JP5559463B2 - シキミ酸を有効成分とする美白剤 - Google Patents

シキミ酸を有効成分とする美白剤 Download PDF

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Description

本発明は、シキミ酸又はその塩を有効成分とするメラニン生成抑制剤や、シキミ酸又はその塩を有効成分とする美白剤や、シキミ酸又はその塩を含む美白用皮膚外用剤に関する。
メラニン(melanin)は、動植物、菌界に広く見られる通常褐色〜黒色の色素であり、ヒトにおいては、肌色を決定する因子の1つであるとともに、紫外線の悪影響から体を守る重要な役割を担っているといわれているが、メラニンの過剰生成は色黒とされ、また、その不均一な分布とされるシミやソバカスなどの現象は、美容上の欠陥・肌の老化とされることもある。最近の研究でメラニンは、紫外線やストレスによって皮膚の中で生じた活性酸素の刺激によって、皮膚の内側の基底部に存在するメラノサイトにおいてチロシナーゼが活性化することで、チロシンを出発物質とするメラニン生成経路を通じて合成され、メラノソームと呼ばれる小胞に貯蔵された後、皮膚のケラチノサイトや毛母細胞に移送され、体色の変化を生じさせるということが明らかにされつつある。
それゆえ、メラニン生成を原因とする皮膚の暗色化の防止や美白を目的とする外用剤の開発は、化粧品業界等において重要な課題となっている。例えば、生成メラニンに対する還元作用を示すとされるL−アスコルビン酸(例えば、特許文献1参照)、チロシナーゼ活性発現に必須である銅イオンを捕捉するとされるエラグ酸(例えば、特許文献2参照)、チロシナーゼ阻害剤として働くとされるハイドロキノンやレゾルシノール(例えば、特許文献3参照)、メラノサイト活性化因子の一つと考えられているプラスミンの作用をブロックするとされるトラネキサム酸及びその誘導体(例えば、特許文献4参照)、メラノサイトのデンドライド抑制作用があるとされるセンタウレイジン(例えば、特許文献5参照)などが、メラニン生成抑制作用を有する物質として提案されている。
一方、シキミ酸(shikimic acid)は、最初にシキミの葉・実の抽出物において同定されたが、その後エリトロース−4−リン酸を出発物質としてフェニルアラニン、チロシン等を生成する芳香族化合物合成経路(シキミ酸経路)の中間体であることが判明し、大部分の植物や微生物において存在する化合物であることが明らかになった。また、シキミ酸は、多数の抗生物質、アルカロイド、除草剤等の原料として用いられており、特に世界的な流行について懸念されている鳥インフルエンザに対して効果が期待されているタミフル(登録商標)の原料化合物として注目されている。それゆえ、近年、シトロバクター属に属する微生物(例えば、特許文献6参照)や酢酸菌(例えば、特許文献7参照)等の微生物を用いた製造方法、シキミ酸を含む有機酸類を有効成分として含有するイチョウ葉抽出物(例えば、特許文献8参照)等の植物体を用いた製造方法、キナ酸誘導体からシキミ酸誘導体を製造する方法(例えば、特許文献9参照)等の化学合成的な製造方法など、製造方法に関する報告が多くされている。
他方、シキミ酸の他の用途としては、シキミ酸若しくはシキミ酸を含む抽出物を有効成分として含有する育毛化粧料(例えば、特許文献10参照)が提案されており、また、抗菌剤として皮膚外用剤への適用(例えば、特許文献11参照)、キレート剤として皮膚外用剤への適用(例えば、特許文献12参照)、あるいは安定化剤として皮膚外用剤への適用(例えば、特許文献13参照)がそれぞれ提案されているが、シキミ酸の美白効果・メラニン生成抑制作用に関する報告はされていない。
特開2007−277119号公報 特開平5−271046号公報 特開平11−255638号公報 特開2003−2821号公報 特開2005−075771号公報 特開2002−281993号公報 特開2007−300809号公報 特開2005−104921号公報 特許第3641384号公報 特開2003−12470号公報 特開2004−35440号公報 特開2005−281197号公報 特許第3661707号公報
L−アスコルビン酸は酸化されやすく安定性が問題となる場合があり、チロシナーゼ阻害剤は細胞毒性等の安全性が問題となる場合があり、センタウレイジンは美白について十分な効果を奏さないおそれがあり、トラネキサム酸は通常の外用塗布では経皮吸収されにくいなどの問題がある。本発明の課題は、メラニン生成抑制活性の高い化合物を有効成分とする安全性の高いメラニン生成抑制剤や美白剤や皮膚外用剤を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため、従来のメラニン生成抑制剤とは異なった化学構造を有するメラニン生成抑制作用を有する化合物を同定すべく鋭意研究を重ねていたところ、今回、天然ポリフェノールの一種であるシキミ酸がメラニン生成抑制効果を有することをたまたま見い出した。また、同様にポリフェノールの一種である3,5−ジヒドロキシ安息香酸はメラニン生成抑制効果を有さないことを確認した。さらに、別のポリフェノールの一種であるシリンガ酸は、メラニン生成抑制効果を有するが、細胞毒性が高いことを確認した。すなわち、シリンガ酸の場合は、メラニン生成抑制効果を有する濃度における細胞生存率が70%程度であったのに対し、シキミ酸の場合は、メラニン生成抑制効果を有する濃度における細胞生存率がほぼ100%であった。本発明は上記の知見に基づき完成されるに至ったものである。
