JP5255231B2 - チェーン用シュー - Google Patents

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Description

本発明は、チェーンテンショナアームまたはチェーンガイドに設けられるチェーン用シューに関し、詳細には、シューのチェーン摺動面に形成され、走行中のチェーンの幅方向の振れを規制するための立壁部に関する。
一般に、チェーンは、駆動側のドライブスプロケットおよび従動側のドリブンスプロケット間に架け渡されて用いられるが、チェーンの運転中、両スプロケット間には、チェーンがドライブスプロケットに入り込む側の張り側スパンと、チェーンがドリブンスプロケットに入り込む側の弛み側スパンとが形成される。
通常、チェーンの張り側スパンには、チェーンの走行をガイドするためのチェーンガイドが設けられており、チェーンの弛み側スパンには、チェーンに張力を作用させるためのチェーンテンショナアームが設けられている。これらチェーンガイドおよびチェーンテンショナアームは、チェーンが当接するシューを有している。
シューは、一般に、プラスチック製の部材から構成されており、走行中のチェーンが摺動するチェーン摺動面を有している。シューのチェーン摺動面は長手方向に延びており、その幅方向側縁部には、走行中のチェーンの幅方向の振れを規制する立壁部が形成されている。
従来のシューの立壁部としては、たとえば特開2002−340113号公報の図10や特開平10−19100号公報の図6に示す横断面矩形状のものの他、特開2002−340113号公報の図4に示すような横断面三角形状のものが知られている。また、特開2002−340113号公報の図5や特開平10−19100号公報の図8に示すような横断面台形状のものも知られている。さらに、特開平10−19100号公報の図7には、横断面矩形状の立壁部とチェーン摺動面との接続部分が曲面で接続されたものが記載されている。
特開2002−340113号公報(図4、図5および図10参照) 特開平10−19100号公報(図6、図7および図8参照)
特許文献1の図10や特許文献2の図6に示す横断面矩形状の立壁部の場合、走行中のチェーンの外側面が立壁部と面接触しているため、チェーン走行中の摩擦抵抗が大きく、摩擦ロスが大きいので、チェーンの動力伝達効率が低下するという問題がある。
その一方、特許文献1の図4、図5および特許文献2の図7、図8に示す横断面三角形状や台形状の立壁部の場合には、走行中のチェーンの外側面が立壁部と線接触するので、チェーン走行中の摩擦抵抗を小さくでき、摩擦ロスを低減できることから、チェーンの動力伝達効率の低下を防止できる。
ところが、特許文献2の明細書の段落[0052]には、「図7は曲面状の溝形状を、図8はテーパ状の溝形状をそれぞれ示している。これらの変形例は、チェーンの緊張力を維持するのにも利用されている。チェーン運転中においてチェーンの横方向運動が生じ始めたとき、曲面状およびテーパ状の溝は、チェーンが溝側壁部に乗り上がるのを許容することによって、チェーンの緊張力を維持する。」と記載されている。
ここで、特許文献2の図8に記載された立壁部の傾斜面は、同図に示すように、チェーン摺動面に立てた垂線に対して約45度の角度をなしている。すなわち、特許文献2の段落[0052]には、立壁部のチェーン対向側の面が約45度のテーパ面であれば、チェーンが当該テーパ面を乗り上げ得る点が明確に記載されている。
このようなチェーンの乗り上げは、チェーンの幅方向の振れをともない、チェーンの摺動抵抗が増加するため、チェーンの動力伝達効率を低下させる。
また、特許文献1の図4に記載のものでは、立壁部の傾斜面は、同図に示すように、チェーン摺動面に立てた垂線に対して約55度の角度をなしており、同文献の図5に記載のものでは、立壁部の傾斜面は、同図に示すように、チェーン摺動面に立てた垂線に対して約45度の角度をなしている。したがって、特許文献1の図4および図5に記載のものでは、いずれもチェーンが立壁部の傾斜面に乗り上げる可能性が高く、この場合、上述したように、チェーンの幅方向の振れをともなって、チェーンの摺動抵抗を増加させ、チェーンの動力伝達効率を低下させる。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、チェーン運転時の摩擦ロスを低減できかつチェーンの乗り上げを防止できるチェーン用シューを提供することにある。
