JP5550949B2 - 車両施錠装置 - Google Patents
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また、このような問題が生じることに対して、例えば車外通信エリアでの認証成立の有無にかかわらず、車両ドアが閉じられてからの経過時間に応じて車両ドアを自動的にロックするように制御することも考えられるが、この場合には、携帯機を所持する乗員が意図しないロックが行なわれてしまう虞があり、利便性が損なわれてしまうという問題が生じる。
さらに、本発明の第3態様に係る車両施錠装置では、前記ドアを施錠するための前記所定条件は、前記車両側送受信手段から前記車両内部の所定領域内に送信された前記応答要求信号に対して前記携帯機から送信される前記応答信号が受信されず、かつ、前記車両側送受信手段から前記車両外部の所定領域内に送信された前記応答要求信号に対して前記携帯機から送信される前記応答信号が受信された場合に成立し、前記ドアの施錠を禁止する条件は、前記車両側送受信手段から前記車両内部の所定領域内に送信された前記応答要求信号に対して前記携帯機から送信される前記応答信号が受信された場合に成立する。
また、ドアを施錠するための所定条件が成立して第1の態様で報知が行なわれた後に、ドアの施錠を禁止する条件が成立した場合には、第1の態様とは異なる第2の態様で報知が行なわれることから、ドアが施錠されると乗員が誤認識している場合であっても、ドアの施錠が禁止されていることを認識させることができ、車両の防盗性が損なわれてしまうことを防止することができる。
さらに、本発明の第3態様に係る車両施錠装置によれば、携帯機が車両内部から車両外部に持ち出された後に、例えばドアの開閉や窓の隙間からの車両内部への投げ込みなどよって、再び携帯機が車両内部に戻された場合には、ドアの施錠が禁止されることから、携帯機の車内への閉じ込みの発生を的確に防止することができる。
本実施の形態による車両施錠装置10は、例えば図1に示すように、車両の乗員などにより所持および携帯可能な無線通信端末をなす携帯機11と、携帯機11と無線通信可能で車両に搭載された車載装置12とを備えて構成されている。
無線通信部21の送受信動作は携帯機制御部22により制御されており、無線通信部21は、例えば車載装置12の無線通信部31から発信された応答要求信号を受信すると、この応答要求信号に応じた応答信号を送信する。また、例えば携帯機11の各種の操作スイッチ(図示略)が操作者により操作されると、この操作に応じて車載装置12の動作(例えば、ドアロックアクチュエータ35の動作など)を指示する制御指令の信号を送信する。
例えば、携帯機制御部22は、後述する車載装置12の無線通信部31から送信された第1〜第3の判定結果の信号が無線通信部21により受信されると、これらの信号に応じて携帯機ブザー23の吹鳴(例えば、吹鳴回数、音量、吹鳴周期など)と携帯機インジケータ24の表示(例えば、点灯や点滅、発光の輝度、発光色、点滅回数、点滅周期など)を制御して、携帯機11を所持する操作者(例えば、車両の乗員など)が認識可能な報知を行なう。
無線通信部31の送受信動作は制御部34により制御されており、無線通信部31は、応答要求信号の発信に加えて、例えば、後述する第1〜第3の判定結果の信号と、距離検出部33から出力される検出結果の信号となどを携帯機11の無線通信部21に送信する。
距離検出部33は、携帯機11の無線通信部21と車載装置12の無線通信部31との間で確立された無線通信接続での受信信号強度を検出し、この受信信号強度に基づき、携帯機11と車載装置12との間の距離を検出して検出結果の信号を出力する。
例えば下記表1に示すように、制御部34は、携帯機11と車載装置12との間の距離が長くなるほど、車両インジケータ37の発光の輝度を増大させたり、点滅周期を短くすることによって、車両外部に存在する乗員が認識し易くなるようにして、報知の動作状態を変更する。
例えば、制御部34は、ドアを施錠するための所定条件が成立したことを判定して第1の判定結果の信号を出力した以後に、車両外部の所定領域内に発信した応答要求信号に対する応答信号が受信されなくなってから所定期間(例えば、2秒など)が経過した場合に、ドアロックアクチュエータ35を駆動して車両の全てのドアを施錠する。
車両インジケータ37は、例えば図2に示すように、車両のドアミラー41や、車両のアウタードアハンドル42や、車両のピラー(図示略)や、車両のルームミラー(図示略)や、車両のヘッドアップディスプレイ(図示略)や、メータパネル(図示略)や、ステアリングコラム(図示略)などに設けられた灯体やモニタなどであって、車両外部の乗員(つまり、携帯機11を所持する操作者など)から視認可能とされている。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS02に進み、このステップS02においては、後述するオートロック作動処理を実行して、エンドに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
そして、ステップS03においては、例えば図5に示す時刻t0から時刻t1の期間および下記表2に示すオートロックモード未起動の動作のように、車両インジケータ37で赤色点灯を行なう。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS02に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS05に進む。
そして、ステップS05においては、車両のイグニッションスイッチがオフ、かつアクセサリー電源がオフであるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS06に進み、このステップS06においては、第3の判定結果の信号を出力し、上記表2に示すオートロックモード禁止の動作のように、車両インジケータ37で赤色点灯を消灯することによって、第3の態様での報知を実行し、ステップS02に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS07に進む。
この判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS06に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS08に進む。