すなわち本発明は、(1)シキミ酸及びその塩から選択される1種又は2種以上の化合物を有効成分とするメラニン生成抑制剤(シキミ酸含有植物抽出液を有効成分とするメラニン生成抑制剤は除く)や、(2)(1)に記載のメラニン生成抑制剤を有効成分とする美白剤(シキミ酸含有植物抽出液を有効成分とする美白剤は除く)や、(3)(1)に記載のメラニン生成抑制剤を含む美白用皮膚外用剤(シキミ酸含有植物抽出液を有効成分とする美白用皮膚外用剤は除く)に関する
シキミ酸及びその塩から選択される1種又は2種以上の化合物を有効成分とする本発明のメラニン生成抑制剤は、メラニン生成を原因とするシミ、ソバカス等の改善・予防剤、美白剤として有用である。
本発明のメラニン生成抑制剤や美白剤としては、シキミ酸及びその塩から選択される1種又は2種以上の化合物を有効成分とするものであれば特に制限されず、本発明の美白用皮膚外用剤としては、シキミ酸及びその塩から選択される1種又は2種以上の化合物を含むものであれば特に制限されず、上記本発明の美白用皮膚外用剤の種類としては、日焼け止め、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック等の顔、手足又はボディ用の基礎化粧料、ファンデーション、コンシーラー、白粉、頬紅、口紅、アイシャドウ等のメーキャップ化粧料などからなる化粧料を挙げることができ、またかかる美白用皮膚外用剤の剤型としては、液状、粉末状、固形状、棒状、水中油型・油中水型乳液状、クリーム状、ジェル状等を挙げることができる。なお、上記本発明の美白用皮膚外用剤の使用形態としては、キレート剤や抗菌剤としての使用や、頭髪用としての使用は除かれ、また美白用皮膚外用剤の組成としては、紫外線吸収剤とノニオン系界面活性剤を含み、かつ、pHを4ないし5に調整したコウジ酸又はその誘導体が配合されたものは除かれる。
上記シキミ酸とは、式(I)で表されるポリフェノールの一種であり、IUPAC名としては、(3R,4S,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−シクロヘキセンカルボン酸で表すことができる。
Figure 0005559463
本発明に用いられる上記式(I)で表されるシキミ酸及びその塩から選択される1種又は2種以上の化合物の製法や入手方法としては、植物体から分離・抽出する方法や、微生物の代謝物より分離・抽出する方法や、酵素的に生産する方法や、キナ酸誘導体からフィルスマイヤー試薬を用いて脱水することによりシキミ酸誘導体を製造する方法(例えば、特許文献9参照)等化学的に合成する方法、市販品を購入する方法などの公知の方法を含め特に制限されない。
上記シキミ酸を含有する植物体としては、シキミ(Illicium anisatum)やトウシキミ(Illicium verum)の他、イチョウやクロマツ(Journal of the Japanese Forestry Society Vol.42, No. 6,224‐225,1960)等を挙げることができ、これら植物体からシキミ酸を分離・抽出する方法としては常法を用いることができる。例えば、植物体原料を乾燥後粉砕し溶媒抽出した後、遠心分離、ろ過等を行うことにより抽出することができ、必要に応じてカラムクロマトグラフィー等の通常の精製手段を用いて精製することができる(例えば、特許文献8及び10参照)。
また、シキミ酸を生産する微生物としては、例えば、シトロバクター属に属する微生物(例えば、特許文献6参照)や、酢酸菌(例えば、特許文献7参照)や、大腸菌(Draths et al., Journal of American Chemical Society,121 1603-1604,1999参照)等を挙げることができ、これら微生物からシキミ酸を分離・抽出する方法としては常法を用いることができる。例えば、上記微生物の培養物を溶媒抽出した後、遠心分離、ろ過等を行うことにより抽出することができ、必要に応じて、カラムクロマトグラフィー等の通常の精製手段を用いて精製することができる。また、シキミ酸を産生する微生物から単離されたシキミ酸の産生を触媒しうる酵素と適当な基質を含む酵素反応液からシキミ酸を抽出してもよい。
