JP2005273021A - 掛止具、衣料、掛止具の配設方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 例えば厚手の生地で成型されたズボンやスカートのウエストサイズを調整できる掛止具を提供する。
【解決手段】 一方生地に配設され所定長さの長手方向を有するベース部200と、ボタン頭部310およびボタン頭部310から立設するボタン首部320を有するボタン部300と、ベース部200に配設されボタン部300をベース部200の長手方向に沿ってスライド移動させるスライド手段400と、を備え、ベース部200は、収納空間と、ベース部200の長手方向に沿った所定長さを有し収納空間を外部に連通させる窓部221と、を備え、スライド手段400は、ベース部200の収納空間内に配設され、ボタン部300は、ボタン首部320の端部がスライド手段400に取り付けられるとともにボタン首部320が窓部221を通過する状態でベース部200から立ち上がる状態に設けられる。
【選択図】 図2
Description
特許文献1、3、4には、上前地の内側面(うら面)に取り付けられる雄フックと下前地の外側面(おもて面)に取り付けられる雌フックとの掛け止めによりウエストの打合わせを留める掛止手段が記載されている。
そして、この掛止手段の雄フックは、前記上前地に取り付けられウエスト周方向に沿った摺動レールを有する基体部と、前記摺動レールに摺動可能に設けられ前記雌フックの門型ホルダに掛止する鉤部を有する雄フック主体と、を備え、当該雄フック主体はウエストを縮径する方向(ウエスト引き締め方向)に付勢されている。
すなわち、前記切込みを挟んだ一方の生地に取り付けられウエスト周方向にガイド孔を有する基体部と、前記ガイド孔に係合する突子を有するとともに前記基体部から切込みを挟んだ他方の生地に向けて突出する突出部を有するスライド片と、このスライド片の突出部を他方の生地に固着する固着手段と、を備え、前記スライド片は基体部に対してウエスト周方向にスライド移動可能であってウエスト引き締め方向に付勢されている。
さらには、衣服においてはデザイン性が重要であり、特にジーンズ等の衣服においてはそのデザイン性が売れ行きを大いに左右するところ、スライド片が切込み部において外部に露出していると、美観性を大いに損なうという問題がある。
この状態で、一方生地に対して他方生地の相対位置が変化すると、ボタン部がボタンホールに引っ張られる。すると、ベース部の収納空間内に配設されたスライド手段によりボタン部がスライド移動する。すなわち、一方生地と他方生地とが掛け止ったままで一方生地と他方生地との相対位置の変化が許容される。
例えば、ズボンのウエスト部の打合せ部において、ウエストの打ち合わせが留まったままでボタンがスライド移動し、ウエストサイズが増減される。
スライド手段がベース部の収納空間に収納されているので、スライド手段が保護される。スライド手段は、ボタン部をスライドさせるための可動部が存在するので破損の危険性が高く、特に衣料にあっては洗濯等により相当の衝撃が与えられることが考えられる。この点、スライド手段がベース部の内部に収納されているので、十分に保護され故障等が防止される。
また、スライド手段がベース部の収納空間に収納されており外部に露出する部分がないので、当該掛止具を生地に取り付ける場合でもベース部を単純に取り付けるだけでよく、例えば、ベース部の周囲を縫製する作業が非常に簡便となる。その結果、縫製の効率が向上される。
ここで、ベース部が一面を開口させた表ケースと表ケースの開口を閉塞する裏ケースとにて構成される場合、表ケースにガイド溝が凹設され、スライダ部に係合凸部となる膨出部が膨出形成されていてもよく、あるいは、裏ケースにガイドレールが凸設され、スライダ部に溝条が凹設されていてもよい。
ここで、ボタンがボタンホールとの掛止で他方生地側に引っ張られると、ボタンが引っ張られる方向によっては、スライダ部を斜めに傾斜させるような回転トルクが働くことが考えられる。この点、スライダ部は、両脇のガイド溝に腕部で支持されているので姿勢が安定し、滑らかなスライド移動が確保される。
なお、スライダ部の両脇とは、スライダ部が収納空間内に配設された状態で、ベース部の長手方向に直交する方向へスライダ部の面に沿ってスライダ部から離間する位置である。
付勢手段は、スライダ部の脇に設けられるので、掛止具の長手方向の長さを短くすることができる。また、付勢手段は、スライダ部の両脇を付勢するので、例えば、スライダ部の中心線に沿う位置のみを付勢する場合にくらべて、スライダ部をバランスよく付勢することができ、スライダ部の移動方向を安定させることができる。
