JP5548399B2 - リング状ワークの回転装置及び検査装置 - Google Patents

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本発明は、リング状ワークにテンションをかけ、ワークを回転させる回転装置、及びこの回転装置を搭載し、リング状ワークを回転させながら、リング状ワークのエッジに存在する可能性のある疵や打痕を検出する検査装置に関する。
無段変速機用ベルト等のリング状ワークのエッジに、製造の過程で疵や打痕が発生することがある。有害な疵や打痕があると、このリング状ワークは使用することができない。従って、このようなリング状ワークのエッジの疵や打痕について検査を行う必要がある。このような検査に、用いられる装置が知られている(例えば、特許文献1(図2)参照。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図10(a)に示すように検査装置200は、回転装置200aと、カメラ(図10(b)、符号207)とからなる。
回転装置200aは、テーブル201に駆動ローラ202と移動ローラ203とを配置し、この移動ローラ203を水平に引くばね204を備えると共に、駆動ローラ202と移動ローラ203に沿って配置される移載クランプ205を備えている。
まず、移載クランプ205によりリング状ワーク206を駆動ローラ202及び移動ローラ203の所定箇所へ移す。次に、ばね204で移動ローラ203を水平に移動する。結果、リング状ワーク206は、駆動ローラ202と移動ローラ203とに掛け渡される。
リング状ワーク206がセットされたら、移載クランプ205を後退させ、(b)に示すように、駆動ローラ202を作動させることでリング状ワーク206を周回させながら、カメラ207でリング状ワーク206の上エッジ209を撮像し、疵や打痕について検査する。
ところで、検査はリング状ワーク206を周回させながら行うため、リング状ワーク206の下エッジ211をテーブル201の上面から浮かせた状態でセットする必要がある。このため、この検査装置200(回転装置200a)には、移載クランプ((a)符号205)やこれを前進、後退させるためのアクチュエータ等が必要となる。多くの部品が必要であり、検査装置(回転装置)の製造コストが高くなる。
回転装置又は検査装置の製造コストを下げるためには、移載クランプを廃止することができる技術が望まれる。
特開2006−258576公報
本発明は、移載クランプが不要な回転装置又は検査装置の提供を課題とする。
請求項1に係る発明は、リング状のワークの内側に、駆動ローラと従動ローラと移動ローラとからなる3個のローラを三角形の頂点を形成するように介在させ、前記移動ローラを移動させることで前記ワークを緊張させ、この状態で駆動ローラを用いて前記ワークを周回させるリング状ワークの回転装置において、
前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラを収納する穴が設けられているテーブルが、前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラに添えられ、このテーブル上の一般面は、前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラにより走行する前記ワークの下エッジと同じ高さになるように保持され、前記テーブル上の一般面に載っている前記ワークが前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラにより緊張状態とされたときに、前記一般面から離れるように、前記略三角形の穴の縁に下へ傾斜し、下に行くほど狭くなるテーパ面が設けられ
前記テーブル上の一般面であって、前記駆動ローラと前記移動ローラとの間、及び、前記従動ローラと前記移動ローラとの間には、緊張状態にされた前記ワークに向かって張出される張出部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、リング状のワークの内側に、駆動ローラと従動ローラと移動ローラからなる3個のローラを三角形の頂点を形成するように介在させ、前記移動ローラを移動させることで前記ワークを緊張させ、この状態で前記ワークを周回させながら前記ワークの上エッジに存在する可能性のある疵や打痕を検出するリング状ワークの検査装置において、
前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラを収納する略三角形の穴が設けられているテーブルが、前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラに添えられ、このテーブル上の一般面は、前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラにより走行する前記ワークの下エッジと同じ高さになるように保持され、前記テーブル上の一般面に載っている前記ワークが前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラにより緊張状態とされたときに、前記一般面から離れるように、前記略三角形の穴の縁に下へ傾斜し、下に行くほど狭くなるテーパ面が設けられ
