bに対し軸受54b(滑り軸受等)を介して回動自在に連結されている。第2のリンクレバー72の他端(図3では下端)は、連結部材54と同様に二叉状に形成されていて、一対の対向片72a,72aの間に第2の連結軸72Bが架設されている。そして、第2のリンクレバー72の他端は、第2の連結軸72Bを介し、テンプルホルダ60の上面に取り付けられた連結具73に連結されている。第2の連結軸72Bと連結具73との間には軸受72b(滑り軸受等)が介装されており、第2の連結軸72B(第2のリンクレバー72)と連結具73とは回動自在に連結されている。
第1のリンクレバー71と第2のリンクレバー72とを連結する第1の連結軸54Bは、前述したように二叉状の連結部材54に架設されている。この連結部材54が取り付けられたピストンロッド53の進出限を規定するストッパ74が、一対の支持プレート43、43の間に設けられている。ストッパ74の位置は、ピストンロッド53の進出に伴って連結部材54が当接した状態で、前述した第3の支持軸71Aと第1の連結軸54Bと第2の連結軸72Bとが直線上に並ぶように設けられている。
前記構成のテンプル装置40は前述したように織幅方向の両端部に設けられており、これらの下方には、図示しない織機のフレームに固定されて織幅方向に延在するテンプルバー81が設けられている。このテンプルバー81上の左右の織端に対応する位置には、テンプルバー81に対しホルダ80で固定されたテンプルブラケット82を介し、テンプルガイド83及びテンプルベース84がそれぞれ設けられている。これらテンプルガイド83とテンプルベース84とは、リングテンプル41の下方における前後に位置し、全体として側面視U字溝状となり、織布の端部をガイドする。
前記構成のテンプル装置40において、支持プレート43に対し、第1〜第3の支持軸50A、63A、71Aは位置が固定されており、第1及び第2の連結軸54B、72Bは位置が移動可能となっている。テンプル装置40は、図3に示すように、エアシリンダ50のピストンロッド53が進出限にある状態では、第1のリンクレバー71と第2のリンクレバー72とが略一直線に並ぶ状態になり、固定の第3の支持軸71Aと移動可能な第2の連結軸72Bとの距離が最大となる。この状態では、リングテンプル41は、昇降範囲における最下方に位置し、その下端がテンプルガイド83及びテンプルベース84の上端よりも下方に位置する状態となり、織布に押接された状態となる。
図3の状態からピストンロッド53が後退すると、図4に示すように、固定の第3の支持軸71Aを中心に第1のリンクレバー71が回動し、それに伴って第1のリンクレバー71と第2のリンクレバー72とが角度を為した状態となる。それにより、固定の第3の支持軸71Aと移動可能な第2の連結軸72Bとの距離が短くなって連結具73が持ち上げられ、それに伴ってテンプルホルダ60が固定の第2の支持軸63Aを中心に上方へ向かって回動する。その結果、リングテンプル41が上方に変位する。そして、ピストンロッド53が最も後退した位置となった状態で、リングテンプル41が昇降範囲における最上方に位置し、リングテンプル41から織布が離間した状態になる。このように、エアシリンダ50のピストンロッド53が進退駆動されることにより、リングテンプル41が昇降範囲における最下方位置及び最上方位置のいずれかに位置する状態となる。
図6には、エアシリンダ50の制御機構が示されている。エアシリンダ50は、図示しない空気供給源から供給される圧縮空気によってピストンロッド53を進退駆動するものである。シリンダ本体52内の往動側(進出側)の作動圧室及び復動側(後退側)の作動圧室の一方に圧縮空気を供給すると共に、他方から圧縮空気を排気することによりピストンロッド53の作動方向を切り換える。一方の作動圧室への圧縮空気の供給及び他方の作動圧室からの排気は、4方向切換弁90によって切り換えられる。
この4方向切換弁90は電磁弁である。そのため、織機制御装置30は、この電磁弁の作動を制御するための切換駆動手段93を備えている。また、織機制御装置30は、製織される織布の製織長を監視する製織長監視手段31、織機上の各装置の駆動を制御するための主制御器33、及び製織条件等が設定される製織条件設定器32を備えている。
製織条件設定器32には、入力設定器96により、タビー織り部分⇔スダレ織り部分での切り換わり時におけるリングテンプル41(以下、単に「テンプル」という。)の移動開始タイミング(=エアシリンダ50におけるピストンロッド53の後退又は前進を開始させるための4方向切換弁90の作動タイミング)が設定(記憶)される。なお、入力設定器96は図示しない表示器や入力器等を備えている。
