JP5549463B2 - ボールペン用油性インキ組成物 - Google Patents
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しかし、特に高粘度の油性ボールペンなどでは、筆跡のボテが発生するという問題を有していた。
即ち、ボールに付着したインキが、ボールの回転に伴ってボールホルダーの外に出て、紙面と接触して転写されるが、ボール表面の紙面と接触しないインキは、ボール表面に残留する。ボールが回転し続けることによって、このボール表面に残留したインキは再度ボールホルダー内に収容されようとする。しかし、通常筆記する場合には、筆記具と紙面とが70度程度の傾斜した状態であるので、筆記部材であるボールは紙面に押し付けられることによってボールホルダーの上側に推移し、筆記状態におけるボールとボールホルダーとの隙間は、下側に大きく開口し、上側の隙間は極めて狭いものとなる。この狭い隙間に、前述のボールに残留したインキが収容されきれず、ボールホルダーの先端部分に乗り上げて溜まり、ある時点で紙面に落ちて筆跡に玉状の部分を形成する現象を「ボテ」と称している。このボテは、筆跡幅が不均一な汚れた筆記線となる印象を与えるし、インキが多く乾き難いので、不意に触れてしまい紙面や手を汚すものであった。
従来より、ボテを防止するために様々な手段が提案されてきた。特定のポリビニルピロリドンを使用したもの(特許文献1、2、3、4参照)、ポリビニルピロリドンの誘導体を使用したもの(特許文献5参照)、特定のポリビニルピロリドンを使用し、粘度や剪断減粘性に関する数値や曳糸長を限定したもの(特許文献6、7参照)、ポリビニルピロリドンと他の添加剤を併用したもの(特許文献8、9、10)などが開示されている。
本発明は、書き味が良好で且つ筆記時のボテがなく、カスレや線飛び中抜けなどの不具合のないボールペン用油性インキを提供することを目的とする。
染料としては、ニグロシンベ−スEE、同EEL、同EX、同EXBP、同EB、オイルイエロー101、同107、オイルピンク312、オイルブラウンBB、同GR、オイルグリーンBG、オイルブルー613、同BOS オイルブラックHBB、同860、同BS、バリファストイエロー1101、同1105、同3108、同4120、バリファストオレンジ2210、同3209、同3210、バリファストレッド1306、同1308、同1355、同1360、同2303、同2320、同3304、同3306、同3320、バリファストピンク2310N、バリファストブラウン2402、同3405、バリファストグリーン1501、バリファストブルー1603、同1605、同1607、同1631、同2606、同2610、同2620、バリファストバイオレット1701、同1702、バリファストブラック1802、同1807、同3804、同3806,同3808、同3810、同3820、同3830、スピリットレッド102、オスピーイエローRY、ROB−B、MVB3、SPブルー105(以上、オリエント化学工業(株)製)、アイゼンスピロンイエロー3RH、同GRLHスペシャル、同C−2GH、同C−GNH、アイゼンスピロンオレンジ2RH、同GRHコンクスペシャル、アイゼンスピロンレッドGEH、同BEH、同GRLHスペシャル、同C−GH、同C−BH、アイゼンスピロンバイオレットRH、同C−RH、アイゼンスピロンブラウンBHコンク、同RH、アイゼンスピロンマホガニーRH、アイゼンスピロンブルーGNH、同2BNH、同C−RH、同BPNH、アイゼンスピロングリーンC−GH、同3GNHスペシャル、アイゼンスピロンブラックBNH、同MH、同RLH、同GMHスペシャル、同BHスペシャル、S.B.N.オレンジ703、S.B.N.バイオレット510、同521、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111、SOTピンク1、SOTブルー4、SOTブラック1、同6、同10、同12、13リキッド、アイゼンローダミンBベース、アイゼンメチルバイオレットベース、アイゼンビクトリアブルーBベース(以上、保土谷化学工業(株)製)、オイルイエローCH、オイルピンク330、オイルブルー8B、オイルブラックS、同FSスペシャルA、同2020、同109、同215、ALイエロー1106D、同3101、ALレッド2308、ネオスーパーイエローC−131、同C−132、同C−134、ネオスーパーオレンジC−233、ネオスーパーレッドC−431、ネオスーパーブルーC−555、ネオスーパーブラウンC−732、同C−733(以上、中央合成化学(株)製)、オレオゾールファストイエロー2G、同GCN、オレオゾールファストオレンジGL、オレオゾールファストレッドBL、同RL(以上、田岡化学工業(株)製)、サビニールイエロー2GLS、同RLS、同2RLS、サビニールオレンジRLS、サビニールファイアレッドGLS、サビニールレッド3BLS、サビニールピンク6BLS、サビニールブルーRN、同GLS、サビニールグリーン2GLS、サビニールブラウンGLS(以上、サンド社製、スイス国)、マゼンタSP247%、クリスタルバイオレット10B250%、マラカイトグリーンクリスタルコンク、ブリリアントグリーンクリスタルH90%、スピリットソルブルレッド64843(以上、ホリディ社製、英国)、ネプチューンレッドベース543、ネプチューンブルーベース634、ネプチューンバイオレットベース604、バソニールレッド540、バソニールバイオレット600(以上、BASF社製、独国)などの油溶性染料が挙げられる。
