JP5548063B2 - 衣服のウエストサイズ調節具及びそのウエストサイズ調節具を備えた衣服 - Google Patents

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Description

本発明は、衣服(例えば、ズボン、スカート等)のウエスト部に取着してウエスト周りのサイズを変更できる、ウエストサイズ調節具と、そのウエストサイズ調節具を取着してなる衣服等に関する。
従来、ズボン、スカート等(以下、「衣服」という。)のウエスト部のサイズを調節するためのウエストサイズ調節具が公知である。このような衣服のウエストサイズ調節具のうち、特に、堅牢で耐久性に優れた、金属製のウエストサイズ調節具として本出願人がしたものとしては、例えば、ウエストサイズが自動調節できるようにウエスト帯の単一又は両側で開閉する打合せ部の一方の端部内面に取付けられる可動鉤ホックと、ウエスト帯の前記打合せ部の他方の端部外面に取付けられて前記可動鉤ホックの鉤片を掛止する受止具との一対からなり、前記可動鉤ホックが、弾性体収納空間及び摺動レールを形成した装着体と、掛け用隙間を確保して折返し形成した鉤片(32)を具備し且つ前記摺動レールに対するガイド手段となるレール覆縁によりスライドする鉤ホック主体と、これらの間となる弾性体収納空間に介装する弾性体とからなる調整用鉤ホックであって、前記可動鉤ホックと受止具とを、ウエストに沿って湾曲するとともに、前記レール覆縁には、摺動レールに当接する左右1対若しくは2対の突起を形成したことを特徴とする調整用鉤ホック(例えば、特許文献1参照。)が公知である。
上記特許文献1に係る調節用鉤ホックは、内蔵する弾性体(主として金属製の圧縮コイルバネ)を使用することで、着用者のウエストサイズの増減に応じて自動的に微調節を行うものである。
一方、本出願人がした衣服等のウエスト調節具についての他の出願として、衣類のウエスト部分を切り込んで形成した重なり部分の片面内側に配置したレール紐と、前記レール紐上をスライド可能であるとともに、特定の位置で係止可能なバックルと、前記バックルと前記重なり部分の他方の面を繋ぐ弾性体からなることを特徴とするウエストサイズの二段調整具(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
上記特許文献2に係るウエスト調節具は、ウエストサイズの調節範囲をできるだけ大きくとることにより長期間にわたる体型変化に対応でき、且つ、微調節を自動的に行うことにより短時間の変化に対応できるウエストサイズの調節具である。
特開2002−17409号公報 特開2004−183190号公報
上記特許文献1に係るウエスト調節具は、堅牢で耐久性に優れた構成であり、且つ、ウエストサイズの微調節を自動的に行うことができる点で優れている。
しかしながら、上記特許文献1に示す金属製のウエスト調節具は、長期間にわたる体型変化による大幅なウエストサイズの増減には対応することができない点で改良の余地があった。
上記特許文献2に係るウエスト調節具は、バックルと重なり部分の他方の面を繋ぐ弾性体を利用することによって、上記特許文献1では不可能であった、長期間にわたる体型変化と、ウエストサイズの微調節を自動的に行うことができるウエストサイズの調節具である点で非常に優れたものである。
しかしながら、上記特許文献2に係るウエスト調節具は、基本構成として、長期間にわたる体型変化と、ウエストサイズの微調節を実現するために夫々帯状体を利用し、更に自動的なウエスト調節のために折返したゴム紐を主とする弾性体を利用することもあり、多数の帯状体がウエスト調節箇所に重なった状態で存在するため、生地の重なりが増加して嵩高くなりやすい傾向を生じるとともに、調節に際して帯の判別が行いがたくなる点、製造工数が増加してコスト高となる点において、改良の余地があった。
また、上記特許文献2に係るウエスト調節具は、主としてゴム紐による弾性を利用するため、特許文献1の金属製のウエスト調節具と比べて、洗濯等を繰り返すことで弾性の低下を招来し易い点で、改良の余地があった。
更には、同特許文献2の実施例7に示すように、一定の構成によって、ウエスト調節箇所を薄手とすることが可能であるが、薄手とすることで、調節位置が段階的にしか行えなくなり、調節一箇所ごとに係止部を設ける必要が生じて製造コストが上昇する点に、依然として改良の余地があった。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、堅牢で耐久性に優れ、ウエスト調節位置に、複数本の帯体を利用することなく、長期間にわたる体型変化に対応でき、且つ、ウエストサイズの微調節を自動的に行うことができ、製造コストの低減を行える、優れたウエストサイズの調節具の提供を、発明が解決しようとする課題とする。