本発明のシキミ酸の塩としては、メラニン生成抑制活性がシキミ酸と同効のシキミ酸の塩であれば特に制限されず、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩等のカチオン塩などを挙げることができ、ナトリウム塩を好適に例示することができる。なお、シキミ酸とその塩は単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、シキミ酸及びその塩から選択される1種又は2種以上の化合物を有効成分とする本発明のメラニン生成抑制剤や美白剤には、前述の植物体や微生物からの精製過程におけるシキミ酸の抽出・濃縮物や、前述の化学的に合成する方法におけるシキミ酸精製過程における粗精製物などが含まれる他、メラニン生成抑制活性を損なわない範囲において、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤等が配合された組成物が含まれる。
本発明のメラニン生成抑制剤におけるメラニンの生成抑制活性としては、メラニンの生成・蓄積に伴う皮膚等の体色の暗色化をもたらす作用を抑制する活性であれば特に制限されず、また、本発明の美白剤や美白用皮膚外用剤における美白作用には、肌を白くする積極的な美白作用のみならず、肌の黒化を抑制する消極的な美白作用も含まれ、例えば、シミ、ソバカス等の色素沈着を改善する美白作用のみならず、色素沈着を抑制する美白作用も含まれる。
上記本発明のメラニン生成抑制剤における阻害活性の有無の決定方法としては、例えば、6穴プレートに10%FBS含有MEM培地を適量とり、B16メラノーマ細胞を播種し、二酸化炭素濃度5v/v%において37℃にて一日静置し、翌日、検体を可溶性溶媒に溶解して最終濃度の検体供試液として適宜調製し、かかる検体供試液を、上記B16メラノーマ細胞を播種した培地に添加後、混和し、培養5日目に培地を交換して前記検体供試液を再度添加し、その翌日培地を取り除き、培養されていたB16メラノーマ細胞をリン酸緩衝液にて洗浄し回収した後、検体を添加しなかった対照と比較したかかる細胞の白色化度を目視にて評価・判断する方法を挙げることができる。
本発明のメラニン生成抑制剤は、前記メラニン生成作用を原因とする状態を改善する手段として、例えば、シミ、ソバカス、日焼け等の改善・予防用の美白剤や美白用皮膚外用剤、医薬品や医薬部外品等の薬剤として用いてもよい。
また、本発明のメラニン生成抑制剤を医薬品、医薬部外品等として調製するに際しては、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤等の医薬品添加物と適宜混合、希釈又は溶解して配合してもよく、かかる剤型としては、軟膏、外用液剤、貼付剤、乳液、ローション、溶液、ゲル等の剤型やパック、パウダー、スティック等を挙げることができ、また、治療目的に応じて非経口的又は経口的に用いることができる。
さらに、本発明の美白用皮膚外用剤は、上記必須成分としてのシキミ酸の他に、通常美白用皮膚外用剤に配合される成分として、以下の油性成分、粉体成分、界面活性剤、水性成分、酸化防止剤、防腐剤、皮膚老化防止に効果があるといわれている化合物、紫外線防御剤、抗炎症剤成分から選択される1種又は2種以上を本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合することができる。
本発明の美白用皮膚外用剤に、油性成分を配合することができる。かかる油性成分としては美白用皮膚外用剤に一般に用いられる油性成分であれば特に制限されず、例えば、動物油、植物油、合成油等を起源とする炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類などを挙げることができ、具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリイソブチレン、ポリブテン、セレシンワックス、オゾケライトワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、ホホバ油、2−エチルヘキサン酸セチル、乳酸イソステアリル、乳酸オクチルドデシル、乳酸オレイル、乳酸ステアリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセライド等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、オクタン酸デキストリン、ラウリン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ベヘニン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カリウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類などを挙げることができる。
本発明の美白用皮膚外用剤に、粉体成分を配合することができる。かかる粉体としては、美白用皮膚外用剤に一般に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に制限されず、例えば、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等を挙げることができ、具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体などを挙げることができる。
