JP2018081813A - バッテリーポスト端子 - Google Patents

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文孝 岩崎
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憲仁 本椙
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Abstract

【課題】抜差し方向及び回転方向の力への十分な耐性を有しつつ、締付部による締付時に把持部が局所的に変形しにくい構成のバッテリーポスト端子を提供する。【解決手段】バッテリーポスト端子は、環状の把持部41と、締付部と、接続部43と、を備える。環状の把持部41は、内側に差し込まれたバッテリーポストを把持する。締付部は、把持部41から延びるように形成されており、把持部41を締め付ける。接続部は、電線及び他部品のうち少なくとも何れかを電気的に接続可能である。把持部41の内壁面には、長手方向がバッテリーポストの抜差し方向に沿う第1溝81と、長手方向が把持部41の周方向に沿う第2溝82と、が形成されており、第2溝82の溝深さが第1溝81の溝深さより浅い。【選択図】図4

Description

本発明は、主として、バッテリーのバッテリーポストに取り付けられるバッテリーポスト端子に関する。
従来から、車両等のエンジンルームに配置され、バッテリーの表面に配置されたバッテリーポストと、電線等と、を接続するバッテリーポスト端子が知られている。
特許文献1から4に示すバッテリーポスト端子は、把持部と、締付部と、接続部と、を備える。把持部は、環状の部材であり、略円柱形のバッテリーポストを把持する。締付部は、把持部を締め付けるための部材であり、把持部の両端から延びる2枚の平板等から構成される。この対向する2枚の平板を近づけるようにボルト等を取り付けることで、把持部はバッテリーポストを把持する。接続部は、電線等を接続可能に構成される。
また、バッテリーと電線とをバッテリーポスト端子によって接続した後において、当該電線に引っ張り力等が作用することがある。この場合、バッテリーポスト端子の把持部には、抜差し方向又は回転方向の力が掛かることがある。抜差し方向の力が把持部に掛かることでバッテリーポストからバッテリーポスト端子が抜けることがある。回転方向の力が掛かることでバッテリーポスト端子が回転することがある。
このような事情から、バッテリーポスト端子は、バッテリーポストからの抜け又は回転を防止するように取り付けられることが好ましい。特許文献1から4は、この種の構成を開示する。
特許文献1から3は、把持部の内側の面に複数の溝を形成したバッテリーポスト端子を開示する。バッテリーポストの外面は比較的軟らかい材料で構成されており、把持部がバッテリーポストを把持した状態で締付部を締め付けることで、バッテリーポストがこの溝に食い込む。これにより、バッテリーポスト端子に力が掛かった場合でも、食い込んだ部分が溝に引っ掛かることでバッテリーポスト端子の抜け又は回転を防止する。
しかし、特許文献1から3では、抜差し方向に平行な溝、又は、抜差し方向から僅かに傾斜させた溝を把持部に形成する構成である。従って、特許文献1から3のバッテリーポスト端子は、抜差し方向の力への耐性が低い可能性がある。
これに対し、特許文献4のバッテリーポスト端子は、把持部の内側の面に、抜差し方向に平行な垂直溝と、抜差し方向に垂直な水平溝と、が形成されている。これにより、抜差し方向及び回転方向の力への耐性を持たせることができる。
特開2011−28889号公報 特開2011−28894号公報 特開2011−113669号公報 特開2013−251197号公報
