JP5549749B1 - ロボット教示システム、ロボット教示プログラムの生成方法および教示ツール - Google Patents
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Abstract
【課題】教示ツールを用いてロボットの教示位置を指定する場合に、ユーザの操作負担が増加するのを抑制することが可能なロボット教示システムを提供する。
【解決手段】このロボット教示システム100は、教示位置を指定するためにユーザにより操作される教示ボタン43を含み、ロボット1の動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定する教示ツール4と、教示ツール4により指定された教示位置における教示ツール4を撮像するステレオカメラ5aおよび5bと、ステレオカメラ5aおよび5bにより撮像された教示ツール4の位置および姿勢に基づいて、ロボット1の教示位置を決定するPC3とを備える。そして、教示ツール4の教示ボタン43がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】このロボット教示システム100は、教示位置を指定するためにユーザにより操作される教示ボタン43を含み、ロボット1の動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定する教示ツール4と、教示ツール4により指定された教示位置における教示ツール4を撮像するステレオカメラ5aおよび5bと、ステレオカメラ5aおよび5bにより撮像された教示ツール4の位置および姿勢に基づいて、ロボット1の教示位置を決定するPC3とを備える。そして、教示ツール4の教示ボタン43がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロボット教示システム、ロボット教示プログラムの生成方法および教示ツールに関する。
従来、ロボット教示システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、ロボットの動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定するティーチングツールと、教示位置に位置するティーチングツールを撮像するステレオカメラと、ステレオカメラにより撮像されたティーチングツールの位置および姿勢に基づいて、ロボットの教示位置を決定するコントローラとを備えるロボット制御システムが開示されている。このロボット制御システムは、ティーチングツールとは別個に設けられたティーチングペンダントをユーザが操作することにより、ステレオカメラにより撮像された教示位置に位置するティーチングツールの画像に基づいて教示位置を決定するように構成されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のロボット制御システムは、ティーチングツールとは別個に設けられたティーチングペンダントをユーザが操作することにより、ステレオカメラにより撮像された教示位置に位置するティーチングツールの画像に基づいて教示位置を決定するため、教示位置を指定する毎に、ティーチングツールとは別個に設けられたティーチングペンダントを操作する必要がある。このため、ユーザの操作負担が増加するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、教示ツールを用いてロボットの教示位置を指定する場合に、ユーザの操作負担が増加するのを抑制することが可能なロボット教示システム、ロボット教示プログラムの生成方法および教示ツールを提供することである。
上記目的を達成するために、第1の局面によるロボット教示システムは、教示位置を指定するためにユーザにより操作される操作部を含み、ロボットの動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定する教示ツールと、教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢を計測する計測部と、計測部により計測された教示ツールの位置および姿勢に基づいて、ロボットの教示位置を決定する制御部とを備え、教示ツールの操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成されており、計測部は、教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢が認識可能なように教示ツールを撮像する撮像部を含む。
この第1の局面によるロボット教示システムでは、上記のように、教示位置を指定するためにユーザにより操作される操作部を含む教示ツールを設けることによって、教示位置を指定する毎に、教示ツールとは別個に設けられたティーチングペンダントを操作する必要がないので、教示ツールを用いてロボットの教示位置を指定する場合に、ユーザの操作負担が増加するのを抑制することができる。また、教示ツールの操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成することによって、教示ツールに設けられた操作部をユーザが操作することにより、教示位置を指定する毎に、教示ツールとは別個に設けられたティーチングペンダントを操作することなく、ロボットの教示位置を連続的に指定することができるので、ユーザの操作負担が増加するのを効果的に抑制することができる。
第2の局面によるロボット教示プログラムの生成方法は、教示ツールが教示位置に位置された状態で教示ツールの操作部がユーザにより操作されたことに基づいて、ロボットの動作位置としての教示位置を指定する工程と、教示ツールにより指定された教示位置における教示ツールの位置および姿勢を計測する工程と、計測された教示ツールの位置および姿勢に基づいて、ロボットの教示位置を決定することにより、ロボットの教示プログラムを生成する工程とを備え、教示位置を指定する工程は、教示ツールが移動されながら、操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置を指定する工程を含み、教示ツールの位置および姿勢を計測する工程は、教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢が認識可能なように教示ツールを撮像し、当該撮像結果に基づいて教示ツールの位置および姿勢を求める工程を含む。