例えば、ベース部が表ケースと裏ケースとで構成されている場合、表ケースと裏ケースとを取り外し可能としてもよく、あるいはベース部に開閉可能な蓋部を設けてもよく、あるいはベース部の収納空間は常時開放されていてもよい。
そして、種々の異なるボタン部とスライダ部を組み合わせたユニットを用意しておけば、好みに合わせていつでもボタン部を交換することができる。
このような衣料としては、ズボンやスカートなどが例示され、この掛止具を備えた衣料によれば、ウェストサイズを調整することができる。
なお、袋空間が一方生地の裏側に設けられる場合、前記一方生地は、前記一方生地の裏側から表側にボタン頭部を露出させるとともにボタン部のスライド移動を確保する長孔を有することが好ましい。
なお、この未縫着部分は掛止具が挿入可能な広さであることはもちろんである。
また、掛止具を袋空間に収納した後、前記未縫着部分を完全に縫着してもよい。このように掛止具が完全に袋空間に閉じ込められてしまえば、掛止具の盗難を防止することができる。あるいは、未縫着部分は、そのまま未縫着とされてもよく、簡易な仮縫いで縫着されてもよい。すると、掛止具を簡便に交換することができる。
本発明の一実施形態について説明する。
図1に、本発明の掛止具に係る一実施形態の使用状態を示す。
この掛止具100は、例えば、ズボン600等のウエスト部610において、ウエストの打ち合せ620を留めるとともにウエストサイズを調整する。
図1において、ズボン600のウエスト部610は、打合せ部620において下前地(一方生地)630と上前地(他方生地)640とが打ち合わされている。そして、上前地640に設けられたボタンホール650と下前地630に設けられた掛止具100のボタン300部とが掛止され、打合せ部620が留められる。本発明の掛止具100は、このように打合せ部620がボタン部300とボタンホール650との掛止で留められた状態でウエストサイズを調整可能にする掛止具である。
なお、本掛止具100は、ズボン600やスカート等に代表される衣服のウエストを留める掛止具として利用されるのみならず、カバンや靴などについても一方の生地と他方の生地とをボタンおよびボタンホールの掛止によって留める場合に利用できる。
掛止具100は、ズボン600のウエスト部610に取り付けられるベース部200と、ボタンホール650に掛止するボタン部300と、ボタン部300をウエストの周方向にスライド移動させるスライド手段400(図3参照)と、ボタン部300をウエスト引き締め方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネ500(図3参照)と、を備えている。
表ケース210は、長方形平板状の天板部220と、天板部220の長手方向の両側辺から連続一体的に折曲形成された側板部230と、天板部220の長手方向の両端縁から連続一体的に折曲形成された端板部240と、天板部220の略中央よりもやや一端側よりの位置から他端側の途中まで長手方向に長さを有する長孔状に開口した窓部221と、四隅に開口形成された係合孔222(図2参照)と、を備える。
ここで、表ケース210の長手方向の一方を一端とし、長手方向の他方を他端とし、図2中では、手前側(左側に位置する方)を一端側、奥側(右側に位置する方)を他端側とする。このとき、一端側において側板部230と端板部240とは比較的大きな曲率半径で連続し、他端側において側板部230と端板部240とは比較的小さな曲率半径で連続している。
係合孔222は、表ケース210の四隅にそれぞれ設けられるところ、図2に示されるように、主として天板部220から端板部240を切り欠くように形成されている。このとき、図7に示されるように、表ケース210の内方から端板部240を長手方向に切り込むようにして、天板部220に平行な係止面223が形成されている。また、一端側の両隅の係合孔222には、天板部220から係合孔222の内方に向けて垂下する押し板224が設けられている(図3または図7参照)。
係合爪260は、ベース部200を組み立てたときにベース部200の内方となる裏ケース250の背面において、裏ケース250の四隅から長手方向に突起する形状である。ここで、一端側に設けられる係合爪260は、裏ケース250の背面から突起形成された係合突起部262であり、係合孔222に挿嵌されたときに係止面223に引っ掛かる係る爪が長手方向に突き出ている。
