JP5552980B2 - 鋳造装置 - Google Patents

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本発明は、鋳造装置に関する。特に、圧力を加えて金型に溶融金属(溶湯)を射出して製品を鋳造するいわゆるダイカストマシンに関する。本明細書でいう「鋳造装置」は「ダイカストマシン」を意味する。
鋳造装置は、典型的には、金型と、金型のキャビティに溶融金属を射出するためのスリーブとプランジャを備える。金型には、スリーブ先端からキャビティへ通じる湯道が設けられている。スリーブに流し込まれた溶湯は、プランジャの前進によって圧力が加えられ、湯道を通ってキャビティへと押し出される。スリーブ内の溶融金属を金型へ射出する際、溶融金属の流れが乱れる。流れの乱れ(乱流)が大きいと気泡が発生し、その気泡が金型のキャビティへ供給されることがある。キャビティ内の気泡はいわゆる巣穴の原因となり、製品の品質を低下させる。
そこで、例えば特許文献1に、溶融金属射出時の乱流を抑制するように工夫した鋳造装置が提案されている。その鋳造装置では、分流子と呼ばれる部品をスリーブの先端に配置する。分流子は、溶融金属の流れを円滑にするための部品であり、スリーブ先端からその側方へと伸びている湯道へ通じる溶融金属の流路を、直角に曲がる流路から緩やかに湾曲する流路へと変える役目を果す。具体的には、スリーブの長手方向中心線に沿った断面(縦断面)において、分流子前面(スリーブ内空間を向いている面)の輪郭線が、その一端がスリーブの内面と緩やかに繋がり他端が湯道の内面と緩やかに繋がるように湾曲している。溶融金属はこの分流子の前面の湾曲に案内されて円滑にスリーブから湯道へと流れることができ、流れの乱れが抑制される。
実開昭60−56158号公報
スリーブの縦断面で見たとき、溶融金属の流れはスリーブ中心線に沿った方向から湯道の中心線に沿った方向に略90度変化する。上記した分流子は、この略90度の流れの方向の変化を円滑にし、乱れの発生を抑制する。
特許文献1の分流子は、スリーブの縦断面で見たときの溶融金属の流れを円滑にすることに主眼を置いている。これは、溶融金属の流れが縦断面において略90度変化するからである。このように、スリーブ縦断面で見たときの溶融金属の流れを円滑にする工夫は従来検討されていたが、スリーブの長手方向に直交する断面(横断面)における溶融金属の流れは、その方向がさほど変化しないためあまり着目されていなかった。しかしながら、スリーブ横断面で見たときの溶融金属の流れも円滑である方が好ましい。本願明細書は、スリーブ横断面で見たときの溶融金属の流れを円滑にし、湯道内での溶融金属の流れを一層円滑にする技術を提供する。
本明細書が開示する鋳造装置の一実施形態では、鋳造装置は湯道を備える。湯道は、スリーブ先端からスリーブ側方へと伸びており金型のキャビティに通じている。この鋳造装置では、スリーブ内空間に面している湯道開口部をスリーブ長手方向と直交する横断面で見たときに、湯道開口部の幅が、スリーブ内空間側からスリーブ外側に向けて漸減している。
別言すると、上記の鋳造装置では、スリーブ長手方向と直交する横断面において、湯道開口部の幅がスリーブ内空間側から湯道の奥(溶融金属の流れ方向下流側)に進むにつれて徐々に狭まっている。溶融金属の流路の幅が徐々に狭まるように湯道開口部が形成されているので、乱流の発生が抑制される。即ち、スリーブの横断面で見たときの溶融金属の流れが円滑となる。
湯道は、スリーブの先端側面に孔(もしくは切欠)が設けられ、そこから伸びている形態もあれば、そのような孔(もしくは切欠)は設けず、スリーブ先端に接している金型部分に、(即ち、スリーブ先端よりも前方で)スリーブ側方に伸びる湯道が設けられる形態もある。前者の場合、スリーブ先端側面に設けられた孔(もしくは切欠)が湯道開口部に相当する。
