JP5564139B2 - 基板保持装置およびプラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ等の基板の温度分布を均一化して保持可能な基板保持装置、およびこれを真空減圧可能な処理室内に備えたプラズマ処理装置に関する。
従来より、エッチング、CVD、スパッタ処理の過程で基板を保持する技術が種々提案されている。
例えば、基板を載置する載置台が静電吸着機構を有し、静電力により基板を吸着保持する基板保持装置が提案されている(特許文献1参照)。この基板保持装置では、基板の載置台の裏面側に冷却手段を有する基台が設けられ、載置台を所望の温度に冷却することが可能となっている。
また、載置台の表面は凹凸状に形成され、載置される基板との間に隙間が形成されており、この隙間に不活性ガスを循環させることによって、基板の温度を均一化し、基板全体で成膜条件やエッチング条件が不均一にならないように工夫されている。同様に基板全体の温度を均一にする目的で、基台と載置台との間には熱伝導性の高いカーボンシートが介装されている。
特開2000−299288号公報
ところで、特許文献1に開示されている基板保持装置では、基台と載置台との間に熱伝導性の高いカーボンシートを介装して基板の温度分布の均一化を図っているが、カーボンシートは粉塵を発生しやすいという問題がある。
即ち、不活性ガスを載置台の表面に供給するには、基台と載置台との間に介装されたカーボンシートを貫通させて不活性ガスの流路を設ける必要があり、この場合、不活性ガスによって基板の裏面側にカーボン粉が運ばれるおそれがある。このような現象が生じると、せっかく不活性ガスを循環させても、基板の裏面側を所望の圧力に保つことができず、温度均一化の妨げとなる。
また、チャンバ内の汚染によるパーティクルの発生や、到達真空度の悪化などの悪影響を引き起こす場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、粉塵の発生を防止して、基板温度の均一化を図ることができる基板保持装置、およびこれを備えたプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく、本発明に係る基板保持装置は、基板の裏面に不活性ガスを供給する構造を有する基板保持装置であって、不活性ガスの流路に連通する貫通孔を有する基台と、上記基台上に支持され、上記基台の貫通孔と連通する貫通孔を有し、基板を保持する基板保持台と、上記基台と上記基板保持台との間に、上記基台と上記基板保持台の貫通孔同士を連通させた状態で介装される熱伝導性を有する中間部材と、上記ガス流路となる上記基台と上記基板保持台の貫通孔同士の連通路を確保すると共に、その連通路と上記中間部材とを隔てる弾性成形体と、を有する。
本発明のプラズマ処理装置の真空室内に配置される基板保持装置の一形態では、表面にガス流出口を備えた基台、表面上に基板を保持する基板保持台であって、基台上に配置され裏面から表面へと貫通する第1の貫通孔が通じている基板保持台、及び基台と基板保持台との間に挿置されたカーボンシート部材であって、基台のガス流出口と基板保持台の第1の貫通孔とを連通する第2の貫通孔がその裏面から表面へと通じているカーボンシート部材とからなり、第2の貫通孔の内壁には、カーボンシート部材の厚さ方向においてカーボンシート部材の弾性係数より小さい弾性係数を有する筒状の金属部材がはめられており、基台のガス流出口から基板保持台の第1の貫通孔を通り、基板保持台の表面へガスが噴出される際に、カーボンシート部材にガスが接触しないよう構成されている。
又、基台は加熱手段を含み、基板保持台は静電的に基板を吸着するための静電チャックを含み、基板保持台の表面は凹凸を有しており、基板が基板保持台に静電チャックにて吸着された際に基板と基板保持台との間の隙間に第2の貫通孔から排出されたガスが循環するように構成されている。筒状金属部材は金属材料からなるベローズ状の筒体である。
