JP5554860B1 - 組立式正座椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に組立可能で着座の安定性や持ち運びの利便性を確保することができ、しかも組立状態を安定的に保持することができる組立式正座椅子を提供する。
【解決手段】交差状に組まれた脚部材3,3´を座板2に着脱可能に取着してなる組立式正座椅子1において、係止部材11の張出部11bが挿入可能な張出部挿入開口部13と、係止部材11の軸部11aが嵌合可能な軸部嵌合開口部12と、係止部材11の軸部11aが通過可能な軸部通過開口部14と、座板2の内部に設けられて係止部材11の張出部11bを受け入れ可能な張出部受入空間15と、座板2に対し脚部材3,3´が前後左右方向に十の字状に交差するように配されたときに対向する座板2の下面と脚部材3,3´の上面とのいずれか一方に埋設される磁石体18および他方に埋設される磁性体17とを備えるものとする。
【選択図】図7
【解決手段】交差状に組まれた脚部材3,3´を座板2に着脱可能に取着してなる組立式正座椅子1において、係止部材11の張出部11bが挿入可能な張出部挿入開口部13と、係止部材11の軸部11aが嵌合可能な軸部嵌合開口部12と、係止部材11の軸部11aが通過可能な軸部通過開口部14と、座板2の内部に設けられて係止部材11の張出部11bを受け入れ可能な張出部受入空間15と、座板2に対し脚部材3,3´が前後左右方向に十の字状に交差するように配されたときに対向する座板2の下面と脚部材3,3´の上面とのいずれか一方に埋設される磁石体18および他方に埋設される磁性体17とを備えるものとする。
【選択図】図7
Description
本発明は、冠婚葬祭や各種の会合の席などで長時間正座するときに、お尻の下に敷いて足が痺れるのを軽減する組立式正座椅子に関するものである。
従来、正座時の足の痺れを軽減するものとして、例えば特許文献1にて提案されている正座補助椅子がある。
この特許文献1に係る正座補助椅子は、人の臀部を載せることができる座板と、互いに交差するように組み合わされてその座板を支持する一対の脚部材とを備えている。
一対の脚部材のそれぞれの上面には、突起が設けられている。
座板の下面には、一対の脚部材における突起と嵌合する嵌合口が設けられている。
座板の下面および一対の脚部材の上面のいずれか一方には、磁石体が埋設されている。
座板の下面および一対の脚部材の上面のいずれか他方には、前記磁石体に対応するように磁性体が埋設されている。
一対の脚部材のそれぞれの上面には、突起が設けられている。
座板の下面には、一対の脚部材における突起と嵌合する嵌合口が設けられている。
座板の下面および一対の脚部材の上面のいずれか一方には、磁石体が埋設されている。
座板の下面および一対の脚部材の上面のいずれか他方には、前記磁石体に対応するように磁性体が埋設されている。
この正座補助椅子においては、一対の脚部における突起と座板における嵌合口とを嵌合させることにより、一対の脚部材が座板に起立状態に位置決めされて組み立てられ、この組立状態が、磁石体と磁性体との間に作用する磁力によって保持される。
ところで、座板に対する一対の脚部材の組付けを容易にするため、上記の突起と嵌合口との間には若干の隙間が設けられている。
このため、上記の正座補助椅子では、例えば当該正座補助椅子を持ち上げて運ぼうとしたときなどに、磁石体と磁性体との間に作用する磁力よりも大きな力が、座板から一対の脚部材を引き離す方向に作用してしまうと、座板から一対の脚部材が外れてしまい、組立状態を安定的に保持することができないという問題点がある。
このため、上記の正座補助椅子では、例えば当該正座補助椅子を持ち上げて運ぼうとしたときなどに、磁石体と磁性体との間に作用する磁力よりも大きな力が、座板から一対の脚部材を引き離す方向に作用してしまうと、座板から一対の脚部材が外れてしまい、組立状態を安定的に保持することができないという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、容易に組立可能で着座の安定性や持ち運びの利便性を確保することができ、しかも組立状態を安定的に保持することができる組立式正座椅子を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、第1発明による組立式正座椅子は、
人の臀部を載せることができる座板に、互いに交差するように組み合わされた幅広の一対の脚部材を着脱可能に取り付けてなる組立式正座椅子において、
前記脚部材の上面の交差部に突設される軸部にその軸部の外周面から張り出すように張出部を設けてなる係止部材と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の張出部が挿入可能な張出部挿入開口部と、
前記座板における前記張出部挿入開口部から水平方向の一側に所定距離隔てた位置に配設され、前記係止部材の軸部が嵌合可能な軸部嵌合開口部と、
前記張出部挿入開口部と前記軸部嵌合開口部とを繋ぐように前記座板に配設され、前記係止部材の軸部が通過可能な軸部通過開口部と、
少なくとも前記張出部挿入開口部から前記軸部通過開口部を経て前記軸部嵌合開口部に至る部分に対応するように前記座板の内部に設けられ、前記係止部材の張出部を受け入れ可能な張出部受入空間と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか一方に設けられる磁石体と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか他方に前記磁石体と対応するように設けられる磁性体または前記磁石体と引き合う別体の磁石体と、
を備えることを特徴とするものである。
人の臀部を載せることができる座板に、互いに交差するように組み合わされた幅広の一対の脚部材を着脱可能に取り付けてなる組立式正座椅子において、
前記脚部材の上面の交差部に突設される軸部にその軸部の外周面から張り出すように張出部を設けてなる係止部材と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の張出部が挿入可能な張出部挿入開口部と、
前記座板における前記張出部挿入開口部から水平方向の一側に所定距離隔てた位置に配設され、前記係止部材の軸部が嵌合可能な軸部嵌合開口部と、
前記張出部挿入開口部と前記軸部嵌合開口部とを繋ぐように前記座板に配設され、前記係止部材の軸部が通過可能な軸部通過開口部と、
少なくとも前記張出部挿入開口部から前記軸部通過開口部を経て前記軸部嵌合開口部に至る部分に対応するように前記座板の内部に設けられ、前記係止部材の張出部を受け入れ可能な張出部受入空間と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか一方に設けられる磁石体と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか他方に前記磁石体と対応するように設けられる磁性体または前記磁石体と引き合う別体の磁石体と、
を備えることを特徴とするものである。
第1発明において、前記座板の下面に、前記座板に対し所定の回転位置に配された状態にある前記脚部材の水平方向の他側へのスライド移動を規制するストッパ部材が設けられるのが好ましい(第2発明)。
次に、第3発明による組立式正座椅子は、
人の臀部を載せることができる座板に、互いに交差するように組み合わされた幅広の一対の脚部材を着脱可能に取り付けてなる組立式正座椅子において、
前記脚部材の上面の交差部に突設される軸部にその軸部の直径寸法よりも小さい幅寸法でその軸部の外周面から張り出すように張出部を設けてなる係止部材と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の軸部が嵌合可能な軸部嵌合開口部と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の張出部が挿入可能な張出部挿入開口部と、
前記軸部嵌合開口部の中心を基準として少なくとも前記張出部挿入開口部を包含する円周領域部分に対応するように前記座板の内部に設けられ、前記係止部材の張出部を受け入れ可能な張出部受入空間と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか一方に設けられる磁石体と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか他方に前記磁石体と対応するように設けられる磁性体または前記磁石体と引き合う別体の磁石体と、
を備えることを特徴とするものである。