基体と、該基体に保持されるバネと、該バネの付勢に抗して微調節幅で基体上を移動するスライダとを備えたウエストサイズ調節具において、スライダは、スライダ本体と該スライダ本体に枢着される操作レバーを備え、衣服のウエスト部にその両端が取着されるウエスト帯に対して前記スライダ本体と操作レバーで挟持可能として、ウエスト帯に対してスライダがスライド可能となることを特徴とするウエストサイズ調節具を、課題を解決するための手段とする。
請求項1に係る発明によれば、基体と、該基体に保持されるバネと、該バネの付勢に抗して微調節幅で基体上を移動するスライダとを備えたウエストサイズ調節具において、スライダは、スライダ本体と該スライダ本体に枢着される操作レバーを備え、衣服のウエスト部にその両端が取着されるウエスト帯に対して前記スライダ本体と操作レバーで挟持可能として、ウエスト帯に対してスライダがスライド可能となるものとしたから、スライダ本体と操作レバーの間にウエスト帯を通してそのウエスト帯の両端をウエスト部の打合せ部の一方に縫着し、打合せ部の他方に当該ウエストサイズ調節具の基体を取着することによって、前記ウエスト帯に対して操作レバーを係脱させるだけで、ズボン、スカート等のウエスト部のサイズ調節を簡単に行うことができ、且つ、基体内に保持されるバネの付勢によりスライダ位置の自動的な微調節が行える。
そして、当該構成によって、調節に必要な帯状体を、ウエスト帯一本のみとすることができるので、調節する際に容易に調節手段を識別でき、簡単な操作で大幅なウエストサイズの調節を行え、堅牢で耐久性に優れ、より製造コストを低減でき、ウエストサイズ調節箇所の嵩張りを抑えることができる。
請求項2に係る発明によれば、上記請求項1に係る発明の構成を備えた上で、スライダは、スライダ本体と該スライダ本体の上面から上方に軸受部を立設した構成とし、操作レバーは、軸受部に枢着されるレバー軸部とウエスト帯を固定する係止部と回動端となるレバー先板部とを備え、操作レバーの開放状態でスライダの上面と操作レバーとの間に開口を形成し、操作レバーの閉塞状態でスライダの上面と操作レバーの係止部でウエスト帯を挟持固定することから、上記請求項1に係る発明の作用効果を、非常に簡素且つコンパクトな構成で実現することができる。
請求項3に係る発明によれば、上記請求項1又は請求項2に係る発明の構成を備えた上で、基体は、基体底板と、スライダの移動を案内するスライダガイド部と、フック部材のフックを格納するためのフック先端収納部を備え、フック先端収納部の高さ寸法が、基体における基体底面からスライダガイド部までの高さ寸法以下であるものとしたから、フックを案内収納するフック先端収納部を兼備したことによって、生地に対する取着が容易に行え、安全性にも優れ、フック先端収納部とスライダ後端部とが接触することなく、より十分なスライダの調節幅を確保し、機能性に優れた、ウエストサイズ調節具を提供することができる。
また請求項4に係る発明によれば、上記請求項1、請求項2又は請求項3に係るウエストサイズ調節具を備えたことから、上記請求項1、請求項2又は請求項3に係る発明の作用効果を奏する上に、ウエスト調節箇所が、洗濯耐久性に優れ、調節箇所の嵩張りを抑えることで、長期に亘って概観体裁に優れ、より低廉な衣服を提供することができる。
本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具を示す斜視図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具の分解状態を示す斜視図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具の(a)正面図、(b)背面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具の(a)右側面図、(b)左側面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具の平面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具の基体を示す(a)正面図、(b)背面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具の基体を示す(a)平面図、(b)図6(a)のA−A断面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具の基体を示す(a)左側面図、(b)右側面図である。