本発明によれば、弾性成形体がガス流路となる基台と基板保持台の貫通孔同士の連通路を確保すると共に、その連通路と中間部材とを隔てている。したがって、ガスによって中間部材に粉塵が生じて基板の裏面側に運ばれるのを防止できるので、基板の裏面側を所望の圧力に保つことができ、基板温度の均一化を図ることができる。
本発明に係る基板保持装置を備えるスパッタ装置の全体構成を示す模式図である。 第1の実施形態の基板保持装置の概略平面図である。 図2Aの装置のB−B線断面図である。 図2Aの装置のC−C線模式断面図である。 本実施形態の基台を示す平面図である。 本実施形態の中間部材を構成するカーボンシートの下側カーボンシートの平面図である。 カーボンシートの上側カーボンシートの平面図である。 本実施形態のマイクロベローズを平面図である。 マイクロベローズの側面図である。 第2の実施形態の基板保持装置の装置構成を示す模式図である。 カーボンシート配置の他の例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明に係る基板保持装置を備えるスパッタ装置の全体構成を示す模式図である。図2Aは、第1の実施形態の基板保持装置の概略平面図、図2BはそのB−B線断面図、図2CはそのC−C線模式断面図である。図3は、本実施形態の基台を示す平面図である。図4Aは本実施形態の中間部材を構成するカーボンシートの下側カーボンシートの平面図、図4Bはその上側カーボンシートの平面図である。図5Aは、本実施形態のマイクロベローズの平面図、図5Bはその側面図である。
図1は、本発明に係るプラズマ処理装置としてスパッタ装置を例示している。スパッタ装置は、真空ポンプ911によって所望の真空度に減圧可能な処理室901を有する。この処理室901の天井部には、リング状絶縁部材902を介してターゲット903が設けられ、ターゲット903の対向位置に基板2を保持する基板保持装置Dを備えている。
ターゲット903の裏面側にはヨーク板904が設けられ、このヨーク板には磁石905が固定されている。磁石905は、ターゲット903上に高密度のプラズマを形成するための磁場を形成する。ターゲット903にはスパッタ電源が接続され、成膜時には高周波電力と直流電力をターゲット903に重畳印加する。なお、基板2は、処理室901に設けられたスリットバルブ(図示せず)を介して基板保持装置Dに載置される。
基板保持装置Dは、基板2を吸着保持する基板保持台としての静電チャック3と、静電チャック3を支持する基台510と、静電チャック3に吸着保持された基板2の裏面に供給される不活性ガス(例えばArガス)の流路72A,72Bと、を有する。また、基板保持装置Dは、静電チャック3と基台510との間に、熱伝導性を有し、基台510及び静電チャック3よりも弾性を有する中間部材4と、弾性成形体としての複数のマイクロベローズ6と、を有する。
静電チャック3は、本実施形態では単極吸着方式のものであり、円盤形状の誘電体板310と、誘電体板310の内部に設けられた単一の電極320と、を有する。電極320は単極吸着方式により導体棒913,913を介して、静電吸着用の直流電圧を給電するための静電吸着用直流電源916に電気的に接続されており、所定の電圧値で正極あるいは負極の電圧を供給する。誘電体板310は、セラミックスなどの誘電体で形成され、電極320への電圧の印加により静電力を生じ、基板2を吸着保持する。なお、本発明において吸着方式は限定されず、双極式の静電チャックを用いてもよい。
また、静電チャック3は、図2Aに示すように、誘電体板310の表面に開口する複数の貫通孔330,340を有する。貫通孔330,340は、誘電体板310の外周側と内周側に夫々複数形成されている。外周側の円周上に等間隔で形成された複数の貫通孔330が、基板2の裏面外周側に不活性ガスを供給するための流路(以下、「外周側流路」と呼ぶこともある。)72Aの一部を構成する。同様に、内周側の円周上に等間隔で形成された複数の貫通孔340が、基板2の裏面内周側に不活性ガスを供給するための流路(以下、「内周側流路」と呼ぶこともある。)72Bの一部を構成する。
図示していないが、誘電体板310の表面は全面にわたって凹凸を有し、凸部によって基板2を吸着保持すると共に、流路72A〜Dから供給される不活性ガスが凹部を伝わって基板2の裏面に広く行きわたるようになっている。