上記の横断面における湯道開口部の輪郭線の形状にはいくつかの好ましい形態がある。例えば、上記の横断面において、湯道開口部の両側の輪郭線の少なくとも一方が、スリーブ内周面と滑らかに連なる円弧をなしていてもよい。この構成によると、スリーブの横断面で見たときに、溶融金属が、円弧に沿って湯道内に滑らかに導かれるので乱流の発生が一層抑制される。
また、上記の横断面において、湯道開口部の一方の輪郭線がスリーブ内周面と滑らかに連なる円弧をなしており、他方の輪郭線がスリーブ内周面の接線と一致する直線をなしていてもよい。この構成による場合も、スリーブの横断面で見たときに、溶融金属が円弧及び接線に沿って湯道に滑らかに導かれる。即ち、溶融金属はスリーブから湯道へ滑らかに導かれるので乱流の発生が抑制される。この場合、上記他方の輪郭線が、さらに、上記横断面において、湯道開口部より溶融金属の流れ方向下流側における湯道の輪郭線の延長線と一致する直線をなしていてもよい。この構成によると、溶融金属がより滑らかに湯道内に導入される。
さらにまた、上記の横断面において、湯道開口部の両側の輪郭線の少なくとも一方が、スリーブ内周面の接線と一致する直線をなしていてもよい。この構成の場合も、スリーブの横断面において、溶融金属が接線に沿って湯道内に滑らかに導入される。
第1実施例の鋳造装置の縦断面図を示す。 図1におけるII−II断面図(横断面図)を示す。 第2実施例の鋳造装置の横断面図を示す。 第3実施例の鋳造装置の横断面図を示す。 第4実施例の鋳造装置の横断面図を示す。 第5実施例の鋳造装置の縦断面図を示す。
以下に説明する実施例の技術的特徴を列挙する。
(形態1)湯道孔(湯道開口部)は、スリーブの前端部の側方に設けられている。なお、「スリーブの前方」とは、スリーブ内を往復移動するプランジャの前進方向を意味する。
(形態2)一の実施形態では、スリーブ長手方向中心線と直交する横断面において、湯道孔の両側の輪郭線が、スリーブ内周面と湯道奥側の内周面を滑らかに結ぶ円弧をなしている。なお、「湯道奥側」とは、湯道の溶融金属の流れ方向下流側を意味する。
(形態3)他の実施形態では、スリーブ長手方向中心線と直交する横断面において、湯道孔の一方の輪郭線がスリーブ内周面と湯道奥側の内周面を滑らかに結ぶ円弧をなしており、他方の輪郭線がスリーブ内周面の接線と一致するとともに、湯道奥側の内周面の延長線と一致する直線をなしている。
(形態4)他の実施形態では、スリーブ長手方向中心線と直交する横断面において、湯道孔の両側の輪郭線が、スリーブ内周面の接線と一致する直線をなしている。
(形態5)他の実施形態では、スリーブ長手方向中心線と直交する横断面において、湯道孔の一方の輪郭線がスリーブ内周面の接線と一致し、他方の輪郭線がスリーブ内周面の接線と一致するとともに、湯道奥側の内周面の延長線と一致する直線をなしている。
図面を参照して第1実施例の鋳造装置2について説明する。図1に示すように、鋳造装置2は、圧力を加えて金型に溶融金属(溶湯)を射出して製品を鋳造する装置(ダイカストマシン)である。鋳造装置2は、主な部品として、固定金型4と、固定金型4に密着及び離間する可動金型6と、固定金型4に固定されるスリーブ10と、スリーブ10内を往復移動するプランジャ30とを備える。本実施例の鋳造装置2は、スリーブ10はその長手方向が略水平となるように配置されており、スリーブ10内をプランジャ30が略水平方向に往復移動する横型の鋳造装置である。
固定金型4と可動金型6は、ともに合金鋼製の金型である。固定金型4は、図示しない固定盤に固定されている。可動金型6は、図示しない可動盤に固定されている。可動盤の動作に伴って、可動金型6が固定金型4に密着及び離間する。なお、型同士を密着させることは、「型を閉じる」と称し、密着した型を離間することは、「型を開く」と称することもできる。図1に示すように、可動金型6が固定金型4に密着したときに、2つの金型4、6の間に、製品を鋳造するためのキャビティ(図示省略)と、そのキャビティとスリーブ10内の空間を連通する湯道8が形成される。スリーブ10から射出される溶湯は、湯道8を通過してキャビティに供給される。縦断面における湯道8の幅(図1のt)と、横断面における湯道8の幅(図2のw)とは、製造する製品、溶湯の射出条件、金型のゲート断面積、スリーブ10のサイズ等に応じて適宜決定される。一例として、スリーブ10の径が180mm、縦断面における湯道幅tは30mm、横断面における湯道幅wは100mmである。
