JP5549425B2 - 操舵操作力検出装置 - Google Patents

操舵操作力検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5549425B2
JP5549425B2 JP2010149765A JP2010149765A JP5549425B2 JP 5549425 B2 JP5549425 B2 JP 5549425B2 JP 2010149765 A JP2010149765 A JP 2010149765A JP 2010149765 A JP2010149765 A JP 2010149765A JP 5549425 B2 JP5549425 B2 JP 5549425B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
force
component
steering
steering wheel
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010149765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012013519A (ja
Inventor
倉森  章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2010149765A priority Critical patent/JP5549425B2/ja
Priority to DE102011078244.3A priority patent/DE102011078244B4/de
Priority to US13/174,367 priority patent/US8473160B2/en
Publication of JP2012013519A publication Critical patent/JP2012013519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5549425B2 publication Critical patent/JP5549425B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/08Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to driver input torque
    • B62D6/10Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to driver input torque characterised by means for sensing or determining torque
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/04Hand wheels
    • B62D1/06Rims, e.g. with heating means; Rim covers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/22Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring the force applied to control members, e.g. control members of vehicles, triggers
    • G01L5/221Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring the force applied to control members, e.g. control members of vehicles, triggers to steering wheels, e.g. for power assisted steering
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19642Directly cooperating gears
    • Y10T74/19698Spiral
    • Y10T74/19828Worm

Description

本発明は、ステアリングホイールに加わる操舵操作力を検出可能な操舵操作力検出装置に関するものである。
従来、このような操舵操作力検出装置として、ステアリングホイールの自重を考慮して、運転者の操作入力分を正確に検出するステアリング操作状態検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−298430号公報
ところで、運転者(ドライバ)がステアリングホイールを操舵する場合、ステアリングホイールは、ドライバによってステアリングシャフトを中心に周方向へ回転させられる。このとき、回転するステアリングホイールには慣性力が作用する。慣性力としては、回転するステアリングホイールの径方向外側へ作用する慣性力(すなわち遠心力)と、回転するステアリングホイールの逆回転方向に作用する慣性力とがある。ここで、ステアリングホイールに上記した慣性力が作用すると、検出しようとする操舵操作力に慣性力が作用するため、操舵操作力の検出に影響を与えることが考えられる。
そこで、本発明は、操舵操作力の検出の際に生じる影響を除去し、より正確な操舵操作力を検出することができる操舵操作力検出装置を提供することを課題とする。
本発明の操舵操作力検出装置は、ステアリングホイールリムを有するステアリングホイールの操舵操作力を検出可能な操舵操作力検出装置において、ステアリングホイールリムにそれぞれ作用する3軸方向の力および3軸周りのモーメントからなる操舵操作力の6分力のうち、少なくともいずれか1つの分力を検出可能な入力検出手段と、ステアリングホイールの操舵角を検出可能な操舵角検出手段と、操舵角検出手段により検出された操舵角の変位量に基づいて、ステアリングホイールの回転によってステアリングホイールリムに作用する慣性力成分を導出し、導出した慣性力成分の影響を除去するように、入力検出手段によって検出された分力を補正可能な慣性力成分補正手段と、を備えたことを特徴とする。
この場合、慣性力成分として、回転するステアリングホイールリムの径方向外側に作用する遠心力のベクトル成分を有していることが、好ましい。
この場合、慣性力成分として、回転するステアリングホイールリムの逆回転方向に作用する慣性力のベクトル成分を有していることが、好ましい。
この場合、ステアリングホイールのチルト角を検出可能なチルト角検出手段と、操舵角検出手段により検出された操舵角およびチルト角検出手段により検出されたチルト角に基づいて、ステアリングホイールリムの自重によってステアリングホイールリムに作用する重力成分を導出し、導出した重力成分の影響を除去するように、入力検出手段によって検出した分力を補正可能な重力成分補正手段と、をさらに備えたことが、好ましい。
