JP2015179573A - 導電性フィルム、およびタッチパネルセンサ - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の第1の実施形態に係る導電性フィルムおよびタッチパネルセンサについて、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る導電性フィルムの概略構成図であり、図2はパターニングされた透明導電層の一部の平面図であり、図3は導電性フィルムにおける分光反射率を分光反射率測定器で測定する様子を示した模式図である。なお、本明細書において、「フィルム」、「シート」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。一具体例として、「導電性フィルム」には、「導電性シート」等と呼ばれる部材も含まれる。
導電性フィルムは、光透過性基材と、光透過性基材の片面または両面上に積層された高屈折率層と、高屈折率層上に積層され、かつ高屈折率層の屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率層と、低屈折率層上に積層され、かつパターニングされた透明導電層とを備えるフィルムである。また、上記光透過性基材と、高屈折率層と、低屈折率層とを備えるフィルムのことを「中間基材フィルム」ともいう。「中間基材フィルム」とは、例えば、タッチパネル等の装置に組み込んで使用される場合に、タッチパネル等の装置の最表面に用いられるものではなく、タッチパネル等の装置の内部に用いられる基材フィルムを意味する。導電性フィルムにおいては、パターニングされた透明導電層が、この中間基材フィルムによって支持されている。
光透過性基材11としては、光透過性を有すれば特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン基材、ポリカーボネート基材、ポリアクリレート基材、ポリエステル基材、芳香族ポリエーテルケトン基材、ポリエーテルサルフォン基材、またはポリアミド基材が挙げられる。
ハードコート層はJIS K5600−5−4(1999)で規定される鉛筆硬度試験(4.9N荷重)で「H」以上の硬度を有する。鉛筆硬度を「H」以上とすることにより、ハードコート層12の硬さを透明導電層16の表面に十分に反映させることができ、耐久性を向上させることができる。なお、ハードコート層12上に形成する高屈折率層14との密着性、靱性およびカールの防止の観点から、ハードコート層12の表面の鉛筆硬度の上限は4H程度程とすることが好ましい。タッチパネルセンサは、繰り返し押圧され高度な密着性および靱性が要求されることから、ハードコート層12の鉛筆硬度の上限を4Hとすることにより、導電性フィルム10をタッチパネルセンサに組み込んで使用する場合に顕著な効果を発揮できる。また、低屈折率層15上に透明導電層16を形成する際には中間基材フィルムへの加熱が伴い、この加熱により光透過性基材からオリゴマーが析出し中間基材フィルムのヘイズを上昇させる課題が生じる場合があるが、ハードコート層がオリゴマーの析出を抑制する層として機能することができる。
光重合性モノマーは、重量平均分子量が1000未満のものである。光重合性モノマーとしては、光重合性官能基を2つ(すなわち、2官能)以上有する多官能モノマーが好ましい。本明細書において、「重量平均分子量」は、テトラヒドロフラン(THF)等の溶媒に溶解して、従来公知のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリスチレン換算により得られる値である。
光重合性オリゴマーは、重量平均分子量が1000以上10000未満のものである。光重合性オリゴマーとしては、2官能以上の多官能オリゴマーが好ましい。多官能オリゴマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、 ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合性プレポリマーは、重量平均分子量が10000以上のものであり、重量平均分子量としては10000以上80000以下が好ましく、10000以上40000以下がより好ましい。重量平均分子量が80000を超える場合は、粘度が高いため塗工適性が低下してしまい、得られる光学フィルムの外観が悪化するおそれがある。上記多官能ポリマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
高屈折率層14は、1.55以上1.75以下の屈折率を有することが好ましい。高屈折率層14の屈折率の下限は、1.58以上であることが好ましく、高屈折率層14の屈折率の上限は、1.70以下であることが好ましい。高屈折率層14の屈折率は、上記ハードコート層12の屈折率と同様の方法によって測定することができる。ハードコート層12と高屈折率層14との屈折率差は、色味のばらつきをより抑制する観点から、0.05以上0.20以下であることが好ましい。
低屈折率層15は、高屈折率層14の屈折率よりも低い屈折率を有する層である。低屈折率層15は、高屈折率層14の屈折率よりも低い屈折率を有すればよく、必ずしもハードコート層12の屈折率よりも低い屈折率を有さなくともよい。具体的には、低屈折率層15の屈折率は、1.35以上1.55以下となっていることが好ましい。低屈折率層15の屈折率の下限は、1.40以上であることがより好ましく、低屈折率層15の屈折率の上限は、1.52未満であることがより好ましい。低屈折率層15の屈折率は、上記ハードコート層12の屈折率と同様の方法によって測定することができる。高屈折率層14と低屈折率層15との屈折率差は、色味のばらつきをより抑制する観点から、0.10以上0.30以下であることが好ましい。
透明導電層16は、低屈折率層15上に設けられ、かつパターニングされている。透明導電層16の屈折率は、1.85以上2.30以下であることが好ましい。透明導電層16の屈折率の下限は、1.90以上であることが好ましく、透明導電層16の屈折率の上限は、2.20以下であることが好ましい。透明導電層16の屈折率は、上記ハードコート層12の屈折率と同様の方法によって測定することができる。
