以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明が適用されるパチンコ遊技機の一実施形態を示している。当該パチンコ遊技機は、パチンコホール内の島に立設されるもので、このパチンコ遊技機は、機枠(図示しない)と、この機枠に対し前後方向に開閉可能に支持される遊技機本体B及び前扉FDとにより構成されている。なお、上記パチンコ遊技機は、いわゆるデジパチ型のパチンコ遊技機である。
遊技機本体Bは、図2にて示すごとく、遊技盤Baを備えており、この遊技盤Baは、遊技機本体Bの枠体(図示しない)に嵌装されている。なお、遊技機本体Bは、上記枠体にて、上記機枠に対し前後方向に開閉可能に支持されている。
当該遊技盤Baは、遊技板10と、ガイドレール20、環状センター構造物30及び遊技釘群40とを備えている。ガイドレール20は、遊技板10の前面11(以下、遊技盤Baの盤面11ともいう)に沿い配設されており、このガイドレール20は、その内周側において、遊技板10の前面11上に遊技領域12を形成する。
しかして、ガイドレール20は、ハンドルH(図1参照)の回動操作により、球発射装置(図示しない)から発射される遊技球を案内して、遊技領域12内に転動させる。なお、上記球発射装置は、遊技機本体Bの上記枠体の右下部に配設されている。また、ハンドルHは、上記球発射装置の一構成部品として遊技機本体Bの上記枠体の右下部にその前面から設けられている。
センター構造物30は、図2にて示すごとく、遊技板10の中央開口部13(遊技盤Baの中央開口部13ともいう)の外周部に前面11側から組み付けられている。遊技釘群40は、多数の遊技釘41からなるもので、これらの各遊技釘41は、ガイドレール20の内側において、センター構造物30の左側から下側にかけて、遊技板10にその前面11側から分散して打ち込まれている。しかして、遊技釘群40によれば、ガイドレール20から遊技領域12内に案内される遊技球が、遊技板10の前面11に沿い、各遊技釘41との衝突を経て、下方へ転動する。
また、当該遊技盤Baは、スタートチャッカー50、電動チューリップ60、スルーゲート70、風車80、複数の普通入賞口90及びアタッカー100を備えており、これらスタートチャッカー50、電動チューリップ60、スルーゲート70、風車80、各普通入賞口90及びアタッカー100は、図2にて示す各位置にて、遊技板10の前面11に遊技領域12内にて組み付けられている。
スタートチャッカー50は、センター構造物30の下縁中央部の直下に位置しており、このスタートチャッカー50は、その始動入賞口への遊技球の入賞に基づき、大当たり抽選(大当たりか否かの抽選)の機会を提供するとともに、所定数の賞球を払い出す契機を提供する。
電動チューリップ60は、普通電動役物としての役割を果たすべく、スタートチャッカー50の直下に位置しており、この電動チューリップ60は、その始動入賞口への遊技球の入賞を、両羽根部材の閉鎖状態にて、規制する。また、当該電動チューリップ60は、その始動入賞口への遊技球の入賞を、上記両羽根部材の開放状態にて容易にして、当該入賞に基づき所定数の賞球の払い出しの契機を与えるとともに、スタートチャッカー50と同様に大当たり抽選の機会を提供する。
スルーゲート70は、図2にて示すごとく、センター構造物30の左縁中央部の左側に位置しており、このスルーゲート70は、その直上から遊技板10の前面11に沿い下方へ転動する遊技球に対し通過する機会を与える。これにより、当該スルーゲート70は、その遊技球の通過に基づき、普通図柄の抽選の契機を提供する。
風車80は、スルーゲート70の下方に位置しており、この風車80は、遊技板10の前面11に沿いスルーゲート70或いはその周囲から下方へ転動する遊技球により衝突されたとき、回転しつつ当該遊技球を下方へ転動させる。複数の普通入賞口90は、それぞれ、その遊技球の入賞に伴い、所定数の賞球を払い出す契機を与える。
アタッカー100は、図2にて示すごとく、電動チューリップ60の直下に位置しており、このアタッカー100は、その大入賞口の開放により、当該大入賞口への遊技球の入賞の機会を与える。
また、当該遊技盤Baは、図2にて示すごとく、演出画像表示装置110及び左右両側可動演出装置200を備えている。演出画像表示装置110は、表示パネル111を具備しており、この表示パネル111は、遊技板10にその裏面側から中央開口部13を臨むように設けられている。
左右両側可動演出装置200は、図2にて示すごとく、センター構造物30の上部に形成した山型飾り役物31の左右両側部に設けられている。左側可動演出装置200は、山型飾り役物31の左側部の直下にて3つの可動装飾体240a〜240cを、表示パネル111の前面に沿い上下動させるように、遊技盤Baと表示パネル111との間において遊技盤Baにその裏面側から組み付けられている。
当該左側可動演出装置200は、図3にて示すごとく、断面略コ字状の一側ハウジング部材210と、略平板状の他側ハウジング部材220とを備えており、他側ハウジング部材220は、その外周部にて、一側ハウジング部材210の開口部に組み付けられて、略直方体形状のハウジングを構成する。
また、左側可動演出装置200は、図3にて示すごとく、電飾盤230と、3つの可動装飾体240a〜240cと、3つの板状案内部材250a〜250cと、3つの歯車部材260a〜260cとを備えている。
電飾盤230は、図3〜図5のいずれかにて示すごとく、柔軟性配線板である単一のフレキシブルプリント基板230aと、帯状裏板230bとを備えている。フレキシブルプリント基板230aは、柔軟性電気絶縁層231、3つの柔軟性正側配線232〜234及び一本の柔軟性負側配線235を内包するように構成されている(図5〜図7参照)。
柔軟性電気絶縁層231は、帯状共通層部231a及び3つの帯状独立層部231b〜231dを図6或いは図7にて示す形状を有するように、ポリイミド等の電気絶縁材料でもって12(μm)〜50(μm)の範囲以内の厚さにて薄膜状にかつ一体的に形成されている。
電気絶縁層231において、3つの帯状独立層部231b〜231dは、帯状共通層部231aとは一体的に形成されて当該帯状共通層部231aの幅方向一側縁部からその長手方向に対し交差するように互いに間隔をおいて独立的に並んで延出されている。
ここで、各独立層部231b〜231dのうち、帯状独立層部231bは、共通層部231aの幅方向一側縁部から延出する幅狭部aと、この幅狭部aから図6にて図示右側へ緩やかに折れ曲がるように延出する幅広部bとにより形成されている。
帯状独立層部231cは、帯状共通層部231aの幅方向一側縁部から延出する幅狭部cと、この幅狭部cの延出端部から図6にて図示左側へ緩やかに折れ曲がるように延出する幅広部dとにより形成されている。