基台510は、ステンレス鋼(SUS)や銅(Cu)などの熱伝導性が良好で耐熱性を有する材料により形成される。基台510の内部には、シースヒータなどの加熱手段520が設けられ、成膜時に所定の温度に調整される。また、基台510の内部には、温度を検出するための温度センサ(図示せず)が設けられている。この温度センサの出力端子は、外付けユニット部(図示せず)の温度制御部と電気的に接続され、温度検出信号が送信される。温度制御部は、温度検出信号に基づいて所定のフィードバック制御方式、例えばPID制御方式により、基台510の本体に電熱用の電力の出力(供給)量を制御する。
また、基台510には、外周側表面に複数の固定バネ530が取り付けられている。図2Aおよび図2Bでは、基台510の外周側表面の全周にわたって等間隔に、複数の固定バネ530がボルトBtを介して夫々取り付けられている。各固定バネ530は、湾曲した板バネ状部材であり、静電チャック3を基台510表面に押さえ付けて固定している。
また、基台510は、図3に示すように、静電チャック3に形成された複数の貫通孔330,340と連通する複数の貫通孔513,514を有する。貫通孔は外周側と内周側に夫々複数形成されている。外周側の円周上に等間隔で形成された複数の貫通孔513が外周側流路72Aの一部を構成し、内周側に円周上に等間隔で形成された複数の貫通孔514が内周側流路72Bの一部を構成する。なお、図3中、中央に開口されている2個の貫通孔は、導体棒913,913が配される導体棒用貫通孔512,512である。
流路72A〜72Dは、図1に示す不活性ガス供給源71に接続され、所定の流量を供給するためのガス流量計915と、供給された不活性ガスの圧力値をモニタするための圧力計914が介設されている。成膜処理中は、不活性ガス供給源71から流路72A〜72Dを介して基板2の裏面の内外周に不活性ガスを供給することで、静電チャック3と基板2との間で熱交換が行われる。
本実施形態では、上述のように基台510を加熱することから、基台510から静電チャック3に伝達された熱がさらに不活性ガスを介して基板2に伝達され、基板2が所定の温度に制御される。このとき、圧力計914による計測結果に基づき不活性ガスのガス圧力を制御して、静電チャック3と基板2との間の隙間または接触面の熱抵抗を制御し、基板2の温度を制御することができる。
中間部材4及び流路72A〜72D各々におけるマイクロベローズ6は、静電チャック3と基台510の接合に用いられる。これらの弾性を有する部材を用いることで、熱膨張特性に差のある静電チャック3と基台510を、変形等をもたらすことなく接合できる。
中間部材4は、本実施形態では、基台510と静電チャック3に面接触し、熱伝達を行う熱伝導性部材を用いる。中間部材4としては、熱伝導率や密着性が良好な部材を好適に用いることができる。さらに、本実施形態では、中間部材4として弾性材料を用いているので、基台510と静電チャック3との間で発生する面圧により、流路72A〜72Dを通過する不活性ガスをシールする機能をも有する。又、本実施例では中間部材4の中央部が凹状となっており、中間部材4の内側の方が弾性係数が小さくなっている。
図4Aと図4Bに示すように、本実施形態の中間部材4は、基台510上に配される下側カーボンシート410と、この下側カーボンシート410上に重ねて配される上側カーボンシート420と、を備える。なお、カーボンシートは黒鉛を含有するシート状の成形体であり、例えば、黒鉛を酸処理することで膨張化黒鉛とした後、シート状に圧延したカーボンシートを用いることができる。
下側カーボンシート410は、基台510よりも若干小径の円形状を呈しており、中央に導体棒913,913を通す導体棒用貫通孔411,411が形成されている。また、基台510の貫通孔513,514に連続する位置に、これらの貫通孔513,514よりも若干大径のベローズ用貫通孔412A,412Bが形成されている。
