JP6164179B2 - 電動モータの冷却構造およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、電動モータの冷却構造およびその製造方法に関する。
電動機を駆動源とする車両や建設用機械は、電動機を冷却媒体によって冷却する冷却構造を備えている。特許文献1には、そのような冷却構造の一例が開示されている。
特許文献1に記載の建設機械の駆動装置100は、図24に示されるように、ケーシング冷却通路101と、連結部冷却通路102とを備えている。
ケーシング冷却通路101は、電動機ケーシング103の周壁104の厚み内に形成された冷却媒体の通路である。ケーシング冷却通路101は、周壁104の周方向の複数箇所で上端部から下端部までに亘って上下方向に延びる縦通路105と、縦通路105同士を周方向に接続する接続通路(図示略)とからなる。ケーシング冷却通路101に冷却媒体が流れることにより、周壁104が冷却される。
連結部冷却通路102は、電動機ケーシング103の一端に設けられた板状の連結部107の厚み内に形成された冷却媒体の通路である。連結部107は、電動機109と、電動機109の下方に配置される減速機(図示略)の間に介在する。連結部冷却通路102は、扇形をなす4つの面状通路が連絡通路によって接続された構造である。
連結部冷却通路102の外周側の端部に、連通路108が連結部上面側に開口する縦穴として設けられている。連通路108は、連結部冷却通路102に対して直角をなす方向に延びている。この連通路108が、ケーシング冷却通路101の縦通路105の下端部に連通している。連結部冷却通路102に冷却媒体が流れることにより、連結部107が冷却される。
特許文献1に記載の駆動装置100によれば、連結部冷却通路102に冷却媒体を流すことによって連結部107を冷却し、減速機から電動機109への入熱を抑制することができる。
特開2013−240126号公報
ところで、特許文献1における電動機ケーシング103と連結部107とは、別体に成形される。連結部107は、その連通路108が連結部冷却通路102に対して直角方向に延びているため、ダイキャスト成形によって成形することは困難である。従って、連結部107は、鋳物の形状に制約が少ない砂型鋳造で成形されると考えられる。
しかしながら、砂型鋳造は、ダイキャスト成形(金型鋳造)と比べて量産性に劣るため、大ロット生産を行う場合にはコスト高になることが否めない。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、高い冷却性と高い量産性を兼ね備えた電動モータの冷却構造およびその製造に適した製造方法の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、ロータおよびステータを有するモータ本体と、前記モータ本体を包囲する筒状の周壁部および当該周壁部の一端から径方向内側に延びる端壁部を含むとともに前記周壁部と前記端壁部が同一材料により一体成形されてなるケーシングと、前記ケーシングの前記端壁部の外面に取り付けられるカバー部材とを備え、前記ケーシングは、前記周壁部の厚み内に形成されるとともに冷却媒体が流れる周壁冷却流路と、前記端壁部に形成されて前記周壁冷却流路に連通する端壁冷却流路とを含み、前記端壁冷却流路は、前記端壁部の外面に形成された凹部が前記カバー部材に覆われることにより、前記凹部の内壁面と前記カバー部材の壁面とにより形成され、前記周壁冷却流路は、その途中部分に、開口部が形成された仕切壁を備えていることを特徴とする、電動モータの冷却構造を提供する。
本発明によれば、ケーシングの端壁部にカバー部材を取り付けることにより、端壁部の外面に形成された凹部の内壁面とカバー部材の壁面とが協同して、端壁冷却部が形成される。つまり、端壁部の外面に形成された凹部をカバー部材で施蓋することにより端壁部に端壁冷却流路が形成されるので、ケーシングをダイキャスト成形で作製することができる。周壁冷却流路および端壁冷却流路に冷却媒体を流すことによって、ケーシングの周壁部および端壁部を冷却することができるので、高い冷却性と高い量産性を兼ね備えた電動モータの冷却構造を提供することができる。
また、周壁冷却流路が、端壁部と一体成形された周壁部に形成されているので、端壁部とは別体に成形された周壁部に周壁冷却流路を形成する場合(図24参照)と比べて、周壁部の肉厚を薄くすることができる。つまり、端壁部と周壁部を別体に成形している場合には、端壁部と周壁部の間にシール面を確保するために周壁部の肉厚を大きく(厚く)する必要があるが、端壁部と周壁部が一体成形されていれば、端壁部と周壁部の間にシール面を確保する必要がないため、周壁部の内周面と周壁冷却流路の間の肉厚(周壁部の周壁冷却流路よりも内側の肉厚)を薄くすることができ、これにより周壁冷却流路内の冷却媒体に効率よく熱を伝えることができるとともに、上記内側の肉厚を薄くできる分、周壁部の全体の肉厚も薄くすることができ、ケーシング内の熱を周壁部を介して効率よく放熱することができ、冷却性を高めることができる。