また、帯状独立層部231dは、共通層部231aの幅方向一側縁部から延出する幅狭部eと、この幅狭部eの延出端部から図6にて図示右側へ緩やかに折れ曲がるように延出する幅広部fとにより形成されている。
3つの正側配線232〜234は、長手状の柔軟性銅箔でもって、図6にて示すごとく電気絶縁層231の表面に沿い形成されている。3つの正側配線232〜234のうち、正側配線232は、一対の発光ダイオード236a、236b(後述する)のための3本の信号配線部232a〜232cでもって構成されており、これら各信号配線部232a〜232cは、図6にて示すごとく、電気絶縁層231の帯状独立層部231bの表面に沿いその幅広部bから当該独立層部231bの幅狭部aを通り延出し、さらに帯状共通層部231aの表面に沿いその左端部から右端部にかけて互いに並行に延出するように形成されている。
正側配線233は、他の一対の発光ダイオード237a、237b(後述する)のための3本の信号配線部233a〜233cでもって構成されており、これら各信号配線部233a〜233cは、図6にて示すごとく、電気絶縁層231の帯状独立層部231cの表面に沿いその幅広部dから当該独立層部231cの幅狭部cを通り延出し、さらに帯状共通層部231aの表面に沿いその長手方向中間部位から右端部にかけて互いに並行に延出するように形成されている。
また、正側配線234は、その他の一対の発光ダイオード238a、238b(後述する)のための3本の信号配線部234a〜234cでもって構成されており、これら各信号配線部234a〜234cは、電気絶縁層231の帯状独立層部231dの表面に沿い幅広部fから当該独立層部231dの幅狭部eを通り延出し、さらに帯状共通層部231aの表面に沿いその長手方向中間部位にかけて互いに並行に延出するように形成されている。本実施形態では、各正側配線232〜234の厚さは、従来と同様に、例えば、0.2(mm)となっているが、各信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの幅は、従来の信号配線部の所定幅(例えば、0.5(mm))よりも広く、例えば、3倍の広さ(1.5(mm))に設定されている。
1本の負側配線235は、負側共通配線部235a及び3本の負側独立配線部235b〜235dを図7にて示す形状にて一体的に有するように、長手状の柔軟性銅箔でもって、電気絶縁層231の裏面に沿い形成されている。本実施形態では、負側配線235の厚さは、従来と同様に、例えば、0.2(mm)となっているが、各負側独立配線部235b〜235dの幅は、各信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの幅よりも広く、例えば、2(mm)に設定されている。
ここで、負側共通配線部235aは、各信号配線部232a〜232cのうちの電気絶縁層231の帯状共通層部231aに対する各対応配線部位に当該帯状共通層部231aを介し対向するように、この帯状共通層部231aにその長手方向に沿い形成されている。
3つの負側独立配線部235b〜235dのうち、負側独立配線部235bは、信号配線部232のうち帯状独立層部231bに対する対応部位に当該帯状独立層部231bを介し対向するように、負側共通配線部235aの幅方向一側縁部から帯状独立層部231bにその裏面に沿い形成されている。
負側独立配線部235cは、信号配線233のうちの帯状独立層部231cに対する対応部位に当該帯状独立層部231cを介し対向するように、負側共通配線部235aの幅方向一側縁部から帯状独立層部231cにその裏面に沿い形成されている。
また、負側独立配線部235dは、信号配線234のうちの帯状独立層部231dに対する対応部位に当該帯状独立層部231dを介し対向するように、負側共通配線部235aの幅方向一側縁部から帯状独立層部231dにその裏面に沿い形成されている。
なお、電気絶縁層231は、その表面にて、各正側配線232〜234を介し、透明の絶縁被覆膜部hにより被覆されており、電気絶縁層231の裏面は、負側配線235を介し、透明の絶縁被覆膜部iによって被覆されている(図6及び図7参照)。これにより、電気絶縁層231、各正側配線232〜234及び負側配線235が、フレキシブルプリント基板230aに内包されている。
本実施形態においては、以下、フレキシブルプリント基板230aのうち、電気絶縁層231の共通層部231aに対する対応部位を、共通基板部230cといい、電気絶縁層231の各独立層部231b〜231dに対する各対応部位を、各独立基板部230d〜230fという。これに伴い、正側配線232〜234及び負側配線235のうち共通層部231aに対する各対応部位は、共通基板部230cに内包されるとともに、正側配線232〜234及び負側配線235のうちの各独立層部231b〜231dに対する各対応部位は、それぞれ、各独立基板部230d〜230fに内包されていることとなる。
また、電飾盤230は、3対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238を、発光ダイオード毎に、電飾作動素子として備えており、当該3対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238bは、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の各発光部(以下、発光部R、発光部G及び発光部Bともいう)を各電飾作動部として有する発光ダイオード(以下、LEDともいう)でもって構成されている。
1対の発光ダイオード236a、236bは、フレキシブルプリント基板230aの独立基板部230dのうち独立層部231bの幅広部b(図6参照)に対する対応部位に絶縁被覆膜部h側から図5にて示すごとく上下に位置するように搭載されている。
ここで、1対の発光ダイオード236a、236bは、それぞれ、発光部R、発光部G及び発光部Bの各正側端子にて、正側配線232の各信号配線部232a〜232cに絶縁被覆膜部hのうち幅広部bに対する対応部位を通し半田接続されており、1対の発光ダイオード236a、236bの各々の発光部R、発光部G及び発光部Bの各負側端子は、負側配線235の負側独立配線部235bに独立層部231bの幅広部bを通し半田接続されている。
これにより、1対の発光ダイオード236a、236bの各々は、発光部R、発光部G或いは発光部Bにて、発光駆動回路(図示しない)から正側配線232と負側配線235の負側共通配線部235a及び負側独立配線部235bとを介し信号電圧を印加されて、赤色、緑色或いは青色にて発光する。
1対の発光ダイオード237a、237bは、フレキシブルプリント基板230aの独立基板部230eのうち独立層部231cの幅広部d(図6参照)に対する対応部位に絶縁被覆膜部h側から図5にて示すごとく上下に位置するように搭載されている。
