JPH0631268B2 - 有機ハロヒドロシランの直接合成法 - Google Patents

有機ハロヒドロシランの直接合成法

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JPH0631268B2
JPH0631268B2 JP1165165A JP16516589A JPH0631268B2 JP H0631268 B2 JPH0631268 B2 JP H0631268B2 JP 1165165 A JP1165165 A JP 1165165A JP 16516589 A JP16516589 A JP 16516589A JP H0631268 B2 JPH0631268 B2 JP H0631268B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、活性化ケイ素と有機ハライドおよび水素の混
合物および活性化ケイ素触媒それ自体との接触反応によ
り、有機ハロヒドロシランを製造する直接合成法に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、反応混合物中に許容さ
れた微量金属の濃度の制御および使用する反応器の型よ
り増大した反応速度および選択性、および選択した金属
添加剤の賢明な添加、反応の過程の間におけるハロシラ
ンおよび/または有機ハロシランの外因的量の賢明な添
加による反応の改良された速度、安定性および選択性を
示す直接合成法に関する。
本発明は、要約すれば、次の通りである:活性化ケイ素
と有機ハライドおよび水素の混合物との制御された濃度
の選択された金属原子の存在下の接触反応により、有機
ハロヒドロシランを選択的に製造する直接合成法。
定義 この明細書を通じて、種々の用語および略号を反復して
使用する。それらの意味の早期の理解を促進するため
に、それらの定義は次の通りである: 直接合成=本発明の1工程の合成法、これにより有機ハ
ロヒドロシランは、制御された濃度の選択された金属原
子のおよび特定した反応条件(両者は以後定義する)の
存在下に、および触媒と接触させて、固定床、攪拌床、
流動床またはスラリー相の反応器内で、活性化ケイ素を
有機ハライドおよび水素の混合物と反応させることによ
って選択的かつ直接製造される。
有機ハロヒドロシラン=一般式RSiXの化合
物の1種または2種以上、含まれる特定の場合において
理解されるように、以後より完全に定義する。
MeSiH=式CHSiHCl、(CHSi
HClおよびCHSiHClのメチルクロロヒドロ
シランの有機シラン化合物の1種または2種以上。
DH=CHSiHCl。
DM=(CHSiHCl。
MD=CHSiHCl
有機ハロシラン=一般式RSiX4−dの有機シラン
化合物の1種または2種以上、含まれる特定の場合にお
いて理解されるように、以後より完全に定義する。
M=(CHSiCl。
T=CHSiCl
D=(CHSiCl
ハロシラン=一般式HSiX4−dの化合物の1種ま
たは2種以上、含まれる特定の場合において理解される
ように、以後より完全に定義する。
TC=HSiCl
HVS=高沸点分画、大気圧において約70℃以上、一
般に主としてメチルクロロジシラン。
tr=微量、ガスクロマトグラフィーにより0.05重
量%より少ない。
GC=ガスクロマトグラフィー。
GC/MS=ガスクロマトグラフィー/質量分析計。
GC=FTIR=ガスクロマトグラフィー/フーリエ変
換赤外分光学。
od=外径。
id=内径。
/g=平方メートル/グラム。
BET=ブルナウアー−エメット−テラー。
NA=分析せず。
ND=検出せず。
Me=メチル。
wt.%=重量%。
Vol.%=容量%。
gm/kg=g/km。
mole %=モル% gm=g lit/min=/分 Hr=時間 min=分 シランの製造は、ハロシランまたは有機ハロシランまた
は有機ハロヒドロシランのいずれにかかわらず、長い間
知られて来ている。有機ハロヒドロシランは多くの用途
を有し、そして一般に有機ケイ素カップリング剤、シリ
コーン界面活性剤の合成の中間体として、およびヒドロ
シリル化および再分布反応において有用である。事実、
これらの化合物は、現在のMDにより得ることのできる
有機ハロヒドロシランの供給が要求を満足しないような
要求になってきた。
米国特許第2,380,995号(Rochow)は、
ケイ素をメチルハライドと触媒の存在下に反応させるこ
とを開示している。しかしながら、この方法はケイ素生
成物の混合物を生成し、メチルハロヒドロシランは低い
収率で生成し、そして混合物の少量のみを構成し、一般
に、メチルハライドがメチルクロライドであるとき、C
SiHClは約5重量%より少なく、そして(C
SiHClは約1重量%より少なく、CH
iHClは生成しない。生成する生成物の全体は、H
SiCl、SiCl、(CHSiCl、CH
SiCl、(CHSicl2および構造(C
SiCl6−x′のジシラン、ならびにジシ
ラメタン、シロキサンおよび炭化水素の混合物から成る
(米国特許第2.598,435号、米国特許第2,6
81,355号、および米国特許第2.709,176
号)。これらの混合物は、少量の生成したメチルクロロ
ヒドロシランを同様な沸点の炭化水素の副生物から単離
しかつ精製することを必要とする[米国特許第3,70
4,260号(1972年11月28日発行、M.J.
Wynn)、および米国特許第4,181,673号
(1980年1月1日発行、H.Schumann,e
t al.)]。
ブールヘブ(Voorheve)[有機ハロシラン:シ
リコーンに対する前駆体(Organohalosil
anes:Procursors to Silico
nes)、ニューヨーク州エルセビーア、pp.190
−201]は、エチルクロライドと銅活性化ケイ素との
直接反応の主要生成物としてCSiHClを報
告している。より望ましい(CSiHClお
よびCSiHClは、水素をエチルクロライド
と一緒に高圧反応条件下に添加するとき、得られないこ
とが報告されている[トイツ国公開859,164号、
1952年12月11日発行、およびツレツカヤ(Tu
retskaya)ら、Khim.Prom.,p18
(1963)]。これらのtejunは所望の有機ハロ
ヒドロシランのすべての3種類を満足すべき高い速度お
よび/または選択性で生成することができない。
水素、塩化水素または金属水素化物を使用してシランを
調製する種々の方法は発表されて来ているが、それらの
すべてはは有機ハロヒドロシランについての急に成長す
る要求を満足することが出来なかった。メチルクロロジ
シランから(CHSiHClおよび(CH
を合成する接触水素化法は、米国特許第3,639,1
05号(1972年21日発行、W.H.Atwell
ら)、米国特許第4,059,608号(1977年1
1月22日発行、Calasら)および米国特許第4,
079.071号(1978年3月14日発行、R.
S.Neale)に開示されている。これらの方法は出
発物質としてジシランの使用を必要とするが、ジシラン
は直接反応法において通常得られる生成物の小さい分画
を表すにすぎない。例えば、米国特許第4,500,7
24号(1985年2月19日発行、Wardら)にお
いて、ジシランは生成するシランの約1〜6重量%を表
す。さらに、生成するジシランは典型的には(CH
SiHClの高い収率に導く[CI(CH
i]の欠乏する。ジSiの塩化水素化は、米国特許第
2,704,176号、米国特許第2,842,580
号、およびCalasら、J.Organomet.C
hem.、225、117−130(1982)に開示
されているように、典型的には、より多くのCHSi
Cl、CHSiHCl多くの(CHSiC
を生成し、そして(CHSiHClまたはC
SiHClを生成しない。
アルキルハロシランをアルキルハロヒドロシランの直接
水素化する試みは、また、不成功におわった。この反応
は約1000℃程度に高い温度および約1500psi
gの圧力においてPd触媒を使用してさえ遅い(日本国
特許57−47917号;米国特許第2,595,62
0号)。式RSiHClおよびRSiHClの有機
ハロヒドロシランはこのような高い温度に耐えるために
十分に安定ではないので、この反応はそれ以上の複雑性
を導入する。
NaH[Chalk、J.Organomet.Che
m.Vol.21、95−101(1970);Ant
ipinら、Russ.J.Gen.Chem.、Vo
l.40、p.789(1970);米国特許第3,7
04,261号、1972年11月28日発行、Ber
gerら]、CaH[Simonら、J.Organ
omet.Chem.Vol.206、279(198
1)]、NaBH[米国特許第4,115,426
号、1978年9月19日発行、Hillrodら]お
よびLiAlH[Eabornら、J.Organo
met.Chem.Vol.18、371(196
9)]を使用するアルキルクロロシランの金属水素化物
の還元を経るアルキルクロロハロシランの合成は、また
開示されている。これらは商業的に実施されない。なぜ
なら、金属水素化物のコストは比較的高く、そして還元
の間に理論量の金属塩化物を廃棄しなくてはならないか
らである。
式RSiHXの有機ハロヒドロシランの収率は、ロチ
ョウ(Rochow)の直接反応の合成において有機塩
化物(例えば、CHCl)およびハロゲン化水素(例
えば、HCl)の使用により増加する[参照、Gorb
unowら、Dolk.Akad.Naul.SS
R.、Vol.194、p.92(1970)]。しか
しながら、大量の望ましさに劣るRSiXが同時に生
成し、そしこの方法は非経済的である。
ロチョウ(Rochow)の直接反応の合成における水
素−有機ハライド(例えば、CHCl、C
l)混合物の使用は、次の文献に開示されている:米国
特許第2,380,998号、1945年8月7日発
行、Sprung;ら英国特許第590,654号;英
国特許第575,674号;ドイツ国特許第859,1
64号;Turetskayaら、Khim.Pro
m.、p.18(1963)。これらの開示は、RHS
iClの生成が増大するが、RSiHClまたはR
SiHClの生成は増大しないことを報告している。
デクッカー(DeCooker)ら、[J.Organ
omet.Chem.Vol.21、95−101(1
970);Ph.D.Diss.Univ.Delf
t,The Netherlands、1976、Ch
aps.5および6]は、CHClおよびHの混合
物を使用する直接反応の合成において使用する銅活性ケ
イ素に300〜370℃においてZn、CdおよびAl
を添加すると、CHSiHClおよび(CH
SiHClに対する選択性を低下することを開示してい
る。それらの結果の要約を表1に示す。データが示すよ
うに、メチルクロロヒドロシランに対する選択性は水素
化の分圧および温度を高くすることによって増大する。
しかしながら、反応速度は遅く、変化し、そして安定な
一定の容積活性は、10〜15重量%のCu触媒を使用
してさえ、達成されない[DeCooker、197
6、Ph.D.Diss.,Chp.5、pp.57−
63;Chp.6、pp.64−73]。さらに、反応
の性能のパラメーター、例えば、CHSiHCl
(CHSiHClの比およびメチルクロロヒドロ
シラン(すなわち、CHSiHCl+(CH
SiHCl)の全体の優越性は反復実験についてさえ変
動する。論説は0.1重量%のZnおよび0.05重量
%のAlを含有する一定の塊(すなわち、Si、Cuお
よびSiとのCu合金の緊密な混合物)からCHSi
HClおよび(CHSiHClの直接反応反応
の合成の運動速度論のデータ(Chap.6)を表す。
しかしながら、高い所望の化合物に対する選択性および
安定な容積活性に誘導するZn、CdおよびAlの最大
の許容可能なレベルは明らかにされていない。著者らは
メチルクロロヒドロシランに対する低い選択性を低いC
uCl濃度に関連付けていること(Chp.6、p.6
4)は注意するに値する。大気圧より高い圧力における
操作について教示は存在しない。
フランス国特許第1,523,912号は、CHCl
−H混合物から350−380℃および0−2.5気
圧ゲージにおいてCHSiHClおよび(CH
SiHClを直接反応により合成することを開示して
おり、ここでメチルクロロヒドロシランに対する選択性
は第VIII金属の塩類(例えば、Fe、Co、Niの塩化
物、シュウ酸塩およびギ酸塩)をケイ素の接触塊の0.
3〜10重量%、好ましくは0.3〜2重量%で添加す
ることによって改良される。この特許の実施例に例示さ
れている条件下に(CHSiHClおよびCH
SiHClの生成を表2に示す。
デクッカー(DeCooker)(loc.cit.)
の教示と対照的に、このフランス国特許(実施例5およ
び8、特許請求の範囲6)は、0.25〜0.5重量%
のZnCl(0.12〜0.25重量%のZnに等し
い)を塊中に有利に含めてメチルクロロヒドロシランに
対する選択性が改良されことを開示している。しかしな
がら、CHSiHCl対(CHSiHClに
比、または水素の分圧の有用な範囲、または他の金属、
例えば、Cd、AlまはSnの最大許容可能なレベルの
制御に関する教示は存在しない。実施例8は15重量%
のCuを使用するが、有用な銅触媒のレベルはそれ以外
明らかにされていない。第VIIIの不存在下に反応の性能
は、また、報告れていない。さらに、添加剤として2.
