JP6379977B2 - 回転電機の冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機の冷却構造に関する。
モータの冷却構造として、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1の技術は、ロータシャフト内の油路に供給された冷却媒体が、ロータシャフト外周に固定したロータコア内の油路を経てハウジング内の空間に流出し、さらにハウジングの底部に形成したオイルパンを通してモータ外部に排出される。モータ外部に排出された冷却媒体は、オイルクーラによって冷却される。
特開2012−105487号公報
上記した従来の冷却構造は、冷却媒体をオイルクーラによって冷却している。この場合、モータ本体とは別にオイルクーラが必要となるので、その分構造が複雑化し大型化してしまい、特に限られたスペースにレイアウトする必要が生じる車両に対しては適用が困難となる。
そこで、本発明は、回転電機の冷却構造として、簡素な構造で冷却媒体を冷却できるようにすることを目的としている。
本発明は、ハウジングの下部外周壁の外側に位置する第1冷却媒体室と、第1冷却媒体室とハウジングの下部外周壁との間に設けられる第2冷却媒体室と、第1冷却媒体室と第2冷却媒体室とを仕切り、かつ、ハウジング内の収容室から冷却媒体排出路を経て第1冷却媒体室に流入した冷却媒体を第2冷却媒体室に流入させる流通路を備える隔壁部材と、第1冷却媒体室から隔壁部材を通過した冷却媒体を第2冷却媒体室から外部に排出する連通路とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、冷却媒体の冷却を、ハウジングの下部外周壁の外側に形成される第1冷却媒体室と、第1冷却媒体室に対し隔壁部材により隔てられる第2冷却媒体室とにより行っている。このため、オイルクーラを使用することによる構造の複雑化及び大型化を抑制し、簡素な構造とした上で、冷却媒体を冷却することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わるモータの断面図である。 図2は、図1のモータのハウジングを示す斜視図である。 図3は、図2のハウジングにおけるハウジング本体の斜視図である。 図4は、図2のハウジングにおけるフロントカバーの斜視図である。 図5は、図2のハウジングにおけるリアカバーの斜視図である。 図6は、図3のハウジング本体内の冷却水流路の断面構造をストレーナと共に示す斜視図である。 図7は、図6のハウジング本体の底部側から見た斜視図である。 図8は、ハウジング本体の底部にストレーナを取り付けた状態を示す斜視図である。 図9は、図8に対してストレーナを取り外した状態のハウジング本体の斜視図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係わるハウジング本体にピン形状の冷却用突起を設けた例を示す斜視図である。 図11は、図10のピン形状の冷却用突起に代えて、フィン形状の冷却用突起を設けた例を示す斜視図である。 図12は、図10のピン形状の冷却用突起に代えて、大径のピン形状の冷却用突起とフィン形状の冷却用突起とを組み合わせて設けた例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係わる回転電機の冷却構造を備えるモータの断面図であり、回転電機としてのモータは、大略円筒形状で軸方向両端(図1中で左右両端)が開放しているハウジング本体1を備えている。
ハウジング本体1の軸方向両端の開放部には、該開放部を閉塞するようにフロントカバー3とリアカバー5とをそれぞれ取り付けている。フロントカバー3とリアカバー5とで一対のカバーを構成し、一対のカバーとハウジング本体1とでハウジングを構成している。図2は、図3に示すハウジング本体1にフロントカバー3及びリアカバー5を取り付けた状態を示している。なお、図2は、モータの機構部分やポンプなどを省略している。
