JP5557470B2 - 管継手構造 - Google Patents

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Description

本発明は管継手構造に関する。
管継手として、互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、この挿口の外周面と前記受口の内周面との間の隙間に配設された環状のシール材を、前記挿口における受口に入り込まない部分の外周に配設された環状の押輪により、受口内の奥側へ押圧してシールする構造は既に知られている(例えば、特許文献1等)。
図5および図6は、このような管継手構造を例示するものであり、図5は後述するシール材を装着した状態を示し、図6はシール材を装着する前の状態を示す。ここで、互いに接合される一方の管1の端部には受口2が形成され、他方の管3の端部には、受口2の内部に挿入される挿口4が形成されている。受口2の内周には、受口2の開口端より奥側ほど径が小さくなるテーパ面5aとこのテーパ面5aの奥端部から同じ径で受口2の奥側に延びる平坦面5bとを有するシール材収容溝5と、このシール材収容溝5よりも受口奥側に位置するロックリング収容溝6とが形成されている。なお、管1、3は鋳鉄製とされている。
シール材収容溝5が設けられている空間、すなわち、シール材収容溝5が形成されている受口2の内周面と挿口4の外周面との間の隙間には、ゴム製で環状のシール材(いわゆるゴム輪)21が収容されている。このシール材21は、挿口4における受口2に入り込まない部分の外周に配設された金属製等の剛体からなる環状の押輪22により、受口2内の奥側へ押圧された圧縮状態で配設されており、これにより受口2の内周面と挿口4の外周面との間がシールされている。
ここで、押輪22は、その環状の断面が管径方向(径方向とも称す)に平板状に延びた形状とされ、径方向外側寄り部分における周方向の複数箇所、例えば、図7(a)に示すように、2箇所に、押輪22を締結して支持するボルト7を挿通させる挿通孔22aが形成されている。また、受口2の端部外周にはフランジ部8が形成されているとともに、このフランジ部8において、押輪22の挿通孔22aに対応する箇所に、挿通孔8a(図7(b)参照)が形成されている。すなわち、図7(a)、(b)に示すように、用いられるボルト7が2本であり、押輪22の挿通孔22aが2箇所に形成されている場合には、フランジ部8の挿通孔8aも2箇所に形成されている。そして、フランジ部8の挿通孔8aから押輪22の挿通孔22aに向けて管軸方向にボルト7を挿通させ、ボルト7のねじ部先端にナット9を螺合させて締め込むことで、押輪22がフランジ部8に近接方向に移動され、これにより、シール材21が押輪22により受口奥側に押圧されてシール材収容溝5内に圧入状態で収容されるよう構成されている。
シール材21は、その断面が、圧入される際に先端となる箇所において円形に形成された円形先端部21aと、この円形先端部21aに繋がる部分が薄肉状で、押輪22寄り側ほど厚肉となる台形状の基部21bとを一体的に形成した構成とされている。そして、基部21bの端面が、押輪22のフランジ部8に臨む平坦面に当接された状態で、シール材21が押圧されてシール材収容溝5内に圧入される。
また、図5に示すように、従来の管継手構造では、最終的に押輪22とフランジ部8との間が所定距離Mとなるまで、ボルト7を締め込んで押輪22をフランジ部8に向けて接近させてこの位置関係を保持させることで、押輪22によってシール材21が受口奥側へ押圧された状態を維持させるとともに受口2の内周面および挿口4の外周面に密着させて、シール材21による所要のシール機能を発揮させている。なお、図5、図6における10は環状で周方向1つ割のロックリング、11は挿口4の先端部外周に形成された挿口突部である。
特開2003−222276号公報
しかしながら、前記従来の管継手構造では、押輪22の断面形状が平板状に延びた形状など、シール材21の基部21bが管径方向に移動することを許容する形状であるので、シール材21を装着する際に、シール材21の中心が正規の配設位置(シール材21の中心が管軸心に合う位置)からずれる場合があり、シール材21を、その中心が管軸心に合うように芯出しする作業に多くの手間や時間がかかることがあった。
