JP2019178840A - 燃焼装置、ガスタービン及び発電装置 - Google Patents

燃焼装置、ガスタービン及び発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019178840A
JP2019178840A JP2018069818A JP2018069818A JP2019178840A JP 2019178840 A JP2019178840 A JP 2019178840A JP 2018069818 A JP2018069818 A JP 2018069818A JP 2018069818 A JP2018069818 A JP 2018069818A JP 2019178840 A JP2019178840 A JP 2019178840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonia
gas
combustion
combustor
recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018069818A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7060996B2 (ja
Inventor
格 櫻井
Kaku Sakurai
格 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2018069818A priority Critical patent/JP7060996B2/ja
Publication of JP2019178840A publication Critical patent/JP2019178840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7060996B2 publication Critical patent/JP7060996B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】燃料であるアンモニアの利用率を従来よりも向上させる。【解決手段】燃焼器と、該燃焼器に気体アンモニアを燃料として供給するアンモニア供給部と、燃焼器の燃焼ガスを排気する排気部とを備え、アンモニア供給部は、系外に排出する気体アンモニアを回収するガス回収部と、該ガス回収部のアンモニアを燃焼器に供給する回収ガス供給部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼装置、ガスタービン及び発電装置に関する。
下記特許文献1には、燃焼器、液体アンモニアを気化させる気体アンモニアを生成して燃焼器に燃料として供給するアンモニア気化器、当該アンモニア気化器に液体アンモニアを供給するアンモニア供給装置、また燃焼器の燃焼排ガスを外部に排気する排気系統等を備える燃焼装置、ガスタービン及び発電装置が開示されている。
特開2015−190466号公報
ところで、上述した従来技術では、アンモニア気化器と燃焼器との間の配管(燃料ガス配管)に気体アンモニアが残留することがある。例えば設備の起動時に気体アンモニアを用いた燃料ガス配管のリークチェックが行われるが、このリークチェックに用いられた気体アンモニアはガス抜き配管を介して燃料ガス配管から外部に取り出されて産廃処理される。すなわち、従来技術では燃料の一部を廃棄しているので、燃料の利用率が低減するという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、燃料であるアンモニアの利用率を従来よりも向上させることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、燃焼装置に係る第1の解決手段として、燃焼器と、該燃焼器に気体アンモニアを燃料として供給するアンモニア供給部と、前記燃焼器の燃焼ガスを排気する排気部とを備え、前記アンモニア供給部は、系外に排出する前記気体アンモニアを回収するガス回収部と、該ガス回収部のアンモニアを前記燃焼器に供給する回収ガス供給部とを備える、という手段を採用する。
本発明では、燃焼装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記排気部は、前記燃焼ガスを脱硝処理する脱硝装置を備え、前記アンモニアを前記脱硝装置に供給する第2の回収ガス供給部をさらに備える、という手段を採用する。
本発明では、燃焼装置に係る第3の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記排気部は、前記燃焼ガスを脱硝処理する脱硝装置を備え、前記回収ガス供給部に代えて、前記アンモニアを前記脱硝装置に供給する第2の回収ガス供給部を備える、という手段を採用する。