本実施例では、この移動開始タイミングの設定値は、製織部分の切り換わり時点を基準として設定されるものとする。また、設定値は、その基準時点から製織される製織長さ(cmの単位)で設定されるものとする。より詳しく言えば、製織部分の境界がテンプル41の位置(より詳しくは、経糸方向におけるテンプル41の織前側端の位置)に達した時点でテンプル41が移動を開始するものとし、その開始時点が製織部分の切り換わり時点からの製織長さで設定される。従って、基準時点から設定値分だけ製織が行われると、製織部分の境界がテンプル41の位置に達した状態となり、その時点でテンプル41の移動が開始される。なお、この設定値は、タビー織り部分→スダレ織り部分に製織部分が切り換わる場合、及びスダレ織り部分→タビー織り部分に製織部分が切り換わる場合のそれぞれについて設定されるものとする。また、このような設定値S1が製織条件設定器32から主制御器33に対し出力される。
製織長監視手段31は、公知のものであって、例えば織機の主軸9aの回転角度を検出するエンコーダ9bからの信号S7によりその主軸9aの1回転毎(回転角度0°(360°)を検出する毎)にカウントアップするカウンタを備え、そのカウント値と製織条件設定器32に設定された緯糸密度や予め求められている製織中の織布の織縮み率等から製織長を算出する。そして、算出した製織長S8を主制御器33に出力する。
製織条件設定器32には、前記の設定値S1の他、緯糸密度や織機の回転数、各製織部分(スダレ織り部分、タビー織り部分)の製織順及び製織長を含む製織パターン等が入力設定器96によって製織条件として設定される。
主制御器33は、製織条件設定器32に設定された製織パターンS2及び製織長監視手段31で求められた製織長S8から、製織部分の切り換わり時期を把握する。そして、製織部分の切り換わり時期に達した時点で、主制御器33は、製織パターンS2から次に製織される製織部分がスダレ織り部分かタビー織り部分かを把握し、その把握された製織部分に対応する移動開始タイミングの設定値S1と製織長監視手段31で求められた製織長S8とから、その移動開始タイミングに達した時点で、移動開始を指令する信号S3を切換駆動手段93に出力する。
切換駆動手段93は、前記の信号S3を受け、圧縮空気の供給側と排気側の管路の連通状態を入れ換えるべく、4方向切換弁90に動作信号S11を出力し、4方向切換弁90を動作させる。
なお、主制御器33は、製織部分の切り換わり時期に達した時点で、製織部分の切り換わりを示す信号S9を製織長監視手段31に対し出力する。これにより、製織長監視手段31は、その信号S9の入力に伴い、算出した製織長をリセットし、新たに製織長さの算出を開始する。
前述した切換駆動手段93によって動作が制御される4方向切換弁90は、図示の状態では、圧縮空気を供給する側の管路が往動側の作動圧室に連通すると共に復動側の作動圧室が排気側の管路に連通した状態となっており、ピストンロッド53が進出方向へ圧縮空気の圧力を受ける状態となっている。この状態から4方向切換弁90を動作させて連通する管路を入れ換えると、ピストンロッド53が後退方向への圧力を受けて後退し、往動側の作動圧室の圧縮空気が排気される。その結果、ピストンロッド53の後退に伴ってリンク機構70によりテンプルホルダ60が上方へ向けて回動し、テンプル41が作用位置にある状態から上方へ変位し、不作用位置に移って最終的には待機位置へ達する。
図7には、前述した送出制御装置10の基本的な機能(テンプルの移動変位が行われる期間を含む制御期間を除く定常運転中の期間における、経糸の送り出し量を制御する機能)を実現する構成と、それ以外の機能(テンプルの移動変位が行われる期間を含む制御期間における、経糸の送り出し量を制御する機能(テンプルの移動変位に伴う経糸張力の変化を解消する方向に経糸の送り出し量を調整する制御機能))を実現する構成が示されている。以後、基本的な機能を実現する構成(目標張力設定器11、張力用の加合せ点12、平均張力演算器13、補正速度演算器14、基本速度演算器15、指令速度演算器16、速度用の加合せ点17、駆動制御器18)と、それ以外の機能を実現する構成(補正制御器19)について詳述する。
平均張力演算器13は、張力検出器6cで検出された経糸張力値Yの信号と、主軸9aの回転角を検出するエンコーダ9bからの信号とを受ける。平均張力演算器13は、予め設定された主軸9aの所定の回転角度等のサンプリング周期毎に経糸張力値Yをサンプリングし、所定の期間(サンプリング期間)内で得られた複数個の経糸張力値Yの平均張力値Yaを算出する。そして、その算出された平均張力Yaの信号を張力用の加合せ点12の減算端子に出力する。
張力用の加合せ点12の加算端子には、目標張力設定器11からの目標張力Yoの信号が入力される。従って張力用の加合せ点12は、目標張力設定器11からの目標張力Yoと平均張力演算器13からの平均張力Yaとを利用して偏差ΔYa=Yo−Yaを算出し、その偏差ΔYaの信号を補正速度演算器14に出力する。
