JP5560678B2 - バッテリーターミナル - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリーターミナルに関するものである。
特許文献1には、バッテリの上面から突出しているバッテリポストに取り付けられるバッテリーターミナルとして、金属板材を曲げ加工して形成された弧状保持部と、弧状保持部の周方向における両端縁から延出した平板状をなす一対の締付部とを備えたものが開示されている。バッテリーターミナルをバッテリポストに接続する際には、弧状保持部をバッテリポストに被せ、ボルトとナットなどの締結部材により一対の締付部を接近させることにより、弧状保持部を縮径変形させてバッテリポストに密着させる。
この種のバッテリーターミナルでは、正しい取付け形態として、作業マニュアル上、バッテリの上面に弧状保持部の下縁を当接させることが定められており、さらに、弧状保持部をバッテリに当接させたことを確認する手段として、バッテリポストの上端部を、弧状保持部の上縁から所定寸法だけ露出させて目視できるようにしている。
特開2003−272606号公報
バッテリポストの上端部を弧状保持部の上縁から突出させるためには、弧状保持部の高さ寸法を低く抑える必要があるが、そうすると、弧状保持部とバッテリポストとの接触面積が小さくなるため、バッテリポストに対する保持力の低下が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、バッテリポストに対する保持力の向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、バッテリの上面から突出しているバッテリポストに取り付けられるバッテリーターミナルであって、金属板材を略円弧状に曲げ加工して形成され、前記バッテリの上面に当接した状態で前記バッテリポストの外周を包囲する弧状保持部と、前記弧状保持部の周方向における両端縁から延出した概ね平板状をなす一対の締付部とを備え、前記一対の締付部を接近させることで、前記弧状保持部が前記バッテリポストを導通可能に保持するようになっているバッテリーターミナルにおいて、前記弧状保持部の上縁が、高低差を有する高い縁部と低い縁部とを周方向に並べて構成され、前記高い縁部が、前記弧状保持部の周方向における端部に配され、前記弧状保持部を前記バッテリの上面に当接した状態において、前記高い縁部は前記バッテリポストの上端とほぼ同じ高さに位置し、前記低い縁部は前記バッテリポストの上端よりも低い高さに位置しており、前記弧状保持部を前記バッテリの上面に当接させて前記バッテリポストに正しく取り付けられた状態では、前記低い縁部において前記バッテリポストの上端部が目視可能に露出するようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記弧状保持部の下縁には、その下縁に高低差を生じさせる形態の段差部が形成されており、前記高い縁部の周方向における両端部のうち前記締付部から遠い側の端部と前記低い縁部との境界から、前記弧状保持部の軸線と平行に仮想境界線を延ばしたときに、この仮想境界線上に前記段差部が位置しているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記段差部は、前記弧状保持部の下縁を局部的に凹ませた形態とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記弧状保持部の周方向の端部には、前記締付部との境界となる折り目が、前記弧状保持部の軸線と平行な仮想軸線に対して斜め方向に形成され、前記締付部における前記弧状保持部との境界部の上縁には、前記折り目の上端に連なる切欠部が形成され、前記高い縁部の周方向における両端部のうち前記締付部に近い側の端部が、前記切欠部に臨む位置に配されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記一対の締付部を接近させる手段として、前記一対の締付部における互いに非対向となる外面を押圧する押圧部を備えた締付け部材が設けられ、前記弧状保持部と前記締付部との境界には、前記弧状保持部の軸線と平行な仮想軸線に対して傾斜した折り目が形成され、前記押圧部は、その外周縁の一部を前記折り目に接近して沿わせた状態で前記締付部の外面を押圧するようになっているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