フロントカバー3は、図4にも示すように、環状の端板部3aと、端板部3aの外周側端部からハウジング本体1に向けて突出する外側筒部3bと、端板部3aの内周側端部からハウジング本体1に向けて突出する内側筒部3cとをそれぞれ備える。リアカバー5は、図5にも示すように、環状の端板部5aと、端板部5aの外周側端部からハウジング本体1に向けて突出する外側筒部5bと、端板部5aの内周側端部からハウジング本体1に向けて突出する内側筒部5cとをそれぞれ備える。
そして、フロントカバー3及びリアカバー5は、内側筒部3c及び5cの内周側の中心部に、ロータシャフト7が挿入される貫通孔3d及び5dをそれぞれ備えている。ロータシャフト7は、フロントカバー3及びリアカバー5に対しベアリング9及び11を介して回転可能に支持されている。ベアリング9及び11に対して軸方向外側におけるロータシャフト7と、貫通孔3d及び5dとの間にはシール材13及び15をそれぞれ介装している。
ロータシャフト7の外周部には、ロータシャフト7と一体的に回転するロータコア17を固定して設けている。ロータコア17は、円板状の電磁鋼鈑を軸方向に沿って多数積層して円筒形状に形成したものであり、各電磁鋼鈑にはロータシャフト7が挿入固定される取付孔が形成されている。このようなロータコア17の外周側には、図示していないが、円周方向の適宜位置に軸方向に延設される永久磁石が複数埋め込まれている。ロータシャフト7とロータコア17とでロータを構成している。
また、ロータコア17の軸方向両側の端部には、バランスウエイト19,21を取り付けている。バランスウエイト19,21は、ロータコア17とほぼ同一の外径を有して円板状をなすものであり、ロータシャフト7が回転するときの動的バランスを調整するための重錘として機能する。
一方、ハウジング本体1の内周面には、ロータコア17の外周面に対向するようにしてステータコア23を取り付けている。その際、ロータコア17の外周面とステータコア23の内周面との間には、エアギャップとなる環状の隙間25を形成している。ステータコア23もロータコア17と同様に、円板状の電磁鋼鈑を軸方向に沿って多数積層して円筒形状に形成したものである。このステータコア23は、図示していないが内周側に突出するティースを備えており、このティースにコイル27を巻き付けている。ステータコア23とコイル27とでステータを構成している。
ロータシャフト7の軸心には、リアカバー5側の端部から軸方向に沿って、冷却媒体であるオイルが流れる軸方向油路7aを形成してある。軸方向油路7aのリアカバー5側の一方の端部は、吐出側配管29を介して冷却媒体供給源としてのポンプ31に接続される。軸方向油路7aの他方の端部はロータシャフト7の軸方向ほぼ中心位置にあり、該他方の端部から径方向に沿って複数の径方向油路7bが形成される。径方向油路7bの外側の端部は、ロータシャフト7の外周面に開口している。
一方、ロータコア17には、上記したロータシャフト7の径方向油路7bに連通する径方向油路17aが径方向に沿って形成され、さらに径方向油路17aの外側端部に連通する軸方向油路17bが軸方向に沿って形成されている。軸方向油路17bの軸方向両端は、バランスウエイト19,21にそれぞれ形成してある油孔19a,21aに連通している。上記したロータシャフト7の軸方向油路7aと径方向油路7b及び、ロータコア17の径方向油路17aと軸方向油路17bは、ロータに形成される冷却媒体供給路を構成している。
そして、油孔19a,21aはモータ室33に開口している。モータ室33は、ハウジング本体1とフロントカバー3及びリアカバー5とに囲まれて、ロータコア17及びステータコア23が収容される収容室を構成している。このモータ室33は、フロントカバー3側に位置する環状のフロントモータ室33aと、リアカバー5側に位置する環状のリアモータ室33bとを有している。フロントモータ室33aとリアモータ室33bとは、軸方向油路17b、油孔19a,21a及び、環状の隙間25を通して互いに連通している。
