JP6855492B2 - ロボットシステム、ロボットシステム制御装置、およびロボットシステム制御方法 - Google Patents

ロボットシステム、ロボットシステム制御装置、およびロボットシステム制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、自律的にハンドを目標まで移動可能な多関節ロボットを有するロボットシステムに関する。また、本発明は、かかるロボットシステムの制御装置および制御方法に関する。
多関節ロボットを用いて、カメラ等の視覚センサから得た情報を基に、ロボット自身が周辺環境を認識して作業を行うシステムが研究されている。例えば、バラ積みされた対象物をカメラで認識し、ロボットのアームの先端にあるハンドを作業対象物まで移動させて掴む、といった作業である。
一般的なロボットシステムでは、ロボットのハンドを目標となる対象物まで移動させるために、カメラ等で対象物の位置情報を得た後、この位置情報をカメラ座標系からロボット座標系に変換してロボットに伝える。ここで、カメラ座標系からロボット座標系への変換には、カメラとロボットの相対位置関係を予め求めておく必要がある。そのため、キャリブレーションによって、カメラ座標系−世界座標系間、およびロボット座標系−世界座標系間の座標変換を行なうための変換行列を求める。これにより、対象物のカメラ座標系における位置座標を、世界座標系を介して、ロボット座標系における位置座標に変換することができる。
しかし、カメラ座標系−世界座標系間の変換行列を決定するには、カメラの焦点距離、画像中心、画像サイズ(画素サイズ)、歪曲収差係数等の内部パラメータと、カメラの位置姿勢を表す外部パラメータを知る必要がある。そのために、例えば、チェッカーボード等の平面パターンとカメラの位置を高精度の三次元測定器を用いて求めることになり、極めて手間とコストのかかる作業を要した。
ロボット座標系−世界座標系間の座標変換を決定するにも、世界座標系での位置座標が正確に分かっている教示点に、人手によりハンド移動させて姿勢パラメータを計測するなど、やはり極めて手間とコストのかかる作業が必要であった。
これに対して、特許文献1および2には、ロボットに設けられた基準箇所とその移動先を撮像して両者の位置偏差を求め、その位置偏差に基づいてロボットの関節の変位を制御することにより、運動学的な演算に誤差があっても、エンドエフェクタ(ハンド)を目標位置にまで移動させることが可能な多関節ロボットが記載されている。
国際公開第2013/176212号 特開2015−221474号公報
特許文献1および2に記載された方法によれば、ロボットシステムの正確なキャリブレーションを行わなくても、ロボットのハンドを目標にまで自律的に移動させることができる。しかしながら、移動中に位置偏差を何度も確認しながらハンドを目標に近づけていくため、ハンドを目標に到達させるのに時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記を考慮してなされたものであり、自律的にハンドを目標まで移動可能な多関節ロボットを利用し、煩雑なキャリブレーション作業の負担を軽減しつつ、ハンドの目標までの移動時間を短縮できるロボットシステム、ロボットシステム制御装置およびロボットシステム制御方法を提供することを目的とする。
上記目的のために、本発明では、ハンドを自律的に移動可能な多関節ロボットによる作業と並行して、カメラの画像から得られる位置情報とロボットの姿勢パラメータとを直接関連付けた参照表を作成し、その参照表を利用してロボットを制御する。
具体的には、本発明のロボットシステムは、自律的にハンドを目標まで移動可能な多関節ロボットと、前記ロボットの作業空間を撮像する1台以上のカメラと、制御装置とを有する。そして、前記制御装置は、前記カメラの画像に基づく位置情報と当該位置情報に対応する前記ロボットの姿勢パラメータとを関連付けた参照表を記憶する。そして、前記制御装置は、前記ハンドを対象物まで移動させようとするときに、前記カメラから画像を取得し、該画像中に前記対象物を認識して該対象物の位置情報を算出する。そして、前記制御装置は、前記対象物の位置情報を前記参照表に発見した場合は、当該位置情報に関連付けられた前記姿勢パラメータを前記ロボットに送信して、前記ハンドを前記対象物まで移動させる。一方、前記対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記対象物に向かって自律的に移動させ、該ハンドの該対象物への到達前および/または到達後に前記参照表を補充、更新する。
ここで、ロボットの姿勢パラメータとは、ロボットの姿勢に関連するパラメータであって、少なくともハンドの位置を決定できるものをいう。
好ましくは、前記制御装置は、前記対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記対象物に向かって自律的に移動させ、該ハンドの該対象物への到達後であって該ハンドが該対象物を保持した状態で、該対象物の位置情報と前記姿勢パラメータとを関連付けて前記参照表を補充、更新する。
あるいは、前記ロボットが前記ハンドまたはアームに固定された標識を備えていて、前記制御装置は、前記対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記対象物に向かって自律的に移動させ、該ハンドの該対象物への到達前および/または到達後に、前記標識の位置情報と前記姿勢パラメータとを関連付けて前記参照表を補充、更新してもよい。
好ましくは、前記ロボットが、前記ハンドと前記対象物との位置偏差を検出する偏差検出手段と、前記位置偏差が縮小するように前記ロボットの関節の変位を制御する駆動制御手段とによって、自律的に前記ハンドを前記対象物まで移動させる。前記偏差検出手段は、前記ロボットに固定された三次元視覚センサからなるものでもよいし、前記1台以上のカメラからなるものでもよい。
