JP5279295B2 - エラスターゼ阻害組成物 - Google Patents
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Description
エラスターゼ活性抑制率={1−(A−B)/(C−D)}×100
(式中:
A:基質溶液と試料溶液とを混合した混合液に酵素溶液を添加した後30分経過時の該混合液の波長405nmにおける吸光度
B:基質溶液と試料溶液とを混合した混合液の波長405nmにおける吸光度
C:試料溶液の代わりに、該溶液の溶媒を基質溶液と上記割合で混合した後、酵素溶液を添加した時の混合液の波長405nmの吸光度
D:試料溶液も酵素溶液も添加していない、基質溶液の波長405nmの吸光度)。
2,3−ジヒドロキシ安息香酸(関東化学株式会社製)(図1A参照)について、エラスターゼ活性抑制試験を行った。エラスチン様合成基質としては、N−サクシニル−Ala−Ala−Ala−p−ニトロアニリド(SIGMA社製)を用い、エラスターゼとしては、豚膵臓由来のエラスターゼ酵素(SIGMA社製)を用いた。
エラスターゼ活性抑制率={1−(A−B)/(C−D)}×100
A:基質溶液と試料溶液とを混合した混合液に酵素溶液を添加した後30分経過時の該混合液の波長405nmにおける吸光度
B:基質溶液と試料溶液とを混合した混合液の波長405nmにおける吸光度
C:試料溶液の代わりに、該溶液の溶媒を基質溶液と上記割合で混合した後、酵素溶液を添加した時の混合液の波長405nmの吸光度
D:試料溶液も酵素溶液も添加していない、基質溶液の波長405nmの吸光度
2,4−ジヒドロキシ安息香酸(関東化学株式会社製)(図1B参照)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸(関東化学株式会社製)(図1C参照)、3,4−ジヒドロキシ安息香酸(和光純薬工業株式会社製)(図1D参照)、3,5−ジヒドロキシ安息香酸(和光純薬工業株式会社製)(図1E参照)をそれぞれ、NaOH水溶液に溶解して中和し、1%濃度の試料溶液として調製し、上記実施例同様、エラスターゼ活性抑制試験を行った。
図2に示すように、2,3−ジヒドロキシ安息香酸において、40.21%のエラスターゼ活性化抑制率を示し、他のジヒドロキシ安息香酸と比較して、有意にエラスターゼ活性抑制効果が認められた。
[例1:化粧水(1)]
(製法)
A.下記成分(3)、(4)及び(8)〜(10)を混合溶解した。
B.下記成分(1)、(2)、(5)〜(7)及び(11)を混合溶解した。
C.AにBを添加し混合して、化粧水を得た。
(成分) (質量%)
(1)グリセリン 5.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.5
(3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン
モノラウリン酸エステル 1.2
(4)エチルアルコール 8.0
(5)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 1.0
(6)乳酸 0.05
(7)乳酸ナトリウム 0.1
(8)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 3.0
(9)防腐剤 適量
(10)香料 適量
(11)精製水 残量
(製法)
A.下記成分(8)〜(9)を下記成分(12)に添加し膨潤後、下記成分(10)を添加し混合して、70℃に加温し水相を調製した。
B.下記成分(1)〜(6)を70℃に加温した。
C.AにBを添加し乳化した。
D.Cを室温まで冷却後、下記成分(7)、(11)及び(13)を添加し混合して、乳液を得た。
(成分) (質量%)
(1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン
モノステアレート 1.0
(2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット
テトラオレエート 0.5
(3)グリセリルモノステアレート 1.0
(4)ステアリン酸 0.5
(5)ベヘニルアルコール 0.5
(6)スクワラン 8.0
(7)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 1.0
(8)防腐剤 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.1
(10)水酸化ナトリウム 0.05
(11)エチルアルコール 5.0
(12)精製水 残量
(13)香料 適量
(製法)
A.下記成分(1)〜(7)を加熱溶解した。
B.下記成分(8)〜(11)を加熱溶解した。
C.AにBを添加し混合した。
D.Cを冷却後、下記成分(12)〜(14)を添加し混合して、洗顔料を得た。
(成分) (質量%)
(1)ラウリン酸 5.0
(2)ミリスチン酸 18.5
(3)ステアリン酸 6.0
(4)グリセリン 12.0
(5)ポリエチレングリコール1500 5.0
(6)水酸化カリウム 6.5
(7)精製水 残量
(8)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0
(9)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 1.8
(10)ポリオキシエチレン(7.5E.O.)ラウリルエーテル 2.0
(11)ジステアリン酸エチレングリコール 1.0
(12)ヒドロキシプロピルメチルセルロース1%水溶液 5.0
(13)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 0.1
(14)香料 適量
(製法)
A.下記成分(1)〜(6)を混合溶解した。
B.下記成分(7)〜(12)を混合溶解した。
C.AにBを添加し混合して、化粧水を得た。
(成分) (質量%)
(1)クエン酸 0.05
(2)クエン酸ナトリウム 0.2
(3)ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%)液 0.5
(4)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(5)グリセリン 3.0
(6)1,3−ブチレングリコール 8.0
(7)精製水 残量
(8)エチルアルコール 10.0
(9)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 0.1
(10)香料 適量
(11)防腐剤 適量
(12)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
(製法)
A.下記成分(1)〜(13)を加熱溶解し、70℃に保った。
B.下記成分(14)〜(19)を加熱溶解し、70℃に保った。
C.AにBを添加し乳化して、さらに下記成分(20)を添加し混合した。
D.Cを冷却後、下記成分(21)を添加し混合して、乳液を得た。
(成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 1.0
(2)セタノール 0.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5
(4)流動パラフィン 2.0
(5)スクワラン 3.0
(6)ホホバ油 3.0
(7)パルミチン酸セチル 0.2