本発明においては、前記カバー部材は、前記端壁部の外面および前記周壁部の前記一端を覆っており、前記周壁部に、前記カバー部材が取り付けられるボス部が設けられることが好ましい。
この構成によれば、ボス部が周壁部に設けられるので、ボス部に対してカバー部材をボルト接合する場合に、端壁部に形成される端壁冷却流路の深さを浅くすることができる。つまり、ボルトが接合されるボス部を周壁部に設けることにより、ボルトの長さに関係なく端壁冷却流路の深さを設定することができ、端壁冷却流路を浅く形成することができる。端壁冷却流路を浅く形成すれば、端壁冷却流路を流れる冷却媒体の流速を大きくすることができ、冷却効率を高めることができる。
本発明においては、前記端壁部の外面に、前記カバー部材が取り付けられるボス部が突設され、前記ボス部は、前記周壁部よりも内側に配置されることが好ましい。
この構成によれば、ボス部が周壁部よりも内側に配置されるので、周壁冷却流路が周方向において複数の流路に区画されている場合に、周方向に隣り合う流路同士の間隔がボス部から影響を受けずに済み、周方向に隣り合う流路同士の間隔を狭めることができる。
本発明においては、前記端壁冷却流路は、前記端壁部の外面において径方向に延設された複数の区画壁によって周方向に並ぶ複数の冷却部に区画され、前記周壁冷却流路は、前記冷却部に冷却媒体を導入する導入流路と、前記冷却部から冷却媒体を排出する排出流路とを有し、各前記冷却部は、前記導入流路および前記排出流路と連通していることが好ましい。
この構成によれば、端壁冷却流路が、複数の区画壁によって周方向に並ぶ複数の冷却部に区画されているため、導入流路から導入された冷却媒体が区画壁によってガイドされつつ冷却部の隅々まで流れ、排出流路から排出される。従って、冷却効率を高めることができる。
本発明においては、前記周壁冷却流路は、前記導入流路と前記排出流路を前記冷却部とは反対側の端部で互いに連結する周方向流路を有し、前記導入流路、前記冷却部、前記排出流路、および前記周方向流路により、前記周壁部と前記端壁部の間で往復するジグザグ状の流路が形成されることが好ましい。
この構成によれば、導入流路、冷却部、排出流路、および周方向流路により、周壁部と端壁部の間で往復するジグザグ状の流路が形成される。従って、周壁部と端壁部を万遍なく冷却することができる。
本発明においては、前記ボス部は、前記区画壁に形成された第1ボス部を含むことが好ましい。
この構成によれば、第1ボス部が区画壁に形成されているので、第1ボス部が冷却媒体の流れを妨げるのを防止することができ、冷却効率をさらに高めることができる。
本発明においては、前記ボス部は、隣り合う前記区画壁の間に設けられた第2ボス部を含み、前記第2ボス部は、前記導入流路と前記排出流路とを結ぶ直線上に配置されることが好ましい。
この構成によれば、第2ボス部が導入流路と排出流路とを結ぶ直線上に配置されているので、導入流路から導入された冷却媒体が、排出流路へ直線的な経路で流れ込むのを第2ボス部で阻止することができる。これにより、冷却媒体を冷却部の隅々まで淀みなく流すことができ、冷却効率を高めることができる。
本発明においては、前記ボス部は、隣り合う前記区画壁の間に設けられた第2ボス部を含み、前記第2ボス部から前記導入流路と前記排出流路の間へ延びるガイド壁が設けられ、前記導入流路と前記排出流路は、前記第2ボス部および前記ガイド壁を介して互いに反対側に位置することが好ましい。
この構成によれば、導入流路と排出流路が、第2ボス部およびガイド壁を介して互いに反対側に位置する。従って、導入流路から導入された冷却媒体は、第2ボス部およびガイド壁をガイドにして冷却部の隅々まで淀みなく流れる。その結果、冷却効率をさらに高めることができる。
本発明においては、前記ガイド壁の前記カバー部材側の端部に、当該ガイド壁を挟む前記導入流路側の空間と前記排出流路側の空間を連通させる切欠部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、導入流路から導入された冷却媒体は、ガイド壁に形成された切欠部を通じて流れ、排出流路から排出される。従って、端壁冷却流路の外周部に空気が溜まっている場合には、その空気は冷却媒体と一緒に切欠部を通じて流れ、排出流路から排出される。従って、冷却効率をさらに高めることができる。
本発明は、請求項1に記載の電動モータの冷却構造の製造方法であって、前記ケーシングの前記端壁部側を成形する第1金型と、当該第1金型と対をなすとともに前記ケーシングの前記端壁部とは反対側を成形する第2金型とを備えるダイキャスト金型を用いて、前記ケーシングをダイキャスト成形するダイキャスト成形工程を備え、前記周壁冷却流路の前記第1金型によって成形される部分と、前記周壁冷却流路の前記第2金型によって成形される部分の境界は、前記端壁部よりも前記周壁部の前記端壁部とは反対側の端部に近い位置に設定され、前記ダイキャスト成形工程において前記境界に仕切壁を形成し、前記ダイキャスト成形工程の後に、前記仕切壁を穴明け加工することにより、前記周壁冷却流路の前記第1金型によって成形される部分と前記第2金型によって成形される部分を連通させる穴明け工程を備えることを特徴とする製造方法を提供する。
