JP5549967B1 - 導電性フィルム、およびタッチパネルセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な角度から視認した場合における色味のばらつきを抑制できる導電性フィルム、およびタッチパネルセンサを提供する。
【解決手段】本発明の一の態様によれば、パターニングされた導電性フィルム10であって、光透過性基材11と、光透過性基材11の片面または両面に積層された高屈折率層14と、高屈折率層14上に積層された低屈折率層15と、低屈折率層15上に積層され、かつパターニングされた透明導電層16とを備え、透明導電層16の表面16Aが導電性フィルム10の表面10Aをなし、導電性フィルム10の表面10Aの法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら透明導電層16の表面16A側から透明導電層16に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL*a*b*表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内である、導電性フィルム10が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、導電性フィルム、およびタッチパネルセンサに関する。
今日、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサ上への接触位置を検出する制御回路、配線およびFPC(フレキシブルプリント基材)を備えている。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示装置が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM装置、携帯電話、ゲーム機)に対する入力手段として表示装置とともに用いられている。このような装置においては、タッチパネルセンサが表示装置の表示面上に配置されており、これによって、表示装置に対する極めて直接的な入力が可能となっている。
タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ上への接触位置(接近位置)を検出する原理に基づいて、種々の形式に区別される。昨今では、光学的に明るいこと、意匠性があること、構造が容易であること、機能的にも優れていること等の理由から、静電容量方式のタッチパネル装置が注目されている。静電容量方式には表面型と投影型とがあるが、マルチタッチの認識(多点認識)への対応に適していることから、投影型が注目を浴びている。
投影型静電容量方式のタッチパネルに用いられるタッチパネルセンサとしては、中間基材フィルムと、中間基材フィルム上に形成された透明導電層とからなる導電性フィルムを備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−98563号公報
現在、タッチパネル装置の大面積化が進んでいるが、タッチパネル装置の大面積化が進むにつれて、画面サイズが大きくなるので、タッチパネル装置を視認する場所によって視認角度が大きく異なる傾向にある。タッチパネル装置に用いられるタッチパネルセンサの導電性フィルムは、正面から視認することを前提として設計されているが、このような正面から視認することを前提とした設計思想では、視認する角度によって色味がばらついてしまうので、タッチパネル装置の大面積化に対応することができないおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。すなわち、様々な角度から視認した場合における色味のばらつきを抑制できる導電性フィルム、およびタッチパネルセンサを提供することを目的とする。
本発明の一の態様によれば、導電性フィルムであって、光透過性基材と、前記光透過性基材の片面または両面上に積層された高屈折率層と、前記高屈折率層上に積層され、かつ前記高屈折率層の屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率層と、前記低屈折率層上に積層され、かつパターニングされた透明導電層とを備え、前記導電性フィルムの表面の法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら前記透明導電層の表面側から前記透明導電層に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内である、導電性フィルムが提供される。
本発明の他の態様によれば、上記導電性フィルムを備える、タッチパネルセンサが提供される。
本発明の一の態様の導電性フィルムおよびタッチパネルセンサによれば、様々な角度から視認した場合における色味のばらつきを抑制できる。
第1の実施形態に係る導電性フィルムの概略構成図である。 パターニングされた透明導電層の一部の平面図である。 分光光度計を用いて、導電性フィルムにおけるa*およびb*を測定する様子を示した模式図である。 第1の実施形態に係るタッチパネルセンサの概略構成図である。 第1の実施形態に係るタッチパネルセンサのセンサ部分の平面図である。 第1の実施形態に係る他のタッチパネルセンサの概略構成図である。 第2の実施形態に係る導電性フィルムの概略構成図である。 第2の実施形態に係るタッチパネルセンサの概略構成図である。 第3の実施形態に係る導電性フィルムの概略構成図である。 第3の実施形態に係る他の導電性フィルムの概略構成図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係る導電性フィルムおよびタッチパネルセンサについて、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る導電性フィルムの概略構成図であり、図2はパターニングされた透明導電層の一部の平面図であり、図3は導電性フィルムにおける分光反射率を分光反射率測定器で測定する様子を示した模式図である。なお、本明細書において、「フィルム」、「シート」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。一具体例として、「導電性フィルム」には、「導電性シート」等と呼ばれる部材も含まれる。
<<導電性フィルム>>
導電性フィルムは、光透過性基材と、光透過性基材の片面または両面上に積層された高屈折率層と、高屈折率層上に積層され、かつ高屈折率層の屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率層と、低屈折率層上に積層され、かつパターニングされた透明導電層とを備えるフィルムである。また、上記光透過性基材と、高屈折率層と、低屈折率層とを備えるフィルムのことを「中間基材フィルム」ともいう。「中間基材フィルム」とは、例えば、タッチパネル等の装置に組み込んで使用される場合に、タッチパネル等の装置の最表面に用いられるものではなく、タッチパネル等の装置の内部に用いられる基材フィルムを意味する。導電性フィルムにおいては、パターニングされた透明導電層が、この中間基材フィルムによって支持されている。
図1に示される導電性フィルム10は、光透過性基材11と、光透過性基材11の両面上に形成されたハードコート層12、13と、ハードコート層12上に形成された高屈折率層14と、高屈折率層14上に形成された低屈折率層15と、低屈折率層15上に積層され、かつパターニングされた透明導電層16とを備えている。導電性フィルム10は、ハードコート層12、13を備えているが、ハードコート層12および/またはハードコート層13を備えていなくてもよい。透明導電層16の表面16Aは、導電性フィルム10の表面10Aをなしている。「透明導電層の表面」とは、透明導電層における光透過性基材側の面とは反対側の面を意味するものとする。
図2はパターニングされた透明導電層の一例を示した平面図であり、図中のI−I線による断面図が図1である。透明導電層16は、タッチパネルセンサ20におけるX方向の電極として機能するものであるので、図2に示されるように、透明導電層16を構成するパターン形状は横方向に電気的に接続されている。図1に示したとおり、パターニングされた透明導電層16は導電性フィルム10の低屈折率層15上に設けられている。