弧状保持部をバッテリの上面に当接させて、バッテリーターミナルをバッテリポストに正しく取り付けた状態では、弧状保持部の上縁のうち低い縁部においてはバッテリポストの上端部が露出するので、作業者は、この露出状態を目視することにより、バッテリーターミナルが正しく取り付けられていることを確認できる。
また、弧状保持部のうち高い縁部と対応する領域は、低い縁部と対応する領域に比べるとバッテリポストとの接触面積が大きくなっている。そして、締付部を接近させて弧状保持部を縮径変形させたときには、バッテリポストへの押圧力が弧状保持部の端部において高くなるという点に着目し、接触面積の大きい高い縁部を弧状保持部の端部に配置している。これにより、バッテリポストに対する弧状保持部の保持力が高められている。
<請求項2の発明>
一対の締付部を接近させたときに、弧状保持部の縮径変形の仕方は、段差部からバッテリポストの軸線方向に延ばした仮想境界線を境として異なる。つまり、仮想境界線よりも締付部から遠い中央側の領域では、バッテリポストに対する弧状保持部の密着度が低いのに対し、仮想境界線よりも締付部に近い端部側の領域では、バッテリポストに対する弧状保持部の密着度が高い。
この点に着目し、本発明では、高い縁部の周方向における両端部のうち締付部から遠い側の端部を、仮想境界線と対応するように位置させ、仮想境界線を境とする弧状保持部の変形形態が、より明確に異なるようにした。これにより、仮想境界線よりも端部側の領域では、バッテリポストに対する弧状保持部の密着度がより高まるだけでなく、仮想境界線の近傍においても弧状保持部がバッテリポストに対して確実に密着するので、弧状保持部とバッテリポストとの間の接触面積が拡大し、弧状保持部は高い保持力を発揮する。
<請求項3の発明>
弧状保持部の下縁のうち低い縁部と対応する領域の全体を切欠することによって段差部を形成した場合には、弧状保持部の下縁のうちバッテリの上面に当接する領域が狭くなるので、弧状保持部の姿勢が不安定になることが懸念される。その点、本発明では、段差部が、弧状保持部の下縁を局部的に凹ませた形態となっているので、弧状保持部の下縁のうち低い縁部と対応する領域の一部も、バッテリの上面に当接することになる。これにより、バッテリの上面と弧状保持部の下縁との当接範囲が広くなるので、弧状保持部の姿勢が安定する。
<請求項4の発明>
高い縁部の端部が切欠部に臨むように位置しているので、高い縁部の端部が切欠部から離れて位置しているものに比べると、切欠部の底縁の高さを高く設定できる。切欠部の底縁を高くするということは、弧状保持部の軸線方向における締付部の高さ寸法を大きくできることを意味するので、締付部の強度向上を図ることができる。
<請求項5の発明>
弧状保持部と締付部との境界に形成されている折り目は、弧状保持部の軸線と平行な仮想軸線に対して傾斜しているので、弧状保持部の軸線と平行な折り目に比べると、締付部の外面の面積は傾斜している分だけ大きい。本発明では、この点に着目し、締付け部材は、押圧部の外周縁の一部を折り目に接近して沿わせることにより、折り目に沿った領域を含む広い範囲に亘って締付部の外面に押圧させるようにしているので、弧状保持部を縮径変形させる際に、締付部に変形が生じ難い。これにより、締付け部材による締付力が、締付部を介して効果的に弧状保持部に作用するので、弧状保持部を確実に縮径変形させることができる。
実施形態1のバッテリーターミナルをバッテリポストに取り付けた状態をあらわす正面図 バッテリーターミナルをバッテリポストに取り付けた状態をあらわす平面図 バッテリーターミナルをバッテリポストに取り付けた状態をあらわす左側面図 バッテリーターミナルの正面図 バッテリーターミナルの平面図 バッテリーターミナルの背面図 バッテリーターミナルの底面図 バッテリーターミナルの左側面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。本実施形態のバッテリーターミナルTは、バッテリBの上面から突出しているバッテリポストPに取り付けられるものであり、ターミナル本体10と接続ポスト23と締付け部材25とを備えて構成されている。