本発明によれば、ケーシングの端壁部側を成形する第1金型およびケーシングの端壁部とは反対側を成形する第2金型を用いて、ケーシングをダイキャスト成形する。ケーシングの端壁部側とケーシングの端壁部とは反対側とを別々の金型によって成形することで、周壁部の厚肉のうち、周壁冷却流路と周壁内周面との間の肉厚を、周壁部の端壁部側で薄く、周壁部の端壁部とは反対側で厚く形成することができる。そして、周壁冷却流路の第1金型によって成形される部分と、第2金型によって成形される部分の境界は、端壁部よりも周壁部の端壁部とは反対側の端部に近い位置に設定される。従って、周壁部の端壁部側の薄肉部を、周壁部の端壁部とは反対側の厚肉部よりも長く形成することができる。その結果、電動モータが発する熱を、長い薄肉部を介して周壁冷却流路内の冷却媒体に効率よく伝えることができ、冷却効率を高めることができる。
また、ダイキャスト成形により、周壁冷却流路の第1金型によって成形される部分と第2金型で成形される部分の境界に仕切壁を形成する。そして、仕切壁を穴明け加工して周壁冷却流路の第1金型によって成形される部分と第2金型によって成形される部分を連通させるので、上記境界にバリが発生するのを防止することができる。つまり、ダイキャスト成形によって上記境界に仕切壁を形成しない場合には、当該境界において金型同士が接触するため、脱型した後にその接触箇所にバリが発生する可能性があるが、本構成によればそのようなバリの発生を防ぐことができる。
以上説明したように、本発明によれば、高い冷却性と高い量産性を兼ね備えた電動モータの冷却構造およびその製造に適した製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る冷却構造を備えた電動モータを示す斜視図である。 図1に示される電動モータの分解斜視図である。 図1に示される電動モータのA−A線断面図である。 図2におけるB方向矢視図である。 図2に示されるケーシングをエンドカバー側から見た図である(ケーシングからエンドカバーを取り外した状態)。 図4におけるD−D線断面図である。 本発明の実施形態における周壁冷却流路および端壁冷却流路を示す斜視図である。 端壁冷却流路における冷却媒体の流れを示す図である。 端壁部にボス部を形成しない場合の、端壁冷却流路における冷却媒体の流れを示す図である。 周壁冷却流路に形成した仕切壁を穴明け加工する前の状態を示す正面図である。 周壁冷却流路に形成した仕切壁を穴明け加工する前の状態を示す背面図である。 周壁冷却流路に形成した仕切壁を穴明け加工する前の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る冷却構造を備えた電動モータを示す斜視図である。 図13に示される電動モータの分解斜視図である。 図13に示される電動モータのA−A線断面図である。 図14におけるB方向矢視図である。 図14におけるC方向矢視図である。 本発明の実施形態における周壁冷却流路および端壁冷却流路を示す斜視図である。 端壁冷却流路における冷却媒体の流れを示す図である。 端壁部にボス部を形成しない場合の、端壁冷却流路における冷却媒体の流れを示す図である。 周壁冷却流路に形成した仕切壁を穴明け加工する前の状態を示す正面図である。 周壁冷却流路に形成した仕切壁を穴明け加工する前の状態を示す背面図である。 本発明の第2実施形態に係る冷却構造の変形例を示す断面図である。 特許文献1に記載の技術を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜9を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る電動モータの冷却構造は、図1〜3に示される電動モータ1Aに設けられる。
電動モータ1A(以下、「モータ1A」と称する)は、ラジアルギャップ型のモータである。モータ1Aは、ステータ7およびロータ8(図3参照)を有するモータ本体23と、モータ本体23を収容するモータハウジング2Aとを備える。
モータハウジング2Aは、図3に示されるように、モータ本体23を包囲する筒状の周壁部19および周壁部19の一端から径方向内側に延びる端壁部3Aを有するケーシング5Aと、ケーシング5Aの開口部4を塞ぐエンドカバー6と、周壁部19の一端および端壁部3Aの外面を覆うように周壁部19の一端および端壁部3Aに取り付けられるカバー部材24Aとを含む。
以下、モータ1Aの各構成要素について詳細に説明する。
<モータ本体23について>
ステータ7は、円筒状に形成されたヨーク9と、ヨーク9の内周面から回転中心に向けて突出する複数個のティース部(図示せず)とを有し、このティース部にコイル10が巻掛けられるように構成されている。ステータ7は、ケーシング5Aの内周面に保持される。
ロータ8は、モータ1Aの出力軸であるシャフト(ロータ回転軸)11と、シャフト11の外周に形成されるヨーク12と、ヨーク12の外周に配設される複数の永久磁石13とを有している。