補正速度演算器14は、例えば比例、積分、微分の各制御要素を有し、図示しないクロック信号に従って周期的に作動することにより、偏差ΔYaに基づいて速度補正値を算出し、その速度補正値の信号V1を指令速度演算器16に出力する。また、指令速度演算器16に対しては、基本速度演算器15からも信号V0が出力される。
基本速度演算器15には織機制御装置30の製織条件設定器32から織機の回転数及び緯糸密度等の信号S21が出力される。そして、基本速度演算器15は、織機の回転数と緯糸密度とから基本速度を算出し、その基本速度の信号V0を指令速度演算器16に出力する。
指令速度演算器16は、基本速度演算器15からの基本速度を、補正速度演算器14からの速度補正値で補正した速度指令値を算出し、その速度指令値の信号V2を速度用の加合せ点17の加算端子に出力する。
速度用の加合せ点17の減算端子には、送出モータ5cの回転角度を検出するエンコーダ5dから信号が出力される。このエンコーダ5dから信号に基づいて速度用の加合せ点17は、送出モータ5cの回転速度を算出する。また、後述の補正制御器19がない基本的な機能の場合には、速度用の加合せ点17は、算出した送出モータ5cの回転速度と指令速度演算器16からの速度指令値との偏差ΔVを駆動制御器18に出力する。
駆動制御器18は、偏差ΔVがなくなるような信号を送出モータ5cに主力する。補正制御器19がない基本的な機能の場合には、送出モータ5cの回転速度と速度指令値とが一致するような信号を送出モータ5cに出力し、送出モータ5cの駆動を制御する。その結果、経糸の送り出し量が制御され、経糸の張力が制御される。このような基本的な送出制御は、テンプル41の移動変位が行われる期間を含む制御期間を除く織機の定常運転中の期間において行われる。
以上のような基本的な送出制御の機能を有した送出制御装置において、本発明では、前記制御期間において、前記の基本的な送出制御とは異なる制御態様で経糸の送り出し量を制御する。より詳しく言えば、本発明の送出制御装置は、前記制御期間において、経糸の送り出し量が、前記の基本的な送出制御による送り出し量と比べ、テンプル41の移動変位に伴う経糸張力の変化を解消する方向に調整された量となるような制御態様で送出モータ5cの駆動制御を行う。そして、本実施例の送出制御装置10では、前記の基本的な送出制御における基本速度に対し張力偏差に応じた補正を加えて得られる速度指令値に対し、予め設定された補正量に応じた速度補正値を加えて経糸の送り出し量が制御が行われるものである。また、このような異なる制御態様を実行するための補正制御手段として補正制御器19が設けられている。
図示の例では、この補正制御器19に対し、テンプル41の移動変位が行われる期間を含む制御期間として補正期間が設定されると共に、基本速度が張力補正された速度指令値に対し更に補正を加えるための補正量が設定される。なお、これら設定は、入力設定器96によって行われる。そして、設定された補正期間に亘って設定された補正期間及び補正量に応じた送り出し量の補正が行われるものとする。
前記補正は、補正期間中の織機サイクル毎に平均的に行われるものとする。すなわち、設定される補正期間が織機Xサイクルで補正量がY(cm)であるとすると、各織機サイクル毎に送り出し量をY/Xとする補正が行われる。
なお、本実施例では、補正期間の開始時点は、テンプル41の移動変位が開始された時点とする。また、テンプル41の移動変位の開始時点は、製織部分の境界がテンプル41の位置(より詳しくは、経糸方向におけるテンプル41の織前側端の位置)に達した時点とする。
なお、補正期間は、作業者によって任意に設定可能となっている。この補正期間は、織機の回転数、緯糸密度、経糸の設定張力(目標張力)、及びテンプル41の作用位置と不作用位置(織布から離間した位置)との間での変位期間等の製織条件に応じて決定すれば良い。特に、補正期間を決定するにあたり、これら製織条件のうち、前記変位期間を最も考慮する必要がある。また、前記変位期間は、テンプル41の移動速度と織機の回転数とで定まるものであるので、補正期間の決定等の際には、これらを考慮する必要がある。但し、テンプル41の移動速度が一定である場合、テンプル41が作用位置⇔不作用位置を移動する間に進行する織機サイクルの数は織機の回転数に応じて異なるため、主に織機の回転数を考慮する必要がある。