ハウジング本体1は、図2、図3に示すように、ハウジングの外周壁を構成する円筒部1aを備えている。円筒部1aは、フロントカバー3及びリアカバー5の各外側筒部3b及び5bと、外径、内径が互いに同等であり、軸方向両端面がフロントカバー3及びリアカバー5の軸方向端面に突き合わされる。円筒部1aの内部には、図1に示すように、冷却媒体である冷却水が流れる冷却媒体流路となる冷却水流路1bが形成されている。
冷却水流路1bは、図6、図7に示すように、円筒部1aの側部に入口1biと出口1boとが隣接して設けられている。入口1biから流入した冷却水は、ジグザグ状に移動しながら円周方向に沿って1周流れ、入口1biの近傍に位置する出口1boから外部に排出される。
また、ハウジング本体1は、図3に示すように、円筒部1aの両側部から下方に延びる縦壁部1c,1dを備えている。この縦壁部1c,1dの下端の軸方向両端部は、図8、図9に示すように、連結部1e,1fによってつないでいる。つまり、図1〜図3中で下部に位置するハウジング本体1の底部は、互いに対向する位置にある縦壁部1c,1dの下端と、互いに対向する位置にある連結部1e,1fとによって囲まれた矩形状の開口部1gが形成される。
このようなハウジング本体1は、図3に示すように、全体として軸方向から見て上部が半円形部分を有する一方、下部が長方形部分を有しており、軸方向から見た全体の外形は、フロントカバー3やリアカバー5と同様である。また、縦壁部1c,1d相互間における円筒部1aの下方領域は空隙となっている。この空隙は、上記した開口部1gに対し、図1に示す閉塞部材となる蓋35を取り付けて閉塞することで、オイルパン37を構成するオイル溜まり部39となる。
オイルパン37は、ハウジング本体1の円筒部1aの上下方向下部に位置する下部外周壁となる下部1a1と、蓋35との間に形成されている。円筒部1aの下部1a1には、矩形枠形状の壁部1hが垂下するようにして設けられている。そして、矩形枠形状の壁部1hの下端に、図6〜8に示すように、隔壁部材としてのストレーナ41を取り付けて、矩形枠形状の壁部1hの内側の領域を閉塞している。
このとき、壁部1hの下端は、縦壁部1c,1d及び連結部1e,1fの下端よりも上方に位置し、図1のように、壁部1hの下端に取り付けたストレーナ41と蓋35との間には隙間が形成される。これにより、オイルパン37内のオイル溜まり部39は、壁部1hの外側の第1冷却媒体室としての第1オイル室43と、壁部1hの内側の第2冷却媒体室としての第2オイル室45とに仕切られる。
ストレーナ41は、第1オイル室43側に位置して中央部に円形の貫通孔41ahを備える保持板41aと、第2オイル室45側に位置してメッシュ部を備えるストレーナ本体41bとを有し、濾過部材を構成している。保持板41aの貫通孔41ah及びストレーナ本体41bのメッシュ部によって、第1オイル室43と第2オイル室45とが互いに連通する。貫通孔41ah及びメッシュ部によって、第1オイル室43から第2オイル室45に向けてオイルが流れる流通路を構成する。
オイル溜まり部39の第1オイル室43は、フロントカバー3及びリアカバー5に設けてある貫通路3e及び5eによって、フロントモータ室33a及びリアモータ室33bにそれぞれ連通する。このうち貫通路3eは、図4に示すように、フロントカバー3の中心に対して左右両側位置の外側筒部3bの下部にそれぞれ複数(ここでは3つ)設けている。貫通路3eは、フロントカバー3の外側筒部3bを境にして、フロントモータ室33aを構成する環状の凹部3fと反対側の三角形状の凹所3gに連通する。貫通路3eと凹所3gとで冷却媒体排出路としてのオイル排出路3hを構成する。
同様にして、貫通路5eは、図5に示すように、リアカバー5の中心に対して左右両側位置の外側筒部5bの下部にそれぞれ複数(ここでは3つ)設けている。貫通路5eは、リアカバー5の外側筒部5bを境にして、リアモータ室33bを構成する環状の凹部5fと反対側の三角形状の凹所5g1及び円弧形状の凹所5g2にそれぞれ連通する。貫通路5eと凹所5g1,5g2とで冷却媒体排出路としてのオイル排出路5hを構成する。