シャフト11は、ケーシング5Aの端壁部3Aの中央に形成された軸挿通孔14およびエンドカバー6の中央に形成された軸挿通孔15に、それぞれ、軸受16,17を介して回転自在に支持されている。
シャフト11の一端部が、端壁部3Aの軸挿通孔14から突出している。その突出部分の自由端には、モータ1Aの駆動力をトランスアクスル(図示せず)に伝達するギア18が形成されている。
<モータハウジング2Aについて>
図3に示されるように、ケーシング5Aは、円筒状の周壁部19と、周壁部19の一端から径方向内側に延びる円板状の端壁部3Aとを有する。周壁部19と端壁部3Aは、同一の金属材料により一体成形される。ケーシング5Aの成形方法としては、ダイキャスト成形法が用いられる。
図3〜7に示されるように、周壁部19の厚み内には、冷却水などの冷却媒体が流れる周壁冷却流路20が形成される。周壁冷却流路20は、周壁部19の軸方向に延びる複数の軸方向流路20a(図4〜7参照)と、隣り合う軸方向流路20a同士をエンドカバー6側端部において周方向に連結する周方向流路20b(図5,7参照)とを有する。周方向流路20bの流側に位置する軸方向流路20aは、後述の端壁冷却流路28Aから冷却媒体を排出する排出流路である(冷却媒体の流れを示す図7の矢印を参照)。周方向流路20bの流側に位置する軸方向流路20aは、端壁冷却流路28Aに冷却媒体を導入する導入流路である(図7の矢印を参照)。導入流路と排出流路は、端壁部3Aの周方向において交互に配置される。
排出流路(軸方向流路20a)における、端壁部3Aよりもエンドカバー6に近い位置には、排出流路を端壁部3A側とエンドカバー6側の2つの空間に仕切る仕切壁30(図6参照)が形成されている。仕切壁30には、貫通孔である排出ポート27が形成されている。この排出ポート27を通じて、排出流路は、端壁部3A側の空間とエンドカバー6側の空間が連通している。
導入流路(軸方向流路20a)における、端壁部3Aよりもエンドカバー6に近い位置には、導入流路を端壁部3A側とエンドカバー6側の2つの空間に仕切る仕切壁が形成されている。この仕切壁には、貫通孔である導入ポート26が形成されている。この導入ポート26を通じて、導入流路は、端壁部3A側の空間とエンドカバー6側の空間が連通している。
図4,5,7に示される例では、10個の軸方向流路20aと、4個の周方向流路20bとが、それぞれ周壁部19の周方向に並んで設けられている。10個の軸方向流路20aのうち、最も上流側に位置する軸方向流路20aに、冷却媒体供給管21が接続されている(図7参照)。また、最も下流側に位置する軸方向流路20aに、冷却媒体排出管22が接続されている(図7参照)。
図2,3に示されるように、端壁部3Aの外面には、軸方向流路20aと連通する凹部38Aが形成される。凹部38Aは、軸挿通孔14の周囲にリング状に形成される。カバー部材24Aが周壁部19の一端および端壁部3Aの外面に取り付けられることにより、凹部38Aの内壁面とカバー部材24Aの壁面とが協同して、端壁部3Aに端壁冷却流路28Aを形成する。
端壁冷却流路28Aは、複数の区画壁29Aによって、周方向に並ぶ複数の冷却部31Aに区画される。区画壁29Aは、周壁部19の厚み内において軸方向に延びるとともに端壁部3Aの外面において径方向に延びている。複数の区画壁29Aは、互いに一定の間隔をあけて放射状に配置されている。区画壁29Aの外周側部分は、後述の第1ボス部32Aaと一体となっており、周方向に互いに隣り合う軸方向流路20aの間を仕切っている。図4に示される例では、5個の区画壁29Aが設けられ、これら区画壁29Aによって5個の冷却部31Aが形成されている。5個の冷却部31Aは、端壁部3Aの周方向に並んでいる。
図4に示されるように、各冷却部31Aの外周部分は、導入流路としての軸方向流路20aおよび排出流路としての軸方向流路20aと連通している。各軸方向流路20aの一端は、カバー部材24Aによって覆われる。
周壁部19の一端および端壁部3Aの外面には、カバー部材24Aが取り付けられるボス部32Aが突設されている。ボス部32Aは、半円柱状をなしており、先端に雌ねじ部33が形成されている。この雌ネジ部33が、図1,2に示される雄ネジ25と螺合することにより、端壁部3Aの外面にカバー部材24Aを取り付けることができる。
ボス部32Aは、第1ボス部32Aaと、第2ボス部32Abと、第3ボス部32Acとを有する。
第1ボス部32Aaは、その半円状部分が径方向内側を向くように周壁部19の厚み内に設けられており(図3参照)、周方向に隣り合う軸方向流路20aの間を仕切るように、軸方向に延びている。第1ボス部32Aaは、区画壁29Aの外側端部と重複している(図2,4参照)。
第2ボス部32Abは、その半円状部分が径方向内側を向くように周壁部19の厚み内に設けられるとともに、隣り合う区画壁29Aの間に位置している。各冷却部31A毎に、導入流路としての軸方向流路20aと、排出流路としての軸方向流路20aは、第2ボス部32Abを介して互いに反対側に位置する。より具体的には、各冷却部31A毎に、第2ボス部32Abは、導入流路としての軸方向流路20aと、排出流路としての軸方向流路20aとを結ぶ直線上に配置される(図2,4参照)。
