JP5545595B2 - 蒸気システム - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気圧縮機を備えた蒸気システムに関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されるように、ボイラ(2)からブローダウンしたボイラ水を大気圧下のフラッシュタンク(3)へ導き、発生させたフラッシュ蒸気を蒸気圧縮機(4)が吸入し圧縮して吐出し、その蒸気をボイラ(2)からの蒸気に合流させるシステムが提案されている。このシステムでは、フラッシュ圧力制御装置(9)により、フラッシュタンク(3)の圧力を一定(大気圧)に保つように、蒸気圧縮機(4)の出力が制御される。また、合流圧力制御装置(16)により、給水タンク(5)への予熱流路(11)が分岐した後の合流流路(10)の圧力を一定に保つように、予熱流路(11)の減圧弁(14)の開度が調整される。
特開2009−250582号公報(請求項1−4,6、図1、図3)
前記特許文献1に記載の発明では、ボイラからブローダウンしたボイラ水の廃熱を回収するが、ボイラからのブロー量は、ボイラで発生させる蒸気量に対して少ない量であるので、ボイラに要したエネルギー全体からみた回収量は小さい。一方、ボイラで発生させる蒸気量、つまり蒸気使用設備からのドレン量は、ボイラからのブロー量よりも多いため、エネルギー回収量も大きくなるが、従来、ドレンの廃熱を用いて蒸気を発生させるシステムはない。従来、蒸気使用設備のドレンは、ボイラ給水として回収される程度である。さらに、前記特許文献1に記載の発明のように、ボイラからブローダウンしたボイラ水を用いる場合、ブローが間欠的になされると、フラッシュタンクへの給水が安定しない不都合もある。
また、従来技術では、その[0019]に記載のとおり、大気圧下のフラッシュタンクにてボイラ水をフラッシュさせる構成のため、フラッシュタンクにより発生させる蒸気は、大気圧で100℃に維持されるものであった。これでは、蒸気圧縮機の負荷が大きくなるものであった。
さらに、ボイラからの蒸気へ合流させる蒸気圧を、ボイラの蒸気圧と揃えるために、合流流路から給水タンクへの分岐量を調整する構成のため、ブローダウンしたボイラ水の廃熱回収による蒸気発生を、ボイラの運転に対して優先させる構成でもない。
本発明が解決しようとする課題は、蒸気使用設備のドレンの廃熱を用いて蒸気を発生させることにある。また、好ましくは、蒸気圧縮機が吸入するフラッシュ蒸気が大気圧を超える圧力、100℃を超える温度とすることで、蒸気圧縮機の負荷を軽減することを課題とする。さらに、好ましくは、ボイラを併設して、蒸気圧縮機による廃熱回収を優先させつつ、蒸気使用設備に安定して蒸気を供給することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、蒸気使用設備からドレン排出機構を介して排出される流体の気液分離部と、この気液分離部から気体を吸入し圧縮して吐出する蒸気圧縮機とを備え、第一センサと第二センサとの双方を備え、その検出値に基づき前記蒸気圧縮機が制御され、前記第一センサは、前記蒸気圧縮機からの蒸気の圧力を検出し、前記第二センサは、前記気液分離部内の圧力または温度を検出し、前記第一センサの検出値に基づき、第一上限値と第一下限値との範囲で、且つその第一上限値を設定値として前記蒸気圧縮機を比例制御またはPID制御するか、前記第二センサの検出値に基づき、第二上限値と第二下限値との範囲で、且つその第二下限値を設定値として前記蒸気圧縮機を比例制御またはPID制御し、設定タイミングで前記各センサによる現在値に基づき、次式により第一偏差率と第二偏差率とを求め、前記第一センサによる制御と前記第二センサによる制御との内、偏差率の小さい方で前記蒸気圧縮機を制御することを特徴とする蒸気システムである。
第一偏差率=(第一上限値−現在値)/(第一上限値−第一下限値)
第二偏差率=(現在値−第二下限値)/(第二上限値−第二下限値)
また、請求項2に記載の発明は、蒸気使用設備からドレン排出機構を介して排出される流体の気液分離部と、この気液分離部から気体を吸入し圧縮して吐出する蒸気圧縮機とを備え、第一センサと第二センサとの双方を備え、その検出値に基づき前記蒸気圧縮機が制御され、前記第一センサは、前記蒸気圧縮機からの蒸気の圧力を検出し、前記第二センサは、前記気液分離部内の圧力または温度を検出し、前記第一センサの検出値に基づき、第一上限値と第一下限値との範囲で、且つその第一上限値を設定値として前記蒸気圧縮機を比例制御またはPID制御するか、前記第二センサの検出値に基づき、第二上限値と第二下限値との範囲で、且つその第二下限値を設定値として前記蒸気圧縮機を比例制御またはPID制御し、設定タイミングで前記各センサによる現在値に基づき、前記第一センサによる制御における前記蒸気圧縮機の操作量と、前記第二センサによる制御における前記蒸気圧縮機の操作量とを求め、前記第一センサによる制御と前記第二センサによる制御との内、操作量の小さい方で前記蒸気圧縮機を制御することを特徴とする蒸気システムである。
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、蒸気使用設備のドレンの廃熱を用いて蒸気を発生させることができる。しかも、蒸気圧縮機の出口側の圧力と、蒸気圧縮機の入口側の圧力または温度との双方に基づき蒸気圧縮機を制御するので、蒸気の使用負荷の変化や、ドレンの状況の変化に対応することができる。
請求項1に関し、偏差率が小さいほど、目標値に近いので、蒸気圧縮機の操作量は小さくなる。仮に、偏差率が大きい方、つまり操作量が大きい方で蒸気圧縮機を制御しようとすると、偏差率が小さい方、つまり操作量が小さい方は目標値にすぐに到達してしまうことになる。ところが、請求項1に記載の発明によれば、偏差率の小さい方の制御に適宜切り替えて制御することで、蒸気圧縮機が停止する頻度を少なくすることができる。また、停止するにしても、停止状態へ緩やかに移行することができる。さらに、圧力制御か温度制御かを手動設定する必要もない。