この場合、ステアリングホイールリムに設けられ、ステアリングホイールリムを操作する操作者によって把持される着力点を検出可能な着力点検出手段と、着力点検出手段の検出結果に基づいて、入力検出手段によって検出した分力を、着力点を中心とした座標系に座標変換可能な着力点補正手段と、をさらに備えたことが、好ましい。
本発明の操舵操作力検出装置によれば、ステアリングホイールリムに作用する遠心力等の慣性力の影響を除去することができるため、より正確な操舵操作力を検出することが可能となる。
図1は、実施例1に係る操舵操作力検出装置を適用したステアリングホイール周りを模式的に表した正面図である。 図2は、実施例1に係る操舵操作力検出装置を適用したステアリングホイール周りを模式的に表した側面図である。 図3は、操舵角δ分だけ回転させたときのステアリングホイールの正面図である。 図4は、操舵角およびチルト角の角度によって変化するX軸方向における重力加速度のグラフである。 図5は、操舵角およびチルト角の角度によって変化するY軸方向における重力加速度のグラフである。 図6は、操舵角およびチルト角の角度によって変化するZ軸方向における重力加速度のグラフである。 図7は、実施例2に係る操舵操作力検出装置を適用したステアリングホイール周りを模式的に表した正面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る操舵操作力検出装置について説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
実施例1に係る操舵操作力検出装置は、ドライバ(操作者)によって操作されたステアリングホイールに入力される操舵操作力を検出するものである。ここで、操舵操作力検出装置の説明に先立ち、実施例1の操舵操作力検出装置を適用したステアリングホイールについて説明する。
図1は、実施例1に係る操舵操作力検出装置を適用したステアリングホイール周りを模式的に表した正面図であり、図2は、実施例1に係る操舵操作力検出装置を適用したステアリングホイール周りを模式的に表した側面図である。また、図3は、操舵角δ分だけ回転させたときのステアリングホイールの正面図である。図1に示すように、ステアリングホイール1は、回転軸となるステアリングシャフト5に取り付けられており、ステアリングシャフト5を中心に周方向へ回転可能となっている。
ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5に連結固定可能なステアリングホイールハブ11と、ステアリングホイールハブ11の周囲に設けられたステアリングホイールリム12と、ステアリングホイールハブ11とステアリングホイールリム12とを接続するステアリングホイールスポーク13とを備えている。
ステアリングホイールリム12は、左右に2分割されており、右側分割リム12aと左側分割リム12bとを有している。そして、右側分割リム12aと左側分割リム12bとは、ステアリングホイールハブ11を挟んで、180°対向した位置に配設されている。つまり、右側分割リム12aは、ステアリングホイールハブ11を挟んで、左側分割リム12bの反対側に配設されている。
右側分割リム12aは、周方向に沿って湾曲した右側グリップ21aと、右側グリップ21aの周方向両端面に設けられた一対の右側支持プレート22aと、一対の右側支持プレート22aの径方向内側に設けられた右側固定プレート23aとを有している。そして、一対の右側支持プレート22aは、右側固定プレート23aの長手方向の両端側において、右側固定プレート23aの径方向外側の面に対し突出するように配設される。このため、一対の右側支持プレート22aと右側固定プレート23aとを組み合わせた形状は、径方向内側に窪む凹形状に構成される。そして、一対の右側支持プレート22aの間には、右側グリップ21aが設けられ、右側グリップ21aは、ステアリングホイール1の操舵時において、ドライバの右手に把持される部分となっている。
左側分割リム12bも、右側分割リム12aと同様に構成され、周方向に沿って湾曲した左側グリップ21bと、左側グリップ21bの周方向両端面に設けられた一対の左側支持プレート22bと、一対の左側支持プレート22bの径方向内側に設けられた左側固定プレート23bとを有している。
ステアリングホイールスポーク13は、右側分割リム12aとステアリングホイールハブ11とを連結する右側スポーク13aと、左側分割リム12bとステアリングホイールハブ11とを連結する左側スポーク13bとを有している。右側スポーク13aおよび左側スポーク13bは、一体に形成されている。つまり、ステアリングホイールスポーク13は、ステアリングホイールハブ11を中心に、右側分割リム12aと左側分割リム12bとを連結するように設けられている。
このとき、右側分割リム12aと右側スポーク13aとの間には、右側ロードセル35aが介設され、また、左側分割リム12bと左側スポーク13bとの間には、左側ロードセル35bが介設されている。この右側ロードセル35aおよび左側ロードセル35bは、操舵操作力検出装置30の一部を構成している。
図2に示すように、ステアリングシャフト5は、その一方の端部(上端部)にステアリングホイール1が連結されている。ステアリングシャフト5とステアリングホイール1との間には、ステアリングホイール1の操舵角δを検出可能な操舵角検出センサ36が介設されている。この操舵角検出センサ36は、操舵操作力検出装置30の一部を構成している。
ステアリングシャフト5は、軸方向下方側に存在するチルト支点Pを中心に回動可能に構成されている。このため、ステアリングシャフト5をチルト支点Pを中心に回動させることで、チルト角βを変更することができる。ここで、チルト角βは、水平面28とステアリングシャフト5とが為す角度となっている。そして、チルト支点P周りには、チルト角βを検出可能なチルト角検出センサ37が設けられている。このチルト角検出センサ37は、操舵操作力検出装置30の一部を構成している。
ここで、図2において、ステアリングシャフト5の軸方向に延びる線L1は、X軸方向の軸線となっており、図3において、右側ロードセル35aの中心と左側ロードセル35bの中心とを結ぶ線L3は、Z軸方向の軸線となっており、軸線L1および軸線L3と直交する軸線L2は、Y軸方向の軸線となっている。
操舵操作力検出装置30は、右側ロードセル35aおよび左側ロードセル35bを中心としたセンサ座標系上において操舵操作力が求められる。センサ座標系は、右側ロードセル35aを中心とした右側センサ座標系と、左側ロードセル35bを中心とした左側センサ座標系とで構成される。右側センサ座標系は、右側ロードセル35aの中心とした3次元の直交座標系であり、同様に、左側センサ座標系も、左側ロードセル35bを中心とした3次元の直交座標系である。よって、ステアリングホイール1を回転させると、同時に右側ロードセル35aおよび左側ロードセル35bも回転するため、Y軸方向の軸線L2およびZ軸方向の軸線L3も、ステアリングホイール1に追従して回転する。
