JP5552398B2 - リチウムイオン電池 - Google Patents

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Description

本発明は、積層型構造を有するリチウムイオン電池に関するものである。
近年のエレクトロニクス分野の急速な進展により、電子機器の高性能化、小型化、ポータブル化が進み、これら電子機器に使用される再充電可能な高エネルギー密度の二次電池の要求が強まっている。
従来、これらの電子機器に搭載される二次電池としては、鉛蓄電池、ニカド電池、ニッケル−水素電池が挙げられるが、近年、リチウムイオンを吸蔵・放出できる炭素材料、リチウム合金などを活物質として用いた負極と、リチウム含有複合酸化物などを活物質として用いた正極と組み合わせたリチウムイオン電池が研究・開発され、実用化されている。この種の電池は電池電圧が高く、従来の電池に比べて、重量及び体積あたりのエネルギー密度が大きく、今後最も期待される二次電池である。
特に、角形電槽やアルミラミネートフィルム電槽を用いたリチウムイオン電池は、組電池で使用する場合、セル間の間隙が少なく、体積効率の高い組電池が得られるため、好適である。この角形電槽やアルミラミネートフィルム電槽を用いたリチウムイオン電池に入れる電極群としては、しばしば、短冊状の正極と負極とがセパレータを介して積層したものが用いられる(例えば、特許文献1参照)。なお、前記リチウムイオン電池を作る場合、正極又は負極のいずれかを支配極に定め、支配極側の電極は容量、サイズにおいて他方の極性の電極より小さく作るのが一般的である。
特開2010−40227号公報
しかしながら、サイズに大小のある短冊状の正極と負極とをセパレータを介して積層し電極群とする場合、最もセパレータにストレスを与える鋭角的な部分である電極の端部で短絡(ショート)が発生しやすいという問題点があった。短絡の発生の可能性は、リチウムイオン電池の作成段階から始まり、前記電池は、充放電が繰り返されて使用されればされるほど、短絡が発生しやすくなる。また、短絡は放電状態より、充電状態ほど発生しやすい。このような短絡が発生した場合、短絡箇所が異常発熱する場合が多く、最悪の場合には発火にいたることがあり危険である。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、短絡の少ない安全な積層型リチウムイオン電池を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明者等は、鋭意検討した結果、電極群において、塗膜部分の小さい方の電極の並びにおいて、少なくとも1枚の前記電極が積層方向と直交する方向にずれることで、短絡が極端に発生しにくいことを見出した。これは、積層電極群中の最もセパレータにストレスを与える鋭角的な部分のストレスを効率的に分散できたためである。ここでいう効率的とは、性能に影響することなく効果を引き出すことをいう。
すなわち本発明は、以下の発明を提供するものである。
(1)正極または負極の一方の極性を有するn枚(nは2以上の整数)の電極Aと、前記電極Aとは異なる正極または負極の極性を有するn+1枚の電極Bとを、セパレータを介して交互に積層した電極群を、有機電解液とともに電槽に挿入してなり、前記電極A及び前記電極Bは、活物質の塗膜部分を有し、前記電極Bの塗膜部分は前記電極Aの塗膜部分よりも大きく、前記電極群において、それぞれの前記電極Aの塗膜部分の全てが前記電極Bの塗膜部分の内側に配置され、前記電極Aの並びで、少なくとも1枚の前記電極Aが積層方向と直交する方向にずれることを特徴とするリチウムイオン電池であって、さらに、前記電極Aのずれ幅が、前記電極Aの塗膜部分の主成分の最大粒径の2倍以上(250/13)倍以下であることを特徴とするリチウムイオン電池。
(2)前記電極A及び前記電極Bの前記塗膜部分は、稜線を有する膜形状であることを特徴とする(1)に記載のリチウムイオン電池
(3)ずれを生ずる前記電極Aの枚数が、前記電極Aの全枚数の10%以上であることを特徴とする(1)または(2)に記載のリチウムイオン電池。
本発明により、短絡の少ない安全な積層型リチウムイオン電池を提供することができる。