ここで、1対の発光ダイオード237a、237bは、それぞれ、発光部R、発光部G及び発光部Bの各正側端子にて、正側配線233の各信号配線部233a〜233cに絶縁被覆膜部hのうち幅広部dに対する対応部位を通し半田接続されており、当該1対の発光ダイオード237a、237bの各々の発光部R、発光部G及び発光部Bの各負側端子は、負側配線235の負側独立配線部235cに独立層部231cの幅広部dを通し半田接続されている。
これにより、1対の発光ダイオード237a、237bの各々は、発光部R、発光部G或いは発光部Bにて、上記発光駆動回路から正側配線233と負側配線235の負側共通配線部235a及び負側独立配線部235cとを介し信号電圧を印加されて、赤色、緑色或いは青色にて発光する。
また、1対の発光ダイオード238a、238bは、フレキシブルプリント基板230aの独立基板部230fのうち独立層部231dの幅広部f(図6参照)に対する対応部位に絶縁被覆膜部h側から図5にて示すごとく上下に位置するように搭載されている。
ここで、1対の発光ダイオード238a、238bは、それぞれ、発光部R、発光部G及び発光部Bの各正側端子にて、正側配線234の各信号配線部234a〜234cに絶縁被覆膜部hのうち幅広部fに対する対応部位を通し半田接続されており、当該1対の発光ダイオード238a、238bの各々の発光部R、発光部G及び発光部Bの各負側端子は、負側配線235の負側独立配線部235dに独立層部231dの幅広部fを通し半田接続されている。
これにより、1対の発光ダイオード238a、238bの各々は、発光部R、発光部G或いは発光部Bにて、発光部R、発光部G或いは発光部Bにて、上記発光駆動回路から正側配線234と負側配線235の負側共通配線部235a及び負側独立配線部235dとを介し信号電圧を印加されて、赤色、緑色或いは青色にて発光する。本実施形態では、3対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238bが、対ごとに、独立的に発光するように上記発光駆動回路により駆動される。
上述のように構成された電飾盤230は、左側可動演出装置200において、上述のハウジングの構成に先立ち、次のようにして他側ハウジング部材220に組み付けられる。
まず、電飾盤230は、図5にて示す形状となるように、折り曲げられる。即ち、電飾盤230の各帯状独立基板部230d〜230fは、それぞれ、3対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238bをその各発光部R、発光部G、発光部Bにて他側ハウジング部材220の前方に向けて臨ませるべく、図5にて図示上方に向けて凸な湾曲形状をなすように折り曲げられる。また、電飾盤230の共通基板部230cは、図5にて示すごとく、図示右端部にてクランク形状に折り曲げられて折り曲げ挿入部gを構成する。
しかして、このように折り曲げられた電飾盤230のうち各帯状独立基板部230d〜230fは、それぞれ、各一対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238bと共に、他側ハウジング部材220の裏面側から当該他側ハウジング部材220の各矩形状開口部221〜223(図4参照)を通して前方へ挿通される。
また、電飾盤230の共通基板部230cが、他側ハウジング部材220の下部にその裏面側から帯状裏板230bでもって複数のネジの締着により装着される。このとき、折り曲げ挿入部gが、他側ハウジング部材220の開口部224にその裏面側から挿通されて、他側ハウジング部材220の屈曲部225にその前方から係止する。
但し、他側ハウジング部材220において、上述した各矩形状開口部221〜223は、図4にて示すごとく、他側ハウジング部材220の上下方向中間部位にて、図示左右方向に互いに間隔をおいて形成されている。また、上述した開口部224は、図4にて示すごとく、他側ハウジング部材220の右端側下部に形成されている。また、上述した屈曲部225は、図4にて示すごとく、開口部224の図示右側に位置するように、他側ハウジング部材220の右端側下部から前方へL字状に屈曲形成されている。
3つの可動装飾体240a〜240cは、後述のごとく、電飾盤230の各帯状独立基板部230d〜230fと共に、3つの板状案内部材250a〜250cと連動するように、これら3つの板状案内部材250a〜250cに他側ハウジング部材220を介し連結されている。
可動装飾体240aは、図3、図8或いは図9にて示すごとく、提灯241を有しており、この提灯241は、半円筒状透明提灯本体241a及び裏板241bでもって構成されている。
ここで、裏板241bは、電飾盤230の帯状独立基板部230dのうち独立層部231bの幅広部bに対する対応部位を介し透明提灯本体241aを挟持するように透明提灯本体241aの開口端部に複数のネジの締着により固着されている。また、一対の発光ダイオード236a、236bは、透明提灯本体241aの半円筒状壁部を通し前方へ発光するように提灯241に内包されている。
また、当該可動装飾体240aは、支持アーム242を有しており、この支持アーム242は、図8にて示すごとく、透明提灯本体241aの上端部から後方へ延出する基部242aと、この基部242aの延出端部からL字状に上方へ延出するアーム部242bとでもって構成されている。
しかして、このように構成した可動装飾体240aは、後述のごとく、他側ハウジング部材220に沿い上下動する板状案内部材250aに連動して、電飾盤230の帯状独立基板部230dとともに上下動するようになっている。
可動装飾体240bは、可動装飾体240aと同様の提灯241と、支持アーム243でもって構成されており、この可動装飾体240bの提灯241は、その透明提灯本体241aと裏板241bとの間に電飾盤230の帯状独立基板部230eのうち独立層部231cの幅広部dに対する対応部位を挟持するとともに、一対の発光ダイオード237a、237bを内包している。ここで、一対の発光ダイオード237a、237bは、可動装飾体240bの透明提灯本体241aの半円筒状壁部を通し前方へ発光するように提灯241に内包されている。
また、支持アーム243は、図3にて示すごとく、可動装飾体240bの透明提灯本体241aの上端部から後方へ延出する基部243aと、この基部243aの延出端部からL字状に上方へ延出するアーム部243bとでもって構成されている。なお、基部243aの延出長さは、基部242aの延出長さよりも長く、アーム部243bの延出長さは、アーム部242bの延出長さよりも短い。
しかして、このように構成した可動装飾体240bは、後述のごとく、他側ハウジング部材220に沿い上下動する板状案内部材250bに連動して、電飾盤230の帯状独立基板部230eとともに上下動するようになっている。
