JP5556338B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を読み取って取得した画像データを処理する画像処理装置に係り、特に、画像データを設定された出力条件に従い出力する画像処理装置に関する。
原稿を読み取って取得した画像データを処理する画像処理装置においては、原稿を読み取るときの作業や操作の煩雑さを軽減する各種の技術が考案されている。
たとえば、特許文献1の技術は、複数の文書を含む複数枚の原稿を、文書単位で縦横の向きを交互に異ならせる、もしくは、各文書の先頭ページの原稿のみを縦向きにするなどして、自動原稿搬送装置にセットしスキャナに順次送り込む。スキャナで順次読み取った各原稿の画像データから各原稿の向きを検出して文書の区切りを認識し、各原稿の画像データをその文書の区切り毎に記憶装置に登録するようにして、複数の文書を連続して一括登録できるようにしている。
特許文献2の技術は、複数ページの原稿を読み取って複数の宛先に異なる送信内容(送信ページ)で送信する場合に、宛先毎に送信ページを指定できるようにして、1回の読み取り操作で宛先毎に異なるページを送信できるようにしている。
特許文献3の技術は、複数の原稿を別々に読み取って複数のファイルを登録し、宛先毎に送信ファイルの組み合わせを指定できるようにする。このように、原稿を読み取って登録したファイルを宛先毎に異なる組み合わせで送信できるようにし、既に読み取った原稿の再読み取り操作を省略できるようにしている。
特開平7−192109号公報 特開平5−244376号公報 特開平5−91277号公報
原稿を読み取ってその読取画像(画像データ)を出力する場合には、複数の原稿群(同じグループに属する1乃至複数枚からなる原稿)を読み取り、原稿群別に異なる出力条件で出力したい場合がある。たとえば、コピーでは原稿群別に出力部数を異ならせたり、ファクシミリ送信では原稿群別に送信宛先を異ならせたりしたい場合がある。
このような場合に、従来は複数の原稿群を重ねて自動原稿搬送装置にセットし、一度に連続的に読み取って原稿群別に異なる出力条件で画像を出力するようなことができないため、原稿群別(出力条件別)に読み取りを行っている。たとえば、自動原稿搬送装置への一つの原稿群のセット、その原稿群に対する出力条件の設定と読み取り開始の操作、読み取り後の原稿群の取り出し、といった一連の作業と操作を原稿群別に複数回繰り返し行っており、その作業や操作が煩雑となっている。また、たとえば、複数枚の原稿を自動搬送して読み取る際に、その複数枚の原稿から複数の原稿群が検出された場合に、その原稿群別に出力条件の設定を行うようなこともできないため不便である。
これに対し、特許文献1の技術は、複数の原稿群を連続的に読み取って原稿群別に画像データを登録することはできるが、原稿読み取り時に複数の原稿群(原稿群の区切り)を検出した場合に、原稿群別に出力条件を設定することはできないため、その要望に応えられない。特許文献2の技術は、複数ページの原稿からなる一つの原稿群を読み取って複数の宛先に異なる組み合わせでページを送信するものであり、原稿読み取り時に複数の原稿群を検出したり、複数の原稿群を検出した場合に、原稿群別に出力条件を設定したりすることはできないため不便である。特許文献3の技術は、複数の原稿群を別々に読み取ってファイル登録し、複数の宛先に異なる組み合わせでファイルを送信するものであり、やはり原稿読み取り時に複数の原稿群を検出したり、複数の原稿群を検出した場合に、原稿群別に出力条件を設定したりすることはできないため不便である。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、複数の原稿群を読み取って取得した画像データを原稿群別に異なる出力条件で出力する場合の作業と操作を簡単にし、利便性を高めることができる画像処理装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]原稿を読み取って画像データを取得する読取部と、
前記読取部に複数枚の原稿を順次搬送する原稿搬送部と、
前記原稿搬送部によって順次搬送された複数枚の原稿から原稿群を検出する検出部と、
前記読取部によって取得された画像データを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された画像データを設定された出力条件に従い出力する出力部と、
表示部と、
操作部と、
前記検出部によって複数の原稿群が検出された場合は、前記記憶部に記憶された画像データに対する出力条件を原稿群別に設定するための設定画面を前記表示部に表示し、前記操作部を通じて原稿群別に出力条件の設定を受け付ける制御部と、
を備えた画像処理装置。
上記発明では、画像処理装置の原稿搬送部に複数枚の原稿をセットして自動搬送で読み取りを行う場合に、原稿搬送部は複数枚の原稿を読取部に順次搬送する。読取部は原稿搬送部によって順次搬送される複数枚の原稿を順次読み取って画像データを取得する。記憶部は読取部によって取得された画像データを記憶する。原稿搬送部によって順次搬送された複数枚の原稿から、検出部によって複数の原稿群が検出された場合には、制御部は、記憶部に記憶された画像データに対する出力条件を原稿群別に設定するための設定画面を表示部に表示し、操作部を通じて原稿群別に出力条件の設定を受け付ける。そして出力部は、記憶部に記憶されている画像データを、原稿群別に設定された出力条件に従い出力する。
これにより、複数の原稿群を読み取り、原稿群別に異なる出力条件で画像データ(原稿の読取画像)を出力したい場合に、複数の原稿群を重ねて原稿搬送部にセットし、一度に連続的に読み取って原稿群別に異なる出力条件で画像データを出力することができる。したがって、原稿搬送部に一つの原稿群をセットし出力条件を設定して読み取りを行うといった作業と操作を原稿群別に複数回繰り返さなくてもよくなり、複数の原稿群を読み取って原稿群別に異なる出力条件で画像データを出力したい場合の作業と操作が簡単になる。また、複数の原稿群は自動で検出されると共に、その自動検出に伴い設定画面が自動で表示されるため、設定画面を表示するための操作が不要となり便利である。
[2]前記制御部は、前記出力部によって出力される画像データの出力先が複数設定されている場合は、前記検出部によって検出された複数の原稿群と前記設定されている複数の出力先との組み合わせ別に、出力条件の設定を受け付ける
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理装置。
上記発明では、画像データ(原稿の読取画像)の出力先が複数設定されている場合は、複数の原稿群と複数の出力先との組み合わせ別(原稿群別かつ出力先別)に出力条件を設定することができ、利便性が向上する。出力先は、たとえば、画像データに基づく画像を記録紙に形成して出力する場合には、その画像を形成した記録紙の配布先(人、組織など)としてもよい。画像データを外部装置に送信する場合には、その送信宛先(送信先電話番号、送信先アドレスなど)としてもよい。
[3]前記制御部は、前記設定画面に、原稿群と出力先のいずれか一方を行の要素、他方を列の要素とする行列形式の表を表示すると共に、出力条件の設定対象となる原稿群と出力先との組み合わせの指定を、前記表における行列要素の選択操作で受け付ける
ことを特徴とする[2]に記載の画像処理装置。
上記発明では、設定画面に、原稿群と出力先のいずれか一方を行の要素、他方を列の要素とする行列形式の表を表示することで、複数の原稿群と複数の出力先の個々の組み合わせ(組み合わせ一覧)を見やすくかつ分かりやすく表示することができる。また、出力条件の設定対象となる原稿群と出力先との組み合わせの指定を、表における行列要素の選択操作(直接的な操作)によって行うことができ、その指定操作が簡単になる。
これにより、複数の原稿群と複数の出力先による複雑な組み合わせの中から、出力条件の設定対象となる原稿群と出力先との組み合わせを容易に見つけ出し、簡単に指定することができる。
[4]前記制御部は、前記出力部によって出力される画像データの出力先が複数設定されている場合は、出力先別に、その出力先を画像データの出力先にする原稿群の指定を受け付けると共に、出力条件の設定を出力先単位で受け付ける
