JP2002339113A - ウエストサイズ調節機構付衣服 - Google Patents

ウエストサイズ調節機構付衣服

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JP2002339113A JP2001150790A JP2001150790A JP2002339113A JP 2002339113 A JP2002339113 A JP 2002339113A JP 2001150790 A JP2001150790 A JP 2001150790A JP 2001150790 A JP2001150790 A JP 2001150790A JP 2002339113 A JP2002339113 A JP 2002339113A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエストサイズ調節機構付衣服において、結
合具としてボタン、ドット釦等も使用することができ、
連続的にウエストサイズを変化させることができる状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替えら
れること。 【解決手段】 パンツ(ズボン)1において、中央タブ
7はオーバーベルト6の下に隠れているゴムテープを介
して、オーバーベルト6の下において下前ベルト部3に
取り付けられており、ゴムテープの弾性力によってベル
ト方向即ち左右方向に移動可能になっている。中央タブ
7の先端のボタン8を上前ベルト部2のボタンホール9
に係止した場合には、ウエストサイズはゴムテープが伸
縮可能な範囲内でフリーサイズとなり、ゆったりとした
着用感が得られる。一方、下前ベルト部3に直接取り付
けられたボタン8をボタンホール9に係止した場合に
は、ウエストサイズが固定された状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズボン(パン
ツ)、スカートのウエスト部分の分割部分を結合する衣
服用掛止金具、ボタン、ドット釦を始めとする結合具を
取り付けたウエストサイズ調節機構付衣服に関するもの
であり、特に、着用する人の衣服のウエストサイズを調
節できるウエストサイズ調節機構付ズボン、ウエストサ
イズ調節機構付スカート等のウエストサイズ調節機構付
衣服に関するものであり、衣服全般に適用できるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に、着用する人のウエス
トサイズに合わせてウエストサイズを調節できるととも
に、着用する人のウエストサイズだけでなく腰近傍の寸
法が多少変化しても、着用感や見栄えを損なわないズボ
ン、スカート等のウエストサイズ調節機構付衣服にかか
る発明についての出願をしている(特願2000−23
5227)。この発明のウエストサイズ調節機構付衣服
においては、ズボン等のファスナーの上端のベルト部に
それぞれ2つ以上の鉤部と受部を有する掛止金具を取り
付けることによって、4つ以上のウエストサイズの変化
を可能とするとともに、ウエストサイズの変化に伴って
ファスナーテープが移動できるように、ファスナーテー
プを縫い付けるズボン等の上前にタックを設けている。
【0003】かかるウエストサイズ調節機構付衣服につ
いて、図51及び図52を参照して説明する。図51は
従来のウエストサイズ調節機構付衣服の構造を示す説明
図である。図52は従来のウエストサイズ調節機構付衣
服におけるタックの構造を示す斜視図である。なお、図
51においては、ベルト裏地52aに取付けられる2つ
以上の鉤部を有する鉤構成体は、図示省略されている。
【0004】図51に示されるように、従来のウエスト
サイズ調節機構付ズボンにおいては、上前53aにタッ
ク(フラシ)50を縦方向に設けて、このタック50に
ファスナーテープFaを縫付けている。図52に示すよ
うに、タック50は、上前53aの生地を外側の折り返
し部分50aと内側の折り返し部分50bの2箇所で折
り返すことによって、折り返し部分50aから折り返し
部分50bの区間で折り重なり部分を生ぜしめ、この折
り重なり部分が引き延ばされることによって掛止金具に
よりズボンのウエストサイズを調節自在とする範囲で形
状変化を自在としたものである。図に示すように、この
折り重なり部分はタック50の上端で最も幅が大きく、
下方に行くにしたがって小さくなり下端で消滅する。
【0005】図52に示すように、一方のファスナーテ
ープFaはタック50の折り重なり部分の上側におい
て、上前53aに縫付けられる。一方のファスナーテー
プFaに沿って並ぶ複数のむしFbと噛み合う他方のフ
ァスナーテープFaは、図示しない下前に縫付けられ
る。そして、ズボン51の前明は、各ファスナーテープ
Faの複数のむしFbを噛み合わせて2つのファスナー
テープFaを結合するスライダーFcを上下動すること
によって開閉できるようになっている。
【0006】さらに、図51に示すように一方のファス
ナーテープFaの上端は、ベルト裏地52aの内側でス
ライディングテープ60によって上前53aの上端に縫
付けられている。スライディングテープ60は、上前5
3aの端縁の外方向に向かって傾斜した状態でベルト裏
地52aの内側に挟んで縫付けられている。
【0007】このようにファスナーテープFaのタック
50に縫付けられた部分は、折り重なり部分による余長
分の長さの範囲内で、図52において矢印で示すよう
に、上前53aの端縁の外方向に向かって、引いて移動
させることができる。即ち、タック50がファスナーテ
ープFaを介して上前53aの端縁の外側に引張られる
ことで、タック50の折り重なり部分が引き延ばされ、
ファスナーテープFaを上前53aの端縁の外方向に向
かって移動させることができる。また、上前53aに縫
付けられているスライディングテープ60は、上前53
aの端縁の外方向に向かって傾斜した状態でベルト裏地
52aの内側に挟んで縫付けられているので、ファスナ
ーテープFaのタック50への縫付け部分が上前53a
の端縁の外方向に向かって移動することが、ゆとり方向
への移動となるから、その移動を妨げることがない。
【0008】タック50によれば、スライダーFcを上
げてファスナーFで前明を閉じた状態において、ズボン
51のウエストベルトを広げる方向に外力を加えると、
ファスナーテープFaの下にタック50が形成されてい
る領域で、タック50の折り重なり部分を引き延ばせる
長さの範囲内でズボン51のウエストサイズが長くな
り、ウエストベルトの下部もそのサイズが広くなる。こ
れによって、着用する人の腰周り寸法に合わせてズボン
等の腰周り寸法を掛止金具によって調節し、同時に着用
する人の腰の下部周りの寸法をタックによってファスナ
ーテープを適宜動かすことによって調節することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ズボン51の
腰周り寸法を掛止金具の代わりに上前53aと図示しな
い下前に複数のボタンとボタンホールを設けることによ
って調節しようとすると、上前53aにボタンホールを
設けなければならないが、図51に示されるように、上
前53aのベルト部にはファスナーテープFaを支持す
るスライディングテープ60があるために、ボタンホー
ルを貫通させることができない。また、スライディング
テープ60の一部のみを打ち抜いてボタンホールを貫通
させられたとしても、ボタンホールの穴かがりがスライ
ディングテープ60をも共に縫い付けることになり、フ
ァスナーテープFaの自由な移動を妨げることになって
しまう。かかる事情は、ドット釦(スナップ)の凸側を
上前53aのベルト部を貫通させる場合でも同じであ
り、このためズボン等のウエスト部分の分割部分をウエ
ストサイズ調節自在に結合する結合具の選択の範囲が制
限されてしまう。
【0010】特に、婦人物パンツにおいては、穴かがり
したボタンホールとボタンとによって前明を結合するも
のが主流であって約90%を占め、掛止金具を使用する
ものは高齢者等を対象にした残りの約10%に過ぎな
い。このため、婦人用のウエストサイズ調節機構付衣服
(パンツ、スカート)において、結合具として穴かがり
したボタンホールとボタンとを用いたものが切望されて
いた。
【0011】さらに、従来のウエストサイズ調節機構付
衣服は、段階的にウエストサイズを調節するものが殆ど
であり、一定の範囲内で連続的にウエストサイズを変化
させることができるものはごく一部であり、その上さら
に連続的にウエストサイズを変化させることができるフ
リーサイズ状態とウエストサイズを固定した状態とを容
易に切り替えることができるものは存在しなかった。
【0012】そこで、本発明は、ウエスト部分の分割部
分をウエストサイズ調節自在に結合する結合具としてボ
タン、ドット釦等も使用することができるとともに、連
続的にウエストサイズを変化させることができる状態と
ウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替えるこ
とができるウエストサイズ調節機構付衣服を提供するこ
とを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服は、ウエストサイズ調節
機構付ズボン、ウエストサイズ調節機構付スカート等の
衣服を分離自在に結合し、前記衣服のウエストサイズを
所定の範囲で調節自在とする結合具と、前記結合具によ
り前記衣服のウエストサイズを調節自在とする範囲で形
状変化を自在とし、前記衣服の上前に設けられた上下方
向に伸びるタックと、前記衣服の上前に設けられたタッ
クに縫代となる一方のファスナーテープが縫付けられ、
かつ、前記衣服の下前に縫代となる他のファスナーテー
プが縫付けられたファスナーと、前記衣服の下前のベル
ト部に弾性材を介してベルト方向に移動可能に取り付け
られた所定長さの中央タブと、前記中央タブの一部と前
記弾性材とを前記衣服の下前のベルト部に被さることに
よって覆うオーバーベルトとを具備するものであって、
前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
ープ及びゴムテープによって前記衣服の上前の上端に縫
付けられ、前記スライディングテープは外方向に傾斜し
た状態で縫付けられており、前記結合具は、前記中央タ
ブの先端部分と、前記中央タブが伸びていない状態にお
ける先端から一定長さ離れた位置の前記衣服の下前のベ
ルト部とに取り付けられた各1個のボタンと、前記衣服
の上前のベルト部に設けられた穴かがりされたボタンホ
ールとからなることを特徴とするものである。
【0014】ここで、「タック」はフラシとも呼ばれ、
衣服の生地を上下方向に沿って所定長さだけ折り重なり
部分が生ずるように二度折り返してなるものである。こ
の折り重なり部分はタックの上端で最も幅が大きく、下
方に行くにしたがって小さくなり、前記所定長さ下がっ
た位置で消滅する。また、「弾性材」としては、ストレ
ッチテープ(ゴム入り布テープ)、ゴムテープ、スパン
レックス等の材質を用いることができる。
【0015】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具は、衣服の下前のベルト部に弾性材を介して
移動可能に取り付けられた所定長さの中央タブの先端
と、中央タブが伸びていない状態における先端から一定
長さ離れた位置のベルト部とに取り付けられた各1個の
ボタンと、衣服の上前のベルト部に設けられた穴かがり
されたボタンホールとからなる。したがって、中央タブ
の先端に取り付けられたボタンをボタンホールに係止し
た場合には、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可
能な範囲内で連続的にウエストサイズを変化させること
ができる(フリーサイズ)。また、ベルト部に取り付け
られたボタンをボタンホールに係止した場合には、ウエ
ストサイズは一定のサイズに固定される。さらに、中央
タブの一部と弾性材とはベルト部に被さるオーバーベル
トによって覆われているため、見栄えも良く斬新なデザ
インとなる。
【0016】このボタンホールは、一方のファスナーテ
ープの上端を支持しているスライディングテープが取り
付けられている上前のベルト部に設けられているが、ボ
タンホールがスライディングテープの一部を打ち抜いて
穴かがりによってスライディングテープが共に縫付けら
れたとしても、一方のファスナーテープの上端はゴムテ
ープによっても支持されているため、タックの折り重な
り部分が引き延ばされる際には、ゴムテープの伸縮力に
よって一方のファスナーテープもそれにつれて移動する
ことができる。このように、衣服の上前のベルト部にボ
タンホールを設けて穴かがりをしても一方のファスナー
テープの移動を妨げることがない。
【0017】このようにして、結合具としてボタンも使
用することができるとともに、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0018】請求項2の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服の
ウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の下前のベルト部に弾性材を介してベルト方向に
移動可能に取り付けられた所定長さの中央タブとを具備
するものであって、前記一方のファスナーテープの上端
はスライディングテープ及びゴムテープによって前記衣
服の上前の上端に縫付けられ、前記スライディングテー
プは外方向に傾斜した状態で縫付けられており、前記結
合具は、前記中央タブの先端部分と、前記中央タブが伸
びていない状態における先端から一定長さ離れた位置の
前記衣服の下前のベルト部とに取り付けられた各1個の
ボタンと、前記衣服の上前のベルト部に設けられた穴か
がりされたボタンホールとからなり、前記下前のベルト
部は2枚のベルト生地を少しだけ重ねて前記下前のベル
ト部の裏側部分のみを縫付けて前記中央タブの一部と前
記弾性材とを覆うように折り返されて縫付けられたもの
であって、前記中央タブの先端部分は縫付けられていな
い前記下前のベルト部の表側部分から突出しているもの
である。
【0019】かかる構成によって、着用する人の腰周り
寸法に合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及
びタックの折り重なり部分により調節することができ
る。ここで、結合具は、衣服の下前のベルト部に弾性材
を介して移動可能に取り付けられた所定長さの中央タブ
の先端と、中央タブが伸びていない状態における先端か
ら一定長さ離れた位置のベルト部とに取り付けられた各
1個のボタンと、衣服の上前のベルト部に設けられた穴
かがりされたボタンホールとからなる。したがって、中
央タブの先端に取り付けられたボタンをボタンホールに
係止した場合には、中央タブが取り付けられた弾性材の
伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを変化させ
ることができる(フリーサイズ)。また、ベルト部に取
り付けられたボタンをボタンホールに係止した場合に
は、ウエストサイズは一定のサイズに固定される。さら
に、中央タブの一部と弾性材とは2枚のベルト生地を少
しだけ重ねて構成されたベルト部によって覆われている
ため、見栄えも良く斬新なデザインとなる。
【0020】また、下前のベルト部を2枚のベルト生地
を少しだけ重ねて縫付けた構成となっており、オーバー
ベルトを用いていないため、下前のベルト部全体を薄手
に仕上げることができる。したがって、厚手の生地から
なる衣服に適した構成となり、またオーバーベルトを作
成する必要がないため構造が簡単になり、作業時間も短
縮することができる。
【0021】ここでボタンホールは、一方のファスナー
テープの上端を支持しているスライディングテープが取
り付けられている上前のベルト部に設けられているが、
ボタンホールがスライディングテープの一部を打ち抜い
て穴かがりによってスライディングテープが共に縫付け
られたとしても、一方のファスナーテープの上端はゴム
テープによっても支持されているため、タックの折り重
なり部分が引き延ばされる際には、ゴムテープの伸縮力
によって一方のファスナーテープもそれにつれて移動す
ることができる。このように、衣服の上前のベルト部に
ボタンホールを設けて穴かがりをしても一方のファスナ
ーテープの移動を妨げることがない。
【0022】このようにして、結合具としてボタンも使
用することができるとともに、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、さらにベルト部を薄手に仕上げることができて厚手
の生地からなる衣服にも適したウエストサイズ調節機構
付衣服となる。
【0023】請求項3の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項2の構成において、前記衣服の
下前のベルト部に前記弾性材を介して前記中央タブを取
り付けた際のステッチを隠すために、前記ステッチの上
にベルト通し、皮ラベル、布ネーム、ワッペンのいずれ
かを取り付けたものである。
【0024】請求項2の構成においては、2枚のベルト
生地を少しだけ重ねて構成された下前のベルト部によっ
て中央タブの一部と弾性材とが覆われており、オーバー
ベルトを設けていないため、弾性材をベルト生地の表に
なる側に縫付けた場合には下前のベルト部の表側に弾性
材を縫付けたステッチが見えることになる。そこで、こ
のステッチの上にベルト通し、皮ラベル、布ネーム、ワ
ッペンのいずれかを取り付けることによって、ステッチ
が隠れて見栄えが良くなる。
【0025】このようにして、結合具としてボタンも使
用することができるとともに、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、かつ見栄えも良いウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0026】請求項4の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分と、前記中央タブが伸びていない状態における先端か
ら一定長さ離れた位置の前記衣服の下前のベルト部とに
取り付けられた各1個の凹側のドット釦と、前記衣服の
上前のベルト部に取り付けられた凸側のドット釦とから
なることを特徴とするものである。
【0027】したがって、衣服の上前のベルト部に取り
付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部分に取り
付けた凹側のドット釦に嵌めた場合には、中央タブが取
り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的にウエ
ストサイズを変化させることができる(フリーサイ
ズ)。また、凸側のドット釦を下前のベルト部に取り付
けられた凹側のドット釦に嵌めた場合には、ウエストサ
イズは一定のサイズに固定される。
【0028】この凸側のドット釦は、一方のファスナー
テープの上端を支持しているスライディングテープが取
り付けられている上前のベルト部に取り付けられている
が、凸側のドット釦が上前のベルト部を貫通して取り付
けられている場合、スライディングテープの一部を打ち
抜いてスライディングテープが凸側のドット釦と共に固
定されたとしても、一方のファスナーテープの上端はゴ
ムテープによっても支持されているため、タックの折り
重なり部分が引き延ばされる際には、ゴムテープの伸縮
力によって一方のファスナーテープもそれにつれて移動
することができる。このように、衣服の上前のベルト部
を貫通して凸側のドット釦が取り付けられている場合で
も一方のファスナーテープの移動を妨げることがない。
これに対して、凸側のドット釦が上前のベルト部の裏側
に取り付けられている場合には、一方のファスナーテー
プの移動を妨げる心配はない。
【0029】このようにして、結合具としてドット釦も
使用することができるとともに、連続的にウエストサイ
ズを変化させることができるフリーサイズ状態とウエス
トサイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
きるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0030】請求項5の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分と、前記中央タブが伸びていない状態における先端か
ら一定長さ離れた位置の前記衣服の下前のベルト部とに
取り付けられた各1個の受構成体と、前記衣服の上前の
ベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体とからなるも
のである。
【0031】したがって、上前のベルト部の裏側に取り
付けられた鉤構成体を中央タブの先端部分に取り付けら
れた受構成体に係止した場合には、中央タブが取り付け
られた弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサ
イズを変化させることができる(フリーサイズ)。ま
た、鉤構成体を下前のベルト部に取り付けられた受構成
体に係止した場合には、ウエストサイズは一定のサイズ
に固定される。
【0032】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0033】請求項6の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部
に設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記
中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と
前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドッ
ト釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた
受構成体と前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付け
られた鉤構成体とからなり、前記中央タブの裏側に凸側
のドット釦が取り付けられ、前記衣服の下前のベルト部
に凹側のドット釦が取り付けられているものである。
【0034】したがって、中央タブの先端部分に取り付
けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴かがり
されたボタンホールに係止するか、上前のベルト部に取
り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部分に取
り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前のベルト
部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの先端部
分に取り付けられた受構成体に係止することによって、
中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で
連続的にウエストサイズを変化させることができる(フ
リーサイズ)。そして、中央タブの裏側の凸側のドット
釦を下前のベルト部の凹側のドット釦に嵌めることによ
って、中央タブが固定されて、ウエストサイズは一定の
サイズに固定される。
【0035】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0036】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0037】請求項7の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部
に設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記
中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と
前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドッ
ト釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた
受構成体と、前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けら
れた鉤構成体とからなり、前記衣服の下前のベルト部に
2つの受部を有する受構成体が取り付けられ、前記衣服
の上前のベルト部の裏側に2つの鉤部を有する鉤構成体
が取り付けられているものである。
【0038】したがって、中央タブの先端部分に取り付
けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴かがり
されたボタンホールに係止するか、上前のベルト部に取
り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部分に取
り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前のベルト
部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの先端部
分に取り付けられた受構成体に係止することによって、
中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で
連続的にウエストサイズを変化させることができる(フ
リーサイズ)。そして、上前のベルト部の裏側の2つの
鉤部を有する鉤構成体を下前のベルト部の2つの受部を
有する受構成体に係止することによって、ウエストサイ
ズは一定のサイズに固定される。ここで、2つの鉤部を
有する鉤構成体と2つの受部を有する受構成体によっ
て、4通りのサイズの固定位置が可能となる。
【0039】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0040】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、固定したウエストサイズを4通りのサイズ
の中から選択できるウエストサイズ調節機構付衣服とな
る。
【0041】請求項8の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部
に設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記
中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と
前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドッ
ト釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた
受構成体と、前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けら
れた鉤構成体とからなり、前記衣服の下前のベルト部に
マジックテープ(登録商標)の硬い側または軟らかい側
が取り付けられ、前記中央タブの裏側にマジックテープ
(登録商標)の軟らかい側または硬い側が取り付けられ
ているものである。
【0042】したがって、中央タブの先端部分に取り付
けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴かがり
されたボタンホールに係止するか、上前のベルト部に取
り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部分に取
り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前のベルト
部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの先端部
分に取り付けられた受構成体に係止することによって、
中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で
連続的にウエストサイズを変化させることができる(フ
リーサイズ)。そして、中央タブの裏側のマジックテー
プ(登録商標)の軟らかい側または硬い側を下前のベル
ト部のマジックテープ(登録商標)の硬い側または軟ら
かい側に接着することによって、ウエストサイズは一定
のサイズに固定される。ここで、両方のマジックテープ
(登録商標)の幅の分だけ固定するウエストサイズを連
続的に小刻みに変化させることができる。
【0043】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0044】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、固定するウエストサイズに幅を持たせるこ
とができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0045】請求項9の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項8のいずれか1つ
の構成において、前記オーバーベルトまたは前記下前の
ベルト部の表側部分から突出している前記中央タブの先
端部分と同一形状の飾りタブを前記衣服の上前のベルト
部に左右対称になるように設けたものである。
【0046】請求項1乃至請求項8の構成においては、
下前のベルト部に弾性材を介して取り付けられた中央タ
ブの先端にボタンまたは凹側のドット釦または受構成体
を取り付けて、上前のベルト部の対応する結合具と結合
させることによって、連続的にウエストサイズを変化さ
せることができる。しかし、衣服の下前だけにオーバー
ベルトまたは下前のベルト部の表側部分から中央タブの
先端が突出しているのは、デザイン上バランスが悪い。
そこで、上前のベルト部にも左右対称になる位置に中央
タブの先端部分と同一形状の飾りタブを設けることによ
って、バランスがとれてデザイン的にも優れたものとな
る。
【0047】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、デザイン的にもバランスがとれて優れたも
のとなるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0048】請求項10の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1
つの構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端
部分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト
部に設けられた穴かがりされたボタンホール、または前
記中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦
と前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のド
ット釦、または前記中央タブの先端部分に1個と前記衣
服の下前のベルト部に複数個取り付けられた受構成体と
前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けられた鉤構成体
とからなり、前記衣服の上前のベルト部には前記衣服の
下前のベルト部側に伸びた持ち出しが設けられているも
のである。
【0049】したがって、中央タブに取り付けられたボ
タンを上前のベルト部のボタンホールに係止するか、中
央タブに取り付けられた凹側のドット釦に上前のベルト
部の凸側のドット釦を嵌め合わせるか、上前のベルト部
の裏側の鉤構成体を中央タブの先端部分の受構成体に係
止することによって、中央タブが取り付けられた弾性材
の伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを変化さ
せることができる(フリーサイズ)。一方、下前のベル
ト部に複数個取り付けられた受構成体のいずれかに鉤構
成体を係止することによって、ウエストサイズは複数通
りの一定のサイズに固定される。しかし、上前に近い側
の受構成体に鉤構成体を係止した場合には、上前から遠
い側の受構成体と中央タブの先端部分の受構成体が見え
てしまって見苦しい。また、人によってはフリーサイズ
のときに中央タブが見えるのを嫌う場合もある。そこ
で、上前のベルト部に下前のベルト部側に伸びた持ち出
しを設けることによって、これらの受構成体や伸びた中
央タブを覆い隠して外見上も美しくすっきり見せること
ができる。
【0050】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、下前に取り付けられた受構成体や伸びた中
央タブを覆い隠して外見上も美しくすっきり見せること
ができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0051】請求項11の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項1乃至請求項10のいずれか
1つの構成において、前記弾性材には、その最大伸びを
制限する伸び止め材を並設したものである。
【0052】したがって、タックの折り重なり部分が引
き延ばされる長さ以上にウエストサイズが大きくならな
いように弾性材の伸びの長さを制限することができるか
ら、皺がよったりしてウエスト周りの見栄えが損なわれ
ることがない。また、弾性材に過度の引っ張り力がかか
るのを防止することができるから、弾性材の寿命が長く
なる。
【0053】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、ウエスト周りの見栄えが損なわれることが
なく弾性材の寿命を長くすることができるウエストサイ
ズ調節機構付衣服となる。
【0054】請求項12の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の下前のベルト部に弾性材とその最大伸びを制限
する伸び止め材とを介してベルト方向に移動可能に取り
付けられた所定長さの中央タブと、前記中央タブの反対
側に前記伸び止め材を介して前記衣服の下前のベルト部
に取り付けられ、前記中央タブと一体に移動可能な所定
長さの脇タブと、前記中央タブの一部と前記脇タブの一
部と前記弾性材とを前記ベルト部に被さることによって
覆うオーバーベルトとを具備するものであって、前記一
方のファスナーテープの上端はスライディングテープ及
びゴムテープによって前記衣服の上前の上端に縫付けら
れ、前記スライディングテープは外方向に傾斜した状態
で縫付けられており、前記結合具は、前記中央タブの先
端部分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベル
ト部に設けられた穴かがりされたボタンホール、または
前記中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット
釦と前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側の
ドット釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けら
れた受構成体と前記衣服の上前のベルト部の裏側に設け
られた鉤構成体とからなり、前記脇タブには穴かがりさ
れたボタンホールが設けられ、前記脇タブの近傍の前記
下前のベルト部にはベルト方向に沿って複数のボタンが
取り付けられているものである。
【0055】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具は、中央タブの先端部分に取り付けられたボ
タンと上前のベルト部に設けられた穴かがりされたボタ
ンホール、または中央タブの先端部分に取り付けられた
凹側のドット釦と上前のベルト部に取り付けられた凸側
のドット釦、または中央タブの先端部分に取り付けられ
た受構成体と上前のベルト部の裏側に設けられた鉤構成
体とからなる。
【0056】したがって、中央タブの先端部分に取り付
けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴かがり
されたボタンホールに係止するか、上前のベルト部に取
り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部分に取
り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前のベルト
部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの先端部
分に取り付けられた受構成体に係止することによって、
中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で
連続的にウエストサイズを変化させることができる(フ
リーサイズ)。そして、中央タブと一体に移動する脇タ
ブには穴かがりされたボタンホールが設けられ、脇タブ
の近傍の下前のベルト部にはベルト方向に沿って複数の
ボタンが取り付けられているので、中央タブに近い側の
ボタンを脇タブのボタンホールに係止した場合にはウエ
ストサイズの変化範囲は大きく、中央タブに遠い側のボ
タンを脇タブのボタンホールに係止した場合にはウエス
トサイズの変化範囲は小さくなる。そして、中央タブに
最も遠い側のボタンを脇タブのボタンホールに係止した
場合には、ウエストサイズは固定される。
【0057】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0058】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0059】請求項13の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の下前のベルト部に弾性材とその最大伸びを制限
する伸び止め材とを介してベルト方向に移動可能に取り
付けられた所定長さの中央タブと、前記中央タブの反対
側に前記伸び止め材を介して前記衣服の下前のベルト部
に取り付けられ、前記中央タブと一体に移動可能な所定
長さの脇タブとを具備するものであって、前記一方のフ
ァスナーテープの上端はスライディングテープ及びゴム
テープによって前記衣服の上前の上端に縫付けられ、前
記スライディングテープは外方向に傾斜した状態で縫付
けられており、前記結合具は、前記中央タブの先端部分
に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部に
設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記中
央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と前
記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドット
釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた受
構成体と前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けられた
鉤構成体とからなり、前記脇タブには穴かがりされたボ
タンホールが設けられ、前記脇タブの近傍の前記下前の
ベルト部にはベルト方向に沿って複数のボタンが取り付
けられており、前記下前のベルト部は2枚のベルト生地
を間隔を置いて配置した上からもう1枚のベルト生地を
前記2枚のベルト生地に重ねて前記下前のベルト部の裏
側部分のみを縫付けて前記中央タブの一部と前記脇タブ
の一部と前記弾性材とを覆うように折り返されて縫付け
られたものであって、前記中央タブ及び前記脇タブの先
端部分は縫付けられていない前記下前のベルト部の表側
部分から突出しているものである。
【0060】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具は、中央タブの先端部分に取り付けられたボ
タンと上前のベルト部に設けられた穴かがりされたボタ
ンホール、または中央タブの先端部分に取り付けられた
凹側のドット釦と上前のベルト部に取り付けられた凸側
のドット釦、または中央タブの先端部分に取り付けられ
た受構成体と上前のベルト部の裏側に設けられた鉤構成
体とからなる。
【0061】したがって、中央タブの先端部分に取り付
けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴かがり
されたボタンホールに係止するか、上前のベルト部に取
り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部分に取
り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前のベルト
部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの先端部
分に取り付けられた受構成体に係止することによって、
中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で
連続的にウエストサイズを変化させることができる(フ
リーサイズ)。そして、中央タブと一体に移動する脇タ
ブには穴かがりされたボタンホールが設けられ、脇タブ
の近傍の下前のベルト部にはベルト方向に沿って複数の
ボタンが取り付けられているので、中央タブに近い側の
ボタンを脇タブのボタンホールに係止した場合にはウエ
ストサイズの変化範囲は大きく、中央タブに遠い側のボ
タンを脇タブのボタンホールに係止した場合にはウエス
トサイズの変化範囲は小さくなる。そして、中央タブに
最も遠い側のボタンを脇タブのボタンホールに係止した
場合には、ウエストサイズは固定される。
【0062】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0063】さらに、中央タブの一部と脇タブの一部と
弾性材とを覆うのにオーバーベルトを用いず、3枚の生
地を端を重ねて縫付けて折り返してベルト部とする構成
を採っているので、厚手の生地の場合でも下前のベルト
部を薄く仕上げることができる。
【0064】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、ウエストサイズの変化範囲も段階的に変え
ることができ、厚手の生地にも適用できるウエストサイ
ズ調節機構付衣服となる。
【0065】請求項14の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項12または請求項13の構成
において、前記脇タブには前記穴かがりされたボタンホ
ールの代わりに裏面にマジックテープ(登録商標)の硬
い側または軟らかい側が取り付けられ、前記脇タブの近
傍の前記下前のベルト部には前記複数のボタンの代わり
にマジックテープ(登録商標)の軟らかい側または硬い
側が取り付けられているものである。
【0066】したがって、上前ベルト部との結合具が取
り付けられた中央タブと一体に移動する脇タブの裏面の
マジックテープ(登録商標)の硬い側を、脇タブの近傍
の下前のベルト部に取り付けられたマジックテープ(登
録商標)の軟らかい側に接着することによって、ウエス
トサイズの調節をすることができる。脇タブの裏面のマ
ジックテープ(登録商標)を下前のベルト部のマジック
テープ(登録商標)の中央タブに近い側に接着した場合
には、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範
囲内で連続的にウエストサイズを変化させることができ
る(フリーサイズ)。脇タブの裏面のマジックテープ
(登録商標)を下前のベルト部のマジックテープ(登録
商標)の中央タブからより遠い側に接着するにしたがっ
て、ウエストサイズの変化範囲はより小さくなる。そし
て、中央タブに最も遠い側に接着した場合には、ウエス
トサイズは固定される。
【0067】このようにして、脇タブの裏面と脇タブの
近傍の下前のベルト部に1対のマジックテープ(登録商
標)を取り付けることによって、連続的にウエストサイ
ズを変化させることができるフリーサイズ状態とウエス
トサイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、ウエストサイズの変化範囲も連続的に小刻みに変え
ることができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0068】請求項15の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項12または請求項13の構成
において、前記脇タブには前記穴かがりされたボタンホ
ールの代わりに裏面に2以上の鉤部を有する鉤構成体が
取り付けられ、前記脇タブの近傍の前記下前のベルト部
には前記複数のボタンの代わりに受構成体が取り付けら
れているものである。
【0069】したがって、脇タブの裏側に取り付けられ
た鉤構成体の2以上の鉤部のうち、中央タブから最も遠
い鉤部を下前のベルト部の受構成体に係止した場合に
は、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲
内で連続的にウエストサイズを変化させることができる
(フリーサイズ)。中央タブにより近い鉤部を下前のベ
ルト部の受構成体に係止するにしたがって、ウエストサ
イズの変化範囲はより小さくなる。そして、中央タブに
最も近い鉤部を下前のベルト部の受構成体に係止した場
合には、ウエストサイズは固定される。
【0070】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、ウエストサイズの変化範囲も段階的に変えることが
できるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0071】請求項16の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項12または請求項13の構成
において、前記脇タブには前記穴かがりされたボタンホ
ールの代わりに裏面に凸側のドット釦が取り付けられ、
前記脇タブの近傍の前記下前のベルト部には前記複数の
ボタンの代わりにベルト方向に沿って複数の凹側のドッ
ト釦が取り付けられていることを特徴とするものであ
る。
【0072】したがって、脇タブの裏面に取り付けられ
た凸側のドット釦を、下前のベルト部に取り付けられた
複数の凹側のドット釦のうち中央タブに最も近い凹側の
ドット釦に嵌めた場合には、中央タブが取り付けられた
弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを
変化させることができる(フリーサイズ)。中央タブに
より遠い凹側のドット釦に脇タブの裏面の凸側のドット
釦を嵌めるにしたがって、ウエストサイズの変化範囲は
より小さくなる。そして、中央タブに最も遠い凹側のド
ット釦に脇タブの裏面の凸側のドット釦を嵌めた場合に
は、ウエストサイズは固定される。
【0073】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、ウエストサイズの変化範囲も段階的に変えることが
できるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0074】請求項17の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の上前のベルト部に弾性材を介して移動自在に取
り付けられた所定長さの中央タブとを具備するものであ
って、前記一方のファスナーテープの上端はスライディ
ングテープによって前記衣服の上前の上端に縫付けら
れ、前記スライディングテープは外方向に傾斜した状態
で縫付けられており、前記結合具は、前記中央タブの先
端部分に設けられた穴かがりしたボタンホールと、前記
衣服の下前のベルト部に取り付けられたボタンと、前記
衣服の上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体
と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた受構成
体とからなり、前記中央タブの一部と前記弾性材は前記
衣服の上前のベルト部によって覆われているものであ
る。
【0075】このように、本発明のウエストサイズ調節
機構付衣服においては、ベルト方向に移動可能な中央タ
ブが、請求項1〜16の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服とは異なり、上前のベルト部に弾性材を介
して取り付けられている。したがって、この中央タブの
先端部分に設けられた穴かがりしたボタンホールに下前
のベルト部に取り付けられたボタンを係止することによ
って、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範
囲内で連続的にウエストサイズを変化させることができ
る(フリーサイズ)。また、上前のベルト部の裏側に取
り付けられた鉤構成体を下前のベルト部に取り付けられ
た受構成体に係止した場合には、ウエストサイズは一定
のサイズに固定される。
【0076】ここで、上前のベルト部に中央タブが取り
付けられているため、このタイプのウエストサイズ調節
機構付衣服においては、上前のベルト部を貫通してボタ
ンホールが設けられたり凸側のドット釦が取り付けられ
ることがない。したがって、一方のファスナーテープの
上端を上前の上端に縫付けて支持しているスライディン
グテープが固定されてしまう恐れもないため、ゴムテー
プを併用することなくスライディングテープのみで一方
のファスナーテープの上端を支持している。また、中央
タブの一部と弾性材は上前のベルト部によって覆われて
いるため、見栄えも良くなっている。
【0077】このようにして、結合具としてボタンを用
いることができるとともに、連続的にウエストサイズを
変化させることができるフリーサイズ状態とウエストサ
イズを固定した状態とを容易に切り替えることができる
ウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0078】請求項18の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項17の構成において、前記結
合具は、前記中央タブの先端部分に取り付けられた凸側
のドット釦と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けら
れた凹側のドット釦と、前記衣服の上前のベルト部の裏
側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣服の下前のベル
ト部に取り付けられた受構成体とからなるものである。
【0079】したがって、中央タブの先端部分に取り付
けられた凸側のドット釦を下前のベルト部に取り付けら
れた凹側のドット釦に嵌めることによって、中央タブが
取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的にウ
エストサイズを変化させることができる(フリーサイ
ズ)。また、上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤
構成体を下前のベルト部に取り付けられた受構成体に係
止した場合には、ウエストサイズは一定のサイズに固定
される。
【0080】このようにして、結合具としてドット釦を
用いることができるとともに、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0081】請求項19の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項17の構成において、前記結
合具は、前記中央タブの先端部分の裏側と、前記衣服の
上前のベルト部の裏側とに取り付けられた各1個の鉤構
成体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた受
構成体とからなるものである。
【0082】したがって、中央タブの先端部分の裏側に
取り付けられた鉤構成体を下前のベルト部に取り付けら
れた受構成体に係止することによって、中央タブが取り
付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的にウエス
トサイズを変化させることができる(フリーサイズ)。
また、上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体
を下前のベルト部に取り付けられた受構成体に係止した
場合には、ウエストサイズは一定のサイズに固定され
る。
【0083】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0084】請求項20の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項17乃至請求項19のいずれ
か1つの構成において、前記衣服の上前のベルト部に前
記弾性材を介して前記中央タブを取り付けた際のステッ
チを隠すために、前記ステッチの上にベルト通し、皮ラ
ベル、布ネーム、ワッペンのいずれかを取り付けたもの
である。
【0085】請求項17乃至請求項19の構成において
は、上前のベルト部によって中央タブの一部と弾性材と
が覆われており、オーバーベルトを設けていないため、
弾性材をベルト生地の表になる側に縫付けた場合には上
前のベルト部の表側に弾性材を縫付けたステッチが見え
ることになる。そこで、このステッチの上にベルト通
し、皮ラベル、布ネーム、ワッペンのいずれかを取り付
けることによって、ステッチが隠れて見栄えが良くな
る。
【0086】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、かつ見栄えも良いウエストサイズ調節機構
付衣服となる。
【0087】請求項21の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項17乃至請求項20のいずれ
か1つの構成において、前記弾性材には、その最大伸び
を制限する伸び止め材を並設したものである。
【0088】したがって、タックの折り重なり部分が引
き延ばされる長さ以上にウエストサイズが大きくならな
いように弾性材の伸びの長さを制限することができるか
ら、皺がよったりしてウエスト周りの見栄えが損なわれ
ることがない。また、弾性材に過度の引っ張り力がかか
るのを防止することができるから、弾性材の寿命が長く
なる。
【0089】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、ウエスト周りの見栄えが損なわれることが
なく弾性材の寿命を長くすることができるウエストサイ
ズ調節機構付衣服となる。
【0090】請求項22の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の上前のベルト部が前記衣服の下前のベルト部側
に突出した所定長さの持ち出しとを具備するものであっ
て、前記一方のファスナーテープの上端はスライディン
グテープによって前記衣服の上前の上端に縫付けられ、
前記スライディングテープは外方向に傾斜した状態で縫
付けられており、前記結合具は、前記持ち出しに設けら
れた穴かがりした一定長さのボタンホールと、前記衣服
の下前のベルト部に取り付けられたボタンと、前記衣服
の上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体と、
前記衣服の下前のベルト部に前記一定長さ以下離して取
り付けられた複数の受構成体とからなるものである。
【0091】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ま
た、上前のベルト部には、下前のベルト部側に突出した
所定長さの持ち出しが設けられている。ここで、結合具
である持ち出しに設けられたボタンホールに下前のベル
ト部に取り付けられたボタンを係止し、上前のベルト部
の裏側に取り付けられた鉤構成体を下前のベルト部に取
り付けられた複数の受構成体のいずれかに係止する。上
前に近い側の受構成体に係止した場合には、ウエストサ
イズは大きくなって、ボタンはボタンホールの下前側に
移動する。上前に遠い側の受構成体に係止した場合に
は、ウエストサイズは小さくなって、ボタンはボタンホ
ールの上前側に移動する。2つの受構成体はボタンホー
ルの長さ(一定長さ)以下しか離れていないため、ボタ
ンはボタンホール内を余裕をもって移動することができ
る。
【0092】そして、上前のベルト部に設けられた持ち
出しによって2つの受構成体が覆い隠されるため、極め
て見栄えが良くなる。さらに、持ち出しにはボタンホー
ルが設けられて下前のベルト部に取り付けられたボタン
が係止されるため、持ち出しの先端が浮き上るのが防止
され、ウエストサイズを容易に調節できるとともに外見
上もすっきりとしたデザインのウエストサイズ調節機構
付衣服となる。
【0093】請求項23の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項22の構成において、前記結
合具は、前記持ち出しに設けられた穴かがりしたボタン
ホールと、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた
ボタンと、前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付け
られた鉤構成体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付
けられた2以上の受部を有する受構成体とからなるもの
である。
【0094】したがって、持ち出しに設けられたボタン
ホールに下前のベルト部に取り付けられたボタンを係止
し、上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体を
下前のベルト部に取り付けられた受構成体の2以上の受
部のいずれかに係止する。上前に近い側の受部に係止し
た場合には、ウエストサイズは大きくなって、ボタンは
ボタンホールの下前側に移動する。上前に遠い側の受部
に係止した場合には、ウエストサイズは小さくなって、
ボタンはボタンホールの上前側に移動する。
【0095】そして、上前のベルト部に設けられた持ち
出しによって2以上の受部を有する受構成体が覆い隠さ
れるため、極めて見栄えが良くなる。さらに、持ち出し
にはボタンホールが設けられて下前のベルト部に取り付
けられたボタンが係止されるため、持ち出しの先端が浮
き上るのが防止され、ウエストサイズを容易に調節でき
るとともに外見上もすっきりとしたデザインのウエスト
サイズ調節機構付衣服となる。
【0096】請求項24の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項22の構成において、前記結
合具は、前記持ち出しに設けられた穴かがりしたボタン
ホールと、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた
ボタンと、前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付け
られた2以上の鉤部を有する鉤構成体と、前記衣服の下
前のベルト部に取り付けられた受構成体とからなるもの
である。
【0097】したがって、持ち出しに設けられたボタン
ホールに下前のベルト部に取り付けられたボタンを係止
し、上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体の
2以上の鉤部のいずれかを下前のベルト部に取り付けら
れた受構成体に係止する。下前に近い側の鉤部を係止し
た場合には、ウエストサイズは大きくなって、ボタンは
ボタンホールの下前側に移動する。下前に遠い側の鉤部
を係止した場合には、ウエストサイズは小さくなって、
ボタンはボタンホールの上前側に移動する。
【0098】そして、上前のベルト部に設けられた持ち
出しによって受構成体が覆い隠されるため、極めて見栄
えが良くなる。さらに、持ち出しにはボタンホールが設
けられて下前のベルト部に取り付けられたボタンが係止
されるため、持ち出しの先端が浮き上るのが防止され、
ウエストサイズを容易に調節できるとともに外見上もす
っきりとしたデザインのウエストサイズ調節機構付衣服
となる。
【0099】請求項25の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の上前のベルト部内と前記衣服の下前のベルト部
内にそれぞれ弾性材を介して取り付けられ、前記衣服の
上前のベルト部の開口部と前記衣服の下前のベルト部の
開口部とからそれぞれ突出した1対の飾りベルトとを具
備するものであって、前記一方のファスナーテープの上
端はスライディングテープによって前記衣服の上前の上
端に縫付けられ、前記スライディングテープは外方向に
傾斜した状態で縫付けられており、前記結合具は、前記
1対の飾りベルトの一方の先端部分に設けられた穴かが
りしたボタンホールと、前記1対の飾りベルトの他方の
先端部分に取り付けられたボタンと、前記衣服の上前の
ベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣服
の下前のベルト部に取り付けられた1または2以上の受
構成体とからなるものである。
【0100】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具としての1対の飾りベルトの一方の先端部分
に設けられた穴かがりしたボタンホールに、1対の飾り
ベルトの他方の先端部分に取り付けられたボタンを係止
することによって、1対の飾りベルトは上前のベルト部
内と下前のベルト部内にそれぞれ弾性材を介して取り付
けられているので、弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的
にウエストサイズを変化させることができる(フリーサ
イズ)。また、上前のベルト部の裏側に取り付けられた
鉤構成体を下前のベルト部に取り付けられた1または2
以上の受構成体のいずれかに係止した場合には、ウエス
トサイズは一定のサイズに固定される。そして、結合具
を取り付ける基材として1対の飾りベルトを用いている
ことから、特に婦人用には最適でデザイン的にも優れた
ものとなる。
【0101】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節
機構付衣服となる。
【0102】請求項26の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項25の構成において、前記結
合具は、前記1対の飾りベルトの一方の先端部分に取り
付けられた2個のDカンと、前記2個のDカンに巻き付
けられて止められる前記1対の飾りベルトの他方と、前
記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成
体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた1ま
たは2以上の受構成体とからなるものである。
【0103】Dカンとは略Dの字形をした金具で、これ
を一方の飾りベルトの先端に2個取り付けることによっ
て、他方の飾りベルトをまず2個のDカンの中に通して
折り返し、一方のDカンの外側に巻き付けてからもう一
方のDカンの内側をくぐらせることによって、他方の飾
りベルトを2個のDカンで固定して止めることができ
る。1対の飾りベルトは上前のベルト部内と下前のベル
ト部内にそれぞれ弾性材を介して取り付けられているの
で、弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイ
ズを変化させることができる(フリーサイズ)。また、
上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体を下前
のベルト部に取り付けられた1または2以上の受構成体
のいずれかに係止した場合には、ウエストサイズは一定
のサイズに固定される。そして、結合具を取り付ける基
材として1対の飾りベルトを用いていることから、特に
婦人用には最適でデザイン的にも優れたものとなる。
【0104】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節
機構付衣服となる。
【0105】請求項27の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項25の構成において、前記結
合具は、前記1対の飾りベルトの一方の先端部分に取り
付けられたピン付きバックルと、前記1対の飾りベルト
の他方に設けられた複数のベルト孔と、前記衣服の上前
のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣
服の下前のベルト部に取り付けられた1または2以上の
受構成体とからなるものである。
【0106】したがって、一方の飾りベルトの先端部分
に取り付けられたピン付きバックルに他方の飾りベルト
を通して、バックルのピンを他方の飾りベルトの複数の
ベルト孔に挿入することによって、1対の飾りベルトを
止めることができる。1対の飾りベルトは上前のベルト
部内と下前のベルト部内にそれぞれ弾性材を介して取り
付けられているので、弾性材の伸縮可能な範囲内で連続
的にウエストサイズを変化させることができる(フリー
サイズ)。また、上前のベルト部の裏側に取り付けられ
た鉤構成体を下前のベルト部に取り付けられた1または
2以上の受構成体のいずれかに係止した場合には、ウエ
ストサイズは一定のサイズに固定される。そして、結合
具を取り付ける基材として1対の飾りベルトを用いてい
ることから、特に婦人用には最適でデザイン的にも優れ
たものとなる。
【0107】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節
機構付衣服となる。
【0108】請求項28の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項25の構成において、前記結
合具は、前記1対の飾りベルトの一方の先端部分に取り
付けられた金具と、前記1対の飾りベルトの他方の先端
部分に取り付けられた前記金具に係止されるもう1つの
金具と、前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付けら
れた鉤構成体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付け
られた1または2以上の受構成体とからなるものであ
る。
【0109】したがって、一方の飾りベルトの先端部分
に取り付けられた金具に他方の飾りベルトの先端部分に
取り付けられたもう1つの金具を係止することによっ
て、1対の飾りベルトを止めることができる。1対の飾
りベルトは上前のベルト部内と下前のベルト部内にそれ
ぞれ弾性材を介して取り付けられているので、弾性材の
伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを変化させ
ることができる(フリーサイズ)。また、上前のベルト
部の裏側に取り付けられた鉤構成体を下前のベルト部に
取り付けられた1または2以上の受構成体のいずれかに
係止した場合には、ウエストサイズは一定のサイズに固
定される。そして、結合具を取り付ける基材として1対
の飾りベルトを用いていることから、特に婦人用には最
適でデザイン的にも優れたものとなる。
【0110】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節
機構付衣服となる。
【0111】請求項29の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーとを具
備するものであって、前記一方のファスナーテープの上
端はスライディングテープによって前記衣服の上前の上
端に縫付けられ、前記スライディングテープは外方向に
傾斜した状態で縫付けられており、前記結合具は、前記
衣服の下前または上前のベルト部に直接取り付けられた
ピン付きバックル付きベルトと、前記衣服の上前または
下前のベルト部に直接取り付けられた複数のベルト孔付
きベルトとからなるものである。
【0112】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具としてピン付きバックル付きベルトと複数の
ベルト孔付きベルトとをそれぞれ下前のベルト部と上前
のベルト部に直接取り付けている。したがって、構成が
簡単になって製造工程が短縮されるとともに、デザイン
的にもすっきりとしたものとなる。そして、複数のベル
ト孔付きベルトをピン付きバックル付きベルトの先端の
ピン付きバックルに通して、バックルのピンを複数のベ
ルト孔のいずれかに挿入することによって両者が結合さ
れ、挿入するベルト孔の位置を変えることによってウエ
ストサイズを調節することができる。
【0113】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に調節することができるとともに、デザイン
的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0114】請求項30の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の下前または上前のベルト部に直接取
り付けられた長さ調節機構付きベルトとその先端に取り
付けられた嵌合バックルの一方と、前記衣服の上前また
は下前のベルト部に直接取り付けられた先端に前記嵌合
バックルの他方が取り付けられたベルトとからなるもの
である。
【0115】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、一方の嵌合バックルと他方の嵌合
バックルとが嵌合することによって両方のベルトが結合
され、長さ調節機構付きベルトによってウエストサイズ
を連続的に調節することができる。
【0116】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0117】請求項31の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前または下前のベルト部に直接取
り付けられた先端に2個のDカンが取り付けられたベル
トと、前記衣服の下前または上前のベルト部に直接取り
付けられた前記2個のDカンに巻き付けられて止められ
るベルトとからなるものである。
【0118】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、上述したようにベルトを2個のD
カンに巻き付けることによって両方のベルトが結合さ
れ、ベルトを2個のDカンに巻き付ける位置を変えるこ
とによって、ウエストサイズを連続的に調節することが
できる。
【0119】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0120】請求項32の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前または下前のベルト部に直接取
り付けられた先端にピンなしバックルが取り付けられた
ベルトと、前記衣服の下前または上前のベルト部に直接
取り付けられた中間にマジックテープ(登録商標)の硬
い側または軟らかい側が取り付けられ先端にマジックテ
ープ(登録商標)の軟らかい側または硬い側が取り付け
られたベルトとからなるものである。
【0121】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、マジックテープ(登録商標)が取
り付けられたベルトをもう一方のベルトの先端のピンな
しバックルに通して折り返し、ベルトの先端のマジック
テープ(登録商標)をベルトの中間のマジックテープ
(登録商標)に接着することによって両方のベルトが結
合され、マジックテープ(登録商標)を接着する位置を
変えることによってウエストサイズを連続的に調節する
ことができる。
【0122】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0123】請求項33の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
た中間にマジックテープ(登録商標)の硬い側または軟
らかい側が取り付けられ先端にマジックテープ(登録商
標)の軟らかい側または硬い側が取り付けられたベルト
と、前記衣服の下前のベルト部に直接取り付けられた中
間にマジックテープ(登録商標)の硬い側または軟らか
い側が取り付けられ先端にマジックテープ(登録商標)
の軟らかい側または硬い側が取り付けられたベルトと、
両方のベルトが通されるピンなしバックルとからなるも
のである。
【0124】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなり、また左右対称の構成となる。そして、両方
のマジックテープ(登録商標)が取り付けられたベルト
をそれぞれピンなしバックルに通して折り返し、ベルト
の先端のマジックテープ(登録商標)をベルトの中間の
マジックテープ(登録商標)に接着することによって両
方のベルトが結合され、マジックテープ(登録商標)を
接着する位置を変えることによってウエストサイズを連
続的に調節することができる。
【0125】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0126】請求項34の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
た中間にマジックテープ(登録商標)の硬い側または軟
らかい側が取り付けられ先端にマジックテープ(登録商
標)の軟らかい側または硬い側が取り付けられたベルト
と、前記衣服の下前のベルト部に直接取り付けられた中
間にマジックテープ(登録商標)の硬い側または軟らか
い側が取り付けられ先端にマジックテープ(登録商標)
の軟らかい側または硬い側が取り付けられたベルトと、
前記衣服の上前または下前のベルト部端に縫付けられた
両方のベルトが通されるピンなし1本線バックルとから
なるものである。
【0127】請求項33の構成においては、ピンなしバ
ックルがどちらのベルトにも取り付けられていないた
め、両方のベルトのマジックテープ(登録商標)を外し
た場合には、ピンなしバックルを紛失してしまう恐れが
ある。そこで、本発明においては、ピンなし1本線バッ
クルを中央の1本線において上前または下前のベルト部
端に縫付けることによって、かかる問題を解消してい
る。但し、この構成においては、ピンなし1本線バック
ルが縫付けられた上前側のベルトはウエストサイズの調
節には寄与しない飾りベルトとなり、下前側のベルトの
みでウエストサイズの調節をすることになる。
【0128】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0129】請求項35の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前または下前のベルト部に直接取
り付けられた先端の表側にマジックテープ(登録商標)
の硬い側または軟らかい側が取り付けられたベルトと、
前記衣服の下前または上前のベルト部に直接取り付けら
れた先端の裏側にマジックテープ(登録商標)の軟らか
い側または硬い側が取り付けられたベルトとからなるも
のである。
【0130】本発明のウエストサイズ調節機構付衣服に
おいては、ピンなしバックルを用いず、マジックテープ
(登録商標)の取り付けられた1対のベルトのみで結合
具を構成している。したがって、構成がより一層簡単に
なって製造工程がさらに短縮されるとともに、デザイン
的にもよりすっきりとしたものとなる。そして、両方の
ベルトのマジックテープ(登録商標)を接着する位置を
変えることによって、ウエストサイズを連続的に変化さ
せることができる。
【0131】このようにして、さらに簡単な構成でウエ
ストサイズを容易に連続的に調節することができるとと
もに、デザイン的にもより優れたウエストサイズ調節機
構付衣服となる。
【0132】請求項36の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
た中間に凹側のドット釦が取り付けられ先端に複数の凸
側のドット釦が取り付けられたベルトと、前記衣服の下
前のベルト部に直接取り付けられた中間に凹側のドット
釦が取り付けられ先端に複数の凸側のドット釦が取り付
けられたベルトと、両方のベルトが通されるピンなしバ
ックルとからなるものである。
【0133】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなり、また左右対称の構成となる。そして、両方
のベルトをそれぞれピンなしバックルに通して折り返
し、ベルトの先端の複数の凸側のドット釦のいずれかを
ベルトの中間の凹側のドット釦に嵌めることによって両
方のベルトが結合され、中間の凹側のドット釦に嵌める
ベルトの先端の複数の凸側のドット釦を変えることによ
ってウエストサイズを調節することができる。
【0134】このようにして、結合具としてドット釦を
使用できるとともに、簡単な構成でウエストサイズを容
易に調節することができ、デザイン的にも優れたウエス
トサイズ調節機構付衣服となる。
【0135】請求項37の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
た中間に複数のボタンが取り付けられ先端に穴かがりさ
れたボタンホールが設けられたベルトと、前記衣服の下
前のベルト部に直接取り付けられた中間に複数のボタン
が取り付けられ先端に穴かがりされたボタンホールが設
けられたベルトと、両方のベルトが通されるピンなしバ
ックルとからなるものである。
【0136】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなり、また左右対称の構成となる。そして、両方
のベルトをそれぞれピンなしバックルに通して折り返
し、ベルトの先端のボタンホールにベルトの中間の複数
のボタンのいずれかを係止することによって両方のベル
トが結合され、ボタンホールに係止する中間の複数のボ
タンを変えることによってウエストサイズを調節するこ
とができる。
【0137】このようにして、結合具としてボタンを使
用できるとともに、簡単な構成でウエストサイズを容易
に調節することができ、デザイン的にも優れたウエスト
サイズ調節機構付衣服となる。
【0138】請求項38の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
たベルト布またはリボン布と、前記衣服の下前のベルト
部に直接取り付けられたベルト布またはリボン布とから
なるものである。
【0139】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなり、また左右対称の構成となる。そして、両方
のベルト布またはリボン布を衣服の前明の中央で結び合
わせることによって両方のベルト布またはリボン布が結
合され、結び合わせる位置を変えることによってウエス
トサイズを連続的に調節することができる。
【0140】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0141】請求項39の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、樹脂製のレールとそのレールに嵌合して任意の
位置で係止可能にスライドするスライダーとからなるベ
ルトアジャスターであって、前記スライダーを布ベルト
を介して前記衣服の上前または下前のベルト部に取り付
け、前記レールを前記衣服の下前または上前のベルト部
に直接取り付けたものである。
【0142】このようなベルトアジャスターは、帽子
(キャップ)のサイズを調整したりするのに広く使われ
ているものである。したがって、構成が簡単になって製
造工程が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきり
としたものとなる。そして、スライダーをレールに嵌合
させてスライドさせ、任意の位置で係止させることによ
ってウエストサイズを連続的に調節することができる。
【0143】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0144】請求項40の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に共布ベルトを介し
て取り付けられた紐と、前記衣服の下前のベルト部に共
布ベルトを介して取り付けられた紐とからなるものであ
る。