第3ボス部32Acは、端壁部3Aの外面において区画壁29Aの内側端部同士を連結する連結壁39に一体に形成されている(図2,4参照)。
カバー部材24Aは、正面視でリング状をなす板状部材である(図1,2参照)。カバー部材24Aには、その周方向に沿って複数のネジ挿通孔36が形成されている。雄ネジ25をネジ挿通孔36に通し、雄ネジ25を第1ボス部32Aa、第2ボス部32Ab、および第3ボス部32Acの雌ネジ33に螺合させることにより、カバー部材24を周壁部19の一端および端壁部3の外面に取り付けることができる。カバー部材24Aを周壁部19の一端および端壁部3Aの外面に取り付けることにより、軸方向流路20aの一端が施蓋されるとともに、凹部38Aが施蓋されて端壁冷却流路28Aが形成される。
図7に示されるように、導入流路(軸方向流路20a)、冷却部31A、排出流路(軸方向流路20a)、および周方向流路20bにより、周壁部19と端壁部3Aの間で往復するジグザグ状の流路が形成される。
次に、本実施形態における冷却媒体の流れについて説明する。
図1に示されるように、ケーシング5にカバー部材24およびエンドカバー6を取り付けた状態において、モータ本体23に通電してロータ8を回転させる。そして、冷却媒体供給管21に低温の冷却媒体を供給する。
冷却媒体供給管21に供給された冷却媒体は、図7に示されるように、軸方向流路20a(導入流路)、冷却部31、軸方向流路20a(排出流路)、周方向流路20b、軸方向流路20a(導入流路)、・・・を順次流れ(ジグザグ状の流路を流れ)、冷却媒体排出管22から排出される。図7における矢印および図8における白抜き矢印は、冷却媒体のおよその流れを示している。
冷却媒体は、冷却媒体供給管21に供給されてから冷却媒体排出管22から排出されるまでの間に、モータ本体23からの熱で加熱されたケーシング5Aおよびカバー部材24Aを冷却し、これによってモータ本体23を冷却する。
次に、本実施形態に係る冷却構造の製造方法について、図2,6,10〜12を参照しつつ説明する。
この製造方法は、ダイキャスト成形工程と、穴明け工程と、組み立て工程とを備える。
ダイキャスト成形工程では、ケーシング5Aの端壁部3A側を成形する第1金型(図示せず)と、第1金型と対をなすとともにケーシング5Aのエンドカバー6側を成形する第2金型(図示せず)とを備えるダイキャスト金型を用いて、ケーシング5Aのダイキャスト成形を行う。
軸方向流路20aの第1金型によって成形される部分と、軸方向流路20aの第2金型によって成形される部分の境界(図12参照)は、ケーシング5Aの端壁部3Aよりもエンドカバー6に近い位置に設定される。ダイキャスト成形工程では、その境界に仕切壁30(図12参照)を形成する。ダイキャスト成形の時点では、図10〜12に示されるように、仕切壁30には導入ポート26および排出ポート27が形成されていない。
エンドカバー6およびカバー部材24Aについては、通常の金型を用いてダイキャスト成形を行う。
次に、穴明け工程では、仕切壁30をドリル工具によって穴明け加工して、導入ポート26および排出ポート27を形成する(図6参照)。これにより、軸方向流路20aの第1金型によって成形される部分と、軸方向流路20aの第2金型によって成形される部分とが連通する。
次に、組み立て工程では、ケーシング5Aの周壁部19の一端および端壁部3Aの外面にカバー部材24Aを取り付けるとともに、ケーシング5Aの開口部4を塞ぐようにエンドカバー6を取り付ける。これにより、本実施形態に係る冷却構造が完成する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ケーシング5Aの周壁部19の一端および端壁部3Aにカバー部材24Aを取り付けることにより、端壁部3の外面に形成された凹部38Aの内壁面とカバー部材24Aの壁面とが協同して、端壁部3Aに端壁冷却流路28Aを形成する。つまり、端壁部3Aの外面に形成された凹部38Aをカバー部材24Aで施蓋することにより端壁部3Aに端壁冷却流路28A(図3参照)が形成されるので、ケーシング5Aをダイキャスト成形(金型鋳造)で作製することができる。周壁冷却流路20および端壁冷却流路28Aに冷却媒体を流すことによって、ケーシング5Aの周壁部19および端壁部3Aを冷却することができるため、高い冷却性と高い量産性を兼ね備えた電動モータ1Aの冷却構造を提供することができる。
また、周壁冷却流路20が、端壁部3Aと一体成形された周壁部19に形成されているので、図24に示されるように端壁部(連結部107)とは別体に成形された周壁部(周壁104)に周壁冷却流路(縦通路105)を形成する場合と比べて、周壁部の肉厚を薄くすることができる。つまり、端壁部と周壁部を別体に成形している場合には、端壁部と周壁部の間にシール面を確保するために周壁部の肉厚を大きく(厚く)する必要があるが、本実施形態のように端壁部3Aと周壁部19が一体成形されていれば、端壁部3Aと周壁部19の間にシール面を確保する必要がないため、周壁部19の内周面と周壁冷却流路20の間の肉厚t1,t2(周壁部19の周壁冷却流路20よりも内側の肉厚t1,t2)を薄くすることができ、これにより周壁冷却流路20内の冷却媒体に効率よく熱を伝えることができるとともに、内側の肉厚t1,t2を薄くできる分、周壁部19の全体の肉厚も薄くすることができ、ケーシング5A内の熱を周壁部19を介して効率よく放熱することができ、冷却性を高めることができる。