しかし、特許文献4では、垂直溝と水平溝の溝深さについて特に記載されていないため、例えば水平溝の溝深さが深い場合、水平溝が形成されている部分において剛性が低下することとなる。その結果、締付部が把持部を締め付けた際に、剛性が低い水平溝で把持部が局所的に変形し、バッテリーポストを十分に把持できない可能性がある。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、抜差し方向及び回転方向の力への十分な耐性を有しつつ、締付部による締付時に把持部が局所的に変形しにくい構成のバッテリーポスト端子を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のバッテリーポスト端子が提供される。即ち、このバッテリーポスト端子は、環状の把持部と、締付部と、接続部と、を備える。前記環状の把持部は、内側に差し込まれたバッテリーポストを把持する。前記締付部は、前記把持部から延びるように形成されており、把持部を締め付ける。前記接続部は、電線及び他部品のうち少なくとも何れかを電気的に接続可能である。前記把持部の内壁面には、長手方向が前記バッテリーポストの抜差し方向に沿う第1溝と、長手方向が前記把持部の周方向に沿う第2溝と、が形成されており、前記第2溝の溝深さが前記第1溝の溝深さより浅い。
これにより、締付部を用いて把持部を締め付けることで、バッテリーポストが把持部の第2溝以外の部分に強く接触するため、バッテリーポストと把持部とが強い力を及ぼし合う面積が小さくなる。従って、把持部とバッテリーポストが単位面積当たりに及ぼし合う力が大きくなり、把持部がバッテリーポストに食い込み易くなるため、バッテリーポスト端子を抜けにくくすることができる。また、第2溝の溝深さが第1溝の溝深さより浅いため、第2溝が形成されている部分の剛性の低下を抑えることができるので、締付け時の把持部の局所的な変形を防止できる。
前記のバッテリーポスト端子においては、前記第2溝は、前記把持部の前記抜差し方向の両端部を除いた部分に形成されていることが好ましい。
仮に、第2溝が抜差し方向の一端部又は他端部に形成されている場合は、第2溝の底部がバッテリーポストに接触するように把持部が変形し、第2溝が形成されていない部分がバッテリーポストに接触しなくなる可能性がある。従って、抜差し方向の一端部と他端部を除いた領域に第2溝が形成されていることで、第2溝が形成されていない部分をより確実にバッテリーポストに接触させることができるので、バッテリーポストを一層抜けにくくすることができる。
前記のバッテリーポスト端子においては、前記把持部のうち、前記バッテリーポストが差し込まれる空間を挟んで、前記締付部の反対側の部分を含むように前記第2溝が形成されていることが好ましい。
把持部のうち締付部が接続される部分には締付け時に大きな力が掛かり、その反対側には力が掛かりにくい。従って、この部分を含むように第2溝を形成することで、バッテリーポストに対し周方向にバランス良く力を掛けることができるので、バッテリーポストを一層抜けにくくすることができる。
前記のバッテリーポスト端子においては、前記第2溝の前記抜差し方向の長さである溝幅は、前記第1溝の前記抜差し方向の長さである溝長さの半分以上であることが好ましい。
これにより、第2溝の溝幅が大きくなるため、より大きな力が第2溝以外の部分に集中する。従って、バッテリーポストを一層抜けにくくすることができる。また、第2溝の溝幅を大きくすることで第2溝の数を減らすことができるので、第2溝を形成する工程を単純にすることができる。
前記のバッテリーポスト端子においては、前記第2溝は、前記把持部の抜差し方向の中央よりも、前記バッテリーポストの差込方向の下流側を含む位置に形成されていることが好ましい。
これにより、把持部とバッテリーポストとの接触位置をバッテリーポストの根本側にすることができるので、バッテリーポストを一層抜けにくくすることができる。
前記のバッテリーポスト端子においては、前記第1溝と前記第2溝とが交差するように形成されていることが好ましい。
これにより、第1溝は第2溝より溝深さが浅いので、第2溝上において第1溝が存在することとなる。従って、第2溝上においてもバッテリーポストが第1溝に食い込む可能性があるため、回転方向のバッテリーポスト端子の動きを抑制できる。
前記のバッテリーポスト端子においては、前記第1溝は、前記バッテリーポストの差込方向の下流側に近づくにつれて、第1溝の前記周方向の長さである溝幅が長くなる部分を含むことが好ましい。
これにより、バッテリーポストを第1溝に食い込ませることで、バッテリーポストを一層抜けにくくすることができる。
本発明の一実施形態に係るバッテリーポスト端子を有するバッテリーポスト端子組立体をバッテリーポストに取り付ける様子を示す斜視図。 バッテリーポスト端子組立体の全体的な構成を示す斜視図。 バッテリーポスト端子組立体の分解組立斜視図。 把持部の拡大斜視図。 第2溝が形成されている範囲を示すバッテリーポストの平面図。 従来例及び本実施形態おける把持部の圧力分布図。 変形例に係る把持部の拡大斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るバッテリーポスト端子組立体3をバッテリーポスト2に取り付ける様子を示す斜視図である。図2は、バッテリーポスト端子組立体3の全体的な構成を示す斜視図である。図3は、バッテリーポスト端子組立体3の分解組立斜視図である。