【0145】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、両方の紐を衣服の前明の中央で結
び合わせることによって両方の紐が結合され、結び合わ
せる位置を変えることによってウエストサイズを連続的
に調節することができる。
【0146】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0147】請求項41の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前または下前のベルト部にベルト
を介して取り付けられた鎖と、前記衣服の下前または上
前のベルト部にベルトを介して取り付けられた先端にナ
スカンの付いた鎖とからなるものである。
【0148】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、上前または下前のベルト部に取り
付けられた鎖のいずれかの孔に下前または上前のベルト
部に取り付けられた鎖の先端のナスカンを嵌合させるこ
とによって両方の鎖が結合され、ナスカンを嵌合させる
位置を変えることによってウエストサイズをほぼ連続的
に調節することができる。
【0149】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易にほぼ連続的に調節することができるととも
に、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣
服となる。
【0150】請求項42の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーとを具
備するものであって、前記一方のファスナーテープの上
端はスライディングテープ及びゴムテープによって前記
衣服の上前の上端に縫付けられ、前記スライディングテ
ープは外方向に傾斜した状態で縫付けられており、前記
結合具は、前記衣服の下前のベルト部にファスナーライ
ンの左右において取り付けられた各1個のボタンと、前
記衣服の上前のベルト部に設けられた穴かがりされたボ
タンホールとからなるものである。
【0151】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ま
た、構成が簡単になって製造工程が短縮されるととも
に、デザイン的にもすっきりとしたものとなる。そし
て、上前のベルト部に近い側のボタンをボタンホールに
係止した場合にはウエストサイズは大きくなり、上前の
ベルト部に遠い側のボタンをボタンホールに係止した場
合にはウエストサイズは小さくなる。
【0152】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルを用いており、ボタンホールは、一方のファスナーテ
ープの上端を支持しているスライディングテープが取り
付けられている上前のベルト部に設けられることになる
が、スライディングテープが穴かがりされたボタンホー
ルと共に固定されたとしても、一方のファスナーテープ
の上端はゴムテープによっても支持されているため、タ
ックの折り重なり部分が引き延ばされる際には、ゴムテ
ープの伸縮力によって一方のファスナーテープもそれに
つれて移動することができる。このように、結合具とし
てボタンとボタンホールを用いても一方のファスナーテ
ープの移動を妨げることがない。
【0153】このようにして、結合具としてボタンを使
用することができるとともに、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に調節することができ、デザイン的にも優れ
たウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0154】請求項43の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項42の構成において、前記結
合具は、前記衣服の下前のベルト部にファスナーライン
の左右において取り付けられた各1個の凹側のドット釦
と、前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側の
ドット釦とからなるものである。
【0155】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ま
た、構成が簡単になって製造工程が短縮されるととも
に、デザイン的にもすっきりとしたものとなる。そし
て、上前のベルト部に近い側の凹側のドット釦に凸側の
ドット釦を嵌めた場合にはウエストサイズは大きくな
り、上前のベルト部に遠い側の凹側のドット釦に凸側の
ドット釦を嵌めた場合にはウエストサイズは小さくな
る。
【0156】ここで、結合具としてドット釦を用いてお
り、凸側のドット釦は一方のファスナーテープの上端を
支持しているスライディングテープが取り付けられてい
る上前のベルト部に取り付けられることになるが、スラ
イディングテープが凸側のドット釦と共に固定されたと
しても、一方のファスナーテープの上端はゴムテープに
よっても支持されているため、タックの折り重なり部分
が引き延ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって
一方のファスナーテープもそれにつれて移動することが
できる。このように、結合具としてドット釦を用いた場
合でも一方のファスナーテープの移動を妨げることがな
い。
【0157】このようにして、結合具としてドット釦を
使用することができるとともに、簡単な構成でウエスト
サイズを容易に調節することができ、デザイン的にも優
れたウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0158】請求項44の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項1乃至請求項43のいずれか
1つの構成において、前記衣服の上前に設けられた上下
方向に伸びるタックの代わりに前記衣服の下前に上下方
向に伸びるタックが設けられ、前記衣服の下前に設けら
れたタックに縫代となる一方のファスナーテープが縫付
けられ、かつ、前記衣服の上前に縫代となる他のファス
ナーテープが縫付けられているものである。
【0159】請求項1乃至請求項43の発明にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服においては、いずれも衣服
の上前に上下方向に伸びるタックが設けられており、こ
のタックに一方のファスナーテープが縫付けられて、結
合具によってウエストサイズが大きくなる場合にはタッ
クの折り重なり部分が広がることによってファスナーが
一体に移動する。これによって、着用する人のウエスト
サイズだけでなく腰近傍の寸法が多少変化しても、着用
感や見栄えを損なうことがない。しかし、このタックは
見栄えをより良くするために衣服の上前に設けられてい
るものであって、衣服の下前に上下方向に伸びるタック
を設けても、見栄えの点では多少劣るが同様の作用効果
を得ることができる。
【0160】このように、請求項1乃至請求項43のい
ずれか1つの構成において、衣服の下前に上下方向に伸
びるタックを設けることによって、衣服の上前にタック
を設けた場合と同様の作用効果を得ることができるウエ
ストサイズ調節機構付衣服となる。
【0161】
【発明の実施の形態】以下、本発明のウエストサイズ調
節機構付衣服を主に婦人用パンツ(ズボン)に適用した
場合の実施の形態について説明する。なお、婦人用パン
ツにおいては、通常は前明の部分を右前とする場合が多
いが、以下の各実施の形態においては前明の部分を左前
とした場合について説明する。また、本発明のウエスト
サイズ調節機構付衣服は、紳士用ズボン、Gパン、スカ
ート、子供服等にも適用できるものである。
【0162】実施の形態1 まず、本発明の実施の形態1について、図1乃至図5を
参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1にかか
るウエストサイズ調節機構付衣服のベルト部から前明部
分までの構成を示す部分正面図である。図2は本発明の
実施の形態1にかかるウエストサイズ調節機構付衣服の
上前と下前とを分離した状態を示す部分拡大図である。
図3は本発明の実施の形態1にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服のオーバーベルトを開いて中央タブの伸縮
構造を示した部分拡大図である。図4は本発明の実施の
形態1にかかるウエストサイズ調節機構付衣服のオーバ
ーベルトの作成手順を示す説明図である。図5(a)は
本発明の実施の形態1にかかるウエストサイズ調節機構
付衣服の上前側のファスナーの取り付け構造を示す部分
展開図、(b)はボタンホールの位置を示す部分拡大図
である。
【0163】図1に示されるように、本実施の形態1の
ウエストサイズ調節機構付衣服としてのウエストサイズ
調節機構付婦人用パンツ(以下、単に「パンツ」ともい
う。)1は、上前ベルト部2に穴かがりされたボタンホ
ール9が設けられており、下前ベルト部3に取り付けら
れたボタン8がこのボタンホール9に係止されることに
よって、上前身頃4と下前身頃5との前明1aが閉じら
れて、パンツ(ズボン)1のウエストサイズが固定され
た状態になっている。下前ベルト部3には、さらにオー
バーベルト6が被せられていて、このオーバーベルト6
から中央タブ7の先端が突出しており、この中央タブ7
の先端にはもう1つのボタン8が取り付けられている。
後で詳しく述べるように、中央タブ7はオーバーベルト
6の下に隠れている弾性材としてのゴムテープを介し
て、オーバーベルト6の下において下前ベルト部3に取
り付けられており、ゴムテープの弾性力によってベルト
方向即ち左右方向に移動可能になっている。
【0164】さらに、図2に示されるように、下前ベル
ト部3に直接取り付けられたボタン8はパンツ(ズボ
ン)1の前中心に位置しており、オーバーベルト6の開
口部はパンツ(ズボン)1の前中心から約2.5cmか
ら約3cm向かって左側にずれたところに位置してい
る。さらに、この前中心には下前5側のファスナーテー
プ5aが縫付けられており、このファスナーテープ5a
のむし5bと噛み合う上前4側の図示されないファスナ
ーテープは、上前4に設けられた図示されない上下方向
に伸びるタックに縫付けられている。そして、ウエスト
サイズの調節に伴ってこのタックの折り重なり部分が広
がることによってファスナーが移動して、着用する人の
ウエストサイズだけでなく腰近傍の寸法が多少変化して
も、着用感や見栄えを損なうことがないようになってい
る。
【0165】そして、中央タブ7はゴムテープの弾性力
によってベルト方向に移動可能になっているため、中央
タブ7の先端のボタン8を上前ベルト部2のボタンホー
ル9に係止した場合には、ウエストサイズはゴムテープ
が伸縮可能な範囲内でフリーサイズとなり、ゆったりと
した着用感が得られる。一方、下前ベルト部3に直接取
り付けられたボタン8をボタンホール9に係止した場合
には、前述の如くウエストサイズが固定された状態とな
る。このように、2つのボタン8を付け替えるだけで、
連続的にウエストサイズを変化させることができるフリ
ーサイズ状態とウエストサイズを固定した状態とを容易
に切り替えることができる。
【0166】次に、この中央タブ7の取り付け方法とオ
ーバーベルト6の構造について、図3を参照して説明す
る。図3に示されるように、中央タブ7は弾力性に富ん
だ伸縮自在のゴムテープ10と伸縮性のない綿テープ1
1によって、下前ベルト部3に取り付けられている。中
央タブ7の長さは約7.5cmであり、綿テープ11は
ゴムテープ10よりも約2.5cm長くなっている。こ
れらのゴムテープ10と綿テープ11の端を揃えて、中
央タブ7の後端に図のような約0.5cm幅のステッチ
で縫い外れがないように頑丈に縫付ける。そして、ゴム
テープ10と綿テープ11の反対側の端を揃えて、下前
ベルト部3に二重ステッチで強固に縫付ける。
【0167】これによって、ゴムテープ10に引っ張り
力がかかっていない状態においては、綿テープ11はゴ
ムテープ10より長い分だけ弛みを生じており、中央タ
ブ7が移動してゴムテープ10に引っ張り力がかかった
場合には、ゴムテープ10は綿テープ11の長さまでし
か伸びないことになる。即ち、綿テープ11はゴムテー
プ10の最大伸び長さを制限する伸び止め材としての役
割を果たしており、タックの折り重なり部分が引き延ば
される長さ以上にウエストサイズが大きくならないよう
に弾性材としてのゴムテープ10の伸びの長さを制限す
ることができるから、皺がよったりしてウエスト周りの
見栄えが損なわれることがない。また、ゴムテープ10
に過度の引っ張り力がかかるのを防止することができる
から、ゴムテープ10の寿命が長くなる。
【0168】一方、オーバーベルト6には、オーバーベ
ルト6を補強するベルト芯6aと中央タブ7の滑りを良
くするための裏地6bが取り付けられている。オーバー
ベルト6は、下前ベルト部3と下前身頃5とを地縫いす
るときに間に挟み込まれて一緒に縫付けられる。そし
て、上述の如く中央タブ7とゴムテープ10と綿テープ
11が取り付けられた後に、これらの部材を覆うように
下前ベルト部3を挟み込んで下前ベルト部3の裏側へ縫
付けられる。
【0169】このオーバーベルト6の作成方法につい
て、図4を参照して説明する。まず、図4(a)に示さ
れるように、オーバーベルト6の裏側にベルト芯6aを
貼り付ける。次に、これを裏返して、図4(b)に示さ
れるように、オーバーベルト6の表側に裏地6bを地縫
い6cで縫付ける。そして、再び裏返して、図4(c)
に示されるように、裏地6bを折り返してオーバーベル
ト6の端よりも1〜2mm内側に入ったところでアイロ
ンで押さえて折り目を付ける。最後に、図4(d)に示
されるように、反対側の端6dをベルト芯6aのところ
で折り返してアイロンで押さえて折り目を付ける。この
ようにして作成したオーバーベルト6を、前述の如く、
下前ベルト部3と下前身頃5の間に挟んで縫付ける。
【0170】次に、上前4側のファスナーテープの取り
付け構造について、図5を参照して説明する。図5
(a)に示されるように、上前ベルト部2を縫い上げる
前の状態においては、上前表身頃4と上前立見返し4c
の折り返し部分から右側に上前ベルト見返し2aが突出
しており、上前ベルト部2の上方にはベルト布見返し2
bが設けられている。そして、上前ベルト部2の中心に
はベルト芯2cが上前ベルト部2の全周に亘って貼り付
けられている。なお、上前ベルト部2はベルト布見返し
2bの左端の部分で破断されて示されており、実際には
上前ベルト部2及びベルト芯2cは図の左側へさらに伸
びて続いている。
【0171】一方、上前立見返し4cには上下方向に伸
びるタック4dが設けられており、このタック4dの折
り重なり部分の上側の布地には一方のファスナーテープ
4aが縫付けられている。そして、この一方のファスナ
ーテープ4aの上端はスライディングテープ13及びゴ
ムテープ14によって上前ベルト部2の上端に縫付けら
れて支持されている。これによって、一方のファスナー
テープ4aのむし4bが、図2に示される下前5のファ
スナーテープ5aのむし5bと噛み合って前明1aが閉
じられた状態において、パンツ(ズボン)1のウエスト
サイズが伸びた場合には、タック4dの折り重なり部分
が広がることによってファスナーテープ4aが図5の右
側に移動して、ウエストベルトの下部もそのサイズが広
くなる。これによって、着用する人の腰周り寸法に合わ
せてパンツ(ズボン)1の腰周り寸法を中央タブ7の移
動によって調節し、同時に着用する人の腰の下部周りの
寸法をタック4dによってファスナーテープ4aを適宜
動かすことによって調節することができる。
【0172】上前ベルト部2は、ベルト布見返し2bを
ベルト芯2cの上端に沿って折り返して上前表身頃4の
裏側に縫付け、さらに上前ベルト見返し2aを上前表身
頃4の右側の折り返し部分に沿って折り返してベルト布
見返し2bに縫付けることによって、図5(b)に示さ
れるように仕上げられる。ここで、先に説明したよう
に、上前ベルト部2には穴かがりされたボタンホール9
が設けられるが、図5(b)に示されるように、ボタン
ホール9は上前ベルト部2内に取り付けられたスライデ
ィングテープ13及びゴムテープ14の一部を貫通して
おり、ボタンホール9の穴かがりによってスライディン
グテープ13及びゴムテープ14も共に縫付けられてし
まう。しかし、本実施の形態1のパンツ(ズボン)1に
おいては、一方のファスナーテープ4aがスライディン
グテープ13のみでなくゴムテープ14によっても支持
されているため、タック4dの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープ14の伸縮力によって一方
のファスナーテープ4aもそれにつれて移動することが
できる。このように、上前ベルト部2にボタンホール9
を設けて穴かがりをしても一方のファスナーテープ4a
の移動を妨げることがない。
【0173】このようにして、本実施の形態1のパンツ
(ズボン)1においては、結合具としてボタンも使用す
ることができるとともに、連続的にウエストサイズを変
化させることができるフリーサイズ状態とウエストサイ
ズを固定した状態とを容易に切り替えることができる。
【0174】なお、本実施の形態1においては、上前ベ
ルト部2を上前ベルト見返し2aとベルト布見返し2b
を設けてこれらを折り返すことによって構成している
が、その他にも、ベルト布見返し2bの代わりに上前ベ
ルト部2の裏側に共布を付けて縫付ける構成や、上前ベ
ルト部2の裏側全体に見返しが付く構成、上前ベルト部
2の全体をベルト布見返し2bのように布を被せて輪に
して覆う構成等がある。また、紳士用ズボンの場合に
は、上前ベルト部2の裏側にマーベルトが付けられる場
合もある。
【0175】実施の形態2 次に、本発明の実施の形態2について、図6を参照して
説明する。図6(a)は本発明の実施の形態2にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の下前ベルト部の表側の
構成を示す図、(b)は下前ベルト部の裏側の構成を上
下逆にして示す部分展開図である。
【0176】図6(a)に示されるように、本実施の形
態2のウエストサイズ調節機構付衣服としてのパンツ
(ズボン)1は下前ベルト部3にオーバーベルトがな
く、2枚のベルト生地15,16が重ねられて下前ベル
ト部3が形成されており、上側のベルト生地15の端部
から中央タブ7の先端が外に出ている。この中央タブ7
の先端部分とそこから一定長さ離れた位置の下前ベルト
部3とには、各1個のボタン8が取り付けられている。
【0177】図6(b)に示されるように、この中央タ
ブ7には、実施の形態1と同様にゴムテープ10とそれ
より約2.5cm長い綿テープ11が端を揃えて、中央
タブ7の後端に図のような約0.5cm幅のステッチで
縫い外れがないように頑丈に縫付けられている。そし
て、ゴムテープ10と綿テープ11は反対側の端を揃え
て、下前ベルト部3のベルト生地15にステッチ14a
で強固に縫付けられている。また、実施の形態1と同様
に、綿テープ11はゴムテープ10の最大伸び長さを制
限する伸び止め材としての役割を果たしている。2枚の
ベルト生地15,16は下前ベルト部3の裏側にあたる
部分のみステッチ17で縫付けられており、下前ベルト
部3の表側にあたる部分は縫付けられていない。したが
って、この縫付けられていない表側部分から中央タブ7
の先端が突出することができる。
【0178】本実施の形態2のパンツ(ズボン)1にお
いては、下前ベルト部3を2枚のベルト生地15,16
を少しだけ重ねて縫付けた構成となっており、オーバー
ベルトを用いていないため、下前ベルト部3全体を薄手
に仕上げることができる。したがって、厚手の生地から
なるパンツに適した構成となり、またオーバーベルトを
作成する必要がないため構造が簡単になり、作業時間も
短縮することができる。また、ゴムテープ10と綿テー
プ11の後端部は、下前ベルト部3のベルト生地15の
表側にステッチ14aで縫付けられているため、パンツ
(ズボン)1の完成状態において表側からステッチ14
aが見えてしまう。そこで、このステッチ14aを隠す
ために、ステッチ14aの上にベルト通し、皮ラベル、
布ネーム、ワッペン等を取り付けることによって、パン
ツ(ズボン)1の見栄えを良くすることができる。
【0179】そして、パンツ(ズボン)1の上前の構成
は、図2、図5に示される実施の形態1と同様である。
したがって中央タブ7はゴムテープ10の弾性力によっ
てベルト方向に移動可能になっているため、中央タブ7
の先端のボタン8を上前ベルト部2のボタンホール9に
係止した場合には、ウエストサイズはゴムテープ10が
伸縮可能な範囲内でフリーサイズとなり、ゆったりとし
た着用感が得られる。一方、下前ベルト部3に直接取り
付けられたボタン8をボタンホール9に係止した場合に
は、ウエストサイズが固定された状態となる。このよう
に、2つのボタン8を付け替えるだけで、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができる。
【0180】このようにして、本実施の形態2のパンツ
(ズボン)1においては、結合具としてボタンも使用す
ることができるとともに、連続的にウエストサイズを変
化させることができるフリーサイズ状態とウエストサイ
ズを固定した状態とを容易に切り替えることができ、さ
らに下前ベルト部3を薄手に仕上げることができて厚手
の生地からなるパンツ(Gパン、綿パン等)に最適なも
のとなる。
【0181】なお、本実施の形態2のパンツ1を紳士用
ズボンに適用する場合には、ウエスト裏側のマーベルト
にステッチを掛けるとマーベルトの布がバイヤスのため
捩れて、皺や波の原因になり易いため中止め(中でステ
ッチ掛け)をする。また、図6(b)に示されるよう
に、ゴムテープ10の上に綿テープ11がたるんだ状態
で載っているため、ベルト生地15を折り返して包んだ
ときにベルト生地15の素材によっては波になりあたり
が出る。このような場合は、ゴムテープ10を上にして
綿テープ11を下にすればあたりが出ないので良い。
【0182】本実施の形態2及び上記実施の形態1にお
いては、結合具としてボタン8とボタンホール9を用い
た場合について説明したが、代わりにドット釦を使用す
ることもできる。即ち、図2,図6の2個のボタン8の
代わりに2個の凹側のドット釦を下前側に取り付け、図
2,図5のボタンホール9の代わりに凸側のドット釦を
上前側に取り付ける。凸側のドット釦を中央タブ7の先
端の凹側のドット釦に嵌めた場合には、ウエストサイズ
はゴムテープ10が伸縮可能な範囲内でフリーサイズと
なり、ゆったりとした着用感が得られる。一方、凸側の
ドット釦を下前ベルト部3に直接取り付けられた凹側の
ドット釦に嵌めた場合には、ウエストサイズが固定され
た状態となる。このように、ドット釦を嵌め替えるだけ
で、連続的にウエストサイズを変化させることができる
フリーサイズ状態とウエストサイズを固定した状態とを
容易に切り替えることができる。
【0183】また、凸側のドット釦を上前側に取り付け
る際には、図5(b)に示されるようにスライディング
テープ13またはゴムテープ14の一部を打ち抜いてし
まうこともあるが、ゴムテープ14の伸縮力によって一
方のファスナーテープ4aが自由に移動できるので、ド
ット釦を結合具として用いたことによって一方のファス
ナーテープ4aの移動を妨げることはない。
【0184】このようにして、結合具としてドット釦も
使用することができるとともに、連続的にウエストサイ
ズを変化させることができるフリーサイズ状態とウエス
トサイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
きるパンツ(ズボン)1となる。
【0185】実施の形態3 次に、本発明の実施の形態3について、図7を参照して
説明する。図7は本発明の実施の形態3にかかるウエス
トサイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベルト部付近
の表側の構成を示す図である。なお、実施の形態1と同
一の部分については同一の符号を付して説明を一部省略
する。
【0186】図7に示されるように、本実施の形態3の
パンツ(ズボン)1は、下前ベルト部3にオーバーベル
ト6が設けられ、その端部から中央タブ7の先端が突出
している。中央タブ7の後端にはゴムテープ及び綿テー
プが縫付けられ、ゴムテープ及び綿テープの他端は下前
ベルト部3に縫付けられて、オーバーベルト6によって
覆い隠されている。これらのゴムテープ及び綿テープの
取り付け構造、オーバーベルト6の作り方及び取り付け
方については、実施の形態1と同様である。中央タブ7
の先端部分及びそこから一定長さ離れた下前ベルト部3
には、各1個の受構成体18が取り付けられている。こ
れに対して、上前ベルト部2の裏側には、破線で示され
るように1個の鉤構成体19が取り付けられている。
【0187】中央タブ7はゴムテープの弾性力によって
ベルト方向に移動可能になっているため、中央タブ7の
先端の受構成体18に上前ベルト部2の鉤構成体19を
係止した場合には、ウエストサイズはゴムテープが伸縮
可能な範囲内でフリーサイズとなり、ゆったりとした着
用感が得られる。一方、下前ベルト部3に直接取り付け
られた受構成体18に鉤構成体19を係止した場合に
は、ウエストサイズが固定された状態となる。このよう
に、鉤構成体19をかけ替えるだけで、連続的にウエス
トサイズを変化させることができるフリーサイズ状態と
ウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替えるこ
とができる。そして、上前ベルト部2には鉤構成体19
が裏面に取り付けられるだけなので、上前側の一方のフ
ァスナーテープ4aの移動を妨げる心配がないため、ゴ
ムテープ14を用いることなく、一方のファスナーテー
プ4aを支持するのはスライディングテープ13のみと
しても良い。
【0188】このようにして、本実施の形態3のパンツ
(ズボン)1においては、連続的にウエストサイズを変
化させることができるフリーサイズ状態とウエストサイ
ズを固定した状態とを容易に切り替えることができる。
【0189】実施の形態4 次に、本発明の実施の形態4について、図8乃至図11
を参照して説明する。図8(a)は本発明の実施の形態
4にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウエ
ストサイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す
部分正面図、(b)は大きいウエストサイズで着用した
場合のベルト部付近の表側を示す部分正面図である。図
9は本発明の実施の形態4にかかるウエストサイズ調節
機構付衣服の下前と上前のベルト部付近の表側の構成を
示す部分拡大図である。図10(a)は本発明の実施の
形態4にかかるウエストサイズ調節機構付衣服のオーバ
ーベルトを外して中央タブを裏返して見たときの下前の
構成を示す部分拡大図、(b)は中央タブへのドット釦
の取り付け状態を示す図である。図11は本発明の実施
の形態4にかかるウエストサイズ調節機構付衣服のベル
ト部近傍を裏側から見て示す図である。なお、実施の形
態1と同一の部分については同一の符号を付して説明を
一部省略する。
【0190】図8(a)に示されるように、本実施の形
態4のウエストサイズ調節機構付衣服としてのパンツ
(ズボン)1を小さいウエストサイズ(ウエストサイズ
固定状態)で着用した場合には、オーバーベルト6の内
側端部と上前ベルト部2が殆どくっついた状態になっ
て、中央タブ7はほんの少ししか見えない。これに対し
て、図8(b)に示されるように、パンツ(ズボン)1
を大きいウエストサイズ(フリーサイズ状態)で着用し
た場合には、中央タブ7がオーバーベルト6の内側端部
から大きく突出してウエストサイズが大きくなるととも
に、図示しない上前のタックが広がることによってファ
スナーが移動して前明1aがやや右に傾いた状態とな
り、着用する人のウエストサイズだけでなく腰近傍の寸
法が多少変化しても、着用感や見栄えを損なうことがな
いようになっている。
【0191】そして、図9に示されるように、本実施の
形態4のパンツ(ズボン)1においても、結合具として
受構成体と鉤構成体を用いている。即ち、下前ベルト部
3のオーバーベルト6の開口部から突出した中央タブ7
の先端部分に受構成体18が取り付けられ、上前ベルト
部2の裏側に鉤構成体19が取り付けられている。な
お、オーバーベルト6の開口部は、前中心となる下前フ
ァスナーテープ5aの縫付け部分から約2.5cmから
約3cm離れている。実施の形態1と同様に中央タブ7
はゴムテープの伸縮力によって移動可能となっているの
で、鉤構成体19を受構成体18に係止した状態におい
ては、パンツ(ズボン)1は連続的にウエストサイズを
変化させることができるフリーサイズ状態となる。これ
に対して、ウエストサイズを固定した状態とするには、
中央タブ7の裏側と下前ベルト部3に取り付けられた一
組のドット釦を嵌め合わせることによって行う。
【0192】即ち、図10(a)に示されるように、ゴ
ムテープ10及び綿テープ11によって下前ベルト部3
に取り付けられた中央タブ7の裏側には凸側のドット釦
20が取り付けられており、これに対して下前ベルト部
3の前中心5aから約2.5cmの位置には凹側のドッ
ト釦21が取り付けられている。これによって、鉤構成
体19を受構成体18に係止した状態において、凸側の
ドット釦20を凹側のドット釦21に嵌めることによっ
て、中央タブ7は移動できなくなりウエストサイズが固
定された状態になる。このように、本実施の形態4のパ
ンツ(ズボン)1においては、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズが固定された状態とを容易に切り替えることがで
きる。
【0193】なお、図10(b)に示されるように、中
央タブ7の凸側のドット釦20を取り付ける部分には、
補強のために裏側に硬めの芯7aが貼られている。この
硬めの芯7aは、中央タブ7の裏側全面に貼り付けても
良い。また、凸側のドット釦20は中央タブ7の裏側に
取り付けられているだけなので、中央タブ7が強く引っ
張られた場合には、凸側のドット釦20が周辺の布とと
もに引っ張られて型崩れする恐れがある。これを防ぐた
めに、凸側のドット釦20の周囲に中央タブを貫通する
ステッチを掛けて補強することが望ましい。
【0194】そして、図11に示されるように、本実施
の形態4のパンツ(ズボン)1は紳士用ズボンであっ
て、上前ベルト部2と下前ベルト部3の裏側にはそれぞ
れマーベルト22,23が設けられている。鉤構成体1
9は、上前ベルト部2の端から約1.5cm離れた位置
に取り付けられており、図10で凸側のドット釦20は
中央タブ7の先端から約3cm離れた位置に取り付けら
れている。そして、図9で受構成体18は中央タブ7の
先端から約2cm離れた位置に取り付けられているた
め、凸側のドット釦20を凹側のドット釦21に嵌めた
ウエストサイズ固定状態においては、図8(a)に示さ
れるように中央タブ7が殆ど見えなくなる。
【0195】本実施の形態4においては、結合具として
受構成体18及び鉤構成体19を用いた場合について説
明したが、代わりに中央タブ7の先端部分に取り付けら
れたボタンと上前ベルト部2に設けられた穴かがりされ
たボタンホールを結合具としても良いし、中央タブ7の
先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と上前ベルト
部2に取り付けられた凸側のドット釦を結合具として用
いても良い。いずれの場合にも、結合具で中央タブ7の
先端部分と上前ベルト部2を結合したのみの状態におい
ては、中央タブ7が移動可能なため連続的にウエストサ
イズを変化させることができるフリーサイズ状態とな
り、中央タブ7の裏側の凸側のドット釦20を下前ベル
ト部3の凹側のドット釦21に嵌めるとウエストサイズ
が固定された状態となる。
【0196】このようにして、本実施の形態4のパンツ
(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドット
釦も使用することができるとともに、連続的にウエスト
サイズを変化させることができるフリーサイズ状態とウ
エストサイズを固定した状態とを容易に切り替えること
ができる。
【0197】実施の形態5 次に、本発明の実施の形態5について、図12乃び図1
3を参照して説明する。図12は本発明の実施の形態5
にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウエス
トサイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部
分正面図である。図13(a)は本発明の実施の形態5
にかかるウエストサイズ調節機構付衣服の下前のベルト
部付近の表側の構成を示す部分拡大図、(b)は中央タ
ブを裏返して見たときの下前の構成を示す部分拡大図で
ある。なお、実施の形態1,4と同一の部分については
同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0198】図12に示されるように、本実施の形態5
のパンツ(ズボン)1が実施の形態4と異なるのは、凸
側のドット釦20が中央タブ7を貫通して取り付けられ
ている点と、凸側のドット釦20、凹側のドット釦2
1、受構成体18の取り付け位置が異なる点である。こ
の結果、図12に示されるように、パンツ(ズボン)1
を小さいウエストサイズで着用した場合(ウエストサイ
ズが固定の場合)でも、中央タブ7がかなりの長さ見え
ている。
【0199】図13(a)に示されるように、オーバー
ベルト6の開口部から突出している中央タブ7の先端に
は、受構成体18が取り付けられており、少し離れて凸
側のドット釦20が中央タブ7を貫通して取り付けられ
ている。図13(b)に示されるように、この位置にお
いて中央タブ7を裏返すと、凹側のドット釦21が凸側
のドット釦20に対応する位置において下前ベルト部3
に取り付けられている。したがって、図13(a)に示
される位置が凸側のドット釦20を凹側のドット釦21
に嵌め合わせた固定位置であり、受構成体18に実施の
形態4と同様に上前ベルト部2の裏側に取り付けられて
いる鉤構成体を係止することによって、ウエストサイズ
が固定される。これに対して、ドット釦20,21を外
して中央タブ7を移動可能な状態にすれば、連続的にウ
エストサイズを変化させることができるフリーサイズ状
態となる。また、凸側のドット釦20が中央タブ7を貫
通して取り付けていることから補強用の芯が不要であ
り、さらにオーバーベルト6から飛び出して見える凸側
のドット釦20の頭が飾りにもなる。
【0200】本実施の形態5においては、結合具として
受構成体18及び図示されない鉤構成体を用いた場合に
ついて説明したが、代わりに中央タブ7の先端部分に取
り付けられたボタンと上前ベルト部2に設けられた穴か
がりされたボタンホールを結合具としても良いし、中央
タブ7の先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と上
前ベルト部2に取り付けられた凸側のドット釦を結合具
として用いても良い。いずれの場合にも、結合具で中央
タブ7の先端部分と上前ベルト部2を結合したのみの状
態においては、中央タブ7が移動可能なため連続的にウ
エストサイズを変化させることができるフリーサイズ状
態となり、中央タブ7の裏側の凸側のドット釦20を下
前ベルト部3の凹側のドット釦21に嵌めるとウエスト
サイズが固定された状態となる。
【0201】このようにして、本実施の形態5のパンツ
(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドット
釦も使用することができるとともに、連続的にウエスト
サイズを変化させることができるフリーサイズ状態とウ
エストサイズを固定した状態とを容易に切り替えること
ができる。
【0202】実施の形態6 次に、本発明の実施の形態6について、図14を参照し
て説明する。図14は本発明の実施の形態6にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服の下前と上前のベルト部付
近の表側の構成を示す部分拡大図である。なお、実施の
形態1,4と同一の部分については同一の符号を付して
一部説明を省略する。
【0203】図14に示されるように、本実施の形態6
のパンツ(ズボン)1が実施の形態4と異なるのは、凸
側のドット釦20及び凹側のドット釦21が用いられて
おらず、代わりに下前ベルト部3に2つの受部を有する
受構成体24、上前ベルト部2の裏側に2つの鉤部を有
する鉤構成体25が取り付けられている点である。中央
タブ7の取り付け構造や機能、オーバーベルトの構造等
については、実施の形態1,4と同様である。したがっ
て、上前ベルト部2の裏側の鉤構成体19を中央タブ7
の先端部分の受構成体18に係止したのみの場合は、中
央タブ7が移動可能なため連続的にウエストサイズを変
化させることができるフリーサイズ状態となり、上前ベ
ルト部2の裏側の2つの鉤部を有する鉤構成体25を下
前ベルト部3の2つの受部を有する受構成体24に係止
するとウエストサイズが固定された状態となる。この場
合、鉤構成体25のどちらの鉤部を受構成体24のどち
らの受部に係止するかによって、4通りのウエストサイ
ズが選択できる。
【0204】本実施の形態6においては、結合具として
受構成体18及び鉤構成体19を用いた場合について説
明したが、代わりに中央タブ7の先端部分に取り付けら
れたボタンと上前ベルト部2に設けられた穴かがりされ
たボタンホールを結合具としても良いし、中央タブ7の
先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と上前ベルト
部2に取り付けられた凸側のドット釦を結合具として用
いても良い。いずれの場合にも、結合具で中央タブ7の
先端部分と上前ベルト部2を結合したのみの状態におい
ては、中央タブ7が移動可能なため連続的にウエストサ
イズを変化させることができるフリーサイズ状態とな
り、上前ベルト部2の裏側の2つの鉤部を有する鉤構成
体25を下前ベルト部3の2つの受部を有する受構成体
24に係止するとウエストサイズが固定された状態とな
る。この場合、鉤構成体25のどちらの鉤部を受構成体
24のどちらの受部に係止するかによって、4通りのウ
エストサイズが選択できる。
【0205】このようにして、本実施の形態6のパンツ
(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドット
釦も使用することができるとともに、連続的にウエスト
サイズを変化させることができるフリーサイズ状態とウ
エストサイズを固定した状態とを容易に切り替えること
ができ、固定したウエストサイズを4通りのサイズの中
から選択することができる。
【0206】実施の形態7 次に、本発明の実施の形態7について、図15及び図1
6を参照して説明する。図15は本発明の実施の形態7
にかかるウエストサイズ調節機構付衣服の下前と上前の
ベルト部付近の表側の構成を示す部分拡大図である。図
16は下前のオーバーベルトを開いて中央タブを裏返し
た状態を示す部分展開図である。なお、実施の形態1,
4と同一の部分については同一の符号を付して一部説明
を省略する。
【0207】図15,図16に示されるように、本実施
の形態7のパンツ(ズボン)1が実施の形態4と異なる
のは、凸側のドット釦20及び凹側のドット釦21が用
いられておらず、代わりに下前ベルト部3にマジックテ
ープ(登録商標)の硬い側26bが取り付けられ、中央
タブ7の裏側全面にマジックテープ(登録商標)の軟ら
かい側26aが取り付けられている点である。図16に
示されるように、中央タブ7の取り付け構造や機能、オ
ーバーベルト6の構造等については、実施の形態1,4
と同様である。したがって、上前ベルト部2の裏側の鉤
構成体19を中央タブ7の先端部分の受構成体18に係
止したのみの場合は、中央タブ7が移動可能なため連続
的にウエストサイズを変化させることができるフリーサ
イズ状態となり、中央タブ7の裏側のマジックテープ
(登録商標)の軟らかい側26aを下前ベルト部3のマ
ジックテープ(登録商標)の硬い側26bに接着するこ
とによって、ウエストサイズは一定のサイズに固定され
る。ここで、両方のマジックテープ(登録商標)26
a,26bの幅の分だけ固定するウエストサイズに幅を
持たせることができる。
【0208】本実施の形態7においては、結合具として
