JP2006241005A - 皮膚老化防止剤および化粧品 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚のたるみやシワ等の皮膚老化を主としてアブラナ科植物に含有する成分を有効成分として抑制する新規な皮膚老化防止剤および化粧品を得る。
【解決手段】本わさび、本わさび葉等のアブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有し、あるいは化学合成によって得られるアルキル基の炭素数が4〜8のω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネ−トを有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を防止することから構成される。

Description

本発明は皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚のたるみやシワ等の皮膚老化を抑制する皮膚老化防止剤およびこれを用いた化粧品に係り、特に、主としてアブラナ科植物に含有する成分を有効成分とする新規な皮膚老化防止剤および化粧品に関する。
人の皮膚老化の代表的な現象としては、シワ、タルミ、シミ、クスミ等であり、女性、特に高年齢の女性には大きな悩みとなっている。これらの皮膚老化現象は皮膚表皮細胞や真皮細胞の構造変化、細胞外マトリクスの変化、細胞障害等が原因となって起こり、具体的な組織学上の変化としては、真皮中のエラスチン、コラーゲン、グリコサミノグリカン等の細胞外マトリクス成分の変化があげられる。
特に、生体蛋白質の3分の1を占める真皮マトリクスの主要成分であるコラーゲンの変化は重大な影響を肌に与える。つまり、紫外線等の影響によるコラーゲン合成速度の低下を始めとする種々の反応により、極端な場合には外観上深いシワを伴う光老化と呼ばれる現象が起こる。
また、日常的に浴びている紫外線だけでなく、加齢と共にSOD等の体内抗酸能力が低下することに伴い、体内の活性酸素量が増加することも、コラーゲン合成能を低下させる要因と考えられる。つまり、紫外線や体内活性酸素により減少するコラーゲン合成能を低下を防ぎ、コラーゲン合成を促進することで、皮膚老化を予防することができると考えられる。
皮膚老化剤として、従来、アブラナ科ワサビ抽出物を含む美白用化粧料組成物が知られている。(特開平5−163135号公報)。これはメラノサイトのメラニン産生を抑制する化粧料であって、皮膚細胞のコラーゲン合成促進剤ではない。
特開平5−163135号公報
本発明の解決しようとする課題は皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚のたるみやシワ等の皮膚老化を主としてアブラナ科植物に含有する成分を有効成分として抑制し、上述の公知技術に存する欠点を改良した新規な皮膚老化防止剤および化粧品を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明の皮膚老化防止剤によれば、アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする。
さらに、上述の課題を解決するため、本発明の皮膚老化防止剤によれば、化学合成によって得られるω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする。
さらにまた、上述の課題を解決するため、本発明の皮膚老化防止剤によれば、アブラナ科植物からの抽出成分およびω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)の両成分を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする。
さらに、上記の課題を解決するため、本発明の皮膚老化防止剤によれば、本わさび葉からの抽出成分およびω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)の両成分を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする。
さらに、上述の課題を解決するため、本発明の化粧品によれば、次の(a)、(b)および(c)から選択されるコラーゲン合成促進剤の一種または複数種を化粧成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする。
(a)アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤。
(b)化学合成によって得られるω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤。
(c)本わさび葉からの抽出成分およびω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)の両成分を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤。