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具のスライダを示す(a)正面図、(b)背面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具のスライダを示す(a)平面図、(b)右側面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具のスライダを示す(a)図9(a)のB−B断面図、(b)図10のC−C断面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具の操作レバーを示す(a)正面図、(b)背面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具の操作レバーを示す(a)平面図、(b)右側面図、(c)左側面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具のフック部材を示す(a)正面図、(b)背面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具のフック部材を示す(a)平面図、(b)右側面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具における操作レバーと基体の上面との(a)開放時、及び、(b)閉塞時の関係を示す説明断面図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具を衣服のウエスト部Wに取着した状態を示す、(a)平面図、及び(b)正面側説明図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具を衣服のウエスト部Wに取着した状態で、バネの反発弾性に抗して基体に対しスライダが移動した微調節状態を示す(a)平面図、及び(b)正面側説明図。 本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具を、フック部材を被覆した状態で、衣服のウエスト部Wに取着した状態を示す平面図及び正面側説明図。
基体と、該基体に保持されるバネと、該バネの付勢に抗して微調節幅で基体上を移動するスライダとを備えたウエストサイズ調節具において、スライダは、スライダ本体とスライダ本体に枢着される操作レバーを備え、スライダは、スライダ本体と該スライダ本体の上面から上方に軸受部を立設した構成とし、操作レバーは、軸受部に枢着されるレバー軸部とウエスト帯を固定する係止部と回動端となるレバー先板部とを備え、操作レバーの開放状態でスライダの上面と操作レバーとの間に開口を形成し、操作レバーの閉塞状態でスライダの上面と操作レバーの係止部でウエスト帯を挟持固定可能として、ウエスト帯に対してスライダがスライド可能となるウエストサイズ調節具としたので、従来、金属製のウエストサイズ調節具ではなし得なかった、微調節及び大幅な調節を可能とする金属製のウエストサイズ調節具を実現した。また、本発明によって、微調節及び大幅な調節を可能とするウエストサイズ調節具に、堅牢で耐久性に優れ、低廉な提供を可能とした。更に、基体にフックを案内収納するフック先端収納部を兼備したことによって、生地に対する取着が容易に行え、安全性にも優れたウエスト調節具を実現した。また、フック先端収納部の高さを基体の底面からスライドガイド部の上面までの高さ寸法以内としたことによって、フックが外部に露出することを防止した上記安全性を確保した上で、フック先端収納部とスライダ後端部とが接触することなく、より十分なスライダの調節幅を確保したウエストサイズ調節具を実現した。
図1乃至図5は本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具Tの全体構成を示す。本発明のウエストサイズ調節具Tの底面図は平面図と対称につき省略している。図6乃至図8は同実施例に係るウエストサイズ調節具Tの構成部品である基体4を示す。基体4の底面図は平面図と対称につき省略している。図9乃至図11は同実施例に係るウエストサイズ調節具Tの構成部品であるスライダ2を示す。スライダ2の底面図は平面図と対称につき省略している。図12及び図13は同実施例に係るウエストサイズ調節具Tの構成部品である操作レバー1を示す。操作レバー1の底面図は平面図と対称につき省略している。図14及び図15は同実施例に係るウエストサイズ調節具Tを衣服のウエスト部に取着するためのフック部材5を示す。フック部材5の底面図は平面図と対称につき省略している。またフック部材5の左側面図は右側面図と対称につき省略している。図16は本発明の実施例に係る本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具における操作レバーと基体の上面との(a)開放時、及び、(b)閉塞時の関係を示す説明断面図である。図17は本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具を衣服のウエスト部Wに取着した状態を示す、(a)平面図、及び(b)正面側説明図であり、図18は図17に示す状態から、バネの反発弾性に抗して基体に対しスライダが移動した微調節状態を示す(a)平面図、及び(b)正面側説明図である。図19は、本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具Tのウエスト部に対する他の取付構造であって、フック部材5のフック基体50が外部に露出しない構成としたものである。