受構成体18及び鉤構成体19を用いた場合について説
明したが、代わりに中央タブ7の先端部分に取り付けら
れたボタンと上前ベルト部2に設けられた穴かがりされ
たボタンホールを結合具としても良いし、中央タブ7の
先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と上前ベルト
部2に取り付けられた凸側のドット釦を結合具として用
いても良い。いずれの場合にも、結合具で中央タブ7の
先端部分と上前ベルト部2を結合したのみの状態におい
ては、中央タブ7が移動可能なため連続的にウエストサ
イズを変化させることができるフリーサイズ状態とな
り、中央タブ7の裏側のマジックテープ(登録商標)の
軟らかい側26aを下前ベルト部3のマジックテープ
(登録商標)の硬い側26bに接着することによって、
ウエストサイズは一定のサイズに固定される。ここで、
両方のマジックテープ(登録商標)26a,26bの幅
の分だけ固定するウエストサイズに幅を持たせることが
できる。
【0209】このようにして、本実施の形態7のパンツ
(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドット
釦も使用することができるとともに、連続的にウエスト
サイズを変化させることができるフリーサイズ状態とウ
エストサイズを固定した状態とを容易に切り替えること
ができ、固定したウエストサイズも一定の範囲内で連続
的に自由に調節することができる。
【0210】実施の形態8 次に、本発明の実施の形態8について、図17を参照し
て説明する。図17は本発明の実施の形態8にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベルト部
付近の表側の構成を示す図である。なお、実施の形態
1,4と同一の部分については同一の符号を付して説明
を一部省略する。
【0211】本実施の形態8のパンツ(ズボン)1は、
図7に示される実施の形態3のパンツ(ズボン)1の変
形例である。即ち、図17は上前ベルト2の裏側に取り
付けられた図示しない鉤構成体が下前ベルト3に取り付
けられた図示しない受構成体に係止されて、ウエストサ
イズが固定された状態を示している。ここで、オーバー
ベルト6の開口部は前中心から約5cm離れた位置にあ
り、図7に示される実施の形態3の約2.5cmから約
3cmの倍近く離れている。このオーバーベルト6の開
口部から中央タブ27の半円形の先端が突出しており、
中央タブ27の先端部分に取り付けられた受構成体18
はオーバーベルト6の下に隠れている。
【0212】中央タブ7に代わる中央タブ27の取り付
け構造や機能、オーバーベルト6の構造等については、
実施の形態1,4と同様である。この受構成体18に上
前ベルト2の裏側に取り付けられた図示しない鉤構成体
を係止することによって、中央タブ27は移動可能であ
るため、連続的にウエストサイズを変化させることがで
きるフリーサイズ状態となる。
【0213】一方、図17に示されるウエストサイズ固
定状態においては、上前ベルト部2に飾りタブ28と飾
りオーバーベルト29が設けられており、左右対称にな
っている。実施の形態1〜7のように、下前だけにオー
バーベルト6または下前ベルト部3の表側部分から中央
タブ7の先端が突出しているのは、デザイン上バランス
が悪い。そこで、上前ベルト部2にも左右対称になる位
置に中央タブ27の先端部分と同一形状の飾りタブ28
及び飾りオーバーベルト29を設けることによって、バ
ランスがとれてデザイン的にも優れたものとなる。本実
施の形態8においては、先端が半円形の中央タブ27及
び飾りタブ28を用いた例について説明したが、中央タ
ブ及び飾りタブの先端形状は同一形状であれば、中央タ
ブ7のような矩形でも三角形でもどんな形状であっても
良い。
【0214】このようにして、本実施の形態8のパンツ
(ズボン)1は、連続的にウエストサイズを変化させる
ことができるフリーサイズ状態とウエストサイズを固定
した状態とを容易に切り替えることができるとともに、
デザイン的にもバランスがとれて優れたものとなる。
【0215】実施の形態9 次に、本発明の実施の形態9について、図18を参照し
て説明する。図18は本発明の実施の形態9にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベルト部
付近の表側の構成を示す図である。なお、実施の形態
1,4と同一の部分については同一の符号を付して説明
を一部省略する。
【0216】本実施の形態9のパンツ(ズボン)1も、
図7に示される実施の形態3のパンツ(ズボン)1の変
形例である。即ち、図18に示されるように、下前ベル
ト部3に被せられたオーバーベルト6の開口部は前中心
5aから約5cm離れており、オーバーベルト6の開口
部からは中央タブ7の先端が突出している。この中央タ
ブ7の先端には受構成体18が取り付けられており、前
中心5aから約1.5cmと約3cm離れた下前ベルト
部3の2箇所にもそれぞれ受構成体18が取り付けられ
ている。一方、上前ベルト部2の裏側には上前身頃4の
端から約1cm離れた位置に鉤構成体19が取り付けら
れている。そして、上前ベルト部2は上前身頃4の端か
ら約2.5cm突出して持ち出し30が設けられてい
る。
【0217】したがって、上前ベルト部2の裏側の鉤構
成体19を中央タブ7の先端部分の受構成体18に係止
することによって、中央タブ7が取り付けられたゴムテ
ープの伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを変
化させることができる。一方、下前ベルト部3に2個取
り付けられた受構成体18のいずれかに鉤構成体19を
係止することによって、ウエストサイズは2種類の一定
のサイズに固定される。しかし、上前に近い側の受構成
体18に鉤構成体19を係止した場合には、上前から遠
い側の受構成体18と中央タブ7の先端部分の受構成体
18が見えてしまって見苦しい。そこで、上前ベルト部
2に下前ベルト部3側に伸びた持ち出し30を設けるこ
とによって、これらの受構成体18を覆い隠して外見上
も美しくすっきり見せることができる。
【0218】このようにして、本実施の形態9のパンツ
(ズボン)1においては、連続的にウエストサイズを変
化させることができる状態とウエストサイズを固定した
状態とを容易に切り替えることができるとともに、下前
に取り付けられた受構成体を覆い隠して外見上も美しく
すっきり見せることができる。
【0219】なお、実施の形態1のように、上前ベルト
部2にボタンホール9を設けて、中央タブ7の先端のボ
タン8をボタンホール9に係止してフリーサイズにした
場合においても、婦人物においては中央タブ7の色を変
えたりしてデザインとして好まれる場合もあるが、人に
よっては伸びた中央タブ7が見えるのを嫌うため、本実
施の形態9のパンツ1と同様に上前ベルト部2に下前ベ
ルト部3側に伸びた持ち出し30を設けることによっ
て、伸びた中央タブ7が覆い隠されて外見上も美しくす
っきり見せることができる。この点については、上前ベ
ルト部2に凸側のドット釦を取り付けて、中央タブ7の
先端に凹側のドット釦を取り付けて嵌め合わせる場合も
同様で、上前ベルト部2に下前ベルト部3側に伸びた持
ち出し30を設けることによって、伸びた中央タブ7が
覆い隠されて外見上も美しくすっきり見せることができ
る。
【0220】さらに、中央タブ7を伸ばしたときの伸び
部分を隠すため、持ち出し30の長さを約5〜10cm
と長くして先端に少し長め(通常は2.0cmのところ
2.3〜2.5cmぐらい)のボタンホールを設け、一
方オーバーベルト6の上にボタンを縫付ける針足を少し
長めにしてボタンを取り付け、ボタンホールに係止する
ことによって、持ち出し30の先端が浮き上るのを防ぎ
つつ、中央タブ7が伸縮するのに伴ってボタンがボタン
ホール内を移動できるので、見た目にも自然で外見上も
美しくすっきり見せることができる。
【0221】なお、持ち出し30の先端の形状は矩形に
限られず、三角形、半円、その他どんな形にもすること
ができる。
【0222】実施の形態10 次に、本発明の実施の形態10について、図19乃至図
22を参照して説明する。図19は本発明の実施の形態
10にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウ
エストサイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示
す部分正面図である。図20(a)は本発明の実施の形
態10にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を小さい
ウエストサイズで着用した場合の下前のベルト部付近の
表側の構成を示す部分拡大図、(b)は大きいウエスト
サイズで着用した場合の下前のベルト部付近の表側の構
成を示す部分拡大図である。図21は本発明の実施の形
態10にかかるウエストサイズ調節機構付衣服の中央タ
ブ及び脇タブの取り付け構造を示す図である。図22は
本発明の実施の形態10にかかるウエストサイズ調節機
構付衣服のオーバーベルトを開いた状態の下前のベルト
部付近の表側の構成を示す部分拡大図である。
【0223】図19に示されるように、本実施の形態1
0のパンツ(ズボン)1は、中央タブ7と連動し、オー
バーベルト6の反対側(脇側)の開口部から突出する脇
タブ31を有している。オーバーベルト6の反対側の開
口部付近には、2つのボタン32が下前ベルト部3に取
り付けられており、脇タブ31には2つのボタン32が
係止される穴かがりされたボタンホール33が設けられ
ている。図19は脇タブ31のボタンホール33に2つ
のボタン32のうち外側のボタン32が係止された状態
を示しており、脇タブ31が最も突出して中央タブ7が
最も引っ込んでパンツ(ズボン)1のウエストサイズが
最小となっている。
【0224】このように、中央タブ7と脇タブ31は連
動するようになっている。即ち、図20(a)に示され
るように、脇タブ31のボタンホール33に外側のボタ
ン32を係止した状態が脇タブ31が最大限突出して中
央タブ7が最小限突出した状態であり、この状態で中央
タブ7の先端の受構成体18に図示しない上前ベルト部
2の裏側に取り付けられた鉤構成体を係止することによ
って、図19に示されるようにウエストサイズが最小に
固定された状態となる。これに対して、図20(b)に
示されるように、脇タブ31のボタンホール33にボタ
ン32を係止しない状態として、中央タブ7の先端の受
構成体18に図示しない上前ベルト部2の裏側に取り付
けられた鉤構成体を係止すると、ウエストサイズは中央
タブ7が最大限に突出した状態から図20(a)に示さ
れる状態までの間で連続的に変化させられるフリーサイ
ズ状態となる。
【0225】中央タブ7の伸縮できる幅は約2.5cm
であり、2つのボタン32は図20(b)に示される脇
タブ31が最小限に突出した状態におけるボタンホール
33の穴部から約1.25cmのピッチで取り付けられ
ている。また、前中心5aからオーバーベルト6の中央
タブ7側の開口部までの距離も約2.5cmである。し
たがって、脇タブ31のボタンホール33にボタン32
を係止しない場合にはフリーサイズ状態の範囲は約2.
5cmであり、内側のボタン32を係止した場合にはフ
リーサイズ状態の範囲は約1.25cmとなる。そし
て、外側のボタン32を係止した場合にはウエストサイ
ズが固定された状態となる。
【0226】次に、中央タブ7と脇タブ31の取り付け
構造について、図21,図22を参照して説明する。中
央タブ7の後端に強固に縫付けられたゴムテープ10と
綿テープ11の他端は、下前ベルト部3にステッチ10
aによって強固に縫付けられる。ここで、綿テープ11
はゴムテープ10よりも約2.5cm長いため、ステッ
チ10aから約1.25cm離れた位置において綿テー
プ11がステッチ31aによって脇タブ31に強固に縫
付けられる。そして、図22に示されるように、オーバ
ーベルト6によって、ゴムテープ10と綿テープ11及
び中央タブ7と脇タブ31の縫付け部分が覆い隠され
る。なお、ステッチ10aの位置はオーバーベルト6の
脇側開口部より約2cm入ったところなので、脇タブ3
1を最大限引き出しても脇タブ31と綿テープ11の縫
付け部31aがオーバーベルト6の開口部から露出して
しまうことはない。
【0227】また、本実施の形態10においては、綿テ
ープ11をゴムテープ10の上に配置した場合について
説明したが、綿テープ11をゴムテープ10の下に配置
することもできる。この場合には、ゴムテープ10の下
に空間を作って綿テープ11が自由に出入りできるよう
に、綿テープ11とゴムテープ10の端を横止めミシン
ステッチで上下とも縫付ける。さらに、綿テープ11を
ゴムテープ10の上に配置した場合、パンツ1の素材に
よっては綿テープ11の上面があたって動きにくい場合
がある。このようなときは、オーバーベルト6の表地と
裏地の間に芯を入れて補強することによって、綿テープ
11のあたりを防ぐことができる。
【0228】また、本実施の形態10においては、結合
具として受構成体18及び図示しない鉤構成体を用いた
場合について説明したが、代わりに中央タブ7の先端部
分に取り付けられたボタンと上前ベルト部2に設けられ
た穴かがりされたボタンホールを結合具としても良い
し、中央タブ7の先端部分に取り付けられた凹側のドッ
ト釦と上前ベルト部2に取り付けられた凸側のドット釦
を結合具として用いても良い。いずれの場合にも、結合
具で中央タブ7の先端部分と上前ベルト部2を結合した
のみの状態においては、中央タブ7が移動可能なため約
2.5cmの範囲内で連続的にウエストサイズを変化さ
せることができるフリーサイズ状態となり、脇タブ31
のボタンホール33に内側のボタン32を係止した場合
には約1.25cmの範囲内でフリーサイズ状態とな
り、外側のボタン32を係止した場合にはウエストサイ
ズは最小のサイズに固定される。
【0229】このようにして、本実施の形態10のパン
ツ(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドッ
ト釦も使用することができるとともに、連続的にウエス
トサイズを変化させることができるフリーサイズ状態と
ウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替えるこ
とができ、フリーサイズ状態の範囲も2通りに切り替え
ることができる。
【0230】なお、図20(b)に示されるボタンホー
ル33の穴部の位置に3つめのボタンを下前ベルト部3
に取り付けて、ボタンホール33に係止して脇タブ31
を固定するようにしても良い。
【0231】実施の形態11 次に、本発明の実施の形態11について、図23乃び図
24を参照して説明する。図23は本発明の実施の形態
11にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウ
エストサイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示
す部分正面図である。図24は本発明の実施の形態11
にかかるウエストサイズ調節機構付衣服の下前及び上前
のベルト部付近の表側の構成を示す部分拡大図である。
【0232】図23に示されるように、本実施の形態1
1のパンツ(ズボン)1も、実施の形態10と同様に取
り付けられた中央タブ7及び脇タブ31を具備してお
り、実施の形態10のボタン32とボタンホール33の
代わりに、下前ベルト部3にマジックテープ(登録商
標)の軟らかい側34を取り付け、脇タブ31の裏側に
マジックテープ(登録商標)の硬い側を取り付けてい
る。そして、脇タブ31のマジックテープ(登録商標)
を接着しない状態においては、中央タブ7が一定の範囲
内で移動できるフリーサイズの状態となり、脇タブ31
のマジックテープ(登録商標)を下前ベルト部3のマジ
ックテープ(登録商標)34に接着した状態において
は、中央タブ7が移動できる範囲がだんだん小さくな
り、マジックテープ(登録商標)を中央タブ7から最も
遠い側において接着した場合には、ウエストサイズが最
小のサイズに固定された状態となる。
【0233】即ち、図24に示されるように、オーバー
ベルト6の左右の開口部から中央タブ7と脇タブ31の
先端がそれぞれ突出しており、オーバーベルト6の構造
や中央タブ7と脇タブ31の取り付け構造等は、実施の
形態10と同様である。中央タブ7の先端から約1cm
のところには受構成体18が取り付けられており、脇タ
ブ31の先端部分には約1.5cmの幅に亘ってマジッ
クテープ(登録商標)の硬い側35が取り付けられてい
る。さらに、最も引っ込んだ状態の脇タブ31の先端か
ら約2.5cmの幅に亘って、下前ベルト部3にマジッ
クテープ(登録商標)の軟らかい側34が取り付けられ
ている。中央タブ7の移動範囲は約2.5cmなので、
マジックテープ(登録商標)34,35が接着していな
い状態においては、脇タブ31がマジックテープ(登録
商標)の軟らかい側34をほぼ覆い隠してしまう図23
に示される状態から、脇タブ31がマジックテープ(登
録商標)の軟らかい側34の上から外れる図24に示さ
れる状態まで移動できる。
【0234】したがって、上前ベルト部2の裏側に端か
ら約0.5cmの位置に取り付けられている鉤構成体1
9を中央タブ7の先端の受構成体18に係止することに
よって、ウエストサイズを約2.5cmの範囲内で連続
的に変化させられるフリーサイズ状態となる。一方、脇
タブ31の裏側のマジックテープ(登録商標)の硬い側
35を下前ベルト部3のマジックテープ(登録商標)の
軟らかい側34に接着することによって、ウエストサイ
ズを連続的に変化させられる範囲が狭くなる。脇タブ3
1の裏面のマジックテープ(登録商標)35を下前ベル
ト部3のマジックテープ(登録商標)34の中央タブ7
からより遠い側に接着するにしたがって、ウエストサイ
ズの変化範囲はより小さくなる。そして、マジックテー
プ(登録商標)34,35を中央タブ7に最も遠い側に
おいて接着した場合には、ウエストサイズは最小のサイ
ズに固定される。
【0235】本実施の形態11においては、結合具とし
て受構成体18及び鉤構成体19を用いた場合について
説明したが、代わりに中央タブ7の先端部分に取り付け
られたボタンと上前ベルト部2に設けられた穴かがりさ
れたボタンホールを結合具としても良いし、中央タブ7
の先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と上前ベル
ト部2に取り付けられた凸側のドット釦を結合具として
用いても良い。いずれの場合にも、結合具で中央タブ7
の先端部分と上前ベルト部2を結合したのみの状態にお
いては、中央タブ7が移動可能なため約2.5cmの範
囲内で連続的にウエストサイズを変化させることができ
るフリーサイズ状態となり、脇タブ31の裏面のマジッ
クテープ(登録商標)35を下前ベルト部3のマジック
テープ(登録商標)34の中央タブ7からより遠い側に
接着するにしたがって、ウエストサイズの変化範囲はよ
り小さくなる。そして、マジックテープ(登録商標)3
4,35を中央タブ7に最も遠い側において接着した場
合には、ウエストサイズは最小のサイズに固定される。
【0236】このようにして、本実施の形態11のパン
ツ(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドッ
ト釦も使用することができるとともに、脇タブ31の裏
面と脇タブ31の近傍の下前ベルト部3に1対のマジッ
クテープ(登録商標)34,35を取り付けることによ
って、連続的にウエストサイズを変化させることができ
るフリーサイズ状態とウエストサイズを固定した状態と
を容易に切り替えることができ、ウエストサイズの変化
範囲も連続的に小刻みに変えることができる。
【0237】実施の形態12 次に、本発明の実施の形態12について、図25を参照
して説明する。図25は本発明の実施の形態12にかか
るウエストサイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベル
ト部付近の表側の構成を示す部分拡大図である。
【0238】図25に示されるように、本実施の形態1
2のパンツ(ズボン)1も、実施の形態10と同様にし
て取り付けられた中央タブ7,脇タブ31及びオーバー
ベルト6を具備しており、実施の形態10のボタン32
とボタンホール33の代わりに、下前ベルト部3に受構
成体37を取り付け、脇タブ31の裏側に2つの鉤部を
有する鉤構成体36を取り付けている。そして、中央タ
ブ7の先端部分には受構成体18が取り付けられている
ので、この受構成体18に上前ベルト部2の裏側に取り
付けられた鉤構成体19を係止することによって、脇タ
ブ31の裏側の鉤構成体36を下前ベルト部3の受構成
体37に係止しない場合には、中央タブ7が移動可能な
ため約2.5cmの範囲内で連続的にウエストサイズを
変化させることができるフリーサイズ状態となる。ま
た、脇タブ31の裏側の鉤構成体36の脇タブ31の先
端に近い側の鉤部を下前ベルト部3の受構成体37に係
止した場合には、中央タブ7の移動範囲が狭くなるた
め、連続的にウエストサイズを変化させることができる
範囲も狭くなる。また、脇タブ31の裏側の鉤構成体3
6の脇タブ31の先端から遠い側の鉤部を下前ベルト部
3の受構成体37に係止した場合には、ウエストサイズ
は最小のサイズに固定される。
【0239】本実施の形態12においては、結合具とし
て受構成体18及び鉤構成体19を用いた場合について
説明したが、代わりに中央タブ7の先端部分に取り付け
られたボタンと上前ベルト部2に設けられた穴かがりさ
れたボタンホールを結合具としても良いし、中央タブ7
の先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と上前ベル
ト部2に取り付けられた凸側のドット釦を結合具として
用いても良い。いずれの場合にも、結合具で中央タブ7
の先端部分と上前ベルト部2を結合したのみの状態にお
いては、中央タブ7が移動可能なため約2.5cmの範
囲内で連続的にウエストサイズを変化させることができ
るフリーサイズ状態となり、脇タブ31の裏面の鉤構成
体36の脇タブ31の先端に近い側の鉤部を下前ベルト
部3の受構成体37に係止した場合には、中央タブ7の
移動範囲が狭くなるため、連続的にウエストサイズを変
化させることができる範囲も狭くなる。また、脇タブ3
1の裏側の鉤構成体36の脇タブ31の先端から遠い側
の鉤部を下前ベルト部3の受構成体37に係止した場合
には、ウエストサイズは最小のサイズに固定される。
【0240】このようにして、本実施の形態12のパン
ツ(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドッ
ト釦も使用することができるとともに、連続的にウエス
トサイズを変化させることができるフリーサイズ状態と
ウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替えるこ
とができ、ウエストサイズの変化範囲も2通りに変える
ことができる。
【0241】実施の形態13 次に、本発明の実施の形態13について、図26を参照
して説明する。図26は本発明の実施の形態13にかか
るウエストサイズ調節機構付衣服を大きいウエストサイ
ズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面
図である。
【0242】図26に示されるように、本実施の形態1
3のパンツ(ズボン)1も、実施の形態10と同様にし
て取り付けられた中央タブ7,脇タブ31及びオーバー
ベルト6を具備しており、実施の形態10のボタン32
とボタンホール33の代わりに、下前ベルト部3に2個
の凹側のドット釦39を取り付け、脇タブ31を貫通し
て凸側のドット釦38を取り付けている。本実施の形態
13においても、中央タブ7と上前ベルト2を結合する
結合具は、中央タブ7の先端部分に取り付けられた受構
成体と上前ベルト部2の裏側に取り付けられた鉤構成体
でも良いし、中央タブ7の先端部分に取り付けられたボ
タンと上前ベルト部2に設けられた穴かがりされたボタ
ンホールでも良いし、中央タブ7の先端部分に取り付け
られた凹側のドット釦と上前ベルト部2に取り付けられ
た凸側のドット釦でも良い。
【0243】いずれの場合にも、結合具で中央タブ7の
先端部分と上前ベルト部2を結合したのみの状態におい
ては、中央タブ7が移動可能なため約2.5cmの範囲
内で連続的にウエストサイズを変化させることができる
フリーサイズ状態となり、脇タブ31の凸側のドット釦
38を下前ベルト部3のオーバーベルト6に近い側の凹
側のドット釦39に嵌め合わせた場合には、中央タブ7
の移動範囲が狭くなるため、連続的にウエストサイズを
変化させることができる範囲も狭くなる。また、脇タブ
31の凸側のドット釦38を下前ベルト部3のオーバー
ベルトから遠い側の凹側のドット釦39に嵌め合わせた
場合には、ウエストサイズは最小のサイズに固定され
る。
【0244】このようにして、本実施の形態13のパン
ツ(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドッ
ト釦も使用することができるとともに、連続的にウエス
トサイズを変化させることができるフリーサイズ状態と
ウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替えるこ
とができ、ウエストサイズの変化範囲も2通りに変える
ことができる。
【0245】なお、図26に示される凸側のドット釦3
8の位置に3つめの凹側のドット釦を下前ベルト部3に
取り付けて、嵌め合わせて脇タブ31を固定するように
しても良い。
【0246】実施の形態14 次に、本発明の実施の形態14について、図27を参照
して説明する。図27(a)は本発明の実施の形態14
にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウエス
トサイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部
分正面図、(b)は下前ベルト部の裏側の構成を上下逆
にして示す部分展開図である。
【0247】本実施の形態14は、図19乃至図22に
示される実施の形態10の変形例であり、図19と同一
の部分については同一の符号を付して一部説明を省略す
る。図27(a)に示されるように、本実施の形態14
のパンツ(ズボン)1は、図19に示される実施の形態
10のパンツ(ズボン)1と外見上は同じである。即
ち、中央タブ7と連動し、オーバーベルト40の反対側
(脇側)の開口部から突出する脇タブ31を有してお
り、オーバーベルト40の反対側の開口部付近には2つ
のボタン32が下前ベルト部42に取り付けられてお
り、脇タブ31には2つのボタン32が係止される穴か
がりされたボタンホール33が設けられている。図27
は脇タブ31のボタンホール33に2つのボタン32の
うち外側のボタン32が係止された状態を示しており、
脇タブ31が最も突出して中央タブ7が最も引っ込んで
パンツ(ズボン)1のウエストサイズが最小となってい
る。
【0248】本実施の形態14が実施の形態10と異な
るのは、図27(b)に示されるように、下前ベルト部
が3枚の生地40,41,42から構成されている点で
ある。即ち、間隔をおいて配置された2枚のベルト生地
41,42にそれぞれ重なるようにオーバーベルト生地
40を被せて、下前ベルト部の裏側になる部分のみをス
テッチ41a,42aでそれぞれ縫い止める。そして、
一点鎖線の部分から折り返して下前身頃5に縫付けるこ
とによって、ゴムテープ10,綿テープ11及びこれら
の中央タブ7と脇タブ31への縫付け部分を覆い隠すオ
ーバーベルト40となる。かかる構成によって、下前ベ
ルト部を薄手に仕上げることができるので、厚手の生地
からなるパンツ(ズボン)1(Gパン、綿パン等)に適
したものとなる。
【0249】本実施の形態14においても、中央タブ7
と上前ベルト2を結合する結合具は、中央タブ7の先端
部分に取り付けられた受構成体と上前ベルト部2の裏側
に取り付けられた鉤構成体でも良いし、中央タブ7の先
端部分に取り付けられたボタンと上前ベルト部2に設け
られた穴かがりされたボタンホールでも良いし、中央タ
ブ7の先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と上前
ベルト部2に取り付けられた凸側のドット釦でも良い。
【0250】いずれの場合にも、結合具で中央タブ7の
先端部分と上前ベルト部2を結合したのみの状態におい
ては、中央タブ7が移動可能なため約2.5cmの範囲
内で連続的にウエストサイズを変化させることができる
フリーサイズ状態となり、脇タブ31のボタンホール3
3に下前ベルト部3のオーバーベルト40に近い側のボ
タン32を係止した場合には、中央タブ7の移動範囲が
狭くなるため、連続的にウエストサイズを変化させるこ
とができる範囲も狭くなる。また、脇タブ31のボタン
ホール33に下前ベルト部3のオーバーベルト40から
遠い側のボタン32を係止した場合には、ウエストサイ
ズは最小のサイズに固定される。
【0251】このようにして、本実施の形態14のパン
ツ(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドッ
ト釦も使用することができるとともに、連続的にウエス
トサイズを変化させることができるフリーサイズ状態と
ウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替えるこ
とができ、さらに下前ベルト部を薄手に仕上げることが
できて厚手の生地からなるパンツ(Gパン、綿パン等)
に最適なものとなる。
【0252】実施の形態15 次に、本発明の実施の形態15について、図28乃至図
31を参照して説明する。図28は本発明の実施の形態
15にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を大きいウ
エストサイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示
す部分正面図である。図29(a)は本発明の実施の形
態15にかかるウエストサイズ調節機構付衣服の上前ベ
ルト部の裏側を展開して示した図、(b)は上前ベルト
部の内部に中央タブをゴムテープ及び綿テープを介して
取り付けた状態を示す図、(c)は上前ベルト布の上前
身頃への縫付け方を示す図、(d)は完成したウエスト
サイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベルト部付近の
表側の構成を示す部分拡大図である。図30(a)は本
発明の実施の形態15にかかるウエストサイズ調節機構
付衣服のステッチをベルト通しで隠した場合のベルト部
付近の表側を示す部分正面図、(b)はステッチを皮ラ
ベルで隠した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面
図である。図31は本発明の実施の形態15にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服の変形例を示す下前及び上
前のベルト部付近の表側の構成を示す部分拡大図であ
る。
【0253】図28に示されるように、本実施の形態1
5のパンツ(ズボン)1においては、上前ベルト部2か
ら中央タブ44が突出している。中央タブ44には、穴
かがりされたボタンホール46が設けられており、この
ボタンホール46に下前ベルト部3に取り付けられたボ
タン45が係止されることによって、中央タブ44が一
定範囲内で移動するフリーサイズのウエストサイズとな
る。
【0254】次に、このように上前ベルト部2に中央タ
ブ44を設ける方法について、図29を参照して説明す
る。図29(a)に示されるように、まず上前見返し4
cに設けられたタック4dに一方のファスナーテープ4
aを縫付けて、ファスナー移動可能にする。一方のファ
スナーテープ4aの上端は、ファスナーテープ4aの移
動方向に傾けたスライディングテープ13でベルト布2
bの裏側に縫付ける。続いて、ベルト布2bの端とベル
ト裏地2dを地縫いする。そして、図29(b)に示さ
れるように、ベルト裏地2dを折り返してベルト布2b
よりも1〜2mm引っ込むようにしてアイロンで押さえ
る。次に、中央タブ44の後端に、ゴムテープ47とそ
れより約2.5cm長い綿テープ48の端を揃えて強固
に縫付ける。ゴムテープ47と綿テープ48の反対側の
端も揃えて、ベルト芯2c及びベルト布2bを貫通して
ステッチ43で強固に縫付ける。
【0255】続いて、図29(c)に示されるように、
ベルト布2bを折り返して上前ベルト部2を形成し、上
前ベルト部2の表側(図においては裏側)から落としミ
シン2eをかけてベルト布2bを筒状に縫付ける。但
し、上前ベルト部2の端から1cm入ったところからフ
ァスナーテープ4aの脇0.5cmまでは、ファスナー
テープ4aの移動を妨げないように落としミシンをかけ
ないでおく。また、上前ベルト部2の裏側には鉤構成体
49が取り付けられる。一方、図29(d)に示される
ように、下前ベルト部3には、ボタン45と、ファスナ
ーテープ5aの延長線上に受構成体50が縫付けられて
取り付けられる。これによって、上前ベルト部2の裏側
の鉤構成体49を受構成体50に係止した場合にはウエ
ストサイズは最小のサイズに固定され、中央タブ44の
ボタンホール46にボタン45を係止した場合には、中
央タブ44が移動可能な範囲即ち約2.5cmの範囲内
で連続的にウエストサイズを変化させられるフリーサイ
ズの状態となる。また、綿テープ48は、ゴムテープ4
7が伸びる範囲を制限して中央タブ44が移動しすぎな
いように制御する伸び止め材としての役割を果たしてい
る。
【0256】図28,図29(d)に示されるように、
ゴムテープ47と綿テープ48を縫付けたステッチ43
は、上前ベルト部2の表側に表れるので、そのままでは
見栄えが悪い。そこで、図30(a)に示されるよう
に、ステッチ43の上にベルト通し52を取り付けた
り、図30(b)に示されるように、ステッチ43の上
に皮ラベル53を貼り付けたりすることによって、ステ
ッチ43を隠してパンツ(ズボン)1の見栄えを良くす
ることができる。なお、図30(a)に示されるよう
に、ステッチ43の上にベルト通し52を取り付けた場
合には、下前ベルト部3の対称な位置にも同じベルト通
し52を取り付けてバランスを良くする。
【0257】次に、本実施の形態15のパンツ(ズボ
ン)1の変形例について、図31を参照して説明する。
この変形例においては、中央タブ44に穴かがりをした
ボタンホールを設ける代わりに、凸側のドット釦54を
貫通させて取り付けている。また、下前ベルト部3に
は、ボタンの代わりに凹側のドット釦55を取り付けて
いる。さらに、上前ベルト部2の裏側には鉤構成体49
が取り付けられており、下前ベルト部3のファスナーテ
ープ5aの延長線上には受構成体50が取り付けられて
いる。中央タブ44の取り付け構造等についても、本実
施の形態15のパンツ(ズボン)1と同様である。この
ような構成のパンツ(ズボン)1において、鉤構成体4
9を受構成体50に係止した場合はウエストサイズは最
小のサイズに固定され、中央タブ44の凸側のドット釦
54を凹側のドット釦55に嵌め合わせた場合には、中
央タブ44が移動可能な範囲即ち約2.5cmの範囲内
で連続的にウエストサイズを変化させられるフリーサイ
ズの状態となる。
【0258】このようにして、本実施の形態15のパン
ツ(ズボン)1においては、結合具としてボタンやドッ
ト釦も使用することができるとともに、連続的にウエス
トサイズを変化させることができるフリーサイズ状態と
ウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替えるこ
とができる。
【0259】実施の形態16 次に、本発明の実施の形態16について、図32乃び図
33を参照して説明する。図32(a)は本発明の実施
の形態16にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を大
きいウエストサイズで着用した場合のベルト部付近の表
側を示す部分正面図、(b)は飾りベルトの取り付け構
造を示す拡大図、(c)は下前ベルト部と上前ベルト部
とを分離した状態を示す拡大図である。図33(a),
(b),(c)は、いずれも本発明の実施の形態16に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服の変形例を示す図
である。
【0260】図32(a)に示されるように、本実施の
形態16のパンツ(ズボン)1は、1対の飾りベルト5
8,59の先端に取り付けられた互いに係止される1対
の金具56,57によって、前明1aが閉じられてい
る。1対の飾りベルト58,59は、下前ベルト部3と
下前ベルト部上布3Aとの間の開口部、上前ベルト部2
と上前ベルト部上布2Aとの間の開口部からそれぞれ突
出している。図32(b)に示されるように、1対の飾
りベルト58,59の後端部にはそれぞれ弾性材として
のゴムテープ60,61と図示しない伸び止め材として
の綿テープが強固に縫付けられており、ゴムテープ6
0,61と綿テープの端はそれぞれ下前ベルト部3と上
前ベルト部2に強固に縫付けられている。そして、図3
2(c)に示されるように、下前5のファスナーテープ
5aの延長線上には、間隔を空けて2つの受構成体62
が下前ベルト部3に取り付けられている。また、上前ベ
ルト部2の裏側には鉤構成体63が取り付けられてい
る。
【0261】これによって、1対の金具56,57が係
止された状態で鉤構成体63が2つの受構成体62のい
ずれかに係止されるとウエストサイズは固定された状態
となり、鉤構成体63と受構成体62とを分離すると、
ゴムテープ60,61が綿テープによって伸びを規制さ
れる範囲内においてウエストサイズを連続的に変化させ
られるフリーサイズの状態となる。
【0262】次に、本実施の形態16の3つの変形例に
ついて、図33を参照して説明する。図33(a)に示
されるように、第1の変形例は、飾りベルト58の先端
にボタン64を取り付けて、飾りベルト59の先端に穴
かがりされたボタンホール65を設け、ボタン64をボ
タンホール65に係止することによって1対の飾りベル
ト58,59を結合するものである。1対の飾りベルト
58,59がゴムテープ及び綿テープによって一定範囲
内で伸縮自在となっている点や、下前ベルト部3に2つ
の受構成体62が、上前ベルト部の裏側に鉤構成体63
が取り付けられている点については、以下の他の変形例
についても同様である。これによって、鉤構成体63が
2つの受構成体62のいずれかに係止されている場合に
は、ウエストサイズは固定された状態となり、鉤構成体
63と受構成体62とを分離すると、ゴムテープが綿テ
ープによって伸びを規制される範囲内においてウエスト
サイズを連続的に変化させられるフリーサイズの状態と
なる。
【0263】図33(b)に示されるように、第2の変
形例は、1対の飾りベルト58,59を細めにして、飾
りベルト59の先端に2個のDカン66を取り付け、飾
りベルト58の先端を2個のDカン66に巻き付けて止
めることによって、1対の飾りベルト58,59を結合
している。これによって、鉤構成体63が2つの受構成
体62のいずれかに係止されている場合には、ウエスト
サイズは固定された状態となり、鉤構成体63と受構成
体62とを分離すると、ゴムテープが綿テープによって
伸びを規制される範囲内においてウエストサイズを連続
的に変化させられるフリーサイズの状態となる。さら
に、この第2の変形例においては、飾りベルト58のど
の部分を2個のDカン66に巻き付けて止めるかによっ
て、フリーサイズの変化する範囲を変えることができ
る。
【0264】図33(c)に示されるように、第3の変
形例は、1対の飾りベルト58,59を細めにして、飾
りベルト58の先端にピン付きバックル67を取り付
け、飾りベルト59の数箇所にベルト孔69を設けて、
いずれかのベルト孔69にピン付きバックル67のピン
68を挿入することによって、1対の飾りベルト58,
59を結合している。これによって、鉤構成体63が2
つの受構成体62のいずれかに係止されている場合に
は、ウエストサイズは固定された状態となり、鉤構成体
63と受構成体62とを分離すると、ゴムテープが綿テ
ープによって伸びを規制される範囲内においてウエスト
サイズを連続的に変化させられるフリーサイズの状態と
なる。さらに、この第3の変形例においては、飾りベル
ト59のどのベルト孔69にピン68を挿入して止める
かによって、フリーサイズの変化する範囲を変えること