図3に示すステアリングシャフト5の中心を通る線Iは操舵角δの基準線となっており、この基準線IとY軸方向の軸線L2とが為す角が、操舵角δとなっている。つまり、この基準線IにY軸方向の軸線L2が重なった状態が、車両が直進するステアリングホイール1の中立状態となっており、操舵角は0°となる。一方で、ステアリングホイール1を図示右周りに回転(正回転)させると、正回転させた操舵角δに相当する分だけ、車両は右に曲がる。
なお、図3において、X軸方向における紙面の奥行き方向がプラス方向となっており、紙面の手前方向がマイナス方向となっている。また、Y軸方向における図示上方側がプラス方向となっており、図示下方側がマイナス方向となっている。さらに、Z軸方向における径方向外側がプラス方向となっており、径方向内側がマイナス方向となっている。また、操舵角δは、図示右回り方向がプラス方向となっており、図示左回り方向がマイナス方向となっている。さらに、図2において、チルト角βは、ステアリングホイール1が上向きとなる方向がプラス方向となっており、ステアリングホイール1が下向きとなる方向がマイナス方向となっている。
ドライバが右側グリップ21aおよび左側グリップ21bを把持して、ステアリングホイール1を、正回転させると、右側分割リム12aおよび左側分割リム12bは、ステアリングシャフト5を中心に円形軌道を描いて回転する。このとき、右側分割リム12aおよび左側分割リム12bには、鉛直方向下側に作用する重力と、径方向外側に作用する第1慣性力(遠心力)と、逆回転方向(左回りの回転方向)に作用する第2慣性力とが働く。
この場合、ステアリングホイール1を操作するドライバの操舵操作力を検出しようとすると、右側分割リム12aおよび左側分割リム12bに重力、第1慣性力および第2慣性力が作用するため、正確な操舵操作力を検出することが難しい。このため、実施例1に係る操舵操作力検出装置30では、右側分割リム12aおよび左側分割リム12bに作用する重力、第1慣性力および第2慣性力の影響を除去している。以下、上記のように構成されたステアリングホイール1に適用される操舵操作力検出装置30について説明する。
操舵操作力検出装置30は、上記した左右一対のロードセル35a,35bと、上記した操舵角検出センサ36と、チルト角検出センサ37と、各種センサによって検出された結果に基づいて各種演算処理を実行可能な制御装置38とを有している。
右側ロードセル35aは、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の力FSRを検出可能に構成されると共に、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向周りのモーメントMSRを検出可能に構成された、いわゆる6分力を計測可能なロードセルである。左側ロードセル35bも、右側ロードセル35aと同様に構成されている。
図1に示すように、操舵操作力検出装置30では、ステアリングホイール1の図示右側に加わる操舵操作力を、右側センサ座標系において検出する。同様に、操舵操作力検出装置30では、ステアリングホイール1の図示左側に加わる操舵操作力を、左側センサ座標系において検出する。右側ロードセル35aの中心は、Sとなっており、左側ロードセル35bの中心は、Sとなっている。また、右側分割リム12aの重心は、CGRとなっており、Z軸上に位置している。一方、左側分割リム12bの重心は、CGLとなっており、Z軸上に位置している。実施例1では、右側分割リム12aの重心CGRおよび左側分割リム12bの重心CGLは、Z軸上に位置したが、右側分割リム12aおよび左側分割リム12bの形状等によっては、重心CGR,CGLの位置は適宜変化する。また、右側ロードセル35aの中心Sから右側分割リム12aの重心CGRに至るベクトル成分が、agRとなっており、左側ロードセル35bの中心Sから左側分割リム12bの重心CGLに至るベクトル成分が、agLとなっている。
操舵角検出センサ36は、例えば、ロータリエンコーダであり、基準線Iに対するステアリングホイール1の回転の変位量を検出することで、操舵角δを検出可能に構成されている。
チルト角検出センサ37も、例えば、ロータリエンコーダであり、水平面28に対するステアリングシャフト5の回動の変位量を検出することで、チルト角βを検出可能に構成されている。
制御装置38は、操舵角検出センサ36およびチルト角検出センサ37の検出結果に基づいて、左右一対のロードセル35a,35bによって検出された6分力を補正している。ここで、例えば、右側ロードセル35aから見た場合、ステアリングホイール1が回転すると、右側分割リム12aの重心CGRには、右側分割リム12aの自重による重力と、径方向外側の第1慣性力と、逆回転方向の第2慣性力とが作用する。このため、右側ロードセル35aには、重力と、第1慣性力と、第2慣性力とが入力される。
上記した重力と第1慣性力と第2慣性力との入力を除去すべく、制御装置38には、ステアリングホイールリム12の自重による影響を補正する重力成分補正部41(重力成分補正手段)と、ステアリングホイールリム12に加わる慣性力の影響を補正する慣性力成分補正部42(慣性力成分補正手段)とが設けられている。なお、制御装置38は、いわゆるコンピュータであり、演算処理を行うCPUと、作業領域となるメモリと、各種データやプログラムを記憶する記憶装置と、これらを接続する入出力部とを備え、これらが協働することにより、各種演算処理を行うことが可能となっている。なお、右側センサ座標系および左側センサ座標系における操舵操作力の検出は、ほぼ同様の構成となっているため、以下では、右側センサ座標系における操舵操作力の検出を行う場合について説明する。
重力成分補正部41は、右側分割リム12aの重心CGRに作用する重力のベクトル成分(重力成分)を除去することにより、右側ロードセル35aによって検出される操舵操作力の補正を行っている。つまり、補正後の操舵操作力は、補正前の操舵操作力(右側ロードセル35aの検出結果)から、右側分割リム12aの重力成分を除去することにより導出される(後述する(5)および(6)式)。なお、重力成分補正部41は、左側ロードセル35bに対しても、同様の補正を実行可能となっている。
ここで、図4は、操舵角およびチルト角の角度によって変化するX軸方向における重力加速度のグラフであり、図5は、操舵角およびチルト角の角度によって変化するY軸方向における重力加速度のグラフであり、図6は、操舵角およびチルト角の角度によって変化するZ軸方向における重力加速度のグラフである。重力成分は、重力加速度のベクトル成分に右側分割リム12aの質量mを乗算したものである。図4ないし図6のグラフにおいて、その横軸は、操舵角δとなっており、その縦軸は、大きさが1である重力加速度のベクトル成分となっている。また、異なる角度のチルト角βに応じて、複数の重力加速度のベクトル成分が導出されている。なお、大きさが1である重力加速度のベクトル成分は、(1)式で表される。
