JP5551533B2 - 杭施工方法及び杭連結装置 - Google Patents

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Description

本発明は、杭施工方法及びその杭施工方法に用いる杭連結装置に関する。
従来、既設の杭が並んだ杭列上を移動して、その杭列に連なる配置に杭を圧入する杭施工装置としての杭圧入機が知られている。杭圧入機はクランプ装置を備えており、そのクランプ装置が既設杭を挟持することで、既設杭から反力を取って杭を地中に圧入することができる。
この杭圧入機が既設杭から良好に反力を取るには、既設杭が堅牢に連設されていることが好ましいので、既設杭間のずれを抑えるように、隣接している既設杭を溶接して連結し、一体化した杭列から大きな反力を得ることを可能する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−68052号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、隣接する既設杭同士を強固に連結して堅牢な杭列を形成することはできるものの、溶接による手法ではその連結作業に時間を要してしまい、複数の杭を地中に圧入する施工工期が増大してしまうことがあった。また、杭材を引き抜く際には、その溶接した連結部分を切除しなければならず、その切除作業に時間を要し、場合によっては切除時の杭材損傷により、杭材の再使用に支障をきたしてしまうという問題があった。
本発明の目的は、良好に杭を連設することができる杭施工方法および、その杭施工方法に用いる杭連結装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
地盤に連設された既設杭の上端側を支持する複数のクランプ装置を備えて前記既設杭が連なる杭列上を移動する杭施工装置によって、前記既設杭に杭を並設する施工を行う杭施工方法に用いる杭連結装置であって、
隣接する双方の既設杭に当接可能に前記杭列を挟んで配されている一対の連結部と、
前記一対の連結部を接離させる駆動部とを備え、
前記駆動部が前記一対の連結部を前記既設杭に押圧することによって、隣接する既設杭を連結することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の杭連結装置において、
前記杭連結装置は、前記杭施工装置に設けられており、前記杭施工装置の前方への移動とともに、前記既設杭が連なる杭列の前方へ移動することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
地盤に連設された既設杭の上端側を支持する複数のクランプ装置を備え、前記既設杭が連なる杭列上を移動する杭施工装置によって、前記既設杭に杭を並設する施工を行う杭施工方法であって、
前記複数のクランプ装置が支持している既設杭間と、前記複数のクランプ装置のうち移動方向後方側のクランプ装置が支持している前記既設杭とその既設杭の後方に隣接した既設杭との間に杭連結装置を配して、その杭連結装置で隣接する既設杭同士を連結した状態で前記施工を行い、移動方向前方側のクランプ装置が支持している前記既設杭に並ぶ配置に新たな杭を設けた後、前記杭施工装置を前方へ移動させる際に、前記杭連結装置を順次前方に追設または移動させて新たに設けた杭と前記既設杭とを連結することを特徴とする。
本発明によれば、杭施工装置が、複数の既設杭が連設されてなる杭列上を移動して、既設杭に並ぶ配置に新たな杭を並設する際、杭連結装置で既設杭を連結して堅牢な杭列を構築し、その杭列をクランプ装置で支持することによって、杭施工装置はそれら既設杭から好適に反力を取って新たな杭の圧入を良好に行うことができ、良好に杭を連設することができる。
また、杭施工装置の移動に伴い、後方の杭連結装置を既設杭が連なる杭列の前方に順次移動させて、新たに設けた杭と既設杭とを連結させることにより、杭施工装置のクランプ装置が反力を取るための杭列を適切に構築することができるので、効率よく杭を連設する施工を行うことができる。