また、ボス部32Aが周壁部19の厚み内に設けられるので、端壁部3Aに形成される端壁冷却流路28Aの深さを浅くすることができる。つまり、ボルト25が螺合されるボス部32Aを周壁部19の厚み内に設けることにより、ボルト25の長さに関係なく端壁冷却流路28Aの深さを設定することができ、端壁冷却流路28Aを浅く形成することができる。端壁冷却流路28Aを浅く形成すれば、端壁冷却流路28Aを流れる冷却媒体の流速を大きくすることができ、冷却効率を高めることができる。
また、端壁冷却流路28Aが、複数の区画壁29Aによって複数の冷却部31Aに区画されているため、導入流路(軸方向流路20a)から導入された冷却媒体が区画壁29Aによってガイドされつつ冷却部31Aの隅々まで淀みなく流れ、排出流路(軸方向流路20a)から排出される。従って、冷却効率を高めることができる。
また、導入流路(軸方向流路20a)、冷却部31A、排出流路(軸方向流路20a)、および周方向流路20bにより、周壁部19と端壁部3Aの間で往復するジグザグ状の流路が形成されるので、周壁部19と端壁部3Aを万遍なく冷却することができる。
また、第1ボス部32Aaが区画壁29Aに形成されているので、第1ボス部32Aaが冷却媒体の流れを妨げるのを防止することができ、冷却効率をさらに高めることができる。
また、第2ボス部32Abが導入流路と排出流路とを結ぶ直線上に配置されているので、導入流路から導入された冷却媒体が排出流路へ直線的な経路で流れ込むのを第2ボス部32Abで阻止することができる。これにより、冷却媒体を冷却部31Aの隅々まで淀みなく流すことができ、冷却効率を高めることができる。
第2ボス部32Abが設けられない場合には、図9の白抜きの太い矢印に示されるように、冷却媒体の多くが導入流路(軸方向流路20a)から排出流路(軸方向流路20a)へ直線的に流れるため、冷却部31Aの径方向内側を経由した流れ(図9の白抜きの細い矢印)が悪くなり、冷却効率が低下する可能性がある。
また、ケーシング5Aの端壁部3A側とエンドカバー6側とを別々の金型によって成形することで、図3に示されるように、軸方向流路20aと周壁部19の内周面との間の肉厚を、周壁部19の端壁部3A側で薄く(肉厚t1)、エンドカバー6側で厚く(肉厚t2)形成することができる。そして、周軸方向流路20aの第1金型によって成形される部分と、第2金型によって成形される部分の境界は、端壁部3Aよりもエンドカバー6に近い位置に設定される。従って、周壁部19の端壁部3A側の薄肉部を、周壁部19のエンドカバー6側の厚肉部よりも長く形成することができる。その結果、モータ1Aが発する熱を、長い薄肉部を介して軸方向流路20a内の冷却媒体に効率よく伝えることができ、冷却効率を高めることができる。また、軸方向流路20aと周壁部19の内周面との間の肉厚は、エンドカバー6側で厚くなっているので、その厚肉部の端壁19a(図3参照)とエンドカバー6との間で高いシール性を発揮することができる。
また、軸方向流路20aの第1金型によって成形される部分と第2金型で成形される部分の境界に仕切壁30を形成した後、その仕切壁30を穴明け加工して導入ポート26および排出ポート27を形成するので、その境界にバリが発生するのを防止することができる。つまり、ダイキャスト成形の際に仕切壁30を形成しない場合には、境界において金型同士が接触するため、脱型した後にその接触箇所にバリが発生する可能性があるが、本実施形態によればそのようなバリの発生を防ぐことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図13〜23を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付してその説明を省略または簡略化する。
本実施形態に係る電動モータの冷却構造は、図13〜15に示される電動モータ1に設けられる。
電動モータ1(以下、「モータ1」と称する)のモータハウジング2は、図15に示されるように、周壁部19および周壁部19の一端から径方向内側に延びる端壁部3を有するケーシング5と、ケーシング5の開口部4を塞ぐエンドカバー6と、端壁部3の外面に取り付けられるカバー部材24とを含む。
端壁部3の外面には、カバー部材24が取り付けられるボス部32が突設されている。ボス部32は、円柱状をなしており、先端に雄ネジ25と螺合する雌ねじ部33が形成されている。
ボス部32は、第1ボス部32aと、第2ボス部32bとを有する。
第1ボス部32aは、端壁部3の外面において、区画壁29と一体成形されている(図14,16参照)。第1ボス部32aは、周壁部19よりも内側に配置される(図14参照)。第1ボス部32aは、その直径部分が区画壁29と重複している。第1ボス部32aの直径部分を挟む両側部分が冷却部31内に膨出している。