前記テーブル上の一般面であって、前記駆動ローラと前記移動ローラとの間、及び、前記従動ローラと前記移動ローラとの間には、緊張状態にされた前記ワークに向かって張出される張出部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、ワークは、複数積層することで無段変速機用ベルトとして用いられる無段変速機用ベルトのリングであることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、テーブル上の一般面は、ワークの下エッジと同じ高さになるように保持され、駆動ローラと移動ローラを収納する穴の縁に下へ傾斜し、下に行くほど狭くなるテーパ面が設けられている。移動ローラを移動させることで、一般面から駆動ローラと移動ローラに向かってワークを載せ替える。載せ替えられたワークの下エッジは、穴又はテーパ面の上方に配置されることで、一般面に接触しない。即ち、ワークの配置に際して、ワークをローラに架けるためのクランプや、このクランプを移動させるためのアクチュエータが必要ない。このため、部品点数の削減が図られ、低い製造コストで回転装置を製造することができる。
加えて、張出部を設けておくことで、載せ替えが終了する直前までワークをテーブルの一般面で支持しておくことができる。具体的には、張出部があることで、ワークは、一般面により支持されている。
逆に、張出部がない場合には、ワークは一般面により支持されていない状態になる。このように張出部を配置することで、載せ替えが終了する直前までワークをテーブルの一般面で支持しておくことができる。載せ替えの距離を短くすることで、ワークの穴への落下を防止することができ、より確実に載せ替えを行うことができる。
請求項2に係る発明では、テーブル上の一般面は、ワークの下エッジと同じ高さになるように保持され、駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラを収納する略三角形の穴が設けられている。移動ローラを移動させることで、一般面から駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラに向かってワークを載せ替える。載せ替えられたワークの下エッジは、略三角形の穴又はテーパ面の上方に配置されることで、一般面に接触しない。即ち、ワークの配置に際して、ワークをローラに架けるためのクランプや、このクランプを移動させるためのアクチュエータが必要ない。このため、部品点数の削減が図られ、低い製造コストで検査装置を製造することができる。
加えて、張出部を設けておくことで、載せ替えが終了する直前までワークをテーブルの一般面で支持しておくことができる。具体的には、張出部があることで、ワークは、一般面により支持されている。
逆に、張出部がない場合には、ワークは一般面により支持されていない状態になる。このように張出部を配置することで、載せ替えが終了する直前までワークをテーブルの一般面で支持しておくことができる。載せ替えの距離を短くすることで、ワークの穴への落下を防止することができ、より確実に載せ替えを行うことができる。
請求項3に係る発明では、ワークは、複数積層することで無段変速機用ベルトとして用いられる無段変速機用ベルトのリングである。無段変速機用ベルトのリングは大量生産されるために、コストダウンが強く求められる。移載クランプを使用する場合に比べ、本発明ではワークを速やかにローラに着脱できるため、検査時間の短縮が可能となり、無段変速機用ベルトのリングの製造コストを下げることができる。リングの製造コストを下げることで、無段変速機用ベルトの製造コストも下げることができる。
本発明に係るリング状ワーク検査装置の斜視図である。 図1の2矢視図である。 本発明に係るテーブルの平面図である。 図2の4−4線断面図である。 リング状ワークをローラにセットする際の作用説明図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 本発明で使用する制御手段のブロック構成図である。 本発明に係るリング状ワークの検査方法を説明するフロー図である。 従来の技術の基本原理を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、リング状ワークの検査装置10は、脚11に支持されたベース12と、このベース12の上面に設けられ略三角形の穴13が設けられているテーブル14と、このテーブル14の穴13の内周側に設けられ無段変速機用ベルト等のリング状のワーク16が架けられる駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19と、駆動ローラ17に繋がれ駆動ローラ17を回転させることでワーク16を周回させる駆動手段21と、移動ローラ19を支持し移動ローラ19を前後方向(図面左右方向)へ移動させる移動手段22と、駆動ローラ17と従動ローラ18の間の上方に配置され周回されるワーク16を撮像する撮像手段23と、この撮像手段23を支持し想像線で示される撮像手段支持ボックス24と、この撮像手段支持ボックス24を昇降可能に支持することで撮像手段23を昇降させる撮像手段昇降器25と、この撮像手段昇降器25を前後方向移動可能に支持することで撮像手段23を前後方向に移動させる撮像手段移動器26と、撮像手段23に繋がれ撮像手段23を制御する制御手段(図8、符号113)とからなる。