本発明の実施形態1における杭圧入機および杭連結装置を示す側面図である。 杭連結装置の実施形態1を示す説明図であり、開放状態を示す平面図(a)と、連結状態を示す平面図(b)である。 実施形態1における杭圧入機を用いた杭施工方法を示す説明図である。 実施形態1における杭圧入機を用いた杭施工方法を示す説明図である。 実施形態1における杭圧入機を用いた杭施工方法を示す説明図である。 実施形態1における杭圧入機を用いた杭施工方法を示す説明図である。 本発明の実施形態2における杭圧入機と杭連結装置を示す側面図である。 杭連結装置の実施形態2を示す説明図であり、開放状態を示す平面図(a)と、連結状態を示す平面図(b)である。 実施形態2における杭圧入機を用いた杭施工方法を示す説明図である。 実施形態2における杭圧入機を用いた杭施工方法を示す説明図である。 実施形態2における杭圧入機を用いた杭施工方法を示す説明図である。 実施形態2における杭圧入機を用いた杭施工方法を示す説明図である。 本発明の他の実施形態に用いる杭圧入機と杭連結装置を示す側面図である。 本発明の他の実施形態に用いる杭圧入機と杭連結装置を一部省略して示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る杭施工方法及びその杭施工方法に用いる杭連結装置の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
杭圧入機10は、図1に示すように、所定の杭P(例えば、鋼管杭)を地盤Gに圧入する杭施工装置であり、既に地盤Gに圧入された既設杭Pの上端側を掴んで支持する複数(例えば、本実施形態では3つ)のクランプ装置11…を備えたサドル12と、サドル12に対して前後動可能なスライドベース13と、スライドベース13上で左右に旋回可能なリーダマスト14と、リーダマスト14の前面に昇降可能に取り付けられたチャック装置15と、リーダマスト14に対してチャック装置15を昇降駆動するメイン油圧シリンダ16と、サドル12の下面に設けられた複数(例えば、本実施形態では4つ)の杭連結装置17…等を備えている。
クランプ装置11は、サドル12の下面に設けられている。このクランプ装置11は、地盤Gに連設された既設杭(鋼管杭)Pの上端側に挿入された状態で、図示しないクランプ用油圧シリンダにより水平方向に広げられるように拡径して、その鋼管杭Pの内壁面を押圧することで、その鋼管杭(既設杭)Pの上端側を掴むことができ、杭圧入機10を既設杭Pの上端部に支持させる。
特に、クランプ装置11は、掴んで支持した既設杭Pから反力を取って、杭圧入機10が新たに杭Pを圧入することができるように、杭圧入機10を既設杭Pの上端部に設置するようになっている。
なお、クランプ装置11は、例えば、移動方向先頭の基準となるクランプ装置11を除いて、サドル12に対して左右や前後に移動可能となっており、これにより円弧等の湾曲した線に沿って並んで圧入された複数の杭の上端側を複数のクランプ装置11でそれぞれ掴むことが可能となっているとともに、杭列の各杭の間隔が多少異なることがあって対応できるようになっている。
スライドベース13は、サドル12に対し前方に移動してチャック装置15を水平に前側に移動させることにより、サドル12を移動することなく、先頭のクランプ装置11が支持している既設杭Pの先に、二本の杭を前後方向に並べて順次圧入することを可能にする。
リーダマスト14は、スライドベース13に対し左右に旋回可能とされることにより、順次並んで圧入される杭の列の方向を直角にまげたり、湾曲して曲げたりすることが可能となっている。
これらスライドベース13とリーダマスト14とにより、圧入機本体のクランプ装置11を備えたサドル12に対してチャック装置15を水平方向に移動可能となっている。
チャック装置15は、その背面側がリーダマスト14の前面側に昇降可能に嵌合した状態とされるとともに、リーダマスト14とチャック装置15に接続されたメイン油圧シリンダ16により昇降駆動されるようになっている。
このチャック装置15の内部には、所定の油圧シリンダの駆動により作動して、上下に貫通した状態の杭Pを外側の四方から押圧して把持する図示しない杭把持部が設けられている。