この第2の局面によるロボット教示プログラムの生成方法では、上記のように、教示ツールが教示位置に位置された状態で教示ツールの操作部がユーザにより操作されたことに基づいて、ロボットの動作位置としての教示位置を指定する工程を設けることによって、教示位置を指定する毎に、教示ツールとは別個に設けられたティーチングペンダントを操作する必要がないので、教示ツールを用いてロボットの教示位置を指定する場合に、ユーザの操作負担が増加するのを抑制することができる。また、教示位置を指定する工程は、教示ツールが移動されながら、操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置を指定する工程を含むことによって、教示ツールに設けられた操作部をユーザが操作することにより、教示位置を指定する毎に、教示ツールとは別個に設けられたティーチングペンダントを操作することなく、ロボットの教示位置を連続的に指定することができるので、ユーザの操作負担が増加するのを効果的に抑制することができる。
第3の局面による教示ツールは、ロボットの動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定する教示ツールであって、教示位置を指定するためにユーザにより操作される操作部を備え、操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成されるとともに、指定した教示位置の位置および姿勢が認識可能なように撮像部により撮像されるように構成されている。
この第3の局面による教示ツールでは、上記のように、教示位置を指定するためにユーザにより操作される操作部を備える教示ツールを設けることによって、教示位置を指定する毎に、教示ツールとは別個に設けられたティーチングペンダントを操作する必要がないので、教示ツールを用いてロボットの教示位置を指定する場合に、ユーザの操作負担が増加するのを抑制することが可能な教示ツールを提供することができる。また、教示ツールの操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成することによって、教示ツールに設けられた操作部をユーザが操作することにより、教示位置を指定する毎に、教示ツールとは別個に設けられたティーチングペンダントを操作することなく、ロボットの教示位置を連続的に指定することができるので、ユーザの操作負担が増加するのを効果的に抑制することが可能な教示ツールを提供することができる。第4の局面によるロボット教示システムは、教示位置を指定するためにユーザにより操作される操作部を含み、ロボットの動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定する教示ツールと、教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢を計測する計測部と、計測部により計測された教示ツールの位置および姿勢に基づいて、ロボットの教示位置を決定する制御部とを備え、教示ツールの操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成されており、教示ツールは、操作部に対するユーザの操作に基づいて、ロボットの作業区間と非作業区間とを区別した状態で教示位置を指定可能なように構成されている。
上記のように構成することによって、教示ツールを用いてロボットの教示位置を指定する場合に、ユーザの操作負担が増加するのを抑制することができる。
以下、本実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図4を参照して、本実施形態のロボット教示システム100の構成について説明する。
図1に示すように、ロボット教示システム100は、ロボット1と、制御盤(ロボットコントローラ)2と、PC(パーソナルコンピュータ)3と、教示ツール4と、ステレオカメラ5aおよび5bとを備える。ロボット1は、制御盤2に接続されている。PC3には、制御盤2、ステレオカメラ5aおよび5bが、有線または無線により接続されている。教示ツール4は、PC3に有線により接続されている。なお、PC3は、「制御部」の一例である。
制御盤2は、制御的な構成として、制御ソフトウェア21を含んでいる。PC3は、制御的な構成として、ビジョンソフトウェア31と、シミュレーションソフトウェア32と、記憶部33と、カメラドライバ34と、出入力ドライバ35とを含んでいる。
図2に示すように、ロボット1は、垂直多関節ロボットからなる。また、ロボット1は、基台11と、基台11に取り付けられるロボットアーム12と、ロボットアーム12の先端に取り付けられるツール13aとを含んでいる。ロボットアーム12は、6自由度を有して構成されている。ロボットアーム12の先端には、ツール13aを取り付ける取り付け部を有するフランジ13が形成されている。
ロボットアーム12は、複数のアーム構造体を有しており、ロボット1の設置面に対して垂直な回転軸A1まわりにアーム構造体12aが基台11に対して回転可能に連結されている。アーム構造体12bは、回転軸A1に対して垂直な回転軸A2まわりに回転可能にアーム構造体12aに連結されている。アーム構造体12cは、回転軸A2に対して平行な回転軸A3まわりに回転可能にアーム構造体12bに連結されている。アーム構造体12dは、回転軸A3に対して垂直な回転軸A4まわりに回転可能にアーム構造体12cに連結されている。アーム構造体12eは、回転軸A4に対して垂直な回転軸A5まわりに回転可能にアーム構造体12dに連結されている。アーム構造体12fは、回転軸A5に対して垂直な回転軸A6まわりに回転可能にアーム構造体12eに連結されている。なお、ここでいう「平行」「垂直」は、厳密な意味の「平行」および「垂直」だけでなく、「平行」および「垂直」から少しずれているものも含む広い意味である。各回転軸A1〜A6にはそれぞれサーボモータ(関節)が設けられており、各サーボモータは、それぞれの回転位置を検出するエンコーダを有している。各サーボモータは、制御盤2に接続されており、制御盤2の制御ソフトウェア21の制御指令に基づいて各サーボモータが動作するように構成されている。
