JP5561403B2 - モータトルク制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はモータトルク制御装置に関するものである。
エンジンを駆動源とするエンジン車や、モータを駆動源とする電気自動車又はモータ及びエンジンを駆動源とするハイブリッド電気自動車などの電動車には、ブレーキオーバーライドシステムを装備したものがある。
エンジン車におけるブレーキオーバーライドシステムでは、ブレーキペダルとアクセルペダルの両方が踏込まれたときにエンジンの出力を制限する。電動車におけるブレーキオーバーライドシステムでは、ブレーキペダルとアクセルペダルの両方が踏込まれたときにモータの出力を制限する。
なお、ブレーキペダルとアクセルペダルの両方が踏込まれたときのモータ出力制御に関する先行技術文献としては、例えば下記の特許文献1,2がある。
特開2005−253151号公報 特開2002−271917号公報
しかしながら、従来の電動車におけるブレーキオーバーライドシステムでは、ブレーキペダルとアクセルペダルの両方が踏込まれたときのモータ出力が、単に一定出力に制限されるだけであり、車速やブレーキペダルの踏込み量とは無関係であった。
本発明は上記の事情に鑑み、走行状況に応じた適切な運転性能を得ることができるようなモータ出力(トルク)の制限を行うことができるモータトルク制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明のモータトルク制御装置は、
モータを駆動源とする電動車においてブレーキペダルとアクセルペダルの両方が踏込まれたときに前記モータの出力を制限するモータトルク制御装置であって、
車速検出手段で検出された前記電動車の車速と、ブレーキペダル踏込み量検出手段で検出された前記ブレーキペダルの踏込み量に応じて、前記モータに対する指令トルクの上限値であるモータ制限トルクを可変させ、
前記ブレーキペダルの踏込み量が大きくなるしたがって、前記モータ制限トルクを減少させ、
前記ブレーキペダルの踏込み量が所定値以上のとき、前記モータ制限トルクをマイナスとし、
前記ブレーキペダルの踏込み量が大きくなるにしたがって、前記モータ制限トルクの前記マイナスの値が大きくなるように調整することを特徴とする。
なお、前記ブレーキペダルの踏込み量は、ブレーキペダルのストロークのような踏込み量そのものだけでなく、ブレーキ油圧やブレーキペダルの踏力などのような踏込み量に相当するものも含む。
また、第発明のモータトルク制御装置は、第発明のモータトルク制御装置において、
前記車速が大きくなるにしたがって、前記モータ制限トルクのマイナス側の最大値が大きくなるように調整することを特徴とする。
第1発明のモータトルク制御装置によれば、モータを駆動源とする電動車においてブレーキペダルとアクセルペダルの両方が踏込まれたときに前記モータの出力を制限するモータトルク制御装置であって、車速検出手段で検出された前記電動車の車速と、ブレーキペダル踏込み量検出手段で検出された前記ブレーキペダルの踏込み量に応じて、前記モータに対する指令トルクの上限値であるモータ制限トルクを可変させることを特徴としているため、モータ出力を単に一定出力に制限する場合に比べて、車速とブレーキペダル踏込み量に応じてモータ制限トルクが調整されることにより、走行状況に応じた適切な運転性能を得ることができる。例えば、アクセルペダルの踏込み量が0の状態に戻らないような状況でも、車速とブレーキペダル踏込み量に応じてモータ制限トルクを可変させるため、走行を継続して安全な場所へ移動することもできる。
また、第1発明のモータトルク制御装置によれば、前記ブレーキペダルの踏込み量が大きくなるしたがって、前記モータ制限トルクを減少させるように調整することを特徴としているため、走行状況に応じたより適切な運転性能を得ることができる。例えば、運転者が早期に車両を減速させようとしてブレーキペダルを深く踏み込んだ場合、この踏込み量に応じてモータ制限トルクが減少するため、運転者の意思に合った減速を行うことができる。