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理装置。
上記発明では、画像データ(原稿の読取画像)の出力先が複数設定されている場合は、出力先別に、その出力先を画像データの出力先にする原稿群を指定し、出力条件の設定を出力先単位で行うことができる。すなわち、一つの出力先に対して複数の原稿群を指定し、その出力先単位で出力条件の設定を行うことにより、指定した複数の原稿群に対して同じ出力条件(共通の出力条件)を設定することができる。これにより、同じ出力先に該当する複数の原稿群に対して同じ出力条件を設定する場合に、個々の原稿群に対して同じ出力条件を別々に設定するといった煩雑な操作に比べて、操作が簡単になる。
[5]前記制御部は、前記設定画面に、原稿群と出力先のいずれか一方を行の要素、他方を列の要素とする行列形式の表であって行の要素と列の要素のそれぞれについて見出し欄を備えたものを表示し、前記表における行列要素の選択操作により前記指定を受け付け、前記表における出力先の見出し欄の選択操作により、前記出力先単位で出力条件の設定を受け付ける設定対象の出力先の選択を受け付ける
ことを特徴とする[4]に記載の画像処理装置。
上記発明では、設定画面に、原稿群と出力先のいずれか一方を行の要素、他方を列の要素とする行列形式の表であって行の要素と列の要素のそれぞれについて見出し欄を備えたものを表示することで、複数の原稿群と複数の出力先の個々の組み合わせ(組み合わせ一覧)を見やすくかつ分かりやすく表示することができる。また、出力先別に、その出力先を画像データの出力先にする原稿群の指定(その出力先に該当する1乃至複数の原稿群の指定)を、表における行列要素の選択操作(直接的な操作)によって行うことができ、その指定操作が簡単になる。また、出力先単位で出力条件の設定を行う設定対象の出力先の選択を、表における出力先の見出し欄の選択操作(直接的な操作)によって行うことができ、その選択操作が簡単になる。
これにより、複数の原稿群と複数の出力先による複雑な組み合わせの中から、出力先別に、その出力先に該当する原稿群を容易に見つけ出して簡単に指定することができ、その出力先単位で出力条件の設定を行う設定対象の出力先を容易に見つけ出して簡単に選択することができる。
[6]前記制御部は、前記出力部によって出力される画像データの出力先が複数設定されている場合は、原稿群単位での第1の出力条件の設定と出力先単位での第2の出力条件の設定とを併用して、出力条件の設定を受け付ける
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理装置。
上記発明では、画像データ(原稿の読取画像)の出力先が複数設定されている場合は、原稿群単位での第1の出力条件の設定と出力先単位での第2の出力条件の設定とを併用して、出力条件の設定を行うことができる。これにより、原稿群別に、その原稿群が該当する複数の出力先に対して同じ第1の出力条件(共通の第1の出力条件)を設定し、出力先別に、その出力先に該当する複数の原稿群に対して同じ第2の出力条件(共通の第2の出力条件)を設定する場合に、原稿群と出力先との個々の組み合わせに対して別々に出力条件(第1/第2の出力条件)を設定するといった煩雑な操作に比べて、操作が簡単になる。
[7]前記制御部は、前記複数の出力先の設定を、前記読取部による原稿の読み取りを開始する前に、前記操作部を通じて受け付ける
ことを特徴とする[2]〜[6]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
上記発明では、原稿の読み取りを開始する前に予め複数の出力先を設定しておく。ここでは、読み取り対象の複数枚の原稿から複数の原稿群が検出された場合に、原稿群と出力先との組み合わせ別に([2]、[3])、もしくは、出力先単位で([4]、[5])、もしくは、原稿群単位と出力先単位とを併用して([6])、出力条件を設定することができる。
[8]前記制御部は、前記複数の出力先の設定を、前記読取部による原稿の読み取りを終了してから、前記操作部を通じて受け付ける
ことを特徴とする[2]〜[6]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
上記発明では、原稿の読み取りを終了してから複数の出力先を設定する。ここでは、読み取り対象の複数枚の原稿から複数の原稿群が検出された場合に、出力先を追加するなど出力先の数を適宜変更することができ、利便性が向上する。また、原稿の読み取り後に複数の出力先を設定し、原稿群と出力先との組み合わせ別に([2]、[3])、もしくは、出力先単位で([4]、[5])、もしくは、原稿群単位と出力先単位とを併用して([6])、出力条件を設定することができる。
[9]前記検出部は、前記原稿搬送部によって複数枚の原稿が順次搬送されているときに原稿群の検出を行い、
前記制御部は、前記原稿搬送部によって複数枚の原稿が順次搬送されているときに前記検出部によって2つの原稿群が検出された場合は、その2つの原稿群を前記設定画面に表示し、前記検出部によって新たな原稿群が検出される度に、その新たな原稿群を前記設定画面に追加表示する
ことを特徴とする[1]〜[8]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
上記発明では、複数枚の原稿を順次搬送しているときに、原稿群が2つあることを検出すると、設定画面に2つの原稿群を表示する。さらに、新たな原稿群を検出する度に、検出した新たな原稿群を設定画面に追加表示する。これにより、原稿群が2つ検出された以降にその原稿群に対する出力条件を個別に設定することができ、新たな原稿群が検出された以降にその原稿群に対しても出力条件を個別に設定することができる。
[10]前記出力部は、画像データに基づく画像を記録紙に形成して出力する画像形成部を含み、
前記出力条件は、前記画像形成部による出力部数を含む
ことを特徴とする[1]〜[9]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
上記発明では、原稿を読み取って取得した画像データに基づく画像を記録紙に形成して出力する場合に、原稿群別に出力部数を設定することができる。
[11]前記出力部は、画像データを外部装置に送信する画像送信部を含み、
前記出力条件は、前記画像送信部による画像データの送信宛先を含む
ことを特徴とする[1]〜[10]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
上記発明では、原稿を読み取って取得した画像データを外部装置に送信する場合に、原稿群別に送信宛先を設定することができる。
本発明の画像処理装置によれば、複数の原稿群を読み取って取得した画像データを原稿群別に異なる出力条件で出力する場合の作業と操作を簡単にし、利便性を高めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置としての複合機の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る複合機によるコピー動作を示す流れ図である。 本発明の第1の実施形態に係る原稿群別出力設定画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る原稿群別出力設定画面の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る応用機能設定画面の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る原稿群別出力設定画面の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る原稿群別出力設定画面の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る複合機によるコピー動作を示す流れ図である。 本発明の第4の実施形態に係る原稿群別出力設定画面の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る原稿群別出力設定画面の一例を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る複合機によるファクシミリ送信動作を示す流れ図である。 本発明の第5の実施形態に係る原稿群別出力設定画面の一例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置としての複合機10の構成を示すブロック図である。