また、設定された目標の経糸張力によってテンプル41の移動変位に伴う張力の変化度合いが異なるので、補正期間の決定に際し、経糸の設定張力に対する考慮が必要となる場合がある。例えば、経糸の張力が低くなる方(タビー織り部分→スダレ織り部分)への張力変化が生じる条件下において、設定張力が低い場合には、製織に与える補正の影響が大きいため、テンプル41の移動変位に伴う経路長の変化を速やかに補うような送り出し量の補正が好ましい。逆に、同条件下において、設定張力が高い場合には、製織に与える補正の影響が小さいため、テンプル41の移動変位に伴う経路長の変化を緩やかに補うような送り出し量の補正が可能である。なお、経糸の張力が高くなる方(スダレ織り部分→タビー織り部分)への張力変化が生じる条件下においては、逆のことが言える。作業者は、これらを考慮して補正期間を設定すれば良い。
また、補正期間について、切り換わり後の製織部分がタビー織りの場合とスダレ織りの場合とでは織機の回転数及び緯糸密度が異なるため、切り換わり時点からの製織速度(織布の進行速度)が大きく異なる。従って、補正期間は、それぞれの製織部分に対し設定されるのが好ましい。
補正量は、例えば、テンプル41の移動変位に伴って生じる織布の経路長の変化に応じた経糸の送り出し長さ(例えば、cm単位)として設定される。この補正量は、予め計算等によって求められて設定される。
補正制御器19は、前記のように補正期間中の織機サイクル毎に平均的に補正が行われるように、設定された補正期間と補正量とに基づいて織機サイクル毎の補正量を算出する。更に、補正制御器19は、その算出された補正量(経糸の送り出し量)及び織機の回転数(織機の主軸9aの回転数を検出するエンコーダ9bから把握される)等から、その補正量に相当する経糸を各織機サイクルで送り出すための送出モータ5cの回転速度を算出し、速度補正値の信号V3を速度用の加合せ点17の加算端子に出力する。
なお、製織部分がタビー織り部分→スダレ織り部分に変更される場合は、テンプル41は作用位置から不作用位置へ向けて移動して経糸張力が低くなる。そのため、前記補正期間において送り出し量を通常よりは減少させる必要があり、前記速度補正値は負の値となる。逆に、製織部分がスダレ織り部分→タビー織り部分に変更される場合は、経糸張力が高くなるため、前記速度補正値は正の値となる。
このような速度補正値を出力した結果、速度用の加合せ点17においては、基本速度に対し張力補正を加えた速度指令値が前記速度補正値によって更に補正され、この補正された速度指令値と算出した送出モータ5cの回転速度との偏差ΔVを駆動制御器18に出力する。駆動制御器18は、偏差ΔVがなくなるような信号を送出モータ5cに主力する。その結果、経糸の送り出し量が前記制御期間を除く定常運転中の期間とは異なる制御態様で制御される。
前述した製織部分の切り換わり時点において、織機制御装置30の主制御器33から、タビー織り部分→スダレ織りへ製織部分の切り換わり及び次に製織される製織部分がスダレ織り部分であることに関する情報を示す信号S4が、送出制御装置10の補正制御器19に出力される。補正制御器19は、次に製織される製織部分がスダレ織り部分かタビー織り部分であるかを判別し、その製織部分に対し設定された補正期間に亘って設定された補正量に応じた平均的な補正量となる速度指令値(送り出し量を減少させる負の値)の信号V3を速度用の加合せ点17に出力する。これによって、テンプル41の変位に伴う経糸張力の低下が解消する方向に調整される。
本発明は前記実施例に限定されるものではない。前記実施例では、補正期間に行われる基本的な送出制御で求められた速度指令値に対し設定された速度補正値を加えて補正を行うものとしたが、本発明はこれに限らず、例えば、前記速度指令値に対し予め設定された係数を乗算して補正を加えるものとしても良い。また、基本的な送出制御で求められた速度指令値に対し補正を加えるものに代えて、補正期間に亘り、設定された特定の速度で送出モータ5cを駆動するものとしても良い。この場合は、基本速度と、テンプル41の移動変位に伴う経糸の経路長変化を補う分の経糸を送り出すための送出モータ5cの速度とを考慮した特定の速度を予め求め、その速度で送出モータ5cを駆動するものとすれば良い。
また、補正を行う期間について、前記実施例では、期間を予め設定するものとしたが、これに代えて補正の開始タイミングのみを設定するものとしても良い。そして、補正を終了させるタイミングは、例えば、張力検出器6cによって検出される経糸張力を別の監視手段によって監視し、検出張力が所定の範囲内となった時点で元の送出制御に戻すようにすれば良い。また、この場合、補正量は、前記実施例のものと比べ、若干小さい値としておくのが好ましい。
補正期間は、織機サイクル数(ピック数)を単位として設定するものとするが、時間や製織長で設定するものとしても良い。
以上の説明では、本発明が適用される織機をタイヤコード織機として説明したが、本発明が適用される織機は、これに限定されず、密度の異なる2以上の製織部分を含む織布を製織するための織機であって、テンプルを作用位置と待機位置との2位置間で変位可能として製織される製織部分の緯糸密度に応じてテンプルの位置を前記2位置間のいずれかに自動的に切り換えるテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機であれば良い。従って、経糸送出部材が送出ビームの織機である場合も含む。