また、他端側に設けられる係合爪260は、裏ケース250の背面から長手方向へ突き出た舌状片261である。
ボタン頭部310の直径は窓部221の幅よりも大きく、ボタン頭部310は窓部221を通過しない大きさである。
ここで、ボタン頭部310の表面において略中央には浅い凹部が凹設され、凹部の内部や凹部の周辺に文字、図形等の装飾が施される。なお、ボタン頭部310の形状や装飾は特に限定されず、ボタン頭部310を円形、三角、四角、星型、各種キャラクターの形状にしたり、これらの装飾をボタン頭部310に施してもよい。 ボタン首部320は、中空の筒状に形成され、ボタン頭部310とは反対側において縮径する凸条330を有する(図6参照)。
スライド手段400は、ベース部200の内部で長手方向にスライド移動可能に設けられたスライダ部410と、スライダ部410を可動方向に案内するガイド手段440と、を備える。
スライダ部410は、ベース部200に収納されたときに表ケース210側になるおもて面から隆起した隆起部421と、ボタン部300をスライダ部410に取り付けるための取付孔422と、を備える。
取付孔422は、隆起部421の略中心を貫通して形成され、内径を縮径させる凸条423を有する(図6参照)。
取付孔422は、スライダ部410の他端側に設けられているところ、ボタン部300が取付孔422に取り付けられた状態でスライダ部410の他端が窓部221を通過できる。このような取付孔422の位置およびボタン首部320の径についての関係は特に明示しないが、ボタン首部320(あるいは隆起部421)が十分に細く、かつ、取付孔422が十分にスライダ部410の他端に寄っていればよい。
なお、腕部430を含めたスライダ部410の短手方向の幅(短手方向で腕部とスライダ部とを足した長さ、図4、図3中のW2)は、側板部230の内壁間距離に略一致する。また、腕部430を含めたスライダ部410の短手方向の幅W2は、窓部221の長さL2よりも短い。
溝条424は、スライダ部410の背面において、一端から他端にわたって凹設されている。
また、ガイド溝441の長手方向の両端には係合孔222が位置するところ、ガイド溝441の両端には仕切板442が設けられ、ガイド溝441と係合孔222とが仕切板442で仕切られている。
スライダ部410が、表ケース210の内側に配設されたときに、腕部430の膨出部431がガイド溝441に嵌合する。
まず、スライダ部410にボタン部300を取り付ける。このとき、ボタン首部320とスライダ部410とは、取付具700により一体化される。取付具700は、ボタン首部320と取付孔422とが連通した状態で取付孔422の凸条423とボタン首部320の凸条330とのそれぞれに係合する頭部を有する。なお、この取付具700は、例えばリベットであり、ボタン部320とスライダ部410とをリベット締めするものである。これにより、ボタン部300がスライダ部410に一体化され、容易には抜けなくなる(図6参照)。
次に、ボタン部300が取り付けられたスライダ部410を表ケース210の内側に配置する。このとき、ボタン頭部310は、窓部221を通過できないところ、表ケース210のおもて面側からスライダ部410の一端を窓部221に通し、続けて、ボタン部300のボタン首部320およびスライダ部410の他端を窓部221に通す。すると、ボタン頭部310は表ケース210のおもて側に、スライダ部410は表ケース210の背面側に配置され、ボタン頭部310とスライダ部410とは窓部221を通過するボタン首部320で繋がる。
この状態において裏ケース250で表ケース210の開口を閉塞する。このとき、他端側の係合爪260(舌状片261)を他端側の係合孔222に挿入したのち、一端側の係合爪260(係合突起部262)を一端側の係合孔222に挿入する。すると、一端側の係合爪260(係合突起部262)は押し板224に押されるので、一端側の係合爪260(係合突起部262)が係止面223から外れなくなり、表ケース210と裏ケース250とが嵌め殺しとなる(図7参照)。この状態で、スライダ部410は表ケース210と裏ケース250とにてスライダ部410の摺動を許容する程度の隙間をもって挟持され、スライダ部410の背面の溝条424に裏ケース250のガイドレール444が嵌合する。
図8は、打合せ部620の下前地630を内側(うら面側)から見た図である。
