JP5547783B2 - 電動モータおよびその冷却水回路 - Google Patents
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Description
本発明は、電動モータおよびその冷却水回路に係り、例えばハイブリッド型の建設機械に搭載される電動モータおよびその冷却水回路に関する。
従来、ハイブリッド型の建設機械として、ブーム、アーム、バケットを備えた作業機を油圧アクチュエータにて駆動するとともに、上部旋回体を電動モータにて駆動する電動旋回ショベルが知られている。このような電動旋回ショベルに搭載される電動モータは、ハウジング内に収容されたロータの軸線が鉛直となるよう、縦置きに配置されている。電動モータでは、ロータを支持する軸受やステータ等が冷却油で冷却される。
また、電動モータの円筒状のハウジングの周壁内には、ウォータジャケットが設けられている。ウォータジャケット内の冷却水路を流れる冷却水により、ハウジングの内面を伝い落ちる冷却油や、内面に密着して配置されたステータコア等が冷却される(例えば、特許文献1参照)。ウォータジャケットの冷却水路は、周方向に連続しつつ、上下に蛇行した構造である。この構造によってハウジング全体が満遍なく冷却される。冷却水路を流れる冷却水は、電動モータの他、インバータやキャパシタにも供給され、それらのハイブリッド機器間を循環する。冷却水はまた、定期的に交換することが要求される。
しかしながら、ウォータジャケットの冷却水路が上下に蛇行しているため、冷却水を交換する際に冷却水流出ポートを開放させても、冷却水路の谷間部分に冷却水が残ってしまい、この残った冷却水を抜くことができないという問題がある。
本発明の目的は、上下に蛇行した冷却水路内の冷却水をより多く排出できる電動モータおよび電動モータの冷却水回路を提供することにある。
第1発明に係る冷却水回路は、ロータのロータシャフトが鉛直となるよう縦置きされる電動モータの冷却水回路であって、前記電動モータのハウジングの筒状の周壁内を上下に蛇行しながら通って周方向に連続した第1冷却水路と、上下に蛇行した前記第1冷却水路の複数の谷間部分の下部側同士を周方向に連通させる第2冷却水路と、前記電動モータの下部側に設けられるとともに、一端側が前記第1冷却水路の谷間部分または前記第2冷却水路に接続され、他端側が外部に開放されるドレン流路とを備え、前記ハウジングは、前記周壁を有する筒状の本体部と、前記本体部の上側の開口部分を塞ぐ天井部と、前記本体部の下面に接続される上面を有して前記本体部の下側の開口部分を塞ぐ底部とを備え、前記第1冷却水路は、前記本体部に設けられてその一部が当該本体部を上下に貫通しており、前記第2冷却水路は、前記底部の前記上面の前記第1冷却水路に対応した位置に上方に開口した溝として設けられることを特徴とする。
第2発明に係る冷却水回路では、前記第2冷却水路は、前記底部の周方向に沿って連続した環状に設けられることを特徴とする。
第3発明に係る冷却水回路では、前記第2冷却水路は、前記底部の周方向に沿って不連続に複数配置されることを特徴とする。
第3発明に係る冷却水回路では、前記第2冷却水路は、前記底部の周方向に沿って不連続に複数配置されることを特徴とする。
第4発明に係る冷却水回路では、前記第1冷却水路は、前記本体部に設けられて当該本体部を上下に貫通する複数の鉛直路と、前記本体部の上方に開口し、かつ前記鉛直流路の上側同士を連通させる上側水平路と、前記本体部の下方に開口し、かつ前記鉛直流路の下側同士を連通させる下側水平路とを備え、前記上側水平路および前記下側水平路は、前記周方向で交互に設けられ、前記第2冷却水路は、前記底部の周方向に沿って連続した環状に設けられて前記下側水平路同士を前記周方向に連通させることを特徴とする。