第2ボス部32bは、隣り合う区画壁29の間に設けられている。第2ボス部32bは、周壁部19よりも内側に配置される(図14,15参照)。また、第2ボス部32bの側面から導入流路(軸方向流路20a)と排出流路(軸方向流路20a)の間へ延びるとともに、導入流路と排出流路の間を仕切るガイド壁34(図14,16参照)が設けられている。
導入流路としての軸方向流路20aと排出流路としての軸方向流路20aは、第2ボス部32bおよびガイド壁34を介して互いに反対側に位置する。
ガイド壁34のカバー部材24側の端部には、切欠部35(図14,16参照)が形成されている。切欠部35は、冷却部31における導入流路側の空間と、排出流路側の空間とを連通させる。
カバー部材24は、正面視でリング状をなす板状部材である(図13,14参照)。カバー部材24には、その周方向に沿って複数のネジ挿通孔36が形成されている。雄ネジ25をネジ挿通孔36に通し、雄ネジ25を第1ボス部32aおよび第2ボス部32bの雌ネジ33に螺合させることにより、カバー部材24を端壁部3の外面に取り付けることができる。カバー部材24を端壁部3の外面に取り付けることにより、軸方向流路20aの一端が施蓋されるとともに、凹部38が施蓋されて端壁冷却流路28が形成される。
図18に示されるように、導入流路(軸方向流路20a)、冷却部31、前記排出流路(軸方向流路20a)、および周方向流路20bにより、周壁部19と端壁部3の間で往復するジグザグ状の流路が形成される。
冷却媒体供給管21に供給された冷却媒体は、図18に示されるように、軸方向流路20a(導入流路)、冷却部31、軸方向流路20a(排出流路)、周方向流路20b、軸方向流路20a(導入流路)、・・・を順次流れ(ジグザグ状の流路を流れ)、冷却媒体排出管22から排出される。図18における矢印および図19における白抜き矢印は、冷却媒体のおよその流れを示している。
本実施形態によれば、第1ボス部32aおよび第2ボス部32bが周壁部19よりも内側に配置されるので、周方向に隣り合う周壁冷却流路20同士の間隔が第1ボス部32aおよび第2ボス部32bから影響を受けずに済み、周方向に隣り合う周壁冷却流路20同士の間隔を狭めることができる(第1ボス部32aおよび第2ボス部32bの直径よりも小さい間隔に設定することが可能)。これにより、周壁冷却流路20同士の間隔を狭めたい場合に、それに対応することができる。
また、ガイド壁34が設けられているため、導入流路から導入された冷却媒体は、第2ボス部32bおよびガイド壁34をガイドにして冷却部31の隅々まで流れることができる。従って、冷却効率を高めることができる。
第2ボス部32bおよびガイド壁34が設けられない場合には、図20の白抜き矢印に示されるように、冷却媒体が第2ボス部32bおよびガイド壁34によってガイドされない。このため、冷却部31の径方向内側(図20の破線で囲む領域)において、冷却媒体の流れが悪くなり、冷却効率が低下する可能性がある。
また、導入流路から導入された冷却媒体は、ガイド壁34に形成された切欠部35を通じて流れ(図19参照)、排出流路から排出される。従って、導入流路付近に空気が溜まっている場合には、その空気は冷却媒体と一緒に切欠部35を通じて流れ、排出流路から排出される。従って、冷却効率をさらに高めることができる。
次に、本実施形態に係る冷却構造の製造方法について説明する。
本実施形態に係る冷却構造の製造方法は、ダイキャスト成形工程と、穴明け工程と、組み立て工程とを備える。
ダイキャスト成形工程では、ケーシング5の端壁部3側(図21参照)を成形する第1金型(図示せず)と、第1金型と対をなすとともにケーシング5のエンドカバー6側(図22参照)を成形する第2金型(図示せず)とを備えるダイキャスト金型を用いて、ケーシング5のダイキャスト成形を行う。
穴明け工程では、第1実施形態と同様、導入ポート26および排出ポート27が形成される(図16,17参照)。
組み立て工程についても、第1実施形態の場合と同様である。
なお、上記各実施形態では、エンドカバー6には冷却流路が形成されていないが、図23に示されるように、エンドカバー6Aにエンドカバー冷却流路37を形成してもよい。エンドカバー冷却流路37は、エンドカバー6Aの径方向に沿って広がる径方向部37aと、径方向部3aの外周部からエンドカバー6Aの軸方向に延びる軸方向部37bとを有している。軸方向部37bは、軸方向流路20aと連通する。軸方向部37bは、径方向部37aに対して直角をなしている。従って、エンドカバー冷却流路37をダイキャスト成形によって形成することは難しい。このため、エンドカバー6Aは、砂型鋳造で成形すればよい。
1,1A 電動モータ
2,2A モータハウジング
3,3A 端壁部
4 開口部
5,5A ケーシング
6 エンドカバー
7 ステータ
8 ロータ
9 ステータのヨーク
10 コイル
11 シャフト(ロータ回転軸)
12 ロータのヨーク
13 永久磁石
14 端壁部の軸挿通孔
15 エンドカバーの軸挿通孔
16 端壁部の軸受
17 エンドカバーの軸受