オイル排出路3hは、図1に示すように、上流側の一端3h1がフロントモータ室33aに連通するようにして開口する。オイル排出路3hの下流側の他端3h2は、第1オイル室43の図8、図9にも示してあるフロント側部開口43aに連通するようにして開口する。一方、オイル排出路5hは、上流側の一端5h1がリアモータ室33bに連通するようにして開口する。オイル排出路5hの下流側の他端5h2は、第1オイル室43の図3にも示してあるリア側部開口43bに連通するようにして開口する。
したがって、フロントモータ室33a内のオイルは、フロントカバー3のオイル排出路3hを通り、ハウジング本体1のフロント側部開口43aを経て第1オイル室43に流入する。同様にして、リアモータ室33b内のオイルは、リアカバー5のオイル排出路5hを通り、ハウジング本体1のリア側部開口43bを経て第1オイル室43に流入する。
ハウジング本体1における図8、図9に示す二つのフロント側部開口43aは、いずれもほぼ三角形状を呈している。一方、ハウジング本体1における図3に示す二つのリア側部開口43bは、縦壁部1d側がほぼ三角形状を呈しているが、縦壁部1c側は、円筒部1aに沿うような円弧形状を呈している。そして、この円弧形状のリア側部開口43bの円筒部1aと反対の外側には、円形のオイル出口通路1iを設けている。オイル出口通路1iは、図9に示すように、ハウジング本体1の矩形枠形状の壁部1hから、第1オイル室43を構成する隙間を貫通するようにしてハウジング本体1の内壁に連続する突出部1j内に形成されている。
オイル出口通路1iは、図1に示すように、上流側の一端1i1が第2オイル室45に連通し、下流側の他端1i2がリアカバー5のオイル放出通路5iに連通している。オイル放出通路5iは、図2、図5に示すように三角形状を呈し、リアカバー5に対して軸方向に沿って貫通していて、ポンプ31の吸入側配管47が接続される。オイル出口通路1iとオイル放出通路5iとで連通路を構成している。
なお、図1の下部の断面形状は、オイルが流れる流路を明確にするためのものであり、ストレーナ41や蓋35が示されている部分の断面位置と、オイル出口通路1i及びオイル放出通路5iや貫通路3e及び5eが示されている部分の断面位置とは互いに異なる。つまり、ストレーナ41や蓋35が示されている部分の断面位置は、ロータシャフト7の中心を通る鉛直方向に沿った断面形状であるが、オイル出口通路1i及びオイル放出通路5iや貫通路3e及び5eが示されている部分の断面位置は、図4中の右側の貫通路3e及び図5中の左側の貫通路5e、図3中のオイル出口通路1iに対応する部分の断面形状である。
次に、ポンプ31が吐出する冷却媒体であるオイルの流れについて説明する。
ポンプ31から吐出されたオイルは、吐出側配管29からロータシャフト7内の軸方向油路7a及び径方向油路7bに供給された後、ロータコア17内の径方向油路17a及び軸方向油路17bに流れる。ロータコア17の軸方向油路17b内のオイルは、軸方向両側に向けて流れ、モータ室33を構成するフロントモータ室33a及びリアモータ室33bにそれぞれ入り込む。オイルは、ロータコア17内を通過することで、ロータコア17及び図示しない永久磁石から熱を吸収してこれらを冷却し、またモータ室33に入り込むことで、ステータコア23及びコイル27から熱を吸収してこれらを冷却する。
各部を冷却したオイルは、フロントモータ室33aから、フロントカバー3のオイル排出路3hを通り、ハウジング本体1のフロント側部開口43aを経て、オイルパン37の第1オイル室43に入り込む。同様にして、各部を冷却したオイルは、リアモータ室33bから、リアカバー5のオイル排出路5hを通り、ハウジング本体1のリア側部開口43bを経て、オイルパン37の第1オイル室43に入り込む。第1オイル室43に軸方向両側から入り込んだオイルは、上記した各部の冷却によって温度上昇しており、温度上昇したオイルは、外気によってオイルパン37の外壁を介して冷却される。