また、第1発明のモータトルク制御装置によれば、前記ブレーキペダルの踏込み量が所定値以上のとき、前記モータ制限トルクをマイナスとすることを特徴としているため、走行状況に応じたより適切な運転性能を得ることができる。即ち、運転者が早期に車両を減速又は停止させようとしてブレーキペダルを深く踏み込んだ場合、モータ制限トルクがマイナス(減速トルク)になることによって、運転者の意思どおりに早期に車両を減速又は停止することができる。油圧式ブレーキ装置などのブレーキ装置が故障した状態(フェードなどを含む)でも、車速を停車させることができる。
また、第1発明のモータトルク制御装置によれば、前記ブレーキペダルの踏込み量が大きくなるしたがって、前記モータ制限トルクの前記マイナスの値が大きくなるように調整することを特徴としているため、モータ制限トルクをマイナスにしてモータに減速トルクを発生させる場合にも、ブレーキペダルの踏込み量に応じてモータ制限トルクが減少するため、より円滑な減速、停止操作を行うことができる。
発明のモータトルク制御装置によれば、第発明のモータトルク制御装置において、前記車速が大きくなるにしたがって、前記モータ制限トルクのマイナス側の最大値が大きくなるように調整することを特徴としているため、車速が大きいほど、より大きな減速トルクを発生させることができるため、例えば、車両の暴走をより確実に防止することなどが可能となる。
本発明の実施の形態例に係るモータトルク制御装置の構成を示すブロック図である。 前記モータトルク制御装置で使用するモータ制限トルクマップを例示する図であり、(a)には車速が100km/hの場合のモータ制限トルクマップを示し、(b)には車速が50km/hの場合のモータ制限トルクマップを示し、(c)には車速が20km/hの場合のモータ制限トルクマップを示し、(d)には車速が5km/hの場合のモータ制限トルクマップを示す。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき詳細に説明する。
図1には、モータを駆動源とする電気自動車に装備された本発明の実施の形態例に係るモータトルク制御装置の構成を示している。
図1に示すように、電気自動車にはアクセルポジションセンサ1と、ブレーキスイッチ2と、ブレーキペダル踏込み量検出手段であるブレーキ油圧センサ3と、車速検出手段である車速センサ4とが装備されている。
アクセルポジションセンサ1は、電気自動車に装備されたアクセル装置のアクセルペダル5の踏込み量を検出するセンサである。車速センサ4は、電気自動車の車速を検出するセンサである。ブレーキスイッチ2は、電気自動車に装備された油圧式ブレーキ装置のブレーキペダル6が踏込まれたことを検出するセンサである。
ブレーキ油圧センサ3は、前記油圧式ブレーキ装置のブレーキ油圧を検出するセンサである。このブレーキ油圧はブレーキペダル6の踏込み量の増減に応じて増減する。即ち、ブレーキ油圧センサ3はブレーキペダル踏込み量検出手段として機能するものであり、ブレーキ油圧はブレーキペダル踏込み量に相当する。なお、その他にも、ブレーキペダル踏込み量検出手段として機能するものとしては、ブレーキペダルのストロークを検出するストロークセンサや、ブレーキペダルの踏力を検出する踏力センサなどがある。前記ブレーキペダルのストロークはブレーキペダルの踏込み量と同様のものであり、前記踏力はブレーキペダル踏込み量の増減に応じて増減するものであり、ブレーキペダル踏込み量に相当する。従って、本発明において、ブレーキペダルの踏込み量は、ブレーキペダルのストロークのような踏込み量そのものだけでなく、ブレーキ油圧やブレーキペダルの踏力などのような踏込み量に相当するものも含む。
次に、図1に基づき、モータトルク制御装置の構成について説明する。なお、図1に示すモータトルク制御装置の機能は、例えば、電気自動車のECU(電子制御ユニット)で実行されるソフトウエアによって実現される。