図1及び図2に示すように、バッテリーポスト端子組立体3は、バッテリーポスト端子4と、ホルダ部材5と、ベース部材6と、ナット7と、を備えている。
図1に示すように、バッテリーポスト端子4は、車両等のエンジンルームに配置され、バッテリー1のバッテリーポスト2と、電線と、を接続する端子である。
図2に示すように、ホルダ部材5とベース部材6の間に、バッテリーポスト端子4の一部(具体的には、後述の締付部42)が配置されている。この状態から、バッテリーポスト端子4が備える把持部41をバッテリーポスト2に装着し、ナット7等を用いて締付けを行うことで、バッテリーポスト端子4をバッテリーポスト2に固定できるように構成されている。
続いて、図3を参照しながら、バッテリーポスト端子組立体3が備える各構成部品について説明する。
バッテリーポスト端子4は、把持部41と、締付部42と、接続部43と、を備えている。
把持部41は、環状に形成されている。詳細には、把持部41は、環状の一部が途切れた形状(言い換えれば、円弧状)に形成されており、その内側に円錐台形の差込空間44が形成されている。差込空間44には、円錐台状に形成されたバッテリーポスト2(図1)を差し込むことができるように構成されている。なお、以後の説明では、円錐台形状に形成された差込空間44の中心軸を差込軸44Aと記載する。バッテリーポスト2の抜差し方向は、差込軸44Aと並行である。また、把持部41の内壁には第1溝81及び第2溝82が形成されている。
締付部42は、円弧状の把持部41の両端(即ち、環状が途切れている部分)から延びるように配置され、把持部41と一体的に形成されている。締付部42は枠状に構成されており、枠で覆われる空間を小さくするように締付部42を変形させることで、差込空間44の径が減少するように把持部41を締め付けることができる。これにより、バッテリーポスト端子4をバッテリーポスト2に取り付けることができる。
締付部42は、把持部41に近い順に、第1傾斜部45と、第2傾斜部46と、第3傾斜部47と、を備えている(以下、これらの傾斜部をまとめて傾斜部45〜47と記載する)。締付部42は、傾斜部45〜47を2つずつ備え、傾斜部45〜47は、互いに対称となるように2つずつ配置されている。また、傾斜部45〜47は、何れも平板状に形成され、締付部42に一体的に形成されている。また、締付部42が有する第2傾斜部46同士の間に、ベース部材6が備えるネジ部61を差し込むことができるように構成されている。
把持部41に近い側の第1傾斜部45は、把持部41の端部と繋がるように配置されている。また、この第1傾斜部45は、前記ネジ部61の軸(ネジ軸61A)の方向に対して一側に傾斜する傾斜面を有している。2つの第1傾斜部45は、バッテリーポスト2の根元側から先端側に近づくに従って間隔を減少させるように配置されている。また、第1傾斜部45の下端の近傍には、ベース部材6を取り付けるための取付溝45aが形成されている。
第2傾斜部46は、前記の第1傾斜部45を挟んで把持部41と反対側に配置されている。第2傾斜部46は、第1傾斜部45の傾斜面とは同じ向きで傾斜する傾斜面を有している。従って、2つの第2傾斜部46は、バッテリーポスト2の根元側から先端側に近づくに従って間隔を減少させるように配置されている。
第3傾斜部47は、第2傾斜部46を挟んで第1傾斜部45と反対側に配置されている。この第3傾斜部47は、第1傾斜部45の傾斜面と同じ向きに略同じ傾斜角度で傾斜する傾斜面を有している。従って、2つの第3傾斜部47は、バッテリーポスト2の根元側から先端側に近づくに従って間隔を減少させるように配置されている。
先端部48は、締付部42のうち一方において、把持部41から遠い側の第3傾斜部47に連続するように形成されている。この先端部48は、締付部42の先端から略垂直に折れ曲がって、他方の締付部42の先端に向かって延び、締付部42で覆われている空間を閉鎖するように配置されている。