上述の本発明の皮膚老化防止剤および化粧品は本わさび、本わさび葉等のアブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有し、あるいは化学合成によって得られるアルキル基の炭素数が4〜8のω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネートを有効成分として含有し、さらには、アブラナ科植物の抽出物およびアルキル基の炭素数が4〜8のω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネートの両成分を有効成分として含有し、あるいはさらに、本わさび葉の抽出物およびアルキル基の炭素数が4〜8のω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネートの両成分を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進するようにしたから、皮膚老化防止に役立つ。
以下、本発明を具体的に詳述する。
本発明に用いられるアブラナ科植物としては、本わさび、本わさび葉、西洋わさび、キャベツ、ブロッコリー、クレソン、芽キャベツ、カリフラワー、大根、からみ大根、ナタネ、からし菜等が挙げられるが、特に、本わさびおよび本わさび葉が好ましい。これらは本発明において、単独で、あるいは複数種を組み合わせて用いられる。
上記のアブラナ科植物に含まれる成分はアブラナ科植物の粉砕またはすりおろしによる物理的手段、溶媒、例えば、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、アセトン、ヘキサン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等による抽出手段、さらには熱風乾燥、真空乾燥、凍結真空乾燥等による乾燥手段、またはこれら物理的手段、溶媒抽出手段および乾燥手段の組み合わせによって得られる。
アブラナ科植物に含まれる成分の具体例としては、例えば、アルキル基の炭素数が4〜8のω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(以下、「イソチオシアネート類」という)であって、活性酸素産生抑制作用を有し、具体的には、4−メチルスルフィニルブチルイソチオシアネート、5−メチルスルフィニルペンチルイソチオシアネート、6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート、7−メチルスルフィニルヘプチルイソチオシアネート、8−メチルスルフィニルオクチルイソチオシアネートであるが、これらの中で特に、6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートが好ましい。本発明では、これら物質を単独で、または複数種を組み合わせて用いられる。
本発明はさらに、化学合成によって得られるω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)(イソチオシアネート類)を有効成分として含有することもできる。ここで、イソチオシアネート類の化学合成法を説明すると、以下のとおりである。
原理的にはKiaer等の方法に従う。(Kiaer etal. Acta chem. Scand, 11, 1298, 1957年)。出発物質としてω−クロロアルケノールを用い、CH−SNaと還流してω−メチルチオアルケノールを得、これにSOClを作用させてω−クロロアルケノールメチルサルファイドを得る。
次に、ガブリエル法を用いてアミノ基を導入し、N−(ω−メチルチオアルキル)−フタルイミドを生成し、これらにヒドラジン水化物を加えて還流し、ω−メチルチオアルキルアミンを得る。さらに、Li等の方法(Lietal. J. Org. Chem., 62, 4539, 1997年)に従い、ラウチムジスルフィドを経て得られたω−メチルチオアルキルイソチオシアネートをm−クロロ過安息香酸でメチルチオ基を酸化し、ω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネートを得る。
なお、本発明はアブラナ科植物(本わさび葉を含む)の物理的手段、抽出手段、乾燥手段、またはこれらの組み合わせ手段によって得られる成分と、イソチオシアネート類との混合成分を有効成分として含有してもよく、また、本わさび葉の物理的手段、抽出手段、乾燥手段、またはこれらの組み合わせ手段によって得られる成分と、イソチオシアネート類との混合成分を有効成分として含有してもよい。
上述の本発明において、有効成分としてのイソチオシアネート類の配合量、あるいはアブラナ科植物の抽出物と、イソチオシアネート類の混合有効成分の配合量、さらには、本わさび葉の抽出物とイソチオシアネート類との混合有効成分の含有量は0.001μg/ml〜100mg/mlの範囲であり、この範囲で本発明効果が充分期待できる。なお、上述混合有効成分の配合量において、アブラナ科植物の抽出物あるいは本わさび葉の抽出物は0.1μg/ml〜100mg/mlが好ましく、イソチオシアネート類は0.001μg/ml〜1.0mg/mlが好ましい。
上記有効成分を含んでなる本発明の皮膚老化防止剤は皮膚細胞のコラーゲン合成を促進し、これにより、皮膚のたるみやシワ等の皮膚老化を抑制する。
さらに、本発明は次の(a)、(b)および(c)から選択されるコラーゲン合成促進剤の一種または複数種を化粧成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制する化粧品を得る。
(a)アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤。
(b)化学合成によって得られるω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤。
