JPH07217445A - ガス化炉を用いたガスタービンプラントにおける窒素酸化物の低減方法 - Google Patents

ガス化炉を用いたガスタービンプラントにおける窒素酸化物の低減方法

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JPH07217445A
JPH07217445A JP6010884A JP1088494A JPH07217445A JP H07217445 A JPH07217445 A JP H07217445A JP 6010884 A JP6010884 A JP 6010884A JP 1088494 A JP1088494 A JP 1088494A JP H07217445 A JPH07217445 A JP H07217445A
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JP
Japan
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gas turbine
gasification furnace
gas
recovered
turbine plant
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JP6010884A
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English (en)
Inventor
Hideaki Hashimoto
秀昭 橋本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP6010884A priority Critical patent/JPH07217445A/ja
Publication of JPH07217445A publication Critical patent/JPH07217445A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス化炉を用いたガスタービンプラントにお
いて、ガス化炉の生成ガスから回収したアンモニアを用
いて排出NOx を低減する。 【構成】 ガス化炉1の発生ガスをガスタービン4の燃
料とするガス化炉を用いたタービンプラントにおいて、
ガス化炉1の生成ガスからアンモニア回収装置10でN
3 を回収し、この回収NH3 をガスタービン4の50
0℃ないし900℃の温度領域に注入し、また、脱硝装
置8に注入するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス化炉の生成ガスを
燃料としてガスタービンを駆動するようにしたガス化炉
を用いたガスタービンプラントにおける窒素酸化物(以
下NOx という)の低減方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス化炉の発生ガスを燃料として
ガスタービンを駆動して発電を行うガス化炉を用いたガ
ス化複合発電プラントの1例を、図2に示す。酸化剤供
給設備2から酸化剤を石炭、重質油等をガス化するガス
化炉1へ供給し、同ガス化炉1で発生した生成ガスは、
ガス精製設備3で精製された上、ガスタービン4の燃焼
器4aへ供給されて燃焼されて発電機6を駆動するガス
タービン4を駆動して発電を行っている。5は、ガスタ
ービン4により駆動されガスタービンの燃焼器4aへ大
気を圧縮した圧縮空気を送るガスタービン燃焼用コンプ
レッサである。ガスタービン4の排気は、後流側の排ガ
スボイラ7でその排熱が回収され、その上で脱硝装置で
NOx が除去され煙突9から大気中に排出される。
【0003】また、従来のガス化炉の発生ガスを燃料と
してガスタービンを駆動して発電を行うガス化炉を用い
たガス化複合発電プラントの他の例を、図3に示す。こ
のプラントでは、前記図1に示すプラントのガス精製設
備3とガスタービン燃焼器4aとの間にアンモニア回収
装置10を設け、ガス精製設備3で精製されたガス化炉
1の発生ガスからアンモニア(NH3 )を除去して、こ
れを系外に放出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ガスタービンの燃料と
しては通常LNG(液化天然ガス)が用いられている
が、LNGは純度が高くNH3 (アンモニア)等の不純
物を含まない。しかし、ガス化炉では、還元雰囲気でガ
スが生成されるために石炭、重質油等のN(窒素)分の
多くがNH3 に転換され、ガス化炉の生成ガス中には数
10ないし数1000ppm のオーダーでNH3 が存在す
ることになる。
【0005】従って、前記図2に示すプラントにおける
ように、ガス化炉の生成ガスを精製した上ガスタービン
燃焼器で燃焼している場合には、NH3 が除去されない
ガス化炉の生成ガスが高温で燃焼されることになり、ダ
スタービンの排気中のNOx値が大きくなる。
【0006】一方、前記図3に示すプラントでは、ガス
化炉の生成ガスよりNH3 を除去した上でガスタービン
燃焼器で燃焼しているために、ガスタービンの排気中の
NO x 値は低下するが、これを無駄に系外に放出してお
り、かつ、放出に当って無害化にする手段を講ずる必要
がある。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決することが
できるガス化炉を用いたガスタービンプラントにおける
NOx の低減方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガス化炉を用い
