JP5553843B2 - オルガノハロヒドロシランの製造方法 - Google Patents

オルガノハロヒドロシランの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、オルガノハロヒドロシランを製造する方法に関する。
シランは建築物から自動車、マリンからスポーツグッツ、および電子装置から航空宇宙産業までの様々な産業において有用である。これらの産業において、シランはとりわけカップリング剤、接着促進剤、安定剤、疎水化剤、分散剤、湿分掃去剤および架橋剤として機能する。単独で有用であるのに加えて、シランはシリコーンのような他の物質の構成ブロックとして機能し得る。
一般に、シランは通常「直接法」として既知のものによって商業的に製造される。直接法はまずRochowによって導入され、その後該方法で製造されたシランを最適化および制御するために修正されてきた。一般に、直接法は、シリコン金属を塩化メチルのような有機ハロゲン化物と金属触媒および促進剤の存在下で反応させてシランの混合物を製造することを含む。該方法はハロシラン、オルガノハロシランおよびオルガノハロヒドロシランを製造できるが、直接法により産業的に製造される主たるシランはジメチルジクロロシランである。製造された主たるシランがジメチルジクロロシランであるので、他のシラン類が不足し、ジオルガノジハロシラン以外の他のシラン類を製造するために直接法を制御する方法が望まれている。
本発明者らは、オルガノハロヒドロシランを製造するための新たな方法を見出した。当該方法は、いくつかの実施形態において、オルガノハロヒドロシランの選択性の増大、特定のオルガノハロヒドロシランの優れた製造割合および優れたメチル効率を提供するために直接法のよりよい制御を可能とする。
本発明は、オルガノハロヒドロシランを製造する方法に関し、該方法はシリコン金属をハロゲン含有化合物で処理し、ここでハロゲン含有化合物がRSiX4-d(II)およびRX(III)から選択した式(式中の各Rは独立してHまたはC1〜C20ヒドロカルビル基であり、Xはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードであり、dは0、1、2または3である)を有し;触媒効果量の触媒および促進剤を処理したシリコン金属と混ぜ、混合物を水素ガスおよび有機ハロゲン化物と接触させることを備えるもので、ただしハロゲン含有化合物が塩化水素の場合、シリコン金属を同時に塩化水素および触媒で処理しない。
本発明はまた、有機ハロゲン化物および水素ガスをシリコン金属、触媒、促進剤および水素貯蔵物質の混合物と接触させることによりオルガノハロヒドロシランを製造する方法に関する。
本発明は、有機ハロゲン化物および水素ガスをシリコン金属、触媒、促進剤および水素化触媒の混合物と接触させることによりオルガノハロヒドロシランを製造する方法にも関する。
本発明は、有機ハロゲン化物および水素ガスを反応物残渣および随意の水素化触媒と接触させることによりオルガノハロヒドロシランを製造する方法にも関する。
本発明は、一般式(I):
SiX(I)
(式中の各Rは独立してC1〜C20ヒドロカルビル基、C1〜C12ヒドロカルビル基、C1〜C6ヒドロカルビル基、エチル基またはメチル基であり;Xはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードであり;a、bおよびcはそれぞれ1または2の整数で、a+b+c=4である)を有するオルガノハロヒドロシランの製造に関する。
式(I)は式RHSiX、RHSiXおよびRHSiX(式中のRおよびXは上記に定義したとおりである)を包含する。式(I)のオルガノハロヒドロシランの特定の例としては、メチルクロロジヒドロシラン、メチルジクロロヒドロシラン、ジメチルクロロヒドロシラン、エチルクロロジヒドロシラン、エチルジクロロヒドロシラン、ジエチルクロロヒドロシラン、メチルブロモジヒドロシラン、メチルジブロモヒドロシラン、ジメチルブロモヒドロシラン、メチルヨードジヒドロシラン、メチルジヨードヒドロシラン、ジメチルヨードヒドロシラン、エチルブロモジヒドロシラン、エチルジブロモヒドロシラン、ジエチルブロモヒドロシラン、フェニルクロロジヒドロシラン、フェニルジクロロヒドロシラン、ジフェニルクロロヒドロシランが挙げられる。
本発明の一実施形態は、シリコン金属をハロゲン含有化合物で処理することによりオルガノハロヒドロシランを製造する方法に関するもので、ここでハロゲン含有化合物はRSiX4-d(II)およびRX(III)から選択した式を有し、式中の各Rは独立して水素、C1〜C20ヒドロカルビル基、C1〜C12ヒドロカルビル基、C1〜C6ヒドロカルビル基、エチル基またはメチル基であり、Xはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードであり、dは0、1、2、または3である。次に、触媒効果量の触媒および促進剤を処理したシリコン金属と混合する。この混合物をその後水素および有機ハロゲン化物と接触させる。しかしながら、ハロゲン含有化合物が塩化水素の場合、シリコン金属を同時に塩化水素および触媒効果量の触媒で処理しない。
本発明は、シリコン金属をハロゲン含有化合物で処理することによりオルガノハロヒドロシランを製造する方法に関する。本発明に係るシリコン金属は、シリコン金属の重量に対し少なくとも70〜<100重量%のSiを含み;他の実施形態において、シリコン金属は該シリコン金属の重量に対し少なくとも95〜<100重量%のSiを含む。一実施形態において、シリコン金属は化学薬品グレードのシリコンであり;他の実施形態において、シリコン金属は該シリコン金属の重量に対し98から<100重量%のSiを含み;別の実施形態において、シリコン金属は該シリコン金属の重量に対し98〜99.99重量%のSiを含み;他の実施形態において、シリコン金属は該シリコン金属の重量に対し98〜99重量%のSiを含む。シリコン金属は、Al,Fe,Ca,Ti,Mn,Zn,Sn,Pb,Bi,Sb,Ni,Cr,CoおよびCdのような技術的に特定された他の元素およびこれらの化合物を含むことができる。一般に、これら他の元素はそれぞれシリコン金属の重量に対し0.0005〜0.6重量%で存在する。当業者は十分なグレードおよび純度のシリコン金属を選択する方法がわかるであろう。化学薬品グレードのシリコンは市販されている。