図1に示すように、比較部11では、アクセルポジションセンサ1で検出されたアクセルペダル踏込み量aと、アクセルペダル踏込み量の閾値asとを比較し、アクセルペダル踏込み量aが閾値as以上になると、ON信号(フラグ:1)を出力する。比較部12では、ブレーキ油圧センサ3で検出されたブレーキ油圧bと、ブレーキ油圧の閾値bs1とを比較し、ブレーキ油圧bが閾値bs1以上になると、ON信号(フラグ:1)を出力する。
AND回路部13では、比較部11から出力されたON信号を入力し、比較部12から出力されたON信号を入力し、且つ、ブレーキスイッチ2から出力されたブレーキペダル踏込み検出信号c(フラグ:1)を入力すると、ON信号(フラグ:1)を出力する。タイムカウンタ14では、AND回路部13から出力されたON信号を入力した時点から時間t1のカウントを開始して、このカウント時間t1を出力する。比較部15では、タイムカウンタ14でカウントされた時間t1と、時間の閾値t1sとを比較し、カウント時間t1が閾値t1s以上になると、ON信号(フラグ:1)を出力する。
比較部16では、車速センサ4で検出された車速vと、車速の閾値vsとを比較し、車速vが閾値vs以上になると、ON信号(フラグ:1)を出力する。AND回路部17では、比較部15から出力されたON信号を入力し、且つ、比較部16から出力されたON信号を入力すると、モータ出力制限(ブレーキオーバーライド)の開始信号(フラグ:1)を出力する。
比較部18では、ブレーキ油圧センサ3で検出されたブレーキ油圧bと、ブレーキ油圧の閾値bs2とを比較し、ブレーキ油圧bが閾値bs2以下になると、ON信号(フラグ:1)を出力する。NOT回路部19では、ブレーキスイッチ2からブレーキペダル踏込み検出信号cが出力されないとき(フラグ:0)、ON信号(フラグ:1)を出力する(フラグを0から1に反転する)。AND回路部20では、比較部18から出力されたON信号を入力し、且つ、NOT回路部19から出力されたON信号を入力すると、ON信号(フラグ:1)を出力する。
タイムカウンタ21では、AND回路部20から出力されたON信号を入力した時点から時間t2のカウントを開始して、このカウント時間t2を出力する。比較部22では、タイムカウンタ21でカウントされた時間t2と、時間の閾値t2sとを比較し、カウント時間t2が閾値t2s以上になると、ON信号(フラグ:1)を出力する。
トルク制限信号出力部23では、AND回路部17から出力されたON信号を入力したときには、トルク制限開始信号(フラグ:1)を出力し、比較部22から出力されたON信号を入力したときには、トルク制限停止信号(フラグ:0)を出力する。
即ち、上記の処理はアクセルペダル2とブレーキペダル3の両方が踏込まれたか否か(即ちブレーキオーバーライドによるモータトルク制限を行うか否か)を判定するためものである。運転者がアクセルペダル5とブレーキペダル6の両方を踏み込むことによって、アクセルポジションセンサ1で検出されるアクセルペダル踏込み量aが閾値as以上となり、同時にブレーキスイッチ2からブレーキペダル踏込み検出信号cが出力され且つブレーキ油圧センサ3で検出されるブレーキ油圧bが閾値bs1以上となったときには、トルク制限開始信号を出力する。その結果、ブレーキオーバーライドによるモータトルク制限を開始する(具体的には後述)。一方、ブレーキペダル6は踏み込まれておらず、ブレーキスイッチ2のブレーキペダル踏込み検出信号cが出力されず、且つ、ブレーキ油圧センサ3で検出されるブレーキ油圧bが閾値bs2以下であるときには、モータトルク制限停止信号を出力する。その結果、ブレーキオーバーライドによるモータトルク制限を停止する(具体的には後述)。
詳述すると、モータ制限トルク切換部25では、トルク制限信号出力部23から出力されたトルク制限停止信号を入力したときには、通常運転時のモータトルクの上限値として設定されているモータ制限トルクmtr2(例えば180N・m)を出力する。
そして、モータ制限トルク切換部25では、トルク制限信号出力部23から出力されたモータトルク制限開始信号を入力したときには、モータ制限トルクマップ部24から出力されたモータ制限トルクmtr1を出力する。詳細は後述するが、モータ制限トルクマップ部23では、車速センサ4で検出される車速vと、ブレーキ油圧センサ3で検出されるブレーキ油圧bとに応じて、ブレーキオーバーライドにおけるモータトルクの上限値であるモータ制限トルクmtr1を調整して出力する。