(c)本わさび葉からの抽出成分およびおよびω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)の両成分を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤。
上述化粧品において、化粧成分の含有量は0.001μg/ml〜100mg/mlの範囲であることが好ましく、また、ω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(イソチオシアネート類)の具体例としては上述と同様であるが、特に、6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートが好ましい。
また、本発明の剤形・形態は任意であり、カプセル、粉末、顆粒、固形、液体、ゲル、乳液、クリーム、軟膏、シート、パック等が利用される。その利用分野は、外用製剤全般にわたり、医薬品、医薬部外品や化粧料等、例えば、化粧水、美容液、乳液、クリーム、ローション等の基礎化粧品類、洗顔料や皮膚洗浄剤、マッサージ用剤、クレンジング用剤、香水、日焼け止めクリーム、シャンプー、リンス、ボディ−ソープ、固形石鹸、シェービングクリーム、ヘアートニック、育毛、養毛剤、整髪料、浴用剤、制汗剤、防臭剤等として用いられる。
さらに、本発明は前記の必須成分に加え、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、下記に例示する成分や添加剤を任意に選択し、併用することができ、さらには、下記に例示する美白剤、抗酸化剤等の任意の薬効成分や生理活性物質などを必要に応じて配合することで、本発明の構成成分との相乗効果が発揮され、通常期待される以上の優れた使用効果をもたらすことがある。なお、製剤中への含有量は、特に規定しないが、通常0.0001〜50%が好ましい。
各種油脂類
具体的に例示すると、大豆油、月見草油、ホホバ油、エゴマ油、オリーブ油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、キャロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ココナッツ油、サフラワー油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、牛脂、豚脂、スクワレン、スクワラン、プリスタンまたはこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)等。
ロウ類
蜜ロウ、サラシ蜜ロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン類、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス等。
鉱物油
流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス等。
脂肪酸類
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサへキサエン酸、エイコサペンタエン酸、ラノリン脂肪酸等の天然脂肪酸、イソペンタン酸等の脂肪酸等。
アルコール類
エタノール、イソピロパノ−ル、エチレングリコール、ラウリルアルコール、セタノ−ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フェノキシエタノール、2−ヘキシルデカノ−ル、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等、多価アルコール類として、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチト−ル等。
エステル類
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸グリセリン、ジオレイン酸プロピレングリコール等。
金属石けん類
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛等。
ガム質、糖類または水溶性高分子化合物
アラビアゴム、キサンタンガム、グアゴム、カラヤゴム、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖またはそのエステル、トレハロースまたはその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、キチンまたはキトサン類、アルギン酸やヒアルロン酸およびコンドロイチン硫酸またはその塩、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸塩、ポリアルキレンオキサイドまたはその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー等。
界面活性剤
アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、カルボン酸型両性界面活性剤、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等の両性界面活性剤、天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤等。
ビタミン類