導電性フィルム10は、このハードコート層13上に高屈折率層14や低屈折率層15、さらには透明導電層16を備えていてもよい。具体的には、導電性フィルムとしては、図1に示される導電性フィルム10の他、光透過性基材の一方の面上にハードコート層、高屈折率層、低屈折率層、および透明導電層がこの順で設けられ、かつ光透過性基材の他方の面上にハードコート層が設けられていない導電性フィルム、光透過性基材の一方の面上にハードコート層、高屈折率層、低屈折率層、および透明導電層がこの順で設けられ、かつ光透過性基材の他方の面上にハードコート層および高屈折率層がこの順で設けられた導電性フィルム、光透過性基材の一方の面上にハードコート層、高屈折率層、低屈折率層、および透明導電層がこの順で設けられ、かつ光透過性基材の他方の面上にハードコート層、高屈折率層、および低屈折率層がこの順で設けられた導電性フィルム、および光透過性基材の一方の面上にハードコート層、高屈折率層、低屈折率層、および透明導電層がこの順で設けられ、かつ光透過性基材の他方の面上にハードコート層、高屈折率層、低屈折率層、および透明導電層がこの順で設けられた導電性フィルムのいずれであってもよい。
導電性フィルム10においては、導電性フィルム10の表面の法線方向を0°とし、5°以上75°の範囲内で入射角度を5度毎変えながら透明導電層16の表面側から透明導電層16に可視光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内となり、かつb*値のばらつきが7.0以内となっている。「L***表色系」、「a*」、および「b*」は、JIS Z8729に準拠するものである。
*値およびb*値は、JIS Z8722に準拠して測定されるものであり、具体的には、例えば、公知の分光光度計を用いて、求めることができる。図3に示される分光光度計100は、0°以上75°以下の範囲内で移動可能な光源101と、正反射方向の反射光を受光可能なように光源の移動と同期して移動する検出器102とを備えている。光源101の移動角度は導電性フィルム10の法線方向Nを0°としている。光源101から導電性フィルムの透明導電層16に光を照射し、正反射方向の反射光を検出器102で受光し、この検出器102によって受光された反射光からa*値およびb*値を求めることができる。分光光度計としては、日本分光株式会社製の絶対反射率測定装置VAR−7010や紫外可視近赤外分光光度計V−7100等が挙げられる。光源としては、タングステンハロゲン(WI)ランプ単体、または重水素(D2)ランプとタングステンハロゲン(WI)ランプとの併用が挙げられる。また、この測定においては、入射角が大きくなるに従い、s偏光とp偏光の反射率差が大きくなるため、正確な測定を行うために透過軸が45°傾いた偏光子を用いることが好ましい。
*値およびb*値のばらつきは、上記分光光度計により、各入射角度におけるa*値およびb*値を求め、その最大値と最小値の差分の絶対値を算出することによって、求めることができる。a*値のばらつきは1.5以内となっていることが好ましく、またb*値のばらつきは5.5以内となっていることが好ましい。
上記a*値およびb*値を求めたある角度の反射光と、上記a*値およびb*値を求めた他の角度の反射光との色差ΔE*abは、5以下であることが好ましい。「ΔE*ab」は、JIS Z8730に準拠するものである。
<光透過性基材>
光透過性基材11としては、光透過性を有すれば特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン基材、ポリカーボネート基材、ポリアクリレート基材、ポリエステル基材、芳香族ポリエーテルケトン基材、ポリエーテルサルフォン基材、またはポリアミド基材が挙げられる。
ポリオレフィン基材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン基材等の少なくとも1種を構成成分とする基材が挙げられる。環状ポリオレフィン基材としては、例えばノルボルネン骨格を有するものが挙げられる。
ポリカーボネート基材としては、例えば、ビスフェノール類(ビスフェノールA等)をベースとする芳香族ポリカーボネート基材、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等の脂肪族ポリカーボネート基材等が挙げられる。
ポリアクリレート基材としては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸メチル基材、ポリ(メタ)アクリル酸エチル基材、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体基材等が挙げられる。
ポリエステル基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)の少なくとも1種を構成成分とする基材が挙げられる。
芳香族ポリエーテルケトン基材としては、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)基材等が挙げられる。
光透過性基材11の厚みは、特に限定されないが、5μm以上300μm以下とすることが可能であり、光透過性基材11の厚みの下限はハンドリング性等の観点から25μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましい。光透過性基材11の厚みの上限は薄膜化の観点から250μm以下であることが好ましい。
光透過性基材11の表面には、接着性向上のために、コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理の他、アンカー剤やプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予め行ってもよい。アンカー剤やプライマー剤としては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エチレンと酢酸ビニルまたはアクリル酸などとの共重合体、エチレンとスチレンおよび/またはブタジエンなどとの共重合体、オレフィン樹脂などの熱可塑性樹脂および/またはその変性樹脂、光重合性化合物の重合体、およびエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂等の少なくともいずれかを用いることが可能である。
<ハードコート層>
ハードコート層はJIS K5600−5−4(1999)で規定される鉛筆硬度試験(4.9N荷重)で「H」以上の硬度を有する。鉛筆硬度を「H」以上とすることにより、ハードコート層12の硬さを透明導電層16の表面に十分に反映させることができ、耐久性を向上させることができる。なお、ハードコート層12上に形成する高屈折率層14との密着性、靱性およびカールの防止の観点から、ハードコート層12の表面の鉛筆硬度の上限は4H程度程とすることが好ましい。タッチパネルセンサは、繰り返し押圧され高度な密着性および靱性が要求されることから、ハードコート層12の鉛筆硬度の上限を4Hとすることにより、導電性フィルム10をタッチパネルセンサに組み込んで使用する場合に顕著な効果を発揮できる。また、低屈折率層15上に透明導電層16を形成する際には中間基材フィルムへの加熱が伴い、この加熱により光透過性基材からオリゴマーが析出し中間基材フィルムのヘイズを上昇させる課題が生じる場合があるが、ハードコート層がオリゴマーの析出を抑制する層として機能することができる。
ハードコート層12、13は、高屈折率層14より低い屈折率を有する。ハードコート層12、13の屈折率は、1.45以上1.60以下となっていることが好ましい。ハードコート層12、13の屈折率の下限は、1.48以上であることがより好ましく、ハードコート層12、13の屈折率の上限は、1.57以下であることがより好ましい。ハードコート層13の屈折率は、必ずしもハードコート層12の屈折率と一致している必要はない。
ハードコート層12、13の屈折率は、単独の層を形成した後、アッベ屈折率計(アタゴ社製 NAR−4T)やエリプソメーターによって測定できる。また、導電性フィルム10となった後に屈折率を測定する方法としては、ハードコート層12、13をそれぞれカッターなどで削り取り、粉状態のサンプルを作製し、JIS K7142(2008)B法(粉体または粒状の透明材料用)に従ったベッケ法(屈折率が既知のカーギル試薬を用い、前記粉状態のサンプルをスライドガラスなどに置き、そのサンプル上に試薬を滴下し、試薬でサンプルを浸漬する。その様子を顕微鏡観察によって観察し、サンプルと試薬の屈折率が異なることによってサンプル輪郭に生じる輝線;ベッケ線が目視で観察できなくなる試薬の屈折率を、サンプルの屈折率とする方法)を用いることができる。
ハードコート層12、13の膜厚は0.5μm以上となっていることが好ましい。ハードコート層12、13の厚みが0.5μm以上であれば、所望の硬度を得ることができる。ハードコート層12、13の膜厚は、断面顕微鏡観察により測定することができる。ハードコート層の厚みの下限は1.0μm以上であることがより好ましく、上限は7.0μm以下であることがより好ましく、ハードコート層12、13の厚みは1.5μm以上5.0μm以下であることがさらに好ましい。ハードコート層13の膜厚は、必ずしもハードコート層12の膜厚と一致している必要はない。