好ましくは、前記ロボットシステムは第1カメラおよび第2カメラを有し、前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像中の画素位置と前記第2カメラによる画像中の画素位置との組である。
あるいは、前記ロボットシステムは第1カメラおよび第2カメラを有し、前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、第1カメラによる画像中の画素位置と、第1カメラによる画像と第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出された距離情報との組であってもよい。
あるいは、前記ロボットシステムは第1カメラおよび第2カメラを有し、前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、第1カメラによる画像と第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出されたカメラ座標系における三次元位置座標であってもよい。
あるいは、前記ロボットシステムは、前記カメラの画角内にあって、該カメラから見たときに前記作業空間が映り込むように配置された鏡をさらに有し、前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記カメラによる画像中の直接像の画素位置と前記鏡による反射像の画素位置との組であってもよい。
あるいは、前記カメラが距離画像カメラであって、前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記距離画像カメラによる距離画像中の画素位置と距離情報との組であってもよい。
上記いずれかのロボットシステムにおいて、好ましくは、前記姿勢パラメータが、前記ロボットの関節変数の組である。
あるいは、上記いずれかのロボットシステムにおいて、前記姿勢パラメータが、ロボット座標系における三次元位置座標であってもよい。
本発明のロボットシステム制御装置は、自律的にハンドを対象物まで移動可能な多関節ロボットを有するロボットシステムの制御装置である。そして、ロボットシステム制御装置は、前記ロボットの作業空間を撮像する1台以上のカメラの画像に基づく位置情報と、当該位置情報に対応する前記ロボットの姿勢パラメータとを関連付けた参照表を記憶する。そして、ロボットシステム制御装置は、前記ハンドを前記対象物まで移動させようとするときに、前記カメラから画像を取得し、該画像中に前記対象物を認識して該対象物の位置情報を算出する。そして、ロボットシステム制御装置は、前記対象物の位置情報を前記参照表に発見した場合は、当該位置情報に関連付けられた姿勢パラメータを前記ロボットに送信して、前記ハンドを前記対象物まで移動させ、前記対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記対象物に向かって自律的に移動させ、該ハンドの該対象物への到達前および/または到達後に前記参照表を補充、更新する。
本発明のロボットシステム制御方法は、自律的にハンドを対象物まで移動可能な多関節ロボットを有するロボットシステムの制御方法である。そして、ロボットシステム制御方法は、前記ロボットのハンドを第1対象物に向かって自律的に移動させる工程と、前記ハンドが前記第1対象物に到達して該第1対象物を保持した状態で停止中および/または移動中に、1台以上のカメラで前記ロボットの作業空間を撮像し、当該撮像により得られた画像中に前記第1対象物を認識して該第1対象物の位置情報を算出し、前記ロボットから姿勢パラメータを取得し、前記位置情報と前記姿勢パラメータとを関連付けた参照表を作成して記憶する工程とを有する。そして、ロボットシステム制御方法はさらに、前記カメラで第2対象物が存在する前記作業空間を撮像し、当該撮像により得られた画像中に前記第2対象物を認識して該第2対象物の位置情報を算出し、前記第2対象物の位置情報を前記参照表から検索する工程と、前記第2対象物の位置情報を前記参照表に発見した場合は、当該位置情報に関連付けられた前記姿勢パラメータを前記ロボットに送信して、前記ハンドを前記第2対象物まで移動させ、前記第2対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記第2対象物に向かって自律的に移動させ、前記ハンドが前記第2対象物に到達して該第2対象物を保持した状態で停止中および/または移動中に、前記参照表を補充、更新する工程とを有する。
本発明のロボットシステム、ロボットシステム制御装置またはロボットシステム制御方法によれば、多関節ロボットは自律的にハンドを目標位置まで移動可能なので、精密なキャリブレーションが不要になる。そして、ハンドが過去に到達した点または移動中に通過した点であって、その位置情報とロボットの姿勢パラメータを関連付けたレコードが参照表に記録された点については、参照表に記録された姿勢パラメータをロボットに指示することにより、ハンドを迅速に作業対象物に到達させることができる。また、参照表は実際のカメラおよびロボットを用いて作成されるので、システム製作時の誤差や不規則なレンズ歪等の影響を受けずに、ハンドを作業対象物まで移動させることができる。以上により、煩雑なキャリブレーション作業の負担を軽減しつつ、作業を続けるにつれて参照表に登録される位置情報の数が増えるので、ハンド移動に要する時間を短縮できる。