レチノール、レチナ−ル、デヒドロレチナ−ル、カロチン、リコピン等のビタミンA群、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸類等のビタミンB群、ビタミンC群およびその誘導体、ビタミンD群、ビタミンE群およびその誘導体、ビタミンK群、その他、必須脂肪酸、カルニチン、フェルラ酸、γ―オリザノ−ル、ビタミンP類、ビタミンU等。
アミノ酸類
バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシンプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン等の各種アミノ酸類や、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、あるいはピロリドンカルボン酸等のアミノ酸誘導体等。
植物または動物系原料由来の添加物
植物または動物系原料由来の添加物として、形態に応じて一般的に行われる粉砕、洗浄、加水分解、精製、抽出、分画、乾燥、粉末化等を任意に選択、組合わせた処理加工を行ない、各種の素材から任意に選択して供する。
溶媒
抽出に用いる溶媒については、任意に選択すれば良いが、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール等の低級アルコールあるいは含水低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコールあるいは含水多価アルコール、アセトン、酢酸エチル等の各種有機溶媒の中から選ばれる1種若しくは2種以上の混液を用いるのが望ましい。
植物(生薬)
原料とする具体的な植物(生薬)としては、例えば、アシタバ、アスナロ、アセロラ、アロエ、アロエべラ、イチジク、オリーブ、カミツレまたはローマカミツレ、カンナ、キハダ、ギムネマ・シルべスタ、クマザサ、サクラ、ザクロ、ササ、セイヨウワサビ、ダイオウ、ドクダミ、トマト、ナツメ、ニンニク、ヒノキ、ヒマシ、ブルーベリー、プルーン、ミョウガ、モロヘイヤ、緑茶等が挙げられる。
海藻類
クロレラ類、アオノリ類、アナアオサ等の緑藻類、コンブ類、ワカメ、ヒジキ等の褐藻類、ヒジリメン、マクサ(テングサ)、ヒラクサ、シマテングサ、トサカノリ等の紅藻類が代表的なものとして挙げられる。
その他の海藻類
その他の藻類、例えば、クラミドモナス属、ドウナリエラ属、クロロコッカス属、クワノミモ属、ボルボックス属、アオミドロ属、カサノリ属等の緑藻類やスイゼンジノリ属、アオコ属、ネンジュモ属、ユレモ属、ラセンモ(スピルリナ)属等の藍藻類、ピラエラ属、シオミドロ属、ハバノリ属、セイヨウハバノリ属、コモンブクロ属等の褐藻類、ウシケノリ属、アマノリ属、フノリ属、トサカノリ属、スギノリ属等の紅藻類、シャジクモ属等の車軸層類、ヒカリモ属等の黄色藻類が代表的なものとして挙げられる。
動物系原料由来の素材
動物系原料由来の素材としては、鶏冠抽出物、牛または豚、人の胎盤抽出物、牛または豚の臓器(例えば脳、胃、十二指腸、腸、脾臓)の抽出物若しくはその分解物、牛・豚または魚類のコラーゲン加水分解物や水溶性コラーゲンまたはアシル化コラーゲン等のコラーゲン誘導体、牛または豚のエラスチンまたはエラスチン加水分解物または水溶性エラスチン誘導体、ケラチンおよびその分解物またはそれらの誘導体、シルク蛋白およびその分解物またはそれらの誘導体、牛乳、カゼインおよびその分解物またはそれらの誘導体、ラクトフェリンまたはその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物、核酸関連物質等。
海水類
海洋成分深層等の海水類や海水より得た無機塩、海泥または泥類。
微生物培養代謝物等
微生物培養代謝物、酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、細菌代謝物、細菌抽出エキス、カビまたは放線菌代謝物、カビまたは放線菌抽出エキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、米発酵エキス、米糠(赤糠、白糠)発酵エキス、ユーグレナ抽出物またはその分解物またはそれら水溶性誘導体、トレハロースまたはその誘導体、生乳または脱脂粉乳の乳酸発酵物、マメ科植物の乳酸菌発酵物等。
グリコール酸等
α−ヒドロキシ酸類グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等。
紫外線吸収/遮断剤
β−イソプロピルフラノン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、パラジメチル安息香酸オクチル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸等のベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル等のパラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル等のメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、ウロカニン酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、ウンベリフェロン、エスクリン、桂皮酸ベンジル、シノキサート、オキシベンゾン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、ネオヘリオパン、エスカロール、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク、カオリン等。
