JP3139569U - 下半身用衣類のズレ下がり防止具 - Google Patents

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【課題】着用前に上半身用衣類側にだけ取り付けておけばよく、着用後には止め操作が一切不要であり、取り付け操作が簡単であると共に、洗濯時やアイロン掛け時等に簡単に取り外しができる下半身用衣類のズレ下がり防止具を提供すること。
【解決手段】下半身用衣類4の内側に裾部5aを収納して着用される上半身用衣類5の外面側で前記下半身用衣類4のウエスト部4aの直下に対応する位置の前記上半身用衣類5のウエスト部5bの周囲の複数箇所に取り付けて下半身用衣類4のズレ下がりを防止する下半身用衣類4のズレ下がり防止具1であって、前記上半身用衣類5のウエスト部5bの周囲の複数箇所に個別に着脱可能とするための安全ピン形式の止め具主体2と、この止め具主体2に設けられたズレ下がり防止ブロック3とで構成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、メタボリック症候群のような腰部のくびれが消失して寸胴傾向となった人に好適なズボンやスカート等の下半身用衣類のズレ下がり防止具に関するものである。
通常、ズボンやスカート等の下半身用衣類を着用する場合、腰部のくびれ部より上側の位置でウエストバンドを締め付けたりウエストゴムの締付力でズレ下がりを防止させている。この場合のズレ止めは、腰部のくびれがあることによって、バンドやゴムの締付力をそれ程大きくしなくても、腰部のくびれでズレ止めされる。しかし、腰部のくびれが消失して寸胴傾向となった人の場合、腰部のくびれを利用してズレ止めさせることができない。そこで、バンドやゴムの締付力を大きくしてズレ止めさせる必要があるが、このようにバンドやゴムの締付力を大きくすると、腹部や腰部を過度に締め付けて圧迫することになるため、着用者にとっては、苦しく、不快感を伴い、動き難くなり、また、血液循環を阻害し、締付跡が残る等の不具合があった。
上記不具合を解消するものとして、従来、例えば、シャツ側とズボン側との複数箇所に止め具を取り付けて衣服のズレを防止するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−130901号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、止め具がシャツとズボンの両方に取り付けられているため、これらを着用してから相互に止め操作しなければならず、その際、後身頃中央部や斜め後ろ側等に取り付けられた止め具の止め操作は、太っていたり、年を取ると自分自身で止めることが困難な場合もある。
また、止め具がシャツやズボンに、常時、取り付けられているため、シャツやズボンの洗濯時に止め具が障害となって生地を傷めたり、さらに、アイロン掛け時にも止め具が障害物となってアイロン掛けが巧くできないといった問題点がある。
本考案は、従来の止め具の上記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、着用前に上半身用衣類側にだけ取り付けておけばよく、着用後には止め操作が一切不要であり、取り付け操作が簡単であると共に、洗濯時やアイロン掛け時等に簡単に取り外しができる下半身用衣類のズレ下がり防止具を提供することにある。
前記目的を達成するために本考案は、下半身用衣類の内側に裾部を収納して着用される上半身用衣類の外面側で前記下半身用衣類のウエスト部の直下に対応する位置の前記上半身用衣類のウエスト部周囲の複数箇所に取り付けて下半身用衣類のズレ下がりを防止する下半身用衣類のズレ下がり防止具であって、前記上半身用衣類のウエスト部周囲の複数箇所に個別に着脱可能とするための安全ピン形式の止め具主体と、この止め具主体に設けられたズレ下がり防止ブロックとで構成されていることを特徴としている。
この構成によれば、衣類の着用前に前記止め具主体を上半身用衣類のウエスト部周囲の複数箇所に取り付けておき、この状態で上半身用衣類を着用し、その裾部を下半身用衣類内に収納するように下半身用衣類を着用すれば、前記止め具主体に設けたズレ下がり防止ブロックが下半身用衣類のウエスト部内側に隠されると共に、着用者のウエスト部周囲に出っ張り部分を形成することになり、この出っ張り部分の存在によって、下半身衣類がズレ下がることを防止するストッパとなる。即ち、本考案の下半身用衣類のズレ下がり防止具は、腰部のくびれが乏しく寸胴傾向となっている着用者の場合、ウエスト部周囲に前記のような出っ張り部分が形成されるため、腰部にくびれができたことと同様なズレ下がり防止作用を発揮させることができる。そのため、本考案においては、バンドやゴムの締付力は、大きくする必要がなく、着用者にとっては、腹部や腰部を過度に締め付けて圧迫することがなく、苦しさや不快感を伴わず、動き易く、また、血液循環を阻害したり、締付跡が残る等の不具合もない。さらに、本考案においては、着用前に上半身用衣類のウエスト部周囲複数箇所に取り付ければよく、着用後には止め操作が一切不要であり、太っている人や高齢者でも不便をきたすことはなく、また、洗濯時やアイロン掛け時等には安全ピン形式であるため、簡単に着脱することができ、生地を傷めたり、アイロン掛けを妨げることもなくすことができる。
また、前記止め具主体は、全体が線材で構成され、その一端に針先部を備え他端側に基部を備えてこれら針先部と基部との間をコイル状に巻いてバネ部を形成し、このバネ部によって前記針先部と基部とが常時開くように構成されており、前記ズレ下がり防止ブロックは、前記止め具主体の基部及びバネ部を固定する部分と、前記針先部を案内して掛止する溝状の案内部を備えたピン受け部とを備えていることを特徴としている。
この構成によれば、止め具主体が安全ピン形式であるため、上半身用衣類のウエスト部周囲複数箇所への着脱操作が簡単である。