また、図6に示すように、押輪22によりシール材21を受口奥側(図6における矢印方向)へ押圧した際に、図8に示すように、シール材21の基部21bが、シール材21の円形先端部21aにおける挿口4の外周面や受口2の内周面の接触部分をモーメントの支点として、押輪22の押圧面に沿ってb方向(拡径方向に)にせり上がるように移動し、最終的に、図9に示すように、シール材21の基部21bの一部が押輪22とフランジ部8との間に挟まれてしまい、その結果、シール材21をシール材収容溝5内に良好には挿入できないことがあった。
さらに、シール材21の挿入姿勢が正常であっても、最終的な押輪22とフランジ部8との間の距離が前記距離Mよりも大きければシール機能が不十分となる一方、前記距離Mよりも小さければ、シール材21がいたずらに大きな力で押し付けられることとなる不具合を生じるおそれがあった。したがって、押輪22とフランジ部8との間の距離が前記距離Mに一致するように管理しなければならず、その分だけ手間がかかっていた。
また、上記のように、2本のボルト7を用いる場合において、押輪22の挿通孔22aだけでなく、フランジ部8の挿通孔8aも2箇所だけであるため、受口2が形成されている管1が異形管である場合などに、図10に示すように、フランジ部8の挿通孔8aがフランジ部8の上部(管頂部)と下部(管底部)との位置になるよう配置せざるを得ないことがある。この場合は、接地面となる管底部の挿通孔8a、22aにボルト7を通したり、ナット9を締めたりしなければならないため、このようなボルト締め作業に多くの手間や時間がかかっていた。
本発明は上記課題を解決するもので、シール材の芯出し作業を容易に行うことができ、かつ、シール材を挿口の外周面と受口の内周面との間に良好に挿入することができる管継手構造を提供することを目的とするものである。また、本発明は、シール材を良好な押圧状態で能率良く装着することができる管継手構造を提供することを目的とする。さらに、本発明は、ボルト締め作業を能率良く行うことができる管継手構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明の管継手構造は、互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、この挿口の外周面と前記受口の内周面との間の隙間に配設された環状のシール材を、前記挿口における受口に入り込まない部分の外周に配設された環状の押輪により、受口内の奥側へ押圧して圧縮状態で配設することによりシールする管継手構造であって、前記押輪は、前記受口に臨む面における管径方向の内側寄り部分が管径方向の外側寄り部分と比較して、管軸方向に対して薄肉状となるように窪んでおり、前記押輪に、前記シール材の押輪寄り部分が嵌まり込んでこのシール材の押輪寄り部分が管の拡径方向に移動することを阻止する段付き窪み部が形成され、前記押輪の両面に前記段付き窪み部が形成されていることを特徴とする。
上記構成により、押輪は、受口に臨む面における管径方向の内側寄り部分が管径方向の外側寄り部分と比較して、管軸方向に対して薄肉状となるように窪んでおり、押輪に、前記シール材の押輪寄り部分が嵌まり込む段付き窪み部が形成されているので、シール材を取り付ける際には、押輪にシール材を合わせるだけで、前記段付き窪み部にシール材が嵌まり込んで、シール材の中心が押輪の中心に合わせられ、これにより、シール材の芯出し作業を容易に行うことができる。また、押輪締結用のボルトに対してナットをねじ込むなどして、押輪を受口端面側に接近するように移動させた際に、シール材の押輪寄り部分が拡径方向に移動しようとした場合でも、押輪の段付き窪み部によってこの動作が阻止され、この結果、シール材の押輪寄り部分が拡径方向に移動することなく、シール材が、挿口の外周面と前記受口の内周面との間の隙間に良好に挿入され、良好な圧縮状態で確実に配設できる。
また、本発明は、押輪の両面に段付き窪み部が形成されていることを特徴とする。
この構成により、押輪の両面のどちらを受口に臨むようにセットしても、確実に段付き窪み部にシール材が嵌まり込むようになる。
以上のように本発明によれば、押輪は、受口に臨む面における管径方向の内側寄り部分が管径方向の外側寄り部分と比較して、管軸方向に対して薄肉状となるように窪んでおり、押輪に、シール材の押輪寄り部分が拡径方向に移動することを阻止する段付き窪み部を形成したことにより、シール材の装着時にその芯出し作業を容易に行うことができて、作業能率が向上する。また、シール材を、挿口の外周面と前記受口の内周面との間の隙間に良好に挿入させて、良好な圧縮状態で配設されることができるので、シール機能に対する信頼性が向上する。
