JP2008168372A - ロボット装置及び形状認識方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】腕部を有するロボットにおいて、周囲環境に依存しない方法で把持対象物の三次元形状の認識を行うロボット装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係るロボット装置10は、頭部11と、頭部11に連結された腕部13と、腕部13に設けられ、ワークWの上面を撮像する手先カメラ15と、頭部11に設けられた頭部カメラ12と、手先カメラ15によって撮像したワークWの画像に基づいて、手先カメラ15の移動経路を計画する算出部とを有し、移動経路に沿って移動する手先カメラ15によって撮像された画像と、頭部カメラ12によって撮像された画像とに基づいてワークWの三次元形状を認識するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の一態様に係るロボット装置10は、頭部11と、頭部11に連結された腕部13と、腕部13に設けられ、ワークWの上面を撮像する手先カメラ15と、頭部11に設けられた頭部カメラ12と、手先カメラ15によって撮像したワークWの画像に基づいて、手先カメラ15の移動経路を計画する算出部とを有し、移動経路に沿って移動する手先カメラ15によって撮像された画像と、頭部カメラ12によって撮像された画像とに基づいてワークWの三次元形状を認識するものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ロボット装置及び物体形状認識方法に関し、特に、腕部を有するロボット装置による物体の三次元形状の認識方法に関する。
ロボットに物体の把持を行わせるためには、把持動作に先立って把持対象物の三次元形状をロボットに認識させることが必要である。従来から、物体を把持可能な腕部を有する産業用ロボット等において、手先にカメラを搭載して物体把持のための腕部の位置決め制御が行われている(例えば、特許文献1参照)。このように手先カメラにより位置決めをした腕部によって物体を把持する間は、把持対象物に対して静止した状態にあるロボットの胴体部や頭部などに固定されたカメラによって把持対象物を撮像することにより、把持対象物の三次元形状の認識することが行われている。しかしながら、手先に搭載したカメラを利用して、把持対象物の三次元形状の復元を行っているものはない。
また、このような頭部カメラ等を用いた物体認識方法では、把持対象物の置かれている環境によっては、把持対象物の撮像を十分に行うことができないため、把持対象物の全体的な形状を認識できない場合がある。このように把持対象物の形状認識が不十分であると、把持対象物の種類の判断の誤りや、適切な把持位置を選択できないことにより、物体把持に失敗する場合があった。
そこで、特許文献2には、把持対象物の三次元位置・姿勢を検出するための教示モデルの生成装置が開示されている。特許文献1では、ロボットの先端に取り付けたカメラにより把持対象物を複数の位置で撮像し、各画像データから教示モデルを生成している。この教示モデルと把持対象物のパターンマッチングを行い、把持対象物の位置・姿勢を検出してロボットの腕部により把持している。
また、物体の三次元形状を認識する他の技術として、車載カメラ等の応用で、単眼カメラの多視点画像から三次元データを復元する研究が進められている。しかし、物体の三次元形状を復元するためのカメラの位置は人が与えている。
特開2003−34430号公報
特開2000−288968号公報
上述のとおり、ロボットに搭載された頭部カメラ等から把持対象物を撮像すると、当該物体の形状の一部の情報しか得られない。物体を確実に把持するためには、見えていない部分の情報が必要となることが多々ある。そのため、より多くの把持対象物の形状情報を得るためには、ロボット自身が把持対象物のまわりを周り、多視点からの画像情報を組み合わせる必要がある。