ハードコート層12、13は、例えば、樹脂から構成することができる。樹脂は、光重合性化合物の重合物(架橋物)を含むものである。樹脂は、光重合性化合物の重合物(架橋物)の他、溶剤乾燥型樹脂や熱硬化性樹脂を含んでいてもよい。光重合性化合物は、光重合性官能基を少なくとも1つ有するものである。本明細書における、「光重合性官能基」とは、光照射により重合反応し得る官能基である。光重合性官能基としては、例えば、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性二重結合が挙げられる。なお、「(メタ)アクリロイル基」とは、「アクリロイル基」および「メタクリロイル基」の両方を含む意味である。また、光重合性化合物を重合する際に照射される光としては、可視光線、並びに紫外線、X線、電子線、α線、β線、およびγ線のような電離放射線が挙げられる。
光重合性化合物としては、光重合性モノマー、光重合性オリゴマー、または光重合性ポリマーが挙げられ、これらを適宜調整して、用いることができる。光重合性化合物としては、光重合性モノマーと、光重合性オリゴマーまたは光重合性ポリマーとの組み合わせが好ましい。
(光重合性モノマー)
光重合性モノマーは、重量平均分子量が1000未満のものである。光重合性モノマーとしては、光重合性官能基を2つ(すなわち、2官能)以上有する多官能モノマーが好ましい。本明細書において、「重量平均分子量」は、テトラヒドロフラン(THF)等の溶媒に溶解して、従来公知のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリスチレン換算により得られる値である。
2官能以上のモノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、テトラペンタエリスリトールデカ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート、ポリエステルトリ(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールジ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、アダマンチルジ(メタ)アクリレート、イソボロニルジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレートや、これらをPO、EO等で変性したものが挙げられる。
これらの中でも硬度が高いハードコート層を得る観点から、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(DPPA)等が好ましい。
(光重合性オリゴマー)
光重合性オリゴマーは、重量平均分子量が1000以上10000未満のものである。光重合性オリゴマーとしては、2官能以上の多官能オリゴマーが好ましい。多官能オリゴマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、 ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(光重合性プレポリマー)
光重合性プレポリマーは、重量平均分子量が10000以上のものであり、重量平均分子量としては10000以上80000以下が好ましく、10000以上40000以下がより好ましい。重量平均分子量が80000を超える場合は、粘度が高いため塗工適性が低下してしまい、得られる光学フィルムの外観が悪化するおそれがある。上記多官能ポリマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合性化合物を重合(架橋)させる際には、重合開始剤等を用いてもよい。重合開始剤は、光照射により分解されて、ラジカルを発生して光重合性化合物の重合(架橋)を開始または進行させる成分である。
重合開始剤は、光照射によりラジカル重合を開始させる物質を放出することが可能であれば特に限定されない。重合開始剤としては、特に限定されず、公知のものを用いることができ、具体例には、例えば、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、チオキサントン類、プロピオフェノン類、ベンジル類、ベンゾイン類、アシルホスフィンオキシド類が挙げられる。また、光増感剤を混合して用いることが好ましく、その具体例としては、例えば、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、ポリ−n−ブチルホスフィン等が挙げられる。
上記重合開始剤としては、上記バインダ樹脂がラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合は、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合して用いることが好ましい。
溶剤乾燥型樹脂は、熱可塑性樹脂等、塗工時に固形分を調整するために添加した溶剤を乾燥させるだけで、被膜となるような樹脂である。溶剤乾燥型樹脂を添加した場合、ハードコート層12、13を形成する際に、塗液の塗布面の被膜欠陥を有効に防止することができる。溶剤乾燥型樹脂としては特に限定されず、一般に、熱可塑性樹脂を使用することができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ハロゲン含有樹脂、脂環式オレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体、シリコーン系樹脂及びゴム又はエラストマー等を挙げることができる。
熱可塑性樹脂は、非結晶性で、かつ有機溶媒(特に複数のポリマーや硬化性化合物を溶解可能な共通溶媒)に可溶であることが好ましい。特に、透明性や耐候性という観点から、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、脂環式オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース誘導体(セルロースエステル類等)等が好ましい。
熱硬化性樹脂としては、特に限定されず、例えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂等を挙げることができる。
ハードコート層12、13は、上記光重合性化合物を含むハードコート層用組成物を、光透過性基材11の表面に塗布し、乾燥させた後、塗膜状のハードコート層用組成物に紫外線等の光を照射して、光重合性化合物を重合(架橋)させることにより形成することができる。
ハードコート層用組成物には、上記光重合性化合物の他、必要に応じて、溶剤、重合開始剤を添加してもよい。さらに、ハードコート層用組成物には、ハードコート層の硬度を高くする、硬化収縮を抑える、屈折率を制御する等の目的に応じて、従来公知の分散剤、界面活性剤、帯電防止剤、シランカップリング剤、増粘剤、着色防止剤、着色剤(顔料、染料)、消泡剤、レベリング剤、難燃剤、紫外線吸収剤、接着付与剤、重合禁止剤、酸化防止剤、表面改質剤、易滑剤等を添加していてもよい。
ハードコート層用組成物を塗布する方法としては、スピンコート、ディップ法、スプレー法、スライドコート法、バーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、ダイコート法等の公知の塗布方法が挙げられる。
ハードコート層用組成物を硬化させる際の光として、紫外線を用いる場合には、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等から発せられる紫外線等が利用できる。また、紫外線の波長としては、190〜380nmの波長域を使用することができる。電子線源の具体例としては、コッククロフトワルト型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が挙げられる。
<高屈折率層>
高屈折率層14は、1.55以上1.75以下の屈折率を有することが好ましい。高屈折率層14の屈折率の下限は、1.58以上であることが好ましく、高屈折率層14の屈折率の上限は、1.70以下であることが好ましい。高屈折率層14の屈折率は、上記ハードコート層12の屈折率と同様の方法によって測定することができる。ハードコート層12と高屈折率層14との屈折率差は、色味のばらつきをより抑制する観点から、0.05以上0.20以下であることが好ましい。