第5発明に係る電動モータは、ロータのロータシャフトが鉛直となるよう縦置きされる電動モータであって、冷却水が流通する冷却水回路が設けられ、前記冷却水回路は、前記電動モータのハウジングの筒状の周壁内を通って上下に蛇行しながら周方向に連続した第1冷却水路と、上下に蛇行した前記第1冷却水路の複数の谷間部分の下部側同士を周方向に連通させる第2冷却水路と、前記電動モータの下部側に設けられるとともに、一端側が前記第1冷却水路の谷間部分または前記第2冷却水路に接続され、他端側が外部に開放されるドレン流路とを備え、前記ハウジングは、前記周壁を有する筒状の本体部と、前記本体部の上側の開口部分を塞ぐ天井部と、前記本体部の下面に接続される上面を有して前記本体部の下側の開口部分を塞ぐ底部とを備え、前記第1冷却水路は、前記本体部に設けられてその一部が当該本体部を上下に貫通しており、前記第2冷却水路は、前記底部の前記上面の前記第1冷却水路に対応した位置に上方に開口した溝として設けられることを特徴とする。
第1発明および第5発明によれば、上下に蛇行する第1冷却水路の谷間部分同士を第2冷却水路で連通させ、この第2冷却水路にドレン流路が接続されているので、従来そのような谷間部分に残ってしまっていた冷却水を、本発明では第2冷却水路を通して確実にドレン流路に導くことができ、ドレン流路を介して冷却水をより多く排出できる。
第1発明によれば、第2冷却水路としては、底部の上面への機械加工等により上方に開口した溝を設ければよく、加工を容易にできる。
第2、第4発明によれば、第2冷却水路が環状とされて周方向に連続するから、冷却水回路内の冷却水を1つのドレン流路を通して確実に排水できるうえ、機械加工により第2冷却水路を設ける場合に、切削工具を上面から離すことなく一気に加工でき、加工に必要な制御プログラムを簡素化できる。
第3発明によれば、複数の第2冷却水路が不連続に並設されるから、余計な部分の加工を不要にでき、加工時間を短縮できる。
第2、第4発明によれば、第2冷却水路が環状とされて周方向に連続するから、冷却水回路内の冷却水を1つのドレン流路を通して確実に排水できるうえ、機械加工により第2冷却水路を設ける場合に、切削工具を上面から離すことなく一気に加工でき、加工に必要な制御プログラムを簡素化できる。
第3発明によれば、複数の第2冷却水路が不連続に並設されるから、余計な部分の加工を不要にでき、加工時間を短縮できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3には、本実施形態の電動モータ1の正面図、平面図、および断面図が示されている。
図1〜図3において、電動モータ1は、ハイブリッド型の電動旋回ショベルに搭載されるものであり、電動旋回ショベルの上部旋回体を駆動する電動旋回モータとして構成されている。
図1〜図3には、本実施形態の電動モータ1の正面図、平面図、および断面図が示されている。
図1〜図3において、電動モータ1は、ハイブリッド型の電動旋回ショベルに搭載されるものであり、電動旋回ショベルの上部旋回体を駆動する電動旋回モータとして構成されている。
具体的に電動モータ1は、内部に収容空間を有するハウジング6と、ハウジング6の収容空間内に設けられた上下一対の軸受7と、軸受7を介してハウジング6に回転自在に支持されたロータ8と、ロータ8の外周を覆ってハウジング6の内面に固定されたステータ9とを備える。
ハウジング6は、筒状の本体部61と、本体部61の上側の開口部分を塞ぐ天井部62と、天井部62上に設けられた冷却油導入部63と、本体部61の下側の開口部分を塞ぐ底部65とを備える。
ロータ8は、ロータシャフト81、ロータコア82、上部プレート83、および下部プレート84を備える。ロータシャフト81は、両端が軸受7によって回転自在に支持されている。ロータコア82は、電磁鋼板を軸方向に積層した構成であり、ロータシャフト81に嵌合されてロータシャフト81と一体になって回転する。ロータコア82には、図示しない複数の永久磁石が埋設されている。上部プレート83および下部プレート84は、ロータシャフト81に嵌合されてロータコア82を挟持し、ロータシャフト81およびロータコア82と一体になって回転する。