図2に示すように、フランジ13は、ロボットアーム12のアーム構造体12fに取り付けられている。また、フランジ13には、ワーク6(図3参照)に対して作業を行うツール13aが取り付けられている。また、フランジ13には、教示ツール4を撮像する一対のステレオカメラ5aおよび5bが取り付けられている。
制御盤2は、ロボット1の全体の動作を制御するように構成されている。具体的には、制御盤2は、PC3により生成されたロボット1の教示プログラムに基づいて、制御ソフトウェア21により、ロボット1に制御指令を出力して、ロボット1の動作を制御するように構成されている。
ここで、本実施形態では、PC3は、教示ツール4が教示位置に位置された状態で教示ツール4の後述する教示ボタン43(図4参照)がユーザ(作業者)により操作されたことに基づいて、教示ツール4により指定された教示位置における教示ツール4をステレオカメラ5aおよび5bにより撮像するように構成されている。また、PC3は、撮像された教示ツール4の位置および姿勢に基づいて、ロボット1の教示位置を決定することにより、ロボット1の教示プログラムを生成するように構成されている。
ビジョンソフトウェア31は、ロボット1の教示プログラムを生成するように構成されている。具体的には、ビジョンソフトウェア31は、制御盤2の制御ソフトウェア21の計測要求に応じて、教示プログラムの教示位置を計測して、ロボット1の教示プログラムを生成するように構成されている。また、ビジョンソフトウェア31は、カメラドライバ34を介して、一対のステレオカメラ5aおよび5bを制御して、教示ツール4により指定された教示位置における教示ツール4を撮像するように構成されている。また、ビジョンソフトウェア31は、出入力ドライバ35を介して、教示ツール4のユーザによる操作を受け付けるとともに、教示ツール4の教示位置の指定のための処理を制御するように構成されている。
ビジョンソフトウェア31は、教示ツール4により指定される教示位置間を補間して、ロボット1の教示プログラムを生成するように構成されている。具体的には、ビジョンソフトウェア31は、教示ツール4により指定される教示位置間を直線補間(MOVL)、リンク補間(MOVJ)、または、円弧補間(MOVC)により補間するように構成されている。また、ビジョンソフトウェア31は、ロボット1の作業区間に属する教示位置と、ロボット1の非作業区間に属する教示位置とに応じて、それぞれ、ロボット1の動作速度、および、教示位置から教示位置までの移動の補間方法を決定するように構成されている。なお、作業区間とは、ツール13aにより、ワーク6に対して作業を行いながらロボット1を移動させる区間であり、非作業区間とは、作業区間と作業区間の間にロボット1を移動させる区間など、ツール13aによる作業を行わない区間である。また、ビジョンソフトウェア31は、教示ツール4の位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能か否かの判断結果を教示ツール4の後述するOK通知ライト44a、NG通知ライト44b、警告通知ライト44cおよび撮像NG通知ライト44d(図4参照)によりユーザに通知する制御を行うように構成されている。
シミュレーションソフトウェア32は、ビジョンソフトウェア31の命令に基づいて、シミュレーションを行うように構成されている。また、シミュレーションソフトウェア32は、シミュレーションを行い、教示ツール4の位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能か否かを判断するように構成されている。また、シミュレーションソフトウェア32は、シミュレーションを行い、教示ツール4により指定された教示位置間を補間する移動経路をロボット1が移動可能か否かを判断するように構成されている。また、シミュレーションソフトウェア32は、教示ツール4の位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能か否かの判断結果、および、教示ツール4により指定された教示位置間を補間する移動経路をロボット1が移動可能か否かの判断結果を、ビジョンソフトウェア31に出力するように構成されている。また、シミュレーションソフトウェア32は、生成されたロボット1の教示プログラムに基づいて、ロボット1の動作をシミュレーションするように構成されている。記憶部33には、教示ツール4により指定された教示位置情報が記憶される。
また、本実施形態では、図3に示すように、教示ツール4は、ロボット1の動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定するように構成されている。また、教示ツール4は、図4に示すように、ユーザが把持する把持部41と、ロボット1の位置および姿勢を教示する正四面体形状の教示部42とを含んでいる。把持部41には、教示位置を指定するためにユーザにより操作される教示ボタン43と、OK通知ライト44aと、NG通知ライト44bと、警告通知ライト44cと、撮像NG通知ライト44dとが配置されている。なお、教示ボタン43は、「操作部」の一例である。また、OK通知ライト44a、NG通知ライト44b、警告通知ライト44cおよび撮像NG通知ライト44dは、「通知部」の一例である。また、OK通知ライト44aおよびNG通知ライト44bは、「第1視覚通知部」の一例であり、警告通知ライト44cは、「第2視覚通知部」の一例である。
OK通知ライト44aおよびNG通知ライト44bは、教示ツール4の位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能か否かをユーザが視覚的に認識可能なように通知するように構成されている。具体的には、教示ツール4の位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能であれば、OK通知ライト44aが青色に光って通知される。また、教示ツール4の位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能でなければ、NG通知ライト44bが赤色に光って通知される。