Figure 0005549425
図4ないし図6に示すように、右側ロードセル35aに作用する重力加速度のベクトル成分は、操舵角δおよびチルト角βの角度によって、X軸方向の重力加速度と、Y軸方向の重力加速度と、Z軸方向の重力加速度とが変化する。このため、右側ロードセル35aに作用する重力加速度のベクトル成分は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の3軸方向に分解すると、下記する(2)式によって表される。
Figure 0005549425
図4および(2)式を参照するに、右側ロードセル35aに作用するX軸方向の重力加速度は、チルト角βに依存している。このため、X軸方向の重力加速度は、チルト角β=0°のときが0となり、チルト角β=90°のときが最も大きくなる(1となる)、sinβのグラフに従って変化する。一方で、X軸方向の重力加速度は、操舵角δに依存していないため、操舵角δが変化しても、X軸方向の重力加速度は変化しない。従って、(2)式に示すように、X軸方向の重力加速度gは、「g=sinβ」で表される。
図5および(2)式を参照するに、右側ロードセル35aに作用するY軸方向の重力加速度は、操舵角δおよびチルト角βに依存している。このため、Y軸方向の重力加速度は、操舵角δ=0°のときがマイナス方向に最も大きくなり、操舵角δ=±90°のときが0となる、−cosδのグラフに従って変化する。また、Y軸方向の重力加速度は、チルト角β=0°のときに極大値と極小値との差分が最も大きく、チルト角β=90°のときに極大値と極小値との差分が0となる、cosβのグラフに従って変化する。つまり、Y軸方向の重力加速度は、ステアリングホイール1が中立状態の場合に最も大きく、また、X軸方向の重力加速度が大きくなるほど、Y軸方向の重力加速度は小さくなる。従って、(2)式に示すように、Y軸方向の重力加速度gは、「g=−cosβ・cosδ」で表される。
図6および(2)式を参照するに、右側ロードセル35aに作用するZ軸方向の重力加速度は、操舵角δおよびチルト角βに依存している。このため、Z軸方向の重力加速度は、操舵角δ=90°のときがプラス方向に最も大きくなり、操舵角δ=−90°のときがマイナス方向に最も大きくなり、操舵角δ=0°のときが0となる、sinδのグラフに従って変化する。また、Z軸方向の重力加速度は、チルト角β=0°のときに極大値と極小値との差分が最も大きく、チルト角β=90°のときに極大値と極小値との差分が0となる、cosβのグラフに従って変化する。つまり、Z軸方向の重力加速度は、ステアリングホイール1が操舵角δ=±90°の場合に、最も大きく、また、X軸方向の重力加速度が大きくなるほど、Z軸方向の重力加速度は小さくなる。従って、(2)式に示すように、Z軸方向の重力加速度gは、「g=cosβ・sinδ」で表される。
右側ロードセル35aの中心Sから右側分割リム12aの重心CGRに至る長さは、Lcとなっており、左側ロードセル35bの中心Sから左側分割リム12bの重心CGLに至る長さも、Lcとなっている。そして、右側ロードセル35aの中心SがZ軸上にあり、かつ、右側分割リム12aの重心CGRがZ軸上にあることから、ベクトル成分agRは、(3)式で表される。同様に、左側ロードセル35bの中心SがZ軸上にあり、かつ、左側分割リム12bの重心CGLがZ軸上にあることから、ベクトル成分aGLは、(4)式で表される。
Figure 0005549425
Figure 0005549425
以上から、補正後の操舵操作力に関する6分力は、右側ロードセル35aの検出結果から、右側分割リム12aの重力成分を除去するが、このとき、上記したように、3軸方向の重力加速度の変化を考慮することにより、(5)および(6)式が得られる。
Figure 0005549425
Figure 0005549425
すなわち、(5)式では、右側ロードセル35aによって検出された力FSRから、右側分割リム12aに作用する重力成分を減算することによって、補正後の力FSR1が導出される。具体的に、力FSRは、X軸方向の力FSRx、Y軸方向の力FSRy、Z軸方向の力FSRzに分解され、各成分毎に、右側分割リム12aにおけるX軸方向の重力成分、Y軸方向の重力成分、Z軸方向の重力成分を減算することで、(5)式が得られる。
また、(6)式では、右側ロードセル35aによって検出されたモーメントMSRから、重力によるモーメントを減算することによって、補正後のモーメントMSR1が導出される。なお、右側ロードセル35aによって検出されるモーメントMSRは、ベクトル成分agRと、力FSRとの外積によって得られ、また、重力によるモーメントは、ベクトル成分agRと、重力成分との外積によって得られる。具体的に、モーメントMSRは、X軸方向のモーメントMSRx、Y軸方向のモーメントMSRy、Z軸方向のモーメントMSRzに分解され、各成分毎に、X軸方向の重力によるモーメント、Y軸方向の重力によるモーメント、Z軸方向の重力によるモーメントを減算することで、(6)式が得られる。なお、(6)式を解くことで、補正後のモーメントMSR1における3軸方向周りのモーメントをそれぞれ導出できる。
従って、重力成分補正部41は、右側ロードセル35a、操舵角検出センサ36およびチルト角検出センサ37によって検出した検出結果を、上記した(5)式に代入することで、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向の力に対し、重力成分の補正を行うことが可能となる。同様に、重力成分補正部41は、右側ロードセル35a、操舵角検出センサ36およびチルト角検出センサ37によって検出した検出結果を、上記した(6)式に代入することで、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向のモーメントに対し、重力成分の補正を行うことが可能となる。なお、上記では、右側センサ座標系についてのみ言及したが、左側センサ座標系についても同様であるため説明を省略する。
続いて、慣性力成分補正部42について説明するが、説明を簡単にすべく、重力成分補正部41による補正は行わずに、慣性力成分補正部42による補正のみを行う場合について説明する。なお、この場合も右側センサ座標系についてのみ説明する。慣性力成分補正部42は、右側分割リム12aの重心CGRの径方向外側に作用する第1慣性力(遠心力)のベクトル成分(第1慣性力成分)と、右側分割リム12aの重心CGRの逆回転方向に作用する第2慣性力のベクトル成分(第2慣性力成分)とを、それぞれ除去することにより、操舵操作力の補正を行っている。つまり、補正後の操舵操作力は、補正前の操舵操作力(右側ロードセル35aの検出結果)から、右側分割リム12aの第1慣性力成分および第2慣性力成分を除去することにより導出される(後述する(7)式および(8)式)。なお、慣性力成分補正部42は、左側ロードセル35bに対しても、同様の補正を実行可能となっている。