18 ギア
19 周壁部
20 周壁冷却流路
20a 軸方向流路
20b 周方向流路
21 冷却媒体供給管
22 冷却媒体排出管
23 モータ本体
24 カバー部材
25 雄ネジ
26 導入ポート
27 排出ポート
28,28A 端壁冷却流路
29,29A 区画壁
30 仕切壁
31,31A 冷却部
32,32A ボス部
32a,32Aa 第1ボス部
32b,32Ab 第2ボス部
32Ac 第3ボス部
33 雌ネジ部
34 ガイド壁
35 切欠部
36 ネジ挿通孔
37 エンドカバー冷却流路
37a 径方向部
37b 軸方向部
38,38A 凹部
39 連結壁

Claims (10)

  1. ロータおよびステータを有するモータ本体と、
    前記モータ本体を包囲する筒状の周壁部および当該周壁部の一端から径方向内側に延びる端壁部を含むとともに前記周壁部と前記端壁部が同一材料により一体成形されてなるケーシングと、
    前記ケーシングの前記端壁部の外面に取り付けられるカバー部材とを備え、
    前記ケーシングは、前記周壁部の厚み内に形成されるとともに冷却媒体が流れる周壁冷却流路と、前記端壁部に形成されて前記周壁冷却流路に連通する端壁冷却流路とを含み、
    前記端壁冷却流路は、前記端壁部の外面に形成された凹部が前記カバー部材に覆われることにより、前記凹部の内壁面と前記カバー部材の壁面とにより形成され
    前記周壁冷却流路は、その途中部分に、開口部が形成された仕切壁を備えていることを特徴とする、電動モータの冷却構造。
  2. 前記カバー部材は、前記端壁部の外面および前記周壁部の前記一端を覆っており、
    前記周壁部に、前記カバー部材が取り付けられるボス部が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の電動モータの冷却構造。
  3. 前記端壁部の外面に、前記カバー部材が取り付けられるボス部が突設され、
    前記ボス部は、前記周壁部よりも内側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の電動モータの冷却構造。
  4. 前記端壁冷却流路は、前記端壁部の外面において径方向に延設された複数の区画壁によって周方向に並ぶ複数の冷却部に区画され、
    前記周壁冷却流路は、前記冷却部に冷却媒体を導入する導入流路と、前記冷却部から冷却媒体を排出する排出流路とを有し、
    各前記冷却部は、前記導入流路および前記排出流路と連通していることを特徴とする、請求項2または3に記載の電動モータの冷却構造。
  5. 前記周壁冷却流路は、前記導入流路と前記排出流路を前記冷却部とは反対側の端部で互いに連結する周方向流路を有し、
    前記導入流路、前記冷却部、前記排出流路、および前記周方向流路により、前記周壁部と前記端壁部の間で往復するジグザグ状の流路が形成されることを特徴とする、請求項4に記載の電動モータの冷却構造。
  6. 前記ボス部は、前記区画壁に形成された第1ボス部を含むことを特徴とする、請求項4または5に記載の電動モータの冷却構造。
  7. 前記ボス部は、隣り合う前記区画壁の間に設けられた第2ボス部を含み、
    前記第2ボス部は、前記導入流路と前記排出流路とを結ぶ直線上に配置されることを特徴とする、請求項4乃至6のいずれかに記載の電動モータの冷却構造。
  8. 前記ボス部は、隣り合う前記区画壁の間に設けられた第2ボス部を含み、
    前記第2ボス部から前記導入流路と前記排出流路の間へ延びるガイド壁が設けられ、
    前記導入流路と前記排出流路は、前記第2ボス部および前記ガイド壁を介して互いに反対側に位置することを特徴とする、請求項4乃至6のいずれかに記載の電動モータの冷却構造。
  9. 前記ガイド壁の前記カバー部材側の端部に、当該ガイド壁を挟む前記導入流路側の空間と前記排出流路側の空間を連通させる切欠部が形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の電動モータの冷却構造。
  10. 請求項1に記載の電動モータの冷却構造の製造方法であって、
    前記ケーシングの前記端壁部側を成形する第1金型と、当該第1金型と対をなすとともに前記ケーシングの前記端壁部とは反対側を成形する第2金型とを備えるダイキャスト金型を用いて、前記ケーシングをダイキャスト成形するダイキャスト成形工程を備え、
    前記周壁冷却流路の前記第1金型によって成形される部分と、前記周壁冷却流路の前記第2金型によって成形される部分の境界は、前記端壁部よりも前記周壁部の前記端壁部とは反対側の端部に近い位置に設定され
    前記ダイキャスト成形工程において前記境界に仕切壁を形成し、
    前記ダイキャスト成形工程の後に、前記仕切壁を穴明け加工することにより、前記周壁冷却流路の前記第1金型によって成形される部分と前記第2金型によって成形される部分を連通させる穴明け工程を備えることを特徴とする、製造方法。
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