請求項2に関し、仮に、操作量が大きい方で蒸気圧縮機を制御しようとすると、操作量が小さい方は目標値にすぐに到達してしまうことになる。ところが、請求項2に記載の発明によれば、操作量の小さい方の制御に適宜切り替えて制御することで、蒸気圧縮機が停止する頻度を少なくすることができる。また、停止するにしても、停止状態へ緩やかに移行することができる。さらに、圧力制御か温度制御かを手動設定する必要もない。
請求項3に記載の発明は、前記蒸気使用設備のドレンは、前記ドレン排出機構により低圧下に排出された後、前記気液分離部を介してさらに低圧の大気圧下に排出可能とされたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸気システムである。
請求項3に記載の発明によれば、ドレン排出機構を介して排出される流体は、蒸気圧縮機の入口側において、大気圧を超える圧力、つまり100℃を超える温度とできる。これにより、効率よく蒸気を発生させることができる。
請求項4に記載の発明は、前記ドレン排出機構からの排水路は、前記蒸気圧縮機への第一流路と、排出弁を有する第二流路とに分岐されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蒸気システムである。
請求項4に記載の発明によれば、第一流路と第二流路とを有し、排出弁を用いて蒸気圧縮機入口側への熱源流体の供給の有無または量を調整することができる。
本発明によれば、蒸気使用設備のドレンの廃熱を用いて蒸気を発生させることができる。また、蒸気圧縮機が吸入するフラッシュ蒸気が大気圧を超える圧力、100℃を超える温度とすることで、蒸気圧縮機の負荷を軽減することができる。さらに、ボイラを併設して、蒸気圧縮機による廃熱回収を優先させつつ、蒸気使用設備に安定して蒸気を供給することも可能となる。
本発明の蒸気システムの実施例1を示す概略図である。 第一センサの検出圧力、ボイラ蒸気供給弁の開閉状態、および蒸気圧縮機の動作状態の対応関係を示す概略図である。 図2の変形例を示す図である。 第二センサの検出圧力または検出温度、排出弁の開閉状態、および蒸気圧縮機の動作状態の対応関係を示す概略図である。 図4の変形例を示す図である。 実施例1の蒸気システムの変形例を示す図であり、変更箇所のみを示している。 本発明の蒸気システムの実施例2を示す概略図である。 第二センサの検出圧力または検出温度、導入弁の開閉状態、および蒸気圧縮機の動作状態の対応関係を示す概略図である。 図8の変形例を示す図である。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の蒸気システムの実施例1を示す概略図である。
本実施例の蒸気システム1は、蒸気圧縮機2とボイラ3とを備える。
蒸気圧縮機2は、蒸気を吸入し圧縮して吐出する装置である。蒸気圧縮機2は、その構成を特に問わないが、たとえばスクリュ式の蒸気圧縮機とされる。スクリュ式の蒸気圧縮機2は、互いにかみ合って回転するスクリュロータ間に蒸気を吸入して、スクリュロータの回転により圧縮して吐出する装置である。但し、蒸気圧縮機2は、蒸気を圧縮して吐出するものであれば、スクリュ式に限らず、レシプロ式などであってもよい。
蒸気圧縮機2は、蒸気圧縮機本体とその駆動装置とを備え、駆動装置はエンジン(典型的にはガスエンジンまたはディーゼルエンジン)および/またはモータから構成される。蒸気圧縮機2の制御の具体的態様としては、たとえば、駆動装置がオンオフ制御される。あるいは、蒸気圧縮機本体と駆動装置との間に、駆動装置から蒸気圧縮機本体への動力伝達装置(クラッチおよび/または変速機)を設けておき、駆動装置から蒸気圧縮機本体への動力伝達の有無や量を変更するように、動力伝達装置が制御される。あるいは、駆動装置を構成するモータをインバータで制御して、モータの回転数(回転速度ともいえる)を変える。あるいは、駆動装置を構成するエンジンのアクセルを制御して、エンジンの出力を変える。これらの内、複数のものを組み合わせて、蒸気圧縮機2を制御してもよい。なお、駆動装置としてモータを用いる場合、後述するSOFC(固体酸化物形燃料電池)の電力でモータを駆動してもよい。
ボイラ3は、典型的には燃料焚きボイラまたは電気ボイラである。燃料焚きボイラは、燃料の燃焼により水を蒸気化する装置であり、蒸気圧を所望に維持するように、燃焼の有無や量が調整される。また、電気ボイラは、電気ヒータにより水を蒸気化する装置であり、蒸気圧を所望に維持するように、電気ヒータへの給電の有無や量が調整される。
但し、ボイラ3は、燃料焚きボイラまたは電気ボイラに限らず、廃熱ボイラであってもよい。廃熱ボイラは、廃熱を用いて水を蒸気化する装置であり、蒸気圧を所望に維持するように、廃熱ボイラへの廃熱の供給の有無や量が調整可能とされるのがよい。廃熱ボイラの場合、その熱源は特に問わず、たとえば、蒸気圧縮機2のエンジンなどからの排ガス、またはSOFC(固体酸化物形燃料電池)からの廃熱を用いることができる。
いずれにしても、ボイラ3には、給水タンク4内の水(純水または軟水)が、給水ポンプ5と逆止弁6とを介して供給可能とされ、ボイラ3の缶体内の水位は所望に維持される。
蒸気圧縮機2からの蒸気路7と、ボイラ3からの蒸気路8とは、合流するよう構成される。この合流は、蒸気ヘッダを用いて行うこともできる。また、本実施例では、蒸気圧縮機2からの蒸気路7には、合流部よりも上流側に、逆止弁9が設けられる。これにより、蒸気圧縮機2が停止中、ボイラ3からの蒸気が蒸気圧縮機2へ逆流するのが防止される。
さらに、本実施例では、ボイラ3からの蒸気路8には、合流部よりも上流側に、ボイラ蒸気供給弁10が設けられる。ボイラ蒸気供給弁10は、本実施例では自力式の減圧弁(二次圧力調整弁)とされる。なお、ボイラ蒸気供給弁10より上流側は、下流側よりもボイラ3により高圧に維持される。