5重量%のNiClを使用して2.5気圧ゲージおよ
び350℃における合成の実施は、(CHSiH
Clに対する選択性を破壊する(表2の実施例1および
3参照]。
示されているように、この文献は有機ハロヒドロシラン
に対する要求を満足することができる適当な直接反応の
方法を開示していない。参考文献のいずれも、高い反応
速度および有機ハロヒドロシランに対する高い選択性の
両者をすぐれた再現性および方法の安定性をもって生ず
る、有機ハロヒドロシラン、とくにアルキルクロロヒド
ロシランを安定に、再現性をもって生成する方法の条件
を開示または示唆していない。
本発明により達成される目的のうちで、1つは絶えず一
定し、再現性ある方法で、有機ハロヒドロシランの直接
合成の円滑な方法を提供することである。他の目的は、
ケイ素−水素結合を有する化合物に対する選択性および
ケイ素の全体転化に悪影響を及ぼさないで、速度が高く
かつ再現性がある、有機ハロヒドロシランの直接合成を
提供することである。他の目的は以下の説明から明らか
となるであろう。
本発明は、増大した反応速度、再現性および有機ハロヒ
ドロシランに対する選択性、ならびにケイ素の全体の転
化率を示す、有機ハロヒドロシランを製造する直接合成
法に関する。この方法は存在する微量金属の量の制御、
使用する反応系のタイプ、およびこの系へのある種の添
加剤の添加を伴う。前記方法の主目的を達成するために
要求される本発明の直接合成法の重要な面は、活性化ケ
イ素の床におけるある種の特定した金属原子の濃度の制
御;使用する特定の補助剤および促進剤およびそれらの
濃度;活性化ケイ素へのケイ化カルシウムの添加の反応
への効果;および高い選択性および速度において固定床
の反応器内で直接合成を実施することによって式RH
SiXの有機ハロヒドロシランを直接製造する能力、従
来報告されて来ていない成果、を包含する。
上のロショウ(Rochow)が開示するシランを製造
する直接反応の方法は、基体−固体反応器、例えば、固
定床、攪拌床、または流動床の反応器、すべて既知であ
る、内で便利に実施される。この従来の方法において、
有機ハライドを活性化ケイ素と触媒、促進剤および補助
剤と接触させて反応させてシランの混合物を形成する。
しかしながら、従来開示された方法は一般式R
iXの有機ハロヒドロシランの十分に有意な量を製造
せず、一般式RSiX4−dの有機ハロシランの形成
はかなりな程度になる。経る有機ハロヒドロシランの商
業的要求および必要性にかんがみて、多くの試みがこれ
らの化合物の形成を増加するためになされて来ている
が、いずれも十分に成功して来ていない。本発明の直接
合成法はこれの実施に成功した;この直接合成法は、有
機ハロヒドロシランを絶えず一定して再現性をもって、
従来達成されたより高い反応速度、収率および選択性で
製造することができる。これらの利点現在達成される意
味は、完全には予測不可能であった。
本発明の方法において、一般式: RSiX (I) の有機ハロヒドロシランは、直接合成法により、増大し
た量および収率で製造される。この式において、Rは約
20個までの炭素原子を有する脂肪族または芳香族の、
飽和または不飽和のヒドロカルビル基、例えば、約10
個まで、好ましくは約6個までの炭素原子を有するアル
キルまたはアルケニル;6まで10個の環原子を有する
アリール、アルカリールまたはアラルキルであり、そし
てアルキル基は上に定義したとおりである;4〜7個の
環原子を有し、そして上に定義したアルキルまたはアル
ケニル基により置換されることができるシクロアルキ
ル;Xはハロゲン原子,例えば、塩素、臭素、ヨウ素お
よびフッ素である;a、bおよびcは1または2の値を
有する整数であり、ただしa+b+cの合計は4であ
る。式(I)の亜属は式RHSiX、RSiHX
よびRSiHXである。このような化合物の例示は下
表であり、ここで上の式により表される化合物のR、
x、a、bおよびcの成分および値が示されている。
本発明の改良された直接合成法は、式RX(式中、Rお
よびXは上に定義したとおりである)の有機ハライドを
活性化ケイ素と反応させる。述べることのできる適当な
有機ハライドの例は、塩化メチル、臭化メチル、ヨウ化
メチル、塩化エチル、臭化エチル、塩化フェニル、臭化
ビニルなどである。活性化ケイ素と反応することが知ら
れている任意の有機ハライドを使用することができ、好
ましいものは用いる反応条件下に揮発するものであり、
これらの化合物は当業者によく知られている。塩化メチ
ルは好ましい。
約99.6重量%の最小純度の標準の商用塩化メチル
は、好ましい出発物質である。しかしながら、微量の汚
染物質を除去するための手段、または揮発性禁止剤およ
び毒性物質(例えば、CO、CO、O、HO、S
)の導入を防止する手段を、必要に応じて、設ける
ことができる。
用語活性化ケイ素は、この技術において受け入れられて
いる意味を有する。それは、触媒、1種または2種以上
の促進剤および1種または2種以上の補助剤が混入され
ているケイ素を意味する。
本発明において、活性化は、便利な既知の方法により、
例えば、触媒(例えば、銅)およびケイ素を含有する溶
融物を固化し、そして固体を粒子に粉砕するか、あるい
は米国特許第2,380,996号に記載されているよ
うにケイ素および触媒の混合物を加熱するか、あるいは
米国特許第2,380,997号および米国特許第4,
314,908号(1982年2月9日発行、Down
ingら)に記載されているように、ケイ素、触媒およ
び促進剤の混合物を水素および/または塩化水素の存在
下に加熱するか、あるいは米国特許第2,119,80
8号に記載されているように触媒の塩(例えば、塩化第
一銅)およびケイ素の混合物を高温に加熱することによ
り達成することができる。これらおよび多くの他の活性
化法、触媒、促進剤および補助剤はこの分野において知
られている。
この分野において知られているように、活性化はある量
の触媒、促進剤および活性化をケイ素中に混入すること
方法である。これは有機ハライド−水素混合物の反応に
使用したのと同一の反応器において、あるいは別の反応
器において実施することができる。後者の場合におい
て、活性化ケイ素は典型的にはかつ望ましくは、有機ハ
ライド−水素混合物に無水の非酸化雰囲気中で移す。
本発明の直接合成法のための好ましい活性化の方法は、
塩化第一銅およびクロロシラン(HSiCl、SiC
)、メチルクロロシラン(CHSiCl、(C
SiCl)、またはそれらの混合物を使用す
る。クロロシランおよびメチルクロロシランは、ケイ素
および塩化第一銅の混合物を流動化するために十分な量
で、蒸発させかつ反応器中に移送する。活性化ケイ素の
引き続く性能を障害しない、他の気体、例えば、水素、
窒素、アルゴンおよびヘリウムを、蒸発したクロロシラ
ンと一緒に添加して流動化を促進する。200℃以上の
温度はこの活性化に必要であり、そして280〜380
℃の値は好ましい。
本発明において使用する触媒は、金属元素、例えば、銅
または銀、またはそれらの化合物である。上のものを包
含する適当な触媒は、よく知られており、そして文献に
完全に記載されている。しかしながら、文献は微量の他
の元素の存在が反応に及ぼす有意な作用を認識していな
い。受け入れられている理論は、金属原子はケイ素とと
もに融合し、そしてケイ素中に拡散して、合金または固
溶体を形成し、これは有機ハライドと反応する相であ
る。
本発明の直接合成法のために好ましい触媒は、粉末状の
金属の銅、無水銅化合物、またはそれらの混合物であ
る。しかしながら、金属の銀、その化合物およびそれら
の混合物は、また、有効な化合物であることが知られて
いる。個々にまたは混合物で使用するために適当な銅化
合物の例は、酸化第一銅、塩化第一銅、塩化第二銅、窒
化銅、水酸化銅、およびカルボン酸銅、例えば、ギ酸銅
である。しかしながら、これは制限的または排他的リス
トではない。
銅化合物は、特記しない限り、硫化銅および鉛およびそ
の銅の中間化合物のようなものであり、これらは反応に
その速度および/または選択性および/または安定性に
マイナスの作用を及ぼすことが知られている化合物また
は元素の許容され得ないレベルを導入する。さらに、ア
ルキルハロヒドロシランに対する選択性を傷害する、Z
n、Sn、Cdおよび他のジアルキルジハロシランの形
成は、後述するように、回避すべきであるか、あるいは
それらの濃度は前以て規定したレベルに維持すべきであ
る。
好ましい銅触媒は塩化第一銅。他の好ましい触媒は、
銅、塩化第一銅、および酸化第二銅の粉末状混合物であ
り、これらは、例えば、溶融した銅のアトマイジングお
よび部分的酸化により、電解的にまたは化学的に製造さ
れた銅金属の部分的酸化により、あるいは酸化第二銅の
不完全な酸化により製造される。セメンテーションによ
り製造される銅および銅酸化物の混合物は、一般に、引
き続いて示すように、アルキルハロヒドロシランに対す
る選択性を低下する量のZn、CdおよびSnを含有す
る。セメンテーションの間、水性銅含有溶液をAl、F
e、Znまたは電気化学系列が銅より高い他の金属と接
触させる。銅は沈澱し、そして金属は溶解する。部分的
空気酸化の結果、沈澱は銅、酸化第一銅および酸化第二
銅の混合物である。このようにして調製された銅触媒は
セメント触媒として知られている。そのように調製され
ない、部分的に酸化された銅触媒は、非セント触媒と呼
ばれる。ギ酸銅は他の好ましい触媒であり、とくに層状
結晶構造をもつギ酸銅はことに好ましい。この結晶構造
は、3.0−3.1オングストロームおよび5.0−
6.5オングストロームのd−間隔において、ギ酸銅の
X線粉末パターンにおいて強い反射により特徴づけられ
る。好ましいギ酸触媒は、また、約170〜約200℃
の完全な熱分解を行う。ギ酸銅は水和されているか、あ
るいは無水であることができるが、望ましくは層状構造
を保存することが知られている方法により調製された無
水固体である。
本発明を特徴づける選択性および速度の値を達成するた
めに、触媒中のCdおよびZnの濃度は全体で0.07
重量%以下、好ましくは0.01重量%以下であるべき
である。Snの含量は最大0.07重量%であるべきで
あり、好ましくは0.005重量%以下である。触媒の
鉄およびアルミニウムの含量は、各々、好ましくは最大
0.3重量%である。Zn、CdおよびSnの述べた濃
度は本発明にとって臨界的である。
100ミクロンの最大サイズまでの触媒粒子は、本発明
の方法に有用である。しかしながら、粒子は50ミクロ
ンより小さく、最も好ましくは2〜25ミクロンであ
る。0.1m2/gの最小BET表面積は、一般に、受け
入れることができる。1m2/g以上の値は、触媒のすぐ
れた分散に好ましい。
ケイ素を活性化するために要求される銅の量は、通常、
使用するケイ素の約10重量%より少ない。一般に、
0.05〜3重量%の範囲の銅の量は最適であることが
分かった。アルキルハロヒドロシランの直接合成につい
ての先行技術[参照、デクッカー(Decooker)
ら、モロゾフ(Morozov)ら、loc.ci
t.]は、10〜15重量%の範囲の銅の使用を開示し
ている。しかしながら、本発明は0.5〜1.5重量%
の銅濃度を使用し、そして上に記載する性能を達成す
る。
本発明の直接合成法において使用するケイ素は、好まし
くは少なくとも約98.5重量%のSiを含有する工業
銘柄の材料である。従来の直接反応の方法において使用
する工業銘柄のケイ素中に存在する微量の金属は、N.
P.ロブセビチ(Lobusevich)ら、Rus
s.Jour.Appl.Chem.、Vol.49、
No.、pp.2168−2178(1976)により同
定された。一般に、従来の合成において使用されるケイ
素は、本発明において使用することができるが、ただし
次の規格を満足すべきである:Si≧98.5重量%、
Al=0.1−0.4重量%、Fe=0.3−0.6重
量%、Ca=0.01−0.15重量%、Ti=0.0
3−0.06重量%、Mn=0.005−0.01重量
%、Zn<0.005重量%、Sn≦0.0005重量
%、Pb<0.001重量%、Bi<0.005重量
%、Ni=0.001−0.2重量%、Cr=0.00
5−0.02重量%、Co≦0.005e、Cd≦0.
