JP5555587B2 - 車両用着脱部品の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用着脱部品の取付構造に関する。
車両には、複数の車両用構成部品が取付けられている。構成部品の中には、シートや背もたれ等のように運転者が自身の嗜好で選択したい部品も含まれる。そのため、構成部品は、代替品と付け替えることができるように車両に着脱可能に取付ける必要がある。
従来、構成部品を着脱可能に備える車両が各種提案されている(例えば、特許文献1(図1、図2、図7)参照。)。
特許文献1の図2に示されるように、自動二輪車(1)(括弧付き番号は特許文献1に記載されている符号を示す。以下同じ)の車体フレーム(3)にシート(8)が取付けられている。シート(8)の車両後側に配置されるように車体フレーム(3)のサイドフレーム(5)に、背もたれ(9)が着脱可能に取付けられている。
背もたれ(9)は、特許文献1の図1に示されるように、下部に基部材(15)を備えている。この基部材(15)の車両前側及び後側に切欠き(33)が各々設けられ、切欠き(33)の外側に縁部(34、35)が設けられている。前側及び後側の縁部(34、35)は、サイドフレーム(5)の前側及び後側に取付けた被嵌合部(25)に嵌っている。加えて、基部材(15)の中央にロック機構部(39)が設けられ、このロック機構部(39)でサイドフレーム(5)の中央に取付けたロック部材(38)を挟んでいる。すなわち、背もたれ(9)は、2組の縁部(34、35)及び被嵌合部(25)で車両に組付けられ、ロック機構部(39)及びロック部材(38)で車両に留められている。
背もたれ(9)を車両から取外すとき、ロック機構部(39)によるロック部材(38)のロックを解除し、基部材(15)を車両前側へ移動させる。この移動により、特許文献1の図7に示されるように、2組の縁部(34、35)は、2組の被嵌合部(25)から外れている。次に、基部材(15)の前側のみを想像線で示すように持上げ、基部材(15)全体を持上げることで、背もたれ(9)を車両から取外すことができる。
ところで、背もたれ(9)を車両に取付けるとき、車両後側の縁部(34)を後側の被嵌合部(25)に当てる。次に基部材(15)の車両前側を下ろして、前側の縁部(34)を前側の被嵌合部(25)に当てる。次に基部材(15)を車両後側に移動させて、2組の縁部(34、35)を2組の被嵌合部(25)に嵌める。ロック機構部(39)でロック部材(38)を挟む。上述したように、車両に対する背もたれ(9)の着脱は、動作回数が多いので着脱作業が煩わしくなる。
そこで、簡単な操作で車両に背もたれ(9)(以下、着脱部品と記す。)を着脱させることができる車両用着脱部品の取付構造が求められる。
特開2005−162070公報
本発明は、簡単な操作で車両に着脱部品を着脱させることができる車両用着脱部品の取付構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両に平行リンクを介して着脱部品が移動可能に取付けられ、移動後に前記着脱部品は係合機構により前記車両に係合される車両用着脱部品の取付構造であって、前記係合機構は、前記車両側に設けられ前記着脱部品が当接する車両側当接面と、前記着脱部品側に設けられ前記車両側当接面が当接する部品側当接面と、前記車両側若しくは前記着脱部品側に開けられる係合孔と、前記着脱部品側若しくは前記車両側から突出され前記係合孔に係合する係合フックと、前記着脱部品側若しくは前記車両側に回動可能に取付けられ回動部の中心に対して偏心している偏心部で前記係合フックを支持するクランク軸とからなり、前記車両側当接面と前記部品側当接面は、前記平行リンクが揺動することにより、2つの状態にて当接可能に形成され、前記係合孔は、前記2つの状態にて前記係合フックが係合可能なように2箇所設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、着脱部品に、運転者用シートを支持するシート支持フレームが連結されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、運転者用シートは、車両の高さ方向に調整されるものであって、前記運転者用シートの下に物品収納空間を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、着脱部品は、車両に平行リンクを介して移動可能に取付けられると共に移動後に係合機構により車両に係合される。係合機構は、車両側当接面と、部品側当接面と、係合孔と、係合フックと、クランク軸とからなる。車両側当接面と部品側当接面は、平行リンクの揺動により、2つの状態にて当接可能に形成される。また、係合孔は、2つの状態にて係合フックが係合可能なように2箇所設けられている。すなわち、一方の係合孔に係合している係合フックの係合を解除し、平行リンクの揺動によって着脱部品を移動させ、もう一方の係合孔に係合フックを係合させると、着脱部品の位置を調整することができる。
