JP2001227605A

JP2001227605A - チェーンレバー

Info

Publication number: JP2001227605A
Application number: JP2000036334A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Niwa; 健丹羽; Masayuki Beppu; 雅之別府
Original assignee: NTN Corp; NTN Toyo Bearing Co Ltd
Current assignee: NTN Corp
Priority date: 2000-02-15
Filing date: 2000-02-15
Publication date: 2001-08-24

Abstract

(57)【要約】【課題】アームへのシューの取り付けが、密着させて
隙間のないよう装着することができ、シューの浮き上が
りにより発生した問題を解決することができるチェーン
レバーを提供する。【解決手段】上部に凸曲面を有する金属製アーム１３
と、この上部に装着され、チェーンに押接し、上記アー
ム１３に一体結合される合成樹脂製シュー１４とからな
るテンションレバーであって、上記アーム１３の上部と
接する上記シュー１４の弧状内周面１９の曲率半径Ｒ２
を、そのアーム１３の凸曲面１２の曲率半径Ｒ１よりも
僅かに大きく設定し、アーム１３の上部凸曲面１２に対
してシュー１４を密着させて隙間のないよう装着するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、チェーンの走行
を誘導するガイドレバーや、オートテンショナによって
チェーンに押接し、該チェーンに常時適正な張力を与え
るためのテンションレバーのようなチェーンレバーに関
する。

【０００２】

【従来の技術】図１２に示すように、例えば、内燃機関
のクランクシャフトの回転をカム軸に伝達するチェーン
１は、ガイドレバー２によって走行を誘導すると共に、
テンションレバー２ａを介してオートテンショナ３で常
時適正な張力を与えるようになっている。

【０００３】これらチェーンレバーであるガイドレバー
２及びテンションレバー２ａには、小型軽量であること
と同時に強度とチェーン走行部分の円滑性が要求され、
このため、テンションレバーの例として、アルミ製アー
ムと、この上部に装着され、チェーンに押接する合成樹
脂製シューとからなるものが、例えば、実開平４−１１
９６５２号や実開平４−１１９６５２号、実開平３−２
９５２号等ですでに提案されている。

【０００４】上記した従来のテンションレバー２ａは、
図１３のように、弧状に形成されたアルミ製アーム４が
強度を保ち、その上部凸曲面５に装着した弧状の合成樹
脂製シュー６がチェーン走行部分の円滑性を向上させる
ことになる。

【０００５】上記のような従来のテンションレバー２ａ
において、アルミ製アーム４の上部凸曲面５に別体の合
成樹脂製シュー６を装着する場合、アーム４の上部凸曲
面５とシュー６の弧状内周面７の曲率を一致させ、アー
ム４の上部凸曲面５に対してシュー６を密着させること
が最も良いが、現実問題として非常に難しいものであ
る。

【０００６】例えば、図１３で示したように、単品状態
でシュー６の弧状内周面７の曲率半径Ｒ２がアーム４の
上部凸曲面５の曲率半径Ｒ１より小さい（Ｒ１＞Ｒ２）
のとき、これらを組み立てると、シュー６の中央部がア
ーム４の上部凸曲面５から浮き上がって隙間が生じるこ
とになり、チェーンが走行するとシュー６が隙間の分だ
けフワフワと変形移動することになる。

【０００７】このようなシュー６の変形移動の発生は、
アーム４の上部凸曲面５が複数種類の曲率をつなぎ合わ
せた場合でも同様である。

【０００８】また、上記のようなことは、ガイドレバー
２に対してもいえることである。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、チェー
ンの走行時にシュー６が変形動すると、チェーンの走行
がスムーズでなくなり、騒音が発生するばかりでなく、
シュー６に摩耗が生じ、強度的な面からもシュー６の耐
久性に対して不利となるという問題がある。

【００１０】そこで、この発明の課題は、アームへのシ
ューの取り付けが、アームの上部凸曲面に対してシュー
を密着させて隙間のないよう装着することができ、シュ
ーの浮き上がりにより発生した問題を解決することがで
きるチェーンレバーを提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項１の発明は、上部に凸曲面を有する金
属製アームと、この上部に装着され、チェーンに押接
し、上記アームに一体結合される合成樹脂製シューとか
らなるチェーンレバーにおいて、上記アームの上部と接
する上記シュー内周面の曲率半径を、そのアーム上部の
曲率半径よりも僅かに大きく設定した構成を採用したも
のである。