たガスタービンプラントにおけるNOx の低減方法は、
次の手段を講じた。 (1)ガス化炉の生成ガスをガスタービンの燃料とする
ガス化炉を用いたガスタービンプラントにおいて、ガス
化炉とガスタービンとの間でガス化炉の生成ガスからN
3 を除去・回収し、この回収したアンモニアをガスタ
ービンの500℃ないし900℃の温度領域に注入する
ことを特徴とする。 (2)ガス化炉の生成ガスをガスタービンの燃料とする
ガス化炉を用いたガスタービンプラントにおいて、ガス
化炉とガスタービンとの間でガス化炉の生成ガスからN
3 を除去・回収し、この回収したアンモニアをガスタ
ービン後流の脱硝装置に注入することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、ガス化炉の生成ガスからN
3 を除去してガスタービンの燃料としているために、
ガスタービンにおける燃焼に当って発生するNOx 値が
低減する。
【0010】また、前記生成ガスから除去されたNH3
をガスタービンの比較的低温の500℃〜900℃の温
度領域に注入することによってNOx の発生を抑制し、
又は前記生成ガスから除去されたNH3 を脱硝装置の薬
剤として利用して排出ガスのNOx 値を低減すると共に
プラント運転費を低減する。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を、図1によって説明す
る。本実施例は、図3に示すガス化炉を用いたガス化複
合発電プラントにおいて、以下説明するような改良を加
えたものであり、図1において図3におけると同一の部
分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0012】本実施例では、アンモニア回収装置10で
ガス化炉の生成ガスから除去し回収したNH3 を、ガス
タービンの中間段の500°〜900℃の温度領域に注
入し、また、脱硝用の薬剤として脱硝装置8に注入して
いる。
【0013】酸化剤が供給されるガス化炉1の生成ガス
は発熱量が高くガスタービン燃焼器4aにおける燃焼温
度が上昇するが、本実施例では、ガス化炉1の生成ガス
よりNH3 を除去した上ガスタービン燃焼器4aで燃焼
を行っているために、ガスタービン4の排気中のNOx
値を低減することができる。しかも、ガス化炉1の生成
ガスから回収したNH3 をガスタービン4の500°〜
900℃の低温の温度領域に注入することによって、N
x の発生が抑制される。また、ガス化炉1の生成ガス
から回収したNH3 を脱硝用の薬剤として脱硝装置8に
注入することによって、ガスタービンの排気中のNOx
が低減され、かつ、回収したNH3 を有効に利用するこ
とができる。
【0014】なお、本実施例における脱硝装置8として
は、触媒型式等の種々のものを利用することができ、か
つ、NH3 は気体又は液体の状態で脱硝装置8に注入す
ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明は、ガス化炉の生成ガスよりNH3 を除去・回収
してガスタービンの燃料とし、かつ回収されたNH3
ガスタービンの500°〜900℃の適当な温度域に注
入することにより、ガスタービンの排気中のNOx を低
減することができる。
【0016】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
回収したNH3 を脱硝装置へ注入して脱硝用の薬品とし
て使用することにより、ガスタービンの排気中のNOx
を低減すると共に回収したNH3 を有効に使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の系統図である。
【図2】従来のガス化炉を用いたガス化複合発電プラン
トの1例の系統図である。
【図3】従来のガス化炉を用いたガス化複合発電プラン
トの他の例の系統図である。
【符号の説明】
1 ガス化炉 2 酸化剤供給設備 3 ガス精製設備 4 ガスタービン 4a ガスタービン燃焼器 5 ガスタービン燃焼用コンプレッサ 6 発電機 7 排ガスボイラ 8 脱硝装置 9 煙突 10 アンモニア回収装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス化炉の生成ガスをガスタービンの燃
    料とするガス化炉を用いたガスタービンプラントにおい
    て、ガス化炉とガスタービンとの間でガス化炉の生成ガ
    スからアンモニアを除去・回収し、この回収したアンモ
    ニアをガスタービンの500℃ないし900℃の温度領
    域に注入することを特徴とするガス化炉を用いたガスタ
    ービンプラントにおける窒素酸化物の低減方法。
  2. 【請求項2】 ガス化炉の生成ガスをガスタービンの燃
    料とするガス化炉を用いたガスタービンプラントにおい
    て、ガス化炉とガスタービンとの間でガス化炉の生成ガ
    スからアンモニアを除去・回収し、この回収したアンモ
    ニアをガスタービン後流の脱硝装置に注入することを特
    徴とするガス化炉を用いたガスタービンプラントにおけ
    る窒素酸化物低減方法。
JP6010884A 1994-02-02 1994-02-02 ガス化炉を用いたガスタービンプラントにおける窒素酸化物の低減方法 Pending JPH07217445A (ja)

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Effective date: 20040203