また、押輪の両面に段付き窪み部を設けることにより、押輪を挿口に外嵌する際に、押輪の面の向き(表裏)を気にしなくてよいため、面の向きの確認作業を省略することができ、作業ミスの発生を防げるとともに、作業能率も向上する。
本発明の実施の形態に係る管継手構造の断面図であり、シール材を装着した状態を示す。 同管継手構造の断面図であり、シール材を装着する前の状態を示す。 押輪の両面に段付き窪み部を設けた場合の同管継手構造の断面図であり、シール材を装着する前の状態を示す。 (a)は同管継手構造の押輪の側面図、(b)は同管継手構造のフランジ部の側面図である。 従来の管継手構造の断面図であり、シール材を装着した状態を示す。 同従来の管継手構造の断面図であり、シール材を装着する前の状態を示す。 (a)は同従来の管継手構造の押輪の側面図、(b)は同従来の管継手構造のフランジ部の側面図である。 従来の管継手構造のシール材の作用を説明するための断面図である。 同従来の管継手構造のシール材の作用(不具合)を説明するための断面図である。 同従来の管継手構造の押輪の側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る管継手構造を、図面に基づき説明する。
図1および図2は、それぞれ本発明の実施の形態に係る管継手構造の断面図を示し、図1はシール材を装着した状態を示し、図2はシール材を装着する前の状態を示す。また、図4(a)は同管継手構造の押輪の側面図、図4(b)は同管継手構造のフランジ部の側面図である。なお、従来の管継手構造と同様な機能の構成要素には同符号を付し、その説明は省略する。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係る管継手構造では、従来の管継手構造とは、押輪12の形状が従来のものとは異なっている。つまり、本発明の実施の形態に係る押輪12には、挿口4の外周面と受口2の内周面との間の隙間をシールするシール材13の押輪寄り部分である基部13bの一部が嵌まり込んでシール材13が拡径方向(管径方向の外側に向く方向)に移動することを阻止する段付き窪み部15が形成されている。詳しくは、押輪12における受口2に臨む面における管径方向の内側寄り部分が、これより管径方向の外側寄り部分と比較して、管軸方向に対して薄肉状となるように窪んでおり、この窪み部底面15aと、これよりも管径方向の外側寄り部分との間の境界部分に形成された段部15bとにより段付き窪み部15が形成されている。そして、シール材13の基部13bの一部(基端部側)が、押輪12の段付き窪み部15に嵌まり込んだ状態で装着されるよう構成されている。
また、図1に示すように、シール材13が装着された状態では、受口2の外周に形成されたフランジ部8の端面に押輪12(詳しくは、押輪12のフランジ部8に臨む面における前記管径方向の外側寄り部分)が密着されている。
また、図4に示すように、受口2の外周に形成されたフランジ部8と、押輪12とのそれぞれに、押輪12を締結するボルト7を挿通する挿通孔8a、12aが形成されているが、押輪12には、ボルト7と同じ数の挿通孔12aが等間隔で形成されている一方、受口2の外周に形成されたフランジ部8には、ボルト7の数の複数倍の個数の挿通孔8aが等間隔で形成されている。すなわち、この実施の形態では、2本の締結用のボルト7が用いられており、これに対応して、押輪12には、管軸芯周りに180度間隔で2つの挿通孔12aが形成されている一方、フランジ部8には、管軸芯周りに90度間隔で4つの挿通孔8aが形成されている。
さらに、この実施の形態では、シール材13として、その円形先端部13aの断面積が、従来のシール材21の円形先端部21aよりも大きいものが用いられている。なお、シール材13の基部13bについては、従来のシール材21の基部21bと同様な断面積のものが用いられている。
上記構成において、互いに接合される一方の管1の端部に形成された受口2の内部に、他方の管3の端部に形成された挿口4を挿入し、また、ロックリング10をロックリング収容溝6に収容させた後には、予め挿口の外周に外嵌させていたシール材13および押輪12を、図2に示す位置(すなわち、シール材13の先端部がシール材収容溝5のテーパ面5aに当接し、押輪12がシール材13の基部13bに当接する位置)に配設するとともに、押輪12の挿通孔12aとフランジ部8の挿通孔8aとの間にボルト7を挿通させてナット9をねじ込む。この際に、押輪12には、シール材13の基部13bが嵌まり込む段付き窪み部15が形成されているので、押輪12にシール材13を合わせるだけで、押輪12の段付き窪み部15にシール材13が嵌まり込んで、シール材13の中心が押輪12の中心に合わせられ、これにより、シール材13の芯出し作業を容易に行うことができる。