【００１２】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、上記アームが上部に鍔部を有し、断面略Ｔ字状をな
すアルミ合金製とした構造とした構成を採用したもので
ある。

【００１３】請求項３の発明は、請求項１または２の発
明において、上記アームの凸曲面が、複数の曲率からな
る構成を採用したものである。

【００１４】請求項４の発明は、請求項１乃至３の発明
において、上記アームが、チェーン走行方向に直交する
空洞部からなるラーメン構造とした構成を採用したもの
である。

【００１５】請求項５の発明は、請求項１乃至４の発明
において、上記アームの鍔部に、チェーン走行方向に漸
増する傾斜面を持った鋸歯状突起を形成し、この突起に
係合するフック部を側面に、上記アームのチェーン走行
始端部に係合する突状片を一端に、上記シューにそれぞ
れ形成した構成を採用したものである。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例に基づいて説明する。

【００１７】図１に示す第１の実施の形態は、チェーン
レバーとしてテンションレバーを例示し、テンションレ
バー１１は、上部に凸曲面１２を有する円弧状のアルミ
合金等の金属製アーム１３と、この上部凸曲面１２に装
着され、該アーム１３に一体結合されてチェーンに押接
する合成樹脂製のシュー１４とで構成され、上記アーム
１２は、長さ方向に凸曲面１２が所定の幅を有する円弧
状となり、その両端部にシュー１４の係止爪１５が突設
され、チェーン走行方向に直交して貫通する多数の空洞
部１６が設けられてラーメン構造になっており、軽量化
と強度を確保することができると共に、枢止用の取り付
け孔１７とオートテンショナのプランジャー当接部２８
が設けられている。

【００１８】また、シュー１４は、凸曲面１２に適合す
る幅と長さを有し、その両端部に係止爪１５への係合屈
曲部１８が設けられている。

【００１９】上記アーム１３とシュー１４において、ア
ーム１３の上部凸曲面１２と接する上記シュー１４の弧
状内周面１９の曲率半径Ｒ２を、そのアーム１３の上部
凸曲面１２の曲率半径Ｒ１よりも僅かに大きい（Ｒ２＞
Ｒ１）に設定している。

【００２０】このように、シュー１４の弧状内周面１９
の曲率半径Ｒ２をアーム１３の上部凸曲面１２の曲率半
径Ｒ１よりも僅かに大きく設定すると、シュー１４の両
端係合屈曲部１８をアーム１３の係止爪１５に係合して
これらを組み立てたとき、両端係合屈曲部１８間での緊
張により、シュー１４はアーム１３の上部凸曲面１２に
ならって密着することになり、アーム１３の上部凸曲面
１２における中央部でのシュー１４の浮き上がりによる
隙間の発生がなくなる。

【００２１】この結果、図１３で示したと同様にチェー
ンに、テンションレバー１１を介してオートテンショナ
で張力を与えた場合、アーム１３に対するシュー１４の
変形移動がなく安定し、チェーンとの摺動もスムーズと
なり、騒音発生がなくなるだけでなく、シュー１４の摩
耗発生を少なくし、耐久性を向上させることができる。

【００２２】図２に示す第２の実施の形態のテンション
レバー１１は、アーム１３の上部凸曲面１２が複数の曲
率からなる場合の例であり、この上部凸曲面１２に装着
するシュー１４の内周面も上部凸曲面１２に対応する数
の曲率からなり、この例において、シュー１４の弧状内
周面１９の各曲率半径Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８を、そのアーム
１３の上部凸曲面１２の対応する曲率半径Ｒ３、Ｒ４、
Ｒ５よりも僅かに大きい（Ｒ６＞Ｒ３）、（Ｒ７＞Ｒ
４）、（Ｒ８＞Ｒ５）に設定している。

【００２３】このように、アーム１３の上部凸曲面１２
が複数の曲率からなる場合でも、シュー１４の両端係合
屈曲部１８をアーム１３の係止爪１５に係合してこれら
を組み立てたとき、シュー１４はアーム１３の上部凸曲
面１２にならって密着することになり、アーム１３の上
部凸曲面１２における中央部でのシュー１４の浮き上が
りによる隙間の発生がなく、上記した第１の実施の形態
と同様の効果が得られる。