美白剤等
パラアミノ安息香酸誘導体、サルチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンCまたはその誘導体、ビタミンEまたはその誘導体、コウジ酸またはその誘導体、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、胎盤エキス、エラグ酸、ルシノ−ル等。
チロシナ−ゼ活性阻害剤等
ビタミンCまたはその誘導体、ハイドロキノンまたはその誘導体、コウジ酸またはその誘導体、ビタミンEまたはその誘導体、N−アセチルチロシンまたはその誘導体、グルタチオン、過酸化水素、過酸化亜鉛、胎盤エキス、エラグ酸、アルブチン、ルシノ−ル、シルク抽出物、植物エキス、(カミツレ、クワ、クチナシ、トウキ、ワレモコウ、クララ、ヨモギ、スイカズラ、キハダ、ドクダミ、マツホド、ハトムギ、オドリコソウ、ホップ、サンザシ、ユーカリ、セイヨウノコギリソウ、アルテア、ケイヒ、マンケイシ、ハマメリス、カラグワまたはヤマグワ、延命草、桔梗、トシシ、続随子、射干、麻黄、センキュウ、ドッカツ、サイコ、ボウフウ、ハマボウフウ、オウゴン、牡丹皮、シャクヤク、ゲンノショウコ、葛根、甘草、五倍子、アロエ、ショウマ、紅花、緑茶、紅茶、阿仙薬)等。
メラニン色素還元/分解物質等
フェニル水銀ヘキサクロロフェン、酸化第二水銀、塩化第一水銀、過酸化水素水、過酸化亜鉛、ハイドロキノンまたはその誘導体等。
代謝促進作用/細胞賦活物質等
ハイドロキノン、乳酸菌エキス、胎盤エキス、霊芝エキス、ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、脾臓エキス、胸腺エキス、酵母エキス、発酵乳エキス、植物エキス、(アロエ、オウゴン、スギナ、ゲンチアナ、ゴボウ、シコン、ニンジン、ハマメリス、ホップ、ヨクイニン、オドリコソウ、センブリ、トウキ、トウキンセンカ、アマチャ、オトギリソウ、キュリ、タチジャコウソウ、マンネンロウ、パセリ)等。
収斂剤等
コハク酸、タンニン酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛等。
活性酸素消去剤等
SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ等。
抗酸化剤等
ビタミンCまたはその塩、ステアリン酸エステル、ビタミンEまたはその誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール、プロポリス等。
過酸化脂質生成抑制剤等
β−カロチン、植物エキス、(ゴマ、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、チョウジ、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、サルビア、マンネンロウ、南天実、エイジツ、イチョウ、緑茶)等。
抗炎症剤等
イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、d−カンフル、dl−カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸またはその塩、グリチルレチン酸またはその塩、甘草エキス、シコンエキス、エイジツエキス、プロポリス等。
抗菌、殺菌、消毒薬等
ヒノキチオール、アクリノール、イオウ、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリンまたはその加水分解物、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、トリクロサン、次亜塩素酸ナトリウム、クロラミンT、サラシ粉、ヨウ素化合物、ヨードホルム、ソルビン酸またはその塩、プロピオン酸またはその塩、サルチル酸、デヒドロ酢酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラヒドロキシ安息香酸エステル類、ウンデシレン酸、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンラウリル硝酸塩、フェノール、クレゾール、p−クロロフェノール、p−クロロ−m−キシレノール、p−クロロ−m−クレゾール、チモール、フェネチルアルコール、0−フェニルフェノール、イルガサンCH3565、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、クロロへキシジン、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオール、ジンクピリジオン、クロロブタノール、イソプロピルメチルフェノール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等の非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、塩化ベンザルコニウム等のカチオン界面活性剤、ホルムアルデヒド、ヘキサミン、感光素101号、感光素201号、感光素401号、N−長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体およびその酸附加塩、酸化亜鉛、ヒノキチオール、クジン、プロポリス、油溶性甘草エキス等の抗菌・殺菌・消毒薬。