ステータ9は、筒状のステータコア91およびステータコイル92を備える。ステータコア91は、ロータコア82と同様に、電磁鋼板を軸方向に積層した構成である。ステータコア91には、内周側に図示しないヨークが設けられ、ヨークにステータコイル92が巻装されている。
このような電動モータ1は、内部に設けられたロータ8等の部材を冷却油により冷却する冷却油回路2と、冷却水を用いて外周より冷却する冷却水回路3とを備える。つまり、本実施形態では、この冷却水回路3が、本発明の冷却水回路である。
冷却油回路2は、冷却油導入部63に設けられた冷却油流入ポート21と、冷却油流入ポート21に連通し、冷却油を電動モータ1内に導入する導入通路22と、天井部62内にてロータ8の上端側を支持する支持部材64に設けられた接続通路23と、ロータシャフト81に設けられた逆T字形状のシャフト側通路24と、下部プレート84に設けられた溝部25と、ロータコア82に設けられた貫通路26と、上部プレート83に設けられた冷却油噴出孔27と、導入通路22と天井部62の上側の軸受7を保持する部分とを連通させる図示しない鉛直な軸受冷却用通路と、底部65に設けられた油溜り部651に連通した図示略の冷却油流出通路と、冷却用流出通路に接続された冷却油流出ポートとより構成されている。
以上のような構成の冷却油回路2において、油圧ポンプより供給された冷却油は、冷却油流入ポート21から導入通路22に流入する。導入通路22に流入した冷却油は、接続通路23と軸受冷却用通路(不図示)とに分流する。軸受冷却用通路に流れ込んだ冷却油は、上側の軸受7の外輪部分に流れで出て軸受7を潤滑、冷却する。
また、接続通路23に流れ込んだ冷却油は、ロータシャフト81のシャフト側通路24に流れ込む。冷却油は、シャフト側通路24の下端部に達すると、下部プレート84の溝部25、およびロータコア82の貫通路26を通って、ロータ8を冷却する。貫通路26を通った冷却油は、冷却油噴出孔27から本体部61内に噴出し、ステータコイル92を冷却しながら底部65に向けて落ちてゆき、下側の軸受7を潤滑、冷却する。
底部65に設けられた油溜り部651に達した冷却油は、冷却油流出通路に流れ込み、流出側フィルタで濾過されて冷却油流出ポートから流出する。冷却油流出ポートから流出した冷却油は、熱交換機器で冷却された後、油圧ポンプに送られ、油圧ポンプによって再び電動モータ1に送られる。
一方、冷却水回路3は、ハウジング6の本体部61に設けられた冷却水流入ポート31および冷却水流出ポート32(共に図1をも参照)と、本体部61の周壁に設けられたウォータジャケット611内の第1冷却水路33と、底部65の上面に設けられた第2冷却水路34と、第2冷却水路34と外部とを連通させるドレン流路35と、ドレン流路35に接続されたドレンポート36とを備え、第1冷却水路33と冷却水流入ポート31および冷却水流出ポート32とが本体部61の上部側で連通している。
ここで、本体部61の下端に設けられたフランジ部分には、環状のシール溝612が設けられている。シール溝612内には、対向する底部65の上面と密着する環状シール66が嵌め込まれている。また、底部65には、本体部61の下部側の内面と近接対向する環状のリブ652が設けられている。リブ652の外面には、シール溝653が設けられている。シール溝653には、対向する本体部61の内面と密着する環状シール67が嵌め込まれている。これらの環状シール66,67により、本体部61および底部65の接合面から冷却水が漏れ出すのを防止している。
図4は、ハウジング6および冷却水回路3を断面して模式的に示す展開図である。