請求項2に係る発明では、着脱部品に、運転者用シートを支持するシート支持フレームが連結されている。着脱部品は、係合フックを2つの係合孔のいずれかの孔に付け替えることで、位置を2段階に調整することができる。着脱部品の2段階位置調整によって、運転者用シートの位置を2段階に調整することができる。
請求項3に係る発明では、運転者用シートは、車両の高さ方向に調整されるものであって、運転者用シートの下に物品収納空間を備える。運転者用シートを車両の高さ方向に調整させることができるため、物品収納空間の高さを調整することが可能となる。
本発明に係る車両の左側面図である。 車両後部の斜視図である。 図1の3部拡大図である。 支持部材と平行リンクと着脱部品と係合機構の分解斜視図である。 支持部材と着脱部品と係合機構の断面図である。 図3の6−6線断面図である。 係合孔と係合フックの係合を解除するまでの作用を説明する図である。 平行リンクを揺動させるまでの作用を説明する図である。 係合孔に係合フックを係合させるまでの作用を説明する図である。 参考例を示す図である。 リヤフレームと着脱機構とトランクボックスの分解斜視図である。 リヤフレームと着脱機構とトランクボックスの断面図である。 着脱機構をリヤフレームに取付けるまでの作用を説明する図である。 更なる参考例を示す図である。 シート用着脱部品と平行リンクと係合機構の構造及び作用を説明する図である。 別のハンドルを備えた車両前部の右側面図である。 ハンドル用着脱部品と平行リンクと係合機構の構造及び作用を説明する図である。である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、車両は自動二輪車を適用して説明する。以下の説明で用いる前後、左右、上下は運転者用シートに座った運転者を基準に定める。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、自動二輪車10は、メインフレーム11前端のヘッドパイプ12にステアリングシャフト13を旋回自在に取付け、このステアリングシャフト13の上端に前後二つ割可能なハンドルホルダ14を介してハンドル15を取付け、ステアリングシャフト13の下端にフロントフォーク16を介して前輪17を回転自在に取付け、メインフレーム11に燃料タンク18を取付け、メインフレーム11の後端からリヤフレーム19を延ばし、このリヤフレーム19にエンジン21を含むパワーユニット22をスイング可能に取付け、このパワーユニット22の後端とリヤフレーム19の中間部をリヤクッション23で連結し、パワーユニット22で後輪24を駆動し、ヘッドパイプ12を電装品ボックス25で覆い、前輪17をフロントフェンダ26で覆い、メインフレーム11の立上がり部をレッグシールド27で覆い、このレッグシールド27の後方に配置されているメインフレーム11をステップフロア28で覆い、リヤフレーム19の後端にリヤフェンダ29を取付けてなる車両である。
加えて、リヤフレーム19の前端に、運転者用シート30を支持するシート支持フレーム40(詳細後述)が連結されている。次にリヤフレーム19及びシート支持フレーム40の構造を詳細に説明する。
図2に示されるように、リヤフレーム19は、後方に向かって逆U字状に形成されている部材である。また、リヤフレーム19の左側前端から支持部材41が前上方へ延ばされ、リヤフレーム19の右側前端から支持部材47が前上方へ延ばされている。
さらに、支持部材41に、外側平行リンク50、60を介して着脱部品70が移動可能に取付けられ、支持部材47に、内側平行リンク90、100を介して着脱部品80が移動可能に取付けられている。着脱部品70の上端及び着脱部品80の上端に、運転者用シート30を支持する逆U字状のシート支持フレーム40が取付けられている。すなわち、運転者用シート30は、自動二輪車10の高さ方向に調整されるものである。
加えて、運転者用シート30の下方に、ステップフロア28後端から後方へ延ばした収納部底板91が設けられている。すなわち、運転者用シート30と収納部底板101との間に、物品収納空間110が設けられている。運転者用シート30を自動二輪車(図1、符号10)の高さ方向に調整させることができるため、物品収納空間110の高さを調整することが可能となる。