接続部43は、把持部41の外周面の下端から延びる板状の部分として形成されている。接続部43は、締付部42から遠い側の端部が略垂直に折り曲げられている。接続部43には、バッテリー1から流れる又はバッテリー1へ流れる電流を検出するための図略のシャント抵抗が接続される。なお、接続部43には、シャント抵抗以外の部品が接続されていても良い。例えば、接続部43に電線の端子を取り付けるための取付部を形成し、この取付部に電線を接続しても良い。また、接続部43に導電性を有する板を接続し、この板にシャント抵抗又は別の電気部品を接続しても良い。
バッテリーポスト端子4は、導電性を有する適宜の金属板から成形される。具体的には、この金属板に対して、第1溝81及び第2溝82に相当する位置を押圧する等して溝を形成する。その後、バッテリーポスト端子4の展開形状に合わせて打ち抜きを行う。そして、折曲げを行って図3等に示す立体形状に成形する。なお、バッテリーポスト端子4は、異なる方法で製造されていても良い。また、一体的に構成されていなくても良い。
ホルダ部材5は、締付部42の一側に配置されている。このホルダ部材5は、平板部51と、4つの脚部52と、を備えている。
平板部51は、平板状の部分として形成され、その厚み方向がネジ軸61Aと平行となるように配置されている。また、平板部51は細長い矩形状に形成されている。また、平板部51の中央には、ベース部材6が備えるネジ部61を差し込むことが可能な貫通状の円形孔53が形成されている。
脚部52は、平板部51の4隅から平板部51に対して垂直に(ベース部材6が備える台座部62に近づく向きに)突出するように配置され、平板部51と一体的に形成されている。これらの脚部52は、何れも平板状の突起として形成されている。脚部52は、平板部51の長手方向一側に2つ、他側に2つそれぞれ配置されている。脚部52は、第1傾斜部45及び第3傾斜部47の傾斜面に対応する傾斜面を有する。
平板部51の長手方向一側に配置された2つの脚部52の間には、一側の締付部42が有する第2傾斜部46を差し込むことができる。同様に、平板部51の長手方向他側に配置された2つの脚部52の間には、他側の締付部42が有する第2傾斜部46を差し込むことができる。
ベース部材6は、締付部42を挟んでホルダ部材5と反対側に配置されている。このベース部材6は、ネジ部61と、台座部62と、を備えている。
ネジ部61は、細長い丸棒状に形成されており、その軸(ネジ軸61A)が差込軸44Aと平行となるように配置されている。このネジ部61は、平板部51に形成された円形孔53に差し込むことができる。また、ネジ部61にはオネジが形成されており、ナット7とネジ結合することができる。
台座部62は、平板状の部分として形成され、その厚み方向がネジ部61の軸と平行となるように配置されている。また、台座部62は細長い矩形状に形成され、その長手方向は、1対の締付部42が並ぶ方向と一致している。台座部62の中央には、ネジ部61の一端が固定されている。なお、台座部62の一部が上記の取付溝45aに差し込まれる。
ナット7は、ベース部材6のネジ部61に取り付けられる。
バッテリーポスト端子組立体3を組み立てる際には、ベース部材6のネジ部61を、バッテリーポスト端子4の締付部42の空間に差し込み、更に、ホルダ部材5の円形孔53を通過させて、その先端にナット7を取り付ける。これにより、ホルダ部材5とベース部材6とが互いに連結される。その後、把持部41の差込空間44にバッテリーポスト2を差し込み、ナット7を更に回転させて締め付ける。これにより、ホルダ部材5とベース部材6に対して、互いに近づける方向の力が作用するため、締付部42の空間が狭くなる。その結果、把持部41が締め付けられ、バッテリーポスト端子4がバッテリーポスト2に取り付けられる。
次に、把持部41の内壁に形成される溝の形状及び効果について図4から図6を参照して説明する。図4は、把持部41の拡大斜視図である。図5は、第2溝82が形成されている範囲を示すバッテリーポスト2の平面図である。図6は、従来例及び本実施形態おける把持部41の圧力分布図である。以下の説明では、バッテリーポスト2の抜差し方向を単に抜差し方向と称し、把持部41の周方向を単に周方向と記載する。