本発明では、燃焼装置に係る第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段において、前記ガス回収部は、前記気体アンモニアを回収してアンモニア水を生成し、前記回収ガス供給部あるいは/及び前記第2の回収ガス供給部は、前記アンモニア水を前記アンモニアとして前記燃焼器あるいは/及び前記脱硝装置に供給する、という手段を採用する。
本発明では、燃焼装置に係る第5の解決手段として、上記第4の解決手段において、前記ガス回収部は、前記アンモニア供給部から前記気体アンモニアの一部を取り込むことにより、所定濃度のアンモニア水を生成する、という手段を採用する。
本発明では、燃焼装置に係る第6の解決手段として、上記第5の解決手段において、前記ガス回収部は、前記気体アンモニアを回収してアンモニア水を生成する回収槽と、該回収槽から受け入れたアンモニア水に前記気体アンモニアを添加することによりアンモニア水を所定濃度に調整する調整槽とを備える、という手段を採用する。
本発明では、燃焼装置に係る第7の解決手段として、上記第2または第3の解決手段において、前記アンモニア供給部に残留する前記気体アンモニアの一部を前記脱硝装置に供給する第3の回収ガス供給部をさらに備える、という手段を採用する。
本発明では、燃焼装置に係る第8の解決手段として、上記第1〜第7のいずれかの解決手段において、液体アンモニアを気化させて前記気体アンモニアを生成する気化器と、前記アンモニア供給部に残留する前記気体アンモニアの一部を前記気化器に供給する第4の回収ガス供給部とをさらに備える、という手段を採用する。
また、本発明では、ガスタービンに係る解決手段として、上記第1〜第8のいずれかの解決手段に係る燃焼装置を備える、という手段を採用する。
さらに、本発明では、発電装置に係る解決手段として、上記解決手段に係るガスタービンを動力源とする、という手段を採用する。
本発明によれば、燃料であるアンモニアの利用率を従来よりも向上させることが可能である。
本発明の一実施形態に係る燃焼装置、ガスタービン及び発電装置の構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係る燃焼装置、ガスタービン及び発電装置の構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係る燃焼装置、ガスタービン及び発電装置の構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係る燃焼装置、ガスタービン及び発電装置の構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態の第4変形例に係る燃焼装置、ガスタービン及び発電装置の構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態の第5変形例に係る燃焼装置、ガスタービン及び発電装置の構成を示すシステム構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る発電装置Pは、図1に示すようにガスタービン1と発電機2とを備えており、ガスタービン1を動力源として発電機2を駆動することによって発電する。
上記ガスタービン1は、コンプレッサ3、タービン4及び燃焼装置5を備えており、上記発電機2を回転駆動する原動機である。発電機2は、ガスタービン1の動力によって回転することによって所定の交流電力(例えば三相交流電力)を発生させて外部に出力する。なお、上記燃焼装置5は、燃焼器6、アンモニア供給部7、都市ガス供給部8及び排気部9を備えている。また、本発明で定義される系とは、タンク7a、燃焼器6、及びアンモニア供給管7b(気化器7c、上記第1開閉弁7d、第2開閉弁7e、第1制御弁7fを含む)を想定したものである。
コンプレッサ3は、例えば軸流圧縮機であり、図示しない吸気系統から供給された空気(常圧)を圧縮して燃焼器6に供給する。タービン4は、図示するように上記コンプレッサ3及び発電機2と軸結合した軸流タービンであり、燃焼器6から供給された燃焼ガスに基づいて回転動力を発生させてコンプレッサ3及び発電機2を回転駆動する。このタービン4は、動力回収後の燃焼ガスを上記排気部9に供給する。
燃焼装置5は、気体アンモニア及び都市ガスを燃焼器6で燃料として燃焼(混焼)させて燃焼ガスを発生させる装置である。燃焼器6は、所定容量及び所定形状の燃焼チャンバ及び当該燃焼チャンバに取り付けられたバーナ等からなり、上記コンプレッサ3から供給された圧縮空気を酸化剤として気体アンモニア及び都市ガスを混合燃焼させ、当該燃焼によって発生した高温高圧の燃焼ガスをタービン4に出力する。
ここで、アンモニアは、周知のように水素(H)と窒素(N)の化合物(NH)であり、常温常圧では無色の気体である。このようなアンモニアは、良好な水溶性を有する関係でアンモニア水(水酸化アンモニウム)として市販されており、その濃度は例えば10%あるいは25%である。なお、本実施形態では、純度99.9%以上のアンモニア液を液体アンモニアと言い、この液体アンモニアを気化させたものを気体アンモニアと言う。また所定濃度(例えば25%)の水酸化アンモニウムをアンモニア水と言う。