本発明にかかるリチウムイオン電池の斜視図。 本発明にかかるリチウムイオン電池の図1でのA−A´断面図。 本発明にかかるリチウムイオン電池の図1でのB−B´断面図。 本発明にかかる負極板13の模式的な斜視図。 本発明にかかる正極板21の模式的な斜視図。
以下図面に基づいて、本発明のリチウムイオン電池1を詳細に説明する。図1は、本発明の積層型のリチウムイオン二次電池(以下、単にリチウムイオン電池という)の全体構造を模式的に表した斜視図であり、図2は、リチウムイオン電池1の図1でのA−A´断面図であり、図3は、リチウムイオン電池1のB−B´断面図である。
図1に示すように、リチウムイオン電池1は、正極板、負極板、セパレータなどを収納したラミネートパックより、正極端子3と負極端子5が突出している。
図2に示すように、本実施形態のリチウムイオン電池1は、実際に充放電反応が進行する負極板13と正極板21を含む極板群が、有機電解液とともに外装であるラミネートフィルム7の内部に封止された構造を有する。詳しくは、高分子−金属複合ラミネートフィルム7を電池の外装として用いて、その周辺部の全部を熱融着にて接合することにより、極板群を収納し密封した構成を有している。なお、図は、各構成を模式的に表したものであり、図2では4枚の負極板13と3枚の正極板21が積層されているが、通常はより多数の電極を積層する。
電極群は、負極集電体9の両面に負極塗膜部分11が配置された負極板13と、正極集電体19の両面に正極塗膜部分17が配置された正極板21とを積層した構造を有している。具体的には、1つの負極塗膜部分11とこれに隣接する正極塗膜部分17とが、セパレータ15を介して対向するようにして、負極板13、セパレータ15および正極板21がこの順に積層されている。
これにより、隣接する負極板、セパレータおよび正極板は、1つの単電池を構成する。従って、リチウムイオン電池1は、単電池が複数積層されることで、電気的に並列接続されてなる構成を有するともいえる。また、単電池の外周には、隣接する負極集電体9と正極集電体19との間を絶縁するためのシール部(絶縁層)(図示せず)が設けられていてもよい。発電要素の両最外層に位置する負極集電体9には、いずれも片面のみに負極塗膜部分11が配置されているが、両面に負極塗膜部分11が設けられてもよい。なお、図2とは正極板および負極板の配置を逆にすることで、発電要素の両最外層に最外層正極集電体が位置するようにし、最外層正極集電体の片面のみに正極塗膜部分が配置されているようにしてもよい。
負極集電体9および正極集電体19は、各電極(正極および負極)と導通される負極端子5および正極端子3がそれぞれ取り付けられる、負極端子5および正極端子3は、ラミネートフィルム7の端部に挟まれるようにしてラミネートフィルム7の外部に導出される構造を有している。負極端子5および正極端子3はそれぞれ、必要に応じて負極タブおよび正極タブ(図4、図5を参照)を介して、各電極の負極集電体9および正極集電体19に超音波溶接や抵抗溶接等により取り付けられていてもよい。
正極塗膜部分17は、負極塗膜部分11よりも小さく、正極塗膜部分17の全部が負極塗膜部分11の内側に配置されている。つまり、電極群を積層方向より観察した場合、正極塗膜部分17は負極塗膜部分11よりはみ出さない。
図3では、正極板21は3枚積層されており、2枚目の正極板は、積層方向と直交する方向に、ずれ幅Cだけずれている。ずれ幅Cは正極塗膜部分17の主成分の最大粒径の2倍以上であることが好ましい。正極塗膜部分17の主成分とは、正極活物質のことである。なお、負極塗膜部分11を正極塗膜部分17よりも小さく形成する場合は、負極塗膜部分11の主成分とは、負極活物質のことであり、ずれ幅Cは、負極活物質の最大粒径の2倍以上であることが好ましい。
ずれを生ずる正極の枚数が、正極の全枚数の10%以上であることが好ましい。したがって、図3では、ずれを生ずる正極の枚数が1枚であるが、複数の正極がずれを有していても良い。
図4は、負極板13の模式的な斜視図である。負極板13は、負極集電体9に、負極活物質を有する負極塗膜部分11と、負極タブ10を有する。負極板13は、大面積の負極集電体に大面積の負極塗膜を形成した後、裁断され、形成される。裁断された箇所に稜線12を有する。