シリコン金属は一般に粒の形態である。シリコン金属の粒経はさまざまである。一実施形態では、平均粒径が1から200μmであり;他の実施形態では、シリコン金属の平均粒径が1〜100μmであり;他の実施形態では5から50μmである。一実施形態では、シリコンが2.5〜4.5μmの第10パーセンタイル、12〜25μmの第50パーセンタイルおよび35〜45μmの第90パーセンタイルを特徴とする粒径質量分布を有することが好ましい。よりいっそう好ましい実施形態では、粒径質量分布は1〜4μmの第10パーセンタイル、7〜20μmの第50パーセンタイルおよび30〜45μmの第90パーセンタイルを特徴とする。粒径は本方法に必須でないが、結果を最適化するのを助ける。当業者は、反応器および反応体に応じて本発明の方法に使用するのにシリコン金属粒径を選択する方法がわかるであろう。
本明細書に用いる「粒径質量分布」は、3つのパーセンタイルサイズを特徴とする。各パーセンタイルは、サイズ分布の質量パーセントが存在する以下の粒径直径をミクロンで示す。例えば、「第10パーセンタイル」は質量分布の10%が第10パーセンタイルサイズより小さいことを意味し;「第50パーセンタイル」は質量分布の50%が第50パーセンタイルサイズより小さいことを意味し;「第90パーセンタイル」は質量分布の90%が第90パーセンタイルサイズより小さいことを意味する。「粒径質量分布」は、沈降技術によって測定される質量を基にした粒径分布によるか、または粒径サイズ標準を用いる沈降技術への適切な補正によるレーザー回析/散乱法により付与される。
シリコン金属を製造する方法および様々な粒径を得る方法は当業界で知られている。例えば、シリコン金属は二酸化ケイ素を電気アーク炉において炭素源で加熱することにより得ることができる。所望の粒径は粉砕、ローラー粉砕、ジェット粉砕、またはシリコン塊を砕くためのボールミル粉砕などの当業界で既知の方法により得ることができる。粉末シリコンは、粒径分布に関して例えば、スクリーニングまたは回転分類器のような機械的分類器の使用によりさらに分類することができる。
一実施形態において、ハロゲン含有化合物は次式(II):
RdSiX4-d (II)
(式中のR、Xおよびdは上記で定義したとおりである)で表される。一実施形態において、Rはエチル、メチルまたはフェニルであり、また他の実施形態において、Rはメチル、Xはクロロである。一実施形態において、Rはエチル、メチルまたはフェニルであり、また式(II)による全塩素含有化合物の総重量に対し<2重量%の式(II)による他のハロゲン含有組成物がある。式(II)によるハロシランの例は、SiCl、CHSiCl、(CHSiCl、(CHSiCl、HSiCl、(CH)HSiCl、(CHHSiCl、(CH)HSiCl、HSiCl、HSiClおよび(CH)HSiClである。
一実施形態において、シリコン金属を次式(III):
RX (III)
(式中のR、Xは上記で定義した通りである)で表されるハロゲン含有化合物で処理する。式(III)による化合物の例は、塩化メチル、塩化エチル、塩化ブチル、ベンジルクロライド(CCHCl)、臭化メチル、臭化エチル、臭化ブチル、ベンジルブロマイド(CCHBr)、塩化水素および臭化水素である。有機ハロゲン化物およびハロゲン化水素は市販されている。
シリコン金属を式(II)および(III)によるハロゲン含有化合物で当業界で既知の方法により処理する。例えば、ハロゲン含有化合物がガスまたは液体の場合、シリコン金属を当業界で既知の固体をガスまたは液体で処理するための方法により処理することができる。ハロゲン含有化合物が液体クロロシランの場合、シリコン金属をバッチ式タンクに加え、クロロシランをタンクに攪拌の有無にかかわらず加えてもよい。または、シリコン金属がクロロシランと接触するような入り口を介して、クロロシランを室温でシリコン金属の床に流動させることができる。次いで、クロロシランをタンクの出口を介して排出するか、またはシリコン金属をろ過して過剰のクロロシランをシリコン金属から分離することができる。クロロシランで処理した後、例えばシリコン金属を窒素ガス流下に置くことによりシリコン金属を乾燥してもよい。
ハロゲン含有化合物が塩化メチルのようなガスの場合、シリコン金属を当業界で既知の固体をガスで処理するための方法によって処理することができる。例えば、塩化メチルを入口からシリコン金属含有充填床、流動床、攪拌床または振動床に通し、これによりシリコン金属を塩化メチルと接触させることができる。次いで、過剰な塩化メチルを出口から排出または放出することができる。当業者は、ガスまたは液体のハロゲン含有化合物でシリコン金属を処理する方法がわかるであろう。
ハロゲン含有化合物の量はさまざまでよい。実際に、コスト、時間および他の実施上の配慮点に関するものを除いて、シリコン金属を処理するのに使用し得るハロゲン含有化合物の最大量に対し制限はない。一般に、シリコン金属は、ハロゲン含有化合物でシリコン金属を完全に湿潤させるに十分なハロゲン含有化合物で処理される。本明細書で用いるような「湿潤」は、金属表面がハロゲン含有化合物で完全にまたはほとんど完全に覆われることを意味するものである。ハロゲン含有化合物がガスの場合、シリコン金属は、完全にまたはほぼ完全にシリコン金属を囲み、かつシリコン金属およびハロゲン含有化合物を接触させるに十分なハロゲン含有化合物で処理される。シリコン金属は、通常シリコン金属の重量に対し>1重量%のハロゲン含有化合物で処理され;他の実施形態において、シリコン金属を一般にシリコン金属の重量対し>10重量%のハロゲン含有化合物で処理し;別の実施形態において、シリコン金属を該シリコン金属の重量に対し20〜250重量%のハロゲン含有化合物で処理し;また他の実施形態において、シリコン金属を該シリコン金属の重量に対し25〜200重量%のハロゲン含有化合物で処理する。当業者は、シリコン金属を式(II)および(III)によるガスまたは液体で処理する方法がわかるであろう。
シリコン金属を式(II)または(III)のハロゲン含有化合物で処理する温度は様々でよい。温度はハロゲン含有化合物の性質に応じて変えることができる。例えば、ハロゲン含有化合物が式(II)による場合、処理温度は一般にほぼ室温である。一実施形態において、ハロゲン含有化合物は式(II)による化合物であり、シリコン金属を処理する温度は15℃から60℃であり;他の実施形態では、シリコン金属を式(II)による化合物で20℃から30℃の温度で処理し;別の実施形態では、シリコン金属をハロシランで22℃から28℃の温度で処理する。当業者はシリコン金属をハロシランで処理する温度を変える方法がわかるであろう。