蒸気圧縮機2からの蒸気とボイラ3からの蒸気との合流蒸気の圧力を検出可能な位置には、圧力センサからなる第一センサ11が設けられる。本実施例では、蒸気圧縮機2からの蒸気路7とボイラ3からの蒸気路8とが合流された後の蒸気路12に、第一センサ11が設けられるが、蒸気圧縮機2からの蒸気とボイラ3からの蒸気とを蒸気ヘッダで合流させる場合、その蒸気ヘッダに第一センサ11を設けてもよい。また、合流蒸気の圧力を検出可能であれば、蒸気圧縮機2からの蒸気路7であって合流部よりも上流側に設けてもよいし、ボイラ3からの蒸気路8であって合流部よりも上流側に設けてもよい。但し、蒸気圧縮機2からの蒸気路7に逆止弁9を設ける場合には、逆止弁9より下流側に設けられ、ボイラ3からの蒸気路8にボイラ蒸気供給弁10または後述する逆止弁が設けられる場合には、ボイラ蒸気供給弁10または逆止弁より下流側に設けられる。
蒸気圧縮機2やボイラ3からの蒸気は、一または複数の蒸気使用設備(たとえば食品機械)13へ送られる。蒸気使用設備13のドレンは、ドレン排出機構としての第一蒸気トラップ14を介して、中空容器状の気液分離部(15)へ排出される。この気液分離部は、第一蒸気トラップ14からの流体を気液分離するための箇所であり、本実施例では中空タンク15(以下、セパレータタンクという)から構成される。セパレータタンク15には、上部に第一流路16が接続され、下部に第二流路17が接続される。
第一流路16は、セパレータタンク15と蒸気圧縮機2とを接続する。蒸気使用設備13のドレンは、第一蒸気トラップ14を介して排出されることにより、フラッシュ蒸気およびその凝縮水となり、蒸気圧縮機2は、セパレータタンク15内の蒸気を吸入し圧縮して吐出する。
一方、第二流路17には、排出弁18が設けられる。排出弁18は、本実施例では自力式の減圧弁(一次圧力調整弁)とされる。このような構成であるから、蒸気使用設備13のドレンは、第一蒸気トラップ14により低圧下に排出された後、排出弁18によりさらに低圧の大気圧下に排出可能とされる。従って、セパレータタンク15内の流体は、大気圧を超える圧力で、100℃を超える温度に維持できる。そして、排出弁18からの流体は、給水タンク4へ戻される。
さらに、第二流路17には、排出弁18と並行に、第二蒸気トラップ19を設けておくのが好ましい。第二蒸気トラップ19を設けておくことで、第二蒸気トラップ19から液体だけを排出することができ、それにより第一流路16に蒸気だけを送ることができる。
緊急時や停電時のために、第一流路16には、セパレータタンク15と蒸気圧縮機2との間に、ノーマルクローズド型の電磁弁20を設ける一方、第二流路17には、排出弁18や第二蒸気トラップ19と並行に、ノーマルオープン型の電磁弁21を設けるのが好ましい。この場合、通常時には、第一流路16の電磁弁20は開かれた状態に維持され、第二流路17の電磁弁21は閉じられた状態に維持される。そして、緊急時や停電時には、第一流路16の電磁弁20が閉じられ、第二流路17の電磁弁21が開かれるので、蒸気使用設備13からのドレンは、蒸気圧縮機2を介さずに排出される。
セパレータタンク15内の圧力または温度を検出可能な位置には、圧力センサまたは温度センサからなる第二センサ22が設けられる。本実施例では、第二センサ22は、セパレータタンク15に設けられるが、場合により、第一流路16に設けてもよい。
本実施例では、蒸気圧縮機2は、第一センサ11と第二センサ22との一方または双方の検出値に基づき制御される。具体的には、(1)第一センサ11による制御、(2)第二センサ22による制御、(3)第一センサ11と第二センサ22との切換制御のいずれかが行われる。以下、それぞれの制御について、順に説明する。なお、第一センサ11による制御を行う場合には、所望により第二センサ22の設置を省略することができ、逆に、第二センサ22による制御を行う場合には、所望により第一センサ11の設置を省略することができる。
〈(1)第一センサ11による制御〉
図2は、第一センサ11の検出圧力、ボイラ蒸気供給弁10の開閉状態、および蒸気圧縮機2の動作状態の対応関係を示す概略図である。ここでは、蒸気圧縮機2は、第一設定値(第一設定圧力)P1でオンオフされ、ボイラ蒸気供給弁10は、第三設定値(第三設定圧力)P3で開閉される。
具体的には、第一センサ11の検出圧力が第三設定値P3未満であると、蒸気圧縮機2は駆動されていると共にボイラ蒸気供給弁10は開放している。これにより、蒸気圧縮機2およびボイラ3からの蒸気が蒸気使用設備13へ供給される。そして、第三設定値P3以上になると、ボイラ蒸気供給弁10が閉鎖し、ボイラ3からの蒸気供給は停止され、蒸気圧縮機2から蒸気供給される。第一センサ11の検出圧力が第一設定値P1以上になると、蒸気圧縮機2が停止し、蒸気圧縮機2からの蒸気供給も停止される。そして、第一センサ11の検出圧力が第一設定値P1未満になると、蒸気圧縮機2が駆動され、その後、蒸気圧縮機2による蒸気だけでは賄い切れず、第三設定値P3未満になると、ボイラ蒸気供給弁10が開いてボイラ3からも蒸気が供給される。なお、ボイラ蒸気供給弁10が自力式の減圧弁の場合、ボイラ蒸気供給弁10は、これらの動作を機械的に自力で行う。
第一設定値P1および第三設定値P3には、所望によりそれぞれディファレンシャル(動作隙間)が設定されるのは言うまでもない。また、蒸気圧縮機2は、その駆動と停止のオンオフ制御でなく、たとえば回転数を調整されることで、比例制御やPID制御されてもよい。さらに、ボイラ蒸気供給弁10を電磁弁や電動弁により構成し、第一センサ11の検出圧力に基づき、第三設定値P3でボイラ蒸気供給弁10を開閉したり、第三設定値P3に維持するようにボイラ蒸気供給弁10を開度調整したりしてもよい。
これらの場合について、図3に基づき説明する。なお、図3では、第一設定値P1のディファレンシャル(または比例帯)P1H〜P1Lと、第三設定値P3のディファレンシャル(または比例帯)P3H〜P3Lとはオーバーラップしていないが、一部をオーバーラップさせてもよい。つまり、第三上限圧力P3Hは、第一下限圧力P1Lよりも高圧に設定されてもよい。