本発明の第1実施形態のロボットシステムの全体構成図である。 本発明の第1実施形態のロボットシステム制御装置の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態のロボット制御方法のフロー図である。 本発明の第1実施形態の第1カメラおよび第2カメラによる画像である。 本発明の第1実施形態の参照表の例を示す図である。 本発明の第1実施形態の参照表の他の例を示す図である。 本発明の第1実施形態の参照表の他の例を示す図である。 本発明の第2実施形態のロボットシステムの全体構成図である。 本発明の第3実施形態のロボットシステムの全体構成図である。 本発明の第4実施形態のロボットシステムの全体構成図である。 本発明の第4実施形態のカメラによる画像である。 本発明の第4実施形態の参照表の例を示す図である。 本発明の第5実施形態のロボットシステムの全体構成図である。 本発明の第5実施形態の参照表の例を示す図である。
本発明の第1実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1において、本実施形態のロボットシステム10は、多関節ロボット20と、ロボットの作業空間を撮像する第1カメラ30および第2カメラ31と、ロボットシステム制御装置40を有する。以下において「ロボットシステム制御装置」を単に「制御装置」という。ロボットの作業空間には、作業の対象となる対象物52がある。
ロボット20は作業場に固定される。ロボット20は、ロボットを作業場に固定するためのベース25と、複数のリンク22が関節23で接続されたアーム21と、アームの先端に接続されたハンド24と、駆動部26を有する。ロボットの各関節はサーボモータ等のアクチュエータ(図示せず)と、その関節の関節変数を検知するセンサー(図示せず)を備える。ここで、関節変数とはその関節の変位をいい、具体的には回転関節の関節角度(リンク間角度)や直動関節のリンク間距離のことをいう。ハンド24は手先、エンドエフェクタとも呼ばれる。
ロボット20は、ハンド24と対象物52との位置偏差を検出する手段として、ハンドに固定された三次元視覚センサ27を備える。視覚センサとしては、三角測量の原理を利用して注目点の方向および距離を計測するものを好適に用いることができる。例えば、2台のカメラからなるステレオカメラや、1台のカメラと1台のシート光源からなり光切断法を利用するものを好適に用いることができる。ロボットの駆動部26はサーボアンプ等により各関節のアクチュエータを駆動する。駆動部は、視覚センサが検出した位置偏差が縮小するように、ロボットの関節を駆動する。これにより、ロボットが自律的にハンドを対象物まで移動させることができる。このようなロボットとして、特許文献1または2に記載されたロボットを好適に用いることができる。なお、駆動部はその一部または全部が、ロボット本体と物理的に離れて設けられ、例えば制御装置と一体に形成されていてもよい。
また、駆動部26は、外部から、関節変数を受信して、あるいは、ロボット座標系におけるハンドの三次元位置座標を外部から受信して関節変数を算出して、ロボットを駆動することができる。ここで、ロボット座標系は、ロボットの不動点を基準とする座標系であって、好ましくは、ベース25を基準とする座標系である。ロボット座標系は、直交座標系であっても各種極座標系であってもよい。以下、単に「三次元位置座標」というときは、ロボット座標系における三次元位置座標を意味する。
ロボット20は、ベース25が作業場に固定され、作業時を通して移動することがない。したがって、ハンド24の位置は、関節変数の組み合わせやハンドの三次元位置座標によって表すことができる。例えば、アーム21の自由度が3である場合、アームの3つの関節変数によって、ハンドの位置とアームの姿勢が定まる。あるいは、アーム21の自由度が3でハンド24の自由度が3である場合、アームおよびハンドの6つの関節変数によって、ハンドの位置および姿勢とアームの姿勢が定まる。また、ハンドの三次元位置座標はハンドの位置を表している。このように、ロボットの姿勢に関連し、少なくともハンドの位置を決定できるパラメータを、本明細書中で「ロボットの姿勢パラメータ」という。
ロボットの形式は特に限定されず、図1に例示したシリアルリンク形の垂直多関節ロボットの他、水平多関節形やパラレルリンク形など各種の多関節ロボットを用いることができる。
第1カメラ30および第2カメラ31は作業場に固定される。2台のカメラは、ロボット20の作業空間を撮像するように設置されている。ここでロボットの作業空間とは、ロボットのハンド24が到達可能な空間領域のうち、作業時にハンドが移動する可能性のある領域をいう。2台のカメラ30、31は二次元画像を撮像可能なカメラである。
図2を参照して、制御装置40は、第1通信部41と、第2通信部42と、演算部43と、記憶部44と第3通信部45とを有する。
第1通信部41はロボット20の駆動部26と信号線で接続され、ロボットとの通信を行う。第1通信部は、目標位置に対応する姿勢パラメータをロボットに送信して、ハンド24を目標位置まで移動させるよう指示する。また、第1通信部は、自律的にハンドを目標まで移動させるようロボットに指示する。また、第1通信部は、ロボットから関節変数等の姿勢パラメータを受信する。第2通信部42は第1カメラ30および第2カメラ31と信号線で接続され、カメラとの通信を行う。第2通信部は、カメラに撮像指示を送信し、カメラから画像を受信する。
演算部43は、第2通信部42がカメラ30、31から受信した画像を処理する。演算部は、対象物52を画像中に認識して、対象物の位置情報を算出する。演算部は、参照表を参照して、対象物の位置情報から、ロボットのハンドを対象物まで移動させるための姿勢パラメータを取得する。演算部はさらに、対象物の位置情報と、ロボットから受信した姿勢パラメータとを関連付けて、参照表を補充、更新する。より正確には、演算部は、1つの位置情報とその位置情報に対応するロボットの姿勢パラメータとを関連付けた1つのレコードを作成して、既存の参照表に追加登録する。