保湿剤等
グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリカプリルカプリン酸グリセリン、グリコール酸(α−ヒドロキシ酸)、ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン硫酸またはその塩、水溶液キチンまたはその誘導体あるいはキトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸またはその塩、乳酸ナトリウム、尿素、ソルビトール、アミノ酸またはその誘導体、オリーブ油、カミツレ油、ヒマシ油等の油脂類(硬化油含む)、ミツロウ、ラノリン、セラックロウ等のロウ類、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン等の鉱物油、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、絹繊維抽出物、カミツレ、アロエ等の植物エキス等の保湿剤。
エラスターゼ活性阻害剤等
フロオロリン酸ジイソプロピル、植物エキス(オウゴン、オトギリソウ、クララ、桑の葉、ケイヒ、ゲンノショウコ、コンフリー、サルビア、セイヨウニワトコ、ボダイジュ、ボタンピ)、海藻エキス等のエラスターゼ活性阻害剤。
末梢血管血流促進剤等
ビタミンEまたはその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、人参エキス、アロエエキス、ゲンチアナエキス、トウキエキス、セファランチン、塩化カルプロニウム、ミノキシジル等の末梢血管血流促進剤。
刺激剤等
トウガラシチンキ、ノニル酸バニルアミド、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ハッカ油、1−メントール、カンフル、ニコチン酸ベンジル等の刺激剤。
抗脂漏剤等
ピリドキシンまたはその誘導体、イオウ、ビタミンB6等の抗脂漏剤。
角質溶解剤等
レゾルシン、サリチル酸、乳酸、尿素等の角質溶解剤。
酸化剤等
過酸化水素水、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化尿素、過炭素ナトリウム、過酸化トリポリリン酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化ピロリン酸ナトリウム、過酸化オルソリン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加体、硫酸ナトリウム過酸化水素付加体、塩化ナトリウム過酸化水素付加体、β―チロシナ−ゼ酵素液、マッシュルーム抽出液等の酸化剤。
無機系還元剤等
硫酸ストロンチウム、硫化ナトリウム、硫化バリウム、硫化カルシウム等の無機系還元剤、チオグリコール酸またはその塩類(チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸リチウム、チオグリコール酸マグネシウム、チオグリコール酸ストロンチウム)等。
毛髪膨潤剤等
毛髪膨潤剤として、エタノールアミン、尿素、グアニジン等の除毛剤。
香料等
ジャコウ等の天然動物性香料、メントール、スペアミント、ペパーミント、アニス精油、オレンジ精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、橙花精油、多緑精油、バラ精油、檜精油、ヒバ精油、白檀精油、ベイ精油、ベルガモット精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油等の植物性香料、その他合成香料等の香料。
その他
その他として、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質およびその分解物、動・植物性多糖類およびその分解物、動・植物性糖蛋白質およびその分解物、血流促進剤、抗炎症剤・消炎剤・抗アレルギー剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、酵素、精製水、口腔用剤、消炎・脱臭剤、苦味料等。
本発明は上述添加物と併用することによって本発明効果はもちろんのこと、その他の美容効果の相加的あるいは相乗的向上が期待できる。
このようにして得られる本発明にかかる有効成分は皮膚細胞のコラーゲン合成を促進する作用を有し、皮膚の老化、例えば、シワやタルミを防止する目的で使用される。ここで、コラーゲン合成促進剤、皮膚老化防止剤、皮膚外用剤および化粧料組成物とは、医薬品、医薬部外品、化粧料を含む。
本わさび根茎部1.0kgをすりおろして37℃で3時間酵素反応を起こさせ、減圧して辛味を除去した。次いで、4倍量の50%エタノールを加えて3時間常温で攪拌し、抽出液を濾過後、減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結真空乾燥して6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(以下、「6−MSITC」と略す)の含有率が0.7%の本わさびパウダー25.2gを得た。
6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6−MSITC)の合成
メタノール80mlに15%メチルメルカプタンナトリウム溶液26gを加え、これに氷冷下、6−ブロモへキサンニトリル10gをゆっくり滴下した。滴下後、氷冷下で2分間攪拌し、さらに室温で3時間攪拌した。次いで、エバポレーターでメタノールを完全に留