ができる。
【0265】このようにして、本実施の形態16のパン
ツ(ズボン)1においては、結合具として1対の飾りベ
ルトを使用しているためにデザイン的に優れたものにす
ることができるとともに、連続的にウエストサイズを変
化させることができるフリーサイズ状態とウエストサイ
ズを固定した状態とを容易に切り替えることができ、ウ
エストサイズを固定した状態を2段階に変化させること
ができる。
【0266】実施の形態17 次に、本発明の実施の形態17について、図34乃至図
36を参照して説明する。図34(a)は本発明の実施
の形態17にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を大
きいウエストサイズで着用した場合のベルト部付近の表
側を示す部分正面図、(b)は下前ベルト部と上前ベル
ト部とを分離した状態を示す拡大図、(c)は上前ベル
ト部の裏側を示す拡大図である。図35,図36は、い
ずれも本発明の実施の形態17にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服の変形例を示す図である。
【0267】本実施の形態17のパンツ(ズボン)1
は、図18に示される実施の形態9のように上前ベルト
部2側に持ち出しを付けた場合に、この持ち出し部分が
跳ね上がることがないようにしたものである。即ち、図
34(a)に示されるように、上前ベルト部2に設けら
れた持ち出し70に約2.1cmの長さの穴かがりされ
たボタンホール71を設け、下前ベルト部3にボタン7
2を取り付けて、このボタン72をボタンホール71に
係止することによって、上前身頃4と下前身頃5を結合
するとともに持ち出し70が跳ね上がるのを防止するも
のである。そして、図34(b),(c)に示されるよ
うにパンツ(ズボン)1の上前ベルト部2の裏側には鉤
構成体74が取り付けられており、下前ベルト部3には
約1.8cmの間隔をおいて2つの受構成体73が取り
付けられている。
【0268】2つの受構成体73のうち上前ベルト部2
よりの受構成体73に鉤構成体74を係止した場合には
ウエストサイズは最大となり、上前ベルト部2から離れ
た側の受構成体73に鉤構成体74を係止した場合には
ウエストサイズは最小となる。そして、2つの受構成体
73の間隔は約1.8cmであり、ボタンホール71の
長さは約2.1cmであるため、どちらの受構成体73
に鉤構成体74を係止した場合でもボタン72はボタン
ホール71の左右に無理なく移動することができる。そ
して、上前ベルト部2に設けられた持ち出し70によっ
て2つの受構成体73が覆い隠されるため、極めて見栄
えが良くなる。さらに、持ち出し70にはボタンホール
71が設けられて下前ベルト部3に取り付けられたボタ
ン72が係止されるため、持ち出し70の先端が浮き上
るのが防止され、ウエストサイズを容易に調節できると
ともに外見上もすっきりとしたデザインとなる。
【0269】なお、本実施の形態17のパンツ(ズボ
ン)1においても、実施の形態9と同様に一定の範囲内
で移動自在な中央タブを設けてその先端にボタン72を
取り付けるようにしても良い。これによって、受構成体
73と鉤構成体74を分離した場合には連続的にウエス
トサイズを変化させられるフリーサイズの状態となり、
しかも2つの受構成体73が持ち出し70によって覆い
隠されるため、デザイン的にも優れたものとなる。ま
た、受構成体73の数は2つに限られず、複数であれば
何個であっても良い。
【0270】次に、本実施の形態17の変形例につい
て、図35,図36を参照して説明する。図35に示さ
れるように、第1の変形例は上前ベルト部2の裏側に鉤
構成体74の代わりに2つの鉤部を有する鉤構成体75
が取り付けられ、下前ベルト部3には1つの受構成体の
みが取り付けられたものである。したがって、持ち出し
70に設けられたボタンホール71に下前ベルト部3に
取り付けられたボタン72を係止し、上前ベルト部2の
裏側に取り付けられた鉤構成体75の2以上の鉤部のい
ずれかを下前ベルト部3に取り付けられた受構成体73
に係止する。下前ベルト部3に近い側の鉤部を係止した
場合には、ウエストサイズは大きくなって、ボタン72
はボタンホール71の下前側に移動する。下前ベルト部
3に遠い側の鉤部を係止した場合には、ウエストサイズ
は小さくなって、ボタン72はボタンホール71の上前
側に移動する。
【0271】そして、上前ベルト部2に設けられた持ち
出し70によって受構成体73が覆い隠されるため、極
めて見栄えが良くなる。さらに、持ち出し70にはボタ
ンホール71が設けられて下前ベルト部3に取り付けら
れたボタン72が係止されるため、持ち出し70の先端
が浮き上るのが防止され、ウエストサイズを容易に調節
できるとともに外見上もすっきりとしたデザインとな
る。なお、鉤構成体75の鉤部の数は2つに限られず、
2以上であれば幾つであっても良い。
【0272】図36に示されるように、第2の変形例
は、上前ベルト部2の裏側に鉤構成体74が取り付けら
れ、下前ベルト部3に2つの受部を有する受構成体76
が取り付けられたものである。したがって、持ち出し7
0に設けられたボタンホール71に下前ベルト部3に取
り付けられたボタン72を係止し、上前ベルト部2の裏
側に取り付けられた鉤構成体74を下前ベルト部3に取
り付けられた受構成体76の2つの受部のいずれかに係
止する。上前に近い側の受部に係止した場合には、ウエ
ストサイズは大きくなって、ボタン72はボタンホール
71の下前側に移動する。上前に遠い側の受部に係止し
た場合には、ウエストサイズは小さくなって、ボタン7
2はボタンホール71の上前側に移動する。
【0273】そして、上前ベルト部2に設けられた持ち
出し70によって2つの受部を有する受構成体76が覆
い隠されるため、極めて見栄えが良くなる。さらに、持
ち出し70にはボタンホール71が設けられて下前ベル
ト部3に取り付けられたボタン72が係止されるため、
持ち出し70の先端が浮き上るのが防止され、ウエスト
サイズを容易に調節できるとともに外見上もすっきりと
したデザインとなる。なお、受構成体76の受部の数は
2つに限られず、2以上であれば幾つであっても良い。
【0274】実施の形態18 次に、本発明の実施の形態18について、図37乃至図
39を参照して説明する。図37(a)は本発明の実施
の形態18にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を中
間のウエストサイズで着用した場合のベルト部付近の表
側を示す部分正面図、(b)は下前ベルト部と上前ベル
ト部とを分離した状態を示す拡大図である。図38
(a)は本発明の実施の形態18の第1の変形例にかか
るウエストサイズ調節機構付衣服を中間のウエストサイ
ズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面
図、(b)は下前ベルト部と上前ベルト部とを分離した
状態を示す拡大図である。図39(a)は本発明の実施
の形態18の第2の変形例にかかるウエストサイズ調節
機構付衣服を中間のウエストサイズで着用した場合のベ
ルト部付近の表側を示す部分正面図、(b),(c)は
結合具の結合の仕方を示す説明図である。
【0275】図37(a),(b)に示されるように、
本実施の形態18のパンツ(ズボン)1においては、結
合具として上前ベルト部2及び下前ベルト部3に直接取
り付けられた合成皮革ベルト77,78を用いている。
合成皮革ベルト78の先端にはピン付きバックル80が
取り付けられており、一方の合成皮革ベルト77には3
つのベルト孔79が開けられていて、ピン付きバックル
80のピン81を3つのベルト孔79のいずれに挿入す
るかによって、本実施の形態18のパンツ1のウエスト
サイズが調節される。
【0276】このようにして、本実施の形態18のパン
ツ(ズボン)1においては、簡単な構成でウエストサイ
ズが調節でき、デザイン的にも優れたものとなる。な
お、これとは逆に、ピン付きバックル80付き合成皮革
ベルト78を上前ベルト部2に取り付けても良い。
【0277】図38(a),(b)に示されるように、
本実施の形態18の第1の変形例のパンツ(ズボン)1
においては、下前ベルト部3に直接取り付けられた長さ
調節機構付き合成皮革ベルト82の先端に取り付けられ
た嵌合バックルの一方84bと、上前ベルト部2に直接
取り付けられた合成皮革ベルト83の先端に取り付けら
れた嵌合バックルの他方84aとが嵌合することによっ
て、上前ベルト部2と下前ベルト部3が結合される。長
さ調節機構付き合成皮革ベルト82は、1本線付きバッ
クル85に合成皮革ベルト82を通し、続いて嵌合バッ
クルの一方84bに通してから折り返して1本線付きバ
ックル85の1本線に合成皮革ベルト82を通した後に
端を縫付けた構成のものである。これによって、嵌合バ
ックル84を嵌合させた状態で1本線付きバックル85
を左右に移動させることによってウエストサイズを連続
的に調節することができる。なお、これとは逆に、長さ
調節機構付き合成皮革ベルト82を上前ベルト部2に取
り付けても良い。
【0278】図39(a),(b),(c)に示される
ように、本実施の形態18の第2の変形例のパンツ(ズ
ボン)1においては、上前ベルト部2に直接取り付けら
れた合成皮革ベルト86の先端に2個のDカン88が取
り付けられ、下前ベルト部3に直接取り付けられた合成
皮革ベルト87を2個のDカン88を通して巻き付ける
ことによって上前ベルト部2と下前ベルト部3が結合さ
れる。そして、2個のDカン88に巻き付けられた合成
皮革ベルト87をずらすことによって、パンツ1のウエ
ストサイズを連続的に調節することができる。なお、こ
れとは逆に、2個のDカン88付き合成皮革ベルト86
を下前ベルト部3に取り付けても良い。
【0279】実施の形態19 次に、本発明の実施の形態19について、図40乃至図
42を参照して説明する。図40(a)は本発明の実施
の形態19にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を中
間のウエストサイズで着用した場合のベルト部付近の表
側を示す部分正面図、(b)は結合具の結合の仕方を示
す説明図である。図41(a)は本発明の実施の形態1
9にかかるウエストサイズ調節機構付衣服の第1の変形
例を示す図、(b)は第2の変形例を示す図である。図
42は本発明の実施の形態19にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服の第3の変形例を示す図である。
【0280】図40(a),(b)に示されるように、
本実施の形態19のパンツ(ズボン)1においては、下
前ベルト部3に合成皮革ベルト89が直接取り付けら
れ、合成皮革ベルト89の中間にはマジックテープ(登
録商標)の硬い側90aが取り付けられ、先端にはマジ
ックテープ(登録商標)の軟らかい側90bが取り付け
られている。一方、上前ベルト部2には合成皮革ベルト
91が直接取り付けられ、その先端にはピンなしバック
ル92が取り付けられている。このピンなしバックル9
2に合成皮革ベルト89の先端を通して、合成皮革ベル
ト89の先端に取り付けられたマジックテープ(登録商
標)の軟らかい側90bをマジックテープ(登録商標)
の硬い側90aに密着させることによって、図40
(a)に示されるように、上前ベルト部2と下前ベルト
部3が結合される。そして、マジックテープ(登録商
標)の軟らかい側90bを硬い側90aのどの辺に密着
させるかによってパンツ1のウエストサイズを連続的に
調節することができる。
【0281】このようにして、本実施の形態19のパン
ツ(ズボン)1においては、簡単な構成によって、ウエ
ストサイズを連続的に調節することができる。
【0282】図41(a)に示されるように、本実施の
形態19の第1の変形例のパンツ(ズボン)1において
は、下前ベルト部3に合成皮革ベルト89が直接取り付
けられ、合成皮革ベルト89の中間にはマジックテープ
(登録商標)の硬い側90aが取り付けられ、先端には
マジックテープ(登録商標)の軟らかい側90bが取り
付けられている。同様に、上前ベルト部2に合成皮革ベ
ルト93が直接取り付けられ、合成皮革ベルト93の中
間にはマジックテープ(登録商標)の硬い側94aが取
り付けられ、先端にはマジックテープ(登録商標)の軟
らかい側94bが取り付けられている。そして、これら
の合成皮革ベルト89,93を独立したピンなしバック
ル95にそれぞれ通して、マジックテープ(登録商標)
90とマジックテープ(登録商標)94をそれぞれ密着
させることによって、図41(a)に示されるように、
上前ベルト部2と下前ベルト部3が結合される。
【0283】そして、マジックテープ(登録商標)90
とマジックテープ(登録商標)94をそれぞれどの辺で
密着させるかによってパンツ1のウエストサイズを連続
的に調節することができる。この変形例においては、2
箇所のマジックテープ(登録商標)90,94で調節が
できるので、ウエストサイズ調節の幅が大きくなるとい
う利点がある。
【0284】図41(b)に示されるように、本実施の
形態19の第2の変形例においては、1本線バックル9
7の1本線の部分を上前ベルト部2の端部にベルト布9
6で取り付けている。その他の部分は第1の変形例と同
様であり、1本線バックル97の1本線の左側に合成皮
革ベルト89を、右側に合成皮革ベルト93をそれぞれ
通してマジックテープ(登録商標)90とマジックテー
プ(登録商標)94をそれぞれ密着させる。これによっ
て、第1の変形例においては独立したピンなしバックル
95を使用しており、両方のマジックテープ(登録商
標)を剥がしたときにピンなしバックル95を紛失して
しまう恐れがあったが、この第2の変形例においては、
1本線バックル97を上前ベルト部2の端部にベルト布
96で取り付けているため、紛失の恐れはない。但し、
合成皮革ベルト93については、1本線バックル97が
上前ベルト部2に固定されているため、ウエストサイズ
調節の効果はなく、左右対称とするための飾りベルトと
なる。
【0285】図42に示されるように、本実施の形態1
9の第3の変形例においては、バックル等を用いず、上
前ベルト部2に直接取り付けられ先端の表側にマジック
テープ(登録商標)の硬い側が取り付けられた合成皮革
ベルト98と、下前ベルト部3に直接取り付けられ先端
の裏側にマジックテープ(登録商標)の軟らかい側が取
り付けられた合成皮革ベルト99とを結合具として用い
ている。そして、両方の合成皮革ベルト98,99の先
端のマジックテープ(登録商標)100を密着させるこ
とによって、上前ベルト部2と下前ベルト部3が結合さ
れる。ここで、マジックテープ(登録商標)100の硬
い側と軟らかい側とをどのぐらい重ね合せるかによっ
て、パンツ1のウエストサイズを連続的に調節すること
ができる。このようにして、極めて簡単な構成によって
パンツ1のウエストサイズを連続的に調節することがで
きる。
【0286】なお、これとは逆に、先端の表側にマジッ
クテープ(登録商標)の硬い側が取り付けられた合成皮
革ベルト98を下前ベルト部3に直接取り付け、先端の
裏側にマジックテープ(登録商標)の軟らかい側が取り
付けられた合成皮革ベルト99を上前ベルト部2に直接
取り付けても良い。また、合成皮革ベルト98の先端の
裏側にマジックテープ(登録商標)の硬い側を取り付
け、合成皮革ベルト99の先端の表側にマジックテープ
(登録商標)の軟らかい側を取り付けても良い。
【0287】実施の形態20 次に、本発明の実施の形態20について、図43乃至図
45を参照して説明する。図43は本発明の実施の形態
20にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を着用した
場合のベルト部付近の表側を示す部分正面図である。図
44は本発明の実施の形態20にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服の第1の変形例を示す図である。図45
は本発明の実施の形態20にかかるウエストサイズ調節
機構付衣服の第2の変形例を示す図である。
【0288】図43に示されるように、本実施の形態2
0のパンツ(ズボン)1においては、上前ベルト部2に
直接取り付けられたベルト布101の中間に図示しない
凹側のドット釦を取り付け、先端に2個の凸側のドット
釦103を取り付けている。また、下前ベルト部3に直
接取り付けられたベルト布102の中間に図示しない凹
側のドット釦を取り付け、先端に2個の凸側のドット釦
104を取り付けている。そして、独立したピンなしバ
ックル105にベルト布101,102をそれぞれ通し
て、先端の2個の凸側のドット釦103,104のいず
れかをそれぞれベルト布101,102の中間の凹側の
ドット釦に嵌め込む。外側の凸側のドット釦103,1
04を嵌め込んだ場合にはウエストサイズは大きくな
り、内側の凸側のドット釦103,104を嵌め込んだ
場合にはウエストサイズは小さくなる。
【0289】このようにして、本実施の形態20のパン
ツ(ズボン)1においては、簡単な構成でウエストサイ
ズを調節することができ、またデザイン的にも優れたも
のとなる。なお、凹凸のドット釦の代わりに、ベルト布
101,102の先端にボタンホールを設けてベルト布
101,102の中間に複数のボタンを取り付けること
によってウエストサイズを調節できるようにしても良
い。また、凸側のドット釦の数は2つに限られず、3つ
以上でも良い。
【0290】図44に示されるように、本実施の形態2
0の第1の変形例のパンツ(ズボン)1においては、上
前ベルト部2に直接取り付けられたベルト布106と下
前ベルト部3に直接取り付けられたベルト布107を前
中心で結ぶことによって、上前ベルト部2と下前ベルト
部3を結合している。結び目をどこに作るかによって、
パンツ1のウエストサイズを連続的に調節することがで
き、またデザイン的にも優れたものとなる。ベルト布1
06,107としては、共布ベルト布、共布リボン布、
合成皮革ベルト布、その他の素材からなるベルト布を用
いることができる。
【0291】図45に示されるように、本実施の形態2
0の第2の変形例のパンツ(ズボン)1においては、ベ
ルトアジャスターを結合具として用いている。ベルトア
ジャスターは、レール110とそのレール110に嵌合
しながら移動するスライダー109とからなり、図45
(b)の平面図に示されるようにレール110はステッ
チ110aによって下前ベルト部3に縫付けられる。図
45(c)の側面図に示されるようにレール110には
幾つもの階段状の突起があり、スライダー109は裏側
の図示しない4つの爪でこれらの突起に噛み合いながら
カチカチと移動する。スライダー109を移動させると
きには上下に動く止め具109aを下に押さえて、図示
しない4つの爪をレール110から開放して移動させ、
止め具109aを離すとその地点で図示しない4つの爪
がレール110に噛み合って動かなくなる。このスライ
ダー109が、止め布108を介して上前ベルト部2に
取り付けられている。
【0292】かかる構成によって、止め具109aを押
しながらスライダー109を左右に移動させることによ
って、パンツ1のウエストサイズを連続的に調節するこ
とができる。
【0293】実施の形態21 次に、本発明の実施の形態21について、図46乃至図
48を参照して説明する。図46(a)は本発明の実施
の形態21にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を着
用した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面図、
(b)は部分拡大図である。図47(a)は本発明の実
施の形態21にかかるウエストサイズ調節機構付衣服の
第1の変形例を示す図、(b)は接続部分の拡大図であ
る。図48(a)は本発明の実施の形態21にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服の第2の変形例を示す図、
(b)は接続部分の拡大図である。
【0294】図46(a),(b)に示されるように、
本実施の形態21のパンツ(ズボン)1においては、下
前ベルト部3に共布ベルト111Aを取り付け、上前ベ
ルト部2に共布ベルト111Bを取り付けて、それぞれ
の共布ベルト111A,111Bの先端に取り付けられ
た紐112A,112Bを結び合わせることによって、
上前ベルト部2と下前ベルト部3を結合している。紐1
12A,112Bの材質としては、合成皮革、共布、ス
ピンドル等を用いることができ、結び目をどこに作るか
によってパンツ1のウエストサイズを連続的に調節する
ことができる。
【0295】このようにして、本実施の形態21のパン
ツ(ズボン)1においては、簡単な構成でウエストサイ
ズを連続的に調節することができるとともに、左右対称
でデザイン的にも優れたものとなる。
【0296】図47(a),(b)に示されるように、
本実施の形態21の第1の変形例のパンツ(ズボン)1
においては、下前ベルト部3にサッシュベルト113A
を直接取り付け、上前ベルト部2にサッシュベルト11
3Bを直接取り付けて、サッシュベルト113Bの先端
に2個のDカン114を取り付けている。そして、図4
7(b)に示されるように、サッシュベルト113Aを
2個のDカン114に通して巻き付けることによって、
上前ベルト部2と下前ベルト部3を結合している。サッ
シュベルト113A,113Bの素材としては、共布、
合成皮革等を用いることができ、サッシュベルト113
Aを2個のDカン114に対してずらすことによってパ
ンツ1のウエストサイズを連続的に調節することができ
る。
【0297】図48(a),(b)に示されるように、
本実施の形態21の第2の変形例のパンツ(ズボン)1
においては、下前ベルト部3にベルト布115Aが取り
付けられ、ベルト布115Aの先端には金属棒116A
が取り付けられている。金属棒116Aの上下端には鎖
118が固定されており、鎖118の先端にはナスカン
118aが取り付けられている。一方、上前ベルト部2
にはベルト布115Bが取り付けられ、ベルト布115
Bの先端には金属棒116Bが取り付けられている。金
属棒116Bの上下端には鎖117が固定されており、
鎖117の先端には飾り金具117aが取り付けられて
いる。そして、ナスカン118Aを鎖117のどこに係
止するかによって、パンツ1のウエストサイズを連続的
に調節することができる。
【0298】実施の形態22 次に、本発明の実施の形態22について、図49乃び図
50を参照して説明する。図49(a)は本発明の実施
の形態22にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を小
さいウエストサイズで着用した場合のベルト部付近の表
側を示す部分正面図、(b)は結合部分を示す部分拡大
図である。図50(a)は本発明の実施の形態22にか
かるウエストサイズ調節機構付衣服の変形例を示す図、
(b)は結合部分を示す部分拡大図である。
【0299】図49(a),(b)に示されるように、
本実施の形態22のパンツ(ズボン)1においては、上
前ベルト部2に穴かがりされたボタンホール119を設
け、下前ベルト部3に間隔を空けて2個のボタン120
を取り付けている。2個のボタン120は、前中心5a
の延長線の左右に分かれて取り付けられており、2個の
ボタン120の中心の間隔は約2.5cm〜約3.0c
mである。これらの2個のボタン120のうち上前ベル
ト部2に近い側のボタン120をボタンホール119に
係止した場合にはパンツ1のウエストサイズは大きくな
り、上前ベルト部2に遠い側のボタン120をボタンホ
ール119に係止した場合にはパンツ1のウエストサイ
ズは小さくなる。このようにして、本実施の形態22の
パンツ(ズボン)1においては、簡単な構成でウエスト
サイズを約2.5cm〜約3.0cmの範囲内で調節す
ることができる。
【0300】なお、上前ベルト部2の内部には、下前フ
ァスナーテープ5aと噛み合う上前ファスナーテープを
移動自在に支持するスライディングテープ及びゴムテー
プが取り付けられているが、ボタンホール119を貫通
させることによってスライディングテープが切り欠か
れ、ボタンホール119の穴かがりによってスライディ
ングテープが縫付けられたとしても、上前ファスナーテ
ープは伸縮自在なゴムテープによっても支持されている
ため、上前ファスナーテープの移動が妨げられることは
ない。
【0301】図50(a),(b)に示されるように、
本実施の形態22の変形例のパンツ(ズボン)1におい
ては、上前ベルト部2に凸側のドット釦121を貫通さ
せて取り付け、下前ベルト部3に間隔を空けて2個の凹
側のドット釦122を取り付けている。2個の凹側のド
ット釦122は、前中心5aの延長線の左右に分かれて
取り付けられており、2個の凹側のドット釦122の中
心の間隔は約2.5cm〜約3.0cmである。これら
の2個の凹側のドット釦122のうち上前ベルト部2に
近い側の凹側のドット釦122に凸側のドット釦121
を嵌合させた場合にはパンツ1のウエストサイズは大き
くなり、上前ベルト部2に遠い側の凹側のドット釦12
2に凸側のドット釦121を嵌合させた場合にはパンツ
1のウエストサイズは小さくなる。このようにして、本
実施の形態22の変形例のパンツ(ズボン)1において
は、簡単な構成でウエストサイズを約2.5cm〜約
3.0cmの範囲内で調節することができる。
【0302】なお、上前ベルト部2の内部には、下前フ
ァスナーテープ5aと噛み合う上前ファスナーテープを
移動自在に支持するスライディングテープ及びゴムテー
プが取り付けられているが、凸側のドット釦121を貫
通させることによってスライディングテープが切り欠か
れたとしても、上前ファスナーテープは伸縮自在なゴム
テープによっても支持されているため、上前ファスナー
テープの移動が妨げられることはない。
【0303】上記各実施の形態においては、それぞれウ
エストサイズを最小から最大まで約3.0cm大きくす
ることができるが、もっと大きくしたいと要求された場
合には、補助的なものとして脇中心前後、または後脇側
左右及び後中心に約1.5cm〜2.0cmのシャーリ
ングを入れることによって、全体で約7.0cm大きく
することができる。現在市場に出ている婦人物に関して
はシャーリングが3〜4cmあるため、横方向にミシン
ステッチで始末してある。これに対して、上記各実施の
形態においては、各シャーリングが2cm程度で済むた
めミシン目もなく、目立たずなじんで伸びるので見栄え
も良く、全体に大きくなるため特にB体、BB体の人に
は好適である。
【0304】上記各実施の形態においては、本発明のウ
エストサイズ調節機構付衣服を主に婦人用パンツに適用
した場合について説明したが、本発明のウエストサイズ
調節機構付衣服は衣服全般について適用できるものであ
り、紳士用ズボン、Gパン、子供服、さらにはスカー
ト、ワンピース等にも適用することができ、種々の衣服
のウエストサイズ調節に用いることができるものであ
る。
【0305】また、上記各実施の形態においては、パン
ツの前明を左前とした場合について説明したが、パンツ
の前明を右前とすることもできる。この場合には、上記
各実施の形態の結合具の配置は左右逆になる。
【0306】さらに、上記各実施の形態においては、タ
ックをパンツの上前に設けて上前のファスナーテープを
移動自在とした場合について説明したが、タックをパン
ツの下前に設けて下前のファスナーテープを移動自在と
することもできる。
【0307】ウエストサイズ調節機構付衣服のその他の
部分の構造、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等に
ついても、上記各実施の形態に限定されるものではな
い。
【0308】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服は、衣服を分離自
在に結合し、前記衣服のウエストサイズを所定の範囲で
調節自在とする結合具と、前記結合具により前記衣服の
ウエストサイズを調節自在とする範囲で形状変化を自在
とし、前記衣服の上前に設けられた上下方向に伸びるタ
ックと、前記衣服の上前に設けられたタックに縫代とな
る一方のファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣
服の下前に縫代となる他のファスナーテープが縫付けら
れたファスナーと、前記衣服の下前のベルト部に弾性材
を介してベルト方向に移動可能に取り付けられた所定長
さの中央タブと、前記中央タブの一部と前記弾性材とを
前記衣服の下前のベルト部に被さることによって覆うオ
ーバーベルトとを具備するものであって、前記一方のフ
ァスナーテープの上端はスライディングテープ及びゴム
テープによって前記衣服の上前の上端に縫付けられ、前
記スライディングテープは外方向に傾斜した状態で縫付
けられており、前記結合具は、前記中央タブの先端部分
と、前記中央タブが伸びていない状態における先端から
一定長さ離れた位置の前記衣服の下前のベルト部とに取
り付けられた各1個のボタンと、前記衣服の上前のベル
ト部に設けられた穴かがりされたボタンホールとからな
ることを特徴とするものである。
【0309】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具は、衣服の下前のベルト部に弾性材を介して
移動可能に取り付けられた所定長さの中央タブの先端
と、中央タブが伸びていない状態における先端から一定
長さ離れた位置のベルト部とに取り付けられた各1個の
ボタンと、衣服の上前のベルト部に設けられた穴かがり
されたボタンホールとからなる。したがって、中央タブ
の先端に取り付けられたボタンをボタンホールに係止し
た場合には、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可
能な範囲内で連続的にウエストサイズを変化させること
ができる(フリーサイズ)。また、ベルト部に取り付け
られたボタンをボタンホールに係止した場合には、ウエ
ストサイズは一定のサイズに固定される。さらに、中央
タブの一部と弾性材とはベルト部に被さるオーバーベル
トによって覆われているため、見栄えも良く斬新なデザ
インとなる。
【0310】このボタンホールは、一方のファスナーテ
ープの上端を支持しているスライディングテープが取り
付けられている上前のベルト部に設けられているが、ボ
タンホールがスライディングテープの一部を打ち抜いて
穴かがりによってスライディングテープが共に縫付けら
れたとしても、一方のファスナーテープの上端はゴムテ
ープによっても支持されているため、タックの折り重な
り部分が引き延ばされる際には、ゴムテープの伸縮力に
よって一方のファスナーテープもそれにつれて移動する
ことができる。このように、衣服の上前のベルト部にボ
タンホールを設けて穴かがりをしても一方のファスナー
テープの移動を妨げることがない。
【0311】このようにして、結合具としてボタンも使
用することができるとともに、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0312】請求項2の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服の
ウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の下前のベルト部に弾性材を介してベルト方向に
移動可能に取り付けられた所定長さの中央タブとを具備
するものであって、前記一方のファスナーテープの上端
はスライディングテープ及びゴムテープによって前記衣
服の上前の上端に縫付けられ、前記スライディングテー
プは外方向に傾斜した状態で縫付けられており、前記結
合具は、前記中央タブの先端部分と、前記中央タブが伸
びていない状態における先端から一定長さ離れた位置の
前記衣服の下前のベルト部とに取り付けられた各1個の
ボタンと、前記衣服の上前のベルト部に設けられた穴か
がりされたボタンホールとからなり、前記下前のベルト
部は2枚のベルト生地を少しだけ重ねて前記下前のベル
ト部の裏側部分のみを縫付けて前記中央タブの一部と前
記弾性材とを覆うように折り返されて縫付けられたもの
であって、前記中央タブの先端部分は縫付けられていな
い前記下前のベルト部の表側部分から突出しているもの
である。
【0313】かかる構成によって、着用する人の腰周り
寸法に合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及
びタックの折り重なり部分により調節することができ
る。ここで、結合具は、衣服の下前のベルト部に弾性材
を介して移動可能に取り付けられた所定長さの中央タブ
の先端と、中央タブが伸びていない状態における先端か
ら一定長さ離れた位置のベルト部とに取り付けられた各
1個のボタンと、衣服の上前のベルト部に設けられた穴
かがりされたボタンホールとからなる。したがって、中
央タブの先端に取り付けられたボタンをボタンホールに
係止した場合には、中央タブが取り付けられた弾性材の
伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを変化させ
ることができる(フリーサイズ)。また、ベルト部に取
り付けられたボタンをボタンホールに係止した場合に
は、ウエストサイズは一定のサイズに固定される。さら
に、中央タブの一部と弾性材とは2枚のベルト生地を少
しだけ重ねて構成されたベルト部によって覆われている
ため、見栄えも良く斬新なデザインとなる。
【0314】また、下前のベルト部を2枚のベルト生地
を少しだけ重ねて縫付けた構成となっており、オーバー
ベルトを用いていないため、下前のベルト部全体を薄手
に仕上げることができる。したがって、厚手の生地から
なる衣服に適した構成となり、またオーバーベルトを作
成する必要がないため構造が簡単になり、作業時間も短
縮することができる。
【0315】ここでボタンホールは、一方のファスナー
テープの上端を支持しているスライディングテープが取
り付けられている上前のベルト部に設けられているが、
ボタンホールがスライディングテープの一部を打ち抜い
て穴かがりによってスライディングテープが共に縫付け
られたとしても、一方のファスナーテープの上端はゴム
テープによっても支持されているため、タックの折り重
なり部分が引き延ばされる際には、ゴムテープの伸縮力
によって一方のファスナーテープもそれにつれて移動す
ることができる。このように、衣服の上前のベルト部に
ボタンホールを設けて穴かがりをしても一方のファスナ
ーテープの移動を妨げることがない。
【0316】このようにして、結合具としてボタンも使
用することができるとともに、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、さらにベルト部を薄手に仕上げることができて厚手
の生地からなる衣服にも適したウエストサイズ調節機構
付衣服となる。
【0317】請求項3の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項2の構成において、前記衣服の
下前のベルト部に前記弾性材を介して前記中央タブを取
り付けた際のステッチを隠すために、前記ステッチの上
にベルト通し、皮ラベル、布ネーム、ワッペンのいずれ
かを取り付けたものである。
【0318】請求項2の構成においては、2枚のベルト
生地を少しだけ重ねて構成された下前のベルト部によっ
て中央タブの一部と弾性材とが覆われており、オーバー
ベルトを設けていないため、弾性材をベルト生地の表に
なる側に縫付けた場合には下前のベルト部の表側に弾性
材を縫付けたステッチが見えることになる。そこで、こ
のステッチの上にベルト通し、皮ラベル、布ネーム、ワ
ッペンのいずれかを取り付けることによって、請求項2
に記載の効果に加えて、ステッチが隠れて見栄えが良く
なる。
【0319】このようにして、結合具としてボタンも使
用することができるとともに、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、かつ見栄えも良いウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0320】請求項4の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分と、前記中央タブが伸びていない状態における先端か
ら一定長さ離れた位置の前記衣服の下前のベルト部とに
取り付けられた各1個の凹側のドット釦と、前記衣服の
上前のベルト部に取り付けられた凸側のドット釦とから
なることを特徴とするものである。
【0321】したがって、請求項1乃至請求項3のいず
れか1つに記載の効果に加えて、衣服の上前のベルト部
に取り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部分
に取り付けた凹側のドット釦に嵌めた場合には、中央タ
ブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的
にウエストサイズを変化させることができる(フリーサ
イズ)。また、凸側のドット釦を下前のベルト部に取り
付けられた凹側のドット釦に嵌めた場合には、ウエスト
サイズは一定のサイズに固定される。
【0322】この凸側のドット釦は、一方のファスナー
テープの上端を支持しているスライディングテープが取
り付けられている上前のベルト部に取り付けられている
が、凸側のドット釦が上前のベルト部を貫通して取り付
けられている場合、スライディングテープの一部を打ち
抜いてスライディングテープが凸側のドット釦と共に固
定されたとしても、一方のファスナーテープの上端はゴ
ムテープによっても支持されているため、タックの折り
重なり部分が引き延ばされる際には、ゴムテープの伸縮
力によって一方のファスナーテープもそれにつれて移動
することができる。このように、衣服の上前のベルト部
を貫通して凸側のドット釦が取り付けられている場合で
も一方のファスナーテープの移動を妨げることがない。
これに対して、凸側のドット釦が上前のベルト部の裏側
に取り付けられている場合には、一方のファスナーテー
プの移動を妨げる心配はない。
【0323】このようにして、結合具としてドット釦も
使用することができるとともに、連続的にウエストサイ
ズを変化させることができるフリーサイズ状態とウエス
トサイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
きるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0324】請求項5の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分と、前記中央タブが伸びていない状態における先端か
ら一定長さ離れた位置の前記衣服の下前のベルト部とに
取り付けられた各1個の受構成体と、前記衣服の上前の
ベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体とからなるも
のである。
【0325】したがって、請求項1乃至請求項3のいず
れか1つに記載の効果に加えて、上前のベルト部の裏側
に取り付けられた鉤構成体を中央タブの先端部分に取り
付けられた受構成体に係止した場合には、中央タブが取
り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的にウエ
ストサイズを変化させることができる(フリーサイ
ズ)。また、鉤構成体を下前のベルト部に取り付けられ
た受構成体に係止した場合には、ウエストサイズは一定
のサイズに固定される。
【0326】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0327】請求項6の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部
に設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記
中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と
前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドッ
ト釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた
受構成体と前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付け
られた鉤構成体とからなり、前記中央タブの裏側に凸側
のドット釦が取り付けられ、前記衣服の下前のベルト部