一実施形態では、シリコン金属を式(III)によるハロゲン含有化合物で高温度で処理する。一実施形態では、シリコン金属を式(III)によるハロゲン含有化合物で250℃から350℃の温度で処理し;他の実施形態において、シリコン金属を式(III)によるハロゲン含有化合物で280℃から320℃の温度で処理し;および別の実施形態において、シリコン金属を式(III)によるハロゲン含有化合物で295℃から305℃の温度で処理し:および他の実施形態では、シリコン金属を式(III)によるハロゲン含有組成物で300℃の温度で処理してもよい。当業者は、シリコン金属を式(III)によるハロゲン含有化合物で処理する温度を変える方法がわかるであろう。
シリコン金属をハロゲン含有化合物で処理するための圧力は様々であってよい。シリコン金属を式(II)によるハロゲン含有化合物で処理する場合、シリコン金属を処理する圧力はおよそ大気圧である。他の実施形態では、シリコン金属を式(II)による化合物で処理するゲージ圧が101から506kPaである。シリコン金属を式(III)による化合物で処理する場合、シリコン金属を処理するゲージ圧は101から304kPaであり;他の実施形態では、ゲージ圧は101から202kPaである。
シリコン金属をハロゲン含有化合物で処理するための時間は様々であってよい。一実施形態では、シリコン金属をハロゲン含有化合物で最長240分間処理し;別の実施形態では、シリコン金属をハロゲン含有化合物で>1分間処理し;他の実施形態では、1分から240分;他の実施形態では5分から120分である。当業者は、シリコン金属をハロゲン含有化合物で処理する圧力を変える方法がわかるであろう。
処理したシリコン金属を触媒効果量の触媒および促進剤と混合する。当業界で既知の直接法用の触媒を本方法によるオルガノハロヒドロシランを製造するための触媒として使用できる。一実施形態において、触媒は銅または銀の金属およびその化合物を含み;別の実施形態において、触媒は粉末の金属銅、その任意の銅化合物または混合物を含み;他の実施例において、触媒は酸化第一銅、塩化第一銅、塩化第二銅、窒化銅、水酸化銅、ギ酸銅などのカルボン酸銅およびこれらの混合物から選択した銅化合物を含み;他の実施形態では触媒が塩化第一銅である。
触媒量は様々であってよい。一実施形態では、触媒を触媒効果量で接触させる。本明細書で用いる「触媒効果量」は、本発明に係るオルガノハロヒドロシランの製造を触媒するに効果的な量を意味するものである。例えば、触媒効果量は、触媒、シリコン金属および促進剤の総重量に対し0.01重量%から約10重量%である。一実施形態において、触媒を、触媒、シリコン金属および促進剤の総重量に対し0.01重量%から8重量%で接触させ;他の実施形態において、触媒を、触媒、シリコン金属および促進剤の総重量に対し2重量%から8重量%で接触させる。当業者は、反応体の量に対する触媒量の調整方法がわかるであろう。
触媒は通常粒子の形態であり、触媒の粒径は様々であってよい。一実施形態において、触媒は1μmから200μmの平均粒径直径を有し;別の実施形態において、触媒は1μmから100μmの平均粒径直径を有し;他の実施形態において、触媒は5μmから50μmの平均粒径直径を有する。反応効率はより低い触媒粒径で向上することが当業界で知られている。触媒の所望粒径は、大きい粒子のサイズを低減することによるか、または作製時に触媒粒子を所望のサイズへ成形することにより達成することができる。触媒粒子の大きいサイズは、粉砕、ボールミル粉砕または当業界で既知の固体触媒の粒径を減らすための他の任意好適な方法によって低減させてもよい。所望サイズの触媒粒子は、例えば微粉化によって形成することができる。
触媒は当業界で既知の方法によって製造される。例えば、適切な触媒は、溶融金属の微粉化および部分酸化によるか、若しくは電解的または化学的に製造した金属の部分酸化によるか、または金属酸化物の不完全還元によって製造することができる。浸炭法により製造した銅および銅酸化物の混合物は多量のZn、CdおよびSnを含む場合がある。浸炭中、銅含有水溶液を、Al、Fe、Znまたは銅よりも高い電気化学系列の他の金属と接触させる。銅は沈殿し、金属は溶ける。部分的な空気酸化の結果、沈殿は銅、酸化第一銅および酸化第二銅の混合物である。このようにして調製した銅触媒はセメント触媒として知られている。このように調製されない部分酸化銅触媒は、非セメント触媒とよばれる。
触媒はAl、Fe、Ca、Ti、Mn、Zn、Sn、Bi、Sb、Ni、Cr、Co、およびCdのような追加元素ならびにその化合物を含むことができ、一般に触媒の重量に対し0.0005から0.6重量%で存在する。本方法の使用に適した触媒は市販されている。
促進剤を、触媒効果量の触媒および処理したシリコン金属と混合する。本明細書で用いる「促進剤」は、直接法における活性および/またはシリコン変換および/または選択性を増加するのに既知のあらゆる金属および他の元素を意味するものである。本明細書に用いる「選択性」は、直接法で製造されるような特定のシラン類の重量比、例えばオルガノハロヒドロシラン対オルガノハロシラン、ジオルガノヒドロハロシラン対オルガノヒロドジハロシラン;ジメチルジクロロシラン対メチルトリクロロシランの重量比を意味するものである。直接法において促進剤として機能することが知られた金属の例として、例えば、スズ、亜鉛、リン、カドミウム、セリウムおよびビスマスがある。
一実施形態において、促進剤はスズ、亜鉛、リンまたはその組合せを含む。あらゆる促進剤が、通常シリコン金属、触媒および存在する全ての促進剤の重量に対し百万分の5から10,000部(ppm)で存在する。一実施形態において、促進剤は、本方法におけるシリコン金属に対し50〜10,000ppmの亜鉛;5〜200ppmのスズ、アンチモンまたはヒ素;10〜1000ppmのセシウム;および25〜2,500ppmのリンの一つ以上を含むことができる。促進剤を本方法に別々に添加したシリコン金属中の不純物、触媒中の不純物として、または不純物および別個の添加のいくつかの組合せにより導入してもよい。当業者は、触媒およびシリコン金属中の促進剤の量を決定する方法、および追加の促進剤を接触させる方法がわかるであろう。
水素および有機ハロゲン化物を処理したシリコン金属、促進剤および触媒の混合物と接触させる。水素は水素ガス、Hである。水素ガスの純度は様々であってよい。当業者は、本方法に用いるのに適したグレードおよび純度の水素を選択する方法がわかるであろう。例えば、>99重量%Hである水素および>百万分の25重量部(ppm)の水および酸素のような不純物を、本発明の方法に用いることができる。適当な純度の水素ガスは市販されているか、または他の工業的方法または直接法から回収し、ここでの使用のために方向転換またはリサイクルしてもよい。