まず、第一設定値P1および第三設定値P3に、それぞれディファレンシャルが設定されたオンオフ制御を説明する。この場合、第一設定値P1については、第一上限圧力P1Hと第一下限圧力P1Lとが設定され、圧力上昇時、第一センサ11の検出圧力が第一上限圧力P1H以上になると蒸気圧縮機2が停止し、圧力下降時、第一センサ11の検出圧力が第一下限圧力P1L未満になると蒸気圧縮機2が駆動する。また、第三設定値P3については、第三上限圧力P3Hと第三下限圧力P3Lとが設定され、圧力上昇時、第三上限圧力P3H以上になるとボイラ蒸気供給弁10が閉鎖し、圧力下降時、第三下限圧力P3L未満になるとボイラ蒸気供給弁10が開放する。
次に、蒸気圧縮機2とボイラ蒸気供給弁10を比例制御する場合の一例について説明する。この場合、第一センサ11の検出圧力に基づき、第一上限圧力P1Hと第一下限圧力P1Lとの範囲で、且つその第一上限圧力P1Hを設定値(目標値)として蒸気圧縮機2を比例制御する。また、第一センサ11の検出圧力に基づき、第三上限圧力P3Hと第三下限圧力P3Lとの範囲で、且つその第三上限圧力P3Hを設定値(目標値)としてボイラ蒸気供給弁10を比例制御する。ここで、第一上限圧力P1H以上では、蒸気圧縮機2は停止し、第一下限圧力P1L未満では、蒸気圧縮機2は全負荷運転する。また、第三上限圧力P3H以上では、ボイラ蒸気供給弁10は全閉し、第三下限圧力P3L未満では、ボイラ蒸気供給弁10は全開する。なお、比例制御ではなくPID制御を行ってもよい。
いずれにしても、第三設定値P3を第一設定値P1よりも低く設定しておくことで、蒸気圧縮機2の運転を優先しつつ、蒸気使用設備13へ蒸気を安定して供給することができる。つまり、蒸気圧縮機2の運転を優先させつつ、それでは足りない場合にボイラ3からの蒸気を蒸気使用設備13へ送ることができる。なお、いずれの場合も、後述する第二センサ22の検出値が下端値未満になると、蒸気圧縮機2を運転しても所望の蒸気を得られないとして、蒸気圧縮機2を停止させてもよい。
ところで、ボイラ蒸気供給弁10の設置を省略する代わりに、第一センサ11の検出圧力に基づき、ボイラ3を制御してもよい。この場合、図2において、蒸気圧縮機2は、第一設定値P1でオンオフされ、ボイラ3は、第三設定値P3でオンオフされる。
具体的には、第一センサ11の検出圧力が第三設定値P3未満であると、蒸気圧縮機2は駆動されていると共にボイラ3も駆動されている。これにより、蒸気圧縮機2およびボイラ3からの蒸気が蒸気使用設備13へ供給される。そして、第三設定値P3以上になると、ボイラ3が停止し、蒸気圧縮機2から蒸気供給される。第一センサ11の検出圧力が第一設定値P1以上になると、蒸気圧縮機2が停止し、蒸気圧縮機2からの蒸気供給も停止される。そして、第一センサ11の検出圧力が第一設定値P1未満になると、蒸気圧縮機2が駆動され、その後、蒸気圧縮機2による蒸気だけでは賄い切れず、第三設定値P3未満になると、ボイラ3が作動してボイラ3からも蒸気が供給される。
この場合も、図3と同様に、第一設定値P1および第三設定値P3には、所望によりそれぞれディファレンシャル(動作隙間)が設定されるのは言うまでもない。また、蒸気圧縮機2は、その駆動と停止のオンオフ制御でなく、たとえば回転数を調整されることで、比例制御やPID制御されてもよい。また、ボイラ3も、オンオフ制御(たとえば燃料焚きボイラでは燃焼とその停止)ではなく、三位置制御(たとえば燃料焚きボイラでは高燃焼、低燃焼、停止)、または比例制御やPID制御(たとえば燃料焚きボイラでは燃焼量の調整)されてもよい。なお、燃料焚きボイラを三位置制御する場合、低燃焼時の設定圧が第三設定値P3に相当し、高燃焼時の設定圧はそれより低圧に設定される。
まず、第一設定値P1および第三設定値P3に、それぞれディファレンシャルが設定されたオンオフ制御を説明する。この場合、第一設定値P1については、第一上限圧力P1Hと第一下限圧力P1Lとが設定され、圧力上昇時、第一センサ11の検出圧力が第一上限圧力P1H以上になると蒸気圧縮機2が停止し、圧力下降時、第一センサ11の検出圧力が第一下限圧力P1L未満になると蒸気圧縮機2が駆動する。また、第三設定値P3については、第三上限圧力P3Hと第三下限圧力P3Lとが設定され、圧力上昇時、第三上限圧力P3H以上になるとボイラ3が停止し、圧力下降時、第三下限圧力P3L未満になるとボイラ3が作動する。
次に、蒸気圧縮機2とボイラ3を比例制御する場合の一例について説明する。この場合、第一センサ11の検出圧力に基づき、第一上限圧力P1Hと第一下限圧力P1Lとの範囲で、且つその第一上限圧力P1Hを設定値(目標値)として蒸気圧縮機2を比例制御する。また、第一センサ11の検出圧力に基づき、第三上限圧力P3Hと第三下限圧力P3Lとの範囲で、且つその第三上限圧力P3Hを設定値(目標値)としてボイラ3を比例制御する。これには、燃料焚きボイラの場合には燃焼量を調整し、電気ボイラの場合には電気ヒータへの給電量を調整し、廃熱ボイラの場合には供給熱量を調整すればよい。ここで、第一上限圧力P1H以上では、蒸気圧縮機2は停止し、第一下限圧力P1L未満では、蒸気圧縮機2は全負荷運転する。また、第三上限圧力P3H以上では、ボイラ3は停止し、第三下限圧力P3L未満では、ボイラ3は全負荷運転する。なお、比例制御ではなくPID制御を行ってもよい。
いずれの場合も、第二センサ22により圧力または温度を監視し、この圧力または温度が下端値以下になると、蒸気圧縮機2を運転しても所望の蒸気を得られないので、蒸気圧縮機2を停止させるのがよい。
ところで、ボイラ蒸気供給弁10の設置を省略する代わりに、第一センサ11の検出圧力に基づきボイラ3を制御する場合、ボイラ3からの蒸気路8には、蒸気圧縮機2からの蒸気路7との合流部よりも上流側に、逆止弁を設けておくのが好ましい。これにより、ボイラ3が停止中、蒸気圧縮機2からの蒸気がボイラ3へ逆流するのが防止される。
〈(2)第二センサ22による制御〉
図4は、第二センサ22の検出圧力または検出温度、排出弁18の開閉状態、および蒸気圧縮機2の動作状態の対応関係を示す概略図である。ここでは、蒸気圧縮機2は、第二設定値(第二設定圧力P2または第二設定温度T2)でオンオフされ、排出弁18は、第四設定値(第四設定圧力P4または第四設定温度T4)で開閉される。