請求項1の発明に係るチェーン用シューは、チェーンに張力を作用させるためのチェーンテンショナアームまたはチェーンの走行をガイドするためのチェーンガイドに設けられており、チェーンが摺動するチェーン摺動面を有している。チェーン摺動面の幅方向側縁部には、チェーンの幅方向の振れを規制するための立壁部が形成されるとともに、立壁部が、チェーンと対向する側に向かってチェーン摺動面にまで突出しかつ第1の凹状円弧面を介してチェーン摺動面に接続される第1の凸状円弧面を有し、第1の凸状円弧面は、チェーンがチェーン摺動面と接触しているときに、チェーンの外側面と線接触または点接触するように設けられている。
請求項の発明によれば、立壁部がチェーン対向側に第1の凸状円弧面を有しているので、走行中のチェーンの外側面は第1の凸状円弧面と線接触または点接触し、これにより、チェーン走行中の摩擦抵抗を小さくでき、摩擦ロスを低減できる。その結果、チェーンの動力伝達効率の低下を防止できる。
また、請求項の発明によれば、シューの立壁部のチェーン対向側に形成される面が凸状円弧面であるため、チェーンが当該凸状円弧面に乗り上げるのを確実に防止できる。さらに、請求項1の発明によれば、第1の凸状円弧面が第1の凹状円弧面を介してチェーン摺動面に接続されているので、第1の凸状円弧面がチェーン摺動面から上方に離れた位置に配置されることになり、その結果、第1の凸状円弧面は、チェーン外側面の下端から上方に離れた部分でチェーン外側面と接触する。これにより、チェーン外側面の下端をチェーン幅方向から支持する場合に比べて、チェーンを安定してチェーン幅方向から支持できるようになる。
請求項2の発明では、第1の凹状円弧面の下部に、チェーン摺動面と直交する平坦面が形成されており、当該平坦面は、チェーンがチェーン摺動面と接触しているときに、第1の凸状円弧面とともに、チェーンの外側面と接触するように設けられている。
この場合には、上下に間隔を隔てた第1の凸状円弧面および平坦面でチェーンが幅方向に支持されることになるので、チェーンをより安定して支持できるようになる。
請求項3の発明では、第1の凹状円弧面の下部に、チェーンと対向する側に突出する第2の凸状円弧面が形成されており、第2の凸状円弧面は、チェーンがチェーン摺動面と接触しているときに、第1の凸状円弧面とともに、チェーンの外側面と接触するように設けられている。
この場合には、上下に間隔を隔てた第1、第2の凸状円弧面でチェーンが幅方向に支持されることになるので、チェーンをより安定して支持できるようになる。
請求項4の発明では、第1の凹状円弧面の下部に、チェーンと対向する側に突出しかつ第2の凹状円弧面を介してチェーン摺動面に接続される第2の凸状円弧面が形成されており、第2の凸状円弧面は、チェーンがチェーン摺動面と接触しているときに、第1の凸状円弧面とともに、チェーンの外側面と接触するように設けられている。
この場合には、第2の凸状円弧面が第2の凹状円弧面を介してチェーン摺動面に接続されているので、第2の凸状円弧面がチェーン摺動面から上方に離れた位置でチェーン外側面と接触しており、これにより、上下に間隔を隔てた第1、第2の凸状円弧面でチェーンが幅方向に支持されることと相俟って、チェーンをより一層安定して支持できるようになる。
請求項5の発明では、第1の凸状円弧面が、チェーン摺動面の長手方向に沿って連続して形成されている。
すなわち、この場合には、第1の凸状円弧面が、チェーン摺動面の一側縁部または両側縁部に沿って長手方向に延びる1条または2条(つまり左右1対)の凸状円弧面から構成されている。
請求項6の発明では、第1の凸状円弧面が、チェーン摺動面の長手方向に沿って断続的に形成されている。
すなわち、この場合には、第1の凸状円弧面が、チェーン摺動面の一側縁部または両側縁部に沿ってそれぞれ長手方向に複数個設けられている。