そして、チャック装置15が把持した杭Pを地盤Gに圧入する際、チャック装置15の昇降範囲は限られているので、杭を把持してチャック装置15を下降させることと、杭を離してチャック装置15を上昇させることを繰り返すようになっている。これにより、チャック装置15が昇降する1ストローク分ずつ杭を圧入することが繰り返され、チャック装置15の昇降範囲より深く杭を地中に圧入することが可能になっている。
杭連結装置17は、保持具によって吊り下げられるようにサドル12の下面に等間隔に設けられている。具体的に、杭連結装置17は、先頭(1番目)のクランプ装置11の後側であって2番目のクランプ装置11との間と、2番目のクランプ装置11の後側であって3番目のクランプ装置11との間と、3番目のクランプ装置11の後側と、更に後方に離間した位置と、の4箇所に等間隔で設けられている。
そして、図1に示すように、杭圧入機10が既設杭P1〜P5上に位置し、その杭圧入機10の3つのクランプ装置11が既設杭P1、P2、P3を支持している状態で、4つの杭連結装置17は、それぞれ既設杭P1〜P5の間に配されるようになっている(図2参照)。
杭連結装置17は、図2(a)(b)に示すように、隣接する双方の既設杭Pに当接可能に杭列を挟んで配されている一対の連結部17a,17bと、一対の連結部17a,17bを接離させる駆動部である連結シリンダ17cと、を備えている。
連結部17a,17bは、平面視略台形形状を呈しており、比較的幅の狭い内面同士を杭列側に向けるように対向させて連結シリンダ17cで繋がれている。また、連結部17a,17bにおける比較的幅の狭い内面と、その反対面側であり比較的幅の広い外面との間の側面は、既設杭Pの周面に応じた曲率の曲面を成している。そして、連結部17a,17bが既設杭Pに当接した際、連結部17a,17bの側面(曲面)が、既設杭Pの周面にフィットするようになっている。
この杭連結装置17は、連結シリンダ17cを既設杭Pの間に配するように設置される。そして、図2(a)に示すように、連結シリンダ17cが杭列と交差する方向に伸び、一対の連結部17a,17bを離間させて、一対の連結部17a,17bを既設杭Pから離した状態が開放状態であり、図2(b)に示すように、連結シリンダ17cが杭列と交差する方向に縮み、一対の連結部17a,17bを近接させて、一対の連結部17a,17bを既設杭Pに当接させた状態が連結状態である。
このように、杭連結装置17は、連結シリンダ17cの駆動によって、連結部17a,17bを既設杭Pに密接させて押圧し、一対の連結部17a,17bで既設杭Pを挟み込むことによって、隣接する既設杭Pを連結する。
そして、杭連結装置17は、クランプ装置11が支持している既設杭P1〜P3の間と、移動方向後方側のクランプ装置11が支持している既設杭P3とその既設杭P3の後方に隣接した既設杭P4の間と、クランプ装置11で支持されていない後方の既設杭P4,P5の間との4箇所に配設されて、各杭連結装置17は隣接した既設杭P同士を連結している。
なお、上記構成の杭圧入機10は、順次杭を圧入する際に、新たに圧入した杭を挟持しているチャック装置15に対してクランプ装置11を備えるサドル12を引き寄せるようにして、杭の一本分に対応して前進することができる。既設杭Pが連なった杭列上を杭圧入機10が移動する動作については後述する。
次に、本発明に係る杭施工方法について説明する。
まず、図1に示すように、地盤Gに連設された既設杭P1〜P5上に位置し、3つのクランプ装置11で既設杭P1、P2、P3を支持している杭圧入機10によって、移動方向前方側であり先頭のクランプ装置11が支持している既設杭P1に並ぶ配置に新たな杭Paを圧入する(ステップS1)。
このとき、4つの杭連結装置17は、それぞれ既設杭P1〜P5の間に配されて連結状態に切り替えられており、各杭連結装置17はそれぞれ隣接した既設杭P同士を連結している。具体的に、杭連結装置17は、クランプ装置11が支持している既設杭P1と既設杭P2の間と、クランプ装置11が支持している既設杭P2と既設杭P3の間と、クランプ装置11が支持している既設杭P3とその既設杭P3の後方に隣接した既設杭P4の間と、クランプ装置11で支持されていない既設杭P4と既設杭P5の間とに配されて、それぞれ隣接した既設杭P同士を連結している。