高屈折率層14の膜厚は、20nm以上100nm以下とすることが好ましい。高屈折率層14の膜厚の下限は、30nm以上であることがより好ましく、高屈折率層14の膜厚の上限は、80nm以下であることがより好ましく、70nm以下であることがさらに好ましい。
高屈折率層14および低屈折率層15は、透明導電層16が設けられている領域と透明導電層16が設けられていない領域との間の光透過率および反射率の差を小さくするためのインデックスマッチング層として機能することができる。
高屈折率層14は、例えば、高屈折率粒子と、バインダ樹脂とから構成することができる。上記高屈折率粒子としては、金属酸化物微粒子が挙げられる。金属酸化物微粒子としては、具体的には、例えば、酸化チタン(TiO、屈折率:2.3〜2.7)、酸化ニオブ(Nb、屈折率:2.33)、酸化ジルコニウム(ZrO、屈折率:2.10)、酸化アンチモン(Sb、屈折率:2.04)、酸化スズ(SnO、屈折率:2.00)、スズドープ酸化インジウム(ITO、屈折率:1.95〜2.00)、酸化セリウム(CeO、屈折率:1.95)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO、屈折率:1.90〜2.00)、ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO、屈折率:1.90〜2.00)、アンチモン酸亜鉛(ZnSb、屈折率:1.90〜2.00)、酸化亜鉛(ZnO、屈折率:1.90)、酸化イットリウム(Y、屈折率:1.87)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO、屈折率:1.75〜1.85)、リンドープ酸化スズ(PTO、屈折率:1.75〜1.85)、等が挙げられる。これらの中でも、高屈折率化およびコストの観点から、酸化ジルコニウムが好ましい。
高屈折率層14に含まれるバインダ樹脂は特に制限されることがなく、熱可塑性樹脂を用いることもできるが、表面硬度を高くする観点から、熱硬化性樹脂又は光重合性化合物等の重合物(架橋物)であるものが好ましく、中でも光重合性化合物の重合物であるものがより好ましい。
熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂を硬化させる際には、硬化剤を用いてもよい。
光重合性化合物としては、特に限定されないが、光重合性モノマー、オリゴマー、ポリマーを用いることができる。1官能の光重合性モノマーとしては、エチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。また、2官能以上の光重合性モノマーとしては、例えば、ポリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、これらの化合物をエチレンオキサイド、ポリエチレンオキサイド等で変性した化合物等が挙げられる。
また、これらの化合物は、芳香族環、フッ素以外のハロゲン原子、硫黄、窒素、リン原子等を導入して、屈折率を高く調整したものであってもよい。さらに、上記化合物のほかに、不飽和二重結合を有する比較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂等も使用することができる。光重合性化合物を重合(架橋)させる際には、ハードコート層の欄で説明した重合開始剤を用いてもよい。
高屈折率層14は、例えば、ハードコート層12、13の形成方法と同様の方法によって形成することが可能である。具体的には、まず、ハードコート層12の表面に、少なくとも高屈折率微粒子と光重合性化合物を含む高屈折率層用組成物を塗布する。次いで、塗膜状の高屈折率層用組成物を乾燥させる。その後、塗膜状の高屈折率層用組成物に紫外線等の光を照射して、光重合性化合物を重合(架橋)させることにより高屈折率層14を形成することができる。
<低屈折率層>
低屈折率層15は、高屈折率層14の屈折率よりも低い屈折率を有する層である。低屈折率層15は、高屈折率層14の屈折率よりも低い屈折率を有すればよく、必ずしもハードコート層12の屈折率よりも低い屈折率を有さなくともよい。具体的には、低屈折率層15の屈折率は、1.35以上1.55以下となっていることが好ましい。低屈折率層15の屈折率の下限は、1.40以上であることがより好ましく、低屈折率層15の屈折率の上限は、1.52未満であることがより好ましい。低屈折率層15の屈折率は、上記ハードコート層12の屈折率と同様の方法によって測定することができる。高屈折率層14と低屈折率層15との屈折率差は、色味のばらつきをより抑制する観点から、0.10以上0.30以下であることが好ましい。
低屈折率層15の膜厚は、3nm以上100nm以下となっていることが好ましい。低屈折率層15の膜厚の下限は、5nm以上であることがより好ましく、10nm以上であることがさらに好ましい。低屈折率層15の膜厚の上限は、80nm以下であることがより好ましく、60nm以下であることがさらに好ましく、45nm以下であることが最も好ましい。
低屈折率層15としては、高屈折率層14の屈折率よりも低い屈折率を有するものであれば、特に限定されないが、低屈折率層15は、例えば、低屈折率粒子と、バインダ樹脂とから、または低屈折率樹脂から構成することができる。あるいは、低屈折率層15は、スパッタリングによって成膜された、シリカやフッ化マグネシウム等からなる層であってもよい。
低屈折率粒子としては、例えば、シリカ、またはフッ化マグネシウムからなる中実または中空粒子等が挙げられる。これらの中でも、中実シリカ粒子、中空シリカ粒子が好ましく、このような中空シリカ粒子は、例えば、特開2005−099778号公報の実施例に記載の製造方法にて作製できる。
低屈折率微粒子としては、シリカ表面に反応性官能基を有する反応性シリカ微粒子を用いることが好ましい。反応性官能基としては、光重合性官能基が好ましい。このような反応性シリカ微粒子は、シランカップリング剤等によってシリカ微粒子を表面処理することによって作成することができる。シリカ微粒子の表面をシランカップリング剤で処理する方法としては、シリカ微粒子にシランカップリング剤をスプレーする乾式法や、シリカ微粒子を溶剤に分散させてからシランカップリング剤を加えて反応させる湿式法等が挙げられる。
低屈折率層15を構成するバインダ樹脂としては、高屈折率層14を構成するバインダ樹脂と同様のものが挙げられる。ただし、バインダ樹脂に、フッ素原子を導入した樹脂や、オルガノポリシロキサン等の屈折率の低い材料を混合してもよい。
低屈折率樹脂としては、フッ素原子を導入した樹脂や、オルガノポリシロキサン等の屈折率の低い樹脂が挙げられる。
低屈折率層15は、例えば、ハードコート層12の形成方法と同様の方法によって形成することが可能である。具体的には、まず、高屈折率層14の表面に、少なくとも低屈折率微粒子と光重合性化合物を含む低屈折率層用組成物を塗布する。次いで、塗膜状の低屈折率層用組成物を乾燥させる。その後、塗膜状の低屈折率層用組成物に紫外線等の光を照射して、光重合性化合物を重合(架橋)させることにより低屈折率層15を形成することができる。
<透明導電層>
透明導電層16は、低屈折率層15上に設けられ、かつパターニングされている。透明導電層16の屈折率は、1.85以上2.30以下であることが好ましい。透明導電層16の屈折率の下限は、1.90以上であることが好ましく、透明導電層16の屈折率の上限は、2.20以下であることが好ましい。透明導電層16の屈折率は、上記ハードコート層12の屈折率と同様の方法によって測定することができる。
透明導電層16の膜厚は、15nm以上50nm以下とすることが好ましい。透明導電層16の膜厚の下限は、20nm以上であることがより好ましく、透明導電層16の膜厚の上限は、45nm以下であることがより好ましい。
透明導電層16は、例えば、無機系の透明導電層用材料、有機系の透明導電層用材料、または無機系の透明導電層用材料と有機系の透明導電層用材料との混合材料を含む層である。無機系の透明導電層用材料としては、スズドープ酸化インジウム(ITO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、酸化亜鉛、酸化インジウム(In2O3)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)、酸化スズ、酸化亜鉛−酸化スズ系、酸化インジウム−酸化スズ系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系などの金属酸化物やカーボンナノチューブ等が挙げられる。これらの中でも透明導電層における透明性と低抵抗の観点から、無機系の透明導電層用材料としてはスズドープ酸化インジウム(ITO)が好ましい。有機系の透明導電層用材料としては、導電性ポリマー等が挙げられる。