アンモニア供給部7は、図示するようにタンク7a、アンモニア供給管7b、気化器7c、第1開閉弁7d、第2開閉弁7e、第1制御弁7f、ガス抜き管7g、第3開閉弁7h、アンモニア調節管7i、第2制御弁7j、回収槽7k(ガス回収部)、調整槽7m、第1ガス供給管7n、第3制御弁7p(回収ガス供給部)、第2ガス供給管7q、第4制御弁7r(回収ガス供給部)、給水管7s及び給水ポンプ7tを備えており、気体アンモニアを上記燃焼器6に燃料として供給する。
タンク7aは、所定容量の液体アンモニアを貯留する容器であり、アンモニア供給管7bに液体アンモニアを供給する。アンモニア供給管7bは、タンク7aの出力口と燃焼器6の燃料流入口との間に設けられた配管であり、内部が液体アンモニアあるいは気体アンモニアが流通する流路である。
ここで、上記アンモニア供給管7bにおいて、タンク7aの近傍部位にはタンク7aの液体アンモニアを昇圧してアンモニア供給管7bに供給する昇圧ポンプ(図示略)が備えられている。液体アンモニアは、昇圧ポンプで液体アンモニアが昇圧され、液体アンモニアは気化器7cで気化される。 昇圧ポンプで昇圧することで、燃焼器より高い圧力となるので、気体アンモニアは、圧送するポンプを用いずにアンモニアを燃焼器に送れる。なお、気化器7cと第1開閉弁7dとの間にバッファタンク(図示不要)があり、バッファタンクから第1開閉弁7dより下流に送られる形態であってもよい。
気化器7cは、所定の熱媒を用いて液体アンモニアを気化させて上記気体アンモニアを生成し、当該気体アンモニアを第1開閉弁7dに向けて出力する。
第1開閉弁7dは、アンモニア供給管7bの途中部位に設けられ、アンモニア供給管7bの内部空間であるアンモニア流路を開閉する。第2開閉弁7eは、上記アンモニア供給管7bにおいて上記第1開閉弁7dの後段(下流側)に設けられており、アンモニア供給管7bのアンモニア流路を開閉する。第1制御弁7fは、上記アンモニア供給管7bにおいて第2開閉弁7eの後段(下流側)に設けられている。この第1制御弁7fは、図示しないプラント制御装置によって自動制御されることによって、アンモニア供給管7bにおける気体アンモニアの流量を自動調節する。
本実施形態におけるアンモニア供給管7bにおいて、第1開閉弁7dと第2開閉弁7eとの間の部位は、アンモニア供給管7bのガス漏れチェック(リークチェック)の対象部位であり、リークチェック管と言う。なお、本実施形態では、リークチェック管に残留する残留アンモニアを燃焼装置5の系外に排出する気体アンモニアとして扱う。
ガス抜き管7gは、上記リークチェック管から分岐して設けられた配管であり、一端がリークチェック管における第1開閉弁7dと第2開閉弁7eとの間に接続され、他端が回収槽7kのガス流入口に接続されている。第3開閉弁7hは、ガス抜き管7gの途中部位に設けられ、ガス抜き管7gのアンモニア流路を開閉する。このようなガス抜き管7g及び第3開閉弁7hは、アンモニア供給管7b(より正確にはリークチェック管)に残留する気体アンモニア(残留アンモニア)を回収槽7kに供給する。
アンモニア調節管7iは、アンモニア供給管7b(より正確にはリークチェック管)と調整槽7mとの間に設けられたガス管であり、一端がアンモニア供給管7bにおける第2開閉弁7eの後段(下流側)に接続され、他端が調整槽7mのガス流入口に接続されている。第2制御弁7jは、上記アンモニア調節管7iの途中部位に設けられ、上述したプラント制御装置によって自動制御されることによって、アンモニア調節管7iにおける気体アンモニアの流量を自動調節する。
回収槽7kは、上述したガス流入口に加え、給水ポンプ7tから供給される水を受け入れる給水口を備え、上記残留アンモニアをアンモニア水として一時的に貯留する水槽である。すなわち、回収槽7kは、ガス抜き管7g及び第3開閉弁7hを介してリークチェック管から回収した残留アンモニアを給水ポンプ7tから供給される水に溶け込ませることにより、アンモニア水として貯留する。このような回収槽7kは、所定容量の残留アンモニアをアンモニア供給管7bから受け入れると、アンモニア水を調整槽7mの第1流入口に供給する。
調整槽7mは、上記第1流入口に加え、アンモニア調節管7iから気体アンモニアを受け入れる第2流入口を備え、第1流入口から受け入れたアンモニア水にアンモニア調節管7iから受け入れた気体アンモニアを添加することにより、アンモニア濃度が所定の目標濃度Rに調整されたアンモニア水を生成する。
なお、上記目標濃度Rは、気体アンモニアの調整槽7mへの供給量を調節する第2制御弁7jによって実現される。すなわち、プラント制御装置は、調整槽7mに設けた導電率計等の濃度センサから得られるアンモニア水の濃度が目標濃度Rとなるように第2制御弁7jつまり気体アンモニアの供給量を制御する。
このような調整槽7mは、目標濃度Rのアンモニア水を第1ガス供給管7n及び第3制御弁7pを介して排気部9の脱硝装置9bに供給すると共に第2ガス供給管7q及び第4制御弁7rを介して燃焼器6に供給する。上記目標濃度Rは、例えば市販のアンモニア水の濃度と同等(例えば25%)である。なお、上記アンモニア水は、本発明におけるアンモニアに相当する。