人の臀部を載せることができる座板に、互いに交差するように組み合わされた幅広の一対の脚部材を着脱可能に取り付けてなる組立式正座椅子において、
前記脚部材の上面の交差部に突設される軸部にその軸部の直径寸法よりも小さい幅寸法でその軸部の外周面から張り出すように張出部を設けてなる係止部材と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の軸部が嵌合可能な軸部嵌合開口部と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の張出部が挿入可能な張出部挿入開口部と、
前記軸部嵌合開口部の中心を基準として少なくとも前記張出部挿入開口部を包含する円周領域部分に対応するように前記座板の内部に設けられ、前記係止部材の張出部を受け入れ可能な張出部受入空間と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか一方に設けられる磁石体と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか他方に前記磁石体と対応するように設けられる磁性体または前記磁石体と引き合う別体の磁石体と、
を備えることを特徴とするものである。
また、第4発明による組立式正座椅子は、
人の臀部を載せることができる座板に、互いに交差するように組み合わされた幅広の一対の脚部材を着脱可能に取り付けてなる組立式正座椅子において、
前記脚部材の上面の交差部に突設される枢軸部材と、
前記枢軸部材と所定の軸間距離を隔てて前記脚部材の上面に突設される軸部にその軸部の外周面から張り出すように張出部を設けてなる係止部材と、
前記座板に設けられ、前記枢軸部材が嵌合可能な枢軸部材嵌合開口部と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の張出部が挿入可能な張出部挿入開口部と、
前記枢軸部材嵌合開口部の中心を基準として前記座板における前記張出部挿入開口部から水平方向に所定回転角度ずれた位置に配設され、前記係止部材の軸部が嵌合可能な軸部嵌合開口部と、
前記張出部挿入開口部と前記軸部嵌合開口部とを円弧状に繋ぐように前記座板に配設され、前記係止部材の軸部が通過可能な軸部通過開口部と、
少なくとも前記張出部挿入開口部から前記軸部通過開口部を経て前記軸部嵌合開口部に至る部分に対応するように前記座板の内部に設けられ、前記係止部材の張出部を受け入れ可能な張出部受入空間と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか一方に設けられる磁石体と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか他方に前記磁石体と対応するように設けられる磁性体または前記磁石体と引き合う別体の磁石体と、
を備えることを特徴とするものである。
人の臀部を載せることができる座板に、互いに交差するように組み合わされた幅広の一対の脚部材を着脱可能に取り付けてなる組立式正座椅子において、
前記脚部材の上面の交差部に突設される枢軸部材と、
前記枢軸部材と所定の軸間距離を隔てて前記脚部材の上面に突設される軸部にその軸部の外周面から張り出すように張出部を設けてなる係止部材と、
前記座板に設けられ、前記枢軸部材が嵌合可能な枢軸部材嵌合開口部と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の張出部が挿入可能な張出部挿入開口部と、
前記枢軸部材嵌合開口部の中心を基準として前記座板における前記張出部挿入開口部から水平方向に所定回転角度ずれた位置に配設され、前記係止部材の軸部が嵌合可能な軸部嵌合開口部と、
前記張出部挿入開口部と前記軸部嵌合開口部とを円弧状に繋ぐように前記座板に配設され、前記係止部材の軸部が通過可能な軸部通過開口部と、
少なくとも前記張出部挿入開口部から前記軸部通過開口部を経て前記軸部嵌合開口部に至る部分に対応するように前記座板の内部に設けられ、前記係止部材の張出部を受け入れ可能な張出部受入空間と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか一方に設けられる磁石体と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか他方に前記磁石体と対応するように設けられる磁性体または前記磁石体と引き合う別体の磁石体と、
を備えることを特徴とするものである。
第1発明乃至第4発明において、前記脚部材の側部が円弧状に切り欠かれ、かつ前記脚部材が前記座板の前後左右方向に十の字状に交差するように配設されるのが好ましい(第5発明)。
第1発明の組立式正座椅子においては、所定の係止操作により、すなわち係止部材の張出部を張出部挿入開口部から張出部受入空間へと挿入した状態で、係止部材の軸部が張出部挿入開口部から軸部通過開口部を介して軸部嵌合開口部に位置するように座板に対し一対の脚部材を水平方向の一側にスライド移動させることにより、係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止されるとともに、係止部材の軸部が軸部嵌合開口部に嵌合される。
係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止されると、座板に対する一対の脚部材の引き抜き方向の移動が止められることになる。
係止部材の軸部が軸部嵌合開口部に嵌合されると、座板に対し一対の脚部材が水平方向に回転操作可能とされる。
座板に対する一対の脚部材の水平方向の回転操作にて一対の脚部材が座板に対し所定の回転位置に配されると、磁石体と磁性体または磁石体同士の間に作用する磁力により、座板に対し一対の脚部材がその所定の回転位置に位置決めされる。
係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止されると、座板に対する一対の脚部材の引き抜き方向の移動が止められることになる。
係止部材の軸部が軸部嵌合開口部に嵌合されると、座板に対し一対の脚部材が水平方向に回転操作可能とされる。
座板に対する一対の脚部材の水平方向の回転操作にて一対の脚部材が座板に対し所定の回転位置に配されると、磁石体と磁性体または磁石体同士の間に作用する磁力により、座板に対し一対の脚部材がその所定の回転位置に位置決めされる。
第1発明の組立式正座椅子によれば、座板に対する一対の脚部材の所定の係止操作と回転操作の実施によって容易に組み立てることができる。
また、互いに交差するように組み合わされた一対の脚部材によって着座者の縦方向や横方向の体重移動を伴う使用にも耐えることができるので、着座の安定性を確保することができる。
また、座板および一対の脚部材をそれぞれパーツ毎に分解することにより、コンパクトに纏めて鞄等に収納可能となるので、持ち運びの利便性を確保することができる。
また、組立状態においては、係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止されて座板に対する一対の脚部材の引き抜き方向の移動が止められるので、例えば組立状態で当該組立式正座椅子を持ち運ぼうとしたときに、万一、磁石体と磁性体との間(または磁石体同士)に作用する磁力よりも大きな力が、座板から一対の脚部材を引き離す方向に作用したとしても、座板から一対の脚部材が外れるようなことがなく、組立状態を安定的に保つことができる。
また、互いに交差するように組み合わされた一対の脚部材によって着座者の縦方向や横方向の体重移動を伴う使用にも耐えることができるので、着座の安定性を確保することができる。
また、座板および一対の脚部材をそれぞれパーツ毎に分解することにより、コンパクトに纏めて鞄等に収納可能となるので、持ち運びの利便性を確保することができる。
また、組立状態においては、係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止されて座板に対する一対の脚部材の引き抜き方向の移動が止められるので、例えば組立状態で当該組立式正座椅子を持ち運ぼうとしたときに、万一、磁石体と磁性体との間(または磁石体同士)に作用する磁力よりも大きな力が、座板から一対の脚部材を引き離す方向に作用したとしても、座板から一対の脚部材が外れるようなことがなく、組立状態を安定的に保つことができる。
第2発明の組立式正座椅子によれば、座板に対し所定の回転位置に配された状態にある一対の脚部材の水平方向の他側へのスライド移動がストッパ部材によって規制されるので、座板に対する一対の脚部材の回転操作にて一旦それら脚部材を所定の回転位置と異なる回転位置に配してストッパ部材と当らないようにしてから水平方向の他側にスライド移動させるといった係止解除操作を行わない限り、座板に対する一対の脚部材の係止状態が解除されないので、組立状態をより安定的に保つことができる。