記憶部44は、参照表を記憶する。記憶部としては、ハードディスク装置などの書き換え可能でランダムアクセス可能な補助記憶装置を好適に用いることができる。第3通信部45は入力装置46および出力装置47と信号線で接続され、操作者との通信を行う。第3通信部は、入力装置46から操作者からの指示を受信し、出力装置47に操作者にロボットシステムの状況等を送信する。
制御装置40は、必ずしも物理的に1台の装置である必要はなく、複数台で処理を分担してもよい。また、制御装置は、ロボットの駆動部26と一体に形成されていてもよい。
次に、本実施形態のロボットシステム制御方法を説明する。各部の参照符号は、図1および図2に示した符号である。
まず、作業場にロボット20、第1カメラ30および第2カメラ31を設置する。このとき、2台のカメラは、ロボットの作業空間を撮像可能な位置および向きに設置する。2台のカメラの光軸がなす角は、好ましくは30〜150度、より好ましくは60〜120度、特に好ましくは70〜110度である。2台のカメラの向きが平行または逆向きに近いほど、カメラの光軸方向の空間解像度が低くなるからである。ただし、2台のカメラの向きが異なるほど、対象物の一部が死角となるオクルージョンが発生する可能性が高まる。2台のカメラの向きはオクルージョンが発生しにくく、かつ、必要な空間解像度が確保できるよう、対象物の形状や作業空間に合わせて適宜決定すればよい。ロボットおよびカメラは、以下のキャリブレーション工程および作業工程を通して作業場に固定される。
図3において、まず、制御装置40が第2通信部42からカメラ30、31に撮像指示を送信し、カメラが作業空間を撮像する。作業空間には対象物52が存在する。第2通信部がカメラから画像を受信する。図4に第2通信部が受信する画像を示す。2枚の画像には対象物が記録されている。
演算部43は2つの画像を処理して、画像中に対象物を認識する。対象物を認識する方法としては、特徴点の抽出やテンプレートマッチングなど、公知の方法を用いることができる。演算部は、認識した対象物から、ハンド移動の目標となる対象物の位置情報を算出する。対象物の位置情報は、対象物の、2つの画像中の画素位置の組(u1i,v1i,u2i,v2i)とすることができる。
演算部43は対象物の位置情報から記憶部44に記憶されている参照表を参照して、姿勢パラメータを検索する。ロボットとカメラ設置後の最初の作業では、参照表は空である。そうでない場合、参照表は、過去にハンドが到達または通過したいくつかの点について、位置情報とロボットの姿勢パラメータとを関連付けたレコードを有する。演算部は、参照表から、対象物の位置情報と対応する姿勢パラメータからなるレコードを検索する。
算出された対象物の位置情報を参照表に発見した場合は、その位置情報に関連付けられた姿勢パラメータを取得して、第1通信部からロボットに送信し、ロボットがハンドを対象物まで移動させるよう、ロボットに指示する。
算出された対象物の位置情報を参照表に発見しない場合は、第1通信部41は、ロボットに、自律的に対象物に向かってハンドを移動させるよう指示する。さらに、ハンド24が対象物に到達して対象物を把持したときに、制御装置の第1通信部41がロボットから姿勢パラメータを受信し、演算部43が、先に算出した対象物の位置情報と、ロボットから受信した姿勢パラメータとを関連付けたレコードを作成して、記憶部44の参照表に追加登録する。
図5に参照表の例を示す。この参照表の各レコードは、位置情報として第1カメラ画像中の画素位置としての座標(u1i,v1i)と第2カメラ画像中の画素位置としての座標(u2i,v2i)、および姿勢パラメータとして6自由度のロボットにおける6つの関節角度(θ1i,θ2i,θ3i,θ4i,θ5i,θ6i)からなる。
また、制御装置40は、ハンド24が対象物52に到達した後であって、対象物を把持した状態で移動している間に、参照表をさらに補充、更新してもよい。カメラの撮像タイミングとロボットの姿勢パラメータの取得タイミングが同期可能な場合は、制御装置の第1通信部41および第2通信部42からロボットおよびカメラ30、31に同時刻を指定して、それぞれ姿勢パラメータまたは画像を送信するよう要求できる。また、1つの同期信号に基づいて、第1通信部41および第2通信部42がロボットまたはカメラから、それぞれ姿勢パラメータまたは画像を受信してもよい。同期信号は制御装置40内の同期信号生成部(図示せず)が生成してもよいし、第1または第2通信部のいずれかが生成してもよい。また、カメラ30、31が撮像時刻付の画像を生成可能なときは、第2通信部がカメラから時々刻々と画像を受信して、第1通信部がロボットから受信した姿勢パラメータと同時刻の画像を選択することができる。演算部43は、カメラ30、31から受信した画像中に対象物を認識して、その位置情報を算出する。演算部は、対象物の位置情報とロボットから受信した姿勢パラメータとを関連付けたレコードを作成し、記憶部44に記憶された参照表に追加登録する。
ここで、参照表について、さらに詳細に説明する。
参照表には、ロボットの作業空間内の点について、その点のカメラ画像から得られる位置情報と、その点に対応したロボットの姿勢パラメータとが、関連付けて登録される。
参照表に登録する位置情報は、図5に示したような2つ画素座標の組には限られない。位置情報は、例えば図6に示すように、第1カメラによる画像中の画素位置(u1i,v 1i)と、第1カメラによる画像と第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出された距離情報(d)との組であってもよい。あるいは、位置情報は、第1カメラによる画像と第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出されたカメラ座標系における三次元位置座標であってもよい。これらの場合、第1カメラと第2カメラの中心間距離(基線長)と画像中のエピポーラ線を知る必要があるが、例えば第1カメラと第2カメラが一体となった市販のステレオカメラなどを利用する場合には、このようなカメラの幾何学的パラメータが予め調整されており、内部校正作業は不要である。