モータ指令トルクリミッタ部28には、前記アクセル装置のモータ指令トルク演算部27から出力されるモータ指令トルクmtrと、モータ制限トルク切換部25から出力されるモータ制限トルクmtr1又はmtr2と、モータトルクの下限値として設定されているモータ制限トルクmtr3(例えば−180N・m)とが入力される。
モータ指令トルク演算部27では、アクセルポジションセンサ1で検出されるアクセルペダル踏込み量aに基づいてモータ指令トルクmtrを演算する(アクセルペダル踏込み量aの増減に応じて増減するモータ指令トルクmtrが演算される)。
モータ指令トルクリミッタ部28では、モータ指令トルク演算部27から入力したモータ指令トルクmtrを、モータ指令トルクmtr4としてインバータ(図示省略)へ出力する。このとき、モータ指令トルクリミッタ部28では、モータ指令トルクmtrが上限のモータ制限トルクmtr1又はmtr2と、下限のモータ制限トルクmtr3との間であれば、モータ指令トルクmtrをそのままモータ指令トルクmtr4として前記インバータへ出力する一方、モータ指令トルクmtrが上限のモータ制限トルクmtr1又はmtr2を超えたときには、上限のモータ制限トルクmtr1(ブレーキオーバーライド時の場合)、又は、モータ制限トルクmtr2(通常運転時の場合)を、モータ指令トルクmtr4として前記インバータへ出力し、モータ指令トルクmtrが下限のモータ制限トルクmtr3を超えた(下回った)ときには、下限のモータ制限トルクmtr3をモータ指令トルクmtr4として前記インバータへ出力する。
前記インバータでは、電気自動車の駆動源であるモータの出力トルクがモータ指令トルクmtr4となるように前記モータへ供給する電力を制御する。かくして、ブレーキオーバーライド時には、モータの出力トルクの上限が、モータ制限トルクマップ部24で調整されたモータ制限トルクmtr1となるように制限される。
ここで図2に基づき、モータ制限トルクマップ部24で用いるモータ制限トルクマップについて説明する。
モータ制限トルクマップの例として、図2(a)には車速vが100km/hの場合のモータ制限トルクマップを示し、図2(b)には車速vが50km/hの場合のモータ制限トルクマップを示し、図2(c)には車速vが20km/hの場合のモータ制限トルクマップを示し、図2(d)には車速vが5km/hの場合のモータ制限トルクマップを示す。
図2(a)に示すように、車速vが100km/hの場合、ブレーキ油圧bがb1になるまではモータ制限トルクmtr1を一定とする。そして、ブレーキ油圧bがb1になった時点からは、ブレーキ油圧bが大きくなるしたがって、モータ制限トルクmtr1を減少させる。このようなモータ制限トルクmtr1の減少はブレーキ油圧bがb3になるまで実施し、ブレーキ油圧bがb3になった時点からは、モータ制限トルクmtr1を一定とする。また、b1〜b3の間でモータ制限トルクmtr1を減少させる際、その途中でブレーキ油圧bがb2になった時点からは、モータ制限トルクmtr1をマイナス(減速トルク)とする。また、ブレーキ油圧bが大きくなるしたがって、このマイナスのモータ制限トルクmtr1の値(絶対値)を大きくする。なお、マイナスのモータ制限トルクmtr1がモータ指令トルクmtr4としてインバータに出力された場合、インバータでは、駆動モータの出力トルクがマイナスのモータ制限トルクmtr1(減速トルク)となるにように(即ち駆動モータに回生制動トルクが生じるように)制御する。
図2(b)に示すように、車速vが50km/hの場合、ブレーキ油圧bがb4になるまではモータ制限トルクmtr1を一定とする。そして、ブレーキ油圧bがb4になった時点からは、ブレーキ油圧bが大きくなるにしたがって、モータ制限トルクmtr1を減少させる。このようなモータ制限トルクmtr1の減少はブレーキ油圧bがb6になるまで実施し、ブレーキ油圧bがb6になった時点からは、モータ制限トルクmtr1を一定とする。また、b4〜b6の間でモータ制限トルクmtr1を減少させる際、その途中でブレーキ油圧bがb5になった時点からは、モータ制限トルクmtr1をマイナス(減速トルク)とする、また、ブレーキ油圧bが大きくなるにしたがって、このマイナスのモータ制限トルクmtr1の値(絶対値)を大きくする。