また、警告通知ライト44cは、教示ツール4により指定された教示位置間を補間する移動経路をロボット1が移動可能か否かをユーザが視覚的に認識可能なように通知するように構成されている。具体的には、教示ツール4により指定された教示位置間を補間する移動経路をロボット1が移動可能でなければ、警告通知ライト44cが黄色に光って通知される。また、撮像NG通知ライト44dは、ステレオカメラ5aおよび5bにより、教示部42の後述する赤外線LED421、422、423および424のうち、2つ以下しか撮像することができなければ、赤色に点滅して通知する。つまり、教示ツール4による教示位置および姿勢をステレオカメラ5aおよび5bにより認識することができなければ、撮像NG通知ライト44dが赤色に点滅される。
教示部42には、正四面体形状の各頂点にそれぞれ配置され、順次発光することにより互いに識別可能な赤外線LED421、422、423および424が取り付けられている。教示部42の赤外線LED421、422、423および424には、それぞれ、光拡散キャップ421a、422a、423aおよび424aが取り付けられている。なお、赤外線LED421〜424は、「標識部」および「発光素子」の一例である。
また、本実施形態では、教示ツール4は、教示ボタン43がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成されている。なお、連続的に教示位置が指定されるとは、教示位置が連続的に?がって指定される場合のみならず、教示位置が継続的に指定される場合も含む。また、教示ツール4は、教示ボタン43に対するユーザの操作に基づいて、1点ずつ教示位置を指定するモードと、教示ツール4が移動されながら連続的に教示位置を指定するモードとに切り替え操作が可能なように構成されている。
具体的には、教示ツール4は、教示ボタン43を長押し(たとえば、2秒以上の長押し)することにより、教示ツール4が移動されながら連続的に教示位置を指定するモードに切り替えられるように構成されている。また、教示ツール4は、教示ボタン43を短く(たとえば、2秒未満)押すことにより、1点ずつ教示位置を指定するモードに切り替えられるように構成されている。また、教示ツール4は、教示ボタン43がユーザにより押下される毎に教示位置を1点ずつ指定するとともに、教示ツール4が移動されながら教示ボタン43がユーザにより連続的に押下されている間、連続的に教示位置を指定するように構成されている。
また、教示ツール4は、教示ボタン43に対するユーザの操作に基づいて、ロボット1の作業区間と非作業区間とを区別した状態で教示位置を指定可能なように構成されている。具体的には、教示ツール4は、教示ボタン43をユーザによりダブルクリックされることにより、ロボット1の作業区間と非作業区間とを区別するように構成されている。
ステレオカメラ5aおよび5bは、内蔵の制御装置(図示せず)で動作するビジョンソフトウェアによって教示ツール4を2つのカメラにより撮像した撮像結果を対応づけることにより、教示ツール4の3次元位置を認識することが可能に構成されている。また、ステレオカメラ5aおよび5bは、教示ツール4により指定された教示位置における教示ツール4を撮像するように構成されている。つまり、ステレオカメラ5aおよび5bは、教示ツール4の赤外線LED421、422、423および424により順次発光される赤外光を撮像して、教示ツール4の教示位置および姿勢を認識するように構成されている。なお、ステレオカメラ5aおよび5bは、「計測部」および「撮像部」の一例である。
また、ステレオカメラ5aおよび5bは、教示ボタン43がユーザにより押下される毎に教示ツール4を撮像する。また、ステレオカメラ5aおよび5bは、教示ボタン43がユーザにより押下されたままの状態で教示ツール4が移動された場合、連続的に教示ツール4を撮像するように構成されている。
次に、図5および図6を参照して、ロボット教示システム100の制御盤2の制御ソフトウェア21、PC3のビジョンソフトウェア31およびシミュレーションソフトウェア32が行う教示制御処理について説明する。
ユーザにより教示開始の操作が制御ソフトウェア21に対して行われると、ステップS1において、制御ソフトウェア21は、教示開始の信号を受信待ち状態のビジョンソフトウェア31に送信する。教示開始の信号を受信したビジョンソフトウェア31は、ステップS2において、教示開始OKの信号を制御ソフトウェア21に送信する。その後、制御ソフトウェア21は、ビジョンソフトウェア31からの信号を受信待ちしている状態となる。また、ビジョンソフトウェア31は、教示ツール4の教示ボタン43がユーザにより操作されて教示位置が指定されるのを待つ入力待ち状態となる。
ステップS3において、教示状態スイッチ(図示せず)がユーザによりONにされると、Input On(割り込み)信号が、教示ツール4からビジョンソフトウェア31に送信される。ステップS4において、ビジョンソフトウェア31は、教示状態LED(図示せず)をONにする信号を教示ツール4に送信する。この教示状態LEDをONにする信号を受信した教示ツール4は、教示状態LEDをONにして点灯させる。これにより、教示ツール4により、ロボット1の教示位置を指定する処理が開始される。
教示位置に位置した状態の教示ツール4の教示ボタン43がユーザにより押下されると、ステップS5において、Input On(割り込み)信号が、教示ツール4からビジョンソフトウェア31に送信される。なお、この教示ボタン43がユーザにより操作(押下)されている間、連続的に教示位置が指定される。
ステップS6において、ビジョンソフトウェア31は、赤外線LED421をONにする信号を教示ツール4に送信する。この赤外線LED421をONにする信号を受信した教示ツール4は、赤外線LED421をONにして赤外光を出力させる。また、ステップS7において、ビジョンソフトウェア31は、ステレオカメラ5aおよび5bに撮像させるための撮像トリガ信号を送信する。ステレオカメラ5aおよび5bによりそれぞれ撮像が行われると、ステップS8において、ステレオカメラ5aおよび5bによりそれぞれ撮像された2枚の画像が、ビジョンソフトウェア31に送信される。ステップS9において、ビジョンソフトウェア31は、赤外線LED421をOFFにする信号を教示ツール4に送信する。この赤外線LED421をOFFにする信号を受信した教示ツール4は、赤外線LED421をOFFにする。また、ステップS6〜S9の処理が、同様にして、赤外線LED422〜424についても行われる。これにより、1つの教示位置における撮像処理が終了する。