参照表に登録する姿勢パラメータの一例はロボットの関節変数である。関節変数は、図5に示したような関節角度の組には限定されない。姿勢パラメータとして関節変数を用いる場合は、回転関節では関節角度(リンク間角度)、直動関節ではリンク間距離を関節変数として、ロボットを構成する関節の種類に応じた関節変数を組み合わせる。
本実施形態では、対象物の位置情報と、その対象物を実際に把持した状態での関節変数を関連付けて、参照表に登録できる。したがって、後続する作業時に、新たな対象物の位置情報から参照表を検索して関節変数が取得できた場合は、その関節変数をロボットに指示することによって、新たな対象物を把持することができる。さらに、重力によるアームの撓み等があっても、カメラによる画像から求めた位置情報にはアームの撓み等がすでに織り込まれており、撓みの影響を受けずにハンドを新たな対象物まで移動できる。
参照表に登録する姿勢パラメータの他の例は、対象物のロボット座標系における三次元位置座標である。ロボット座標系は、作業時を通して変動しない座標系であればよい。好適には、ロボットのベース25を基準とする座標系を用いることができる。ロボット座標系は直交座標系であっても極座標系であってもよい。一例として、図9に、ロボット座標系における直交座標(Rx,Ry,Rz)を姿勢パラメータとする参照表を示す。姿勢パラメータを三次元位置座標で表すことには、パラメータの数が少なくてすむというメリットがある。
対象物の三次元位置座標は、そのときの関節変数から算出することができる。対象物の三次元位置座標は、例えば、制御装置の第1通信部がロボットから受信した関節変数を基に演算部が算出できる。また、後続する作業時に、新たな対象物の位置情報から参照表を検索して三次元位置座標が取得できた場合は、制御装置の演算部または演算機能を有するロボットの駆動部が当該三次元座標位置にハンドを移動させるための関節変数を算出することができる。
なお、本実施形態は、ロボットとカメラ設置後であって最初の作業の前に、簡単な参照表を作成しておくことを排除するものではない。その際に精密なキャリブレーションを行うことは本実施形態の目的に反するし、必要でもない。例えば、ハンドに対象物を保持させて作業空間の角等に手動または自動で移動させ、そのときのハンドの位置情報とロボットの姿勢パラメータとを関連付けたレコードを作成し、予め参照表に登録しておいてもよい。参照表に予め登録しておくレコード数は、好ましくは64以下、さらに好ましくは27以下、特に好ましくは8以下であり、最も好ましくは0である。
本実施形態では、自律的にハンドを目標位置まで移動可能なロボットを用いるので、キャリブレーション作業の負担が軽減される。また、作業を続けるにつれて参照表に登録される位置情報の数が増えるので、参照表に対象物の位置情報を発見する確率が上がり、結果として、ハンド移動に要する時間を短縮できる。
本実施形態では、実際のカメラおよびロボットを用いて参照表を作成するので、システム製作時の加工・取り付け等による誤差の影響を受けない。また、カメラの内部および外部パラメータやロボットの設置位置・向き等を計測する必要がないので、装置の選択や設置の自由度が大きい。例えば、画角の大きいカメラを用いて、より広い範囲をカバーすることができる。
本実施形態では、参照表を利用してハンドを移動させるので、ハンドが一度訪れた点には、二度目以降も確実に到達することができる。また、レンズ歪等による不規則な誤差要因があっても、その影響を受けない。例えば、レンズ歪について、変換行列等を利用して座標変換を行う場合は、歪曲収差係数等を用いたとしても、モデル化された樽形歪、糸巻形歪等に対して補正できるだけで、不規則な歪の影響を完全には排除できない。参照表を利用することにより、より安価なレンズ系を備えたカメラを採用することができる。
次に、本発明の第2実施形態を図8に基づいて説明する。
図8において、本実施形態のロボットシステム11は、第1実施形態のそれとほぼ同じである。ただし、ロボット20のハンド24に標識51が固定されており、この標識を利用して参照表の補充、更新を行う。
本実施形態では、第1実施形態と同じく、ロボットのハンドを対象物52まで移動させようとするときに、カメラ30、31から画像を取得し、画像中に対象物を認識して対象物の位置情報を算出し、その位置情報を参照表に発見した場合は、位置情報に関連付けられた姿勢パラメータをロボットに送信して、ハンドを対象物まで移動させる。しかし、対象物52の位置情報を参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記対象物に向かって自律的に移動させ、ハンドが対象物に到達する前および/または後であって、ハンドが停止中および/または移動中に、標識51のカメラ画像に基づく位置情報と、当該位置情報に対応する姿勢パラメータとを関連付けて、参照表を補充、更新する。
ここで、標識の位置情報を求めたときの関節変数を、そのまま参照表に登録することはできない。標識の位置はハンドが対象物を把持するときの位置(ハンドの把持位置)と一致していないので、その関節変数はその標識の位置に対応していないからである。そこで、標識の位置情報を求めたときの関節変数から、標識の三次元位置座標を算出して参照表に登録する。あるいは、標識の位置情報を求めたときの関節変数から一旦標識の三次元位置座標を求め、ロボットの設計データを基に標識位置に対応する関節変数へ変換して、参照表に登録することも可能である。その際、作業場にある障害物を回避するための幾何学的な拘束条件等を考慮して関節変数を求めることができる。