このリング状ワークの検査装置10によれば、駆動ローラ17を駆動手段21により回転させることで、ワーク16を周回させる。ワーク16を周回させた状態で上方に設けられた撮像手段23により、ワーク16の上エッジを撮像する。撮像された画像を確認し、合否判定部(図5、符号112)が、ワーク16の合否を判定する。所定の大きさよりも大きな疵や打痕がある場合は、そのワーク16は不合格となる。一方、所定の大きさよりも大きな疵や打痕がない場合には、そのワーク16は合格となる。
即ち、テーブル14と、このテーブル14の穴13の内周側に設けられる駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19と、駆動ローラ17に繋がれ駆動ローラ17を回転させることでワーク16を周回させる駆動手段21と、移動ローラ19を支持し移動ローラ19を前後方向へ移動させる移動手段22とから回転装置28が構成される。この回転装置28によって、ワーク16のセットを行い、ワーク16を回転させる。この回転させているワーク16を撮像することで、検査装置10は検査を行う。
テーブル14の穴13は、ワーク16が駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19に架けられ、緊張状態とされたときに、このワーク16に沿うような形状とされている。
以下、検査装置に統一して説明する。
移動手段22等の詳細について次図で説明する。
図2に示されるように、移動ローラ19は、ピストンロッド31の先端に接続される支持板32によって支持される。ピストンロッド31を前後方向(図面左右方向)に移動させることで、支持板32と共に移動ローラ19も移動され、駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19に架けられるワーク16のテンションが変えられる。
また、駆動ローラ17と従動ローラ18の間に配置されるワーク16を挟むようにして、ワーク16が配置された高さを検出するワーク高さ検出手段33が配置される。ワーク高さ検出手段33は、発光部34と、受光部35とからなる。
テーブル14について次図で詳細を説明する。
図3に示すように、テーブル14に設けられた略三角形の穴13に、駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19は収納されている。このテーブル14の一般面37から穴13に向かって、下がるように傾斜されるテーパ面38が設けられている。
このテーパ面38は、駆動ローラ17の周縁から移動ローラ19に向かって設けられ長い三角形状の第1テーパ面38aと、従動ローラ18の周縁から移動ローラ19に向かって設けられ長い三角形状の第1テーパ面38bと、第1テーパ面38aから駆動ローラ17の周縁に沿って半円状に形成されここから従動ローラ18に向かって直線的に延ばされる第3テーパ面38cと、第2テーパ面38bから従動ローラ18の周縁に沿って半円状に形成されここから駆動ローラ17に向かって直線的に延ばされる第4テーパ面38dとからなる。
テーブル14の一般面37であって、駆動ローラ17と移動ローラ19との間には、緊張状態にされたワーク16に向かって張出される張出部39が形成される。従動ローラ18と移動ローラ19との間にも同様に張出部39が形成されている。
ローラの詳細について次図で説明する。
図4に示されるように、駆動ローラ17は、ベース12に嵌合される駆動ローラ支持ユニット41によって支持される。
駆動ローラ支持ユニット41は、ベース12に嵌合される筒体42と、この筒体42の内周面に上下に配置される軸受43、44と、これらの軸受43、44を介して筒体42に支持される第1回転軸45を主な構成要素とする。
軸受43は、筒体42の内周面に設けられた突起部46により上方への移動を規制され、内輪の下方に配置される内筒47と外輪の下方に配置される外筒48とで下方への移動を規制されている。
突起部46の上面には、軸受43への埃の侵入を防ぐシール49が配置される。
軸受44の下面には、筒体42下端の鍔部51にボルト53、53で固定される蓋体54と、この蓋体54の内周側に配置され軸受44への埃の侵入を防ぐシール55と、このシール55の内周側に配置されシール55の潰れを防ぐカラー56とが配置される。
軸受44は、内筒47及び外筒48により上方への移動を規制され、蓋体54及びカラー56によって下方への移動を規制されている。
カラー56は、ナット57により固定されている。
駆動ローラ17は、第1回転軸45の大径部58上面に載置した上で、ナット59により固定される。
第1回転軸45の下端に、カップリング61が嵌合され、このカップリング61に、駆動手段21の駆動軸62が嵌合される。