第1ガス供給管7nは、調整槽7mと排気部9との間に設けられた配管であり、一端が調整槽7mの出力口に接続され、他端が排気部9の脱硝装置9bの還元剤流入口に接続されている。第3制御弁7pは、第1ガス供給管7nの途中部位に設けられ、第1ガス供給管7nと共に回収ガス供給部を構成している。
この第3制御弁7pは、目標濃度Rのアンモニア水を第1ガス供給管7nとの協働によって脱硝装置9bに供給するものであり、第1ガス供給管7nを介して調整槽7mからの脱硝装置9bに供給される目標濃度Rのアンモニア水の供給量を調節する。このような第1ガス供給管7n及び第3制御弁7pは、本発明における第2の回収ガス供給部を構成している。
第2ガス供給管7qは、調整槽7mと燃焼器6との間に設けられた配管であり、一端が調整槽7mの出力口に接続され、他端が燃焼器6の燃料流入口に接続されている。第4制御弁7rは、第2ガス供給管7qの途中部位に設けられ、第2ガス供給管7qと共に回収ガス供給部を構成している。
すなわち、この第4制御弁7rは、目標濃度Rのアンモニア水を第2ガス供給管7qとの協働によって燃焼器6に燃料として供給するものであり、第2ガス供給管7qを介して調整槽7mから燃焼器6の燃料流入口に供給される目標濃度Rのアンモニア水の供給量を調節する。このような第2ガス供給管7q及び第4制御弁7rは、本発明における回収ガス供給部を構成している。
給水管7sは、例えば公共水道等の水の供給系統と回収槽7kとの間に設けられた配管であり、一端が公共水道に接続され、他端が回収槽7kの給水口に接続されている。給水ポンプ7tは、給水管7sの途中部位に設けられており、回収槽7kの給水口に所定流量の水を供給する。この給水ポンプ7tは、上述したプラント制御装置によって制御されるプロセス装置であって、例えば第3開閉弁7hが開弁されて残留アンモニアが回収槽7kに回収されるタイミングで起動し、所定容量の水を回収槽7kに供給する。
都市ガス供給部8は、都市ガス供給管8a、第4開閉弁8b、第5開閉弁8c及び第5制御弁8dを備えており、所定流量の都市ガスを燃焼器6に供給する。都市ガス供給管8aは、高圧都市ガスラインと燃焼器6の燃料流入口との間に設けられたガス管であり、一端が上記都市ガス設備に接続され、他端が燃焼器6の燃料流入口に接続されている。
第4開閉弁8bは、都市ガス供給管8aの途中部位に設けられ、自動操作によって都市ガス供給管8aの内部空間である都市ガス流路を開閉する。第5開閉弁8cは、上記都市ガス供給管8aにおいて第4開閉弁8bの後段(下流側)に設けられており、自動操作によって都市ガス供給管8aの都市ガスを開閉する。第5制御弁8dは、上記都市ガス供給管8aにおいて第5開閉弁8cの後段(下流側)に設けられている。この第5制御弁8dは、図示しないプラント制御装置によって自動制御されることによって、都市ガス供給管8aにおける都市ガスの流量を自動調節する。
都市ガス供給管8aにおいて、第4開閉弁8bと第5開閉弁8dとの間の部位は、都市ガス供給管8aのガス漏れチェック(リークチェック)を行うためのリークチェック管である。
排気部9は、排気管9a、脱硝装置9b、希釈空気管9c及びファン9dを備え、燃焼器6の燃焼ガスを外部に排気する。排気管9aは、一端がタービン4の出口ポートに接続され、他端が大気解放されたガス管である。脱硝装置9bは、排気管9aの途中部位に設けられ、当該排気管9aを流れる燃焼ガスに脱硝処理を施す。すなわち、この脱硝装置9bは、第1ガス供給管7n及び第3制御弁7pを介して調整槽7mから供給されるアンモニア水を還元剤として燃焼ガスに作用させることにより、燃焼ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)の濃度を低減させる。
希釈空気管9cは、排気管9aに分岐して設けられるガス管であり、一端が排気管9aにおける脱硝装置9bの前段(上流側)に接続され、他端が大気解放されている。ファン9dは、上記希釈空気管9cの途中部位に設けられており、大気から取り込んだ空気を燃焼ガスを希釈するための希釈空気として脱硝装置9bに供給する。
次に、このように構成された発電装置Pの動作について詳しく説明する。
この発電装置Pでは、第1制御弁7fによってアンモニア供給部7から所定流量の気体アンモニアが一方の燃料として燃焼器6に供給される。
また、このような燃料(気体アンモニア及び都市ガス)とは別に燃焼器6にはコンプレッサ3から圧縮空気が酸化剤として供給される。そして、燃焼器6では、燃料(気体アンモニア及び都市ガス)が圧縮空気を用いて混合燃焼し、高温高圧の燃焼ガスが発生する。そして、この燃焼ガスは、燃焼器6からタービン4に供給されて動力を発生させ、当該動力によって発電機2が駆動されることによって電力を発生させる。すなわち、この発電装置Pでは、燃焼ガスのエネルギーがタービン4で動力回収された後の燃焼ガスが排気部9に供給される。