導電性フィルム10は、例えば、タッチパネルセンサに組み込んで使用することができる。
透明粘着層23、24としては、公知の感圧接着層や粘着シートが挙げられる。
導電性フィルム10は、他の態様のタッチパネルセンサに組み込まれてもよい。図6に示されるタッチパネルセンサ30は、導電性フィルム10と、ガラス板31と、ガラス板31の一方の面に形成された透明導電層32と、導電性フィルム10と透明導電層32を有するガラス板31とを固定する透明粘着層33を備えている。透明導電層32は透明導電層22と同様のものであるので、説明を省略するものとする。
以下、本発明の第2の実施形態に係る導電性フィルムおよびタッチパネルセンサについて、図面を参照しながら説明する。図7は本実施形態に係る導電性フィルムの概略構成図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態で説明した部材と同じ符号が付してある部材は、第1の実施形態で説明した部材と同じ部材であることを意味するものであり、また第1の実施形態と重複する内容については特記しない限り省略するものとする。
導電性フィルム40は、例えば、タッチパネルセンサに組み込んで使用することができる。図8は本実施形態に係る導電性フィルムを組み込んだタッチパネルセンサの概略構成図である。
以下、本発明の第3の実施形態に係る導電性フィルムおよびタッチパネルセンサについて、図面を参照しながら説明する。図9は本実施形態に係る導電性フィルムの概略構成図であり、図10は本実施形態に係る他の導電性フィルムの概略構成図である。
図9に示される導電性フィルム60は、光透過性基材11と、光透過性基材11の一方の面上に積層された高屈折率層61と、低屈折率層62と、透明導電層63とを備え、光透過性基材11の他方の面上に積層されたハードコート層13とを備えている。導電性フィルム60においては、光透過性基材11と高屈折率層61との間にハードコート層は設けられていない。導電性フィルム60は、ハードコート層13を備えているが、ハードコート層13を備えていなくてもよい。透明導電層63の表面63Aは、導電性フィルム60の表面60Aをなしている。
導電性フィルム60、70を、図4、図6および図8に示されるタッチパネルセンサと同様の構造のタッチパネルセンサに組み込むことができる。
まず、下記に示す組成となるように各成分を配合して、ハードコート層用組成物を得た。
(ハードコート層用組成物)
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA):30質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):1.5質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.05質量部
・メチルイソブチルケトン:70質量部
下記に示す組成となるように各成分を配合して、高屈折率層用組成物を得た。
(高屈折率層用組成物1)
・高屈折率微粒子分散液(ZrO2微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):51.0質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):19.4質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1129.6質量部
・高屈折率微粒子分散液(ZrO2微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):44.3質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):21.6質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1134.1質量部
・高屈折率微粒子分散液(ZrO2微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):70.9質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):13.0質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1116.1質量部
・高屈折率微粒子分散液(ZrO2微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):15.8質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):62.0質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):200質量部
・高屈折率微粒子分散液(ZrO2微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):37.7質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):23.8質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1138.6質量部
・高屈折率微粒子分散液(ZrO2微粒子のメチルエチルケトン分散液(固形分:32.5質量%)、製品名「MZ−230X」、住友大阪セメント社製):90.8質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名「KAYARAD PET−30」、日本化薬社製):6.5質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):0.6質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.03質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):1102.7質量部