本発明の実施例に係るウエストサイズ調節具Tは、金属製のウエストサイズ調節具Tであり、衣服のウエスト調節部に設けた一本のウエスト帯を使用することで、長期間の体型変化に伴う大幅なウエストサイズの増減に応じた調節が行え、且つ、常に衣服の着用中でのウエストサイズの自動的な微調節を行うものである。
実施例に係るウエストサイズ調節具Tは、基本構成として、基体4と、該基体4に保持されるバネ3と、前記バネ3の付勢に抗して基体4上を摺動可能となるスライダ2とによって構成される。そして、前記スライダ2上には、操作レバー1が枢着される。本実施例に示す上記の操作レバー1、スライダ2、バネ3、基体4はいずれも、金属材料で形成されており、操作レバー1、スライダ2、基体4はいずれも真鍮製とし、バネ3はステンレスで形成している。以下、各構成について具体的に説明する。
本実施例に係るウエストサイズ調節具Tにおける基体4は、長さ寸法約33mm、高さ寸法H1(即ち、基体4における基体底面40からスライダガイド部42までの高さ寸法)が約3mm程度の大きさを有するものであり、図6乃至図8に示すように、長手に連続する基体底板40の両側部40aから垂直に基体側壁41を形成し、基体側壁41の上縁部から左右外側へ長板状のスライダガイド部42を設けている。スライダガイド部42の先端には、屈曲したスライダ抜止部43を設けた構成である。
前記基体底板40には、プレス加工によってバネ3を保持するためのバネ保持部44を形成している。バネ保持部44は、起立部44aと該起立部44aの上端から前方へ屈曲されたバネガイド片44bとを有する。バネ保持部44のプレス加工による形成に伴って、基体底板40には抜き穴40cが形成される。
基体底板40と左右の基体側壁41と、バネ保持部44によって囲まれる空間をバネ収納空間45とする。
また、基体底板40の先端側には、衣服の生地に対して基体4の先端側を縫合糸L1で縫着するための縫着用穴部48を設けている。
基体底板40から連続して後方に徐々に太幅となる延設部40bを形成し、更に延設部40bから、後記フック用ガイド片47を除き一定幅で連続する基体底板後部40dを形成し、プレス加工で当該基体底板後部40dを前方へ巻込み筒状とした高さ寸法H2が約2.8mm程度となるフック先端収納部46を設けている。また、フック先端収納部46の左右上端位置から斜め下方へ俯角30°程度で突出する舌片状のフック用ガイド片47を一体として設けている。
実施例に係るウエストサイズ調節具Tのスライダ2は、長さ約18mm、幅約16mm、高さ約6.5mm程度の大きさを有するものであり、図9乃至図11に示すように、スライダ本体20の先端部に下方へ折曲して延設したバネ抑え部23を備える。
また、スライダ本体20の左右側部のうち長手方向(前後方向)の先端から中央部にかけて、前記スライドガイド部42に対してスライダ2を摺動させるためのガイド保持部22を有する。ガイド保持部22はスライダ本体20の左右側面から下方へ折曲延設される本体側板22aと該本体側板22aの先端から内側へ折曲延設されるガイド下板22bを備える。尚、本実施例では、本体側板22aの長手中央部位置にはガイド下板22bのない切欠部22cとしている。
スライダ本体20のスライダ後端部25における左右側部には、夫々、上方へ折曲延設した軸受部21を設けている。軸受部21は中央に軸穴21aを備える。
実施例に係るウエストサイズ調節具Tの操作レバー1は、長さ約13mm、幅約16.5mm程度の大きさを有するものであり、図12及び図13に示すように、板状を有し、後端側の左右側面にレバー軸部10を突出形成し、レバー軸部10よりも前方側に山状に湾曲する第一湾曲部11を備え、第一湾曲部11よりも先端側に、第一湾曲部11と平行する谷状の第二湾曲部12を有する。ここで、第一湾曲部11より後端側をレバー後板部15、第一湾曲部11と第二湾曲部12の間をレバー中板部14、第二湾曲部12より先端側をレバー先板部13とする。
レバー後板部15の後端には、本発明における係止部として、先端側に向かって幅が減少する山切状輪郭を有する係止歯16を左右に亘って連続して形成してある。係止歯16は、レバー後端部15に対して約25°〜30°程度、内側へ傾斜して設けてある。