図8において、ボタン部300のスライド移動を確保するスリット状の長孔631がズボン600の下前地630に形成されている。また、下前地630の内側に布地660が袋貼りされ、下前地630と布地660とにて形成される袋空間661に掛止具100が収納される。布地660は、平面視において掛止具100の大きさよりも僅かに大きく、掛止具100に重なったときに布地660の周縁が掛止具100の外側にはみ出る程度の大きさを有する長方形形状である。
ここで、ボタン部300は、掛止具100の他端側に向けて付勢されているところ、掛止具100の一端側が上前地640に近接する側に位置し、掛止具100の他端側が上前地640から離隔する側に位置するように掛止具100が袋空間661に収納される。すると、ボタン部300は常にウエスト引き締め方向に付勢されることになる。
そして、布地660と下前地630とにて形成される袋空間661に掛止具100を挿入して(掛止具を収納する工程)、ボタン頭部310を長孔631から下前地630のおもて面側に露出させる。この際、表ケース210をズボンの下前地の側に向けて、裏ケース250を布地660の側に向ける。
その後、L字状の未縫着部分を完全に縫着して袋空間を閉塞する。すると、掛止具100がズボン600に配設(取付け)される。
掛止具100が取り付けられたズボン600を利用者(着衣者)が着衣して、ボタン部300をボタンホール650に掛ける。このとき、ボタン部300は、コイルバネ500の付勢力によって掛止具100の他端側、すなわち、ウエスト引き締め方向に付勢されている。すると、利用者の体型あるいは腹圧にあわせてズボン600のウエストサイズが利用者のウエストサイズに適合するサイズとなる。
利用者が起立姿勢から着座姿勢に移ったり、食事により空腹から満腹になったりすると、利用者のウエストサイズが増大する。このとき、ズボン600のウエストサイズを増大させる方向、すなわち、ズボン600の上前地640と下前地630とを離隔する方向へズボン600のウエスト部に力がかかり、上前地640のボタンホール650がボタン部300を一端側に引っ張ることとなる。
ボタン部300が一端側に引かれると、ボタン部300に一体化されたスライダ部410が一端側に引かれる。
スライダ部410は、コイルバネ500の付勢力に抗して引かれることにより、ガイド手段440(腕部430、溝条424、ガイド溝441、ガイド壁443、ガイドレール444)のガイドに従って一端側にスライド移動する。スライダ部410のスライドによりボタン部300が一端側に移動され、ズボン600のウエストサイズが増大される。そして、ズボン600のウエストサイズが利用者のウエストサイズに適合するサイズに調整される。
(1)掛止具100がズボン600に配設された状態でボタン部300がベース部200から立ち上がっているので、生地(下前地630)からボタン部300が立ち上がる状態になる。従って、例えば、生地が厚い場合でもボタン部300を手でつまみ易くなり、ボタンの掛止が容易になる。
(2)ボタン部300がスライド手段400によりスライド移動可能であるので、ウエストの打合せ部620が留まったままでボタン部300がスライド移動し、ウエストサイズが増減される。
(4)スライド手段400がベース部200に収納されており外部に露出する部分がないので、掛止具100を生地(下前地630)に取り付ける作業が簡便になる。つまり、掛止具100を袋空間611に収納するだけでよい。その結果、縫製の効率が向上される。
このとき、先に布地660を縫いつけるので、縫製作業中にミシン針が掛止具100に当たって折れるような事態が起こらず、縫製効率が向上される。
また、掛止具100を袋空間661に挿入する場合に、掛止具100の一端側は角の曲率半径が大きく形成されているので、挿入が滑らかとなる。
例えば、ベース部200やスライダ部410等の材料は特に限定されず、プラスチック等の樹脂でもよく、金属であってもよい。
ガイド溝441等は表ケース210に凹設されることによりベース部200に一体化して設けられていたが、ガイド溝441が別体としてベース部200の内部に配置されていてもよい。
ボタン頭部310とボタン首部320とは一体であってもよく、ボタン頭部310とボタン首部320とは別体であってもよい。そして、ボタン頭部310とボタン首部320とを別体とする場合、ボタン頭部310を首振り可能にしてもよい。例えば、図9に示されるように、ボタン首部320を筒状にして、ボタン頭部310から延出された取付筒部312をボタン首部320に回転可能かつ首振り可能に嵌挿してもよい。