第3発明の組立式正座椅子においては、所定の係止操作により、すなわち係止部材の軸部を軸部嵌合開口部に挿入して嵌合するとともに、係止部材の張出部を張出部挿入開口部から張出部受入空間へと挿入し、係止部材の張出部を張出部受入空間内に配した状態で、張出部が張出部挿入開口部からずれた位置に配されるように、係止部材の軸部を中心として、座板に対し一対の脚部材を水平方向に回転操作することにより、係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止される。
係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止されると、座板に対する一対の脚部材の引き抜き方向の移動が止められることになる。
係止部材の軸部が軸部嵌合開口部に嵌合されると、座板に対し一対の脚部材が水平方向に回転操作可能とされる。
座板に対する一対の脚部材の水平方向の回転操作にて一対の脚部材が座板に対し所定の回転位置に配されると、磁石体と磁性体または磁石体同士の間に作用する磁力により、座板に対し一対の脚部材がその所定の回転位置に位置決めされる。
したがって、第3発明の組立式正座椅子によっても、第1発明の組立式正座椅子と同様の作用効果を得ることができる。
係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止されると、座板に対する一対の脚部材の引き抜き方向の移動が止められることになる。
係止部材の軸部が軸部嵌合開口部に嵌合されると、座板に対し一対の脚部材が水平方向に回転操作可能とされる。
座板に対する一対の脚部材の水平方向の回転操作にて一対の脚部材が座板に対し所定の回転位置に配されると、磁石体と磁性体または磁石体同士の間に作用する磁力により、座板に対し一対の脚部材がその所定の回転位置に位置決めされる。
したがって、第3発明の組立式正座椅子によっても、第1発明の組立式正座椅子と同様の作用効果を得ることができる。
第4発明の組立式正座椅子においては、所定の係止操作により、すなわち枢軸部材を枢軸部材嵌合開口部に挿入して嵌合するとともに、係止部材の張出部を張出部挿入開口部から張出部受入空間へと挿入し、係止部材の張出部を張出部受入空間内に配した状態で、係止部材の軸部が張出部挿入開口部から軸部通過開口部を介して軸部嵌合開口部に位置するように、枢軸部材を中心として、座板に対し一対の脚部材を水平方向に回転操作することにより、係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止される。
係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止されると、座板に対する一対の脚部材の引き抜き方向の移動が止められることになる。
枢軸部材が枢軸部材嵌合開口部に嵌合されると、座板に対し一対の脚部材が水平方向に回転操作可能とされる。
座板に対する一対の脚部材の水平方向の回転操作にて一対の脚部材が座板に対し所定の回転位置に配されると、磁石体と磁性体または磁石体同士の間に作用する磁力により、座板に対し一対の脚部材がその所定の回転位置に位置決めされる。
したがって、第4発明の組立式正座椅子によっても、第1発明の組立式正座椅子と同様の作用効果を得ることができる。
係止部材の張出部が軸部嵌合開口部の周辺部に係止されると、座板に対する一対の脚部材の引き抜き方向の移動が止められることになる。
枢軸部材が枢軸部材嵌合開口部に嵌合されると、座板に対し一対の脚部材が水平方向に回転操作可能とされる。
座板に対する一対の脚部材の水平方向の回転操作にて一対の脚部材が座板に対し所定の回転位置に配されると、磁石体と磁性体または磁石体同士の間に作用する磁力により、座板に対し一対の脚部材がその所定の回転位置に位置決めされる。
したがって、第4発明の組立式正座椅子によっても、第1発明の組立式正座椅子と同様の作用効果を得ることができる。
第5発明の組立式正座椅子によれば、一対の脚部材が座板の前後左右方向に十の字状に交差するように配設され、しかも脚部材の側部が円弧状に切り欠かれているので、使用の際に足が脚部材と接触するのを回避することができる。なお、万一、脚部材の側部に足が接触したとしても、その円弧形状に沿って足が接触されることになるので、脚部材との接触に起因して足が痛くなるのを確実に防ぐことができる。
次に、本発明による組立式正座椅子の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
〔第1の実施形態〕
図1には、本発明の第1の実施形態に係る組立式正座椅子の全体斜視図が、図2には、同組立式正座椅子の使用時の背面図がそれぞれ示されている。
図1には、本発明の第1の実施形態に係る組立式正座椅子の全体斜視図が、図2には、同組立式正座椅子の使用時の背面図がそれぞれ示されている。
<組立式正座椅子の概略説明>
図1に示されるように、組立式正座椅子1は、座板2と、この座板2を支持する一対の脚部材3,3´とを備えている。
図1に示されるように、組立式正座椅子1は、座板2と、この座板2を支持する一対の脚部材3,3´とを備えている。
<座板の説明>
図2に示されるように、座板2は、上基板4aと下基板4bとを上下に重ね合わせて固着してなる基板4の上面に弾力性に富むクッション材5が貼り付けられて構成され、横方向(着座者の左右方向)の寸法に対して奥行方向(着座者の前後方向)の寸法が短い略長方形状で、人の臀部Hを載せることができる大きさに形成されている。なお、このクッション材5を合成皮や市販の布地類などのカバーで覆うのが好ましい。また、このカバーには、華麗な色柄を付したり、冠婚葬祭に適合する和風調の色柄を付したりするのがよい。
図2に示されるように、座板2は、上基板4aと下基板4bとを上下に重ね合わせて固着してなる基板4の上面に弾力性に富むクッション材5が貼り付けられて構成され、横方向(着座者の左右方向)の寸法に対して奥行方向(着座者の前後方向)の寸法が短い略長方形状で、人の臀部Hを載せることができる大きさに形成されている。なお、このクッション材5を合成皮や市販の布地類などのカバーで覆うのが好ましい。また、このカバーには、華麗な色柄を付したり、冠婚葬祭に適合する和風調の色柄を付したりするのがよい。
<脚部材の説明>
脚部材3,3´の脚長寸法は、脚部材3,3´が座板2に組み付けられた状態にあるときに、座板2が所定高さ位置に配されるようにその大きさが決定されている。ここで、所定高さ位置とは、着座者が臀部Hを座板2に載せて正座姿勢をとったとしても、ふくらはぎや足Fの圧迫が軽減され、しかも正座姿勢として違和感がないという条件を満足する高さ位置のことである。なお、この所定高さ位置は、脚長寸法の異なる複数の脚部材3,3´を適宜に取り替えることによって調整することができる。
脚部材3,3´の脚長寸法は、脚部材3,3´が座板2に組み付けられた状態にあるときに、座板2が所定高さ位置に配されるようにその大きさが決定されている。ここで、所定高さ位置とは、着座者が臀部Hを座板2に載せて正座姿勢をとったとしても、ふくらはぎや足Fの圧迫が軽減され、しかも正座姿勢として違和感がないという条件を満足する高さ位置のことである。なお、この所定高さ位置は、脚長寸法の異なる複数の脚部材3,3´を適宜に取り替えることによって調整することができる。
図3(a)〜(f)に示されるように、脚部材3,3´は、いずれも幅広の板状部材で構成されている。
図3(b)に示されるように、脚部材3において、その上部における幅方向中央位置には、当該脚部材3に対し平面視で90°位相をずらせた脚部材3´の上部が丁度嵌り込むように上方に向けて開放された上方開放切欠き部6が設けられている。
図3(e)に示されるように、脚部材3´において、その下部における幅方向中央位置には、当該脚部材3´に対し平面視で90°位相をずらせた脚部材3の下部が丁度嵌り込むように下方に向けて開放された下方開放切欠き部6´が設けられている。
これら上方開放切欠き部6と下方開放切欠き部6´とを係合させて、図4に示されるように、脚部材3,3´を互いに直角を成して交差させるように組み合せることにより、着座者の縦方向や横方向の体重移動を伴う使用にも耐えることができ、着座の安定性を確保することができる。
図3(b)に示されるように、脚部材3において、その上部における幅方向中央位置には、当該脚部材3に対し平面視で90°位相をずらせた脚部材3´の上部が丁度嵌り込むように上方に向けて開放された上方開放切欠き部6が設けられている。