ここで、第1慣性力、すなわち遠心力は、ステアリングシャフト5の中心から右側分割リム12aの重心CGRまでの半径Lrcと、操舵角δの角速度の2乗と、右側分割リム12aの質量とを乗算したものであり、この遠心力にZ軸方向の単位ベクトル成分を乗算したものが第1慣性力成分となっている。また、第2慣性力は、半径Lrcと、操舵角δの角加速度と、右側分割リム12aの質量とを乗算したものであり、この第2慣性力にY軸方向の単位ベクトル成分を乗算したものが第2慣性力成分となっている。
以下、具体的に説明するに、補正後の操舵操作力に関する6分力は、右側ロードセル35aの検出結果から、右側分割リム12aの第1慣性力成分および第2慣性力成分を除去することにより、(7)および(8)式が得られる。
Figure 0005549425
Figure 0005549425
すなわち、(7)式では、右側ロードセル35aによって検出された力FSRに、右側分割リム12aに作用する第1慣性力成分と、右側分割リム12aに作用する第2慣性力成分とを除去することにより導出される。具体的に、力FSRは、X軸方向の力FSRx、Y軸方向の力FSRy、Z軸方向の力FSRzに分解され、各成分毎に、右側分割リム12aにおけるX軸方向の第1慣性力成分、Y軸方向の第1慣性力成分、Z軸方向の第1慣性力成分を減算し、且つ、右側分割リム12aにおけるX軸方向の第2慣性力成分、Y軸方向の第2慣性力成分、Z軸方向の第2慣性力成分を減算することで、(7)式が得られる。なお、(7)式から分かるように、第1慣性力成分は、Z軸方向にのみ作用し、第2慣性力成分は、Y軸方向にのみ作用する。
また、(8)式では、右側ロードセル35aによって検出されたモーメントMSRから、第1慣性力および第2慣性力によるモーメントを引くことによって、補正後のモーメントMSR1が導出される。なお、第1慣性力によるモーメントは、ベクトル成分agRと、第1慣性力成分との外積によって得られ、第2慣性力によるモーメントは、ベクトル成分agRと、第2慣性力成分との外積によって得られる。このとき、第1慣性力成分は、Z軸方向であり、ベクトル成分agRも、Z軸方向であるため、これらの外積は0となる。具体的に、モーメントMSRは、X軸方向のモーメントMSRx、Y軸方向のモーメントMSRy、Z軸方向のモーメントMSRzに分解され、各成分毎に、X軸方向の第2慣性力によるモーメント、Y軸方向の第2慣性力によるモーメント、Z軸方向の第2慣性力によるモーメント、を減算することで、(8)式が得られる。
従って、慣性力成分補正部42は、右側ロードセル35a、操舵角検出センサ36およびチルト角検出センサ37によって検出した検出結果を、上記した(7)式に代入することで、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向の力に対し、第1慣性力成分および第2慣性力成分の補正を行うことが可能となる。同様に、慣性力成分補正部42は、右側ロードセル35a、操舵角検出センサ36およびチルト角検出センサ37によって検出した検出結果を、上記した(8)式に代入することで、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向のモーメントに対し、第1慣性力成分および第2慣性力成分の補正を行うことが可能となる。なお、上記では、右側センサ座標系についてのみ言及したが、左側センサ座標系についても同様であるため説明を省略する。
また、上記では、重力成分補正部41の補正と慣性力成分補正部42の補正とを、それぞれ独立して実行した場合について説明したが、重力成分補正を行った後、慣性力成分補正を行ってもよく、逆に、慣性力成分補正を行った後、重力成分補正を行ってもよい。つまり、制御装置38は、重力成分補正部41の補正および慣性力成分補正部42の補正の両方を実行可能である。
以上の構成によれば、操舵操作力検出装置30は、慣性力成分補正部42により、右側分割リム12aおよび左側分割リム12bにそれぞれ作用する第1慣性力成分および第2慣性力成分の影響を除去することができる。このため、操舵操作力検出装置30は、操舵操作力の検出の際に生じる影響を除去することができ、これにより、より正確な操舵操作力を検出することができる。
また、操舵操作力検出装置30は、重力成分補正部41により、右側分割リム12aおよび左側分割リム12bにそれぞれ作用する重力成分の影響を除去することができる。このため、操舵操作力検出装置30は、操舵操作力の検出の際に生じる影響を除去することができ、これにより、さらに正確な操舵操作力を検出することができる。
続いて、図7を参照し、実施例2に係る操舵操作力検出装置50について説明する。ここで、図7は、実施例2に係る操舵操作力検出装置を適用したステアリングホイール周りを模式的に表した正面図である。なお、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施例2の操舵操作力検出装置50は、実施例1の操舵操作力検出装置30の構成に加え、ドライバによって把持される着力点を検出可能な着力点検出センサ51を備えており、制御装置38は、着力点検出センサ51の検出結果に基づいて、各ロードセル35a,35bで検出した6分力を補正可能となっている。
以下、具体的に説明するに、ステアリングホイールリム12の右側分割リム12aの右側グリップ21aおよび左側分割リム12bの左側グリップ21bには、着力点を検出可能な着力点検出センサ51が、各グリップ21a,21bの周方向に沿って複数設けられている。複数の着力点検出センサ51は、周方向に沿って等間隔に設けられている。そして、複数の着力点検出センサ51は、制御装置38に接続されており、制御装置38は、複数の着力点検出センサ51の検出結果に基づいて、各グリップ21a,21bにおける着力点を把握することが可能となっている。
また、制御装置38は、複数の着力点検出センサ51の検出結果に基づいて、各ロードセル35a,35bを中心としたセンサ座標系から、着力点を中心としたグリップ座標系となるように座標変換可能な着力点補正部52を、さらに備えている。グリップ座標系は、右側グリップ21aの着力点を中心とした3次元の直交座標系である右側グリップ座標系と、左側グリップ21bの着力点を中心とした3次元の直交座標系である左側グリップ座標系とで構成される。以下では、右側センサ座標系から右側グリップ座標系に座標変換する場合について説明する。また、説明を簡単にすべく、着力点補正部52による補正のみを行う場合について説明する。