本発明の美白用皮膚外用剤に、界面活性剤を配合することができる。かかる界面活性剤としては、美白用皮膚外用剤に一般に用いられる界面活性剤であれば特に制限されず、例えば、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等を挙げることができ、具体的には、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、レシチン等を挙げることができる。
本発明の美白用皮膚外用剤に、水性成分を配合することができる。かかる水性成分としては、美白用皮膚外用剤に一般に用いられる水及び水に可溶な成分であれば特に制限されず、例えば、低級アルコール、グリコール類、グリセロール類、植物抽出液、水溶性高分子等を挙げることができ、具体的には、水、エチルアルコール、ブチルアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等を挙げることができる。
本発明の美白用皮膚外用剤に、酸化防止剤や防腐剤を配合することができる。かかる酸化防止剤としては、例えば、α−トコフェロール、アスコルビン酸等を挙げることができ、防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等を挙げることができるが、美白用皮膚外用剤に一般に用いられる酸化防止剤や防腐剤であれば特に制限されない。
なお、本発明の美白用皮膚外用剤に、皮膚老化防止に効果があるといわれている化合物を配合することができる。かかる皮膚老化防止剤としては、美白用皮膚外用剤に一般に用いられる皮膚老化防止剤であれば特に制限されず、例えば、レチノール、レチノイン酸、コエンザイムQ10、スーパーオキサイドディスムターゼ、マンニトール、クエルセチン、カテキン及びその誘導体、ルチン及びその誘導体、ボタンピ抽出物、ヤシャジツ抽出物、メリッサ抽出物、羅漢果抽出物、カロチノイド等のビタミンA類、チアミン及びその誘導体、リボフラビン及びその誘導体、ピリドキシン及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体等のビタミンB類、トコフェロール及びその誘導体等のビタミンE類、ジブチルヒドロキシトルエン並びにブチルヒドロキシアニソールを挙げることができる。
また、本発明の美白用皮膚外用剤に、紫外線防御剤を配合することが、紫外線によるメラニン生成を防ぐ点で好ましい。紫外線防御剤としては、美白用皮膚外用剤に一般に用いられる紫外線防御剤であれば特に制限されず、例えばベンゾフェノン系化合物、PABA系化合物、ケイ皮酸系化合物、サリチル酸系化合物、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、p−メトキシ桂皮酸−2−エチルへキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸ナトリウム、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、酸化チタン、酸化亜鉛等を挙げることができる。
また、本発明の美白用皮膚外用剤に、抗炎症剤を配合することが、皮膚の炎症を抑えて、チロシナーゼ等の活性を低下させるために望ましい。かかる抗炎症剤としては、美白用皮膚外用剤に一般に用いられる抗炎症剤であれば特に制限されず、例えば、アラントイン、イオウ及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、アルテア抽出物、アシタバ抽出物、アルニカ抽出物、インチンコウ抽出物、イラクサ抽出物、オウバク抽出物、オトギリソウ抽出物、カミツレ抽出物、キンギンカ抽出物、クレソン抽出物、コンフリー抽出物、サルビア抽出物、シコン抽出物、シソ抽出物、シラカバ抽出物、ゲンチアナ抽出物等を挙げることができる。
本発明のシキミ酸の美白用皮膚外用剤中への配合割合としては、本発明の効果が奏される限り特に制限されないが、通常、0.00001〜1質量%が好ましく、0.0001〜0.1質量%がより好ましい。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に制限されるものではない。
(B16メラノーマ培養細胞を用いたメラニン生成抑制効果及び細胞生存率試験)
マウス由来のB16メラノーマ培養細胞を使用し、シキミ酸を検体として、メラニン生成抑制効果及び細胞生存率を調べた。
[メラニン生成抑制効果試験]