上側カーボンシート420は、外径が下側カーボンシート410の直径と同じサイズの略円環状を呈しシート4の内側を凹部を形成しており、内周端部421が断続的に下側カーボンシート410のベローズ用貫通孔412Aと連続する位置の周囲まで突出している。この突出部分には、下側カーボンシート410のベローズ用貫通孔412Aに連続するベローズ用貫通孔423Aが形成されている。本実施形態では、これら2枚のカーボンシート410,420の厚みは同等であり、2枚を重ねた状態では、図2(c)に示すように、中央に略円形状の凹部4Aが形成される。
図2Cに示すように、カーボンシートのベローズ用貫通孔412A,412B,423Aの内側には、弾性成形体としての図5A、図5Bに示すマイクロベローズ6が配設される。マイクロベローズ6は、高さ方向に伸縮可能な金属製の蛇腹形状の筒体である。このマイクロベローズ6は、高融点の金属、例えばニッケル(Ni)などを電着処理することによって形成することができる。本実施形態のマイクロベローズ6には、例えば内径2.3mm、長さ5.7mm、伸縮量0.75mmのものを用いることができる。なお、マイクロベローズ6の構成材料は高融点金属に限定されず、合成ゴムや合成樹脂等も用いることができるが、高温下で用いる場合は金属製であることが好ましい。
各マイクロベローズ6は、中間部材4よりも高さ寸法が厚く設計され、弾性変形させた状態で、上記ベローズ用貫通孔412A,412B,423A内に配設される。また、各マイクロベローズ6の中空部61は、基台510と静電チャック3の貫通孔を連結し、流路72A,72Bの一部を構成する。マイクロベローズ6を設置する基台510部分にはザグリ穴515が形成され、そこに嵌め込む形でマイクロベローズ6を配設する。
なお、弾性成形体は、弾性体であればマイクロベローズ6のように蛇腹形状である必要はなく、筒体状の板バネ等であってもよい。この弾性成形体は、不活性ガスをシールするのに十分な面圧を発生できる程度の弾性力を有している必要はなく、基台510と静電チャック3との隙間の変化に追従できれば十分である。また、基台510と静電チャック3との隙間の変化への追従性を良くするため、弾性成形体は中間部材4よりも弾性係数が小さいことが好ましい。
次に、本実施形態の基板保持装置Dの作用について説明する。
成膜処理前などの基台510の加熱前は、基板保持装置Dは、中間部材4および静電チャック3は固定バネ530により周囲がしっかりと押さえ付けられ、基台510に固定される。この状態では、中間部材4は静電チャック3と基台510との間に凹部4Aによる隙間を維持したままであり、マイクロベローズ6は2枚分のカーボンシート410,420の高さまで変形した状態で維持される。
成膜処理の開始時には、基台510を所定の温度に加熱し、不活性ガス供給源71から不活性ガスを供給する。このとき、カーボンシート410,420が基台510から静電チャック3への熱伝達を行う。さらに、不活性ガスは、流路72A,72Bを通って基板2の裏面全体に循環し、静電チャック3から基板2に熱伝達を行う。このように、中間部材4および不活性ガスを用いることで、熱伝達効率を高めることができるので、応答性に優れ、正確な温度制御を行うことが可能である。
また、静電チャック3と基台510の流路72A〜72Dは、中間部材4と静電チャック3との間に空隙が形成されている部分を含め、マイクロベローズ6により連結される。このため、カーボンシート410,420を構成している炭素(C)の粉塵が基板2の裏面へ回り込むことを防止でき、成膜時の不純物の発生や温度の制御性の悪化を防止できる。
不活性ガスは、基台510と静電チャック3の間で、中間部材4に生じる面圧によりシールされる。上述のように、上側カーボンシート420の内周端部421の突出部分は、外周側流路72Aを構成する各マイクロベローズ6の周囲を覆う形状となっているので、確実にシールされる。
さらに、基台510は加熱されると、外周部と内周部の熱膨張差により内周部が上方に反る(もしくは外周部が下方に反る)という現象が起きる。この際、中間部材4の全体が均一な厚さであると、外周側で基台510と静電チャック3とが離れてしまい、外周側で熱伝達が行われず、基板2の内外周で温度が不均一になってしまう。