しかし、ロボットが把持対象物のまわりを移動できるかどうかは、その場の環境に依存する。また、仮に把持対象物のまわりを移動できたとしても、ロボットが移動すること自体かなりの時間を要することが予想される。人と共存するパートナーロボットが作業する空間として家庭、オフィスなどが考えられる。例えば、机の上に置かれている物体を把持して、人に渡すような作業を考えてみる。把持対象の形状を知るためにロボットが机の周りを一周できるかどうかは、机の周りの環境に依存するため、確実に形状が得られるとは限らない。そこで、環境に依存しない方法で把持対象の形状を知ることが重要となる。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、腕部を有するロボットにおいて、周囲環境に依存しない方法で把持対象物の三次元形状の認識を行うロボット装置及び形状認識方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るロボット装置は、本体部と、前記本体部に連結された腕部と、前記腕部に設けられ、対象物の上面を撮像する第1の撮像部と、前記本体部に設けられた第2の撮像部と、前記第1の撮像部によって撮像した前記対象物の画像に基づいて、前記第代1の撮像部の移動経路を計画する第1の算出部とを有し、前記移動経路に沿って移動する前記第1の撮像部によって撮像された画像と、前記第2の撮像部によって撮像された画像とに基づいて前記対象物の三次元形状を認識するものである。これにより、対象物の画像に基づいて計画された移動経路に沿って第1の撮像部を移動させることができるため、周囲環境に依存しない方法で第2の撮像部では死角となっていた領域を第1の撮像部により撮影し、把持対象物の三次元形状の認識を行うことが可能となる。
本発明の第2の態様に係るロボット装置は、上記のロボット装置において、前記第1の算出部は、前記第1の撮像部によって撮像された画像から前記対象物の輪郭線を抽出し、前記移動経路を計画するものである。これにより、簡便に第1の撮像部の移動経路を計画することができる。
本発明の第3の態様に係るロボット装置は、上記のロボット装置において、前記第1の算出部は、前記輪郭線に基づいて、前記対象物の輪郭線を含む近似輪郭線を算出し、前記第1の撮像部は、前記第1の算出部で算出された前記近似輪郭線に沿って移動するものである。これにより、第1の撮像部と把持対象物との間の距離を確保して、第1の撮像部と把持対象物とが接触することを防止することができる。
本発明の第4の態様に係るロボット装置は、上記のロボット装置において、前記第1の撮像部の光軸が、前記近似輪郭線の図心の垂線が前記対象物の底面と交差する点の方向に向くように、前記第1の撮像部を移動させるものである。これにより、把持対象物の第2の撮像部では撮像できない死角となっていた領域を腕部に設けられた第1の撮像部により撮影し、把持対象物の三次元形状の復元を行うことができる。
本発明の第5の態様に係るロボット装置は、上記のロボット装置において、前記第2の撮像部は、前記第2の撮像部の基線に平行で前記対象物に接する前記第2の撮像部側の直線と前記近似輪郭線との交点間の領域を撮像し、前記第1の撮像部は、前記第2の撮像部によって撮像される領域以外の領域を撮像するものである。これにより、第1の撮像部により撮像される領域と第2の撮像部により撮像される領域との重複を防止でき、三次元形状の復元処理に係る時間を短縮することができる。
本発明の第6の態様に係るロボット装置は、上記のロボット装置において、前記第1の撮像部によって撮像された多視点の画像から算出された第1の距離画像と、前記第2の撮像部で算出された第2の距離画像に基づいて前記対象物の三次元形状を認識するものである。これにより、簡便に把持対象物の三次元形状の認識を行うことができる。