図2(c)に示すように、車速vが20km/hの場合、ブレーキ油圧bがb7になるまではモータ制限トルクmtr1を一定とする。そして、ブレーキ油圧bがb7になった時点からは、ブレーキ油圧bが大きくなるにしたがって、モータ制限トルクmtr1を減少させる。このようなモータ制限トルクmtr1の減少はブレーキ油圧bがb9になるまで実施し、ブレーキ油圧bがb9になった時点からは、モータ制限トルクmtr1を一定とする。また、b7〜b9の間でモータ制限トルクmtr1を減少させる際、その途中でブレーキ油圧bがb8になった時点からは、モータ制限トルクmtr1をマイナス(減速トルク)とする。また、ブレーキ油圧bが大きくなるにしたがって、このマイナスのモータ制限トルクmtr1の値(絶対値)を大きくする。
図2(d)に示すように、車速vが5km/hの場合、ブレーキ油圧bがb10になるまではモータ制限トルクmtr1を一定とする。そして、ブレーキ油圧bがb10になった時点からは、ブレーキ油圧bが大きくなるにしたがって、モータ制限トルクmtr1を減少させる。このようなモータ制限トルクmtr1の減少はブレーキ油圧bがb11になるまで実施し、ブレーキ油圧bがb11になった時点からは、モータ制限トルクmtr1を0にする。
また、本実施の形態例のモータ制限トルクマップには、次のような特徴がある。
即ち、車速vが5km/h、20km/h、50km/h、100km/hと大きくなるにしたがって、モータ制限トルクmtr1の減少を開始する時点の前記ブレーキペダルの踏込み量bの閾値が、b10>b7>b4>b1と小さくなっている。
また、車速vが5km/h、20km/h、50km/h、100km/hと大きくなるしたがって、モータ制限トルクmtr1のマイナス側の最大値(−mtr1)が大きくなっている。
なお、車速vが100km/h、50km/h、20km/h、5km/h以外の速度である場合には、100km/h、50km/h、20km/h、5km/hのモータ制限トルクマップに基づいて補間することにより、当該車速におけるブレーキ油圧bとモータ制限トルクmtr1の関係(マップ)を得る。
以上のように、本実施の形態例のモータトルク制御装置によれば、モータを駆動源とする電気自動車においてブレーキペダル5とアクセルペダル6の両方が踏込まれたときにモータの出力を制限するモータトルク制御装置であって、車速センサ1(車速検出手段)で検出された車速vと、ブレーキ油圧センサ3(ブレーキペダル踏込み量検出手段)で検出されたブレーキ油圧b(ブレーキペダル踏込み量に相当)に応じて、モータに対する指令トルクmtrの上限値であるモータ制限トルクmtr1を可変させることを特徴としているため、モータ出力を単に一定出力に制限する場合に比べて、車速vとブレーキ油圧b(ブレーキペダル踏込み量)に応じてモータ制限トルクmtr1が調整されることにより、走行状況に応じた適切な運転性能を得ることができる。例えば、アクセルペダル5の踏込み量が0の状態に戻らないような状況でも、車速vとブレーキ油圧b(ブレーキペダル踏込み量)に応じてモータ制限トルクmtr1を可変させるため、走行を継続して安全な場所へ移動することもできる。
また、本実施の形態例のモータトルク制御装置によれば、ブレーキ油圧b(ブレーキペダル踏込み量)が大きくなるしたがって、モータ制限トルクmtr1を減少させるように調整することを特徴としているため、走行状況に応じたより適切な運転性能を得ることができる。例えば、運転者が早期に車両を減速させようとしてブレーキペダル6を深く踏み込んだ場合、この踏込み量に応じてモータ制限トルクmtr1が減少するため、運転者の意思に合った減速を行うことができる。