第1オイル室43内のオイルは、ポンプ31の吸引動作によって、ストレーナ41の保持板41aの貫通孔41ahからストレーナ本体41bのメッシュ部を通って第2オイル室45に入り込む。オイルは、ストレーナ本体41bのメッシュ部を通過することで濾過され、不純物が捕捉された状態で第2オイル室45に入り込む。
ここで、第2オイル室45内のオイルは、ハウジング本体1の円筒部1a、特に円筒部1a内に形成された冷却水流路1bを流れる冷却水によってさらに冷却される。なお、冷却水流路1bを流れる冷却水は、ステータコア23及びコイル27の冷却も行う。円筒部1a及び円筒部1a内の冷却水によってさらに冷却された第2オイル室45内のオイルは、オイル出口通路1i及びリアカバー5のオイル放出通路5iを通り、吸入側配管47を経てポンプ31に戻る。
このように、本実施形態では、モータ各部を冷却して温度上昇したオイルを冷却するために、ハウジング本体1の外部にオイルパン37を設け、さらにオイルパン37内に第1オイル室43及び第2オイル室45を設けている。その際、オイルパン37は、ハウジング本体1の円筒部1aの下部1a1の下方領域を蓋35によって閉塞することで構成している。また、第1オイル室43と第2オイル室45とは、円筒部1aの下部1a1に設けた壁部1h及びストレーナ41によって仕切ることで形成している。
すなわち、本実施形態では、ハウジング本体1と、フロント及びリアカバー3及び5と、蓋35とに囲まれた領域に、第1、第2オイル室43,45を設けるという簡素な構造で、モータ各部を冷却して温度上昇したオイルを冷却することができる。
これに対し、温度上昇したオイルを冷却するために、例えば、オイルクーラを別途使用する場合を想定する。一般に、オイルクーラは二種の流体を流通させてそれぞれの流体間で熱交換を行う機器である。このような機器をモータに直接組み込む場合には、本実施形態と比較してモータが大型化してしまう。
また、オイルクーラをモータに直接組み込まずにモータ近傍に配置して使用する場合でも、システムが複雑化あるいは大型化するという問題がある。すなわち、一般的に例えばオイルと冷却水をそれぞれ入、出力するための配管接続口がオイルクーラには必要であり、モータ本体とそれを接続する配管が必要となる。このため、モータとオイルクーラ自身の体積とそれらを接続する配管類を加味すると、システムが複雑化あるいは大型化する。これを電動車両に適用しようとする場合、レイアウト設計上で大きな問題となる。
一方、本実施形態では、上記したようなオイルクーラを使用していないので、モータの大型化や、システムの複雑化あるいは大型化を抑制できる。特に限られたスペースにレイアウトする必要が生じる電動車両などに対しての適用が容易となる。
また、本実施形態では、第2オイル室45は、ハウジング本体1の円筒部1aの下部1a1から垂下する壁部1hを隔てて第1オイル室43の内側に形成され、壁部1hの下端にストレーナ41を取り付けることで、第2オイル室45を形成している。この場合、ハウジング本体1に形成した壁部1hの下端にストレーナ41を取り付けるという簡素な構造で、オイルを冷却する第1、第2オイル室43,45を形成することができる。その際、第1、第2オイル室43,45を形成するストレーナ41によって、オイル中の不純物を捕捉することができる。
また、本実施形態では、ハウジング本体1は、ステータコア23が内周面に取り付けられる外周壁となる円筒部1aの内部に、冷却水が供給される冷却水流路1bが設けられている。このため、冷却水流路1bを流れる冷却水によって、円筒部1aの下部1a1の外側に形成される第2オイル室45内のオイルをより効果的に冷却できる。
また、本実施形態では、ハウジングは、ステータコア23を内周面に備えるハウジング本体1と、ハウジング本体1の軸方向両端に取り付けられてロータシャフト7を回転支持するフロントカバー3及びリアカバー5とを備えている。そして、このフロントカバー3及びリアカバー5に、オイル排出路3h及び5hをそれぞれ設けている。