透明導電層16の形成方法は、特には限定されず、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法、塗工法、印刷法などを用いることができる。透明導電層をパターニングする方法としては、例えばフォトリソグラフィー法が挙げられる。
透明導電層16のパターニングは、例えば図2に示されるような形状とすることができる。図2に示された透明導電層16は、センサ部16Aと、センサ部に連結した端子部(図示せず)とを備えている。センサ部16Aは、タッチ位置を検出され得る領域である矩形状のアクティブエリア内に設けられており、端子部は、アクティブエリアに隣接し、アクティブエリアを四方から周状に取り囲む領域である非アクティブエリア内に設けられている。
センサ部16Aは、所定のパターンで配置されている。具体的には、センサ部16Aは、導電性フィルム10における低屈折率層15のフィルム面に沿った一方向に並べて配列された線状導電体として構成されている。
センサ部16Aをなす線状導電体の各々は、その配列方向(前記一方向)と交差する方向において線状に延びている。図2においては、センサ部16Aは、その配列方向(前記一方向)と直交する方向(前記他方向)に沿って直線状に延びている。
センサ部16Aは、直線状に延びるライン部16Bと、ライン部16Bから膨出した膨出部16Cとを有している。図2においては、ライン部16Bは、センサ部16Aの配列方向と交差する方向に沿って直線状に延びている。膨出部16Cは導電性フィルム10における低屈折率層15のフィルム面に沿ってライン部16Bから膨らみ出ている部分である。したがって、各センサ部16Bの幅は、膨出部16Cが設けられている部分においては太くなっている。本実施形態においては、膨出部16Cは平面視略正方形状の外輪郭を有している。なお、膨出部16Cは平面視略正方形状に限らず、菱形状、またはストライプ状であってもよい。
従来、導電性フィルムの低屈折率層等の屈折率や膜厚は、主に、光透過性基材、高屈折率層および低屈折率層とからなる中間基材フィルムの反射率と、中間基材フィルム上に積層される透明導電層の反射率との差(反射率差)を小さくする観点から決定されており、様々な角度から導電性フィルムを視認したときの色味のばらつきに関しては何ら注目されていなかった。一方で、人の目は、上記反射率差よりも色味の変化を感じ取りやすく、また中間基材フィルムと透明導電層との反射率差を小さくするために高屈折率層と低屈折率層との屈折率差を大きくすると、色味のばらつきは大きくなってしまう傾向がある。本発明者らが鋭意研究を重ねたところ、導電性フィルムのa*値およびb*値を調整すれば、色味のばらつきが抑えられることを見出した。具体的には、導電性フィルムの表面の法線方向を0°とし、5°以上75°の範囲内で入射角度を5度毎変えながら透明導電層側から透明導電層に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内であれば、観察者が様々な方向から導電性フィルムを視認した場合であっても、色味がばらついているとは認識されなかったことを実験より見出した。本実施形態によれば、導電性フィルム10の表面10Aの法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら透明導電層16の表面16A側から透明導電層16に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内となっているので、様々な角度から導電性フィルム10を視認した場合における色味のばらつきを抑制できる。
また、本発明者らが鋭意研究を重ねたところ、高屈折率層、低屈折率層および透明導電層の屈折率等を適宜調整することによって、上記導電性フィルムにおけるa*値のばらつきを3.5以内とし、かつb*値のばらつきを7.0以内とすることができることを見出した。具体的には、例えば、光透過性基材上に、20nm以上100nm以下の膜厚および1.55以上1.75以下の屈折率を有する高屈折率層、3nm以上100nm以下の膜厚および1.35以上1.55以下の屈折率を有する低屈折率層、ならびに15nm以上50nm以下の膜厚および1.85以上2.30以下の屈折率を有する透明導電層を形成することによって、上記導電性フィルムにおけるa*値のばらつきを3.5以内とし、かつb*値のばらつきを7.0以内とすることができることを見出した。上記屈折率および膜厚を有する高屈折率層、低屈折率層および透明導電層を有する導電性フィルムにおいては、中間基材フィルムと透明導電層との反射率差が許容範囲内となるものの、従来の中間基材フィルムよりも透明導電層との反射率差が大きくなるので、従来のように、中間基材フィルムと透明導電層との反射率差を小さくする観点からは、決して採用し得ないものである。したがって、高屈折率層、低屈折率層および透明導電層の屈折率および膜厚を上記範囲内にして、a値およびb値を上記範囲内にすることによって奏される上記効果は、従来の中間基材フィルムの技術水準に照らして、予測され得る範囲を超えた顕著な効果であると言える。
<<タッチパネルセンサ>>
導電性フィルム10は、例えば、タッチパネルセンサに組み込んで使用することができる。
図4に示されるタッチパネルセンサ20は、導電性フィルム10と、導電性フィルム21とを積層した構造を有している。この図は、図5のII−II線による断面図である。導電性フィルム10は、低屈折率層15に支持され、パターニングされた透明導電層16を備えている。導電性フィルム21は、低屈折率層15に支持され、パターニングされた透明導電層22を備えている。導電性フィルム10と導電性フィルム21の間には透明粘着層23が介在しており、導電性フィルム10と導電性フィルム21は透明粘着層23によって貼り付けられている。導電性フィルム10上にも透明粘着層24が設けられている。
透明導電層16は、導電性フィルム10を構成する低屈折率層15よりも観察者側に配置されており、透明導電層22は、導電性フィルム21を構成する低屈折率層15よりも観察者側に配置されている。すなわち、透明導電層22は、導電性フィルム21を構成する低屈折率層15と導電性フィルム10を構成するハードコート層13との間に配置されている。
図5に示されるように透明導電層16、22は、それぞれ、センサ部16A、22Aと、センサ部に連結した端子部(図示せず)とを備えている。センサ部16A、22Aは、タッチ位置を検出され得る領域である矩形状のアクティブエリア内に設けられており、端子部は、アクティブエリアに隣接し、アクティブエリアを四方から周状に取り囲む領域である非アクティブエリア内に設けられている。なお、透明導電層16、センサ部16A、ライン部16B、膨出部16Cは、図2に示したものと同様である。
センサ部22Aは、センサ部16Aとは異なる所定のパターンで配置されている。具体的には、センサ部16Aは、導電性フィルム10における低屈折率層15のフィルム面に沿った一方向に並べて配列された線状導電体として構成されており、センサ部22Aは、前記一方向と交差し、かつ導電性フィルム21における低屈折率層15のフィルム面に沿った他方向に並べて配列された線状導電体として構成されている。本実施形態においては、図5に示されるようにタッチパネルセンサ20を上から平面視したとき、センサ部16Aの配列方向である一方向と、センサ部22Aの配列方向である他方向とは、直交している。
センサ部22Aをなす線状導電体の各々は、その配列方向(前記他方向)と交差する方向に線状に延びている。図5においては、センサ部22Aは、その配列方向(前記他方向)と直交する方向(前記一方向)に沿って直線状に延びている。
センサ部22Aも、センサ部16Aと同様に構成されている。すなわち、センサ部22Aは、直線状に延びるライン部22Bと、ライン部22Bから膨出した膨出部22Cとを有している。図5においては、ライン部22Bは、センサ部22Aの配列方向と交差する方向に沿って直線状に延びている。膨出部22Cは導電性フィルム21における低屈折率層15のフィルム面に沿ってライン部22Bから膨らみ出ている部分である。したがって、各センサ部22Bの幅は、膨出部22Cが設けられている部分においては太くなっている。本実施形態においては、膨出部22Cは平面視略正方形状の外輪郭を有している。なお、膨出部22Cは平面視略正方形状に限らず、菱形状、またはストライプ状であってもよい。