インキ組成物用樹脂の具体例としては、フェノール樹脂として、タマノル100S、同510(以上、荒川化学工業(株)製)、ヒタノール1501、同2501(以上、日立化成工業(株)製)、YP−90、YP−90L、YSポリスターS145、同#2100、同#2115、同#2130、同T80、同T100、同T115、同T130、同T145、マイティエースG125、同150(以上、ヤスハラケミカル(株)製)などが、ケトン樹脂として、ケトンレジンK−90(荒川化学工業(株)製)、ハロン80、同110H(以上、本州化学(株)製)、ハイラック110H、同901(以上、日立化成工業(株)製)、シンセティックレジンAP、同SK、同1201(以上、ヒュルス社製、独国)などが、ロジン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂として、ハーコリンD、ペンタリン255、同261、同269、同830(以上、理化ハーキュレス(株)製)、ハリエスターNL、同L、同MT、同MSR−4、ハリマック135G、同T−80、同FX−25、同AS−5、同AS−9、ネオトールC、ガムロジンX(以上、ハリマ化成(株)製)、ガムロジンWW(中国産)、エステルガムH、マルキード#30A、同#31、同#32、同#33、同#34(荒川化学工業(株)製)などが挙げられる。
これらの樹脂は、単独あるいは複数混合して使用でき、筆記面への定着性を付与するために添加する場合、その使用量はインキ組成物全量に対し0.5〜20.0重量%以下が好ましい。0.5重量%未満では筆記面に対する筆跡の定着性が不十分となる場合があり、20.0重量%を超えるとインキの粘度が高くなりペン先からのインキ吐出が悪くなる不具合が発生する可能性がある。
プリンテックス35(カーボンブラック、デグサヒュルスジャパン(株)製)
7.0重量部
スピロンイエローC−GNH(油溶性黄色染料、保土谷化学工業(株)製)
2.0重量部
バリファストレッド1308(油溶性赤色染料、オリエント化学工業(株)製)
4.0重量部
ネオスーパーブルーC−555(油溶性青色染料、中央合成化学(株)製)
10.0重量部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 40.0重量部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 24.0重量部
ハイラック110H(ケトン樹脂、日立化成(株)製) 4.0重量部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、分散剤、積水化学工業(株)製)
2.5重量部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、曳糸性付与剤、積水化学工業(株)製)
1.0重量部
プライサーフA208B(リン酸エステル、潤滑剤、第一工業製薬(株)製)
2.0重量部
ナイミーンL−201(オキシエチレンドデシルアミン、潤滑剤、日油(株)製)
2.0重量部
水 1.0重量部
ニッコールAM−301(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、日光ケミカルズ(株)
製) 0.5重量部
上記成分のうち、ジエチレングリコールモノメチルエーテルの全量と、エチレングリコールモノイソプロピルエーテルの全量と、エスレックBL−1の全量を70℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからプリンテックス35の全量を加えダイノミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに水とニッコールAM−301以外の残りの材料を加え、70℃で3時間攪拌、混合した後50℃まで冷却し、水とニッコールAM−301を加え30分間攪拌した後放冷し黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で650mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で1.6%であった。
FUJI RED 8800(C.I.Pigment Red 254、冨士色素(株)
製) 5.0重量部
スピロンレッド C−GH 13.0重量部
スピロンイエロー C−GNH 5.0重量部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 50.0重量部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 12.0重量部
エスレックBL−1 3.0重量部
ハイラック110H 5.0重量部
PVP K−90(ポリビニルピロリドン、曳糸性付与剤、アイエスピージャパン(株))
0.4重量部
サルコシネートOH(オレオイルサルコシン、日光ケミカルズ(株)製)
3.6重量部
水 2.5重量部
ニッコールCA−2150(ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、日光ケミカルズ(株)製) 0.5重量部
上記成分のうち、ジエチレングリコールモノメチルエーテルの全量と、エチレングリコールモノイソプロピルエーテルの全量と、エスレックBL−1の全量を70℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからFUJI RED 8800の全量を加えダイノミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い赤色のペーストを得た。