複合機10は、原稿の画像を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷して出力するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末やサーバへ送信したりするスキャン機能、外部端末から受信した印刷データに基づく画像や当該複合機10に保存されている画像データに基づく画像を記録紙に印刷して出力するプリンタ機能、画像データを送受信するファクシミリ機能、電子メールを送受信する電子メール機能などを備えている。
また複合機10は、原稿を読み取って画像データを取得するスキャナ部と、読み取り対象となる複数枚の原稿を1枚ずつスキャナ部に搬送する自動原稿搬送部(Auto Document Feeder;ADF)とを備えている。コピー動作やファクシミリ送信動作などにおいては、スキャナ部によって取得された画像データ(原稿の読取画像)をユーザによって設定された出力条件(出力設定)に従い出力する。
さらに複合機10は、自動原稿搬送部によって順次搬送された複数枚の原稿から原稿群を検出する原稿群検出部を備えている。原稿群とは、予め定められた識別情報や区切り情報に基づいて認識される1乃至複数枚からなる原稿を指す。複合機10は、たとえば原稿群A、原稿群B、原稿群C・・・などの複数の原稿群が重ねられて自動原稿搬送部にセットされた場合には、それらの原稿群を含む複数枚の原稿を自動原稿搬送部が順次搬送する際に、原稿群検出部がそれらの原稿群を検出する。複数の原稿群を検出した場合は、スキャナ部による原稿の読み取りで取得した画像データを原稿群別に管理する。
また複合機10は、複数の原稿群を検出した場合は、原稿群別に出力条件の設定を行うための設定画面(原稿群別出力設定画面)を表示し、原稿群別に出力条件の設定を受け付ける機能を備えている。この原稿群別に設定された出力条件に従い、原稿群別に管理している画像データを出力する。
複合機10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11に、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発メモリ14と、表示部15と、操作部16と、ファクシミリ通信部17と、ネットワーク通信部18と、自動原稿搬送部(ADF)19と、原稿群検出部20と、スキャナ部21と、画像記憶部22と、画像処理部23と、プリンタ部24とを接続して構成される。
CPU11は、ROM12に格納されているプログラムに基づいて複合機10の動作を制御する。ROM12には、CPU11によって実行される各種プログラムや各種の固定データが記憶されている。RAM13は、CPU11がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリとして使用されるほか、画像データを一時的に保存するための画像メモリなどにも使用される。不揮発メモリ14は、電源がオフにされても記憶が保持されるメモリであり、装置固有の情報や各種の設定情報などが記憶される。
表示部15は、液晶ディスプレイなどで構成され、初期画面、操作画面、設定画面などの各種の画面を表示する。操作部16は、スタートボタン、ストップボタン、テンキーなどの各種のボタン類と、液晶ディスプレイの表面に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルなどで構成され、ユーザが複合機10に対して行う各種の操作を受け付ける。
ファクシミリ通信部17は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する。ネットワーク通信部18は、外部端末やサーバなどとLAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて通信を行う。
自動原稿搬送部19は、セットされた原稿を搬送してスキャナ部21による読取位置に送り込む。自動原稿搬送部19は、たとえば、原稿がセットされる原稿トレイと、原稿トレイにセットされた原稿をスキャナ部21の読取位置に案内し排出するための搬送通路と、原稿トレイにセットされた原稿を1枚ずつ搬送通路に送り込み、スキャナ部21の読取位置を通過させて搬送通路から排出する複数の搬送ローラと、スキャナ部21による読み取りの済んだ原稿が搬送通路から排出される排出トレイなどを備えて構成される。
原稿群検出部20は、自動原稿搬送部19によって順次搬送された複数枚の原稿から原稿群を検出する。詳細には、原稿群の区切りを認識することで、複数枚の原稿に含まれている複数の原稿群を検出する。原稿群検出部20は、原稿群を検出する周知の構成を採用することができる。
たとえば、ユーザは原稿群の間に区切りを示すダミー記録紙(区切り識別用記録紙)を挿入し、その原稿(読み取り対象となる複数枚の原稿)を自動原稿搬送部19にセットする。原稿群検出部20は、原稿の読み取り時に自動原稿搬送部19によって搬送されたダミー記録紙を識別して原稿群の区切りを認識し、ダミー記録紙の前後が異なる原稿群であることを検出するように構成してもよい。
また、原稿群の最初のページもしくは最後のページの原稿に、区切りを示す画像情報(区切り識別用画像情報)を印刷しておく。原稿群検出部20は、自動原稿搬送部19によって搬送されスキャナ部21によって読み取られた原稿の画像データ内から上記の画像情報を識別して原稿群の区切りを認識し、複数の原稿群を検出するように構成してもよい。
詳細には、原稿群の最初のページの原稿に画像情報を印刷した場合は、前の原稿Aの画像データ内に画像情報が含まれておらず、次の原稿Bの画像データ内に画像情報が含まれている場合に、この原稿Aと原稿Bが原稿群の区切りであると認識し、原稿Aまでと原稿B以降が異なる原稿群であることを検出するようにしてもよい。原稿群の最後のページの原稿に画像情報を印刷した場合は、前の原稿Aの画像データ内に画像情報が含まれており、次の原稿Bの画像データ内に画像情報が含まれていない場合に、この原稿Aと原稿Bが原稿群の区切りであると認識し、原稿Aまでと原稿B以降が異なる原稿群であることを検出するようにしてもよい。
また、上記の画像情報に替えて、非接触IDタグ(RFID(Radio Frequency IDentification)タグ)が埋め込まれている記録紙に、原稿群の最初のページもしくは最後のページの画像を印刷する。原稿群検出部20は、自動原稿搬送部19によって搬送された原稿の非接触IDタグを非接触IDタグリーダなどで識別して原稿群の区切りを認識し、複数の原稿群を検出するように構成してもよい。また、この非接触IDタグが埋め込まれている記録紙を、上述したダミー記録紙として用いるようにしてもよい。
また、上記のダミー記録紙、区切り識別用画像情報、非接触IDタグなどを利用しない場合には、搬送された前後の原稿の向き(セット方向)やサイズの変化から原稿群の区切りを認識し、前の原稿までと後の原稿以降が異なる原稿群であることを検出するようにしてもよい。
スキャナ部21は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する。スキャナ部21は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
画像記憶部22は、ハードディスク装置(Hard Disk Drive;HDD)で構成されており、各種の保存データを格納するほか、入力された各種の画像データなども保存する。画像処理部23は、画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を施す。
プリンタ部24は、画像データに基づく画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。プリンタ部24は、たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、入力される画像データに応じて点灯制御されるLD(Laser Diode)と、LDから射出されたレーザ光を感光体ドラム上で走査させる走査ユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを照射するLEDプリンタのほか他の方式のプリンタであってもかまわない。