基体4のバネ保持部44の先端をバネ3のバネ後端部31に通し、バネ後端部31がバネ保持部44の起立部44aに当接した構成とする。
また、基体4のスライダガイド部42を、スライダ2のガイド保持部22によって摺動可能に握持して、スライダ2のバネ抑え部23の内側面に、バネ3のバネ先端部30が当接した構成とする。
当該構成によって、基体4に対してスライダ2が後方へスライドすると、バネ3の反発弾性力を生じ、スライダ2を前方へ復帰させる力が作用する。当該構成によって、ウエストサイズの微小な増加に対してウエストサイズに適合させる方向(即ちウエストを締め付ける方向)へスライダ2を移動させることができ、衣服等のウエストサイズを自動的に微調節できる。図18は図17の通常状態からウエストサイズが増加する方向へ、バネ3の反発弾性に抗して(バネ3を圧縮して)基体4に対しスライダ2が移動し、自動的な微調節を行った状態を示すものである。
操作レバー1の左右のレバー軸部10は、スライダ2の軸受部21の左右の軸穴21aに枢支した構成とする。図16(a)に示すように、操作レバー1の先端側が上方に位置した状態で、スライダ2の上面24と操作レバー1との間にウエスト帯WBを通すための開口6が形成される。また、図16(b)に示すように、操作レバー1の先端側がスライダ2の上面24(スライダ2に、スライド用のウエスト帯WBが取着された場合には、ウエスト帯WBの上面)に当接した状態で、係止歯16が、スライダ2の上面24に対して略垂直に配置される。
操作レバー1の先端を上方位置に持ち上げる操作によって、ウエスト部Wの打合せ部の一方に縫着されたウエスト帯WBに対するスライダ2の位置を移動させ、操作レバー1の先端を前方へ倒すことにより新たな調節位置でウエスト帯WBを固定することで、長期間の体型変化に伴う大幅なウエストサイズの増減に応じた調節手段として機能することができる。
本実施例に係るウエストサイズ調節具Tを衣服等のウエスト部Wに取着する際に、ウエストサイズ調節具Tを衣服の生地に対して取着するためのフック部材5を用いる。
フック部材5は、長さ約7mm、幅約16mm程度の大きさを有するものであり、図14及び図15に示すように、板状のフック基板50の左右両端から上方へ、先端が尖った形状を有するフック51を起立させた構成である。対向する二本のフック51間の幅寸法は、基体底板後部40dの幅寸法より僅かに大きい寸法としてある。フック部材5のフック51は、取付対象となる生地を貫き、ウエストサイズ調節具Tのフック用ガイド片47の傾斜した内面に当たり、該フック用ガイド片47に案内されて変形し、フック先端収納部46内に嵌入される。
次に、ズボンのウエスト部Wに、上記実施例に係るウエストサイズ調節具Tを取着した構成について、図17に示し、説明する。
本実施例においては、ズボンのウエスト部Wの前側左右位置にウエストサイズ調節部を有する。当該ウエストサイズ調節部は、打合せ部を構成するズボンの内側生地S1及び外側生地S2を有する。
内側生地S1の外面S10には、ウエスト帯WBが取着される。ウエスト帯WBをスライダ2の上面24と操作レバー1との間に通した状態で、ウエスト帯WBの両端を、内側生地S1の外面S10に縫合糸L2で縫着する。
本実施例に係るウエストサイズ調節具Tを、その基体4の底面が外側生地S2の内面S20に当接するように配置し、外側生地S2の外面側から、フック部材5を内側に向けて貫通し、ウエストサイズ調節具Tのフック用ガイド片47の傾斜した内面によってフック部材5のフック51を変形させて、フック先端収納部46内に嵌入した構成とする。ウエストサイズ調節具Tの先端側を衣服の前側(中央側)とし、フック用ガイド片47を有する後端側を左右の側方として配置し、縫着用穴部48を使用してウエストサイズ調節具Tを縫合糸L1で縫着する。
上記した取付構造によって、長期間にわたる体型変化に対応して、大幅にウエストサイズを変更する際には、ウエスト帯WBと内側生地S1との間に指を入れて操作レバー1を起こして開放状態とし、係止歯16とウエスト帯WBとの接触を解き、ウエスト帯WBに対してスライダ2を摺動させ、着用者のウエストサイズに適した位置にスライダ2を位置決めして、操作レバー1を倒して閉塞状態として、係止歯16をウエスト帯WBに噛み込ませて挟持固定することで、図17に示すように、ウエスト帯WB上でスライダ2が移動できるスライド範囲D2で、ウエストサイズを調節することができる。
また、着用時において、着座の際や食後等一時的に僅かにウエストが増加する際には、図18に示すように、必要なだけ自動的に、バネ3の反発弾性に抗して、基体4に対してスライダ2がウエストの側方(スライダ2の後方)に移動して、着用者のウエストサイズに適合する。また、ウエストが僅かに減少すると、バネ3の弾性力によって、スライダ2が前方側となる元の位置に復帰する。