そして、ステップS08においては、車両内部の所定領域内に発信した応答要求信号に対する応答信号が受信されず、かつ、車両外部の所定領域内に発信した応答要求信号に対する応答信号が受信されたか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS02に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS09に進む。
そして、ステップS11においては、オートロックモード起動フラグのフラグ値に「1」を設定して、ステップS02に進む。
先ず、例えば図4に示すステップS21においては、オートロックモード起動フラグのフラグ値に「1」が設定されているか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS22に進む。
この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS29に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS23に進む。
そして、ステップS23においては、車両外部の所定領域内に発信した応答要求信号に対する応答信号が受信されたか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS24に進み、このステップS24においては、上記表2に示すオートロック作動前の動作のように、車両インジケータ37で緑色点滅を行い、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS25に進む。
この判定結果が「NO」の場合には、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまりドアを施錠するための所定条件が成立したことを判定して第1の判定結果の信号を出力した以後に、車両外部の所定領域内に発信した応答要求信号に対する応答信号が受信されなくなってから所定期間(例えば、2秒など)が経過した場合には、ステップS26に進む。
そして、ステップS28においては、ドアロックアクチュエータ35を駆動して車両の全てのドアを施錠して、リターンに進む。
なお、車両の全てのドアを施錠するときには、例えば図5に示す時刻t2のように、さらに、車両のハザードランプ(図示略)を3回点滅させてもよいし、ドアミラー41を閉に格納してもよい。
そして、ステップS31においては、オートロックモード起動フラグのフラグ値に「0」を設定して、リターンに進む。
また、ドアを施錠するための所定条件が成立して第1の態様で報知が行なわれた後に、ドアの施錠を禁止する条件が成立した場合には、第1の態様とは異なる第2の態様で報知が行なわれることから、ドアが施錠されると乗員が誤認識している場合であっても、ドアの施錠が禁止されていることを認識させることができ、車両の防盗性が損なわれてしまうことを防止することができる。
さらに、ドアを施錠するための所定条件が成立する可能性がある場合と無い場合とで異なる態様で報知を行なうことから、状態の遷移を乗員に明確に認識させることができる。
さらに、携帯機11を所持する乗員と車両との間の距離に応じて適切な表示状態で報知を行なうことができ、視認性を向上させることができる。
この判定結果が「NO」の場合には、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS42に進む。
この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS56に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS43に進む。
そして、ステップS43においては、車両外部の所定領域内に発信した応答要求信号に対する応答信号が受信されたか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS52に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS44に進む。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS45に進み、このステップS45においては、車両インジケータ37の発光の輝度を低輝度として、さらに、ステップS46に進み、このステップS46においては、車両インジケータ37で低速の緑色点滅を行い、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS47に進む。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS48に進み、このステップS48においては、車両インジケータ37の発光の輝度を低輝度よりも明るい中輝度として、さらに、ステップS49に進み、このステップS49においては、車両インジケータ37で低速よりも速い中速の緑色点滅を行い、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS50に進み、このステップS50においては、車両インジケータ37の発光の輝度を中輝度よりも明るい高輝度として、さらに、ステップS51に進み、このステップS51においては、車両インジケータ37で中速よりも速い高速の緑色点滅を行い、リターンに進む。
この判定結果が「NO」の場合には、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまりドアを施錠するための所定条件が成立したことを判定して第1の判定結果の信号を出力した以後に、車両外部の所定領域内に発信した応答要求信号に対する応答信号が受信されなくなってから所定期間(例えば、2秒など)が経過した場合には、ステップS53に進む。
そして、ステップS55においては、ドアロックアクチュエータ35を駆動して車両の全てのドアを施錠して、リターンに進む。
なお、車両の全てのドアを施錠するときには、例えば図5に示す時刻t2のように、さらに、車両のハザードランプ(図示略)を3回点滅させてもよいし、ドアミラー41を閉に格納してもよい。
そして、ステップS58においては、オートロックモード起動フラグのフラグ値に「0」を設定して、リターンに進む。