図5は、正極板21の模式的な斜視図である。正極板21は、正極集電体19に、正極活物質を有する正極塗膜部分17と、正極タブ18を有する。正極板21は、大面積の正極集電体に大面積の正極塗膜を形成した後、裁断され、形成される。裁断された箇所に稜線20を有する。
なお、本実施形態においては、正極を支配極とし、正極塗膜部分17を負極塗膜部分11よりも小さく形成したが、負極を支配極とし、負極塗膜部分11を正極塗膜部分17よりも小さく形成し、負極塗膜部分11の全部が正極塗膜部分17の内側に配置し、負極板13をずらしてもよい。
また、本実施形態において積層方向と直交する方向(極板の短手方向)にずらした例を示したが、小さい方の塗膜部分の全部が大きい方の塗膜部分の内側に配置されていれば良く、極板を長手方向や短長手方向(短手方向および長手方向のいずれにもずれた状態、すなわち平面内の斜め方向)にずらしても良い。
なお、正極板21に使用する正極活物質としては、LiMnなどのスピネル構造化合物や一般的にLiMOで表されるα−NaFeO構造を有するリチウム含有遷移金属複合酸化物などが利用できる。ここでMはCo,Ni,Mn,Ti,Feなどから選ばれる単独または2種類以上の金属元素である。さらにはリチウムの挿入可能なMnOやVなどの金属酸化物やTiSやZnSなどの金属硫化物、電気化学的酸化還元活性を有するポリアニリンやポリピロールなどのπ共役系高分子、分子内に硫黄−硫黄結合の形成−開裂を利用するジスルフィド化合物などを用いることも可能である。
一方、負極板13に使用する負極活物質としては、天然に産出される黒鉛を加工処理したもの、または有機原料を人工的に2000℃以下で焼成した非晶質炭素、有機原料を人工的に2000℃以上の高温で焼成しグラファイト構造が発達した平坦な電位特性を有する人造黒鉛系炭素材料が用いられる。
正極集電体19としては5〜60μmの厚さのアルミニウム箔が好ましく、この集電体の少なくとも片面に、上記正極活物質と、鱗状グラファイトやカーボンブラック等の導電助剤及びポリフッ化ビニリデン等のバインダーを溶剤でペースト状にしたものを塗工、乾燥して30〜300μmの厚さの正極活物質含有塗膜を形成したものを使用できる。
負極集電体9としては5〜60μmの厚さの銅箔が好ましく、この集電体の少なくとも片面に、上記負極活物質と、ポリフッ化ビニリデン等のバインダーを溶剤でペースト状にして塗工、乾燥して30〜300μmの厚さの負極活物質含有塗膜を形成したものを使用できる。
また、本発明に使用できる電解液溶媒は通常、電解液系リチウムイオン電池で使用されている溶媒、例えば、エチレンカーボネート(EC)、γ−ブチロラクトン(GBL)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)を主溶媒として用いることができ、また、副溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)、スルホラン(SL)、ジメトキシエタン(DME)、ジエトキシエタン(DEE)、2−メチル−テトラヒドロフラン(2−MeTHF)、各種グライム類等を混合して用いることができる。例えば、ECとGBLの混合溶媒などは、内圧が上がりにくく好適である。
また、電解液の溶質として使用するリチウム塩は通常、電解液系リチウムイオン電池で使用されているリチウム塩、例えば、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、過塩素酸リチウム(LiClO)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)などの無機リチウム塩、トリフルオロメチルスルホン酸リチウム(LiOSOCF)、ビス(トリフルオロメチルスルフォニル)イミドリチウム(LiN(CFSO)、ビス(パーフルオロエチルスルフォニル)イミドリチウム(LiN(CFSO)などの有機リチウム塩を、適宜選択して使用できる。
また、セパレータ15としては、膜厚均一性、機械的特性(特に突刺し強度を含む)、透過性、シャットダウン特性及びメルトダウン特性のバランスに優れているポリオレフィン系材料の多孔シートが好適である。