請求項7の発明では、第1の凸状円弧面が、チェーン摺動面の幅方向両側縁部に形成されるとともに、幅方向両側縁部の各凸状円弧状面の少なくとも一部が幅方向に対向配置されている。
すなわち、この場合には、チェーン摺動面の両側縁部に左右一対の凸状円弧面が少なくとも一組設けられている。
請求項8の発明では、第1の凸状円弧面が、チェーン摺動面の幅方向両側縁部に形成されるとともに、幅方向両側縁部の各凸状円弧面のいずれもが幅方向に対向配置されていない。
すなわち、この場合には、チェーン摺動面の両側縁部に設けられた各凸状円弧面が千鳥状に配設されている。
以上のように、本発明に係るチェーン用シューによれば、立壁部がチェーン対向側に第1の凸状円弧面を有しているので、運転中のチェーンの外側面が第1の凸状円弧面と線接触または点接触し、これにより、チェーン運転時の摩擦抵抗を小さくでき、摩擦ロスを低減できる。その結果、チェーンの動力伝達効率の低下を防止できる。しかも、本発明によれば、立壁部が凸状円弧状面を有しているので、チェーンがテーパ面に乗り上げるのを確実に防止できる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図4は本発明の一実施例によるチェーン用シューを説明するための図であって、図1は本実施例によるチェーン用シューを採用するエンジンタイミングシステムの概略構成図、図2は図1のII-II線断面図、図3はチェーン用シューの立壁部の拡大図、図4は図3の立壁部のテーパ面に作用する力の釣り合いを説明するための図である。ここでは、チェーンとしてサイレントチェーンを例にとって説明する。
図1に示すように、このエンジンタイミングシステムは、クランクシャフト1に取り付けられたクランクスプロケット2と、2本のカムシャフト3、5にそれぞれ取り付けられたカムスプロケット4、6と、これらスプロケット2、4、6に架け渡されたサイレントチェーン7とを備えている。なお、図1中、矢印aはクランクシャフト1の回転方向を、矢印bはカムシャフト3、5の回転方向をそれぞれ示している。
サイレントチェーン7の弛み側スパンには、サイレントチェーン7に張力を作用させるためのチェーンテンショナアーム10が配設されており、サイレントチェーン7の張り側スパンには、サイレントチェーン7の走行をガイドするためのチェーンガイド20が配設されている。
チェーンテンショナアーム10は、一端を挿通するピン11に枢支された、例えばアルミダイキャスト製のアーム本体12と、アーム本体12の上に着脱自在に装着された、例えばナイロン66などの樹脂製のシュー13とを有している。アーム本体12の他端には、油圧テンショナ14のピストンロッド14aが当接している。
チェーンガイド20は、両端を挿通するピン21を介してエンジン側に固定された、例えばアルミダイキャスト製のガイド本体22と、ガイド本体22の上に着脱自在に装着された、例えばナイロン66などの樹脂製のシュー23とを有している。
シュー13、23は、図2に示すように、サイレントチェーン7が摺動するチェーン摺動面30を有している。サイレントチェーン7は、複数枚のリンクプレート70を幅方向(図2左右方向)および長手方向(同図紙面垂直方向)に積層して、連結ピン71で各々枢支可能に連結することにより、構成されている。
シュー13、23のチェーン摺動面30の幅方向両側縁部には、サイレントチェーン7の幅方向の振れを規制する左右一対の立壁部31が形成されている。各立壁部31は台形形状を有している。立壁部31は、サイレントチェーン7と対向する側において、先端にいくにしたがいサイレントチェーン7から離れる側に傾斜するテーパ面31aを有している。
図3に示すように、立壁部31のテーパ面31aは、チェーン摺動面30に立てた垂線Pに対してなす角度つまり垂線Pとの挟角αが、0<α≦20°の範囲に設定されている。なお、図3では、α=20°の例が示されている。
角度αを上記範囲に設定したのは、チェーン7が立壁部31のテーパ面31a上に乗り上げないようにするためである。