当該動作によって、図17に示すように、バネが圧縮される範囲をスライド範囲D1とし、衣服のウエストサイズの微調節がスライド範囲D1で可能となる。
また、本実施例においては、ウエスト帯WBには一般的なスライダレールを設けない構造でウエスト調節可能な構成としたことから、より簡素な構成とし、製造段階での工数を低減することで、より安価に、ウエストサイズ調節具Tを提供することができる。
また、本実施例においては、フック51がフック先端収納部46に格納される構成としたことによって、金属製のフック51が人の手に触れることがなく、十分な安全性を確保することができる。
また、上記実施例においては、フック部材5が外側生地S2の外側から生地を貫通する構成とすることで、フック基体50が外部に露出する構成としており、フック基体50の外観品質を向上させたり、種々の装飾を加えたりすることによって、意匠性を向上させることができる。
一方で、図19に示すように、フック部材5のフック基体50上に重ねて他の生地を配置することにより、外観上フック基体50を隠蔽することもできる。
尚、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、設計的事項の範囲で、操作レバー1、スライダ2、バネ3、基体4、フック部材5等の各部の形状、寸法を変更することができる。また、これらの材質は上記実施例に示した真鍮等に限らず、鉄や合金等、種々の金属を利用することができる。
また、本発明においては、例えば、基体4にフック先端収納部46を設けずに縫着用穴部48を形成して、基体4の先端及び後端の双方を縫合糸L1で縫着する構成とすることもできるし、実施例1の基体4の先端側の縫着用穴部48に代えてフック先端収納部46を形成し、基体4の先端及び後端の双方をフック部材5で夫々固定する構成とすることもできる。
また、縫合糸L1を用いる場合には、例えば、バネ抑え部23と縫合糸L1との接触を避けるためにバネ抑え部23の長さを縫合糸L1に接触しない程度に短く設定したり、基体底板40の先端を前方へ延設して縫着用穴部48の位置をバネ抑え部23の接触しない前方へ設定したりすることができる。
1 操作レバー
10 レバー軸部
11 第一湾曲部
12 第二湾曲部
13 レバー先板部
14 レバー中板部
15 レバー後板部
16 係止歯
2 スライダ
20 スライダ本体
21 軸受部
21a 軸穴
22 ガイド保持部
22a 本体側板
22b ガイド下板
22c 切欠部
23 バネ抑え部
24 上面
25 スライダ後端部
3 バネ
30 バネ先端部
31 バネ後端部
4 基体
40 基体底板
40a 両側部
40b 延設部
40c 抜き穴
40d 基体底板後部
41 基体側壁
42 スライダガイド部
43 スライダ抜止部
44 バネ保持部
45 バネ収納空間
46 フック先端収納部
47 フック用ガイド片
48 縫着用穴部
5 フック部材
50 フック基体
51 フック
6 開口
D1 スライド範囲
D2 スライド範囲
W ウエスト部
WB ウエスト帯
T ウエストサイズ調節具
S1 内側生地
S10 外面
S2 外側生地
S20 内面
L1 縫合糸
L2 縫合糸
H1 高さ寸法
H2 高さ寸法

Claims (4)

  1. 基体と、該基体に保持されるバネと、該バネの付勢に抗して微調節幅で基体上を移動するスライダとを備えたウエストサイズ調節具において、
    スライダは、スライダ本体とスライダ本体に枢着される操作レバーを備え、衣服のウエスト部にその両端が取着されるウエスト帯に対して前記スライダ本体と操作レバーで挟持可能として、ウエスト帯に対してスライダがスライド可能となることを特徴とするウエストサイズ調節具。
  2. スライダは、スライダ本体と該スライダ本体の上面から上方に軸受部を立設した構成とし、
    操作レバーは、軸受部に枢着されるレバー軸部とウエスト帯を固定する係止部と回動端となるレバー先板部とを備え、
    操作レバーの開放状態でスライダの上面と操作レバーとの間に開口を形成し、操作レバーの閉塞状態でスライダの上面と操作レバーの係止部でウエスト帯を挟持固定することを特徴とする請求項1記載のウエストサイズ調節具。
  3. 基体は、基体底板と、スライダの移動を案内するスライダガイド部と、フック部材のフックを格納するためのフック先端収納部を備え、フック先端収納部の高さ寸法が、基体における基体底面からスライダガイド部までの高さ寸法以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のウエストサイズ調節具。
  4. 請求項1、2又は3記載のウエストサイズ調節具をウエスト部に備えた衣服。
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