ここで、このような発電装置Pの定常的な動作に対して、アンモニア供給部7におけるリークチェックが必要に応じて行われる。このリークチェックは、例えば第2開閉弁7eを閉じた状態で気化器7cから気体アンモニアをアンモニア供給管7bに供給した後に第1開閉弁7dを閉じることにより、リークチェック管内を気体アンモニア雰囲気かつ密閉空間とする。そして、この状態においてリークチェック管の内圧を時系列的にモニタすることによってアンモニア供給管7b(より正しくはリークチェック管)にき裂等による漏れが発生しているか否かを検査する。
このようなリークチェックが終了すると、リークチェック管内には気体アンモニアが残留することになるが、このような残留アンモニアは、第3開閉弁7hを閉状態から開状態に設定変更することにより、ガス回収部として機能するガス抜き管7g及び第3開閉弁7hを介して回収槽7kに回収される。そして、このような残留アンモニアは、回収槽7kにおいてアンモニア水とされ、さらに調整槽7mにおいて目標濃度Rに調整されて燃焼器6及び脱硝装置9bに供給されることにより消費される。リークチェックの他にはプラント停止後の配管内のガス抜きや、安全弁からの吹き出しガスも廃棄処理対象となり、回収槽にて同様に回収される。
このような本実施形態に係る発電装置Pによれば、従来廃棄していた残留アンモニアを燃焼器6において燃料として有効活用し、また脱硝装置9bにおいて還元剤として有効活用するので、燃料である液体アンモニアの利用率を従来よりも向上させることが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、系外に排出する気体アンモニアとしてリークチェック管内に在留する残留アンモニア(気体アンモニア)を回収槽7kあるいは回収調整槽7uに回収する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。燃焼装置5、5A〜5Eから系外に排出される気体アンモニアには、リークチェック管内に在留する気体アンモニアの他に、例えば発電装置P(発電プラント)が運転を停止した後の配管内のガス抜きや安全弁からの吹き出しガスが考えられる。
(2)上記実施形態では、残留アンモニアを燃焼器6で燃料として有効活用し、脱硝装置9bで還元剤として有効活用するが、本発明はこれに限定されない。例えば、図2に示すように、残留アンモニアを脱硝装置9bのみに供給してもよい。すなわち、図2に燃焼装置5A及びアンモニア供給部7Aとして示すように、第2ガス供給管7q及び第4制御弁7rから構成される回収ガス供給部に代えて、第1ガス供給管7n及び第3制御弁7pから構成される第2の回収ガス供給部のみを設けても良い。
また、図3に燃焼装置5B及びアンモニア供給部7Bとして示すように、調整槽7mのアンモニア水を燃焼器6のみに供給してもよい。この場合にはアンモニア水の蒸発潜熱を利用することで燃焼器6の燃焼温度を低下させることができれば、窒素酸化物(NOx)の発生を抑制することが可能となる。
(3)上記実施形態では、回収槽7kと調整槽7mとを個別の槽として設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば図4に燃焼装置5C及びアンモニア供給部7Cとして示すように、回収槽7kと調整槽7mとを一体化させて単独の回収調整槽7uとしてもよい。
(4)上記実施形態では、残留アンモニアの全てを回収槽7kに回収させたが、本発明はこれに限定されない。例えば図5に燃焼装置5D及びアンモニア供給部7Dとして示すように、残留アンモニアの一部を回収タンク7vに回収させ、当該回収タンク7vに回収した残留アンモニアを昇圧ポンプ7wによって昇圧させて気化器7cに供給しても良い。このような回収タンク7v及び昇圧ポンプ7wは、残留アンモニアの一部を気化器7cに供給する第4の回収ガス供給部を構成している。
(5)上記実施形態では、残留アンモニアを回収槽7kでアンモニア水としたが、本発明はこれに限定されない。例えば都市ガス供給部8のみを機能させることにより、都市ガスのみを燃焼させて発電装置Pを起動させ、図6に燃焼装置5E及びアンモニア供給部7Eとして示すように、アンモニア供給管7bから別途回収した残留アンモニアの一部を供給管7xを介して脱硝装置9bに直接供給して消費させても良い。
すなわち、本発明における「アンモニア」は、アンモニア水に限定されるものではなく、気体アンモニアをも包含する用語である。また、上記供給管7xは、残留アンモニアの一部を脱硝装置9bに直接供給する第3の回収ガス供給部に相当する。さらに、図6では残留アンモニア(気体アンモニア)の一部を脱硝装置9bに供給しているが、当該残留アンモニア(気体アンモニア)の一部を燃料あるいは還元剤として燃焼器6に供給してもよい。残留アンモニアの一部を脱硝装置9bあるいは燃焼器6に供給するいずれかの場合において、供給管には開閉弁及び制御弁が設けられる構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、調整槽7mにおけるアンモニア水の目標濃度Rを市販のアンモニア水の濃度と同等としたが、本発明はこれに限定されない。必要に応じて他の濃度に調整しても良い。