ラミネートフィルム7としては、高分子フィルム間に金属フィルムを配置し全体を積層一体化してなる従来公知のものを使用することができる。例えば、ポリプロピレン、アルミニウム、ナイロンをこの順に積層してなる3層構造のラミネートフィルム等を用いることができる。
本発明によれば、積層電極群中の最もセパレータにストレスを与える鋭角的な部分のストレスを効率的に分散できるため、短絡が極端に発生しにくい。
以下、本発明について実施例および比較例を用いて具体的に説明する。
[実施例(参考例)1〜9]
(a)正極活物質合剤の塗工用スラリーの調製
正極活物質として平均粒径10μm、最大粒径52μmのLiCoO粉末91重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン樹脂4.0重量部、導電材としてグラファイト粉末5.0重量部、分散剤としてN−メチルピロリドンを配合したものを、分散機にて攪拌混合することにより正極活物質合剤の塗工用スラリーを調製した。
(b)正極板の製造
次いで、上記の正極活物質合剤の塗工用スラリーを、ダイコータを用いてアルミ箔からなる集電体上に連続的に片面塗工し、オーブンで乾燥して分散剤を除去することにより集電体上に所定の正極活物質合剤塗膜を形成し、次いで他面にも同様の方法で同じ厚さの正極活物質合剤塗膜を形成した。これをプレスし、所定サイズにサイジングし、タブ接続部の塗膜部分を除去し、これに正極タブを溶着して正極を得た。
このとき、正極塗膜部分は負極塗膜部分より小さく作った。正極塗膜部分は、正極塗膜部分の各辺が2〜4mm程度負極塗膜部分の内側になるよう配置した。
(c)負極活物質合剤の塗工用スラリーの調製
負極活物質として平均粒径20μm、最大粒径81μmの人造黒鉛粉末を90重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン樹脂を10重量部、分散剤としてN−メチルピロリドンを配合したものを、分散機にて攪拌混合させることにより、負極活物質合剤の塗工用スラリーを調製した。
前記最大粒径、および平均粒径はレーザー光回折法による粒度分布測定における体積基準のメディアン径(D50)を示したものである。なお、最大粒径は前記測定における最大の値としたものである。
(d)負極板の製造
次いで、上記の負極活物質合剤の塗工用スラリーを、それぞれダイコータを用いて銅箔からなる集電体上に連続的に片面塗工し、オーブンで乾燥して分散剤を除去することにより集電体上に所定の負極活物質合剤塗膜を形成し、次いで、他面にも同様の方法で同じ厚さの負極活物質合剤塗膜を形成した。次いでプレスし、所定サイズにサイジングし、タブ接続部の塗膜部分を除去し、これに負極タブを溶着して負極を得た。
(e)電池の組立て
上記の工程で製造した20枚の正極板及び21枚の負極板を用いて、これら正・負極板と、三次元空孔構造を有するポリエチレン系の微多孔性フィルムからなるセパレータとを、セパレータ/負極/セパレータ/正極/セパレータ/負極/セパレータ/正極・・・正極/セパレータ/負極の順に積層し、外形が70mm×100mm×5mmの電極群(正負極タブを除く)を作製し、絞り加工を施したアルミラミネートフィルムの凹部に挿入し、正極/負極端子をそれぞれ付着し、絞り加工を施していないアルミラミネートフィルムを沿わせ、端子部辺と、その他1辺をヒートシールした。このとき、端子部には、端子とアルミ基材との短絡を防ぐため、合成樹脂からなるシートフィルムを介してシールしてドライセルを作製した。
なお、前記正極板をずらす部位は、中央部を基準として行った。
また、前記正極板をずらす枚数が5枚以上の場合、連続的にずらす場合と、不連続(1枚おき)でずらす場合とに分けてドライセルを作製した。
次に、重量混合比3:7のエチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの混合溶媒に六フッ化リン酸リチウムを1.3mol/Lになるように溶解した有機溶媒を、上記ドライセルの開口する1辺から注入し、残りの1辺をヒートシールした。次にこれを0.1CAの電流で所定の初充電、所定時間保管を行い、その後、0.2CAの電流で、セル電圧が2.75Vになるまで放電し、最後に活性化処理とした後、一度開封し、セル内を減圧した後、最終封口のためヒートシールし、アルミラミネートフィルムを裁断して、表1に示すように塗工部分が小さい正極を所望数ずらしたセルを、それぞれ1000セルを作製した。