また、可動装飾体240cは、可動装飾体240aと同様の提灯241と、支持アーム244とでもって構成されており、この可動装飾体240bの提灯241は、その透明提灯本体241aと裏板241bとの間に電飾盤230の帯状基板部230fのうち独立層部231dの幅広部fに対する対応部位を挟持するとともに、一対の発光ダイオード238a、238bを内包している。ここで、一対の発光ダイオード238a、238bは、可動装飾体240cの透明提灯本体241aの半円筒状壁部を通し前方へ発光するように提灯241に内包されている。
また、支持アーム244は、図3にて示すごとく、可動装飾体240cの透明提灯本体241aの上端部から後方へ延出する基部244aと、この基部244aの延出端部からL字状に上方へ延出するアーム部244bとでもって構成されている。なお、基部244aの延出長さは、基部242aの延出長さよりも長くかつ基部243aの延出長さよりも短い。また、アーム部244bの延出長さは、アーム部243bの延出長さよりも短い。
しかして、このように構成した可動装飾体240cは、後述のごとく、他側ハウジング部材220に沿い上下動する板状案内部材250cに連動して、電飾盤230の帯状独立基板部230fとともに上下動するようになっている。
3つの板状案内部材250a〜250cのうち、板状案内部材250aは、図3にて示すごとく、長手状板部251を有しており、この長手状板部251の裏面の上下方向中間部位には、長手状のU字状壁部252が、長手状板部251の幅方向に沿うように形成されてその裏面側へ突設されている。また、長手状板部251の幅方向中央部には、筒状突起部253が、U字状壁部252の直下にて、長手状板部251からその前方へ突出形成されている。
板状案内部材250bは、長手状板部254を有しており、この長手状板部254の裏面の上下方向中間部位には、長手状の長楕円状壁部255が、長手状板部254の幅方向に沿い形成されてその裏面側へ突設されている。また、長手状板部254の幅方向中央部には、筒状突起部256が、長楕円状壁部255の直下にて、長手状板部254からその前方へ突出形成されている。
また、板状案内部材250cは、長手状板部257を有しており、この長手状板部257の裏面の上下方向中間部位には、長手状のU字状壁部258が、長手状板部257の幅方向に沿い形成されてその裏面側へ突設されている。また、長手状板部257の幅方向中央部には、筒状突起部259が、U字状壁部258の直下にて、長手状板部257からその前方へ突出形成されている。
本実施形態では、3つの可動装飾体240a〜240c、上述のように構成した3つの板状案内部材250a〜250c及び他側ハウジング部材220の間の連結構成は次のようになっている。
可動装飾体240aは、その支持アーム242のアーム部242bの上端部に形成した貫通孔部242c(図3参照)にて、段付きボス245の筒部245aに同軸的に形成した雌ねじ孔部に、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部226を介し、小ネジ242eにより、締着されている。但し、段付きボス245は、その筒部245aにて、長手状案内溝部226内に上下動可能に嵌装されており、当該段付きボス245の鍔部245bは、筒部245aと同軸的に形成されて、長手状案内溝部226にその裏面側から上下動可能に接触するようになっている。
また、可動装飾体240aは、支持アーム242のアーム部242bの長手方向中間部位に形成した貫通孔部242dにて、板状案内部材250aの筒状突起部253に同軸的に形成した雌ねじ孔部に、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部226を介し小ネジ242eにより締着されている。但し、板状案内部材250aの筒状突起部253は、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部226に移動可能に挿通されている。
これにより、可動装飾体240aは、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部226に沿い、板状案内部材250aの上下動に連動して上下動するように、支持されている。
ここで、本実施形態では、長手状案内溝部226は、図4にて示すごとく、その上下方向中間部位226aにて、その幅方向へ緩やかに湾曲するように形成されている。このため、可動装飾体240aは、その上下動にあたり、その上端部にて、板状案内部材250aの筒状突起部253を基準に、提灯241を図4にて図示左右方向に揺動させるように傾動する。
可動装飾体240bは、支持アーム243のアーム部243bの上端部に形成した貫通孔部243cにて、段付きボス246の筒部246aに同軸的に形成した雌ねじ孔部に、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部227を介し、小ネジ243eにより締着されている。但し、段付きボス246は、その筒部246aにて、長手状案内溝部227内に上下動可能に嵌装されており、当該段付きボス246の鍔部246bは、筒部246aと同軸的に形成されて、長手状案内溝部227にその裏面側から上下動可能に接触するようになっている。
また、可動装飾体240bは、支持アーム243のアーム部243bの長手方向中間部位に形成した貫通孔部243dにて、板状案内部材250bの筒状突起部256に同軸的に形成した雌ねじ孔部に、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部227を介し、小ネジ243fにより締着されている。但し、板状案内部材250bの筒状突起部256は、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部227に移動可能に挿通されている。
これにより、可動装飾体240bは、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部227に沿い、板状案内部材250bの上下動に連動して上下動するように、支持されている。
ここで、本実施形態では、長手状案内溝部227は、図4にて示すごとく、その上下方向中間部位227aにて、その幅方向へ緩やかに湾曲するように形成されている。このため、可動装飾体240bは、その上下動にあたり、その上端部にて、板状案内部材250bの筒状突起部256を基準に、提灯241を図4にて図示左右方向に揺動させるように傾動する。