(7)上記実施形態では、都市ガスと気体アンモニアとを燃焼器6で混焼させたが、本発明はこれに限定されない。気体アンモニアを単独の燃料として燃焼させてもよい。
(8)上記実施形態では、ガスタービン1で発電機2を駆動するタイプの発電装置Pに本発明を適用した場合について説明したが、本発明の適用先は発電装置Pに限定されない。本発明は、気体アンモニアあるいは液体アンモニアを燃料とする種々の燃焼装置に適用可能である。
(9)上記実施形態では、アンモニア調節管7iの一端をアンモニア供給管7bにおける第2開閉弁7eの後段(下流側)に接続したが、本発明はこれに限定されない。例えば、アンモニア調節管7iの一端をタンク7aと気化器7cとの間のアンモニア供給管7bつまりタンク7aの出力口近傍に接続してもよい。このようにアンモニア調節管7iの一端を接続することにより、回収槽7kあるいは回収調整槽7uに供給する気体アンモニアを燃焼器6への気体アンモニア(燃料)の供給とは切り離した状態で回収槽7kあるいは回収調整槽7uに供給することができる。
P 発電装置
1 ガスタービン
2 発電機
3 コンプレッサ
4 タービン
5、5A〜5E 燃焼装置
6 燃焼器
7、7A〜7E アンモニア供給部
7a タンク
7b アンモニア供給管
7c 気化器
7d 第1開閉弁
7e 第2開閉弁
7f 第1制御弁
7g ガス抜き管(ガス回収部)
7h 第3開閉弁(ガス回収部)
7i アンモニア調節管
7j 第2制御弁
7k 回収槽(ガス回収部)
7m 調整槽
7n 第1ガス供給管(回収ガス供給部)
7p 第3制御弁(回収ガス供給部)
7q 第2ガス供給管(回収ガス供給部)
7r 第4制御弁(回収ガス供給部)
7s 給水管
7t 給水ポンプ
7u 回収調整槽
7v 回収タンク
7w 昇圧ポンプ
7x 供給管
8 都市ガス供給部
8a 都市ガス供給管
8b 第4開閉弁
8c 第5制御弁
8d 第5開閉弁
9、9A 排気部
9a 排気管
9b 脱硝装置
9c 希釈空気管
9d ファン

Claims (10)

  1. 燃焼器と、
    該燃焼器に気体アンモニアを燃料として供給するアンモニア供給部と、
    前記燃焼器の燃焼ガスを排気する排気部とを備え、
    前記アンモニア供給部は、系外に排出する前記気体アンモニアを回収するガス回収部と、該ガス回収部のアンモニアを前記燃焼器に供給する回収ガス供給部とを備えることを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記排気部は、前記燃焼ガスを脱硝処理する脱硝装置を備え、
    前記アンモニアを前記脱硝装置に供給する第2の回収ガス供給部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記排気部は、前記燃焼ガスを脱硝処理する脱硝装置を備え、
    前記回収ガス供給部に代えて、前記アンモニアを前記脱硝装置に供給する第2の回収ガス供給部を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  4. 前記ガス回収部は、前記気体アンモニアを回収してアンモニア水を生成し、
    前記回収ガス供給部あるいは/及び前記第2の回収ガス供給部は、前記アンモニア水を前記アンモニアとして前記燃焼器あるいは/及び前記脱硝装置に供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃焼装置。
  5. 前記ガス回収部は、前記アンモニア供給部から前記気体アンモニアの一部を取り込むことにより、所定濃度のアンモニア水を生成することを特徴とする請求項4に記載の燃焼装置。
  6. 前記ガス回収部は、前記気体アンモニアを回収してアンモニア水を生成する回収槽と、該回収槽から受け入れたアンモニア水に前記気体アンモニアを添加することによりアンモニア水を所定濃度に調整する調整槽とを備えることを特徴とする請求項5に記載の燃焼装置。
  7. 前記アンモニア供給部に残留する前記気体アンモニアの一部を前記脱硝装置に供給する第3の回収ガス供給部をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の燃焼装置。
  8. 液体アンモニアを気化させて前記気体アンモニアを生成する気化器と、
    前記アンモニア供給部に残留する前記気体アンモニアの一部を前記気化器に供給する第4の回収ガス供給部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の燃焼装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の燃焼装置を備えることを特徴とするガスタービン。
  10. 請求項9に記載のガスタービンを動力源とすることを特徴とする発電装置。