駆動手段21は、ベース12から下げられる門型ブラケット64に、ボルト67及びナット68を用いて支持されている。
駆動ローラ17は、ローラ本体71にワーク16が外れることを防止するワーク外れ防止部材72、73をボルト74、75によって固定することで構成されている。
従動ローラ18を支持する従動ローラ支持ユニット77も、駆動ローラ支持ユニット41と同様の構造を備えている。
従動ローラ支持ユニット77は、ベース12に嵌合される筒体78と、この筒体78の内周面に上下に配置される軸受79、81と、これらの軸受79、81を介して筒体78に支持される第2回転軸82を主な構成要素とする。
軸受79は、筒体78の内周面に設けられた突起部83により上方への移動を規制され、内輪の下方に配置される内筒84と外輪の下方に配置される外筒85とで下方への移動を規制されている。
突起部83の上面には、軸受79への埃の侵入を防ぐシール86が配置される。
軸受81の下面には、筒体78下端の鍔部87にボルト88、88で固定される蓋体89と、この蓋体89の内周側に配置され軸受81への埃の侵入を防ぐシール91と、このシール91の内周側に配置されシール91の潰れを防ぐカラー92とが配置される。
軸受81は、内筒84及び外筒85により上方への移動を規制され、蓋体89及びカラー92によって下方への移動を規制されている。
カラー92は、ナットにより固定されている。
従動ローラ18は、第2回転軸82の大径部93上面に載置した上で、ナット94により固定される。
従動ローラ18は、ローラ本体95にワーク16が外れることを防止するワーク外れ防止部材96、97をボルト98、99によって固定することで構成されている。
駆動手段21を作動させ駆動ローラ17が回転されると、これに架けられているワーク16も周回し、ワーク16が周回されることで、従動ローラ18、移動ローラ19も回転される。
第1回転軸45が回転される際、これに接している軸受43、44の内輪、内筒47、カラー56は第1回転軸45と共に回転される。
一方、軸受43、44の外輪、外筒48、蓋体54、シール49、55は回転しない。
第2回転軸82も同様である。
ピストンロッド31を図面表裏方向に移動させることで、移動ローラ19は、図面表裏方向に移動する。
以上に説明した駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19の作用を次に述べる。
図5(a)に示されるように、まず移動ローラ19を後退(図面左側)させておく。次に、テーブル14の一般面37にワーク16を載置する。このとき、ワーク16の内周面側に駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19が納まるようにワーク16を載置する。
次に、(b)に示すように、移動ローラ19を前進(図面右側)させる。これにより、ワーク16はテーブル14の一般面37から徐々に駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19に向かって載せ替えられる。
この状態から、更に移動ローラ19を前進させる。
(c)に示すように、ワーク16に所定のテンションがかかるところまで移動ローラ19を前進させたら、ワーク16の載せ替えが終了する。
このとき、図6に示すように、ワーク16は、従動ローラ18の側面に密着されている。ワーク16は、想像線で示される左側のワーク16aのようにして載置され、移動ローラ(図5(c)、符号19)を前進させることで、想像線で示される右側のワーク16bのようにして、一般面37上を移動される。
一般面37上を移動したワーク16bは、一般面37の縁部102から従動ローラ18へ載せ替えられる。
縁部102から従動ローラ18までの長さが短いと、載せ替えの距離が短くなる。載せ替えの距離を短くすることで、ワーク16の穴13への落下を防止することができ、より確実に載せ替えを行うことができる。
特に、駆動ローラ(図5(c)、符号17)や、従動ローラ18は移動されない。このため、それぞれのローラの近くまで一般面37を延ばしても、他の部品と干渉しない。このため、一般面37の縁部102を、駆動ローラや、従動ローラ18の近くまで延ばすことが望ましい。具体的には、第3テーパ面(図5(c)、符号38c)や第4テーパ面38dを駆動ローラや従動ローラ18に沿って配置する。
ワーク16aは、図5(a)に示されるワーク16に相当し、ワーク16bは、図5(b)に示されるワーク16に相当する。
また、図7に示すように、ワーク16は、従動ローラ18の側面から移動ローラ(図5(c)、符号19)に向かって緊張した状態で掛け渡されている。ワーク16は、想像線で示される右側のワーク16cのようにして載置され、移動ローラを前進させることで、想像線で示される左側のワーク16dのようにして、一般面37(張出部39)上を移動される。
一般面37上を移動したワーク16dは、縁部102から載せ替えられる。
このとき、張出部39を設けておくことで、載せ替えが終了する直前までワーク16をテーブル14の一般面37で支持しておくことができる。具体的には、張出部39があることで、ワーク16dは、一般面37により支持されている。