そして、既設杭P1〜P5は、杭連結装置17によって連結されて堅牢な杭列とされており、杭圧入機10のクランプ装置11は、それら既設杭P(P1〜P5)から良好に反力を取ることができるので、杭圧入機10は、杭P(Pa)の圧入を良好に行うことが可能になっている。
次いで、図3に示すように、杭圧入機10のスライドベース13を前方に移動させて、既設杭P1〜P5からなる杭列に並設した杭Paに並ぶ配置に、二本目の杭Pbの圧入を開始する(ステップS2)。
次いで、二本目の杭Pbの圧入の途中で、杭連結装置17を開放状態に切り替え、クランプ装置11による既設杭Pの支持も解除する。
そして、図4に示すように、チャック装置15が杭Pbの上方を把持している状態で、チャック装置15を下降させる作動によって相対的にリーダマスト14およびサドル12を上昇させて、クランプ装置11を既設杭P1、P2、P3から抜き出す(ステップS3)。
次いで、図5に示すように、サドル12を前方に移動させる。そして、各クランプ装置11が支持していた既設杭Pよりもそれぞれ一本前の既設杭Pの上にクランプ装置11を移動させる(ステップS4)。
次いで、図6に示すように、チャック装置15が杭Pbを把持している状態で、チャック装置15を上昇させる作動によって相対的にリーダマスト14およびサドル12を下降させて、クランプ装置11を新たに設けた杭Paと既設杭P1、P2に挿入し、クランプ装置11に既設杭Pの上端を掴ませて支持させる。これにより、杭圧入機10が杭P一本分前進した移動を行ったことになる(ステップS5)。
さらに、杭連結装置17を連結状態に切り替えて、新たに設けた杭Paと既設杭P1〜P4を連結して堅牢な杭列を形成する。
ここで、新たに設けた杭Paを既設杭P1と見なすことができ、既設杭P1と見なした杭に隣接する圧入途中の二本目の杭Pbを、新たな杭Paと見なすことができる。つまり、杭圧入機10が杭P一本分前進したステップS5において、ステップS1の状態に戻ったことになる。
そして、既設杭Pa(P1)に並設する新たな杭Pb(Pa)を圧入する際、杭連結装置17によって連結されて堅牢な杭列とされた既設杭Pa〜P4(P1〜P5)から、杭圧入機10のクランプ装置11は、良好に反力を取ることができるので、杭圧入機10は、杭Pの圧入を良好に行うことができる。
以上のように、杭圧入機10が複数の既設杭Pが連なる杭列上を移動しながら、既設杭Pに並ぶ配置に新たな杭Pを並設する際、杭圧入機10のクランプ装置11が掴んでいる3本の既設杭Pと、その既設杭Pの後方2本の既設杭Pの計5本の既設杭Pを杭連結装置17で連結することができる。
そして、杭連結装置17が既設杭Pを連結してなる堅牢な杭列をクランプ装置11で支持している杭圧入機10は、それら既設杭Pから好適に反力を取って新たな杭Pの圧入を良好に行うことができ、良好に杭Pを連設することができる。
特に、杭圧入機10のクランプ装置11が掴んでいる3本の既設杭Pよりも後方の既設杭Pまで杭連結装置17で連結しているので、より多くの既設杭Pが連結された杭列は一層堅牢になり、クランプ装置11はその安定した杭列からより良好に反力を取ることができ、杭圧入中の杭圧入機10の姿勢をより安定させることができる。
また、杭連結装置17は杭圧入機10に一体に設けられており、杭圧入機10の移動に伴い、既設杭Pが連なる杭列の前方に移動し、新たに設けた杭Pと既設杭Pとを連結させることができるので、効率よく杭Pを連設する施工を行うことができる。
(実施形態2)
次に、本発明に係る杭施工方法及びその杭施工方法に用いる杭連結装置の実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