さらに、シート支持フレーム40の前側下方に前開口部111が設けられ、フレーム40の左側下方に左開口部112が設けられ、フレーム40の後側下方に後開口部113が設けられている。前開口部111、左開口部112、後開口部113から物品を物品収納空間110へ入れることができる。
なお、物品は、長尺のスケードボードや角形の荷物等、物品収納空間110に入るものであれば形状や寸法は制限されない。また、シート支持フレーム40の右側下方にも右開口部が設けられているので、フレーム40の右下から物品を挿入することもできる。次に支持部材41、平行リンク、着脱部品70の構造を説明する。
図3に示されるように、支持部材41の車両側上端部43と着脱部品70の着脱側上端部71を外側上リンク50で繋ぎ、支持部材41の車両側下端部44と着脱部品70の着脱側下端部72を外側下リンク60で繋いでいる。
加えて、着脱部品70の上下方向の中間部に、係合機構120(詳細後述)が取付けられている。着脱部品70の外側壁73に、係合解除マーク74及び係合状態マーク75が設けられている。係合解除マーク74と係合状態マーク75の間の角度は45°である。すなわち、回動レバー76の回動角度は45°である。回動レバー76側にもレバー側マーク77が取付けられている。
なお、回動レバー76の回動角度は、実施例では45°としたが、任意に決めてよい。次に支持部材41、平行リンク、着脱部品70、係合機構120の構成を詳細に説明する。
図4に示されるように、外側上リンク50、外側下リンク60、内側上リンク160、内側下リンク170は、支持部材41に立てたボルト171及び着脱部品70に立てたボルト172に、ナット173、174で留められる。内側上リンク160及び内側下リンク170で内側平行リンクが構成される。
係合機構120は、クランク軸121(詳細後述)と、係合フック122(詳細後述)と、引張りコイルばね123(詳細後述)と、座金124と、止め輪125と、回動操作軸126(詳細後述)と、止めねじ127とを組み立ててなる。回動操作軸126の左端にリング部材128が設けられ、このリング部材128に回動レバー76が取付けられている。次に支持部材41、平行リンク160、170、着脱部品70、係合機構120の組立状態の構造を詳細に説明する。
図5に示されるように、支持部材41と着脱部品70は、内側上リンク160及び内側下リンク170で繋がっている。支持部材41は、支持側ケース45と、この支持側ケース45の上端を塞ぐ支持側蓋46とからなる。着脱部品70は、着脱側ケース78と、この着脱側ケース78の上端を塞ぐと共にシート支持フレーム40の下端を支持する着脱側上蓋79と、着脱側ケース78の下端を塞ぐ着脱側下蓋81とからなる。
加えて、係合機構120は、支持側ケース45の後端に設けられ着脱部品70が当接する車両側当接面131と、着脱側ケース78の前端に設けられ車両側当接面131が当接する部品側当接面132と、車両側当接面131の上下方向中間部に開けられる下側係合孔133と、車両側当接面131の上部に開けられる上側係合孔134と、着脱側ケース78から前方へ突出され下側係合孔133の下縁に係合している係合フック122と、着脱側ケース78に回動可能に取付けられ(詳細後述)内側回動部135の中心136に対して偏心している偏心部137で係合フック122を支持するクランク軸121とからなる。
なお、この例では、下側係合孔133及び上側係合孔134を車両側当接面131(車両側)に設け、係合フック122及びクランク軸121を着脱側ケース78(着脱部品側)に設けたが、係合孔を着脱ケース(着脱部品側)に設け、係合フック及びクランク軸を支持ケース(車両側)に設けてもよい。
部品側当接面132の上下方向中間部に、係合フック122が貫通するフック用孔138が設けられている。係合フック122は、偏心部137に回転自在に挿入されているフック挿入部139と、このフック挿入部139から前方へ延ばされ下側係合孔133の下縁及びフック用孔138の下縁に係合しているフック真直部141と、このフック真直部141から下方へ延ばされ支持側ケース45の後側内壁面142に当たっているフック爪部143と、フック挿入部139から後方へ延ばされ更に後上に延ばされていると共に操作時に用いるフックレバー144とからなる。着脱側ケース78の後面に、フックレバー144の回動用孔145が設けられている。
さらに、フック真直部141の外側面に、車幅方向左側へ突出しているフック側突起146が設けられ、着脱側ケース78内に、着脱側突起147が設けられている。フック側突起146と着脱側突起147に引張りコイルばね123が掛けられ、引張りコイルばね123は、係合フック122を下側係合孔133の下縁及びフック用孔138の下縁に付勢している。