なお、図5に示されるように、タッチパネルセンサ20の法線方向から観察した場合(すなわち、平面視において)、センサ部16Aは、多数のセンサ部22Aと交差している。そして、図5に示されるように、センサ部16Aの膨出部16Bは、センサ部16A上において、隣り合う二つのセンサ部22Aとの交差点の間に配置されている。同様に、タッチパネルセンサ20の法線方向から観察した場合、センサ部22Aは、多数のセンサ部16Aと交差している。そして、センサ部22Aの膨出部22Cも、センサ部22A上において、隣り合う二つのセンサ部16Aとの交差点の間に配置されている。さらに、本実施形態においては、センサ部16Aの膨出部16Cと、センサ部22Aの膨出部22Cとは、タッチパネルセンサ20の法線方向から観察した場合に重ならないように配置されている。つまり、タッチパネルセンサ20の法線方向から観察した場合、センサ部16Aとセンサ部22Aとは、ライン部16B、22Bのみにおいて交わっている。
<透明粘着層>
透明粘着層23、24としては、公知の感圧接着層や粘着シートが挙げられる。
<<他のタッチパネルセンサ>>
導電性フィルム10は、他の態様のタッチパネルセンサに組み込まれてもよい。図6に示されるタッチパネルセンサ30は、導電性フィルム10と、ガラス板31と、ガラス板31の一方の面に形成された透明導電層32と、導電性フィルム10と透明導電層32を有するガラス板31とを固定する透明粘着層33を備えている。透明導電層32は透明導電層22と同様のものであるので、説明を省略するものとする。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態に係る導電性フィルムおよびタッチパネルセンサについて、図面を参照しながら説明する。図7は本実施形態に係る導電性フィルムの概略構成図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態で説明した部材と同じ符号が付してある部材は、第1の実施形態で説明した部材と同じ部材であることを意味するものであり、また第1の実施形態と重複する内容については特記しない限り省略するものとする。
図7に示される導電性フィルム40は、光透過性基材11と、光透過性基材11の両面に積層されたハードコート層12、13と、ハードコート層12、13上に形成された高屈折率層14、41と、高屈折率層14、41上に形成された低屈折率層15、42と、低屈折率層15、42上に形成された透明導電層16、43とを備えている。すなわち、導電性フィルム40は、導電性フィルム10のハードコート層13上に高屈折率層41と、低屈折率層42と、透明導電層43とを積層したものである。導電性フィルム40は、ハードコート層12、13を備えているが、ハードコート層12および/またはハードコート層13を備えていなくてもよい。透明導電層16の表面16Aは、導電性フィルム40の表面40Aをなしている。高屈折率層41は、高屈折率層14と、低屈折率層42は、低屈折率層15と、そして透明導電層43は、透明導電層22とそれぞれ同様であるので、説明を省略するものとする。
導電性フィルム40においては、導電性フィルム40の表面40Aの法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら透明導電層16の表面16A側から透明導電層16に光(可視光)を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内となり、かつb*値のばらつきが7.0以内となっている。a*値のばらつきは1.5以内となっていることが好ましく、またb*値のばらつきは5.5以内となっていることが好ましい。
本実施形態によれば、導電性フィルム40の表面40Aの法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら透明導電層16の表面16A側から透明導電層16に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内となっているので、第1の実施形態で説明した理由と同様の理由から、様々な角度から導電性フィルム40を視認した場合における色味のばらつきを抑制できる。
≪タッチパネルセンサ≫
導電性フィルム40は、例えば、タッチパネルセンサに組み込んで使用することができる。図8は本実施形態に係る導電性フィルムを組み込んだタッチパネルセンサの概略構成図である。
図8に示されるタッチパネルセンサ50は、導電性フィルム40と、導電性フィルムの両面に設けられた透明粘着層51、52とを備えている。
透明導電層16、43は、導電性フィルム40の両面に形成されているので、透明導電層16、43のパターニングを一度に行うことができる。
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態に係る導電性フィルムおよびタッチパネルセンサについて、図面を参照しながら説明する。図9は本実施形態に係る導電性フィルムの概略構成図であり、図10は本実施形態に係る他の導電性フィルムの概略構成図である。
<<導電性フィルム>>
図9に示される導電性フィルム60は、光透過性基材11と、光透過性基材11の一方の面上に積層された高屈折率層61と、低屈折率層62と、透明導電層63とを備え、光透過性基材11の他方の面上に積層されたハードコート層13とを備えている。導電性フィルム60においては、光透過性基材11と高屈折率層61との間にハードコート層は設けられていない。導電性フィルム60は、ハードコート層13を備えているが、ハードコート層13を備えていなくてもよい。透明導電層63の表面63Aは、導電性フィルム60の表面60Aをなしている。
図10に示される導電性フィルム70は、光透過性基材11と、光透過性基材11の一方の面上に積層された高屈折率層61と、低屈折率層62と、透明導電層63とを備え、光透過性基材11の他方の面上に積層された高屈折率層71と、低屈折率層72と、透明導電層73とを備えている。導電性フィルム70においては、光透過性基材11と高屈折率層61、71との間にハードコート層は設けられていない。透明導電層63の表面63Aは、導電性フィルム70の表面70Aをなしている。
高屈折率層61、71は、膜厚以外、上記第1の実施形態で説明した高屈折率層14と同様となっている。高屈折率層61、71の膜厚は、0.5μm以上10μm以下となっている。高屈折率層61、71の膜厚を0.5μm以上とすることによって、光透過性基材11と高屈折率層61、71との間にハードコート層を設けなくとも、導電性フィルム10、40と同様の硬度を得ることができる。また、高屈折率層61、71の膜厚を10μm以下とすることによってロールツーロールでの導電性フィルムの生産時に発生する高屈折率層の割れを抑制できる。
高屈折率層61、71の膜厚の下限は、1.0μm以上であることがより好ましく、高屈折率層61、71の膜厚の上限は、5.0μm以下であることがより好ましい。
導電性フィルム60においては、導電性フィルム60の表面60Aの法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら透明導電層63の表面63A側から透明導電層63に光(可視光)を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内となり、かつb*値のばらつきが7.0以内となっている。
導電性フィルム70においては、導電性フィルム70の表面70Aの法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら透明導電層63の表面63A側から透明導電層63に光(可視光)を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内となり、かつb*値のばらつきが7.0以内となっている。
導電性フィルム60、70におけるa*値のばらつきは1.5以内となっていることが好ましく、またb*値のばらつきは5.5以内となっていることが好ましい。
本実施形態によれば、導電性フィルム60、70の表面60A、70Aの法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら透明導電層63の表面63A側から透明導電層63に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内となっているので、第1の実施形態で説明した理由と同様の理由から、様々な角度から導電性フィルム60、70を視認した場合における色味のばらつきを抑制できる。
<<タッチパネルセンサ>>
導電性フィルム60、70を、図4、図6および図8に示されるタッチパネルセンサと同様の構造のタッチパネルセンサに組み込むことができる。
本発明を詳細に説明するために、以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの記載に限定されない。
<ハードコート層用組成物の調製>