に凹側のドット釦が取り付けられているものである。
【0328】したがって、請求項1乃至請求項3のいず
れか1つに記載の効果に加えて、中央タブの先端部分に
取り付けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴
かがりされたボタンホールに係止するか、上前のベルト
部に取り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部
分に取り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前の
ベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの
先端部分に取り付けられた受構成体に係止することによ
って、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範
囲内で連続的にウエストサイズを変化させることができ
る(フリーサイズ)。そして、中央タブの裏側の凸側の
ドット釦を下前のベルト部の凹側のドット釦に嵌めるこ
とによって、中央タブが固定されて、ウエストサイズは
一定のサイズに固定される。
【0329】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0330】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0331】請求項7の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部
に設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記
中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と
前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドッ
ト釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた
受構成体と、前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けら
れた鉤構成体とからなり、前記衣服の下前のベルト部に
2つの受部を有する受構成体が取り付けられ、前記衣服
の上前のベルト部の裏側に2つの鉤部を有する鉤構成体
が取り付けられているものである。
【0332】したがって、請求項1乃至請求項3のいず
れか1つに記載の効果に加えて、中央タブの先端部分に
取り付けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴
かがりされたボタンホールに係止するか、上前のベルト
部に取り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部
分に取り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前の
ベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの
先端部分に取り付けられた受構成体に係止することによ
って、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範
囲内で連続的にウエストサイズを変化させることができ
る(フリーサイズ)。そして、上前のベルト部の裏側の
2つの鉤部を有する鉤構成体を下前のベルト部の2つの
受部を有する受構成体に係止することによって、ウエス
トサイズは一定のサイズに固定される。ここで、2つの
鉤部を有する鉤構成体と2つの受部を有する受構成体に
よって、4通りのサイズの固定位置が可能となる。
【0333】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0334】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、固定したウエストサイズを4通りのサイズ
の中から選択できるウエストサイズ調節機構付衣服とな
る。
【0335】請求項8の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
の構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端部
分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部
に設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記
中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と
前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドッ
ト釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた
受構成体と、前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けら
れた鉤構成体とからなり、前記衣服の下前のベルト部に
マジックテープ(登録商標)の硬い側または軟らかい側
が取り付けられ、前記中央タブの裏側にマジックテープ
(登録商標)の軟らかい側または硬い側が取り付けられ
ているものである。
【0336】したがって、請求項1乃至請求項3のいず
れか1つに記載の効果に加えて、中央タブの先端部分に
取り付けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴
かがりされたボタンホールに係止するか、上前のベルト
部に取り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部
分に取り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前の
ベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの
先端部分に取り付けられた受構成体に係止することによ
って、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範
囲内で連続的にウエストサイズを変化させることができ
る(フリーサイズ)。そして、中央タブの裏側のマジッ
クテープ(登録商標)の軟らかい側または硬い側を下前
のベルト部のマジックテープ(登録商標)の硬い側また
は軟らかい側に接着することによって、ウエストサイズ
は一定のサイズに固定される。ここで、両方のマジック
テープ(登録商標)の幅の分だけ固定するウエストサイ
ズを連続的に小刻みに変化させることができる。
【0337】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0338】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、固定するウエストサイズに幅を持たせるこ
とができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0339】請求項9の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服は、請求項1乃至請求項8のいずれか1つ
の構成において、前記オーバーベルトまたは前記下前の
ベルト部の表側部分から突出している前記中央タブの先
端部分と同一形状の飾りタブを前記衣服の上前のベルト
部に左右対称になるように設けたものである。
【0340】請求項1乃至請求項8の構成においては、
下前のベルト部に弾性材を介して取り付けられた中央タ
ブの先端にボタンまたは凹側のドット釦または受構成体
を取り付けて、上前のベルト部の対応する結合具と結合
させることによって、連続的にウエストサイズを変化さ
せることができる。しかし、衣服の下前だけにオーバー
ベルトまたは下前のベルト部の表側部分から中央タブの
先端が突出しているのは、デザイン上バランスが悪い。
そこで、上前のベルト部にも左右対称になる位置に中央
タブの先端部分と同一形状の飾りタブを設けることによ
って、請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の効
果に加えて、バランスがとれてデザイン的にも優れたも
のとなる。
【0341】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、デザイン的にもバランスがとれて優れたも
のとなるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0342】請求項10の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項1乃至請求項3のいずれか1
つの構成において、前記結合具は、前記中央タブの先端
部分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト
部に設けられた穴かがりされたボタンホール、または前
記中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦
と前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のド
ット釦、または前記中央タブの先端部分に1個と前記衣
服の下前のベルト部に複数個取り付けられた受構成体と
前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けられた鉤構成体
とからなり、前記衣服の上前のベルト部には前記衣服の
下前のベルト部側に伸びた持ち出しが設けられているも
のである。
【0343】したがって、中央タブに取り付けられたボ
タンを上前のベルト部のボタンホールに係止するか、中
央タブに取り付けられた凹側のドット釦に上前のベルト
部の凸側のドット釦を嵌め合わせるか、上前のベルト部
の裏側の鉤構成体を中央タブの先端部分の受構成体に係
止することによって、中央タブが取り付けられた弾性材
の伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを変化さ
せることができる(フリーサイズ)。一方、下前のベル
ト部に複数個取り付けられた受構成体のいずれかに鉤構
成体を係止することによって、ウエストサイズは複数通
りの一定のサイズに固定される。しかし、上前に近い側
の受構成体に鉤構成体を係止した場合には、上前から遠
い側の受構成体と中央タブの先端部分の受構成体が見え
てしまって見苦しい。また、人によってはフリーサイズ
のときに伸びた中央タブが見えるのを嫌う場合もある。
そこで、上前のベルト部に下前のベルト部側に伸びた持
ち出しを設けることによって、請求項1乃至請求項3の
いずれか1つに記載の効果に加えて、これらの受構成体
や伸びた中央タブを覆い隠して外見上も美しくすっきり
見せることができる。
【0344】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、下前に取り付けられた受構成体や伸びた中
央タブを覆い隠して外見上も美しくすっきり見せること
ができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0345】請求項11の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項1乃至請求項10のいずれか
1つの構成において、前記弾性材には、その最大伸びを
制限する伸び止め材を並設したものである。
【0346】したがって、請求項1乃至請求項10のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、タックの折り重なり
部分が引き延ばされる長さ以上にウエストサイズが大き
くならないように弾性材の伸びの長さを制限することが
できるから、皺がよったりしてウエスト周りの見栄えが
損なわれることがない。また、弾性材に過度の引っ張り
力がかかるのを防止することができるから、弾性材の寿
命が長くなる。
【0347】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、ウエスト周りの見栄えが損なわれることが
なく弾性材の寿命を長くすることができるウエストサイ
ズ調節機構付衣服となる。
【0348】請求項12の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の下前のベルト部に弾性材とその最大伸びを制限
する伸び止め材とを介してベルト方向に移動可能に取り
付けられた所定長さの中央タブと、前記中央タブの反対
側に前記伸び止め材を介して前記衣服の下前のベルト部
に取り付けられ、前記中央タブと一体に移動可能な所定
長さの脇タブと、前記中央タブの一部と前記脇タブの一
部と前記弾性材とを前記ベルト部に被さることによって
覆うオーバーベルトとを具備するものであって、前記一
方のファスナーテープの上端はスライディングテープ及
びゴムテープによって前記衣服の上前の上端に縫付けら
れ、前記スライディングテープは外方向に傾斜した状態
で縫付けられており、前記結合具は、前記中央タブの先
端部分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベル
ト部に設けられた穴かがりされたボタンホール、または
前記中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット
釦と前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側の
ドット釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けら
れた受構成体と前記衣服の上前のベルト部の裏側に設け
られた鉤構成体とからなり、前記脇タブには穴かがりさ
れたボタンホールが設けられ、前記脇タブの近傍の前記
下前のベルト部にはベルト方向に沿って複数のボタンが
取り付けられているものである。
【0349】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具は、中央タブの先端部分に取り付けられたボ
タンと上前のベルト部に設けられた穴かがりされたボタ
ンホール、または中央タブの先端部分に取り付けられた
凹側のドット釦と上前のベルト部に取り付けられた凸側
のドット釦、または中央タブの先端部分に取り付けられ
た受構成体と上前のベルト部の裏側に設けられた鉤構成
体とからなる。
【0350】したがって、中央タブの先端部分に取り付
けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴かがり
されたボタンホールに係止するか、上前のベルト部に取
り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部分に取
り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前のベルト
部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの先端部
分に取り付けられた受構成体に係止することによって、
中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で
連続的にウエストサイズを変化させることができる(フ
リーサイズ)。そして、中央タブと一体に移動する脇タ
ブには穴かがりされたボタンホールが設けられ、脇タブ
の近傍の下前のベルト部にはベルト方向に沿って複数の
ボタンが取り付けられているので、中央タブに近い側の
ボタンを脇タブのボタンホールに係止した場合にはウエ
ストサイズの変化範囲は大きく、中央タブに遠い側のボ
タンを脇タブのボタンホールに係止した場合にはウエス
トサイズの変化範囲は小さくなる。そして、中央タブに
最も遠い側のボタンを脇タブのボタンホールに係止した
場合には、ウエストサイズは固定される。
【0351】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0352】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0353】請求項13の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の下前のベルト部に弾性材とその最大伸びを制限
する伸び止め材とを介してベルト方向に移動可能に取り
付けられた所定長さの中央タブと、前記中央タブの反対
側に前記伸び止め材を介して前記衣服の下前のベルト部
に取り付けられ、前記中央タブと一体に移動可能な所定
長さの脇タブとを具備するものであって、前記一方のフ
ァスナーテープの上端はスライディングテープ及びゴム
テープによって前記衣服の上前の上端に縫付けられ、前
記スライディングテープは外方向に傾斜した状態で縫付
けられており、前記結合具は、前記中央タブの先端部分
に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部に
設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記中
央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と前
記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドット
釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた受
構成体と前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けられた
鉤構成体とからなり、前記脇タブには穴かがりされたボ
タンホールが設けられ、前記脇タブの近傍の前記下前の
ベルト部にはベルト方向に沿って複数のボタンが取り付
けられており、前記下前のベルト部は2枚のベルト生地
を間隔を置いて配置した上からもう1枚のベルト生地を
前記2枚のベルト生地に重ねて前記下前のベルト部の裏
側部分のみを縫付けて前記中央タブの一部と前記脇タブ
の一部と前記弾性材とを覆うように折り返されて縫付け
られたものであって、前記中央タブ及び前記脇タブの先
端部分は縫付けられていない前記下前のベルト部の表側
部分から突出しているものである。
【0354】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具は、中央タブの先端部分に取り付けられたボ
タンと上前のベルト部に設けられた穴かがりされたボタ
ンホール、または中央タブの先端部分に取り付けられた
凹側のドット釦と上前のベルト部に取り付けられた凸側
のドット釦、または中央タブの先端部分に取り付けられ
た受構成体と上前のベルト部の裏側に設けられた鉤構成
体とからなる。
【0355】したがって、中央タブの先端部分に取り付
けられたボタンを上前のベルト部に設けられた穴かがり
されたボタンホールに係止するか、上前のベルト部に取
り付けられた凸側のドット釦を中央タブの先端部分に取
り付けられた凹側のドット釦に嵌めるか、上前のベルト
部の裏側に取り付けられた鉤構成体を中央タブの先端部
分に取り付けられた受構成体に係止することによって、
中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で
連続的にウエストサイズを変化させることができる(フ
リーサイズ)。そして、中央タブと一体に移動する脇タ
ブには穴かがりされたボタンホールが設けられ、脇タブ
の近傍の下前のベルト部にはベルト方向に沿って複数の
ボタンが取り付けられているので、中央タブに近い側の
ボタンを脇タブのボタンホールに係止した場合にはウエ
ストサイズの変化範囲は大きく、中央タブに遠い側のボ
タンを脇タブのボタンホールに係止した場合にはウエス
トサイズの変化範囲は小さくなる。そして、中央タブに
最も遠い側のボタンを脇タブのボタンホールに係止した
場合には、ウエストサイズは固定される。
【0356】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルまたはドット釦を用いた場合は、前述の如く、ボタン
ホールまたは凸側のドット釦は、一方のファスナーテー
プの上端を支持しているスライディングテープが取り付
けられている上前のベルト部に取り付けられることにな
るが、スライディングテープが穴かがりされたボタンホ
ールまたは凸側のドット釦と共に固定されたとしても、
一方のファスナーテープの上端はゴムテープによっても
支持されているため、タックの折り重なり部分が引き延
ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって一方のフ
ァスナーテープもそれにつれて移動することができる。
このように、結合具としてボタンとボタンホールまたは
ドット釦を用いた場合でも一方のファスナーテープの移
動を妨げることがない。
【0357】さらに、中央タブの一部と脇タブの一部と
弾性材とを覆うのにオーバーベルトを用いず、3枚の生
地を端を重ねて縫付けて折り返してベルト部とする構成
を採っているので、厚手の生地の場合でも下前のベルト
部を薄く仕上げることができる。
【0358】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、ウエストサイズの変化範囲も段階的に変え
ることができ、厚手の生地にも適用できるウエストサイ
ズ調節機構付衣服となる。
【0359】請求項14の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項12または請求項13の構成
において、前記脇タブには前記穴かがりされたボタンホ
ールの代わりに裏面にマジックテープ(登録商標)の硬
い側または軟らかい側が取り付けられ、前記脇タブの近
傍の前記下前のベルト部には前記複数のボタンの代わり
にマジックテープ(登録商標)の軟らかい側または硬い
側が取り付けられているものである。
【0360】したがって、請求項12または請求項13
に記載の効果に加えて、上前ベルト部との結合具が取り
付けられた中央タブと一体に移動する脇タブの裏面のマ
ジックテープ(登録商標)の硬い側を、脇タブの近傍の
下前のベルト部に取り付けられたマジックテープ(登録
商標)の軟らかい側に接着することによって、ウエスト
サイズの調節をすることができる。脇タブの裏面のマジ
ックテープ(登録商標)を下前のベルト部のマジックテ
ープ(登録商標)の中央タブに近い側に接着した場合に
は、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲
内で連続的にウエストサイズを変化させることができる
(フリーサイズ)。脇タブの裏面のマジックテープ(登
録商標)を下前のベルト部のマジックテープ(登録商
標)の中央タブからより遠い側に接着するにしたがっ
て、ウエストサイズの変化範囲はより小さくなる。そし
て、中央タブに最も遠い側に接着した場合には、ウエス
トサイズは固定される。
【0361】このようにして、脇タブの裏面と脇タブの
近傍の下前のベルト部に1対のマジックテープ(登録商
標)を取り付けることによって、連続的にウエストサイ
ズを変化させることができるフリーサイズ状態とウエス
トサイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、ウエストサイズの変化範囲も連続的に小刻みに変え
ることができるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0362】請求項15の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項12または請求項13の構成
において、前記脇タブには前記穴かがりされたボタンホ
ールの代わりに裏面に2以上の鉤部を有する鉤構成体が
取り付けられ、前記脇タブの近傍の前記下前のベルト部
には前記複数のボタンの代わりに受構成体が取り付けら
れているものである。
【0363】したがって、請求項12または請求項13
に記載の効果に加えて、脇タブの裏側に取り付けられた
鉤構成体の2以上の鉤部のうち、中央タブから最も遠い
鉤部を下前のベルト部の受構成体に係止した場合には、
中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範囲内で
連続的にウエストサイズを変化させることができる(フ
リーサイズ)。中央タブにより近い鉤部を下前のベルト
部の受構成体に係止するにしたがって、ウエストサイズ
の変化範囲はより小さくなる。そして、中央タブに最も
近い鉤部を下前のベルト部の受構成体に係止した場合に
は、ウエストサイズは固定される。
【0364】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、ウエストサイズの変化範囲も段階的に変えることが
できるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0365】請求項16の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項12または請求項13の構成
において、前記脇タブには前記穴かがりされたボタンホ
ールの代わりに裏面に凸側のドット釦が取り付けられ、
前記脇タブの近傍の前記下前のベルト部には前記複数の
ボタンの代わりにベルト方向に沿って複数の凹側のドッ
ト釦が取り付けられていることを特徴とするものであ
る。
【0366】したがって、請求項12または請求項13
に記載の効果に加えて、脇タブの裏面に取り付けられた
凸側のドット釦を、下前のベルト部に取り付けられた複
数の凹側のドット釦のうち中央タブに最も近い凹側のド
ット釦に嵌めた場合には、中央タブが取り付けられた弾
性材の伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを変
化させることができる(フリーサイズ)。中央タブによ
り遠い凹側のドット釦に脇タブの裏面の凸側のドット釦
を嵌めるにしたがって、ウエストサイズの変化範囲はよ
り小さくなる。そして、中央タブに最も遠い凹側のドッ
ト釦に脇タブの裏面の凸側のドット釦を嵌めた場合に
は、ウエストサイズは固定される。
【0367】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることがで
き、ウエストサイズの変化範囲も段階的に変えることが
できるウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0368】請求項17の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の上前のベルト部に弾性材を介して移動自在に取
り付けられた所定長さの中央タブとを具備するものであ
って、前記一方のファスナーテープの上端はスライディ
ングテープによって前記衣服の上前の上端に縫付けら
れ、前記スライディングテープは外方向に傾斜した状態
で縫付けられており、前記結合具は、前記中央タブの先
端部分に設けられた穴かがりしたボタンホールと、前記
衣服の下前のベルト部に取り付けられたボタンと、前記
衣服の上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体
と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた受構成
体とからなり、前記中央タブの一部と前記弾性材は前記
衣服の上前のベルト部によって覆われているものであ
る。
【0369】このように、本発明のウエストサイズ調節
機構付衣服においては、ベルト方向に移動可能な中央タ
ブが、請求項1〜16の発明にかかるウエストサイズ調
節機構付衣服とは異なり、上前のベルト部に弾性材を介
して取り付けられている。したがって、この中央タブの
先端部分に設けられた穴かがりしたボタンホールに下前
のベルト部に取り付けられたボタンを係止することによ
って、中央タブが取り付けられた弾性材の伸縮可能な範
囲内で連続的にウエストサイズを変化させることができ
る(フリーサイズ)。また、上前のベルト部の裏側に取
り付けられた鉤構成体を下前のベルト部に取り付けられ
た受構成体に係止した場合には、ウエストサイズは一定
のサイズに固定される。
【0370】ここで、上前のベルト部に中央タブが取り
付けられているため、このタイプのウエストサイズ調節
機構付衣服においては、上前のベルト部を貫通してボタ
ンホールが設けられたり凸側のドット釦が取り付けられ
ることがない。したがって、一方のファスナーテープの
上端を上前の上端に縫付けて支持しているスライディン
グテープが固定されてしまう恐れもないため、ゴムテー
プを併用することなくスライディングテープのみで一方
のファスナーテープの上端を支持している。また、中央
タブの一部と弾性材は上前のベルト部によって覆われて
いるため、見栄えも良くなっている。
【0371】このようにして、結合具としてボタンを用
いることができるとともに、連続的にウエストサイズを
変化させることができるフリーサイズ状態とウエストサ
イズを固定した状態とを容易に切り替えることができる
ウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0372】請求項18の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項17の構成において、前記結
合具は、前記中央タブの先端部分に取り付けられた凸側
のドット釦と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けら
れた凹側のドット釦と、前記衣服の上前のベルト部の裏
側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣服の下前のベル
ト部に取り付けられた受構成体とからなるものである。
【0373】したがって、請求項17に記載の効果に加
えて、中央タブの先端部分に取り付けられた凸側のドッ
ト釦を下前のベルト部に取り付けられた凹側のドット釦
に嵌めることによって、中央タブが取り付けられた弾性
材の伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを変化
させることができる(フリーサイズ)。また、上前のベ
ルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体を下前のベルト
部に取り付けられた受構成体に係止した場合には、ウエ
ストサイズは一定のサイズに固定される。
【0374】このようにして、結合具としてドット釦を
用いることができるとともに、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0375】請求項19の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項17の構成において、前記結
合具は、前記中央タブの先端部分の裏側と、前記衣服の
上前のベルト部の裏側とに取り付けられた各1個の鉤構
成体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた受
構成体とからなるものである。
【0376】したがって、請求項17に記載の効果に加
えて、中央タブの先端部分の裏側に取り付けられた鉤構
成体を下前のベルト部に取り付けられた受構成体に係止
することによって、中央タブが取り付けられた弾性材の
伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイズを変化させ
ることができる(フリーサイズ)。また、上前のベルト
部の裏側に取り付けられた鉤構成体を下前のベルト部に
取り付けられた受構成体に係止した場合には、ウエスト
サイズは一定のサイズに固定される。
【0377】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0378】請求項20の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項17乃至請求項19のいずれ
か1つの構成において、前記衣服の上前のベルト部に前
記弾性材を介して前記中央タブを取り付けた際のステッ
チを隠すために、前記ステッチの上にベルト通し、皮ラ
ベル、布ネーム、ワッペンのいずれかを取り付けたもの
である。
【0379】請求項17乃至請求項19の構成において
は、上前のベルト部によって中央タブの一部と弾性材と
が覆われており、オーバーベルトを設けていないため、
弾性材をベルト生地の表になる側に縫付けた場合には上
前のベルト部の表側に弾性材を縫付けたステッチが見え
ることになる。そこで、このステッチの上にベルト通
し、皮ラベル、布ネーム、ワッペンのいずれかを取り付
けることによって、請求項17乃至請求項19のいずれ
か1つに記載の効果に加えて、ステッチが隠れて見栄え
が良くなる。
【0380】このようにして、結合具としてボタンやド
ット釦も使用することができるとともに、連続的にウエ
ストサイズを変化させることができるフリーサイズ状態
とウエストサイズを固定した状態とを容易に切り替える
ことができ、かつ見栄えも良いウエストサイズ調節機構
付衣服となる。
【0381】請求項21の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項17乃至請求項20のいずれ
か1つの構成において、前記弾性材には、その最大伸び
を制限する伸び止め材を並設したものである。
【0382】したがって、請求項17乃至請求項20の
いずれか1つに記載の効果に加えて、タックの折り重な
り部分が引き延ばされる長さ以上にウエストサイズが大
きくならないように弾性材の伸びの長さを制限すること
ができるから、皺がよったりしてウエスト周りの見栄え
が損なわれることがない。また、弾性材に過度の引っ張
り力がかかるのを防止することができるから、弾性材の
寿命が長くなる。
【0383】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、ウエスト周りの見栄えが損なわれることが
なく弾性材の寿命を長くすることができるウエストサイ
ズ調節機構付衣服となる。
【0384】請求項22の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の上前のベルト部が前記衣服の下前のベルト部側
に突出した所定長さの持ち出しとを具備するものであっ
て、前記一方のファスナーテープの上端はスライディン
グテープによって前記衣服の上前の上端に縫付けられ、
前記スライディングテープは外方向に傾斜した状態で縫
付けられており、前記結合具は、前記持ち出しに設けら
れた穴かがりした一定長さのボタンホールと、前記衣服
の下前のベルト部に取り付けられたボタンと、前記衣服
の上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体と、
前記衣服の下前のベルト部に前記一定長さ以下離して取
り付けられた複数の受構成体とからなるものである。
【0385】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ま
た、上前のベルト部には、下前のベルト部側に突出した
所定長さの持ち出しが設けられている。ここで、結合具
である持ち出しに設けられたボタンホールに下前のベル
ト部に取り付けられたボタンを係止し、上前のベルト部
の裏側に取り付けられた鉤構成体を下前のベルト部に取
り付けられた複数の受構成体のいずれかに係止する。上
前に近い側の受構成体に係止した場合には、ウエストサ
イズは大きくなって、ボタンはボタンホールの下前側に
移動する。上前に遠い側の受構成体に係止した場合に
は、ウエストサイズは小さくなって、ボタンはボタンホ
ールの上前側に移動する。2つの受構成体はボタンホー
ルの長さ(一定長さ)以下しか離れていないため、ボタ
ンはボタンホール内を余裕をもって移動することができ
る。
【0386】そして、上前のベルト部に設けられた持ち
出しによって2つの受構成体が覆い隠されるため、極め
て見栄えが良くなる。さらに、持ち出しにはボタンホー
ルが設けられて下前のベルト部に取り付けられたボタン
が係止されるため、持ち出しの先端が浮き上るのが防止
され、ウエストサイズを容易に調節できるとともに外見
上もすっきりとしたデザインのウエストサイズ調節機構
付衣服となる。
【0387】請求項23の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項22の構成において、前記結
合具は、前記持ち出しに設けられた穴かがりしたボタン
ホールと、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた
ボタンと、前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付け
られた鉤構成体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付
けられた2以上の受部を有する受構成体とからなるもの
である。
【0388】したがって、請求項22に記載の効果に加
えて、持ち出しに設けられたボタンホールに下前のベル
ト部に取り付けられたボタンを係止し、上前のベルト部
の裏側に取り付けられた鉤構成体を下前のベルト部に取
り付けられた受構成体の2以上の受部のいずれかに係止
する。上前に近い側の受部に係止した場合には、ウエス
トサイズは大きくなって、ボタンはボタンホールの下前
側に移動する。上前に遠い側の受部に係止した場合に
は、ウエストサイズは小さくなって、ボタンはボタンホ
ールの上前側に移動する。
【0389】そして、上前のベルト部に設けられた持ち
出しによって2以上の受部を有する受構成体が覆い隠さ
れるため、極めて見栄えが良くなる。さらに、持ち出し
にはボタンホールが設けられて下前のベルト部に取り付
けられたボタンが係止されるため、持ち出しの先端が浮
き上るのが防止され、ウエストサイズを容易に調節でき
るとともに外見上もすっきりとしたデザインのウエスト
サイズ調節機構付衣服となる。
【0390】請求項24の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項22の構成において、前記結
合具は、前記持ち出しに設けられた穴かがりしたボタン
ホールと、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた
ボタンと、前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付け
られた2以上の鉤部を有する鉤構成体と、前記衣服の下
前のベルト部に取り付けられた受構成体とからなるもの
である。
【0391】したがって、請求項22に記載の効果に加
えて、持ち出しに設けられたボタンホールに下前のベル
ト部に取り付けられたボタンを係止し、上前のベルト部
の裏側に取り付けられた鉤構成体の2以上の鉤部のいず
れかを下前のベルト部に取り付けられた受構成体に係止
する。下前に近い側の鉤部を係止した場合には、ウエス
トサイズは大きくなって、ボタンはボタンホールの下前
側に移動する。下前に遠い側の鉤部を係止した場合に
は、ウエストサイズは小さくなって、ボタンはボタンホ
ールの上前側に移動する。
【0392】そして、上前のベルト部に設けられた持ち
出しによって受構成体が覆い隠されるため、極めて見栄
えが良くなる。さらに、持ち出しにはボタンホールが設
けられて下前のベルト部に取り付けられたボタンが係止
されるため、持ち出しの先端が浮き上るのが防止され、
ウエストサイズを容易に調節できるとともに外見上もす
っきりとしたデザインのウエストサイズ調節機構付衣服
となる。
【0393】請求項25の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーと、前
記衣服の上前のベルト部内と前記衣服の下前のベルト部
内にそれぞれ弾性材を介して取り付けられ、前記衣服の
上前のベルト部の開口部と前記衣服の下前のベルト部の
開口部とからそれぞれ突出した1対の飾りベルトとを具
備するものであって、前記一方のファスナーテープの上
端はスライディングテープによって前記衣服の上前の上
端に縫付けられ、前記スライディングテープは外方向に
傾斜した状態で縫付けられており、前記結合具は、前記
1対の飾りベルトの一方の先端部分に設けられた穴かが