ターミナル本体10は、所定形状の金属板材を曲げ加工したものであり、弧状保持部11と、前後一対の締付部12F,12Rと、台座部16とが一体に形成されている。弧状保持部11は、軸線を上下方向に向けた概ね円筒状をなし、図5に示すように、弧状保持部11の平面形状は左方へ開いた略円弧形をなしている。弧状保持部11の径寸法(曲率半径)は、上端において最小であり、下端において最大となる。つまり、弧状保持部11は、全体として上方に向かって次第に縮径したテーパ状をなしている。この弧状保持部11のテーパの形態は、テーパ状をなすバッテリポストPの形状に合わせたものであり、弧状保持部11は、バッテリポストPに対しその外周を包囲するように取り付けられるようになっている。
弧状保持部11の周方向における両端部には、その両端縁から平板状に延出した形態の前後一対の締付部12F,12Rが連なっている。両締付部12F,12Rは互いに平行をなし、両締付部12F,12Rには、その板面と直角に貫通した形態の貫通孔13F,13Rが形成されている。両貫通孔13F,13Rの貫通方向(即ち、両締付部12F,12Rの対向方向)は、水平な向き(前後方向)ではなく、水平方向(即ち、弧状保持部11を縮径変形又は拡径変形させたときに、弧状保持部11の両端部が接近又は離間する方向)に対して斜め方向となっている。即ち、前側の第1締付部12Fの外面(後側の第2締付部12Rと対向せずに前方に臨む面)は、斜め上前方を向いており、第2締付部12Rの外面(第1締付部12Fと対向せずに後方に臨む面)は、斜め下後方を向いている。
このように一対の締付部12F,12Rは、弧状保持部11の両端部の接近・離間方向に対して斜めをなしている。したがって、第1締付部12Fと弧状保持部11との境界となる第1折り目14Fは、弧状保持部11の軸線と平行な第1仮想軸線15Fに対して斜め方向となっている。即ち、第1折り目14Fは、図4に示すように、前方から視たときに上縁から下縁に向かって斜め右方へ延びている。また、第2締付部12Rと弧状保持部11との境界となる第2折り目14Rも、弧状保持部11の軸線と平行な第2仮想軸線15Rに対して斜め方向となっている。即ち、第2折り目14Rは、図6に示すように、後方から視たときに上縁から下縁に向かって斜め右方へ延びている。また、左方(図8と同じ方向)から視たときには、第1折り目14Fと第2折り目14Rは、互いにほぼ平行をなしている。
このように両折り目14F,14Rが斜め方向となっているので、弧状保持部11の前側の端部においては、図1及び図4に示すように、周方向におけるバッテリポストPへの密着領域が、弧状保持部11の下縁から上縁に向かって次第に拡大し、弧状保持部11の後側の端部においては、図6に示すように、周方向におけるバッテリポストPへの密着領域が、弧状保持部11の上縁から下縁に向かって次第に拡大する。
台座部16は、弧状保持部11の下縁の周方向における中央部分に連なっており、台座部16の内部には、接続ポスト23の基端部(図示省略)が回転規制された状態で収容されている。接続ポスト23は、軸線を弧状保持部11の軸線と平行に向けた雄ネジ部24を有し、その雄ネジ部24が台座部16から上方へ突出している。この接続ポスト23には、電線の端末部に固着した接続端子(図示省略)や、バスバーの接続端部(図示省略)などの導電路の端末部が導通可能に取り付けられるようになっている。これにより、導電路がバッテリーターミナルTを介してバッテリポストPに導通可能に接続される。
弧状保持部11の上縁は、高低差を有する高い縁部(以下、第1高縁部17Fという)と低い縁部18とを周方向に並べて構成されている。第1高縁部17Fは、図4に示すように、弧状保持部11の周方向における一方(前面側)の端部に位置しており、それ以外の領域は低い縁部18となっている。上縁の周方向における全領域のうち、低い縁部18が占めるのは約半周分の領域である。第1高縁部17Fの周方向の長さは、低い縁部18よりも短く、弧状保持部11の上縁のうち第1高縁部17Fが占めるのは、約1/8周分の領域である。