1給糸部分
1a経糸 1b経糸列(経糸シート)
2織布製織装置 2a織布
3巻取装置
3a駆動ローラ 3b従動ローラ
3c布巻ロール 3dガイドローラ
4テンション装置
4aガイドローラ 4bダンサロール
5送出機構
5aニップロール 5b送出ロール
5c送出モータ 5dエンコーダ
6aガイドロール 6bテンションロール
6c張力検出器
7織布製織部
7a綜絖枠 7bガイドロール
8巻取機構
8aプレスロール 8b服巻ロール
8c巻取モータ 8dエンコーダ
9a主軸 9bエンコーダ
10送出制御装置
11目標張力設定器 12張力用の加合せ点
13平均張力演算器 14補正速度演算器
15基本速度演算器 16指令速度演算器
17速度用の加合せ点 18駆動制御器
19補正制御器 20巻取制御装置
30織機制御装置 31製織長監視手段
32製織条件設定器 33主制御器
40テンプル装置 41リングテンプル(テンプル)
42昇降装置 43支持プレート
50エアシリンダ
50A第1の支持軸 50a軸受
51ブラケット 52シリンダ本体
53ピストンロッド
54連結部材 54a対向片
54B第1の連結軸 54b軸受
60テンプルホルダ
61基部 62アーム部
63支持部 63A第2の支持軸
63a軸受 63b貫通孔
70リンク機構
71第1のリンクレバー 71A第3の支持軸
71a軸受
72第2のリンクレバー 72a対向片
72B第2の連結軸 72b軸受
73連結具 74ストッパ
80ホルダ 81テンプルバー
82テンプルブラケット 83テンプルガイド
84テンプルベース
90 4方向切換弁
93切換駆動手段
96入力設定器

Claims (6)

  1. 密度の異なる2以上の製織部分を含む織布を製織する織機であって、基本速度に対し経糸の目標張力と検出張力との偏差に基づく張力補正を加えた速度に従って送出モータを駆動する送出制御によって経糸の送り出し量を制御する送出装置と、テンプルを作用位置と待機位置との2位置間で変位可能として製織される製織部分の緯糸密度に応じてテンプルの位置を前記2位置間のいずれかに自動的に切り換えるテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置とを備えた織機において、前記織機における送出装置の経糸の送出制御方法であって、
    テンプルの移動変位が行われる期間を含む制御期間における送出モータの駆動の制御を、前記制御期間以降の定常運転時の前記送出制御とは異なる制御態様であって経糸の送り出し量がテンプルの移動変位に伴う経糸張力の変化を解消する方向に調整される制御態様で行うことを特徴とするテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出装置の経糸の送出制御方法。
  2. テンプルの移動変位に伴う経糸張力の変化量に応じた経糸の送り出し量の補正量と、前記テンプルの移動変位が行われる期間を含む制御期間としての補正期間とを予め設定しておき、
    前記制御態様は、前記補正期間における送出装置による経糸の送り出し量の制御に対し前記補正量に応じた補正を加えることを特徴とする請求項1記載のテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出装置の経糸の送出制御方法。
  3. 前記補正期間が複数の織機サイクルを含み、
    前記補正量に基づく経糸の送り出し量の補正が、前記補正期間中の織機サイクル毎に平均的に行われ、前期補正期間全体で前記補正量に相当する経糸の送り出し量の補正が行われるように送出装置の駆動を制御することを特徴とする請求項2記載のテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出装置の経糸の送出制御方法。
  4. 前記補正期間を製織条件に応じて設定することを特徴とする請求項3記載のテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出装置の経糸の送出制御方法。
  5. 密度の異なる2以上の製織部分を含む織布を各製織部分に対し予め設定された設定製織長に従って各製織部分の製織長を監視しつつ順次製織していく織機であって、
    経糸送出部材を回転駆動する送出モータを、基本速度に対し経糸の目標張力と検出張力との偏差に基づく張力補正を加えて得られる速度指令値に従って制御する送出制御装置を備えた送出装置と、