次いで、このペーストに水とニッコールCA−2150以外の残りの材料を加え、70℃で3時間攪拌、混合した後室温まで放冷し、更に水とニッコールCA−2150を加え30分間攪拌し、赤色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で1,050mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で3.8%であった。
Cromophtal Blue A3R(C.I.Pigment Blue 60、
チバ・スペシャルティケミカルズ(株)製) 7.0重量部
スピロンレッド C−BH(油溶性赤色染料、オリエント化学工業(株)製)
4.0重量部
ネオスーパーブルーC−555 14.0重量部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 40.0重量部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 18.0重量部
エスレックBL−1 2.0重量部
ハリマックT−80(ロジン変性マレイン酸樹脂、ハリマ化成(株)製)
5.0重量部
エスレックBH−3 2.5重量部
サルコシネートOH 2.0重量部
デカグリン10−MAC(マカデミアナッツ油デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
2.0重量部
水 0.5重量部
ニッコールAM−101(2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、日光ケミカルズ(株)製) 3.0重量部
上記成分のうち、ジエチレングリコールモノメチルエーテルの全量と、エチレングリコールモノイソプロピルエーテルの全量と、エスレックBL−1の全量を70℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからCromophtal Blue A3Rの全量を加えダイノミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い青色のペーストを得た。
次いで、このペーストに水とニッコールAM−101以外の残りの材料を加え、70℃で3時間攪拌、混合した後室温まで放冷し、水とニッコールAM−101を加え、室温で30分間攪拌し、青色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で1,400mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で3.8%であった。
スピロンバイオレットC−RH(油溶性染料、保土谷化学工業(株)製)
15.0重量部
スピロンイエローC−GNH(油溶性染料、保土谷化学工業(株)製)
10.0重量部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 45.0重量部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 10.0重量部
ハイラック901 9.0重量部
PVP K−90 0.5重量部
サルコシネートOH 2.5重量部
水 7.0重量部
ニッコールAM−301 1.0重量部
上記成分のうち水とニッコールAM−301を除いた成分を70℃で攪拌し、均一に溶解した後室温まで放冷し、水とニッコールAM−301を加え、室温で30分間攪拌し黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で3,800mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で9.5%であった。
スピロンバイオレットC−RH(油溶性染料、保土谷化学工業(株)製)
15.0重量部
スピロンイエローC−GNH(油溶性染料、保土谷化学工業(株)製)
10.0重量部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 55.0重量部
ハイラック110H 13.7重量部
PVP K−90 0.8重量部
サルコシネートOH 4.0重量部
水 1.0重量部
ニッコールAM−301 0.5重量部
上記成分のうち水とニッコールAM−301を除いた成分を70℃で溶解し、均一に溶解した後室温まで冷却し、水とニッコールAM−301を加え、室温で30分間攪拌し黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で7,600mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で1.6%であった。
プリンテックス35 7.0重量部
スピロンイエローC−GNH 4.0重量部
スピロンレッドC−GH 3.0重量部
スピロンバイオレットC−RH 8.0重量部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 40.0重量部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 18.0重量部
ハイラック901 7.0重量部
エスレックBL−1 2.0重量部
エスレックBH−3 1.0重量部
プライサーフA208B 1.0重量部
ナイミーンL−201 1.0重量部
水 3.0重量部
ニッコールAM−301 5.0重量部