なお、以下では、第二センサ22が圧力センサとされ、第二設定値および第四設定値が圧力値P2,P4として設定され、圧力制御される場合について説明するが、第二センサ22が温度センサとされ、第二設定値および第四設定値が温度値T2,T4として設定され、温度制御されてもよい。その場合、P2をT2、P4をT4、PHをTHと読み替えれば、同様に制御可能である。
第二センサ22の検出圧力が第二設定値P2未満であると、蒸気圧縮機2を運転しても所望の蒸気を得られないとして、蒸気圧縮機2は停止されていると共に排出弁は閉鎖している。この状態では、ボイラ3からの蒸気が蒸気使用設備13へ供給される。そして、第二センサ22の検出圧力が第二設定値P2以上になると、蒸気圧縮機2が作動し、蒸気圧縮機2から蒸気供給される。また、第四設定値P4以上になると、排出弁18が開放し、蒸気圧縮機2の保護が図られる。その後、万一、第二センサ22の検出圧力がさらに上昇して上端値PH以上になると、蒸気圧縮機2を強制停止してもよい。一方、第四設定値P4未満になると、排出弁18が閉じられ、その後、第二設定値P2未満になると、蒸気圧縮機2が停止する。なお、排出弁18が自力式の減圧弁の場合、排出弁18は、これらの動作を機械的に自力で行う。
第二設定値P2および第四設定値P4には、所望によりそれぞれディファレンシャル(動作隙間)が設定されるのは言うまでもない。また、蒸気圧縮機2は、その駆動と停止のオンオフ制御でなく、たとえば回転数を調整されることで、比例制御やPID制御されてもよい。さらに、排出弁18を電磁弁や電動弁により構成し、第二センサ22の検出圧力に基づき、第四設定値P4で排出弁18を開閉したり、第四設定値P4に維持するように排出弁18を開度調整したりしてもよい。
これらの場合について、図5に基づき説明する。なお、図5では、第二設定値P2のディファレンシャル(または比例帯)P2H〜P2Lと、第四設定値P4のディファレンシャル(または比例帯)P4H〜P4Lとはオーバーラップしていないが、一部をオーバーラップさせてもよい。つまり、第二上限圧力P2Hは、第四下限圧力P4Lよりも高圧に設定されてもよい。
まず、第二設定値P2および第四設定値P4に、それぞれディファレンシャルが設定されたオンオフ制御を説明する。この場合、第二設定値P2については、第二上限圧力P2Hと第二下限圧力P2Lとが設定され、圧力上昇時、第二センサ22の検出圧力が第二上限圧力P2H以上になると蒸気圧縮機2が作動し、圧力下降時、第二センサ22の検出圧力が第二下限圧力P2L未満になると蒸気圧縮機2が停止する。また、第四設定値P4については、第四上限圧力P4Hと第四下限圧力P4Lとが設定され、圧力上昇時、第四上限圧力P4H以上になると排出弁18が開放し、圧力下降時、第四下限圧力P4L未満になると排出弁18が閉鎖する。
次に、蒸気圧縮機2と排出弁18を比例制御する場合の一例について説明する。この場合、第二センサ22の検出圧力に基づき、第二上限圧力P2Hと第二下限圧力P2Lとの範囲で、且つその第二下限圧力P2Lを設定値(目標値)として蒸気圧縮機2を比例制御する。また、第二センサ22の検出圧力に基づき、第四上限圧力P4Hと第四下限圧力P4Lとの範囲で、且つその第四下限圧力P4Lを設定値(目標値)として排出弁18を比例制御する。ここで、第二下限圧力P2L未満では、蒸気圧縮機2は停止し、第二上限圧力P2H以上では、蒸気圧縮機2は全負荷運転する。また、第四下限圧力P4L未満では、排出弁18は全閉し、第四上限圧力P4H以上では、排出弁18は全開する。なお、比例制御ではなくPID制御を行ってもよい。
いずれの場合も、第一センサ11により蒸気圧を監視し、この圧力が上端値以上になると、蒸気圧縮機2を運転して蒸気を発生させる必要はないので、蒸気圧縮機2を停止させるのがよい。
第二センサ22の検出圧力に基づき蒸気圧縮機2を制御する場合、第一センサ11の検出圧力に基づき蒸気圧縮機2を制御する場合のように、蒸気圧縮機2にて発生させる蒸気量を直接には制御できないが、前述したようにボイラ蒸気供給弁10などにより、ボイラ3からの給蒸を調整することで、蒸気使用設備13へは安定して蒸気を供給することができる。
〈(3)第一センサ11と第二センサ22との切換制御〉
第一センサ11と第二センサ22との切換制御は、図3による制御と、図5による制御との組合せといえる。具体的には、まず、蒸気圧縮機2は、第一センサ11の検出圧力に基づき、第一上限圧力P1Hと第一下限圧力P1Lとの範囲で、且つその第一上限圧力P1Hを設定値として比例制御可能とされる。また、蒸気圧縮機2は、第二センサ22の検出圧力に基づき、第二上限圧力P2Hと第二下限圧力P2Lとの範囲で、且つその第二下限圧力P2Lを設定値として比例制御可能とされる。そして、設定タイミング(たとえば設定時間ごと)で、次式により第一偏差率η1と第二偏差率η2とを求め、第一センサ11による制御と第二センサ22による制御との内、偏差率の小さい方の制御に適宜切り替えて、蒸気圧縮機2を制御すればよい。具体的には、η1<η2の関係にある場合、第一センサ11の検出圧力に基づき蒸気圧縮機2を比例制御すればよく、η1>η2の関係にある場合、第二センサ22の検出圧力に基づき蒸気圧縮機2を比例制御すればよい。なお、次式において、現在圧力Pは、第一センサ11により検出され、現在圧力P´は、第二センサ22により検出される。
第一偏差率η1=(第一上限圧力P1H−現在圧力P)/(第一上限圧力P1H−第一下限圧力P1L)
第二偏差率η2=(現在圧力P´−第二下限圧力P2L)/(第二上限圧力P2H−第二下限圧力P2L)
偏差率が小さいほど、目標値に近いので、蒸気圧縮機2の操作量は小さくなる。仮に、偏差率が大きい方、つまり操作量が大きい方で蒸気圧縮機2を制御しようとすると、偏差率が小さい方、つまり操作量が小さい方は目標値にすぐに到達してしまうことになる。ところが、偏差率の小さい方の制御に適宜切り替えて制御することで、蒸気圧縮機2が停止する頻度を少なくすることができる。また、停止するにしても、停止状態へ緩やかに移行することができる。さらに、圧力制御か温度制御かを手動設定する必要もない。