また、特に、付勢手段を設けることなく、スライダ部410の位置をベース部200の中で段階的に変更可能とする構成であってもよい。たとえば、ガイド溝441に複数の凹部を設けておいて、腕部430がこれら凹部に嵌合する位置でスライダ部410が位置決めされるとしてもよい。
Claims (13)
- 一方生地630に配設されるとともに前記一方生地630に配設された状態で当該一方生地630の面方向に沿った所定長さの長手方向を有するベース部200と、ボタン頭部310および当該ボタン頭部310から立設するボタン首部320を有するボタン部300と、前記ベース部200に配設され前記ボタン部300を前記ベース部200の長手方向に沿ってスライド移動させるスライド手段400と、を備え、前記一方生地630と他方生地640との合わせ部において前記他方生地640に形成されたボタンホール650に掛け外し可能に掛止して前記合わせ部620を留め合わせる掛止具100であって、
前記ベース部200は、内部に設けられた収納空間と、前記ベース部200の長手方向に沿った所定長さを有し前記収納空間を外部に連通させる窓部221と、を備え、
前記スライド手段400は、前記ベース部200の前記収納空間内に配設され、
前記ボタン部300は、前記ボタン首部320の端部が前記スライド手段400に取り付けられるとともに前記ボタン首部320が前記窓部221を通過する状態で前記ベース部200から立ち上がる状態に設けられる
ことを特徴とする掛止具100。 - 請求項1に記載の掛止具100において、
前記スライド手段400は、
前記ボタン首部320の端部が取り付けられるとともに前記ベース部200の前記収納空間内でスライド移動可能なスライダ部410と、
前記スライダ部410の可動方向を前記ベース部200の長手方向に沿う方向にガイドするガイド手段440と、を備え、
前記ガイド手段440の少なくとも一部は、前記ベース部200の収納空間内において、前記一方生地630と前記他方生地640とが打ち合わされたときの前記他方生地640の側に配設されている
ことを特徴とする掛止具100。 - 請求項1または請求項2に記載の掛止具100において、
前記スライド手段400は、
前記ボタン首部320の端部が取り付けられるとともに前記ベース部200の前記収納空間内でスライド移動可能なスライダ部410と、
前記スライダ部410の可動方向を前記ベース部200の長手方向に沿う方向にガイドするガイド手段440と、を備え、
前記ガイド手段440の少なくとも一部は、前記ベース部200および前記スライダ部410に対して一体成型されている
ことを特徴とする掛止具100。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の掛止具100において、
前記スライド手段400は、
前記ボタン首部320の端部が取り付けられるとともに前記ベース部200の前記収納空間内でスライド移動可能なスライダ部410と、
前記スライダ部410の可動方向を前記ベース部200の長手方向に沿う方向にガイドするガイド手段440と、を備え、
前記ガイド手段440は、前記ベース部200および前記スライダ部410のいずれか一方に凹設され前記ベース部200の長手方向に長さを有する溝441、424と、
前記ベース部200および前記スライダ部410のいずれか他方に凸設され前記溝441、424に係合する係合凸部431、444と、を備える
ことを特徴とする掛止具100。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の掛止具100において、
前記スライド手段400は、
前記ボタン首部320の端部が取り付けられるとともに前記ベース部200の前記収納空間内でスライド移動可能な略扁平板状のスライダ部410と、
前記スライダ部410の可動方向を前記ベース部200の長手方向に沿う方向にガイドするガイド手段440と、を備え、
前記ガイド手段440は、前記スライダ部410の両脇において前記ベース部200に配設され前記ベース部200の長手方向に長さを有するガイド溝441と、
前記スライダ部410の面に沿って当該スライダ部410から両脇方向へそれぞれ延出して設けられ前記ガイド溝441へ係合する方向へ突起する係合凸部431を先端に有する腕部430と、を備える
ことを特徴とする掛止具100。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の掛止具100において、
前記スライド手段400は、