まず、下記に示す組成となるように各成分を配合して、ハードコート層用組成物を得た。
(ハードコート層用組成物)
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA):30質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):1.5質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.05質量部
・メチルイソブチルケトン:70質量部
<高屈折率層用組成物の調製>
下記に示す組成となるように各成分を配合して、高屈折率層用組成物を得た。
(高屈折率層用組成物1)
・高屈折率微粒子分散液(ZrO微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):51.0質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):19.4質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1129.6質量部
(高屈折率層用組成物2)
・高屈折率微粒子分散液(ZrO微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):44.3質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):21.6質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1134.1質量部
(高屈折率層用組成物3)
・高屈折率微粒子分散液(ZrO微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):70.9質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):13.0質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1116.1質量部
(高屈折率層用組成物4)
・高屈折率微粒子分散液(ZrO微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):15.8質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):62.0質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):200質量部
(高屈折率層用組成物5)
・高屈折率微粒子分散液(ZrO微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):37.7質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):23.8質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1138.6質量部
(高屈折率層用組成物6)
・高屈折率微粒子分散液(ZrO微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):90.8質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):6.5質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1102.7質量部
<低屈折率層用組成物の調製>
下記に示す組成となるように各成分を配合して、低屈折率層用組成物を得た。
(低屈折率層用組成物1)
・低屈折率微粒子分散液(MIBK−SD(シリカ微粒子のメチルイソブチルケトン分散液、固形分30%分散液(固形分:30.0質量%)、製品名「MIBK−SD」、日産化学工業社製):15質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬社製、KAYARAD−PET−30):5質量部
・光重合開始剤(BASF社製、イルガキュア184):1質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、セイカビーム10−28、固形分10%):0.2質量部
・メチルイソブチルケトン:1000質量部
(低屈折率層用組成物2)
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA):30質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):1.5質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.05質量部
・メチルイソブチルケトン:1000質量部
<実施例1>
光透過性基材として厚さが125μmのポリエチレンテレフタレート基材(製品名「コスモシャイン」、東洋紡績社製)を準備し、ポリエチレンテレフタレート基材の片面に、高屈折率層用組成物1を塗布し、塗膜を形成した。そして、形成した塗膜を、40℃で1分間乾燥させた後、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて、積算光量100mJ/cmで紫外線照射を行って硬化させて、屈折率が1.60および膜厚が60nmの高屈折率層を形成した。次いで、高周波スパッタリング装置において、電極に周波数13.56MHz、電力5kWの高周波電力を印加することにより、チャンバー内で放電を生じさせて、ターゲット物質(シリカ)からなる、屈折率が1.46および膜厚が25nmの低屈折率層を高屈折率層上に形成した。次いで、低屈折率層上に、スパッタリング法によってスズドープ酸化インジウム(ITO)層を形成し、150℃の加熱オーブンで30分間加熱処理をして結晶化させた。そして形成したITO層をフォトリソグラフィー法によってパターニングすることで、屈折率が1.98および膜厚が25nmのパターニングされた透明導電層を形成し、実施例1に係る導電性フィルムを作製した。
<実施例2>
光透過性基材として厚さが125μmのポリエチレンテレフタレート基材(製品名「コスモシャイン」、東洋紡績社製)を準備し、ポリエチレンテレフタレート基材の片面に、ハードコート層用組成物を塗布し、塗膜を形成した。次いで、形成した塗膜に対して、0.2m/sの流速で50℃の乾燥空気を15秒間流通させた後、さらに10m/sの流速で70℃の乾燥空気を30秒間流通させて乾燥させることにより塗膜中の溶剤を蒸発させ、紫外線を窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて積算光量が100mJ/cmになるように照射して塗膜を硬化させることにより、屈折率が1.52および膜厚が2.0μmのハードコート層を形成した。次いで、ハードコート層上に、高屈折率層用組成物1を塗布し、塗膜を形成した。そして、形成した塗膜を、40℃で1分間乾燥させた後、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて、積算光量100mJ/cmで紫外線照射を行って硬化させて、屈折率が1.60および膜厚が60nmの高屈折率層を形成した。次いで、高周波スパッタリング装置において、電極に周波数13.56MHz、電力5kWの高周波電力を印加することにより、チャンバー内で放電を生じさせて、ターゲット物質(シリカ)からなる、屈折率が1.46および膜厚が25nmの低屈折率層を高屈折率層上に形成した。次いで、低屈折率層上に、スパッタリング法によってスズドープ酸化インジウム(ITO)層を形成し、150℃の加熱オーブンで30分間加熱処理をして結晶化させた。そして形成したITO層をフォトリソグラフィー法によってパターニングすることで、屈折率が1.98および膜厚が25nmのパターニングされた透明導電層を形成し、実施例2に係る導電性フィルムを作製した。
<実施例3>
実施例3においては、高屈折率層の膜厚を30nmにし、低屈折率層の膜厚を10nmにした以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。
<実施例4>
実施例4においては、高屈折率層の膜厚を30nmにし、低屈折率層の膜厚を40nmにした以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。
<実施例5>
実施例5においては、低屈折率層の組成および形成方法以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例5では、高屈折率層上に低屈折率層用組成物1を塗布して塗膜を形成し、形成した塗膜を、40℃で1分間乾燥させた後、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて、積算光量100mJ/cmで紫外線照射を行って硬化させて、屈折率が1.49および膜厚が25nmの低屈折率層を形成した。