JP2018069818A 2018-03-30 2018-03-30 燃焼装置、ガスタービン及び発電装置 Active JP7060996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018069818A JP7060996B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 燃焼装置、ガスタービン及び発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018069818A JP7060996B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 燃焼装置、ガスタービン及び発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019178840A true JP2019178840A (ja) 2019-10-17
JP7060996B2 JP7060996B2 (ja) 2022-04-27

Family

ID=68278368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018069818A Active JP7060996B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 燃焼装置、ガスタービン及び発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7060996B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022045184A1 (ja) 2020-08-25 2022-03-03 三菱造船株式会社 船舶
KR102456434B1 (ko) * 2022-06-29 2022-10-19 주식회사 블루텍 암모니아를 원료로 활용하는 연소 시스템
DE102022210265A1 (de) 2021-09-30 2023-03-30 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Gasturbinenanlage
WO2023120323A1 (ja) * 2021-12-22 2023-06-29 日本シップヤード株式会社 アンモニア水貯留システム及びアンモニア燃料船
WO2023181512A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 株式会社Ihi 燃焼システム
KR20240008899A (ko) 2021-07-13 2024-01-19 미츠비시 파워 가부시키가이샤 가스 터빈 설비, 및 가스 터빈 설비의 암모니아 배출 억제 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07217445A (ja) * 1994-02-02 1995-08-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガス化炉を用いたガスタービンプラントにおける窒素酸化物の低減方法
JP2014125988A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Hitachi Ltd 発電用ガスタービン
JP2015190466A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 株式会社Ihi 燃焼装置、ガスタービン及び発電装置
EP3517757A1 (en) * 2018-01-30 2019-07-31 Siemens Aktiengesellschaft Method for operating a power device and power device

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07217445A (ja) * 1994-02-02 1995-08-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガス化炉を用いたガスタービンプラントにおける窒素酸化物の低減方法
JP2014125988A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Hitachi Ltd 発電用ガスタービン
JP2015190466A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 株式会社Ihi 燃焼装置、ガスタービン及び発電装置
EP3517757A1 (en) * 2018-01-30 2019-07-31 Siemens Aktiengesellschaft Method for operating a power device and power device