有機ハロゲン化物は上述の式(III)によるもので、式中のRはC1〜C20ヒドロカルビル基、C1〜C12ヒドロカルビル基、C1〜C6ヒドロカルビル基、エチル基、フェニル基またはメチル基であり、Xはフルオロ、ブロモ、クロロまたはヨードである。
本方法に有用な式(III)による有機ハロゲン化物の例は、塩化メチル、塩化エチルおよび塩化ベンジルである。一実施形態において、有機ハロゲン化物は塩化メチルである。
当業者は、処理したシリコン金属、触媒および促進剤の混合物を水素および有機ハロゲン化物と接触させる方法がわかるであろう。例えば、水素および有機ハロゲン化物を、シリコン金属、触媒および促進剤を含有する流動床、攪拌床または振動床反応器内で入口を通じて接触させることができる。一般に、水素を反応器に供給する場合、水素および有機ハロゲン化物を反応器に同時またはほとんど同時に供給する。有機ハロゲン化物の流速は様々であってよい。実際に、コスト面、安全面およびシリコン変換の最適化に関する実用限界を除いて、有機ハロゲン化物の流速に対して制限はない。一般的な指針として、流速は通常シリコン金属の重量に対し毎時>5重量%であり;別の実施形態において、流速は通常シリコン金属の重量に対し毎時>140重量%であり;他の実施形態において、流速はシリコン金属、触媒および促進剤の重量に対し毎時5〜25重量%であり;他の実施形態において、流速がシリコン金属、触媒および促進剤の重量に対し毎時20〜200重量%であり;別の実施形態において、有機ハロゲン化物流速がシリコン金属、触媒および促進剤の重量に対し毎時100〜200重量%である。
水素量は選択性およびシリコン変換の両方に作用することができる。本明細書に用いる「シリコン変換」は、初期のシリコン金属重量で割って100倍したシリコン金属の反応重量を意味するものである。一実施形態において、水素は水素および有機ハロゲン化物のモルに対し5〜85mol%であり;別の実施形態において、水素は水素および有機ハロゲン化物のモルに対し5〜60mol%であり;他の実施形態において、水素は水素および有機ハロゲン化物のモルに対し5〜40mol%であり;他の実施形態において、水素は水素および有機ハロゲン化物のモルに対し10〜20mol%である。当業者は、水素含量を有機ハロゲン化物によって異なる方法がわかるであろう。
流動床反応器を使用する場合、水素および有機ハロゲン化物の総量は一般にシリコン金属、触媒および促進剤粒子反応体を流動化するに最低限十分であり、またシリコン粒子が反応する前に反応体を反応器から完全に放出または浄化する流れより少ない。流動化用の最低流れは、ガス密度、シリコン金属の密度および粒径分布、並びに反応温度の情報から算出してもよい。当業者は、適切な反応体流動化用の最低流れを算出する方法がわかるであろう。流動床を最低流れ以上で操作し、反応器中のシリコン金属を流動状態で保持し続けることが可能である。
水素ガスおよび有機ハロゲン化物をシリコン金属、触媒および促進剤の混合物と接触させる最低反応器温度は、有機ハロゲン化物および混合物間の反応開始温度により設定される。当業者は、最低開始温度を決定する方法がわかるであろう。一般に、反応器温度は260〜320℃であり;別の実施形態においては、280〜315℃;他の実施形態は300〜315℃である。最大許容温度は、有機ハロゲン化物熱分解の開始によって決定してもよい。かかる熱分解は通常副産物の著しく増加した形成によって生じる。380℃以上の温度は低いRSiHX形成および/またはRSiHX分解をもたらす。
水素および有機ハロゲン化物を混合物と接触させる圧力は様々であってよい。接触は大気圧または超大気圧で行ってもよい。これが反応速度を高め、水素、有機ハロゲン化物およびシリコン金属のより効果的な使用となるので、加圧下で合成を行うことが望ましい。約306kPa以下のゲージ圧は制御可能な反応速度を保証する。一実施形態において、接触ゲージ圧は101〜306kPaであり、本方法を許容し得る選択性でスムーズに制御可能に作動させることができる。
本発明の別の実施形態において、シリコン金属、触媒、促進剤および水素貯蔵物質の混合物と共にシリコン金属を有機ハロゲン化物および水素ガスと接触させることによりオルガノハロヒドロシロキサンを製造する。ここで、水素貯蔵物質を水素で任意に飽和する。生成したオルガノハロヒドロシランは式(I)に従う。有機ハロゲン化物は、上記の実施形態において記載、例示した式(III)によるもので、式中のRはC1〜C20ヒドロカルビル基、C1〜C12ヒドロカルビル基、C1〜C6ヒドロカルビル基、エチル基またはメチル基であり、Xはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである。一実施形態において、RはC1〜C12ヒドロカルビル基、Xはクロロであり;他の実施形態において、Rはメチル基、Xはクロロである。シリコン金属および水素ガスは上記実施形態において記載、例示されている通りである。
水素貯蔵物質は炭素または金属水素化物である。一実施形態において、水素貯蔵物質は500〜1500m/gのBET表面積を有する活性炭であり;別の実施形態において、活性炭は700〜1400m/gのBET表面積を有し;他の実施形態において、活性炭は1000〜1400m/gのBET表面積を有する。
活性炭は粒径を有し、また該粒径はさまざまであってよい。一実施形態において、活性炭の粒径は0.1〜2mmである。本発明に有用な活性炭の例は、Norit Americas社よるNoritおよびDarco商標で、およびCarbon Resources社によるSabreおよびSoartan商標によって販売されているもの、および本明細書に記載された仕様を満足するものを含む。当業者は、活性炭をBET表面積および粒径に基づいて選択する方法がわかるであろう。
一実施形態において、水素貯蔵物質は金属水素化物である。他の実施形態において、水素貯蔵物質は金属水素化物NaBH、KBH、Al(BHまたはNaAlHである。NaBH、KBH、Al(BHおよびNaAlHなどの金属水素化物は市販されている金属水素化物の粒径は、10〜100μm,10〜50μmまたは10〜30μmである。金属水素化物はまた、ここに記載した反応温度で完全に分解しない。
水素貯蔵物質をシリコン金属、触媒および促進剤と混合し、水素および有機ハロゲン化物と当業界で既知の方法によって接触させる。例えば、シリコン金属、触媒、促進剤および水素貯蔵物質をシェイカーに加え、その後完全に混ざるまで一緒に振とうするか、または振動または攪拌床に一緒に添加して混合する。当業者は、水素貯蔵物質を混ぜる方法、またシリコン金属、触媒、促進剤および水素貯蔵物質が完全に混ざるときを判断する方法がわかるであろう。