その後、ビジョンソフトウェア31は、教示ツール4の教示位置および姿勢を計算する。つまり、ビジョンソフトウェア31は、ステレオカメラ5aおよび5bにより撮像した、赤外線LED421〜424の位置に基づいて、教示ツール4の教示部42の3次元的な位置を計算し、教示ツール4の教示位置および姿勢を認識する。なお、赤外線LED421〜424のうち、3点以上撮像できれば、教示部42の正四面体形状を3次元空間において再現できるので、教示ツール4の教示位置および姿勢を計算することが可能である。
ステップS10において、ビジョンソフトウェア31は、シミュレート指令信号をシミュレーションソフト32に送信する。このシミュレート指令信号を受信したシミュレーションソフトウェア32は、教示ツール4の教示位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動(到達)可能か否かをシミュレートする。また、シミュレーションソフトウェア32は、教示位置間を補間した移動経路をロボット1が移動可能か否かをシミュレートする。そして、シミュレーションソフトウェア32は、ステップS11において、シミュレート結果(到達OK/NG)をビジョンソフトウェア31に送信する。
ステップS12において、ビジョンソフトウェア31は、シミュレート結果(到達OK/NG)に基づいて、教示ツール4のOK通知ライト44a、NG通知ライト44b、警告通知ライト44cおよび撮像NG通知ライト44dのいずれかを点灯させる信号を送信する。ロボット1が移動可能であれば、ビジョンソフトウェア31は、教示位置1を保存するとともに、ステップS13において、制御ソフトウェア21に教示位置1を保存させる。そして、ステップS14において、点灯させた教示ツール4の通知ライトを消灯させる信号を送信する。
また、ステップS3〜S14の処理が、同様にして、教示位置2〜教示位置Nについても行われる。つまり、教示ツール4により指定される教示位置が移動させられた上で、それぞれ、ステップS3〜S14の処理が繰り返される。
図6のステップS15において、ビジョンソフトウェア31は、教示位置Nを保存するとともに、制御ソフトウェア21に教示位置Nを保存させる。これにより、教示ツール4により全ての教示位置(教示位置1〜教示位置N)の指定が行われたこととなる。
教示ツール4の軌道確認スイッチ(図示せず)がユーザの操作によりONにされると、ステップS16において、Input On(割り込み)信号が、教示ツール4からビジョンソフトウェア31に送信される。ステップS18〜S19において、ビジョンソフトウェア31は、移動命令をシミュレーションソフトウェア32に送信して、シミュレーションソフトウェア32に教示位置1〜教示位置Nに対応するようにロボット1を移動させるシミュレーションを行わせる。なお、この際、PC3の表示部(図示せず)にロボット1を移動させるシミュレーション結果が表示される。
ステップS20において、教示状態スイッチ(図示せず)がユーザによりOFFにされると、Input On(割り込み)信号が、教示ツール4からビジョンソフトウェア31に送信される。ステップS21において、ビジョンソフトウェア31は、教示状態LED(図示せず)をOFFにする信号を教示ツール4に送信する。この教示状態LEDをOFFにする信号を受信した教示ツール4は、教示状態LEDをOFFにする。これにより、教示ツール4により、ロボット1の教示位置を指定する処理が終了される。そして、教示プログラムに指定された教示位置が入力されて、教示プログラムが生成される。
その後、制御ソフトウェア21により、教示位置1指令〜教示位置N指令がロボット1に送信される。つまり、ロボット1が教示プログラムに基づいてプレイバックされて、実際に移動される。
本実施形態では、上記のように、教示位置を指定するためにユーザにより操作される教示ボタン43を教示ツール4に設けることによって、教示位置を指定する毎に、教示ツール4とは別個に設けられたティーチングペンダントを操作する必要がないので、教示ツール4を用いてロボット1の教示位置を指定する場合に、ユーザの操作負担が増加するのを抑制することができる。また、ティーチングペンダントにより実際にロボット1を動作させることなくロボット1の各サーボモータのサーボがオフの状態で教示作業を行えるため、ユーザがより安全に作業できる。また、教示ツール4の教示ボタン43がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成することによって、教示ツール4に設けられた教示ボタン43をユーザが操作することにより、教示位置を指定する毎に、教示ツール4とは別個に設けられたティーチングペンダントを操作することなく、ロボット1の教示位置を連続的に指定することができるので、ユーザの操作負担が増加するのを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、教示ツール4を、教示ボタン43に対するユーザの操作に基づいて、1点ずつ教示位置を指定するモードと、教示ツール4が移動されながら連続的に教示位置を指定するモードとに切り替え操作が可能なように構成する。これにより、1点ずつ教示位置を指定する場合は、教示位置間を補間することにより、ユーザの負担を軽減することができるとともに、連続的に教示位置を指定する場合は、詳細に教示位置(ロボットの移動経路)を指定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、教示ボタン43がユーザにより押下される毎に教示位置を1点ずつ指定するとともに、教示ツール4が移動されながら教示ボタン43がユーザにより連続的に押下されている間、連続的に教示位置を指定するように教示ツール4を構成し、教示ボタン43がユーザにより押下される毎に教示ツール4を撮像するとともに、教示ツール4が移動されながら教示ボタン43がユーザにより連続的に押下されている間、連続的に教示ツール4を撮像するようにステレオカメラ5aおよび5bを構成する。これにより、教示位置を1点ずつ指定する場合に、教示ボタン43がユーザにより押下される毎に教示ツール4が撮像されるので、教示位置間を移動させる間の教示ツール4が撮像されない分、撮像処理を簡略化することができる。