次に、複合機10の動作について説明する。
ここでは、コピー動作を例に説明する。図2は、複合機10によるコピー動作を示す流れ図である。図3および図4は、本動作で表示部15に表示された原稿群別出力設定画面(50a、50b)の一例を示す図である。原稿群別出力設定画面は、前述した原稿群別に出力条件の設定を受け付けるための画面である。ここでは、原稿群別に設定を受け付ける出力条件を出力部数とした場合を例に説明する。
なお、本動作では、原稿群検出部20による複数の原稿群の検出は、前の原稿群(前の原稿群の最終のページ)との区切りを次の原稿群の最初のページで認識することにより行うようにしている。たとえば、前述した区切り識別用画像情報を原稿群の最初のページに印刷する、もしくは、非接触IDタグが埋め込まれている記録紙に原稿群の最初のページを印刷するなどにより、前の原稿群との区切りを次の原稿群の最初のページで認識する。また、原稿群検出部20によって検出された原稿群の数(番号)は、原稿群カウンタでカウントするようにしている。スキャナ部21によって原稿を読み取って取得した画像データは、原稿群の番号を関連付けて登録することにより、原稿群別に管理するようにしている。
ユーザは、複合機10で原稿のコピーを行う際に、複合機10の表示部15に表示されたコピー設定画面(タッチパネル)を通じて、コピーに関する出力条件、詳細にはコピーに関する各種の設定項目(パラメータ)の設定を行う。ここで、ユーザは必要に応じて出力部数の設定を行う。出力部数の設定を省略した場合には、初期設定値(たとえば1部など)が設定される。
複合機10のCPU11は、コピー設定画面を通じてコピーに関する出力条件(出力部数など)の設定を受け付けると、その設定情報をRAM13に記憶する(ステップS101)。ユーザによって自動原稿搬送部(ADF)19に原稿がセットされ(ステップS102)、スタートボタンが押下されると、CPU11はコピージョブを開始する(ステップS103)。
CPU11は、原稿群カウンタの初期値を1(N=1)に設定する(ステップS104)。CPU11は、自動原稿搬送部19に原稿を1枚ずつ搬送させ、スキャナ部21にその搬送された原稿を読み取らせる(ステップS105)。CPU11は、スキャナ部21が原稿を読み取って取得した画像データをRAM13に一時保存する。
自動原稿搬送部19による原稿の搬送で、原稿群検出部20によって原稿群の区切りが検出されない場合には(ステップS106;No)、CPU11は、原稿群カウンタのカウント値を読み込み、そのカウント値によって示される番号(最初は「1」)を、RAM13に保存した画像データに関連付け、この画像データをその番号(ジョブ番号)の画像データとして登録する(ステップS108)。
原稿群検出部20によって原稿群の区切りが検出された場合は(ステップS106;Yes)、CPU11は、原稿群カウンタのカウント値に1を加算してカウントアップし(N=N+1)、原稿群カウンタを更新する(ステップS107)。CPU11は、更新後の原稿群カウンタのカウント値を読み込み、そのカウント値によって示される番号を、RAM13に保存した画像データに関連付け、この画像データをその番号(ジョブ番号)の画像データとして登録する(ステップS108)。
自動原稿搬送部19に読み取り前の次の原稿がある場合には(ステップS109;Yes)、ステップS105へ戻り、以降のステップを同様に繰り返す。その原稿がない場合には(ステップS109;No)、自動原稿搬送部19にセットされた全ての原稿の読み取りを完了したことになる。
ここで、CPU11は原稿群カウンタのカウント値を確認する。原稿群カウンタのカウント値が1である場合(原稿群が1つの場合)には(ステップS110;No)、CPU11は、RAM13に記憶されているコピーに関する各種の設定項目(出力条件)の設定情報(コピー設定画面による設定情報)に従い、RAM13に保存されている画像データに基づく画像をプリンタ部24に印刷出力させる(ステップS111/End)。
この場合は、複合機10は読み取った1つの原稿群のコピー(複写物)をコピー設定画面で設定された部数だけ印刷出力する。
原稿群カウンタのカウント値が1よりも大きい場合(原稿群が複数の場合)には(ステップS110;Yes)、CPU11は、表示部15に原稿群別出力設定画面を表示する(ステップS112)。ユーザは、この原稿群別出力設定画面(タッチパネル)を通じて、原稿群別に出力条件(本例では出力部数)の設定を行うことができる。
CPU11は、原稿群別出力設定画面を通じて原稿群別の出力条件の設定を受け付けると(ステップS113)、その設定情報をRAM13に記憶すると共に、原稿群別出力設定画面の表示を消去する。そして、RAM13に記憶されているコピーに関する各種の設定項目(出力部数は除く)の設定情報(コピー設定画面による設定情報)と、原稿群別の出力部数の設定情報(原稿群別出力設定画面による設定情報)とに従い、RAM13に保存されている画像データに基づく画像をプリンタ部24に印刷出力させる(ステップS114/End)。
この場合は、複合機10は読み取った複数の原稿群のコピー(複写物)を、原稿群別出力設定画面で設定された原稿群別の部数分ずつ印刷出力する。
上記のステップS112では、図3に示すような原稿群別出力設定画面50aが表示される。原稿群別出力設定画面50aには、表51と、原稿群別の出力条件(出力部数)の設定の完了を受け付けるOKボタン52などが表示される。
表51は、原稿群(JOBN)を行の要素、出力先(#N)を列の要素とすると共に、両要素の見出し欄を備えた行列形式の表であり、原稿群と出力先との組み合わせ一覧を表した一覧表である。行成分の見出し欄51aには、検出された複数の原稿群の番号をジョブ番号として表した「JOBN」(N=1、2、3・・・)が表示される。列成分の見出し欄51bには、出力先を表した「#N」(N=1、2、3・・・)が表示される。表欄51cには、出力条件(原稿群と出力先との組み合わせ別の出力条件)の設定情報が表示される。
RAM13には、保存されている画像データに関連付けて原稿群の番号が記憶されており、行成分の見出し欄51aに表示されるジョブ番号は、そのRAM13に記憶されている原稿群の番号を用いて表示される。
列成分の見出し欄51bに表示された出力先の数は、コピー開始前に設定された出力部数を示す。RAM13には、コピー開始前にユーザがコピー設定画面を通じて設定したコピーに関する各種の設定項目(出力部数を含む)の設定情報が記憶されており、列成分の見出し欄51bに表示される出力先の数(番号)は、そのRAM13に記憶されている設定情報に含まれている出力部数を用いて表示される。
なお、原稿のコピーを複数の者(人、組織など)に配布する場合には、個々の出力先がその配布対象者を示すもの(配布対象者識別情報)ともなり得る。たとえば、複合機10にユーザ名や組織名などが予め登録されている場合には、列成分の見出し欄51bに、そのユーザ名や組織名などを所定の操作を行って表示できるように構成してもよい。
表欄51cに表示される出力条件の設定情報は、本例では、出力(印刷)の有無を示す設定情報となっている。本例では、出力することを示す「○」(出力有効)、または、出力しないことを示す「−」(出力無効)が表示される。この出力の有無の設定は、たとえば、個々の表欄51cの表示領域を押下することで行う。たとえば、表欄51cの表示領域を押下すると、その表欄51cに表示されている「○」/「−」の表示が切り替わり、その表示に対応する設定(出力の有無)に切り替わる。
複合機10は、たとえば、コピー開始前にコピー設定画面を通じて出力部数が4部に設定され、自動原稿搬送部19にセットされた複数枚の原稿を自動搬送して3つの原稿群を検出すると、図3に示すような表51を表示する。この場合は、行成分の見出し欄51aに、3つの原稿群に対応する3つのジョブ(JOB1〜3)を表示し、列成分の見出し欄51bに、出力部数の4部に対応する4つの出力先(#1〜4)を表示した、3行4列の表51を表示する。