図4に示すように、把持部41の内壁面には、第1溝81と、第2溝82と、が形成されている。第1溝81は、長手方向がバッテリーポスト2の抜差し方向(言い換えれば、差込軸44A又はネジ軸61Aの軸方向)に沿うように複数形成されている。第1溝81は、長手方向が抜差し方向に沿うように形成されていれば良いため、第1溝81の長手方向が抜差し方向に完全に平行であっても良いし、抜差し方向に対して若干(例えば数度)のズレがあっても良い。また、複数の第1溝81は完全に平行でなくても良い。
また、図4に示すように、第1溝81の長手方向(抜差し方向)の長さを溝長さL1と記載し、第1溝81の周方向の長さを溝幅W1と記載し、第1溝81の溝の深さ(板厚方向の長さ)を溝深さD1と記載する。なお、溝幅W1は、溝の端部同士を結んだ直線の長さではなく、周方向に沿った長さ(言い換えれば平板に展開したときの長さ)を指す。
第2溝82は、長手方向が把持部41の周方向に沿うように1つ形成されている。第2溝82は、長手方向が周方向に沿うように形成されていれば良いため、第2溝82の長手方向が周方向に完全に平行であっても良いし、周方向に対して若干(例えば数度)のズレがあっても良い。
また、図4及び図5に示すように、第2溝82の長手方向(周方向)の長さを溝長さL2と記載し、第2溝82の周方向の長さを溝幅W2と記載し、第2溝82の溝の深さ(板厚方向の長さ)を溝深さD2と記載する。溝長さL2は、溝幅W1と同様に、周方向に沿った長さを指す。
把持部41の内壁面に第1溝81及び第2溝82を形成することで、把持部41の内壁面とバッテリーポスト2とが強く押し当てられる面積が小さくなり、互いに及ぼし合う力が大きくなる。これにより、締付部42が把持部41を締め付けた際に内壁部(特に第1溝81及び第2溝82の縁部)がバッテリーポスト2に食い込む。以上により、バッテリーポスト端子4がバッテリーポスト2から外れにくくなる。なお、第1溝81は、長手方向が抜差し方向に沿っているため、主としてバッテリーポスト端子4の回転を防止できる。第2溝82は、長手方向が周方向に沿っているため、特にバッテリーポスト端子4の抜けを防止できる。
図6は、締付部42が把持部41を締め付けたときの応力の分布を示す図である。図6は、把持部41を展開したときの図であり、左右方向の端部が締付部42との接続箇所に相当する。また、図6では、応力が掛かっている部分の色を薄く表示している。図6の上側の図は、第1溝のみを形成した従来例の把持部を用いた結果であり、図6の下側の図は、本実施形態と同等の第1溝及び第2溝を形成した本実施形態の把持部41を用いた場合の結果である。ただし、図6の下側の図で用いた把持部41では、本実施形態とは第2溝82が形成されている範囲が若干異なる。
図6の下側の図では、第2溝が形成されている範囲を白色の矩形で示している。第2溝の上方及び下方において応力が発生していることが確認できる。特に、第2溝の下方に発生している応力は、従来例の図では確認できないため、第2溝を形成したことにより発生していると考えられる。
また、従来例及び本実施形態の両方において、締付部42の近傍で応力が大きいことが分かる。そのため、本実施形態では、図5に示すように、把持部41のうち締付部42から遠い側(つまり、把持部41のうち差込空間44を挟んで締付部42の反対側)を含む位置に第2溝82を形成している。更に具体的には、平面視(図4)において、把持部41の円形が途切れている部分を差込軸44Aを中心に180度回転させた部分を含む位置に第2溝82を形成している。このような位置に第2溝82を形成することで、バッテリーポスト2にバランス良く力を掛けることができるので、バッテリーポスト2を一層抜けにくくすることができる。
一般的に、板厚が薄くなるほど把持部41の剛性が低下する。特に、第2溝82のように周方向に板厚が薄い部分が形成される場合、締付部42が把持部41を締め付けた際に、局所的な変形が生じ易い。以上を考慮し、本実施形態では、第2溝82の溝深さD2を浅くしている。具体的には、溝深さD2は、第1溝81の溝深さD1よりも浅い(更に好ましくは、溝深さD2が溝深さD1の半分以下)。また、溝深さD2は、板厚の10%前後である。そのため、第2溝82が形成されている部分の剛性の低下を抑えることができるので、締付け時の把持部の局所的な変形を防止できる。また、本実施形態では金属板からバッテリーポスト端子4を成形するが、溝深さD2を浅くすることで、成型時の把持部41(把持部41に相当する部分)の変形も防止できる。