この制御中、第二センサ22の検出圧力が下端値未満になったり、第二センサ22の検出圧力が上端値以上になったり、第一センサ11の検出圧力が上端値以上になったりすると、蒸気圧縮機2を停止させるのがよい。なお、比例制御ではなくPID制御を行ってもよい。
また、第二センサ22による制御では、第二センサ22が圧力センサとされ、第二設定値が圧力値P2(第二上限圧力P2H,第二下限圧力P2L)で設定される場合について説明したが、第二センサ22が温度センサとされ、第二設定値が温度値T2(第二上限温度T2H,第二下限温度T2L)で設定されてもよい。その場合、現在温度T´を第二センサ22により検出して、次式を用いて第二偏差率η2を算出して、同様に制御すればよい。
第二偏差率η2=(現在温度T´−第二下限温度T2L)/(第二上限温度T2H−第二下限温度T2L)
なお、第一上限圧力P1Hを第一上限値、第一下限圧力P1Lを第一下限値、第二上限圧力P2Hおよび第二上限温度T2Hを第二上限値、第二下限圧力P2Lおよび第二下限温度T2Lを第二下限値、第一センサ11および第二センサ22の各検出値を現在値ということで、第一偏差率η1と第二偏差率η2の算定式を次のようにまとめることができる。
第一偏差率η1=(第一上限値−現在値)/(第一上限値−第一下限値)
第二偏差率η2=(現在値−第二下限値)/(第二上限値−第二下限値)
第一センサ11による制御と第二センサ22による制御とは、上述したように偏差率に基づき切り替える以外に、蒸気圧縮機2の操作量に基づき切り替えてもよい。この場合も、蒸気圧縮機2は、第一センサ11の検出圧力に基づき、第一上限圧力P1Hと第一下限圧力P1Lとの範囲で、且つその第一上限圧力P1Hを設定値として比例制御またはPID制御可能とされる。また、蒸気圧縮機2は、第二センサ22の検出圧力(または検出温度)に基づき、第二上限圧力P2H(または第二上限温度T2H)と第二下限圧力P2L(または第二下限温度T2L)との範囲で、且つその第二下限圧力P2L(または第二下限温度T2L)を設定値として比例制御またはPID制御可能とされる。そして、設定タイミング(たとえば設定時間ごと)で、第一センサ11による制御における蒸気圧縮機2の操作量と、第二センサ22による制御における蒸気圧縮機2の操作量とを求め、第一センサ11による制御と第二センサ22による制御との内、操作量の小さい方で蒸気圧縮機2を制御すればよい。たとえば、第一センサ11による制御では操作量Xとする必要がある一方、第二センサ22による制御では操作量Yとする必要がある場合において、X<Yの関係にある場合、第一センサ11の検出圧力に基づき蒸気圧縮機2を制御すればよく、X>Yの関係にある場合、第二センサ22の検出圧力(または検出温度)に基づき蒸気圧縮機2を制御すればよい。
図6は、本実施例1の蒸気システム1の変形例を示す図であり、変更箇所のみを示している。前記実施例では、ドレン排出機構として蒸気トラップ14を用いたが、この図に示すように、水位検出器23と排水弁24とから構成してもよい。具体的には、蒸気使用設備13のドレンは、ドレンタンク25と排水弁24とを順に介して、セパレータタンク15へ排出可能とされる。ドレンタンク25には水位検出器23が設けられており、水位検出器23の検出信号に基づき排水弁24の開閉が制御される。たとえば、電極式水位検出器23を用いて、上限水位になれば排水弁24を開け、下限水位になれば排水弁24を閉じればよい。なお、図6では、第一蒸気トラップ14の変形例として示しているが、第二蒸気トラップ19についても同様に変更可能である。
その他、前記実施例およびその変形例において、ドレン排出機構(典型的には第一蒸気トラップ14)からのドレンの気液分離部としてセパレータタンク15を用いたが、セパレータタンク15に代えて、単にT字継手を用いてもよい。また、セパレータタンク15と排出弁18に代えて、第一流路16と第二流路17との分岐部に三方弁を設け、この三方弁を排出弁18と同様に制御してもよい。つまり、第一蒸気トラップ14からのドレンを、第一流路16へ流すか、第二流路17へ流すかを、排出弁18に代えて三方弁で調整することもできる。
図7は、本発明の蒸気システム1の実施例2を示す概略図である。本実施例2の蒸気システム1も、基本的には前記実施例1(その変形例を含む)と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例2では、蒸気使用設備13のドレンは、一旦、ドレン貯留部としてのバッファタンク26に溜められる。そして、バッファタンク26のドレンは、セパレータタンク15へ供給可能とされると共に、第三流路27によりセパレータタンク15を介することなく排出可能とされる。
具体的には、バッファタンク26には、下部にセパレータタンク15への排水路28が接続され、それより上部に第三流路27が接続される。セパレータタンク15への排水路28には、導入弁29が設けられる。導入弁29は、本実施例では自力式の減圧弁(二次圧力調整弁)とされる。本実施例2では、蒸気使用設備13からのドレン排出機構は、バッファタンク26と導入弁29とを備えて構成される。
セパレータタンク15には、前記実施例1と同様に、第一流路16と第二流路17とが接続されている。但し、第一流路16には、電磁弁20は設けられず、代わりに、前記排水路28の内、導入弁29より上流側にノーマルクローズド型の電磁弁30が設けられる。また、本実施例2では、第二流路17には、排出弁18と電磁弁21は設けらず、第二蒸気トラップ19が設けられている。
一方、第三流路27には、第三蒸気トラップ31が設けられる。バッファタンク26に対して第三流路27は前記排水路28よりも上方に接続されているので、バッファタンク26からオーバーフローするドレンが第三流路27から排出される。そして、その排水は、第三蒸気トラップ31を介して、給水タンク4へ戻される。