スリーブ10内にプランジャ30が配置されている。スリーブ10とプランジャ30はともに合金鋼製の円筒状部材である。プランジャ30の後端は、プランジャ30を前進及び後退させるアクチュエータ(図示省略)に連結されている。プランジャ30を後退端に位置させた状態(図1に示す状態)で、溶湯供給孔18からスリーブ10内に溶湯Hが供給される。アクチュエータによってプランジャ30を前進させ、スリーブ10内の溶湯Hが湯道8を通じてキャビティ内へ射出される。
湯道8のスリーブ内空間に面している部分(湯道開口部)について詳しく説明する。図1に示すように、スリーブ10の先端上方に湯道孔19が開口しており、上記した湯道8は、湯道孔19を通じてスリーブ内空間に通じている。即ち、この湯道孔19が、スリーブ内空間に面している湯道8の開口部(湯道開口部)に相当する。なお、図1、図2に示されているとおり、湯道孔19は、厳密にはスリーブ10先端部の側方に形成された切欠である。
湯道孔19(湯道開口部)について、図2を参照してさらに説明する。図2は、スリーブ10の長手方向中心線(図1の一点鎖線)と直交する横断面(以下では単に「横断面」と呼ぶ)を示す。図2に示すように、湯道孔19は、スリーブ10内側の開口幅がスリーブ10外側の開口幅より大きく形成されている。また、湯道孔19の開口幅は、スリーブ10内側から外側に向けて漸減するように形成されている。即ち、湯道孔19は、横断面で見たときの幅が、スリーブ内空間側からスリーブ外側に向かって漸減するように形成されている。
さらに、本実施例では、上記の横断面において、湯道孔19の一方の輪郭線20は、スリーブ10の内周面12と湯道8の開口部より奥側の一方の輪郭線40とを滑らかに結ぶ円弧をなしており、湯道孔19の他方の輪郭線21は、スリーブ10の内周面12と湯道8の開口部より奥側の他方の輪郭線41とを滑らかに結ぶ円弧をなしている。なお、「湯道8の開口部より奥側の一方の(他方の)輪郭線40(41)」とは、湯道孔19(即ち湯道開口部)に連なる湯道部分であり、金型によって形成されている湯道8の横断面における輪郭線を意味する。「奥側」とは、溶融金属が湯道8を流れる際の下流側を意味する。以下では、湯道8の開口部より奥側の部分のことを単に「湯道8の奥側」と呼ぶ。また、湯道孔19の輪郭線20、21(湯道開口部の輪郭線20、21)を形成する円弧は、それぞれ、図2の破線部に示す円50、51の一部である。円50は、スリーブ10の内周面12と湯道8の奥側の一方の輪郭線40に接する。一方、円51は、スリーブ10の内周面12と湯道8の奥側の他方の輪郭線41に接する。以上の構成により、プランジャ30によって溶湯が押出される際に、スリーブ10内の溶湯が、円弧をなす輪郭線20、21に沿って滑らかに湯道8内に導入される。スリーブ10の横断面における溶湯の流れが円滑となる。なお、図1に示すように、湯道孔19(湯道開口部)のスリーブ10の長手方向開口幅は一定幅に形成されている。
本実施例の鋳造装置2によって、金型に溶湯を射出して製品を鋳造する場合における鋳造装置2の動作を説明する。図1に示すように、まず、コントローラ(図示省略)は、可動盤を動作させることによって、可動金型6を固定金型4に密着させ、2つの金型4、6の間にキャビティ及び湯道8を形成する。また、コントローラは、プランジャ30を後退端に位置させる。このとき、プランジャチップ32の先端面は、溶湯供給孔18より後方に位置する。この状態で、溶湯供給装置(図示省略)によって、溶湯供給孔18から、スリーブ10内に溶湯Hを供給する。