なお、ばねは、実施例では引張りコイルばね123を適用したが、図中右下に示したねじりコイルばね129を用いれば、係合フック122に付勢力を効果的に与えることができる。引張りコイルばね123やねじりコイルばね129の代わりに、圧縮コイルばね、板ばね等を適用することができるため、一般のばねを適用することは差し支えない。
加えて、車両側当接面131と部品側当接面132は、内側平行リンク160、170が点148、149を中心として上下に揺動することにより、2つの状態(後述)にて当接可能に形成される。下側係合孔133及び上側係合孔134は、上記2つの状態にて係合フック122が係合可能なように設けられている。すなわち、係合機構120は、着脱部品70が移動した後に、着脱部品70を支持部材41に連結させる。次にクランク軸121と回動操作軸(図4、符号126)の構造を説明する。
図6に示されるように、クランク軸121の内側回動部135は、着脱側ケース78の内側孔151に回動自在に取付けられ、回動操作軸126の外側回動部152は、着脱側ケース78の外側孔153に回動自在に取付けられている。
偏心部137から車幅方向左側へ延ばした角棒154を、回動操作軸126に設けた角穴155に挿入し、角棒154を止めねじ127で止めることで、クランク軸121と回動操作軸126が一体化する。
回動レバー(図3、符号76)が連結されているリング部材128が、回動操作軸126の左端に嵌められている。
以上に述べた外側平行リンク50、60、内側平行リンク160、170、係合機構120の作用を次に述べる。
図7(a)に示されるように、回動レバー76を矢印(1)のように下げる。
回動レバー76を下げると、同時に(b)に示されるようにクランク軸121の内側回動部135が矢印(2)のように回動する。
回動レバー76を45°下げたので、(c)に示されるように偏心部137は、(b)の位置に比べて45°時計回りに移動している。次にフックレバー144を矢印(3)のように下げる。
なお、上記では車両側当接面131と部品側当接面132は、外側平行リンク50、60が下方へ揺動したときに当接している。次に平行リンクを上方へ揺動させるまでの作用を説明する。
図8(a)に示されるように、係合フック122のフック爪部143が、着脱部品70の着脱側ケース78内に収納されている。このとき、フックレバー144を下げたままにする。引張りコイルばね123に引張り力が作用する。
(b)に示されるように、シート支持フレーム40を矢印(4)のように持上げ、外側平行リンク50、60を点51、52を中心にして矢印(5)のように揺動させる。次に係合孔に係合フックを係合させるまでの作用を説明する。
図9(a)に示されるように、着脱部品70が上昇した後、フックレバー144の押し動作を止めると、引張りコイルばね123に掛かっていた引張り力が解除され、係合フック122は矢印(6)のように下がる。フック爪部143が下がった係合フック122は、想像線で示すようにフック真直部141がフック用孔138の下縁に当たっている。
(b)に示されるように、着脱部品70は、想像線で示される初期の位置に比べて高さH1だけ上昇している。着脱部品70が上昇した状態で、回動レバー76を矢印(7)のように上げる。
回動レバー76を45°反時計回りに回動させたので、クランク軸121の内側回動部135も45°回転する。すなわち、(c)に示すように偏心部137は、(a)の位置に比べて45°反時計回りに移動している。このとき、フック爪部143は、偏心部137の移動によって突出量が変化するので、支持側ケース45の後側内壁面142を矢印(8)のように押す。
(a)において車両用着脱部品の取付構造では、下側係合孔133に係合している係合フック122の係合を解除し、内側平行リンク160、170の揺動によって着脱部品70を移動させ、上側係合孔134の下縁に係合フック122を係合させると、着脱部品70の位置を調整することができる。
加えて、着脱部品70は、係合フック122を2つの係合孔133、134のいずれかの孔に付け替えることで、位置を2段階に調整することができる。着脱部品70の2段階位置調整によって、運転者用シート(図1、符号30)の位置を2段階に調整することができる。車両側当接面131と部品側当接面132は、内側平行リンク160、170が上方へ揺動したときに当接している。
なお、図3において、係合機構120は、着脱部品70に取付けたが、車幅方向右側の着脱部品(図2、符号80)に取付けてもよい。
これまでに説明した例では、平行リンクと係合機構を用いて運転者用シートの高さを調整できた。運転者用シートの高さ調整に加えて、他の車両用着脱部品の着脱もできれば、より機能的に優れた自動二輪車を提供できる。その参考例を次に説明する。