下記に示す組成となるように各成分を配合して、低屈折率層用組成物を得た。
(低屈折率層用組成物1)
・低屈折率微粒子分散液(MIBK−SD(シリカ微粒子のメチルイソブチルケトン分散液、固形分30%分散液(固形分:30.0質量%)、製品名「MIBK−SD」、日産化学工業社製):15質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬社製、KAYARAD−PET−30):5質量部
・光重合開始剤(BASF社製、イルガキュア184):1質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、セイカビーム10−28、固形分10%):0.2質量部
・メチルイソブチルケトン:1000質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA):30質量部
・重合開始剤(製品名「イルガキュア184」、BASFジャパン社製):1.5質量部
・シリコーン系レベリング剤(大日精化工業社製、製品名「セイカビーム10−28」、固形分10%):0.05質量部
・メチルイソブチルケトン:1000質量部
光透過性基材として厚さが125μmのポリエチレンテレフタレート基材(製品名「コスモシャイン」、東洋紡績社製)を準備し、ポリエチレンテレフタレート基材の片面に、高屈折率層用組成物1を塗布し、塗膜を形成した。そして、形成した塗膜を、40℃で1分間乾燥させた後、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて、積算光量100mJ/cm2で紫外線照射を行って硬化させて、屈折率が1.60および膜厚が60nmの高屈折率層を形成した。次いで、高周波スパッタリング装置において、電極に周波数13.56MHz、電力5kWの高周波電力を印加することにより、チャンバー内で放電を生じさせて、ターゲット物質(シリカ)からなる、屈折率が1.46および膜厚が25nmの低屈折率層を高屈折率層上に形成した。次いで、低屈折率層上に、スパッタリング法によってスズドープ酸化インジウム(ITO)層を形成し、150℃の加熱オーブンで30分間加熱処理をして結晶化させた。そして形成したITO層をフォトリソグラフィー法によってパターニングすることで、屈折率が1.98および膜厚が25nmのパターニングされた透明導電層を形成し、実施例1に係る導電性フィルムを作製した。
光透過性基材として厚さが125μmのポリエチレンテレフタレート基材(製品名「コスモシャイン」、東洋紡績社製)を準備し、ポリエチレンテレフタレート基材の片面に、ハードコート層用組成物を塗布し、塗膜を形成した。次いで、形成した塗膜に対して、0.2m/sの流速で50℃の乾燥空気を15秒間流通させた後、さらに10m/sの流速で70℃の乾燥空気を30秒間流通させて乾燥させることにより塗膜中の溶剤を蒸発させ、紫外線を窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて積算光量が100mJ/cm2になるように照射して塗膜を硬化させることにより、屈折率が1.52および膜厚が2.0μmのハードコート層を形成した。次いで、ハードコート層上に、高屈折率層用組成物1を塗布し、塗膜を形成した。そして、形成した塗膜を、40℃で1分間乾燥させた後、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて、積算光量100mJ/cm2で紫外線照射を行って硬化させて、屈折率が1.60および膜厚が60nmの高屈折率層を形成した。次いで、高周波スパッタリング装置において、電極に周波数13.56MHz、電力5kWの高周波電力を印加することにより、チャンバー内で放電を生じさせて、ターゲット物質(シリカ)からなる、屈折率が1.46および膜厚が25nmの低屈折率層を高屈折率層上に形成した。次いで、低屈折率層上に、スパッタリング法によってスズドープ酸化インジウム(ITO)層を形成し、150℃の加熱オーブンで30分間加熱処理をして結晶化させた。そして形成したITO層をフォトリソグラフィー法によってパターニングすることで、屈折率が1.98および膜厚が25nmのパターニングされた透明導電層を形成し、実施例2に係る導電性フィルムを作製した。
実施例3においては、高屈折率層の膜厚を30nmにし、低屈折率層の膜厚を10nmにした以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。
実施例4においては、高屈折率層の膜厚を30nmにし、低屈折率層の膜厚を40nmにした以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。
実施例5においては、低屈折率層の組成および形成方法以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例5では、高屈折率層上に低屈折率層用組成物1を塗布して塗膜を形成し、形成した塗膜を、40℃で1分間乾燥させた後、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて、積算光量100mJ/cm2で紫外線照射を行って硬化させて、屈折率が1.49および膜厚が25nmの低屈折率層を形成した。
実施例6においては、透明導電層の膜厚を40nmとした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。
実施例7においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物2を用い、低屈折率層の膜厚を40nmとした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例7に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.57であった。