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022045184A1 (ja) 2020-08-25 2022-03-03 三菱造船株式会社 船舶
KR20240008899A (ko) 2021-07-13 2024-01-19 미츠비시 파워 가부시키가이샤 가스 터빈 설비, 및 가스 터빈 설비의 암모니아 배출 억제 방법
DE102022210265A1 (de) 2021-09-30 2023-03-30 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Gasturbinenanlage
KR20230046988A (ko) 2021-09-30 2023-04-06 미츠비시 파워 가부시키가이샤 가스 터빈 설비
WO2023120323A1 (ja) * 2021-12-22 2023-06-29 日本シップヤード株式会社 アンモニア水貯留システム及びアンモニア燃料船
WO2023181512A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 株式会社Ihi 燃焼システム
KR102456434B1 (ko) * 2022-06-29 2022-10-19 주식회사 블루텍 암모니아를 원료로 활용하는 연소 시스템
WO2024005269A1 (ko) * 2022-06-29 2024-01-04 주식회사 블루텍 암모니아를 원료로 활용하는 연소 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP7060996B2 (ja) 2022-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7060996B2 (ja) 燃焼装置、ガスタービン及び発電装置
WO2010082360A1 (ja) エンジン
US6237321B1 (en) Method for operating a combined-cycle power plant
JP2014074405A (ja) タービン排気プルーム緩和システム
US9777629B2 (en) Power generation system
NO322002B1 (no) Fremgangsmåte og anordning for starting av utslippsfrie gassturbin-kraftstasjoner
US10876432B2 (en) Combined cycle power system with an auxiliary steam header supplied by a flasher and a surplus steam leak
CN104937758A (zh) 发电系统及发电系统的运转方法
JP2010261456A (ja) ガスタービン用燃料を加熱するシステム及び方法
JP2020165603A (ja) 燃焼装置
EP2617963A2 (en) Liquid fuel heating system
JP5545595B2 (ja) 蒸気システム
TWI705848B (zh) 脫硝裝置及具備此裝置之廢熱回收鍋爐、燃氣輪機複合發電廠以及脫硝方法
EP2772619A1 (en) Liquefied gas treatment system, control method therefor, liquefied gas carrier provided therewith, and liquefied gas storage facility provided therewith
JP5787791B2 (ja) Sofc複合発電装置およびその運転方法
EP2604803A2 (en) Steam seal header, method of using a steam seal header and steam turbine system incorporating a steam seal header
JP3020853B2 (ja) 水素燃焼ガスタービンプラント
JP2005207259A (ja) コンバインド発電プラント
JP2002021508A (ja) 復水供給システム
EP3604930B1 (en) Combustion device and gas turbine
JP2008274862A (ja) ガスタービンシステム及び発電システム
JP2020159264A (ja) ガスタービン
CN112534121B (zh) 联合循环发电设备
JPH0275731A (ja) タービンプラント
CN112534120B (zh) 联合循环发电设备

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20200120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7060996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150