また、本実施の形態例のモータトルク制御装置によれば、車速vが大きくなるにしたがって、モータ制限トルクmtr1の減少を開始する時点のブレーキ油圧b(ブレーキペダル踏込み量)の閾値が小さくなるようにすることを特徴としているため、走行状況に応じたより適切な運転性能を得ることができる。例えば、高車速時には低ブレーキ油圧(低踏込み量b)でもモータ制限トルクmtr1を低減(モータ出力の制限を強化)するため、より確実に車両の暴走を防止することができ、低車速時には高車速時に比べて高いブレーキ油圧b(高い踏込み量)でモータ制限トルクmtr1を低減するため、車両の移動を速やかに行うことができる。
また、本実施の形態例のモータトルク制御装置によれば、ブレーキ油圧b(ブレーキペダル踏込み量)が所定値以上のとき、モータ制限トルクmtr1をマイナス又は0とすることを特徴としているため、走行状況に応じたより適切な運転性能を得ることができる。即ち、運転者が早期に車両を減速又は停止させようとしてブレーキペダル6を深く踏み込んだ場合、モータ制限トルクmtr1がマイナス(減速トルク)又は0になることによって、運転者の意思どおりに早期に車両を減速又は停止することができる。油圧式ブレーキ装置が故障した状態(フェードなどを含む)でも、車速を停車させることができる。
また、本実施の形態例のモータトルク制御装置によれば、ブレーキ油圧b(ブレーキペダル踏込み量)が大きくなるしたがって、モータ制限トルクmtr1のマイナスの値が大きくなるように調整することを特徴としているため、モータ制限トルクmtr1をマイナスにしてモータに減速トルクを発生させる場合にも、ブレーキ油圧b(ブレーキペダル踏込み量)に応じてモータ制限トルクmtr1が減少するため、より円滑な減速、停止操作を行うことができる。
また、本実施の形態例のモータトルク制御装置によれば、車速vが大きくなるにしたがって、モータ制限トルクmtr1のマイナス側の最大値(−mtr1)が大きくなるように調整することを特徴としているため、車速vが大きいほど、より大きな減速トルクを発生させることができるため、例えば、車両の暴走をより確実に防止することなどが可能となる。
なお、本発明のモータトルク制御装置は、モータを駆動源とする電気自動車に限らず、モータとエンジンを駆動源とするハイブリッド電気自動車などの電動車にも適用することができる。
本発明はモータトルク制御装置に関するものであり、電気自動車やハイブリッド電気自動車などの電動車にブレーキオーバーライドシステムを装備する場合に有用なものである。
1 アクセルポジションセンサ
2 ブレーキスイッチ
3 ブレーキ油圧センサ
4 車速センサ
5 アクセルペダル
6 ブレーキペダル
11,12 比較部
13 AND回路部
14 タイムカウンタ
15,16 比較部
17 AND回路部
18 比較部
19 NOT回路部
20 AND回路部
21 タイムカウンタ
22 比較部
23 トルク制限信号出力部

Claims (2)

  1. モータを駆動源とする電動車においてブレーキペダルとアクセルペダルの両方が踏込まれたときに前記モータの出力を制限するモータトルク制御装置であって、
    車速検出手段で検出された前記電動車の車速と、ブレーキペダル踏込み量検出手段で検出された前記ブレーキペダルの踏込み量に応じて、前記モータに対する指令トルクの上限値であるモータ制限トルクを可変させ、
    前記ブレーキペダルの踏込み量が大きくなるしたがって、前記モータ制限トルクを減少させ、
    前記ブレーキペダルの踏込み量が所定値以上のとき、前記モータ制限トルクをマイナスとし、
    前記ブレーキペダルの踏込み量が大きくなるにしたがって、前記モータ制限トルクの前記マイナスの値が大きくなるように調整することを特徴とするモータトルク制御装置。
  2. 請求項に記載のモータトルク制御装置において、
    前記車速が大きくなるにしたがって、前記モータ制限トルクのマイナス側の最大値が大きくなるように調整することを特徴とするモータトルク制御装置。
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