また、可動装飾体240cは、その支持アーム244のアーム部244bの上端部に形成した貫通孔部242aにて、段付きボス247の筒部247aに同軸的に形成した雌ねじ孔部に、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部228を介し、小ネジ244eにより締着されている。但し、段付きボス247は、その筒部247aにて、長手状案内溝部228内に上下動可能に嵌装されており、当該段付きボス247の鍔部247bは、筒部247aと同軸的に形成されて、長手状案内溝部228にその裏面側から上下動可能に接触するようになっている。
また、可動装飾体240cは、その支持アーム244のアーム部244aの長手方向中間部位に形成した貫通孔部244dにて、板状案内部材250cの筒状突起部259に同軸的に形成した雌ねじ孔部に、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部228を介し、小ネジ244fにより締着されている。但し、板状案内部材250cの筒状突起部259は、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部228に移動可能に挿通されている。
これにより、可動装飾体240cは、他側ハウジング部材220の長手状案内溝部228を介し、板状案内部材250bの上下動に連動して上下動するように、支持されている。
ここで、本実施形態では、長手状案内溝部228は、図4にて示すごとく、その長手方向上部228aにて、その幅方向に緩やかに湾曲するように形成されている。このため、可動装飾体240cは、その上下動にあたり、その上端部にて、板状案内部材250cの筒状突起部259を基準に、提灯241を図4にて図示左右方向に揺動させるように傾動する。
3つの歯車部材260a〜260cは、3つの板状案内部材250a〜250cと一側ハウジング部材210との間にて、電飾盤230の共通基板部230c及び帯状裏板230b並びに3つの板状案内部材250a〜250cと共に、上記ハウジング内に配設されている。
当該3つの歯車部材260a〜260cのうち、歯車部材260aは、平歯車部261と、この平歯車部261の半径方向中間部位にその前面(板状案内部材250a側の面)から前方に向け突出する円柱状突起部262とにより構成されている。
歯車部材260bは、平歯車部263と、この平歯車部263の半径方向中間部位にその前面(板状案内部材250b側の面)から前方に向け突出する円柱状突起部264と、平歯車部263からその裏面側へ同軸的に延出する環状壁部265とにより構成されている。
また、歯車部材260cは、平歯車部266と、この平歯車部266の半径方向中間部位にその前面(板状案内部材250c側の面)から前方に向け突出する円柱状突起部267とにより構成されている。
上述のように構成された3つの歯車部材260a〜260cにおいて、歯車部材260aは、その平歯車部261にて、一側ハウジング部材210の底壁210aの貫通孔部211にて回転自在に支持した回転軸212により、歯車部材260bの平歯車部263と噛合するように同軸的に支持されており、当該歯車部材260aの円柱状突起部262は、板状案内部材250aの長手状のU字状壁部252内に相対摺動可能に係合している。
しかして、歯車部材260aが回転すると、円柱状突起部262が、歯車部材260aの回転に伴い、平歯車部261の軸周りに回転する。このため、板状案内部材250aは、円柱状突起部262によりその回転に伴い、U字状壁部252の内面に沿い押動されて摺動する。これにより、板状案内部材250aは、可動装飾体240aと共に、他側ハウジング部材220に沿い、図3にて図示位置からの突起部262の半回転に応じて下動し、また、当該突起部262の残りの半回転に応じて上動する。換言すれば、電飾盤230は、帯状独立基板部230dにて、可動装飾体240aの下動或いは上動に伴い湾曲しながら一対の発光ダイオード236a、236bと共に下動或いは上動する。
歯車部材260bは、その平歯車部263にて、一側ハウジング部材210の底壁210aの貫通孔部213にて回転自在に支持した回転軸214により、歯車部材260cの平歯車部266と噛合するように同軸的に支持されており、当該歯車部材260bの円柱状突起部264は、板状案内部材250bの長手状の長楕円状壁部255内に相対摺動可能に係合している。
また、当該歯車部材260bの環状壁部265は、一側ハウジング部材210の底壁210aに貫通孔部213の軸周りに形成してなる凹状環状部215内に同心的にかつ回転自在に嵌装されている。本実施形態において、凹状環状部215は、一側ハウジング部材210の底壁210aにその前面側から貫通孔部213を中心とし所定の深さにて凹状にくり抜き形成されている。但し、凹状環状部215は、その内径にて、歯車部材260bの環状壁部265の内径よりも小さく形成されており、当該凹状環状部215の外径は、環状壁部265の外径よりも大きく形成されている。
しかして、歯車部材260bが回転すると、円柱状突起部264が、歯車部材260bの回転に伴い、平歯車部263の軸周りに回転する。このため、板状案内部材250bは、円柱状突起部264によりその回転に伴い、長手楕円状壁部255の内面に沿い、押動されて摺動する。これにより、板状案内部材250bは、可動装飾体240bと共に、他側ハウジング部材220に沿い、図3にて図示位置からの突起部264の半回転に応じて下動し、また、当該突起部264の残りの半回転に応じて上動する。換言すれば、電飾盤230は、帯状独立基板部230eにて、可動装飾体240bの下動或いは上動に伴い湾曲しながら一対の発光ダイオード237a、237bと共に下動或いは上動する。
また、歯車部材260cは、その平歯車部266にて、一側ハウジング部材210の底壁210aに形成した開口部216を介し、ステップモータ270の出力軸272(後述する)により同軸的に支持されており、当該歯車部材260cの円柱状突起部267は、板状案内部材250cの長手状のU字状壁部258内に相対摺動可能に係合している。
しかして、歯車部材260cが回転すると、円柱状突起部267が、歯車部材260cの回転に伴い、平歯車部267の軸周りに回転する。このため、板状案内部材250cは、円柱状突起部267によりその回転に伴い、U字状壁部258の内面に沿い押動されて摺動する。これにより、板状案内部材250cは、可動装飾体240cと共に、他側ハウジング部材220に沿い、図3にて図示位置からの突起部267の半回転に応じて下動し、また、当該突起部267の残りの半回転に応じて上動する。換言すれば、電飾盤230は、帯状独立基板部230fにて、可動装飾体240cの下動或いは上動に伴い湾曲しながら一対の発光ダイオード238a、238bと共に下動或いは上動する。
ステップモータ270は、モータ本体271にて、一側ハウジング部材210の底壁210aにその裏面側から開口部216と同軸的に装着されており、当該ステップモータ270の出力軸272は、開口部216に同軸的に挿通されて、平歯車部267を同軸的に支持している。