バッテリーターミナルTをバッテリポストPに対して正しい形態で接続した状態では、図2に示すように、弧状保持部11の軸線がバッテリポストPの軸線とほぼ同軸状となり、図1及び図3に示すように、弧状保持部11の下縁がバッテリBの上面に当接するようになっている。このように弧状保持部11の下縁がバッテリBの上面に当接した状態では、第1高縁部17Fが、バッテリポストPの上端面とほぼ同じ高さとなる。これに対し、低い縁部18は、バッテリポストPの上端縁よりも所定寸法だけ低い位置にある。この所定寸法は、作業者が、低い縁部18から上方へ露出しているバッテリポストPの上端部を確実に目視し得る程度の寸法とされている。
図4に示すように、弧状保持部11の下縁には、下縁を局部的に凹ませた形態(切欠した形態)であって、弧状保持部11の内周と外周に両方に開口された形態をなす第1凹部19Fが形成されている。第1凹部19Fは、周方向において弧状保持部11の下縁の端部に位置する。第1凹部19Fの切欠領域の正面から視た形状は略方形をなす。第1凹部19Fの周方向における寸法は、第1高縁部17Fの周方向の寸法よりも小さい。
第1凹部19Fの開口縁において上下方向に延びる左右一対の側縁部のうち、周方向において第1締付部12Fに近い側の側縁部は、第1段差部20Fとなっている。そして、この第1段差部20Fは、第1高縁部17Fの周方向における両端部のうち弧状保持部11の端部(第1締付部12F)から遠い側の端部(つまり、低い縁部18との境界)と対応(整合)するように位置している。つまり、第1高縁部17Fと低い縁部18との境界から弧状保持部11の軸線と平行に第1仮想境界線21Fを下方へ真っ直ぐに延ばしたときに、その第1仮想境界線21F上に第1段差部20Fが位置する。
弧状保持部11の上縁と第1締付部12Fの上縁との境界部分には、局部的に切欠した形態の第1切欠部22Fが形成されている。この第1切欠部22Fは、第1締付部12Fを斜めに曲げ加工する際に加工のし易さを意図して形成されたものである。また、上記の第1段差部20Fも、第1締付部12Fの加工のし易さに寄与している。したがって、第1折り目14Fは、第1切欠部22Fと第1段差部20Fとを結ぶように延びている。また、第1切欠部22Fと第1高縁部17Fは、その境界線を共有するように隣接しているので、第1切欠部22Fの底縁の位置が比較的高くても、第1切欠部22Fの底縁と第1高縁部17Fの上縁との高低差が大きく確保されている。
第2締付部12Rの上縁には、弧状保持部11の上縁に近い側の端部領域を局部的に高くした形態の第2高縁部17Rが形成されている。この第2高縁部17Rは、弧状保持部11の低い縁部18よりも高く、第1高縁部17Fとほぼ同じ高さとなっている。また、左右方向において、第2高縁部17Rの形成領域は、第1高縁部17Fとほぼ同じ範囲となっている。この第2高縁部17Rは、第2締付部12Rの加工のし易さに寄与している。したがって、第2折り目14Rは、第2高縁部17Rの上縁における弧状保持部11との境界から、弧状保持部11の下縁と第2締付部12Rの下縁との段差状の境界とを結ぶように延びている。同じく第2締付部12Rの上縁には、第2高縁部17Rの左右両端部のうち弧状保持部11から遠い側の端部に隣接するように第2切欠部22Rが形成されている。
図6に示すように、弧状保持部11の下縁には、下縁を局部的に凹ませた形態(切欠した形態)であって、弧状保持部11の内周と外周に両方に開口された形態をなす第2凹部19Rが形成されている。第2凹部19Rは、周方向において弧状保持部11の下縁の端部よりも中央寄りに位置する。第2凹部19Rの切欠領域の正面から視た形状は、第1凹部19Fと同じく略方形をなす。第2凹部19Rの周方向における寸法は、第1凹部19Fと同じ寸法である。
第2凹部19Rの開口縁において上下方向に延びる左右一対の側縁部のうち、周方向において第2締付部12Rに近い側の側縁部は、第2段差部20Rとなっている。そして、この第2段差部20Rは、第2高縁部17Rの左右両端部のうち弧状保持部11との境界となる端部と対応(整合)するように位置している。つまり、第2高縁部17Rと弧状保持部11との境界から弧状保持部11の軸線と平行に第2仮想境界線21Rを下方へ真っ直ぐに延ばしたときに、その第2仮想境界線21R上に第2段差部20Rが位置する。