【００２４】図３乃至図５に示す第３の実施の形態にお
いて、テンションレバー１１は、上部に両側へ張り出す
鍔部２１を有する断面略Ｔ字状のアルミ合金製アーム２
２と、このアーム２２の鍔部２１上に装着され、チェー
ンに押接する合成樹脂製シュー２３とで構成され、鍔部
２１の上面が凸曲面２４になっている。

【００２５】上記アーム２２は、長さ方向に円弧状とな
り、鍔部２１よりも下部の位置に、チェーン走行方向に
直交して貫通する多数の空洞部２５が設けられてラーメ
ン構造になっており、軽量化と強度を確保することがで
きると共に、鍔部２１の両側で円弧の内周面側に、チェ
ーン走行方向に漸増する傾斜面をもった鋸歯状突起２６
が長さ方向に所定の間隔で複数設けられ、このアーム２
２のチェーン走行始端部側に枢止用の取り付け孔２７と
オートテンショナのプランジャー当接部２８が設けられ
ている。

【００２６】上記プランジャー当接部２８は、図５
（Ｃ）の如く、アーム２２から突出する支持部材２９の
端部に、チェーン走行方向に直交して転がり軸受用ロー
ラ３０を圧入して形成されている。このプランジャー当
接部２８に転がり軸受用ローラ３０を圧入したことによ
り、図９のように、オートテンショナ３のプランジャ３
ａを該ローラ３０に当接させると、オートテンショナ３
のプランジャ３ａにモーメントが作用しなくなり、シリ
ンダの摩耗が軽減される。また、ローラ３０とプランジ
ャ３ａの当接部分が線接触であり、当接部分の摩耗に対
しても有効である。

【００２７】前記合成樹脂製シュー２３は、上記鍔部２
１の上部に対して全長に重なる長さを有し、鍔部２１と
同様長さ方向に円弧状になっていると共に、その上部の
面が両側に一対のチェーンガイド３１、３２を設けてチ
ェーン走行溝３３となり、この走行溝の底面が平滑なチ
ェーン走行面になっている。

【００２８】図７のように、上記両側に設けた一対のチ
ェーンガイド３１、３２は高さが異なり、高さの低いチ
ェーンガイド３１は、チェーン１の加締ピン１ａとの当
接を避けるように、加締ピン１ａとの間に隙間ａを形成
する高さに設定され、また、高さの高いチェーンガイド
３２は、チェーン１の加締ピン１ａの当接を避けるよう
に内側が上記チェーンガイド３１と同じ高さで低くなる
段付に形成されている。上記チェーン１の加締ピン１ａ
は、加締め部端面の面粗さを良くできないため、一対の
チェーンガイド３１、３２を加締ピン１ａとの当接を避
けるようにすることにより、摩損の発生を防止できる。

【００２９】図６のように、両側に設けた一対のチェー
ンガイド３１、３２の両端部の間隔は、外端に向けて漸
増させ、チェーン走行溝３３に対するチェーン１の出入
りにチェーンガイド３１、３２が干渉することのないよ
うにしている。

【００３０】また、合成樹脂製シュー２３は、射出成形
加工により量産できるようにするのが望ましく、このた
め、一対のチェーンガイド３１、３２の一方を低くする
のが有効である。

【００３１】即ち、図８は、合成樹脂製シュー２３の射
出成形に用いる金型を例示し、分割金型３４と３５の合
わせ面の部分で高さの高いチェーンガイド３２を形成す
るようにし、高さの低いチェーンガイド３１側から押し
出しピン３６により、この低いチェーンガイド３１の無
理抜き工法を採用することにより、合成樹脂製シュー２
３の射出成形加工が可能になる。

【００３２】上記合成樹脂製シュー２３は、両側面に、
円弧の内側に向けて突出し、鍔部２１の鋸歯状突起２６
に係合するＬ字状のフック部３７と、一端に鍔部２１の
チェーン走行始端部に係合する突状片３８を設けて形成
されている。

【００３３】この両側のフック部３７は、図５のよう
に、アーム２２の鍔部２１に対して外接し、鋸歯状突起
２６の配置条件に合わせた数と配置で設けられている。

【００３４】図示の場合、アーム２２の鍔部２１に対し
て鋸歯状突起２６を、両側交互に千鳥状の配置で形成
し、合成樹脂製シュー２３のフック部３７もこれに合わ
せて両側交互に千鳥状の配置で設けた例を示している
が、鋸歯状突起２６とフック部３７は、それぞれ左右対
称状の配置で設けてもよい。