この場合、軸方向一方側のフロントカバー3のフロントモータ室33aからオイル排出路3hを経て第1オイル室43にオイルが流入し、軸方向他方側のリアカバー5のリアモータ室33bからオイル排出路5hを経て第1オイル室43にオイルが流入する。このため、第1オイル室43内では、図1中の左右両側の軸方向両端からオイルが流入することになり、第1オイル室43内でのオイルの冷却をより均一に効率よく行うことができる。
本発明の第2の実施形態は、図10〜図12に示すように、図9に対し、ハウジング本体1の円筒部1aの下部1a1に、冷却用突起49(49a,49b,49c,49d)をハウジング本体1と一体的に設けている。この冷却用突起49は、下部1a1の外側の表面に、図1における第2オイル室45に向けて突出するように設けられてオイルを冷却するものである。
図10の冷却用突起49aは、棒状のピン形状としたものを複数設けている。複数の冷却用突起49aは、図10中で上部側の先端が、壁部1hの先端面よりも内部側(図10中で下部側)に位置している。その際、複数の冷却用突起49aの先端位置は、ほぼ同一平面上に位置している。このため、複数の冷却用突起49aは、ハウジング本体1の円筒部1aの下部1a1の湾曲形状に対応して長さが異なっている。すなわち、矩形枠形状の壁部1hに囲まれた領域の中央部に位置するものが短く、ハウジング本体1の縦壁部1c,1dに近づくに従って長くなる。
図11の冷却用突起49bは、板状のフィン形状としたものを複数設けている。複数の冷却用突起49bは、ハウジング本体1の円筒部1aの下部1a1の湾曲形状に沿って延設されたものを、円筒部1aの中心軸方向に沿ってほぼ等間隔に複数設けている。その際、複数の冷却用突起49bは、矩形枠形状の壁部1hに囲まれた領域の中央部に位置するものと、ハウジング本体1の縦壁部1c,1dに近い側にそれぞれ位置する一対のものとが、円筒部1aの中心軸方向に沿って交互に配置されている。
図12の冷却用突起49は、棒状のピン形状としたもの(49c)と板状のフィン形状としたもの(49d)とを組み合わせたものを、複数設けている。ピン形状の冷却用突起49cは、図10のものに比較して直径が大きく、フィン形状の冷却用突起49dは、ピン形状の冷却用突起49cの側部に一体させるようにして設けている。これら冷却用突起49c,49dは、図10の冷却用突起49aと同様に、矩形枠形状の壁部1hに囲まれた領域の中央部に位置するものが短く、ハウジング本体1の縦壁部1c,1dに近づくに従って長くなる。
上記図10〜図12に示すように、第2オイル室45内にハウジング本体1と一体の冷却用突起49を設けることで、第2オイル室45内のオイルとハウジング本体1との接触面積が増大する。その結果、第2オイル室45内のオイルと冷却水流路1b内の冷却水との間の熱伝導がよくなって熱交換効率が高まり、オイルをより効果的に冷却することができる。なお、冷却用突起49は、図10〜図12に示すものに限定されるものではなく、ハウジング本体1から第2オイル室45に向けて突出するものであればどのような形状であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。例えば、上記した実施形態では、回転電機としてモータを例にとって説明したが、発電機に対しても本発明を適用することができる。
また、上記した実施形態では、ハウジングを、ハウジング本体1と、ハウジング本体1の軸方向両端に固定されるフロントカバー3及びリアカバー5とを備える構成としている。しかし、これらハウジング本体1と、フロントカバー3及びリアカバー5とを一体化したハウジングに対しても本発明を適用することができる。
1 ハウジング本体(ハウジング)
1a ハウジング本体の円筒部(ハウジングの外周壁)
1a1 円筒部の下部(ハウジングの下部外周壁)
1b ハウジング本体の冷却水流路(冷却媒体流路)