初期表示された表51は、全ての表欄51cに「○」が表示されており、この場合は3つのジョブ(JOB1〜3)で4部ずつ出力する設定となっている(計12部)。ユーザは、たとえば、この表51における所望の表欄51cを押下することで、その表欄51cに対応するジョブと出力先の組み合わせにおける出力の設定を有効(「○」)から無効(「−」)に切り替えることができる。
図3の例では、「JOB2」の「#4」と、「JOB3」の「#2」〜「#4」とが出力しない設定とされている。すなわち、「JOB1」は4部出力し、「JOB2」は3部出力し、「JOB3」は1部出力する設定とされている。換言すると、「#1」は「JOB1」、「JOB2」、「JOB3」を1部ずつ出力し(JOB1〜3を全て出力し)、「#2」と「#3」は「JOB1」、「JOB2」を1部ずつ出力し、「#4」は「JOB1」を1部出力する設定とされている。
原稿群別出力設定画面50aに表示されているOKボタン52が押下されると、表51に表示されている出力設定が完了する。
複合機10は、図2で説明したコピー動作で複数の原稿群を検出した場合には、たとえば、表51と同様の構成のテーブル(原稿群別出力設定テーブル)を作成し、原稿群別に設定された出力条件の設定情報をそのテーブルに記憶する。詳細には、複合機10のCPU11は、たとえば、スキャナ部21による原稿の読み取りが完了すると、表51と同様の構成のテーブルをRAM13に作成し、そのテーブルに原稿群別出力設定画面50aを通じて設定された設定情報を格納することで、原稿群別に設定された出力条件(出力部数)を記憶する。
複合機10は、複数の原稿群のコピー(複写物)を原稿群別に設定された出力部数で印刷出力する場合には、上記のテーブルなどを使用して記憶した設定情報に従い、原稿群別の部数分ずつ印刷出力する。
図4は、原稿群別出力設定画面の変形例を示す図である。図3に示した原稿群別出力設定画面50aのように、検出した複数の原稿群をジョブ番号で表示する構成では、ユーザはそのジョブ番号がどの原稿群を示しているかわかりにくい。そこで、図4に示す原稿群別出力設定画面50bでは、表51の行成分における見出し欄51aに、ジョブ番号に代えて、読み取った原稿のプレビュー画像を表示する。このプレビュー画像によって、ユーザは原稿群を識別しやすくなる。
なお、原稿群別出力設定画面50a、50bに表示する表51は、原稿群(JOBN)を列の要素とし、出力先(#N)を行の要素として表示するようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る複合機10は、自動原稿搬送部19によって順次搬送した複数枚の原稿から複数の原稿群を検出した場合には、原稿群別出力設定画面50a(または50b)を表示し、原稿群別に出力条件(出力部数)の設定を受け付ける。これにより、複数の原稿群を読み取り、原稿群別に異なる出力条件で原稿の読取画像(画像データ)を出力したい場合に、複数の原稿群を重ねて自動原稿搬送部19にセットし、一度に連続的に読み取って原稿群別に異なる出力条件で読取画像を出力することができる。
したがって、自動原稿搬送部19に一つの原稿群をセットし出力条件を設定して読み取りを行うといった作業と操作を原稿群別に複数回繰り返さなくてもよくなり、複数の原稿群を読み取って原稿群別に異なる出力条件で読取画像を出力したい場合の作業と操作が簡単になる。また、複数の原稿群は自動で検出されると共に、その自動検出に伴い原稿群別出力設定画面が自動で表示されるため、原稿群別出力設定画面を表示するための操作が不要となり便利である。
また、図3および図4に例示した原稿群別出力設定画面では、複数の原稿群(ジョブ)と複数の出力先との組み合わせ別に出力条件を設定することができ、利便性が向上する。
特に本実施形態に係る原稿群別出力設定画面では、原稿群と出力先のいずれか一方を行の要素、他方を列の要素とする行列形式の表51を表示することで、複数の原稿群と複数の出力先の個々の組み合わせ(組み合わせ一覧)を見やすくかつ分かりやすく表示することができる。ユーザは、この表51から複数の原稿群と複数の出力先の個々の組み合わせを一目瞭然で把握することができる。また、出力条件の設定対象となる原稿群と出力先との組み合わせの指定を、表51における表欄51c(行列要素)の選択操作(直接的な操作)によって行うことができ、その指定操作が簡単になる。
これにより、複数の原稿群と複数の出力先による複雑な組み合わせの中から、出力条件の設定対象となる原稿群と出力先との組み合わせを容易に見つけ出し、簡単に指定することができる。換言すると、複数の原稿群と複数の出力先との組み合わせにおいて、組み合わせ別に出力条件が異なるような複雑な設定でも簡単に行うことができる。
また、複数の原稿群と複数の出力先との組み合わせを一覧表にして表示することで、たとえば、原稿群単位や出力先単位などで設定画面を表示し、画面遷移を行って設定を行うような場合に比べて、設定操作が簡単になる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した複合機10によるコピー動作において、出力条件における応用機能の設定を受け付ける場合について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る応用機能設定画面60の一例を示す図である。ここでは、第1の実施形態で説明した原稿群別出力設定画面(50a、50b)の表示後に、出力先単位で(出力先別に)応用機能の設定を受け付ける本例の応用機能設定画面60が表示部15に表示された場合を示している。この応用機能設定画面60は、原稿群別出力設定画面(50a、50b)の表51における出力先の見出し欄51b(「#N」)を押下すると表示される。
応用機能設定画面60には、応用機能の設定を受け付ける応用機能設定ボタン61と、設定のキャンセルを受け付けるCancelボタン62と、設定の完了を受け付けるOKボタン63などが表示される。応用機能が複数種類ある場合には、図示のように、複数種類の応用機能に対応する複数の応用機能設定ボタン61が表示される。応用機能は、たとえば、Nin1、拡大縮小、ステープル、パンチ、カラー/モノクロ、両面印刷などの機能である。
本実施形態では、原稿群別出力設定画面(50a、50b)の表51において、出力先別に、その出力先を読取画像(画像データ)の出力先にする原稿群を指定し(「○」:出力有効)、応用機能の設定を行う所望の出力先が表示されている見出し欄51bを押下・選択して応用機能設定画面60を表示させ、応用機能の設定を出力先単位で行うことができる。すなわち、一つの出力先に対して複数の原稿群を指定し、その出力先の応用機能設定画面60を表示して応用機能の設定を行うことにより、指定した複数の原稿群に対して同じ応用機能(共通の応用機能)を設定することができる。これにより、同じ出力先に該当する複数の原稿群に対して同じ応用機能を設定する場合に、個々の原稿群に対して同じ応用機能を別々に設定するといった煩雑な操作に比べて、操作が簡単になる。
なお、ここでは出力先単位で応用機能の設定を受け付ける構成を説明したが、原稿群単位で応用機能の設定を受け付ける構成も可能である。この構成は、たとえば第1の実施形態で説明した原稿群別出力設定画面(50a、50b)の表51における原稿群の見出し欄51a(「JOBN」)を押下すると、原稿群単位で応用機能の設定を受け付ける応用機能設定画面(60)が表示部15に表示される構成によって実現することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、第1の実施形態で説明した原稿群別出力設定画面の変形例について説明する。本実施形態は、原稿群別出力設定画面を通じて出力先を追加するものである。
図6および図7は、本発明の第3の実施形態に係る原稿群別出力設定画面70の一例を示す図である。第1の実施形態で説明した複合機10によるコピー動作と同様に、この原稿群別出力設定画面70も図2のステップS111で表示部15に表示される。
原稿群別出力設定画面70には、原稿群(JOBN)を行の要素、出力先(#N)を列の要素とすると共に、両要素の見出し欄(71a、71b)を備えた行列形式の表71と、出力部数表示欄72と、出力部数の増加を受け付けるプラスボタン73(「+」)と、出力部数の減少を受け付けるマイナスボタン74(「−」)と、出力先の追加を受け付ける追加ボタン75と、原稿群別の出力条件(出力部数)の設定の完了を受け付けるOKボタン76などが表示される。