右側グリップ21aの着力点は、CFRとなっており、左側グリップ21bの着力点は、CFLとなっている。なお、着力点CFR,CFLは、ドライバの把持する位置によって適宜変化する。また、右側ロードセル35aの中心Sから右側グリップ21aの着力点CFRに至る長さは、Lgとなっている。そして、右側ロードセル35aの中心SがZ軸上にあり、かつ、右側グリップ21aの着力点CFRがZ軸上にあることから、右側ロードセル35aの中心Sから右側グリップ21aの着力点CFRへ至るベクトル成分aGRは、(9)式で表される。同様に、左側ロードセル35bの中心Sから左側グリップ21bの着力点CFLへ至るベクトル成分aGLは、(10)式で表される。
Figure 0005549425
Figure 0005549425
以下、具体的に説明するに、補正後の操舵操作力に関する6分力は、ベクトル成分aGRを考慮して補正することにより、(11)および(12)式が得られる。
Figure 0005549425
Figure 0005549425
すなわち、(11)式では、右側ロードセル35aによって検出された力FSRは、右側ロードセル35aを中心とする右側センサ座標系となっているが、この力FSRを、着力点を中心とする右側グリップ座標系に座標変換するには、力FSRを、そのまま着力点CFRに平行移動させればよい。つまり、力FSRのベクトル方向および大きさは変化しないため、着力点CFRにおける力FGRは、右側ロードセル35aで検出した力FSRと同じものとなる。
また、(12)式では、右側ロードセル35aによって検出されたモーメントMSRは、右側ロードセル35aを中心とする右側センサ座標系となっているが、このモーメントMSRを、着力点CFRを中心とする右側グリップ座標系に座標変換するには、右側グリップ21aの着力点CFRから右側分割リム12aの重心CGRに至るベクトル成分(aSR−aGR)と力FSRとの外積を求めることで、右側グリップ座標系のモーメントMGRが導出される。
従って、着力点補正部52は、右側ロードセル35aおよび着力点検出センサ51によって検出した検出結果を、上記した(11)式に代入することで、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向の力を、右側センサ座標系から右側グリップ座標系へ座標変換することが可能となる。同様に、着力点補正部52は、右側ロードセル35aおよび着力点検出センサ51によって検出した検出結果を、上記した(12)式に代入することで、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向のモーメントを、右側センサ座標系から右側グリップ座標系へ座標変換することが可能となる。なお、上記では、右側センサ座標系についてのみ言及したが、左側センサ座標系についても同様であるため説明を省略する。
また、上記では、着力点補正部52による補正のみを実行した場合について説明したが、重力成分補正および慣性力成分補正を行った後に、着力点補正を行ってもよい。つまり、制御装置38は、着力点補正部52の補正、重力成分補正部41の補正および慣性力成分補正部42の補正の全てを実行可能である。
以上の構成によれば、操舵操作力検出装置30は、右側ロードセル35aおよび左側ロードセル35bによって検出された操舵操作力を、ロードセル35a,35b中心のセンサ座標系から、着力点CFR,CFL中心のグリップ座標系へ座標変換することができる。このため、ステアリングホイール1を操作するドライバの操舵操作力を、各グリップ21a,21bの着力点CFR,CFLにおいて検出することができる。
なお、実施例1および実施例2の操舵操作力検出装置30,50では、慣性力成分補正部42により第1慣性力成分および第2慣性力成分を補正したが、いずれか一方の慣性力成分のみを補正する構成としてもよい。つまり、右側センサ座標系にのみ言及するが、(7)式の第2慣性力成分の項を削除した、(13)式を用いて、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向の力を、第1慣性力成分において補正してもよい。なお、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向におけるモーメントは、(8)式において記載したとおり、同軸方向の外積により0となることから、補正は不要となる。
Figure 0005549425
また、(7)式の第1慣性力成分の項を削除した、(14)式および(15)式を用いて、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向の力と、右側ロードセル35aにより検出した3軸方向におけるモーメントとを、第2慣性力成分において補正してもよい。
Figure 0005549425
Figure 0005549425
また、実施例1および実施例2では、ステアリングホイールリム12を2分割した場合について説明したが、ステアリングホイールリム12は、2分割に限らず、複数に分割してもよい。この場合、操舵操作力検出装置30,50は、分割数に応じて複数のロードセルを配置し、各ロードセルに入力された操舵操作力を検出可能に構成することが好ましい。
また、実施例1および実施例2では、右側分割リム12aおよび左側分割リム12bのそれぞれに右側ロードセル35aおよび左側ロードセル35bを設けたが、いずれか一方にのみロードセルを配設して、片手側だけの操舵操作力を検出してもよい。
以上のように、本発明に係る操舵操作力検出装置は、ステアリングホイールリムが複数に分割されているステアリングホイールに加わる操舵操作力を検出する場合において有用であり、特に、ステアリングホイールに慣性力が作用する場合に適している。
1 ステアリングホイール
5 ステアリングシャフト
11 ステアリングホイールハブ
12 ステアリングホイールリム
12a 右側分割リム
12b 左側分割リム
13 ステアリングホイールスポーク
21a 右側グリップ
21b 左側グリップ
28 水平面
30 操舵操作力検出装置
35a 右側ロードセル
35b 左側ロードセル
36 操舵角検出センサ
37 チルト角検出センサ
38 制御装置
41 重力成分補正部
42 慣性力成分補正部
50 操舵操作力検出装置(実施例2)
51 着力点検出センサ
52 着力点補正部
δ 操舵角
β チルト角

Claims (6)

  1. ステアリングホイールリムを有するステアリングホイールの操舵操作力を検出可能な操舵操作力検出装置において、
    前記ステアリングホイールリムにそれぞれ作用する3軸方向の力および3軸周りのモーメントからなる操舵操作力の6分力のうち、少なくともいずれか1つの分力を検出可能な入力検出手段と、
    前記ステアリングホイールの操舵角を検出可能な操舵角検出手段と、
    前記操舵角検出手段により検出された前記操舵角の変位量に基づいて、前記ステアリングホイールの回転によって前記ステアリングホイールリムに作用する慣性力成分を導出し、導出した前記慣性力成分の影響を除去するように、前記入力検出手段によって検出された前記分力を補正可能な慣性力成分補正手段と、を備え