2枚の6穴プレートに10%FBS含有MEM培地(日水製薬株式会社製)を適量とり、B16メラノーマ細胞を播種し、二酸化炭素濃度5v/v%において37℃にて一日静置した。翌日、シキミ酸(和光純薬工業株式会社製)をジメチルスルフォキサイド(DMSO)に溶解し、その最終濃度が0(対照)、10、30、100、300、1000μg/mLとなるように検体調製液として調製し、かかる検体調製液を、上記B16メラノーマ細胞を播種した培地に添加後、混和し、培養5日目に培地を交換して前記検体調製液を再度添加し、その翌日培地を取り除いた。2枚のうち1枚のプレートに培養されていたB16メラノーマ細胞をリン酸緩衝液にて洗浄し回収した後、目視にて白色化度を評価した。
[細胞生存率試験]
また残りの1枚のプレートについて、上記B16メラノーマ細胞をホルマリンで固定後、1%クリスタルバイオレット溶液に添加し染色した。各検体調製液の濃度における生存細胞数をモノセレーター(オリンパス社製)で測定し、対照濃度における生存細胞数との比率により生存細胞率(%)を算出した。結果を以下に示す。
Figure 0005559463
[参考例]
シリンガ酸(syringic acid)(図1−(b)参照)を50%エタノール水溶液(50%EtOH)に溶解し、シリンガ酸の最終濃度が0(対照)、10、30、100、300、1000μg/mLとなるように検体調製液として調製したことのほかは、上記同様にメラニン生成抑制効果(白色化度)及び細胞生存率試験を行った。結果を以下に示す。
Figure 0005559463
[比較例]
シキミ酸同様、ポリフェノールの一種である3,5−ジヒドロキシ安息香酸(図1−(c)参照)をNaOH水溶液で中和後、50%エタノール水溶液(50%EtOH)に溶解し、3,5−ジヒドロキシ安息香酸の最終濃度が0(対照)、10、30、100、300、1000μg/mLとなるように検体調製液として調製したことのほかは、上記同様にメラニン生成抑制効果(白色化度)及び細胞生存率試験を行った。結果を以下に示す。
Figure 0005559463
[結果]
シキミ酸は、1000μg/mLの濃度において、高いメラニン生成抑制効果を示し、しかもかかる濃度において細胞生存率に影響を与えなかった(表1参照)。したがって、シキミ酸は優れた美白効果を有し、また美白効果を発揮する濃度において細胞生存率に影響を与えることはなかった。
一方、シリンガ酸は、300μg/mLの濃度において、高いメラニン生成抑制効果を示したが(表2参照)、かかる濃度において細胞生存率を著しく低下させることが確認されたため、美白剤や美白用皮膚外用剤に適用する場合には、優れた美白効果を有するものの、安全性の点で問題があることがわかった。
他方、シキミ酸同様、ポリフェノールの一種である3,5−ジヒドロキシ安息香酸では、メラニン生成抑制効果がほとんど認められなかった。
シキミ酸及びその塩を用いて以下の化粧料を作製した。
[例1:化粧水1]
(製法)
A.下記成分(3)〜(5)及び(12)、(13)を混合溶解した。
B.下記成分(1)、(2)、(6)〜(11)及び(14)を混合溶解した。
C.AとBとを混合して、化粧水を得た。
(成分) (質量%)
(1)グリセリン 5.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.5
(3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン
モノラウリン酸エステル 1.2
(4)エチルアルコール 12.0
(5)アスコルビン酸パルミチン酸エステル 0.1
(6)アスコルビン酸エステルナトリウム 0.5
(7)アスコルビン酸グルコシド 2.0
(8)乳酸 0.05
(9)乳酸ナトリウム 0.1
(10)シキミ酸ナトリウム 0.0001
(11)コラーゲン 1.0
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)精製水 残量
[例2:水中油型乳液1]
A.下記成分(7)、(8)を下記成分(12)に添加し膨潤後、下記成分(9)、(11)を添加し混合して、70℃に加温し水相を調製した。
B.下記成分(1)〜(6)を70℃に加温した。
C.AにBを添加して乳化した。
D.Cを室温まで冷却し、下記成分(10)及び(13)を添加し、均一に混合して乳液を得た。
(成分) (質量%)
(1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン
モノステアレート 1.0
(2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット
テトラオレエート 0.5
(3)グリセリルモノステアレート 1.0
(4)ステアリン酸 0.5
(5)ベヘニルアルコール 0.5
(6)スクワラン 8.0
(7)防腐剤 0.1
(8)カルボキシビニルポリマー 0.1
(9)水酸化ナトリウム 0.05
(10)エチルアルコール 5.0
(11)シキミ酸ナトリウム 0.01
(12)精製水 残量
(13)香料 適量
[例3:洗顔料]
(製法)
A.下記成分(1)〜(8)を加熱溶解した。
B.下記成分(9)〜(11)を加熱溶解した。