図3(e)に示されるように、脚部材3´において、その下部における幅方向中央位置には、当該脚部材3´に対し平面視で90°位相をずらせた脚部材3の下部が丁度嵌り込むように下方に向けて開放された下方開放切欠き部6´が設けられている。
これら上方開放切欠き部6と下方開放切欠き部6´とを係合させて、図4に示されるように、脚部材3,3´を互いに直角を成して交差させるように組み合せることにより、着座者の縦方向や横方向の体重移動を伴う使用にも耐えることができ、着座の安定性を確保することができる。
図3(b)(e)に示されるように、脚部材3,3´の両側部には、円弧状に切り欠かれて形成される側部切欠き部8,8;8´,8´が設けられている。
脚部材3,3´の下部には、長方形状に切り欠かれて形成される下部切欠き部9,9´が設けられている。
なお、脚部材3,3´において、下部切欠き部9,9´の両側における下面(接地面)には、畳やフローリング等を傷付けないようにするため、また滑り止めのため、例えばゴム、フェルト等の材質のシート材10が貼り付けられている。
脚部材3,3´の下部には、長方形状に切り欠かれて形成される下部切欠き部9,9´が設けられている。
なお、脚部材3,3´において、下部切欠き部9,9´の両側における下面(接地面)には、畳やフローリング等を傷付けないようにするため、また滑り止めのため、例えばゴム、フェルト等の材質のシート材10が貼り付けられている。
<係止部材の説明>
図4に示されるように、互いに交差するように組み合わされた脚部材3,3´において、これら脚部材3,3´の交差部の上面に相当する脚部材3´の中央部上面には、係止部材11が植設されている。
係止部材11は、脚部材3´の中央部上面から突出される軸部11aと、この軸部11aの上端部にその軸部11aの外周面から円形状に張り出すように設けられる張出部11bとを有している。
図4に示されるように、互いに交差するように組み合わされた脚部材3,3´において、これら脚部材3,3´の交差部の上面に相当する脚部材3´の中央部上面には、係止部材11が植設されている。
係止部材11は、脚部材3´の中央部上面から突出される軸部11aと、この軸部11aの上端部にその軸部11aの外周面から円形状に張り出すように設けられる張出部11bとを有している。
<各種開口部の説明>
図5(a)(c)に示されるように、基板4における下基板4bには、当該下基板4bを上下方向に貫通するように軸部嵌合開口部12、張出部挿入開口部13、および軸部通過開口部14がそれぞれ設けられている。
軸部嵌合開口部12は、係止部材11の軸部11aが嵌合可能で、下基板4bの中心部に配設されている。
張出部挿入開口部13は、係止部材11の張出部11bが挿入可能で、下基板4bにおける軸部嵌合開口部12から水平方向の図5(c)において右側に所定距離隔てた位置に配設されている。
軸部通過開口部14は、係止部材11の軸部11aが通過可能で、下基板4bにおける軸部嵌合開口部12と張出部挿入開口部13とを直線状に繋ぐように配設されている。
なお、本実施形態では、軸部嵌合開口部12と軸部通過開口部14と張出部挿入開口部13とを座板2(下基板4b)の左右方向に連続するように設けた例を示したが、これら開口部12,14,13を座板2(下基板4b)の前後方向に連続するように設けてもよい。この場合、後述するストッパ部材20a,20bの配置もそれら開口部12,14,13の配置に合わせて変更されるのは言うまでもない。
図5(a)(c)に示されるように、基板4における下基板4bには、当該下基板4bを上下方向に貫通するように軸部嵌合開口部12、張出部挿入開口部13、および軸部通過開口部14がそれぞれ設けられている。
軸部嵌合開口部12は、係止部材11の軸部11aが嵌合可能で、下基板4bの中心部に配設されている。
張出部挿入開口部13は、係止部材11の張出部11bが挿入可能で、下基板4bにおける軸部嵌合開口部12から水平方向の図5(c)において右側に所定距離隔てた位置に配設されている。
軸部通過開口部14は、係止部材11の軸部11aが通過可能で、下基板4bにおける軸部嵌合開口部12と張出部挿入開口部13とを直線状に繋ぐように配設されている。
なお、本実施形態では、軸部嵌合開口部12と軸部通過開口部14と張出部挿入開口部13とを座板2(下基板4b)の左右方向に連続するように設けた例を示したが、これら開口部12,14,13を座板2(下基板4b)の前後方向に連続するように設けてもよい。この場合、後述するストッパ部材20a,20bの配置もそれら開口部12,14,13の配置に合わせて変更されるのは言うまでもない。
<張出部受入空間の説明>
図5(a)に示されるように、基板4の内部には、少なくとも張出部挿入開口部13から軸部通過開口部14を経て軸部嵌合開口部12に至る部分に対応する領域において、係止部材11の張出部11bを受け入れ可能な張出部受入空間15が設けられている。
図5(a)(b)に示されるように、この張出部受入空間15は、上基板4aの下面に、張出部挿入開口部13、軸部通過開口部14および軸部嵌合開口部12を包含するような底面視角丸四角形状で、係止部材11の張出部11bの厚み寸法よりも深い窪み部16を設けることにより形成される。
図5(a)に示されるように、基板4の内部には、少なくとも張出部挿入開口部13から軸部通過開口部14を経て軸部嵌合開口部12に至る部分に対応する領域において、係止部材11の張出部11bを受け入れ可能な張出部受入空間15が設けられている。
図5(a)(b)に示されるように、この張出部受入空間15は、上基板4aの下面に、張出部挿入開口部13、軸部通過開口部14および軸部嵌合開口部12を包含するような底面視角丸四角形状で、係止部材11の張出部11bの厚み寸法よりも深い窪み部16を設けることにより形成される。
<係止操作、回転操作の説明>
本実施形態の組立式正座椅子1においては、係止部材11の張出部11bを張出部挿入開口部13から張出部受入空間15へと挿入した状態で、係止部材11の軸部11aが張出部挿入開口部13から軸部通過開口部14を介して軸部嵌合開口部12に位置するように座板2に対し脚部材3,3´を水平方向の一側にスライド移動させることにより、係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部12の周辺部に係止されるとともに、係止部材11の軸部11aが軸部嵌合開口部12に嵌合される。
係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部12の周辺部に係止されると、座板11に対する脚部材3,3´の引き抜き方向の移動が止められることになる。
係止部材11の軸部11aが軸部嵌合開口部12に嵌合されると、座板11に対し脚部材3,3´が水平方向に回転操作可能とされる。
本実施形態の組立式正座椅子1においては、係止部材11の張出部11bを張出部挿入開口部13から張出部受入空間15へと挿入した状態で、係止部材11の軸部11aが張出部挿入開口部13から軸部通過開口部14を介して軸部嵌合開口部12に位置するように座板2に対し脚部材3,3´を水平方向の一側にスライド移動させることにより、係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部12の周辺部に係止されるとともに、係止部材11の軸部11aが軸部嵌合開口部12に嵌合される。
係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部12の周辺部に係止されると、座板11に対する脚部材3,3´の引き抜き方向の移動が止められることになる。
係止部材11の軸部11aが軸部嵌合開口部12に嵌合されると、座板11に対し脚部材3,3´が水平方向に回転操作可能とされる。
<磁石体と磁性体の説明>
図3(a)(d)に示されるように、脚部材3,3´の上面には、幅方向に所定間隔を存して一対の磁性体(ビス等)17が埋設されている。
図5(c)に示されるように、基板4の下面側(下基板4b)には、合計4つの磁性体17に対応するように4つの磁石体18が埋設されている。これら磁性体17と磁石体18とは、座板2に対し脚部材3,3´が前後左右に十の字状となる回転位置に配されたときに、互いに近接するようにされている。
これにより、組付時においては、磁性体17と磁石体18との間に作用する磁力によって座板2に脚部材3,3´が吸い付けられるので、組付作業をより容易に行うことができ、組付後においては、同磁力によって座板2に対する脚部材3,3´の組付状態が保持される。
図3(a)(d)に示されるように、脚部材3,3´の上面には、幅方向に所定間隔を存して一対の磁性体(ビス等)17が埋設されている。