本発明の第7の態様に係る形状認識方法は、本体部と、前記本体部に連結された腕部と、前記腕部に設けられた第1の撮像部と、前記本体部に設けられた第2の撮像部とを有するロボット装置が実行する対象物の三次元形状を認識する形状認識方法であって、前記第1の撮像部により、前記対象物の上面を撮像し、前記第1の撮像部により撮像された前記対象物の画像に基づいて、前記第1の撮像部の移動経路を計画し、前記第1の撮像部を前記移動経路に沿って移動させ、前記対象物を多視点から撮像し、前記多視点から撮像された画像と、前記第2の撮像部により撮像された画像に基づいて前記対象物の三次元形状を認識する。これにより、対象物の画像に基づいて計画された移動経路に沿って第1の撮像部を移動させることができるため、周囲環境に依存しない方法で第2の撮像部では死角となっていた領域を第1の撮像部により撮影し、把持対象物の三次元形状の認識を行うことが可能となる。
本発明の第8の態様に係る形状認識方法は、上記の形状認識方法において、前記対象物の輪郭線に基づいて、近似輪郭線を算出し、前記体1の撮像部を前記近似輪郭線に沿って移動させ、前記対象物を多視点から撮像する。これにより、簡便に把持対象物の三次元形状の認識を行うことができる。
本発明によれば、腕部を有するロボットにおいて、周囲環境に依存しない方法で把持対象物の三次元形状の認識を行うロボット装置及び形状認識方法を提供することができる。
以下に、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。なお、以下に示す本発明の実施の形態は、物体把持を行う腕部を備えたロボットに本発明を適用したものである。
本発明の実施の形態に係るロボット装置について図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るロボット装置10の構成を示す模式図である。図1に示すように、ロボット装置10は、頭部11、頭部カメラ12、腕部13、手部14、手先カメラ15を有している。なお、図1に示すxyz直交座標のように、水平方向で頭部カメラ12の基線と平行な方向をx方向、水平方向で頭部カメラ12の基線に垂直な方向をy方向、鉛直方向をz方向とする。以下の図においても、同様とする。
ロボット装置10は、工業製品の部品等の把持対象物(ワークW)の把持を行うロボットであり、3次元的に駆動される腕部13を備えている。また、本実施の形態においては、腕部13の先端に、把持対象物を把持する手部14が設けられている。なお、ここでは図示しないが、当該手部14には、取り扱うワークWを把持するため、ワークWに適合したチャックが取り付けられている。
ロボット装置10の頭部11には、外界を撮像可能な頭部カメラ12が設けられている。本実施の形態においては、2台の頭部カメラ12が設けられている。この頭部カメラ12がロボット装置10の目の役割を果たす。頭部11には、2本の腕部13が連結されている。また、腕部13には、複数の関節部16が設けられている。本実施の形態においては、腕部13には3つの関節部16が設けられている。関節部16はモータ等の駆動機構(不図示)に接続されており、所定の角度になるように三次元的に駆動される。さらに、腕部13の先端には、手部14が設けられており、手部14には手先カメラ15が固定されている。従って、本実施の形態では、2本の腕部の先端にそれぞれ手先カメラ15が設けられている。なお、本実施の形態においては、頭部11と腕部13とが直接連結されている例について示したが、頭部11、腕部13がそれぞれ胴体部に連結されている場合もある。また、胴体部にはロボット10の移動機構が設けられることもある。さらに、腕部13に設けられた関節部16の数については、上述の例に限定されない。例えば、7自由度を有するアームの場合、腕部13に4つの関節部16が設けられ、手部14に3つの関節が設けられる。
ロボット10は、頭部カメラ11及び手先カメラ15によって撮影した画像を用いて、把持対象であるワークWの三次元形状を認識する。そして、認識したワークWに対応した把持動作を実行することにより、手部14によるワークWの把持を行うものである。
以下、ロボット10によるワークWの三次元形状の認識処理について説明する。図2は、三次元形状の認識処理に関係するロボット10の主要部の内部構成を示すブロック図である。画像取得部21は、頭部カメラ12及び手先カメラ15から入力された画像を記憶する。経路計画部22は、後述する手先カメラ15の移動経路を計画し、手先カメラ15の移動経路に応じた腕部13の動作情報を制御部24に出力する。