表71における行成分の見出し欄71aには、検出された複数の原稿群の番号をジョブ番号として表した「JOBN」(N=1、2、3・・・)が表示され、列成分の見出し欄71bには、1つ目の出力先を示す「#1」が表示される。各表欄71cには、出力条件の設定情報である、出力(印刷)の有無を示す設定情報(初期表示では全て「○」)が表示される。
出力部数表示欄72と、プラスボタン73と、マイナスボタン74とは、出力先「#1」の列における最下行の表欄71cの下側に隣接して表示される。この出力部数表示欄72に表示されている出力部数は、ユーザがコピー開始前にコピー設定画面を通じて設定した出力部数が表示される。この出力部数は、表71の行成分における見出し欄71aに表示されている各原稿群(各ジョブ)に共通のものとして表示される。
ユーザは、プラスボタン73を押下することで、各原稿群のコピーの出力部数を増加させることができ、マイナスボタン74を押下することで、各原稿群のコピーの出力部数を減少させることができる。また、追加ボタン75を押下することで、出力先を追加することができる。
図6に例示した原稿群別出力設定画面70にて追加ボタン75を押下すると、図7に示すように、表71は出力先「#2」の列が追加される。出力先「#2」の列の各表欄71cには、出力条件の設定情報である、出力(印刷)の有無を示す設定情報(初期表示では全て「○」)が表示される。出力先「#2」の列における最下行の表欄71cの下側には、出力部数表示欄72と、プラスボタン73と、マイナスボタン74とが隣接して表示される。この出力部数表示欄72には、初期表示では出力部数が1部であることを示す「1」が表示される。
ユーザは、出力先「#2」の列におけるプラスボタン73を押下することで、各原稿群のコピーにおける出力先「#2」に共通の出力部数を増加させることができ、出力先「#2」の列におけるマイナスボタン74を押下することで、各原稿群のコピーにおける出力先「#2」に共通の出力部数を減少させることができる。また、追加ボタン75を押下することで、更に出力先(「#3」、「#4」・・・)を追加することができる。
また第1の実施形態と同様に、たとえば、個々の表欄71cの表示領域を押下することで、その表欄71cに表示されている「○」/「−」の表示を切り替えると共に、その表示に対応する設定(出力の有無)に切り替えることができる。
本実施形態に係る原稿群別出力設定画面70では、複数の原稿群を一度にコピーする場合に、コピー設定画面を通じて出力条件(出力部数など)を設定しコピーを開始した後(原稿の読み取り完了後)でも、出力先の追加と、出力先単位での出力部数の変更とを簡単に行うことができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態では、第1の実施形態で説明した複合機10によるコピー動作と原稿群別出力設定画面の変形例について説明する。本実施形態は、原稿の搬送中(読み取り中)に2つの原稿群を検出するとその2つの原稿群(ジョブ)に対する原稿群別出力設定画面を表示し、その後は新たな原稿群を検出する度にその新たな原稿群(ジョブ)を原稿群別出力設定画面に追加表示するものである。
図8は、第4の実施形態に係る複合機10によるコピー動作を示す流れ図である。図9および図10は、本動作で表示部15に表示された原稿群別出力設定画面80の一例を示す図である。
図8では、第1の実施形態で説明した図2に示すステップと同じ内容のステップには同一番号を付しており、そのステップについては説明を省略する。
図8では、ステップS101〜ステップS107までを行うと、CPU11は原稿群カウンタのカウント値を確認し、カウント値が2である場合(原稿群が2つの場合)には(ステップS201;Yes)、表示部15に原稿群別出力設定画面を表示する(ステップS202)。
ここでは、図9に示すように、原稿群別出力設定画面80に行列形式の表81が表示される。表81における行成分の見出し欄81aには、検出した2つの原稿群のジョブ番号を示す「JOB1」、「JOB2」が表示され、列成分の見出し欄81bには、出力先を示す「#N」(N=1、2、3・・・)が表示される。表欄81cには、原稿群と出力先との組み合わせ別の出力条件の設定情報(「○」(出力有効)/「−」(出力無効))が表示される。ユーザはこの時点で、原稿群別出力設定画面80の表81に表示された2つの原稿群に対し、個別に出力条件(出力部数)を設定することができる。
図8のステップS202を行った後は、ステップS108以降を行う。
また、原稿群カウンタのカウント値が2でない場合(原稿群が3つ以上の場合)には(ステップS201;No)、CPU11は表示部15に表示している原稿群別出力設定画面を更新する(ステップS203)。
ここでは、図10に示すように、原稿群別出力設定画面80の表81は、新たに検出した原稿群のジョブ番号を示す「JOBN」(本例では「JOB3」)の行が追加される。この場合も、ユーザは、原稿群別出力設定画面80の表81に表示された複数(3つ以上)の原稿群に対し、個別に出力条件(出力部数)を設定することができる。
図8のステップS203を行った後は、ステップS108以降を行う。
ステップS110で、原稿群カウンタのカウント値が1よりも大きい場合(原稿群が複数の場合)には(ステップS110;Yes)、CPU11は表示部15に表示している原稿群別出力設定画面の表示を継続し(ステップS204)、ステップS113以降を行う。
このように、本実施形態では、複合機10はコピー動作で複数枚の原稿を搬送しているときに、原稿群が2つあることを検出すると、その2つの原稿群(ジョブ)に対する原稿群別出力設定画面80を表示する。詳細には、原稿群別出力設定画面80の表81にその2つの原稿群(ジョブ)を表示する。さらに、新たな原稿群を検出する度に、その新たな原稿群(ジョブ)を原稿群別出力設定画面80の表81に追加表示する。これにより、ユーザは原稿の搬送中(読み取り中)に原稿群が2つ検出された以降はその2つの原稿群に対する出力条件(出力部数)を個別に設定することができ、更に新たな原稿群が検出された以降はその原稿群に対しても出力条件を個別に設定することができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態では、複合機10によるファクシミリ送信動作について説明する。
図11は、複合機10によるファクシミリ送信動作を示す流れ図である。図12は、本動作で表示部15に表示された原稿群別出力設定画面90の一例を示す図である。本実施形態に係るファクシミリ送信動作も基本的には第1の実施形態で説明したコピー動作と同様の流れで行う。また、本実施形態に係る原稿群別出力設定画面も、原稿群別に出力条件の設定を受け付けるための画面である。ここでは、原稿群別に設定を受け付ける出力条件を送信宛先とした場合を例に説明する。
ユーザは、複合機10で原稿のファクシミリ送信を行う際に、複合機10の表示部15に表示されたファクシミリ設定画面(タッチパネル)を通じて、ファクシミリ送信に関する出力条件、詳細にはファクシミリ送信に関する各種の設定項目(パラメータ)の設定を行う。
複合機10のCPU11は、ファクシミリ設定画面を通じてファクシミリ送信に関する出力条件(送信宛先など)の設定を受け付けると、その設定情報をRAM13に記憶する(ステップS301)。ユーザによって自動原稿搬送部(ADF)19に原稿がセットされ(ステップS302)、スタートボタンが押下されると、CPU11はファクシミリ送信ジョブを開始する(ステップS303)。
CPU11は、原稿群カウンタの初期値を1(N=1)に設定する(ステップS304)。CPU11は、自動原稿搬送部19に原稿を1枚ずつ搬送させ、スキャナ部21にその搬送された原稿を読み取らせる(ステップS305)。CPU11は、スキャナ部21が原稿を読み取って取得した画像データをRAM13に一時保存する。
自動原稿搬送部19による原稿の搬送で、原稿群検出部20によって原稿群の区切りが検出されない場合には(ステップS306;No)、CPU11は、原稿群カウンタのカウント値を読み込み、そのカウント値によって示される番号(最初は「1」)を、RAM13に保存した画像データに関連付け、この画像データをその番号(ジョブ番号)の画像データとして登録する(ステップS308)。