図5(c)に示されるように、基板4の下面側(下基板4b)には、合計4つの磁性体17に対応するように4つの磁石体18が埋設されている。これら磁性体17と磁石体18とは、座板2に対し脚部材3,3´が前後左右に十の字状となる回転位置に配されたときに、互いに近接するようにされている。
これにより、組付時においては、磁性体17と磁石体18との間に作用する磁力によって座板2に脚部材3,3´が吸い付けられるので、組付作業をより容易に行うことができ、組付後においては、同磁力によって座板2に対する脚部材3,3´の組付状態が保持される。
図3(b)(e)に示されるように、脚部材3,3´の板面における幅方向中間の所定高さ位置には、正面から背面に貫通するように磁性体19が埋設されており、基板4の下面に埋設される磁石体18を利用して、これら磁性体19と磁石体18との間に作用する磁力により、図6に示されるように、分解後の収納状態時に、座板2に脚部材3,3´を吸着させることができる。
なお、例えば、脚部材3,3´の上面に磁石体18を、基板4の下面に磁性体17をそれぞれ埋設するといった具合に、上記の磁性体17と磁石体18の埋め込みに関し、その埋め込み対象を入れ替える態様もあり得る。
また、磁性体17に代えて、磁石体18と引き合う別体の磁石体を用いてもよい。
また、磁性体17に代えて、磁石体18と引き合う別体の磁石体を用いてもよい。
<ストッパ部材の説明>
図5(c)に示されるように、下基板4bの下面には、図において右側部にストッパ部材20aが固定されている。
図7(a)〜(c)に示されるように、座板2に対する脚部材3,3´の所定の係止操作および回転操作により、同図(c)に示されるように、座板2に対し前後左右に十の字状となる回転位置に配されて組み付けられた脚部材3,3´における脚部材3又は脚部材3´(本例では脚部材3)の上部側面にストッパ部材20aが当接されるようになっている。
図5(c)に示されるように、下基板4bの下面には、図において右側部にストッパ部材20aが固定されている。
図7(a)〜(c)に示されるように、座板2に対する脚部材3,3´の所定の係止操作および回転操作により、同図(c)に示されるように、座板2に対し前後左右に十の字状となる回転位置に配されて組み付けられた脚部材3,3´における脚部材3又は脚部材3´(本例では脚部材3)の上部側面にストッパ部材20aが当接されるようになっている。
このストッパ部材20aは、座板2に対し十の字状に組み付けられた脚部材3,3´の水平方向の図7(c)において右側へのスライド移動を規制するものである。
このストッパ部材20aを設けることにより、座板2に対する脚部材3,3´の回転操作にて脚部材3,3´の上部側面がストッパ部材20aと当接しない回転位置に配してから脚部材3,3´を水平方向の図7(c)において右側にスライド移動させるといった係止解除操作を行わない限り、座板2に対する脚部材3,3´の係止状態が解除されないので、組立状態をより安定的に保つことができる。
このストッパ部材20aを設けることにより、座板2に対する脚部材3,3´の回転操作にて脚部材3,3´の上部側面がストッパ部材20aと当接しない回転位置に配してから脚部材3,3´を水平方向の図7(c)において右側にスライド移動させるといった係止解除操作を行わない限り、座板2に対する脚部材3,3´の係止状態が解除されないので、組立状態をより安定的に保つことができる。
さらに、図5(c)に示されるように、下基板4bの下面には、前部および後部にそれぞれストッパ部材20bが固定されている。
これらストッパ部材20bは、図6に示されるように、分解後の収納状態時に、磁性体19と磁石体18との間に作用する磁力によって座板2に吸着されている脚部材3,3´の水平方向の図において前後側へのスライド移動を規制するものである。
これらストッパ部材20bを設けることにより、座板2に対する脚部材3,3´の前後方向のずれを防止することができて、磁性体19と磁石体18とによる吸着状態を確実に保つことができ、図6に示されるような分解収納状態の組立式正座椅子1を鞄等に入れる際や、鞄等に入れて持ち運ぶ際に、この組立式正座椅子1に多少の衝撃が作用したとしても、座板2と脚部材3,3´とがバラバラにならないようにされている。
これらストッパ部材20bは、図6に示されるように、分解後の収納状態時に、磁性体19と磁石体18との間に作用する磁力によって座板2に吸着されている脚部材3,3´の水平方向の図において前後側へのスライド移動を規制するものである。
これらストッパ部材20bを設けることにより、座板2に対する脚部材3,3´の前後方向のずれを防止することができて、磁性体19と磁石体18とによる吸着状態を確実に保つことができ、図6に示されるような分解収納状態の組立式正座椅子1を鞄等に入れる際や、鞄等に入れて持ち運ぶ際に、この組立式正座椅子1に多少の衝撃が作用したとしても、座板2と脚部材3,3´とがバラバラにならないようにされている。
<構成部品の材質等の説明>
脚部材3,3´や基板4などの各構成部品は、比較的高い剛性を得ることができるとともに軽量化を図ることができる木材や樹脂などの材質のもので構成するのが好ましい。また、クッション材5などの構成部品は、比較的弾性力を得ることができるとともに軽量化を図ることができる発泡樹脂などの材料のもので構成するのが好ましい。
脚部材3,3´や基板4などの各構成部品は、比較的高い剛性を得ることができるとともに軽量化を図ることができる木材や樹脂などの材質のもので構成するのが好ましい。また、クッション材5などの構成部品は、比較的弾性力を得ることができるとともに軽量化を図ることができる発泡樹脂などの材料のもので構成するのが好ましい。
<作用効果の説明>
以上に述べたように構成される組立式正座椅子1の組立手順について主に図3〜図5および図7を用いて以下に説明する。
まず、一方の脚部材3における上方開放切欠き部6(図3(b)参照)と他方の脚部材3´における下方開放切欠き部6´(図3(e)参照)とを係合させることによって、図4に示されるように、脚部材3,3´が互いに直角を成して交差するように組み合わせる。
次いで、図7(a)に示されるように、脚部材3,3´がストッパ部材20aに干渉しないようにして、係止部材11の張出部11b(図4参照)を張出部挿入開口部13から張出部受入空間15(図5(a)参照)へと挿入する。
次いで、図7(a)〜(b)に示されるように、その挿入状態で、係止部材11の軸部11a(図4参照)が張出部挿入開口部13から軸部通過開口部14を介して軸部嵌合開口部12に位置するように座板2に対し脚部材3,3´を水平方向の図において左側にスライド移動させる。
これにより、係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部12の周辺部に係止されるとともに、係止部材11の軸部11aが軸部嵌合開口部12に嵌合される。
以上に述べたように構成される組立式正座椅子1の組立手順について主に図3〜図5および図7を用いて以下に説明する。
まず、一方の脚部材3における上方開放切欠き部6(図3(b)参照)と他方の脚部材3´における下方開放切欠き部6´(図3(e)参照)とを係合させることによって、図4に示されるように、脚部材3,3´が互いに直角を成して交差するように組み合わせる。
次いで、図7(a)に示されるように、脚部材3,3´がストッパ部材20aに干渉しないようにして、係止部材11の張出部11b(図4参照)を張出部挿入開口部13から張出部受入空間15(図5(a)参照)へと挿入する。
次いで、図7(a)〜(b)に示されるように、その挿入状態で、係止部材11の軸部11a(図4参照)が張出部挿入開口部13から軸部通過開口部14を介して軸部嵌合開口部12に位置するように座板2に対し脚部材3,3´を水平方向の図において左側にスライド移動させる。
これにより、係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部12の周辺部に係止されるとともに、係止部材11の軸部11aが軸部嵌合開口部12に嵌合される。
係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部12の周辺部に係止されると、座板2に対する脚部材3,3´の引き抜き方向の移動が止められることになる。
係止部材11の軸部11aが軸部嵌合開口部12に嵌合されると、座板2に対し脚部材3,3´が水平方向に回転操作可能とされる。
図7(b)〜(c)に示されるように、座板2に対する脚部材3,3´の水平方向の回転操作にて脚部材3,3´が座板2に対し前後左右に十の字状となる回転位置に配されると、磁性体17(図4参照)と磁石体18との間に作用する磁力により、座板2に対し脚部材3,3´がその回転位置に位置決めされる。
