JP4563355B2 - 調節金具及び調節金具を用いた衣服 - Google Patents
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Description
また、スライド手段は、ボタン首部の端部が取り付けられるとともにベース部の収納空間内でスライド移動可能なスライダ部を備え、ベース部は、ボタン部が取り付けられた状態のスライダ部を収納空間に出し入れ可能として、スライダ部とともにボタン部を交換することができ、利用者の好みに合わせてボタン部のデザインを替えることができることが開示されている。
また、ボタン部とスライダ部とは別体であっても、一体であってもよいことが開示されている。
更には、ボタン頭部とボタン首部とは一体であってもよく、別体であってもよいことも開示されている。
また、ボタン部とスライダ部とは別体である場合、スライダ部と組み合わせることができるボタン部でなければ、実際には利用者の好みに合わせてボタン部のみの交換ができないおそれがある。
また、ボタン頭部とボタン首部とは別体であっても、取付筒部を介してボタン頭部とボタン首部を嵌挿することになり、返って部品点数も増えることになり、更には利用者の好みに合わせて従来からあるリング部を備えたボタン部のみの交換ができないおそれがある。
よって、いずれにおいても、特許文献1のような構成では、利用者の好みに合わせて従来からあるリング部を備えたボタン部のみの交換ができないおそれがある。
(作用)
請求項1又は請求項2に記載の調節金具を、取付手段により、下生地に取着したことを特徴とする衣服としたから、従来からあるリング部を備えたボタンのみの交換を行うことができる。これにより、利用者の好みに合わせてボタン部を交換可能とし、ズボン、スカート等のデザインのバリエーションを拡げることができる。また、ボタンは前記ボタン掛止部に可動自在に取付けられており、通常市販品のボタンを掛けるように、容易に嵌めることができるようになる。
また、樹脂板を有していることから、衣服への取り付け操作が容易に行えるようになるとともに、前記樹脂板はズボンのウエスト部に沿わすことができるようにしたものである為、ズボン等の着用時の着装感は損なわれることはない。
まず、前記可動金具3の前記バネ持設部3bを前記バネ4の一端部のバネ幅4aの内形に嵌設させる。この状態で、前記可動金具3の前記ボタン掛止部3aの上方に前記本体ケース2の前記長孔2dが位置するよう、前記本体ケースを配置した後、前記可動金具3及び前記バネ4を前記本体ケース2の下側より挿設させる。このとき同時に、前記可動金具3のボタン掛止部3aは前記本体ケース2の長孔2dより突出されることになる。また、挿設時に前記可動金具3と前記バネ4の全体寸法が前記本体ケース2の長手寸法よりも大きい場合には、前記バネ4の嵌設されていない端部より前記バネ4を押縮させることで、前記本体ケース2に挿設可能となる。
次に、前記ベース5を前記本体ケース2の下側から嵌合させる。このとき、前記本体ケース2の前記端面直線部2iに前記ベース5の前記脚部嵌合部5a、前記切欠部2fに前記切欠嵌合部5c、前記側面脚部2gの外側に前記側面脚部嵌合部5dが夫々嵌合され、前記端面脚部2j間の中央部の隙間は、前記脚部嵌合部5aの外形より僅かに小さく形成されており、前記端面直線部2iと前記端面脚部2jの交点の角部の前記溝部2lに挿設される。また、前記切欠部2fは前記切欠嵌合部5cの外形より僅かに大きく形成されることで、前記ベース5は前記本体ケース2に嵌合されるようになる。
図4に示す前記ボタン6、前記実施例1における調節金具7a及び前記樹脂板8において、前記本体ケースに設けられた先端部が針状の前記端面脚部2jを前記樹脂板8の所定箇所に刺衝するか又は前記樹脂板8の所定箇所に設けられた孔(図示しない)に嵌め込むことによって、前記樹脂板8に嵌め込んだ後に、前記端面脚部2jの根元より、それぞれ前記本体ケース2の長手方向に対して本体ケース2内側に折曲させることで、前記樹脂板8に取付けられる。このとき、図5に示すように、前記ボタン6のリング部6aを前記実施例1における調整金具7aの前記ボタン掛止部3aの前記開口部3gより取付けることもできる。
また、前記樹脂板8は前記実施例1における調節金具7aを前記ズボン1への取付けを容易にするために設けられており、前記ズボン1の着用時における着装感を損なわないよう、前記ズボン1の前記ウエスト部1aに沿わすことができるようにする為のもので、薄く軟質製のものが好ましい。また、前記樹脂板8に限らず、合板、金属板、厚手の生地及び堅い生地等も使用することができる。
このようにして、前記ボタン6、前記実施例1における調節金具7a及び前記樹脂板8から構成される樹脂板付調節金具9が前記ズボン1へ取付けられる際は、図8(a)に示すように前記ズボン1の下生地1cの表地1fに前記樹脂板付調節金具9を合わせ、図8(b)に示すように、下生地ボタン穴1eから前記ボタン6を突出させた後、前記ズボン1の前記表地1fに裏地1gを縫着させる際に、前記樹脂板付調節金具9に設けられた前記樹脂板8の縁側も同時に縫着させることで、前記樹脂板付調節金具9は前記ズボン1に取付けられる。これにより、前記樹脂板付調節金具9は縁側が縫着されているので前記ズボン1の前記下生地1c内において、前後左右へとずれることはない。