三次元復元部23は、頭部カメラ12及び手先カメラ15によって撮影された画像を用いて、ワークWの三次元形状を算出する。なお、三次元復元部23によるワークWの三次元形状の認識方法については、後に詳述する。また、三次元復元部23は、算出したワークWの形状データを制御部24に出力する。
制御部24は、頭部11、腕部13等の位置、角度、速度等を検出するためにロボット10が備えている図示しないエンコーダや関節角センサ等の計測情報を収集し、頭部11、腕部13等を駆動する制御信号を、これらを駆動する駆動部25に対して出力する。また、制御部24は、経路計画部22により決定された移動経路に従って、腕部13を動作させるための制御信号を駆動部25に出力する。これにより、腕部13の各関節部16が駆動される。これにより、腕部13にも受けられた手先カメラ15が所定の位置に移動する。さらに、制御部24は、復元したワークWの三次元形状に適した把持位置を算出し、ワークWの三次元形状及び把持位置に応じた腕部13の動作を決定して把持動作の実行を駆動部25に通知する。
次に、ロボット10によるワークWの三次元形状の認識方法について、図3〜図9を参照して説明する。図3〜図9は、本実施の形態に係る三次元形状の認識方法を説明するための図である。図3は、三次元形状の認識方法の概略を説明するフローチャートである。また、図4、図5及び図6は、ワークWを手先カメラ15の画角に収める方法を説明するための図である。図7、図8及び図9は、手部14の移動経路を説明するための図である。
図3に示すように、まず、ワークWの頭部カメラ12の受光面への射影輪郭線を抽出して、ワークWの上面の位置を推定する(ステップS1)。具体的には、頭部カメラ12によりワークWを撮影し、撮影した画像から三次元形状を復元する対象であるワークWの幅と高さを求める。そして、ワークWの上面を撮影するため、手先カメラ15を初期位置(x_h_init, y_h_init, z_h_init)に移動させる。この手先カメラ15の初期位置(x_h_init, y_h_init, z_h_init)は、x_h_init=ワークW表面の一番近い場所、y_h_init=ワークWの幅/2、z_h_init=ワークWの高さ×2とする。その後、手先カメラ15により、ワークWの画像を取り込む。この手先カメラ15により撮像された画像に基づいて水平面への射影輪郭線を求める。
なお、射影輪郭線が途中で途切れている場合には、以下のような処理を行う。図4に示すように、まず、射影輪郭線が1箇所で途切れているかどうかを判断する(ステップS11)。射影輪郭線が1箇所で途切れている場合(ステップS11、YES)、途切れている方向に手先を動かす(ステップS12)。ここで、射影輪郭線が途切れるとは、手先カメラ15の画角内にワークWが収まりきれず、射影輪郭線を閉じた線として抽出できない状態をいう。すなわち、ワークWの射影輪郭線と手先カメラ15の画角とが交差している状態をいう。
図5に示す例では、手先カメラ15の画角の中心から見てワークWの射影輪郭線が+y方向において1箇所のみ途切れている。すなわち、ワークWの射影輪郭線が+y方向において1ヶ所だけ画角からはみ出している。この場合、手先を所定の距離だけ+y方向に動かして、ワークWを画角内に収めることができる
また、射影輪郭線が途切れている箇所が1箇所ではない場合(ステップS11、NO)、射影輪郭線が複数箇所で途切れているかどうかを判断する(ステップS13)。射影輪郭線が複数箇所で途切れている場合(ステップS13、YES)、+z方向に手先を動かす。図6に示すように、ワークWの射影輪郭線が5箇所途切れている場合、+z方向に手先を所定の距離だけ動かす。ワークWと手先カメラ15との距離を離すことにより、手先カメラ15の撮像範囲が広くなり、ワークWを画角内に収めることができる。