[実施例(参考例)10〜15]
塗工部分が小さい電極を負極とし、負極活物質をグラファイト層間化合物(GIC)として以外は、参考例1と同様に表1に示すように塗工部分が小さい負極を所望数ずらしたセルを、それぞれ1000セル作製した。
なお、負極をずらす部位は、中央部を基準として行った。
[比較例]
正極板、負極板、セパレータを交互に積層してなる電極群において、正極板、負極板がそれぞれずれないように構成した以外は、実施例1と同様に1000セル作製した。
種々作製した実施例と比較例のリチウムイオン電池の塗工部分が小さい電極、電極の主成分、小さい電極で用いた活物質の最大粒径、塗工部分が小さい電極の最大ずれ幅、塗工部分が小さい電極のずれ枚数、および配置について表1に併記した。
また、種々作製した実施例と比較例のリチウムイオン電池について、短絡の有無の確認を行った。短絡の有無は、1000サイクルの充放電を行い、短絡の発生数を目視により計測した。その結果を、表1に示す。
Figure 0005552398
表1に示すように、実施例(参考例)1〜15は比較例1に比べて、短絡発生数を抑制することが可能であった。これは、塗膜部分の小さい方の電極の塗膜部分の切断断部の稜線の積層方向への重なりを少なくとも1枚以上ずらし積層電極中のセパレータへのストレスを効率的に分散することで、短絡発生セル数を抑制することができたものと考えられる。
また、参考例1と実施例2〜9、または参考例10と実施例11〜15を比較すると、最大ずれ幅が最大粒径の2倍以上となる場合、短絡発生数が激減していることが分かる。
さらに、実施例(参考例)1〜4と実施例6〜9、実施例(参考例)10〜13と実施例14〜15を比較すると、ずれ枚数が、セル中の塗膜部分が小さい電極の枚数(20枚)の10%以上となっている場合、短絡発生セル数をさらに抑制することができる。
以上のとおり、本発明を用いることにより、短絡の少ない安全な積層型リチウムイオン電池を提供することができ、その工業価値は高い。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しえることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………リチウムイオン電池
3………正極端子
5………負極端子
7………ラミネートフィルム
9………負極集電体
11………負極塗膜部分
13………負極板
15………セパレータ
17………正極塗膜部分
19………正極集電体
21………正極板

Claims (3)

  1. 正極または負極の一方の極性を有するn枚(nは2以上の整数)の電極Aと、前記電極Aとは異なる正極または負極の極性を有するn+1枚の電極Bとを、セパレータを介して交互に積層した電極群を、有機電解液とともに電槽に挿入してなり、
    前記電極A及び前記電極Bは、活物質の塗膜部分を有し、
    前記電極Bの塗膜部分は前記電極Aの塗膜部分よりも大きく、
    前記電極群において、それぞれの前記電極Aの塗膜部分の全てが前記電極Bの塗膜部分の内側に配置され、前記電極Aの並びで、少なくとも1枚の前記電極Aが積層方向と直交する方向にずれる
    ことを特徴とするリチウムイオン電池であって、さらに、前記電極Aのずれ幅が、
    前記電極Aの塗膜部分の主成分の最大粒径の2倍以上(250/13)倍以下であることを特徴とするリチウムイオン電池。
  2. 前記電極A及び前記電極Bの前記塗膜部分は、稜線を有する膜形状であることを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン電池。
  3. ずれを生ずる前記電極Aの枚数が、前記電極Aの全枚数の10%以上であることを特徴とする請求項1または2記載のリチウムイオン電池。
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