実施例8においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物3を用い、低屈折率層としてフッ化マグネシウムからなる層を形成した以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例8に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.67であり、低屈折率層の屈折率は1.38であった。
実施例9においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物3を用い、低屈折率層用組成物1の代わりに低屈折率層用組成物2を用いた以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例9に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.67であり、低屈折率層の屈折率は1.52であった。
実施例10においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物4を用い、高屈折率層の膜厚を1200nmにした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。実施例10に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.63であった。
実施例11においては、高屈折率層の膜厚を80nmにした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。
実施例12においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物3を用い、高屈折率層の膜厚を30nmにし、低屈折率層の膜厚を60nmにした以外は、実施例5と同様にして、導電性フィルムを作製した。
比較例1においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物5を用いた以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。比較例1に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.54であった。
比較例2においては、高屈折率層用組成物1の代わりに高屈折率層用組成物6を用いた以外は、実施例1と同様にして、導電性フィルムを作製した。比較例2に係る導電性フィルムの高屈折率層の屈折率は1.76であった。
実施例および比較例で得られた各導電性フィルムにおいて、以下のようにして、a*およびb*のばらつきを求めた。具体的には、日本分光株式会社製のVAR−7010を用いて、5°〜75°の範囲内で入射角度を5°毎変えながらITO層の表面側から各導電性フィルムのITO層に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からa*値およびb*値を得た。測定条件は以下の通りとした。光源として、重水素(D2)ランプとタングステンハロゲン(WI)ランプを用い、また透過軸が45°傾いた偏光子を用い、測定範囲を380nm〜780nmとし、データ取込間隔を1nmとし、入射角度と検出器の位置を同期させ、正反射光を取り込むように測定を行った。そして、得られた各入射角度におけるa*値およびb*値から、その最大値と最小値の差分の絶対値を算出して、a*値のばらつきおよびb*値のばらつきを求めた。
実施例および比較例で得られた各導電性フィルムを様々な方向から視認したときに各導電性フィルムの色味がばらつきているか否か評価した。評価基準は以下の通りであった。
○:色味のばらつきが確認できなかった。
×:色味のばらつきが確認できた。
10A、40A、60A、70A…表面
11…光透過性基材
12、13…ハードコート層
14、41、61、71…高屈折率層
15、42、62、72…低屈折率層
16、22、32、43、63、73…透明導電層
20、30、50…タッチパネルセンサ
Claims (9)
- 導電性フィルムであって、
光透過性基材と、
前記光透過性基材の片面または両面上に積層された高屈折率層と、
前記高屈折率層上に積層され、かつ前記高屈折率層の屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率層と、
前記低屈折率層上に積層され、かつパターニングされた透明導電層とを備え、
前記導電性フィルムの表面の法線方向を0°とし、5°以上75°以下の範囲内で入射角度を5度毎変えながら前記透明導電層の表面側から前記透明導電層に光を照射し、それぞれの正反射方向への反射光からL*a*b*表色系のa*値およびb*値を求めたとき、a*値のばらつきが3.5以内であり、かつb*値のばらつきが7.0以内である、導電性フィルム。 - 前記高屈折率層と前記低屈折率層との屈折率差が0.10以上0.30以下である、請求項1に記載の導電性フィルム。
- 前記高屈折率層が、20nm以上100nm以下の膜厚および1.55以上1.75以下の屈折率を有し、かつ前記低屈折率層が、3nm以上100nm以下の膜厚および1.35以上1.55以下の屈折率を有する、請求項1に記載の導電性フィルム。
- 前記光透過性基材と前記高屈折率層との間に設けられたハードコート層をさらに備える、請求項1に記載の導電性フィルム。
- 前記高屈折率層が、0.5μm以上10μm以下の膜厚および1.55以上1.75以下の屈折率を有し、かつ前記低屈折率層が、3nm以上100nm以下の膜厚および1.35以上1.55未満の屈折率を有する、請求項1に記載の導電性フィルム。
- 前記透明導電層が、15nm以上50nm以下の膜厚および1.85以上2.30以下の屈折率を有する、請求項1に記載の導電性フィルム。
- 前記透明導電層がスズドープ酸化インジウム層である、請求項1に記載の導電性フィルム。
- 前記a*値のばらつきが1.5以内である、請求項1に記載の導電性フィルム。
- 請求項1に記載の導電性フィルムを備える、タッチパネルセンサ。
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