また、本実施形態では、第1溝81と第2溝82とが交差するように(溝が形成される領域が重複するように)形成されている。しかし、上述のように溝深さD2が溝深さD1よりも浅いため、第2溝82上に第1溝81が形成されることとなる。これにより、第2溝82上においてもバッテリーポスト2が第1溝81に食い込む可能性があるため、回転方向のバッテリーポスト端子4の動きを抑制できる。
第2溝82の溝幅W2は、第1溝81の溝幅W1よりも長く、第1溝81の溝長さL1の半分よりも長い。このように溝幅W2を長くすることで、把持部41とバッテリーポスト2が及ぼし合う力を更に強くすることができる。また、第2溝82は、把持部41の抜差し方向の中央よりもバッテリーポスト2の差込方向の下流側(図4の上側)を含む位置に形成されている。これにより、把持部41は、第2溝82が形成されていない部分でバッテリーポスト2を押圧するため、把持部41がバッテリーポスト2の根本側(バッテリー1側)を押圧することとなるので、バッテリーポスト2を一層抜けにくくすることができる。なお、第2溝82の差込方向の下流側の端部は、第1溝81の差込方向の下流側の端部よりも、上流側に位置している。
ここで、仮に図4の上側(バッテリーポスト2の抜差し方向の下流側)に第2溝82を形成した場合、締付部42が把持部41を締め付けた際に第2溝82が形成されている部分とバッテリーポスト2が接触し、その下側において把持部41とバッテリーポスト2が接触しない可能性がある。その結果、把持部41とバッテリーポスト2は十分な力を及ぼし合わなくなる(もう一方の端部に第2溝82を形成した場合も同様)からである。このような事情により、本実施形態では、第2溝82は、把持部41の抜差し方向の両端部を除いた部分に形成されている。なお、両端部とは両端だけでなくその近傍も含む概念である。
以上に第2溝82の位置、溝長さL2、溝深さD2、及び溝幅W2について説明したが、上記で説明した長さは一例であり、異なる長さであっても良い。また、本実施形態では第1溝81を1つだけ形成する構成であるが、2つ以上形成する構成であっても良い。第1溝81についても、本数、位置、溝長さL1、溝深さD1、溝幅W1を本実施形態と異なる長さにしても良い。また、溝長さL1等が異なる複数種類の第1溝81を形成しても良い。
次に、上記実施形態の変形例を説明する。図7は、変形例に係る把持部41の拡大斜視図である。なお、本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
上記実施形態の第1溝81は矩形状であったが、本変形例の81は台形状、テーパ状である。具体的には、第1溝81は、差込方向の下流側に近づくにつれて、溝幅W1が長くなるように傾斜している。これにより、バッテリーポスト2が第1溝81に食い込んだ後においてバッテリーポスト端子4に抜け方向の力が掛かった場合、溝幅W1が長い部分に食い込んだバッテリーポスト2が溝幅W1が短くなる方向へ移動することとなるので、バッテリーポスト2の抜けを一層確実に防止できる。
なお、本変形例の効果を発揮するためには、差込方向の下流側に近づくにつれて溝幅W1が長くなる部分を含めばよいため、第1溝81の一部のみが傾斜していても良い。また、溝幅W1が直線状に変化する構成に限られず、曲線状に変化しても良い。第1溝81のうち、抜差し方向に沿う2つの縁部のうち一方のみが傾斜していても良い。なお、第1溝81の抜差し方向の端部の形状は任意である。
上記で説明したように、バッテリーポスト端子4は、環状の把持部41と、締付部42と、接続部43と、を備える。環状の把持部41は、内側に差し込まれたバッテリーポスト2を把持する。締付部42は、把持部41から延びるように形成されており、把持部41を締め付ける。接続部43は、電線及び他部品のうち少なくとも何れかを電気的に接続可能である。把持部41の内壁面には、長手方向がバッテリーポスト2の抜差し方向に沿う第1溝81と、長手方向が把持部41の周方向に沿う第2溝82と、が形成されており、第2溝82の溝深さが第1溝81の溝深さより浅い。
これにより、締付部42を用いて把持部41を締め付けることで、バッテリーポスト2が把持部41の第2溝82以外の部分に強く接触するため、バッテリーポスト2と把持部41とが強い力を及ぼし合う面積が小さくなる。従って、把持部41とバッテリーポスト2が単位面積当たりに及ぼし合う力が大きくなり、把持部41がバッテリーポスト2に食い込み易くなるため、バッテリーポスト端子4を抜けにくくすることができる。また、第2溝82の溝深さが第1溝81の溝深さより浅いため、第2溝82が形成されている部分の剛性の低下を抑えることができるので、締付け時の把持部41の局所的な変形を防止できる。