一実施形態において、シリコン金属、触媒および促進剤と混合し、次いで有機ハロゲン化物および水素ガスと接触させる前に、水素貯蔵物質を水素ガスで任意に飽和する。本明細書で用いる「飽和する」とは、水素貯蔵物質を一定時間水素と接触して水素ガスの最高吸着を達成することを意味するものである。例えば、水素貯蔵物質を水素と>1秒間接触させることによって水素貯蔵物を水素ガスで飽和することができる。一実施形態において、水素を水素貯蔵物質と最高4時間接触させることにより水素貯蔵物質を水素ガスで飽和し;別の実施形態において、水素貯蔵物質を水素と1秒〜4時間接触させ;他の実施形態において、水素貯蔵物質を水素ガスで5分〜2時間飽和する。水素貯蔵物質の接触は、例えば水素ガスを水素貯蔵物質を含有する容器または混合タンクに水素ガスを流して水素ガスを水素貯蔵物質に導入することにより行うことができる。
水素貯蔵物質を水素ガスで飽和する温度は様々であってよい。水素ガスは、大気温度から400℃、100〜300℃、または250〜300℃とすることができる。同様に、水素貯蔵物質は大気温度から400℃、100℃〜300℃、または250〜300℃とすることができる。水素貯蔵物質を大気以上の温度で接触させる場合、水素貯蔵物質を通常高温度の窒素ガス流により加熱する。水素貯蔵物質が高温度である場合、これを大気温度の水素ガスと接触させて水素貯蔵物質を外気温度にすることができる。当業者は、水素貯蔵物質および水素を接触させる温度を調整する方法がわかるであろう。
水素貯蔵物質を水素で飽和する圧力は様々であってよい。水素貯蔵物質を大気圧または超大気圧の水素で飽和することができる。最適な性能に関して、水素貯蔵物質を超大気圧の水素で飽和する。一実施形態において、水素貯蔵物質を水素で101kPaから306kPaゲージの圧力で飽和し;別の実施形態では101kPa〜202kPaゲージ;他の実施形態では101kPa〜105kPaゲージで飽和する。当業者は、水素貯蔵物質および水素を接触させる圧力を調整する方法がわかるであろう。
水素貯蔵物質を水素で飽和する場合、水素貯蔵物質を水素と接触される時間は様々であってよい。水素貯蔵物質を水素ガスと接触させる時間の唯一の制限は、水素貯蔵物質が適当量の水素を吸着または保持するに十分な時間とすべきことである。しかしながら、一般的な指針として、水素貯蔵物質を通常最長4時間水素と接触させ;別の実施形態において、水素および水素貯蔵物質を1分から4時間接触させ;他の実施形態において5分から4時間;他の実態形態において、水素および水素貯蔵物質を1時間から2時間接触させ;他の実施形態では水素および水素貯蔵物質を1時間から1.5時間接触させる。水素貯蔵物質を水素で飽和するのに4時間を越える接触時間は、最大の水素負荷または吸着が既に達成されているので、一般に不必要である。水素貯蔵物質および水素ガスを接触させる温度が増加すれば、接触する時間は減少してもよい。例えば、250〜300℃で接触させる場合、接触時間は一般に数分から2時間である。当業者は、水素貯蔵物質および水素の接触時間を変える方法がわかるであろう。
水素貯蔵物質をシリコン金属、触媒および促進剤と混合し、混合物を水素および有機ハロゲン化物と接触させる。水素ガスおよび有機ハロゲン化合物を上記実施形態において記載し例示したような混合物を含有する反応器に供給することにより該混合物を水素および有機ハロゲン物質と接触させることができる。この実施形態において、水素貯蔵物質がシリコン金属、促進剤および触媒と混合されているので、シリコン金属を上記実施形態において記載し例示したように前処理をしてもしなくてもよい。
シリコン金属と混合する水素貯蔵物質の量は様々であってよい。一実施形態において、水素貯蔵物質はシリコン金属、促進剤および触媒の重量に対し1ppmから5重量%であり;別の実施形態において、水素貯蔵物質はシリコン金属、促進剤および触媒の重量に対し0.01重量%から4重量%であり;他の実施形態において、水素貯蔵物質はシリコン金属、促進剤および触媒の重量に対し0.5重量%から4重量%であり;さらに他の実施形態において、水素貯蔵物質はシリコン金属、促進剤および触媒の重量に対し1重量%から2重量%である
他の実施形態において、本発明は有機ハロゲン化物および水素ガスをシリコン金属、触媒、促進剤および水素化触媒の混合物と接触させることによりオルガノハロヒドロシランを製造する方法に関する。シリコン金属、触媒、促進剤、水素および有機ハロゲン化物は上述の実施形態において記載し例示したものである。本明細書で用いる「水素化触媒」とは、上述した触媒を含むが、上述の触媒に加えて、水素化化学での使用に当業界で既知のあらゆる触媒を含むことを意図する。一実施形態において、水素化触媒は銅粉である。他の実施形態において、水素化触媒は金属担持触媒である。本明細書に用いる「金属担持触媒」は、シリカゲルおよび活性炭素のような当業界で既知の支持物質上にPd、Pt、AlおよびNiなどの金属を含む触媒である。当業者は、金属担持触媒を意味するものを理解するであろう。一実施形態において、金属担持触媒はSiOに支持されたPdからなり、例えば、PdおよびSiOの重量に対し1重量%のPdがSiOに支持される。別の実施形態において、水素化触媒は、Alで支持されたPtを含む金属担持触媒であり、例えばPtおよびAlの重量に対し0.5重量%のPtがAlで支持される。他の実施形態において、水素化触媒は、NiおよびAlの重量に対し10重量%のNiがAlで支持されてなる金属担持触媒である。水素化触媒は市販されているか、または金属塩を支持体に含浸し、続いて焼後および還元するような伝統的な触媒製造技術によって調製してもよい。
水素化触媒は一般に粒子の形態である。粒径は様々であってよい。一実施形態において、水素化触媒は1ナノメータ(nm)から250μmの粒径を有し;別の実施形態において、水素化触媒は1nmから100μmの粒径を有し;他の実施形態において、水素化触媒は1nmから200nmの粒径を有し;他の実施形態において、水素化触媒は5nmから100nmの粒径を有し;他の実施形態において、水素化触媒は20nmから50nmの粒径を有する。
一実施形態において、水素化触媒はシリコン金属、触媒、促進剤および水素化触媒の重量に対し0.1重量%から2重量%で存在し;別の実施形態において、水素化触媒はシリコン金属、触媒、促進剤および水素化触媒の重量に対し0.2重量%から1重量%で存在し;他の実施形態において、水素化触媒はシリコン金属、触媒、促進剤および水素化触媒の重量に対し0.2重量%から0.8重量%で存在し;他の実施形態において、水素化触媒はシリコン金属、触媒、促進剤および水素化触媒の重量に対し約0.6重量%で存在する。