【００３５】上記第３の実施の形態において、上述した
第１の実施の形態と同様、アーム２２の上部凸曲面２４
と接する上記シュー２３の弧状内周面３９の曲率半径Ｒ
２を、そのアーム２２の上部凸曲面２４の曲率半径Ｒ１
よりも僅かに大きい（Ｒ２＞Ｒ１）に設定している。

【００３６】この発明の第３の実施の形態のテンション
レバー１１は、上記のような構成であり、合成樹脂製シ
ュー２３をアーム２２に装着する方法は、合成樹脂製シ
ュー２３をアーム２２のチェーン走行始端部に臨ませ、
アーム２２の鍔部２１に対して合成樹脂製シュー２３と
そのフック部３７をチェーン走行方向に沿って挿入して
いく。この場合、アーム２２の鍔部２１に形成した鋸歯
状突起２６に、合成樹脂製シュー２３のフック部３７が
除々に弾性変形しながら鋸歯状突起面２６上を移動し、
鋸歯状突起２６の段差部にきたとき、その弾性復帰によ
って該段差部に係合する。

【００３７】合成樹脂製シュー２３をアーム２２に装着
し終わると、合成樹脂製シュー２３の端部に形成した突
状片３８がアーム２２のチェーン走行始端部に当接し、
この状態で全フック部３７が各鋸歯状突起２６に係合
し、アーム２２に対して合成樹脂製シュー２３は抜け止
め状に固定化され、図９に示す使用状態において、取り
付け孔２７による軸４０への取り付けで、合成樹脂製シ
ュー２３がオートテンショナ３によってチェーン１に押
接し、該チェーン１に常時適正な張力を与える使用状態
において、チェーン１が合成樹脂製シュー２３の外周面
を摺動しても、その摩擦力により、アーム２２に対して
合成樹脂製シュー２３のガタツキ発生が抑えられ、合成
樹脂製シュー２３が脱落することはない。

【００３８】このようなアーム２２へのシュー２３の装
着状態において、シュー２３はアーム２２の上部凸曲面
２４にならって密着することになり、アーム２２の上部
凸曲面２４における中央部でのシュー２３の浮き上がり
による隙間の発生がなく、上記した第１の実施の形態と
同様の効果が得られることになる。

【００３９】次に、図１０に示す第４の実施の形態のテ
ンションレバー１１は、アーム２２に設けた多数の空洞
部２５を底付で交互の配置とし、ラーメン構造の強度を
更に向上させるようにしたものである。

【００４０】図１１に示す第５の実施の形態のテンショ
ンレバー１１は、アーム２２の鋸歯状突起２６を鍔部２
１の側面に設け、合成樹脂製シュー２３のＬ字状のフッ
ク部３７はその側面が鋸歯状突起２６に係合するように
なっており、合成樹脂製シュー２３をアーム２２に装着
する方法は、上記した第３の実施の形態と同様の手順で
行える。

【００４１】上記第４と第５の実施の形態においても、
上述した第１の実施の形態と同様、アーム２２の上部凸
曲面２４と接する上記シュー２３の弧状内周面３９の曲
率半径Ｒ２を、そのアーム２２の上部凸曲面２４の曲率
半径Ｒ１よりも僅かに大きい（Ｒ２＞Ｒ１）に設定して
いる。

【００４２】また、上記第３乃至第５の各実施の形態に
おいて、上述した第２の実施の形態と同様、アーム２２
の上部凸曲面２４が複数の曲率からなり、この上部凸曲
面２４に装着するシュー２３の弧状内周面３９も上部凸
曲面２４に対応する数の曲率を有し、シュー２３の弧状
内周面３９の各曲率半径を、そのアーム２２の上部凸曲
面２４の対応する曲率半径よりも僅かに大きく設定した
構造を採用してもよい。

【００４３】なお、各実施の形態では、チェーンレバー
としてテンションレバーを例示したが、チェーンの走行
を誘導するガイドレバーに、上記した各実施の形態の構
造を採用することができる。

【００４４】

【発明の効果】以上のように、この発明によると、アー
ムの上部凸曲面と接する上記シュー内周面の曲率半径
を、そのアーム上部凸曲面の曲率半径よりも僅かに大き
く設定したので、シューをアームに装着してこれらを組
み立てたとき、シューはアームの上部凸曲面にならって
密着することになり、アームの上部凸曲面における中央
部でのシューの浮き上がりによる隙間の発生がなくな
り、この結果、アームに対するシューの変形移動がなく
安定し、チェーンとの摺動もスムーズとなり、騒音発生
がなくなるだけでなく、シューの摩耗発生を少なくし、
耐久性を向上させることができる。