005重量%。Al、Bi、Cd、Cr、Ni、Pb、
Sb、SnおよびZnのレベルは、とくに、RSiH
XおよびRSiHX化合物に対する選択性について臨
界的である。例えば、0.4重量%を越えるAl値は、
反応生成物において<10重量%のMeSiHClに
導くことがある。0.1重量%より低いAlの値はケイ
素の反応性を傷害することがある。ジメチルジクロロシ
ランの形成の促進剤および普通の補助剤、例えば、Z
n、Cd、Bi、Sb、Snは、上に示した範囲を越え
る濃度で存在するとき、有機ハロヒドロシラン化合物の
生成を阻害するであろう。Pbの規格はことに臨界的で
ある。0.005重量%程度に近い値は反応性をかなり
損失させることがある。本発明においてことに好ましい
ケイ素は、0.004−0.02重量%のNiおよび
0.002−0.01重量%のCrを含有するものであ
る。
広い範囲、例えば、28×Dメッシュ(すなわち、50
0ミクロン以下)のケイ素粒子を合成において使用する
ことができる。しかしながら、ケイ素粒子は約48メッ
シュより小さく(すなわち、300ミクロンより小さ
く)かつ約325メッシュより大きい(すなわち、45
ミクロンより大きい)ことが好ましい。より小さい粒子
サイズは床のすぐれた流動化に寄与し、そして熱移動を
促進する傾向がある。所定の反応において使用する粒子
サイズは、反応器のサイズおよび合成の規模に依存す
る。実験室の実験において、好ましい好ましいサイズの
範囲は65×150メッシュ(すなわち、104−20
8ミクロン)であることが分かったが、この分布は本発
明の方法の成功において必須であると考えられない。
予備成形した金属ケイ化物、例えば、カルシウム、マグ
ネシウムおよび銅のケイ化物は、また、合成において、
個々の相で、あるいは元素状ケイ素と混合して存在する
ことができる。カルシウムケイ化物(例えば、CaSi
)の存在は、1〜10重量%の比較的適度の量で存在
するときでさえ、RSiHXの形成にとくに有益であ
る。好ましいレベルは2〜8重量%である。これは反応
温度および粒子の流動化の両者を制御可能な限界に維持
するという要求に従う。カルシウムケイ化物とアルキル
ハライドとの反応は非常に発熱性である。結局、ケイ素
中の>10重量%のカルシウムケイ化物の存在は望まし
くない作用を有することがある。また、カルシウムケイ
化物は、有機ハロヒドロシランcmoの形成速度および
とくにRSiHXに対する選択性にマイナスの作用を
及ぼす量のAl、Fe、Zn、Snおよび他の金属を含
有しない。
本発明の直接合成法において、有機ハライドと反応する
活性化ケイ素の床中に存在する、種々の金属原子の濃度
は臨界的である。活性化ケイ素の床が次の重量%の値で
金属原子を含有することは、この直接合成の重要な特徴
である。亜鉛、アンチモンおよびカドミウムは、個々に
あるいは合計、約0.05重量%より少なく、好ましく
は約0.01重量%より少なく、最も好ましくは0.0
05重量%より少ない。スズの濃度は約0.01重量%
より少なく、好ましくは約0.005重量%より少な
く、最も好ましくは0.0005重量%より少ない。ニ
ッケルの濃度は約0.001〜約0.02重量%、好ま
しくは約0.002〜約0.01重量%、最も好ましく
は約0.004〜約0.008重量%である。クロムの
濃度は約0.001〜約0.06重量%、最も好ましく
は約0.0005〜約0.01重量%である。アルミニ
ウムの濃度は約0.1〜約0.4重量%、好ましくは約
0.1〜約0.2重量%であることができる。
先行技術の従来の直接反応の方法において、促進剤は式
SiX(式中、RおよびXは上に定義したとおり
である)のジ有機ジハロシランの生成を増強するため、
有意な濃度で含められた。これらの普通の促進剤は元
素、例えば、Zn、Cd、Hg、As、Sb、Biおよ
びそれらの化合物である。しかしながら、本発明の直接
合成法において、有意な量のこのような普通の促進剤の
1種または2種以上の存在は有害であり、そして有機ハ
ロヒドロシランの生成に対する選択性を低下する;こう
して、それらの量はここに規定する臨界的値に制御しな
くてはならない。
本発明の直接合成法において、用語促進剤は元素、N
i、Cr、Rh、Pdおよびそれらの化合物を意味す
る。これらの促進剤は、今回、式Iの有機ハロヒドロシ
ランの生成を増大することが分かったものである。
本発明の方法において使用する促進剤は、有機ハロヒド
ロシランの直接合成法において満足すべき速度および選
択性を与える。本発明の促進剤は、有効レベルで使用す
るとき、本発明の直接合成法において、RSiHX
SiHXおよび/またはRSiHXの生成の増大
を促進する。促進剤は、好ましくは、元素、酸化物、ハ
ロゲン化物、またはケイ化物として粉末の形態であり、
粒子サイズの分布は触媒のそれに類似する。有益なかつ
持続した速度および選択性のために、粒子の塊全体にわ
たってよく分布した促進剤を含有するケイ素から調製さ
れた、活性化ケイ素を使用することが望ましい。不均質
の分布は利益の実現を一時的にもたらすだけである。
フランス国特許第1,523,912号は、有機ハロヒ
ドロシランに対する全体の選択性(すなわち、MeSi
HまたはMeSiH/D)を増加するために、第VIIIの
元素(例えば、Fe、Co、Ni)の塩類の使用を開示
している。しかしながら、RSiHClよりRHSi
Clに対して好適な、あるいはその逆に対して好適な
促進剤な選択に関して教示または示唆が存在しない。本
発明はMD/DMの両者を促進剤の選択ならびにその濃
度により制御することを教示する。フランス国特許第
1,523,912号において、ニッケル塩類(例え
ば、塩化ニッケル、シュウ酸ニッケル、およびギ酸ニッ
ケル)は活性化ケイ素中に0.3〜10重量%で使用す
る。ニッケル塩の濃度の下限(すなわち、0.3重量
%)は0.12〜0.14重量%のNiに等しい。
本発明は、0.1重量%より少なく、好ましくは0.0
02〜0.08重量%、最も0.004〜0.02重量
%である。これらの範囲における濃度において、ニッケ
ルは活性化ケイ素と有機ハライド−水素混合物との間の
反応するの速度を増加する。フランス国特許第1,52
3,912号において教示と反対に、一般式、RSi
HClの有機ハロヒドロシラン(例えば、(CH
SiHCl)の選択性は、反応するを大気圧より高い圧
力において実施するとき、これらの低いニッケル濃度に
おいて維持される。0.1重量%を越えるニッケル濃度
は、有機ハロヒドロシランを犠牲にして、有機トリハロ
シラン、RSiX(例えば、CHSiCl)の生
成の増加を促進する。Niの好ましい値の使用は、一般
に、反応を290〜325℃および0〜30psigに
おいてH−CHClの50:50または60:40
容量で流動床において実施するとき、MD/DM=2h
5、MeSiH/D>1.0、速度>1重量%/時間を
生ずる。
活性化ケイ素に<0.5重量%でクロムを添加すると、
RSiHX(例えば、CHSiHCl)に関して
SiHX(例えば、(CHSiHCl)に対
する選択性が改良される。0.1重量%より少ないか、
あるいはそれに等しい添加はとくに有利である。活性化
ケイ素混合物内に保持される濃度は、好ましくは、0.
005〜0.006重量%である。こうして、0.00
5重量%のCrを含有するケイ素の使用は、反応を60
容量%のH−40容量%のCHClを使用して32
0℃および30psigにおいて流動床内で実施すると
き、MD/DM=2〜3およびMeSiH/D=6〜8
を与えた。
ロジウムは、また、1重量%以下の濃度で導入すると
き、一般式、RSiHX(例えば、(CHSi
HCl)の有機ハロヒドロシランに対する選択性を増加
する。対照的に、パラジウムを0.5重量%で含める
と、化合物、RSiHX(例えば、CHSiHCl
)に対する選択性を増加する。RhおよびPdの両者
は第VIII族の元素である。しかしながら、RSiHX
および/またはRSiHXの含量の制御にそれらを使
用することは、フランス国特許第1,523,912号
開示されていない。
過去において使用された補助剤は、一般に、Snおよび
Csのような元素、およびそれらの化合物であった。こ
れらは反応速度および/または反応おジ有機ジハロシラ
ンRSiXに対する選択性を改良するためにおよび
/または高沸点化合物、例えば、ジシランの生成を減少
するために添加されてきた。予備条件は、触媒および促
進剤の両者が適切な量で存在するということである。
本発明の直接合成法において、補助剤は式HSiX
のハロシランおよび式R′SiX4−f′の有機ハロ
シランであり、式中R′は1〜6個、好ましくは1また
は2個の炭素原子を有するアルキル、またはフェニルで
あり、そして好ましくはメチルであり、Xはハロゲンで
あり、dは0〜3の値を有し、eは1〜4の値を有し、
d+eの合計は4であり、そしてfは1〜3の値を有す
る。さらに、式Iの有機ハロヒドロシランは、また、適
当な補助剤である。補助剤は、床中に注入するとき、ケ
イ素および触媒粒子の混合物を活性化し、ならびに有機
ハロヒドロシランに対する選択性を増強する、上の式の
化合物である。こうして、それらは速度および選択性を
増加するという、完全に予測されなかった二重の利益を
提供する。
本発明の直接合成法において使用する補助剤は、上で定
義したハロシラン(例えば、HSiCl、SiC
)、有機ハロヒドロシラン、有機ハロシラン(例え
ば、CHSiCl)およびそれらの混合物であり、
有機ハロヒドロシランの本発明の直接合成の速度にそれ
らの主な作用を及ぼす。それらは2つの異なるモードで
使用することができる。第1に、補助剤は触媒、促進
剤、およびケイ素の混合物を活性化するために使用する
ことができる。このモードにおいて、補助剤は通常蒸発
し、その蒸気を使用して固体の混合物を活性化温度(例
えば、280〜350℃)において流動化する。蒸気
は、また、ある量の不活性、例えば、窒素、アルゴン、
ヘリウム、および水素と混合することができる。第2の
モードにおいて、補助剤は本発明の直接合成の過程の間
の短い(すなわち、1時間より少ない)または長い期間
にわたって導入することができる。典型的には、速度の
増大は補助剤の注入の停止後に観察される。
活性化工程において使用するとき、補助剤は床を流動化
するために使用する気体の少なくとも約10容量%であ
るべきである。これより低い値は有効であることがある
が、反応の性能は変動することがある。補助剤として流
動化気体の>50容量%を使用すること、最も好ましく
は90〜10容量%を使用することが好ましい。補助剤
は活性化から蒸気を実質的に非転化の形態で凝縮するこ
とによって回収する。それは引き続く活性化に再循環し
かつ再使用することができる。
ハロシランまたは有機ハロシランまたは有機ハロヒドロ
シランを本発明の直接合成の過程の間に注入するとき、
補助剤の使用の利益を完全に実現する場合、注入は急速
に実施することが必須である。注入の期間の間、合成の
全体の速度は抑制される。したがって、この期間は最大
6時間、好ましくは1時間以下に制限することが望まし
い。約1〜20分の期間は実験室の作業ににおいて有利
であることが発見された。しかしながら、これより短い
期間を、利益がそれらの使用により除去されない場合、
使用することができる。
補助剤の注入量は、反応器内の活性化ケイ素の重量に基
づいて最小0.001重量%/分であろう。最大量は、
反応器から固体粒子を追い出すことのできる気体(すな
わち、有機ハライド、水素および補助剤)の合計の体積
を構成する程大きくないであろう。約10重量%/分の
値は実際的な上限である。好ましい範囲は約0.02〜
3重量%/分である。有機ハライド反応成分に関して、
補助剤は重量基準でやく0.002〜2倍、好ましくは
約0.2〜2倍である。
生成物の交差汚染を回避するために、補助剤として、直
接合成を本発明の方法より実施するのと同一のハロゲン
および有機基を有するハロシラン、有機ハロヒドロシラ
ンおよび有機ハロシランを使用することが望ましい。例
えば、CHSiClはCSiBrよりもメ
チルクロロヒドロシランの直接合成における直接剤とし
て好ましい。
ケイ素の活性化の間に補助剤を使用すると、ケイ素表面
上の銅触媒の分散が改良される。水素の延長した使用
(すなわち、水素−有機ハライド混合物中の)は、銅粒
子を焼結させ、そして反応速度を減少させる。補助剤の
間欠的注入により、焼結を逆にすること、あるいは前以
て設定することが可能であり、分散を増加し、そして反
応速度を改良することができる。
先行技術[Russ.J.Appl.Chem.、Vo
l.38、No.12、pp.2886(1965);1
系列のロブセビチ(Lobusevich)らの論文、
Russ.J.Gen.Chem.、Vol.48、N
o.12、pp.2055−2060(1978);V
o.48、No.11、pp.2290−2307(19
78)]は、メチルクロロシランおよびクロロシランを
普通の反応中に塩化メチルと活性化ケイ素との間に再循
環することができることを教示している。メチルトリク
ロロシランを注入すると、反応の間のその追加の形成は
抑制され、そしてジメチルジクロロシランに対する選択
性は増大した。しかしながら、反応の全体の速度は、ま
た、再循環の実験の間に抑制された。さらに、Zn、C
d、Sb、またはAlおよびそれらとアルカリ金属塩
類、例えば、KClとの混合物を含有する普通の促進剤
は、ジメチルジクロロシランに対する選択性を高くする
ために要求された。本発明は、メチルクロロヒドロシラ
ンの直接合成に関し、そして塩化メチルおよび水素の双
方を共反応成分として必要とする。従来の促進剤は、本
発明の活性化ケイ素に対する添加剤として特別に禁忌を
示す。そのうえ、注入後の速度は、塩化メチル−水素混
合物および上に規定した組成を有する活性化ケイ素を同
時にを使用したときにのみ観測される。
有機ハライド−水素混合物の水素の含量は、本発明の直
接合成の速度および選択性の双方に影響を及ぼす。速度
は水素の分圧の増加とともに現象した。しかしながら、
有機ハロヒドロシランに対する選択性は水素の分圧とと
もに増加する。生成物中の有機ハロヒドロシランの合計
の百分率(すなわち、MeSiHの%)として表した選
択性、および水素の分圧(または有機ハライド−水素混
合物中のHのパーセント)の間の関係はS字状(si
gmoidal)である。混合物の20容量%より少な
い水素の濃度は、低い選択性を与える(例えば、MeS
iH<30重量%、MeSiH/D<1)。85容量%
を越える濃度は、非常に高い選択性を与える(例えば、
MeSiH<75重量%、MeSiH/D>3)。選択
性と速度の最良のバランスは、約40〜75容量%の水
素、好ましくは約45〜60容量%の水素で作業するこ
とによって達成される。好ましい範囲において、速度は
本発明の好ましい条件下に1.5%Si/時間より大き
くかつMeSiH/D>1.5である。
本発明において使用する気体の反応成分(すなわち、有
機ハライド−水素混合物および必要に応じて補助剤)の
合計量は、最小量として、活性化ケイ素の粒子を流動化
するために十分でなくてはならず、そして、もちろん、
ケイ素粒子が反応してしまう前に、活性化した塊を反応
器から完全に排出または浄化する流れよりより少なくな
くてはならない。流動化のための最小流は、モノグラ
フ、流動化の工業(Fluidization Eng
eneering)、D.クニイ(Kunii)および
O.レベンスピエル(Levenspiel)(Joh
n Wiley & sons,NY,1986)に記
載されているように、気体密度の知識、活性化ケイ素の
密度および粒子サイズの分布、および反応の温度から計
算することができる。床を多数回この最小流れで操作
し、そして、なお、流動状態で反応器内に含有される活
性化ケイ素の粒子を反応させて保持することは可能であ