原稿群検出部20によって原稿群の区切りが検出された場合は(ステップS306;Yes)、CPU11は、原稿群カウンタのカウント値に1を加算してカウントアップし(N=N+1)、原稿群カウンタを更新する(ステップS307)。CPU11は、更新後の原稿群カウンタのカウント値を読み込み、そのカウント値によって示される番号を、RAM13に保存した画像データに関連付け、この画像データをその番号(ジョブ番号)の画像データとして登録する(ステップS308)。
自動原稿搬送部19に読み取り前の次の原稿がある場合には(ステップS309;Yes)、ステップS305へ戻り、以降のステップを同様に繰り返す。その原稿がない場合には(ステップS309;No)、自動原稿搬送部19にセットされた全ての原稿の読み取りを完了したことになる。
ここで、CPU11は原稿群カウンタのカウント値を確認する。原稿群カウンタのカウント値が1である場合(原稿群が1つの場合)には(ステップS310;No)、CPU11は、RAM13に記憶されているファクシミリ送信に関する各種の設定項目(出力条件)の設定情報(ファクシミリ設定画面による設定情報)に従い、RAM13に保存されている画像データをネットワーク通信部18に送信させる(ステップS311/End)。
この場合は、複合機10は読み取った1つの原稿群の画像データをファクシミリ設定画面で設定された送信宛先に送信する。
原稿群カウンタのカウント値が1よりも大きい場合(原稿群が複数の場合)には(ステップS310;Yes)、CPU11は、表示部15に原稿群別出力設定画面を表示する(ステップS312)。ユーザは、この原稿群別出力設定画面(タッチパネル)を通じて、原稿群別に出力条件(本例では送信宛先)の設定を行うことができる。
CPU11は、原稿群別出力設定画面を通じて原稿群別の出力条件の設定(出力設定)を受け付けると(ステップS313)、その設定情報をRAM13に記憶すると共に、原稿群別出力設定画面の表示を消去する。そして、RAM13に記憶されているファクシミリ送信に関する各種の設定項目(送信宛先は除く)の設定情報(ファクシミリ送信による設定情報)と、原稿群別の送信宛先の設定情報(原稿群別出力設定画面による設定情報)とに従い、RAM13に保存されている画像データをネットワーク通信部18に送信させる(ステップS314/End)。
この場合は、複合機10は読み取った複数の原稿群の画像データを、原稿群別出力設定画面で設定された原稿群別の送信宛先に送信する。
上記のステップS311では、図12に示すような原稿群別出力設定画面90が表示される。原稿群別出力設定画面90には、表91と、出力先(送信宛先)の追加を受け付ける追加ボタン92と、原稿群別の出力条件(出力の有無)の設定の完了を受け付けるOKボタン93が表示される。
表91は、送信宛先を行の要素、原稿群(JOBN)を列の要素とすると共に、両要素の見出し欄を備えた行列形式の表であり、送信宛先と原稿群との組み合わせ一覧を表した一覧表である。行成分の見出し欄91aには、送信宛先が表示される。送信宛先は、たとえば、送信先の電話番号、送信先の名称(登録名称)、インターネットファクシミリによる送信先の電子メールアドレスなどである。列成分の見出し欄91bには、検出された複数の原稿群の番号をジョブ番号として表した「JOBN」(N=1、2、3・・・)が表示される。表欄91cには、出力条件(送信宛先と原稿群との組み合わせ別の出力条件)の設定情報が表示される。
この設定情報は、本例では、出力(ファクシミリ送信)の有無を示す設定情報となっている。本例では、出力することを示す「■」(出力有効)、または、出力しないことを示す「□」(出力無効)が表示される。初期表示された表91は、全ての表欄に「■」が表示されている。出力の有無の設定は、たとえば、個々の表欄91cの表示領域を押下することで行う。たとえば、表欄91cの表示領域を押下すると、その表欄91cに表示されている「■」/「□」の表示が切り替わり、その表示に対応する設定(出力の有無)に切り替わる。
また、追加ボタン92を押下すると、出力先(送信宛先)が追加される。追加ボタン92を押下すると、たとえば、表91は最下行の下側に新たな出力先(送信宛先)が1行追加される。OKボタン93が押下されると、表91に表示されている出力設定が完了する。
このように、ファクシミリ送信においてもコピーと同様に、複合機10で複数の原稿群を読み取り、原稿群別に異なる出力条件(送信宛先)で原稿の画像データを出力したい場合に、複数の原稿群を重ねて自動原稿搬送部19にセットし、一度に連続的に読み取って原稿群別に異なる出力条件で画像データを出力することができ、その作業と操作が簡単になる。同様に、ファクシミリ送信においても複数の原稿群は自動で検出されると共に、その自動検出に伴い原稿群別出力設定画面が自動で表示されるため、原稿群別出力設定画面を表示するための操作が不要となり便利である。
同様に、ファクシミリ送信における原稿群別出力設定画面90では、複数の原稿群(ジョブ)と複数の出力先(送信宛先)との組み合わせ別に出力条件(出力の有無)を設定することができ、利便性が向上する。また、その組み合わせ一覧を行列形式の表91で表示することにより、第1の実施形態で説明した行列形式の表51と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、複合機10の自動原稿搬送部19にセットされる複数の原稿群は、原稿群毎にページが連続していなくてもよい。すなわち、1つの原稿群は連続しなくてもよい。たとえば、原稿群の識別情報(ID情報の画像やID情報が記憶された非接触IDタグなど)を各ページに付加しておけば、この識別情報に基づいて原稿群を識別(判別)することができる。
図6、図9、図12で説明した原稿群別出力設定画面では、表の行成分における見出し欄にジョブ番号を表示するようにしているが、図3で説明した原稿群別出力設定画面と同様に、表の行成分における見出し欄に、ジョブ番号に代えて、読み取った原稿のプレビュー画像を表示するようにしてもよい。
実施形態で説明した原稿群別出力設定画面では、行列形式の表に見出し欄を設けるようにしているが、この見出し欄は省略するようにしてもよい。たとえば、行列形式の表における各表欄に、個々の原稿群N(ジョブN)と、個々の出力先Nと、それらの組み合わせにおける出力条件とを併記して表示するようにしてもよい(N=1、2、3、・・・)。
具体的には、たとえば、1行1列目の表欄には、原稿群1(ジョブ1)と出力先1とそれらの組み合わせにおける出力条件とを併記して表示し、1行2列目の表欄には、原稿群1(ジョブ1)と出力先2とそれらの組み合わせにおける出力条件とを併記して表示し、2行1列目の表欄には、原稿群2(ジョブ2)と出力先1とそれらの組み合わせにおける出力条件とを併記して表示し、2行2列目の表欄には、原稿群2(ジョブ2)と出力先2とそれらの組み合わせにおける出力条件とを併記して表示するなどしてもよい。
また、上記のように見出し欄を省略する場合には、たとえば、表欄の表示領域を押下すると、その表欄に表示されている原稿群N(ジョブN)と出力先Nとの組み合わせにおける詳細な出力条件(部数、応用機能など)を設定する詳細設定画面を表示し、その画面を通じて、当該組み合わせにおける詳細な出力条件の設定を受け付けるように構成してもよい。
また、実施形態で説明した原稿群別出力設定画面では、複数の原稿群と複数の出力先との組み合わせ一覧を行列形式の表にして表示するようにしているが、組み合わせの表示形態はこれに限らない。たとえば、図4や図5に示した行列形式の表を、行単位または列単位に分割したような、原稿群別(原稿群単位)の設定画面もしくは出力先別(出力先単位)の設定画面を表示する構成としてもよい。この場合には、設定画面を切り替えて、原稿群別に個々の出力先に対する出力条件の設定を行う、もしくは、出力先別に個々の原稿群に対する出力条件の設定を行うことができる。またこの場合も、原稿群単位で共通の出力条件を設定したり、出力先単位で共通の出力条件を設定したりするようにしてもよい。