この場合には、例えば、オートロックモード未起動の動作として、車両インジケータ37で単色の点灯を行なう。そして、オートロックモード起動およびオートロック作動前の動作として、車両インジケータ37で単色の点滅を行なう。そして、オートロック作動の動作として、車両インジケータ37で単色の点滅を終了し、消灯する。
また、車両インジケータ37および携帯機インジケータ24では、灯体の発光に限定されず、文字や画像による表示が行なわれてもよい。
この場合には、車両周辺での視認性が良好ではない場合(例えば、昼間時など)や車両周囲の騒音が大きい場合などにおいて、車両ブザー36および車両インジケータ37による報知の認識が困難な場合であっても、携帯機11から報知を行なうことで的確に乗員に認識させることができ、利便性を向上させることができる。
11 携帯機
12 車載装置
23 携帯機ブザー(報知手段、携帯機側報知手段)
24 携帯機インジケータ(報知手段、携帯機側報知手段)
31 無線通信部(車両側送受信手段)
32 ドア開閉検出部(全ドア閉検出手段、ドア開検出手段)
33 距離検出部(距離検出手段)
34 制御部(施錠条件判定手段)
36 車両ブザー(報知手段)
37 車両インジケータ(報知手段)
Claims (5)
- 乗員によって所持されて応答要求信号を受信すると応答信号を送信する携帯機と、
車両の全てのドアが閉となったことを検出して検出結果の信号を出力する全ドア閉検出手段と、
前記全ドア閉検出手段から出力された前記検出結果の信号に基づき車両内部および車両外部の所定領域内に前記応答要求信号を送信すると共に、前記携帯機から送信された前記応答信号を受信する車両側送受信手段と、
前記車両側送受信手段により受信される前記応答信号に基づき、前記車両内部の所定領域内に送信された前記応答要求信号に対して前記携帯機から送信される前記応答信号が受信されないことを示す第1条件を含む、前記ドアを施錠するための所定条件が成立したことを判定して第1の判定結果の信号を出力する施錠条件判定手段と、
前記施錠条件判定手段から出力された前記第1の判定結果の信号に基づき前記車両外部に存在する前記乗員に認識可能に第1の態様で報知を行なう報知手段とを備える車両施錠装置であって、
前記施錠条件判定手段は、前記第1の判定結果の信号を出力した後に、前記ドアの施錠を禁止する条件として前記第1条件の不成立を判定して第2の判定結果の信号を出力し、
前記報知手段は、前記施錠条件判定手段から出力された前記第2の判定結果の信号に基づき前記第1の態様とは異なる第2の態様で前記車両外部に存在する前記乗員に認識可能に報知を行なうことを特徴とする車両施錠装置。 - 乗員によって所持されて応答要求信号を受信すると応答信号を送信する携帯機と、
車両の全てのドアが閉となったことを検出して検出結果の信号を出力する全ドア閉検出手段と、
前記全ドア閉検出手段から出力された前記検出結果の信号に基づき車両内部および車両外部の所定領域内に前記応答要求信号を送信すると共に、前記携帯機から送信された前記応答信号を受信する車両側送受信手段と、
前記車両側送受信手段により受信される前記応答信号に基づき前記ドアを施錠するための所定条件が成立したことを判定して第1の判定結果の信号を出力する施錠条件判定手段と、
前記施錠条件判定手段から出力された前記第1の判定結果の信号に基づき前記車両外部に存在する前記乗員に認識可能に第1の態様で報知を行なう報知手段とを備える車両施錠装置であって、
前記施錠条件判定手段は、前記第1の判定結果の信号を出力した後に、前記ドアの施錠を禁止する条件が成立したことを判定して第2の判定結果の信号を出力し、
前記報知手段は、前記施錠条件判定手段から出力された前記第2の判定結果の信号に基づき前記第1の態様とは異なる第2の態様で前記車両外部に存在する前記乗員に認識可能に報知を行ない、
前記車両のドアが開となったことを検出して検出結果の信号を出力するドア開検出手段を備え、
前記施錠条件判定手段は、前記第1の判定結果の信号を出力する前に、前記車両側送受信手段により受信された前記応答信号に基づき前記ドアの施錠を禁止する条件が成立したことを判定して第3の判定結果の信号を出力し、
前記報知手段は、前記ドア開検出手段から出力された前記検出結果の信号に基づき前記第2の態様で前記車両外部に存在する前記乗員に認識可能に報知を行なうと共に、前記施錠条件判定手段から出力された前記第3の判定結果の信号に基づき前記第1および前記第2の態様とは異なる第3の態様で前記車両外部に存在する前記乗員に認識可能に報知を行なうことを特徴とする車両施錠装置。 - 前記ドアを施錠するための前記所定条件は、前記車両側送受信手段から前記車両内部の所定領域内に送信された前記応答要求信号に対して前記携帯機から送信される前記応答信号が受信されず、かつ、前記車両側送受信手段から前記車両外部の所定領域内に送信された前記応答要求信号に対して前記携帯機から送信される前記応答信号が受信された場合に成立し、
前記ドアの施錠を禁止する条件は、前記車両側送受信手段から前記車両内部の所定領域内に送信された前記応答要求信号に対して前記携帯機から送信される前記応答信号が受信された場合に成立することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両施錠装置。 - 前記携帯機と前記車両との間の距離を検出して検出結果の信号を出力する距離検出手段を備え、
前記報知手段は、所定輝度で発光または所定周期で点滅可能な表示手段を具備し、
前記表示手段は、前記距離検出手段から出力された前記検出結果の信号に応じて前記所定輝度または前記所定周期を変更することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の車両施錠装置。 - 前記車両側送受信手段は、前記施錠条件判定手段から出力された前記判定結果の信号を前記携帯機に送信可能であって、
前記携帯機は、前記車両側送受信手段から送信される前記判定結果の信号を受信可能であり、かつ前記判定結果の信号に基づき当該携帯機を所持する前記乗員に認識可能に報知を行なう携帯機側報知手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1つに記載の車両施錠装置。
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