しかして、ステップモータ270が回転すると、歯車部材260cの平歯車部266が、ステップモータ270と同一方向に回転し、歯車部材260bの平歯車部263がステップモータ270とは逆方向に回転し、歯車部材260aの平歯車部261がステップモータ270と同一方向に回転する。
但し、本実施形態では、歯車部材260aの突起部262、歯車部材260bの突起部264及び歯車部材260cの突起部267が、図3にて示すごとく、それぞれ、各平歯車部261、263及び266の軸心の直上に位置するときの各平歯車部261、263及び266の回転角位置が、各平歯車部261、263及び266の初期回転角位置に設定されている。本実施形態では、ステップモータ270の回転は、制御回路(図示しない)により制御されるようになっている。
なお、当該ステップモータ270及び上述した各歯車部材260a〜260c、各案内部材250a〜250c及び各筒状ボス245〜247が、当該可動演出装置における駆動機構に対応する。
初期回転角位置センサ280は、歯車部材260bの平歯車部263の初期回転角位置を検出するもので、この初期回転角位置センサ280は、図3にて示すごとく、U字状のフォトインタラプタ280aと、支持部材280bとにより構成されて、一側ハウジング部材210の底壁210aに形成したT字状開口部217に底壁210aの裏面側から組み付けられている。
ここで、T字状開口部217は、フォトインタラプタ280aに対応する脚部及び支持部材280bに対応する頭部をT字状に有するように底壁210aに形成されている。また、T字状開口部217の脚部のうちフォトインタラプタ280aの受光部282(後述する)に対する対応部位に対応するように、凹状環状部215の内周側円板部215aの頂部には、コ字状凹所215bが形成されている。なお、内周側円板部215aは、底壁210aに凹状環状部215をくり抜き形成することで当該凹状環状部15の内周側に形成されている。
U字状のフォトインタラプタ280aは、図3にて示すごとく、発光部281及び受光部281を連結部283により互いに平行に連結してなるもので、このフォトインタラプタ280aは、受光部282をコ字状凹所215bに嵌着するように、T字状開口部217の脚部に嵌装されている。ここで、発光部281及び受光部282の間の間隙は、凹状環状部215の内周面と外周面との間隔に一致している。また、発光部281及び受光部282は、歯車部材260bの環状壁265の頂部に形成したスリット265aを通して互いに対向している。
支持部材280bは、底壁部284及び後壁部285でもって、L字板状に形成されている。当該支持部材280bは、その底壁部284にて、発光部281のフランジ部281aと共に、T字状開口部217の頭部に嵌装されており、この支持部材280bの後壁部285は、一側ハウジング部材210の底壁210aにその裏面側からT字状開口部217の左右両側にて複数のネジにより締着されている。また、支持部材280bの底壁部284は、フォトインタラプタ280aの発光部281から左右両側に延出する両フランジ部にその上方から複数のネジにより締着されている。
このように構成した初期回転角位置センサ280によれば、歯車部材260bの回転に伴い、環状壁265のスリット265aが、フォトインタラプタ280aの発光部281と受光部282との間に達することで、受光部282が発光部281からの出射光を受光したとき、フォトインタラプタ280aは、受光部282の受光に基づき歯車部材260bの初期回転角位置を検出する。このことは、初期回転角位置センサ280が歯車部材260bの平歯車部263の初期回転角位置を検出することを意味する。なお、フォトインタラプタ280aは、その発光部281にて、発光駆動回路(図示しない)により発光駆動される。
また、左側可動演出装置200は、図3にて示すごとく、回路基板290a及び透明の装飾板290bを備えており、透明の装飾板290bは、回路基板290aと共に、他側ハウジング部材220にその前側から各可動装飾体240a〜240cの支持アーム242b、243b及び244bを介し、複数のネジにより積層状に締着されている。
これにより、回路基板290aに設けた複数の発光ダイオード291の出射光が装飾板290bを通して前方へ出射する。なお、右側可動演出装置200は、左側可動演出装置200と同様に構成されて、図2にて示すごとく、山型飾り役物31の右側部の直下にて3つの可動装飾体240a〜240cを、表示パネル111の前面に沿い上下動させるように、遊技板10の裏面側に設けられている。
以上のように構成した本実施形態において、左右両側可動演出装置200の作動を、左側可動演出装置200を例に挙げて説明する。現段階において、可動装飾体240aが、図9及び図18(a)にて示すごとく、図示上動端に位置するものとする。
このとき、残りの各可動装飾体240b、240cは、それぞれ、図9〜図11のいずれかにて示す位置にあり、電飾盤230の3つの独立基板部230d〜230fは、その長手方向中間部位にて、図11にて示すごとく、上に凸な湾曲部j、k及びmを形成するように湾曲している。
また、電飾盤230においては、3対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238bが、一対毎に、異なるタイミングにて、上述の発光駆動回路により、発光駆動される。このため、3対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238bが、一対毎に、異なるタイミングにて、3つの可動装飾体240a、240b及び240cの各提灯本体241aを通してフルカラーにて発光する。
このような状態において、ステップモータ270が図10或いは図11にて図示反時計方向(図3にて図示時計方向)に回転すると、歯車部材260cがステップモータ270と同一方向に回転する。換言すれば、平歯車部266が、ステップモータ270と同一方向に回転し、突起部267が、平歯車部266の軸周りに沿い、ステップモータ270と同一方向に回転する。
上述のように歯車部材260cがステップモータ270と同一方向に回転すると、板状案内部材250cが、U字状壁部258の内面の突起部267との間の相対摺動のもとに、この突起部267により上方へ押動されて、一側ハウジング部材220の長手状案内溝部228(図9参照)に沿い上動する。
すると、可動装飾体240cが、板状案内部材250cの上動に応じてその筒状突起部259により上方に向け長手状案内溝部228に沿い押動されて上動する。
ここで、可動装飾体240cのアーム部244bが上述のごとくその上端部にて段付きボス247と連結されており、かつ、案内溝部228が、その長手方向上部228aにて、その幅方向に緩やかに湾曲して形成されている。