ここで、本実施形態では、締付部42を用いて把持部41を締め付けることで、バッテリーポスト2が第2溝82の底面(深さ方向に垂直な面)に接触して弱い力を及ぼし合うが、第2溝82以外の部分で強い力を及ぼし合うため、バッテリーポスト端子4の抜けを防止できるという効果を発揮できる。なお、締付部42を用いて把持部41を締め付けた際に、バッテリーポスト2と第2溝82の底面は接触していなくても良い。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
ベース部材6のネジ部61からナット7を取り外した状態でもベース部材6がバッテリーポスト端子4から外れないように、バッテリーポスト端子4に抜け防止のための突起等を形成しても良い。この場合、組立作業性を向上させることができる。
上記実施形態では、締付部42にホルダ部材5及びベース部材6を取り付けることで把持部41を締め付ける構成であるが、把持部41を締付可能であれば、別の構成であっても良い。例えば、特許文献4等のように、把持部の端部から延びるように形成された2つの板状の部分をボルト等で密着させることで、把持部を締め付ける構成であっても良い。
バッテリーポスト端子4の形状、特に把持部41、締付部42、及び接続部43の形状は任意であり上記実施形態と異なる形状に変更しても良い。例えば、差込空間44が円錐台形に限られず円柱形となるように把持部41を構成しても良い。また、接続部43は、1箇所の折曲げを有する板状の部材であるが、折曲げが2箇所に形成されてクランク状となっていても良いし、折曲げが形成されていなくても良い。
4 バッテリーポスト端子
41 把持部
42 締付部
43 接続部
81 第1溝
82 第2溝

Claims (7)

  1. 内側に差し込まれたバッテリーポストを把持する環状の把持部と、
    前記把持部から延びるように形成されており、前記把持部を締め付ける締付部と、
    電線及び他部品のうち少なくとも何れかを電気的に接続可能な接続部と、
    を備え、
    前記把持部の内壁面には、長手方向が前記バッテリーポストの抜差し方向に沿う第1溝と、長手方向が前記把持部の周方向に沿う第2溝と、が形成されており、前記第2溝の溝深さが前記第1溝の溝深さより浅いことを特徴とするバッテリーポスト端子。
  2. 請求項1に記載のバッテリーポスト端子であって、
    前記第2溝は、前記把持部の前記抜差し方向の両端部を除いた部分に形成されていることを特徴とするバッテリーポスト端子。
  3. 請求項1又は2に記載のバッテリーポスト端子であって、
    前記把持部のうち、前記バッテリーポストが差し込まれる空間を挟んで、前記締付部の反対側の部分を含むように前記第2溝が形成されていることを特徴とするバッテリーポスト端子。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載のバッテリーポスト端子であって、
    前記第2溝の前記抜差し方向の長さである溝幅は、前記第1溝の前記抜差し方向の長さである溝長さの半分以上であることを特徴とするバッテリーポスト端子。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のバッテリーポスト端子であって、
    前記第2溝は、前記把持部の抜差し方向の中央よりも、前記バッテリーポストの差込方向の下流側を含む位置に形成されていることを特徴とするバッテリーポスト端子。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載のバッテリーポスト端子であって、
    前記第1溝と前記第2溝とが交差するように形成されていることを特徴とするバッテリーポスト端子。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載のバッテリーポスト端子であって、
    前記第1溝は、前記バッテリーポストの差込方向の下流側に近づくにつれて、第1溝の前記周方向の長さである溝幅が長くなる部分を含むことを特徴とするバッテリーポスト端子。
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