    テンプルを作用位置と待機位置との2位置間で変位可能とし、製織される製織部分の緯糸密度に応じてテンプルの位置を前記2位置の何れかに自動的に切り換えるテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置とを備えた織機において、
    前記織機の送出装置における送出制御装置であって、
    テンプルの移動変位に伴う経糸張力の変化量に応じた経糸の送り出し量の補正量、及び該補正量による補正制御が行われる補正期間を設定する設定手段と、
    テンプルの位置の切り換えに伴い、設定手段に設定された補正期間において、送出モータの速度指令値に対し前記補正量に応じた速度補正値を加える補正制御手段とを含むことを特徴とするテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御装置。
  6. 前記補正期間が複数の織機サイクルを含み、
    前記補正制御手段は、補正量と補正期間とから補正期間中の織機サイクル毎の平均補正量を求め、その平均補正量に基づいて速度補正値を算出することを特徴とする請求項5記載のテンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御装置。
JP2010117678A 2010-05-21 2010-05-21 テンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御方法及び装置 Active JP5564329B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010117678A JP5564329B2 (ja) 2010-05-21 2010-05-21 テンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御方法及び装置
EP11003250.5A EP2392706B1 (en) 2010-05-21 2011-04-18 Let-off control method and let-off control device for loom including temple device having automatic temple position switching mechanism
CN201110119617.1A CN102251340B (zh) 2010-05-21 2011-05-06 具备具有边撑位置自动切换机构的边撑装置的织机的送出控制方法及装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010117678A JP5564329B2 (ja) 2010-05-21 2010-05-21 テンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011246821A JP2011246821A (ja) 2011-12-08
JP5564329B2 true JP5564329B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=44829731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010117678A Active JP5564329B2 (ja) 2010-05-21 2010-05-21 テンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御方法及び装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2392706B1 (ja)
JP (1) JP5564329B2 (ja)
CN (1) CN102251340B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20120340A1 (it) * 2012-03-06 2013-09-07 Btsr Int Spa Dispositivo e metodo di alimentazione di fili di ordito ad un telaio
CN112981674B (zh) * 2021-03-15 2022-07-19 安庆得发纺织有限公司 一种穿棕机快速送纱装置
CN113106611B (zh) * 2021-04-09 2023-01-24 山东日发纺织机械有限公司 一种刺轴压力调整装置、方法、织机和织造方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH556416A (de) * 1972-09-29 1974-11-29 Sulzer Ag Kettablassvorrichtung.