かかるターミナル本体10には、弧状保持部11を縮径変形させてバッテリポストPの外周に固着する手段として、締付け部材25が取り付けられている。取付け部材は、ボルト26と座金29とナット32とから構成されている。ボルト26は、その雄ネジ状の軸部27を後方から両締付部12F,12Rの両貫通孔13F,13Rに貫通され、頭部28を第2締付部12Rの上縁の第2ストッパ33Rに係止させることにより、両締付部12F,12Rに対して回転規制されている。ボルト26の軸部27には、前方から座金29が外嵌され、更にナット32が螺合されている。図3に示すように、この座金29の後面(第1締付部12Fの外面との対向面)は、押圧部30となっている。
座金29は、軸部27に貫通される中心孔31を有するという点では周知の形態である。これに対し、図1に示すように、座金29の外形は、不等脚台形である。座金29の上縁と下縁は互いに平行であるが、座金29の右縁と左縁は平行ではない。つまり、座金29の左縁は、上縁及び下縁に対して直角であるのに対し、右縁は、上縁及び下縁に対して斜めであり、第1折り目14Fとほぼ平行をなしている。また、座金29の上縁は、第1締付部12Fの上縁のストッパ33Fに係止され、この係止作用により、座金29は、その右縁を第1折り目14Fに接近して沿わせた状態で、両締付部12F,12Rに対して回転規制されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。バッテリーターミナルTをバッテリポストPに取り付ける際には、弧状保持部11をバッテリポストPに上から被せて、バッテリBの上面に載置させ、その状態からナット32を回転させて締め付ける。すると、ボルト26の頭部28が第2締付部12Rの外面に対して面当たり状態で当接するとともに、座金29の押圧部30が第1締付部12Fの外面に対して面当たり状態で当接し、双方の当接作用により、両締付部12F,12Rが次第に接近し、それに伴って弧状保持部11が縮径変形し、弧状保持部11の内周面がバッテリポストPの外周に対して導通可能に密着される。
図1に示すように、弧状保持部11をバッテリBの上面に当接させて、バッテリーターミナルTをバッテリポストPに正しく取り付けた状態では、弧状保持部11の上縁のうち低い縁部18においてはバッテリポストPの上端部が露出するので、作業者は、この露出状態を目視することにより、バッテリーターミナルTが正しく取り付けられていることを確認できる。
また、弧状保持部11のうち第1高縁部17Fと対応する領域は、低い縁部18と対応する領域に比べるとバッテリポストPとの接触面積が大きくなっている。そして、両締付部12F,12Rを接近させて弧状保持部11を縮径変形させたときには、弧状保持部11からバッテリポストPへの押圧力が、周方向において均一にはならず、弧状保持部11の周方向における両端部と中央部において高くなるという点に着目し、この接触面積の大きい第1高縁部17Fを弧状保持部11の一方の端部に配置している。これにより、バッテリポストPに対する弧状保持部11の保持力が高められている。
また、一対の締付部12F,12Rを接近させたときに、弧状保持部11の縮径変形の仕方は、第1段差部20FからバッテリポストPの軸線方向に延ばした第1仮想境界線21Fを境として異なる。つまり、第1仮想境界線21Fよりも第1締付部12Fから遠い中央側の領域では、バッテリポストPに対する弧状保持部11の密着度が低いのに対し、第1仮想境界線21Fよりも第1締付部12Fに近い端部側の領域では、バッテリポストPに対する弧状保持部11の密着度が高い。
この点に着目し、本実施形態では、第1高縁部17Fの周方向における両端部のうち第1締付部12Fから遠い側の端部を、第1仮想境界線21F(第1段差部20F)と対応するように位置させ、第1仮想境界線21Fを境とする弧状保持部11の変形形態が、より明確に異なるようにした。これにより、第1仮想境界線21Fよりも端部側の領域では、バッテリポストPに対する弧状保持部11の密着度がより高まるだけでなく、第1仮想境界線21Fの近傍においても弧状保持部11がバッテリポストPに対して確実に密着するので、弧状保持部11とバッテリポストPとの間の接触面積が拡大し、弧状保持部11は高い保持力を発揮する。
また、弧状保持部11の下縁のうち低い縁部18と対応する領域の全体を切欠することによって第1段差部20Fを形成した場合には、弧状保持部11の下縁のうちバッテリBの上面に当接する領域が狭くなるので、弧状保持部11の姿勢が不安定になることが懸念される。