    前記慣性力成分として、回転する前記ステアリングホイールリムの逆回転方向に作用する慣性力のベクトル成分を有していることを特徴とする操舵操作力検出装置。
  2. 前記ステアリングホイールのチルト角を検出可能なチルト角検出手段と、
    前記操舵角検出手段により検出された前記操舵角および前記チルト角検出手段により検出された前記チルト角に基づいて、前記ステアリングホイールリムの自重によって前記ステアリングホイールリムに作用する重力成分を導出し、導出した前記重力成分の影響を除去するように、前記入力検出手段によって検出した前記分力を補正可能な重力成分補正手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の操舵操作力検出装置。
  3. ステアリングホイールリムを有するステアリングホイールの操舵操作力を検出可能な操舵操作力検出装置において、
    前記ステアリングホイールリムにそれぞれ作用する3軸方向の力および3軸周りのモーメントからなる操舵操作力の6分力のうち、少なくともいずれか1つの分力を検出可能な入力検出手段と、
    前記ステアリングホイールの操舵角を検出可能な操舵角検出手段と、
    前記操舵角検出手段により検出された前記操舵角の変位量に基づいて、前記ステアリングホイールの回転によって前記ステアリングホイールリムに作用する慣性力成分を導出し、導出した前記慣性力成分の影響を除去するように、前記入力検出手段によって検出された前記分力を補正可能な慣性力成分補正手段と、
    前記ステアリングホイールのチルト角を検出可能なチルト角検出手段と、
    前記操舵角検出手段により検出された前記操舵角および前記チルト角検出手段により検出された前記チルト角に基づいて、前記ステアリングホイールリムの自重によって前記ステアリングホイールリムに作用する重力成分を導出し、導出した前記重力成分の影響を除去するように、前記入力検出手段によって検出した前記分力を補正可能な重力成分補正手段と、を備えたことを特徴とする操舵操作力検出装置。
  4. 前記慣性力成分として、回転する前記ステアリングホイールリムの逆回転方向に作用する慣性力のベクトル成分を有していることを特徴とする請求項に記載の操舵操作力検出装置。
  5. 前記慣性力成分として、回転する前記ステアリングホイールリムの径方向外側に作用する遠心力のベクトル成分を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の操舵操作力検出装置。
  6. 前記ステアリングホイールリムに設けられ、前記ステアリングホイールリムを操作する操作者によって把持される着力点を検出可能な着力点検出手段と、
    前記着力点検出手段の検出結果に基づいて、前記入力検出手段によって検出した前記分力を、前記着力点を中心とした座標系に座標変換可能な着力点補正手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の操舵操作力検出装置。
JP2010149765A 2010-06-30 2010-06-30 操舵操作力検出装置 Active JP5549425B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010149765A JP5549425B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 操舵操作力検出装置
DE102011078244.3A DE102011078244B4 (de) 2010-06-30 2011-06-28 Vorrichtung zum Erkennen von Lenkbetätigungskraft
US13/174,367 US8473160B2 (en) 2010-06-30 2011-06-30 Device for detecting steering operation force

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010149765A JP5549425B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 操舵操作力検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012013519A JP2012013519A (ja) 2012-01-19
JP5549425B2 true JP5549425B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=45400315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010149765A Active JP5549425B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 操舵操作力検出装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8473160B2 (ja)
JP (1) JP5549425B2 (ja)
DE (1) DE102011078244B4 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014018497A1 (de) * 2014-12-16 2016-06-16 Autoliv Development Ab Verfahren zum Erzeugen eines Hupenbetätigungssignals unter Verwendung eines Kraftmessers, der in einem Lenkrad angeordnet ist, und Vorrichtung zur Durchführung dieses Verfahrens
US9964457B2 (en) 2015-07-20 2018-05-08 Honda Motor Co., Ltd. Rotary force diagnostic tools and methods
DE102016115466B4 (de) * 2016-08-19 2021-02-11 Thyssenkrupp Ag Steuerhorn für die Lenkung eines Kraftfahrzeugs
US10843727B2 (en) 2017-07-07 2020-11-24 Jtekt Corporation Steering apparatus

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0195978A (ja) * 1987-10-09 1989-04-14 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車の後輪操舵装置
JPH0615342B2 (ja) * 1988-02-10 1994-03-02 富士重工業株式会社 自動車の後輪操舵装置