逆に、張出部39がない場合には、ワーク16eは一般面37により支持されていない状態になる。このように張出部39を配置することで、載せ替えが終了する直前までワーク16をテーブル14の一般面37で支持しておくことができる。載せ替えの距離を短くすることで、ワーク16の穴13への落下を防止することができ、より確実に載せ替えを行うことができる。
ワーク16cは、図5(a)に示されるワーク16に相当し、ワーク16dは、図5(b)に示されるワーク16に相当する。
図5〜図7をまとめると、以下のようにいうことができる。
テーブル14上の一般面37は、ワーク16の下エッジ101と同じ高さになるように保持され、駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19を収納する略三角形の穴13の縁に、下へ傾斜するテーパ面38が設けられている。移動ローラを移動させることで、一般面37から駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19に向かってワーク16を載せ替える。駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19に架けられたワーク16の下エッジ101は、略三角形の穴13の縁がテーパ面38とされることで、一般面37に接触しない。即ち、ワーク16の配置に際して、ワーク16を駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19に架けるためのクランプや、このクランプを移動させるためのアクチュエータが必要ない。このため、部品点数の削減が図られ、低い製造コストでリング状ワークの検査装置10(回転装置)を製造することができる。
加えて、移動ローラ19を移動させるだけでワーク16を駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19に掛けることができる。ワーク16の下エッジ101を浮かせるために、移載クランプを用いる必要がない。加えて、テーブル14を降下させたり、駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19を上昇させる必要がない。即ち、移動ローラ19を移動させるだけで、簡単にワーク16をセットすることができる。簡単にワーク16をセットすることができることで、ワークの検査のための工数が減少し、検査を短時間で行うことができる。
このようにしてセットされたワーク16について検査を行う。検査については次図で詳細に説明する。
図8に示されるように、駆動ローラ17の回転数を計測するために、ロータリエンコーダ等の第1回転検出手段105が、駆動手段21に繋がれる。
従動ローラ18にも、従動ローラ18の回転数を計測するために、ロータリエンコーダ等の第2回転検出手段106が繋がれる。
これらの第1、第2回転検出手段105、106は、得られた回転数について計算を行うための滑り判定部107に繋がれ、この滑り判定部107は、撮像手段23を作動させるための制御部108に繋がれる。制御部108には、ワーク高さ検出手段33も繋がれている。
撮像手段23で撮像されるワーク16の上エッジ111は、モニタ112に映される。
即ち、撮像手段23を制御するための制御手段113は、第1、第2回転検出手段105、106と、滑り判定部107と、ワーク高さ検出手段33と、制御部108とから構成される。
ワーク16の検査を行うには、まず、ワーク高さ検出手段33で、ワーク16の上エッジ111の高さを検出し、上エッジ111から撮像手段23までの距離が所定の距離になるよう撮像手段23を移動させる。
次に、駆動手段21を作動させることで、駆動ローラ17、従動ローラ18、移動ローラ19及びワーク16を回転させる。所定の時間経過後、駆動ローラ17の回転数を第1回転検出手段105で計測し、従動ローラ18の回転数を第2回転検出手段106で計測する。
滑り判定部107は、駆動ローラ17の回転数と従動ローラ18の回転数との差が所定の範囲内にあるかを計算する。この差が所定の範囲内である場合は、制御部108は撮像手段23を作動させてワーク16の検査を開始する。
上エッジ111の画像が合否判定部112で認識され、この合否判定部112が、ワーク16の合否を判断する。
一方、駆動ローラ17の回転数と従動ローラ18の回転数との差が所定の範囲内にない場合は、回転数の差が所定の範囲内になるまで検査を開始しない。
駆動ローラ17は所定の回転数で駆動手段21によって回転されるため、従動ローラ18が空回りすることなどで、駆動ローラ17の回転数と従動ローラ18の回転数とに差が生じる。滑りが生じた状態の上エッジ111を撮像した場合、合否判定部112には実際の大きさと異なる大きさで疵や打痕が映し出される。これにより、実際には合格のはずのワーク16が不合格とされたり、実際には不合格のはずのワーク16が合格とされたりすることが生じ得る。
ワーク16と従動ローラ18との間にスリップが発生しているか否かを判定する。スリップが発生していないとの判定を得た後で検査を開始する。スリップが発生していない状態で検査を行うことで、疵や打痕を正確に撮像することができる。検査の精度を高めることができる。