る。例えば、実験室のガラス反応器内で大気圧および3
25℃において、平均サイズ149微生物のケイ素粒子
の最小直線流動化速度はほぼ1.5cm/秒であることが
分かった。炭素鋼の反応器内の30psigおよび30
0℃における粒子の直線流動化速度は1.73cm/秒で
あることが分かった。ブールヘベ(Voorhoev
e)(loc.cit.P.154)は1.8cm/秒お
よびルブセビチ(Lubusevich)(Sovie
t Chem.Ind.No.2、p.83(197
4))は2.0cm/秒を、平均150ミクロンのケイ素
粒子105−250ミクロンについての実験的に決定し
た値として報告した。この最小の2〜5倍の操作値は、
本発明の方法によるRSiXおよびRSiHXの直
接合成に好ましい。本発明の方法によるRSiHXの
直接合成は、固定床の反応器において最もよく実施され
る。
有機ハロヒドロシランの製造のための本発明の直接合成
の最小温度は、有機ハライドと活性化ケイ素との間の反
応の開始温度により設定される。これらの温度は上に引
用したモノグラフ中にブールヘベ(Voorhoev
e)およびペトロフ(Petrov)ら、有機ケイ素の
モノマーの合成(Synthesis of Orga
nosilicon Monomers)、Consu
ltants Bureau発行、N.Y.(198
6)に報告されている。例えば、大気圧において、塩化
メチルの最小温度は約290℃である。最大許容温度は
有機ハライドの熱分解の開始により決定することができ
る。このような熱分解は、通常、望ましさに劣る有機ト
リハロシラン、RSiX、および炭化水素副生物の形
成の顕著な増加が伴う。380℃以上の温度は低いR
SiHXの形成および/またはRSiHXの分解に導
く。
最適な温度は、有機ハライドの熱分解または有機ハロヒ
ドロシランの熱安定性の複雑さを生じないで、容易な反
応および生成物の蒸発を可能とする温度である。有機ハ
ライドが塩化メチルであり、そして水素の含量が50容
量%であるとき、凝縮反応生成物中のメチルクロロヒド
ロシランの含量は一般に最適な温度範囲において少なく
とも約50重量%である。この範囲は大気圧において約
300〜370℃、好ましくは約320〜340℃であ
る。2〜5気圧において、温度は広く約260〜350
℃、好ましくは約280〜330℃である。これらの好
ましい範囲内で、流動床の反応器において実施される反
応について、生成物の組成は温度とともに統計学的に有
意に変化しない。
以上から理解できるように、有機ハロヒドロシランの生
成について本発明の直接合成法は大気圧において、ある
いは大気圧より高い圧力において実施することができ
る。圧力下に合成を実施することは望ましい。なぜな
ら、これは反応速度を増加し、そして水素、有機ハライ
ド、および活性化ケイ素の使用をより効率的にするから
である。約6気圧ゲージ以上の最大圧力(流動床の反応
器の上部で測定した)は制御可能な反応速度を保証す
る。約2〜4気圧ゲージの最適な範囲は、この方法を、
許容され得る選択性において長期間にわたって円滑にか
つ制御可能に実施できるようにする。
好ましい形態において、本発明の直接合成法は、流動床
の反応器内で、銅活性化ケイ素、ニッケル促進剤、気体
の有機ハライド−水素混合物、および気体の有機ハライ
ド補助剤を利用して実施される。反応器は気体混合物の
連続的導入のための単一のまたは多数のノズルを有す
る。銅活性化ケイ素,促進剤および補助剤の連続的また
は間欠的添加の手段も設けられている。気体の反応生成
物、未反応の有機ハライドおよび水素および浄化された
微細粒子を連続的に取り出す手段は、また、設けられて
いる。普通の技術および装置は知られており、そして利
用することができる。実施例11に示されているよう
に、RSiHClの合成は固定床の反応器内で優先的
に実施される。
固体粒子を熱気体から分離するための普通の手段(例え
ば、サイクロンおよび/またはフィルター)ならびに分
離されているが、必要に応じて流動床の反応器に接続さ
れている容器内で熱生成物を冷却および凝縮する普通の
手段を利用することができる。流動床の反応器および反
応生成物の分離および回収に関する他の操作の詳細は、
当業者によく知られており、こうして、ここで詳しく説
明しない。
定常状態の操作は、典型的には、直接反応における状態
として定義され、ここで速度および選択性のパメーター
は初期の誘導または不安定な期間後、安定な値を獲得す
る。活性化ケイ素、促進剤および反応性の有機ハライ
ド、またはそれと他の気体との混合物が供給されると、
それらの好ましい速度で、定常状態の条件は非常に長い
時間、例えば、10パーセントより少ないSi転化から
50パーセントより多いSiの転化まで延長する。
ジ有機ジハロシランは、従来の先行技術のロショウ(R
ochow)の直接反応の方法の好ましい生成物であ
る。この優越性の定量的測度は重量比、重量%RSi
/重量%RSiX、通常D/Tと略し、直接合成
の選択性と呼ばれる、である;本発明の方法によるこれ
らの値をここに報告する。
本発明は有機ハロヒドロシランの好ましい合成に関す
る。結局、反応の選択性の他の定量的測度が要求され
る。これらの性能のパラメーターは、有機ハライドが塩
化メチル(MeCl)の場合について下に定義する。
実施例および表において、表MeSiHは、反応中のメ
チルクロロヒドロシランの全体の含量を意味する。こう
して、 MeSiH=(MeHSiCl+MeSiHCl+
MeSiHCl) それは重量またはモル百分率で表される。
MeSiHClに関するMeHSiClについて示
された優越性は、モルまたは重量比は、MeHSiCl
/MeSiHCl、MD/DMと略す、により示さ
れる。表現、 MeSiH/D=(MeHSiCl+MeSiHC
l+MeSiHCl)/MeSiClは、従来の
主要生成物、ジメチルジクロロシラン、に関するSiH
化合物の全体の選択性を測定する。それは重量比はまた
はモル比のいずれであることもできる。
本発明の直接合成法の全体の速度は、単位時間当たりに
反応した原料の量として、例えば、反応したSiのg/
反応器内のSiのkg/時間、または反応したSiのパー
セント/時間、、または反応したMeClのg/反応器
内のSiのgの/時間として定義される。これらの定義
を本発明において使用する。さらに、本発明の合成に適
切な他の定義、ことに転化した水素の重量または体積ま
たはモル分率(または百分率)/単位時間および生成し
た有機ハロヒドロシランのモルまたは重量量/単位時間
が存在する。有機ハロヒドロシランに対する高い選択性
は、すべての反応生成物を生成する全体のケイ素の転化
速度がRSiHX+RSiHX+RSiHXの形
成の特定の速度の合計より非常に大きくないであろうこ
とを保証する。
本発明の直接合成法に従い、好ましいかつ定義した活性
化ケイ素を利用すると、高い反応速度および高い有機ハ
ロヒドロシランに対する選択性の両者が得られる。気体
反応混合物として塩化メチル−水素の好ましい場合につ
いて、1重量%の転化したSi/時間より大きい本発明
による反応速度および選択性、反応生成物の50重量%
より大きいMeSiH、MD/DM≦5.0、MeSi
H/D>1.0が同時に定常状態で達成される。好まし
くは、定常状態の条件において、本発明による反応速度
は2重量%のSiの転化/時間より大きく、MeSiH
>70重量%、MD/DM≦3.0およびMeSiH/
D>2.0である。これらの定常状態の速度および選択
性は、約290〜330℃の温度および約4気圧ゲージ
までの圧力において達成することができる。
しかしながら、より重要なことには、本発明はメチルク
ロロヒドロシランの本発明の直接合成の速度および選択
性のパラメーターの制御を教示する。パラメーターの値
は、活性化ケイ素の微量金属の含量ならびに注入した特
定のクロロシランまたはメチルクロロシランに依存す
る。この柔軟性は下の実施例において完全に例示され
る。
前述のように、従来の先行技術の方法の主要な生成物
は、有機ハライドとして塩化メチルを使用するとき、H
SiCl、MeSiHCl、MeHSiCl、M
SiCl、SiCl、MeSiCl、Me
iCl、MeSiCl6−x(0<x≦6、xは
整数である)、種々のメチルクロロシランメタン、メチ
ルクロロジシロキサン、およびメチルクロロトリシラン
である。このリストにおいて、MeSiCl以後の
化合物は、すべて、70℃以上の正常の沸点を有し、そ
して重質物またはより高い沸点の分画からなる。典型的
には、MeSiClは反応生成物の少なくとも80
重量%であり、MeSiClは1〜5重量%であり、
そしてより高い沸点の分画は1〜6重量%である。
塩化メチルおよび水素の使用による本発明の方法により
形成した化合物は、MeSiHClがまた生成する以
外、同一である。本発明の好ましい化合物はMeSiH
Cl、MeSiHCl、およびMeHSiCl
ある。本発明に関すると、これらの化合物の全体の含量
は少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも70重
量%である。MeSiHClは少なくとも1重量%で
あり、MeSiHClは少なくとも10重量%であ
り、好ましくは少なくとも20重量%であり、MeHS
iClは少なくとも40重量%であり、好ましくは少
なくとも50重量%である。これらの有機ハロヒドロシ
ランを直接このような高い選択性で合成できるというこ
とは、完全に予期されずかつ予測されなかった。
本発明を使用することにより、副生物のあるものの典型
的なレベルは次の通りである:MeSiClは最大2
0重量%であり、MeSiClは20〜50重量%
の範囲であり、MeSiClは少なくとも1.0重量
%であり、そして高沸点の分画は最大1.0重量%であ
る。事実、本発明の直接合成の方法は、一般に、高沸点
の分画を検出不可能な(すなわち、ガスクロマトグラフ
ィーにより<0.05重量%)のレベルに減少すること
ができる。
以下の実施例により、本発明をさらに説明する。実施例
において、ある種の触媒およびケイ素の材料を使用し
た;理解を促進するために、これらを表3および4に記
載する。
表3は実施例において使用した銅触媒の分析を要約す
る。
実施例において使用したケイ素は商業的に入手可能な源
から入手し、そしてすべての材料は約100ミクロン〜
約208ミクロンの粒子サイズを有した。表4は実施例
において使用したケイ素材料の微量元素の分析を要約す
る。
実施例において、2つの異なる反応器を使用した。反応
器Aは大気圧においてのみ使用し、そして反応器Bは大
気圧より高い圧力において使用できるために適切な構成
をもっていた。これらを下に説明する。
反応器A これは全体の長さが91cmであり、内径が3.5cmであ
る、普通のバイコール(Vycor )流動床の反応器
であった。反応器の基部における焼結ガラスのフリット
は、ケイ素または活性化ケイ素の粒子を支持しそして、
反応気体(すなわち、有機ハライド−水素混合物)が床
に入るとき、それを分散する。バイコールの溜は、窒素
と通気し、反応器にその基部付近にフリットの真上に取
り付けられていて、反応器への触媒、促進剤の間欠的添
加および/またはケイ素または活性化ケイ素の添加を可
能とする。溜と反応器との接合は、通常、弁により閉じ
られている。2つの熱電対は反応器の上部を通してケイ
素または活性化ケイ素の粒子の床中に垂直に配置されて
いる。一方の熱電対はディジタル温度計の接続されてい
る。他方はヒーター/コントローラー装置へのフィード
バック信号を提供する。電気加熱線およびガラス繊維の
断熱材は、反応器の全長に沿って巻き付けられている。
2本の加熱線はヒーター/コントローラー装置に接続さ
れている。その上部において、反応器は凝縮室にバイコ
ールの側面のアーム、内径2.5cmおよび長さ20cm、
により接続する。凝縮室は固体の二酸化炭素およびイソ
プロパノールで−63℃〜−78℃に保持されている。
反応生成物の凝縮した試料は、通常毎時に、秤量した容
器中に抜き出す。未反応の有機ハライドは23〜30℃
において蒸留し、そして残留物はgc、gc/ms、お
よび/またはgc/FTIRにより分析する。
反応器B これは長さ183cm×内径5.08cmの炭素鋼の流動床
の反応器であった。焼結金属のフリットはその基部にお
いてケイ素または活性化ケイ素の床を支持し、そして気
体の反応成分をそれが床に入るとき分散する。窒素で通
気する、フランジ付き炭素鋼の溜は、反応器にその基部
付近にフリットの真上に取り付けられていて、反応器へ
の触媒、促進剤の間欠的添加および/またはケイ素また
は活性化ケイ素の添加を可能とする。溜と反応器との接
合は、通常、弁により閉じられている。2つの熱電対は
ケイ素または活性化ケイ素の粒子の床中に位置する。一
方の熱電対はヒーター/コントローラー装置へのフィー
ドバックを提供する。他方はディジタル温度計の接続さ
れている。外側表面を絶縁体と一緒にカバーする電気ヒ
ーターは反応器の全長に沿って配置されている。ヒータ
ーはヒーター/コントローラー装置に接続されている。
反応器の上部におけるゲージは反応器の圧力を測定す
る。反応器の出口は炭素鋼のサイクロンに接続されてお
り、そしてサイクロンは下流を焼結金属のフィルターに
接続する。気体の反応器の流出物からの浄化された固体
の分離はサイクロンおよびフィルターにより達成され
る。凝縮の出口の下流に位置する背圧制御弁は、反応器
Bを100psigまでの圧力で動作可能とする。サン
プリングおよび分析は、反応器Aについて説明したよう
にして実施する。
両者の反応器について、気体の有機ハライド、水素およ
び窒素はそれぞれの商用ボンベから共通の反応器の入口
へステンレス鋼の管を通して選ばれる。すべての気体は
別々に処理して微量の酸素(例えば、OXICLEAR
を使用する、;Labclear、カリフォルニア州
オークランド)および湿分(例えば、Drierite
および/またはLnde 4Aモレキュラーシーブを
使用する)を除去した後、反応器に入れる。液体の補助
剤(例えば、CHSiCl)は共通の入口を通して
注射ポンプ、計量ポンプ、または加圧気体(例えば、N
、Hまたは有機ハライド)の流れにより供給する。
共通の入口は補助剤の沸点よりかなり高い温度に加熱し
て、気体の流れ全体が反応器に入るようにする。使用し
た流量計は目盛り定めし、そして逆止め弁を運搬ライン
中に設置して、供給源の不注意の汚染を防止する。実施
例において述べられているすべての気体の流速は、21
℃および反応の記載する圧力におけるものである。
実施例1 この実施例は、全体のメチルクロロヒドロシラン(Me
SiH)に対する選択性の亜鉛の悪影響を説明する。実
験1Aは反応成分に亜鉛を添加しないで実施し、これに
対して実験1Bにおいて、亜鉛の含量はZnCOの添
加により増加した。両者の実験において、246.9g
のケイ素、Si−1、および3.1gのセメント銅触
媒、C−4を反応器Aにおいて混合し、そして1/分
の窒素の流速で窒素の流動化の下に325℃に加熱し
た。次いで、塩化水素の気体を1/分の流速で反応器
の基部に30分間流してケイ素を活性化した。10〜2
0℃の発熱がこの間に観測された。この活性化の間、ケ
イ素の約1〜2重量%がクロロシラン、主としてトリク
ロロシランに転化し、これを取り出し、凝縮し、集め、
そして秤量した。
実験1A ケイ素を活性化する塩化水素の流れを停止すると、47
2m/分の水素および1,013m/分の塩化メチ
ルの混合物(32容量%の水素)を反応器の床中にフリ
ットを通して導入し、そして反応を325℃において8
時間流動化の条件下に続けた。開始において、活性化ケ
イ素の全体の亜鉛の濃度は15.2ppmであり、反応
の完結において、それは5ppmより少なかった。
実験1B ケイ素を活性化する塩化水素の流れを停止すると、0.