緊急時や停電時のために、前述したように排水路28には、導入弁29とバッファタンク26との間に、ノーマルクローズド型の電磁弁30を設けるのが好ましい。この場合、通常時には、この電磁弁30は開かれた状態に維持される。そして、緊急時や停電時には、この電磁弁30が閉じられるので、蒸気使用設備13のドレンは、第三流路27によりセパレータタンク15を介さずに排出される。
ところで、図示例では、第三流路27を排水路28よりも上方においてバッファタンク26に接続することで、バッファタンク26からオーバーフローするドレンを第三流路27の第三蒸気トラップ31を介して排出する例を示したが、バッファタンク26内の水位によりドレンを適宜排出してもよい。具体的には、第三流路27もバッファタンク26の下部(または排水路28の内、導入弁29や電磁弁30より上流側から分岐するよう設けてもよい)に接続し、その第三流路27に電磁弁または電動弁を設け、バッファタンク26内の水位が所定以上にならないように適宜、この弁を開けるように制御してもよい。
本実施例でも、蒸気圧縮機2は、第一センサ11と第二センサ22との一方または双方の検出値に基づき制御される。具体的には、(1)第一センサ11による制御、(2)第二センサ22による制御、(3)第一センサ11と第二センサ22との切換制御のいずれかが行われる。この内、第一センサ11による制御は、前記実施例1と同様であるから、ここでは、第二センサ22による制御について説明する。
図8は、第二センサ22の検出圧力または検出温度、導入弁29の開閉状態、および蒸気圧縮機2の動作状態の対応関係を示す概略図である。ここでは、蒸気圧縮機2は、第二設定値(第二設定圧力P2または第二設定温度T2)でオンオフされ、導入弁29は、第四設定値(第四設定圧力P4または第四設定温度T4)で開閉される。
なお、以下では、第二センサ22が圧力センサとされ、第二設定値および第四設定値が圧力値P2,P4として設定され、圧力制御される場合について説明するが、第二センサ22が温度センサとされ、第二設定値および第四設定値が温度値T2,T4として設定され、温度制御されてもよい。その場合、P2をT2、P4をT4、PHをTHと読み替えれば、同様に制御可能である。
第二センサ22の検出圧力が第二設定値P2未満であると、蒸気圧縮機2を運転しても所望の蒸気を得られないとして、蒸気圧縮機2は停止されていると共に導入弁29は開放している。この状態では、ボイラ3からの蒸気が蒸気使用設備13へ供給される。そして、第二センサ22の検出圧力が第二設定値P2以上になると、蒸気圧縮機2が作動する。また、第四設定値P4以上になると、導入弁29が閉鎖する。その後、万一、第二センサ22の検出圧力がさらに上昇して上端値PH以上になると、蒸気圧縮機2を強制停止してもよい。一方、第四設定値P4未満になると、導入弁29が開かれ、その後、第二設定値P2未満になると、蒸気圧縮機2が停止する。なお、導入弁29が自力式の減圧弁の場合、導入弁29は、これらの動作を機械的に自力で行う。
第二設定値P2および第四設定値P4には、所望によりそれぞれディファレンシャル(動作隙間)が設定されるのは言うまでもない。また、蒸気圧縮機2は、その駆動と停止のオンオフ制御でなく、たとえば回転数を調整されることで、比例制御やPID制御されてもよい。さらに、導入弁29を電磁弁や電動弁により構成し、第二センサ22の検出圧力に基づき、第四設定値P4で導入弁29を開閉したり、第四設定値P4に維持するように導入弁29を開度調整したりしてもよい。
これらの場合について、図9に基づき説明する。なお、図9では、第二設定値P2のディファレンシャル(または比例帯)P2H〜P2Lと、第四設定値P4のディファレンシャル(または比例帯)P4H〜P4Lとはオーバーラップしていないが、一部をオーバーラップさせてもよい。つまり、第二上限圧力P2Hは、第四下限圧力P4Lよりも高圧に設定されてもよい。
まず、第二設定値P2および第四設定値P4に、それぞれディファレンシャルが設定されたオンオフ制御を説明する。この場合、第二設定値P2については、第二上限圧力P2Hと第二下限圧力P2Lとが設定され、圧力上昇時、第二センサ22の検出圧力が第二上限圧力P2H以上になると蒸気圧縮機2が作動し、圧力下降時、第二センサ22の検出圧力が第二下限圧力P2L未満になると蒸気圧縮機2が停止する。また、第四設定値P4については、第四上限圧力P4Hと第四下限圧力P4Lとが設定され、圧力上昇時、第四上限圧力P4H以上になると導入弁29が閉鎖し、圧力下降時、第四下限圧力P4L未満になると導入弁29が開放する。
次に、蒸気圧縮機2と導入弁29を比例制御する場合の一例について説明する。この場合、第二センサ22の検出圧力に基づき、第二上限圧力P2Hと第二下限圧力P2Lとの範囲で、且つその第二下限圧力P2Lを設定値(目標値)として蒸気圧縮機2を比例制御する。また、第二センサ22の検出圧力に基づき、第四上限圧力P4Hと第四下限圧力P4Lとの範囲で、且つその第四下限圧力P4Lを設定値(目標値)として導入弁29を比例制御する。ここで、第二下限圧力P2L未満では、蒸気圧縮機2は停止し、第二上限圧力P2H以上では、蒸気圧縮機2は全負荷運転する。また、第四下限圧力P4L未満では、導入弁29は全開し、第四上限圧力P4H以上では、導入弁29は全閉する。なお、比例制御ではなくPID制御を行ってもよい。その他の構成および制御は、前記実施例1と同様のため、説明を省略する。
本発明の蒸気システム1は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。特に、蒸気圧縮機2は、単段に限らず複数段とすることもできる。この場合、セパレータタンク15からの蒸気は、下段側から上段側へ複数の蒸気圧縮機2により順に昇圧される。そして、第一センサ11の検出圧力に基づき複数段の蒸気圧縮機2を制御する場合、たとえば、最上段の蒸気圧縮機2は、第一センサ11の検出圧力に基づき制御され、それより下段の各蒸気圧縮機2は、その出口側の蒸気圧に基づき制御すればよい。また、第二センサ22の検出圧力または検出温度に基づき複数段の蒸気圧縮機2を制御する場合、たとえば、最下段の蒸気圧縮機2は、第二センサ22の検出値に基づき制御され、それより上段の各蒸気圧縮機2は、その入口側の蒸気圧に基づき制御すればよい。なお、操作量に基づき切替制御する場合において、蒸気圧縮機2が複数段の場合、設定タイミング(たとえば設定時間ごと)で、第一センサ11による制御における最上段の蒸気圧縮機2の操作量(第一操作量y1)と、第二センサ22による制御における最下段の蒸気圧縮機2の操作量(第二操作量y2)とから、第一操作量y1の第二操作量y2に対する比の値y1/y2を求め、この値が予め設定された定数未満なら、第一センサ11による制御を行う一方、前記定数以上なら第二センサ22による制御を行えばよい。