また、連続的に教示位置を指定する場合に、教示ボタン43がユーザにより連続的に押下されている間、連続的に教示ツール4が撮像されるので、ユーザは撮像のために繰り返し教示ボタン43を押す必要がなく、ユーザの負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、PC3を、教示ツール4の位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能か否かを判断するとともに、判断結果を教示ツール4のOK通知ライト44a、NG通知ライト44b、警告通知ライト44cおよび撮像NG通知ライト44dによりユーザに通知する制御を行うように構成する。これにより、教示ツール4により教示位置を指定する毎に、指定した教示位置および教示ツール4の姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能か否かを、ユーザが操作する教示ツール4のOK通知ライト44a、NG通知ライト44b、警告通知ライト44cおよび撮像NG通知ライト44dの通知により直ちに確認することができるので、ユーザによる教示作業を効率的に行うことができる。これによっても、ユーザによる教示作業の負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、教示ツール4のOK通知ライト44aおよびNG通知ライト44bを、教示ツール4の位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能か否かをユーザが視覚的に認識可能なように通知するように構成する。これにより、教示ツール4の位置および姿勢に対応した位置および姿勢にロボット1が移動可能か否かをユーザが視覚を介して容易に認識することができる。
また、本実施形態では、上記のように、PC3を、教示ツール4により指定された教示位置間を補間する移動経路をロボット1が移動可能か否かを判断し、判断結果を教示ツール4の警告通知ライト44cによりユーザに通知する制御を行うように構成する。これにより、教示位置間を補間する移動経路をロボット1が移動可能か否かを、ユーザが操作する教示ツール4の警告通知ライト44cの通知により直ちに確認することができるので、ユーザによる教示作業を効率的に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、教示ツール4の警告通知ライト44cを、教示ツール4により指定された教示位置間を補間する移動経路をロボット1が移動可能か否かをユーザが視覚的に認識可能なように通知するように構成する。これにより、教示位置間を補間する移動経路をロボット1が移動可能か否かをユーザが視覚を介して容易に認識することができる。
また、本実施形態では、上記のように、教示ツール4を、教示ボタン43に対するユーザの操作に基づいて、ロボット1の作業区間と非作業区間とを区別した状態で教示位置を指定可能なように構成する。これにより、ロボット1の作業区間と非作業区間とが区別された状態の教示位置が指定されるので、ロボット1の動作に適した教示を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、PC3を、ロボット1の作業区間に属する教示位置と、ロボット1の非作業区間に属する教示位置とに応じて、それぞれ、ロボット1の動作速度、および、教示位置から教示位置までの移動の補間方法を決定するように構成されている。これにより、ロボット1の動作により適した、ロボット1の動作速度、および、教示位置から教示位置までの移動の補間方法を決定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、四面体形状の教示部42の各頂点にそれぞれ配置され、互いに識別可能な複数の赤外線LED421〜424を設けることによって、四面体形状の教示部42の各頂点にそれぞれ配置された赤外線LED421〜424をステレオカメラ5aおよび5bにより撮像することにより、教示ツール4の教示位置および姿勢を容易に取得することができる。
また、本実施形態では、上記のように、PC3を、教示部42の複数の赤外線LED421〜424を順次発光させて、教示部42による教示位置をステレオカメラ5aおよび5bにより撮像するように構成する。これにより、四面体形状の教示部42の各頂点に配置された赤外線LED421〜424を個別に識別することができるので、教示ツール4の教示位置および姿勢を正確に取得することができる。
また、本実施形態では、上記のように、教示部42の複数の赤外線LED421〜424に、それぞれ、光拡散キャップ421a〜424aを取り付けることによって、赤外線LED421〜424から出力される赤外線を拡散させることができるので、教示部42の姿勢によらず、赤外線LED421〜424から出力される赤外線を確実にステレオカメラ5aおよび5bにより撮像することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の赤外線LED421〜424を、赤外光を出力するように構成し、ステレオカメラ5aおよび5bを、複数の赤外線LED421〜424が出力する赤外光を受光して撮像するように構成する。これにより、赤外線LED421〜424からの赤外光を可視光の影響を受けずに認識することができるので、教示ツール4の教示位置および姿勢を精度よく取得することができる。
また、本実施形態では、上記のように、教示部42が、正四面体形状を有することによって、教示部42をバランスよく形成して、教示ツール4の教示位置および姿勢を認識しやすくすることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、教示ツールの把持部を、ロボットが作業する作業に応じたツールの形状に形成してもよい。具体的には、図7に示す第1変形例のように、教示ツール4aの把持部41aを、研削を行うグラインダーの形状にし、研削を行う部分に対応する部分に教示部42を形成してもよい。また、図8に示す第2変形例のように、教示ツール4bの把持部41bを、作業を行うロボット1のハンドの形状にしてもよい。これにより、実際に作業を行うツールの位置や姿勢をより具体的に指定することができる。
また、上記実施形態では、ロボットのロボットアームが6自由度を有する例を示したが、たとえば、ロボットアームが6自由度以外の自由度(5自由度、7自由度など)を有していてもよい。また、ロボットは、上記実施形態のようないわゆる垂直多関節ロボットに限らず、可動部の回転軸がそれぞれ平行に構成される水平多関節ロボットや、パラレルリンクロボット(デルタロボット)などでもよい。