りしたボタンホールと、前記1対の飾りベルトの他方の
先端部分に取り付けられたボタンと、前記衣服の上前の
ベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣服
の下前のベルト部に取り付けられた1または2以上の受
構成体とからなるものである。
【0394】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具としての1対の飾りベルトの一方の先端部分
に設けられた穴かがりしたボタンホールに、1対の飾り
ベルトの他方の先端部分に取り付けられたボタンを係止
することによって、1対の飾りベルトは上前のベルト部
内と下前のベルト部内にそれぞれ弾性材を介して取り付
けられているので、弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的
にウエストサイズを変化させることができる(フリーサ
イズ)。また、上前のベルト部の裏側に取り付けられた
鉤構成体を下前のベルト部に取り付けられた1または2
以上の受構成体のいずれかに係止した場合には、ウエス
トサイズは一定のサイズに固定される。そして、結合具
を取り付ける基材として1対の飾りベルトを用いている
ことから、特に婦人用には最適でデザイン的にも優れた
ものとなる。
【0395】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節
機構付衣服となる。
【0396】請求項26の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項25の構成において、前記結
合具は、前記1対の飾りベルトの一方の先端部分に取り
付けられた2個のDカンと、前記2個のDカンに巻き付
けられて止められる前記1対の飾りベルトの他方と、前
記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成
体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた1ま
たは2以上の受構成体とからなるものである。
【0397】請求項25に記載の効果に加えて、Dカン
とは略Dの字形をした金具で、これを一方の飾りベルト
の先端に2個取り付けることによって、他方の飾りベル
トをまず2個のDカンの中に通して折り返し、一方のD
カンの外側に巻き付けてからもう一方のDカンの内側を
くぐらせることによって、他方の飾りベルトを2個のD
カンで固定して止めることができる。1対の飾りベルト
は上前のベルト部内と下前のベルト部内にそれぞれ弾性
材を介して取り付けられているので、弾性材の伸縮可能
な範囲内で連続的にウエストサイズを変化させることが
できる(フリーサイズ)。また、上前のベルト部の裏側
に取り付けられた鉤構成体を下前のベルト部に取り付け
られた1または2以上の受構成体のいずれかに係止した
場合には、ウエストサイズは一定のサイズに固定され
る。そして、結合具を取り付ける基材として1対の飾り
ベルトを用いていることから、特に婦人用には最適でデ
ザイン的にも優れたものとなる。
【0398】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節
機構付衣服となる。
【0399】請求項27の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項25の構成において、前記結
合具は、前記1対の飾りベルトの一方の先端部分に取り
付けられたピン付きバックルと、前記1対の飾りベルト
の他方に設けられた複数のベルト孔と、前記衣服の上前
のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣
服の下前のベルト部に取り付けられた1または2以上の
受構成体とからなるものである。
【0400】したがって、請求項25に記載の効果に加
えて、一方の飾りベルトの先端部分に取り付けられたピ
ン付きバックルに他方の飾りベルトを通して、バックル
のピンを他方の飾りベルトの複数のベルト孔に挿入する
ことによって、1対の飾りベルトを止めることができ
る。1対の飾りベルトは上前のベルト部内と下前のベル
ト部内にそれぞれ弾性材を介して取り付けられているの
で、弾性材の伸縮可能な範囲内で連続的にウエストサイ
ズを変化させることができる(フリーサイズ)。また、
上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体を下前
のベルト部に取り付けられた1または2以上の受構成体
のいずれかに係止した場合には、ウエストサイズは一定
のサイズに固定される。そして、結合具を取り付ける基
材として1対の飾りベルトを用いていることから、特に
婦人用には最適でデザイン的にも優れたものとなる。
【0401】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節
機構付衣服となる。
【0402】請求項28の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項25の構成において、前記結
合具は、前記1対の飾りベルトの一方の先端部分に取り
付けられた金具と、前記1対の飾りベルトの他方の先端
部分に取り付けられた前記金具に係止されるもう1つの
金具と、前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付けら
れた鉤構成体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付け
られた1または2以上の受構成体とからなるものであ
る。
【0403】したがって、請求項25に記載の効果に加
えて、一方の飾りベルトの先端部分に取り付けられた金
具に他方の飾りベルトの先端部分に取り付けられたもう
1つの金具を係止することによって、1対の飾りベルト
を止めることができる。1対の飾りベルトは上前のベル
ト部内と下前のベルト部内にそれぞれ弾性材を介して取
り付けられているので、弾性材の伸縮可能な範囲内で連
続的にウエストサイズを変化させることができる(フリ
ーサイズ)。また、上前のベルト部の裏側に取り付けら
れた鉤構成体を下前のベルト部に取り付けられた1また
は2以上の受構成体のいずれかに係止した場合には、ウ
エストサイズは一定のサイズに固定される。そして、結
合具を取り付ける基材として1対の飾りベルトを用いて
いることから、特に婦人用には最適でデザイン的にも優
れたものとなる。
【0404】このようにして、連続的にウエストサイズ
を変化させることができるフリーサイズ状態とウエスト
サイズを固定した状態とを容易に切り替えることができ
るとともに、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節
機構付衣服となる。
【0405】請求項29の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーとを具
備するものであって、前記一方のファスナーテープの上
端はスライディングテープによって前記衣服の上前の上
端に縫付けられ、前記スライディングテープは外方向に
傾斜した状態で縫付けられており、前記結合具は、前記
衣服の下前または上前のベルト部に直接取り付けられた
ピン付きバックル付きベルトと、前記衣服の上前または
下前のベルト部に直接取り付けられた複数のベルト孔付
きベルトとからなるものである。
【0406】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ここ
で、結合具としてピン付きバックル付きベルトと複数の
ベルト孔付きベルトとをそれぞれ下前のベルト部と上前
のベルト部に直接取り付けている。したがって、構成が
簡単になって製造工程が短縮されるとともに、デザイン
的にもすっきりとしたものとなる。そして、複数のベル
ト孔付きベルトをピン付きバックル付きベルトの先端の
ピン付きバックルに通して、バックルのピンを複数のベ
ルト孔のいずれかに挿入することによって両者が結合さ
れ、挿入するベルト孔の位置を変えることによってウエ
ストサイズを調節することができる。
【0407】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に調節することができるとともに、デザイン
的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0408】請求項30の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の下前または上前のベルト部に直接取
り付けられた長さ調節機構付きベルトとその先端に取り
付けられた嵌合バックルの一方と、前記衣服の上前また
は下前のベルト部に直接取り付けられた先端に前記嵌合
バックルの他方が取り付けられたベルトとからなるもの
である。
【0409】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、請求項29に記載の効果に加え
て、一方の嵌合バックルと他方の嵌合バックルとが嵌合
することによって両方のベルトが結合され、長さ調節機
構付きベルトによってウエストサイズを連続的に調節す
ることができる。
【0410】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0411】請求項31の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前または下前のベルト部に直接取
り付けられた先端に2個のDカンが取り付けられたベル
トと、前記衣服の下前または上前のベルト部に直接取り
付けられた前記2個のDカンに巻き付けられて止められ
るベルトとからなるものである。
【0412】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、請求項29に記載の効果に加え
て、上述したようにベルトを2個のDカンに巻き付ける
ことによって両方のベルトが結合され、ベルトを2個の
Dカンに巻き付ける位置を変えることによって、ウエス
トサイズを連続的に調節することができる。
【0413】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0414】請求項32の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前または下前のベルト部に直接取
り付けられた先端にピンなしバックルが取り付けられた
ベルトと、前記衣服の下前または上前のベルト部に直接
取り付けられた中間にマジックテープ(登録商標)の硬
い側または軟らかい側が取り付けられ先端にマジックテ
ープ(登録商標)の軟らかい側または硬い側が取り付け
られたベルトとからなるものである。
【0415】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、請求項29に記載の効果に加え
て、マジックテープ(登録商標)が取り付けられたベル
トをもう一方のベルトの先端のピンなしバックルに通し
て折り返し、ベルトの先端のマジックテープ(登録商
標)をベルトの中間のマジックテープ(登録商標)に接
着することによって両方のベルトが結合され、マジック
テープ(登録商標)を接着する位置を変えることによっ
てウエストサイズを連続的に調節することができる。
【0416】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0417】請求項33の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
た中間にマジックテープ(登録商標)の硬い側または軟
らかい側が取り付けられ先端にマジックテープ(登録商
標)の軟らかい側または硬い側が取り付けられたベルト
と、前記衣服の下前のベルト部に直接取り付けられた中
間にマジックテープ(登録商標)の硬い側または軟らか
い側が取り付けられ先端にマジックテープ(登録商標)
の軟らかい側または硬い側が取り付けられたベルトと、
両方のベルトが通されるピンなしバックルとからなるも
のである。
【0418】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなり、また左右対称の構成となる。そして、請求
項29に記載の効果に加えて、両方のマジックテープ
(登録商標)が取り付けられたベルトをそれぞれピンな
しバックルに通して折り返し、ベルトの先端のマジック
テープ(登録商標)をベルトの中間のマジックテープ
(登録商標)に接着することによって両方のベルトが結
合され、マジックテープ(登録商標)を接着する位置を
変えることによってウエストサイズを連続的に調節する
ことができる。
【0419】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0420】請求項34の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
た中間にマジックテープ(登録商標)の硬い側または軟
らかい側が取り付けられ先端にマジックテープ(登録商
標)の軟らかい側または硬い側が取り付けられたベルト
と、前記衣服の下前のベルト部に直接取り付けられた中
間にマジックテープ(登録商標)の硬い側または軟らか
い側が取り付けられ先端にマジックテープ(登録商標)
の軟らかい側または硬い側が取り付けられたベルトと、
前記衣服の上前または下前のベルト部端に縫付けられた
両方のベルトが通されるピンなし1本線バックルとから
なるものである。
【0421】請求項33の構成においては、ピンなしバ
ックルがどちらのベルトにも取り付けられていないた
め、両方のベルトのマジックテープ(登録商標)を外し
た場合には、ピンなしバックルを紛失してしまう恐れが
ある。そこで、本発明においては、請求項29に記載の
効果に加えて、ピンなし1本線バックルを中央の1本線
において上前または下前のベルト部端に縫付けることに
よって、かかる問題を解消している。但し、この構成に
おいては、ピンなし1本線バックルが縫付けられた上前
側のベルトはウエストサイズの調節には寄与しない飾り
ベルトとなり、下前側のベルトのみでウエストサイズの
調節をすることになる。
【0422】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0423】請求項35の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前または下前のベルト部に直接取
り付けられた先端の表側にマジックテープ(登録商標)
の硬い側または軟らかい側が取り付けられたベルトと、
前記衣服の下前または上前のベルト部に直接取り付けら
れた先端の裏側にマジックテープ(登録商標)の軟らか
い側または硬い側が取り付けられたベルトとからなるも
のである。
【0424】本発明のウエストサイズ調節機構付衣服に
おいては、ピンなしバックルを用いず、マジックテープ
(登録商標)の取り付けられた1対のベルトのみで結合
具を構成している。したがって、請求項29に記載の効
果に加えて、構成がより一層簡単になって製造工程がさ
らに短縮されるとともに、デザイン的にもよりすっきり
としたものとなる。そして、両方のベルトのマジックテ
ープ(登録商標)を接着する位置を変えることによっ
て、ウエストサイズを連続的に変化させることができ
る。
【0425】このようにして、さらに簡単な構成でウエ
ストサイズを容易に連続的に調節することができるとと
もに、デザイン的にもより優れたウエストサイズ調節機
構付衣服となる。
【0426】請求項36の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
た中間に凹側のドット釦が取り付けられ先端に複数の凸
側のドット釦が取り付けられたベルトと、前記衣服の下
前のベルト部に直接取り付けられた中間に凹側のドット
釦が取り付けられ先端に複数の凸側のドット釦が取り付
けられたベルトと、両方のベルトが通されるピンなしバ
ックルとからなるものである。
【0427】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなり、また左右対称の構成となる。そして、請求
項29に記載の効果に加えて、両方のベルトをそれぞれ
ピンなしバックルに通して折り返し、ベルトの先端の複
数の凸側のドット釦のいずれかをベルトの中間の凹側の
ドット釦に嵌めることによって両方のベルトが結合さ
れ、中間の凹側のドット釦に嵌めるベルトの先端の複数
の凸側のドット釦を変えることによってウエストサイズ
を調節することができる。
【0428】このようにして、結合具としてドット釦を
使用できるとともに、簡単な構成でウエストサイズを容
易に調節することができ、デザイン的にも優れたウエス
トサイズ調節機構付衣服となる。
【0429】請求項37の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
た中間に複数のボタンが取り付けられ先端に穴かがりさ
れたボタンホールが設けられたベルトと、前記衣服の下
前のベルト部に直接取り付けられた中間に複数のボタン
が取り付けられ先端に穴かがりされたボタンホールが設
けられたベルトと、両方のベルトが通されるピンなしバ
ックルとからなるものである。
【0430】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなり、また左右対称の構成となる。そして、請求
項29に記載の効果に加えて、両方のベルトをそれぞれ
ピンなしバックルに通して折り返し、ベルトの先端のボ
タンホールにベルトの中間の複数のボタンのいずれかを
係止することによって両方のベルトが結合され、ボタン
ホールに係止する中間の複数のボタンを変えることによ
ってウエストサイズを調節することができる。
【0431】このようにして、結合具としてボタンを使
用できるとともに、簡単な構成でウエストサイズを容易
に調節することができ、デザイン的にも優れたウエスト
サイズ調節機構付衣服となる。
【0432】請求項38の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に直接取り付けられ
たベルト布またはリボン布と、前記衣服の下前のベルト
部に直接取り付けられたベルト布またはリボン布とから
なるものである。
【0433】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなり、また左右対称の構成となる。そして、請求
項29に記載の効果に加えて、両方のベルト布またはリ
ボン布を衣服の前明の中央で結び合わせることによって
両方のベルト布またはリボン布が結合され、結び合わせ
る位置を変えることによってウエストサイズを連続的に
調節することができる。
【0434】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0435】請求項39の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、樹脂製のレールとそのレールに嵌合して任意の
位置で係止可能にスライドするスライダーとからなるベ
ルトアジャスターであって、前記スライダーを布ベルト
を介して前記衣服の上前または下前のベルト部に取り付
け、前記レールを前記衣服の下前または上前のベルト部
に直接取り付けたものである。
【0436】このようなベルトアジャスターは、帽子
(キャップ)のサイズを調整したりするのに広く使われ
ているものである。したがって、構成が簡単になって製
造工程が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきり
としたものとなる。そして、請求項29に記載の効果に
加えて、スライダーをレールに嵌合させてスライドさ
せ、任意の位置で係止させることによってウエストサイ
ズを連続的に調節することができる。
【0437】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0438】請求項40の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前のベルト部に共布ベルトを介し
て取り付けられた紐と、前記衣服の下前のベルト部に共
布ベルトを介して取り付けられた紐とからなるものであ
る。
【0439】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、請求項29に記載の効果に加え
て、両方の紐を衣服の前明の中央で結び合わせることに
よって両方の紐が結合され、結び合わせる位置を変える
ことによってウエストサイズを連続的に調節することが
できる。
【0440】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に連続的に調節することができるとともに、
デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣服と
なる。
【0441】請求項41の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項29の構成において、前記結
合具は、前記衣服の上前または下前のベルト部にベルト
を介して取り付けられた鎖と、前記衣服の下前または上
前のベルト部にベルトを介して取り付けられた先端にナ
スカンの付いた鎖とからなるものである。
【0442】したがって、構成が簡単になって製造工程
が短縮されるとともに、デザイン的にもすっきりとした
ものとなる。そして、請求項29に記載の効果に加え
て、上前または下前のベルト部に取り付けられた鎖のい
ずれかの孔に下前または上前のベルト部に取り付けられ
た鎖の先端のナスカンを嵌合させることによって両方の
鎖が結合され、ナスカンを嵌合させる位置を変えること
によってウエストサイズをほぼ連続的に調節することが
できる。
【0443】このようにして、簡単な構成でウエストサ
イズを容易にほぼ連続的に調節することができるととも
に、デザイン的にも優れたウエストサイズ調節機構付衣
服となる。
【0444】請求項42の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、衣服を分離自在に結合し、前記衣服
のウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
と、前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節
自在とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前
に設けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上
前に設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテ
ープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる
他のファスナーテープが縫付けられたファスナーとを具
備するものであって、前記一方のファスナーテープの上
端はスライディングテープ及びゴムテープによって前記
衣服の上前の上端に縫付けられ、前記スライディングテ
ープは外方向に傾斜した状態で縫付けられており、前記
結合具は、前記衣服の下前のベルト部にファスナーライ
ンの左右において取り付けられた各1個のボタンと、前
記衣服の上前のベルト部に設けられた穴かがりされたボ
タンホールとからなるものである。
【0445】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ま
た、構成が簡単になって製造工程が短縮されるととも
に、デザイン的にもすっきりとしたものとなる。そし
て、上前のベルト部に近い側のボタンをボタンホールに
係止した場合にはウエストサイズは大きくなり、上前の
ベルト部に遠い側のボタンをボタンホールに係止した場
合にはウエストサイズは小さくなる。
【0446】ここで、結合具としてボタンとボタンホー
ルを用いており、ボタンホールは、一方のファスナーテ
ープの上端を支持しているスライディングテープが取り
付けられている上前のベルト部に設けられることになる
が、スライディングテープが穴かがりされたボタンホー
ルと共に固定されたとしても、一方のファスナーテープ
の上端はゴムテープによっても支持されているため、タ
ックの折り重なり部分が引き延ばされる際には、ゴムテ
ープの伸縮力によって一方のファスナーテープもそれに
つれて移動することができる。このように、結合具とし
てボタンとボタンホールを用いても一方のファスナーテ
ープの移動を妨げることがない。
【0447】このようにして、結合具としてボタンを使
用することができるとともに、簡単な構成でウエストサ
イズを容易に調節することができ、デザイン的にも優れ
たウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0448】請求項43の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項42の構成において、前記結
合具は、前記衣服の下前のベルト部にファスナーライン
の左右において取り付けられた各1個の凹側のドット釦
と、前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側の
ドット釦とからなるものである。
【0449】これによって、着用する人の腰周り寸法に
合わせて衣服のウエストベルトの寸法を結合具及びタッ
クの折り重なり部分により調節することができる。ま
た、構成が簡単になって製造工程が短縮されるととも
に、デザイン的にもすっきりとしたものとなる。そし
て、請求項42に記載の効果に加えて、上前のベルト部
に近い側の凹側のドット釦に凸側のドット釦を嵌めた場
合にはウエストサイズは大きくなり、上前のベルト部に
遠い側の凹側のドット釦に凸側のドット釦を嵌めた場合
にはウエストサイズは小さくなる。
【0450】ここで、結合具としてドット釦を用いてお
り、凸側のドット釦は一方のファスナーテープの上端を
支持しているスライディングテープが取り付けられてい
る上前のベルト部に取り付けられることになるが、スラ
イディングテープが凸側のドット釦と共に固定されたと
しても、一方のファスナーテープの上端はゴムテープに
よっても支持されているため、タックの折り重なり部分
が引き延ばされる際には、ゴムテープの伸縮力によって
一方のファスナーテープもそれにつれて移動することが
できる。このように、結合具としてドット釦を用いた場
合でも一方のファスナーテープの移動を妨げることがな
い。
【0451】このようにして、結合具としてドット釦を
使用することができるとともに、簡単な構成でウエスト
サイズを容易に調節することができ、デザイン的にも優
れたウエストサイズ調節機構付衣服となる。
【0452】請求項44の発明にかかるウエストサイズ
調節機構付衣服は、請求項1乃至請求項43のいずれか
1つの構成において、前記衣服の上前に設けられた上下
方向に伸びるタックの代わりに前記衣服の下前に上下方
向に伸びるタックが設けられ、前記衣服の下前に設けら
れたタックに縫代となる一方のファスナーテープが縫付
けられ、かつ、前記衣服の上前に縫代となる他のファス
ナーテープが縫付けられているものである。
【0453】請求項1乃至請求項43の発明にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服においては、いずれも衣服
の上前に上下方向に伸びるタックが設けられており、こ
のタックに一方のファスナーテープが縫付けられて、結
合具によってウエストサイズが大きくなる場合にはタッ
クの折り重なり部分が広がることによってファスナーが
一体に移動する。これによって、着用する人のウエスト
サイズだけでなく腰近傍の寸法が多少変化しても、着用
感や見栄えを損なうことがない。しかし、このタックは
見栄えをより良くするために衣服の上前に設けられてい
るものであって、請求項1乃至請求項43のいずれか1
つに記載の効果に加えて、衣服の下前に上下方向に伸び
るタックを設けても、見栄えの点では多少劣るが同様の
作用効果を得ることができる。
【0454】このように、請求項1乃至請求項43のい
ずれか1つの構成において、衣服の下前に上下方向に伸
びるタックを設けることによって、衣服の上前にタック
を設けた場合と同様の作用効果を得ることができるウエ
ストサイズ調節機構付衣服となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1にかかるウエス
トサイズ調節機構付衣服のベルト部から前明部分までの
構成を示す部分正面図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態1にかかるウエス
トサイズ調節機構付衣服の上前と下前とを分離した状態
を示す部分拡大図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態1にかかるウエス
トサイズ調節機構付衣服のオーバーベルトを開いて中央
タブの伸縮構造を示した部分拡大図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態1にかかるウエス
トサイズ調節機構付衣服のオーバーベルトの作成手順を
示す説明図である。
【図5】 図5(a)は本発明の実施の形態1にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の上前側のファスナーの
取り付け構造を示す部分展開図、(b)はボタンホール
の位置を示す部分拡大図である。
【図6】 図6(a)は本発明の実施の形態2にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の下前ベルト部の表側の
構成を示す図、(b)は下前ベルト部の裏側の構成を上
下逆にして示す部分展開図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態3にかかるウエス
トサイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベルト部付近
の表側の構成を示す図である。
【図8】 図8(a)は本発明の実施の形態4にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウエストサイズ
で着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面
図、(b)は大きいウエストサイズで着用した場合のベ
ルト部付近の表側を示す部分正面図である。
【図9】 図9は本発明の実施の形態4にかかるウエス
トサイズ調節機構付衣服の下前と上前のベルト部付近の
表側の構成を示す部分拡大図である。
【図10】 図10(a)は本発明の実施の形態4にか
かるウエストサイズ調節機構付衣服のオーバーベルトを
外して中央タブを裏返して見たときの下前の構成を示す
部分拡大図、(b)は中央タブへのドット釦の取り付け
状態を示す図である。
【図11】 図11は本発明の実施の形態4にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服のベルト部近傍を裏側から
見て示す図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態5にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服を小さいウエストサイズで
着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面図で
ある。
【図13】 図13(a)は本発明の実施の形態5にか
かるウエストサイズ調節機構付衣服の下前のベルト部付
近の表側の構成を示す部分拡大図、(b)は中央タブを
裏返して見たときの下前の構成を示す部分拡大図であ
る。
【図14】 図14は本発明の実施の形態6にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服の下前と上前のベルト部付
近の表側の構成を示す部分拡大図である。
【図15】 図15は本発明の実施の形態7にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服の下前と上前のベルト部付
近の表側の構成を示す部分拡大図である。
【図16】 図16は下前のオーバーベルトを開いて中
央タブを裏返した状態を示す部分展開図である。
【図17】 図17は本発明の実施の形態8にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベルト部
付近の表側の構成を示す図である。
【図18】 図18は本発明の実施の形態9にかかるウ
エストサイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベルト部
付近の表側の構成を示す図である。
【図19】 図19は本発明の実施の形態10にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウエストサイズ
で着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面図
である。
【図20】 図20(a)は本発明の実施の形態10に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウエスト
サイズで着用した場合の下前のベルト部付近の表側の構
成を示す部分拡大図、(b)は大きいウエストサイズで
着用した場合の下前のベルト部付近の表側の構成を示す
部分拡大図である。
【図21】 図21は本発明の実施の形態10にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の中央タブ及び脇タブの
取り付け構造を示す図である。
【図22】 図22は本発明の実施の形態10にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服のオーバーベルトを開い
た状態の下前のベルト部付近の表側の構成を示す部分拡
大図である。
【図23】 図23は本発明の実施の形態11にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウエストサイズ
で着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面図
である。
【図24】 図24は本発明の実施の形態11にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベルト
部付近の表側の構成を示す部分拡大図である。
【図25】 図25は本発明の実施の形態12にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の下前及び上前のベルト
部付近の表側の構成を示す部分拡大図である。
【図26】 図26は本発明の実施の形態13にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服を大きいウエストサイズ
で着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面図
である。
【図27】 図27(a)は本発明の実施の形態14に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウエスト
サイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分
正面図、(b)は下前ベルト部の裏側の構成を上下逆に
して示す部分展開図である。
【図28】 図28は本発明の実施の形態15にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服を大きいウエストサイズ
で着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分正面図
である。
【図29】 図29(a)は本発明の実施の形態15に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服の上前ベルト部の
裏側を展開して示した図、(b)は上前ベルト部の内部
に中央タブをゴムテープ及び綿テープを介して取り付け
た状態を示す図、(c)は上前ベルト布の上前身頃への
縫付け方を示す図、(d)は完成したウエストサイズ調
節機構付衣服の下前及び上前のベルト部付近の表側の構
成を示す部分拡大図である。
【図30】 図30(a)は本発明の実施の形態15に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服のステッチをベル
ト通しで隠した場合のベルト部付近の表側を示す部分正
面図、(b)はステッチを皮ラベルで隠した場合のベル
ト部付近の表側を示す部分正面図である。
【図31】 図31は本発明の実施の形態15にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の変形例を示す下前及び
上前のベルト部付近の表側の構成を示す部分拡大図であ
る。
【図32】 図32(a)は本発明の実施の形態16に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服を大きいウエスト
サイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分
正面図、(b)は飾りベルトの取り付け構造を示す拡大
図、(c)は下前ベルト部と上前ベルト部とを分離した
状態を示す拡大図である。
【図33】 図33(a),(b),(c)は、いずれ
も本発明の実施の形態16にかかるウエストサイズ調節
機構付衣服の変形例を示す図である。
【図34】 図34(a)は本発明の実施の形態17に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服を大きいウエスト
サイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分
正面図、(b)は下前ベルト部と上前ベルト部とを分離
した状態を示す拡大図、(c)は上前ベルト部の裏側を
示す拡大図である。
【図35】 図35は本発明の実施の形態17にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の変形例を示す図であ
る。
【図36】 図36は本発明の実施の形態17にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の変形例を示す図であ
る。
【図37】 図37(a)は本発明の実施の形態18に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服を中間のウエスト
サイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分
正面図、(b)は下前ベルト部と上前ベルト部とを分離
した状態を示す拡大図である。
【図38】 図38(a)は本発明の実施の形態18の
第1の変形例にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を
中間のウエストサイズで着用した場合のベルト部付近の
表側を示す部分正面図、(b)は下前ベルト部と上前ベ
ルト部とを分離した状態を示す拡大図である。
【図39】 図39(a)は本発明の実施の形態18の
第2の変形例にかかるウエストサイズ調節機構付衣服を
中間のウエストサイズで着用した場合のベルト部付近の
表側を示す部分正面図、(b),(c)は結合具の結合
の仕方を示す説明図である。
【図40】 図40(a)は本発明の実施の形態19に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服を中間のウエスト
サイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分
正面図、(b)は結合具の結合の仕方を示す説明図であ
る。
【図41】 図41(a)は本発明の実施の形態19に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服の第1の変形例を
示す図、(b)は第2の変形例を示す図である。
【図42】 図42は本発明の実施の形態19にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の第3の変形例を示す図