図10において、図1と共通の構造は符号を流用して詳細な説明を省略する。主たる追加点は、シート支持フレームの後方延長部に、着脱機構を介して着脱部品を着脱可能に取付けたことである。以下では着脱部品に収納ボックスを取付けた例で説明する。
シート支持フレーム40の後端から後方へ延ばして、延長部181が形成されている。この延長部181に、着脱機構(詳細後述)を介して着脱部品190(詳細後述)が着脱可能に取付けられている。また、着脱部品190に、物品を収納する収納ボックス200(詳細後述)が取付けられている。収納ボックス200の前端部に、収納ボックス200の閉時にロックを施すボックスロック部201が設けられ、収納ボックス200の後端部に、収納ボックス200を開閉させるヒンジ部202が設けられている。次に収納ボックス200と延長部181と着脱部品190の組立構造を詳細に説明する。
図11に示されるように、収納ボックス200の底部203に開けた4つの孔204と、着脱部品190の上面に開けた4つのねじ穴205に、4本のねじ206をねじ込むことで、収納ボックス200と着脱部品190を一体化させる。
着脱部品190の後端に移動可能に設けた係合フック207を、延長部181の支持板208後部に設けた第1係合孔209に係合させる。また、着脱部品190の左前端に設けた左係合爪211を、支持板208左前部に設けた第2左係合孔212に係合させ、着脱部品190の右前端に設けた右係合爪213を、支持板208右前部に設けた第2右係合孔214に係合させる。
なお、この参考例では、着脱部品190に、収納ボックス200を取付けたが、この他にキャリア(荷台)や後部座席等の車両用部品を取付けてもよい。次に着脱機構の構造を説明する。
図12に示されるように、着脱機構220は、支持板208の上面に設けられ着脱部品190が当接する車両側当接面221と、着脱部品190の下面に設けられ車両側当接面221が当接する部品側当接面222と、支持板208の後部に開けられる第1係合孔209と、着脱部品190の後端から下方へ突出され第1係合孔209の後縁に係合する係合フック207と、着脱部品190の後端に回動可能に取付けられ右側回動部223の中心224に対して偏心している偏心部225で係合フック207を支持するクランク軸226とからなり、第1係合孔209の後縁及び支持板208の下面に係合フック207を係合させた後にクランク軸226を回動させることで、係合フック207の突出量を減少させ、車両側当接面221と部品側当接面222を密着させる機構である。
着脱部品190は、支持板208に着脱機構220を介して着脱可能に取付けられる部品であるから、収納ボックス200を着脱可能に支持板208に取付けることができる。
加えて、支持板208の右前部に第2右係合孔214が設けられている。着脱部品190の右前端に、第2右係合孔214の前縁及び支持板208の下面に係合する右係合爪213が設けられている。第1係合孔209の後縁及び支持板208の下面に係合フック207を係合させることに加え、第2右係合孔214の前縁及び支持板208の下面に右係合爪213を係合させるため、係合箇所が複数になる。複数の箇所で係合するので、着脱部品190を安定して自動二輪車(図10、符号10)に取付けることができる。
なお、この参考例では、第1係合孔209を支持板208(車両側)に設け、係合フック207及びクランク軸226を着脱部品190(着脱部品側)に設け、第2右係合孔214を支持板208に設け、右係合爪213を着脱部品190に設けたが、第1係合孔及び第2係合孔を着脱部品(着脱部品側)に設け、係合フック及びクランク軸及び係合爪を支持板(車両側)に設けてもよい。
また、着脱機構220は、収納ボックス200を車両後部に設けるために車体後部に着脱可能に取付けたが、荷物かごを車両前部に設ける場合には車体前部に着脱可能に取付けてもよい。次に着脱機構220と第2右係合孔214と右係合爪213の作用を説明する。
図13(a)に示されるように、収納ボックス200を着脱部品190に取付けた状態で、右係合爪213を矢印(9)のように第2右係合孔214に向かわせ、係合フック207を矢印(10)のように第1係合孔209に向かわせる。
(b)に示されるように、収納ボックス200及び着脱部品190を延長部181に載せた状態で、回動レバー227を矢印(11)のように90°下げる。
回動レバー227を90°反時計回りに回動させると、(c)に示されるようにクランク軸226も矢印(12)のように回動するので、偏心部225は想像線で示すように元の位置に比べて90°反時計回りに移動する。