図4に示すように、シューのチェーン摺動面をS、テーパ面をTとし、チェーン摺動面S上のチェーンが幅方向に振れたときに、チェーンからテーパ面Tに作用する押付力をFとする。チェーンがテーパ面Tの上に乗り上げないための条件は、次式で表すことができる。
μN≧Fsinα …(1)
ただし、μはチェーンおよびシューの間の摩擦係数、Nは押付力Fの分力のうちのテーパ面Tに垂直な成分、αはシューのチェーン摺動面Sに立てた垂線Pに対してテーパ面Tがなす角度である。
ここで、N=Fcosα であるから、これを(1)式に代入すると
μFcosα≧Fsinα
これを整理して
μ≧tanα …(2)
となる。
摩擦係数μに関しては、一般に、チェーンが鋼製部材であり、シューが合成樹脂製部材であって例えばナイロン66から構成されるので、鋼とナイロン66の静摩擦係数の値である μ=0.37(Bowers & Zisman による)を採用する。これを(2)式に代入すると
tanα≦0.37 …(3)
となる。
ここで、0≦α≦45°において、0≦tanα≦1であるから、(3)式を満足するαの値は
α≦tan-10.37
を解いて
α≦20° …(4)
となる。また、テーパ面の前提条件として、α>0であるから、これと(4)式を組み合わせて
0<α≦20° …(5)
となる。
シュー13、23の立壁部31のテーパ面31aの傾斜角である角度αをこのような範囲に設定したことにより、チェーン7の走行開始時にチェーン7がテーパ面31aに乗り上げるのを確実に防止できる。
また、この場合には、立壁部31がチェーン対向側にテーパ面31aを有しているので、運転中のチェーン7の外側面は、立壁部31と線接触する。これにより、チェーン運転時の摩擦抵抗を小さくでき、摩擦ロスを低減できる。その結果、チェーンの動力伝達効率の低下を防止できる。
なお、上述の例では、摩擦係数μとして、静摩擦係数の値を採用したが、チェーンが幅方向に振れる挙動は、ほとんどの場合、チェーンの走行中に生じるものであるため、摩擦係数として動摩擦係数の値を用いるようにしてもよい。
この場合には、上記(2)式において、鋼とナイロン66の動摩擦係数の値として、一般に知られている μ=0.1を採用すると
tanα≦0.1 …(3’)
となる。これを解いて
α≦tan-10.1
より
α≦5° …(4’)
となる。また、テーパ面の前提条件として、α>0であるから、これと(4’)式を組み合わせて
0<α≦5° …(5’)
となる。
このように、シュー13、23の立壁部31のテーパ面31aの角度αを、上記(5’)式で規定される範囲に設定したことにより、チェーン7の走行中にチェーン7がテーパ面31aに乗り上げるのを確実に防止できる。
〔他の実施例〕
前記実施例では、シュー13、23の立壁部31のチェーン対向側の面にテーパ面を形成した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図5ないし図9は、本発明の他の実施例による各種シューを示している。なお、これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
図5ないし図9に示す各実施例においては、シュー13、23の立壁部31のチェーン対向側の面に、少なくとも一つの凸状円弧面が形成されている。各図中、参照符号7Aは、チェーン7の最外側プレートの外側面を示している。
図5に示す例では、凸状円弧面31bが形成されており、凸状円弧面31bの下部が直接チェーン摺動面30に接続されている。チェーン外側面7Aは、凸状円弧面31bの下端に当接している。
図6に示す例では、図5と比べて曲率半径の小さな凸状円弧面31bが形成されるとともに、その下部とチェーン摺動面30との間を接続する凹状円弧面31cが形成されている。チェーン外側面7Aは、凸状円弧面31bの最突出点である黒丸の点と当接している。
図7に示す例では、図6と比べて曲率半径の小さな凸状円弧面31bが形成されるとともに、その下部に、図6と比べて曲率半径の大きな凹状円弧面31cが形成されている。凹状円弧面31cの下部は、チェーン摺動面30に直交しつつ上方にわずかな距離だけ延びる短い平坦面31dに接続されている。チェーン外側面7Aは、凸状円弧面31bおよび平坦面31dと接触している。