水素化触媒を、シリコン金属、触媒および上述したような触媒用の促進剤に加える。当業者は、水素化触媒をシリコン金属、触媒および促進剤と混合する方法がわかるであろう。
本発明の別の実施形態において、反応物残渣を有機ハロゲン化物および水素と接触させる。ここで用いる「反応物残渣」は、選択性および生成物収量がもはや商業的に魅力的ではない場合、上記に記載および例示したように、触媒および促進剤の存在下でシリコン金属および有機ハロゲン化物(またはハロゲン化水素)間の直接法の反応後反応器の床に残留する物質を意味するものである。当業者は、生成物収量および選択性がもはや商業的に魅力的ではない場合および反応物残渣が形成される場合がわかるであろう。反応物残渣は、例えば銅のような触媒、未反応有機ハロゲン化物、シリコン、銅、亜鉛およびアルミなどの金属、シリコン酸化物、残留炭素、不純物および反応生成物を含む場合がある。代表的な反応物残渣は、主にシリコン金属およびシリコン酸化物からなり、また少量の銅触媒、鉄、炭素、塩化アルミニウム、塩化メチルおよびクロロシラン並びにポリシランを含む。
直接法においてシリコン金属、触媒、および促進剤を有機ハロゲン化物と接触させることにより反応物残渣を形成する時間は様々でよい。当業者は、反応物残渣を形成するとき、および直接法により反応物残渣を形成する時間に上限がないことがわかるであろう。一般的な指針として、反応物残渣は直接法反応を行う>20時間の接触後に形成される場合があり;別の実施形態において、反応物残渣が>36時間の接触後に作製され;他の実施形態において、反応物残渣が>72時間の接触後に作製され;他の実施形態において、反応物残渣が20時間から60日の接触後に作製される。当業者は、反応物残渣について、またそれを作製する方法を理解するであろう。
反応物残渣と接触した水素ガスおよび有機ハロゲン化物は、上記のように、シリコン金属、触媒および促進剤と接触するためのものである。接触した有機ハロゲン化物は式(III)によるもので、式中のRがC1〜C20ヒドロカルビル基、C1〜C12ヒドロカルビル基、C1〜C6ヒドロカルビル基、エチル基、フェニル基またはメチル基、Xはフルオロ、ブロモ、クロロまたはヨードである。
反応物残渣を水素および有機ハロゲン化物と上述したような水素ガスおよび有機ハロゲン化物をシリコン金属、触媒および促進剤と接触させるのと同じ方法で接触させる。水素ガスおよび有機ハロゲン化物を同時にまたはほぼ同時に反応物残渣を含有する充填床、流動床、振動床または攪拌床のような適当な反応器に供給する。水素ガスおよび有機ハロゲン化物を、シリコン金属、触媒および促進剤と接触させるために上述したものと同じ条件下で、同じ分量で、反応器に供給する。
一実施形態において、反応物残渣を水素化触媒と混合し、水素ガスおよび有機ハロゲン化物と接触させる。水素化触媒は、上記に記載し例示した通りである。一実施形態において、触媒は塩化第一銅または銅粉であり、反応物残渣の重量に対し0.1から10重量%であり;別の実施形態において、反応物残渣の重量に対し0.2から0.8重量%であり;他の実施形態において、反応物残渣の重量に対し0.6重量%である。
反応物残渣および水素化触媒を当業界で既知の方法によって混合する。例えば、反応物残渣および水素化触媒を攪拌器に一緒に加え、混合する。または、反応物残渣および水素化触媒を一緒に充填床、流動床、振動床または攪拌床反応器に加えることができる。当業者は、反応物残渣および水素化触媒を混合する方法がわかるであろう。反応物残渣および水素化触媒を一度混合したら、水素ガスおよび有機ハロゲン化物と反応物残渣単独との接触について上述したように、水素ガスおよび有機ハロゲン化物を反応物残渣質量残分および水素化触媒と接触させることができる。
反応体と、本発明に係る生成物との分離は、当業界で既知の方法で行うことができる。例えば、固体をサイクロンおよび/またはフィルターによってガスから、液体をろ過によって固体から、また液体は蒸留によって液体およびガスから分離するこができる。
本発明の方法は、式(I)に従わないシランに対する式(I)に従う生成物の選択性、およびオルガノジハロヒドロシランに対するジオルガノハロヒドロシランの選択性、ならびにCHClが有機ハロゲン化物である場合のメチルジクロロヒドロシランに対するジメチルクロロヒドロシランの選択性を改善する。本方法によって製造した式(I)に従うシランは、本明細書中全体で式SiHにより表わされ、式(I)に従わないシランは本明細書中全体で式RSiXにより表わされる。ここで用いる「SiH」は、ケイ素−水素結合を含むシランを意味することを意図し、式RHSiClおよびRHSiClの化合物を含む。式(I)(SiH)に従うシランの従わないもの(RSiX)に対する選択性を、ここではSiH/RSiX比の重量%によって表される。CHClが有機ハロゲン化物の場合に製造した式(I)に従うシランにおいて、メチルジクロロヒドロシラン(ここでは「MD」とよぶ)に対するジメチルクロロヒドロシラン(ここでは「DM」とよぶ)の選択性は、DM/MD比(生成物選択性DM/MD)の重量%によって表される
本発明のいくつかの、しかし必ずしも全てではない実施形態において、本方法は生成物選択性SiH/RSiXを改善する。一実施形態において、本方法は0.05を超える生成物選択性SiH/RSiXを有する製品を製造し;別の実施形態において、生成物選択性SiH/RSiXが>0.40であり;他の実施形態において、生成物選択性SiH/RSiXが0.05から1.0であり;他の実施形態において、生成物選択性SiH/RSiXが0.1から0.95であり;他の実施形態において、生成物選択性SiH/RSiXが0.4から0.95である。
本発明のいくつかの、しかし必ずしも全てではない実施形態において、生成物選択性DM/MDが改善される。一実施形態において、本方法は0.10を越える生成物選択性DM/MDを有するDMおよびMDを製造し;別の実施形態において、生成物選択性DM/MDが0.30より大きい;他の実施形態において、生成物選択性DM/MDが0.45より大きい;他の実施形態において、生成物選択性DM/MDが0.10から1.5であり;他の実施形態において、生成物選択性DM/MDが0.45から1.25であり;他の実施形態において、生成物選択性DM/MDが0.5から1.10である。