クランク軸226の回動により係合フック207の突出量を減少させ、車両側当接面221と部品側当接面222を密着させることができる。すなわち、着脱部品190を支持板208に接触させ、クランク軸226を回動させるだけで、着脱部品190を自動二輪車(図1、符号10)に取付けることができる。また、クランク軸226の回動により着脱部品190を自動二輪車から取外すこともできる。したがって、簡単な操作で自動二輪車に着脱部品190を着脱させることができる。
ところで、これまでに説明してきた自動二輪車は、運転者のみが乗車する車両であったが、同乗者を乗せたい場合もある。同乗者が乗車する際、同乗者の好みに合わせてシートを移動させることができれば、より機能的に優れた自動二輪車を提供できる。その参考例の一例を次に説明する。
図14に示されるように、図1と共通の構造は符号を流用して詳細な説明を省略する。主たる追加点は、シート支持フレームの後方延長部に、平行リンクを介して着脱部品を移動可能に取付けたことである。また、移動後に着脱部品は係合機構により車両側に係合される。以下では着脱部品に同乗者用シートを取付けた例で説明する。
シート支持フレーム40の後端から後方へ延ばして、延長部231が形成されている。この延長部231に、平行リンク232、233を介して着脱部品234(詳細後述)が移動可能に取付けられている。また、着脱部品234に、同乗者が着座する同乗者用シート235(詳細後述)が取付けられている。次に着脱部品と平行リンクと係合機構の構造及び作用を説明する。
図15(a)に示されるように、延長部231の前側と着脱部品234の前端部は、前リンク253で繋がれ、延長部231の後側と着脱部品234の後端部は、後リンク254で繋がれている。前リンク253は点236を中心に揺動し、後リンク254は点237を中心にして揺動する。着脱部品234に同乗者用シート235が2本のねじ238、239で取付けられている。
係合機構241は、延長部231の上面に設けられ着脱部品234が当接する車両側当接面242と、着脱部品234の下面に設けられ車両側当接面242が当接する部品側当接面243と、車両側当接面242の前後方向中間部に開けられる第1係合孔244と、車両側当接面242の後側に開けられる第2係合孔245と、着脱部品234から下方へ突出され第1係合孔244の前縁及び延長部231の上側内壁面に係合している係合フック246と、着脱部品234に回動可能に取付けられ右側回動部247の中心に対して偏心している偏心部248で係合フック246を支持するクランク軸249とからなる。加えて、部品側当接面243の前後方向中間部に、係合フック246が貫通するフック用孔251が設けられている。
回動レバー252を反時計回りに90°回動させ(図14参照)、クランク軸249を矢印(13)のように回動させると、係合フック246は想像線で示すように第1係合孔244から離れる。
次に矢印(14)のように後方へ移動させると、平行リンク253、254が後方へ揺動する。その結果、(b)に示されるように、同乗者用シート235は(a)に比べて長さL1だけ後方へ移動する。
回動レバー252を白抜き矢印のように時計回りに90°回動させ、クランク軸249を矢印(15)のように回動させると、係合フック246は想像線で示すように第1係合孔244の前縁及び延長部231の上側内壁に係合する。したがって、同乗者用シート235を(a)の位置よりも後方へ移動させることができ、且つ移動後の同乗者用シート235を自動二輪車に留めることができる。
上記の例では、同乗者用シートを車両前後方向に移動させることができる自動二輪車を説明した。このような移動機構を自動二輪車の他の構成部品に適用すれば、より機能的に優れた自動二輪車を提供できる。その一例を次に説明する。
図16に示されるように、図1と共通の構造は符号を流用して詳細な説明を省略する。主たる追加点は、ステアリングシャフトの上方延長部に、平行リンクを介して着脱部品を移動可能に取付け、着脱部品にハンドルホルダを取付けたことである。また、移動後に着脱部品は係合機構によりステアリングシャフト側に係合される。
ステアリングシャフト13の上端から上方へ延ばして、延長部261が形成されている。この延長部261に、平行リンク262、263を介して着脱部品264(詳細後述)が移動可能に取付けられている。また、着脱部品264に、ハンドルホルダ14が取付けられている。次に着脱部品と平行リンクと係合機構の構造及び作用を説明する。
図17(a)に示されるように、延長部261の上端と着脱部品264の中間部は、上リンク265で繋がれ、延長部261の中間部と着脱部品264の下端は、下リンク266で繋がれている。上リンク265は点267を中心に揺動し、下リンク266は点268を中心にして揺動する。