本考案によれば、着用前に上半身用衣類側にだけ取り付けておけばよく、着用後には止め操作が一切不要であり、取り付け操作が簡単であると共に、洗濯時やアイロン掛け時等に簡単に取り外しができる下半身用衣類のズレ下がり防止具を提供することができる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
本考案に係る下半身用衣類のズレ下がり防止具1は、図1に示すように、下半身用衣類4の内側に裾部5aを収納して着用される上半身用衣類5の外面側で前記下半身用衣類4のウエスト部4aの直下に対応する位置の前記上半身用衣類5のウエスト部5bの周囲の複数箇所に取り付けて下半身用衣類4のズレ下がりを防止するために用いられるもので、図2に示すように、安全ピン形式の止め具主体2と、この止め具主体2に設けられたズレ下がり防止ブロック3とで構成されている。
前記止め具主体2は、図2及び図3(A)(B)に示すように、全体がステンレス、その他の金属線材で構成され、その一端に針先部2aを備え他端側に基部2bを備えてこれら針先部2aと基部2bとの間をコイル状に巻いてバネ部2cを形成し、このバネ部2cによって前記針先部2aと基部2bとが常時開くように構成されている。
前記ズレ下がり防止ブロック3は、止め具主体2の基部2b及びバネ部2cを取付固定する部分3aと、前記針先部2aを案内して掛止する溝状の案内部3bを備えたピン受け部3cとを備えている。なお、基部2bは、ズレ下がり防止ブロック3の取付固定部分3aに埋設固定してあり、バネ部2cと針先部2aは、取付固定部分3aから露出させてある。そして、針先部2aは、基部2bに対して、バネ部2cを支点として自由に開閉動作できるように構成している。
図2及び図3(A)(B)では、ズレ下がり防止ブロック3は、断面正方形で平面視コ字形ブロック形状とした場合を例示しているが、断面円形、楕円形、その他のブロック形状(ズレ下がり防止のための出っ張り部分を形成できる形状であればよい。)に構成してもよい。
上記ズレ下がり防止ブロック3は、ゴム、プラスチック、金属、その他、いかなる材料で構成してもよい。
本考案の実施形態は、以上の構成からなり、次に、使用例を説明する。
先ず、図1に示すように、衣類の着用前に止め具主体2を上半身用衣類5のウエスト部5bの周囲の複数箇所(例えば、両側及び後中央部の3箇所、或いは、前側の左右2箇所と後側の左右2箇所等)に取り付けておき、この状態で上半身用衣類5を着用し、その裾部5aを下半身用衣類4内に収納するように下半身用衣類4を着用すれば、止め具主体2に設けたズレ下がり防止ブロック3が下半身用衣類4のウエスト部4aの内側に隠されると共に、着用者6のウエスト部6aの周囲に出っ張り部分を形成することになり、この出っ張り部分の存在によって、下半身衣類4がズレ下がることを防止するストッパとなる。即ち、本考案の下半身用衣類4のズレ下がり防止具1は、腰部のくびれが乏しく寸胴傾向となっている着用者6の場合、ウエスト部6aの周囲に前記のような出っ張り部分が形成されるため、腰部にくびれができたことと同様なズレ下がり防止作用を発揮させることができる。そのため、本考案においては、バンド7やゴムの締付力は、大きくする必要がなく、着用者6にとっては、腹部や腰部を過度に締め付けて圧迫することがなく、苦しさや不快感を伴わず、動き易く、また、血液循環を阻害したり、締付跡が残る等の不具合もない。さらに、本考案においては、着用前に上半身用衣類5のウエスト部5bの周囲複数箇所に取り付ければよく、着用後には止め操作が一切不要であり、太っている人や高齢者でも不便をきたすことはなく、また、洗濯時やアイロン掛け時等には安全ピン形式であるため、簡単に着脱することができ、生地を傷めたり、アイロン掛けを妨げることもなくすことができる。
本考案に係る実施形態は、以上の通りであるが、本考案は、この実施形態にのみ制約されるものではない。また、本考案のズレ下がり防止具1は、上半身用衣類5の裾部5aがズレ上がることを防止する作用もある。
本考案に係るズレ下がり防止具の使用例の概略説明図である。 本考案に係るズレ下がり防止具の実施形態例を示す概略斜視図である。 (A)(B)は図2のズレ下がり防止具の平面図とB−B線断面図である。
符号の説明
1 下半身用衣類のズレ下がり防止具
2 止め具主体
3 ズレ下がり防止ブロック
4 下半身用衣類
5 上半身用衣類
6 着用者
7 バンド

Claims (2)

  1. 下半身用衣類の内側に裾部を収納して着用される上半身用衣類の外面側で前記下半身用衣類のウエスト部の直下に対応する位置の前記上半身用衣類のウエスト部周囲の複数箇所に取り付けて下半身用衣類のズレ下がりを防止する下半身用衣類のズレ下がり防止具であって、
    前記上半身用衣類のウエスト部周囲の複数箇所に個別に着脱可能とするための安全ピン形式の止め具主体と、
    この止め具主体に設けられたズレ下がり防止ブロックとで構成されていることを特徴とする下半身用衣類のズレ下がり防止具。
  2. 前記止め具主体は、全体が線材で構成され、その一端に針先部を備え他端側に基部を備えてこれら針先部と基部との間をコイル状に巻いてバネ部を形成し、このバネ部によって前記針先部と基部とが常時開くように構成されており、
    前記ズレ下がり防止ブロックは、前記止め具主体の基部及びバネ部を固定する部分と、前記針先部を案内して掛止する溝状の案内部を備えたピン受け部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の下半身用衣類のズレ下がり防止具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015229812A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 高橋 忠義 伸縮性ウエスト調整具及び衣類のずり落ち防止方法

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