US5018594A (en) * 1988-12-22 1991-05-28 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Rear-wheel steering system for four-wheel steering vehicle
JP2884768B2 (ja) * 1989-12-08 1999-04-19 株式会社デンソー 操舵トルク検出装置
JPH03281482A (ja) * 1990-03-30 1991-12-12 Mazda Motor Corp 後輪操舵と駆動力の総合制御装置
US5321616A (en) * 1990-08-10 1994-06-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Vehicle control apparatus
US5295550A (en) * 1990-09-07 1994-03-22 Nsk Ltd. Four-wheel steering apparatus
JPH05238409A (ja) * 1992-02-25 1993-09-17 Omron Corp 電動式パワーステアリング装置
JP3574235B2 (ja) * 1995-08-31 2004-10-06 本田技研工業株式会社 車両の操舵力補正装置
US6053270A (en) * 1995-11-02 2000-04-25 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Steering angle correcting system in vehicle
DE19607028C1 (de) * 1996-02-24 1997-08-21 Daimler Benz Ag Lenkung für nicht spurgebundenes Fahrzeug
KR100458378B1 (ko) * 1996-05-17 2005-04-06 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 전동파워스티어링장치
JP3570145B2 (ja) * 1997-02-25 2004-09-29 トヨタ自動車株式会社 連結車のトレーラブレーキ制御装置
JP4617716B2 (ja) * 2004-05-11 2011-01-26 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
US7134522B2 (en) * 2004-06-30 2006-11-14 Honda Motor Co., Ltd. Reaction force control apparatus
JP4349309B2 (ja) * 2004-09-27 2009-10-21 日産自動車株式会社 車両用操舵制御装置
JP4314489B2 (ja) * 2005-09-16 2009-08-19 トヨタ自動車株式会社 車両の操舵装置
JP4475288B2 (ja) * 2007-04-20 2010-06-09 横浜ゴム株式会社 操舵操作力検出装置
JP2008298430A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Nissan Motor Co Ltd ステアリング操作状態検出装置、自動車、及びステアリング操作状態検出方法
JP5444958B2 (ja) * 2009-08-31 2014-03-19 株式会社豊田中央研究所 ステアリング操作状態推定装置、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
DE102011078244A9 (de) 2012-08-09
DE102011078244B4 (de) 2016-03-31
JP2012013519A (ja) 2012-01-19
US20120004808A1 (en) 2012-01-05
US8473160B2 (en) 2013-06-25
DE102011078244A1 (de) 2012-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100595590C (zh) 加速度传感器校正设备及加速度传感器的输出值校正方法
JP5549425B2 (ja) 操舵操作力検出装置
JP6248544B2 (ja) ロボット、制御装置、ロボットシステム
EP3015822B1 (en) Sensor calibration method for vehicle
JP6715341B2 (ja) ステアリングトルク推定装置
JP6604175B2 (ja) ピッチ角速度補正値算出装置、姿勢角算出装置およびピッチ角速度補正値算出方法
WO2020050125A1 (ja) タイヤユニフォミティデータの補正方法
JP5018667B2 (ja) 回転トルク検出装置
JPWO2016009540A1 (ja) 測定タイミング検出装置
TW201733844A (zh) 兩輪自平衡車輛之控制
JP6215471B2 (ja) 回転角検出装置
JP5444958B2 (ja) ステアリング操作状態推定装置、及びプログラム
JP2013104665A (ja) 姿勢角演算装置、姿勢角演算方法、及びプログラム
WO2016009536A1 (ja) 回転角検出装置
JP4840301B2 (ja) 多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置および多軸移動体装置
JP5907037B2 (ja) 移動体
JP5386283B2 (ja) 倒立振子型移動体、制御装置、および、制御方法
US11268868B2 (en) Driving force applied position estimation system and driving force applied position estimation method
WO2016009537A1 (ja) 回転角検出装置
JP5889071B2 (ja) 6分力検出装置
WO2016009539A1 (ja) 測定タイミング検出装置
WO2016009538A1 (ja) 回転角検出装置
WO2015141008A1 (ja) 測定装置
JPH09243396A (ja) 慣性航法装置
JP2010054256A (ja) 転がり軸受ユニット用荷重測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140505

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5549425

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350