なお、上記組立手順の逆の手順の実施により、組立式正座椅子1を分解することができる。
係止部材11の軸部11aが軸部嵌合開口部12に嵌合されると、座板2に対し脚部材3,3´が水平方向に回転操作可能とされる。
図7(b)〜(c)に示されるように、座板2に対する脚部材3,3´の水平方向の回転操作にて脚部材3,3´が座板2に対し前後左右に十の字状となる回転位置に配されると、磁性体17(図4参照)と磁石体18との間に作用する磁力により、座板2に対し脚部材3,3´がその回転位置に位置決めされる。
なお、上記組立手順の逆の手順の実施により、組立式正座椅子1を分解することができる。
本実施形態の組立式正座椅子1によれば、座板2に対する脚部材3,3´の所定の係止操作と回転操作の実施によって容易に組み立てることができる。
また、互いに交差するように組み合わされた脚部材3,3´によって着座者の縦方向や横方向の体重移動を伴う使用にも耐えることができるので、着座の安定性を確保することができる。
また、座板2および脚部材3,3´をそれぞれパーツ毎に分解することにより、コンパクトに纏めて鞄等に収納可能となるので、持ち運びの利便性を確保することができる。
また、組立状態においては、係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部12の周辺部に係止されて座板2に対する脚部材3,3´の引き抜き方向の移動が止められるので、例えば組立状態で当該組立式正座椅子1を持ち運ぼうとしたときに、万一、磁性体17と磁石体18との間に作用する磁力よりも大きな力が、座板2から脚部材3,3´を引き離す方向に作用したとしても、座板2から脚部材3,3´が外れるようなことがなく、組立状態を安定的に保つことができる。
また、互いに交差するように組み合わされた脚部材3,3´によって着座者の縦方向や横方向の体重移動を伴う使用にも耐えることができるので、着座の安定性を確保することができる。
また、座板2および脚部材3,3´をそれぞれパーツ毎に分解することにより、コンパクトに纏めて鞄等に収納可能となるので、持ち運びの利便性を確保することができる。
また、組立状態においては、係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部12の周辺部に係止されて座板2に対する脚部材3,3´の引き抜き方向の移動が止められるので、例えば組立状態で当該組立式正座椅子1を持ち運ぼうとしたときに、万一、磁性体17と磁石体18との間に作用する磁力よりも大きな力が、座板2から脚部材3,3´を引き離す方向に作用したとしても、座板2から脚部材3,3´が外れるようなことがなく、組立状態を安定的に保つことができる。
〔第2の実施形態〕
図8には、本発明の第2の実施形態に係る組立式正座椅子における直交状態に組まれた一対の脚部材の斜視図が示されている。また、図9には、同組立式正座椅子における基板の縦断面図(a)、上基板の底面図(b)および下基板の底面図(c)が、図10には、同組立式正座椅子の組立手順の説明図がそれぞれ示されている。
なお、本実施形態において、先の実施形態と同一または同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、本実施形態に特有の部分を中心に説明することとする(以下の各実施形態においても同様)。
図8には、本発明の第2の実施形態に係る組立式正座椅子における直交状態に組まれた一対の脚部材の斜視図が示されている。また、図9には、同組立式正座椅子における基板の縦断面図(a)、上基板の底面図(b)および下基板の底面図(c)が、図10には、同組立式正座椅子の組立手順の説明図がそれぞれ示されている。
なお、本実施形態において、先の実施形態と同一または同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、本実施形態に特有の部分を中心に説明することとする(以下の各実施形態においても同様)。
<係止部材の説明>
図8に示されるように、互いに交差するように組み合わされた一対の脚部材3,3´において、これら脚部材3,3´の交差部の上面に相当する脚部材3´の中央部上面には、係止部材21が植設されている。
係止部材21は、脚部材3´の中央部上面から突出される軸部21aと、この軸部21aの上端部の両側にその軸部21aの直径寸法よりも小さい幅寸法でその軸部21aの外周面から直線状に張り出すように設けられる張出部21bとを有している。
図8に示されるように、互いに交差するように組み合わされた一対の脚部材3,3´において、これら脚部材3,3´の交差部の上面に相当する脚部材3´の中央部上面には、係止部材21が植設されている。
係止部材21は、脚部材3´の中央部上面から突出される軸部21aと、この軸部21aの上端部の両側にその軸部21aの直径寸法よりも小さい幅寸法でその軸部21aの外周面から直線状に張り出すように設けられる張出部21bとを有している。
<各種開口部の説明>
図9(a)(c)に示されるように、基板4における下基板4bには、当該下基板4bを上下に貫通するように軸部嵌合開口部22および張出部挿入開口部23がそれぞれ設けられている。
軸部嵌合開口部22は、係止部材21の軸部21aが嵌合可能で、下基板4bの中心部に配設されている。
張出部挿入開口部23は、軸部嵌合開口部22の図9(c)において左右両側に配され、係止部材21の各張出部21bが挿入可能で、軸部嵌合開口部22と一体的に設けられている。
図9(a)(c)に示されるように、基板4における下基板4bには、当該下基板4bを上下に貫通するように軸部嵌合開口部22および張出部挿入開口部23がそれぞれ設けられている。
軸部嵌合開口部22は、係止部材21の軸部21aが嵌合可能で、下基板4bの中心部に配設されている。
張出部挿入開口部23は、軸部嵌合開口部22の図9(c)において左右両側に配され、係止部材21の各張出部21bが挿入可能で、軸部嵌合開口部22と一体的に設けられている。
<張出部受入空間の説明>
図9(a)に示されるように、基板4の内部には、軸部嵌合開口部22の中心を基準として少なくとも各張出部挿入開口部23を包含する円周領域部分に対応する領域において、係止部材21の各張出部21bを受け入れ可能な張出部受入空間24が設けられている。
図9(a)(b)に示されるように、この張出部受入空間24は、上基板4aの下面に、軸部嵌合開口部22および各張出部挿入開口部23を包含するような底面視円形状で、係止部材21の張出部21bの厚み寸法よりも深い窪み部25を設けることにより形成される。
図9(a)に示されるように、基板4の内部には、軸部嵌合開口部22の中心を基準として少なくとも各張出部挿入開口部23を包含する円周領域部分に対応する領域において、係止部材21の各張出部21bを受け入れ可能な張出部受入空間24が設けられている。
図9(a)(b)に示されるように、この張出部受入空間24は、上基板4aの下面に、軸部嵌合開口部22および各張出部挿入開口部23を包含するような底面視円形状で、係止部材21の張出部21bの厚み寸法よりも深い窪み部25を設けることにより形成される。
<係止操作、回転操作の説明>
本実施形態の組立式正座椅子1Aにおいては、図10(a)に示されるように、係止部材21の軸部21a(図8参照)を軸部嵌合開口部22に挿入して嵌合するとともに、係止部材21の張出部21b(図8参照)を張出部挿入開口部23から張出部受入空間24(図9(a)参照)へと挿入し、係止部材21の張出部21bを張出部受入空間24内に配した状態で、張出部21bが張出部挿入開口部23からずれた位置に配されるように、係止部材21の軸部21aを中心として、図10(a)〜(b)に示されるように、座板2に対し脚部材3,3´を水平方向に回転操作することにより、係止部材21の張出部21bが軸部嵌合開口部22の周辺部に係止される。
本実施形態の組立式正座椅子1Aにおいては、図10(a)に示されるように、係止部材21の軸部21a(図8参照)を軸部嵌合開口部22に挿入して嵌合するとともに、係止部材21の張出部21b(図8参照)を張出部挿入開口部23から張出部受入空間24(図9(a)参照)へと挿入し、係止部材21の張出部21bを張出部受入空間24内に配した状態で、張出部21bが張出部挿入開口部23からずれた位置に配されるように、係止部材21の軸部21aを中心として、図10(a)〜(b)に示されるように、座板2に対し脚部材3,3´を水平方向に回転操作することにより、係止部材21の張出部21bが軸部嵌合開口部22の周辺部に係止される。