C.AにBを添加し混合した。
D.Cを冷却後、下記成分(13)、(14)を添加し混合して、洗顔料を得た。
(成分) (質量%)
(1)ラウリン酸 5.0
(2)ミリスチン酸 18.5
(3)ステアリン酸 6.0
(4)グリセリン 12.0
(5)ポリエチレングリコール1500 5.0
(6)水酸化カリウム 6.5
(7)シキミ酸 1.0
(8)精製水 残量
(9)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0
(9)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 1.8
(10)ポリオキシエチレン(7.5E.O.)ラウリルエーテル 2.0
(11)ジステアリン酸エチレングリコール 1.0
(13)ヒドロキシプロピルメチルセルロース1%水溶液 5.0
(14)香料 適量
[例4:化粧水2]
(製法)
A.下記成分(1)〜(6)を混合溶解した。
B.下記成分(7)〜(12)を混合溶解した。
C.AにBを添加し混合して、化粧水を得た。
(成分) (質量%)
(1)クエン酸 0.05
(2)クエン酸ナトリウム 0.2
(3)ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%)液 0.5
(4)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(5)グリセリン 3.0
(6)1,3−ブチレングリコール 8.0
(7)精製水 残量
(8)エチルアルコール 10.0
(9)シキミ酸ナトリウム 0.001
(10)香料 適量
(11)防腐剤 適量
(12)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
[例5:水中油型乳液2]
(製法)
A.下記成分(1)〜(13)を加熱溶解し、70℃に保った。
B.下記成分(14)〜(19)を加熱溶解し、70℃に保った。
C.AにBを添加し乳化して、さらに下記成分(20)を添加し混合した。
D.Cを冷却後、下記成分(21)を添加し混合して、乳液を得た。
(成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 1.0
(2)セタノール 0.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5
(4)流動パラフィン 2.0
(5)スクワラン 3.0
(6)ホホバ油 3.0
(7)パルミチン酸セチル 0.2
(8)パルミチン酸レチノール 0.2
(9)酢酸トコフェロール 0.05
(10)防腐剤 適量
(11)モノステアリン酸ソルビタン 0.3
(12)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
(13)ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
(14)シキミ酸 0.1
(15)トリエタノールアミン 0.5
(16)1,3−ブチレングリコール 15.0
(17)グリセリン 3.0
(18)ポリエチレングリコール6000 0.5
(19)精製水 残量
(20)カルボキシビニルポリマー1%溶液 8.0
(21)香料 適量
[例6:水中油型クリーム]
(製法)
A.下記成分(1)〜(14)を加熱溶解し、70℃に保った。
B.下記成分(15)〜(21)を加熱溶解し、70℃に保った。
C.AにBを添加し乳化して、さらに下記成分(22)を添加し混合した。
D.Cを冷却後、下記成分(23)を添加し混合して、クリームを得た。
(成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セタノール 2.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)ワセリン 2.0
(5)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 2.0
(6)ミリスチン酸イソトリデシル 5.0
(7)流動パラフィン 8.0
(8)スクワラン 5.0
(9)ミツロウ 1.0
(10)パルミチン酸セチル 2.0
(11)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(12)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 1.5
(13)コエンザイムQ10 0.1
(14)防腐剤 適量
(15)シキミ酸 1.0
(16)トリエタノールアミン 1.2
(17)1,3−ブチレングリコール 8.0
(18)グリセリン 2.0
(19)ポリエチレングリコール20000 0.5
(20)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 2.0
(21)精製水 残量