また、この後、ボルト7に対してナット9をねじ込むことで、押輪12がフランジ部8側に移動され、シール材13が、挿口4の外周面と受口2の内周面との間の隙間であるシール材収容溝5に圧縮されながら挿入されることとなる。すなわち、まず、図2に示すように、シール材13の円形先端部13aがシール材収容溝5のテーパ面5aに当接し、このテーパ面5aに案内されながら、シール材13全体がシール材収容溝5に挿入される。この場合に、押輪12によるシール材13の押し込み力に伴って、シール材13の円形先端部13aが接触するシール材収容溝5のテーパ面5aや挿口4の外周面からシール材13を押輪12側に押戻そうとする反力が発生し、これにより、シール材13の基部13bが、シール材13の円形先端部13aにおける挿口4の外周面や受口2の内周面の接触部分をモーメントの支点として、押輪12の押圧面に沿って拡径方向にせり上がろうとする。しかしながら、押輪12には、シール材13の基部13bが拡径方向(管径方向の外側に向く方向)に移動することを阻止する段付き窪み部15が形成されているので、押輪12の段付き窪み部15によってこの動作が阻止される。この結果、シール材13の基部13bが拡径方向に移動することがなくなり、シール材13はシール材収容溝5に良好に挿入され、良好な圧縮状態で配設される。
そしてこの後、押輪12がフランジ部8に密着するまでナット9を締め込むことで、シール材13の取り付け作業を終了する。このように、本発明の管継手構造によれば、受口2の外周に形成されたフランジ部8に押輪12が密着された状態で、シール材13が押圧されているよう構成したので、単に、押輪12がフランジ部8に密着させれば、シール材13が良好な圧縮状態で押圧されて配設されることとなる。これにより、従来の管継手構造のように、押輪とフランジ部との間隔を細かく管理しなくても済み、押輪12の取付作業を能率よく行うことができ、かつ、容易に、シール材13を良好な圧縮状態に保持することができる。
また、この実施の形態では、押輪12に、シール材13の基部13bが拡径方向に移動することを阻止する段付き窪み部15を形成して、押輪12によりシール材13を押圧した際でも、シール材13が拡径方向に移動せずに良好に挿入させることができるので、シール材13の円形先端部13aを従来のものよりもその断面積を大きくしても、支障なくシール材収容溝5に挿入させることができる。そして、これにより、シール材収容溝5にシール材13を一旦収納し終わると、圧縮されたシール材13の円形先端部13aが比較的大きな力で、シール材収容溝5の平坦面5bと挿口4の外周面とに密着する。すなわち、押輪12をフランジ部8に密着するまで移動させると、この後は、押輪12によりシール材13へ常時高い面圧を与えていなくても済み、万一、ナット9が緩むなどした場合でも、シール材13によるシール機能は良好に維持されることとなる。
また、この実施の形態においては、受口2の外周に形成されたフランジ部8には、実際に用いるボルト7の本数の2倍の個数の挿通孔8aが形成されているので、受口2が形成された管1が異形管などであり、所定の向きで地中に埋設される場合でも、管1の底部に位置しない受口2の挿通孔8aを通してボルト7を配設することができる。つまり、受口2の挿通孔8aがボルト7の本数と同じく、2つしか形成されていない場合には、図10に示すように、フランジ部8の挿通孔8aがフランジ部8の上部(管頂部)と下部(管底部)との位置になるように配置せざるを得ないことがあり、この場合は、接地面となる管底部の挿通孔8a、22aにボルト7を通したり、ナット9を締めたりしなければならないため、このようなボルト締め作業に多くの手間や時間がかかる短所があったが、本実施の形態によれば、同様な条件下でも、フランジ部8の左右に位置する挿通孔8aを選択して通してボルト7を配設することができる。したがって、管1の底部を避けてボルト9を配設することができて、ボルト締め作業を能率良く行うことができる。なお、ボルト9の本数は2本に限るものではなく、3本以上の場合でも同様な構成を採用することができる。この場合には、ボルト9の本数に対応する個数の挿通孔12aを押輪12に形成するとともに、この個数の2倍(または3倍以上の整数でも可能である)の挿通孔8aを形成すればよい。なお、押輪12は、自由に管軸芯を中心として回転可能であるので、ボルト9の本数と同数の挿通孔12aを形成するだけで済む。