<実施例6>
実施例6においては、透明導電層の膜厚を40nmとした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。
<実施例7>
実施例7においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物2を用い、低屈折率層の膜厚を40nmとした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例7に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.57であった。
<実施例8>
実施例8においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物3を用い、低屈折率層としてフッ化マグネシウムからなる層を形成した以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例8に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.67であり、低屈折率層の屈折率は1.38であった。
<実施例9>
実施例9においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物3を用い、低屈折率層用組成物1の代わりに低屈折率層用組成物2を用いた以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例9に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.67であり、低屈折率層の屈折率は1.52であった。
<実施例10>
実施例10においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物4を用い、高屈折率層の膜厚を1200nmにした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例10に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.63であった。
<実施例11>
実施例11においては、高屈折率層の膜厚を80nmにした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。
<実施例12>
実施例12においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物3を用い、高屈折率層の膜厚を30nmにし、低屈折率層の膜厚を60nmにした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。
<比較例1>
比較例1においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物5を用いた以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。比較例1に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.54であった。
<比較例2>
比較例2においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物6を用いた以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。比較例2に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.76であった。
実施例1〜12ならびに比較例1および2において得られた導電性フィルムの構成について、表1にまとめる。
Figure 0005549967
<a*およびb*のばらつき>
実施例および比較例で得られた各導電性フィルムにおいて、以下のようにして、a*およびb*のばらつきを求めた。具体的には、日本分光株式会社製のVAR−7010を用いて、5°〜75°の範囲内で入射角度を5°毎変えながらITO層の表面側から各導電性フィルムのITO層に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からa*値およびb*値を得た。測定条件は以下の通りとした。光源として、重水素(D2)ランプとタングステンハロゲン(WI)ランプを用い、また透過軸が45°傾いた偏光子を用い、測定範囲を380nm〜780nmとし、データ取込間隔を1nmとし、入射角度と検出器の位置を同期させ、正反射光を取り込むように測定を行った。そして、得られた各入射角度におけるa*値およびb*値から、その最大値と最小値の差分の絶対値を算出して、a*値のばらつきおよびb*値のばらつきを求めた。
<色味のばらつき>
実施例および比較例で得られた各導電性フィルムを様々な方向から視認したときに各導電性フィルムの色味がばらつきているか否か評価した。評価基準は以下の通りであった。
○:色味のばらつきが確認できなかった。
×:色味のばらつきが確認できた。
以下、結果を表2〜表4に示す。
Figure 0005549967
Figure 0005549967
Figure 0005549967
表4に示されるように、比較例1および2の導電性フィルムは、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内であるという要件を満たしていないので、色味のばらつきを抑制できなかった。
これに対し、実施例1〜12の導電性フィルムは、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内であるという要件を満たしているので、色味の変化を抑制できた。
10、21、40、60、70…導電性フィルム
10A、40A、60A、70A…表面
11…光透過性基材
12、13…ハードコート層
14、41、61、71…高屈折率層
15、42、62、72…低屈折率層
16、22、32、43、63、73…透明導電層
20、30、50…タッチパネルセンサ

Claims (9)

  1. 導電性フィルムであって、
    光透過性基材と、
    前記光透過性基材の片面または両面上に積層された高屈折率層と、
    前記高屈折率層上に積層され、かつ前記高屈折率層の屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率層と、
    前記低屈折率層上に積層され、かつパターニングされた透明導電層とを備え、
    前記導電性フィルムの表面の法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら前記透明導電層の表面側から前記透明導電層に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL***表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内である、導電性フィルム。
  2. 前記高屈折率層と前記低屈折率層との屈折率差が0.10以上0.30以下である、請求項1に記載の導電性フィルム。
  3. 前記高屈折率層が、20nm以上100nm以下の膜厚および1.55以上1.75以下の屈折率を有し、かつ前記低屈折率層が、3nm以上100nm以下の膜厚および1.35以上1.55以下の屈折率を有する、請求項1に記載の導電性フィルム。
  4. 前記光透過性基材と前記高屈折率層との間に設けられたハードコート層をさらに備える、請求項1に記載の導電性フィルム。
  5. 前記高屈折率層が、0.5μm以上10μm以下の膜厚および1.55以上1.75以下の屈折率を有し、かつ前記低屈折率層が、3nm以上100nm以下の膜厚および1.35以上1.55未満の屈折率を有する、請求項1に記載の導電性フィルム。
  6. 前記透明導電層が、15nm以上50nm以下の膜厚および1.85以上2.30以下の屈折率を有する、請求項1に記載の導電性フィルム。
  7. 前記透明導電層がスズドープ酸化インジウム層である、請求項1に記載の導電性フィルム。
  8. 前記a*値のばらつきが1.5以内である、請求項1に記載の導電性フィルム。
  9. 請求項1に記載の導電性フィルムを備える、タッチパネルセンサ。
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