図4において、第1冷却水路33は、周方向に所定の長さで連続しており、図示を省略するが、その一端側に冷却水流入ポート31が接続され、他端側に冷却水流出ポート32が接続されている。第1冷却水路33はまた、それぞれ複数の鉛直路33A、上側水平路33B、および下側水平路33Cにて構成され、上下に蛇行している。
図4において、第1冷却水路33は、周方向に所定の長さで連続しており、図示を省略するが、その一端側に冷却水流入ポート31が接続され、他端側に冷却水流出ポート32が接続されている。第1冷却水路33はまた、それぞれ複数の鉛直路33A、上側水平路33B、および下側水平路33Cにて構成され、上下に蛇行している。
第1冷却水路33が蛇行していることで本体部61内には、ウォータジャケット611が設けられていない矩形状の流路壁613が存在する。流路壁613としては、上端が本体部61の上面と面一とされ、下端が下側水平路33Cに臨む上側流路壁613Aと、上端が上側水平路33Bに臨み、下端が本体部61の下面と面一とされた下側流路壁613Bとがある。上側流路壁613Aおよび下側流路壁613は、本体部61の周方向において交互に配置されることとなる。
鉛直路33Aは、本体部61の鋳造時に中子を用いること等により、本体部61を上下に貫通して形成されている。上側水平路33Bは、隣接する鉛直路33Aの上側同士を機械加工あるいは鋳造時の鋳型等によって連通させることで形成され、本体部61の上方に開口している。下側水平路33Cは、隣接する鉛直路33Aの下側同士を機械加工あるいは鋳造時の鋳型等によって連通させることで形成され、本体部61の下方に開口している。各水平路33B,33Cは、本体部61の周方向で交互に設けられている。そして、水平路33Cおよびその両側の鉛直路33Aにより、凹状の谷間部分が形成されている。
図4において、鉛直路33A、上側水平路33B、および下側水平路33Cは、その流路断面積の大きさが略等しく、かつ流路形状が直線状に描かれているが、具体的な流路断面積の大きさや流路形状は、本体部61内に積極的に冷却したい部位がある場合など、そのような部位の位置を勘案した任意の態様としてよい。
第2冷却水路34は、底部65の周方向に沿って連続した環状で上方に開口した溝として、機械加工等により設けられている(図2中の点線をも参照)。第2冷却水路34の位置は、第1冷却水路33が設けられた位置に対応している。本体部61に底部65を取り付けることで、第1冷却水路33の複数の谷間部分の下部側同士が第2冷却水路34を通して周方向に連通する。
第2冷却水路34の幅寸法は、第1冷却水路33の幅寸法と略同じである。しかし、第2冷却水路34の流路断面積は、第1冷却水路33の流路断面積よりも格段に小さい。通常の冷却時のように、冷却水回路3内を冷却水が流れる際には、流路断面積の小さい第2冷却水路34の流路抵抗が大きいため、大部分の冷却水が第1冷却水路33を流れる。第1冷却水路33側を十分な流量の冷却水が流れることで、電動モータ1が確実に冷却される。このように、第1、第2冷却水路33,34の流路断面積は、電動モータ1の冷却性能が維持されるように設定されている。
第2冷却水路34の所定位置には、一旦下方に向かい、そこから径方向の外方側に向かって延びたドレン流路35が設けられている。このドレン流路35に接続されたドレンポート36が底部65の側面から突設されている。ドレンポート36は、電動モータ1の冷却時に閉塞され、水抜き時に開放される。
このような第2冷却水路34が設けられていることにより、第1冷却水路33の下側水平路33C同士が下側流路壁613Bの下方を通して連通している。従って、冷却水回路3内の冷却水を抜く場合には、隣り合う下側流路壁613Bの間の谷間部分に冷却水が残り難く、冷却水は第2冷却水路34からドレン流路35およびドレンポート36を通して外部に良好に排出される。