また、原稿群単位での第1の出力条件の設定と、出力先単位での第2の出力条件の設定とを併用して、出力条件の設定を受け付けるように構成してもよい。第1の出力条件と第2の出力条件は、異なる出力条件であればよく、いずれも各種の出力条件を適用することができる。たとえば、コピーの場合には、図5の応用機能設定画面60に示した応用機能を第1の出力条件と第2の出力条件に適用するなどしてもよい。具体的には、たとえば、原稿群単位で片面/両面印刷の設定を行い、出力先単位でカラー/モノクロの設定を行うなどしてもよい。
この構成では、原稿群別に、その原稿群が該当する複数の出力先に対して同じ第1の出力条件(片面/両面印刷など)を設定し、出力先別に、その出力先に該当する複数の原稿群に対して同じ第2の出力条件(カラー/モノクロなど)を設定する場合に、原稿群と出力先との個々の組み合わせに対して別々に出力条件(第1/第2の出力条件)を設定するといった煩雑な操作に比べて、操作が簡単になる。
また、出力条件の設定を出力先単位で受け付ける構成は、「課題を解決するための手段」の[4]に記載した構成(「前記制御部は、前記出力部によって出力される画像データの出力先が複数設定されている場合は、出力先別に、その出力先を画像データの出力先にする原稿群の指定を受け付けると共に、出力条件の設定を出力先単位で受け付ける」)の他に、以下の構成によっても実現することができる。
前記制御部は、前記出力部によって出力される画像データの出力先が複数設定されている場合は、原稿群別に1または複数の出力先の選択を受け付けると共に、出力条件の設定を出力先単位で受け付ける
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理装置。
また、出力条件(特に応用設定)は、出力先単位での設定と、原稿群単位での設定のほかに、さらにあるいはこれらのいずれかと、原稿群と出力先の組み合わせ単位での設定を併用して設定できる構成としてもよい。このように複数の異なる単位での複数の設定を組み合わせる場合には、同一の設定項目に対して異なる出力条件が設定されたり相矛盾する出力条件の設定が成されたりする可能性も想定される。この対処として、設定の優先順位を定めるとよい。たとえば、原稿群と出力先の組み合わせ単位での設定>原稿群別単位での設定>出力先単位での設定、などのように優先順位を定めてもよい。
また、原稿の読み取り開始時に設定されている出力条件(特に応用設定)をデフォルトとし、これを出力先単位、原稿群単位、もしくは出力先と原稿群の組み合わせ単位、などの単位で部分的に設定の変更を受け付けるようにしてもよい。
また、設定画面(原稿群別出力設定画面)は、複数の原稿群を検出した場合に表示するほか、複数の原稿群を検出しかつ複数の出力先が設定されていることを条件として表示するように構成してもよい。
また、本発明に係る画像処理装置は、実施形態で説明した複合機に限らず、複写機やファクシミリ機なども対象にすることができる。
10…複合機
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…表示部
16…操作部
17…ファクシミリ通信部
18…ネットワーク通信部
19…自動原稿搬送部
20…原稿群検出部
21…スキャナ部
22…画像記憶部
23…画像処理部
24…プリンタ部
50a、50b…原稿群別出力設定画面
51…表
51a、51b…見出し欄
51c…表欄
52…OKボタン
60…応用機能設定画面
61…応用機能設定ボタン
62…Cancelボタン
63…OKボタン
70…原稿群別出力設定画面
71…表
71a、71b…見出し欄
71c…表欄
72…出力部数表示欄
73…プラスボタン
74…マイナスボタン
75…追加ボタン
76…OKボタン
80…原稿群別出力設定画面
81…表
81a、81b…見出し欄
81c…表欄
90…原稿群別出力設定画面
91…表
91a、91b…見出し欄
91c…表欄
92…追加ボタン
93…OKボタン

Claims (11)

  1. 原稿を読み取って画像データを取得する読取部と、
    前記読取部に複数枚の原稿を順次搬送する原稿搬送部と、
    前記原稿搬送部によって順次搬送された複数枚の原稿から原稿群を検出する検出部と、
    前記読取部によって取得された画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された画像データを設定された出力条件に従い出力する出力部と、
    表示部と、
    操作部と、
    前記検出部によって複数の原稿群が検出された場合は、前記記憶部に記憶された画像データに対する出力条件を原稿群別に設定するための設定画面を前記表示部に表示し、前記操作部を通じて原稿群別に出力条件の設定を受け付ける制御部と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記制御部は、前記出力部によって出力される画像データの出力先が複数設定されている場合は、前記検出部によって検出された複数の原稿群と前記設定されている複数の出力先との組み合わせ別に、出力条件の設定を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、前記設定画面に、原稿群と出力先のいずれか一方を行の要素、他方を列の要素とする行列形式の表を表示すると共に、出力条件の設定対象となる原稿群と出力先との組み合わせの指定を、前記表における行列要素の選択操作で受け付ける
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、前記出力部によって出力される画像データの出力先が複数設定されている場合は、出力先別に、その出力先を画像データの出力先にする原稿群の指定を受け付けると共に、出力条件の設定を出力先単位で受け付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記制御部は、前記設定画面に、原稿群と出力先のいずれか一方を行の要素、他方を列の要素とする行列形式の表であって行の要素と列の要素のそれぞれについて見出し欄を備えたものを表示し、前記表における行列要素の選択操作により前記指定を受け付け、前記表における出力先の見出し欄の選択操作により、前記出力先単位で出力条件の設定を受け付ける設定対象の出力先の選択を受け付ける
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御部は、前記出力部によって出力される画像データの出力先が複数設定されている場合は、原稿群単位での第1の出力条件の設定と出力先単位での第2の出力条件の設定とを併用して、出力条件の設定を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記制御部は、前記複数の出力先の設定を、前記読取部による原稿の読み取りを開始する前に、前記操作部を通じて受け付ける
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記制御部は、前記複数の出力先の設定を、前記読取部による原稿の読み取りを終了してから、前記操作部を通じて受け付ける
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記検出部は、前記原稿搬送部によって複数枚の原稿が順次搬送されているときに原稿群の検出を行い、
    前記制御部は、前記原稿搬送部によって複数枚の原稿が順次搬送されているときに前記検出部によって2つの原稿群が検出された場合は、その2つの原稿群を前記設定画面に表示し、前記検出部によって新たな原稿群が検出される度に、その新たな原稿群を前記設定画面に追加表示する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記出力部は、画像データに基づく画像を記録紙に形成して出力する画像形成部を含み、
    前記出力条件は、前記画像形成部による出力部数を含む
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記出力部は、画像データを外部装置に送信する画像送信部を含み、
    前記出力条件は、前記画像送信部による画像データの送信宛先を含む
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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