杭圧入機20は、図7に示すように、所定の杭P(例えば、鋼管杭)を地盤Gに圧入する杭施工装置であり、既に地盤Gに圧入された既設杭Pの上端側を掴んで支持する複数(例えば、本実施形態では3つ)のクランプ装置11…を備えたサドル12と、サドル12に対して前後動可能なスライドベース13と、スライドベース13上で左右に旋回可能なリーダマスト14と、リーダマスト14の前面に昇降可能に取り付けられたチャック装置15と、リーダマスト14に対してチャック装置15を昇降駆動するメイン油圧シリンダ16等を備えている。
つまり、杭圧入機20は、実施形態1の杭圧入機10が杭連結装置17を備えていない構成をとっている。本実施形態2では、杭圧入機20と杭連結装置27とは、別体の機器、装置として扱われるようになっている。
杭連結装置27は、図8(a)(b)に示すように、隣接する双方の既設杭Pに当接可能に杭列を挟んで配される一対の連結部27a,27bと、一対の連結部27a,27bを接離させる駆動部である一対の連結シリンダ27c,27cと、一対の連結シリンダ27c,27cを保持しているフレーム27dと、を備えている。なお、一方の連結部27a側の連結シリンダ27cと、他方の連結部27b側の連結シリンダ27cとは、フレーム27dを介して一体に繋がれている。
連結部27a,27bは、平面視略台形形状を呈しており、比較的幅の狭い内面同士を杭列側に向けるように対向させて配される。また、連結部27a,27bにおける比較的幅の狭い内面と、その反対面側であり比較的幅の広い外面との間の側面は、既設杭Pの周面に応じた曲率の曲面を成している。そして、連結部27a,27bが既設杭Pに当接した際、連結部27a,27bの側面(曲面)が、既設杭Pの周面にフィットするようになっている。
この杭連結装置27は、杭圧入機20と別体であるので、杭圧入機20の配置に関わらず、任意の既設杭P間に配することができる。
そして、杭連結装置27は、図8(a)に示すように、連結シリンダ27cを杭列と交差する方向に縮めて、一対の連結部27a,27bを既設杭Pから離した開放状態と、図8(b)に示すように、連結シリンダ27cを杭列と交差する方向に伸ばして、一対の連結部27a,27bを既設杭Pに当接させて押圧した連結状態と、に切り替えることができる。
次に、実施形態2における杭施工方法について説明する。
まず、図7に示すように、地盤Gに連設された既設杭P1〜P5上に位置し、3つのクランプ装置11で既設杭P1、P2、P3を支持している杭圧入機20によって、移動方向前方側であり先頭のクランプ装置11が支持している既設杭P1に並ぶ配置に新たな杭Paを圧入する(ステップS1)。
このとき、既設杭P1〜P5の間にそれぞれ杭連結装置27を配設し、その4つの杭連結装置27によって隣接した既設杭P同士を連結している。具体的に、杭連結装置27を、クランプ装置11が支持している既設杭P1と既設杭P2の間と、クランプ装置11が支持している既設杭P2と既設杭P3の間と、クランプ装置11が支持している既設杭P3とその既設杭P3の後方に隣接した既設杭P4の間と、クランプ装置11で支持されていない既設杭P4と既設杭P5の間とに配設して、それぞれ隣接した既設杭P同士を連結している。
そして、既設杭P1〜P5は、杭連結装置27によって連結されて堅牢な杭列とされているので、杭圧入機20のクランプ装置11は、それら既設杭P(P1〜P5)から良好に反力を取ることができ、杭圧入機20は、杭P(Pa)の圧入を良好に行うことが可能になっている。
次いで、図9に示すように、杭圧入機20のスライドベース13を前方に移動させて、既設杭P1〜P5からなる杭列に並設した杭Paに並ぶ配置に、二本目の杭Pbの圧入を開始する(ステップS2)。
このとき、既設杭P4と既設杭P5の間に配設していた杭連結装置27を取り外し、その取り外した杭連結装置27を杭列前方に移動させる。そして、その杭連結装置27を既設杭P1と新たに設けた杭Paの間に配して、既設杭P1と新設した杭Paとを連結する。
なお、杭列後方の杭連結装置27を杭列前方に移動させるのでなく、新たな杭連結装置27を杭列前方に追設するようにしてもよい。
次いで、二本目の杭Pbの圧入の途中で、クランプ装置11による既設杭Pの支持を解除する。
そして、図10に示すように、チャック装置15が杭Pbの上方を把持している状態で、チャック装置15を下降させる作動によって相対的にリーダマスト14およびサドル12を上昇させて、クランプ装置11を既設杭P1、P2、P3から抜き出す(ステップS3)。