即ち、回転数の差が所定の範囲内にあることを、検査の開始条件とすることで検査の正確性が高まる。
このリング状ワークの検査装置10を用いたワークの検査方法について、次図で説明する。
図9に示されるようにワークの検査を行うには、まず、ステップ(以下「ST」と記す)10で駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラを囲うようにワークを載置し、移動ローラを前進させることでワークをセットする(ST11)。
セットされたワークの高さをワーク高さ検出手段で検出し(ST12)、ワークの上エッジからの距離が所定の距離になるよう撮像手段を移動させたら(ST13)、駆動手段、駆動ローラを作動させることでワークを周回させる(ST14)。
次に、第1回転検出手段は駆動ローラとしての駆動ローラの回転数R1を計測し(ST15)、第2回転検出手段は従動ローラとしての従動ローラの回転数R2を計測する(ST16)。これらの情報を基に、滑り判定部はR1とR2の差が許容差αよりも大きいか小さいかを判定する(ST17)。
許容差αよりも小さい場合、即ち許容差αに含まれる場合には、撮像手段を作動させることでワークの検査を開始し(ST18)、許容差αよりも大きな場合、即ち許容差αに含まれない場合は、ST16に戻る。
尚、本発明に係るワーク検査装置及び回転装置は、無段変速機用ベルトのリングの検査を例に説明したが、ワークは、これらのものに限定されない。
本発明の検査装置及び回転装置は、無段変速機用ベルトのリングの検査に好適である。
10…リング状ワークの検査装置、13…穴、14…テーブル、16…ワーク(無段変速機用ベルト)、17…駆動ローラ、18…従動ローラ、19…移動ローラ、28…回転装置、37…一般面、38…テーパ面、101…下エッジ、111…上エッジ。

Claims (3)

  1. リング状のワークの内側に、駆動ローラと従動ローラと移動ローラからなる3個のローラを三角形の頂点を形成するように介在させ、前記移動ローラを移動させることで前記ワークを緊張させ、この状態で前記駆動ローラを用いて前記ワークを周回させるリング状ワークの回転装置において、
    前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラを収納する略三角形の穴が設けられているテーブルが、前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラに添えられ、このテーブル上の一般面は、前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラにより走行する前記ワークの下エッジと同じ高さになるように保持され、前記テーブル上の一般面に載っている前記ワークが前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラにより緊張状態とされたときに、前記一般面から離れるように、前記略三角形の穴の縁に下へ傾斜し、下に行くほど狭くなるテーパ面が設けられ
    前記テーブル上の一般面であって、前記駆動ローラと前記移動ローラとの間、及び、前記従動ローラと前記移動ローラとの間には、緊張状態にされた前記ワークに向かって張出される張出部が形成されていることを特徴とするリング状ワークの回転装置。
  2. リング状のワークの内側に、駆動ローラと従動ローラと移動ローラからなる3個のローラを三角形の頂点を形成するように介在させ、前記移動ローラを移動させることで前記ワークを緊張させ、この状態で前記駆動ローラを用いて前記ワークを周回させながら前記ワークの上エッジに存在する可能性のある疵や打痕を検出するリング状ワークの検査装置において、
    前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラを収納する略三角形の穴が設けられているテーブルが、前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラに添えられ、このテーブル上の一般面は、前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラにより走行する前記ワークの下エッジと同じ高さになるように保持され、前記テーブル上の一般面に載っている前記ワークが前記駆動ローラ、従動ローラ、移動ローラにより緊張状態とされたときに、前記一般面から離れるように、前記略三角形の穴の縁に下へ傾斜し、下に行くほど狭くなるテーパ面が設けられ
    前記テーブル上の一般面であって、前記駆動ローラと前記移動ローラとの間、及び、前記従動ローラと前記移動ローラとの間には、緊張状態にされた前記ワークに向かって張出される張出部が形成されていることを特徴とするリング状ワークの検査装置。
  3. 前記ワークは、複数積層することで無段変速機用ベルトとして用いられる無段変速機用ベルトのリングであることを特徴とする請求項2記載のリング状ワークの検査装置。
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