これに対し本実施形態では、第1段差部20Fと第2段差部20Rが、弧状保持部11の下縁を局部的に凹ませた形態となっているので、弧状保持部11の下縁のうち低い縁部18と対応する領域の一部も、バッテリBの上面に当接することになる。これにより、バッテリBの上面と弧状保持部11の下縁との当接範囲が広くなるので、弧状保持部11の姿勢が安定する。
また、弧状保持部11の周方向の端部には、第1締付部12Fとの境界となる第1折り目14Fが、弧状保持部11の軸線と平行な第1仮想軸線15Fに対して斜め方向に形成され、第1締付部12Fにおける弧状保持部11との境界部の上縁には、第1折り目14Fの上端に連なる第1切欠部22Fが形成されている。そして、本実施形態では、第1高縁部17Fの周方向における両端部のうち第1締付部12Fに近い側の端部が、第1切欠部22Fに臨む位置に配されている。この構成によれば、第1高縁部の端部を第1切欠部から離して位置させたものに比べると、第1切欠部22Fの底縁の高さを高く設定できる。第1切欠部22Fの底縁を高くするということは、弧状保持部11の軸線方向における第1締付部12Fの高さ寸法を大きくできることを意味するので、第1締付部12Fの強度向上を図ることができる。
また、一対の締付部12F,12Rを接近させる手段として、一対の締付部12F,12Rにおける互いに非対向となる外面を押圧する押圧部30を備えた締付け部材25が設けられ、弧状保持部11と第1締付部12Fとの境界には、弧状保持部11の軸線と平行な第1仮想軸線15Fに対して傾斜した第1折り目14Fが形成され、第1締付部12Fの外面における押圧部30の押圧領域は、第1折り目14Fに沿う領域を含む範囲に亘っている。
この構成の技術的意義は、次のとおりである。本実施形態では、弧状保持部11と第1締付部12Fとの境界に形成されている第1折り目14Fは、弧状保持部11の軸線と平行な第1仮想軸線15Fに対して傾斜しているので、弧状保持部11の軸線と平行な折り目に比べると、第1締付部12Fの外面の面積は傾斜している分だけ大きい。この点に着目し、締付け部材25の押圧部30を、第1折り目14Fに沿った領域を含む広い範囲に亘って第1締付部12Fの外面に押圧させるようにしているので、弧状保持部11を縮径変形させる際に、第1締付部12Fに変形が生じ難い。これにより、締付け部材25による締付力が、第1締付部12Fを介して効果的に弧状保持部11に作用するので、弧状保持部11を確実に縮径変形させることができる。
また、第2締付部12Rにおける弧状保持部11との境界部分には、その上縁を立ち上げた形態の第2高縁部17Rを形成し、第2締付部12Rの高さ寸法を拡大しているので、弧状保持部11を縮径変形させる際に、第2締付部12Rに変形が生じ難くなっている。これにより、締付け部材25による締付力が、第2締付部12Rを介して効果的に弧状保持部11に作用するので、弧状保持部11を確実に縮径変形させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、高い縁部(第1高縁部)を弧状保持部の周方向における一方の端部のみに形成したが、高い縁部は、弧状保持部の一方の端部だけでなく、両端部に形成してもよく、また、弧状保持部の周方向における中央部にも形成することができる。この周方向における中央部は、一対の締付部を接近させて弧状保持部を縮径変形させたときに、バッテリポストに対する押圧力が強くなる部分である。したがって、周方向における中央部にも高い縁部を形成することにより、バッテリポストに対する保持力を更に高めることができる。
(2)上記実施形態では、弧状保持部の下縁に、周方向における高い縁部(第1高縁部)の両端部のうち第1締付部から遠い側の端部と対応する段差部を形成したが、このような段差部を形成しない形態としてもよい。
(3)上記実施形態では、段差部を形成する手段として、弧状保持部の下縁を局部的に凹ませた形態としたが、下縁のうち低い縁部と対応する領域の全体を切欠した形態としてもよい。この場合、弧状保持部の下縁のうちバッテリの上面に当接するのは、高い縁部と対応する領域、即ち段差部(仮想境界線)よりも端部側(締付部に近い側)の領域だけとなる。