しかし、本実施形態では、基台510の内周側が上方に反った場合、中間部材4の凹部4Aにより当初中央付近で形成されていた空隙が潰れ、当該中央付近も含めて全面で中間部材4と基台510、静電チャック3とが密着した状態となる。これにより、内外周で均一に温度伝達がなされ、温度不均一の発生を防止できる。
この際、凹部4Aに配されたマイクロベローズ6は、凹部4Aの高さ分だけ圧縮されることとなる。しかし、マイクロベローズ6のように蛇腹形状の部材であると、伸縮量を長く確保できるので、例えば、弾性力の強いシール部材のように破壊や塑性変形をしたりするおそれがない。
また、凹部4Aが空間として残ったりすることなく、変形に追従するので、中間部材4を全面密着させることができ、温度均一化に寄与する。さらに、圧縮されたときの径方向への変形も小さいため、変形により流路72A,72Bを塞いでしまい、ガス圧の制御性を悪化させることもない。
以上のように第1の実施形態の基板保持装置Dによれば、マイクロベローズ6が不活性ガスの流路72A〜72Dとなる基台510の貫通孔513,514と静電チャック3の貫通孔310,320との連通路を確保する。これと共に、マイクロベローズ6がこの連通路とカーボンシート410,420とを隔てている。したがって、不活性ガスによってカーボン粉が生じて基板2の裏面側に運ばれるのを防止できるので、基板2の裏面側を所望の圧力に保つことができ、基板温度の均一化を図ることができる。
〔第2の実施形態〕
図6は、第2の実施形態の基板保持装置Dの装置構成を示す模式図である。なお、第1の実施形態と同一の部材については、同一の符号を付して説明する。
図6に示すように、第2の実施形態では、加熱手段と冷却手段の双方が設けられ、基板2の加熱と冷却が可能である。即ち、基台510の内部には冷却手段として冷却通路541が設けられており、冷却通路541に冷媒を循環させることで基台510を冷却することが可能である。また、静電チャック3には、加熱手段として高融点金属、例えばモリブデンやタングステン等からなる抵抗発熱体351が設けられ、これに電力を供給することで静電チャック3を加熱することが可能である。
さらに、静電チャック3と基台510の内部には、基板2の裏面中央付近に不活性ガスを供給するための流路72が設けられている。そして、静電チャック3と基台510の間には、厚さが均一の1枚のカーボンシートからなる中間部材4が設けられると共に、中間部材4の流路72を構成する部分にマイクロベローズ6が配されている。
このように、流路72が1つで構成されていても、また加熱手段が静電チャック3側に設けられると共に、冷却手段が基台510側に設けられていてもよい。
なお、図6の静電チャック3は、双極吸着方式のものであり、一対のシート状の電極352A,352Bが直流電源923に接続され、静電吸着用の直流電圧が印加される。また、この電極352A,352Bは高周波電源921にマッチングボックス920を介して接続され、スパッタ時におけるプラズマ引き込み用の高周波電圧が印加される。なお、図6中、符号Sは絶縁シースである。
第2の実施形態の基板保持装置Dは、基本的に第1の実施形態と同様の作用効果を奏するが、基板2の加熱および冷却により基台510と静電チャック3との隙間が増減しても、基板2の裏面へのカーボン粉の付着を防止することができる。即ち、加熱時は抵抗発熱体351により加熱しつつ、不活性ガスを基板2の裏面に循環させることで加熱効果を高める。また、冷却時は基台510に冷媒を循環させて冷却すると共に、不活性ガスを基板2の裏面に循環させることで、基板2から静電チャック3への熱伝達を促進し、冷却効果を高める。このように基板2の加熱および冷却により基台510と静電チャック3との隙間が増減しても、マイクロベローズ6が不活性ガスの流路72とカーボンシートを隔てるので、基板2の裏面等にカーボン粉が付着するのを防止することができる。