このため、可動装飾体240cが、アーム部244bの上端部にて、板状案内部材250cの筒状突起部259を基準に左右方向に傾動して、提灯241を、一対の発光ダイオード238a、238bからのフルカラーの発光のもとに左右方向に揺動させながら、長手状案内溝部228に沿い上動する。このとき、可動装飾体240cの上動に伴い、電飾盤230の帯状独立基板部230fが湾曲部mを上動させる(図11参照)。
また、上述のように平歯車部266がステップモータ270と同一方向に回転すると、歯車部材260bの平歯車部263が、平歯車部266との噛合のもとに、この平歯車部266とは逆方向に回転する。このことは、歯車部材260bが、平歯車部266とは逆方向に回転することを意味する。従って、突起部264が、平歯車部263の軸周りに沿い、平歯車部266とは逆方向に回転する。
上述のように歯車部材260bが平歯車部266とは逆方向(図3にて図示反時計方向)に回転すると、板状案内部材250bが、長楕円状壁部255の内面の突起部264との間の相対摺動のもとに、この突起部264により下方へ押動されて、一側ハウジング部材220の長手状案内溝部227(図12参照)に沿い下動する。
すると、可動装飾体240bが、板状案内部材250bの下動に応じてその筒状突起部256により下方に向け長手状案内溝部227に沿い押動されて下動する。ここで、可動装飾体240bのアーム部243bが上述のごとくその上端部にて段付きボス246と連結されており、かつ、案内溝部227が、その長手方向上部227aにて、その幅方向に緩やかに湾曲して形成されている。
このため、可動装飾体240bが、アーム部243bの上端部にて、板状案内部材250bの筒状突起部256を基準に左右方向に傾動して、提灯241を一対の発光ダイオード237a、237bからのフルカラーの発光のもと左右方向に揺動させながら、長手状案内溝部227に沿い下動する(図13及び図14参照)。このとき、可動装飾体240bの下動に伴い、電飾盤230のうち帯状独立基板部230eが湾曲部kを下動させる。
また、上述のように平歯車部263が平歯車部266とは逆方向に回転すると、歯車部材260aの平歯車部261が、平歯車部263との噛合のもとに、この平歯車部263とは逆方向(図3にて図示時計方向)に回転する。このことは、歯車部材260aが、平歯車部263とは逆方向に回転することを意味する。従って、突起部262が、平歯車部261の軸周りに沿い、平歯車部263とは逆方向に回転する。
上述のように歯車部材260aが平歯車部263とは逆方向(図3にて図示時計方向)に回転すると、板状案内部材250aが、長手U字状壁部252の内面の突起部262との相対摺動のもとに、この突起部262により上方へ押動されて、一側ハウジング部材220の長手状案内溝部226(図15参照)に沿い上動する。
すると、可動装飾体240aが、板状案内部材250aの上動に応じてその筒状突起部253により上方に向け長手状案内溝部226に沿い押動されて上動する。ここで、可動装飾体240aのアーム部242bが上述のごとくその上端部にて段付きボス245と連結されており、かつ、案内溝部226が、その長手方向上部226aにて、その幅方向に緩やかに湾曲して形成されている。
このため、可動装飾体240aが、アーム部242bの上端部にて、板状案内部材250aの筒状突起部253を基準に左右方向に傾動して、提灯241を、一対の発光ダイオード236a、236bからのフルカラーの発光のもと左右方向に揺動させながら長手状案内溝部226に沿い上動する(図18(c)、図15及び図16参照)。このとき、可動装飾体240aの上動に伴い、電飾盤230のうち帯状独立基板部230dが湾曲部jを上動させる。
以上説明したように、本実施形態では、電飾盤230において、遊技盤Baに一側及び他側の両ハウジング部材210、220からなるハウジングを介し支持される共通基板部230cと、この共通基板部230cとは一体的に形成されるとともに当該共通基板部から互いに独立的に延出してなる複数の帯状独立基板部230d〜230fとが、単一のフレキシブルプリント基板230aでもって形成されている。
このため、可動演出装置において従来必須とされてきた複数の基板が、単一のフレキシブル基板230aで済むこととなり、その結果、可動演出装置における基板の点数及び可動演出装置の組み立て作業工数を軽減させることができる。
さらに、フレキシブルプリント基板230aは、柔軟性電気絶縁層231、複数の正側配線232〜234及び負側配線235を内包するように構成されており、柔軟性電気絶縁層231は、フレキシブル基板230aの共通基板部230cに内包される共通層部231aと、複数の帯状独立基板部230d〜230fの各々に内包されて共通層部231aとは一体的に形成されるとともに当該共通層部から互いに独立して並行に延出する各帯状独立層部231b〜231dとによって構成されている。
また、複数の正側配線232〜234は、それぞれ、互いに独立した並行な各複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cとして、柔軟性電気絶縁層231の表面に沿い共通層部231aから複数の帯状独立層部231b〜231dにかけて形成されてフレキシブル基板230aに内包されている。
一方、負側配線235は、フレキシブル基板230aの共通基板部230cに内包される負側共通配線部235aと、フレキシブル基板230aの複数の独立基板部230d〜230fの各々に内包されて柔軟性電気絶縁層231の複数の帯状独立層部231b〜231dの各々にその裏面側から形成される各負側独立配線部235b〜235dとによって構成されている。
また、3対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238bが、対毎に、複数の帯状独立基板部230d〜230fの各々に柔軟性電気絶縁層231の表面側から搭載されており、当該3対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238bの各々の複数の発光部R、発光部G及び発光部Bは、その各一側端子にて、複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの各々に接続され、その各他側端子にて、複数の帯状独立層部231b〜231dの各々を介し、各負側独立配線部235b〜235dに接続されている。
このため、可動演出装置における3対の発光ダイオード236a、236b、237a、237b及び238a、238bの各発光のための配線やコネクタ等の接続部品の点数や可動演出装置の組み立て作業工数を軽減させることができる。