そして、図10(b)〜(c)に示されるように、脚部材3,3´が、座板2に対し前後左右に十の字状となる回転位置に配されると、磁性体17(図8参照)と磁石体18との間に作用する磁力により、座板2に対し脚部材3,3´がその回転位置に位置決めされる。
これにより、組付時においては、磁性体17と磁石体18との間に作用する磁力によって座板2に脚部材3,3´が吸い付けられるので、組付作業をより容易に行うことができ、組付後においては、同磁力によって座板2に対する脚部材3,3´の組付状態が保持される。
これにより、組付時においては、磁性体17と磁石体18との間に作用する磁力によって座板2に脚部材3,3´が吸い付けられるので、組付作業をより容易に行うことができ、組付後においては、同磁力によって座板2に対する脚部材3,3´の組付状態が保持される。
<作用効果の説明>
したがって、本実施形態の組立式正座椅子1Aによっても、第1の実施形態の組立式正座椅子1と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、本実施形態の組立式正座椅子1Aによれば、係止部材21の軸部21aが軸部嵌合開口部22に嵌合すると、座板2に対し脚部材3,3´が水平方向にスライド移動することができないので、第1の実施形態の組立式正座椅子1において設けられていたストッパ部材20aが不要となり、第1の実施形態の組立式正座椅子1よりも構成の簡素化を図ることができる。
したがって、本実施形態の組立式正座椅子1Aによっても、第1の実施形態の組立式正座椅子1と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、本実施形態の組立式正座椅子1Aによれば、係止部材21の軸部21aが軸部嵌合開口部22に嵌合すると、座板2に対し脚部材3,3´が水平方向にスライド移動することができないので、第1の実施形態の組立式正座椅子1において設けられていたストッパ部材20aが不要となり、第1の実施形態の組立式正座椅子1よりも構成の簡素化を図ることができる。
〔第3の実施形態〕
図11には、本発明の第3の実施形態に係る組立式正座椅子における直交状態に組まれた一対の脚部材の斜視図が示されている。また、図12には、同組立式正座椅子における基板の縦断面図(a)、上基板の底面図(b)および下基板の底面図(c)がそれぞれ示されている。
本実施形態の組立式正座椅子1Bは、第2の実施形態の組立式正座椅子1Aの一部の構成を変更したものである。
図11には、本発明の第3の実施形態に係る組立式正座椅子における直交状態に組まれた一対の脚部材の斜視図が示されている。また、図12には、同組立式正座椅子における基板の縦断面図(a)、上基板の底面図(b)および下基板の底面図(c)がそれぞれ示されている。
本実施形態の組立式正座椅子1Bは、第2の実施形態の組立式正座椅子1Aの一部の構成を変更したものである。
本実施形態の組立式正座椅子1Bにおいては、図11に示されるように、張出部21bが軸部21aの上端部の片側のみ設けられている。これに伴い、図12(a)(c)に示されるように、基板4における下基板4bには、張出部挿入開口部23が、軸部嵌合開口部22の図において右側のみに配されている。
本実施形態の組立式正座椅子1Bによっても、上記各実施形態の組立式正座椅子1,1Aと同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態の組立式正座椅子1Bによっても、上記各実施形態の組立式正座椅子1,1Aと同様の作用効果を得ることができる。
〔第4の実施形態〕
図13には、本発明の第4の実施形態に係る組立式正座椅子における直交状態に組まれた一対の脚部材の斜視図が示されている。
図14には、同組立式正座椅子における基板の縦断面図(a)、上基板の底面図(b)および下基板の底面図(c)が、図15には、同組立式正座椅子の組立手順の説明図がそれぞれ示されている。
図13には、本発明の第4の実施形態に係る組立式正座椅子における直交状態に組まれた一対の脚部材の斜視図が示されている。
図14には、同組立式正座椅子における基板の縦断面図(a)、上基板の底面図(b)および下基板の底面図(c)が、図15には、同組立式正座椅子の組立手順の説明図がそれぞれ示されている。
<枢軸部材、係止部材の説明>
図13に示されるように、互いに交差するように組み合わされた脚部材3,3´において、これら脚部材3,3´の交差部の上面に相当する脚部材3´の中央部上面には、枢軸部材26が突設されている。
脚部材3の上面には、第1の実施形態における係止部材11と同様のものが植設されている。
ここで、係止部材11は、脚部材3,3´が互いに交差するように組み合わされた状態において枢軸部材26と所定の軸間距離を隔てて配設される。
図13に示されるように、互いに交差するように組み合わされた脚部材3,3´において、これら脚部材3,3´の交差部の上面に相当する脚部材3´の中央部上面には、枢軸部材26が突設されている。
脚部材3の上面には、第1の実施形態における係止部材11と同様のものが植設されている。
ここで、係止部材11は、脚部材3,3´が互いに交差するように組み合わされた状態において枢軸部材26と所定の軸間距離を隔てて配設される。
<各種開口部の説明>
図14(a)(c)に示されるように、基板4における下基板4bには、当該下基板4bを上下に貫通するように枢軸部材嵌合開口部27、張出部挿入開口部28、軸部嵌合開口部29および軸部通過開口部30がそれぞれ設けられている。
枢軸部材嵌合開口部27は、枢軸部材26が嵌合可能で、下基板4bの中心部に配設されている。
張出部挿入開口部28は、係止部材11の張出部11bが挿入可能で、下基板4bにおける枢軸部材嵌合開口部27から水平方向の図14(c)において左側に所定距離隔てた位置に配設されている。
軸部嵌合開口部29は、係止部材11の軸部11aが嵌合可能で、枢軸部材嵌合開口部27の中心を基準として、下基板4bにおける張出部挿入開口部28から水平方向に反時計回りで90度ずれた位置に配設されている。
軸部通過開口部30は、係止部材11の軸部11aが通過可能で、下基板4bにおける張出部挿入開口部28と軸部嵌合開口部29とを円弧状に繋ぐように配設されている。
図14(a)(c)に示されるように、基板4における下基板4bには、当該下基板4bを上下に貫通するように枢軸部材嵌合開口部27、張出部挿入開口部28、軸部嵌合開口部29および軸部通過開口部30がそれぞれ設けられている。
枢軸部材嵌合開口部27は、枢軸部材26が嵌合可能で、下基板4bの中心部に配設されている。
張出部挿入開口部28は、係止部材11の張出部11bが挿入可能で、下基板4bにおける枢軸部材嵌合開口部27から水平方向の図14(c)において左側に所定距離隔てた位置に配設されている。
軸部嵌合開口部29は、係止部材11の軸部11aが嵌合可能で、枢軸部材嵌合開口部27の中心を基準として、下基板4bにおける張出部挿入開口部28から水平方向に反時計回りで90度ずれた位置に配設されている。
軸部通過開口部30は、係止部材11の軸部11aが通過可能で、下基板4bにおける張出部挿入開口部28と軸部嵌合開口部29とを円弧状に繋ぐように配設されている。
<張出部受入空間の説明>
図14(a)に示されるように、基板4の内部には、少なくとも張出部挿入開口部28から軸部通過開口部30を経て軸部嵌合開口部29に至る部分に対応する領域において、係止部材11の張出部11bを受け入れ可能な張出部受入空間31が設けられている。
図14(a)(b)に示されるように、この張出部受入空間31は、上基板4aの下面に、張出部挿入開口部28、軸部通過開口部30および軸部嵌合開口部29を包含するような底面視屈曲帯状で、係止部材11の張出部11bの厚み寸法よりも深い窪み部32を設けることにより形成される。
図14(a)に示されるように、基板4の内部には、少なくとも張出部挿入開口部28から軸部通過開口部30を経て軸部嵌合開口部29に至る部分に対応する領域において、係止部材11の張出部11bを受け入れ可能な張出部受入空間31が設けられている。
図14(a)(b)に示されるように、この張出部受入空間31は、上基板4aの下面に、張出部挿入開口部28、軸部通過開口部30および軸部嵌合開口部29を包含するような底面視屈曲帯状で、係止部材11の張出部11bの厚み寸法よりも深い窪み部32を設けることにより形成される。
<係止操作、回転操作の説明>