一方、利用者が起立姿勢から着座姿勢に移ったり、食事により空腹から満腹になったりすると、利用者のウエストサイズが増大する。このとき、前記ズボン1のウエストサイズを増大させる方向、すなわち、前記ズボン1の前記上生地1bと前記下生地1cとを離隔する方向へ前記ズボン1のウエスト部1aに力がかかり、前記上生地1bの前記上生地部ボタン穴1dが前記ボタン6を一端側に引っ張ることとなる。
前記ボタン6が一端側に引かれると、前記ボタン6が取付けられている前記可動金具3も同時に一端側に引かれる。前記可動金具3は、前記バネ4の付勢力に抗して引かれることにより、一端側にスライド移動する。よって、前記可動金具3のスライドにより前記ボタン6が一端側に移動され、前記ズボン1のウエストサイズが増大される。これにより、前記ズボン1のウエストサイズが利用者のウエストサイズに適合するサイズに調節されることになる。
また、樹脂板を有していることから、衣服への取り付け操作が容易に行えるようになるとともに、前記樹脂板はズボンのウエスト部に沿わすことができるようにしたものである為、ズボン等の着用時の着装感は損なわれることはない。
所定の板厚の金属板を折曲することにより形成され、上面部2a、側面部2b及び端面部2cから成るケース状のものである。前記上面部2aは中央部から前記端面部2cにかけて下方に緩やかな曲面を有するもので、中央部より前記端面部2cの一端面よりに所定の幅と長さを有する長孔2dが設けられている。また前記側面部2bは、側面底部2eと略台形の側面脚部2gを設けるよう切欠部2f及び切欠部2hにより切欠されている。また、前記端面部2cは、前記側面底部2eと同位置により前記本体ケース2の長手方向に折曲され、形成された略楕円形状の取付部となる縫着面部2mを有している。前記縫着面部2mには、前記本体ケース2の短手方向に沿って、二箇所の略楕円形状の縫着貫通穴2nが設けられている。また、前記端面部2cと前記縫着面部2mの折曲部の中央には、ベース5の脚部嵌合部5aが嵌合する為の嵌合穴2oが設けられている。
生地の損傷を防止することを目的として、図22(a)に示すように、実施例1における前記ボタン掛止部3aと前記下生地部ボタン穴1e等が摩擦する箇所に、軟質系の樹脂、テープ等を被覆して、実施例1における樹脂被覆ボタン掛止部3fとすることができる。また、軟質系の樹脂等に限らず、生地の損傷を防止することができるものであればよいものとする。
1a ウエスト部
1b 上生地
1c 下生地
1d 上生地部ボタン穴
1e 下生地部ボタン穴
1f 表地
1g 裏地
2 本体ケース
2a 上面部
2b 側面部
2c 端面部
2d 長孔
2e 底部
2f 切欠部
2g 側面脚部
2h 切欠部
2i 端面直線部
2j 端面脚部
2k 端面底部
2l 溝部
2m 縫着面部
2n 縫着貫通穴
2o 嵌合穴
3 可動金具
3a ボタン掛止部
3b バネ持設部
3c 側面部
3d 上面部
3e 端面部
3f 樹脂被覆ボタン掛止部
3g 開口部
4 バネ
4a バネ幅
4b バネ長
4c バネ高
5 ベース
5a 脚部嵌合部
5b 底部嵌合部
5c 切欠嵌合部
5d 側面脚部嵌合部
5e リブ
6 ボタン
6a リング部
7 調節金具
7a 実施例1における調節金具
8 樹脂板
9 樹脂板付調節金具
15 縫着糸
Claims (3)
- ズボン、スカート等のウエスト部に取付けてウエストサイズの調節を可能とし、上生地に設けられた上生地部ボタン穴にボタンを掛け外し可能に掛止して、上生地と下生地を留め合わせるよう下生地に設けられ、上面部に長孔を有する本体ケースと、該本体ケースの底部に嵌合されるベースと、該ベースの内側に収納される、可動金具及びバネを備え、本体ケース内の可動金具がバネに付勢されスライド可能となる構成とし、可動金具に取付けられるボタンが長孔に沿ってスライド可能となるケース状の調節金具において、
本体ケースの両端部に取付部を備え、
可動金具は、金属板を折曲して、前記バネの一端部に嵌設されるバネ持設部と、可動金具上面部と、該可動金具上面部上に開口部を有して略U字状に折曲したボタン掛止部を備え、ボタン掛止部は前記長孔より突出し、本体ケースの上面部上に配置したボタン掛止部の開口部に対してボタンのリング部を着脱可能として取着したことを特徴とする調節金具。 - 本体ケースの両端部に設けた取付部と、樹脂板とを固着した構成としたことを特徴とする請求項1記載の調節金具。
- ズボン、スカート等のウエスト部に取付けられ、上生地に設けられた上生地部ボタン穴にボタンを掛け外し可能に掛止して、上生地と下生地を留め合わせるよう下生地に設けられるウエストサイズの調節を可能とする調節金具を具備した衣服において、
請求項1又は請求項2に記載の調節金具を、取付手段により、下生地に取着したことを特徴とする衣服。
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