次いで、図11に示すように、サドル12を前方に移動させる。そして、各クランプ装置11が支持していた既設杭Pよりもそれぞれ一本前の既設杭Pの上にクランプ装置11を移動させる(ステップS4)。
次いで、図12に示すように、チャック装置15が杭Pbを把持している状態で、チャック装置15を上昇させる作動によって相対的にリーダマスト14およびサドル12を下降させて、クランプ装置11を新たに設けた杭Paと既設杭P1、P2に挿入し、クランプ装置11に既設杭Pの上端を掴ませて支持させる。これにより、杭圧入機20が杭P一本分前進した移動を行ったことになる(ステップS5)。
ここで、新たに設けた杭Paを既設杭P1と見なすことができ、既設杭P1と見なした杭に隣接する圧入途中の二本目の杭Pbを、新たな杭Paと見なすことができる。つまり、杭圧入機20が杭P一本分前進したステップS5において、ステップS1の状態に戻ったことになる。
そして、既設杭Pa(P1)に並設する新たな杭Pb(Pa)を圧入する際、杭連結装置27によって連結されて堅牢な杭列とされた既設杭Pa〜P4(P1〜P5)から、杭圧入機20のクランプ装置11は、良好に反力を取ることができるので、杭圧入機20は、杭Pの圧入を良好に行うことができる。
以上のように、杭圧入機20が複数の既設杭Pが連なる杭列上を移動しながら、既設杭Pに並ぶ配置に新たな杭Pを並設する際、4つの杭連結装置27を用いて、杭圧入機20のクランプ装置11が掴んでいる3本の既設杭Pと、その既設杭Pの後方2本の既設杭Pの計5本の既設杭Pを、それら杭連結装置27で連結することができる。
そして、杭連結装置27が既設杭Pを連結してなる堅牢な杭列をクランプ装置11で支持している杭圧入機20は、それら既設杭Pから好適に反力を取って新たな杭Pの圧入を良好に行うことができ、良好に杭Pを連設することができる。
特に、杭圧入機20が前進することで、杭圧入機20から遠方に離れる既設杭Pは、杭圧入機20が反力を取る対象から順次外れていくので、杭圧入機20の前進に伴い、最後方の杭連結装置27を順次杭列前方に移動させることによって、効率よく杭連結装置27を使用することができる。
つまり、杭圧入機20が良好に反力を取るために必要な既設杭Pが5本である場合、5本の既設杭Pを連結する4つの杭連結装置27があればよく、杭圧入機20の前進に伴い反力をとる対象でなくなった後方の既設杭Pから杭連結装置27を外して、杭列前方に新たに設けた杭Pと既設杭Pとを連結することによって、5本の既設杭Pを連結してなる杭列を効率的につくることができ、その杭列から良好に反力を得ることができる。
なお、本実施例では、最後方の杭連結装置27を外して、最前方に移動させているが、杭圧入機20の前進に伴い、新たな杭連結装置27を最前方に追設してもよい。
また、杭圧入機20とは別体の杭連結装置27は、杭圧入機20が複数の既設杭Pからなる杭列上を移動する際も、杭Pの連結を継続して行うことができるので、杭圧入機20の移動中に杭列が乱れるようなことはなく、堅牢な杭列を維持することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図13、図14に示すように、地盤Gに連設された既設杭Pである鋼矢板を掴むクランプ装置18を備えた杭圧入機(杭施工装置)30と、鋼矢板(既設杭P)の継ぎ手部分を挟持する杭連結装置19とによる杭の施工にも、本発明を適用することができる。
杭圧入機30は、4つのクランプ装置18を備えている。
クランプ装置18は、杭列と交差する方向に鋼矢板(既設杭P)を挟み込み支持することで、杭圧入機30を既設杭Pの上端部に設置する。
杭連結装置19は、隣接する双方の既設杭Pに当接可能に杭列を挟んで配されている一対の連結部19a,19bと、一対の連結部19a,19bを接離させる駆動部である連結シリンダ19cと、を備えている。杭連結装置19は、例えば、略U字形状を呈しており、鋼矢板(既設杭P)の継ぎ手部分に跨らせるように配される。