また、前記各実施例では、蒸気システム1は、蒸気圧縮機2とボイラ3との双方を備えたが、所望によりボイラ3は省略することができる。その場合、第一センサ11は、蒸気圧縮機2からの蒸気路7,12などにおいて、蒸気圧縮機2からの蒸気の圧力を検出することになる。そして、この場合も、第一センサ11と第二センサ22との一方または双方を備えて、そのセンサの検出値に基づき蒸気圧縮機2を制御すればよい。
また、前記各実施例では、蒸気使用設備13のドレンは、各流路17,27を介してボイラ3の給水タンク4に排出されたが、必ずしも給水タンク4へ戻さなくてもよい。また、たとえば、間接熱交換器を用いて、各流路17,27からの流体で、ボイラ3の給水タンク4の水の加温を図るようにしてもよい。
また、前記各実施例において、蒸気圧縮機2またはその直前もしくは直後において、適宜、注水を図ってもよい。この注水に用いる水は、純水または軟水であるのが好ましい。また、注水に用いる水として、セパレータタンク15、バッファタンク26、または給水タンク4などの貯留水を用いてもよい。この際、実施例2の場合、図7において二点鎖線で示すように、バッファタンク26と蒸気圧縮機2(またはその前後)とを注水路32で接続し、その注水路32に注水弁33を設けておけば、注水弁33を開くだけで、差圧によりバッファタンク26内の水を自動的に注水することもできる。
その他、セパレータタンク15に、適宜、給水タンク4の水などを給水可能としてもよい。
1 蒸気システム
2 蒸気圧縮機
3 ボイラ
10 ボイラ蒸気供給弁
11 第一センサ
13 蒸気使用設備
14 第一蒸気トラップ(ドレン排出機構)
15 セパレータタンク(気液分離部)
16 第一流路
17 第二流路
18 排出弁
19 第二蒸気トラップ
22 第二センサ
26 バッファタンク(ドレン貯留部)
27 第三流路
28 排水路
29 導入弁
31 第三蒸気トラップ
P1 第一設定圧力(第一設定値)
P1H 第一上限圧力(第一上限値)
P1L 第一下限圧力(第一下限値)
P2 第二設定圧力(第二設定値)
P2H 第二上限圧力(第二上限値)
P2L 第二下限圧力(第二下限値)
T2 第二設定温度(第二設定値)
T2H 第二上限温度(第二上限値)
T2L 第二下限温度(第二下限値)
P3 第三設定圧力(第三設定値)
P4 第四設定圧力(第四設定値)
T4 第四設定温度(第四設定値)

Claims (4)

  1. 蒸気使用設備からドレン排出機構を介して排出される流体の気液分離部と、この気液分離部から気体を吸入し圧縮して吐出する蒸気圧縮機とを備え、
    第一センサと第二センサとの双方を備え、その検出値に基づき前記蒸気圧縮機が制御され、
    前記第一センサは、前記蒸気圧縮機からの蒸気の圧力を検出し、
    前記第二センサは、前記気液分離部内の圧力または温度を検出し、
    前記第一センサの検出値に基づき、第一上限値と第一下限値との範囲で、且つその第一上限値を設定値として前記蒸気圧縮機を比例制御またはPID制御するか、
    前記第二センサの検出値に基づき、第二上限値と第二下限値との範囲で、且つその第二下限値を設定値として前記蒸気圧縮機を比例制御またはPID制御し、
    設定タイミングで前記各センサによる現在値に基づき、次式により第一偏差率と第二偏差率とを求め、前記第一センサによる制御と前記第二センサによる制御との内、偏差率の小さい方で前記蒸気圧縮機を制御する
    ことを特徴とする蒸気システム。
    第一偏差率=(第一上限値−現在値)/(第一上限値−第一下限値)
    第二偏差率=(現在値−第二下限値)/(第二上限値−第二下限値)
  2. 蒸気使用設備からドレン排出機構を介して排出される流体の気液分離部と、この気液分離部から気体を吸入し圧縮して吐出する蒸気圧縮機とを備え、
    第一センサと第二センサとの双方を備え、その検出値に基づき前記蒸気圧縮機が制御され、
    前記第一センサは、前記蒸気圧縮機からの蒸気の圧力を検出し、
    前記第二センサは、前記気液分離部内の圧力または温度を検出し、
    前記第一センサの検出値に基づき、第一上限値と第一下限値との範囲で、且つその第一上限値を設定値として前記蒸気圧縮機を比例制御またはPID制御するか、
    前記第二センサの検出値に基づき、第二上限値と第二下限値との範囲で、且つその第二下限値を設定値として前記蒸気圧縮機を比例制御またはPID制御し、
    設定タイミングで前記各センサによる現在値に基づき、前記第一センサによる制御における前記蒸気圧縮機の操作量と、前記第二センサによる制御における前記蒸気圧縮機の操作量とを求め、前記第一センサによる制御と前記第二センサによる制御との内、操作量の小さい方で前記蒸気圧縮機を制御する
    ことを特徴とする蒸気システム。
  3. 前記蒸気使用設備のドレンは、前記ドレン排出機構により低圧下に排出された後、前記気液分離部を介してさらに低圧の大気圧下に排出可能とされた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸気システム。
  4. 前記ドレン排出機構からの排水路は、前記蒸気圧縮機への第一流路と、排出弁を有する第二流路とに分岐されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蒸気システム。
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