以上のような構成の冷却水回路3において、冷却水流入ポート31より供給された冷却水は、主にウォータジャケット611内の第1冷却水路33を通して、冷却水流出ポート32に向けて周壁内を上下に蛇行しながら流れ、本体部61の内面に取り付けられたステータコア91および内面を伝い落ちる冷却油を冷却する。冷却水はまた、第1冷却水路33を流れながら第2冷却水路34を流れる。第2冷却水路34を流れる冷却水の流量は僅かであり、本体部内の部材や冷却油の冷却性能が低下することはない。
電動モータ1のメンテナンス時に冷却水回路3から冷却水を抜くときには、ドレンポート36を開放する。冷却水回路3内の冷却水は、第2冷却水路34、ドレン流路35、およびドレンポート36を通して排出される。この際には、従来、蛇行する冷却水路の谷間分部に残っていた冷却水も、第2冷却水路34を通してドレン流路35に導かれ、ドレンポート36から確実に排出される。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、冷却水回路3の第2冷却水路34として、周方向に連続した環状として説明したが、図5に第1変形例として示すように、第2冷却水路34を下側流路壁613Bに対応した位置にのみ設けてもよい。このような場合には、複数の第2冷却水路34が周方向に沿って不連続に配置される。個々の第2冷却水路34の長さは、下側流路壁613Bの周方向の長さ寸法よりも大きく、第2冷却水路34の両側が下側流路壁613Bを越えて下側水平路33Cに開口している。これにより、下側流路壁613Bを挟んで第1冷却水路33の谷間部分同士が連通する。
例えば、前記実施形態では、冷却水回路3の第2冷却水路34として、周方向に連続した環状として説明したが、図5に第1変形例として示すように、第2冷却水路34を下側流路壁613Bに対応した位置にのみ設けてもよい。このような場合には、複数の第2冷却水路34が周方向に沿って不連続に配置される。個々の第2冷却水路34の長さは、下側流路壁613Bの周方向の長さ寸法よりも大きく、第2冷却水路34の両側が下側流路壁613Bを越えて下側水平路33Cに開口している。これにより、下側流路壁613Bを挟んで第1冷却水路33の谷間部分同士が連通する。
また、図6に第2変形例として示すように、第2冷却水路34を本体部61の下部側に設けてもよい。この場合の第2冷却水路34は、下側流路壁613Bの下端を所定の高さ(深さ)にわたって機械加工による切削あるいは鋳造時の鋳型等により設けられている。このような構成でも、第1冷却水路33の谷間部分同士を連通させることができる。
前記実施形態では、冷却水流入ポート31および冷却水流出ポート32は、同じ高さ位置に設けられていたが、図7に第3変形例として示すように、少なくとも冷却水流出ポート32を本体部61の下部側、すなわち、第1冷却水路33の谷間部分に接続されるように設けてもよい。そして、このような冷却水流出ポート32でドレンポートを兼用させてもよい。また、この場合では、本体部61の周壁に穿設されて冷却水流出ポート32が接続される孔が本発明のドレン流路を形成することになる。
なお、図7では、各ポート31,32の近傍にある上側流路壁613Aと下側流路壁613Bとの間を壁部により連続させ、それら全体を隔壁として機能させている。この隔壁にて各ポート31,32を隔離することで、冷却水流入ポート31から流入した冷却水に対して、冷却水流出ポート32に向かわせる流れを生じさせている。図示を省略したが、前記実施形態および第1、第2変形例でも同様である。
また、図7の第3本変形例では、第2変形例(図6)と同様、第2冷却水路34を本体部61側に設けた例で描かれているが、冷却水流出ポートでドレンポートを兼用させる場合でも、第2冷却水路34としては、前記実施形態(図4)および第1変形例(図5)のように、底部65側に設けた場合であってもよい。