この杭連結装置19は、連結シリンダ19cを杭列と交差する方向に伸縮させて、一対の連結部19a,19bを既設杭Pから離した開放状態と、一対の連結部19a,19bを既設杭Pに当接させ押圧した連結状態と、に切り替えることができる。
なお、図13では、杭連結装置19は杭圧入機30と別体としているが、図1の実施例と同様に、杭連結装置19と杭圧入機30を一体としてもよい。
そして、杭連結装置19は、各クランプ装置18が支持している既設杭Pの間と、移動方向後方側のクランプ装置18が支持している既設杭Pとその既設杭Pの後方に隣接した既設杭Pの間と、クランプ装置18で支持されていない後方の既設杭Pの間との5箇所に配設されて、各杭連結装置19は隣接した既設杭P同士を連結している。
そして、鋼矢板(既設杭P)が連なった杭列上を移動可能な杭圧入機30と、鋼矢板(既設杭P)の継ぎ手部分を挟持して連結する杭連結装置19と、を用い、上記した実施形態2の杭施工方法と同様の手法をとることによって、杭圧入機30は、既設杭Pを連結した杭列から好適に反力を取って新たな杭Pの圧入を良好に行うことができ、良好に杭Pを連設することができる。
なお、以上の実施の形態においては、杭施工装置として杭圧入機を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、既設杭Pが連結されなる杭列上を移動可能な杭施工装置であれば、例えば、クレーン装置などであってもよい。
また、使用する杭連結装置の数は任意であり、例えば、杭圧入機20の場合、良好に反力を取るための杭列に必要な既設杭Pが3本である場合、2つの杭連結装置27を用いればよく、杭列に必要な既設杭Pが6本である場合、5つの杭連結装置27を用いるようにすればよい。また、杭列に対して連続して杭連結装置27を配置せず、連結効果が低い部分に配置しないこともできる。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
10、20、30 杭圧入機(杭施工装置)
11 クランプ装置
12 サドル
13 スライドベース
14 リーダマスト
15 チャック装置
16 メイン油圧シリンダ
17 杭連結装置
17a 連結部
17b 連結部
17c 連結シリンダ(駆動部)
27 杭連結装置
27a 連結部
27b 連結部
27c 連結シリンダ(駆動部)
27d フレーム
18 クランプ装置
19 杭連結装置
19a 連結部
19b 連結部
19c 連結シリンダ(駆動部)
P(P1〜P5、Pa、Pb) 杭、既設杭
G 地盤

Claims (3)

  1. 地盤に連設された既設杭の上端側を支持する複数のクランプ装置を備え、前記既設杭が連なる杭列上を移動する杭施工装置によって、前記既設杭に杭を並設する施工を行う杭施工方法に用いる杭連結装置であって、
    隣接する双方の既設杭に当接可能に前記杭列を挟んで配されている一対の連結部と、
    前記一対の連結部を接離させる駆動部とを備え、
    前記駆動部が前記一対の連結部を前記既設杭に押圧することによって、隣接する既設杭を連結することを特徴とする杭連結装置。
  2. 前記杭連結装置は、前記杭施工装置に設けられており、前記杭施工装置の前方への移動とともに、前記既設杭が連なる杭列の前方へ移動することを特徴とする請求項に記載の杭連結装置。
  3. 地盤に連設された既設杭の上端側を支持する複数のクランプ装置を備え、前記既設杭が連なる杭列上を移動する杭施工装置によって、前記既設杭に杭を並設する施工を行う杭施工方法であって、
    前記複数のクランプ装置が支持している既設杭間と、前記複数のクランプ装置のうち移動方向後方側のクランプ装置が支持している前記既設杭とその既設杭の後方に隣接した既設杭との間に杭連結装置を配して、その杭連結装置で隣接する既設杭同士を連結した状態で前記施工を行い、移動方向前方側のクランプ装置が支持している前記既設杭に並ぶ配置に新たな杭を設けた後、前記杭施工装置を前方へ移動させる際に、前記杭連結装置を順次前方に追設または移動させて新たに設けた杭と前記既設杭とを連結することを特徴とする杭施工方法。
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