前記ボタン首部320の端部が取り付けられるとともに前記ベース部200の前記収納空間内でスライド移動可能なスライダ部410と、
前記スライダ部410の可動方向を前記ベース部200の長手方向に沿う方向にガイドするガイド手段440と、を備え、
前記ガイド手段440は、
前記スライダ部410の両脇において前記ベース部200に配設され前記ベース部200の長手方向に長さを有するガイド溝441と、
前記スライダ部410の面に沿って当該スライダ部410から両脇方向へそれぞれ延出して設けられ前記ガイド溝441へ係合する方向へ突起する係合凸部431を先端に有する腕部430と、
前記スライダ部410の両脇において前記ベース200に配設され前記スライダ部410の両脇を挟持して前記スライダ部410の可動方向をガイドするガイド壁443と、を備え、
前記ガイド壁443は、前記スライダ部410の少なくとも一端側を両脇から挟んでガイドし、
前記腕部430は、前記スライダ部410の他端側に設けられている
ことを特徴とする掛止具100。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の掛止具100において、
前記ボタン部300を、前記ベース部200の長手方向のいずれか一方向へ付勢する付勢手段500を備えた
ことを特徴とする掛止具100。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の掛止具100において、
前記ボタン部300を、前記ベース部200の長手方向のいずれか一方向へ付勢する付勢手段500を備え、
前記スライド手段400は、
前記ボタン首部320の端部が取り付けられるとともに前記ベース部200の前記収納空間内でスライド移動可能な略扁平板状のスライダ部410と、
前記スライダ部410の可動方向を前記ベース部200の長手方向に沿う方向にガイドするガイド手段440と、を備え、
前記ガイド手段440は、前記スライダ部410の両脇において前記ベース部200に配設され前記ベース部200の長手方向に長さを有するガイド溝441と、
前記スライダ部410の面に沿って当該スライダ部410から両脇方向へそれぞれ延出して設けられ前記ガイド溝441へ係合する方向へ突起する係合凸部431を先端に有する腕部430と、を備え、
前記付勢手段500は、前記ガイド溝441に配設されるとともに前記腕部430を介して前記スライダ部410を付勢する
ことを特徴とする掛止具100。 - 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の掛止具100において、
前記スライド手段400は、前記ボタン首部320の端部が取り付けられるとともに前記ベース部200の前記収納空間内でスライド移動可能なスライダ部410を備え、
前記スライダ部410は、前記窓部221の開口の周囲部分に所定の面積で当接する幅広部425を有することを特徴とする掛止具100。 - 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の掛止具100において、
前記スライド手段400は、前記ボタン首部320の端部が取り付けられるとともに前記ベース部200の前記収納空間内でスライド移動可能なスライダ部410を備え、
前記ベース部200は、前記ボタン部300が取り付けられた状態の前記スライダ部410を前記収納空間に出し入れ可能である
ことを特徴とする掛止具100。 - 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の掛止具100を有する衣料600。
- 請求項11に記載の衣料600において、
前記一方生地630は、少なくとも前記ベース部200よりも広い大きさを有する布地660の周縁部が当該一方生地630に縫着されて形成される袋空間661を備え、
前記掛止具100は、袋空間661に収納されている
ことを特徴とする衣料600。 - 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の掛止具100を衣料600に配設する方法であって、
少なくとも前記ベース部200よりも広い大きさを有する布地660の周縁部を前記一方生地630に一部未縫着の状態で縫着して袋空間661を形成する工程と、
前記袋空間661に掛止具100を収納する工程と、
を備えた掛止具100の配設方法。
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