去し、得られた残渣に水40mlを加え、ジエチルエーテル40mlで3回抽出し、エーテル層を得た。これを5%塩酸、水、および飽和食塩水で順次に洗浄し、6−メチルチオへキサンニトリル7.5gを得た。
次に、ジエチルエ−テル160mlに攪拌しながらリチウムアルミニウムハイドライド4gを加え、アルゴン置換の後、6−メチルチオへキサンニトリルのジエチルエーテル溶液を加え、室温で2時間攪拌した。次いで氷冷下で水4ml、15%水酸化ナトリウム水溶液4ml、および水10mlを順次に加えた後、ろ過し、ろ液をジエチルエーテル50mlで抽出した。得られたエーテル層を水、および飽和食塩水の順で洗浄し、ぼう硝で脱水後、エバポレーターで減圧濃縮し、6−メチルチオヘキシルアミン6.9gを得た。
次いで、二硫化炭素3.4gに水酸化ナトリウム水溶液1.8g/4mlを加え、さらに、10℃で6−メチルチオへキサンニトリル6.4gをゆっくり加え、徐々に反応温度を上げ、80℃で2時間攪拌した。その後、40℃に冷却し、クロロギ酸エチル4.8gをゆっくり加え、1時間攪拌した。これをジクロロメタンで抽出し、抽出液をぼう硝で脱水後、エバポレーターで減圧留去した。残渣を100℃で2時間攪拌の後、冷却した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、6−メチルチオヘキシルイソチオシアネート6.4gを得た。
さらに、6−メチルチオヘキシルイソチオシアネート2.0gを酢酸エチル400mlに溶解し、氷冷下、m−クロロ過安息香酸2.5gをゆっくり加え、1時間攪拌した。これを5%炭酸水素ナトリウム溶液、水、および飽和食塩水で順次洗浄し、ぼう硝で脱水後、
エバポレーターで濃縮乾固した。得られた乾固物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート1.5gを得た。
本わさび葉2.0kgを5mm角に裁断し、4倍量の水、もしくは50%エタノールを加えて2時間常温にて攪拌し、ろ過後得られた抽出液を減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結真空乾燥することにより、本わさび葉抽出物を54.0gを得た。
本わさび葉2.0kgを5mm角に裁断し、4倍量の水、もしくは50%エタノールを加えて2時間常温にて攪拌し、ろ過後得られた抽出液を減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結真空乾燥することにより、本わさび葉抽出物を49.4gを得た。
ブロッコリー2.0kgを細かく裁断し、4倍量のブチレングリコールを加えて2時間常温にて攪拌し、ろ過後、得られた抽出液を減圧濃縮・乾固して、ブロッコリー抽出物31.3g(実施例5)を得た。
実施例2と実施例3で得られた試料を1:1の割合で混合して試料を得た。
線維芽細胞を5%仔牛血清(FBS)含有ダルベッコ変法MEM(DMEM)を用いて96穴マイクロプレートに2.0×104 cells/wellの細胞密度にて播種した。播種24時間後に試料を含んだ1%FBS含有DMEM培地に交換し、さらに24時間培養後した。その後、培地をHanks’ 緩衝液(Ca2+、Mg2+未含有)に交換し、5mJ/cmUVBを照射した。照射後、0.5%FBS含有DMEMと交換しさらに48時間培養したのち培地を回収してELISAに供した。細胞は0.1% Triton X−100溶液にて溶解したのち、タンパク量を定量し、細胞毒性の指標とした。
培地および検量線用コラーゲンを高吸着型ELISAプレートに入れ、4℃にて一昼夜コーティグしたのち、1%牛血清アルブミン(BSA)溶液を用いて37℃にて1時間ブロッキングした。一次抗体反応はAnti-Human Collagen Type I antibody(Rabbit)を0.3%BSA溶液で稀釈し、37℃にて1時間反応させた。二次抗体反応は、ヒストファインPO(Rabbit)を0.3%BSA溶液で稀釈し、37℃にて1時間反応させた。次に0.3mg/mLの2,2’-Azinobis(3-ethylbenzothiazoline-6-sulfonicacid)diammounium salt(ABTS)のリン酸−クエン酸バッファー(0.1 M, pH 4.0)溶液を加え、20分間反応させ、マイクロプレートリーダーにて405nmの吸光度を測定した。培地中のコラーゲン量は、同じプレートで測定した検量線から算出した。全細胞のタンパク量で培地中のコラーゲン量を除することによって単位タンパク量あたりのコラーゲン産生量を算出した。それぞれのコラーゲン産生量はStudent t検定を用いて有意差検定を行い、コントロールとの差を評価した。
Figure 2006241005
表1より実施例1〜6により得られた試料において、0.001μg/ml〜100mg/mlの範囲で、コラーゲン合成の促進活性を有することが明らかとなった。
美容液
1.精製水 52.15%(重量%)
2.グリセリン 10.0%
3.ショ糖脂肪酸エステル 1.3%
4.カルボキシビニルポリマー 17.5%
5.アルギン酸ナトリウム 15.0%
6.モノラウリン酸ポリグリセリン 1.0%
7.コラーゲン 1.0%
8.本わさび葉水抽出物 0.05%
9.スクワラン 1.0%
10.ミツロウ 1.0%
製法:1〜8の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。9、10の油相成分を75℃にて加熱溶解させ、両者を混合して予備乳化を行う。その後、ホモミキサーにて均一に乳化させ、冷却して美容液とした。