5gの炭酸亜鉛を2.8gのケイ素、Si−1と混合
し、反応器に溜を通して、水素−塩化メチル混合物の導
入の直前に添加した。気体混合物の流れを325℃の反
応温度において8時間続けた。反応の開始において、活
性化ケイ素の全体の亜鉛の濃度は1,046ppmであ
り、反応の完結において、それは約70±20ppmで
あった。
両者の実験において、試料を毎時集め、未反応の塩化メ
チルの除去後、ガスクロマトグラフィーにより分析し
た。毎時の試料の平均組成を表5に記載する。データは
次の結論を支持する: (1)初期の活性化ケイ素中の全体の亜鉛濃度の減少
は、約91.4パーセントのメチルクロロヒドロシラン
(DM+MD)の平均の毎時濃度増加させた;実験1B
における15.1重量%から実験1Aにおける28.9
パーセントに。
(2)メチルクロロヒドロシランに対する選択性は、活
性化ケイ素が50ppmより少ない亜鉛を含有すると
き、より大きかった。
(3)実験1Bにおけるより高い亜鉛含量はケイ素のよ
り高い反応速度および実験1Aと比較して実験1Bにお
ける8時間の反応期間にわたるより大きい全重量の全体
の生成物混合物の形成と関連したが、全体のメチルクロ
ロヒドロシランの形成に対する選択性の抑制は実験1B
において非常に大きかったので、実験1Aにおいて生成
した33.78gのメチルクロロヒドロシランの絶対の
合計の重量は実験1Bにおいて生成した17.48gの
それをかなり越えた。
実施例2 この実施例は、メチルクロロヒドロシラン(MeSi
H)に対する選択性へのスズ含量の影響を説明する。
実験2A、2B、2C これらは反応器Aにおいて実施し、300gのケイ素、
Si−5、および表3におけるリストから選択した単一
の銅触媒を使用した。7.5gのセメント銅触媒C−4
を実験2Aにおいて使用し、7.5gの非セメント銅触
媒C−5を2Bにおいて使用し、そして24gの塩化第
一銅触媒C−1を2Cにおいて使用した。HClでケイ
素を活性化する手順は実施例1に記載した通りであっ
た。反応は325℃において615.8m/分のCH
Clおよび653.3m/分のHの混合物(5
1.5容量%のH)を使用して8時間実施した。反応
生成物のサンプリングおよび分析は、実施例1に記載す
るように毎時に実施した。
実験2D 実験2Dにおいて、反応器Bに1400gのケイ素Si
−1、75gの塩化第一銅C−2、および1.5gのS
nClの混合物を供給し、2.6/分の窒素の流速
で1気圧において335℃に加熱した。次いで、HCl
を2.3/分で1気圧において1時間導入し、その間
温度は348℃に上昇した。生成した組成トリクロロシ
ランの重量は360.4gであった。HClの流れを停
止した後、1.84/分のCHClおよび1.56
/分のHの混合物(46容量%のH)を導入し
た。気体の流れは30psigおよび21℃におけるも
のである。反応は335℃および30psigにおいて
20時間実施した。30〜40℃の発熱が反応の最初の
2時間に起こった。試料を表8に示す間隔で集めた。試
料はガスクロマトグラフィーにより分析した。
4回の実験の活性化ケイ素の試料中のCu、Sn、およ
びZnの初期濃度を表6に記載する。初期のZn濃度は
すべて50ppmより少ないことに注意すべきである。
表7が示すように、初期のSn濃度が29.3ppmで
ある、実験2Aは、メチルクロロヒドラシランに対する
選択性が有意に劣り、そして実験2Bにおよび2Cの反
応より多くのメチルクロロジシラン(HVS)を与え
た。
表8は、実験2Dの20時間の反応の間に周期的に集め
た、累積試料の組成を記載する。データが示すように、
定常状態の速度および組成は20時間の反応の間に確立
されなかった。活性化ケイ素中の高いSn濃度は、メチ
ルクロロヒドラシランに対する選択性(MeSiHおよ
びMeSiH/D)を非常に低くし、そしてメチルクロ
ロジシラン(HVS)およびメチルトリクロロシラン
(T)の生成をかなり多くした。
一緒にすると、この実施例の4回の実験が示すように、
活性化ケイ素中のSm濃度が10ppmより小さく、か
つZnが50ppmより小さく、好ましくは20ppm
より小さいとき、生成物混合物中のメチルクロロヒドロ
シランの合計の濃度(MeSiH)は50重量%を越
え、そしてMeSiH/Dの比は1.0より大きくある
ことができる。
実施例3 この実施例は、活性化ケイ素中の粒子すべてを通して分
布する40〜100ppmのニッケルを含有するケイ素
を使用する、反応速度およびメチルクロロヒドロシラン
(MeSiH)に対する選択性への利益を説明する。
実験3A、3B、3B 3つの異なるケイ素試料(Si−1、Si−4、Si−
5)を、この実施例において要約する3つの別々の実験
において使用した;反応器Bをすべての3つの実験に使
用した。実験において使用したケイ素および触媒の量
は、表9に記載する。この表は、また、反応温度、圧
力、および塩化メチルの流速、実験の各々の期間、およ
び最初に活性化ケイ素中に存在するCu、Sn、Zn、
およびNiの濃度を示す。
レイ素および触媒混合物の活性化は実験2Dに記載する
ように気体のHClを使用して実施したが、ただしHC
lの流れ期間は実験3aにおいて60分および実験3B
および3Cにおいて30分であった。
表10は、実験の各々において得られた粗製の(すなわ
ち、生成物は溶解した塩化メチルをなお含有する)生成
物混合物の合計量、塩化メチルについて調節した生成物
の各々の組成、および合成の速度および選択性のパラメ
ーターを記載する。
データが示すように、活性化ケイ素中の約10〜100
ppmのニッケル濃度は高いメチルクロロヒドロシラン
に対する選択性を与えた。この実施例の3つの実験の各
々において、MeSiH/D比は1.0より大きく、そ
してMeSiHは50重量%より大きかった。しかしな
がら、ケイ素粒子の初期のニッケル濃度が16ppmよ
り大きい、実験3Aにおける速度を、初期のニッケル濃
度が、それぞれ、53ppmおよび83ppmである、
実験3Bおよび3Cにおける速度と比較すると、示され
るように、速度はやく40〜100ppmのニッケル濃
度においてより高い。さらに、ケイ素試料Si−4およ
びSi−5中のニッケル促進剤は触媒的に有効な状態で
存在しなくてはならない。
実施例4 この実施例は、本来低いまたは不活性のニッケル含量を
もつケイ素試料(これによりメチルクロロヒドロシラ
ン、MeSiHの直接合成における反応性入る低い)
が、ニッケル粉末を添加して、活性化ケイ素内に有効ニ
ッケル濃度を維持することによって、促進されてより早
い持続速度で反応できることを示す。この試料は、ま
た、反応生成物の組成へのニッケル添加の効果を例示す
る。
この実施例の3つの実験は、反応器Bにおいて、別々に
実施した。
実験4A ケイ素試料Si−1をこの実施例において使用した。実
験3A(表9および10)において、このケイ素は本来
低いレベルのニッケルを含有することを示した。
900gのケイ素Si−1、および45.1gの塩化第
一銅触媒C−6の混合物を窒素の流動化の下に330℃
に加熱し、次いで、実験2Dを記載するように、2.3
/分の気体のHClで30分間活性化した。活性化の
間、9.0gのニッケル粉末(1ミクロンの粒子サイ
ズ、マサシュセッツ州、Alhpa Inorgani
cs,Inc.;ロットNo.100675)を反応器に
添加した。HClの流れの停止後、2.2/分の水素
を30分間使用して、活性化ケイ素からクロロシラン脱
着した。
反応のため、CHClおよびHの両者を1.25
/分に設定し、反応の圧力を30psigに設定し、そ
して温度を280℃に設定した。次いで、反応温度を3
10℃に増加し、そして反応を前述の条件下に続けた。
2時間後、9gのニッケルおよび30gのSi−1の混
合物を再び溜を通して反応器中に供給し、そして反応の
性能をさらに5時間監視した。
表11は、実験の間に取った毎時の試料についての速度
および選択性のパラメーターを記載する。データが示す
ように、Si−1および外部から誘導したニッケルを使
用して構成した活性化した塊の初期の反応速度(0.7
7%のSi/時間)は、実験4Aにおいて35℃だけ温
度が低いにもかかわらず、実験3Aにおいて観測された
ものより高かった。データは、また、示すように、この
最初に高い速度はそれ以上のニッケルの添加の不存在下
に非常に低いレベル減少した。6〜7時間の間の速度の
増加は、温度の310℃への増加により生じた。第7時
間後に実施した第2回のニッケルの添加(反応器内のケ
イ素に基づいて1重量%に等しい)は、第8時間に1%
のSi/時間に反応速度を増加した。しかしながら、9
〜12時間の間速度が減少するとき、この速度の増加は
一時的のみであった。結局、外因的に誘導されたニッケ
ルの効果は、添加を頻繁にするか、あるいは連続して、
ニッケルの有効な化学的形態および活性化ケイ素中の有
効なニッケル濃度の両者を維持しない限り、寿命が短
い。
実験4B この実施例の実験は、実験3Cを8時間を越えて続ける
ことによって実施した。60gのケイ素Si−4中に
9.1〜9.6gのニッケルを、第9時間、第17時
間、および第20時間の開始に、添加した。21時間が
経過するまで、反応は310〜320℃および30ps
igにおいて、2.17/分のCHClおよび2.