次いで、コントローラは、プランジャ30を所定の前進端位置まで前進させる。プランジャ30の前進に伴い、スリーブ10内の溶湯Hが湯道8を介して、キャビティ内へと射出される。このとき、湯道孔19(即ち湯道8の開口部)が上述した形状に形成されているため、スリーブ10内の溶湯Hが射出される際、溶湯Hは、円弧をなす輪郭線20、21に沿って滑らかに湯道8に導入される。スリーブ10の横断面における溶湯の流れが円滑となる。乱流の発生が抑制され、キャビティに充填された溶湯内に気泡が混在することが抑制される。
プランジャ30を前進端位置まで前進させると、コントローラは、その状態で、キャビティ内の溶湯が凝固するまでの間、所定時間待機する。鋳造空間内の溶湯Hが凝固することにより、製品が形成される。
以上、本実施例の鋳造装置2について説明した。上述の通り、本実施例では、湯道開口部(湯道孔19)は、その横断面における幅が、スリーブ内空間側からスリーブ外側に向けて漸減するように形成されている。さらに、湯道孔19の一方の輪郭線20は、スリーブ10の内周面12と湯道8の奥側の一方の輪郭線40とを滑らかに結ぶ円弧をなしている。また、湯道孔19の他方の輪郭線21は、スリーブ10の内周面12と湯道8の奥側の他方の輪郭線41とを滑らかに結ぶ円弧をなしている。そのため、スリーブ10内の溶湯Hの射出時において、溶湯Hは、円弧をなす輪郭線20、21に沿って滑らかに湯道8に導入される。即ち、スリーブ10の横断面における溶湯の流れが円滑となる。スリーブ10の横断面における溶湯の乱れが発生しにくくなり、気泡が発生しにくくなる。そのため、金型4、6のキャビティ内に気泡が入りにくくなるため、製品の品質が向上する。
図3を参照して、第2実施例の鋳造装置102について説明する。第2実施例の鋳造装置102は、その基本的構成は第1実施例の鋳造装置2と共通する。第2実施例の鋳造装置102は、スリーブ10の湯道孔119(即ち湯道開口部)の形状において第1実施例と相違する。第2実施例では、スリーブ10の横断面において、湯道孔119の一方の輪郭線120が、スリーブ10の内周面112と湯道8の奥側の一方の輪郭線140とを滑らかに結ぶ円弧をなしている。この円弧は、スリーブ10の内周面112と湯道8の奥側の一方の輪郭線140に接する円150(図中破線部参照)の一部である。また、湯道孔119の他方の輪郭線121が、スリーブ10の内周面112の接線151(図中破線部参照)と一致するとともに、湯道8の奥側の他方の輪郭線141の延長線と一致する直線をなしている。第2実施例の構成による場合も、第1実施例と同様に、スリーブ10内の溶湯Hの射出時において、溶湯Hが輪郭線120、121に沿って滑らかに湯道8に導入される。即ち、スリーブ10の横断面における溶湯の流れが円滑となる。
図4を参照して、第3実施例の鋳造装置202について説明する。第3実施例の鋳造装置202も、湯道孔219(湯道開口部)の形状において上記各実施例と相違する。第3実施例では、スリーブ10の横断面において、湯道孔219の両側の輪郭線220、221が、それぞれ、スリーブ10の内周面212の接線250、251(図中破線部参照)と一致する直線をなしている。第3実施例の構成による場合も、上記各実施例と同様に、スリーブ10内の溶湯Hの射出時において、溶湯Hが輪郭線220、221に沿って滑らかに湯道8に導入される。即ち、スリーブ10の横断面における溶湯の流れが円滑となる。
図5を参照して、第4実施例の鋳造装置302について説明する。第4実施例の鋳造装置302も、湯道孔319(湯道開口部)の形状において上記各実施例と相違する。第4実施例では、スリーブ10の横断面において、湯道孔319の一方の輪郭線320が、スリーブ10の内周面312の接線350(図中破線部参照)と一致する。また、湯道孔319の他方の輪郭線321が、スリーブ10の内周面312の接線351(図中破線部参照)と一致するとともに、湯道8の奥側の輪郭線341の延長線と一致する直線をなしている。第4実施例の構成による場合も、上記各実施例と同様に、スリーブ10内の溶湯Hの射出時において、溶湯Hが輪郭線320、321に沿って滑らかに湯道8に導入される。即ち、スリーブ10の横断面における溶湯の流れが円滑となる。