上記各実施形態の基板保持装置Dは、これらの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記基板保持装置Dは、プラズマ処理装置として例示したスパッタ装置に限らず、ドライエッチング装置やプラズマアッシャ装置、CVD装置、液晶ディスプレイ製造装置等にも適用可能である。
また、加熱手段520は、基台510に設けられている態様に限られず、静電チャック3に設けられていてもよい。同様に、冷却手段が設けられていてもよく、第2の実施形態のように、冷却手段と加熱手段の双方が設けられていてもよい。
この他、中間部材4は、複数のカーボンシートを積層する態様に限定されず、1枚を外周端部で折り曲げて使用したり、部分的に厚みの異なる1枚のカーボンシートを用いたり、あるいは、3枚以上のカーボンシートを用いて内周側から外周側に向かって段階的又は徐々に厚みを増すようにしてもよい。つまり、内側の方が弾性係数が小さくなるようにしてもよい。また、不活性ガスの流路を外周側または内周側のみ形成してもよい。さらに、マイクロベローズ6の弾性率や高さを内周側と外周側とで異なるものとし、例えば、変形量の大きい内周側が追従しやすいようにより高さ方向の弾性係数が小さいものを用いてもよい。そして、中間部材4に加え、これ以外のシール部材を配置してもよい。
また、図7に示すように、シール機能を持たせるために、内側の流路72Bを構成するマイクロベローズ6の周囲に、シール機能を確保するのに必要な分だけ上側カーボンシートやその他の弾性体444を配すようにしてもよい。
2 基板
3 静電チャック(基板保持台)
4 中間部材
6 マイクロベローズ(弾性成形体)
72A 流路(外周側)
72B 流路(内周側)
330 貫通孔(外周側)
340 貫通孔(内周側)
410 下側カーボンシート
420 上側カーボンシート
510 基台
513 貫通孔(外周側)
514 貫通孔(内周側)
D 基板保持装置

Claims (7)

  1. 基板の裏面に不活性ガスを供給する構造を有する基板保持装置であって、
    不活性ガスの流路に連通する第1貫通孔を有する基台と、
    前記基台上に設けられ、第2貫通孔を有する熱伝導性中間部材と、
    前記中間部材上に設けられ、第3貫通孔を有する基板保持台と、
    前記第2貫通孔内に設けられ、前記中間部材を前記不活性ガスの流路から隔てるように前記第2貫通孔の側壁を覆っており、高さ方向に伸縮可能なベローズ形状の筒体であり、前記中間部材の高さ寸法よりも厚く形成された弾性成形体と、
    を備え、
    前記弾性成形体は中空部を有しており、該中空部が前記第1貫通孔および前記第3貫通孔と連通することで、前記不活性ガスの流路を形成していることを特徴とする基板保持装置。
  2. 前記中間部材は、前記基台及び基板保持台よりも弾性を有することを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記中間部材は、カーボンの成形体であることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
  4. 前記中間部材は、前記弾性成形体の周囲を覆っていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の基板保持装置。
  5. 前記基板保持台は、基板を静電力により吸着保持する静電吸着機構を有することを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
  6. 請求項1に記載の基板保持装置が真空減圧可能な処理室内に設けられていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 該基台は加熱手段を含み、該基板保持台は静電的に基板を吸着するための静電チャックを含み、該基板保持台の表面は凹凸を有しており、
    該基板が該基板保持台に該静電チャックにて吸着された際に該基板と該基板保持台との間の隙間に該第3貫通孔から排出された前記不活性ガスが循環するように構成されている請求項1に記載の基板保持装置。
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