係合機構269は、延長部261の後面に設けられ着脱部品264が当接する車両側当接面271と、着脱部品264の前面に設けられ車両側当接面271が当接する部品側当接面272と、車両側当接面271の上下方向中間部に開けられる第1係合孔273と、車両側当接面271の上側に開けられる第2係合孔274と、着脱部品264から前方へ突出され第1係合孔273の下縁及び延長部261の後側内壁面に係合している係合フック275と、着脱部品264に回動可能に取付けられ右側回動部276の中心に対して偏心している偏心部277で係合フック275を支持するクランク軸278とからなる。加えて、部品側当接面272の上下方向中間部に、係合フック275が貫通するフック用孔279が設けられている。
回動レバー281を反時計回りに90°回動させ(図16参照)、クランク軸278を矢印(16)のように回動させると、係合フック275は想像線で示すように第1係合孔273から離れる。
次に着脱部品264を矢印(17)のように上方へ移動させると、平行リンク265、266が上方へ揺動する。その結果、(b)に示されるように、着脱部品264は(a)に比べて高さH2だけ上方へ移動する。
回動レバー281を白抜き矢印のように時計回りに90°回動させ、クランク軸278を矢印(18)のように回動させると、係合フック275は想像線で示すように第2係合孔274の下縁及び延長部261の後側内壁面に係合する。したがって、ハンドル(図16、符号15)を上方へ移動させることができ、且つ移動後の着脱部品264を自動二輪車に留めることができる。
尚、本発明に係る車両は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、バギー等の三輪車や四輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
加えて、本発明に係る平行リンクは、必ずしも平行である必要はなく、両てこ機構であれば多少の角度をもっていてもよい。
本発明の車両用着脱部品の取付構造は、自動二輪車に好適である。
10…車両(自動二輪車)、30…運転者用シート、40…シート支持フレーム、50、60…平行リンク(外側平行リンク)、70、190…着脱部品、110…物品収納空間、120…係合機構、121、226…クランク軸、122、207…係合フック、131、221…車両側当接面、132、222…部品側当接面、133…係合孔(下側係合孔)、134…係合孔(上側係合孔)、135…回動部(内側回動部)、136、224…中心、137、225…偏心部、160、170…平行リンク(内側平行リンク)、200…収納ボックス、209…第1係合孔、211…係合爪(左係合爪)、212…第2係合孔(第2左係合孔)、213…係合爪(右係合爪)、214…第2係合孔(第2右係合孔)、220…着脱機構、223…回動部(右側回動部)。

Claims (3)

  1. 車両(10)に平行リンク(50、60、160、170)を介して着脱部品(70)が移動可能に取付けられ、移動後に前記着脱部品(70)は係合機構(120)により前記車両(10)に係合される車両用着脱部品の取付構造であって、
    前記係合機構(120)は、前記車両(10)側に設けられ前記着脱部品(70)が当接する車両側当接面(131)と、
    前記着脱部品(70)側に設けられ前記車両側当接面(131)が当接する部品側当接面(132)と、
    前記車両(10)側若しくは前記着脱部品(70)側に開けられる係合孔(133、134)と、
    前記着脱部品(70)側若しくは前記車両(10)側から突出され前記係合孔(133、134)に係合する係合フック(122)と、
    前記着脱部品(70)側若しくは前記車両(10)側に回動可能に取付けられ回動部(135)の中心(136)に対して偏心している偏心部(137)で前記係合フック(122)を支持するクランク軸(121)とからなり、
    前記車両側当接面(131)と前記部品側当接面(132)は、前記平行リンク(50、60、160、170)が揺動することにより、2つの状態にて当接可能に形成され、前記係合孔(133、134)は、前記2つの状態にて前記係合フック(122)が係合可能なように2箇所設けられていることを特徴とする車両用着脱部品の取付構造。
  2. 前記着脱部品(70)に、運転者用シート(30)を支持するシート支持フレーム(40)が連結されていることを特徴とする請求項1記載の車両用着脱部品の取付構造。
  3. 前記運転者用シート(30)は、前記車両(10)の高さ方向に調整されるものであって、前記運転者用シート(30)の下に物品収納空間(110)を備えることを特徴とする請求項2記載の車両用着脱部品の取付構造。
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