【００４５】また、アームに対する合成樹脂製シューの
装着が、アームの鋸歯状突起と合成樹脂製シューのフッ
ク部により抜け止めすることにより、アームのチェーン
走行始端部側から合成樹脂製シューを挿入することで行
え、一方からの組み付けが容易であり、しかもアームに
対する合成樹脂製シューの装着が確実に行え、チェーン
の走行によって合成樹脂製シューがガタついたり脱落す
るようなことがなくなる。

【００４６】また、アームを空洞部によるラーメン構造
とすることにより、軽量化と強度の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）はチェーンレバーであるテンションレバ
ーの第１の実施の形態を示す分解状態の正面図、（Ｂ）
は同組み立て状態の正面図

【図２】テンションレバーの第２の実施の形態を示す分
解状態の正面図

【図３】（Ａ）はテンションレバーの第３の実施の形態
を示す正面図、（Ｂ）は同テンションレバーのアームと
合成樹脂製シューを分解して示す正面図

【図４】同上のテンションレバーのアームと合成樹脂製
シューの分解斜視図

【図５】（Ａ）は同上のテンションレバーにおけるアー
ムに合成樹脂製シューを挿入する途中の斜視図、（Ｂ）
は図２（Ａ）の矢印ｂ−ｂに沿う拡大断面図、（Ｃ）は
図２（Ａ）の矢印ｃ−ｃに沿う拡大断面図

【図６】同上のテンションレバーにおける合成樹脂製シ
ューの平面図

【図７】同上のテンションレバーとチェーンの関係を示
す縦断面図

【図８】同上のテンションレバーの形成金型を示す縦断
面図

【図９】同上のテンションレバーの使用状態を示す正面
図

【図１０】（Ａ）はテンションレバーの第４の実施の形
態を示す正面図、（Ｂ）は（Ａ）の矢印ｂ−ｂに沿う拡
大断面図、（Ｃ）は（Ａ）の矢印ｃ−ｃに沿う拡大断面
図

【図１１】（Ａ）はテンションレバーの第５の実施の形
態を示すアームの正面図、（Ｂ）は（Ａ）の矢印ｂ−ｂ
に沿うアームと合成樹脂製シューの結合状態を示す拡大
断面図、（Ｃ）は同上のアームに合成樹脂製シューを挿
入する途中の斜視図

【図１２】従来のチェーンレバーであるガイドレバーと
テンションレバーを示す使用状態の正面図

【図１３】従来のテンションレバーの具体的な構造を示
す正面図

【符号の説明】

１１テンションレバー１２凸曲面１３アーム１４シュー１５係止爪１６空洞部１７取り付け孔１８係合屈曲部１９弧状内周面２１鍔部２２アーム２３合成樹脂製シュー２４凸曲面２５空洞部２６鋸歯状突起２８ロッド当接部３０軸受用ローラ３１チェーンガイド３２チェーンガイド３３チェーン走行溝３７フック部３８突状片

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上部に凸曲面を有する金属製アームと、
この上部に装着され、チェーンに押接し、上記アームに
一体結合される合成樹脂製シューとからなるチェーンレ
バーにおいて、上記アームの上部と接する上記シュー内
周面の曲率半径を、そのアーム上部の曲率半径よりも僅
かに大きく設定したことを特徴とするチェーンレバー。
【請求項２】上記アームが上部に鍔部を有し、断面略
Ｔ字状をなすアルミ合金製としたことを特徴とする請求
項１に記載のチェーンレバー。
【請求項３】上記アームの凸曲面が、複数の曲率から
なることを特徴とする請求項１または２に記載のチェー
ンレバー。
【請求項４】上記アームが、チェーン走行方向に直交
する空洞部からなるラーメン構造としたことを特徴とす
る請求項１乃至３の何れかに記載のチェーンレバー。
【請求項５】上記アームの鍔部に、チェーン走行方向
に漸増する傾斜面を持った鋸歯状突起を形成し、この突
起に係合するフック部を側面に、上記アームのチェーン
走行始端部に係合する突状片を一端に、上記シューにそ
れぞれ形成したことを特徴とする請求項１乃至４の何れ
かに記載のチェーンレバー。