(4)上記実施形態では、弧状保持部と締付部との境界となる折り目が、弧状保持部の軸線と平行な仮想軸線に対して斜め方向となるようにしたが、本発明は、弧状保持部と締付部との境界となる折り目が、弧状保持部の軸線と平行な方向となる場合にも適用できる。
(5)上記実施形態では、高い縁部(第1高縁部)の周方向における両端部のうち第1締付部に近い側の端部が、第1折り目に連なる第1切欠部に臨むように位置させたが、高い縁部(第1高縁部)の周方向における両端部のうち第1締付部に近い側の端部が、第1折り目から離れた位置する構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、第1締付部の外面における押圧部の押圧領域を、第1折り目に沿う領域を含む範囲に亘る広い範囲としたが、押圧部の押圧領域は、第1折り目から離れた領域内に限られていてもよい。
B…バッテリ
P…バッテリポスト
T…バッテリーターミナル
11…弧状保持部
12F…第1締付部
12R…第2締付部
14F…第1折り目
15F…第1仮想軸線
17F…第1高縁部(高い縁部)
18…低い縁部
20F…第1段差部
22F…第1切欠部
25…締付け部材
30…押圧部

Claims (5)

  1. バッテリの上面から突出しているバッテリポストに取り付けられるバッテリーターミナルであって、
    金属板材を略円弧状に曲げ加工して形成され、前記バッテリの上面に当接した状態で前記バッテリポストの外周を包囲する弧状保持部と、
    前記弧状保持部の周方向における両端縁から延出した概ね平板状をなす一対の締付部とを備え、
    前記一対の締付部を接近させることで、前記弧状保持部が前記バッテリポストを導通可能に保持するようになっているバッテリーターミナルにおいて、
    前記弧状保持部の上縁が、高低差を有する高い縁部と低い縁部とを周方向に並べて構成され、
    前記高い縁部が、前記弧状保持部の周方向における端部に配され、
    前記弧状保持部を前記バッテリの上面に当接した状態において、前記高い縁部は前記バッテリポストの上端とほぼ同じ高さに位置し、前記低い縁部は前記バッテリポストの上端よりも低い高さに位置しており、
    前記弧状保持部を前記バッテリの上面に当接させて前記バッテリポストに正しく取り付けられた状態では、前記低い縁部において前記バッテリポストの上端部が目視可能に露出するようになっていることを特徴とするバッテリーターミナル。
  2. 前記弧状保持部の下縁には、その下縁に高低差を生じさせる形態の段差部が形成されており、
    前記高い縁部の周方向における両端部のうち前記締付部から遠い側の端部と前記低い縁部との境界から、前記弧状保持部の軸線と平行に仮想境界線を延ばしたときに、この仮想境界線上に前記段差部が位置していることを特徴とする請求項1記載のバッテリーターミナル。
  3. 前記段差部は、前記弧状保持部の下縁を局部的に凹ませた形態とされていることを特徴とする請求項2記載のバッテリーターミナル。
  4. 前記弧状保持部の周方向の端部には、前記締付部との境界となる折り目が、前記弧状保持部の軸線と平行な仮想軸線に対して斜め方向に形成され、
    前記締付部における前記弧状保持部との境界部の上縁には、前記折り目の上端に連なる切欠部が形成され、
    前記高い縁部の周方向における両端部のうち前記締付部に近い側の端部が、前記切欠部に臨む位置に配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のバッテリーターミナル。
  5. 前記一対の締付部を接近させる手段として、前記一対の締付部における互いに非対向となる外面を押圧する押圧部を備えた締付け部材が設けられ、
    前記弧状保持部と前記締付部との境界には、前記弧状保持部の軸線と平行な仮想軸線に対して傾斜した折り目が形成され、
    前記押圧部は、その外周縁の一部を前記折り目に接近して沿わせた状態で前記締付部の外面を押圧するようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のバッテリーターミナル。
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