17/分のHを使用して続けた。その時間の終わり
において、冷却した活性化ケイ素の試料をニッケルの分
析のために採取した。
表12は、集めた毎時の試料の組成およびそれの関係す
る性能のパラメーター(すなわち、速度、選択性)を記
載する。観察されるように、第9時間および第17時間
に反応器に9.1gのニッケルの添加後、および第20
時間に9.6gのニッケルの添加後、反応速度は実施例
3Cにおいて報告したものを越えた値(1.6〜2.6
%のSi/時間)に増加した。しかしながら、速度の増
加の各々は、期間13−16時間、21−23時間、お
よび28−29時間についてのデータにおいて見られる
ように一時的であった。実験が示すように、本来ニッケ
ルが欠乏するケイ素の試料Si−1を使用する外因的ニ
ッケルにより生ずる、一時的速度の増加は、また、本来
有効レベルのニッケルを含有するケイ素の試料Si−4
を使用して観測された。明らかなように、外因的ニッケ
ルの主な作用は速度の増加である。
反応後の活性化ケイ素のニッケル濃度は、分析により
0.318重量%であることが分かった。しかしなが
ら、第28時間後において、反応速度は1%のSi/時
間より小さく減少した。結局、この結果が示すように、
反応速度の増加を観測するためには、活性化ケイ素中の
ニッケル濃度を0.1重量%より大きくすることは十分
でない。ニッケルは、また、好ましくは、実施例3にお
けるように、最良の結果のためには、活性化ケイ素の粒
子のすべてを通して分布した、触媒的に有効な形態でニ
ッケルは存在しなくてはならない。
実験4C この実施例の実験は310〜332、30psigにお
いて、1.42/分のHおよび1.44/分のC
Clを使用して実施した。活性化ケイ素を900g
のケイ素Si−4、45.0gの塩化第一銅C−6およ
び0.9gのニッケル粉末(1ミクロンの粒子サイズ、
Alfa Inorganics;ロットNo.1006
75)および気体のHClから300〜343℃におい
て実験2Dを記載するようにして調製した。HClの活
性化したは30分間続けた。次いで、水素を2.4/
分、0psigにおいて導入して、活性化ケイ素の粒子
からクロロシランを脱着した。次いで、水素−塩化メチ
ル混合物を注入した。最初の反応温度は330℃であっ
た。
表13における注を除外して、ケイ素Si−4と混合し
たニッケル粉末の毎時の添加を反応器に実施して、触媒
的に活性なニッケルを有効レベルに維持しかつ実験4A
および4Bにおいて観測された速度の減少を防止した。
固体の添加量を表13に報告する。また、表13に、平
均の毎時の温度、粗製反応生成物の毎時の重量、および
時間の各々の開始における反応器内で計算されるケイ素
の重量を示す。反応は合計29時間続け、その終わりに
おいて、活性化ケイ素の冷却した試料を分析し、そして
0.203重量%のNiを含有することが分かった。
表14は、毎時の試料の組成ならびに試料の各々につい
ての選択性の値を記載する。データが示すように、ニッ
ケル粉末の頻繁な添加は、実験4Aおよび4Bにおいて
観測されたものに比較して、定常なかつ例外的に高い反
応速度に導いた。反応器内に含有される活性化ケイ素の
0.1重量%にニッケルの添加を維持すると、330℃
±2℃において3.34重量%のSi/時間程度に高い
速度が得られた。定常状態の平均は2.64±0.34
重量%のSi/時間であった。320℃±4℃におい
て、活性化ケイ素の0.05重量%に等しいニッケルの
添加で、定常状態の速度は1.40±0.18重量%の
Si/時間であった。活性化ケイ素の0.24重量%の
ニッケル添加は、315℃±4℃において1.25±
0.07重量%のSi/時間であった。
反応生成物の組成は、また、ニッケル粉末の添加に応答
した。メチルトリクロロシラン応答したジメチルジクロ
ロシランは、Ni添加直後の毎時の試料において増加し
た。(参照、表11、試料8;表12、試料17、2
4)。実験4Cの24−29時間の間に使用したニッケ
ルのより高いレベル(参照、表13)は、また、実験の
より早い部分に関してその期間におけるメチルトリクロ
ロシランの生成を増加した(参照、表14)。結局、ニ
ッケルの添加は反応生成物中のメチルクロロヒドロシラ
ンの百分率を減少し、そしてまたMeSiH/D比を減
少した。(参照、表11、試料8;表12、試料17、
24)。したがって、速度の利益を獲得し、メチルトリ
クロロシランの生成を最小にし、そしてメチルクロロヒ
ドロシランに対する選択性を所望の限界内に維持するた
めには、ニッケルの添加を調節することが必要である。
ニッケルは連続的にまたは間欠的に反応器内の活性化ケ
イ素の0.01〜0.25重量%の値で添加して、これ
らの目的を満足することが好ましい。
実施例5 この実施例は、メチルクロロヒドロシラン(MeSi
H)に対する選択性が、ニッケル粉末よりはむしろギ酸
ニッケルニッケル促進剤源として使用するとき、低くな
ることを示す。結局、ギ酸ニッケルの使用はより高いメ
チルトリクロロシランを生成する。2つの別々の実験を
この実施例において要約する。両者の実験は反応器Bに
おいて実施した。
実験5A 42.5gの塩化第一銅粉末C−2、および850gの
Si−3の混合物を窒素(2.5/分、1気圧)の流
動化の下に320℃に加熱した。次いで、塩化水素気体
(2.5/分、1気圧)を30分間導入した。集めた
クロロシランの合計量は108.6gであった。
反応は1.4/分の水素および1.4/分の塩化メ
チルの混合物を使用して325±2℃、30psigに
おいて実施した。反応の間、ある量のニッケル粉末およ
びケイ素Si−3を時間の間隔で添加した。そのように
添加した量を表15に示す。反応生成物を毎時に集め、
未反応の塩化メチルの蒸発後、ガスクロマトグラフィー
により分析した。反応は21時間続けた。
表16は毎時の試料の組成および関連する速度および選
択性の値を記載する。ケイ素の試料Si−3および触媒
C−2から構成した活性化ケイ素は50容量%の塩化メ
チル−水素に対して325〜330℃、30psigに
おいて、添加したニッケル粉末の不存在下に、未反応性
であったことは、注目するに値する。表16のデータが
示すように、0.1〜1重量%のニッケル粉末を添加す
ると、毎時の反応生成物中のメチルクロロヒドロシラン
の合計の濃度は50重量%より大きく、MeSiH/D
比は一般に2より大きく、そしてメチルトリクロロシラ
ンの濃度は一般に20重量%より小さい。実験5Aにお
ける0.1〜0.2重量%のニッケル粉末の添加(試料
7〜10、表16)は、メチルクロロヒドロシランに対
する最高の選択性を与えた。
実験5B この実施例において使用するための無水ギ酸ニッケル
(Ni(OOCH))は、ビルクムシャウ(Birc
umshaw)およびエドワーズ(Edwards)
(Jour.Chem.Soc.、p.1800(19
50))に従い、炭酸ニッケルおよびギ酸から調製し
た。脱水は生の沈澱をアセトンで洗浄し、そしてそれを
16時間真空(10−5トル)することによって実施し
た。乾燥した固体の化学分析は31.60重量%のNi
を示した。式Ni(OOCH)について計算したニッ
ケルの含量は31.77%である。
この実験の活性化ケイ素は、800gのケイ素Si−
3、および40.9gの塩化第一銅C−2の混合物を窒
素(2.5/分、1気圧)の流動化の下に325℃に
加熱し、次いで窒素をHClで置換することによって作
った。HClの流れを30分間続けた。集めたクロロシ
ランの重量は160.4gであった。
反応は1.4/分の水素および1.4/分の塩化メ
チルの混合物を325±2℃、30psigにおいて1
3時間実施した。反応器に時間の間隔で添加した、無水
ギ酸ニッケルおよび65×150メッシュのケイ素Si
−3の量を、表15に報告する。上の実施例5を記載す
るように、毎時の試料を集め、そして分析した。
表17は、毎時の試料の各々の組成、選択性および速度
を記載する。1〜7時間の間、ニッケルの添加は反応器
内に含有されるケイ素の0.1重量%であり、その後、
すなわち、7〜13時間は0.2重量%であった。デー
タが示すように、表17のMeSiHおよびMeSiH
/Dの値は一般に表16の1〜10時間のそれより低
い。ギ酸ニッケルの使用は、また、同一の等価重量のニ
ッケル粉末を使用して観測されたものよりも低い(CH
SiHCl(DM)および高いCHSiCl
(T)を生じた。事実、表17の毎時の試料中のCH
SiClの濃度は一般に20重量%以上であった。
実施例6 この実施例は、活性化ケイ素中のすべての粒子を通して
分布した約60ppmのクロムを含有するケイ素の使用
から得られる、メチルクロロヒドロシランに対する高い
選択性を例示する。
実験6Aおよび6B 2つの実験をこの実施例において要約する。両者は反応
器Bにおいて実施した。60ppmの容積クロム濃度を
含有する、ケイ素の試料Si−1を実験6Aにおいて使
用し、そして7.9ppmのクロムを含有するSi−4
を使用した。両者の場合において、塩化第一銅触媒C−
6を使用した。実験6Aおよび6Bに関連する使用した
試薬の量および他の実験条件を表18を記載する。実験
6Aおよび6Bにおけるケイ素の活性化の手順および実
施は、それぞれ、実験4Aおよび4Bに前に記載するも
のと同一であった。
表18は、また、2つの実験の間に集めた毎時の試料の
平均の毎時の組成および選択性を記載する。データが示
すように、60ppmのCrを有するケイ素の試料(実
験6A)は72.65重量%のメチルクロロヒドロシラ
ン(MeSiH)を与え、これに対して7.9ppmの
Crを有するもの(実験6B)は同一反応条件下に5
4.80重量%(MeSiH)を与えた。MeSiH/
D比は前者の試料について4.5〜5.0であり、そし
て後者について1.7〜2.0であった。しかしなが
ら、より低いCr含量のケイ素試料はジメチルクロロシ
ラン、(CHSiHClに対してより選択性であ
った。これは実験6Bについてより低いMD/DM値に
おいて反映された。
一般に、少なくとも60重量%のメチルクロロヒドロシ
ランに対する選択性は、反応を50/50容量%の水素
−塩化メチルを使用して実施したとき、30〜1500
ppmのCrを含有するケイ素試料を使用して実現され
た。
実施例7 この実施例は、亜鉛と同様に、アンチモンがメチルクロ
ロヒドロシラン(MeSiH)の選択的合成を阻害する
ことを示す。
反応器Aに290gのSi−5を供給し、窒素(1/
分)の流動化の下に325℃に加熱した。次いで、同一
速度のHClで窒素を置換し、そして30分間維持し
た。温度は333℃に増加した。12gの銅触媒C−
1、および10gのケイ素Si−5の混合物を溜から添
加した。HClの流れをさらに15分間続けた。(窒素
(600m/分)を窒素と置換し、そしてメチルクロ
ロヒドロシラン(MeSiH)の合成を再開した。合計
72.3gのクロロシランをHClの活性化したから集
めた。
メチルクロロヒドロシラン(MeSiH)の合成の間、
0.5gの触媒C−1+0.5gのケイ素Si−5を反
応の塊に2時間毎に溜から添加した、第7時間後、添加
剤を0.1gのSbCl;0.5gのケイ素Si−5
に変え、そして反応をさらに2時間続けた。反応温度は
実験の間330±2℃であった。
表19は、9つの集めた毎時の試料についての組成およ
び反応のパラメーターを記載する。SbCl(反応器
内のケイ素に基づいて370ppmのSbClおよび
197.5ppmのSbに等しい)の添加は、メチルク
ロロヒドロシラン(MeSiH)に対する選択性を効果
的に破壊し、そして反応速度を減少させた。ジメチルジ
クロロシラン、メチルトリクロロシランおよびメチルク
ロロジシランの形成は増大した。
使用したアンチモンのレベルは、ジメチルジクロロシラ
ンの形成を促進するために先行技術(米国特許第4,6
56,301号)において教示されている範囲内であ
る。添加したアンチモンの金属または化合物の不存在下
に実施した前の実験と一緒に、この実施例が示すよう
に、活性化ケイ素中のアンチモンの濃度は、メチルクロ
ロヒドロシラン(MeSiH)に対する高い選択性およ
び高い反応速度を同時実現できるようにするためには、
20ppm以下に維持しなくてはならない。
実施例8 この実施例は、直接合成の生成物中のジメチルクロロヒ
ドロシラン(CHSiHClの含量を、メチルジ
クロロヒドロシラン、CHSiHClのそれに関し
て、高い純度のCaSiを活性化ケイ素に添加するこ
とによって増加することができることを示す。
2つの実験をこの実施例において要約する。両者は反応
器Aにおいて、実施例1Aに記載する手順に従い、30
0gのケイ素Si−1、および25℃の触媒C−2を使
用して実施した。各場合において、反応は329±2℃
において、カルシウムケイ化物の添加前に、CHCl
(528m/分)およびH(548m/分)の混
合物を使用して5時間実施した。
実験8A 99.5%の承認された純度のCaSi(Cera
c,inc.)をX線回折により分析し、そして99±
1重量%であることが分かった。この試料は、また、
0.1重量%のAlおよび0.08重量%のFeを含有
した。20gのこの粉末(−200メッシュの粒子サイ
ズ)を10gの触媒C−2と混合し、そして第6時間の
開始に反応器に添加した。CaSiの添加量は反応器
内のケイ素の7.5重量%となった。反応をさらに3時
間50.9容量%のH−CHCl混合物を使用して
続けた。累積試料の分析は表19に示す。
実験8B CaSi(商用銘柄、Elkem Metals C
o.)をX線回折および重量分析により68±4重量%
であると分析された。この試料は、また、1.9重量%
のAlおよび2.0重量%のFeを含有した。20重量
のこの粉末+13gの触媒C−2を反応器に第6時間の
開始に添加した。その時間にCaSiの添加量は反応
器内のケイ素の8.05重量%となった。反応をさらに
5時間50.9容量%のH−CHCl混合物を使用
して続けた。累積試料の分析は表19に示す。
表19は、また、カルシウムケイ化物の添加前に、実験
8Aおよび8Bにおいて集めた10の毎時の対照試料の
平均組成を示す。データが示すように、7〜8重量%の
高い純度のCaSiは20.1重量%の(CH
SiHCl、すなわち、対照よりの約40%の増加を与
えた。対照的に、より低い純度のCaSiは9.55
重量%の(CHSiHCl、ほぼ対照に関して4
8%の減少を与えた。さらに、CHSiHClに関
する(CHSiHClの形成は対照に比較して増
加し、そしてMD/DM比は減少する。この実施例が、
また、示すように、反応への添加剤の添加は、好ましく