上記成分のうち、ジエチレングリコールモノメチルエーテルの全量と、エチレングリコールモノイソプロピルエーテルの全量と、エスレックBL−1の全量を70℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからプリンテックス35の全量を加えダイノミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに水とニッコールAM−301以外の残りの材料を加え、70℃で3時間攪拌、混合した後50℃まで冷却し、水とニッコールAM−301を加え30分間攪拌した後放冷し黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で1600mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で6.0%であった。
実施例1において、水に代えて、同量のジエチレングリコールモノメチルエーテルにした以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で650mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で0.6%であった。
実施例2において、ニッコールCA−2150に代えて、同量のジエチレングリコールモノメチルエーテルにした以外は、実施例2と同様になして赤色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で1,200mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で3.6%であった。
実施例3において、水とニッコールAM−101に代えてジエチレングリコールモノメチルエーテルを増量した以外は、実施例3と同様になして青色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で1,300mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で0.8%であった。
実施例4において、水を11重量部に増量し、その分ジエチレングリコールモノメチルエーテルを減量した以外は、実施例4と同様になして黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で2,900mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で12.0%であった。
実施例1において、ジエチレングリコールモノメチルエーテルをエチレングリコールモノフェニルエーテルに、エチレングリコールモノイソプロピルエーテルをベンジルアルコールに置き換えた以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン様油性インキ組成物を得た。このものの粘度は25℃、剪断速度1[1/sec]の条件で930mPa・sであった。また、このものの水分率はカールフィッシャー水分率計AQV−200で1.5%であった。
各試験サンプルを螺旋式筆記試験機HST−10(HUTT社製)にて筆記速度4.5m/分、筆記角度75°、筆記荷重150g、紙送り速度3cm/分にて200m筆記し、筆記後の紙面へのボテが落下したボタ落ちの個数を数える。また、サンプルのペン先先端部に付着した余剰のインキ(ボテ)の付着長さを工具顕微鏡で測定する。付着長さはペン先の小口からインキが這い上がった最上端部までの距離を測定する。なお、紙送り速度を3cm/分に設定するのは、筆跡をきれいに小さな隙間の描線にして筆跡幅の変化や、カスレ中抜け部分を発見しやすくする為であり、筆跡幅が小さくなると筆跡間に隙間ができ、中抜け現象も周辺の正常な筆跡部分との濃度差となる。筆記後、紙面の筆跡を観察し筆記状態を目視判定する。
書き味の滑らかさは、一定速度でペンを動かしたときのペンを持つ手にかかる抵抗値の最大値と最小値のばらつき、すなわち、抵抗値の標準偏差の大きさで表される。
測定条件:実施例1〜5および比較例1〜4のインキを充填した各ボールペンサンプルをn=3本ずつ用意し、静・動摩擦測定機(Tribo−master Type TL201Sa、(株)トリニティーラボ製)を用い、ペン作成後未筆記のボールペンサンプルを、筆記荷重を150g、筆記角度70度、筆記速度7cm/secで15cm筆記させたときの筆記抵抗値を測定した。
筆記抵抗値の測定は、測定周波数200Hzにて10秒間測定を行った。測定開始0.5秒から2.0秒までの間で得られた筆記抵抗値のデータから、各ボールペンサンプルの筆記抵抗値の標準偏差を算出し、実施例、比較例の滑らかさの代表値とした。
標準偏差の値が小さいほど、得られた各点の筆記抵抗値にバラツキが少ないこととなり、筆記抵抗値の増減が少なく一定に近い筆記抵抗値と考えられる。よって、急に筆記抵抗値が増加するような点がなく、滑らかな筆記感触と感じられるものである。
Claims (1)
- 着色剤と、ジエチレングリコールモノメチルエーテル及び/又はエチレングリコールモノイソプロピルエーテルと、溶剤全量に対し1.0〜10.0重量%の水分と、4級アミン、アミノ酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタインから選ばれるアミン系界面活性剤の少なくとも一つを含むボールペン用油性インキ組成物。
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