図6を参照して、第5実施例の鋳造装置402について説明する。図6は、鋳造装置402の縦断面図である。鋳造装置402では、スリーブ410の先端は、切欠や孔を有さない単純な円筒形である。鋳造装置402の湯道408は、スリーブ410の先端より前方にてスリーブ側方に伸びている。この場合、図6の破線部分409が湯道開口端に相当する。図6のA−A線に沿った横断面は、図2と同様である。従って、鋳造装置402は、鋳造装置2と同様の効果を奏する。
上記各実施例の変形例を以下に列挙する。
(1)湯道孔の形状(即ち、湯道開口部の形状)は、その横断面における幅が、スリーブ内空間側からスリーブ外側に向かって漸減していればよく、上記各実施例で説明したものに限られない。従って、例えば、湯道孔は、輪郭線のうちの一方がスリーブ内周面の接線であって、湯道の奥側の輪郭線と一致しない直線をなし、他方がスリーブの内周面と湯道の奥側の輪郭線とを滑らかに結ぶ円弧をなすように形成してもよい。
(2)また、湯道孔は、輪郭線のうちの一方が、従来の湯道孔と同様に、湯道の奥側の輪郭線の延長線に一致する直線であって、スリーブ内周面の接線と一致しない直線をなし、他方のみが、スリーブの内周面とその奥側の輪郭線とを滑らかに結ぶ円弧、又は、スリーブ内周面の接線と一致する直線をなすように形成してもよい。
(3)湯道孔のスリーブ長手方向の開口幅(図1のt参照)は一定幅に限られない。従って、例えば、湯道孔のスリーブ長手方向の開口幅がスリーブ内側から外側に向けて漸減するように湯道孔を形成してもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:鋳造装置、4:固定金型、6:可動金型、8:湯道、10:スリーブ、12:スリーブの内周面、18:溶湯供給孔、19:湯道孔(湯道開口部)、20、21:湯道孔の輪郭線、30:プランジャ、40、41:湯道の奥側の輪郭線、50、51:円、102:鋳造装置、112:スリーブの内周面、119:湯道孔、120、121:輪郭線、150:円、151:接線、202:鋳造装置、212:スリーブの内周面、219:湯道孔、220、221:輪郭線、250、251:接線、302:鋳造装置、312:スリーブの内周面、319:湯道孔、320、321:輪郭線、341:湯道の奥側の輪郭線、350、351:接線、402:鋳造装置、408:湯道、410:スリーブ、H:溶湯

Claims (5)

  1. 金型と、
    金型に連結されておりキャビティへ射出する前の溶融金属を貯めておくためのスリーブと、を備える鋳造装置であって、
    スリーブ先端からスリーブ側方へと伸びており金型のキャビティに通じる湯道が形成されており、
    スリーブ内空間に面している湯道開口部をスリーブ長手方向と直交する横断面で見たときに、当該開口部の幅が、スリーブ内空間側からスリーブ外側に向けて漸減していることを特徴とする鋳造装置。
  2. 前記横断面において、前記開口部の両側の輪郭線の少なくとも一方が、スリーブ内周面と滑らかに連なる円弧をなしていることを特徴とする請求項1に記載の鋳造装置。
  3. 前記横断面において、前記開口部の一方の輪郭線がスリーブ内周面と滑らかに連なる円弧をなしており、他方の輪郭線がスリーブ内周面の接線と一致する直線をなしていることを特徴とする請求項1に記載の鋳造装置。
  4. 前記他方の輪郭線が、さらに、前記横断面において、前記開口部より溶融金属流れ方向下流における湯道の輪郭線の延長線と一致する直線をなしていることを特徴とする請求項3に記載の鋳造装置。
  5. 前記横断面において、前記開口部の両側の輪郭線の少なくとも一方が、スリーブ内周面の接線と一致する直線をなしていることを特徴とする請求項1に記載の鋳造装置。
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