なお、標識の固定先はハンドに限られず、ロボットの可動部分であれば、アーム21に固定されていてもよい。また、標識をハンドに固定することには、標識となる物体をハンドに固着させること、ハンドの一部に標識となるマークを描くこと、ハンドの一部であって特徴的な部分を標識とすることが含まれる。
本実施形態によれば、ロボット20のハンド24に固定された標識を利用して参照表の補充、更新を行うので、ハンドが対象物を把持しているか否かに関わらず、ハンドが対象物に到達する前後に関わらず、参照表の補充、更新が可能となる。
次に、本発明の第3実施形態を図9に基づいて説明する。
図9において、本実施形態のロボットシステム12は、第1実施形態のそれとほぼ同じである。ただし、ロボット20がハンド24と対象物52との位置偏差を検出する偏差検出手段が、第1カメラ30および第2カメラ31からなる。
次に、本発明の第4実施形態を図10〜図12に基づいて説明する。本実施形態は、鏡を利用し、1台のカメラで、ロボットの作業空間の直接像および鏡による反射像を撮像する。
図10において、本実施形態のロボットシステム13は、多関節ロボット20と、鏡38と、ロボットの作業空間の直接像および鏡による反射像を撮像する1台のカメラ32と、制御装置40とを有する。
ロボット20は第1実施形態と同じである。カメラ32は、第1実施形態の第1カメラ30または第2カメラ31と同じものを用いることができる。カメラ32および鏡38は、ロボットの作業空間の直接像および鏡による反射像を撮像可能に設置される。
制御装置40の構成は図2と同じであるが、ただし、演算部の機能が異なる。図11に示すように、第2通信部42がカメラ32から受信する画像には、対象物52の直接像と鏡38による反射像が写り込んでいる。演算部43は、1枚の画像を処理して、対象物を認識して、その位置情報を算出する。その他は第1実施形態と同様である。
図12に参照表の例を示す。この参照表の各レコードには、対象物の直接像の画像中の画素位置としての座標(udi,vdi)、反射像の画像中の画素位置としての座標(u mi,vmi)と、6自由度のロボットにおける姿勢パラメータとしての6つの関節変数(θ1i,θ2i,θ3i,θ4i,θ5i,θ6i)が含まれている。
次に、本発明の第5実施形態を図13および図14に基づいて説明する。本実施形態は、1台のTOFカメラで、ロボットの作業空間を撮像する。
図13において、本実施形態のロボットシステム14は、多関節ロボット20と、ロボットの作業空間を撮像する1台のTOFカメラ33と、制御装置40とを有する。
ロボット20は第1実施形態と同じである。TOFカメラ33は、光飛行時間(Time Of Flight:TOF)方式による距離画像生成カメラで、二次元画像とともにカメラから各画素に写った点までの距離が記録された距離画像を撮像する。
制御装置40の構成は図2と同じであるが、ただし、演算部の機能が異なる。演算部43は、TOFカメラ33から第2通信部で受信した二次元画像および距離画像を処理して、対象物52を画像中に認識して、その対象物の位置情報を取得する。その他は第1実施形態と同様である。
図14に参照表の例を示す。この参照表の各レコードは、対象物の距離画像中の座標(Cx,Cy,Cd)と、6自由度のロボットにおける姿勢パラメータとしての6つの関節変数(θ1i,θ2i,θ3i,θ4i,θ5i,θ6i)を含む。
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記各実施形態では、1台のロボットに対して1台以上のカメラと1台の制御装置を組み合わせてロボットシステムを構築したが、これには限られず、複数のロボットシステムを1台の制御装置で制御してもよい。
10〜14 ロボットシステム
20 多関節ロボット
21 アーム
22 リンク
23 関節
24 ハンド
25 ベース
26 駆動部
27 三次元視覚センサ(偏差検出手段)
30 第1カメラ
31 第2カメラ
32 カメラ
33 TOFカメラ
38 鏡
40 ロボットシステム制御装置(制御装置)
41 第1通信部(ロボットとのインターフェイス)
42 第2通信部(カメラとのインターフェイス)
43 演算部
44 記憶部
45 第3通信部(入出力装置とのインターフェイス)
46 入力装置
47 出力装置
51 標識
52 対象物

Claims (32)

  1. 自律的にハンドを目標まで移動可能な多関節ロボットと、前記ロボットの作業空間を撮像する1台以上のカメラと、制御装置とを有し、
    前記制御装置は、前記カメラの画像に基づく位置情報と当該位置情報に対応する前記ロボットの姿勢パラメータとを関連付けた参照表を記憶し、
    前記制御装置は、前記ハンドを対象物まで移動させようとするときに、
    前記カメラから画像を取得し、該画像中に前記対象物を認識して該対象物の位置情報を算出し、
    前記対象物の位置情報を前記参照表に発見した場合は、当該位置情報に関連付けられた前記姿勢パラメータを前記ロボットに送信して、前記ハンドを前記対象物まで移動させ、
    前記対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記対象物に向かって自律的に移動させ、該ハンドの該対象物への到達前および/または到達後に前記参照表を補充、更新する、
    ロボットシステム。
  2. 前記制御装置は、前記対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記対象物に向かって自律的に移動させ、該ハンドの該対象物への到達後であって該ハンドが該対象物を保持した状態で、該対象物の位置情報と前記姿勢パラメータとを関連付けて前記参照表を補充、更新する、
    請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記ロボットが前記ハンドまたはアームに固定された標識を備え、