なお、上記の処理を行ってもワークWの射影輪郭線が途切れている場合には、上記の操作を繰り返し、手先カメラ15の画角内に、ワークWの射影輪郭線が収まる手先カメラ15の位置を決定する。射影輪郭線が複数箇所で途切れていない場合(ステップS13、NO)、射影輪郭線は途切れておらず、手先カメラ15の撮影可能範囲、すなわち、画角内にワークWが収まっている。
ワークWの射影輪郭線が複雑な場合には、当該輪郭線に沿って腕部13を動かすことは現実的ではない。そこで、図3(ステップS2)のように、上述のようにして求めた射影輪郭線に基づいて近似輪郭線を求める。具体的には、図7に示すように、射影輪郭線を内包するような最小楕円若しくは最小矩形で近似して、近似輪郭線を得ることができる。これを、最小近似輪郭線という。従って、最小近似輪郭線は、射影輪郭線と1点以上の交点を有する。さらに、最小近似輪郭線の図心を中心として、最小近似輪郭線を1.5〜2倍の大きさに拡大し、ワークWと手先カメラ15との距離を確保する。これを、拡大近似輪郭線という。拡大近似輪郭線は、ワークWを内包する。このように拡大近似輪郭線上を手先カメラ15が通れば、ワークWと手先カメラ15が接触することなく、ワークWの全周を撮影することができる。
しかしながら、頭部カメラ12により撮影可能である領域については冗長になる。従って、拡大近似輪郭線から手先カメラ15が移動する領域を限定する(ステップS3)。具体的には、図8に示すように、拡大近似輪郭線から、頭部カメラ12の基線に平行でワークWに接する頭部カメラ12側の直線と拡大近似輪郭線との交点間の領域内に包含される部分を削除する。すなわち、手先カメラ15は、拡大近似輪郭線の一部に沿って移動する。従って、図8において破線で示すように、手先カメラ15の経路を求めることができる。頭部カメラ12の基線に平行でワークWに接する頭部カメラ12側の直線と拡大近似輪郭線との交点間の領域は、頭部カメラ12により撮像される。そして、頭部カメラ12によって撮像される領域以外の領域、すなわち、頭部カメラ12の死角領域は手先カメラ15によって撮像される。
そして、上述のように求められた経路に沿って、手先に設けられた手先カメラ15の移動経路の計画を行う(ステップS4)。具体的には、拡大した近似輪郭線の図心の垂線がワークWの底面と交差する点の方向を手先カメラ15の光軸が常に向くように、手先を移動させる。これにより、図8の網掛け領域で示す頭部カメラ12では死角となっていた領域を、手先カメラ15により撮影することができる。例えば、経路上の座標から逆運動学を解くことにより、各関節部16の角度を求めることができる。
その後、移動計画によって求められた経路に手先を追従させながら、手先カメラ15により、画像を順次撮影し蓄える。これにより、多視点からの画像を取得する(ステップS5)。すなわち、経路上の複数の位置から手先カメラ15によって撮像する。そして、手先カメラ15から取得した多視点の画像から算出した距離画像と、頭部カメラ12で求めた距離画像をボクセル(voxel)空間へ投票し、ワークWの三次元形状をボクセルで近似することができる(ステップS6)。
なお、上述した発明の実施の形態において、頭部カメラ12及び手先カメラ15をステレオカメラとし、得られたステレオ画像から距離データを生成してもよい。また、頭部カメラ12、手先カメラ15としては、距離画像が得られるレンジセンサを用いることも可能である。また、本実施の形態にかかるロボット10は、腕部13の先端の手部14に手先カメラ15を固定した例について説明したが、ワークWの周囲に手先カメラ15を移動させることができれば、腕部13の中間部分に固定されていてもよい。
発明の実施の形態にかかるロボット10は、復元したワークWの三次元形状に適した把持位置を算出し、ワークWの三次元形状及び把持位置に応じた腕部13の動作を決定して把持動作を開始するものとして説明した。しかしながら、復元したワークWの三次元形状を、予め記憶している把持対象物体の形状データと照合することにより、ワークWの種別を決定し、決定した物体種別に応じた把持動作を実行するものとしてもよい。