1h ハウジング本体の矩形枠形状の壁部
1i オイル出口通路(連通路)
3 フロントカバー(一対のカバー、ハウジング)
5 リアカバー(一対のカバー、ハウジング)
3h フロントカバーのオイル排出路(冷却媒体排出路)
5h リアカバーのオイル排出路(冷却媒体排出路)
5i リアカバーのオイル放出通路(連通路)
7 ロータシャフト(ロータ)
7a ロータシャフトの軸方向油路(冷却媒体供給路)
7b ロータシャフトの径方向油路(冷却媒体供給路)
17 ロータコア(ロータ)
17a ロータコアの径方向油路(冷却媒体供給路)
17b ロータコアの軸方向油路(冷却媒体供給路)
23 ステータコア(ステータ)
27 コイル(ステータ)
31 ポンプ(冷却媒体供給源)
33 モータ室(収容室)
41 ストレーナ(濾過部材、隔壁部材)
41ah ストレーナの保持板の貫通孔(流通路)
43 第1オイル室(第1冷却媒体室)
45 第2オイル室(第2冷却媒体室)
49(49a,49b,49c,49d) 冷却用突起

Claims (6)

  1. ロータと、
    前記ロータを回転可能に支持して該ロータの外周面に対向するステータを内周面に備えるハウジングと、
    前記ハウジング内に形成されて前記ロータ及び前記ステータを収容する収容室と、
    前記ロータに形成され、冷却媒体供給源から供給される冷却媒体が流れて前記収容室に流出する冷却媒体供給路と、
    前記ハウジングに設けられ、一端が前記収容室に開口し、他端が前記ハウジングの上下方向下部に位置する下部外周壁の外側に開口する冷却媒体排出路と、
    前記冷却媒体排出路の他端が連通し、前記ハウジングの下部外周壁の外側に形成される第1冷却媒体室と、
    前記第1冷却媒体室と前記ハウジングの下部外周壁との間に設けられる第2冷却媒体室と、
    前記第1冷却媒体室と第2冷却媒体室とを仕切り、かつ、前記冷却媒体排出路から前記第1冷却媒体室に流入した冷却媒体を第2冷却媒体室に流入させる流通路を備える隔壁部材と、
    前記第2冷却媒体室と前記ハウジングの外部とを連通する連通路と、
    を備えることを特徴とする回転電機の冷却構造。
  2. 前記第2冷却媒体室は、前記ハウジングの下部外周壁から垂下する壁部を隔てて前記第1冷却媒体室の内側に形成され、前記壁部の下端に前記隔壁部材を取り付けることで前記第2冷却媒体室が形成されることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の冷却構造。
  3. 前記ハウジングは、前記ステータが内周面に取り付けられる外周壁の内部に、冷却媒体が供給される冷却媒体流路が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の冷却構造。
  4. 前記ハウジングの下部外周壁の外側に、前記第2冷却媒体室に向けて突出して冷却媒体を冷却する冷却用突起が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の回転電機の冷却構造。
  5. 前記ハウジングは、
    前記ステータを内周面に備えて、軸方向両端が開放するハウジング本体と、
    前記ハウジング本体の軸方向両端の開放部に取り付けられて該開放部を閉塞し、前記ロータを回転可能に支持する一対のカバーと、を備え、
    前記一対のカバーに、前記冷却媒体排出路が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回転電機の冷却構造。
  6. 前記隔壁部材は、前記冷却媒体排出路から前記第1冷却媒体室に流入した冷却媒体を、前記第2冷却媒体室に向けて通過させて濾過する濾過部材で構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の回転電機の冷却構造。
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