    前記制御装置は、前記対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記対象物に向かって自律的に移動させ、該ハンドの該対象物への到達前および/または到達後に、前記標識の位置情報と前記姿勢パラメータとを関連付けて前記参照表を補充、更新する、
    請求項1に記載のロボットシステム。
  4. 前記ロボットが、前記ハンドと前記対象物との位置偏差を検出する偏差検出手段と、前記位置偏差が縮小するように前記ロボットの関節の変位を制御する駆動制御手段とによって、自律的に前記ハンドを前記対象物まで移動させる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のロボットシステム。
  5. 前記偏差検出手段が、前記ロボットに固定された三次元視覚センサからなる、
    請求項4に記載のロボットシステム。
  6. 前記偏差検出手段が、前記1台以上のカメラからなる、
    請求項4に記載のロボットシステム。
  7. 前記ロボットシステムは第1カメラおよび第2カメラを有し、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像中の画素位置と前記第2カメラによる画像中の画素位置との組である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のロボットシステム。
  8. 前記ロボットシステムは第1カメラおよび第2カメラを有し、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像中の画素位置と、前記第1カメラによる画像と前記第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出された距離情報との組である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のロボットシステム。
  9. 前記ロボットシステムは第1カメラおよび第2カメラを有し、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像と前記第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出されたカメラ座標系における三次元位置座標である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のロボットシステム。
  10. 前記ロボットシステムは、前記カメラの画角内にあって、該カメラから見たときに前記作業空間が映り込むように配置された鏡をさらに有し、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記カメラによる画像中の直接像の画素位置と前記鏡による反射像の画素位置との組である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のロボットシステム。
  11. 前記カメラが距離画像カメラであって、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記距離画像カメラによる距離画像中の画素位置と距離情報との組である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のロボットシステム。
  12. 前記姿勢パラメータが、前記ロボットの関節変数の組である、
    請求項1〜11のいずれか一項に記載のロボットシステム。
  13. 前記姿勢パラメータが、ロボット座標系における三次元位置座標である、
    請求項1〜11のいずれか一項に記載のロボットシステム。
  14. 自律的にハンドを対象物まで移動可能な多関節ロボットを有するロボットシステムの制御装置であって、
    前記ロボットの作業空間を撮像する1台以上のカメラによる画像に基づく位置情報と、当該位置情報に対応する前記ロボットの姿勢パラメータとを関連付けた参照表を記憶し、
    前記ハンドを前記対象物まで移動させようとするときに、
    前記カメラから画像を取得し、該画像中に前記対象物を認識して該対象物の位置情報を算出し、
    前記対象物の位置情報を前記参照表に発見した場合は、当該位置情報に関連付けられた姿勢パラメータを前記ロボットに送信して、前記ハンドを前記対象物まで移動させ、
    前記対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記対象物に向かって自律的に移動させ、該ハンドの該対象物への到達前および/または到達後に前記参照表を補充、更新する、
    ロボットシステム制御装置。
  15. 前記ロボットシステム制御装置は第1カメラおよび第2カメラから画像を取得し、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像中の画素位置と前記第2カメラによる画像中の画素位置との組である、
    請求項14に記載のロボットシステム制御装置。
  16. 前記ロボットシステム制御装置は第1カメラおよび第2カメラから画像を取得し、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像中の画素位置と、前記第1カメラによる画像と前記第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出された距離情報との組である、
    請求項14に記載のロボットシステム制御装置。