なお、上記実施の形態では、フランジ部8にボルト9の本数(押輪12の挿通孔12aの個数)の複数倍の挿通孔8aを設けた場合を述べたが、従来どおり、同じ個数の挿通孔8aが形成されたフランジ部8を用いることも可能である。また、従来と同形状のシール材13を用いることも可能である。したがって、従来構造の管継手構造において、押輪12だけをこの実施の形態に示すように段付き窪み部15を有するものに変更することで、押輪12以外(または、必要に応じて押輪12およびシール材13)の部品については既存の製品を用いることも可能となる利点がある。
なお、図1では、段付き窪み部15は、押輪12のうち、受口2に臨む面の側にのみ形成されているが、図3に示すように、受口2に臨む面と反対側の面にも段付き窪み部15を形成しておき、押輪12の両面に段付き窪み部15が設けられた構成としてもよい。
この場合、押輪12には、受口2に臨む面における管径方向の内側寄り部分に形成された窪み部底面15a及び段部15bのほか、受口2に臨む面と反対側の面における管径方向の内側寄り部分に第二の窪み部底面15c及び第二の段部15dが形成されている。詳しくは、窪み部底面15aと第二の窪み部底面15cとに挟まれた部分の管径方向の内側寄り部分が、これより管径方向の外側寄り部分と比較して、管軸方向に対して薄肉状となるように押輪12の両面側から窪んでおり、これらの窪み部底面15a及び第二の窪み部底面15cと、これよりも管径方向の外側寄り部分との間の境界部分に形成された段部15b及び第二の段部15dにより段付き窪み部15が形成されている。
このように、両面に段付き窪み部が設けられた形状に押輪12を構成すると、予め挿口4の外周に外嵌する際に、窪み部底面15aの形成された側の面と、第二の窪み部底面15cが形成された側の面との、どちらの面が管接合時に受口2側へと臨むように外嵌しても、管接合時には確実に段付き窪み部15にシール材13が嵌まり込むようになる。よって、押輪12の面の向きがどちらであっても、押輪12がフランジ部8に密着するまでナット9を締め込むことが可能となる。
したがって、押輪12の両面に段付き窪み部15を設けておくことで、押輪12を挿口4へ外嵌する際に、面の向き(表裏)を間違える心配がなくなるため、作業ミスを防ぐことができ、また、面の向きの確認作業が省略できるため、作業能率が向上する。
1 管
2 受口
3 管
4 挿口
5 シール材収容溝
7 ボルト
8 フランジ部
9 ナット
12 押輪
12a 挿通孔
13 シール材
13a 円形先端部
13b 基部
15 段付き窪み部

Claims (2)

  1. 互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、この挿口の外周面と前記受口の内周面との間の隙間に配設された環状のシール材を、前記挿口における受口に入り込まない部分の外周に配設された環状の押輪により、受口内の奥側へ押圧して圧縮状態で配設することによりシールする管継手構造であって、
    前記押輪は、前記受口に臨む面における管径方向の内側寄り部分が管径方向の外側寄り部分と比較して、管軸方向に対して薄肉状となるように窪んでおり、
    前記押輪に、前記シール材の押輪寄り部分が嵌まり込んでこのシール材の押輪寄り部分が管の拡径方向に移動することを阻止する段付き窪み部が形成され
    前記押輪の両面に前記段付き窪み部が形成されていることを特徴とする管継手構造。
  2. 互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、この挿口の外周面と前記受口の内周面との間の隙間に配設された環状のシール材を、前記挿口における受口に入り込まない部分の外周に配設された環状の押輪により、受口内の奥側へ押圧して圧縮状態で配設することによりシールする管継手構造に用いられる押輪であって、
    前記受口に臨む面における管径方向の内側寄り部分が管径方向の外側寄り部分と比較して、管軸方向に対して薄肉状となるように窪んでおり、
    前記シール材の押輪寄り部分が嵌まり込んでこのシール材の押輪寄り部分が管の拡径方向に移動することを阻止する段付き窪み部が形成され
    両面に前記段付き窪み部が形成されていることを特徴とする押輪。
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