クリーム
1.スクワラン 10.0%(重量%)
2.ステアリン酸 2.0%
3.水素添加パーム油 0.5%
4.親油性モノステアリン酸グリセリン 2.0%
5.グリセリン 12.0%
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1%
7.ヒアルロン酸 2.0%
8.アルギニン 13.0%
9.精製水 43.34%
10.カルボキシビニルポリマー 15.0%
11.本わさび根茎部50%エタノール抽出物 0.01%
12.本わさび葉水抽出物 0.05%
製法:1〜4の油相成分を混合し、80℃にて加熱溶解する。5〜12の水相成分を75℃にて加熱溶解させ、両者を混合して予備乳化を行う。その後、ホモミキサーにて均一に乳化させ、冷却してクリームとした。
本発明の実施例9,10を併用して使用試験を実施した。評価項目はシワ、タルミ、シミ、クスミについて改善効果を自己評価した。比較例として、本わさび成分を配合しない美容液とクリームをブラインドで使用した。
本美容液を用いて40歳〜60歳のパネラー24名に2ケ月使用してもらい、使用前後の評価を、「改善した」、「やや改善した」、「変化なし」の三段階で評価した。結果は表2に示す。
Figure 2006241005
表2より明らかなように、本わさび成分を配合した美容液とクリームを使用した場合、シワやタルミといった皮膚老化に関する評価に改善が見られた。
本発明はアルキル基の炭素数が4〜8のω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネ−ト(イソチオシアネート類)を有効成分として含有し、特に、アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進することにより皮膚老化を抑制するようにしたから、皮膚老化の防止に役立ち、美容分野における利用可能性が非常に高い。

Claims (11)

  1. アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする皮膚老化防止剤。
  2. 請求項1において、アブラナ科植物が本わさびおよび/または本わさび葉である請求項1に記載の皮膚老化防止剤。
  3. 請求項1において、アブラナ科植物に含まれる成分がω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)である請求項1に記載の皮膚老化防止剤。
  4. 請求項3において、ω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)が6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートである請求項3に記載の皮膚老化防止剤。
  5. 請求項1において、アブラナ科植物に含まれる成分がアブラナ科植物の粉砕またはすりおろしによる物理的手段、溶媒による抽出手段、乾燥手段、またはこれらの組み合わせによって得られる請求項1に記載の皮膚老化防止剤。
  6. 化学合成によって得られるω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする皮膚老化防止剤。
  7. アブラナ科植物からの抽出成分およびω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)の両成分を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする皮膚老化防止剤。
  8. 本わさび葉からの抽出成分およびω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)の両成分を有効成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする皮膚老化防止剤。
  9. 次の(a)、(b)および(c)から選択されるコラーゲン合成促進剤の一種または複数種を化粧成分として含有し、皮膚細胞のコラーゲン合成を促進して皮膚老化を抑制することを特徴とする化粧品。
    (a)アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤。
    (b)化学合成によって得られるω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤。
    (c)本わさび葉からの抽出成分およびω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(アルキル基の炭素数が4〜8)の両成分を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤。
  10. 請求項9において、化粧成分の含有量が0.001μg/ml〜100mg/mlである請求項9に記載の化粧品。
  11. 請求項9において、ω−メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネートが6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートである請求項9に記載の化粧品。
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