選択性を向上するのに加えて、本方法はまた、いくつかの実施形態において、メチル効率を改善する。ここで用いる「メチル効率」とは、塩化メチルが出発有機ハロゲン化物である場合にガスクロマトグラフィーによって求めた本方法の製品における塩素の総モルに対するメチル基の総モルの比(CH総モル/Cl総モル)を意味するものとする。理論に縛られることなく、メチル効率はケイ素―水素結合中のH源の目安であり、SiH化合物が本方法で如何にして製造されるかを示す。いくつかの処理において、製品シランまたは反応体上のメチルまたはオルガノ基が分解して水素がシランに寄与し得ると考えられる。しかしながら、このルートはSiHの生産に望ましくない。なぜなら、不所望な副生物の形成をもたらすからである。よって、塩素およびメチルが共に同じ反応体の塩化メチル由来の生成物に寄与するため、生成物中の塩素に対するメチルの比が処理および副生物の形成によるメチル基分解の目安となる。
本発明のいくつかの、しかし必ずしも全てではない実施形態において、メチル効率(Me/Clモル比)は本方法によって改善される。一実施形態において、メチル効率は0.75より大きい;別の実施形態において、メチル効率は0.80より大きい;他の実施形態において、メチル効率は0.95より大きい;他の実施形態において、メチル効率は0.75から1.00であり;他の実施形態において、メチル効率は0.90から1.00であり;他の実施形態において、メチル効率は0.96から0.99である。
次の実施例は本発明の実施形態を明らかにするために記載する。本発明の実施においてよく機能するために本発明者によって開示する代表的なテクニックに従う実施例中に記載する技術は、当業者に評価されるものであり、実施方法を構成すると考えられる。しかしながら、当業者は本開示を考慮すると、開示される特定の実施形態において、多くの変更が可能であり、本発明の精神と範囲内で同様の結果を得られる。すべてのパーセントは特に断りのない限り、重量%である。重量はグラム(g)である。省略のリストおよび定義を補助的に記載する。
用語/略記 意味
g グラム
RSiX 上述したRがHではない式(I)のRdSiX4−d
hおよびhr 時間
水素(H)のモル% 水素に関するモルパーセントは水素のモルおよび有機ハロゲン化
物のモルの合計によって割り、100倍した水素のモルである。
SiH RHSiClおよびRHSiClを含むケイ素―水素結合を
有するシラン。
% パーセント
リン化銅 Cu
生成物選択性―
Me2HSiCl/MeHSiCl2 本方法の全生成物に基づくMeHSiClの重量パーセントに
よって割った本方法の全生成物に基づくMeHSiClの重量
%の比であり、以後DM/MDとして定義する。
生成物選択性―
SiH/RSiX 本方法の全生成物に基づくRSiXの重量パーセントによって割
った本方法の全生成物に基づくSiXの重量%の比である。
生成物選択性―
D/T 本方法の全生成物に基づくTの重量パーセントによって割った本
方法の全生成物に基づくDの重量%の比である。
生成物選択性―
DM/MD 本方法の全生成物に基づくMDの重量パーセントによって割つた
本方法の全生成物に基づくDMの重量%の比である。
Me メチル基(CH―)
Si変換 初期シリコン金属重量によって割り、100倍した反応シリコン
金属の重量から計算したシリコン反応量。
メチル効率または
Me/Clモル比 様々な製品を分離し得る任意適当なキャピラリカラムを用いるガ
スクロマトグラフィー(GC)によって求めた生成物中の塩素の
総モルに対するメチル基の総モルの比としての本方法におけるメ
チル基利用の目安。
D (CHSiCl
T CHSiCl
MD CHHSiCl
DM (CHHSiCl
反応物 例えば、シリコン金属、促進剤および触媒を含む水素および有機ハロゲンと接触した反応体
(例1(比較例))
38.4gの粉砕化学グレード(98.5%)のシリコンと、2.49gのCuClと、0.0768gのリン化銅と、0.0018gのSnと、0.0240gの黄銅とを攪拌器中で30分間混合して反応物を形成した。この反応物を、サーモリン(Thermolyne)熱テープで包まれた断熱シェル中に挿入した振動炭素鋼管状反応器に移した。反応器を窒素流下250℃で30分間加熱し、温度を315〜320℃の間に上げ、保持して反応温度を300〜315℃に維持した。塩化メチル(MeCl)を反応器に10g/時間の流速でMeClおよび水素の量に対し20mol%の水素とともに供給した。空気流を22psigの圧力で用いる反応中、反応器を反応器の底部に取り付けた空気圧ボール振動機(Vibco、BBS―190)で振動させた。反応生成物を、様々な時間隔でドライアイスアセトン冷却トラップ中の凝縮によって収集し、ガスクロマトグラフィー(GC)により分析した。結果は下表1にある。記録されたシリコン変換は第3エントリーの開始から6時間後のものである。
Figure 0005553843
(例2)
1300m/gの表面積を有する活性炭素2gをシリコン金属、触媒および促進剤と混合し、水素を塩化メチルと共同供給し、MeClおよび水素のモルに対し11、20、24および33mol%と変えた以外は、例1と同じ反応体、条件、方法および装置を用いた。同一反応物を、各エントリーに対し表示のように変えた反応体および/または反応条件のみで使用した。従って、エントリー2は、エントリー1用サンプルを回収した後2時間で回収したサンプルの結果を表わす。エントリー2は、エントリー1の2時間を含む合計4時間の実験時間後に回収したサンプルを示す。結果は下表2にある。シリコン変換は、全てのエントリーに用いた同じ反応物の反応の開始7および14時間後に求めた。
Figure 0005553843
例2は、比較例1との比較で、MeHSiClおよびMeHSiClに対し達成し得る生成物選択性の向上を示す。
(例3)
NaBHをシリコン金属、触媒および促進剤とNaBH、シリコン金属、触媒および促進剤の重量に対する重量%で混合した以外は、例1と同じ反応体、条件、方法および装置を使用した。記録したシリコン変換は8時間後である。同じ反応物をエントリー1〜4に使用し、また0.1重量%NaBHレベルを有する新たな反応物をエントリー5に使用した。エントリー3は、6時間後エントリー1〜3と同じ反応物の結果を含む。エントリー4は、エントリー1〜4と同じ反応物であり、エントリー3用サンプルから2時間後に回収したサンプルに対するものである。結果は下表3にある。
Figure 0005553843
表3の結果は、表1〜2のものより高いSiH/RSiX選択性を示す。これらの結果はまた、反応に用いるNaBHの量(エントリー5)を減少させることによりSiH/RSiX選択性を低減し、メチル効率を向上することを示す。水素およびNaBHの組合せは、例1におけるような単独で共同供給した水素よりも高いSiH/RSiXおよびMeH/MeHの両選択性(DM/MD)をもたらす。