また、本実施の形態では、ロボット10は、2つの腕部13を備えるものとして説明したがこれに限定されるものではない。ロボット10は、1つの腕部13を備えていてもよく、2本以上の腕部12を備えてもよい。また、手先カメラ15を備える腕部とワークWの把持を行う腕部とを別個に形成してもよい。
上述した発明の実施の形態では、物体の三次元形状を認識し、当該物体の把持を行うことを目的とするロボットについて説明した。しかしながら、本発明は、三次元形状を認識した後に把持以外の動作を実行するロボット、又は物体の三次元形状の認識のみを目的とするロボット等にも適用可能である。なお、上述した実施の形態においては、頭部に頭部カメラが設けられた例について説明したが、カメラが胴体部に設けられていてもよい。すなわち、カメラが、頭部、胴体部等の本体部に設けられていればよい。さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
10 ロボット装置
11 頭部
12 頭部カメラ
13 腕部
14 手部
15 手先カメラ
16 関節部
21 画像取得部
22 経路計画部
23 三次元復元部
24 制御部
25 駆動部
W ワーク
11 頭部
12 頭部カメラ
13 腕部
14 手部
15 手先カメラ
16 関節部
21 画像取得部
22 経路計画部
23 三次元復元部
24 制御部
25 駆動部
W ワーク
Claims (8)
- 本体部と、
前記本体部に連結された腕部と、
前記腕部に設けられ、対象物の上面を撮像する第1の撮像部と、
前記本体部に設けられた第2の撮像部と、
前記第1の撮像部によって撮像した前記対象物の画像に基づいて、前記第1の撮像部の移動経路を計画する第1の算出部とを有し、
前記移動経路に沿って移動する前記第1の撮像部によって撮像された画像と、前記第2の撮像部によって撮像された画像とに基づいて前記対象物の三次元形状を認識するロボット装置。 - 前記第1の算出部は、前記第1の撮像部によって撮像された画像から前記対象物の輪郭線を抽出し、前記移動経路を計画する請求項1に記載のロボット装置。
- 前記第1の算出部は、前記輪郭線に基づいて、前記対象物の輪郭線を含む近似輪郭線を算出し、
前記第1の撮像部は、前記第1の算出部で算出された前記近似輪郭線に沿って移動する請求項2に記載のロボット装置。 - 前記第1の撮像部の光軸が、前記近似輪郭線の図心の垂線が前記対象物の底面と交差する点の方向に向くように、前記第1の撮像部を移動させる請求項3に記載のロボット装置。
- 前記第2の撮像部は、前記第2の撮像部の基線に平行で前記対象物に接する前記第2の撮像部側の直線と前記近似輪郭線との交点間の領域を撮像し、
前記第1の撮像部は、前記第2の撮像部によって撮像される領域以外の領域を撮像する請求項1〜4のいずれか1項に記載のロボット装置。 - 前記第1の撮像部によって撮像された多視点の画像から算出された第1の距離画像と、前記第2の撮像部で算出された第2の距離画像に基づいて前記対象物の三次元形状を認識する請求項1〜5のいずれか1項に記載のロボット装置。
- 本体部と、前記本体部に連結された腕部と、前記腕部に設けられた第1の撮像部と、前記本体部に設けられた第2の撮像部とを有するロボット装置が実行する対象物の三次元形状を認識する形状認識方法であって、
前記第1の撮像部により、前記対象物の上面を撮像し、
前記第1の撮像部により撮像された前記対象物の画像に基づいて、前記第1の撮像部の移動経路を計画し、
前記第1の撮像部を前記移動経路に沿って移動させ、前記対象物を多視点から撮像し、
前記多視点から撮像された画像と、前記第2の撮像部により撮像された画像に基づいて前記対象物の三次元形状を認識する形状認識方法。 - 前記対象物の輪郭線に基づいて、近似輪郭線を算出し、
前記体1の撮像部を前記近似輪郭線に沿って移動させ、前記対象物を多視点から撮像する請求項7に記載の形状認識方法。
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