は、メチルクロロヒドロシランに対する選択性を減少す
る元素(例えば、Al、Fe)を実質的に含んではなら
ない。
実施例9 この実施例は、塩化メチル−水素混合物の水素の含量
が、大気圧において、メチルクロロシランの直接合成の
選択性および速度のパラメーターへおよぼす作用を明ら
かにする。
実験9A〜9K 11の実験をこの実施例において要約する。各々は反応
器Aにおいて、表20に記載する量のケイ素および銅触
媒を使用して実施した。実験1AのHCl活性化手順を
使用した。表20は、また、塩化メチルおよび水素の流
速および反応のパラメーターのデータを表す。実験の間
の平均の反応温度は328±3℃であった。
実験9A〜9Hは、<23ppmのスズ、<2ppmの
亜鉛、および50ppmのニッケルを含有する活性化ケ
イ素を使用して実施した。水素の含量の増加は、メチル
クロロヒドロシラン(MeSiH)に対する選択性を増
加させた。事実、重量%のMeSiH対容量%のH
プロットはS字形であり、急速なMeSiHの増加の領
域は40〜60容量%のHであった。これらの条件下
に実施した反応は不安定な反応の性能を示すように思わ
れる。なぜなら、水素の含量の小さい変化は生成物の組
成の大きい変化を生ずるからである。60容量%より大
きい水素の含量はより安定な選択性の値を与えるが、水
素の相対的モル転化は水素の流れの増加とともに減少し
た。さらに、反応速度の鋭い減少は50容量%以上の水
素において起こった。ほぼ50容量%のH(実験9C
および9D)において、塩化メチルの転化は約11モル
%であり、そして水素の転化は約2モル%であった。
実験9I〜9Kにおける活性化ケイ素の各々は、18p
pmのNi、15ppmのSn、および15ppmのZ
nを含有した。表20が示すように、水素の含量はこの
活性化した塊を使用する直接合成の速度に本質的に影響
を及ぼさず、そしてメチルクロロヒドロシラン(MeS
iH)の変化は48〜64容量%のHの間で起こらな
かった。しかしながら、メチルクロロヒドロシランに対
する選択性実験9A〜9Hにおけるより低かった。スズ
の望ましくないレベルの存在は、(CHSiHC
lの形成に主要なマイナスの作用を及ぼした。
実施例10 この実施例は、大気圧(0psig)において40〜6
0容量%のHを使用するとき起こり得る、メチルクロ
ロヒドロシラン(MeSiH)の生成における不安定な
反応の性能は、大気圧より高い圧力において反応を実施
することによって回避することができることを示す。
実験10A〜10F 6つの実験は、すべて反応器Bにおいて実施し、この実
施例において要約する。実験は、触媒的に有効な形態
で、<2ppmのスズ、<15ppmのZn、および少
なくとも80ppmのニッケルを含有する活性化ケイ素
を使用して実施した。HClの活性化手順は実験2Dに
記載したものであった。塩素メチルおよび水素の流速
は、表21に実験の数値の結果とともに記載する。平均
の反応温度は、実験10A、10Bおよび10Cにおい
て325±3℃であり、そして10D、10Eおよび1
0Fにおいて329±2℃であった。圧力は31±1p
sigに保持した。
表21のデータが示すように、より高い反応速度は0p
sig(実験9A〜9H)におけるより30psigに
おいて実現され、そして再現性ある結果は50〜72容
量%のHをを使用して大気圧より高い圧力において得
ることができる。気体供給物中の水素の含量を増加する
ときの速度の増加は、大気圧におけるより30〜60p
sigにおいて劇的ではない。実験10B(62容量%
のH)において、塩化メチルの転化は28モル%であ
り、そして水素の転化は2.8モル%であった。これら
の値はより低い水素の分圧において増加したので、50
容量%のH(実験10D)において、それらは、それ
ぞれ、33モル%および4.5モル%であった。結局、
ケイ素、塩化メチルおよび水素のより効率よい利用は1
気圧絶対(0psig)以上において起こる。
実施例11 この実施例は、CHSiHCl(DH)を含有する
メチルクロロヒドロシラン(MeSiH)の直接合成を
説明する。
実験11A〜11G この実施例のすべての7つの実験は、反応器Bにおい
て、活性化ケイ素の粒子の床を流動化するために要求さ
れるより低い気体の流速を使用して実施した。実験(1
1A〜11G)の各々について、活性化した塊は炉内で
980℃において、表22に示す量のケイ素および銅触
媒から調製した。しかしながら、塩化メチルおよび水素
との反応の直前に、塊をHClで300℃において反応
器B内でエッチングした。形成したクロロシランをメチ
ルクロロヒドロシラン(MeSiH)と別々に集め、そ
して秤量した。表22は、塩化メチルおよび水素の流
速、反応の温度および圧力、実験の各々の期間および反
応生成物の組成を記載する。
比較のため、米国特許第3,445,200号(196
9年5月20日発行、Dunoguesら)に記載され
ているようにして、CHSiHCl(MD)をヘキ
サメチルホスホルアミド(HMPA)とともに不均化す
ることによってCHSiHCl(DH)を調製し、
そして生成物をGC、GC/Ma、および29Si N
MRにより特徴づけた。GC/MSは親のピークをm/
e 80に、基準のピークをm/e 79(1つのHの
損失)に、および次の追加の断片を示した:m/e 7
8(H原子の損失)、m/e 65(CHの損失)お
よびm/e 45(Clの損失)。29 Si NMR
の共鳴は、−10.80ppm(テトラメチルシランに
関して)において観測された。
表22のデータが示すように、CHSiHCl
(DH)は0〜50psigおよび300〜350℃
において固定床の反応器において観測された。実験10
A、10C、10F、および10Gにおいて、CH
iHCl(DH)の存在は毛管GC/MSおよび充填
したカラムのGCにおける塩化メチルのピークの下がる
へりにおける不完全に分解される肩の観測によって確立
された。充填したカラムのGCによる定量的分析を可能
とするためには、これらの実施例におけるCHClか
らのCHSiHCl(DH)の分解能は不十分であ
った。GC/FTIRを、また、使用して、充填カラム
のGCにおいて塩化メチルと同時に溶離する成分はほぼ
2200cm-1、960cm-1、910cm-1、680cm-1
よび510cm-1においてSiHの振動を有することが示
された。
実施例12 この実施例は、メチルクロロヒドロシラン(MeSi
H)の直接合成の速度へのメチルクロロシラン(M、
T、D)の作用を増強することを説明する。この実施例
の実験は合計51時間、9日間にわたって、実施し、そ
の間、(CHSiCl(D]、CHSiCl
(T)、(CHSiCl(M)およびそれらの
混合物のある量を活性化ケイ素の粒子の流動床中に間欠
的に注入した。
250gのケイ素Si−6、および12.5gの触媒C
−6の混合物を反応器Aに供給した。追加の触媒または
触媒を反応器に実験の間に添加しなかった。この混合物
をアルゴン(1/分)の流動化下に350℃に加熱し
た。しばらくして、(CHSiCl(D)を含
有しかつ注射器ポンプに取り付けられた注射器を、反応
器の入口管に漏れないステンレス鋼のLuerlok
取付を使用して取り付けた。取り付けの点は反応器の基
部の支持フリットから10.16cm(4インチ)離れた
ところであった。この点は、また、塩化メチルおよび水
素の入口より下流であって、流動床中へのメチルクロロ
シラン蒸気の最大の輸送を保証した。反応器の入口管を
電気的に加熱し、そして断熱材で完全に包装して。メチ
ルクロロシランの蒸発を急速にかつ完全にした。インラ
インの熱電対は蒸気の温度を記録した。反応器の温度が
350℃に、そして入口の温度が110℃到達したと
き、水素(1/分)とアルゴンを置換し、そして(C
SiCl(D)の注入を開始した。保証時間
において、合計13.5gの(CHSiCl
(D)を注射器ポンプにより供給した。反応器から出
る(CHSiCl(D)の蒸気をドライアイス
/イソプロパノール冷却剤で凝縮した。しかしながら、
多少の(CHSiCl(D)がコンデンサーか
ら水素と一緒に逃げることが視的に観察された。
メチルクロロヒドロシラン(MeSiH)の直接合成
は、反応温度が330℃に到達し、そして気体の流れが
615m/分のCHClおよび500m/分のH
に変化した後、開始した。試料を毎時に集め(23−
24時間を除外する)、そして過剰の塩化メチルを蒸発
させた後、GCにより分析した。床の温度は全体の実験
の間330〜332℃に維持した。
実験の間および添加の間に注入した(CHSiC
(D)、CHSiCl(T)および(CH
SiHCl(M)の量を表23に記載する。混合物を
使用するとき(15−18時間、23−24時間、29
−32時間、35時間、40時間、43時間)、表はま
た混合物の組成を示す。例えば、15−18時間の期
間、注入した混合物は86.4重量%の(CH
iCl(D)および13.6重量%のCHSiCl
(T)を含有した。
表23は、また、定量的GC分析から計算した毎時の試
料の構成成分の絶対重量を記載する。この表において、
試料の重量は、サンプリングの各々の間において回収さ
れた、メチルクロロシラン(M、T、D)、メチルクロ
ロヒドロシラン(MeSiH)、トリクロロシラン(T
C)および未反応の塩化メチルの合計の量を意味する。
表24は、毎時の試料の百分率組成および性能のパラメ
ーターを記載する。生成物の重量は、直接合成の間に実
際につくられたメチルクロロシラン(M、T、D)、メ
チルクロロヒドロシラン(MeSiH)、トリクロロシ
ラン(TC)の重量である。それは、塩化メチルの重量
および注入された化合物の各々の重量を試料の重量から
引くことによって計算した。表24における値の計算に
おいて、次の関係が試料中の成分の各々に適用されると
考えた。
回収された量=注入した量+反応器において形成した量
−(床中に吸着された量+床において反応した量+蒸発
により損失した量) 吸着、反応、および蒸発による損失は、注入を実施しな
いときでさえ、起こった。別々の対照実験において注入
から回収されるメチルクロロシランのGCおよびGC/
MSの分析は、注入したメチルクロロシランの化学的転
移(trasformation)の検出可能な証拠を
示さなかった。したがって、計算において、損失はほぼ
一定でありかつ無視できると推定した。回収されたもの
と添加したものとの間の差は、直接合成において形成し
たもののそれである。試料において回収された特定の化
合物の重量が注入した量より少ないとき、不足は前方に
送られ、正味の形成が実現されるまで、引き続く試料か
ら減じた。D、M、およびTについて表24にはいるブ
ランクは、欠乏が存在する場合についてである。
表23および24に表すデータが示すように、メチルク
ロロシランの添加(5−8時間、15−18時間、23
−24時間、30−33時間、36時間、41時間、4
4時間)の間、導入した化合物の形成は抑制され、そし
てケイ素の全体の転化は減少した。また、生成物中のメ
チルクロロヒドロシラン(DM、MD、MeSiH)の
百分率の増加が存在したが、形成したこれらの化合物の
絶対量は減少した。30−33時間の間、D+Tの注入
は各時間の最初の30分に限定した。その場合におい
て、添加の間の毎時の速度の減少は明らかでなく、そし
てすべての生成物の正味の形成が存在した。添加の最大
速度は、実験の全体の間、0.1〜0.15gであっ
た。
DおよびT(15−18時間、23−24時間、30−
30時間)またはMおよびT(36時間、41時間、4
4時間)の混合物は、注入前の値の2〜5倍である、注
入後の速度の増加を与えた。メチルクロロヒドロシラン
(MeSiH)の製造のための本発明の直接合成法によ
り0psigにおいて、この実験で達成された高い速度
(35時間において3.07%のSiの転化/時間ま
で)は、先行技術において前例がない。表23が示すよ
うに、増加した生成物のための形成は前に注入した化合
物に適用されないが、メチルクロロシランおよびメチル
クロロヒドロシラン(MeSiH)のすべてに適用され
る。しかしながら、(CHSiHCl(DM)お
よびCHSiHCl(MD)は添加後減少すること
に注意すべきである(表24)。したがって、MeSi
H/Dは1より小さいことがある。
また、データが示すように、MD/DM比は反応器に注
入されるメチルクロロシラン化合物の選択により制御す
ることができる。この比は、一般に、DまたはM+Tの
添加後>2であるが、D+Tの添加後<2であった。
実施例13 この実施例は、(CHSiCl(M)および/ま
たはCHSiCl(T)を>0.1g/分の速度
で、本発明のメチルクロロヒドロシラン(MeSiH)
の流動床の直接合成に注入することにより得られる利益
を明らかにする。
特記しない限り、この実施例の2つの別々の実験は実施
例12に記載する方法で反応器Aにおいて実施した。実
験13aにおけるメチルクロロシランの注入速度の範囲
は、0.2〜0.9g/分であった。反応温度は331
±2℃であった。実験13Bにおいて、添加速度はほぼ
2g/分であり、そして反応温度は355±2℃に保持
した。
実験13A 250gのケイ素Si−6、および12.83g/触媒
C−6を反応器に供給し、そしてアルゴン(1/分)
の流動化下に350℃に加熱した。次いで、CHCl
(615m/分)およびH(508m/分)をア
ルゴンと置換した。同時に、CHSiCl(T)を
注射器ポンプから供給し、そして100℃に保持された
反応器の入口ライン内で蒸発させた。合計15.3gの
CHSiCl(T)を次の1時間で0.26g/分
の平均速度で注入した。370℃までの発熱は、注入の
間に起こり、30分間続いた。最初の毎時の試料をコン
デンサーから取り出した後、反応器の温度を330℃に
減少した。この温度(±2℃)を実験の残りの32時間
の間維持した。
表25は、実験の間および添加の間の他の時間に注入さ
れた、CHSiCl(T)および(CHSi
Cl(M)の量を記載する。試料中に存在する化合物の
各々の絶対重量を、また、表25に報告する。毎時の生
成物混合物の組成および性能のパラメーターを表26に
要約する。
実験38B 250gのケイ素Si−6、および12.8gの触媒C
−6を、反応器Aにおいてアルゴンとともに、実施例1
2におけるように、350℃に加熱した。反応の前に、
床を350℃において48時間流動化した。CHCl
(615m/分)、H(508m/分)およびC
SiCl(T)の注入をすべて同時に開始した。
19.90gのCHSiCl(T)を、10分の注