(8)パルミチン酸レチノール 0.2
(9)酢酸トコフェロール 0.05
(10)防腐剤 適量
(11)モノステアリン酸ソルビタン 0.3
(12)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
(13)ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
(14)トリエタノールアミン 0.5
(15)1,3−ブチレングリコール 15.0
(16)グリセリン 3.0
(17)ポリエチレングリコール6000 0.5
(18)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 0.1
(19)精製水 残量
(20)カルボキシビニルポリマー1%溶液 8.0
(21)香料 適量
(製法)
A.下記成分(1)〜(14)を加熱溶解し、70℃に保った。
B.下記成分(15)〜(20)を加熱溶解し、70℃に保った。
C.AにBを添加し乳化して、さらに下記成分(21)を添加し混合した。
D.Cを冷却後、下記成分(22)を添加し混合して、クリームを得た。
(成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セタノール 2.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)ワセリン 2.0
(5)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 2.0
(6)ミリスチン酸イソトリデシル 5.0
(7)流動パラフィン 8.0
(8)スクワラン 5.0
(9)ミツロウ 1.0
(10)パルミチン酸セチル 2.0
(11)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(12)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 1.5
(13)コエンザイムQ10 0.1
(14)防腐剤 適量
(15)トリエタノールアミン 1.2
(16)1,3−ブチレングリコール 8.0
(17)グリセリン 2.0
(18)ポリエチレングリコール20000 0.5
(19)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 2.0
(20)精製水 残量
(21)カルボキシビニルポリマー1%水溶液 10.0
(22)香料 適量
(製法)
A.下記成分(1)〜(8)を70℃で加熱混合した。
B.下記成分(9)〜(12)及び(14)〜(15)を50℃で加温混合した。
C.AにBを添加し乳化して、冷却後下記成分(13)を添加し混合して、油中水型日焼け止めクリームを得た。
(成分) (質量%)
(1)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン*1 2.0
(2)パルミチン酸オクチル 15.0
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
(4)トリベヘン酸グリセリル 1.0
(5)微粒子酸化亜鉛 12.0
(6)微粒子酸化チタン 3.0
(7)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル*2 7.0
(8)4−tertブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン*3 1.0
(9)ジプロピレングリコール 5.0
(10)エタノール 5.0
(11)ポリエチレン末 3.0
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 0.5
(15)精製水 残量
*1:KF−6017(信越化学工業社製)
*2:ユビナールMC80(BASF社製)
*3:PARSOL 1789(L.C.UNITED社製)
(製法)
A.下記成分(1)〜(5)及び(15)を70℃で加熱混合し、室温まで冷却した。
B.Aに下記成分(6)〜(14)を添加し混合して、パック化粧料を得た。
(成分) (質量%)
(1)ポリビニルアルコール 15.0
(2)グリセリン 10.0
(3)ポリオキシエチレン(10)メチルグルコール 3.0
(4)トリオクタン酸グリセリル 5.0
(5)ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸ナトリウム 1.0
(6)エタノール 20.0
(7)カオリン 2.0
(8)酸化チタン 2.0
(9)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(10)乳酸(50%水溶液) 0.5
(11)乳酸ナトリウム(50%水溶液) 0.5
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 0.2
(15)精製水 残量
(製法)
A.下記成分(1)〜(7)を70℃で加熱混合し、この混合物に下記成分(13)〜(18)を添加し混合して70℃に保った。
B.下記成分(8)〜(12)を70℃で加熱混合した。
C.BにAを添加し乳化して、冷却後、下記成分(19)〜(20)を添加し混合して、リキッドファンデーションを得た。
(成分) (質量%)
(1)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 2.0
(2)流動パラフィン 5.0
(3)ステアリン酸 2.0
(4)セタノール 1.0
(5)自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(6)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 8.0
(7)防腐剤 適量
(8)グリセリン 5.0
(9)トリエタノールアミン 1.0
(10)カルボキシメチルセルロース 0.2
(11)ベントナイト 0.5
(12)精製水 残量
(13)酸化チタン 6.0
(14)微粒子酸化チタン 2.0
(15)微粒子酸化亜鉛 4.0
(16)マイカ 2.0
(17)タルク 4.0
(18)着色顔料 適量
(19)2,3−ジヒドロキシ安息香酸ナトリウム 0.1
(20)香料 適量
Claims (1)
- 2,3−ジヒドロキシ安息香酸及びその塩から選択される1種又は2種以上の化合物を有効成分とするエラスターゼ阻害剤。
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JP2008040691A JP5279295B2 (ja) | 2008-02-21 | 2008-02-21 | エラスターゼ阻害組成物 |
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JP2008040691A JP5279295B2 (ja) | 2008-02-21 | 2008-02-21 | エラスターゼ阻害組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2008040691A Expired - Fee Related JP5279295B2 (ja) | 2008-02-21 | 2008-02-21 | エラスターゼ阻害組成物 |
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