(例4)
ナノサイズ(10〜50nmの粒径)の銅粉0.25gを攪拌器でシリコン、触媒、および促進剤と30分間混ぜて反応物を形成した以外、例1と同じ反応体、条件、方法および装置を使用した。結果は下表4にある。エントリー1はスズの存在なしで行い、エントリー6は標準サイズの銅粉(すなわち30〜50μmの平均粒径)で行った。エントリー2、3は、同一接触物に油らするもので、エントリー2は2時間の反応後に回収したサンプルの結果を示し、エントリー3は20時間の反応後のものである。同様に、エントリー4、5は同じ反応物からのサンプルを示すが、異なる反応条件(すなわち、エントリー4については、20Hモル%で6時間後、Hのモル%をさらに6時間10に減少させた)で6時間処理後のものであった。エントリー6は、エントリー1〜5とは異なる反応物であった。
Figure 0005553843
表4の結果は、反応物からスズを取り除くと、SiH/RSiXおよびDM/MD選択性を強化することを示す。結果はまた、メチル効率がより低いHモル%で高くなり、また粒径20〜50nmの追加銅触媒が粒径30〜50μmの追加銅触媒に較べてシリコン変換を増加し、粒径20〜50nmの追加銅触媒が粒径30〜50μmの追加銅触媒に較べてSiH選択性を増加することを示す。
(例5)
反応物残渣を、攪拌器中で反応物の重量に対し0.6重量%のナノ銅粉(20〜50nm平均粒径)触媒と30分間混合し、その後例1に記載したような振動炭素鋼管状反応器に移した。反応器を例1のように加熱し、塩化メチルおよび水素を例1のように導入した。全ての他の装置および方法は例1と同じであった。実験サンプルへの銅添加の結果を、追加銅を加えない比較エントリー5および追加銅を加えず反応温度を280℃に下げたエントリー6とともに表5に示す。記録したシリコン変換は、エントリー1〜4については処理の20時間後、またエントリー5、6については4時間処理後に行った。
Figure 0005553843
表5の結果は、水素を反応物左遷差に塩化メチルと共同供給する際に、銅触媒の添加が高いSiH選択性をもたらすことを示す。メチル効率は、時間の経過とともにSiH選択性の同時減少で増加する。結果は、メチル効率(Me/Cl)が温度の低下で増加する(エントリー6)することを示す。
(例6)
粉砕化学グレード(98.5%)のシリコン金属を、塩化メチルで300℃2時間、HClおよび窒素で300℃1時間、またはHClで300℃1時間処理した。塩化メチルまたはHClで処理したシリコン金属を例1のシリコン金属に換え、水素を塩化メチルとともにMeClおよび水素に対し54モル%で6時間共同供給したことを除いて、例1と同じ反応体、条件、方法および装置を用いた。結果を、HCL処理で窒素を含んだ比較エントリー2とともに表6に示す。異なる反応物をエントリー1〜3に用いた。
Figure 0005553843
表6の結果は、触媒および促進剤の添加前にシリコン金属をMeClで300℃2時間処理すると、その後のMeClおよびHでの反応中にDM/MD比を増加することを示す。結果はまた、HClでのSi予備処理が例1のような処理がないものと比較してSiHおよびDM/MD選択性を増強し、およびSiをN-HCl混合物中で加熱すると、HCl単独の加熱に比べてSiH選択性が下がることを示す。
(例7)
粉砕化学グレード(98.5%)のシリコン金属を、水素および塩化メチルとの反応前に、11.25のD/T比および全クロロシランの重量に対し2重量%未満のCHFSiClの有する(CHSiCl、CHCHSiCl、(CHSOClおよびCHHSiClの混合物で、クロロシラン混合物をシリコン金属へ室温で添加し、1〜2時間混合し、続いてシリコンを窒素流下一晩乾燥させることにより処理した。乾燥後、クロロシランで処理したシリコンを用いて、例1のシリコン金属を38.4gのクロロシランで処理したシリコンと替えることにより例1の反応物を作成した。次いで、反応を例1で用いたものと同じ反応体、条件、方法および装置で行った。ただし、塩化メチルと共同供給した水素のモル%を変え、塩化メチルおよび水素を様々な時間で供給した。結果を表7に示す。エントリー2、3は同じ反応物を使用した。
Figure 0005553843
表7の結果は、クロロシラン混合物での処理がより高いSiH選択性をもたらすことを示す。
(例8)
メチルトリクロロシランをシリコン金属に室温で1〜2時間加えることにより粉砕化学グレード(98.5%)のシリコン金属をメチルトリクロロシランで処理した。メチルトリクロロシランをシリコン金属から分離し、シリコン金属を窒素流下一晩乾燥した。本例において上述したメチルトリクロロシランで処理したシリコン金属を例1のシリコン金属の代わりに使用し、塩化メチルおよび水素の供給時間を表8の結果で示されるように変えたことを除いて、例1と同じ反応体、条件、方法および装置を使用した。エントリー1〜5すべては、表示した様々な時間で回収したサンプルを有する同じ反応物を使用した。シリコン変換は、エントリー5を採取した後に求めた。
Figure 0005553843
表8に示すように、SiH選択性は2時間の例1の処理ないものより良好で、DM/MD選択性は2および4時間で例1と同じ条件のものより大きい。また、シリコン変換は20時間の反応後60%である。

Claims (2)

  1. 1)シリコン金属をハロゲン含有化合物で処理する工程であって、当該処理により処理したシリコン金属を与え、ここで該ハロゲン含有化合物がRSiX4-dおよびRXから選択した式を有し、式中の各Rは独立してHまたはC1〜C20ヒドロカルビル基であり、Xはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードであり、dは0、1、2または3であるところの工程と、
    2)次に、触媒効果量の触媒および促進剤を前記処理したシリコン金属と混合する工程であって、当該混合により混合物を与える、工程と、
    3)前記混合物を水素ガスおよび有機ハロゲン化物と接触させる工程とを備える、オルガノハロヒドロシランの製造方法
  2. さらに、前記処理したシリコン金属、促進剤、および触媒効果量の触媒を混合する工程の間に前記触媒効果量の触媒に加えて、水素化触媒を添加する工程を含む、請求項1に記載のオルガノハロヒドロシランの製造方法。
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