入期間の間、加熱した反応器入口(128℃)中に送っ
た。注入の間および直後における入口ライン中の可視の
液体の不存在は、CHSiCl(T)の急速な蒸発
および移送を実証した。反応器の温度は最初に353℃
であった。発熱はこの実験において観測されなかった。
10分間のCHSiCl(T)、20.21gの第
2パルスを、第2時間の間に適用した。表27および2
8は、この実験の10時間の間のデータを記載する。
表25−28のデータが示すように、>1%のSiの転
化/時間の直接合成の速度および有利な選択性(MeS
iH>50重量%、MeSiH/D>1)は、メチルク
ロロシランの注入を30分以内に、好ましくは20分以
内に完結するとき、実現された。実施例12の結果を一
緒にすると、また、これらのデータが示すように、添加
剤として(CHSiCl(M)および/またはC
SiCl(T)を使用することは、全体の反応の
性能にとって有益である。混合物において、(CH
SiCl(M)の含量は0.001重量%程度に低く
あることができるが、好ましくは10〜30重量%であ
る。そのうえ、CHSiCl(T)を使用すると
き、頻繁な間隔で(実験室の研究において1〜10時
間)添加を反復して、経済的に価値に劣る生成物のCH
SiCl(T)の形成を10重量%以下に抑制する
ことは、より高い価値の生成物の形成に有利である。
この実施例において使用したメチルクロロシランの添加
の速度は、0.25g/分〜2.02g/分の範囲であ
った。より高い速度は商業的規模の実施のために望まし
い。事実、反応器からケイ素のすべてを完全に浄化する
までの気体の流れに対応する、添加の速度は有益であ
る。しかしながら、これらよりかなり低い添加の速度を
用いることが好ましい。この実施例の実験において使用
した塩化メチルの流速およびケイ素の重量に基づいて、
注入期間の間、メチルクロロシラン(M、T、D)の添
加量は塩化メチルの重量の0.2〜2.0倍であるか、
あるいは反応器内のケイ素の重量の0.001〜0.1
倍であると、計算することができる。
実施例14 この実施例は、メチルクロロシラン補助剤の効力のある
作用は、塩化メチル−水素混合物を使用して実現される
が、塩化メチル単独では実現されないことを明らかにす
る。
この実施例の実験は、250gのケイ素Si−6、およ
び13.5gの触媒C−6を使用して、実施例12に記
載するようにして実施した。最初の19時間の間に、直
接合成は塩化メチル(1/分)を使用し、そして(C
SiCl(M)(1、8、10時間)および
(CHSiCl(D)(16時間)を間欠的に
注入して実施した。次の12時間の間、H(508m
/分)およびCHCl(615m/分)を使用
し、かつ(CHSiCl(D)(21、26時
間)およびCHSiCl(T)(36、43時間)
を注入した。最後の1時間は、再び、塩化メチル(1
/分)単独を使用して実施した。注入したメチルクロロ
シランの量および注入の期間を表29に記載する。
表29〜30が示すように、塩化メチル単独(1〜19
時間)では、メチルクロロシランおよびメチルクロロヒ
ドロシラン(MeSiH)の直接合成は、反応器に1〜
1.5g/分のパルス速度で(CHSiCl
(M)および(CHSiCl(D)を添加した
にもかかわらず、非常に劣って進行した(速度<0.5
%/時間)。第12時間に45容量%のH−55容量
%のCHClの導入および(CHSiCl
(D)(1.44g/分)の注入は、すべての生成物
の形成を増加した。この改良された性能は、さらに(C
SiCl(D)(25時間)およびCH
iCl(33、41時間)の添加で、塩化メチルおよ
び水素の混合物が反応成分であるかぎり(45時間ま
で)持続した。1.0/分で塩化メチル単独を再導入
する(46−49時間)と、最初の19時間の間で観測
された低い速度に戻った。この実施例において、塩化メ
チル単独を使用する直接合成を、(CHSiCl
(D)に対する高い選択性およびその高い形成速度に
好適である亜鉛およびスズの促進剤を使用しないで、実
施した。実施例1および実施例2において、これらの促
進剤はメチルクロロヒドロシラン(MeSiH)の形成
に好適ではないことが示された。先行技術が教示するよ
うに、塩化メチルを使用する直接合成において、反応速
度は塩化メチルの分圧に直接比例する[デクッカー(D
eCooker)、Ph.D Diss.loc.ci
t.pp.64−73;サドウスキ(Sadowsk
i)ら、Z.Anarg.Allq.Chem.、Vo
l.443、p.189(1978);ゴルブノフ(G
orbunov)ら、Russ.Chem.Rev.、
Vol.43、p.291(1974)]。メチルクロ
ロヒドロシラン(MeSiH)の直接合成のこの実施例
において例示したように、より低い塩化メチルの分圧を
使用してより高い反応速度が観測されたことは、先行技
術において前例を見ない。
本発明の主な特徴および態様は、次の通りである。
1、一般式: RSiX (I) の有機ハロヒドロシランを、活性化ケイ素を一般式: RX の有機ハライドおよび水素の混合物と触媒量の触媒と接
触させて高温において反応させて、選択的に製造するこ
とからなり、式中、 Rは約20個までの炭素原子を有するヒドロカルビル基
であり、 Xはハロゲン原子であり、そして a、bおよびcは1または2の整数であり、ただしa+
b+cの合計は4であり、ここで活性化ケイ素の床中の
次の金属原子の濃度は、次の通りである: (i)Zn、SbおよびCdは、個々にまたは合計、ケ
イ素の0.05重量%より少なく、 (ii)Snはケイ素の0.01重量%より少なく、 (iii)Niはケイ素の約0.001〜約0.02重量
%であり、 (iv)Crはケイ素の約0.001〜約0.06重量%
であり、そして (v)Cuはケイ素の10重量%までである、ことを特
徴とする有機ハロヒドロシランの直接合成法。
2、前記金属原子の濃度は、 (i)Zn、SbおよびCdは、個々にまたは合計、ケ
イ素の0.01重量%より少なく、 (ii)Snはケイ素の0.005重量%より少なく、 (iii)Niはケイ素の約0.002〜約0.01重量
%であり、 (iv)Crはケイ素の約0.004より少なく、そして (v)Cuはケイ素の約0.05〜約3重量%までであ
る、 である上記第1項記載の直接合成法。
3、前記金属原子の濃度は、 (i)Zn、SbおよびCdは、個々にまたは合計、ケ
イ素の0.005重量%より少なく、 (ii)Snはケイ素の0.0005重量%より少なく、 (iii)Niはケイ素の約0.004〜約0.008重
量%であり、 (iv)Crはケイ素の約0.0005〜約0.01重量
%であり、そして (v)Cuはケイ素の約0.5〜約1.5重量%までで
ある、 である上記第1項記載の直接合成法。
4、Rはメチルであり、そしてXは塩素である上記第1
項記載の直接合成法。
5、前記触媒(v)は銅、銀、または銅−銀混合物の触
媒である、上記第1項記載の直接合成法。
6、選択的に製造される前記有機ハロヒドロシランは、
SiHXおよびRSiHXからなる混合物であ
り、ここでRおよびXは上記第1項において定義したと
おりであり、前記有機ハライドは塩化メチレンであり、
前記触媒は銅触媒であり、そしてZn+Sb+Cdの合
計濃度は0.0008重量%より少なく、Snの濃度は
約0.0003重量%であり、Niの濃度は約0.00
18重量%であり、そしてCrの濃度は約0.006重
量%である、上記第1項記載の直接合成法。
7、前記活性化ケイ素の床中に約1〜約10重量%のカ
ルシウム、マグネシウムまたは銅のケイ化物が存在す
る、上記第1項記載の直接合成法。
8、選択的に製造される前記有機ハロヒドロシランは、
SiHXおよびRSiHXからなる混合物であ
り、ここでRおよびXは上記第1項において定義したと
おりであり、前記有機ハライドは塩化メチレンであり、
前記触媒は銅触媒であり、そして前記活性化ケイ素の床
中に約2〜約8重量%のケイ化カルシウムが存在する、
上記第1項記載の直接合成法。
9、圧力は大気圧である、上記第1項記載の直接合成
法。
10、圧力は大気圧より高い、上記第1項記載の直接合
成法。
11、Rはメチルであり、そしてXは塩素である、上記
第6項記載の直接合成法。
12、選択的に製造される前記有機ハロヒドロシランは
SiHX、RSiHXおよびRSiHXからな
る混合物であり、ここでRおよびXは上記第1項におい
て定義したとおりであり、前記有機ハライドは塩化メチ
レンであり、そして前記触媒は銅触媒である、上記第1
項記載の直接合成法。
13、前記活性化ケイ素の床中に約2〜約8重量%のケ
イ化カルシウムが存在する、上記第12項記載の直接合
成法。
14、Rはメチルであり、そしてXは塩素である、上記
第12項記載の直接合成法。
15、補助剤を前記活性化ケイ素の床中に(i)一般
式: HSiX 式中、dは0〜3の値を有し、eは1〜4の値を有し、
そしてd+eの合計は4である、 のハロシラン、または(ii)一般式: R′SiX4−f 式中、R′は1〜約6個の炭素原子を有するアルキル基
であり、そしてfは1〜3の値を有する、 の有機ハロシラン、または(iii)上記第1項において
定義した一般式: RSiX (I) の群から導入する、上記第1項記載の直接合成法。
16、前記補助剤はケイ素の活性化の間に導入される、
上記第15項記載の直接合成法。
17、前記補助剤は直接合成反応の過程の間に活性化ケ
イ素中に注入される、上記第15項記載の直接合成法。
18、促進剤を前記活性化ケイ素中に導入し、前記促進
剤はニッケル、クロム、ロジウムおよびパラジウムの群
から選択される、上記第1項記載の直接合成法。
19、前記促進剤は活性化ケイ素の約0.002〜約
0.08重量%の濃度のニッケル原子である、上記第1
8項記載の直接合成法。
20、前記促進剤は活性化ケイ素の約0.005重量%
までの濃度のカドミウム原子である、上記第18項記載
の直接合成法。
21、前記促進剤は活性化ケイ素の約1重量%までの濃
度のロジウム原子である、上記第18項記載の直接合成
法。
22、前記促進剤は活性化ケイ素の約0.5重量%まで
の濃度のパラジウム原子である、上記第18項記載の直
接合成法。
23、前記方法は固定床の反応器において実施する、上
記第12項記載の直接合成法。
24、補助剤はジメチルジクロロシランである、上記第
15項記載の直接合成法。
25、補助剤はメチルトリクロロシランである、上記第
15項記載の直接合成法。
26、補助剤はトリメチルクロロシランである、上記第
15項記載の直接合成法。
27、活性化ケイ素を、一般式: RX の有機ハライドおよび水素の混合物と反応させることに
よる、一般式: RSiX (I) の有機ハロヒドロシランの直接合成法において使用し、
そしてケイ素および (i)個々にまたは合計、ケイ素の0.05重量%より
少ないZn、SbおよびCd、 (ii)ケイ素の0.01重量%より少ないSn、 (iii)ケイ素の約0.001〜約0.02重量%であ
るNi、 (iv)ケイ素の約0.001〜約0.06重量%である
Cr、および (v)ケイ素の約10重量%までであるCu、からなる
ことを特徴とする活性化ケイ素の組成物。
28、ケイ素および、 (i)個々にまたは合計、ケイ素の0.01重量%より
少ないZn、SbおよびCd、 (ii)ケイ素の0.005重量%より少ないSn、 (iii)ケイ素の約0.002〜約0.01重量%であ
るNi、 (iv)ケイ素の約0.004より少ないCr、および (v)ケイ素の約0.05〜約3重量%までであるC
u、 からなる上記第27項記載の活性化ケイ素の組成物。
29、ケイ素および、 (i)個々にまたは合計、ケイ素の0.005重量%よ
り少ないZn、SbおよびCd、 (ii)ケイ素の0.0005重量%より少ないSn、 (iii)ケイ素の約0.004〜約0.008重量%で
あるNi、 (iv)ケイ素の約0.0005〜約0.01重量%であ
るCr、および (v)ケイ素の約0.5〜約1.5重量%までであるC
u、 である上記第27項記載の活性化ケイ素の組成物。
30、Zn+Sb+Cdの合計濃度は0.0008重量
%より少なく、Snの濃度は約0.0003重量%であ
り、Niの濃度は約0.0018重量%であり、そして
Crの濃度は約0.006重量%である、ケイ素からな
る、上記第27項記載の活性化ケイ素の組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジエフリイ・マーク・ラーナード アメリカ合衆国 ウエストバージニア州 25064 ダンバー・テンスストリート 1 (72)発明者 バーナード・カナ アメリカ合衆国 ニユーヨーク州 10994 ウエストナイアツク・ロビンレイン 5

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: RSiX (I) の有機ハロヒドロシランを、活性化ケイ素を一般式: RX の有機ハライドおよび水素の混合物と触媒量の触媒と接
    触させて高温において反応させて、選択的に製造するこ
    とからなり、式中、 Rは20個までの炭素原子を有するヒドロカルビル基で
    あり、 Xはハロゲン原子であり、そして a、bおよびcは1または2の整数であり、ただしa+
    b+cの合計は4であり、ここで活性化ケイ素の床中の
    次の金属原子の濃度は、次の通りである: (i)Zn、SbおよびCdは、個々にまたは合計、ケ
    イ素の0.05重量%より少なく、 (ii)Snはケイ素の0.01重量%より少なく、 (iii)Niはケイ素の0.001〜0.02重量%で
    あり、 (iv)Crはケイ素の0.001〜0.06重量%であ
    り、そして (v)Cuはケイ素の10重量%までである、ことを特
    徴とする有機ハロヒドロシランの直接合成法。
  2. 【請求項2】活性化ケイ素を、一般式: RX の有機ハライドおよび水素の混合物と反応させることに
    よる、一般式: RSiX (I) の有機ハロヒドロシランの直接合成法において使用し、
    そしてケイ素および (i)個々にまたは合計、ケイ素の0.05重量%より
    少ないZn、SbおよびCd、 (ii)ケイ素の0.01重量%より少ないSn、 (iii)ケイ素の0.001〜0.02重量%であるN
    i、 (iv)ケイ素の0.001〜0.06重量%であるC
    r、および (v)ケイ素の10重量%までであるCu、からなるこ
    とを特徴とする活性化ケイ素の組成物。
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