JPS60155757A (ja) * 1984-01-20 1985-08-15 津田駒工業株式会社 織機の電動送り出し・巻取制御方法およびその装置
DD261383A1 (de) * 1987-05-26 1988-10-26 Fuerstenwalde Reifen Veb K Vorrichtung zur herstellung von reifenkordgewebe
JP2894709B2 (ja) * 1988-12-28 1999-05-24 株式会社豊田中央研究所 経糸速度制御装置
DE9006343U1 (de) * 1989-06-23 1990-09-20 Gebrüder Sulzer AG, Winterthur Webmaschine zur Herstellung von Reifencord
US5065796A (en) * 1990-10-02 1991-11-19 Draper Corporation Loom temple control system to vary pick density
JP3406823B2 (ja) * 1997-12-05 2003-05-19 津田駒工業株式会社 織機の送出制御装置
JP4156439B2 (ja) * 2003-05-16 2008-09-24 津田駒工業株式会社 経糸制御方法
JP2005350790A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Tsudakoma Corp 経糸送出装置の制御方法
JP4849659B2 (ja) * 2005-03-18 2012-01-11 津田駒工業株式会社 織機の経糸制御方法
JP5095316B2 (ja) * 2007-09-05 2012-12-12 東芝機械株式会社 織機及び織機の駆動装置。
CN201224809Y (zh) * 2008-06-17 2009-04-22 潍坊金蟀机械有限公司 织机电子送经装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2392706A3 (en) 2014-12-10
CN102251340B (zh) 2014-04-02
EP2392706A2 (en) 2011-12-07
EP2392706B1 (en) 2016-09-21
CN102251340A (zh) 2011-11-23
JP2011246821A (ja) 2011-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5909042B2 (ja) 織機における経糸送り方法および装置
JP5564329B2 (ja) テンプル位置自動切換機構を有するテンプル装置を備えた織機における送出制御方法及び装置
JP6118508B2 (ja) タイヤコード製織装置の経糸張力調整装置における経糸付勢方法
JP3973608B2 (ja) 経糸巻取装置のバイアス設定値設定方法および経糸巻取装置
JP5963393B2 (ja) 横編機
JP5520717B2 (ja) テンプル位置自動切換機構を有する織機のテンプル装置及びそのテンプルの駆動方法
EP1637636B1 (en) Set point deciding apparatus
JP5651392B2 (ja) テンプル位置自動切換機構を有する織機のテンプル装置及びそのテンプルの駆動方法
EP1669483B1 (en) Method for adjusting pile-warp tension
JP4512945B2 (ja) 斜め織り織機用の経糸送出装置
EP1101852B1 (en) Method for controlling tension of warp
JP2671508B2 (ja) 多色織機における織段発生防止方法
CN219410075U (zh) 一种送经线装置
JP6148762B2 (ja) タイヤコード製織装置の経糸張力調整装置
EP2025784A2 (en) Support mechanism for temple
JP5004316B2 (ja) 織機の布巻取り装置
CN106400283A (zh) 用于调整毛巾织机中绒头经纱张力的装置
JP2006077340A (ja) 布移動式パイル織機におけるパイル形成方法およびその装置
JP2002173849A (ja) パイル経糸制御方法およびパイル経糸制御装置
JP2605777B2 (ja) 織機における機仕掛け装置
JP4718213B2 (ja) 織機の経糸張力制御方法及び装置
JPH0643187Y2 (ja) 三次元織機の経糸供給装置
CN118127690A (zh) 一种基于分条整经机的上料辅助装置及其加工方法
JPH07166446A (ja) パイル織機におけるパイル形成方法
EP2115195A1 (en) A device for maintaining the fabric width of a fabric on a weaving machine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5564329

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150