また、上述のごとく、フレキシブル基板230aは、その複数の帯状独立基板部230c〜230fにて、それぞれ、各負側独立配線部235b〜235dの長手方向中間部位から各対応の複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの各長手方向中間部位に向けて凸な湾曲形状となるように、複数の可動装飾体240a〜240cの各々及び上記ハウジングによって支持されており、複数の可動装飾体240a〜240cは、それぞれ、複数の帯状独立基板部230d〜230fの各々にその先端側にて支持されて、上記駆動機構による駆動のもと、複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cをその各長手方向中間部位の湾曲方向或いはその逆方向に変位させつつ独立的に移動する。
これにより、フレキシブル基板230aは、複数の帯状独立基板部230c〜230eにて上述のように変位するにあたり、複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cを複数の負側独立配線部235b〜235dの外側に位置させた状態で、各独立基板部230c〜230eが上述のように湾曲状に変位する。
このため、複数の帯状独立基板部230c〜230eの上述の湾曲状変位による負荷は、複数の負側独立配線部235b〜235dよりも各複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの方にて小さく作用する。従って、複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cが、その長手方向湾曲部位にて、断線等の導通不良を招くことはない。
その結果、上述のような可動演出装置における基板等の構成部品の点数、各発光ダイオードの発光のための配線等の接続部品の点数や可動演出装置の組み立て作業工数を軽減させる作用効果が、複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの断線等の導通不良の発生を未然に防止しつつ、達成され得る。
ここで、上述したごとく、複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの各々の幅は、従来の3倍となっており、かつ、複数の負側独立配線部235b〜235dも、従来よりも広い幅を有する。
このため、フレキシブルプリント基板230aの複数の帯状独立基板部230d〜230fが、それぞれ、負側独立配線部235b〜235d側から各複数の正側信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの側に向けて凸になるような湾曲状となって、各負側独立配線部を各対応の複数の正側独立配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの内側に位置させるようにして繰り返し変位しても、各複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの各々や各負側独立配線部235b〜235dが断線等の導通不良をより一層招くことなく、上述の作用効果を達成することができる。
また、複数の負側独立配線部235b〜235dのいずれかが仮に断線したとすると、この断線に係る負側独立配線部に対応する帯状独立基板部230c、230d或いは230eに搭載の一対の発光ダイオードが発光不能となる。これに対し、複数の信号配線部232a〜232c、233a〜233c或いは234a〜234cのうちのいずれかの信号配線部が、仮に断線しても、残りの信号配線部が正常であれば、当該残りの信号配線部に接続した発光部を有する発光ダイオードの発光作動を正常に維持できる。従って、信号配線部の断線による発光ダイオードの発光に対する影響度合いは、負側独立配線部の断線による発光ダイオードの発光に対する影響度合いに比べて、軽度で済む。
なお、本発明の実施にあたり、上記実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)上記実施形態では、上述のごとく、各信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの幅は、1.5(mm)となっているが、この幅は、従来の所定幅0.5(mm)の2.5倍〜3.5倍の範囲以内の幅であれば、実質的に十分である。なお、従来の所定幅は、0.5(mm)に限ることなく、0.5(mm)よりも多少増減した幅であってもよい。
(2)本発明の実施にあたり、フレキシブルプリント基板230aの各負側独立配線部235b〜235dの幅は、2(mm)に限ることなく、各信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cの幅よりも広ければ、2(mm)よりも増減した幅であってもよい。各信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234c
(3)本発明の実施にあたり、各信号配線部232a〜232c、233a〜233c及び234a〜234cは、上記実施形態とは異なり、従来の所定横断面積(例えば、0.1(mm2))の2.5倍〜3.5倍の範囲以内の横断面積を有するようにしても、上記実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
(4)上記実施形態にて述べた発光ダイオードは、それぞれ、複数の発光部R、発光部G及び発光部Bを有するフルカラー型の発光ダイオードであるが、これに限ることなく、互いに発光色を異色或いは同色とする単一の発光部を有してなる複数の発光ダイオードであってもよい。
(5)上記実施形態にて述べた可動装飾体240a〜240cに限ることなく、装飾可能な可動体であれば、どのような構成のものであってもよい。
(6)上記実施形態にて述べたステップモータに代えて、直流モータ等の他の電動機を採用してもよい。
(7)上記実施形態にて述べた負側配線235の複数の負側独立配線部235b〜235dは、それぞれ、単一の独立配線部に限ることなく、各負側独立配線部235b〜235d毎に、例えば、2本の負側独立配線部としてもよく、一般的には、複数の正側配線232〜234の各々の独立配線部の本数よりも、少ない本数の負側独立配線部としてもよい。なお、いずれの負側独立配線部であっても、正側配線部の幅よりも広い幅を有することが望ましい。
(8)上記実施形態にて述べた各案内部材250a〜250cにおけるU字状壁部252、楕円状壁部255及びU字状壁部258に代えて、左右方向の長手状凹部を内側に形成する壁部を採用してもよく、一般的には、各長手状板部251、254、255からその後方へ突出していてもいなくても、当該各長手状板部から後方に向けて開口する左右方向に長手状の凹部であれば、どのような凹部を採用してもよく、また、凹部に代えて、貫通穴部を採用してもよい。