  17. 前記ロボットシステム制御装置は第1カメラおよび第2カメラから画像を取得し、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像と前記第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出されたカメラ座標系における三次元位置座標である、
    請求項14に記載のロボットシステム制御装置。
  18. 前記カメラは、前記作業空間と該作業空間が映り込んだ鏡とを1枚の画像に撮像し、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記カメラによる画像中の直接像の画素位置と前記鏡による反射像の画素位置との組である、
    請求項14に記載のロボットシステム制御装置。
  19. 前記カメラが距離画像カメラであって、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記距離画像カメラによる距離画像中の画素位置と距離情報との組である、
    請求項14に記載のロボットシステム制御装置。
  20. 前記姿勢パラメータが、前記ロボットの関節変数の組である、
    請求項14〜19のいずれか一項に記載のロボットシステム制御装置。
  21. 前記姿勢パラメータが、ロボット座標系における三次元位置座標である、
    請求項14〜19のいずれか一項に記載のロボットシステム制御装置。
  22. 自律的にハンドを対象物まで移動可能な多関節ロボットを有するロボットシステムの制御方法であって、
    前記ロボットのハンドを第1対象物に向かって自律的に移動させる工程と、
    前記ハンドが前記第1対象物に到達して該第1対象物を保持した状態で停止中および/または移動中に、1台以上のカメラで前記ロボットの作業空間を撮像し、当該撮像により得られた画像中に前記第1対象物を認識して該第1対象物の位置情報を算出し、前記ロボットから姿勢パラメータを取得し、前記位置情報と前記姿勢パラメータとを関連付けた参照表を作成して記憶する工程と、
    前記カメラで第2対象物が存在する前記作業空間を撮像し、当該撮像により得られた画像中に前記第2対象物を認識して該第2対象物の位置情報を算出し、前記第2対象物の位置情報を前記参照表から検索する工程と、
    前記第2対象物の位置情報を前記参照表に発見した場合は、当該位置情報に関連付けられた前記姿勢パラメータを前記ロボットに送信して、前記ハンドを前記第2対象物まで移動させ、前記第2対象物の位置情報を前記参照表に発見しない場合は、前記ハンドを前記第2対象物に向かって自律的に移動させ、前記ハンドが前記第2対象物に到達して該第2対象物を保持した状態で停止中および/または移動中に、前記参照表を補充、更新する工程と、
    を有するロボットシステム制御方法。
  23. 前記ロボットが、前記ハンドと前記第1対象物または第2対象物との位置偏差を検出する偏差検出手段と、前記位置偏差が縮小するように前記ロボットの関節の変位を制御する駆動制御手段とによって、自律的に前記ハンドを前記第1対象物または第2対象物まで移動させる、
    請求項22に記載のロボットシステム制御方法。
  24. 前記偏差検出手段が、前記ロボットに固定された三次元視覚センサからなる、
    請求項23に記載のロボットシステム制御方法。
  25. 前記偏差検出手段が、前記1台以上のカメラからなる、
    請求項23に記載のロボットシステム制御方法。
  26. 前記作業空間の撮像は第1カメラおよび第2カメラによって行われ、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像中の画素位置と前記第2カメラによる画像中の画素位置との組である、
    請求項22〜25のいずれか一項に記載のロボットシステム制御方法。
  27. 前記作業空間の撮像は第1カメラおよび第2カメラによって行われ、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像中の画素位置と、前記第1カメラによる画像と前記第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出された距離情報との組である、
    請求項22〜25のいずれか一項に記載のロボットシステム制御方法。
  28. 前記作業空間の撮像は第1カメラおよび第2カメラによって行われ、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記第1カメラによる画像と前記第2カメラによる画像から三角測量の原理に基づいて算出されたカメラ座標系における三次元位置座標である、
    請求項22〜25のいずれか一項に記載のロボットシステム制御方法。
  29. 前記カメラは、前記作業空間と該作業空間が映り込むように配置された鏡とを1枚の画像内に撮像し、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記カメラによる画像中の直接像の画素位置と前記鏡による反射像の画素位置との組である、
    請求項22〜25のいずれか一項に記載のロボットシステム制御方法。
  30. 前記カメラが距離画像カメラであって、
    前記参照表に登録される前記位置情報が、当該位置の、前記距離画像カメラによる距離画像中の画素位置と距離情報との組である、
    請求項22〜25のいずれか一項に記載のロボットシステム制御方法。
  31. 前記姿勢パラメータが、前記ロボットの関節変数の組である、
    請求項22〜30のいずれか一項に記載のロボットシステム制御方法。
  32. 前記姿勢パラメータが、ロボット座標系における三次元位置座標である、
    請求項22〜30のいずれか一項に記載のロボットシステム制御方法。
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