また、上記実施形態では、ロボットの作業区間に属する教示位置と、ロボットの非作業区間に属する教示位置とに応じて、それぞれ、ロボットの動作速度、および、教示位置から教示位置までの移動の補間方法の両方を決定する構成の例を示したが、たとえば、ロボットの作業区間に属する教示位置と、ロボットの非作業区間に属する教示位置とに応じて、それぞれ、ロボットの動作速度、または、教示位置から教示位置までの移動の補間方法のうち少なくとも一方を決定するように構成してもよい。また、補間方法や移動速度、連続/非連続を教示ツールにつけた入力ボタンなどでユーザが変更できるように構成してもよい。既に記憶された教示位置情報(教示点)の修正や、教示点の取り消しなどの機能をもたせてもよい
また、上記実施形態では、視覚的に認識可能なように通知する通知ライトを通知部として用いる例を示したが、たとえば、通知部を、音声や、振動などで通知するように構成してもよい。また、通知部を、液晶ディスプレイなどの表示部により構成してもよい。
また、上記実施形態では、教示ツールの教示部が、正四面体形状を有する構成の例を示したが、たとえば、教示部が正四面体形状以外の形状を有していてもよい。たとえば、三角錐形状や三角以外の多角錐形状を有していてもよい。
また、上記実施形態では、教示ツールは、PC(制御部)に有線により接続されている例を示したが、たとえば、教示ツールは、制御部に無線により接続されていてもよい。制御部についてもPCに限らずPLCやロボットコントローラなどの演算装置を用いてもよい。
また、上記実施形態では、標識部として、赤外線LEDを用いる例を示したが、たとえば、可視光を発生させるLEDを標識部として用いてもよいし、LED以外の発光素子を標識部として用いてもよい。また、互いに識別可能であれば、マーカなどを標識部として用いてもよい。
また、上記実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローを用いて説明したが、たとえば、制御部の処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
また、上記実施形態では、ステレオカメラ(撮像部、計測部)がロボットに取り付けられている例を示したが、たとえば、撮像部(計測部)はロボットに取り付けるものに限らず、ロボットとは別体となるように配設されてもよい。また、ロボットに取り付ける場合でも取り付け場所は実施形態のものに限定されずロボットアームの途中箇所であってもよい。
また、上記実施形態では、ステレオカメラを計測部として用いる例を示したが、たとえば、計測部としては教示するロボットの自由度に対応する教示ツールの位置および姿勢が計測でき、教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢を取得できるものであれば、光学的な撮像を伴わない別の方式のものを用いてもよい。たとえば、教示ツールに加速度センサおよびジャイロセンサなどの複合的なセンサを組み込むことで計測部として構成してもよい。
1 ロボット
3 PC(制御部)
4、4a、4b 教示ツール
5a、5b ステレオカメラ(撮像部、計測部)
41、41a、41b 把持部
42 教示部
43 教示ボタン(操作部)
44a OK通知ライト(通知部、第1視覚通知部)
44b NG通知ライト(通知部、第1視覚通知部)
44c 警告通知ライト(通知部、第2視覚通知部)
44d 撮像NG通知ライト(通知部)
100 ロボット教示システム
421、422、423、424 赤外線LED(標識部、発光素子)
421a、422a、423a、424a 光拡散キャップ
3 PC(制御部)
4、4a、4b 教示ツール
5a、5b ステレオカメラ(撮像部、計測部)
41、41a、41b 把持部
42 教示部
43 教示ボタン(操作部)
44a OK通知ライト(通知部、第1視覚通知部)
44b NG通知ライト(通知部、第1視覚通知部)
44c 警告通知ライト(通知部、第2視覚通知部)
44d 撮像NG通知ライト(通知部)
100 ロボット教示システム
421、422、423、424 赤外線LED(標識部、発光素子)
421a、422a、423a、424a 光拡散キャップ
Claims (21)
- 教示位置を指定するためにユーザにより操作される操作部を含み、ロボットの動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定する教示ツールと、
前記教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢を計測する計測部と、
前記計測部により計測された前記教示ツールの位置および姿勢に基づいて、前記ロボットの教示位置を決定する制御部とを備え、
前記教示ツールの前記操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成されており、
前記計測部は、前記教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢が認識可能なように前記教示ツールを撮像する撮像部を含む、ロボット教示システム。 - 前記教示ツールは、前記操作部に対するユーザの操作に基づいて、1点ずつ教示位置を指定するモードと、前記教示ツールが移動されながら連続的に教示位置を指定するモードとに切り替え操作が可能なように構成されている、請求項1に記載のロボット教示システム。
- 前記教示ツールの前記操作部は、教示ボタンを含み、
前記教示ツールは、前記教示ボタンがユーザにより押下される毎に教示位置を1点ずつ指定するとともに、前記教示ツールが移動されながら前記教示ボタンがユーザにより連続的に押下されている間、連続的に教示位置を指定するように構成されており、
前記計測部は、前記教示ボタンがユーザにより押下される毎に前記教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢を計測するとともに、前記教示ツールが移動されながら前記教示ボタンがユーザにより連続的に押下されている間、連続的に計測を行なうように構成されている、請求項2に記載のロボット教示システム。 - 前記教示ツールは、通知部を含み、