(22)カルボキシビニルポリマー1%水溶液 10.0
(23)香料 適量
[例7:油中水型日焼け止めクリーム]
(製法)
A.下記成分(1)〜(8)を70℃で加熱混合した。
B.下記成分(9)〜(12)及び(14)〜(15)を50℃で加温混合した。
C.AにBを添加し乳化して、冷却後下記成分(13)を添加し混合して、油中水型日焼け止めクリームを得た。
(成分) (質量%)
(1)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン*1 2.0
(2)パルミチン酸オクチル 15.0
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
(4)トリベヘン酸グリセリル 1.0
(5)微粒子酸化亜鉛 12.0
(6)微粒子酸化チタン 3.0
(7)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル*2 7.0
(8)4−tertブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン*3 1.0
(9)ジプロピレングリコール 5.0
(10)エタノール 5.0
(11)ポリエチレン末 3.0
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)シキミ酸 0.05
(15)精製水 残量
*1:KF−6017(信越化学工業社製)
*2:ユビナールMC80(BASF社製)
*3:PARSOL 1789(L.C.UNITED社製)
[例8:パック化粧料]
(製法)
A.下記成分(1)〜(5)及び(15)を70℃で加熱混合し、室温まで冷却した。
B.Aに下記成分(6)〜(14)を添加し混合して、パック化粧料を得た。
(成分) (質量%)
(1)ポリビニルアルコール 15.0
(2)グリセリン 10.0
(3)ポリオキシエチレン(10)メチルグルコール 3.0
(4)トリオクタン酸グリセリル 5.0
(5)ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸ナトリウム 1.0
(6)エタノール 20.0
(7)カオリン 2.0
(8)酸化チタン 2.0
(9)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(10)乳酸(50%水溶液) 0.5
(11)乳酸ナトリウム(50%水溶液) 0.5
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)シキミ酸ナトリウム 0.1
(15)精製水 残量
[例9:リキッドファンデーション]
(製法)
A.下記成分(1)〜(7)を70℃で加熱混合し、この混合物に下記成分(14)〜(18)を添加し混合して70℃に保った。
B.下記成分(8)〜(13)を70℃で加熱混合した。
C.BにAを添加し乳化して、冷却後、下記成分(19)〜(20)を添加し混合して、リキッドファンデーションを得た。
(成分) (質量%)
(1)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 2.0
(2)流動パラフィン 5.0
(3)ステアリン酸 2.0
(4)セタノール 1.0
(5)自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(6)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 8.0
(7)防腐剤 適量
(8)グリセリン 5.0
(9)トリエタノールアミン 1.0
(10)カルボキシメチルセルロース 0.2
(11)ベントナイト 0.5
(12)シキミ酸 0.1
(13)精製水 残量
(14)酸化チタン 6.0
(15)微粒子酸化チタン 2.0
(16)微粒子酸化亜鉛 4.0
(17)マイカ 2.0
(18)タルク 4.0
(19)着色顔料 適量
(20)香料 適量
上記で調製した化粧料は、いずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、美白効果をもたらすことができる。
シキミ酸(a)、シリンガ酸(b)、3,5−ジヒドロキシ安息香酸(c)の構造を表す図である。

Claims (3)

  1. シキミ酸及びその塩から選択される1種又は2種以上の化合物を有効成分とするメラニン生成抑制剤(シキミ酸含有植物抽出液を有効成分とするメラニン生成抑制剤は除く)。
  2. 請求項1に記載のメラニン生成抑制剤を有効成分とする美白剤(シキミ酸含有植物抽出液を有効成分とする美白剤は除く)
  3. 請求項1に記載のメラニン生成抑制剤を含む美白用皮膚外用剤(シキミ酸含有植物抽出液を有効成分とする美白用皮膚外用剤は除く)
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