である。
【図43】 図43は本発明の実施の形態20にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服を着用した場合のベルト
部付近の表側を示す部分正面図である。
【図44】 図44は本発明の実施の形態20にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の第1の変形例を示す図
である。
【図45】 図45は本発明の実施の形態20にかかる
ウエストサイズ調節機構付衣服の第2の変形例を示す図
である。
【図46】 図46(a)は本発明の実施の形態21に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服を着用した場合の
ベルト部付近の表側を示す部分正面図、(b)は部分拡
大図である。
【図47】 図47(a)は本発明の実施の形態21に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服の第1の変形例を
示す図、(b)は接続部分の拡大図である。
【図48】 図48(a)は本発明の実施の形態21に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服の第2の変形例を
示す図、(b)は接続部分の拡大図である。
【図49】 図49(a)は本発明の実施の形態22に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服を小さいウエスト
サイズで着用した場合のベルト部付近の表側を示す部分
正面図、(b)は結合部分を示す部分拡大図である。
【図50】 図50(a)は本発明の実施の形態22に
かかるウエストサイズ調節機構付衣服の変形例を示す
図、(b)は結合部分を示す部分拡大図である。
【図51】 図51は従来のウエストサイズ調節機構付
衣服の構造を示す説明図である。
【図52】 図52は従来のウエストサイズ調節機構付
衣服におけるタックの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ウエストサイズ調節機構付衣服(パンツ) 2 上前のベルト部 3 下前のベルト部 4 上前身頃 4a 一方のファスナーテープ 4d タック 5 下前身頃 5a 他のファスナーテープ 6 オーバーベルト 7,27,44 中央タブ 8,32,45,64,72,120 ボタン 9,33,46,65,71,119 ボタンホール 10 弾性材(ゴムテープ) 11 伸び止め材(綿テープ) 13 スライディングテープ 14 ゴムテープ 14a,43 ステッチ 15,16 2枚のベルト生地 18,50,62,73 受構成体 19,49,63,74 鉤構成体 20,54,103,104,121 凸側のドット釦 21,55,122 凹側のドット釦 24 2つの受部を有する受構成体 25 2つの鉤部を有する鉤構成体 26a,34,90b マジックテープ(登録商標)の
軟らかい側 26b,35,90a マジックテープ(登録商標)の
硬い側 28 飾りタブ 30,70 持ち出し 31 脇タブ 40 もう1枚のベルト生地 41,42 2枚のベルト生地 52 ベルト通し 53 皮ラベル 56 金具 57 もう1つの金具 66,88 2個のDカン 67 ピン付きバックル 69 複数のベルト孔 75 2以上の鉤部を有する鉤構成体 76 2以上の受部を有する受構成体 77 複数のベルト孔付きベルト 78 ピン付きバックル付きベルト 82 長さ調節機構付きベルト 83,86,87,89,91,93,98,99,1
01,102,115A,115B ベルト 84a 嵌合バックルの他方 84b 嵌合バックルの一方 92,95 ピンなしバックル 97 ピンなし1本線バックル 106,107 ベルト布(リボン布) 109 スライダー 110 レール 111A,111B 共布ベルト 112A,112B 紐 117,118 鎖 118a ナスカン

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣服を分離自在に結合し、前記衣服のウ
    エストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具と、 前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節自在
    とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前に設
    けられた上下方向に伸びるタックと、 前記衣服の上前に設けられたタックに縫代となる一方の
    ファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前
    に縫代となる他のファスナーテープが縫付けられたファ
    スナーと、 前記衣服の下前のベルト部に弾性材を介してベルト方向
    に移動可能に取り付けられた所定長さの中央タブと、 前記中央タブの一部と前記弾性材とを前記衣服の下前の
    ベルト部に被さることによって覆うオーバーベルトとを
    具備するものであって、 前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
    ープ及びゴムテープによって前記衣服の上前の上端に縫
    付けられ、前記スライディングテープは外方向に傾斜し
    た状態で縫付けられており、 前記結合具は、前記中央タブの先端部分と、前記中央タ
    ブが伸びていない状態における先端から一定長さ離れた
    位置の前記衣服の下前のベルト部とに取り付けられた各
    1個のボタンと、前記衣服の上前のベルト部に設けられ
    た穴かがりされたボタンホールとからなることを特徴と
    するウエストサイズ調節機構付衣服。
  2. 【請求項2】 衣服を分離自在に結合し、前記衣服のウ
    エストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具と、 前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節自在
    とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前に設
    けられた上下方向に伸びるタックと、 前記衣服の上前に設けられたタックに縫代となる一方の
    ファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前
    に縫代となる他のファスナーテープが縫付けられたファ
    スナーと、 前記衣服の下前のベルト部に弾性材を介してベルト方向
    に移動可能に取り付けられた所定長さの中央タブとを具
    備するものであって、 前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
    ープ及びゴムテープによって前記衣服の上前の上端に縫
    付けられ、前記スライディングテープは外方向に傾斜し
    た状態で縫付けられており、 前記結合具は、前記中央タブの先端部分と、前記中央タ
    ブが伸びていない状態における先端から一定長さ離れた
    位置の前記衣服の下前のベルト部とに取り付けられた各
    1個のボタンと、前記衣服の上前のベルト部に設けられ
    た穴かがりされたボタンホールとからなり、 前記下前のベルト部は2枚のベルト生地を少しだけ重ね
    て前記下前のベルト部の裏側部分のみを縫付けて前記中
    央タブの一部と前記弾性材とを覆うように折り返されて
    縫付けられたものであって、前記中央タブの先端部分は
    縫付けられていない前記下前のベルト部の表側部分から
    突出していることを特徴とするウエストサイズ調節機構
    付衣服。
  3. 【請求項3】 前記衣服の下前のベルト部に前記弾性材
    を介して前記中央タブを取り付けた際のステッチを隠す
    ために、前記ステッチの上にベルト通し、皮ラベル、布
    ネーム、ワッペンのいずれかを取り付けたことを特徴と
    する請求項2に記載のウエストサイズ調節機構付衣服。
  4. 【請求項4】 前記結合具は、前記中央タブの先端部分
    と、前記中央タブが伸びていない状態における先端から
    一定長さ離れた位置の前記衣服の下前のベルト部とに取
    り付けられた各1個の凹側のドット釦と、前記衣服の上
    前のベルト部に取り付けられた凸側のドット釦とからな
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1
    つに記載のウエストサイズ調節機構付衣服。
  5. 【請求項5】 前記結合具は、前記中央タブの先端部分
    と、前記中央タブが伸びていない状態における先端から
    一定長さ離れた位置の前記衣服の下前のベルト部とに取
    り付けられた各1個の受構成体と、前記衣服の上前のベ
    ルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体とからなること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記
    載のウエストサイズ調節機構付衣服。
  6. 【請求項6】 前記結合具は、前記中央タブの先端部分
    に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部に
    設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記中
    央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と前
    記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドット
    釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた受
    構成体と前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付けら
    れた鉤構成体とからなり、前記中央タブの裏側に凸側の
    ドット釦が取り付けられ、前記衣服の下前のベルト部に
    凹側のドット釦が取り付けられていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のウエスト
    サイズ調節機構付衣服。
  7. 【請求項7】 前記結合具は、前記中央タブの先端部分
    に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部に
    設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記中
    央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と前
    記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドット
    釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた受
    構成体と前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けられた
    鉤構成体とからなり、前記衣服の下前のベルト部に2つ
    の受部を有する受構成体が取り付けられ、前記衣服の上
    前のベルト部の裏側に2つの鉤部を有する鉤構成体が取
    り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか1つに記載のウエストサイズ調節機構付衣
    服。
  8. 【請求項8】 前記結合具は、前記中央タブの先端部分
    に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部に
    設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記中
    央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と前
    記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドット
    釦、または前記中央タブの先端部分に取り付けられた受
    構成体と、前記衣服の上前のベルト部の裏側に設けられ
    た鉤構成体とからなり、前記衣服の下前のベルト部にマ
    ジックテープ(登録商標)の硬い側または軟らかい側が
    取り付けられ、前記中央タブの裏側にマジックテープ
    (登録商標)の軟らかい側または硬い側が取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1つに記載のウエストサイズ調節機構付衣服。
  9. 【請求項9】 前記オーバーベルトまたは前記下前のベ
    ルト部の表側部分から突出している前記中央タブの先端
    部分と同一形状の飾りタブを前記衣服の上前のベルト部
    に左右対称になるように設けたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項8のいずれか1つに記載のウエストサイズ
    調節機構付衣服。
  10. 【請求項10】 前記結合具は、前記中央タブの先端部
    分に取り付けられたボタンと前記衣服の上前のベルト部
    に設けられた穴かがりされたボタンホール、または前記
    中央タブの先端部分に取り付けられた凹側のドット釦と
    前記衣服の上前のベルト部に取り付けられた凸側のドッ
    ト釦、または前記中央タブの先端部分に1個と前記衣服
    の下前のベルト部に複数個取り付けられた受構成体と前
    記衣服の上前のベルト部の裏側に設けられた鉤構成体と
    からなり、 前記衣服の上前のベルト部には前記衣服の下前のベルト
    部側に伸びた持ち出しが設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のウエス
    トサイズ調節機構付衣服。
  11. 【請求項11】 前記弾性材には、その最大伸びを制限
    する伸び止め材を並設したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項10のいずれか1つに記載のウエストサイズ調
    節機構付衣服。
  12. 【請求項12】 衣服を分離自在に結合し、前記衣服の
    ウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
    と、 前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節自在
    とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前に設
    けられた上下方向に伸びるタックと、 前記衣服の上前に設けられたタックに縫代となる一方の
    ファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前
    に縫代となる他のファスナーテープが縫付けられたファ
    スナーと、 前記衣服の下前のベルト部に弾性材とその最大伸びを制
    限する伸び止め材とを介してベルト方向に移動可能に取
    り付けられた所定長さの中央タブと、 前記中央タブの反対側に前記伸び止め材を介して前記衣
    服の下前のベルト部に取り付けられ、前記中央タブと一
    体に移動可能な所定長さの脇タブと、 前記中央タブの一部と前記脇タブの一部と前記弾性材と
    を前記ベルト部に被さることによって覆うオーバーベル
    トとを具備するものであって、 前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
    ープ及びゴムテープによって前記衣服の上前の上端に縫
    付けられ、前記スライディングテープは外方向に傾斜し
    た状態で縫付けられており、 前記結合具は、前記中央タブの先端部分に取り付けられ
    たボタンと前記衣服の上前のベルト部に設けられた穴か
    がりされたボタンホール、または前記中央タブの先端部
    分に取り付けられた凹側のドット釦と前記衣服の上前の
    ベルト部に取り付けられた凸側のドット釦、または前記
    中央タブの先端部分に取り付けられた受構成体と前記衣
    服の上前のベルト部の裏側に設けられた鉤構成体とから
    なり、 前記脇タブには穴かがりされたボタンホールが設けら
    れ、前記脇タブの近傍の前記下前のベルト部にはベルト
    方向に沿って複数のボタンが取り付けられていることを
    特徴とするウエストサイズ調節機構付衣服。
  13. 【請求項13】 衣服を分離自在に結合し、前記衣服の
    ウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
    と、 前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節自在
    とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前に設
    けられた上下方向に伸びるタックと、 前記衣服の上前に設けられたタックに縫代となる一方の
    ファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前
    に縫代となる他のファスナーテープが縫付けられたファ
    スナーと、 前記衣服の下前のベルト部に弾性材とその最大伸びを制
    限する伸び止め材とを介してベルト方向に移動可能に取
    り付けられた所定長さの中央タブと、 前記中央タブの反対側に前記伸び止め材を介して前記衣
    服の下前のベルト部に取り付けられ、前記中央タブと一
    体に移動可能な所定長さの脇タブとを具備するものであ
    って、 前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
    ープ及びゴムテープによって前記衣服の上前の上端に縫
    付けられ、前記スライディングテープは外方向に傾斜し
    た状態で縫付けられており、 前記結合具は、前記中央タブの先端部分に取り付けられ
    たボタンと前記衣服の上前のベルト部に設けられた穴か
    がりされたボタンホール、または前記中央タブの先端部
    分に取り付けられた凹側のドット釦と前記衣服の上前の
    ベルト部に取り付けられた凸側のドット釦、または前記
    中央タブの先端部分に取り付けられた受構成体と前記衣
    服の上前のベルト部の裏側に設けられた鉤構成体とから
    なり、 前記脇タブには穴かがりされたボタンホールが設けら
    れ、前記脇タブの近傍の前記下前のベルト部にはベルト
    方向に沿って複数のボタンが取り付けられており、 前記下前のベルト部は2枚のベルト生地を間隔を置いて
    配置した上からもう1枚のベルト生地を前記2枚のベル
    ト生地に重ねて前記下前のベルト部の裏側部分のみを縫
    付けて前記中央タブの一部と前記脇タブの一部と前記弾
    性材とを覆うように折り返されて縫付けられたものであ
    って、前記中央タブ及び前記脇タブの先端部分は縫付け
    られていない前記下前のベルト部の表側部分から突出し
    ていることを特徴とするウエストサイズ調節機構付衣
    服。
  14. 【請求項14】 前記脇タブには前記穴かがりされたボ
    タンホールの代わりに裏面にマジックテープ(登録商
    標)の硬い側または軟らかい側が取り付けられ、前記脇
    タブの近傍の前記下前のベルト部には前記複数のボタン
    の代わりにマジックテープ(登録商標)の軟らかい側ま
    たは硬い側が取り付けられていることを特徴とする請求
    項12または請求項13に記載のウエストサイズ調節機
    構付衣服。
  15. 【請求項15】 前記脇タブには前記穴かがりされたボ
    タンホールの代わりに裏面に2以上の鉤部を有する鉤構
    成体が取り付けられ、前記脇タブの近傍の前記下前のベ
    ルト部には前記複数のボタンの代わりに受構成体が取り
    付けられていることを特徴とする請求項12または請求
    項13に記載のウエストサイズ調節機構付衣服。
  16. 【請求項16】 前記脇タブには前記穴かがりされたボ
    タンホールの代わりに裏面に凸側のドット釦が取り付け
    られ、前記脇タブの近傍の前記下前のベルト部には前記
    複数のボタンの代わりにベルト方向に沿って複数の凹側
    のドット釦が取り付けられていることを特徴とする請求
    項12または請求項13に記載のウエストサイズ調節機
    構付衣服。
  17. 【請求項17】 衣服を分離自在に結合し、前記衣服の
    ウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
    と、 前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節自在
    とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前に設
    けられた上下方向に伸びるタックと、 前記衣服の上前に設けられたタックに縫代となる一方の
    ファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前
    に縫代となる他のファスナーテープが縫付けられたファ
    スナーと、 前記衣服の上前のベルト部に弾性材を介して移動自在に
    取り付けられた所定長さの中央タブとを具備するもので
    あって、 前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
    ープによって前記衣服の上前の上端に縫付けられ、前記
    スライディングテープは外方向に傾斜した状態で縫付け
    られており、 前記結合具は、前記中央タブの先端部分に設けられた穴
    かがりしたボタンホールと、前記衣服の下前のベルト部
    に取り付けられたボタンと、前記衣服の上前のベルト部
    の裏側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣服の下前の
    ベルト部に取り付けられた受構成体とからなり、 前記中央タブの一部と前記弾性材は前記衣服の上前のベ
    ルト部によって覆われていることを特徴とするウエスト
    サイズ調節機構付衣服。
  18. 【請求項18】 前記結合具は、前記中央タブの先端部
    分に取り付けられた凸側のドット釦と、前記衣服の下前
    のベルト部に取り付けられた凹側のドット釦と、前記衣
    服の上前のベルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体
    と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた受構成
    体とからなることを特徴とする請求項17に記載のウエ
    ストサイズ調節機構付衣服。
  19. 【請求項19】 前記結合具は、前記中央タブの先端部
    分の裏側と、前記衣服の上前のベルト部の裏側とに取り
    付けられた各1個の鉤構成体と、前記衣服の下前のベル
    ト部に取り付けられた受構成体とからなることを特徴と
    する請求項17に記載のウエストサイズ調節機構付衣
    服。
  20. 【請求項20】 前記衣服の上前のベルト部に前記弾性
    材を介して前記中央タブを取り付けた際のステッチを隠
    すために、前記ステッチの上にベルト通し、皮ラベル、
    布ネーム、ワッペンのいずれかを取り付けたことを特徴
    とする請求項17乃至請求項19のいずれか1つに記載
    のウエストサイズ調節機構付衣服。
  21. 【請求項21】 前記弾性材には、その最大伸びを制限
    する伸び止め材を並設したことを特徴とする請求項17
    乃至請求項20のいずれか1つに記載のウエストサイズ
    調節機構付衣服。
  22. 【請求項22】 衣服を分離自在に結合し、前記衣服の
    ウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
    と、 前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節自在
    とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前に設
    けられた上下方向に伸びるタックと、 前記衣服の上前に設けられたタックに縫代となる一方の
    ファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前
    に縫代となる他のファスナーテープが縫付けられたファ
    スナーと、 前記衣服の上前のベルト部が前記衣服の下前のベルト部
    側に突出した所定長さの持ち出しとを具備するものであ
    って、 前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
    ープによって前記衣服の上前の上端に縫付けられ、前記
    スライディングテープは外方向に傾斜した状態で縫付け
    られており、 前記結合具は、前記持ち出しに設けられた穴かがりした
    一定長さのボタンホールと、前記衣服の下前のベルト部
    に取り付けられたボタンと、前記衣服の上前のベルト部
    の裏側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣服の下前の
    ベルト部に前記一定長さ以下離して取り付けられた複数
    の受構成体とからなることを特徴とするウエストサイズ
    調節機構付衣服。
  23. 【請求項23】 前記結合具は、前記持ち出しに設けら
    れた穴かがりしたボタンホールと、前記衣服の下前のベ
    ルト部に取り付けられたボタンと、前記衣服の上前のベ
    ルト部の裏側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣服の
    下前のベルト部に取り付けられた2以上の受部を有する
    受構成体とからなることを特徴とする請求項22に記載
    のウエストサイズ調節機構付衣服。
  24. 【請求項24】 前記結合具は、前記持ち出しに設けら
    れた穴かがりしたボタンホールと、前記衣服の下前のベ
    ルト部に取り付けられたボタンと、前記衣服の上前のベ
    ルト部の裏側に取り付けられた2以上の鉤部を有する鉤
    構成体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられた
    受構成体とからなることを特徴とする請求項22に記載
    のウエストサイズ調節機構付衣服。
  25. 【請求項25】 衣服を分離自在に結合し、前記衣服の
    ウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
    と、 前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節自在
    とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前に設
    けられた上下方向に伸びるタックと、 前記衣服の上前に設けられたタックに縫代となる一方の
    ファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前
    に縫代となる他のファスナーテープが縫付けられたファ
    スナーと、 前記衣服の上前のベルト部内と前記衣服の下前のベルト
    部内にそれぞれ弾性材を介して取り付けられ、前記衣服
    の上前のベルト部の開口部と前記衣服の下前のベルト部
    の開口部とからそれぞれ突出した1対の飾りベルトとを
    具備するものであって、 前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
    ープによって前記衣服の上前の上端に縫付けられ、前記
    スライディングテープは外方向に傾斜した状態で縫付け
    られており、 前記結合具は、前記1対の飾りベルトの一方の先端部分
    に設けられた穴かがりしたボタンホールと、前記1対の
    飾りベルトの他方の先端部分に取り付けられたボタン
    と、前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付けられた
    鉤構成体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付けられ
    た1または2以上の受構成体とからなることを特徴とす
    るウエストサイズ調節機構付衣服。
  26. 【請求項26】 前記結合具は、前記1対の飾りベルト
    の一方の先端部分に取り付けられた2個のDカンと、前
    記2個のDカンに巻き付けられて止められる前記1対の
    飾りベルトの他方と、前記衣服の上前のベルト部の裏側
    に取り付けられた鉤構成体と、前記衣服の下前のベルト
    部に取り付けられた1または2以上の受構成体とからな
    ることを特徴とする請求項25に記載のウエストサイズ
    調節機構付衣服。
  27. 【請求項27】 前記結合具は、前記1対の飾りベルト
    の一方の先端部分に取り付けられたピン付きバックル
    と、前記1対の飾りベルトの他方に設けられた複数のベ
    ルト孔と、前記衣服の上前のベルト部の裏側に取り付け
    られた鉤構成体と、前記衣服の下前のベルト部に取り付
    けられた1または2以上の受構成体とからなることを特
    徴とする請求項25に記載のウエストサイズ調節機構付
    衣服。
  28. 【請求項28】 前記結合具は、前記1対の飾りベルト
    の一方の先端部分に取り付けられた金具と、前記1対の
    飾りベルトの他方の先端部分に取り付けられた前記金具
    に係止されるもう1つの金具と、前記衣服の上前のベル
    ト部の裏側に取り付けられた鉤構成体と、前記衣服の下
    前のベルト部に取り付けられた1または2以上の受構成
    体とからなることを特徴とする請求項25に記載のウエ
    ストサイズ調節機構付衣服。
  29. 【請求項29】 衣服を分離自在に結合し、前記衣服の
    ウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
    と、 前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節自在
    とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前に設
    けられた上下方向に伸びるタックと、 前記衣服の上前に設けられたタックに縫代となる一方の
    ファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣服の下前
    に縫代となる他のファスナーテープが縫付けられたファ
    スナーとを具備するものであって、 前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
    ープによって前記衣服の上前の上端に縫付けられ、前記
    スライディングテープは外方向に傾斜した状態で縫付け
    られており、 前記結合具は、前記衣服の下前または上前のベルト部に
    直接取り付けられたピン付きバックル付きベルトと、前
    記衣服の上前または下前のベルト部に直接取り付けられ
    た複数のベルト孔付きベルトとからなることを特徴とす
    るウエストサイズ調節機構付衣服。
  30. 【請求項30】 前記結合具は、前記衣服の下前または
    上前のベルト部に直接取り付けられた長さ調節機構付き
    ベルトとその先端に取り付けられた嵌合バックルの一方
    と、前記衣服の上前または下前のベルト部に直接取り付
    けられた先端に前記嵌合バックルの他方が取り付けられ
    たベルトとからなることを特徴とする請求項29に記載
    のウエストサイズ調節機構付衣服。
  31. 【請求項31】 前記結合具は、前記衣服の上前または
    下前のベルト部に直接取り付けられた先端に2個のDカ
    ンが取り付けられたベルトと、前記衣服の下前または上
    前のベルト部に直接取り付けられた前記2個のDカンに
    巻き付けられて止められるベルトとからなることを特徴
    とする請求項29に記載のウエストサイズ調節機構付衣
    服。
  32. 【請求項32】 前記結合具は、前記衣服の上前または
    下前のベルト部に直接取り付けられた先端にピンなしバ
    ックルが取り付けられたベルトと、前記衣服の下前また
    は上前のベルト部に直接取り付けられた中間にマジック
    テープ(登録商標)の硬い側または軟らかい側が取り付
    けられ先端にマジックテープ(登録商標)の軟らかい側
    または硬い側が取り付けられたベルトとからなることを
    特徴とする請求項29に記載のウエストサイズ調節機構
    付衣服。
  33. 【請求項33】 前記結合具は、前記衣服の上前のベル
    ト部に直接取り付けられた中間にマジックテープ(登録
    商標)の硬い側または軟らかい側が取り付けられ先端に
    マジックテープ(登録商標)の軟らかい側または硬い側
    が取り付けられたベルトと、前記衣服の下前のベルト部
    に直接取り付けられた中間にマジックテープ(登録商
    標)の硬い側または軟らかい側が取り付けられ先端にマ
    ジックテープ(登録商標)の軟らかい側または硬い側が
    取り付けられたベルトと、両方のベルトが通されるピン
    なしバックルとからなることを特徴とする請求項29に
    記載のウエストサイズ調節機構付衣服。
  34. 【請求項34】 前記結合具は、前記衣服の上前のベル
    ト部に直接取り付けられた中間にマジックテープ(登録
    商標)の硬い側または軟らかい側が取り付けられ先端に
    マジックテープ(登録商標)の軟らかい側または硬い側
    が取り付けられたベルトと、前記衣服の下前のベルト部
    に直接取り付けられた中間にマジックテープ(登録商
    標)の硬い側または軟らかい側が取り付けられ先端にマ
    ジックテープ(登録商標)の軟らかい側または硬い側が
    取り付けられたベルトと、前記衣服の上前または下前の
    ベルト部端に縫付けられた両方のベルトが通されるピン
    なし1本線バックルとからなることを特徴とする請求項
    29に記載のウエストサイズ調節機構付衣服。
  35. 【請求項35】 前記結合具は、前記衣服の上前または
    下前のベルト部に直接取り付けられた先端の表側にマジ
    ックテープ(登録商標)の硬い側または軟らかい側が取
    り付けられたベルトと、前記衣服の下前または上前のベ
    ルト部に直接取り付けられた先端の裏側にマジックテー
    プ(登録商標)の軟らかい側または硬い側が取り付けら
    れたベルトとからなることを特徴とする請求項29に記
    載のウエストサイズ調節機構付衣服。
  36. 【請求項36】 前記結合具は、前記衣服の上前のベル
    ト部に直接取り付けられた中間に凹側のドット釦が取り
    付けられ先端に複数の凸側のドット釦が取り付けられた
    ベルトと、前記衣服の下前のベルト部に直接取り付けら
    れた中間に凹側のドット釦が取り付けられ先端に複数の
    凸側のドット釦が取り付けられたベルトと、両方のベル
    トが通されるピンなしバックルとからなることを特徴と
    する請求項29に記載のウエストサイズ調節機構付衣
    服。
  37. 【請求項37】 前記結合具は、前記衣服の上前のベル
    ト部に直接取り付けられた中間に複数のボタンが取り付
    けられ先端に穴かがりされたボタンホールが設けられた
    ベルトと、前記衣服の下前のベルト部に直接取り付けら
    れた中間に複数のボタンが取り付けられ先端に穴かがり
    されたボタンホールが設けられたベルトと、両方のベル
    トが通されるピンなしバックルとからなることを特徴と
    する請求項29に記載のウエストサイズ調節機構付衣
    服。
  38. 【請求項38】 前記結合具は、前記衣服の上前のベル
    ト部に直接取り付けられたベルト布またはリボン布と、
    前記衣服の下前のベルト部に直接取り付けられたベルト
    布またはリボン布とからなることを特徴とする請求項2
    9に記載のウエストサイズ調節機構付衣服。
  39. 【請求項39】 前記結合具は、樹脂製のレールとその
    レールに嵌合して任意の位置で係止可能にスライドする
    スライダーとからなるベルトアジャスターであって、前
    記スライダーを布ベルトを介して前記衣服の上前または
    下前のベルト部に取り付け、前記レールを前記衣服の下
    前または上前のベルト部に直接取り付けたものであるこ
    とを特徴とする請求項29に記載のウエストサイズ調節
    機構付衣服。
  40. 【請求項40】 前記結合具は、前記衣服の上前のベル
    ト部に共布ベルトを介して取り付けられた紐と、前記衣
    服の下前のベルト部に共布ベルトを介して取り付けられ
    た紐とからなることを特徴とする請求項29に記載のウ
    エストサイズ調節機構付衣服。
  41. 【請求項41】 前記結合具は、前記衣服の上前または
    下前のベルト部にベルトを介して取り付けられた鎖と、
    前記衣服の下前または上前のベルト部にベルトを介して
    取り付けられた先端にナスカンの付いた鎖とからなるこ
    とを特徴とする請求項29に記載のウエストサイズ調節
    機構付衣服。
  42. 【請求項42】 衣服を分離自在に結合し、前記衣服の
    ウエストサイズを所定の範囲で調節自在とする結合具
    と、 前記結合具により前記衣服のウエストサイズを調節自在
    とする範囲で形状変化を自在とし、前記衣服の上前に設
    けられた上下方向に伸びるタックと、前記衣服の上前に
    設けられたタックに縫代となる一方のファスナーテープ
    が縫付けられ、かつ、前記衣服の下前に縫代となる他の
    ファスナーテープが縫付けられたファスナーとを具備す
    るものであって、 前記一方のファスナーテープの上端はスライディングテ
    ープ及びゴムテープによって前記衣服の上前の上端に縫
    付けられ、前記スライディングテープは外方向に傾斜し
    た状態で縫付けられており、 前記結合具は、前記衣服の下前のベルト部にファスナー
    ラインの左右において取り付けられた各1個のボタン
    と、前記衣服の上前のベルト部に設けられた穴かがりさ
    れたボタンホールとからなることを特徴とするウエスト
    サイズ調節機構付衣服。
  43. 【請求項43】 前記結合具は、前記衣服の下前のベル
    ト部にファスナーラインの左右において取り付けられた
    各1個の凹側のドット釦と、前記衣服の上前のベルト部
    に取り付けられた凸側のドット釦とからなることを特徴
    とする請求項42に記載のウエストサイズ調節機構付衣
    服。
  44. 【請求項44】 前記衣服の上前に設けられた上下方向
    に伸びるタックの代わりに前記衣服の下前に上下方向に
    伸びるタックが設けられ、 前記衣服の下前に設けられたタックに縫代となる一方の
    ファスナーテープが縫付けられ、かつ、前記衣服の上前
    に縫代となる他のファスナーテープが縫付けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項43のいずれか1
    つに記載のウエストサイズ調節機構付衣服。
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