本実施形態の組立式正座椅子1Cにおいては、図15(a)に示されるように、枢軸部材26(図13参照)を枢軸部材嵌合開口部27に挿入して嵌合するとともに、係止部材11の張出部11b(図13参照)を張出部挿入開口部28から張出部受入空間31(図14(a)参照)へと挿入し、係止部材11の張出部11bを張出部受入空間31内に配した状態で、係止部材11の軸部11aが張出部挿入開口部28から軸部通過開口部30を介して軸部嵌合開口部29に位置するように、枢軸部材26を中心として、図15(a)〜(c)に示されるように、座板2に対し脚部材3,3´を水平方向に回転操作することにより、係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部29の周辺部に係止される。
本実施形態の組立式正座椅子1Cにおいては、図15(a)に示されるように、枢軸部材26(図13参照)を枢軸部材嵌合開口部27に挿入して嵌合するとともに、係止部材11の張出部11b(図13参照)を張出部挿入開口部28から張出部受入空間31(図14(a)参照)へと挿入し、係止部材11の張出部11bを張出部受入空間31内に配した状態で、係止部材11の軸部11aが張出部挿入開口部28から軸部通過開口部30を介して軸部嵌合開口部29に位置するように、枢軸部材26を中心として、図15(a)〜(c)に示されるように、座板2に対し脚部材3,3´を水平方向に回転操作することにより、係止部材11の張出部11bが軸部嵌合開口部29の周辺部に係止される。
脚部材3,3´が上記の係止操作にて座板2に対し係止され、かつ脚部材3,3´が、図15(c)に示されるように、座板2に対し前後左右に十の字状となる回転位置に配されると、磁性体17と磁石体18との間に作用する磁力により、座板2に対し脚部材3,3´がその回転位置に位置決めされる。
これにより、組付時においては、磁性体17と磁石体18との間に作用する磁力によって座板2に脚部材3,3´が吸い付けられるので、組付作業をより容易に行うことができ、組付後においては、同磁力によって座板2に対する脚部材3,3´の組付状態が保持される
これにより、組付時においては、磁性体17と磁石体18との間に作用する磁力によって座板2に脚部材3,3´が吸い付けられるので、組付作業をより容易に行うことができ、組付後においては、同磁力によって座板2に対する脚部材3,3´の組付状態が保持される
<作用効果の説明>
したがって、本実施形態の組立式正座椅子1Cによっても、上記各実施形態の組立式正座椅子1,1A,1Bと同様の作用効果を得ることができる。
したがって、本実施形態の組立式正座椅子1Cによっても、上記各実施形態の組立式正座椅子1,1A,1Bと同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の組立式正座椅子について、複数の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、各実施形態に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の組立式正座椅子は、容易に組立可能で着座の安定性や持ち運びの利便性を確保することができ、しかも組立状態を安定的に保持することができるという特性を有していることから、冠婚葬祭や各種の会合の席等で長時間正座するときにお尻の下に敷く携帯式の椅子としての用途に好適に用いることができる。
1,1A〜1C 組立式正座椅子
2 座板
3,3´ 脚部材
8,8´ 側部切欠き部
11,21 係止部材
11a,21a 軸部
11b,21b 張出部
12,22,29 軸部嵌合開口部
13,23,28 張出部挿入開口部
14,30 軸部通過開口部
15,24,31 張出部受入空間
17 磁性体
18 磁石体
26 枢軸部材
27 枢軸部材嵌合開口部
2 座板
3,3´ 脚部材
8,8´ 側部切欠き部
11,21 係止部材
11a,21a 軸部
11b,21b 張出部
12,22,29 軸部嵌合開口部
13,23,28 張出部挿入開口部
14,30 軸部通過開口部
15,24,31 張出部受入空間
17 磁性体
18 磁石体
26 枢軸部材
27 枢軸部材嵌合開口部
Claims (5)
- 人の臀部を載せることができる座板に、互いに交差するように組み合わされた幅広の一対の脚部材を着脱可能に取り付けてなる組立式正座椅子において、
前記脚部材の上面の交差部に突設される軸部にその軸部の外周面から張り出すように張出部を設けてなる係止部材と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の張出部が挿入可能な張出部挿入開口部と、
前記座板における前記張出部挿入開口部から水平方向の一側に所定距離隔てた位置に配設され、前記係止部材の軸部が嵌合可能な軸部嵌合開口部と、
前記張出部挿入開口部と前記軸部嵌合開口部とを繋ぐように前記座板に配設され、前記係止部材の軸部が通過可能な軸部通過開口部と、
少なくとも前記張出部挿入開口部から前記軸部通過開口部を経て前記軸部嵌合開口部に至る部分に対応するように前記座板の内部に設けられ、前記係止部材の張出部を受け入れ可能な張出部受入空間と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか一方に設けられる磁石体と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか他方に前記磁石体と対応するように設けられる磁性体または前記磁石体と引き合う別体の磁石体と、
を備えることを特徴とする組立式正座椅子。 - 前記座板の下面に、前記座板に対し所定の回転位置に配された状態にある前記脚部材の水平方向の他側へのスライド移動を規制するストッパ部材が設けられる請求項1に記載の組立式正座椅子。
- 人の臀部を載せることができる座板に、互いに交差するように組み合わされた幅広の一対の脚部材を着脱可能に取り付けてなる組立式正座椅子において、
前記脚部材の上面の交差部に突設される軸部にその軸部の直径寸法よりも小さい幅寸法でその軸部の外周面から張り出すように張出部を設けてなる係止部材と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の軸部が嵌合可能な軸部嵌合開口部と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の張出部が挿入可能な張出部挿入開口部と、
前記軸部嵌合開口部の中心を基準として少なくとも前記張出部挿入開口部を包含する円周領域部分に対応するように前記座板の内部に設けられ、前記係止部材の張出部を受け入れ可能な張出部受入空間と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか一方に設けられる磁石体と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか他方に前記磁石体と対応するように設けられる磁性体または前記磁石体と引き合う別体の磁石体と、
を備えることを特徴とする組立式正座椅子。 - 人の臀部を載せることができる座板に、互いに交差するように組み合わされた幅広の一対の脚部材を着脱可能に取り付けてなる組立式正座椅子において、
前記脚部材の上面の交差部に突設される枢軸部材と、
前記枢軸部材と所定の軸間距離を隔てて前記脚部材の上面に突設される軸部にその軸部の外周面から張り出すように張出部を設けてなる係止部材と、
前記座板に設けられ、前記枢軸部材が嵌合可能な枢軸部材嵌合開口部と、
前記座板に設けられ、前記係止部材の張出部が挿入可能な張出部挿入開口部と、
前記枢軸部材嵌合開口部の中心を基準として前記座板における前記張出部挿入開口部から水平方向に所定回転角度ずれた位置に配設され、前記係止部材の軸部が嵌合可能な軸部嵌合開口部と、
前記張出部挿入開口部と前記軸部嵌合開口部とを円弧状に繋ぐように前記座板に配設され、前記係止部材の軸部が通過可能な軸部通過開口部と、
少なくとも前記張出部挿入開口部から前記軸部通過開口部を経て前記軸部嵌合開口部に至る部分に対応するように前記座板の内部に設けられ、前記係止部材の張出部を受け入れ可能な張出部受入空間と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか一方に設けられる磁石体と、
前記座板に対し前記脚部材が所定の回転位置に配されたときに対向する前記座板の下面および前記脚部材の上面のいずれか他方に前記磁石体と対応するように設けられる磁性体または前記磁石体と引き合う別体の磁石体と、
を備えることを特徴とする組立式正座椅子。 - 前記脚部材の側部が円弧状に切り欠かれ、かつ前記脚部材が前記座板の前後左右方向に十の字状に交差するように配設される請求項1〜4のいずれかに記載の組立式正座椅子。
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