図8に示す例は、図7と類似しているが、平坦面31dのかわりに凸状円弧面31eが形成されている点が図7の例と異なっている。チェーン外側面7Aは、凸状円弧面31bおよび凸状円弧面31eと接触している。
図9に示す例では、図8の凸状円弧面31eのかわりに、これよりも曲率半径の小さな凸状円弧面31eと、その下部に接続された曲率半径の小さな凹状円弧面31fとが設けられている。チェーン外側面7Aは、凸状円弧面31bおよび凸状円弧面31eと接触している。
これら図5ないし図9に示すシューによれば、シュー13、23の立壁部31のチェーン対向側に形成される面が凸状円弧面31b、31eであるため、チェーン7が当該凸状円弧面に乗り上げるのを確実に防止できる。
図5の凸状円弧面31bの場合、凸状円弧面31bの最下点でチェーン摺動面30の上に立てた垂線が、凸状円弧面31bの接線となっているので、チェーン7が凸状円弧面31bに乗り上げるのをより確実に防止できる。
また、図6ないし図9の凸状円弧面31bの場合、凸状円弧面31bの最突出点がチェーン摺動面30の上方に位置しているので、チェーンが幅方向に振れた際には、凸状円弧面31bにより、チェーン外側面7A上の上部の位置が支持されることになる。これにより、より安定した支持が可能になる。
さらに、図7ないし図9の場合には、上下に隔てた2つの凸状円弧面31bおよび31e、あるいは上下に隔てた凸状円弧面31bおよび平坦面31dでチェーンが幅方向に支持されることになるので、チェーンをより安定して支持できるようになる。
前記各実施例では、シューの横断面形状についてのみ説明したが、シューの長手方向の形状について図10ないし図13を用いて説明する。これらの図は、いずれもシューの各種平面概略形状を示している。
図10に示す例では、立壁部31が、シュー13、23の長手方向に沿って連続して延びている。立壁部31は、、シュー13、23の長手方向の大部分の領域にわたって配設されかつ当該立壁部31の外側面31Aに対して平行に延びる平行部31Bと、シュー13、23の両端近傍に配設されかつ当該立壁部31の外側面31Aに対してテーパ状に延びるテーパ部31Cとから構成されている。
図11に示す例では、立壁部31が、シュー13、23の長手方向に沿って断続的に複数個配設されている。また、この場合、幅方向に対応する各立壁部31が互いに対向配置されている。
図12に示す例は、図11に示す例と類似しているが、この場合には、幅方向に対応する各立壁部31は対向配置されておらず、千鳥状に配設されている。
図13に示す例では、立壁部31には、平面視半球状の複数の突起31bが設けられている。これらの突起31bは、チェーン摺動面30の側から見ても半球状を有しているか(図5参照)、あるいはチェーン摺動面30の側から見て球状を有している(図6参照)。
図10の例は、図2および図5ないし図9のいずれの実施例にも適用可能である。この場合には、シュー13、23の立壁部31のチェーン対向側の面がチェーン外側面7Aに対して連続して線接触することにより、チェーン走行時の摩擦抵抗を小さくでき、摩擦ロスを低減できる。その結果、チェーンの動力伝達効率の低下を防止できる。
図11および図12の例は、図2および図5ないし図9のいずれの実施例にも適用可能である。この場合には、シュー13、23の立壁部31のチェーン対向側の面がチェーン外側面7Aに対して断続的に線接触することにより、チェーン走行時の摩擦抵抗を小さくでき、摩擦ロスを低減できる。その結果、チェーンの動力伝達効率の低下を防止できる。摺動抵抗を低減できる。
図13の例は、図5および図6の実施例に適用可能である。この場合には、シュー13、23の立壁部31のチェーン対向側の面がチェーン外側面7Aに対して点接触することにより、チェーン走行時の摩擦抵抗をさらに小さくでき、摩擦ロスを一層低減できる。その結果、チェーンの動力伝達効率の低下を防止できる。