前記制御部は、前記教示ツールの位置および姿勢に対応した位置および姿勢に前記ロボットが移動可能か否かを判断するとともに、判断結果を前記教示ツールの前記通知部によりユーザに通知する制御を行うように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロボット教示システム。 - 前記教示ツールの前記通知部は、前記教示ツールの位置および姿勢に対応した位置および姿勢に前記ロボットが移動可能か否かをユーザが視覚的に認識可能なように通知する第1視覚通知部を有する、請求項4に記載のロボット教示システム。
- 前記制御部は、前記教示ツールにより指定された教示位置間を補間する移動経路を前記ロボットが移動可能か否かを判断し、判断結果を前記教示ツールの前記通知部によりユーザに通知する制御を行うように構成されている、請求項4または5に記載のロボット教示システム。
- 前記教示ツールの前記通知部は、前記教示ツールにより指定された教示位置間を補間する移動経路を前記ロボットが移動可能か否かをユーザが視覚的に認識可能なように通知する第2視覚通知部を有する、請求項6に記載のロボット教示システム。
- 前記教示ツールは、前記操作部に対するユーザの操作に基づいて、前記ロボットの作業区間と非作業区間とを区別した状態で教示位置を指定可能なように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のロボット教示システム。
- 前記制御部は、前記ロボットの作業区間に属する教示位置と、前記ロボットの非作業区間に属する教示位置とに応じて、それぞれ、前記ロボットの動作速度、または、教示位置から教示位置までの移動の補間方法のうち少なくとも一方を決定するように構成されている、請求項8に記載のロボット教示システム。
- 前記教示ツールは、ユーザが把持する把持部と、前記ロボットの位置および姿勢を教示する四面体形状の教示部とをさらに含み、
前記教示部は、四面体形状の各頂点にそれぞれ配置され、互いに識別可能な複数の標識部を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載のロボット教示システム。 - 前記複数の標識部は、四面体形状の各頂点にそれぞれ配置された複数の発光素子を有し、
前記制御部は、前記教示部の前記複数の発光素子を順次発光させて、前記教示部による教示位置の位置および姿勢を前記計測部により計測するように構成されている、請求項10に記載のロボット教示システム。 - 前記教示部の前記複数の発光素子には、光拡散キャップが取り付けられている、請求項11に記載のロボット教示システム。
- 前記複数の発光素子は、赤外光を出力するように構成されており、
前記計測部は、前記複数の発光素子が出力する赤外光を受光して前記教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢を計測するように構成されている、請求項11または12に記載のロボット教示システム。 - 前記教示部は、正四面体形状を有している、請求項10〜13のいずれか1項に記載のロボット教示システム。
- 前記教示ツールの前記把持部は、前記ロボットが作業する作業に応じたツールの形状を有している、請求項10〜14のいずれか1項に記載のロボット教示システム。
- 教示ツールが教示位置に位置された状態で前記教示ツールの操作部がユーザにより操作されたことに基づいて、ロボットの動作位置としての教示位置を指定する工程と、
前記教示ツールにより指定された教示位置における前記教示ツールの位置および姿勢を計測する工程と、
計測された前記教示ツールの位置および姿勢に基づいて、前記ロボットの教示位置を決定することにより、前記ロボットの教示プログラムを生成する工程とを備え、
前記教示位置を指定する工程は、前記教示ツールが移動されながら、前記操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置を指定する工程を含み、
前記教示ツールの位置および姿勢を計測する工程は、前記教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢が認識可能なように前記教示ツールを撮像し、当該撮像結果に基づいて前記教示ツールの位置および姿勢を求める工程を含む、ロボット教示プログラムの生成方法。 - 前記教示位置を指定する工程は、前記操作部に対するユーザの操作に基づいて、1点ずつ教示位置を指定するモードと、前記教示ツールが移動されながら連続的に教示位置を指定するモードとを切り替える工程を含む、請求項16に記載のロボット教示プログラムの生成方法。
- 前記教示ツールの位置および姿勢に対応した位置および姿勢に前記ロボットが移動可能か否かを判断する工程と、
前記ロボットが移動可能か否かの判断結果を前記教示ツールの通知部により通知する工程とをさらに備える、請求項16または17に記載のロボット教示プログラムの生成方法。 - ロボットの動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定する教示ツールであって、
教示位置を指定するためにユーザにより操作される操作部を備え、
前記操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成されるとともに、指定した教示位置の位置および姿勢が認識可能なように撮像部により撮像されるように構成されている、教示ツール。 - 前記教示ツールの位置および姿勢に対応した位置および姿勢に前記ロボットが移動可能か否かの結果を通知する通知部をさらに備える、請求項19に記載の教示ツール。
- 教示位置を指定するためにユーザにより操作される操作部を含み、ロボットの動作位置としての教示位置に位置させて教示位置を指定する教示ツールと、
前記教示ツールにより指定された教示位置の位置および姿勢を計測する計測部と、
前記計測部により計測された前記教示ツールの位置および姿勢に基づいて、前記ロボットの教示位置を決定する制御部とを備え、
前記教示ツールの前記操作部がユーザにより操作されている間、連続的に教示位置が指定されるように構成されており、
前記教示ツールは、前記操作部に対するユーザの操作に基づいて、前記ロボットの作業区間と非作業区間とを区別した状態で教示位置を指定可能なように構成されている、ロボット教示システム。
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