そして、冷却水流出ポートでドレンポートを兼用させる場合にあっては、冷却水流出ポートを本体部でなく、底部に設けてもよい。ただし、流路断面積が小さい第2冷却水路が冷却水の循環を妨げないようにするため、第2冷却水路と冷却水流出ポートとの連通部分の流路断面積を拡張しておく必要がある。
本発明は、建設機械の電動モータの冷却回路に利用できる他、産業機械や産業車両に用いられる電動モータの冷却回路にも利用にも利用できる。
1…電動モータ、3…冷却水回路、6…ハウジング、8…ロータ、33…第1冷却水路、33A…鉛直路、33B…上側水平路、33C…下側水平路、34…第2冷却水路、35…ドレン流路、61…本体部、62…天井部、65…底部、81…ロータシャフト。
Claims (5)
- ロータのロータシャフトが鉛直となるよう縦置きされる電動モータの冷却水回路であって、
前記電動モータのハウジングの筒状の周壁内を通って上下に蛇行しながら周方向に連続した第1冷却水路と、
上下に蛇行した前記第1冷却水路の複数の谷間部分の下部側同士を周方向に連通させる第2冷却水路と、
前記電動モータの下部側に設けられるとともに、一端側が前記第1冷却水路の谷間部分または前記第2冷却水路に接続され、他端側が外部に開放されるドレン流路とを備え、
前記ハウジングは、前記周壁を有する筒状の本体部と、前記本体部の上側の開口部分を塞ぐ天井部と、前記本体部の下面に接続される上面を有して前記本体部の下側の開口部分を塞ぐ底部とを備え、
前記第1冷却水路は、前記本体部に設けられてその一部が当該本体部を上下に貫通しており、
前記第2冷却水路は、前記底部の前記上面の前記第1冷却水路に対応した位置に上方に開口した溝として設けられる
ことを特徴とする電動モータの冷却水回路。 - 請求項1に記載の電動モータの冷却水回路において、
前記第2冷却水路は、前記底部の周方向に沿って連続した環状に設けられる
ことを特徴とする電動モータの冷却水回路。 - 請求項1に記載の電動モータの冷却水回路において、
前記第2冷却水路は、前記底部の周方向に沿って不連続に複数配置される
ことを特徴とする電動モータの冷却水回路。 - 請求項1に記載の電動モータの冷却水回路において、
前記第1冷却水路は、前記本体部に設けられて当該本体部を上下に貫通する複数の鉛直路と、前記本体部の上方に開口し、かつ前記鉛直流路の上側同士を連通させる上側水平路と、前記本体部の下方に開口し、かつ前記鉛直流路の下側同士を連通させる下側水平路とを備え、
前記上側水平路および前記下側水平路は、前記周方向で交互に設けられ、
前記第2冷却水路は、前記底部の周方向に沿って連続した環状に設けられて前記下側水平路同士を前記周方向に連通させる
ことを特徴とする電動モータの冷却水回路。 - ロータのロータシャフトが鉛直となるよう縦置きされる電動モータであって、
冷却水が流通する冷却水回路が設けられ、
前記冷却水回路は、
前記電動モータのハウジングの筒状の周壁内を通って上下に蛇行しながら周方向に連続した第1冷却水路と、
上下に蛇行した前記第1冷却水路の複数の谷間部分の下部側同士を周方向に連通させる第2冷却水路と、
前記電動モータの下部側に設けられるとともに、一端側が前記第1冷却水路の谷間部分または前記第2冷却水路に接続され、他端側が外部に開放されるドレン流路とを備え、
前記ハウジングは、前記周壁を有する筒状の本体部と、前記本体部の上側の開口部分を塞ぐ天井部と、前記本体部の下面に接続される上面を有して前記本体部の下側の開口部分を塞ぐ底部とを備え、
前記第1冷却水路は、前記本体部に設けられてその一部が当該本体部を上下に貫通しており、
前記第2冷却水路は、前記底部の前記上面の前記第1冷却水路に対応した位置に上方に開口した溝として設けられる
ことを特徴とする電動モータ。
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