本発明の一実施例によるチェーン用シューを採用するエンジンタイミングシステムの概略構成図である。 図1のII-II線断面図である。 図1のチェーン用シューの立壁部の拡大図である。 図3の立壁部のテーパ面に作用する力の釣り合いを説明するための図である。 本発明の他の実施例によるチェーン用シューの横断面図である。 本発明の他の実施例によるチェーン用シューの横断面図である。 本発明の他の実施例によるチェーン用シューの横断面図である。 本発明の他の実施例によるチェーン用シューの横断面図である。 本発明の他の実施例によるチェーン用シューの横断面図である。 本発明の一実施例によるチェーン用シューの平面概略図である。 本発明の他の実施例によるチェーン用シューの平面概略図である。 本発明の他の実施例によるチェーン用シューの平面概略図である。 本発明の他の実施例によるチェーン用シューの平面概略図である。
7: サイレントチェーン
10: チェーンテンショナアーム
13: シュー
20: チェーンガイド
23: シュー
30: チェーン摺動面
31: 立壁部
31a: テーパ面
31b: 凸状円弧面

S: チェーン摺動面
T: テーパ面
P: 垂線

Claims (8)

  1. チェーンに張力を作用させるためのチェーンテンショナアームまたはチェーンの走行をガイドするためのチェーンガイドに設けられ、チェーンが摺動するチェーン摺動面を有するチェーン用シューにおいて、
    前記チェーン摺動面の幅方向側縁部には、チェーンの幅方向の振れを規制するための立壁部が形成されるとともに、前記立壁部が、チェーンと対向する側に向かってチェーン摺動面にまで突出しかつ第1の凹状円弧面を介して前記チェーン摺動面に接続される第1の凸状円弧面を有し、前記第1の凸状円弧面は、チェーンが前記チェーン摺動面と接触しているときに、チェーンの外側面と線接触または点接触するように設けられている、
    ことを特徴とするチェーン用シュー。
  2. 請求項1において、
    前記第1の凹状円弧面の下部には、前記チェーン摺動面と直交する平坦面が形成されており、前記平坦面は、チェーンが前記チェーン摺動面と接触しているときに、前記第1の凸状円弧面とともに、チェーンの外側面と接触するように設けられている、
    ことを特徴とするチェーン用シュー。
  3. 請求項1において、
    前記第1の凹状円弧面の下部には、チェーンと対向する側に突出する第2の凸状円弧面が形成されており、前記第2の凸状円弧面は、チェーンが前記チェーン摺動面と接触しているときに、前記第1の凸状円弧面とともに、チェーンの外側面と接触するように設けられている、
    ことを特徴とするチェーン用シュー。
  4. 請求項1において、
    前記第1の凹状円弧面の下部には、チェーンと対向する側に突出しかつ第2の凹状円弧面を介して前記チェーン摺動面に接続される第2の凸状円弧面が形成されており、前記第2の凸状円弧面は、チェーンが前記チェーン摺動面と接触しているときに、前記第1の凸状円弧面とともに、チェーンの外側面と接触するように設けられている、
    ことを特徴とするチェーン用シュー。
  5. 請求項1において、
    前記第1の凸状円弧面が、前記チェーン摺動面の長手方向に沿って連続して形成されている、
    ことを特徴とするチェーン用シュー。
  6. 請求項1において、
    前記第1の凸状円弧面が、前記チェーン摺動面の長手方向に沿って断続的に形成されている、
    ことを特徴とするチェーン用シュー。
  7. 請求項6において、
    前記第1の凸状円弧面が、前記チェーン摺動面の幅方向両側縁部に形成されるとともに、前記幅方向両側縁部の各凸状円弧面の少なくとも一部が幅方向に対向配置されている、
    ことを特徴とするチェーン用シュー。
  8. 請求項6において、
    前記第1の凸状円弧面が、前記チェーン摺動面の幅方向両側縁部に形成されるとともに、前記幅方向両側縁部の各凸状円弧面のいずれもが幅方向に対向配置されていない、
    ことを特徴とするチェーン用シュー。
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